平成20年02月04日中野区議会文教委員会
平成20年02月04日中野区議会文教委員会の会議録
平成20年02月04日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成20年2月4日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成20年2月4日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午前10時03分

○閉会  午後12時05分

○出席委員(9名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 小堤 勇委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 教育改革担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 岡田 浩二

○委員長署名


審査日程
○議題
 学校教育の充実について
○所管事項の報告
 1 校内LANについて(教育経営担当)
 2 学校統合委員会の検討状況について(教育改革担当)
 3 法務省矯正研修所東京支所等の移転に伴う学校用地としての活用について(教育改革担当)
 4 区立学校の平成19年度卒業(修了)式・閉校式・平成20年度入学(園)式日程について
   (学校教育担当)
○その他
 (1)中国産冷凍餃子による健康被害について
委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午前10時03分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように進めます。
 なお、審査は正午を目途に進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 学校教育の充実についてを議題に供します。
 所管事項の報告をいたしたい旨の申し出がありますので、報告を受けたいと思います。
 最初に、1番の校内LANについて、教育経営担当課長の報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、校内LAN(資料2)につきまして、御報告をさせていただきたいと思います。この校内LANの整備につきましては、これまで学校のほうで、コンピュータ教室を整備し、またインターネットを活用した授業の展開など、学校での情報環境の整備を進めてきたところでございますが、今回、校内LAN全体の概要につきまして、御報告の機会を持たせていただきたいと思います。
 初めに、この校内LANの整備の目的でございます。さまざまな目的がございますが、主なものとして、幾つかに列挙してございます。
 まず、一つ目といたしましては、学習へのICTを有効に活用することによりまして、わかる授業の展開、確かな学力の定着を図ると、これが中心的な課題であろうというふうに思います。
 また、合わせて、この情報リテラシーの育成、それからまた情報モラルの涵養といいますか、そういったものを通しまして、これからの情報化社会で生きる力、それを子どもたちに身につけていくというようなこと。
 そのほか、このICTを活用いたしまして、教員の指導力の向上を図る。
 それからまた、このICTを有効に活用することによりまして、学校運営の改善を図る中で、有効に時間を活用して、子どもたちとの触れ合いにその分充てていく。
 また、地域との連携ということもございます。このICTを一つのかけ橋というようなことにいたしまして、より一層開かれた学校づくりを進めるということ。
 それから、最後に、情報の安全の確保を図っていくということもございます。この校内LANの整備を図ることよりまして、学校におきます情報のセキュリティの確保を図っていくというようなことを目的としながら、この校内LANの整備を進めてまいりたいと考えてございます。
 次に、校内LANの概要でございます。
 校内LANと一言に申しまして、その中で、こちらの資料にもございますとおり、大きく分けて二つあるというふうにお考えいただきたいと思います。
 まず、一つが教職員を中心とした、いわゆる職員室LANと言われるものでございます。こちらのほうは、教職員専用のネットワークを構築いたしまして、すべての教職員にパソコンを配備し、情報の共有、事務処理、教材開発等に活用するというものでございます。
 それから、もう一方は、児童・生徒を中心にした教育用LANというものでございます。これは既に導入されてございますパソコン教室、これは教室が固定化されておりまして、子どもたちにとりましては、一斉型の授業というような展開を行ってございますが、それと同時に、普通教室、特別教室を活用して、いわば教室移動型で、子どもたちが主体になったような形での学習に取り組む、そういった環境、こういったパソコン教室での展開と、それからまた各教室を中心にした展開、これらを二つ合わせまして、教育用LANの整備を図るというふうにしております。
 ちょっとわかりにくいんですが、次のページ、2ページのところに、校内LANのイメージ図が出てございます。全体を合わせまして校内LANと呼ぶわけですが、教職員を中心にした校務、事務等々の処理を図る職員室LAN、それからまた児童・生徒用の教育、授業等に展開する教育用LAN、これら全体を合わせまして、校内LANの整備を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。
 なお、この職員室LANにつきましては、今年度予算で計上されてございますが、現在、各学校のほうに順次導入をしているところでございます。間もなく全校にこの職員室LAN、構築を終わりまして、活用が始まるというところでございます。
 それから、3ページのほうにまいります。セキュリティの確保ということも重要な課題でございます。
 一つは、インターネットからのセキュリティをきちんと確保するということでございます。それからまた、あわせて情報の流失等に対応しますセキュリティもきちんと確保していくということが重要な課題になってございます。これにつきましては、今年度に入りまして、情報の紛失といったような状況がございましたけれども、この校内LANを導入することによりまして、より一層きちんとしたセキュリティの確保を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 それから、4番目でございますが、校内LANの具体的な活用例ということで挙げてございます。まず、職員室LANにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、すべての教職員にパソコンを配備いたしますけれども、そのことによりまして、より一層安全・安心な環境での業務を遂行するということを考えてございます。この場合、学校の情報につきましては、すべてサーバで一元管理をいたしまして、きちんと安全管理を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 また、文書の共有化によりまして、効率的な校務処理、事務の処理を図るというようなこと。
 また、インターネットを通しまして、最新の情報の収集。
 それから、職員室に設置されます管理用パソコン、これを活用しまして、さまざまな情報を取り組みまして、いろいろな活用を図っていくというようなことがございます。
 そのほか、校内でのメールの活用、4ページのほうにもありますが、掲示板、スケジュール管理、施設・備品予約、それからまた児童・生徒の出欠状況等の確認機能、こういったものを活用いたしまして、できるだけ事務処理の効率化を図りまして、何かと忙しい教職員でございますけれども、有効に活用することによりまして、本来の子どもたちに触れ合う時間などをつくっていくということも、重要な機能であろうというふうに思っております。
 それから、(2)の教育用LANでございます。子どもたちを中心といたします教育用LANの整備を図りまして、すべての教室にネットワークを構築いたしまして、教室内では、無線LANによる対応を考えてございます。できるだけ簡素化すると申しますか、臨機応変に対応できるような、そういったシステムを構築してまいりたいというふうに考えてございます。
 それから、パソコン、プロジェクタ、電子黒板、実物投影機等々のいろいろな機器をセットいたしまして、これは各学校に3セットずつ配付をしたいと考えております。ワンフロアーに1台、ワンセットでございます。そのことによりまして、各教室、普通教室や特別教室等々を含めまして、いろいろな学校の中で、これら機器を活用した授業が展開できるように、考えてございます。また、そのことによりまして、すべての教室でインターネットが利用できる環境が調いますので、授業の展開の中でも、有効に活用できるというふうに考えてございます。こういった校内LANの整備を進めることによりまして、学校におけます情報環境の整備、また、よりそれを活用したわかる授業の展開、そして学力の定着といったものに資していきたいと考えございます。
 校内LANの整備ということで、全体を通しまして、御説明する機会をいただきました。これからきちんと校内LANの整備を進めてまいりたいと思ってございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
平山委員
 前回の決算特別委員会の中でも、同様の質問があったかと思うんですが、ハード面を整備をされるに当たって、教職員の方がまだ使える方があまりいらっしゃらないというような現実もあって、その研修を打つというふうに書いていらっしゃるんですけれども、もう少しちょっとそこを具体的に御説明いただければと思うのと、もう一つは、ハードの整備は絶対に私もやっていくべきだと思うんですけれども、使っていくソフトも同様に考えていらっしゃるのでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 おっしゃるとおり、やはりハードの整備だけではなくて、それをいかに有効に活用していくかということ。仏つくって魂入れずというようなことがないように、きちんとやってまいりたいというふうに思っております。導入した校内LANを、いかに有効に活用していくかということにつきまして、やはり各学校現場におけます実情と申しますか、そういったものを、一つひとつ把握する中で、教育委員会と一体となった形で進めていく必要があろうというふうに思っております。そういった意味で、教育委員会と各学校との連携をとるような、そういった一つの場といいますか、そういったものをきちんと整備を図る中で、この活用について進めてまいりたいというふうに思っております。
