平成20年02月06日中野区議会文教委員会
平成20年02月06日中野区議会文教委員会の会議録
平成20年02月06日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成20年2月6日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成20年2月6日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前11時50分

○出席委員(9名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 小堤 勇委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 教育改革担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 岡田 浩二

○委員長署名


審査日程
○議題
 学校教育の充実について
○所管事項の報告
 1 中野区の地域スポーツクラブ構想(素案)について(生涯学習担当)
 2 鷺宮体育館工事に伴う施設の一部利用中止期間の延長について(生涯学習担当)
 3 川島商店街との共催事業の実施について(中央図書館長)
 4 その他
   (1)桃花小学校体育館等改築計画の進捗状況について
○その他
 (1)統合新校におけるPTA組織について

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午前10時00分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように進めます。
 なお、審査は正午を目途に進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 学校教育の充実についてを議題に供します。
 所管事項の報告をいたしたい旨の申し出がありますので、報告を受けたいと思います。
 最初に、1、中野区の地域スポーツクラブ構想(素案)についての報告を求めます。
村木生涯学習担当参事
 それでは、中野区の地域スポーツクラブ構想(素案)(資料2)について御報告を申し上げます。
 当該素案につきましては、三つの章から構成をし、まとめたものでございます。中野区における地域スポーツクラブのあり方について、地域スポーツクラブ実現に向けての戦略について、そして具体的に、仲町小学校跡施設活用整備にかかる「地域スポーツクラブ」についての3章立てとなってございます。
 素案をお開きをいただきたいと思いますが、まず2ページをごらんいただきたいと思います。中野区における地域スポーツクラブのあり方でございます。地域スポーツクラブとはということで、2行目あたりから、スポーツ振興法の規定に基づきまして、スポーツ振興計画が平成12年に国において策定をされ、その中で2ページから3ページに向けてですけれども、このスポーツ振興計画の目標の一つといたしまして、生涯スポーツ社会の実現のためできる限り早期に成人の週1回以上のスポーツ実施率が50%となることを目指すと掲げられてございます。さらに、この目標達成のため必要不可欠な施策として、平成22年までに全国の各市区町村において少なくとも一つは総合型地域スポーツクラブを育成することとされてございます。さらに、東京都におきましては、東京スポーツビジョンの中で、最後の方ですが、区市町村と連携・協力し、東京国体開催時(平成25年)には、各区市町村に1~2程度の地域スポーツクラブを育成することを目指すと述べてございます。これらを受けまして、中野区におきましても「新しい中野をつくる10か年計画」の中で、地域スポーツクラブの設立と活動拠点の整備を位置付けているところでございます。
 次に、5ページをお開きいただきたいと思います。地域スポーツクラブの目的でございます。国が提唱している「総合型地域スポーツクラブ」は、活動拠点となる施設を持ち、多様な種目により子どもから高齢者まで、初心者からトップレベルの競技者まで、地域のだれもがそれぞれのニーズに応じて定期的・継続的にスポーツ活動を行うことができるクラブであるとしてございます。これらの中で当区では、区民の体力づくりと健康づくり、学校運動部活動の支援、スポーツの普及・競技力強化の支援、この三つの視点から、だれもが、いつでも、どこでも、いつまでも運動、スポーツができる地域スポーツづくりを進めていくということにしてございます。
 次に、9ページをお開きいただきたいと思います。ここからが地域スポーツクラブ実現に向けての戦略でございます。地域スポーツクラブは、日常生活圏にあることが望まれるということで、再編後の学校跡施設を活用し、活動拠点を整備する。将来は区内に4カ所程度のクラブを設立していくことを目標としております。
 前ページ、8ページにその圏域を示してございますが、全部で四つの圏域に1カ所ずつ、最初が中部圏域、仲町小学校跡、2カ所目が北部圏域の沼袋小学校跡、そして3カ所目、4カ所目がそれぞれ鷺宮圏域、南部圏域に1カ所ずつ設立をしていきたい、このように考えております。
 また、中野区におきましては、自主的な運営が行われるよう地域スポーツクラブ組織は法人を目指すということを考えてございます。そして、この法人組織でございますが、9ページの7行目ほどに法人の形態については平成20年12月に公益法人制度改革三法が施行されることになってございます。この三法に基づく新たな仕組みに関する情報を収集、分析をいたしまして、制度改正の研究を行い、その上で最適な法人格の取得を目指していきたいと考えてございます。また、この三法につきましては、現時点で詳細が不明な部分もございますので、NPO法人の形態も視野に入れながら検討していきたい、このように考えてございます。NPO法人によります地域スポーツクラブにつきましては、都内にも現にNPO法人として設立、運営をしているところ、それから目指しているところ、合わせまして既に50%は超えているというふうに聞いてございます。
 また、この組織の中には事務局を設けまして、専門的な能力、ノウハウを持つクラブマネジャーを置くことで円滑な運営ができるよう環境を整備していきたい、さらにクラブの立ち上げに当たりましては、経営のノウハウを持つスポーツ関連企業等の支援を得まして、具体的な運営内容、組織等を整理、決定をしていきたい、このように考えてございます。公益法人三法改正の動き等々につきましては、10ページ、11ページに記載してございます。後ほどごらんをいただきたいと思います。
 次に、12ページをお開きいただきたいと思います。事業内容でございます。三つの事業内容のうち、まず初めに区民の健康づくり、体力づくりということで、地域スポーツクラブでは区民の健康づくり、体力づくりにつながるような軽目の運動から、大勢で楽しむためのスポーツまで幅広い種目を用意したい。これまでの学校開放ですとか、健康スポーツ教室などの自主的実施状況を参考にし、地域の需要等を踏まえて選定をしていきたい、このように考えてございます。数行下ですが、利用者や地域住民の参加、要望を取り入れながら、活動の領域を徐々に広げていきまして、地域の特性を生かした特色ある地域スポーツクラブづくりを進めるなど、拡充、発展を図ってまいりたい、このように考えてございます。スポーツ教室を通じて、会員で構成するクラブチームを結成し、各種大会に出場するなど、活動の場や機会を広げることも考えてございます。
 さらに、2行ほど下ですが、併設いたします(仮称)すこやか福祉センターが行う予定の高齢者を対象とした介護予防のための体力づくり等の取り組みにつきましても連携して進めていきたい、このように考えてございます。
 次、二つ目として学校運動部活動の支援でございます。生徒数の減少ですとか指導員不足といった学校運動部活動の問題を解消できる環境を整えるために学校と地域スポーツクラブとの新しい連携のあり方について検討を行ってまいりたい。クラブからの指導員派遣ですとか、プロスポーツ選手による指導等、支援を希望する学校との協議等を踏まえ進めていきたい、このように考えてございます。
 また、最後のほうですが、学校の運動部活動そのものが地域スポーツクラブへ参加することで複数のスポーツ種目が経験できる、また幾つかの学校が合同でクラブをつくれば、他校の生徒や地域住民との交流も図ることができる、このように考えております。
 次、13ページ、三つ目の事業です。スポーツの指導力・競技力の向上ということで、地域スポーツクラブや学校運動部活動等におきまして、スポーツレベルの向上とアスリートを育成するためにさまざまなスポーツ組織と連携をいたしまして、一貫指導やスポーツ種目を絞った選手育成を図るなどしていきたい、また指導者養成のための講習会の実施をするなど、指導のできる人材も養成していきたい、このように考えております。
 次に、経営の仕組みといたしまして、クラブの経営と区の支援でございます。地域スポーツクラブの収入は自己収益と区の支援から構成をされ、これらを財源に拠点施設の管理や事業運営等を行っていくことになります。区では、安定した経営が維持できるよう施設整備や管理運営に必要な支援を行うこととしていきたい、このように考えてございます。
 次に、3のほうに移っていただきたいと思います。利用者の安全管理ということで、緊急時に対応するため緊急通報システムを設置するとともに、医師会等との連携によりまして必要な場合には医師や看護師の派遣を要請できるような協力体制を整えていきたい。また、AEDなども設置をしていく考えでございます。
 次に、会員及び会費でございますが、原則として会員となり会費を支払った上で施設の利用や事業への参加を可能とする会員制のクラブといたします。会員には個人会員、団体会員及び賛助会員を設けたい、このように考えてございます。14ページをお開きいただきたいと思います。上段の最後でございます。会費や施設使用料につきましては、適正な受益者負担の考え方に基づきながら、気軽に参加できるような金額を設定する必要があるということで、そのような検討を進めてまいりたい、このように考えてございます。
