平成20年03月12日中野区議会文教委員会(第1回定例会)
平成20年03月12日中野区議会文教委員会(第1回定例会)の会議録
平成20年03月12日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成20年3月12日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成20年3月12日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時13分

○出席委員(8名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながきじゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 教育改革担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 岡田 浩二

○委員長署名


審査日程
○議案
 第43号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例
○所管事項の報告
 1 平成20年度の組織編成について(教育経営担当)
 2 採択された陳情及び主な検討事項の処理状況について(教育経営担当)
 3 平成20年度校庭芝生化の実施について(教育経営担当)
 4 特別支援学級(弱視)の移転について(学校教育担当)
 5 区立小学校球技開放日の拡大について(学校教育担当)
 6 体力向上プログラムガイドライン(指導室長)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本定例会における審査日程について御協議をいただくため、委員会を休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後1時00分)

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。
 本委員会にはお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査すべき案件がございます。休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は議案の審査と所管事項の報告をできるところまで行い、2日目は継続審査分の請願から審査を行い、以下、所管事項報告の残りを受け、3日目には審査の状況を見ながら改めてお諮りすることといたします。
 また、第5号及び第6号請願につきましては、いずれも高校歴史教科書に関する意見書の提出を求めるものでありますので、前回と同様に一括して議題に供し、質疑を行い、採決を行う場合は請願ごとに1件ずつ行うことといたします。
 審査は午後5時を目途に進め、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 それでは、議案の審査を行います。
 第43号議案、中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。
 質疑に入る前に理事者から補足の説明を求めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がございませんので、そのように進めます。
 それでは、理事者の補足説明を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 それでは、第43号議案、中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例でございます。これにつきまして少々前置きも含めて御説明をしたいと思います。
 中野区立の小学校、中学校の学校医、学校歯科医、学校薬剤師の方が公務を執行するに当たりまして災害をこうむったときにはその補償をするということになってございます。そしてその補償の範囲、金額等につきましては、公立学校の学校医等々の法律というのがあるんですが、その法律によって政令で定める基準に従い、地方公共団体の条例で定めるということになってございます。このたび都立学校の条例が改正されたことに伴いまして、区立の小学校、中学校についても学校医等の公務災害の改正、とりわけ補償基礎額を改正するというものでございます。
 それでは、内容を御説明いたします。
 お手元の資料、恐れ入りますが、新旧対照表(資料2)をごらんいただきたいと思います。右側が現行規定、左側が改正案ということでございます。上から3行目のところに第3条がありまして、法第3条に規定する補償は――少し飛ばして――補償基礎額を基礎として行うというふうになってございます。法律の第3条に規定する補償には、治療費などの療養補償とか仕事を休んだ場合の休業補償、それから障害が残った場合の障害補償、それから介護が必要となった場合の介護補償などがありますが、療養補償と介護補償以外の補償については、この補償基礎額というものをベースにしているところでございます。例えば休業補償では、1日につきこの基礎額の60%を払うということになっておりますし、障害が残ったときの障害補償年金の額は、一番重い1級でございますと、この基礎額の313倍というふうに定められております。このように補償基礎額を今回変えるというのがその趣旨でございます。
 具体的には、恐れ入りますが、資料の一番最後のページの別表をごらんいただきたいと思います。ここに新旧の別表がございまして、学校医、学校歯科医、それから学校薬剤師ごとにそれぞれ経験年数に応じて基礎額というのが定められております。下線のところが改正のあるところでございます。ごらんいただきたいと思います。
 恐れ入りますが、また一番最初のページに戻っていただきまして、新旧対照表でございますが、その中ほどの第3条第3項のところでございます。これは学校医等に扶養親族があるという場合には、先ほどごらんいただいた別表の補償基礎額に加算して補償基礎額を定めるということです。変更点はそこにアンダーラインがあるところでございます。例えば配偶者ですと484円が450円、それからその他の配偶者、これは例えば第3子、3番目のお子さま以降については134円が167円というふうになっているところでございます。
 恐れ入りますが、次のページをおめくりいただきたいと思います。2ページ目でございます。附則ということです。施行期日は公布の日から施行するということにしてございます。なお、経過措置というのがそこに2項、3項、4項とちょっと長めに書いておりますが、2項のところでは、この改正によって金額が上がる場合と下がる場合があるんですが、金額が上がる場合は平成19年の4月1日までさかのぼって適用しますということです。それが第2項ですね。第3項では金額が下がる場合で、下がる場合は施行日以降、公布日以降に適用するということ、すなわち不利益の遡及をしないということでございます。一番最後の4項は金額が上がる場合で、既に支払ったような場合は一部払われているという、いわゆる内払いの扱い、すなわち足りないところは後で追加して支給するというようなことでございます。
 以上、簡単でございますが、よろしく御審議のほどお願いいたします。
委員長
 それでは質疑を行います。質疑はありませんか。
大内委員
 附則のところなんですけども、別紙のとおり、その下の附則が全部削られた形になっている……。違うか、これはこう見るんだからいいのか。その別紙というのはどれなの。
寺嶋学校教育担当課長
 附則のところの別表ですか。別紙のとおり……。附則は附則であって、ここはこの条例の最後に別表というのをつけてございます。その別表が、別紙のとおりというのは先ほどごらんいただいた一番最後のページ、これが別表の内容でございます。
大内委員
 ということは、改正案と現行があるでしょう。改正案で、これでいうこっちが改正案になるわけ。
寺嶋学校教育担当課長
 左が改正案です。
大内委員
 左が改正案。右のほうの別紙になかったわけだ、附則が。ということなのね。
寺嶋学校教育担当課長
 附則というのは法律を改正するために附則がつくんですが、今回の附則については要するに左側しかないと。
大内委員
 今まではなかったのか。右で変更はなかったのか。
寺嶋学校教育担当課長
 今まで変えたものは両方あるんですが、今回変えるに当たっては新たに附則が加わりますので、いっぱい附則があるわけです。
大内委員
 おくれてからこんなことを言ってもしようがないだろうと思うんだけどね。
寺嶋学校教育担当課長
 ちょっと省略させていただきました。
伊東委員
 今回補償額等の改正ということで、一番最後の別表、現行と改正案というのがあるんですけれど、おおむね下方修正されているんですが、学校医、学校歯科医の経験年数の25年以上の部分だけは逆に上がっているんですけど、これは何か特別な事由があるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 これは都立学校の条例も同じような金額でなっていますので、それを横引きしたということです。じゃあなぜ都立学校の条例がそうなっているかといいますと、これは東京都の医療職の給料表から算出されているところですが、その医療職の給料表のカーブが経験年数が高いところでは上がったということではないかなと思われます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ほかに質疑がなければ、休憩して取り扱いを協議したいと思います。
 委員会を休憩いたします。

(午後1時08分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時09分)

 ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、質疑を終結いたします。
 次に、意見の開陳はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、意見の開陳を終結します。
 次に、討論はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結いたします。
 これより本件に対する採決を行いますので、お諮りをいたします。第43号議案、中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で第43号議案の審査を終了いたします。
 続きまして、所管事項の報告を受けたいと思います。
 第1番、平成20年度の組織編成についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、平成20年度の組織編成につきまして御報告をさせていただきたいと思います。
 お手元の資料(資料3)をごらんいただきたいと思います。この資料につきましては、政策室から順番に全庁分が掲載されてございます。今回、来年度、20年度に向けて全庁分の組織につきまして各委員会でこの共通の資料を用いて御説明させていただくということとしてございます。
 当委員会分に係る部分ですが、7ページをごらんいただきたいと思います。7ページの中段、教育委員会事務局の組織でございます。この資料の右側が今年度、19年度、そして左側が来年度、20年度ということとなってございます。網のかかっている部分が来年度に向けて変更を予定しているというところでございます。教育委員会事務局でございますが、教育委員会事務局は教育長の統括のもとに置かれてございまして、次長を置いてございます。そして次長のもとに、教育経営、学校教育、生涯学習と三つの分野を持ってございます。三つの分野につきましては変更がございません。大きな枠組みとしては今年度と同様でございます。
 なお、ちょっと補足で申し上げますが、一番上に指導室長と記載がございます。これにつきましては、教育委員会の事務局庶務規則がございまして、その中に次長は事務局に次長を補佐する職を置くことができるというような規定がございまして、指導室長につきましては学校教育の専門的な見地から次長を補佐するということで、次長の補佐職ということでここに指導室長が掲げてあるものでございます。
