平成21年11月11日中野区議会文教委員会 平成21年11月11日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成21年11月11日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成21年11月11日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前10時53分

○出席委員(8名)
 来住 和行委員長
 ひぐち 和正副委員長
 山口 かおり委員
 南 かつひこ委員
 のづ 恵子委員
 吉原 宏委員
 やながわ 妙子委員
 篠 国昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 田辺 裕子
 教育委員会事務局参事(教育経営担当) 合川 昭
 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 吉村 恒治
 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 寺嶋 誠一郎
 教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
 教育委員会事務局副参事(生涯学習担当) 飯塚 太郎
 教育委員会事務局中央図書館長 小谷松 弘市
 子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 浅野 昭
 子ども家庭部副参事(中部地域子ども家庭支援センター担当、南部地域子ども家庭支援センター担当) 天野 秀幸
 子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当、鷺宮地域子ども家庭支援センター担当) 波多江 貴代美
 子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長 白土 純

○事務局職員
 書記 荒井 勉
 書記 竹内 賢三

○委員長署名


審査日程
○議題
 学校教育の充実について
 区民の生涯学習について
○所管事項の報告
 1 軽井沢少年自然の家指定管理者制度の導入について(学校教育担当)
 2 第1回中学校「東京駅伝」の参加について(学校教育担当)
 3 平成22年度における教科書採択について(指導室長)
 4 中野区・東洋大学連携事業について(生涯学習担当)
 5 図書館システムサーバーの入替に伴う休館日の変更等について(中央図書館)
 6 その他
(1) 来年度開設予定の私立保育園、私立認定こども園の園名の決定と運営法人による説明会の開催について(保育園・幼稚園担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、文教委員会を開会いたします。

(午前10時00分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿って進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、正午を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いします。
 それでは、議事に入ります。
 学校教育の充実について、区民の生涯学習についてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けます。
 1番、軽井沢少年自然の家指定管理者制度の導入についての報告を求めます。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 それでは、私のほうから軽井沢少年自然の家指定管理者制度の導入につきまして御報告いたします。
 軽井沢少年自然の家につきましては、結論的には、来年度から指定管理者制度を導入したいというふうに考えてございます。その後、さまざまな議案等をお願いするところでございますが、本日御報告をさせていただきます。
 お手元の資料をごらんください。(資料2)
 指定管理者制度の導入ということでございます。少年自然の家の管理運営につきましては、これまでも行政評価の中の外部評価、それから庁内ですが、施策相互評価というものがございまして、その中でも効率的な運営、例えば施設のあり方あるいは指定管理者制度などによって効率的な運営を図るように求められてきたところでございます。また、申しわけないことですが、軽井沢少年自然の家において最近発生した事件で、業務管理とか人事管理ということが適正に行われていなかったことが明らかになったところでございます。軽井沢少年自然の家は非常に遠隔地にあるため、教育委員会の管理が行き届かないという、こういった側面があったかと思われます。また、現在は、軽井沢少年自然の家につきましては、区の職員が現地に常駐していないという状況でございます。こうした中にありまして、区民サービスの向上と適正で効率的な管理運営を行うために、指定管理者制度を導入することといたしたいというふうに考えているところでございます。
 2番目、導入の時期でございますが、平成22年4月1日、すなわち来年度から始めたいと。指定期間は3年というふうに考えてございます。