 次に、利用時間でございますが、中ほど、地域の中に存在する施設であることを考慮いたしまして、地域との話し合いによって設定をしていく必要がある、このように考えてございます。
 次に、拠点施設の整備といたしましては、活動のための拠点施設として、体育館と屋外運動広場、会員同士の交流の場や研修、各種講座等々のための施設を設けるとともに、事務所機能を備えることも必要となってまいります。
 次に、15ページの参加のしくみをごらんいただきたいと思います。地域スポーツクラブを運営する上で参考とする意見を利用者や関係団体等から聞く仕組みをつくります。この仕組みは、クラブ運営に関して意見・要望を取り入れるため、クラブの拠点施設ごとに設けたい、このように考えてございます。構成員としては、ここに記載のような構成員を考えてございます。
 次に、16、17ページにつきましては、先ほど申し上げましたクラブの組織概念図の案、社団法人、財団法人に関しまして現時点でこちらで確認をしている内容等に基づきまして、ここにこのような概念図を示させていただいております。具体的な内容等については、今後詰めていくということになります。
 次に、18ページをお開きいただきたいと思います。ここからが仲町小学校跡地施設活用整備にかかる「地域スポーツクラブ」についてでございます。地域スポーツクラブの第1番目の活動拠点は、再編後の仲町小学校跡施設に整備をいたします。なお、同施設内にはすこやか福祉センター、精神障害者社会復帰センター等々の機能もあわせて整備をすることとなってございます。
 施設の規模・機能等でございます。使用するエリアにつきましては、23ページをお開きいただきたいと思います。これは、現在の仲町小学校の平面図でございますが、ここに点線で囲ってございます校庭、それから1階の西側校舎、それから2階の体育館、ここを現在では施設の規模として想定をしてございます。
 次に、利用種目につきましては、これは24ページをお開きいただきたいと思います。ここに5カ所ほど都内で学校跡施設を利用しました地域スポーツクラブを掲載してございます。比較表でございます。ここにございますようなスポーツ種目等々を参考にいたしまして、多方面の意見を伺いながら今後検討してまいりたい、このように考えてございます。施設の機能等につきましては、体育館、多目的ルーム、屋外運動広場、健康体力相談室、談話室、トレーニングルーム、受付事務室などを考えてございます。
 次に、施設整備の内容、19ページでございます。仲町小学校跡施設につきましては、第一種中高層住居専用地域内にあることから、地域スポーツクラブの拠点施設を設置するためには特例許可が必要になってまいります。とりわけ良好な住環境を害するおそれのある騒音等の防止を図るため、施設・設備を整備する必要がございます。あわせまして、スポーツ活動を行うための各種設備を整備していきたい、このように考えてございます。各施設の共通の内容といたしましては、ただいま申し上げましたような課題を解決するために各施設の冷暖房設備ですとか窓の二重サッシ化などを考えていく必要があります。また、自転車駐車場や緊急通報システムなどの構築をしていきたい、このように考えてございます。体育館以下その他必要な施設設備の整備をこのような内容で図ってまいりたい、このように考えております。
 20ページをお開きいただきたいと思います。収入と支出の欄でございます。地域スポーツクラブの経営は、教室開催等によりますクラブの自己収益と区の支援を財源として行っていくこととなります。自己収益は会員の年会費、教室等の参加費、施設使用料、その他物品レンタル料などが考えられます。また、支出としては受付等従事者の人件費、施設維持管理費などの運営費、教室講師謝礼など事業費となります。なお、他自治体の例、改めて24ページをごらんいただきたいと思いますが、行政支援というところで施設の無償貸与から補助金等でこのよう形で行政側が支援をしている実態がございます。地域スポーツクラブ設立から経営が安定するまでの間は、区、市が運営費の一部を支援している内容でございます。クラブの設立後につきましては、事業拡大を図ることによりまして収入増を目指し、これを確保し、その手段を講じまして、なるべく自立した経営を目指すことが望まれてございます。
 最後に、スケジュールでございます。25ページをごらんいただきたいと思います。本日、地域スポーツクラブ構想素案の文教委員会への御報告を申し上げているところでございます。今後、この素案を案に、そして年度明けには構想を策定いたしまして、その後経営のノウハウを持つスポーツ関連企業等の設立支援を受けながら、運営内容、組織等を整理、決定していきたい。そして、21年度のなるべく早い時期に設立準備委員会を設けまして、平成22年2月には上段にございますすこやか福祉センターの開設に合わせまして地域スポーツクラブの設立を図ってまいりたい、このように考えております。なお、一番下、議会報告等となってございます。それぞれのポイントとなる適宜・適切な時期に当委員会に御報告を申し上げ、るる御意見等もちょうだいしながら進めていきたい、このように考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
小堤委員
 幾つか質問したいんですけども、この地域スポーツクラブについては運営は法人を設立してと一つは書いてありますけれども、行く行くはすべての拠点施設を運営する。今度は一つ目ですけども、合計は四つと、それも全部運営するようにしていきたいと。それとさらに進んで将来はクラブの管理、運営だけでなくて区全域のスポーツ振興にかかわっていきたいということで、かなり位置付けが大きいんです。それを前提にして聞きたいんですけども、私、全体を読みまして、区民には健常者の方と障害者の方がいらっしゃるんですけれども、障害者スポーツに対しての位置付けが全体的に弱いというふうに思うんですけども、その辺はいかがですか。
村木生涯学習担当参事
 この地域スポーツクラブの教室事業等の対象には、子どもから高齢者まで、そして障害者の方々にも会員となっていただいて御参加をいただくようなことを基本的に考えております。また、例えば12ページをごらんいただきたいと思います。私、ここをちょっと飛ばしましたけれども、中ほど、子ども・高齢者・障害者も参加できるような事業や地域運動会等、地域住民が参加して楽しめるようなイベント等も考えていきたい、このようなことも含めて整理をしていきたい、このように考えております。
小堤委員
 今、そういう答弁をいただいたんですけれども、やっぱり弱いと思うのはこの素案の中での記述に私はちょっと気になるところがあるんです。例えば6ページなんです。6ページの下段のほうです。障害のある人にとって云々、このような人々の運動を可能にする環境を整備することも大切ですと。「も」という言葉がついていて、言葉は悪いんですけども、何か今は考えていない、しかし何かつけ足しという言葉は適切かわかりませんけれども、そういう印象を受けるんです。この辺はどうですか。
村木生涯学習担当参事
 私どもといたしましては、この素案を調整するまでの間、さまざまな角度から検討いたしてございまして、ここの表現に修正するべきものがあれば、それは今後とも修正は十分可能でございますけれども、そうした中できちんと一般・小・中学生・高齢者・ファミリー・小学生未満・障害者、そして団体会員といったような会員構成もきちんと考えておりますので、そうした御心配は要らないかと。これは14ページに記載してございます。
小堤委員
 訂正するところがあれば訂正していきたいというお言葉ですので、ぜひそういうふうにしていただきたいというふうに思います。
 実は、日本パラリンピアンズ協会というのがあって、そこの会長の永瀬さんという人がこういう発言をされているんです。この方は恐らくパラリンピックにも出ている方だと思うんですけども、「僕たち障害者は区別されることが一番嫌いなんです。ところが行政は何でも線を引いて健常者と障害者を分けようとしています。だから、周りの目もなかなか変わっていかない。」というようなことを述べていらっしゃるんです。ですから、私はやっぱりこの素案の中でも何々もというのではなくて、きちんと位置付けたものにしていただきたいと、そのことを要望したいと思うんです。それで、そういう点からも実は参加の仕組みづくりを施設ごとにつくるということで15ページに書いてあるんです。ここでは、構成員として云々と書いてありますけれども、やはりこの中にも障害者団体の方も――「等」という中に入れているという答弁なのかもしれませんけれども、文章的にも障害者団体の方を入れて、障害者スポーツ事業というのをぜひこの地域スポーツクラブ構想の中にしっかり位置付けていただきたい、その辺どうでしょうか。
村木生涯学習担当参事
 とりわけ第1カ所目の仲町小学校跡につくります地域スポーツクラブは、すこやか福祉センターと併設をするということで、こちらと十分に協力関係を保ちながら事業を進めていきたいというふうに考えておりますので、今の委員の御要望等も含めてそうした中できちんと対応していきたい、このように考えております。
小堤委員
 そういう答弁どうもありがとうございます。この仲町小学校跡地には、精神障害者社会復帰センターというのがあるんです。それで、私はこの精神障害の方のスポーツ事業はどうなのかなと思ってみて、いわゆる教育要覧、この中にも障害者スポーツ事業とあるんですけれども、知的とか身体で、精神というのはなかなかそこまで中野区としては及ばないのかもしれないという段階なのかと思うんですけども、もしそれが同じ施設の中にこういう精神障害の施設があるんだから、こういう方々向けの事業もできるならば、それはすごくいいと私は思うんです。そういうふうにしてとらえてよろしいですか。
村木生涯学習担当参事
 私どもだけでこの時点でどうする、こうするということはなかなか難しいところがございます。クラブ、それからクラブを支援する私ども教育委員会、そしてすこやか福祉センターを運営いたします保健福祉部の三者が定期的に協議できるような仕組みをつくりたいと思っておりますので、そうした中でただいまの御要望等も考えていくことはできるだろうというふうに思っております。