 それからまた、コンピュータを有効に活用する教職員の充実を、今後も定期的に研修等を通しながら、なお一層図っていきたいというふうに考えてございます。定期的な形での研修体制等々進めているわけでございますが、そういった部分も含めて、現場とのやりとりの中で、さらにいろいろな工夫、改善を図っていきたいというふうに思っております。
 それからまた、ソフトについての充実ということも、当然やっていかなければいけないというふうに思っております。これまでもコンピュータ教室等々で活用するいろいろなソフトにつきましては、各学校の中で、導入を図りながらやってまいりましたけれども、そういった部分も含めまして、これからは各教室、この教育用LAN、全校で整備を図ってまいりたいと思いますけれども、その中で活用するさまざまなソフト等につきましても、学校現場とも十分に連絡をとりながら、いろいろな活用といいますか、そういったものをきちんと整備を図っていければというふうに思っております。
 ただ、肝心なのは、やはりそれを使いこなす教員の資質が非常に大きいかと思います。そういった部分も含めまして、ハウツーの部分と、ソフトの充実というようなことで、対応していきたいというふうに思っております。
平山委員
 恐らくそういう答弁が返ってくるだろうと思ったんですけれども、要は、危惧をしているのは、あまりにも現場任せになってしまうと、現場の声を反映することは大事なんですけれども、現場にぽんとハードを置いて、これをどう使うか、現場のほうで考えてほしいというふうになってしまうと、そのもう一つの目的である子どもたちとの触れ合う機会というのが、かえって少なくなるということを、非常に危惧をしているという部分がございます。新しい機器を使いこなして、新しい授業をやるわけですから、その辺はもう少し、ほかの自治体の事例とかを、教育委員会のほうでしっかりと研究していただきながら、ある程度は教育委員会のほうがイニシアチブをとってやられるべきではないかと思うんですが、この点いかがかということと。ソフトの部分に関しても、しっかりと研究をしていけば、先ほど使いこなす側の資質という話をされましたけれども、おっしゃるとおりなんですが、ソフトによっては、非常に簡単に効果的な授業が行えるようなソフトも、もうこういう時代ですから出ているんではないかなというふうにも考えておりまして、そこら辺の研究というのも、現場任せにされずに、教育委員会のほうでも、しっかりとそういう取り組みをしていただいて、逆に学校の側に、いろいろな事例を紹介していただくような形をとられたほうがよろしいのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 既に、先進的な自治体等々もございまして、都内の中で、比較的多摩のほうが進んでおりまして、私ども教育委員会の事務局も、昨年多摩の先進的な自治体などの視察などにも行きまして、具体的な実践例を研究してまいりました。23区の中では、比較的中野の状況としましては、かなり進んでいるほうかなとは思っておるんですけれども、いろいろな取り組みの事例を含みまして、研究を重ねていきたいというふうに思います。
 それからソフトの部分につきましても、今、委員のほうからお話がございましたとおり、相当簡易なものもたくさんございます。そういったものも有効に活用しながら、それからまた学校現場と一緒になって、教育委員会の中で、システムの研究会といいますか、システム委員会等も行ってございますので、いろいろな意味で、そういった研究はきちんとやっていきたいと思います。
 目的とするところは、これはあくまでも手段でありますので、できるだけ機器を有効に活用することによって、本来の教職員が子どもたちと触れ合うような、そういったわかる授業、それから子どもたちが興味を覚えながら、進んで学ぶ環境というものを、きちんと進めていきたいというふうに思っております。
江口委員
 教員の問題なんですけれども、素人的に考えたときに、パソコンに強い教員とそうじゃない教員がいるはずです。今、学校でも、やはり中心的にやってくださる先生と、それには触れたくないという先生と多分いると思うんですね。そういう場合に、子どもたちとの触れ合いという、その授業の充実とか、そういうのはもちろん、これによって活用すれば、本当に充実していくと思うんですけれども、使い勝手の問題と、さらにこの準備の期間とか、この取り扱いの問題で、本当に子どもたちとの触れ合いの時間がふえそうなことを言っているけれども、逆に、こちらの作業に時間がかかってしまって、例えば中学校の場合や何かは、部活のほうの面倒が見られないとか、そんなことになってきちゃうような心配があるんですね。学校間格差があると思うんです。この学校は本当に全体的に進んでいるとか、そうじゃなくて、ここはもう一部の先生だけがやっているとか。大変心配なのは、一部の先生に集中しちゃうんじゃないかということなんですけれども、その辺はどういうふうに考えているのか。
入野指導室長
 現在も、夏休みを中心に、30ほどの講座の中で、先生方から希望をいただいて、校長が承認をして、講座を受けるという形をとっておりまして、いわゆる具体的な操作のほうをやることから、あるソフトを使って、授業を構築する講座まで、今行っております。その際には、教師間の授業実践の交流等も含めてやっております。まだ、システム的にはできてはいないんですけれども、いずれ学校が持っている資料、それから区が持っている資料を、学校間で交流がとれたり、さらにそれをいいものにしたものを蓄積できるというようなシステムもあわせて考えていこうかというふうに考えております。
伊東委員
 今の御答弁で、30ほどの講座というのは、これは主催しているのはどちらでしょうか。
入野指導室長
 主催は、教育委員会の指導室のほうがしている形になっております。ただ、業者のほうと連携をとったり、担当の者が中心になって、講座を、今は1学期と言いませんね、夏休み前までに、その中をしっかりと構築をして、夏休みに向けて準備しているという状況でございます。
伊東委員
 学校教員の場合は、扱いは東京都の職員ということで、大体5年程度で移動されると。せっかく区のほうで、そうした教育を施した、あるいは研修を主催しても、人が入れかわるということがあるんですけれども、東京都の教育委員会として、教員に対するそうしたICTの活用、講習等はやられているんですか。
入野指導室長
 都のほうの教職員研修センターのほうで、幾つか講座がございます。そういうものに関して、希望を出していく教員もございますが、何分にも全都的な講座でございますので、区でやるよりも、受けられる率が低くなる、都立高校まで全部入りますので、同じ講座でという形になっております。
伊東委員
 教員の異動を考えると、その辺を強力に、東京都全体として、取り組めるような仕組みを構築していっていただけたらと希望します。
 これまで、この委員会でも、USBメモリーの紛失による情報流失の危険性などについて、根本的な、また、職員の業務実態に即した対策が必要だと指摘されてきましたが、本日の資料を拝見していまして、3ページ、3番のセキュリティの確保の(2)の2番目の丸ですか、教職員用パソコンのデバイス、要するにフロッピードライブ、USBポートなどを使用制限すると。これは、今までの対応とどこがどう違ってくるのでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 今までは、正直言って、教員が私物を持ち込んでいた場合がございます。今回、この職員室LANを導入することによりまして、私物につきましては、これをすべて一掃したいというふうに考えてございます。各職員室の中に置かれますパソコンにつきましては、こういった形で、外部媒体を活用できるものにつきましては、管理用パソコン1台に当面限定する形で、それを使いまして、必要な情報等について、外部媒体のほうに記憶させるというような形で、そこに集中して、管理をしたいというふうに思っております。当然、そこの間におきましては、そういった活用等については、これをきちんと記録にとりながら、学校全体として管理できるような、そういう体制をとって、また、そのもの自身につきましても、暗号化するなり、そういったものを施しますので、万が一という場合につきましても、これが外部等に流失し、それが出回ることがないような形をとってまいりたいというふうに考えてございます。できるだけ、私物によるものを制限する中で、学校全体として、情報を一元的にきっちりと管理を図ってまいりたいというふうに考えております。
伊東委員
 専門的ですので、私もよく理解できない部分がありますけれども、管理用のパソコンによる外部記憶媒体の入出力を行うということは、要は、今までのように、USBメモリー、あるいはフロッピー等は管理用のパソコンを活用すれば、今までと同じように記憶、外部媒体に記憶させることは可能であって、ただ、それが暗号化されるということでよろしいんですか。
小谷松教育経営担当課長
 基本的にはそうでございますけれども、ただ、今までのように、それぞれ一人ひとりが、勝手にするというようなことはできませんので、それを学校として、きちんと管理のもとでやるということになります。いろいろこれを導入するに当たりましても、学校の実態といいますか、そういったものを十分に検討する中で、確かに教員は非常に忙しくて、自分で仕事を持ち帰らざるを得ないというような状況もございます。それを全面的にカットしていいのかどうかというようなことにつきましても、かなり議論を重ねてきました。そういった中で、どうしてもやむを得ない場合というのも確かにございます。ただ、その場合、どういうふうにこれをきちんと管理していくかというところにあるかと思っております。そういう意味で、暗号化を図るUSB等をきちんと使う。あるいは、それを記録させる場合についても、管理用コンピュータを通してだけやるんだというような、そういうルールづくりというのが、やはり重要だろうというふうに思います。そういった中で、きちんとルールをつくって、それをきちんと守っていくというような体制をつくることが、やはり重要じゃないかなというふうに思います。そういったことから、今回この職員室LANを導入するに当たりまして、こちらに書かれているようなセキュリティを二重、三重に課したということでございます。