 来年度に向けまして変更のある部分、網かけのところでございますが、教育経営担当のところで、今年度、教育改革担当課長となっているものにつきましては、来年度、学校再編担当となります。これは現在教育改革の担当につきましては、一つは学校再編の事務を、そしてもう一つにつきましては教育委員会全体の企画調整業務というものを持ってございます。来年度につきましてはこの企画調整業務につきまして、財政と一体となりまして企画調整業務と財政運営の連携を強化いたしまして、教育委員会全体として機動的な執行体制を図りたいと考えました。そのようなことから、教育改革に現在ございます企画調整の業務を現在の教育財政担当と一緒にいたしまして、来年度、企画財政担当というふうにいたします。また、教育改革につきましては、企画調整機能をそのような形で移管いたしますので、学校再編及びそれに関連する業務に純化するような形で、来年度につきましては学校再編担当というふうに名称を変更するものでございます。
 教育委員会の来年度に向けての組織編成につきましては以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対しまして質疑はありませんか。
江口委員
 一つは、例えば今回の場合の学校再編担当とか企画財政担当という名称は変わっていますけど、この名称というのはどなたが決めるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 例えば執行責任者というところにつきましては、これは部門――部門と申しますのは部単位でございますが、それから分野、施策、それから事務事業というふうにそれぞれ各段階ごとに業務の階層がございます。それぞれにどういった仕事をしていくのかという目標を立てます。各分野の目標、また施策の目標というような形で。その目標をはっきりと定めたところでそれに対応する形で統括管理者、そして執行責任者を置くということになるわけでございます。この場合、そういった形で執行責任者の名称ということにつきましては、立てた目標を表現するといいますか、的確に表現するという形で、ここの場合ですと例えば学校再編担当というような形でその名称を決めます。
 なお、この名称を決めるに当たりましては、各部でその名称を決めるということになります。
江口委員
 分科会でも言ったとおり、区民からすると非常にわかりにくいという、例えばじゃあ学校再編の場合には、あくまでこれから中期後期のことに関して、これから4月1日から開校するところも含めてまだ見届けなきゃいけない部分があるわけだけど、それだけをやってしまうのかなと見るわけですね。例えば教育改革という名称であれば、そのまま再編も含めながらの小中一貫校にするとか、それから学校の地域の問題とかさまざまな問題も含めた形で総合的にこれを議論してくれるところだとか、そこで鋭意検討するというふうにわかりやすいんですけど、なぜ区民から見て、皆さんがやりいい職場というのはそれはよくわかるけど、皆さんにとっては、区民にとってわかりやすい行政というのをやらなきゃいけないんで、再三申し上げているのは、本当に区民がぱっと見たときにわかりやすい名称にすることが本来の区民本位の区政という形になるんだけど、どうしてこういう形になるのかというのは、もう一度、例えば係長を取ったでしょう、今回。取れているでしょう。ところが、一般の区民からすれば係長だとか課長だとか部長というのはわかりやすいんですよね。あくまで担当担当と。目標と成果というのはそこに記入すればいいことであって、そのほうが、例えば区民が区のほうに、教育委員会にお電話させていただくときに、その担当の係長さんはいらっしゃいますかと言ったほうがわかりやすいし、課長さんはいますかと言ったほうがわかりやすいしということも含めて、担当者はいますかと聞くわけですか、これから。そうなると、担当者は全員でしょう、職員まで含めて。どうしてこういう形をわかりにくくとるのかというのは、私からすれば本当に解せない。例えば係長なんかを取る自体が必要ない。例えば議会事務局の庶務係は係長を取っていないんですよね。選管も取っていないし。そういうところだけは取りたいんだけど取らないんじゃないかと思うんだけど、その辺はどうなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 今回お示ししてございますこの資料につきましては、組織という形でお示ししてございます。具体的にそれぞれ、例えばこの表ですと一番上に庶務担当、学校再編担当とございますが、それぞれ業務に対応いたしまして、そこにこれから組織とはまた別に人事という配置がございますので、そこに改めて庶務担当係長なり学校再編担当課長ということで置くことになります。同じ執行責任者でありましても、特に重要な業務といったような場合につきましては、同じ執行責任者でもそこに課長級、場合によっては部長級ということもあろうかと思いますけれども、そういった者を置くということになります。
 それから、名称、確かに委員がおっしゃるとおり区民にとってわかりやすいということは本当にそのとおりだと思ってございます。今回といいますか、これまでもそうでございますが、できるだけ目標とするところと区民にとってその名称がわかりやすい、何をやっているのかというのと一致するような形でということで、この名称等々につきましても考えた中でつけてきたと考えてございます。できるだけわかりやすいということにつきましては、なお今後もいろいろ区民の方の声などにも耳を傾けながら留意してまいりたいと思っております。
江口委員
 また、今回の組織編成で、これも分科会でちょっと触れたことですけど、この場面で見れば、本当に義務教育の子どものことだけしかやらないという、逆に言えば、要は区立に通っている中学校、小学校の児童・生徒のためと、それからもう一つは生涯学習というと、イメージ的にはやっぱりある程度経験をした後の人たちに対してまた進めていくという、そういうイメージが強いんだけど、そうなると本当に子どものことが全部子ども家庭部にどんどん持っていって、教育委員会はあくまでも公立の中学校、小学校だけを――今残っているのは幼稚園がまだあるけど――やるという、そういう方針に変わっちゃったんですか。あくまでそれだけの教育委員会という制度で、小中学生が絡むさまざまな学校以外での行事とか活動だとかそういうものは、すべてもう子ども家庭部というふうな方向性が打ち出されたのか、それとも自然とそういうふうな形で区長部局のほうがどんどんそういう仕事は持っていっているのか、その辺はどうなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 一つは、やはり区民の方にとって一つの窓口といいますか、わかりやすいと、できるだけ集約した形でということがあろうかと思います。学校以外の部分で、例えば子育てにかかわりますいろんなもの、それがあちこちタコ足のように分かれているというようなことではなくて、できるだけある程度同一のセクションの中にあることによりまして、区民の方にとりましても利便性が高いという、そういう方向でこれまで整理を図ってきたというところでございます。当然教育委員会、学校教育以外について全くノータッチということではございません。学校教育、また学校以外のさまざまな子育てにかかわる部分でもさまざまなに関連する部分がございますので、そういったところにつきましては子ども家庭部とか連携を図りながら共通の目標とするところを対応を図っているというものでございます。
江口委員
 連携をとる連携をとると言っているけども、実際には連携がそんなにとれるような今この事業部制になった場合、私は不可能に近いというふうに思っているんですけど、たまたま議会からそういう議論が出てくるから連携をとるという形で、じゃあ定期的に何回かそのことでやっているかということはちょっと疑問だなと思っています。例えばこういう言葉の中で、一つの教育経営、学校教育、生涯学習とあるでしょう。ところが社会教育なんていうのは本当に抜けちゃっているんですね。社会教育委員というのはいるわけでしょう。そういう中で生涯学習の中のやっぱり社会教育という言葉がある担当があったほうが区民からすれば連携がとりやすい、問い合わせがしやすい、そういうふうになると思うんだけど、そういう大事な部分が私はなくなってしまっていて、要は事業部制をつくるための名称を選考しちゃっていて、区民がわかりやすい区役所というのかな、そういうものよりもまず事業部制を充実させるためにそれをやる、事業部制のためにそうやっていくというようなことしか見えないんですけど、その辺はどうなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 それにつきましては先ほども申し上げたところでございますが、きちんと目標を立て、その目標の実現のために組織を編成していくということで、しかしながら、同時に目指す方向を明らかにするということと、同時に区民にとりましてもわかりやすい、何をここは担当しているのか、自分はどこに行けばいいのかというのを明らかにすると、やはりその両方が必要だろうというふうに思っております。できるだけわかりやすいような形で、例えば生涯学習、今ちょっと例でおっしゃいましたけれども、例えばスポーツならスポーツ担当というふうな形でこちらのほうにもそういう名称をつけてございますし、できるだけそういう意味ではわかりやすいということにも留意しているつもりでございます。
江口委員
 最後にしようと思ったんだけど、それだったら文化なんかはなぜ抜けるんですか。最もこれから中野にとって力を入れていかなければいけない文化行政というのがあるでしょう。そういうものがやっぱり文化担当を――もちろん窓口はありますよ、職員はいますよ、だけどないじゃないですか。そういう形でいくと、目標と成果といったって文化の目標だって掲げているわけじゃないですか。ところがそこにこういう執行責任者がいないということは、行政としてはそこに力が入っていないという、今後はそういう見方をしていいの。
小谷松教育経営担当課長
 決してそういうことではございません。一つの組織の中で、例えば係単位なら係単位という中でもいろんな業務を担当しているということもございます。それを的確な形で要約して区民の方にお示しするということになりますと、どうしてもある意味最大公約数的なそういった表現というものが求められるというふうに思います。ここの生涯学習という中に文化がないと、確かに文化も生涯学習が取り組むべき非常に大きい課題でございますけれども、ある意味集約的な中でどういう表現がいいのか、どういう形でそれをあらわせば目標とするもの、目指す方向、そしてまた区民の方にとって明示的なものになるか、その辺は本当に悩ましい部分もあるんですけれども、決して何かを振り払うとか、そういう意図のものではないということで御理解いただきたいと思います。
江口委員
 そうなると本当に理解できなくなるんだけど、だって目標と成果というのは、例えば事業部制じゃなくたって目標を掲げて成果を出すということはできるじゃないですか。事業部制になったからそれを取り入れるという発想は、それはおかしな話であって、やっぱり職場として自分たちの目標を掲げてその成果を区民に示していく、区民とともにその成果が100%以上に行くように努力していくというのが本来の行政の仕事であって、例えばこんな話を聞いたことがあるんですよ。大事な言葉を今回の組織改正で抜こうという話があって、それがたまたま入ったものですから、それはおかしいじゃないかと言ったら、どうして抜くのと聞いたら、理由は長いからと。長いのをじゃあなぜつけるのかというのは、区民からすれば長いんじゃなくて、自分たちにとって長いんですよ。区民はその言葉がなきゃ困るんですよ。ところが、それを取ろうなんて話をちょっと聞いたものだから確認したら、実はそうなんですと。これは長いから取るんですと。長いからじゃないだろうと。区民にとって必要な言葉、必要な分野というものはちゃんと残して、即わかるようにするというふうにしないと、やっぱりこの事業部制のもう一つの特徴はさまざまな方たちが横に連携していって縦割り行政をなくしますと言うけど、逆に縦割り行政がますます進んでいるんじゃないんですか。違いますか。