小堤委員
 どうもありがとうございます。
 もう一つ聞きたいのは、スポーツをしている現状への認識の問題なんです。例えば4ページ、ここのところは説明されなかったんですけれども、結局2004年の中野区政世論調査と、こういうものを引用して、1年間で何回かスポーツしている人の割合が56.2%いる。そのことによって、関心は高く、スポーツを行いたいと思っている区民は多いと言えるという記述なんですけども、ただ問題は43%の方が年間を通して1回もスポーツをしていないということ、このことが私は問題だと思うんですけども、いかがですか。
村木生涯学習担当参事
 地域スポーツクラブなどを整備することによりまして、より気軽にスポーツが行える、あるいは参加ができるという環境は整備をしていきたいと思ってございます。ただ、100%の人がスポーツをしようという考えを持っているわけではございませんので、そのあたりはそれぞれの個々人の御意志、こういったものを尊重しながら、なるべくスポーツに参加ができるような環境を私どもは整備していくことが必要だというふうに考えております。
小堤委員
 私はなぜこういうことを言ったかといいますと、例えば総理府の体力・スポーツに関する世論調査というのがあるんです。この間スポーツを行わなかった1番の理由として、仕事。女性の方でしょうか、家庭にいる方は家事とか育児が忙しくて時間がなかったんだと、それが41%なんです。次に多いのがやはり今の経済状況で長引く不況で家計が冷え込んでスポーツへの消費を差し控えているという、こういうことを見ると、この43%がさらにふえていくという可能性がある。そうしますと、国の動きとして成人で週1回以上スポーツを実施する人を50%を目指すということで、このスポーツクラブ構想もつくられているわけなので、そういう面でのやっぱり配慮というか考えというのがちょっと記述の中に見られないものだから、その辺はいかがなんですかということです。
村木生涯学習担当参事
 例えばですが、先ほど料金設定のところで触れていると思いますけども、14ページ、改めて申し上げますが、会費や施設使用料については適正な受益者負担の考え方に基づきながら気軽に参加できるような金額を設定する必要があるという認識を持っておりますので、こうした認識に基づいて料金等の設定をしていきたい、このように考えております。
小堤委員
 ぜひそういう配慮はしていただきたいというふうに思います。
 それで、先ほど都内で運営している学校跡施設を利用した地域スポーツクラブとの比較という中で、これは24ページです。ここには年会費の中で中野としては障害者の個人会員というのも書いてあるんですけども、例えば実際今までやっているところにはそういう障害者の項というのはないということは、調べたこの五つではそういう障害者の会員というのはいないということなんですか。
村木生涯学習担当参事
 そこまで細かな調査は実は行っておりません。
小堤委員
 ぜひ障害者スポーツの振興の上でもこういう調査もしていただきたいというふうに思います。そして、配慮するということで気軽に参加できるような金額を設定する必要があるというふうに課長は答弁されました。ぜひそういうふうにしていただきたいと思うんです。ただ、最後で私が懸念するのは、21ページにありますけれども、将来は自立した経営を目指すと、そういう区の補助なんかもなくして自立した経営を目指したときに、どうしてもやはり収支というんですか、そういうことで当初の利用しやすい会費とか施設使用料がどうなのかなという懸念があるんですけども、ぜひそういうことの配慮をして、何というのか、つくってよかったというスポーツクラブをぜひつくっていただきたい、これは要望として述べたいと思います。
いながき委員
 駐車場スペースのことについて伺いたいんですが、子どもからお年寄りまで、また障害者の方もというお話でしたけども、そういった場合いろんな方がいらっしゃるということになると、みんながみんな徒歩ですとか自転車では通ってこられないということも生じると思うんですが。この施設予定地の周辺の道路事情というのはちょっとわからないんですけれども、駐車場スペースのことについてはどのようにお考えでしょうか。
村木生涯学習担当参事
 地域スポーツクラブそのものといたしましては、いわゆる日常生活圏域内ということで、なるべく自転車ないしは徒歩でということを考えておりますが、この同じ場所にすこやか福祉センターを設置することになっておりますので、保健福祉部サイドで駐車場スペースを設けるということを考えているというふうに聞いておりますので、そこを我々としても必要に応じて活用させていただくことになるだろう、このように考えております。
大内委員
 8ページの地図が出ているでしょう、これは説明があったんだけど、鷺宮圏においては今のところ場所が決まっていない、一応候補地として、あと南部もそうだけど、こういったところがあるという意味のことなんですか。
村木生涯学習担当参事
 現在の10か年計画におきまして、場所がそういう意味で特定されているのが仲町小学校跡と沼袋小学校跡の2カ所でございまして、鷺宮圏域につきましてはここに記載してございます小・中学校が中・後期の学校再編対象校になっておりますので、このいずれかで再編後新校にならないところ、これを私どものスポーツクラブの候補地に今後していくということになります。
大内委員
 じゃあ、この北部の沼袋小学校は、きのうもちょっと質疑したんですけれども、野方小学校でもよかったということになるわけですか、今後。
村木生涯学習担当参事
 現在の計画上は私どものいわゆる第2番目のスポーツクラブの設立をする場所としては、沼袋小学校跡を要するに計画地としておりますので、この時点で野方とか何とかということはちょっと私のほうからは申し上げにくいと思います。
大内委員
 そうすると、これは10か年計画をつくっているところの話になるかもしれないけど、まだ沼袋小学校については基本設計も何も入っていないですよね。そうなってくると、きのうの説明によると、夏前ぐらいにははっきりするとした場合、野方小学校の敷地もあくとなると、10か年計画も何もひっくり返しちゃうんだから、いつの間にか野方小学校になっているということも十分考えられると、心構えしておかないといけないので。いきなりまた資料が出たときに野方小学校になっていましたと言われても困っちゃうので。じゃあ、そういうこともあり得るんですね、十分。どうなんですか、企画を練っているほうは。
竹内教育委員会事務局次長
 野方小学校の先日お話しした件については、一つはまだ確定していないということがございます。それから、現在のこの計画につきましては、今、参事から御説明をしたとおり現在の10か年計画で沼袋小学校跡地が二つ目ということになっておりますので、今はこの北部圏域については沼袋小学校について考えているということでございます。
大内委員
 だから、その10か年計画を勝手に変えちゃったわけでしょう、議会に報告しないで。報告というのかな、あれは、結果報告だけして。その10か年計画を変えちゃったわけでしょう、一方的に。ストップをかけたということでいいのかな、言い方だと。だから、今回もまたやるんじゃないですかと言っているの。10か年計画、10か年計画と言うけど、自分たちでつくった10か年計画、議会も一応承認というか認めて進めてもらっているけど、いつの間にか変えちゃっているじゃない。実際変えたわけだよな、1年ストップするということは。ということでしょう。だから、今回もこれだってまたやるんじゃないの。いつの間にか沼袋小学校がどうのこうのとか理由をつけられて野方小学校になりましたっていきなり報告をされたんじゃ困りますよ、結果。野方小学校が法務局のところに移るということが決定しました。だから、こっち側に今度、このスポーツ施設は野方小学校に持っていきますと、勝手にそういうふうに決められても困るので、今言っているんです。
菅野教育長
 まず、この間報告いたしました野方小学校の件につきましては、あれで決めたというわけではないということを再三申し上げているわけでございまして、その様子を見るために今回このようにしたということなので、計画を変えたという認識ではございません。それから、このようなことで地域スポーツクラブを沼袋ではなく野方にするというようなことをいきなり出すということも私どもとしてはそのようなことをするつもりもございませんので、そういったようなことを検討する場合には当然に議会のほうに御意見を伺うというような機会を設けます。
大内委員
 計画を変えないって、でも計画を変えているんだよ、来年度やらないっていっているんだから。設計をやらないっていっているんだから。そうでしょう。
菅野教育長
 時期について、おくれたというようなことについては、そのとおりでございます。
大内委員
 だから、そのとおりじゃなくて、変えたんでしょう。おくれさせたんでしょう、意識的に。違うの。
菅野教育長
 意識的にというか、おくれているということでございます。計画は、当然に計画をやめたとかそういうことではございませんので、基本的に何でもそうですけども、行政計画というのはつくりますよね、この時期にはこれをして、これをしてとありますけれども、今回についてはその計画について様子を見るためにおくらせたということでございます。
大内委員
 じゃあ、行政計画というのは議会に報告しないで一方的に決めちゃっていいということですね、あなたの言っている行政計画。そうでしょう、今回のものは一方的に決めちゃっているでしょう。議会に報告じゃないでしょう、これは。もう決めちゃっているということじゃないの。それが行政計画なの。議会のほうにこういうふうになりましたと、1年おくらせますと、あなたでいうそれは変更じゃないのかもしれないけども、おくらせるというのは。じゃあ、これから何でもおくらせるのは変更じゃないんだと、うちらはそういうふうにとりますよ、行政計画において。1年間おくらせるのは決してこれは変更とは言わないんだと。そういう認識でいいわけね。これからすべてにそうなるよ。
菅野教育長