 導入のスケジュールでございますが、12月、第4回定例会におきまして、指定管理者制度移行のための条例改正の改正案を提案させていただこうかというふうに考えているところでございます。そこで御承認いただければ、それに基づいて12月から2月にかけまして事業者の選定、決定を行いまして、3月の第1回定例会におきまして指定管理者の指定の議案を提案させていただきたいと考えています。それで御承認いただければ、4月から軽井沢については指定管理者の開始ということを考えているところでございます。
 以上、簡単ですが、御報告とさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
のづ委員
 この軽井沢少年自然の家を指定管理にするということは、財政的には今までよりもかかるということだと思うんですが、常駐なのかということと、使用頻度をちょっと教えてください。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 現在も清掃とか管理業務を委託しているところでございます。したがいまして、指定管理者制度にしたということだけで特段に経費がかかるということではございません。むしろ、民間のノウハウなどを活用して、区民サービスが向上するというふうに考えているところでございます。当然、指定管理者になりました段階では、現在と同じように区の職員は常駐はいたしません。
 それから、使用頻度でございますが、軽井沢につきましては、延べ人数になるんですが、やはり主に小学校と中学校の移動教室、その他林間学園で使用するということが大部分でございまして、両者合わせて延べにいたしますと、約1万人の利用です。そのほかに、区民等の一般利用というものがございます。これも延べ人数ということになりますが、軽井沢でいえば、年間で900人程度というふうな実績になっているところでございます。
山口委員
 今の御答弁の中で、民間のサービスが向上すると、ここの中にも書かれているんですけれども、区民サービスの向上という点では、具体的に現状ある中でどういったサービスがどのように向上するんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 現在もなるべく効率的な運営に努めているところでございますので、今のところ、具体的にこのサービスが向上するということはここでは申し上げられませんが、この指定管理の選定に当たっては、事業者の公募をいたします。その中でさまざまな事業者の中での提案を受けることになりますので、そうした中で具体的なものは出てこようかと思います。
 いずれにいたしましても、指定管理者制度といいまして、管理権限を移譲して、民間の動きやすい形で、ノウハウを生かしてということでございますので、そういったサービスの向上の余地は制度導入によって出てくるというふうに考えているところでございます。
山口委員
 事業者の選定は公募でということなんですけれども、この選定に当たっては、これまで庁内の教育委員会が主となってされていたと思うんですが、今後、その利用者ですとか、あるいは学校現場の方ですとかが入って、その意見も聞きながらという形で行っていくんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 選定につきましては、より公正を図るという意味で、教育委員会だけではなくてほかの部署、例えば管理部署のメンバーあるいは学校のメンバー、学校長そのほかのメンバーを加えて選定をいたしていきたいというふうに考えているところでございます。
山口委員
 最後にしますけれども、区の職員の常駐はないということなんですが、先般起こった不正事件、現地職員が不正を行ったということで、それはやっぱり管理不届きだったということなんですけれども、その点でどのように、この指定管理になることで改善が図られるのか、御説明願えますか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 昨年までの形ですと、清掃とか賄いの業務は委託してございますが、管理は常駐の職員によって行われるという状態です。そこのところで、私どもの管理が十分ではなかったということがございますが、このたびは指定管理者制度にするということで、管理権限そのものを指定管理者に移譲することによって、みずからの責任によって管理運営をする、経営をするというような形で、責任の詳細が非常に明確になってくるんだろうなというふうに思います。もちろん指定管理したからといって、施設の所有者は区でございますので、そういった点でさまざまなチェックということはやりますけれども、現在よりも責任ある管理体制がとれるというふうに考えているところでございます。
山口委員
 責任の所在が民間になるというところでははっきりするのかもしれないですけれども、じゃ、区がどのように、その事業が行われているかのチェック体制がどのように強化されるかというのが今の答弁ですと不明なんですが、この点はいかがですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 指定管理者制度というものは、区のチェックを強化するということよりも、むしろ責任の所在を明確にし、その前提として条例を定め、さまざまな規定を細かく定めて、その定めの中で民間事業者が自由な、効率的な運営を促すということでございますので、チェック体制を区のほうでより厳重にしていく、そうやって縛っていくということとは少し違うのではないかなというふうに考えておるところでございます。
山口委員