小谷松教育経営担当課長
 それぞれの事業部がある意味独立しながら、しかし全体としてPDCAサイクル、その中でしっかりと連携を図りながら取り組んでいくという形だと思ってございます。長い短いという名称のこともございますけれども、区民にとってわかりやすいというのは本当に大切な視点だと思ってございますので、そういったことも今後も十分心がけてまいりたいと思っております。
大内委員
 今のお話を聞いていてわからないんですけども、執行責任者の方たちの中で委員会参与の方とそうでない方がいると。例えば歴史民俗資料館の館長と中央図書館の館長、同じ位置付けですよね。この図式はこれで合っているのかもしれないんだけども、要はどの人がじゃあ委員会参与なのかとわからない。じゃあなぜ歴史民俗資料館の館長は来ないんですか、ここに出ていないんですかというふうに聞かれたときは何て答えるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 これは組織図でございますので、まだ具体的な人事の形で割り込んでございませんので、ただ、施設の場合につきましてはそこに長がおりますので、図書館の場合でいえば図書館長、歴民でいえば歴民の館長という形で、ほかの部のところもごらんいただければと思うんですが、そういった形で施設として独立しているものについてはいずれも何とか長と入ってございます。執行責任者に管理職を置くか、あるいは係長級の職員を置くかということにつきましては、それはまたこの組織とは別途に人事政策的な観点もございます。したがって、ここにそれぞれどういう形で人を配置するかということにつきましては、これとはまた別途に決定を図るということになります。
 また、当然管理職相当の職員を置いた場合につきましては、やはりその職の重要性からいたしまして、議会等に対しての一定の責任を持って対応したいということになろうかと思います。
大内委員
 例えば他の区役所とかと何かの――23区の集まりでもそうですけども、課長だとか部長だとか、そういった肩書はなくて、私は何とか担当なんですと言うだけだと、どの辺の位置の人が来ているのかちょっと……。よく言うのは、軍隊なんかは、海外の軍隊と、日本は防衛省だから階級が違うからややこしくて仕方がないと言うじゃない、例えばの例ね。それと同じで、中野だけ、23区の中で何区かあるのかもしれないんだけど、わざわざ課長だとか係長を外しちゃうと、ほかの区と名刺交換するときにあなたは管理職なんですかどうですかと毎回聞かれるんじゃないの。そういうことをちょっと心配というか、どこまでが管理職でどこまでがあれなのか、それだけだと。あるいは名刺のところには別に書いてあるのかどうかわからないんだけど、ほかの区との話し合いのときにどの位置付けなのかがわからないと、この人は責任ある立場なのかないのかというところの境がわからなくて困るんじゃないのかなということがちょっと心配です。
 議会のほうとしてどの方が管理職なのかこれだとわからないんですよね。じゃあ、ある程度の話は統括管理者に言わなきゃいけないのかと。例えば執行責任者のところに、これでいうと学校再編だとか、多分管理職の方が来るんだろうけども、この人に言っても仕方がないから統括管理者に言うんだという話でいいわけ。うちらが言うとき。執行責任者じゃないんだと、統括管理者に議会は言えばいいんだと。執行責任者じゃ物足りないから統括管理者に言えばいいということになるの。
小谷松教育経営担当課長
 ちょっとややこしい部分もあるんですけど、基本的な部分で申し上げれば、たとえ同じ執行責任者であっても職の――職といいますか、その目指す方向、目標というものが重要な課題を持っているという場合につきましては、そこに当然、例えば学校再編、今年度は教育改革でございますが、担当課長を置くということになりまして、また、担当課長の場合につきましては議会につきましても委員会参与ということで対応させていただいているところでございますので、そこの部分で責任を持って担当する業務につきましては対応させていただくということになります。他区との横引きということでいえば、いずれも部長、担当課長、担当参事というふうな形でそれぞれ職名が付されてございますので、課長は課長級、部長は部長級ということになります。
大内委員
 じゃあ、庶務担当は係長で何で課長を置かないんだというときに、庶務担当も大変なんじゃないのと。前はたしか庶務課長といったんだっけな、昔は。何かそんなようだったよね。何で今度は係長でいいのとか、わけがわからないんで、もうちょっと見たときにぱっとわかるようにしてもらったほうが、これでいうとわからないけど、教育委員会の次長の一存で執行責任者、管理職あるいは係長級を充てているのかというふうにも見えるし、要するに一番上のトップで教育委員会の次長がこの担当の部分に関しては、これは難しいから管理職、これは普通の係長だとかいうふうにやっているのかどうかという、ちょっとそこら辺がそう決めていくのかなとか思うし、なるべく今、江口委員のほうもおっしゃっていましたけど、わかりやすくしてくれれば問題ないんで。何かどこかの都合というか、考え方だけちょっと変えただけでこの担当がいきなり管理職を充てられちゃうみたいな感じで、もうちょっとわかりやすくできたら出していただきたいなと思います。
江口委員
 例えばこれでいくと学校開放はどこになるの。
小谷松教育経営担当課長
 学校開放の業務を担当するのは学校教育担当の執行責任者の欄で申しますと企画・地域連携担当になります。
江口委員
 私も古いせいもあるけど、学校開放のことを聞きたいといったら、今までは学校開放という係があってくれて、そこへ電話すればすぐわかったのね。これだったら区民は企画・地域連携担当なんて学校開放をしていると思わないよね。だから、そういうふうにわかりやすくしてほしいということと、もう一つ疑問になっちゃうのは、やっぱりそうしたら例えば指導室長が執行責任者になるのはわかるけど、ここは指導室担当で、指導室長というのは次長の横にいるわけでしょう。そうしたらここは指導室担当というのをつけて執行責任者にして、指導室長というのは逆に言えば教育長、次長、指導室長と偉いんだよね。今の室長どうのというんじゃなくて、この立場は。だから、これはやっぱり指導室担当なんじゃないの。違うの。
小谷松教育経営担当課長
 おっしゃることはよくわかるんですが、ただ、指導室長につきましては、名称として事務局に担当参事、担当課長、それから指導室長を置くというようなことで、指導室長につきましてはある意味ちょっとほかの名称の振り方といいますか、初めからある意味固有名詞的な形になってございますもので、ここにそういう意味で指導室長という形を持ってきてございます。
 それから、次長の補佐役ということにつきましては、冒頭御説明申し上げたとおり、これは教育委員会の中で教育委員会としての事務局の庶務規則を設けまして、その中で指導室長につきましては学校教育の専門的な見地から、次長は非常に教育委員会全体の広いスパンにわたって業務を担当してございますので、そういう専門的な見地から次長を補佐する職を設けるという規定がございますので、そこに指導室長を充てているというものでございます。
江口委員
 それだったら、統括責任者のところに学校教育分野があって、統括責任者欄に、学校教育担当のところに指導室と入れるべきですよ。だってそういう分野でしょう、指導室の仕事というのは。それで執行責任者の中に指導主事がいらっしゃるわけですから、そういう人たちも含めて指導室担当、その中で担当が1人いて、基本的に指導室長が兼任するなら兼任するでもいいわけだけど、そういうわかりやすくしておかなきゃいけないんじゃないの。
 例えば全国的に指導室という役職がある、それはどういう例かというと、一つの例として参考にしたいのは、例えば中野には正式には福祉事務所という名称が使われています、厚労省に関しては。ところが、福祉事務所というのはオープンされていないでしょう。ところが法律的には福祉事務所なんですよ。僕は議会でこれはおかしいと、こんな福祉事務所なんて名称がつくのはおかしいというんで、保護課とかいろいろ変えてきて今やって、実際には法律的には文章になると福祉事務所になるんですね。福祉事務所長になるんだけど、区民に対してはそれを外そうという形で外してきたわけですね。そういう意味ではわかりやすくすれば、ここに本当は統括管理者のところに指導室長が入らなきゃいけないんじゃないか。違う。聞いているうちにだんだんわからなくなっている。
小谷松教育経営担当課長
 確かに委員がおっしゃったとおり、一昔前の組織図には指導室という独立した一つの課としてございまして、そこに管理者として指導室長がおりました。今は目標を定めると、目指す目標をまずきちんと明らかにした上で、それを執行するために、実現するためにどういう組織が望ましいかという形で取り組みを進めているところでございます。その意味で旧指導室、旧学務課と言ったらよろしいでしょうか、そういった部分につきまして全体として学校教育の充実、発展を目指すという共通の目標を掲げてやってございますので、ここでは一つの分野ということで、学校教育という形でそれをくくっているということになってございます。
江口委員
 指導室の仕事だったら、例えば就学担当、就学に関しても出てくるだろうし、体験学習に関しても指導室として絡まなきゃいけないし、学校、健康に関しても指導室は絡まなきゃいけない。すべて絡んでくるわけじゃない。そうなると学校教育担当の統括管理者もそういう形だけども、指導室もやっぱり統括管理者という形でいなきゃいけないんじゃないの。違います。
小谷松教育経営担当課長
 基本的に統括管理者につきましては、その分野を責任を持って管理し、業務の執行を担当するというものでございますので、この学校教育全体につきまして1人の統括管理者を置くということとしてございます。
江口委員
 学校教育統括管理者というのは、指導室をちゃんと責任を持ってできるんですか。逆でしょう、今は。指導室におんぶにだっこなんじゃないの。違う。名称で言っているんだから、教育委員会の次長が答えなきゃ。その本人に言っているんじゃないんだから。偉いとか偉くないとか。
竹内教育委員会事務局次長
 偉いとか偉くないとかという問題ではございませんで、先ほど来お話ししていますとおり、この学校教育という分野が、やはり学校教育全体の充実を図ることを目的とした、そういった目標を持った組織でございます。その中で指導室の業務もまさにそのためにある指導室の仕事ですので、それにつきましては学校教育という分野の中の一つというふうに考えてございます。
 それで、統括管理者というのは1名ということになっておりますので担当の課長を設けておりますけども、もちろん数多くの学校の教育課程を指導室が管理しておりますので、指導室長も役職としても大変重いものであるということについては間違いがないというふうに考えてございます。
江口委員