 一つは計画について変更したということではないので、計画の進行についておくれているということです。
大内委員
 それは変更したと言わないの。
菅野教育長
 はい。
大内委員
 じゃあ、だから議会に対してそういったことを言わなくていいのね。
菅野教育長
 それは当然に報告する必要があると思っております。
大内委員
 じゃあ、報告して、それはまずいんじゃないかと言ったらどうするの、変更を直してくれるの。
菅野教育長
 まずいんじゃないかというか、全体の中でそれは承認できないということであれば、これにつきましては行政と議会との関係になりますので、その辺は議決等さまざまなところで影響が出てくるんだと思っております。
大内委員
 仮にそういった場合は、予算だとかそういったところで反対してくださいということなのね。そういうことですね。
菅野教育長
 反対してくださいとは申し上げませんけれども、基本的に行政と議会との関係でいきますれば、行政計画がおくれたということについて御報告申し上げた時点で、議会のほうでそれはまかりならぬということであれば、その後の議決等の中でやはり意思が示されるだろうと思っておりますけども。
大内委員
 議決って、どういうところであるの、議決が。
菅野教育長
 例えばおっしゃるような予算の議決でありますとかさまざまあると思います。
大内委員
 だから、あとはそういった議決のところで判断してくださいというふうに今はっきり言われたから、そういうふうにしますけども、今回のこういったものが出されていて、次のときに見たときにはこれが野方小学校に移っているとかいった、平気にそれもあり得るでしょうと言っているの、あなたたちのやり方だと。
菅野教育長
 本来そういうふうにすることは、例えば計画を変えてという話になりますので、我々としてはそういうことはするつもりはございません。きちんと報告するつもりです。
大内委員
 だから、何度も言わないけど、そんなのは計画を変えたように私たちはとっているの、私は。あなたたちは違うと言っていても、でもそれは違うよというの、何度言われても。この中であなたが言っているようにただ単なるおくらせたんです。じゃあ、おくらせた理由はお金がないからおくらせたのか、あるいは地域の事情か。少なくとも地域の事情でそういったことはあるかもしれないけども、でも夏になってだめになったらすぐに補正で新しくまた計画をもとに戻すんだなんていう言い方はないんじゃないのと言っているの。何度も言いませんけれども。わかりました。そこの場ではっきり出させていただきます。
江口委員
 細かなことはまたその都度やっていきたいなと思いますけど、一つわからないのはこの全体、地域スポーツクラブということでたまたま仲町小学校が第1号ということで、将来的にはあと三つで、四つということでこの構想が出ているんですけども、クラブ運営というのは自己の収益と区の支援という、その中で特に学校の部活の支援ということが入っているんですけど、例えば学校の部活の場合はクラブの会員になるわけじゃないでしょうから、その支援はどうするのかというのは、一つはここに例えばプロのバスケットだとかサッカーの選手を学校の要請によって派遣すると言えば、だれだって要請しますよね。そうすると、それだけの金というのは莫大な金が出ていくでしょう。そうすると、例えば行政の場合の予算というのは、予算がありませんからという答えが返ってくる場合が多いんだけど、例えばスポーツの場合というのは一つは組織的には縦割りが多いので、それを派遣した場合、どこどこの学校にはプロの選手が派遣されて指導されたと。ところが、うちの学校は要請したけど、予算がありませんからと派遣されなかったということになると、これはちょっとレベルアップには全然該当しないのね。そういう場合のことを考えると、あくまで将来的にはクラブは独自経営しなさいと言っても、これはずっと区の支援をしないとできない事業ではないんですか。
村木生涯学習担当参事
 学校運動部活動の支援につきましては、私どもの考え方としては区がこの地域スポーツクラブに委託をする事業、したがって私どもが予算を組んで、そしてスポーツクラブのほうに委託費を払って指導者を派遣するといったようなことの方向で現在検討しております。
江口委員
 だから、そうじゃなくて、そういう形でいく場合に全学校に一気に派遣する予算なんか組めるわけないんだから。例えば年次計画を組むのかということとか、要望を聞いておいてそれで順次派遣していくと。それで年間これだけの派遣しかできませんと。ここに書いてあるように例えば技術の向上となると、やっぱりある程度プロ的な人に来てもらわないとできないわけでしょう。そういうことになると、その派遣要請というのはだれでもしたいわけですよ。だけど、今の言う形だったら、ほとんど予算的には、事業として委託しても区側としてはこの予算しかないとなれば、限定された派遣しかできないんじゃないのかということを言っているのね。
 もう一つは、現在、外部指導員というのを使っている部活なんかも多いんですけど、徐々に最近。これはボランティアでやっているところと、それからもちろん区が出している基準でお金を出しているところ。なぜかというのは私はボランティアでいいですよというところと、それから区が派遣費用としてお金を出しているのと分かれているんだけど、こういう問題のお金の出し方、例えばプロとセミプロと素人という分け方の基準なんかは、これから整理しないと一律にはいかないわけでしょう。だから、その辺はどういうふうに考えているの。
村木生涯学習担当参事
 区の委託事業ということになりますと、やはりそこには予算というものが発生しますので、その予算の範囲内ということ、これがある意味での限界にならざるを得ないとは考えております。
 それから、いわゆるプロ、セミプロ、それから逆に言いますと体協や体育指導委員会のメンバーにお願いするといったようなさまざまなやり方があると思いますので、そのあたりは今後具体的な運営のありようを考えていく中で整理はしていきたいと考えております。現時点ではまだそこまでは整理はついてございません。
江口委員
 もう一つ、たしかに国の方針でこういうことをしていくということはわかるんだけども、余りにもその構想自体が大きくて、中野の場合の一つのスポーツ振興というのは、中野というのは非常にスポーツの盛んな区だと私は思っているんです。しかし、また全国でも有数のスポーツ施設を持たない区でもある。それで今までは学校施設を利用させていただいて、多目的利用の中で何とか対応していると。独自の例えば武道館があるわけじゃないし、本当に大きな総合体育館が南北にあるとかじゃなくて、ほとんど使い道がない、使えない、それから満杯いとう形。これを打ち出す以上、本会議でも今度やりますけど、もう少しこれと連動して区内のスポーツ施設の見直し、将来必要なものというのを考え、例えば昔南部にプールをつくるというのがあったし、南部の地域からも陳情があった。委員会では採択した、ところが場所がない、できないという。今だとプールだと開放されているのが南だと二中、それから九中、それから鷺宮体育館、この三つですよね。そうすると、じゃあ、今度スポーツ振興で水泳をもう少し体力向上のために使っていこうといった場合、この三つの事業は独自に動いているわけじゃないですか、例えば鷺宮体育館場合は団体でやっている。二中の場合は個人、それにこのスポーツクラブが事業として加わるとなると、今までやってきたところはどうなるのという問題も出てくるわけでしょう。それから、施設の確保はどうするんですか。
村木生涯学習担当参事
 非常に難しい課題、御質問であるんですが、そのところを私どもが基本認識とするために先ほどの説明の中ではちょっと省いてしまったんですけども、22ページにおわりにという項がございます。こちらをごらんいただきたいと思います。まだ基本的なところだけですけれども、再編後の学校跡施設を活用して、地域スポーツクラブの活動の場を整備する一方、区民のスポーツ環境を整備、拡充するため、改めて既存施設に目を向ける必要がある。また、10か年計画では、学校用途を廃止した九中跡地に中野体育館の移転整備をするという方向が示されている。さらに、当区におけるスポーツ振興において、体育館開放や校庭開放など学校開放が果たしてきた役割は大きなものがある。区立小・中学校の再編が進む中、学校開放に関して利用団体や地域住民、学校関係者等と多くの区民の意見も聞きながら、より望ましい利用のあり方や方法などを検討し、長期的視点に立って対応していく必要がある。このような課題認識を今持っているということで、10行ほどですけれども、私どもとしてはこの地域スポーツクラブ構想素案の中で整理をさせていただいているというのが現時点の認識であるというふうに御理解をいただきたいと思います。
江口委員
 課題と認識はわかりました。中野の場合はスポーツ施設は昔からの課題なんです。これから学校統廃合の問題で10か年計画ではさまざまな形でその学校跡地を利用すると打ち出されているけれども、基本的にはこういうスポーツ振興というのは非常に大事なことだと私は思っているんです。例えばそういう学校の施設、空き教室をどういうふうにしていくかとか、そういうのを具体的にこれと同時に方向性を示していったほうが私はいいんじゃないかと。例えば教室なんかでできる室内的なスポーツというのは結構あるわけです。例えば一つの教室だったら卓球なんかは楽にできるし、じゃあ、中野は卓球場はたくさんあるのかといったらそんなにない。卓球人口はふえている。それから、卓球自体のスポーツもそれこそ小さなお子さんからお年寄りまでということで今盛んになり始めている。ところが、やる機会がない。特に高齢者の場合はない。ということを含めていくと、そういうことをやったときの施設を確保しない限り、幾らスポーツ施設、スポーツ施設と言ったって、これは仲町だけ別にすれば、仲町というのはもう限界があるわけです、あの小さな学校ですから。仲町でやる事業はそれでしようがないと思うんだけど、それを広げていく、発展させていくという構想のスタートだとなれば、大きなものをつくっていくための施設確保をまず考えていかなきゃいけないのは、中野にないものは何なのかとまず1回点検していただくとか。中野の場合、全部ミニがつくものも多いわけでしょう。だから、最近フットサルなんかは中野にとって非常に有効なスポーツ、ミニバスケもそうだよね。そういう有効なスポーツを利用するしかないんだけど、例えば私なんかは野球は好きです。そういう例えば教室なんかは特別教室ぐらいならつぶせばバッティング的なものはできるんです、機械を入れて。そうすると、部活の子どもたちが予約して、その時間に来て、そこでバッティングの練習ができるということも可能なんですよ。ただ、そういう施設も中野にはないんですよ。民間にもそれがないんですよ。そういう意味で、民間と行政ということを含めながら、中野にとって何が最低限このクラブを運営し、体力向上のために、普及させていくために必要かというのはこれと同時にやっぱり出していくべきだと思うんだけど、違うんですか。
