平成21年09月16日文教委員会
中野区議会文教委員会〔平成21年9月16日〕
文教委員会会議記録
○開会日 平成21年9月16日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後3時49分
○閉会 午後4時25分
○出席委員(8名)
来住 和行委員長
ひぐち 和正副委員長
山口 かおり委員
南 かつひこ委員
のづ 恵子委員
吉原 宏委員
やながわ 妙子委員
篠 国昭委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 菅野 泰一
教育委員会事務局次長 田辺 裕子
教育委員会事務局参事(教育経営担当) 合川 昭
教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 吉村 恒治
教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 寺嶋 誠一郎
教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
教育委員会事務局副参事(生涯学習担当) 飯塚 太郎
教育委員会事務局中央図書館長 小谷松 弘市
子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 浅野 昭
子ども家庭部副参事(中部地域子ども家庭支援センター担当、南部地域子ども家庭支援センター担当) 天野 秀幸
子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当、鷺宮地域子ども家庭支援センター担当) 波多江 貴代美
子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長 白土 純
○事務局職員
書記 荒井 勉
書記 竹内 賢三
○委員長署名
審査日程
○議案
第54号議案 平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
定足数に達しましたので、文教委員会を開会します。
(午後3時49分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
第54号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は、総務委員会に付託されておりますが、文教委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。
それでは、理事者の補足説明を求めます。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
それでは、中野区一般会計補正予算につきまして御説明をさせていただきます。
私どものほうからは、教育委員会関係ということで御説明をさせていただきます。
まず、3ページ目をごらんいただきたいと思います。今回の補正予算の全体像でございます。歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ20億1,932万9,000円を追加いたしまして、総額をそれぞれ1,052億3,957万7,000円と定めるというものでございます。
続きまして、5ページをごらんいただきたいと思います。5ページの7款教育費でございます。項の学校教育費に1,841万円、また、教育経営費に7,050万8,000円を追加するものでございます。
その内訳でございますが、51ページをごらんいただきたいと思います。学校教育費でございます。このうち、学習指導ということで、教員の人材育成及び確保の項目で今回ICT教育支援員の各校派遣によりますICT機器活用事業推進にかかる技術的支援を行うためにICT教育支援員を配置するものでございます。対象校につきましては、全小・中学校38校ということで、人数といたしまして10人、4校当たり1人派遣ということでございます。これにつきましては、都の緊急雇用創出事業の補助金10分の10が出てございます。総額1,281万円、都の支出金ということで1,281万円ということでございます。
続きまして、教育機会費でございます。この項につきましては、特別支援教育ということで、特別支援学級整備にかかる工事設計の実施ということで設計委託費を計上してございます。平成21年度に工事設計を行いまして、平成22年度に改修工事、平成23年4月に開設を予定してございます。上高田小学校と若宮小学校にかかる工事設計の委託費でございます。上高田小学校の委託費が330万円、若宮小学校の整備にかかる委託費が230万円、合計560万円の委託費を追加計上するものでございます。
続きまして、52ページ、53ページをごらんいただきたいと思います。学校施設費でございます。
このたび、区立小学校2校へ太陽光発電装置と屋上防水工事等の工事の費用を計上してございます。学校は上鷺宮小学校と江原小学校に設置をする予定でございます。両校とも10キロワットの太陽光発電機を設置する予定でございます。上鷺宮小学校につきましては、屋上防水工事と屋上フェンス改修工事、区分手すり工事を含めました総計4,094万1,000円、江原小学校につきましては、屋上防水改修工事、区分手すり工事を含めました2,956万7,000円を計上するものでございます。これにつきましては、国庫補助金安全安心な学校づくり交付金ということで、上鷺宮小学校の屋上のフェンス改修工事を除いた6,074万円の2分の1補助ということで、3,037万円の国庫支出金ということで計上しているものでございます。教育委員会関係は以上でございます。