伊東委員
 もう1点お伺いしたいのは、職員室用LANにサーバが一つと、それから教育用LANにサーバが一つということなんですけれども、このいずれのサーバにおきましても、完全にファイアウォールによって、インターネットからのアクセスは不可能な状態にするのですか。それとも、例えば職員室用のLANにつきましては、そのサーバに、個人認証を厳格に行って、外部から、要するにインターネットを経由して、自宅からアクセスして、情報をとり出すというようなことを、考えられているのかどうか。
小谷松教育経営担当課長
 こちらの資料にもございますとおり、きちんとファイアウォールを設けることによりまして、対応を図ってまいりたいというふうに思います。その場合、全体として、すべてシャットアウトするといいますか、そういった中で対応を図って、流失がないような形をとりたい。そのような形で、設定をいたしました。
伊東委員
 最後にします。いずれにしても、個人情報の漏えいというのは、十分に注意していかなければならないと思うんですけれども、最後の質問に挙げさせていただいたように、時代はリモートアクセスということも十分に検討の範疇に入れて、進めていかなければならないので、その辺も十分精査した上で、今後の校内LAN構築に向けて取り組んでいっていただきたいと思います。要望にしておきます。
大内委員
 これはまず、リースかそれとも買い取りですか。
小谷松教育経営担当課長
 今回のこの職員室LANにつきましては、リースでございます。
大内委員
 何年リースですか。
小谷松教育経営担当課長
 5年でございます。
大内委員
 それとあと、これは今一斉に入れるのか。それとももう入っているところがあるのか。もう現在活用しているところが何校かあって、最終的に年度末までに全部入るという話になっているんですか。どっちですか。
小谷松教育経営担当課長
 先行的な形で二中と七中が先に入ってございまして、これは以前から国のほうからのモデル的な形でやってございましたので、そういう意味で先行して入っていたんですが、今回、残りの全校に一斉に入れます。ちょうど今敷設をしておりまして、今月中には、ほぼすべての学校に導入が完了するような見通しでございます。
大内委員
 これは当初予算にのっていたんでしょう。何で今ごろなの。
小谷松教育経営担当課長
 最初は大体年度後半ぐらいという形で、当初に計上しまして、準備をしてきたんですが、ただ情報の流失等ございまして、そういう意味で、少し慎重な形をとりました。それで、民間事業者等にもお願いしまして、特にセキュリティですね。セキュリティの確保について、より完璧を期したいということで、民間事業者の支援などを受けまして、その辺のところの構築も図ってまいりまして、それらの準備がきちんと整った段階で、昨年12月に契約をいたしまして、導入というような形をとりました。
大内委員
 民間の支援、それは当然お金もかかっていることなんだろうけれども、それは当初予算にもう入っているやつなのか、あるいはそういった事件が起きたから、改めてそういった会社と契約したのかということと、その民間会社と幾らで契約しているんですか。
小谷松教育経営担当課長
 一応、導入に当たりましては、今年度の当初予算の中で、評価をしてもらいたいということで、一定の予算は確保してございました。ただ、それについては、実際には、具体的なセキュリティについての支援を、いろいろな中身に踏み込んだ形での支援をするということで契約をいたしまして、約150万円ほどでございました。そのことによりまして、このLANを導入するに当たってのセキュリティをきちんと確保したいということで、取り組みをしまして、やはり外部の目を通して、一度精査をした中で、構築をするという形をとらせていただきました。
大内委員
 今見ると、すべての教室ということではなくて、移動させたり、いろいろ使ったりするんだろうけれども、これについての専門の講師というか、専門の人というのは、各学校につけたりするのか。それとも、どの先生でも使えるような形で運用するのか。でも、それって現実的になかなか難しいのかなと思うんだけれども、使う先生と使わない先生が出てくるのかなと。そうなった場合、学校ごとに、やはり専門的な知識を持ったというか、最初のうちはそういった方をつけたりしないと、なかなかすべての教室でうまく使いこなすということが難しいのかなという気もするんですよね。パソコン教室じゃなくて、普通教室でプロジェクタだとか何かのセットをワゴンで移動できると書いてあるんだけれども、そういったところは、とりあえず置いて、その学校の中で処理してくださいということになるんだろうけれども、やはり先ほど、今までの質疑の中にも出てきたけれども、授業もできて、これも使いこなせないといけない。授業を知らない人が、これを使っても意味がないんだから、そういった意味で、やっぱり教師の中で、そういったことをできる人が、一つの学校に1人なり2人、しっかりと置いていかなければいけないと思うんですけれども、そのために、特別な教員を配置しろとか言うつもりはないけれども、そういったところは考えているんでしょうか。
 小谷松教育経営担当課長
 基本的には、これはすべての教員がきちんと活用するということを前提としてございます。ただ、もちろん今、委員のほうからお話がございましたとおり、確かに各教員のICTに対する力と言いますか、格差があるのは事実でございます。それにつきましては、先ほど指導室長のほうからも話がありましたけれども、きちんと研修等を通しながら、その向上を図りながら、対応していきたいというふうに思っております。
 それから、また各学校には、ICTの担当教員を置いてございますし、それからまた管理という面におきましても、特にその情報担当者といいますか、そういったものを置きながら、学校長を情報安全の管理責任者というふうに位置付けまして、そのもとでセキュリティの確保、それからまた、具体的な活用対応というようなことも、組織的な形で整備を図って、やってまいりたいというふうに思っております。そういった中で、できるだけ早期に、すべての教員が、これをきちんと活用しながら、有効に授業の中で展開できるような体制を構築していきたいというふうに思っております。
いながき委員
 伺いたいんですが、全パソコンに共通といいますか、インストールされている基本ソフトというのは何になるんでしょう。
小谷松教育経営担当課長
 OSとしては、ウインドウズXPでございまして、あとオフィス、ワード、エクセル、パワーポイントのソフトを入れております。
いながき委員
 もし、それ以外のソフトを使いたいと思う場合は、どのように許可されているというか、教員の方々は使っていらっしゃるんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 これからいろいろな形で出てくると思いますけれども、ただ、基本的なソフトにつきましては、これも予算の関係等々もございますけれども、学校の中で使う必要な機能といいますか、それについては、当初の導入の段階でやっていけるかなというふうに思っております。
いながき委員
 今、例えば学校だよりをつくるのに、フォトショップみたいなソフトを使ってつくっていらっしゃる学校もあるようで、その場合、ソフトが学校支給のパソコンには入っていないので、個人のパソコンに持ち込んで、そういったソフトをつくって、学校だよりをつくっているような学校もあるんですけれども、学校だよりは一つの例ですけれども、これからほかにもいろいろな試みをパソコンを使ってしたいと思うときに、やっぱり個人のパソコンを持ち込んでということでないようにするべきだと思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 基本的には、個人のパソコンはきちんと制限をしたいというふうに思います。確かに、何と言うんでしょう、教員によりましては、こういう言い方は何ですけれども、ちょっとオタク的な形でやっている方もいないわけじゃないんですが、ただ、基本的な部分につきましては、十分対応できるような形をとってございますので、その中でいろいろ工夫を図っていければというふうに思っております。
 また、管理用パソコン、いろいろな各種デバイスが利用できますので、そういったものも活用しながら、学校としてのいろいろお知らせ、あるいはホームページ等の活用、そういったものも十分対応できるというふうに思っております。
いながき委員
 それではマイクロソフトのオフィスだけで、十分なそういった活動ができるとお考えということでよろしいでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 ソフトの購入につきましては、各学校のほうに予算を配分してございますし、いろいろな形で活用できるソフトがあれば、そういったものも学校のほうで活用できるということにはなってございます。
伊東委員
 すみません、質疑漏れがありましたので。校内LANが構築されて、それを学習に活用していくということになると、さらにその上のレベルでのWAN(ワイドエリアネットワーク)という話もじきに出てくるんじゃないかと思うんですけれども、教育的ライブラリーを、図書館のほうも一緒になって、教育の部分でのWAN、中野区内におけるそうしたライブラリーを共有化するですとか、各学校のサーバを図書館も含めて接続した教育WANを構築していくという考え方は、現時点では中野区にあるんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 将来的には、当然課題になってくると思っております。ただ、現時点におきましては、まだそこまでの構想は、今の時点では、まだ具体的には考えてございません。将来の課題というふうに思っております。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、次に、第2番の学校統合委員会の検討状況についての報告を求めます。
青山教育改革担当課長