村木生涯学習担当参事
 御指摘のとおりだとは思いますけれども、こちらのスポーツクラブ設立に向けた期間と、今、委員のほうから御質問がありましたその調査等が同時並行でどこまでできるかというのはありますけれども、その辺も我々としても逆にスポーツ事情の把握をしながら設立をしていく、あるいは運営をしていくといったようなことも必要ですので、そのあたりにつきましては――いずれにしましても4月以降そうした業務の支援も受けますので、そうしたところともよく相談しながら、可能な限り調査などをして、需要にこたえられるような内容に整理をしていければというふうに考えております。
江口委員
 ぜひそうしてほしいのは、多分仲町小学校跡地にスポーツクラブをつくらなきゃいけないから、全体的な構想を打ち出さざるを得なかったという形になっていると思うんだね。私は逆だと思うんですよね。やっぱり全体的な構想を中野の場合にはどういうふうにすればスポーツが振興できるか、それからスポーツ自体を区民の中に定着させていくか。そのためには指導者の問題もあるだろう。それから、施設の問題もあるだろう。さまざまな問題が出ますよね。そこに今度スポーツクラブという国の方針の中でつくるから、それをまず一つの起点にしようということで、それは会員制だと。ところが、そうじゃない会員以外の人たちにも普及させていかなきゃいけないわけですから、それはどうするかと。そういうふうな構え方をしなきゃいけない。何か焦って、仲町小学校跡地を利用するためにこれをつくられたような気がするので。違いますか。
村木生涯学習担当参事
 他の自治体が支援をしてつくられた、あるいはつくられている地域スポーツクラブというものが例えば運営等に非常にいろいろ工夫をしながら、あるいは苦労しながら進めているという実情も私どもは把握しておりますので、そういう意味では委員の御指摘のとおりと申し上げたほうがいいと思いますけれども、まずは仲町できちんとしたクラブをつくって、運営をして、これを成功させたいというのが最も我々の最大の今のテーマというふうに考えておりますので、それを今受けとめられているのかなというふうには考えております。
江口委員
 前段の参事のお答えはわかるんだけど、仲町小学校って本当に小さい学校ですよ。学校自体にしても小さい。ミニ小学校なので、グラウンドにしても。そういうところでスポーツを振興するというのは非常に難しい場所なんです、ここは。例えば十一みたいなああいう大きなグラウンドがあるとかというならわかるけど、そういうところじゃないんですよ。だから、私は仲町の場合は本当に限定されたクラブ運営になってきてしまうような気がしているんです。ただ、これはこれで、もうこのままの本当に小さなスポーツクラブという考え方にして、ただ将来的にあと3カ所つくっていく中で中野全体のスポーツ振興をどうするかという絵をやっぱり今描いていかなきゃいけないのは、例えば一つの例で部活動の支援は私が33年間議員をやり続けて、言い続けて、ようやくですよ、外部指導員を受け入れようという気持ちになってきたのは。それまでは現場は受け入れたくなかったんですから、はっきり言って困ると。そういう長い歴史でようやくここまで。それだってまだ部活動の外部指導員を受け入れようなんていう学校はあくまで廃止で、中学校の部活の廃止が多いんです。担当の先生がいない、子どもはつくってほしい、いないからだめというので、特に運動系なんかはないわけですよ。そういうことなんかだと、今度は派遣ができるわけだから、先生がいる、いないじゃなくて、まずそういう要請としてサークル的にやればできるじゃないかとか、教室的に。今度合同になったときに、じゃあ、今まで教員が絡まなきゃだめだという問題は何でここだと簡単に外れちゃうのという形にもなってくるわけで、そんなに簡単にいく問題ではないんですね。そういう意味で、この辺は本当に慎重にやらないと、オープンにもっとお金を出すというんだったら、それは構わないけども。相変わらず進まないままいってしまうということになるんだけど、その辺の懸念というのはないんですか。
村木生涯学習担当参事
 いわゆる中体連の関係などで、教員がきちんと顧問でついていないと、といったような問題は大分緩やかにはなってきていると聞いていますけれども、これが外れたわけではない。したがいまして、私どもが例えばクラブに来ていただいてというような場合には、これはまさしくクラブの主催するクラブというような形でしか現時点ではなかなか難しいと思っております。それから、指導員を派遣する場合には、やはりそこに何らかの形でそういった方、そこでの指導そのものができると思いますけれども、ここから外に出ていく場合には個人競技、団体競技、そういった競技の種別によってもいろいろとまだ制約の厚さ、薄さというのはあると思いますので、そういったところは我々も学校教育サイドともよくその辺は情報を共有しながら進めていく必要があるだろうなというふうには考えております。
江口委員
 もう一つ、ちょっと飛躍した話で最後であれですけど、例えばそういうスポーツ振興ということで、優秀なお子さんがいるという場合に本人の意思とか御家族の意思もあってそういう方向に進んでいきたいという場合には、やっぱり区としてはその種目の選手の強化に対しての今度は個人的な援助、スポーツクラブを通してとか、それを区の委託事業としてスポーツクラブを通じてという、そういうことも考えるということはあるんですか。
村木生涯学習担当参事
 視野には入れたいと思っていますが、非常に難しい問題ではあると思います。それで、現在そういうところへ行く前のレベルとして、7ページをお開きいただきたいんですけれども、競技スポーツのレベル向上ということで、これは地域スポーツクラブというよりも運動施設の指定管理者が2年ほど前からオリンピックに参加をした選手ですとか監督レベルの方に来ていただきまして、子どもたちに指導する。そうしますと、一般の指導者が指導するものとは全く違うレベルの指導ですので、見る見るその場で技術力が上がるみたいな話も実はございます。こういったこともございますので、さまざまな角度から今御提案のありましたようなことについても視野に入れた検討はしていきたいというふうには考えています。
伊東委員
 経営面でのお話をまず伺いたいんですけれど、24ページに五つばかり他の自治体における地域スポーツクラブという例がありますけれど、一つのスポーツクラブの年間の運営費というのは大体どれくらいになるというのはわかりますか。
村木生涯学習担当参事
 ちょっと見落としておりました。この後ろに参考資料というのをつけてございます。参考資料の3枚目のところにございます右側の中段からちょっと下、クラブの年間予算額ということで100万円以下が29%、こういう形ですが、200万円までが19.4%、1,000万円以上が12.9%、300万から400万円が9.7%、600万円から700万円が9.7%と、都内のクラブ51カ所ですけれども、そこでのクラブの年間予算額は大体このような分類になっております。
伊東委員
 このクラブの年間予算額という数字は、私の想像よりはるかに低い数字だと思うんですけれど、これはこうしたクラブの中で指導に当たってくださる方の指導員費というようなものも含んでのお話ですか。
村木生涯学習担当参事
 申しわけございません、そこまではちょっと把握はしておりません。ただ、私どもが実は仲町に立ち上げて運営するために想定をした予算で申し上げますと、先ほど申し上げましたような中の例えば指導者要請のための委託費等を除いても1,000万円代の中ぐらいまでは一応必要になるだろうというふうには想定はしております。
伊東委員
 私もきょうの資料だけでぱっとはじいてみたんですけれど、大体3,000万円ぐらいは最低でもかかるんじゃないのかな。下手したらば、それら指導員の方をより厚く配置するようになってくると、5,000万円ぐらいの規模に膨らむんじゃないかと想定したわけですよ。そうした部分をもうちょっと具体的に想定してきませんと、会費あるいは利用料、施設使用料という部分が明確にこれから具体的に話を進める中で区民の皆さんにも提示できないんじゃないかという点が1点。
 それと、きょうの御報告でも当面は仲町、沼袋とありますけれど、これらの施設が、今、江口委員のほうからも出ましたけれど、果たしてこうしたスポーツクラブの施設にそのまま対応可能かどうかということがまず1点、精査されているかどうか。仲町小学校については私は存じ上げないですけれど、沼袋小学校の体育館については天井の高さも低い。PTAのバレーサークルでさえも天井にボールがぶつかってしまって、競技をしたくないというような状況の中で、果たしてそういう施設がこれから先何年続く事業かは書かれていないんですけれど、そういうものに適しているのか。施設については、区のほうから無償貸与というような話もあるみたいですけれど、じゃあ、それらの施設が耐用年数を越えたときに施設更新というものはどういうふうに考えていらっしゃるのか。区内4カ所に定めたとしても、いずれの時期にかは施設更新というものを迎えなければならない。そのときにどのような考えをお持ちなのか。要するに、もう長い視点で考えてそうした施設の更新を考えたときのサイクルというものをどのように考えているのか、その辺をお話しいただきたいんですけども。