浅野子ども家庭部副参事(子育て支援担当)
それでは、子ども家庭部関連について御説明いたします。議案書の5ページをごらんください。
歳出項目でございますが、子ども家庭費として子育て支援費の中で1億9,857万円を補正予算として計上するものでございます。内訳でございますが、38、39ページをごらんください。
今回、子ども家庭費といたしまして、子育て支援費として地域子ども施設連携費及び子育て応援特別手当費の二つを計上してございます。このうち、子育て応援特別手当費でございますが、子ども家庭部経営分野のほうで担当することになっておりますので、厚生委員会のほうで説明させていただいております。
文教委員会関係では、3の地域子ども施設連携費でございます。これは9月7日の文教委員会でも報告いたしましたが、上高田小学校へのキッズプラザ及び学童クラブ整備につきまして工事設計費としてその委託費230万円を計上するものでございます。
スケジュールでございますが、今年度工事設計を行いまして、平成22年度改修工事、そして平成23年4月開設という予定でございます。財源といたしましては、一般財源で計上させていただいております。子ども家庭部関係は以上でございます。
委員長
では、これより本件に対する質疑を受けたいと思います。いかがでしょうか。
吉原委員
51ページですね、ICTというのをちょっとわかりやすく説明してください。
喜名教育委員会事務局指導室長
ICTは、インフォメーション・アンド・コミュニケーションテクノロジーということで教育機器、コンピュータとか視聴覚機器だとか、そういうものを使った教育ということになります。具体的に言いますと、現在パソコンが各校、各学級に入っておりますので、それを使ったものですとか、書画カメラといいまして、カメラに写して、画像としてテレビとかモニターを使って大きく映す、そういう機器を使った教育ということでございます。
吉原委員
ITをちょっとわかりやすくしたような感じなんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
ITはインフォメーション・テクノロジーでありまして、その中にコミュニケーションを入れるということで、今言葉が変わってきております。
南委員
52ページ、53ページの太陽光発電装置なんですけれども、それぞれ上鷺宮小学校、江原小学校、太陽光発電が10キロワットということなんですけれども、この10キロワットというのは、1日の発電量なんですかね。その辺ちょっと詳しく。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
太陽光発電量といたしましては、この10キロワット時で計算をいたしますと、年間1万キロワット時の発電量が見込まれるということでございます。屋上の広さですとか、そういった形状等で10キロワット時しかこの2校については置けないということで、今回設置をするものでございます。
南委員
ということは、1時間に10キロワットの発電能力の設備であるということですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
そうでございます。
南委員
そうしましたら、例えばこれ、それぞれ上鷺宮小学校、江原小学校、消費電力からしますと、大体何%ぐらいの発電量というふうになるんでしょうか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
今お話をしたように、10キロワット時ですと、年間発電量が1万キロワット時ということでございます。上鷺宮小学校の20年度の年間電気使用料が12万7,850キロワット時でございますので、約7.8%、それから、江原小学校でございますけれども、年間の電気使用料が16万8,398キロワット時で、計算いたしますと5.9%ということでございます。
南委員
年間消費量からすると、まだまだ非常に少ないとは思うんですが、これからの環境対策としては非常に注目されるところでもありますし、さらにまた技術開発も進んで、1時間のキロワット数の発電力が増すようにはなってくるかと思いますけれども、ぜひ今後さらに技術開発を含めて太陽光発電、積極的に取り組んでいっていただきたいということをここで要望しておきたいと思います。
それと、この太陽光発電設置に伴って屋上の防水工事をするという理解でよろしいんでしょうか。設置をするので、屋上に柱か何か埋め込むような形になるので、それで全体的に屋上防水工事、それに伴ってするということになるんでしょうか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
今回、こういった発電機を設置するということで、重量、負荷がかかってございます。私ども計算しますと、約4,650キログラムの負荷がかかるということで、その負荷がかかることによって雨漏りがするですとか、そういったことがないようにあらかじめ屋上防水工事をしておくということでございます。
やながわ委員