 それでは、学校統合委員会の検討状況(資料3)につきまして、お手元の資料をもとに御報告させていただきます。学校統合委員会の検討状況につきましては、去る12月3日の当委員会におきまして、御報告させていただいたところでございます。このたびは、その後、ことしに入り、協議を終了した統合委員会及び統合新校の校名候補を選定した統合委員会の状況につきまして、御報告させていただきます。
 まず、お手元の資料の1にございますが、いずれも昨年度に設置しました第六中学校・第十一中学校統合委員会及び桃園第三小学校・仲町小学校・桃丘小学校統合委員会が、1月に最後の委員会を開催し、委員お一人ずつから感想をお話しいただき、教育長からお礼を申し上げて終了いたしました。
 次に、資料の2の学校統合委員会における統合新校の校名候補の選定についてでございます。去る12月3日の当委員会において御報告させていただきましたとおり、第一中学校・中野富士見中学校の統合新校の校名候補につきましては、関係小・中学校の児童・生徒、保護者及び地域の方などから応募のあった132個の候補の中から、各委員が3個ずつ選出し、31個に絞られておりました。それらの中から、このたび中野区立南中野中学校を校名候補として選定いたしました。
 また、中野昭和小学校・東中野小学校の統合新校の校名候補につきましては、関係小学校の児童、保護者、保育園、幼稚園の保護者及び地域の方などから応募のあった84個の候補の中から、各委員が3個ずつ選出し、26個に絞られておりましたが、それらの中から、このたび中野区立白桜小学校を校名候補として選定いたしました。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
小堤委員
 統合新校の校名候補が選定されたということです。名前は非常に大事で、それぞれいろいろな思いがあると思うんですけれども、南中野中学校、あるいは白桜小学校、決まったときの思いに込めた主な意見があると思うんですけれども、それをちょっと紹介していただけますか。
青山教育改革担当課長
 まず、南中野中学校でございます。選定理由として、委員の皆さんから多く出ておりました御意見としましては、南中野という地域が、もともと南中野地区町会連合会という名称で、町会同士のつながりも強いということもありまして、新しい学校の誕生を契機として、南中野という地域がよりまとまっていくためのシンボルとして、ふさわしい校名であるというような御意見がございました。また、そういった関係で、統合新校の通学区域内のだれもが気持ちを新たにし、みずからの地域にある学校と思える校名であるというような御意見。また、南中野の南という言葉が響きも明るく、ほかの区や区内の他の学校から見てもどの地域にある学校かわかりやすい校名であるといったような御意見がございました。
 それから白桜小学校でございますが、こちらにつきましては、中野昭和小学校と東中野小学校の周辺地域には、桜の名所ですとか、桜並木が多くございまして、地域に愛着のある桜という言葉を校名に使用することで、統合新校が地域と連携を深めていくことにつながるというような御意見。また、そういった関係上、中野昭和小学校と東中野小学校の校章には、それぞれ桜の意匠がございまして、統合新校が両校のよさや、歴史を引き継ぐというシンボルになっているということ。あるいは、白い桜という名前でございますが、特に、この白という言葉の清らかで美しいイメージが、新たに出発する学校の校名としてふさわしいといったような御意見がございました。
小堤委員
 どうもありがとうございました。大体想像できるような議論がされたんだなというふうに思います。ちょっともう一つ、これは校名候補の選定ということで、決定じゃないんですね。これは具体的に、最終的に、どういうふうに決定するんですか、この校名は。
青山教育改革担当課長
 まず、それぞれの校名候補について、第一中学校・中野富士見中学校につきましては、既に統合委員会の委員長から教育長に御報告があったところでございまして、中野昭和小学校・東中野小学校につきましても、統合委員会の委員長から教育長に御報告が近々ある予定でございます。その後、教育委員会のほうで議決を行いまして、最終的には、今後、議会のほうに、区立学校の設置条例を提案させていただきまして、そこで最終的に決定していくという予定でございます。
伊東委員
 統合新校につきましては、今までも本会議において、通学路の安全対策等で、いろいろ各会派から質問が出ていたと思うんですけれども、ここへ来て、もうこの春からスタートする新校については、通学路も確定されると思っているんですけれども、その点についてちょっとお聞きしたい上で、まずお聞きしたいのは、従前の小学校における通学路の安全対策というのは、どういう形で実施されていたのか。そして、予算的にはどれだけのものがついていたのか、お聞きしたいと思います。
青山教育改革担当課長
 小学校の通学の安全対策でございますが、小学校につきまして、通学路というものを指定いたしまして、その中で、例えば、横断が通常の場所よりも危険であると思われるところに、交通安全指導員というのを配置いたしております。これにつきましては、おおよそ年間100数時間ほどの時間で、各校に配分いたしておりまして、それを配置する場所ですとか、あるいは時間の長さというのは、学校それぞれの状況に応じて、配置しているというところでございます。
委員長
 予算の件は。
青山教育改革担当課長
 予算の金額につきましては、ちょっと今手元に資料がございませんので、後ほど御報告させていただくということで、お願いできればと思います。
伊東委員
 それをお聞きした上で、今回統合することになりますと、例えば桃花小学校は、新たに三つの学校の学区域、完全に3倍になるわけじゃないんですけれども、要するに通学エリアが広がると。今までの校割のように、各校年間100余時間ということで対応していくのか。要するに通学エリアが2倍なり、3倍近くになるのであれば、それに応じて指導員の配置をふやすというような対策を講じていくおつもりなのかをお聞きしたいんですが。
青山教育改革担当課長
 確かに、今御指摘のとおり、桃花小学校につきましては、通学の区域が広がるということで、私どもとしても、これまで学校統合委員会の中で、通学路を検討してまいりましたところでございます。最後の統合委員会で、通学路の案、これまで3校の校長先生を中心に、検討してきたものを、各校のPTAの御協力をいただきまして、通学路の案として確定いたしました。その中で、交通安全指導員につきましては、今回の予算要求の中では、私どもとしては通常のものよりも多い形で、時間帯、あるいは日数、状況に応じて、今までよりも多く配置できるような形で要望しているというところでございます。
伊東委員
 その辺は、これからも統合は進んでいくわけですから、ある程度統一基準みたいなものを考慮していっていただきたいなと思う一方で、通学に際して、路線バスを活用しての通学もという声も地域のほうから上がっているということも聞いているんですけれども、その辺の路線バス等を活用して、公共交通を活用しての通学の許可制度というのは、どういう仕組みになっていますか。
青山教育改革担当課長
 路線バスを活用した通学につきましては、現在、統合の検討を進めております中野昭和小学校と東中野小学校の統合委員会の中で、御意見が出ているところでございます。私どもとしましては、徒歩による通学を基本として、通学路の安全対策をとっていくというところをやっておりますが、ただ、委員の方々、あるいは保護者の方々から、そういった路線バスの利用というのも考えてはどうかという御意見が出ておりますので、通学距離、あるいは学年に応じて、必要があれば、そういったことも選択肢として考えていきたいというふうに思っております。通学に公共交通を使うということにつきましては、学校長の判断で認めることができるということでございます。
伊東委員
 学校長の判断ということで、わかりました。もう1点、もうこの時期に来ますと、それぞれの学校のこの春からの入学希望が明らかになってきていると思うんですけれども、桃花小学校については、もう既にこの委員会でも通学人数の御報告等が一度はなされていたと思うんですけれども、例えば、中野昭和、それと東中野の小学校が一つになる場所としては、中野昭和小学校、白桜小学校になるんですけれども、その辺の指定校変更の実情というのは、どういう状況でしょうか。今、例えば、白桜小学校については、区長も実際に通学路を歩かれた。1.6キロぐらいだったかな。というような御答弁もいただいているんですけれども、実際に、それをにらんでこの春、再編にはまだ1年あるわけですけれども、そうした実情の中で、指定校変更によってどれだけの児童数の変化が出ているのか、おわかりになりますか。
寺嶋学校教育担当課長
 1月中旬に指定校変更の通知を差し上げたところでございます。それに基づきまして指定校変更を希望される方の相談に現在乗っているというところでございます。そこの状況を見ながらですので、確定した数字はまだ把握してございません。
伊東委員
 まだ確定していないんですか、本当に。一部には、もう指定校変更の申請をしたら、それがかなったという保護者の方からの声も聞こえていますし、一部地域では、この学校は、この春からは随分人数がふえる、あるいは減る。例えば、この白桜の再編に絡んで、桃園第二小学校は急激に児童数がふえているといううわさも聞いております。クラス編成が3クラスになるんじゃないかという話も聞こえてきているんですけれども、その辺はいかがですか。
寺嶋学校教育担当課長
 御相談を継続的にやってございますので、ある方については許可を出しているということももちろんございますが、全体としては、まだ終わっている段階ではありません。したがいまして、数として、まだ確定はしてございません。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
寺嶋学校教育担当課長
 答弁漏れというんでしょうか。交通安全指導員の予算のことでございます。一般的には、総予算で申し上げますと、全校につきでございますが、396万9,000円ということでございます。
これは27校でございます。20年度予算ということでございます。19年度予算について、改めてお答えさせていただきます。すみません。
委員長
 では、答弁保留ということで。
 では、そのほか質疑ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 もし、ございませんでしたら、本報告について終了いたします。