 役職的には大変な立場で責任も結構あるというか、あるんですけど、そういう意味からすると区民にわかりやすくする、例えばこうやって次長の次に指導室とあるけど、分野の中に指導室というのは、これは独立したっておかしくない。分野制にしちゃったからこうなっちゃうんでしょう。だから、それをやめなさいと私は言っているんだけど。やめなさいと言ったって区長がやめないんだから無理だろうけど、だけど、だからおかしくなるんですよ。本当に中野の教育に対していろいろ重く思っている区民の人から見れば、この組織図を見たって一体どうなるのと言われるのはそういうところもあるので、この辺はやっぱり新しい体制の中で分野制をつくったんだったらば、その中でもどういう形で指導室の位置付けをしていくかということも含めて、やっぱりそれは考えなきゃいけないと思うの。分野になったからこうやって当てはめちゃって、次長の横にちょっと置いておけばいいとか、それで執行責任者が指導室長というのは、これはおかしな話で、もう統括の管理者ですよ、本来は。その部分にいるわけだから、それはやっぱりそういう部署につくってきちっとした学校教育に対する体制をつくったほうがいいと思うんだけど、その辺は変えることはできないんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 これは事業部制をずっと進めてきている中で、これまでこういった形でなってきているものでございます。やはり理屈で言いますと先ほど申し上げたとおり区政目標をずっと掲げておりますので、そういった意味では学校教育という中の一つの指導室の仕事についてもそういったことになってくるというふうに考えております。それで、私ども教育委員会としては、ただ学校教育というのは大変重要なものでありますし、教育委員会の仕事の中でやっぱり指導室長が担う仕事、役割というのは大変大きいというふうに思っておりますので、指導室のプロパーの業務だけではなくて、教育委員会の業務全般にスタッフとしてかかわるということにおいて、指導室長をこういった形で組織上の位置付けをしているということでございます。こういったことによりまして教育委員会の業務全般について幅広い対応なり子どもたちに対する施策が取り組めるというふうに考えております。
江口委員
 最後に、次長さんがせっかく答えていただいたから、本来分野制は教育委員会を入れるべきじゃなかったと思うんだけど、何でそれに従っちゃったの。議会事務局は入れていませんからね、基本的には。一応そういう形で担当とかついているけど、仕組みとしては今までと同じような形で、議長がいて局長がいて次長がいてという順番で来ている。そんなに大きく変えていないのね。教育委員会は分野制によってわあっと変えられちゃったのね。これはやっぱり独立した一つの機関じゃないですか。やっぱり教育委員会は教育委員会でやりやすい、区民にわかりやすい一つの組織をつくるということにしないで、あくまで区の方針で分野制をつくるから教育委員会もつくる、そういう形で従ったのか、それとも教育委員会としても事業部制がいいというふうに認められたの、どっちなんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 これは区政全体として、やはり目標を設定して、それを実現するための組織であるということにやはりこれからは切りかえていかなくちゃいけないということで、教育委員会としても目標に基づく目標に従った組織というものをつくっていこうと、それを実現するための組織をつくっていこうということでございます。それについてはやはり区長部局と同じようにやっていくべきだというふうに考えてございます。
伊東委員
 教えていただきたいんですけれど、教育経営担当の中に企画財政担当とありますよね。学校教育担当あるいは生涯学習担当の中にもそれぞれ企画と名のつく担当がありますけれど、この辺の仕切り、要するにそれぞれ学校教育で、あるいは生涯学習で企画がそれぞれ担当者がいて、そうすると教育経営の担当のほうに入っている企画財政担当の部分の企画というのはどういう仕事を主にやられるのか。
小谷松教育経営担当課長
 各分野にも同様に企画の担当を置いてございますが、これはそれぞれ各分野の中でまた計画立案機能を強化するということで設置しているわけでございます。また、教育経営につきましては、教育委員会事務局全体の調整機能というものもございます。これから例えば10か年計画であるとか教育ビジョン、そういった大きな区政あるいは教育委員会全体にかかわります計画立案といったような部分につきまして経営担当の中の企画財政担当というところでそういった業務を行っていくということになってございます。
伊東委員
 他の分野においてそうなのかなと思って見たんですけれど、企画という文字が入っている担当というのはそんなにたくさんあります。ぱっと見た範囲では企画という言葉が入っているのは教育委員会だけじゃないかと思うんですけれど。他の分野で使っているとしたら、例えば計画財政だとか要するに全般的なものをとらえて表現するんだったらば計画という言葉を使っているんですけれど、要するに同列に扱っちゃっているんですよ、教育委員会は。学校教育と生涯学習それぞれの担当分野と経営の分野とで同列に表現しちゃっているから、その部分も紛らわしいなと思うんですけれど。
小谷松教育経営担当課長
 確かに計画という言葉、企画という言葉、少し全庁的に見ますといろいろ使い分けておりますけれども、今、委員のほうからお話がございました政策室などは計画財務あるいは情報計画といったような用語を使ってございますし、一方、保健福祉部などは企画調整といったような用語を使ってございます。特に意識して計画と企画というふうなことで分けているものではございませんけれども、計画行政を進める上の基本となるそういった業務を担当するということで教育委員会の場合は企画というような用語を使っているところでございます。企画でなければならないとか、決してそういうことではないんですが、比較的この用語については昔から使われている言葉でもございますし、そんなに違和感があるような形のものではないというようなこともございますので、教育委員会の場合につきましてはそれぞれ企画調整、企画財政というふうな形で呼称をさせていただきました。
伊東委員
 行政組織においては言葉の用い方、単語の用い方、非常に慎重な部分がございます。また、名は体をあらわすという言葉もあるように、こういう名称についてもある程度一定の概念というものをしっかりと持っていただいて、全庁的にその辺は調整されるべきじゃないかと思います。
 それと、もう1点。教育経営担当の中に学校人事担当と学校施設担当というのがあるんですけれども、まず、学校人事のほうでお伺いしますけれど、学校長というのはどこに所属するんですか。
小谷松教育経営担当課長
 学校長、校長、教頭、教員の人事ということでございましょうか。それでまいりますと、直接その人事を担当するのは学校教育分野の執行責任者、指導室長となっているところで、教員の人事は担当してございます。学校人事と申しますのは、学校のほうに配属しております区の職員、校務主事、調理職員とか、そういったほうの人事の担当をしてございます。
伊東委員
 その辺もそうなんでしょう。ただ、わかりづらいんですよね。学校人事というと学校長も含めて。我々だったらば概念的に指導室長のもとにあるというのはわかるんですけれど、ここに改めて学校人事というのが教育経営のほうに入ってしまっているという部分もわかりづらい。特に学校なんてついちゃっている。学校の人事しか扱っていないのかもしれないけど、ほかの人事は扱っていないの。生涯学習のほうの人事だとか、そういう部分は。
小谷松教育経営担当課長
 事務局の職員につきましては、これは基本的には全体のフレームとして経営室の人事担当がそういう意味では対応してございます。また、事務局内だけに限定した形での細かい人事上の対応ということになりますと、経営担当の庶務で行ってございます。
伊東委員
 それと、先ほども言いましたように、学校施設担当とありますけど、改めてここに学校とつける意味、経営でしたらばほかの施設も含めてのものもあってもいいんじゃないのかなと思うんですけど。要するにこれこそは本当に学校施設担当なんていうのは学校教育のほうに入ってもいいのかな。ただの施設担当というんだったらわかるんですけどね、学校教育、生涯学習を含めての。
小谷松教育経営担当課長
 教育委員会の施設管理等々につきましては、経営担当のほうで行っております学校施設、まさにこの名前のとおり学校に係る施設の維持管理等をやってございます。それから生涯学習施設につきましては、生涯学習分野でその施設の維持補修等々の管理のほうを行ってございます。
伊東委員
 こうやって説明をいただいていても教育委員会事務局内での思いをるる述べていただいているような感じが否めない、そういう感じが否めないんですけれど、せめてこういう資料を出していただくときに、組織の名称だけではなく、組織が取り扱う執行事務について説明の文章があってもしかるべきじゃないのかなと思うんですが。
小谷松教育経営担当課長
 確かにわかりにくいという、名称だけですべてをあらわすというのはなかなか難しい部分がございます。ただ、この形で全庁的に今回組織について御報告をさせていただくという機会を持たせていただきまして、その意味でちょっと各委員会共通の形でお話申し上げるということになりましたもので、今回この資料にさせていただきました。わかりやすいということにつきましては、一つ、それもまた経験といたしましていろいろ考えてみてみたいというふうに思います。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で1番に関しては報告を終わります。
 2番の採択された陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、採択された陳情及び主な検討事項の処理状況(資料4)ということで、現時点におきます状況を御報告させていただきたいと思います。
 まず、横組みの資料の表のほうでございます。番号で言いますと1番から11番までございますが、これは平成17年の144号陳情から154号陳情までの計11件の陳情のうち、採択されました陳情の趣旨としてのこちらの中ほどの欄にございますが、区立幼稚園(みずのとう・やよい)の廃止については、地域・保護者の合意なくして進めないでほしいということ、それからまた、幼児総合施設の概要が明らかになるまで、園児募集を停止しないでほしいといったようなことにつきましてのその後及び現在の処理状況ということでございますが、これにつきましては、実は子ども家庭部におきまして幼児総合施設の概要を明らかにし、事業者の募集・選定を行うとともに、適宜、保護者に説明をしてきたというようなところでございます。
 裏面に参ります。裏面のまず12番のところでございます。これは平成16年の第38号陳情でございまして、中学校障害学級の増設につきまして早期に実現することについてということで、陳情の主旨では20年4月までに西中野小学校しらさぎ学級の卒業生が通う中学校の増設をしてほしいということでございました。これにつきましては、中野区全体の需要や特別支援学級の地域バランス等を勘案し、これは既に予算のところでも御説明申し上げたとおりでございますが、平成24年4月に中学校の特別支援学級を七中に開設するための準備を行っていくというところでございます。
 次に、各中学校対抗駅伝の実施ということでございます。この実施についてきちんと考え方を整理してほしいということで、それについて検討をしてきたところでございますが、ちょっと整理すべき課題が大変多くございまして、なお検討につきましては継続をさせていただきたいと思っております。
 それから、文化芸術振興策全般の検討についてということで、区民の自主的な文化芸術活動に対する支援や活動場所となる文化施設の適切な提供など、区民の文化芸術振興策全般の検討を進めるということでございました。区の文化芸術振興に関する基本理念や基本的事項につきまして引き続き検討を行うということでございます。なお、括弧書きにございますが、なお、文化芸術を生かした中野のまちの魅力の発信につきましては、区長部局においてその具体的な取り組みの検討を行っているというところでございます。
 それから、最後、15番目でございますが、図書館サービスの充実ということで、具体的には図書館サービスポイントについて公共施設の活用、それからまた実費による郵送のサービス、駅での返却ボックス、コンビニでの受け渡しなどについての考え方を整理するということでございます。現在の処理状況ということでございますが、サービスポイントについての公共施設の活用方法を検討中でございます。それから、郵送サービスの実施につきましては、図書館システムの修正が必要であることから、当該システムのリプレースとあわせてこれも検討をしているところでございます。駅での返却ボックス、コンビニでの受け渡しにつきましては、こちらのほうは手数料等の経費負担や本の回収方法の煩雑化などの理由によりまして、直ちに実施ということは困難な状況かというところでございます。