 そうなってきますと、発生した事件に対してどのように改善していくかという回答にならないかと思うんですが、いかがでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 発生した事件の原因につきましては、区が管理するという中で、その区の管理に当たる職員についての問題であったというふうに考えているところでございます。もちろん、指定管理者制度になってすべてお任せというわけではございませんけれども、指定管理者が自由に動ける中で、そしてその責任を持っていただいて、全体としての管理責任について、管理の方法については区のほうでチェックしていくという体制でございますので、これまでのかつて軽井沢で起こった事件についてのようなことについては、その管理の方法を改めるというところでございます。
委員長
 ほかにございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
 次に、2番、第1回中学校「東京駅伝」の参加についての報告を求めます。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 東京都の主催で来年の春に、第1回目となりますが、中学生の東京駅伝というものが行われます。その参加につきまして御報告いたします。お手元の資料をごらんください。(資料3)
 第1回中学生「東京駅伝」の参加についてということで、日程は平成22年3月21日(日曜日)でございます。場所は、中央区の晴海埠頭の特設会場で行われるところです。主催は、東京都教育委員会、そして共催は、東京都中学校体育連盟ということでございます。資格といたしましては、区市町村内中学校在学の中学2年生ということになってございます。競技形式といたしましては、区市町村対抗駅伝競争ということで、いわゆる区市町村が対抗してたすきをつないで駅伝をするということです。中野区におきましても、区立中学校だけではなくて、私立の中学校にも参加を呼びかけているところでございます。
 男子の部、女子の部とそれぞれございまして、男子の部は42.195キロで、これを17人でつないでまいります。それぞれ、そこにありますとおり、3キロ、8人、2キロ、8人、2.195キロ、1人ということで、42.195キロでございます。女子の部につきましては30キロということで、それをここにありますとおり16人でつなぐという形になるところでございます。
 次のページをお開きください。会場の状況というか、見取り図でございます。晴海埠頭でこういったような形で、周回といったような構成になろうかと思います。この左側のぐるっと1周しているのが、基本的な1.5キロコースということでございます。これを中心に、例えば3キロであればこれを2周する、2キロであれば、これが1.5キロですので、その右側のほうに矢印がございますが、1.5キロ走って0.5キロ走って2キロにするとか、そういったような、基本的には周回コースで行われるということでございます。
 以上のような東京駅伝、第1回目でございますが、中野区としても参加していきたいと思います。今、参加を各公立、私立の中学校の呼びかけているところでございまして、11月末には締め切りをさせていただき、そこでメンバーが決まっていくと、こういったような手順になろうかと思います。
 以上、簡単ですが、御報告とさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告についての御質疑ございますか。
のづ委員
 今、応募みたいな形でおっしゃいましたけれども、選手の選考方法というのは、例えば各学校の応募があったところだけということですか。参加をしないところは、例えばタイムがいい選手がいたとしても選ばれていかないということですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 もちろん区立の中学校すべてと、それから区内の私立の学校にすべて応募を呼びかけているところでございます。それで、私どもとしては、総合体育大会、国立競技場で毎年行っているところですが、そこでのタイムなどを参考にして、各学校の推薦で出していただくと。実は、補欠も含めて出していただくというような形になろうかと思います。その中で、中野区としての合計33名を選んで出場するということになろうかと思います。
来住委員
 ちょっとお聞きします。今、中学校で長い距離を走る、私どものころは校内マラソンなどありましたけれども、今、中野区の学校でそういう一定の距離を走る大会的なものを学校ごとに何かやっているところはまだあるんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 特に大会のような形でというのはございませんが、ただ、1,500メートル程度のものは校内でもやっているということでございます。
来住委員
 そうですね。運動会などを見ますと、1,500メートルが一番長い距離でやられていますので。3,000メートルということで、中学生においては一番長い距離ではそこぐらいまでかなというふうに私も思いますので、この距離の設定は、これがふさわしいかなというふうに思っています。