 それでは、第3の法務省矯正研修所東京支所等の移転に伴う学校用地としての活用についての報告を求めます。
青山教育改革担当課長
 それでは、法務省矯正研修所東京支所等の移転に伴う学校用地としての活用について(資料4)ということで、資料をもとに御報告させていただきます。野方小学校、沼袋小学校の統合につきましては、平成23年4月に、現在の野方小学校の位置に統合新校の新校舎を開設する計画でございます。昨年7月に学校統合委員会を設置いたしまして、新校の施設や機能について協議を進めてまいりました結果、統合委員会としての意見がほぼまとまってまいりましたところでございます。
 その一方で、昨年末にお手元の資料の1にございますとおり、野方小学校に近接する法務省矯正研修所東京支所の移転について、情報を入手いたしました。この移転につきましては、資料の2にございますとおり、首都圏に点在する同省の施設を、平成25年度までに昭島市及び立川市にわたる立川基地跡地昭島地区に移転集約するというものでございます。
 資料の3にございますとおり、昨年9月に法務省がこの移転計画について、昭島市、立川市及び東京都に対して協力を要請し、昭島市は昨年12月に法務省の計画についての市民説明会を開催いたしました。
 この立川基地跡地昭島地区につきましては、平成15年6月に所管する財務省が、地元自治体である昭島市、立川市及び東京都に対し、5年を目途に土地利用計画を提出するよう要請いたしました。昭島市は本年2月、または3月には、市としての方針を明らかにし、6月には財務省に土地利用計画を提出するとのことでございます。区といたしましては、この法務省の移転計画が実現し、当該矯正研修所跡地が取得できれば、日影規制などの制約をあまり受けずに、将来にわたり長期間使用するのに理想的な学校施設の建設が可能であると思われることから、当該用地の取得を目指し、本年6月の土地利用計画の発表を待つことといたしました。
 このため、今年度予定しておりました統合新校、新校舎の基本設計は実施をせず、また来年度に予定しておりました新校舎の実施設計及び公舎改築中の仮校舎として使用する第六中学校の改修工事につきましては、来年度予算に計上しないことといたしました。この場合に想定されるスケジュールにつきましては、資料の4に記載してございます。
 まず、新校舎の基本計画・設計でございます。現行スケジュールでは、平成19年度、20年度にかけて行うということでございましたが、想定のスケジュールでは、平成24年度、25年度に実施いたします。この場合、統合年度については変更せず、平成23年4月に野方小の位置で統合するということを考えてございます。
 また、新校舎の建設工事でございます。現行のスケジュールでは、平成21年度、22年度に実施するということになっておりますが、想定のスケジュールでは、平成25年度に法務省の施設が移転するということから、平成26年度、27年度にかけて行うということでございます。
 そして新校舎への移転でございますが、現行スケジュールでは、平成23年4月ということでございますが、想定のスケジュールでは平成28年4月ということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
小堤委員
 昨年暮れに法務省の矯正研修所東京支所が移転して、そこが学校用地として払い下げとなる可能性が出てきたということなんです。当初は、野方にできる統合新校は、六中への仮校舎の間に新しくつくって、野方小の子と沼袋から来る子どもを入れるとなったんですね。この場合、改めて別のところにつくるわけですから、今の野方小学校はそのままの校舎で、この23年4月に野方と沼袋の幾らかの子どもと統合するということなんですね。
青山教育改革担当課長
 今、おっしゃられたとおり、もしこの移転が実現しましたら、23年4月に、現在の野方小の校舎を使用いたしまして、当然必要な、現在他の用途に利用しております部屋を、普通教室に改修するといったことは行いますが、現在の野方小の校舎を利用して、沼袋小学校と野方小学校を統合するという計画でございます。
小堤委員
 必要最小限度の改修で、野方小でとりあえず統合するということなので、本当に教室など、ほかの教育施設など、子どもたちの勉学に支障ないような改修はきちんとしていかなきゃいけないというふうに思っております。
 それで、校舎の位置が若干ずれるわけなんですけれども、このことによって通学区域が変わるということはあるんですか。
青山教育改革担当課長
 通学区域につきましては、統合後の変更ということはございません。ただ、通学路というのは、今後校舎の位置、あるいは入り口の位置を考えていく際に、通学路というのも考えていくということになると思います。
小堤委員
 この跡地がマル1とマル2を合わせると1万7,000平方メートルぐらいで、今度は野方小学校の敷地に比べると倍近く広いですね。この場合、全部を学校用地として使うんですか。
青山教育改革担当課長
 現在は、学校用地の取得ということで、私どもとしては考えてございます。ただ、移転計画がはっきりしまして、取得ということが決まりましたら、全体の活用についてというのは、今後考えていくということになると思っております。
小堤委員
 それと、この東京支所の用地には、中野刑務所の正門跡という、すごく中野にとっては大事な史跡があるんですけれども、こういう扱いというのは、これから協議するということなんでしょうけれども、それらの検討というのは、これから何か方向性が出ているんですか。
青山教育改革担当課長
 取得をしてからということですので、まだ方針等は一切決まってございませんが、貴重な史跡であるということは承知しておりますので、何らかの対処というのは考えてまいりたいと思っております。
小堤委員
 あと最後にしたいと思うんですけれども、かなり広い土地で、この取得にどのぐらいかかるのか。あとはその財源をどのように考えているのか、はっきりしていれば教えてください。
青山教育改革担当課長
 まず取得に関しましては、区の財政担当とも相談をしたところでございます。現在、想定されますのは、土地の取得費でございますが、学校教育施設等整備事業債という形で起債をいたしまして、そうしますと総取得費の90%までが起債できるということでございます。その起債の償還費につきましては、基準財政需要額の中に算定されていくということでございますので、これは基準財政収入額との差との関係もございますが、その償還費等で出た部分につきましては、都区財政調整交付金のほうで補てんされると、そういった想定でおります。
小堤委員
 もう一つ聞いた土地取得金がどのぐらいかかるのかというのは、まだはっきりできないんですか。
青山教育改革担当課長
 現在予定としては、法務省は移転先の集約施設を平成25年度までに完成させるということでございますので、平成25年度中、あるいは26年度当初ぐらいに、取得ということでしたら取得できるのではないかという想定でおります。
 取得費については、国の留保地というのが時価ということですので、まだちょっと今の時点ではわからないというのが実情でございます。
小堤委員
 お聞きしたのは、そういういいところはどのぐらいで区は取得できるのかと。当然区民の方にも聞かれるのでお聞きしたわけなんです。そういうことですから、答弁は結構です。
伊東委員
 この計画が具体化すれば、野方小学校の敷地というのはあまり広い敷地じゃないので、すばらしいことかなと思うんですけれども、ここに書かれている現行スケジュール、基本計画、設計が平成19年、20年ということになっていたんですけれども、19年度予算のほうで、基本計画、設計のほうの費用というのは、どれぐらい見込まれていましたか。
青山教育改革担当課長
 まず、今年度予算の基本計画につきましては、統合委員会で協議しつつ、私どもの事務局の中でつくっていくということでございましたので、基本設計の委託費でございますが、およそ2,600万円ということで、今年度予算に計上してございます。今年度は基本設計の委託を2,600万円計上しております。
伊東委員
 これは全額未執行ということになると、多分減額補正という形になるかと思うんですけれども、実際に基本設計のほうには着手はしていなかったんですね。
青山教育改革担当課長
 おっしゃるとおり、まだ基本設計に着手はしてございません。
伊東委員
 それと、他のこれに関係する学校跡地の活用ということで、六中が暫定利用ということで予定されていましたけれども、そうすると六中の暫定利用が、逆に今までの方針に比べると前倒し、暫定利用というか、跡地利用をどうするか。現行スケジュールでいきますと、平成23年までは、少なくとも六中が活用されるということだったと思うんですけれども、これがスムーズにいってしまうと、六中というのは、もうスムーズに、次の活用をという話になるかと思うんですけれども、その辺をちょっともう一度説明いただけますか。
青山教育改革担当課長
 確かにおっしゃるとおり、六中は、来年度野方小の仮校舎として改修して、それから翌年度以降2年間使用する予定でございました。ただ、この計画がもし実現いたしますと、その仮校舎としての活用はなくなるということでございます。その後の活用については、現在のところまだ決まっていないという状況でございます。
伊東委員
 あと1点お聞きします。この新たな法務省の跡地を活用することになりますと、現状の野方小学校においても、活用方針をまた再度考えていかなければならないかと思うんですけれども、両方使うというわけじゃないでしょうね。片一方は何らかの返還、あるいは民間への売却等も含めて考えていかなきゃならないかと思うんですけれども、そういう考え方でよろしいんですか。
青山教育改革担当課長
 もし、この計画が実現しますと、この新たに取得する用地のほうに新校の校舎をつくりますので、現在の野方小の土地はあくという形になります。ただ、その土地の今後の活用の仕方については、全く今のところ決まっていないという状況でございます。
小堤委員
 六中の跡地利用については、10か年計画では売却ということで出ていたんですけれども、まだ決まっていないということでいいんですか。
青山教育改革担当課長
 その活用方針については、今後、いろいろな可能性も含めて、今後検討していくということになると思います。
小堤委員
 ただ、私の記憶では、2007年度の何月かの資料で、そう出ていて見たものだから、ちょっと聞いたんですけれども、それも変更されたということでいいわけですね。
小谷松教育経営担当課長