関連なんですけれども、これから学校の太陽光発電の装置を全部つけていくということになるわけですよね。そのときに防水工事、これは一般財源、ほかのものもそうなんですけれども、恐らく今、参事が言われたようにかなりの負荷がかかるということですね、全部の学校に。そうすると、すべての学校に太陽光発電装置をつける場合に、この防水工事はセットになるというふうな考えでよろしいんですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
新しく建てた学校ということであれば必要ないと思うんですが、私どもの学校はもう、そういった意味では40年とか30年とかたってございますので、設置をする際には防水工事は欠かせないというふうに思っております。
やながわ委員
これで何校目になるのか。これ、2校目なんでしょうかね。これから全体に全小・中学校にやっていくに伴って、防水工事代だけでどのくらいになるのか。もうその辺はシミュレーションできているんでしょうか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
置く面積にもよります。ちなみに今回の工事によりますと、上鷺宮小学校が1,300万円ほど、それから、江原小学校が1,260万円ほどということで、10キロワット時ですと大体1,200万円から1,300万円の防水工事がかかるということでございます。
やながわ委員
全体になると。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
それの38倍という形になります。
やながわ委員
1,200万円の38倍というと――4億円から5億円。でも、これを想定していないといけないということですよね。4億円から5億円ね。売電する設備もできていないと。売電するような発電量じゃないからね。まさにこれをどうするか。有意義に使っていく、子どもの環境教育というんですか、やらなきゃいけないと同時に、これだけ古い学校が多くて防水工事に5億円もかかるんだ。防水工事だけですからね。設置するなんていったら、もう数字は言うのはやめようと思うぐらいお金がかかるんだということを認識しておかないといけないということだと思うんですね。ちょっとほかのことも含めて、新エネルギーを導入していくためにこれだけのお金がかかるということと、同時にCO2をどう削減していくかという区民の認識も新たにしていかないといけないのかなというふうにも、これはつぶやきですが、ちょっと感じた次第です。
これはこれとして置いておいて、もう1件いいでしょうか。
51ページの、さっき吉原委員がICT教育についてということで、きょうも同僚、岡本議員が、ICT教育、議員では右に出る人がいないんじゃないかというぐらいのめり込んでいるんですが、私も現場を見てきて、ICT教育が本当に生かされると子どもの学習の力がつくということは、それは本当にそうだろうなというふうに何カ所か行って見てきまして、実感しているところです。今回、こうやってICT教育支援員、本当にマスターしていなければ教えられないだろうなと。学ぶ先生たちもパソコン、私も苦手なんですが、熟知していないとなかなか、タッチパネルみたいにぽんぽんやって、前のデータがぱっと出て、子どもたちはそういうものになれていますから、この世界で生きている子どもたちですから。先生たちがICT教育支援員たちに、4校当たり1人派遣と。10人の人に1,280万円余お支払いしていくんですが、この辺どういうイメージで、ちょっとイメージがわかない。4校にお1人がどんな形で御指導していくのか、その辺ちょっと教えていただけませんか。
喜名教育委員会事務局指導室長
実際には15日間を想定しております、年度途中でございますので。各校当たり15日間。そうしますと、1週間に1回程度ということになるかと思いますけれども、1週間に1回行っていただいて、実際にはICTを使った授業のサポートをしていただくと。例えば機器の準備をするとか、コンテンツをこういうものがありますよと御紹介していただいたり、委員がおっしゃるように、なかなか教員、十分でないところがありますので、そういうサポートをしていただいたり、何かトラブルがあったときにすぐに対応していただいたり、また、機器を使って研修していただいたりということを考えているところでございます。
やながわ委員
これを先生たちが受けて、受けました、ははあというんじゃなくて、これがどういうふうに学習の能力に、子どもたちのために前進していったかという検証というのは考えているんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
実は、文部科学省の調査でございますけれども、毎年度末にICTとか教育機器、いわゆる情報教育にかかわる調査がございます。昨年度末の調査でございますと、例えばICTを使った授業に自信がある教員というのが、本区の場合5割から6割というところでございます。ですから、半分の先生方はまだ十分自信がなくて、なかなかできないかなというところでありますので、この数字を上げていくということ、7割、8割にしていくというところが目安というか、ねらい、目的でございます。
やながわ委員