 それで、1点だけ。交通費だとか、選ばれて参加する費用、それからエントリーの費用等は発生しないんですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 参加の選手につきましては、主催の東京都のほうからバスが出ておりまして、そういった意味で費用はかかりません。ただ、応援の生徒については、自費で応援していただくということになります。また、各区市町村の対抗ということでございますので、それがわかりやすいように、中野区としては、統一したユニホームなどは教育委員会のほうで用意したいというふうに考えておるところでございます。
委員長
 ほかによろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
 次に、3番、平成22年度における教科書採択についての報告を求めます。
喜名教育委員会事務局指導室長
 それでは、平成22年度における教科書採択について、御報告申し上げます。(資料4)
 平成23年度から小学校につきましては学習指導要領が全面実施となります。それに伴いまして、平成23年度から新しく使用する教科書を来年平成22年度に採択をすることになります。
 採択の方法といたしましては、そこにございます2番の「種目ごとに1種の教科書を採択する」とございます。この種目と申しますのは、小学校は9教科ございますけれども、例えば国語ですと、国語の教科書と書写の教科書というものが別々にございますので、これを種目というふうに言ってございます。社会科につきましても、社会科の教科書と地図帳というものがございますので、これも種目として数えております。
 採択の時期でございますけれども、8月の教育委員会の中で採択をするということになります。採択までの流れということで、選定調査委員会、調査研究会、教科書展示会、意見聴取などがございます。その関係を裏面にお示ししてございますので、恐れ入りますが、裏面で御説明をさせていただきます。
 一番上のところに教育委員会がございます。教育委員会の責任と権限で教科書を採択するわけでございますけれども、その際の参考資料として、その下のところの中央部でございますが、小・中学校別教科用図書選定調査委員会を発足いたします。学識経験者から公募による区民まで合わせて、最大で15名の組織というふうになります。この組織の中で調査資料をつくって教育委員会に報告するわけでございますが、この下部組織ということ、それからそれぞれの意見聴取ということで、それぞれの関係がございます。下のほうに行きますと、調査研究会というものがございます。これは教科ごとに、小学校の9教科それぞれについて6名以内の校長等で調査研究会を発足いたしまして、発行されているそれぞれの教科書について詳細な研究をして報告をするということになります。
 また、左側のところでございますけれども、学校の意見――学校の教員のものを集約した形で校長から意見を出してもらうということ、それからお子さん方からも、どんな教科書が使いやすいかというような意見を聞いて、学校を通して報告をしていただくということがございます。
 また、右を見ていただきますと、保護者・区民の御意見を反映するものといたしまして、教科書の展示会が教育センター、それから生涯学習館等で行われますので、その際に御意見の要旨をいただいて、それを集約したものをこの選定調査委員会のほうに出すということになります。
 それらを総合いたしまして、選定資料をつくって、教育委員会に報告するという流れになっております。教育委員会で何回か協議をしていただきまして、8月中に採択ということになります。
 教科書採択につきましては、今年度、前回でしたか、中学校の結果について御報告いたしましたけれども、来年度につきましては小学校の採択、23年度につきましては中学校の採択ということで行われる予定でございます。
 御報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対しての御質疑ありませんか。
山口委員
 小学校の採択が来年の8月ということで、教科書採択についてはそうなんですが、この展示についてはいつごろ行われるんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 新しい教科書ができ上がって教育委員会に送付されるのが4月の下旬を予定しております。ただ、例年遅くなっておりまして、それを経て生涯学習館、教育センターに展示をいたしますので、早ければ5月の下旬からの予定でございます。これにつきましては、区報等で区民にもお知らせをするということでございます。
山口委員
 もう1点。裏面の流れの中で、調査委員会、調査研究会それぞれ設けられて現場の声を聞いていくということになると思うんですが、この3名以内、6名以内ということでそれぞれ人数制限があるんですが、どのようにして選ばれるんですか、この方たちは。
喜名教育委員会事務局指導室長
 まず、人数につきましては、規則によって定められているというところでございます。下のほうの調査研究会につきましては、小学校の校長会のほうに依頼をいたしまして、人選をお願いするということでございます。
 それから、中央部の真ん中の教科用図書選定調査委員会につきましては、学識経験者につきましては、教育委員会のほうでいろいろ人選をさせていただいて、教育委員会で決定をしていただきます。また、公募による区民の部分でございますけれども、これも早ければ2月の下旬あたりには広報をいたしまして募集をいたします。その中で名簿をつくらせていただいて、最終的に教育委員会の中で順位、抽せんの形で順番をつけさせていただいて、決定をするということになります。また、保護者につきましても、小学校のPTAの連合会等に依頼をして、人選をしていただくことになります。また、学校関係につきましては、校長会を通して人選をしていただくことになります。