 これまで陳情で採択されたもの、また、いろいろ検討をお約束したもの等についての現時点におけます処理状況ということで御報告をさせていただきました。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
江口委員
 この処理状況なんかも、そういう目標と成果ということも事業部制になってからさんざん言葉として区は出しているんで、例えばできないものはできないとかというふうな形を出していただいたほうが、例えばこの中学校の対抗なんていうのは、陸上部がない学校がある、私は今チェックしていないから、あっても短距離で中長距離はないというところもあるかもしれないから、対抗は無理だとかというようなことじゃないと、整理すべき課題が多いといったって何なのとなっちゃうんで、やっぱり自分たちの目標じゃないからそういう形でなるのかもしれないけど、こうやって議会できちっとした結論が出て、それに向けて実施できるように行きなさいよということを結論出しているわけだから、やっぱりそれは逆に言えば自分たちの分野に与えられた目標であり、またその成果として出さなきゃいけないとなれば、この処理状況の書き方というのはおかしいんじゃない。もう少し目標と成果らしい現段階ではこうだとか、これはもうやれないとか、多分できない部分はありますよ、区内の状況では。そういうふうに処理状況は出したほうがいいんじゃないですか、これから。
小谷松教育経営担当課長
 確かにおっしゃるとおりだと思います。できないものはできない、できる分についてもこれこれこういった条件のためにここの部分はできるけれども、この部分についてはなお検討が必要だと、そういう表現というものはおっしゃるとおりでございます。今回そういった意味で少し表現が足りない部分があったかと思います。さらにその辺のところはもう少し表現上の研究をさせていただきたいと思います。
伊東委員
 1番から11番まで採択された陳情ということで、陳情自体はこの文教委員会のほうで諮られたわけですよね。実際のその後の処理は子ども家庭部において行われる、そうしたものについてこの文教委員会に対する、要するに陳情を採択したのと実際に扱っているのは別の所管というのでは、今後のことを考えるとちょっと不安に思うんですけれど、まだ中野区には2園、区立幼稚園というのがありますよね。この先それらが転換を図っていく場合に、また陳情はこの文教で諮って、その経過処理等は子ども家庭部と、あり得るんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 今回の陳情につきましては、区立幼稚園2園の幼児総合施設への転換ということで10か年の中で明らかにしたわけですけども、その幼児総合施設、ここの趣旨にもありますとおり、区立幼稚園の廃止については合意をなくして進めないでください、それから幼児総合施設の概要が明らかになるまで募集を停止しないでほしいということですので、それで、要は幼児総合施設がどういったものになるのかという部分についてまさに子ども家庭部のほうで検討し、また、保護者の皆さんにも逐次御説明をしながら進めてきているということでございます。いずれにいたしましても、区立2園の幼児総合施設への転換ということにつきましては、そこのところが明確になっていかないと進まないということでございますので、そういった意味では今、委員がおっしゃったようなことになるかどうかわかりませんけども、幼児総合施設のことについて言えば、やはり所管としては子ども家庭部ですので、議会においても子ども家庭部において、もし委員がおっしゃるようなことがあれば、対応については所管の委員会で行われることになるんだろうというふうに考えております。
伊東委員
 言いたいことは陳情を審査するに当たって、この先また同じようなことがあった場合に、前例においてどういう処理がなされて、また、区民の方がどのような反応を示されたかというものがやっぱり陳情の採択、不採択のある程度判断基準になってくると思うんですよ。そうした部分を報告等をいただく機会があるのか、逆に類似の陳情が上がってきた際に当委員会のほうに理事者を招聘して報告を受けることが可能なのか、その辺についての一定の見解をお伺いしたいんです。
竹内教育委員会事務局次長
 それはもし仮にのお話だと思いますので、陳情審査がもしそういった形で当委員会にという場合に、当委員会で必ずしも私ども理事者側でお答えができないということであれば、陳情審査に必要なしかるべき手続を踏んでいただければというふうに考えておりますけども。
伊東委員
 平成17年第1回定例会において13番の各中学校対抗駅伝大会の実施についてとありますよね。これはたしか隣の杉並か何かは駅伝だかマラソンだかをやっていますよね。そうした事例というのは研究されていらっしゃるのかな。もし研究されているんでしたらば、どの辺まで課題というのがそこからの情報で浮き彫りになっているのか、ありましたらば御報告いただきたいんです。
寺嶋学校教育担当課長
 杉並の事例についてはまだ十分に研究をしてございません。そこにさまざまな課題があるというのは、こういう校外行事についての校長会などで議論をいただいているところなんですが、一つは先ほどもお話が出ましたが、陸上部があるのは14校のうち7校ということで、参加者が少ないということも考えられるし、各学校の対抗ということができるのかどうなのかとか、あと、会場の設定、そのほかのバックアップ体制とか、それから全体の学校のスケジュールの中でどういうふうに準備期間も含めて組み込めるかということのほうの検討をさせていただいているということでございます。
いながき委員
 図書館サービスの充実について伺いたいんですが、コンビニでの受け渡しについては手数料の経費負担が発生するでしょうし、本はたくさんありますから、本の回収方法の煩雑化というのも理解できるんですが、駅での返却ボックスに関しての一番の障害となる点というか、難しい点というのを御説明いただけますか。
倉光中央図書館長
 さまざま課題はあるんでございますが、まず1番は、駅等に適切な設置場所があるかという問題、それから、JRさんなり西武鉄道さんなり、あるいは東京メトロさんなりが駅を使って収益事業を上げていこうという中で、こういった事業にどこまで場所なりを提供していただけるかの問題、それから、最近図書館のブックポストにいたずら等も頻発しておりまして、そのあたりの管理をどういうふうにやっていくか等々の課題がございます。
いながき委員
 私の両親が住んでいる自治体には駅からちょっとだけ離れたところに返却ボックスが置かれているんですけれども、そういったことも、駅の中では具体的にはどの部分に置くかとおっしゃっているかわからないんですけれども、そういうことも含めて難しいということでしょうか。
倉光中央図書館長
 正直申しまして、今ブックポストは図書館の敷地内あるいは図書館の壁に置いてございます。それであってもいたずらで、例えばごみですとか食べ物のかすですとかを入れられたり、そういう問題がございますし、あるいは他区においては火のついたものを入れたという事例もあったやに聞いております。そのあたり、やはり一定の管理がきちんとできる場所でないということで、ちょっとポストだけを単独で置くという形は難しいのかなというふうに考えているところです。
いながき委員
 忙しい社会人の方にとっては、やはり駅の近くに図書館の返却ボックスがあるということは非常に利便性が高くていいのではないかと思うんですが、今の御答弁だともう図書館ボックスを置くこと自体、どこであってももう難しいということでしょうか。
倉光中央図書館長
 こちらにも記載してございますように、例えばのお話ですが、サービスポイントといいますが、公共施設内に置くということは管理という意味ではより実現が単独でポストを置くことよりはしやすいのかなというふうには思っております。確かに中野の図書館は駅から離れている部分も多うございますので、そういった利便性の確保ということについては引き続き検討してまいりたいと思っております。
いながき委員
 公共施設というとどうしてもやはり平日の9時、5時みたいな、開館時間がそうなっているところが多いと思いますので、やっぱり忙しい社会人の皆様のための利便性ということを考えて、今後引き続き御検討いただきたいと思います。要望ということでお願いします。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本報告を終了します。
 次に3番、平成20年度校庭芝生化の実施についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、平成20年度予定してございます校庭芝生化の実施(資料5)につきまして御報告をさせていただきたいと思います。
 資料に沿って順番に御説明申し上げます。
 1番目の目的、これは地球温暖化防止ということと、あと、子どもたちにとってよりよい教育環境の充実ということで、この芝生化を図ってまいりたいと考えてございます。
 それから、20年度に予定しておりますところは、こちらにございますとおり、中野神明、中野本郷、江原、啓明の4校でございます。芝生の面積につきましては、神明、それから本郷は大体約500ほど、江原は870、それから啓明につきましては1,746平米と、現時点ではおおむねそういったところで想定してございます。
 なお、この4校につきましては、2月29日から昨日、11日でございますが、順番に地域の保護者、また地域の団体の方々等に御説明の機会を持たせていただきました。
 それから、芝の種類ということでは、夏芝と冬芝ということで、1年を通して常緑を確保するような形で対応を図ってまいりたいというふうに思っております。
 それから、工事の期間ということで、これからの見通しなんですが、それぞれ4校ありますので、4校とも同じ期間ということではないんですが、基本的には夏休みを生かすような形で、大体6月から7月ぐらいに一定の工事をして、8月、夏休みの期間は養生をした上で夏休み明けから子どもたちが使えるようにできればというふうに見込んでおります。
 今回、この4校の芝生化に当たりましては、約1億3,200万円ほど経費を見込んでございます。これにつきましては東京都の補助金を活用するということでやっていければというふうに思っております。
 それから、芝生ができた場合につきましては、ぜひ地域の方々あるいはPTA等の保護者の方々にも御協力をいただきまして、一緒にこの芝生を維持管理していければというふうに思っております。
 それから、今後の対応ということでございます。先日平成20年度の一般会計を議決いただいたところでございますが、その際、この芝生につきましての意見が付されてございます。当然その意見を尊重し、これを踏まえながら今後芝生化の対応、推進ということを図っていければと思ってございます。
 具体的なものにつきましては次のところに図面を添付してございます。開いて両開きという形で見ていただきたいんですが、両開きにいたしますと、上のほうが校庭の芝生の拡大図、下が学校全体の平面図ということになります。
 まず最初が神明小学校でございます。神明小学校の場合につきましては校庭が二つございまして、第一、第二と校庭がございます。この図面の上のほうでございますが、第二校庭といいますか、そちらがございまして、こちらの部分を芝生化するということに予定してございます。ここは全体として大体3分の2ぐらいが校庭と、残りが教材園となっておりますが、いろんな植栽等があるところでございまして、こちらの534平米について芝生化を図りたいと考えてございます。