村木生涯学習担当参事
 まず、具体的な運営のためのただいま御質問等のありました運営費の問題、そこへの予算の問題等については、私どもが一定の試算はしてございますけれども、今後こういったことにきちんとノウハウを持っている企業等に提案をいろいろ出していただいて、その中で適切な内容をこちらでも把握をしながら進めていきたいというふうに考えておりますので、その過程でまたさまざまそういったことについては外に向かってお話しができる機会があるだろうというふうには考えております。
 それから、沼袋につきましては、あくまでも学校跡施設の活用ということが基本でございますので、そこにある施設の要するに改修・補修等を行った上で、そこで事業を展開するというのが基本にならざるを得ないと思っております。
 それから、将来のことにつきましては、ただいま申し上げました点までの考え方が10か年計画等で、あるいは私どもの構想素案の中で検討された内容でございまして、その後例えば改築をしてもっと大きな施設を入れるのかとかといったようなところまでは、申しわけございません、検討には至ってございません。
伊東委員
 国が進めるから、東京都が進めるから、あるいは区の施設再編計画の中で活用目的を失った施設をこうしたものに当面割り振ろうというような計画にしか今の御答弁ですと聞こえないわけですよ。先ほど江口委員のほうも仲町小学校が非常に小さい学校だと。確かにそうでしょう。今回の再編の中で3校を1校にと、そういう状況の中では一番敷地的にもゆとりのあるところがまず学校に選ばれた。そうすると、当然ふるいにかけられた2校の施設面では小学校のある程度の運動にも耐えられないような敷地規模であったり、建物の更新が難しいような場所が残っているわけですよね。そういうものをこれから活用していく、そういうときにさらにこの事業等を継続的に考えていくのであったらば、施設面での更新も長いスパンでやっぱり視野に入れた計画というのを立てていかなければいけないんじゃないかと。当面ここに示された仲町小学校の地域スポーツクラブのスケジュールはありますけれど、当然4施設におきましてもそれらの20年先、30年先まではある程度想定したものを考えていかないと。すぐに民間にゆだねる、財団法人、社団法人にゆだねるにしても、すぐそういう問題に突き当たってしまうんじゃないかと思うんですが。
村木生涯学習担当参事
 確かにおっしゃられるとおりでございまして、例えば仲町を改修したとして、仲町に限って申し上げても、恐らく10年から15年でここの耐用年数は整備をしたとしても過ぎていくのかなと。そうしますと、その後どうするんだ。同じ場所でやるのですか、それとも施設を別に移してやるのですかといったようなことも考えなければいけませんし、新たにそれではそうしたものを壊して整備をしてそこで進めるのですか、さまざまなやり方があるとは思いますけれども、そうしたことも長期的な視野には入れながら進めていく必要はあるというふうには考えてございますけれども、どこまでそういった考えをこの時点であらわせるかといったようなことにつきましては、非常に財政面も含めまして難しい問題もはらんでいるということで、そうした貴重な御意見をちょうだいしているということの認識の上に立って、私どもはスポーツクラブ等の整備を図っていきたいというふうにお答えをさせていただきたいと思います。
佐伯委員
 ちょっと私も気になっているんですけど、学校部活動へのプロスポーツ選手の指導という点なんですけど、これはプロ・アマの規定とかプロの仕組みとかというのを十分吟味した上で出されているんでしょうか。
村木生涯学習担当参事
 いわゆるプロの指導者が部活で生徒を指導することができるかという、そういう点についての私どもは調査をしまして、これは可能だというふうに調査の結果が出ましたので、まだそのレベルでここに記載をしているものでございます。
佐伯委員
 こういう記述が出ると、皆さん期待するでしょうし。ただ、例えば野球なんかでいうと、プロ野球の選手って自分の子どもを教えられないんですよね。そういう規定があるんですよね。高野連なんていうのは非常に体質の古いところだから、いまだに。中体連の規定がどうなっているのかわからないですけども。あと、もう一方、プロ側も彼らは一つの会社の商品ですから、例えば試合中にけがをした場合には公傷扱いになる。来年の年俸に対して、これはサッカーにせよバスケットにしてもそうでしょうけども。ただ、そういうスポーツ教室に来てけがをした場合に彼らは何の保障も恐らくないと思うんです。だから、あくまでもこれは個人との交渉というよりか相手側の会社との交渉になると思うんですけど、そのあたりの交渉というのが会社が認めたサッカー教室とかバスケット教室だったら可能でしょうけども、そういったあたりの交渉というのをこれから簡単にできるとお考えなのか、その辺の認識をお聞かせいただきたいと思います。
村木生涯学習担当参事
 プロなのか、元プロなのか、いろいろあると思いますけれども、そうしたこともさまざま課題としては我々も整理をしながら、よりよい、あるいはより可能性の高い、そういうシステムといいますか、そういうものをつくり上げていきたいと思っております。そのためには、私どもだけではそういった知恵も知識も経験も実は薄い、あるいはないということもございますので、そうした意味でそうした知識や経験、ノウハウを持つところにもきちんと御相談申し上げながら、どの時点で、すぐにこういったことができるかどうかも含めましてきちんと検討して整理をしていきたいと、このように考えております。
佐伯委員
 ぜひいろいろ調査の上、方針を打ち出していただきたいと思うんですけど、もう1点、7ページのスポーツ関連企業等とも十分な連携をとり、これはこれからのスポーツ振興にとっては大変重要なポイントだと思います。やっぱりスポンサーをつけてさまざまなスポーツ選手が活動するというのは、今後当然のことといえば当然のことなんですけど、例えばこういうスポーツ施設をつくるときに命名権を売っちゃうとか。お金を出せということではないんですよ。例えば備品なんかは公費負担になっているじゃないですか。ミズノとか、あるいはスポーツドリンクメーカーとか、そういったところの名前をつけて、そういったところから物を提供させるなり、体育館に広告の看板を出しちゃうなり、そういったことで安定的な収入を得るということ、それによって区民の会員の皆さんの負担を減らしていく、そういったこともこれから考えていかなきゃいけないのではないかと思いますけど、いかがでしょうか。
村木生涯学習担当参事
 仲町地域スポーツクラブなどという看板ではなくて、もっとその地域に親しまれるような相性を持ったそういうクラブ名なども考えたほうがいいのではないかといったような御意見も実は教育委員会の中でもいただいております。そういったことと、また今委員からのお話も実に重要なポイントの一つになると思いますので、そうしたこともやはり具体的な検討の中では我々も考えていきたい、このように考えております。
いでい委員
 まだはっきり決まっていないと言えばそれまでなんでしょうが、給与体系のこと等についてお伺いしたいんですけども、一番最後の参考資料のところでクラブマネジャー常勤11.4%、平均手当額5,853円日当、事務局、非常勤とかいろいろ書いてあるんですけども、ちょっと金額的なものがよくわからないんですが、中野区の地域スポーツクラブにおいてもこのようなわかりづらい給与形態とかクラブマネジャーや事務局員への手当というのを考えているんでしょうか。わかっている範囲内で教えていただけますか。
村木生涯学習担当参事
 現在の私どもの想定では、クラブマネジャーにつきましては言ってみれば非常勤と申しますか、年間恐らく100日程度御勤務をいただくことになるのかな、それから受付等の事務局員につきましてはこれはもう常駐をしていただかないといけません。何時から何時まで、それから何曜日から何曜日までという、開館、あるいは事業運営の中で必要な人数を確保しなければなりませんので、これは場合によると常勤の職員に張りついていただく必要があるかな。それから、例えばインストラクターですとか医師とか、先ほどちょっと医師会との連携なども申し上げました、それから専門機関の専門家みたいな方々にもアドバイスをいただくようなことが必要だと思っていますので、そういった想定の中でどれぐらいかかるんだろうかといったような試算をしております。恐らく最低でも1,000万円程度はかかるかなというふうには考えております。
いでい委員
 この1,000万円というのは、人件費だけで1,000万円、また常勤、非常勤ではなくて外部から来ていただく方々だけの金額で1,000万円、どちらでしょう。
村木生涯学習担当参事
 これは基本的なクラブ組織の運営に必要な人件費のみでその程度はかかるだろうと。したがいまして、例えば外部の指導員を派遣するとか、指導員に来ていただくとか、こういったものは別に用意をする必要がありますし、運営費、施設を使用するためですとか、その他もろもろな諸経費、これについてはこのほかにきちんと精査をして支出予算を立て、これに見合った収入を会費等で用意をするとともに、区がそれではその足らずまいをどこまで、いつまで補てんをし支援をしていく必要があるかといったようなことについても今後検討し、整理をしていく必要がある、このように考えております。
江口委員
 要望じみてですけど、さっき私はプロという話もしましたけど、中野は意外と大学を使わないんですよ、この区は。嫌っているのかどうかわからないんだけど。まして今回明治だとか帝京平成大学だとか、中野区に来てくれるわけでしょう。もちろん体育学部じゃないんだけど、大学と交流の中で体育、大学のレベルって結構高いですから、日本のスポーツは。だから、そういうところの学生の方たちへお願いして使っていくということはもっと視野に入れるべきだと思うんですけど、その辺はどういうふうに考えているのか。
村木生涯学習担当参事