篠委員
 この流れを中野区で決めたのはいつでしたか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 ちょっと今、何年ということがこの場でお答え申し上げられませんけれども、前々回の教科書採択のところからだったかというふうに思いますが。
篠委員
 要するに、上位法によって、ここの部分とここの部分は必ずつくらなければいけないというのはどことどこですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 特にございませんけれども、教育委員会は規則の中で調査委員会をつくってその中からの報告を受けて採択するということになっております。それが本区の規則ということで、教科書採択に関する規則がございまして、それに基づいて実施しているということでございます。
篠委員
 この教育委員会が人選する小学校教科用図書選定調査委員会というのは、法律的につくらなければいけないんじゃないんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 申しわけございません。ちょっと今調べさせていただく時間をいただきたいと思います。
篠委員
 どの区も、これとこれはつくりなさいよというものをまず知りたいんですね。それで、中野区独自はここなんだというのが知りたい。そして、中野区独自のものに対してどんなデータを、調査委員会はまず一たん全部集約しますよね、調査委員会はどんなデータ、開示できるデータとして持っているのかどうか。例えば、子どもの意見なんていうのは、書類としてここのところで一回おさめているのか。いや、そんなものは本当はないんだというのか。その辺が知りたいんですが。
喜名教育委員会事務局指導室長
 ただいまの子どもの意見等でございますけれども、すべて集約をして、生のまま打ち直してと、書類という形にしてここに御報告をしております。さらに、それも教育委員会に報告する際に、最後に添付ということで、すべての情報もそこにお示しをしてございます。ですから、教育委員さん方はすべての情報を知ることができるということになっております。
篠委員
 それで、最終的には教育委員会の教育委員が決めるわけなんですが、そのデータというのは、我々膨大な資料として見ることは可能なんですが、この小・中学校別教科用図書選定調査委員会が上げてきた資料というのは、これも開示しているんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 静ひつな環境を保つということで、採択が終わった後に公開できることになっております。
篠委員
 採択が終わった後に公開できる。そうであれば、前回の分とか、教育委員会の決定とここの決定は同じですねということが読み取れるのか、いや、そこまでやることはこの調査委員会は許されていないのか、これの答えは簡単だと思うんですが。
喜名教育委員会事務局指導室長
 今、お話のあるとおりでございまして、この選定調査委員会はあくまでも資料をおつくりして、それぞれの教科書についてどういうところが――その項目も、実は教育委員会のほうで調査項目を決定しております。例えば、内容とか構成・分量とか、表記・表現、使用上の便宜等について調査をしなさいということで依頼をされて、そのまま御報告をしますので、例えばこの教科書がいいとか悪いとかということの報告はいたしません。
篠委員
 平成18年の年末に、いわゆる教育基本法の改正がございましたよね。そして、三法の改正というのが翌年あって、やはり変わった部分というのがあるわけです。それによって教育委員会が調査委員会に、こういう資料を研究しなさいという指令が変わっていますか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 特に変わってございません。
篠委員
 なぜ変わらないんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 先ほどお話ししましたように、これまでも内容――これは東京都教育委員会も同じような形で調査研究しておりますけれども、内容とか構成・分量、表現・表記、使用上の便宜、特記すべき事項ということで調査研究をこれまでもしておりました。
篠委員
 教育基本法の改正というのは、教科書選定に一切影響を及ぼしていないといっているような答えになってしまいますけれども、それで構わないんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 教育に対する考え方ということですけれども、その採択の仕組み自体は大きく、例えば教科書の研究の仕方、調査の仕方については、特に大きくこれまでも変わっていないというところでございますが、ただ、内容のところがまさに教育基本法や学校教育法が反映される部分でございますので、その詳細については、特にこういう調査をしなさいということまでお伝えはしていないということでございます。
喜名教育委員会事務局指導室長
 先ほど答弁保留させていただいたことでございますけれども、選定調査委員会につきまして、東京都は法律で定めているところでございますけれども、地教委につきましては、東京都がつくっている手引きによってつくっているということでございます。それをもとに本区の規則をつくって実施しているということでございます。