 それから、次でございます。次は中野本郷小学校でございます。本郷小学校につきましては、下の全体図をごらんになるとおわかりのとおり、校庭は神明と違って1カ所ということで、芝生を考えておりますのがトラックの周囲ということで、上の図をごらんいただきたいと思いますが、トラックの部分につきましては土の部分を残しまして、その周囲ということで、ただ、図面でいいますと上側と右側ということになりますが、左の下のほうにつきましては、ちょっと校庭のところに植栽等々がございまして、日陰のような形になりますもので、少し芝生を植えるにはちょっと条件的に厳しいというのがございます。基本的にはトラックの周囲ということで考えております。面積としては505平米になります。
 次が江原小学校でございます。江原小学校の場合も先ほどの神明小学校と同じように校庭が複数ございます。こちらの下の平面図をごらんいただきたいと思いますが、校舎にちょうど三方が囲まれた部分、ここがいわゆる第一校庭と言われているところでございます。道路を挟んでこの図面の左側が第二校庭、こちらが主たる校庭ということでございますが、校舎で囲われた部分の第一校庭と呼ばれているところの部分を芝生化すると、面積は873平米でございます。ただ、若干図面の下の部分がちょっと空白になってございますが、やはりこれは先ほどの本郷と同じように日陰になる部分がございまして、芝生の成長にとってちょっと厳しいという条件もございますので、若干残る部分がございます。
 それから、最後は啓明小学校でございます。啓明小学校の場合は校庭は1カ所ということで、そのうちこちらの啓明小学校につきましては校庭の中心部分、ちょうどトラックの部分とほぼ重なるところでございますが、こちらをトラックの上をちょうどかぶせる形で芝生化のほうを進められればということで、現時点ではそんなふうな構想でございます。面積にいたしまして1,746平米というものでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
いでい委員
 予算特別委員会の分科会のほうでもいろいろありましたので、また違う件をちょっと伺いたいんですが、維持管理組織の設立についてですが、これは町会や地域関係団体、利用団体、PTAなどと書いてあります。既に実施されている学校等にはこの維持管理組織があると思いますが、この4校に対しては既に実施されている学校の維持管理団体と同じようなものを設立したいとお考えですか。
小谷松教育経営担当課長
 維持管理組織につきましてはそれぞれの、全く同じような構成のメンバーで同じようなという形はやはり難しいのかなと。それぞれ学校のやはりいろんな地域事情、学校事情というのは当然あろうと思います。ただ、基本的にはこの4校につきましても地域の方々、保護者の方々に呼びかけまして、同じようにこういった組織をつくって、地域の方々と一緒にあるいは利用団体の方々と一緒になって芝生の管理運営というものを共に考えていく場ということで持っていければというふうに思っております。
いでい委員
 既に実施されている学校の維持管理組織のことをちょっと伺いたいんですが、それぞれどのような団体と、あとどのような頻度で維持管理のほうはされていますか。
小谷松教育経営担当課長
 既に実施しております若宮、それから武蔵台、構成としてはどちらもほぼ同じでございます。まず、学校のPTAの方々、それから地元の町会の方々、それから地区委員会とか、そういった地域の育成団体の方々、それから学校開放でその学校を球技等で使っている団体、大体どちらもそういった方々によりまして維持管理組織、どちらも守る会というような、芝生を守る会、育てる会というふうな名称をつけていただいてございます。軌道に乗ってきましたので、大体年に1、2回、全体として集まる場を。武蔵台は先月、若宮につきましては今月集まる機会を持ちまして、主な形ですと、大体どんなふうに芝生を使っていったらいいんだろうかというような、ある意味ちょっとルールづくりといいますか、そういったようなものを話し合っております。その中でいろんな利用されている方々、地域の方々から御意見を出していただいて、学校と地域でよりよい芝生の活用ができればというような、そんな感じで今活動をしているというふうな状況でございます。
いでい委員
 では、実際的に維持管理という形で、実際その組織の方々が芝生を養生したり何したりというそんな活動は行われていないんですか。
小谷松教育経営担当課長
 全員に集合をかけてやるというような形じゃなくて、ちょっと例えば芝の講習会といいますか、芝刈りの講習みたいなものをやったりとか、そういった形で集まっていただいてやっているときはありますけども、せーのでみんな動員してというような形はとってございません。でも、PTAの方々なんかは夏休み、子どもたちもあまり来ませんし、自分たちで芝刈りなどをやっていただいているという場面もございます。
いでい委員
 維持管理組織の皆さんにはそれぞれPTAをはじめ保護者の方々、あとは利用団体の方々、その方々は自分のお子さんの教育上ですとか、また育成団体は地域の子どものということで考え方はわかるんですけれども、町会の皆さんはこの維持管理に携わっていても、自分たちが町会として芝生の校庭を使える日がないということで、そんなお話も出ているということは御存じですか。どうお感じになりますか。
小谷松教育経営担当課長
 学校というのは地域にとって非常に身近な存在でありますし、地域の中にとっては大きな存在感のある部分でございます。そういうことからそこにできた芝生ということについて、できれば地元の方々にも関心を持っていただいてかかわっていただきたいというふうに思っております。確かに町会などで芝生を利用して何か活動というのはあんまり実績はないんですけれども、ただ、でも例えば学校と相談して何か目的外の使用というようなことで町会などでもいろんな企画をしていただいても一向に構わないといいますか、むしろ積極的にそういう意味で地域の中に還元できるようなものであればいいなというふうに思っておるんですけれども、ただ、そういった活動というようなことはちょっとまだ耳には入ってきていないんですけれども、そういうものも含めて学校に直接子どもたちが何らかの形で関係していることでつながっているという人たちだけじゃなくて、その周りに住む地域の方々、町会活動をやっている方々にもぜひこの学校の芝生については関心を持っていただいて、一緒に参加をしていただく場というものを持ちたいというふうに思っております。そういう意味で呼びかけはしております。
いでい委員
 ということでありましたら、ぜひ町会ですとか地域に開放する、芝生と触れ合う機会をつくるという意味では、1年に春ですとか秋ですとか、一度ずつぐらいはだれでも芝生に触れてみていただく、その環境を感じていただく機会をぜひ教育委員会のほうで主導してその機会をつくっていただきたいなと思います。というのも、各町会からそういった御要望があれば考えますということじゃ、どこからもそんな要望は出てこないと思うんですよね。ですから、せっかく地域で維持管理団体としてお働きをいただいているのにもかかわらず、一度も触れたこともなければ入ったこともないということが全くないように、その地域に対しても芝生の校庭の大切さとかを感じていただく機会をぜひ教育委員会がつくっていただきたいと思いますけども、その点いかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 本当に地域の方々にも関心を持っていただきたいし、せっかくできた芝生ですので、それを利用していただくというのは大いにぜひやってみたいなという思いもあります。どんな形がいいのか、でも、本当におっしゃる御意見というのは十分共感できるものでございますので、ちょっとその辺のところも具体的に少し考えてみたいと思います。
平山委員
 7番の今後の対応で、予算議決に伴い付された意見を踏まえ云々とあるんですけども、これは附帯意見はどのようなものだったのかというのをもう一回確認させていただいてよろしいですか。
小谷松教育経営担当課長
 附帯意見でございますが、議会は長が提案した予算……
平山委員
 附帯意見じゃなくて、附帯意見の内容です。付した内容です。
小谷松教育経営担当課長
 それはこれまでの経過を踏まえまして、芝生のいろんな技術的な部分、こういったものについて十分検討し、さらにまた地域の関係者との間にいろんな理解と協力を得ながら進めるという、そういう内容となってございます。
平山委員
 自民党さんのほうで出されて、私どもも内容に賛同して賛成をさせていただいたんですが、ちょっと見ると、附帯意見の中で関係者とよく話し合うということは明記をされているんですけども、前段の部分が今後の対応の中にちょっとお見受けできないなということと、芝の育成技術を十分に検討をしてという形で意見がついたというふうに理解をしているんですが、芝の種類ももう決まってしまっていてというようなこともあって、一言だけ、要は議会が付した意見というのはそんなに軽いものじゃないというふうに認識をしておりますので、よろしくお願いをしたいと、要望でございます。
小谷松教育経営担当課長
 議会の附帯意見というのは議会が予算案を議決するに当たり付したものでございますので、当然その議決に合わせて重い重みを持って私たちのほうも受けとめなければならないと思っております。また、具体的な育成技術ということで言いますと、昨年まではちょうど芝をつくるときに、工事の際、苗芝方式で植え込みのような形でやっていたんです。できれば今年度はこういった御意見などもございますので、張り芝もちょっと導入したらいいんじゃないかということで今考えております。と申しますのは、張り芝にしますと、工事期間がまず短縮されます。確かに子どもたちが1本1本植えるという楽しみはなくなっちゃうんですけども、ただ、そういった方式につきましても他の自治体で実施しまして、当初私どものほうは張り芝でやるとちょっと根つきが悪いのではないのかなという危惧もあったんですけれども、ほかのところでそういった方式でやったところもあって、意外とすんなりいったというようなところもございますので、そういった情報も得てございますし、できればそういったものを今年度実施できるようであればやりながら、その間工事期間も短縮されますし、短縮されれば学校として校庭が実際に工事のために使えないという期間も短くなりますし、校庭を利用している団体につきましてもその期間が短ければ校庭を活用する機会もふえますので、そんなこともぜひことしは取り組んでみたいというふうに思ってございます。
大内委員
 維持管理組織というのは、やはり説明会に来ていただいて維持管理組織を各学校で設立をしていく前提となるものだと思うんですけれども、実際説明会にはこういった団体、町会、地域関係団体、利用団体、PTA等にお声かけをして集まっていただいているんですか。
小谷松教育経営担当課長
 各学校ごとにまず学校のPTAのほうに、これは学校を通して御連絡申し上げ、それからその学区内の関係のございます町会のほうにはそれぞれ開催の御案内を差し上げました。それからまた育成団体、地区委員会とかいろいろ地域の団体、それからそこを校庭開放等で利用している団体のほうにも通知を差し上げまして、こういった形で計画を持っているんだけれども、その説明と意見交換の場を持ちたいということで御案内を差し上げました。また、それだけでは一般の方には―― 一般の方といいますか、組織外の方にはPRの機会がないので、地域の中にポスター等を掲示しまして呼びかけなどもしたところでございます。
大内委員
 実際じゃあこの説明会で町会、地域団体あるいは利用団体、PTA等が来なかった説明会というのはありますか。
小谷松教育経営担当課長
 今回実はまだきちんとした形で記録を作成していないんで、ただ、呼びかけをしたところで御出席いただいた町会の関係者の方もいらっしゃいましたし、顔を見せなかったというところもございます。ただ、町会をはじめ全く来なかったというところは4カ所の中では多分なかったんじゃないかと思います。幾つかのところはお見えになりましたし、また幾つかのところはちょっとお出でにはなれなかったという状況でございます。
大内委員
 幾つかというのは四つしかないんだよ。四つしかないんだから、来る学校と来ない学校は幾つかずつということはないんでね。
小谷松教育経営担当課長