 私どもの検討の過程では、支援を受ける相手方としてスポーツのノウハウを持っている大学を想定していたんですが、その検討の過程で経営という点に主眼を置くようになったために企業というふうに考え方を整理した過程がございます。その中で都内でこうしたことを研究し、あるいは具体的に動いている大学、例えば早稲田のスポーツビジネス研究所を初めとして十数校あるというふうにも把握しておりますので、その辺も必要に応じて我々は対応を図れるような環境づくりをしていきたい、このように考えております
委員長
 ほかにございませんか。
 質疑がなければ以上で本報告について終了いたします。
 それでは、2、鷺宮体育館工事に伴う施設の一部利用中止期間の延長についての報告を求めます。
村木生涯学習担当参事
 それでは、鷺宮体育館工事に伴う施設の一部利用中止期間の延長(資料3)につきまして御報告を申し上げます。本件につきましては、11月26日から工事に入っているわけでございますが、足場を設置した後、天井下地材の一部を取り外したところ、外からは見えない部分でプールの下地材とかダクトのつっている金属の劣化が思っていたよりも強かったと申しますか、進んでいたということが判明をいたしました。その関係で、ここにございますようにプール及び競技場のつり天井にかかわる金具の増設ですとかダクトの支持金具の――これもつりものですが、これの改修等を行う必要があるということから、工事期間を従前の本年2月25日からプールにつきましては3月14日まで延ばすことといたしました。その後の、水を全部抜いているとかいったようなこともありますので、水を入れたり、再開への準備等がございますので、そうしたことから3月31日までプールの利用中止期間を延長させていただいたものでございます。
 なお、競技場につきましては、指定管理者サイドから床の塗装の改修作業をこの際だからやりたいということがございましたので、若干延ばしまして3月1日までということにさせていただいているものでございます。
 なお、周知方法といたしましては、ここに記載のように「ないせす」2月号掲載ほか、さまざま掲示、周知を図り、具体的にここを利用する団体等につきましては個別にお話しを申し上げて御了解をちょうだいしているということでございます。
 さらに、休業期間中の営業保障の問題でございますが、実はこの体育館にかかわります指定管理者の19年度の利用料金収入見込みが当初の予算を上回っていることがわかりました。まだ幾らというところまでいっていないんですが、本来保障にするとなれば200万円弱なんですけれども、これを上回っているというような報告もございまして、指定管理者サイドから営業保障をしなくてもここの施設を管理運営するのに支障が生じないということで、協定に基づく営業保障の要求はいたしませんということで既に協議が調ってございます。したがいまして、休業保障はなしということで整理をさせていただいてございます。
 以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
小堤委員
 さっきの体育館は私の家から近くて、よく前を通るんですけれども、当初の改修計画のときに外から見てわからないところの改修が出てきたということで、延長がプールの場合は1カ月と1週間ほどですね。プールを利用している方が大変多くて、特に障害者の方がやっぱり代替の場所がないということで不便しているということなんですよ。ただ、必要な改修はしなきゃいけないので、早急にしていただきたいと。あわせて体育館の玄関前がたくさんのパイプを改修で使っているものだからシートを敷いて、運搬時に玄関のタイルが傷まないようにということなんですけども、非常に自転車の置き場とか等々でほかの体育館を使う利用者の方が不便しているということもあって、そういう点でも早くやっていただきたいということなんです。
 それで、当初利用中止のお知らせをしたと思うんですけども、ただそれは2月25日までですから。例えば2月26日以降、そういう団体とか何とかでプールなんかを使いたいという申し込みというのは実際あったんですか。
村木生涯学習担当参事
 工事を延長するということを決めましたのは、もちろん2月になってからではございませんので、事前にこれが判明した時点で延長をして追加工事を実施するということの連絡を営繕担当のほうから受けまして、その時点で必要な周知を図るとともに、先ほど申しましたように個別にお話しをして御了解をいただいております。したがいまして、その後使いたいというような――もうこちらで初めからその時点で3月31日まで工事期間を延長するので利用の中止期間をその時点まで延長するということの周知を図っておりますので、今、委員のお尋ねのような問題といいますか、そういったことは発生してございません。
委員長
 他にございませんか。
 それでは、以上で本報告について終了いたします。
 それでは、3番目に川島商店街との共催事業の実施についての報告を求めます。
倉光中央図書館長
 このたび中央図書館では、弥生町にございます川島商店街と協働で「親子への読書のすすめ」と題する事業を4日間にわたり開催いたしましたので(資料4)、ここに御報告をさせていただきます。
 同商店街との協働事業は、昨年度初めて開催され、今回が2回目でございます。本事業につきましては、平成18年度に策定いたしました中野区子ども読書活動推進計画における地域ぐるみの読書活動への理解促進の一環として私どもでは位置付けているものでございます。
 日程といたしましては、本年1月31日から2月3日までの4日間。会場は、川島商店街の中にございます空き店舗を活用した地域活性化交流施設コスモステーションカワシマ「げんき村」を使わせていただきました。
 期間中の主な行事といたしましては、まず地域のボランティア団体によります絵本の読み聞かせ、あるいは図書館が作成いたしました年齢層別のお勧めする本のリストの配布及び実物の図書の展示、貸出等を実施いたしました。また、今回新たな試みといたしましては、中央図書館で今年度前半に実施いたしました資料、写真等の展示「商店街からたどる"なかの"の足跡」でございますが、これをこの会場で再現するとともに、また同商店街が御用意いただきましたインターネットの回線を利用いたしまして、図書館ホームページの体験コーナーを設けました。また、新たに当日この会場で図書館の利用者登録を受け付けて、その場で本の貸し出しを行うなども実施したところでございます。当日は、冬の寒さ厳しい折、また3日の日曜日には朝から雪が降るなどの状況もございましたが、4日間の参加者は合計149名に上りました。このうち子どもが72名、大人が77名でございます。また、期間中に貸出をした図書館の図書は合計33冊、新たな図書館の利用登録を行われた方は7名という結果でございました。
 なお、本事業の実施に当たりましては、事前に報道各社への情報提供を行いまして、当日はJCNの取材がございましたことを申し添えます。
 以上、御報告申し上げます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
伊東委員
 ごめんなさい、何でこの時期なの。年間を通じて一番寒い時期、空き店舗の暖房施設等、何でわざわざこういう時期を選んでやられているの。
倉光中央図書館長
 これは商店街のほうからの催し物の関係もございまして、ぜひこの時期にやらせてほしいというお申し出があったところでございます。ちなみに、昨年度は3月ということで、新入学、新入園を控えたお子さまにということで3月にやらせていただきましたが、今年度は商店街様のスケジュールの関係もございました。
小堤委員
 今回で2回目ということで、参加者は149名ということでしたが、貸し出し件数とか、登録の数とか、これは1回目に比べてどうなんですか。
倉光中央図書館長
 昨年度はちょっと統計のとり方が違いまして、お話し会に出席された方ということでとっておりますが、昨年度は89名の御参加をいただきました。
小堤委員
 私は、商店街の中でこうした共催事業をするというのは非常にいいことだと思っています。そして、商店街の協力なくしてできませんので、今発言があったけども、やっぱり商店街の都合なんかも考慮しながら、また参加しやすいような時期ということで今後期待したいと思います。
 そして、これ自体も今出ましたけども、区の空き店舗対策の一つとして「げんき村」ができて、またそういうスペースがあるからできるということなんです。私は、今後やっぱり中野には五つのモデル商店街があって、この川島もそのうちの一つですから、ぜひこういう事業を通してほかの四つの商店街でもこういうスペースを確保して、共催できるような働きかけを図書館の側からもしていただければと思いますけども、いかがでしょうか。
倉光中央図書館長
 この事業の実施につきましては、従来から図書館は区小連さんのほうとも連絡、連携を取り合っているところでございまして、こういう事業が実施されておりますという情報も共有しているところでございます。今後は、もしこのような事業をぜひ私どもとしても地域に出ていく図書館を目指して、さまざまな工夫を重ねてまいりたいと思っております。
大内委員
 今、小堤委員の質疑にもあったんだけど、今後広げていくということなんですか。まだ実験というかそういった時期なんですか。
倉光中央図書館長
 おっしゃるとおり昨年度は初めての試みでしたので、いわば実験的な位置付けでございました。おかげさまで本年度2回目を数えることができましたので、今後はもちろん各商店街さんの状況に応じてということにはなりますけれども、私どもとしてもできますれば拡大の方向で取り組んでまいりたいと、このように考えております。
大内委員
 ということは、平成20年度拡大というか、来年度はもう少し何カ所かいろんな商店街と連携してやっていきたいということなんですか。
倉光中央図書館長
 実はまだはっきり申し上げる段階には至っておりませんけれども、区内の他の商店街からこの事業について詳しく聞きたいというようなお話もございます。ただ、結果がすぐに出るとは限りませんが、私どもとしてもできるだけその方向で努力をしていきたいと、このように考えてございます。
大内委員
 事業内容でマル2のところで乳幼児や小学生に勧める本の提示とあるでしょう。これは保護者に対していっている、乳幼児だから乳幼児に見せるというよりも保護者に見せるということだと思うんですよね。これは小学生といっても保護者にこういう本を子どもさんに見せるのを勧めたらいいですよという意味で書いてあるんですか。