篠委員
 調査委員会については、つくらなければならないという決まりはないというとらえ方でいいんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 つくらなくてもいいという、明言された、いわゆる上位法の中でということで、東京都教育委員会はつくらなければいけないと、その情報を地教委に対して提供しなければいけないという流れがございます。それをもとにして、区はさらに調査研究をするということになっております。
篠委員
 いわゆる政権が変わって、大きく変わろうとする部分に一番切り込まれる部分でもある微妙なところなんですよね。教育基本法は一切関係ないんだとか受けとめられるような発言は、お互いに全部避けていかなければいけないのと、やっぱり最高上位法はそこから来ているわけですから、特別な法律が決まらない限りは、地域の方々で選びなさいなんていう行動はないわけです、現時点では。であるけれども、こういう図式を中野区がつくったわけで、また、これを何回か繰り返したわけですが、他の区で中野区と同じあるいはかなり似た区というのはあるんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 私の行政の経験では、ほぼ同じでございます。基本的に、真ん中の、いわゆる名前はいろいろでございますけれども、選定調査委員会ができ上がる、そしてその下部組織として教科ごとの調査研究が行われる。また、保護者・区民の声としては、展示会でのお声を聞く。それは、学校にも、学校として使いやすいものは何かということでございます。ただ、本区で初めて私が経験したのは、お子さんの意見を聞くという部分でございます。
篠委員
 外部から強烈に指摘される部分でもあるんですが、後のところは、ぶれない一線としては、やはり教育委員が最後の決断をすると。個人的に研究を、大変な分量の教科書を読まれる教育委員さんもいるわけですけれども、そういう流れの中で行われるわけですね。そういうことでよろしいですね。再度確認しておきます。
喜名教育委員会事務局指導室長
 おっしゃるとおりでございます。
 先ほどの修正をさせていただきます。保護者の推薦でございますけれども、PTA連合会ではなくて各学校長が推薦するということでございます。それから、このような仕組みになりましたのは、第59条の撤廃からでございますので、平成13年度の採択のところからということでございました。失礼いたしました。
吉原委員
 採択の時期が22年の8月ですよね。この委員会での報告というのは、22年の8月に採択が決まってから結果だけが報告されるのではなくて、その途中経過で、選定調査委員会が何月に設置されましたとか、調査委員会が何月に設置されましたとか、そういう8月までの採択の間での途中経過みたいなものはやっぱり委員会で報告していただけるんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 実は、静ひつな環境を保つということで、この会自体も秘密会で、開催日時等についても、ほかの方には一切お知らせをしていないという状況でございます。
 したがいまして、大変申しわけございませんけれども、最後の部分のみの御報告。委員会が発足したということについては御報告できるかと思いますけれども、いつ会議があるとか、どんな内容だったかということについてまではお伝えできないという状況でございます。
吉原委員
 これから何月何日に会議があるというのではなくて、その会議が終わった経過みたいなものは、やっぱり終わりましたということで、段取り、区切りでは報告はしていただけないんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 これは、すべてについて非公開というのは実は本区の規則の中にございまして、教科書採択の過程並びに選定調査委員会及び調査研究会の委員を特定できる事項は、教科書採択が行われる日まで非公開とするというこの規則がございますので、一切――教育委員会自体も秘密会で行っている状況でございます。
吉原委員
 となりますと、何月何日に行われたとかそういうことも一切秘密で、8月の採択決定後の報告のみということになるということですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 教育委員会の開催については、何月何日というのは公開されますけれども、そこは傍聴ができないということでございます。内容も、その後にお話しするということはできないということでございます。
委員長
 この報告で、ほかに。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
 次に、4番、中野区・東洋大学連携事業についての報告を求めます。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 中野区・東洋大学連携事業について、御報告申し上げます。お手元の資料(資料5)をごらんいただきたいと思います。
 これは、本年3月、哲学堂公園は東京都の名勝指定を受けたわけでございます。それを契機といたしまして、哲学堂の創設者の井上円了博士が創設しました東洋大学と連携を図ろうという話になりまして、今年度は、あそこの公園は文化学術的側面と、それから運動場を持っているわけなんですが、その二つの面で何か事業をやろうではないかということになりました。