さっきも岡本委員の質問の中にあったような気がするんですが、やはりこういう事例紹介だとか、教員同士もものすごい格差があるわけで、まずその格差を縮めることと、さっきおっしゃったように中野区内の学校の教員の先生たちの検証の場というんでしょうかね、すぐれたものと言ったら変ですが、そういう学び合い、教師の間で。この先生はものすごい強くて、子どもたちも授業も引きつけていくと。片やわけわからない、本当にわからなくなるという場合もあるわけですよ。だって、できない先生いるんですよ。そうなると、本当に格差になっちゃうので、私はそのことを心配して、さっきも言ったように、4校当たり1人派遣、できない先生たちにどう寄り添ってきちんと、ちゃんと使えるようになるか。やっぱりこれは本当に技術習得しない限り、教育面では生かせないと私は思うので、4校当たり1人派遣するからいいやじゃなくて、15日間という短い期間ではあるけれども、その辺の検証だとか、コンテストだとか、本当にこの内容はほかの先生方も知っていたほうがいいと、こういう場合、教えてあげる、こういったものも教育委員会が考えない限り、終わっちゃいますよ、その場で。忙しいんだから。そういうところもちゃんとつかんであげて、その辺、力入れてもらいたいと、要望を含めてお願いします。
喜名教育委員会事務局指導室長
御指摘のとおりでございまして、今、実は新井小学校がこのモデル校ということで、毎月授業公開をしていただいています。多くの先生方、また保護者の方にも見ていただいて、実際に多くの先生が活用できるようになってきています。その背景には、実はこういう指導員を入れているというところもございます。ほかの学校の先生方も見て、ああ、なるほど、こういう使い方ができるんだなというのを学んでいただいています。
もう一つは、やはりこれが補正が通って15日間の配置になれば、例えばICT支援員が来ているときには必ずだれかが授業するというようなことを課していって、その中で学校の中で学び合うとか、そういうことをやっていただきたい。また、来年度以降それが継続できれば、さらにもっと深まっていくんじゃないかなと思っています。
やながわ委員
これが通って、実際やってどうだったかということをまた委員会で伺いたいと思っております。
もう1点、特別支援教育、工事設計にかかわる560万円について伺いたいんですが、今後、特別支援学級は各学校、全校整備していきたいという方向が出されておりますが、この工事設計にかかわるお金が出ているんですが、イメージがどんなイメージなのかちょっと浮かばないし、どのように考えておられるのか、その辺ちょっとお答えしていただきたいと思います。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
これは特別支援学級、情緒障害の特別支援学級でございます。ほかに在籍するお子さんがその学校の学級に通うという、いわゆる通級学級でございます。スペースとしては、3教室分を改修いたしまして、床、壁、天井の改修と、暖冷房設備をつけます。基本的には学習室3クラス、10人で1クラスということなんですけれども、もちろん一堂に集まるということではなくて、大体週に一度ぐらい通っていらっしゃるので、常時いるのは五、六人、1日のうちですね――ということで、学習室は1、2、3というふうにあります。一つの学習室が大体教室の半分ぐらいのスペースで、あと、プレイルームと申しまして簡単な運動とかをやるところがございます。あと、職員室ということで、3教室分をそういった学習室を三つ、プレイルーム一つ、それから職員室ということで改修をするということでございます。
やながわ委員
それはとてもいいことなんですが、この上高田小学校、若宮小学校にこうした情緒障害児の特別教室をつくるに当たって、ここに通ってくるお子さんたち、そしてそこにずっと通い続けているお子さんたちもいて、インクルージョンなんでしょうが、中にはやっぱりその辺を親御さんも、また子ども自身も、今回は小学校ですけれども、中学校ぐらいに行くと、なかなかそういうところも気にするお子さんも出てくるというような話も伺っています。この辺の微妙な配慮というんですか、この辺はちゃんと考えていらっしゃるんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
委員御指摘のように、インクルージョンという立場から言えば、通常学級の生徒との交流ということが非常に重要になってまいります。ただ、情緒障害学級の場合には保護者の方の御希望とかありまして、交流を非常に盛んにしているところもありますが、かえってそれほど交流しないというような配慮をしなければならないという場面もございます。一応この上高田小学校でいきますと、校舎の北東部にありまして、昇降口からも近いので、そういった意味であまり目立たずに来ようと思えば来られるという位置にあります。また、その中で今後、保護者の意向も含めましてやっていこうかなということがあります。
いずれにいたしましても、通常学級に通っていらっしゃるお子さん、保護者の方に対しても、こういった特別支援教育そのものの存在、あるいは考え方、ねらいというものを十分に理解していただくということが重要かと思われます。
やながわ委員