 六中の跡地につきましては、20年度に改築をして、21、22年度で現行の10か年計画でございますけれども、暫定的に野方小学校の用地として活用した後、売却も含めて、その後の活用については検討するということになってございまして、要するに暫定活用が終わります23年度以降につきましては、まだその方針は10か年計画の中で決まってございません。
大内委員
 まず最初に、この計画自体が、当初の小・中学校の統合計画からかなり逸脱したものになるんだけれども、そういったいい土地があったら、すぐ変更できるものなの、ああいうのは。要するに、議会とか意見を聞かないで、ぽんと近くに公共の広い土地ができますので、そこを買ってやりますという計画を、当初あった計画を無視して、勝手にやっちゃっていいものなの、教育委員会のほうで。それが決まっちゃってから議会に報告をすると、順番で言うと、そういうことでいいのか。
青山教育改革担当課長
 先ほど御説明した形で、本年6月に移転計画がはっきりしましたら、私どもとしても、より詳しい計画というか、そういったものを立てまして、従来の学校再編計画の中身の変更ということになってまいりますので、その辺につきましては、しかるべき手続をとらせていただきたいというふうに思っております。
大内委員
 だから、いきなりこういったものを出すのではなくて、事前にもう少しこういったことも検討の余地に入っていますということを出して、その次の段階で、このスケジュールとかが出てくるんじゃないの。私たちは地域で、この左側の現行のスケジュールの話でずっと来て、いきなり右側の新しい土地の買収も含めた計画というのをいきなり出されて、もう決まったんですと言われても、困っちゃうんだけれども、もうちょっとその間に、9月7日にこういったことで動き始めた。その間に文教委員会があるんだから、何かしらのこういったことが今考えられているとか、そういったことの報告も1回もなくて、いきなり出されたときに、統合の計画がこうやって大きく変更されたものを認めろと。それで、もう来年度には、これで言う新校の基本設計とか、そういった予算もつけていませんと。この新しい法務省の土地を買う前提で物事を進めるんですということを、いきなり変えたと。どうでしょうかじゃなくて、もう変えましたという報告なんだけれども、私たちが、きょうは、いや、これはだめだと。現行のスケジュールのままやりなさいというふうに言ったらどうなるのか。
竹内教育委員会事務局次長
 このたび法務省の計画というのが明らかになって、行き先も地元の自治体においても説明会等が行われたということで、かなり確実な情報として、こういう形で今回御報告をしているわけでございます。それで、私どもといたしましては、まずはこの法務省の計画自体が確定をしているわけでもございません。まだそういった状態の段階でございます。そうした中で、ただ、隣にこういった大変条件のいい土地の売却計画があるということを把握したわけでございますので、今の段階としては、何しろ統合委員会での検討を今進めておりまして、設計等に入るような段階になっているわけですけれども、そういったことを、まずはひとつ立ちどまって、この計画の進みぐあいを把握してからにしたいというのが今回の趣旨でございまして、当然に6月以降確定した段階で、改めてここについて、どういった形で進めるのかということについて決めていくということになるというふうに考えてございます。
大内委員
 だから、教育委員会の考え方で全部進めてきて、議会側の意見等は全然聞かないで進めてきちゃっているわけですよ。地域の意見も当然聞いていない。教育委員会が、言い方は悪いけれども一方的に近くの矯正管区の土地があくから、ここに移転すればいいだろうと。それで今までの計画は変えましたという報告なんですよ。こういった計画があるんだけれどもどうでしょうかじゃないんですよ。もうこの段階に来ていると。来年度の予算もつけていない。そういうことでしょう。
竹内教育委員会事務局次長
 いずれにしても、まだ法務省の移転自体が確定しているという段階ではございませんので、それが確定する時期というのは、聞いているところでは6月ということでございます。その段階が一つ区切りとしてあるのかなというふうに思っております。そこで、移転というのは確定したということになった場合に、今度は用地の取得についての交渉を始めてということになろうかというふうに思っております。それまでの間、これまでのスケジュールで進めていくのは、私どもとしては適当ではないだろう。やはり、できれば取得可能であれば、取得ということを進めていきたいというふうに思っている段階でございまして、今、すべてこの段階で決めましたということではないというふうに考えてございます。
大内委員
 決めましたではなくて、こういった案がありますよというのを、いきなりもう出されて、計画が変更されちゃっているんですよ。地域の方たちにも全然話をしていないし、議会も初めてこんな話を聞いて、いきなり出されて、このスケジュールですと言われても、いや、だめだよ、もとのスケジュールでいいよというふうに私たちが言っても、もうだめなんでしょう。そういう聞く耳もないわけでしょう。もとのスケジュール、現行のスケジュールどおりで、このまま今の敷地でやりなさいよと。法務省のほうは、別の利用方法があるんじゃないかと。運動場、スポーツ施設をつくったほうがいいじゃないかとか、そういったことは、一切聞かないということなんでしょう。
竹内教育委員会事務局次長
 私どもとしては、ここの土地を学校用地として使っていきたいという思いがあって、こういったことを今、議会のほうに御報告をさせていただいているわけでございます。そういった中で、想定のスケジュールというふうに一応示させていただきましたけれども、これはあくまでも現行のスケジュールがあるわけですので、もし、これが法務省が25年度中に移転すると言っているわけでございますので、そうした場合に、こちらのスケジュールになった場合には、どういうふうなことになるのかというのは、あらあら示したものが想定のスケジュールとして示させていただいたものでございまして、これからまた法務省の計画がどのように進むのかによって、ここら辺についても変わってくるんだろうなというふうに思ってございます。
大内委員
 だから、この部署じゃないのかもしれないけれども、ここの施設を何で学校だということで、もう前提で来ちゃうのかなと。スポーツ施設だとか、そういったものにも十分耐えられる広さだと思うんです。例えば、サッカー場は中野にないしね。そういったものに検討するとか、教育委員会でいいのか、スポーツ施設は、そうした検討はないんですか。要するに、いきなり学校なんですかということ。
竹内教育委員会事務局次長
 私どもとしては、現在の野方小学校の用地に新しい校舎を建てるというのがございますので、その隣にこういった広い土地があると、計画として、今出されたということがございますので、まずは学校用地としての活用というのを、まず、考えたわけでございます。確かに、スポーツ等の活用ということもございますけれども、例えば、かなり広い校庭も確保できると思いますので、そういった中での校庭の地域の皆さん方への活用ですとか、また、体育館等をこれから建てていくに当たっての地域開放型のものを考えていくとか、議論ができるかなというふうに考えてございます。まず、隣の野方小に新しい校舎を建てるということを考えた場合には、やはりここに隣の土地ですので、私どもとしては学校というふうに考えたわけでございます。
大内委員
 だから、運動施設にしたらどうかとか、そういったことの意見を聞く時期が全くなくて出されているでしょうと言っているの。ちょっとやり方が強引なんじゃないですか。教育委員会でいきなり学校ということじゃなくて、少なくとも、もうちょっと議会側としてはどういったもの、こういったことに使ったらどうかという意見を聞くとか、考え方を聞くという時間が全くなくて、いきなりこれを出されて、スケジュールをこう変えましたと言われたって、だめだよと言ったらと言ったってそのままいっちゃうんだろうけれども。意味がわかりますか。
竹内教育委員会事務局次長
 この法務省の計画がもし進んでいくということであれば、私どもとしては、まず学校の利用としてということで、地域の皆さん、保護者の皆さんにもお話をしていきたいというふうに思ってございます。これからの議論の中で、例えば、スポーツ施設等々というお話が出てまいるということであれば、その学校の利用と、それからスポーツ施設としての用途というものが受け入れられるのかどうかということについては、今後検討していく必要はあるというふうに考えております。
大内委員
 だから、例えば野方小のところには、校舎をそのままつくって、この新しい法務省のところに大きなグラウンドを使って昼間は子どもたちが使えるだとか、昼間あいているとか、いろいろな方法があると思うんだけれども、これをやりますからと言われて、いきなり出されたって、きょう結論が出ないと言ったらどうするの。もう無理やり報告でおしまいなの、これは。
竹内教育委員会事務局次長
 まずは、きょうの御報告というのは、こういった計画があるということの御報告をさせていただきました。それから6月という予定の確定の時期まで、統合委員会の設計等の作業については、しばらく待ちたいという御報告をきょうさせていただいているわけでございます。今後、この計画が進んでいくに従って、さまざまな意見交換といいますか、協議といいますか、そういったものは重ねていきたいというふうに考えてございます。
大内委員
 ちょっと角度を変えて聞きます。要するに、統合の計画を、今まであったものを、これが報告なのかもしれないけれども、いきなりこうやって変えちゃうものなんですか。要するに、統合の計画はたくさんあるわけでしょう。小学校だと21校減らすまでの。そういったものの、この年はこれと決めていたものを、これを簡単にとは言わないけれども、議会側にとっては簡単に変えたように見えるんですよ。いきなりだから。事前に、あそこを取得して学校にする計画があるんですと出てくればいいけれども、いきなりもうこんなに形で出されてしまったわけです。私たちとしても、地域の人たちから聞かれたときに困っちゃうし、あれは局員が勝手にやっていることなんですよと。議会側が全く関与していないし、無視ですよと。結果の報告だけなんですよという言い方になっちゃうんですよ。わかりますか。そういうのは許されるのかと。今後もたくさんこういうことがあり得るんですね。ほかの中学校でも、例えば、向こうのほうの一中と富士見中のところでも、あの近くに大きなところが出たので、もうそっちに変えますといったことは、私たちのところには、そういった事前の何の連絡もなくて、いきなりこうやって計画が示されるということは、今後も十分あり得るということなんですよね、やり方として。