 すみません、ちょっと舌足らずでした。例えばその学校、どこでもいいんですが、ある学校でその学区内に例えば関連する町会が七つ、八つあるというときには、そのいずれの町会のところにも御連絡を差し上げたんですけれども、いらっしゃった町会の関係者の方がそのうちの半分、三つ、四つとかで、残りの町会の方は来れなかったとか、そういう形でございます。4カ所の中で全く町会の関係者がお見えになれなかったというのは、一人ひとりまだちょっと名簿を確認していないんで、申しわけないんですけども、なかったというふうに思います、私の記憶では。
大内委員
 私たちはある程度知っているから回りくどく聞くのも嫌で直接答えてほしいんだけど、じゃあ神明に何人来たの。
小谷松教育経営担当課長
 神明のときには28名でございます。
大内委員
 じゃあ、全部の学校は何人来たか言ってみてくれる。
小谷松教育経営担当課長
 神明は28名でございます。
大内委員
 違うよ、2人だよ。
小谷松教育経営担当課長
 ごめんなさい。啓明です。啓明が28名でございます。神明が2人でございます。それから本郷が13名でございます。それから昨日実施いたしました江原は10名でございました。
大内委員
 だから、2名で町会の方が来て、もう1名はだれだったのということになるのよ。悪いとか言っているんじゃないの。ちゃんとまず報告をしてくれないと、次もう一度説明したほうがいいですよという話もできないじゃないですか。私はこの報告を受けてこういった少なくとも維持管理組織に関係がある人たちが来ていただいて話が終わったみたいですよという誤った情報をとって話を進めるとよくないんでね。今後のことも含めて質疑をしたいので、ちゃんと隠さないで言ってくれればそれでいいと思うんですけども。
小谷松教育経営担当課長
 神明で実施したときにはお二人の方がお見えになりまして、1人は地元の町会長さん、もう1人の方はPTAの役員の方でございました。
大内委員
 ですから、神明小学校は利用団体が特にないのかなと。例えばサッカーをやるとか野球をやるとか、広くはないからないと。地域の関係団体はどこまで入るかわからないけど、その学校によって、今回の場合、例えば江原小のところなんていうのは一応中庭みたいなところだから、利用団体なんてないわけでしょう。だから、学校によって全部違うんだから、それをちゃんと言ってくれれば、全部の学校に利用団体がないところが来るわけないんだから、それぞれ学校によって維持管理組織も違うと思うんですよね。ごちゃごちゃに全部言っちゃうとこんなところに集まるのかなと思っちゃうし、例えば極端に言うと神明だとか、あるいはこれでいう江原というのはそんなに影響がないんだと、地域関係団体あるいは利用団体といったものよりも、むしろPTAだとかが中心になってやるところなんですよというふうに、要するにある程度学校によって維持管理組織も違うんだと思うんですけど、今まで聞いていると全部同じに聞こえるんですよ。だから、学校ごとによって先ほどもあったけども、芝生の種類も違っていいんだと思うし、使い勝手によって違うわけでしょう。だから、そういうのを僕たちは多分今まで質疑している中で、何でもかんでも一緒じゃなくて違ってもいいんじゃないですかということを、何でもかんでも芝生を植えればいいという問題じゃないんじゃないんですかということを言っているんで、その辺はわかっていただけますかね。
小谷松教育経営担当課長
 すみません。先ほどいでい委員の御質問の中にも、それぞれ学校の状況、地域の状況に応じてということで申し上げたんですが、ちょっと私のほうも十分な御説明になってございませんでした。確かに今、委員のおっしゃったとおり、例えば江原であるとか神明などのようにいわゆる第二校庭、通常球技開放等を行っていない部分でございます。今回説明会をやるに当たりましては、一応そういった部分も含めて広くPRするという意味で御通知のほうは差し上げてございます。ただ、昨日江原でやったんですが、私も見た感じでは、やはり利用団体の方はいらっしゃっていなかったかなと。神明のほうは町会とPTAの方だけでございましたし、江原の場合は地元の……
大内委員
 利用団体はないんだよ。
小谷松教育経営担当課長
 ございませんので、いらっしゃってはございません。そういう意味でこれから維持管理などを立ち上げるときも、お声かけはしようと思っていますけれども、ただ、主力となるといいますか、例えば中庭にあるような形の校庭であれば、それに合ったような形で地域の方、PTAの方とか育成団体なんかが中心になって子どもたちと一緒にできるような、そういった組織がやっぱり一番合っているんだろうと思いますし、また、主たる校庭でやる場合については利用団体の方々がやはり自分たちの利用と大いに密接にかかわっていますので、そういった方々の意見というものが大きなウエイトがあるだろうと、そういったような形でいろいろ実態に合わせて、状況に合わせながらやっていくことは重要だと思います。今、委員のおっしゃったとおりだと思いますので、その点は十分私どものほうも踏まえたいと思っております。
大内委員
 最後にちゃんと言っておきたいんでね。要は啓明というのは多分学校でいろいろな地域団体等の利用が多いから特に多いんだと思うんですよ。だから、神明だとかは割とそういった意味ではあんまりないんで、PTAぐらいが一番関心を持っているのかなと思っているの。だから、維持管理組織の設立というのも、各学校の芝生の範囲というか、設置場所によってメンバーが違っても当たり前だと思うし、要するに今までは校庭のある程度中心部にやっていたからこういう方々になっている。これからはこの辺のところももうちょっと柔軟に考えてやらないと、神明に関してはこういう団体が1名も入っていないじゃないかと言われたときに、あるいは江原で、困っちゃうと思うんでね。
 あと、芝生の種類についても前も議会のときも予算のときも言ったけど、学校の利用場所によって違って当たり前だと思うんですけれども、何でもかんでも全部一緒くたになるのかなと。要するに運動する機会が多いところと基本的に中庭みたいに運動するわけじゃないところ、みんな同じ仕様なのかな。その辺を要するにしっかりとある程度検討していただいてやらないとちょっとおかしいんじゃないのかなと思っているんで、その辺のところをぜひ、この間附帯意見もついたことだし、しっかりと進めていただきたいと思います。
小谷松教育経営担当課長
 今、委員のおっしゃったことを十分留意いたしまして、できるだけ学校の状況を反映するような維持管理組織あるいは技術的な検討というものもきちんと踏まえながらやってまいりたいと思っております。
江口委員
 最初に幾つか聞きますけど、本来これは説明会実施の前に議会に報告されるものではないんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 前回、前々回の状況があったもので、ちょっとそういった部分も頭の中にありましてそういうふうにしてしまいました。確かに委員おっしゃるとおりだと思ってございます。ちょっとそういう意味ではもう少しきちんと議会への説明を先行すべきだというふうに思ってございます。
江口委員
 私たちも地域を代表して文教行政というものに対して、教育行政に対して与えられた任務があるわけですから、これでいくと私たちの意見というのは何にも通らないまま地域説明に入って、議会は幾ら意見を言っても地元はそうではないとか、そういう議論になってしまうということで、ぜひこれからの報告に関しても、議会を先にしていただいてから地域説明に入るという手順だけは間違えないでいただきたいというふうに思っています。
 それからもう一つは、この説明会と維持管理組織というのは私は別に考えなきゃいけないと思っているんですね。それはなぜかというと、もちろんどういうものができるかということで維持管理をしていただくことが説明を受けるけども、このメンバーは別な形でやるというのが私は当然だと思っているんですけど、説明会に関しては教育経営担当名で呼んでいるのか、学校長名で呼んでいるの、どっちなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 説明の開催につきましては私ども教育委員会事務局の名前で地域の方々のほうにお知らせをさせていただきました。
江口委員
 維持管理の問題や何かがあれば、これはやっぱり学校長もかかわった形で、学校長から例えば維持管理に関してはお願いしたいという形で呼びかけるということのほうが継続性が出てくるというふうに私は思うんですね。それから、説明会を実施して、議会に報告がないまま説明会をやっているんだけど、説明会の実施に関してだって私たちは知らないですよ。何時からどこでやったか。そういうことも議会に報告しないで勝手に進んでいるということで、きょうは無理にしても、できればまるっきり今回は特色があり過ぎるかというか、違った形の芝生の植え方をするんですね。極端な例は、啓明小学校は全面ですよ。トラックがあって100メーターがあってあれするけど全面芝生化。本郷小学校はそっくりトラックを除いて直線を除いてやっているんですけど、この辺の検討、案をつくるときになぜこういうふうにしたのか、第二校庭になぜして本校庭にしなかったのかというのを一度これは文書で検討経過、どうしてやったのか、それからもう一つは、ここの地域で使っている一般開放でどういう球技とか団体が使っているのかとか、そういうのも出してもらうことはできます。
小谷松教育経営担当課長
 その辺のところを整理いたしまして用意いたしたいと思います。
江口委員
 具体的に先ほど説明いただいた本郷小学校の場合、これは私の地元ですからあれですけど、トラック周辺をやるということが案として出されて説明をされたようですけども、砂場だとか鉄棒のあるところは日が差さないということで設置をしないというふうになっているんですけども、日照時間というのはどのぐらい必要なんですか、芝生に関して。
小谷松教育経営担当課長
 具体的な数値ということではちょっと承知してございませんが、ただ、いろいろ私なんかもこういった芝生の関係の資料だとか、あるいは専門の職員なんかの話を聞くと、やはり芝生の場合は日当たりが非常に大きな生育の条件だということは聞いてございます。また、現場を見た中で技術職員のほうで、この部分はやはりかなり日陰があるのでなかなか生育が難しいので、この部分はちょっと芝生にとってはデッドラインだろうというようなことで、基本的な絵柄といいますか、それにつきましては技術担当のほうで精査をしてこのような図面に落とし込んだという部分でございます。
江口委員
 それと、そっくり真ん中が芝生を植えない、この理由は何でしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 基本的にはこの芝生につきましては、ここのところ学校側といろいろ相談しまして、学校のほうとしてはトラックを残してほしいと、そういう形で学校としては活用の考え方を持っているということでございます。そういった中で、それじゃあ周囲ということで芝生化のほうを進めるというようなことで相談しながら決めたという経緯でございます。
江口委員
 同じ条件で、先ほど言った啓明小学校なんかは全面芝生化の案ですよね。これは100メーターあって相当、これは私は地元じゃないからよくわからないんですけど、持っていると。ここは芝生化することによってトラックという今までで考えた支障はないということで全面芝生という発想になったんですか。
小谷松教育経営担当課長
 学校側のほうはむしろ、このトラック全体を芝生にして、そのほうが途中で切れているよりはむしろ活用がしやすいという御意見でございました。また、全体として芝生にされれば非常に芝生の効果といいますか、効用というのも大きくなるんじゃないかというようなことで、この啓明の場合につきましてはちょうどトラックを覆うような形で中心部分について芝生化を案として落とし込んだというものでございます。
江口委員