これからだと私、実は思っているんですね、この特別支援教育を推進していく。ですから、これをやって、工事設計にかかわるところからいろいろな、ちょっとしたことなんですけれども配慮って大事なので、今聞いたら、プレイルーム、職員室、普通の教室だと。やっぱり情緒障害児のお子さんたちなので、パニックを起こしたり、いろいろな症状が出るわけですよね。そういったときに、ちょっとしたお部屋をつくってあげるとか、気持ちを落ちつかせてあげるとか、そういうときは職員室にお連れになるのかなとかといろいろ考えるんですが、さまざまな専門、今までやってきた、うちは中野の特別支援学校もあるわけで、せっかく工事設計任せるだけじゃなくて、そうした本当に一人ひとりを大事に教育していく、支援をしていくという、そういった配慮もどうか盛り込んでいただいて、1回つくっちゃったらそうそう変えられないのも現実なので、そういったネットワークを使って、大まかなこんなの、あんなのというんじゃなくて、お声ももうちょっと聞いてあげて設計をしていただきたいと、これは要望ですが、多分、親御さんからもそういう言葉が出ているんじゃないかなとは思うんですが、いかがですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
特別支援教育が非常に効果的になるように、施設面においても関係者が集まって十分協議してございますし、また、保護者の方の御意見も十分に酌み取りながら御説明して、開設していきたいというふうに考えてございます。
吉原委員
先ほどの太陽光発電に戻るんですけれども、一つの基準として覚えておきたいんですが、今の最新鋭の技術だと思うんですよね、電池も。それで、1時間当たり10キロワット発電する太陽光発電装置というのは、今の技術では4,650キログラムになるというのは一つの基準と思っていてよろしいんでしょうか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
基準といいますか、10キロワット時を置いた場合に、パネルだけじゃなくて装置も一緒に置くわけです。その場合に、計算しますと、4,650キログラムの負荷がかかるというふうに考えております。
山口委員
上高田小学校のキッズプラザ、学童クラブ整備の件なんですけれども、放課後の子どもの居場所が児童館から小学校のほうに移るということで、児童館のほうはどうなりますでしょうか。
波多江子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当)
10か年計画でお示しをしているとおりなんですけれども、23年4月で上高田児童館を廃止という方針となっております。
山口委員
私どもは、保護者が貴重な安心して保護者も預けられる子どもたちの居場所がなくなるという点では、児童館の廃止にはこれまでも反対してきましたけれども、同時に、乳幼児の親子ひろば事業も行っていたかと思うんですが、この事業に関してはどのようになっていくんでしょうか。
波多江子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当)
今後、現在地域で活動されている自主グループの方もいらっしゃいますので、どのような形でその活動が続けられるのかみたいなことについては、調整をしてまいりたいというふうに考えております。
山口委員
まだ調整中という形なんですね。かなり前回御報告のあった子育て世代に対してのアンケートでも、やっぱり乳幼児の親子事業で一番身近に利用されているのが児童館というところでは、その機能をどんなふうに地域で展開していくのかというのは担当所管のほうも御検討されていることだというふうには思うんですけれども、同時に、乳幼児の方たちだけでなく、地域の方たちも児童館の運営協議会とともにさまざまな事業展開もされてきたかと思うんですが、その点は今後どのようにしていくお考えでしょうか。
波多江子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当)
中野区、子ども家庭部のほうではU-18プラザを乳幼児や中高生の居場所として考えておりますので、今度昭和の地域、昭和児童館のほうでU-18の展開をしていくことになりますので、そうしたところに乳幼児に来ていただけるように御紹介するであるとか、近隣の地域センターや近隣の児童館の乳幼児親子ひろば事業のほうに来ていただくようにするであるとか、具体的にどういうところから通ってきているのかということについても把握してございますので、地理的な条件などをもとに施設を紹介していくというような具体的な対応をしてまいりたいというふうに考えております。
山口委員
U-18が開設になるという点では、これまで1小学校区に1児童館ということが中学校区ということでかなり広域化されて、対象もさらに広くなる中で、乳幼児親子の方たちも不便になってくるのではないかというような懸念もされるんですけれども、そういった点も加味しながら今後の子どもたちの居場所を地域でどう確保していくかという点でぜひ施策の展開をお願いしたいと思います。要望です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結します。
意見について伺います。第54号議案について意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第54号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることについて御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で本日の日程を終了しますが、委員、理事者から特に御発言ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で文教委員会を散会します。
(午後4時25分)