 一つが、2にあります少年・少女野球教室というものを開催しようということでございます。指導は、東洋大学の硬式野球部員です。東都大学で何度も優勝している強いチームなんだそうですが、その野球部員が来てくれるということです。日時は、11月22日(日曜日)午前9時から午後4時を予定してございます。対象は、周辺地域在住のというんですが、そこには特にこだわってございません。小学校5・6年生、募集100名程度ということで、ないせすを通じて募集をいたしました。これは、東洋大学野球部の選手の指導によりまして、試合形式も含めた指導、野球教室を行うということでございます。
 それと、3の連続公開講座です。これは「もっと知りたい哲学堂」と題しまして、東洋大学文学部印度哲学科の出野尚紀先生に来ていただきまして、12月5日、12日、午後1時から3時までの間、こういう講座を行うということでございます。対象は、一般区民50名ということです。内容につきましては、1回目は、歴史民俗資料館に学習室というのがございますが、ここで哲学堂についての講義を行いまして、2回目につきましては、哲学堂公園に実際に行きまして、ここで中を視察しながら講義をするという形を考えております。
 さらに、(2)の哲学堂公園学習会でありますが、これはまだ講師、日程等まだ決定してはございませんが、3月に東洋大学の先生を呼んで実施をしたいというふうに考えてございます。対象は、一般利用者対象で10名程度というふうに予定してございます。これは、先ほど申し上げました「もっと知りたい哲学堂」の事業と関連づけまして、さらに哲学堂に対して深い興味を持ってくれたという方たちを対象にしました上級コースというような位置付けでございまして、ボランティアガイドとして活躍していただくということを前提にして、こういうことを実施したいというふうに考えてございます。
 今後の展望ということでありますが、東洋大学のほうは、これをきっかけにぜひ中野区と連携を強めていきたいというふうな気持ちがございますので、この実績を踏まえまして、将来的には、中野区と東洋大学の包括的な連携協定みたいなものを結びたいというようなことをおっしゃっていますので、その検討を進めたいと考えてございます。
委員長
 ただいまの報告に対しての質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、5番、図書館システムサーバーの入替に伴う休館日の変更等についての報告を求めます。
小谷松教育委員会事務局中央図書館長
 それでは、図書館システムサーバーの入替に伴います休館日の変更等につきまして、御報告をさせていただきたいと思います。(資料6)
 まず、図書館システムのサーバーの入れ替えでございますけれども、現行のサーバーにつきましては、既にリース期間が満了しているため、その入れ替え作業を行いたいと思います。入れ替えを行いますのは、今月末、11月30日~12月2日までの3日間でございます。入れ替えた後、12月3日から新サーバーによりますシステムの再稼働を行いたいと考えてございます。
 なお、このシステムサーバーの入れ替えでございますけれども、実はこれは当初予算に計上してございませんでした。リース期間が満了したということで、実はこの現行のサーバーというか機器なんですけれども、既にメーカーのほうで生産を中止しておりまして、万が一トラブル等が発生した場合について、その部品等の入れ替えが非常に難しいということがございました。そのようなことから、当初予算に計上してございませんでしたが、急遽流用対応によりまして、このシステム全体に非常に影響の大きいサーバーについて、入れ替えを行うということとしたところでございます。なお、今回流用いたしましたのは、636万円ほどでございまして、実際には契約いたしまして585万円ほど執行いたしてございます。
 2.休館日の変更等でございます。サーバー入れ替え作業に伴いまして、全館の休館日及び業務体制を同一にするということといたします。また、この間は3日間でございますけれども、図書館ホームページも休止となるため、インターネットによるサービスも休止をすることといたしてございます。
 なお、野方図書館については、既に今月1日から耐震補強工事によります仮設窓口となっておりますので、特にこの入れ替えに伴う影響等はございません。
 具体的には下に表を入れておきましたけれども、現在の図書館につきましては、8館すべてを同一の日に休みをとらないということで、二つのグループに分けてございます。月曜休館のグループと木曜休館のグループがございます。今回このサーバーの入れ替えということになりますと、すべての図書館に影響がありまして、システムが同時に停止するということになりますので、月曜休館、木曜休館のところを統一的な対応を図っていきたいということでございます。
 まず、上のほうの月曜休館のところですが、ここは11月30日(月曜日)、本来の休館日でございますので、この日を含めて30日、1日、2日と作業を行うと。ただ、1日、2日につきましては、システムが休止するために、貸し出し等の手続ができません。しかしながら、せっかく図書館においでいただける方がいれば、せめて閲覧だけでもということで、館のほうは開いておきたいというふうに考えております。それから、木曜休館のほうですけれども、こちらの館につきましては、本来は12月3日が休館日でございますが、これを30日のほうに休館日を変更いたしまして、月曜休館のほうと合わせる形で、30日、1日、2日と、3日間で作業を行いまして、3日の日から――3日の日につきましては本来休館日ですが、この日は開館をしたいというふうに考えております。できるだけ区民・利用者の方に影響が最小限にとどまるようにというふうなことを考えまして、このような形を組ませていただきました。