竹内教育委員会事務局次長
 計画の変更という意味では、今の段階で、計画を確定的に想定スケジュールに変えてしまったということではないというふうに思っております。そういうのは、まだ法務省の計画自体が確定していないという状況の中で、そこまでの統合の計画をすべて変更してしまったということではないわけです。いずれにしましても、まだ法務省の移転自体が確定しておりません。そうした中で、用地の取得自体がまだ確定しておりません。そういったものが確定した段階で、きちんと保護者の皆さん、地域の皆さんにも御説明をしつつ、この統合の計画の変更ということを進めていかなくちゃいけないというふうに考えております。
大内委員
 ということは、揚げ足を取るつもりはないけれども、この向かって左側の現行のスケジュール、基本設計、あるいはそういったものの予算、当然来年ついているということでいいんですね。まだ、右側が確定も何もしていない。まだ、予測がどうなるかわからないということは、とりあえず左側の現行のスケジュールは一応とってあると。そうした場合は、来年度、こうした基本設計等の予算もしっかり一応計上はしておくと。そういうことでいいんですね。
竹内教育委員会事務局次長
 来年度予算の審査はまたこの後ということということになりますけれども、私どもとしては、来年度の予算については、進めるための予算についてはつけないというふうに考えてございます。というのは、予算を計上するということは、それは当然に執行するという前提でつけることになるわけですので、私どもとしては、この法務省の移転ということが確定した段階では、ここに学校をつくっていくということを進めていきたいというふうに思っておりますので、現行スケジュールどおりの予算を措置するということについては、当初予算においては、するつもりはございません。
大内委員
 平成20年度の予算はこれからですから、どこまで踏み込んでいいのかわからないけれども、ちょっとその考え方には、私は賛成できかねるので、またそれは予算のときに、しっかりやらせていただきますけれども、ということは、要するに予算に計上するということはやる。じゃあ、予算に計上されないということはやらないということなんですよ。そういうことでしょう。ということは、左側のスケジュールはもうとりあえずやりませんよと言っているようなものじゃない。だって、左側のスケジュール、来年度計画を進めていかない限りは、全部後ろがおくれるわけでしょう。それで今の話だと、予算についての考え方で言うと、計上するものはやらなければいけない、そのかわり計上しないということは、逆に言うとやらないという前提なんだというふうに聞こえるんですよね。物の考え方ね、予算の中身を審議しているんじゃなくて。そういうふうにとれるんですよ。だから、そう伝わってくると、やはりかなり強引なんじゃないのかな。右側の計画がまださんざん自分で未確定な部分がたくさんあるような、まだ売却も決まっていない、何も決まっていないんだったら、とりあえず左側の計画はしっかりと半分進めていくというか、予定はしていかないと、右側の計画がだめになっちゃったらどうするんですか。右側の想定スケジュールがだめになった場合、現行スケジュールをもうやらないと言っちゃっているわけじゃない。予算をつけないということは。それで、右側のスケジュールがまだ未確定なんですなんて言われたって、これは認めるわけはいかぬでしょう。
竹内教育委員会事務局次長
 この法務省の計画につきましては、私どもかなりの角度で進んでいくというふうに考えております。それで、この予算につきましては、もしこの法務省の計画がなくなったというようなことがございますれば、それは現行のスケジュールに対応したような、予算措置といいますか、そういったものはきちんとして、対応を図っていかなきゃいけないというふうに考えております。
大内委員
 これはちょっと、ここだけの問題じゃないのかな。何度も言うようだけれども、このところにスポーツ施設だとか、そういったものをつくるという前提が全く頭になかったのかなというのが、ちょっと疑問なんですよね。中野はそういう施設が少ないから、そういうのがあって、いろいろやったけれども学校がいいだろうというんだったらわかるけれども、いきなり学校ありきという、そちら側からの報告だから、私は近くに学校があって、その近くに大きなグラウンドがあれば、子どもたちが使えるんだから、何でそういうふうにならないのかなというのが一つあります。ちょっとそちら側のやり方が、よくわからないというか、そんなやり方あるのかなと。最初は、少なくとも、こういったところが出るんですから、いろいろな考え方を皆さんで検討してくださいぐらい言ったっていいんじゃないのかなと思うんですよね。
 それとあともう一つ、先ほど、この法務省の財源の裏づけを言っていたんだけれども、9割方、起債を起こしてどうのこうのと言っていたんだけれども、野方小学校の土地を売却した場合、野方小学校を売却したお金というのは丸々中野に入るの。学校用地だから、東京都や何なり、いろいろな措置をしてもらって、見てもらって、もとあった学校のところは売っちゃったら、中野の資産として使えるという、そういう虫のいい話というか、それだったら、みんな買っていけばいいじゃないかという話になるんだよね。普通に考えれば。それは、さっき言ったけれども大丈夫なんですか、売却しても。売却した用地で校舎を建てればいいじゃないかという話になるんだよね。そうなのか。
青山教育改革担当課長
 今の御質問に関してでございますが、現在、既存の学校及び用地がある状態で、別のところに用地を取得して建てるという場合にも、先ほど御説明しました学校教育施設と整備事業債というものの起債は可能であるということで、これについては区の財務担当のほうで、制度について確認済みということでございます。
大内委員
 起債発行の要領じゃなくて、その起債の裏づけはあるのね。ちゃんと毎年その起債の部分、財調で見てもらえるのねということを聞いているわけ。それは起債は発行できるけれども、自分たちで返すんですからね。
青山教育改革担当課長
 その点につきましても、起債の償還費が基準財政需要額の中に算定されるということで、財調の中で見てもらえるということも確認してございます。
大内委員
 例えば、学校用地はそうだけれども、スポーツ施設というと公園になるの、分野は。要するに、1ヘクタール以上は見てもらえるようになったでしょう。学校施設の場合は9割起債で、その1割は自己資金なのかな。例えば、公園だった場合は全額見てもらえる。あるいは、スポーツ施設だとどうなるの。そういったものの今度は担当が違うんだろうけれども、スポーツ施設とかだと、その起債のこととかどうなるのか。
菅野教育長
 防災公園で、1ヘクタール以上の場合に、同じような財調にいって、基準財政需要額の中に公債費分を措置するという制度が、前は2ヘクタールだったんですけれども、去年から1ヘクタールになりまして、あるんですけれども、スポーツ施設についてはございません。
大内委員
 スポーツ施設として活用された場合は、全額自分たちの予算で見なきゃいけない。ただ、法務省から区が買う場合は、それなりの半分だとか、そういった値段で買うと、そういうことなんですか。
菅野教育長
 おっしゃるとおりでございます。
委員長
 それでは、ただいまの報告について、他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 理事者にお願いがございます。やはり、時間が少し押してきましたけれども、ただいまの報告の以前に、やはりもう少し委員がおっしゃるような事前の報告があってしかるべきかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、ほかに質疑がないようでしたら、本報告を終了いたします。
 では、第4番目の区立学校の平成19年度卒業(修了)式・閉校式・平成20年度入学(園)式日程について、報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 それでは、中野区立学校の平成19年度の卒業式等の日程について(資料5)御報告申し上げます。
 お手元の資料をごらんください。
 まず、19年度の卒業式、修了式でございます。幼稚園は3月18日、中学校は3月19日、小学校は3月24日ということになってございます。いずれも10時となっておりますが、小学校につきましては、若干学校によっては異なるということがございます。
 2番目、閉校式でございます。学校統合に伴います閉校式につきまして、桃園第三小学校以下5校について、いずれも3月25日に行われます。時間はここに記載のとおりでございます。やり方といたしましては、卒業式に準じたやり方で、おおむね1時間程度というふうに考えてございます。
 それから3番目が入学式、入園式でございます。小学校は4月7日、中学校は4月8日、幼稚園は4月9日ということでございます。そこに時間がございますが、小学校、中学校につきましては、若干異なる時間で始まる学校もございます。
 卒業式と閉校式につきましては、来賓の方をお呼びする予定でございます。その来賓の方につきましては、各学校より招待状を送付することになっておりますので、よろしくお願いいたします。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
大内委員
 開校式はないの。
寺嶋学校教育担当課長
 開校式は、まず、4月7日の始業式のときに、桃花小学校及び緑野中学校のところで、始業式の際に校旗を上げる等々、開校の式をいたします。ただ、これは学校の中だけということで、教育委員は出ますが、そういったような式を4月7日に行う予定です。ただ、これとは別に、いわゆる開校式典といったようなものは、もう少し5月以降、別途行うというふうな予定でございます。
大内委員
 開校式というのは、これで言う来賓については、各学校より招待状が送付されるということはないということなんですね。
寺嶋学校教育担当課長
 さようでございます。
大内委員
 どうして。
寺嶋学校教育担当課長