倉光中央図書館長
 御指摘のとおり乳幼児につきましては保護者の方に例えば読み聞かせというのはどのように進めたらよいのかというような手引き的なものも含めたブックリストをつくってございます。また、小学生に関しましては、今、委員の御指摘のとおり子ども自身が主体的に読むときの参考になるようなというスタンスでつくっているものでございます。
大内委員
 商店街ですから、買い物に来ている。乳幼児の保護者、小学生の保護者というと何となくわかるんだけども、小学生の場合は小学生の見る本だったら何で学校でやらないのという話になる。別に商店街じゃなくても学校でやる話でしょうということになるんですよね。やっぱり乳幼児の保護者、小学生の保護者とかそういうとらえ方をしていただいたほうがいいと思うんです。小学生に対してはこれは学校でやればいい話であって、わざわざ商店街を通る子にやる必要はないと思うんです。どうですか。
倉光中央図書館長
 子ども読書活動推進計画の基本的な考え方といたしましては、子どもの自主的な読書を進める、そのための環境整備に取り組むというスタンスでございます。これを学校や図書館や地域を含めて進めていくというのが子ども読書活動推進計画の基本的な考え方でございます。そういった意味で、今、委員御指摘のとおり例えばこの商店街の場を利用して小学生の保護者に対する働きかけなどは工夫してまいりたいと思いますし、今回も例えば会場内の掲示等は保護者を意識したものにしておりますので、今後とも工夫を重ねてまいりたいと考えております。
大内委員
 また小学生にこだわるんだけど、基本的に小学校の図書室に置いてあるのは小学生に勧める本だと思うんですよ。ただ、小学生だと1年生と6年生だとかなり差があるので、それも今言った保護者に対して、なかなか保護者の人が普段小学校の図書館に行ってこういう本とかなかなか授業参観日ぐらいしかせいぜい、そのとき見るかどうかもわからないので、そういったものも配慮して、保護者向けのアドバイスもぜひやっていただきたいなと思いますけども、どうですか。
倉光中央図書館長
 委員御指摘のとおり年齢層別にという働きかけはとても大切なことだと考えております。今、図書館といたしましては、例えば図書館の子ども向けの図書館便りをつくる中で保護者の方へという項を設けたり、あるいはそれを学校を通じて各クラスに行き渡るようにですとか、いろいろ試行錯誤しているところでございます。今後もさまざまな観点から工夫を重ねてまいりたいと考えております。
江口委員
 商店街との協働事業となっているんですけど、これは予算はどういうふうになっているのか。行政としては全然出さないで、商店街が出しているの。
倉光中央図書館長
 私どもといたしましては、運搬に要する経費、人手等の負担でございますとか、あるいはブックリストにつきましては図書館のほうで印刷をしてございます。これは今回専用にということではなくて、通常の図書館事業の中で一体的に印刷等経費をかけているものでございます。また、商店街のほうの費用負担といたしましては、インターネット回線の準備ですとか、あるいは商店街独自にチラシをつくって配付をしていただいたと、こういうこともございます。
江口委員
 そうすると、図書館としてここにかかったこれだけの経費というのは人件費だけ。
倉光中央図書館長
 詳しく申し上げますと、人件費のほかにブックリストの印刷の経費ですとか、あるいは図書館として作成いたしました事業のチラシの経費、あるいは館内に掲示したものの作成に要しました細々とした費用等々がございました。ただ、明確には、ちょっと今の段階では区分けを出すことはなかなかお答えしづらい部分がございます。
いながき委員
 来場者数はお知らせいただいたんですけれども、新しい試みといいますか、この事業に対する来場者の利用者の方々の反応というのはどうだったんでしょうか。例えば利用者アンケートだとかをとって次回の開催などに結びつけたりですとか、そういったことはなさったんでしょうか。
倉光中央図書館長
 来ていただいた方の声といたしましては、非常にこういった身近なところでこのような事業があるというのはありがたいことであるとか、あるいはこの機会に本のことを図書館の職員に相談できたのでよかった等々の御意見をいただきました。ただ、アンケートという形では、会場の広さですとか、商店街の中に立ち寄っていただくという性格上、なかなかきっちりしたアンケートをとるのが難しい現状がございますので、利用者の方の御意見の把握については今後も工夫してまいりたいと思います。
いながき委員
 開催者としての反省点というのは今回ございましたでしょうか、過去2回の。
倉光中央図書館長
 まだ今週日曜日に終了したばかりでございまして、図書館、あるいは実施主体としてのまとめということはこれからきちんとやっていきたいとは思っておりますが、改善点と申しますか、先ほどおっしゃいました開催時期の問題等につきましては、今後も引き続き商店街さんのほうともすり合わせしながら考えていきたいなと、現時点ではそのようなことも考えております。
委員長
 よろしいですか。
 他にないようでしたら、以上で本報告について終了いたします。
 その他、理事者から何かご報告はございますか。
青山教育改革担当課長
 桃花小学校体育館等改築計画の進捗状況につきまして、口頭で御報告をさせていただきます。桃花小学校体育館等基本計画につきましては、去る12月3日の当委員会において御報告させていただいたところでございます。その後、同体育館の改築計画を進めていくに当たりまして、区内の株式会社東建設計という事業者を入札により受託者と決定いたしまして、教育委員会事務局及び子ども家庭部、財産管理分野など関係部署の担当が事業者と打ち合わせを行っております。今後、施設の平面図、断面図、立面図など、機能や配置の案を3月末までに作成いたしまして、その後当委員会をはじめ地域や保護者の方々などにお示しして御意見を伺っていく予定でございます。
 以上、簡単ですが、御報告させていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対しまして質疑はございませんか。
 それでは、以上の報告について終了いたします。
 それでは、所管の報告をこれで終了いたします。
 議題のその他に入りますけど、各委員、理事者からほかに何か発言ございますか。
大内委員
 先日、第4回定例会のときにもたしかお話ししたんですけども、新しくできる小学校、あるいは中学校のPTAの組織、あるいは場所によっては同窓会の組織、そういったものについてもちろん教育委員会としてしっかりと考え方を持って指導しなきゃいけないんじゃないかということを言ったんですけども、あれが12月。もう2月に入りました。その後どうなっているんでしょう。
青山教育改革担当課長
 4月に開校いたします桃花小学校についてでございますが、その後各校のPTAで話し合いを持ちまして、現在の桃園第三小学校と、それから仲町小学校、桃丘小学校、それぞれの現役員から代表を何名かずつ出して、その中で話し合って決めていくということになってございます。また、緑野中学校につきましては、現在の第六中学校と第十一中学校につきまして、学校長のほうからそれぞれ両校の現在のPTA役員に対しまして開校までに新しいPTAの体制について話し合っていきたいということで先日依頼があったということで聞いてございます。
大内委員
 どういう体制をつくるかの、もうちょっと詳しく。PTAという組織というものは必要ないという判断もその選択の中にあるのか。つくったほうがいいですよという前提で物事を言っているのか。何の話し合いをするためのものなの。
青山教育改革担当課長
 PTA組織は、きちんとつくっていくという前提で話し合うということで、ただ開校までに役員が確定するかどうかというところまではまだ決まっておりませんが、つくっていくという前提で話し合っているということでございます。
大内委員
 どちらかというと、そういうものをすべてなるべく、仮役員ということになるんだろうけども、新しい学校になったときに校長先生とかが非常に多分忙しい中で、PTAとかはうまく回るのかなという気がしたので。なるべくならば穏便に済ますのがいいかなと。順当に繰り上がっていくのがいいのかなと思っていたので。要するに、教育委員会としてどういう指導したのか知らないけども、呼んでこういうふうにやりなさいと言っただけじゃなくて、その後どうなったんですかということのフォローをちゃんとしていかないと、4月から新しくできる中野でいう最初の学校はそういったものがうまく機能しないと、今後やはりよくないんじゃないのかなと思いますので、そういったところをちゃんとフォローしてあげないと、要するに教育委員会の立場から指導しようとか、そういう立場でフォローしないと、学校の人たちは閉じるということと新しく学校を立ち上げるということで非常に忙しくて、なかなかそちらまで気が回らないみたいなので、ぜひそちらからもフォローしていただきたいと思いますが、どうでしょう。
青山教育改革担当課長
 確かに今のお話のとおりでございますので、その後どういうふうに進捗しているか、あるいは今後どういうふうに決める予定であるかということを至急確認させていただいて、しかるべき助言をしたいというふうに思っております。
委員長
 ほかにございませんか。
 なければ、協議したいことがありますので、委員会を休憩させていただきます。

(午前11時41分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前11時45分)

 休憩中に御協議をいただきましたとおり、次回の委員会は急を要する案件がなければ、第1回定例会中ということにしたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 以上で、本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。

(午前11時50分)