 最後に、周知の方法でありますが、今回、3日間の入れ替え作業、それに伴います貸し出し等の業務の停止、それからまた休館日の変更がございますので、区報、それから各ホームページやポスター、チラシ等で区民の方にお知らせを図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 なお、この区報のPRなんですけれども、実は今月5日の区報でお知らせをさせていただきました。本来であれば、当委員会に先に御報告を申し上げ、その上で区民の方へのPRをというふうに考えておりましたけれども、11月30日ということで、本日御報告の後、区報でPRをいたしますと、これが20日号になりまして、非常に期間が少なくて、十分区民の方への周知が難しいかなというふうに判断をいたしまして、大変申しわけございませんが、本日、御報告前に区報のほう、11月5日号におきまして周知をさせていただきました。あわせて、同日から各ホームページへの掲載を行ったところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対しての質疑を受けたいと思います。特によろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
 所管事項のその他に入ります。その他で何か報告はございますか。
白土子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)
 それでは、口頭でございますけれども、区立新井保育園跡と、区立やよい幼稚園、みずのとう幼稚園の跡に来年度開設予定の私立保育園と私立認定こども園の園名の決定と運営法人による説明会開催について報告をさせていただきます。
 まず、新園の名称でございますけれども、認可認定の手続完了までは(仮称)を付して表記することにしておりますが、本報告では、煩雑になりますので、(仮称)は省略させていただきます。
 まず、区立新井保育園跡でございますけれども、中野りとるぱんぷきんずという園名に決定してございます。運営する社会福祉法人清香会が名称を決定してございます。また、開園説明会でございますが、運営法人が本年11月29日(日曜日)午前10時から新井地域センターで開催いたします。
 認定こども園のほうでございますが、まず、区立やよい幼稚園跡に開設する私立認定こども園につきましては、運営する学校法人常盤学園が認定こども園の名称をやよいこども園、認定こども園の中の認可保育所の名称をやよい子どもの森保育園、幼稚園の名称をやよい子どもの森幼稚園に決定してございます。保育園部分の開園説明会につきましては、運営法人が本年11月27日(金曜日)の午前10時から弥生地域センターで開催することにしてございます。
 それから、区立みずのとう幼稚園跡に開設する私立認定こども園につきましては、運営する学校法人八幡学園が認定こども園の名称を認定こども園みずのとう、その中にございます幼稚園の名称をやはたみずのとう幼稚園に決定してございます。
 また、1歳児、2歳児対象の認可外保育施設でございますけれども、名称はまだ決定してございません。
 以上の周知でございますが、11月5日号の区報と区のホームページへ掲載し、また、法人作成の案内チラシにより一般に周知してございます。また、区立新井保育園跡に開設する私立の認可保育園につきましては、区立新井保育園に在籍していた園児のうち、現在区内の保育園に転園し、新園に転園する可能性のある園児の保護者に対しましては、開園説明会について御案内をし、それから入園相談担当のほうから個別に転園の意向の確認を行うことにしてございます。
委員長
 ただいまの報告に対して御質疑はありませんか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 他に報告はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
 その他に入ります。
 次回の日程を協議したいので、委員会を暫時休憩します。

(午前10時50分)

委員長
 委員会を再開します。

(午前10時53分)

 休憩中に確認したとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急な案件が生じた場合は委員長から招集させていただくことにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 また、第4回定例会の常任委員会の2日目、12月8日に新井小学校におけるICT教育の授業とキッズプラザ白桜の視察を行うことを内定したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、視察することを内定いたします。
 本日予定した日程はすべて終了しますが、委員、理事者から特に御発言ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で文教委員会を散会いたします。

(午前10時53分)