 開校式典につきまして、来賓の方をお招きして、ともに祝いたいというふうに考えてございまして、別途の開校式典につきまして、来賓の方に来ていただくということを考えておりますが、開校式については、言ってみれば始業式と同じような形になりますので、そういったような形にしたものでございます。
大内委員
 じゃあ、5月にその開校式典というのが予定されるんですね。開校式典というのは何を、多分中野は初めてだから、仮想でいいんですけれども、どういったもの、全然思い浮かばないので。もう学校がオープンしているのに、開校式典とはどんなものをやるのかなという、ちょっと想像がつかないので、知っていますか。
寺嶋学校教育担当課長
 開校式典というのは、周年行事の式典と同様で、学校が主催するというものではなくて、地域の方、PTAを中心とした実行委員の方が主催するというものでございます。したがいまして、どういう形になるかは定かではございませんが、通常の新しい学校を、地域の方たちとともに祝っていくというようなことが想定されるところでございます。
大内委員
 地域の人。この間も言ったけれども、学校側はことし終わることで精いっぱいで、来年のことなんかは考えていないですよ。ということは、当然地域にも、そんな式典をやるからどうのこうのという話もしていないと思うし、地域がやるの。よくわからないけれども、そういうものなの。
寺嶋学校教育担当課長
 すみません。一部、答弁訂正させていただきますが、開校式典につきまして、学校は全くタッチしないということではございませんで、学校がやります。後半のその他の祝賀会とか、そういったようなことは地域がやりますが、開校式典につきましては、学校がやる予定でございます。まだその詳細については決まってございません。
大内委員
 何10周年の、例えばよくやる午前中に式典があって、午後は祝う会を別で地域がやりますよみたいな感じなの。そういうことなのね。
寺嶋学校教育担当課長
 そういったような形になろうかと思われます。
大内委員
 予算は幾らぐらいですか。
寺嶋学校教育担当課長
 まだ予算の話ですが、1校40万円、大体そのぐらいかなという心づもりでございます。
江口委員
 今の答弁は納得いかないんだけれども、新校ができるわけでしょう。すべてそんなの行政が担当を持ってやるべきなんじゃないの。例えば、周年行事みたいに、式典をやって祝う会、祝う会の実行委員会をつくったら大変ですよ、地域は。ましてや新しい学校というのは、行政の事情に応じてつくらざるを得なくなった学校ですから、ちょっと事情が違う。新校や何かに関しては、すべてそういうことをやるんだったら、行政が予算として設けてやるのが筋なんじゃないの。それを実行委員会をつくらせて、会費をとってやるというお祝いじゃないでしょう。皆さん方を呼んで、御招待申し上げて、新しい学校としてスタートしますと、ですからということで、皆さん方によろしくお願いしますとお披露目するのが新校なんじゃないんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 確かに開校式典につきましては、中野については初めての経験ということでございます。そういったようなことでございますので、今後、委員の御指摘も含めながら、どういった形にするかということを検討させていただきたいと思います。
江口委員
 そんなのは統廃合という言葉の自体から決めていなきゃいけないことなんですよ。議会としては、新校というのは本当に手厚く予算を組むべきだと。そうやって了解を区民、住民、それから児童・生徒にも求めていくんだから、そうすべきだというのは議会側だって、どこの会派だって言っているわけじゃないですか。新校に関しては予算を手厚くと。ましてや、新しい学校をつくると、たまたま校舎が古いよ。だけれども、新校という形を名乗って、統合委員会をつくって、学校名も変えて、さあ校歌も変えて、校旗も変えてスタートというんだったら、それは行政が全部やるべきじゃないの、責任を持って。
竹内教育委員会事務局次長
 まさに委員おっしゃるとおり、私どもも新しい学校のお披露目でございます。そこで、校旗、または地域の皆さんにも校歌、そういったものもお披露目をさせていただきたいというような会が、やはり必要だろうというふうに思っております。そうした意味で、始業式をやるのとは別として、学校のほうも時間がないと、少し準備が整いませんので、5月以降に、そうした開校式典といったようなものをやらせていただきたいというふうに思っておりますし、その場には、地域の皆様方についても、お祝いを一緒にしていただけるような体制をとりたいというふうに思っております。ただ、これまでもあれですけれども、祝賀会という部分については、これまで区として、予算をつけてやるということはしておりませんでしたので、あくまでも開校式典という形で、私どもとしては、きちんとやらせていただきたいというふうに思ってございます。
江口委員
 そうじゃなくて、周年行事の場合には、例えばその10年間の期間があってですよ、その間地域とのかかわりの中で、地域の人たちは子どもたちが世話になった、孫たちが世話になった、だから今後の10年に対して、新しい気持ちでまたスタートしようというので、学校側にお願いして、祝う会というのを持ちたいから、実行委員会を形成してやってもいいかということで、許可されていっている。式典の前段は教育委員会のもの、行政関係なんですね。それで後半の祝う会に関しては、あくまで独立した形で、学校と相談してやりたいからということでやるわけね。そうすると、今説明があったのは、そうやって祝う会等も含めてというような感じでやるというから、式典はもちろんそうやってお呼びするでしょう。だけれども、祝う会を本当にやりたいというんだったら、やりたいんじゃなくて、やらなきゃいけないんですよ、本来。なぜかって、10年ごとには地域が全部応援して、それは周年行事というのは持たれてきているわけですよ。もちろん学校の地域の力とか、その関係では、規模によっては違うかもしれないけれども、みんな盛り立てようというので、地域の学校としてやってきた。そういういきさつがあるわけです。今度はそういう伝統のもとで、新しい学校がつくられたときには、やっぱり行政はそのぐらい持ってもいいんじゃないの。例えば、全部が持てないにしても、祝う会をやる場合は1人これだけは負担しましょうと。あとは会費制にしてほしいとか、そのぐらいやらないと、本当にみんながお祝いして、新しい学校ができておめでとう、頑張りましょうという気持ちにはならないよ。式典だけで、来賓が新校は何々小学校、中学校おめでとうございます。さあ、皆さん新しい学校ですから頑張りましょう。そんなのが新しい盛り上げになりますか。そんなかた苦しいスタートをさせるの。もう少し楽しみがあるような形でスタートさせたほうがいいんじゃないんですか、違うんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 開校式典をどのような次第で行うのかということにつきましては、これから今、委員からお話がございましたような明るいこれからの展望が持てるようなことを考えていかなくちゃいけないというふうに考えてございますけれども、こと飲食に伴う経費については、これまでこういった周年行事等でつけてございませんので、私どもとしては、そこについては予算の中で、区としてつけていくということについては考えてございませんということでございます。
江口委員
 考えておりませんじゃなくて、考えるべきだと言っているわけ。新校なんでしょう。それで、そこまで行政としても、新しい学校の門出を祝うということで、地域の皆さんにも、これから新しい学校としてお世話になっていくということ、どうしてそういう発想にならないの。そんなにかた苦しい式典なんかやったって、何にもうれしくないでしょう。だって、入学式があるんだから、もうそこは。それで、新たにじゃあ新校のお祝いをやりましょう、式典をやりましょうと言ったって、そんなのは地域の人は納得しますか。そうじゃなくて、やっぱりそういう気持ちになった新校のスタートをさせるという行政の援助があっても、本来おかしくないんじゃないかという質問なんです。やりませんじゃなくて、やるべきだと思うんだけれども、どうなんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 大変申しわけございません。繰り返しの御答弁になってしまうんですけれども、新校の開校式典をまずはどうような形で、地域の皆さんに、一緒にお祝いをしていただけるものというふうに、進めていきたいというふうに思ってございます。飲食に伴う経費については、繰り返しになりますけれども、これまでもつけてございませんので、これも予算の話になってしまいますので、あれですけれども、今、私どもとしては考えていないところでございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

寺嶋学校教育担当課長
 少し間があきましたけれども、答弁保留についてよろしいですか。
委員長
 はい。
寺嶋学校教育担当課長
 交通安全指導員のことですが、19年度予算では、447万7,000円で29校でございます。
委員長
 それでは、他に質疑がなければ、本報告について終了いたします。
 委員会を休憩させていただいて、委員会運営についての御相談をしたいと思います。

(午前11時55分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後12時03分)

 それでは、すみません。もう一度休憩をいたします。

(午後12時04分)

委員長
 では、再開をいたします。

(午後12時04分)

 それでは、次回の委員会を2月6日、10時からといたします。時間もございませんので、口頭で通告をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
江口委員
 1点だけ、報告事項に入っていないんだけれども、例の餃子の件なんだけれども、学校給食、中野は関係なかったの、報告がないけれども。それだけ、ちょっと聞いておくだけ。
寺嶋学校教育担当課長
 中野区の学校給食につきましては、こういった冷凍食品は使ってございませんので、大丈夫でございます。
委員長
 それでは、次回の委員会を2月6日の10時からということを口頭を持って通告させていただきまして、きょうの委員会を散会いたします。

(午後12時05分)