 そのとおりだと思うんですね。基本的に、例えばいろんなスポーツの種目によってはできないとか、そういうことを配慮してという場合もあるけど、例えば本郷の場合なんていうのは日当たりがどうのと言ったら、真ん中が一番日当たりがいいわけじゃないですか。あえてこれは芝生化したくないから、いいですか、芝生化したくないんでこの周辺だけをやるという発想しか見えないんですね。じゃあトラックが必要だったら真ん中だけでも、直線50メートルを残してもいいから、この部分だけでも全面的に芝生化することによって地球温暖化ということの一つの区の方針だとかがあるじゃないですか。じゃあ、芝生化しようと、外で遊べる子どもは、本郷小学校の子どもはこんな隅っこで遊ぶの。
小谷松教育経営担当課長
 やはりトラックを全面に芝生にするか、あるいは全面的に土で残すかと、やはりどうしても使い勝手からするとどちらかに統一したほうがいいというのは、これはいろいろ学校から聞くとそういうことのようでございます。途中で切れているということについてはやはりちょっと使いづらい。そこから判断しますと、トラックを含めて中心部を全面的に芝生にするか、あるいは周辺部のような形で日の当たる場所というような形になるのかということだと思ってございます。本郷のほうにつきましては、いろいろ学校とも調整をしたんですが、トラックを土を残してこの部分をやったほうが、途中芝生を走って次に土を走るというようなことがないし、活用としてはトラックの部分をくり抜いたような形でそのまま土を残したほうが活用がしやすいなということでございましたので、周辺部に芝を植えてやるというような形をとりました。この図面で言いますと上のほうと右側ですが、どちらもほとんど障害がなくて、中心部と同じように日当たりについて言えば、ほぼ十分な形で日を浴びますので、芝生の育成にとっては非常に条件としてはいいかというところでございます。
江口委員
 いや、だから、じゃあ本郷の場合はここの芝生で遊ぶんですね。
小谷松教育経営担当課長
 当然この芝生の上で、もう一緒に土の部分も含めて子どもたちが遊ぶ部分ということになると思います。
江口委員
 遊べるところじゃないんです、ここ。本郷小学校は。非常に危険なところなんです、隅っこというのは。ぜひそういう発想は切りかえてもらいたいと思うし、例えば日照の関係云々だと、私も芝生のことはわからないけど、芝でも強い野芝を植えるとか、さまざまな形で例えばこのトラック全体を囲むとかいうような形をするとか、そういう配慮があって初めてトラックの中を抜いてみたというならばわかるけど、これだったらあくまで芝生化しなきゃいけないから何とか周辺だけやろうというような形になってしまうという部分だと思うんですよ。だれが見ても本当にこれは校庭の芝生化なのかと完成したときに思われるという、そういうふうに私は思えてしようがないのね。だから、そういうことで先ほど言ったのは、どういう経緯でこうしてほしい――だって、さっき言った啓明小学校とはまるっきり教育方針が違うんだから。啓明小学校は芝生の上を走らせるというわけでしょう。本郷小学校の場合は芝生は邪魔だからこれを抜くという形と、まるっきり教育方針が学校自体で中野の中で違っているんですね。そういうこともやっぱり説明を受けるときに他の学校はどうですかと聞いたときに、全面芝生化がありますとか、部分的にやりますとか、それから第二校庭的な部分、ふだん子どもたちが遊ばない、そういうようなところを芝生化して遊ばせると、メインの校庭はやりませんとか、ばらばらでこれから全校の学校を芝生化なんていうことは果たして言えるんですか。そうじゃないでしょう。本来の目的というのは、基本的には全体的にできるところは芝生化してやるけれども、ただ、スポーツ的な開放の、中野の場合は特にそういう形をとられているから、どうしてもできない事情だとかそういうのはさまざまあるわけですよね。これにしたってあくまで本郷なんかは中途半端過ぎません、これは。いかがですか、この考え方は。だれが考えたか知らないけど。
小谷松教育経営担当課長
 確かに少し日陰になる部分、こういったような形でちょっと半端な部分がございます。本郷で意見交換をやったときも今と同じような形でちょっと御意見などもいただいたところでございます。うまくここもスポーツといいますか、球技開放をしているところでありますし、またあわせて学校の体育の授業等々の使い勝手というのも含めまして、全体として整合性のあるような形でのものというのは必要だと思っておりますので、その辺はもう少し検討の余地はあるかなというふうに思います。
江口委員
 先ほどの最初の質問でもう一度お答えいただきたいんですけど、やっぱり維持管理組織の設立というのは、説明会で同時に学校長がPTAだとか町会長だとか、それからそれに関係するもちろんPTAのOB会があるところもあるし、そうじゃないところもあるし、それから商店街として地域に絡んでいるところもあるし、さまざまでしょうけど、それは校長先生がよくわかっているわけですね。そういう意味でやっぱり学校長のほうから芝生の説明と同時にこれに対する維持管理の組織を編成したいんでぜひ御参加をいただきたいと。特に芝生の管理というのは芝生のいろんな説明の中でこれでゴーという形になって、じゃあこれを維持管理するといったら、それはもう一般の説明を聞いた人は別であって、今度は維持管理をする組織の人たちが校長先生を中心にこういう形になって年に2回ぐらいは全体で集まってもらうけどこうだとか、そういうような形で、やっぱり校長を中心にこの組織をつくっていかないと、教育委員会が窓口になってやっていたら、最初にできたときはいいけど、その後だんだんやっているうちにもうやめたとなったときには収拾がつかない。やっぱり校長がいつもその人たちを意識していただいて、そういう連携をとりながらやるという組織にしたほうがいいんで、そういう呼びかけにしてまたそういう組織づくりを、やっぱり校長先生にも協力してもらってやるということはどうなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 今のは本当におっしゃるとおりだと思っております。確かに初回のところではちょっと、これはあくまでも維持管理の呼びかけということで説明の中で加えただけでございまして、実際これから芝生が設置されて、それに合わせるような形で、この説明会とはまた別途、地域の方々にまたお呼びかけをしていきたいというふうに思っているわけでございますが、いずれにいたしましても、学校の芝生は学校の施設でございますし、地域と学校が一体になってやらなければ回っていくものではございませんので、その意味で学校が全面的に出るといいますか、中心の役割を果たすというのはそのとおりだと思いますので、そういった形もきちんと踏まえながら、その地域に合わせた地域実情を十分に反映するような、そういった地域の方々との維持管理というものをやっていきたいと思っております。
江口委員
 それと、最近はちょっとわからないんで正確ではないと思うんですけど、例えば樹木なんかを植えると、業者が指名参加で植えますよね。たしか昔は枯れ保証というのがついていて、業者の失敗によって枯れてしまった場合にはその業者が保証するという形があったんで、芝生の場合というのは、枯れるというのはもちろん枯れますよ、夏芝は枯れていくわけですから、そういう枯れじゃなくて、それがだめになったという場合には、今までの契約ではそれは業者のほうに入っているんですか、その責任は。
小谷松教育経営担当課長
 工事保証1年ということになってございます。
江口委員
 それから、先ほど大内委員も言ったように、今はいろんなやり方があるようです。私たちも素人だからわからないけども、たまたま芝をやっている人はこうだああだとか、いろんな言ってもわからない部分があるんで、ぜひこれはさまざまなあれでそういう専門業者の人が聞いていて、これだったら間違いないし経費も安いし管理も安いとか、例えば芝生によってはそうやって今みたいに1枚ずつ植えていく方法と、逆にそれを機械化で種を植えていったほうが次の管理はやりやすいと。その機械を入れてしまえばすぐにできてしまうとか、そういう話もよく聞くんですね。だから、そういう意味ではさまざまな学校によっては種類が違ってもいいわけですから、要は地球温暖化ということで緑をふやしていくということと、子どもたちにとってそれが本当に安心安全なものということを最優先すればいいことであって、やっぱりその辺のことをもう少し突っ込んでやる、例えばこの間もあったように、1回養生する期間を短くするために、例えば夏芝をそのままずっと行って枯れさせて、1回そこでやらないで、ただ簡単な養生だけで乗り越して枯れさせるけども、春になったら緑になってくるとか、そういう方法だとかさまざまなものを取り入れてやらないと、多分全校なんかはできないと思うのね。そういう意味からすれば、基本的には校庭の全面を芝生にすると。例えば本郷小学校の例にしたって、学校長がかわって体育の先生がかわったら全面芝が欲しいなんて言い出したらできないんですよ、もう。ところが、芝生というのは削ってほしいといったらまたできるんですよね、元に戻してほしいと言えば。
 そういう意味のこと、長期的な展望も考えた上で出していくということで、もちろん理由をいろいろ書いていただいたときに再質疑をしますけれども、ぜひそういう意味からすれば地球温暖化を高らかに打ち出す区であれば、まず全面的な芝生、ただし条件的にできないものはなぜできないか、そういうことを地域にも区民にも知らせて、あの学校はなぜできないんだということがわかってもらわないと、あそこの学校、あの地域だけのエゴじゃないかということになってもいけないんですね。それはスポーツの点検もしてもらうわけですから、そういうのも含めながらこの学校はこういう形の緑化ができる、芝生化ができるということを打ち出すためにも、今回たまたまこれが四つになったんで、本当の経緯を詳しくまた次回でも文教委員に教えていただいて、その後質疑をしたいと思うんですけど、その辺きちっとこれから議会に細かく出してほしいんです。芝の今度の場合。今回の場合だと一律でしょう、同じやり方みたいな感じ、四つとも。だけど、別に本郷なんてこの周りだったら野芝でもいいんじゃない、別に。そんなに大事なところに植えてくれるわけじゃないんだし、ほとんど歩かないところですよね。その後、縁石の道が体育館に行く場合も校舎に行く場合もあるわけだから、ほとんどふだん歩きませんよ。運動会のときに私たちがここに座る場所の程度だけ。わかります。そのぐらいなところだから、ぜひそういうことも配慮してやったほうがいいと思いますけど、いかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 いろんな方策を検討して最も有効な方法を見つけるということはおっしゃるとおりでございます。先ほど苗芝を張り芝のほうに変換するというようなことも申しましたけれども、いろいろ検討すべき課題も多くございます。一つひとつどういう方法がいいのか、その辺のところも含めまして、今、委員のおっしゃったようなことを十分留意した上で実施していければと思っております。
伊東委員
 すみません、もう3時を回っていますんで、ちょっと2点だけ。まず、東京都の補助をいただいているんですけれど、東京都の基準はたしか250平米以上だったと思うんですけれど、今回4校は500平米を超えているというのは何か原因があるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 補助金の基準は250平米以上ということで、今回500平米以上というのは図面に落として計測したら、それぞれ500、500、およそ800、1,800という数字でございます。特に意図という形ではありません。
伊東委員
 あと1点。図面の中を見させていただきましたが、バスケットゴールですとか砂場、いろいろ遊具も含めていろんなものが学校の校庭にはあるわけですけれど、バスケットゴールなんかは逆にボールの弾みが違っちゃうから芝生上ではできにくいのかなと思うんですけれど、鉄棒、砂場等については、ジャングルジムもそうですけれど、何か芝生が絡んじゃうと支障があるの。私なんかはその周りにばっと植えてあってもいいのかなと思うんですけれど。何か変に四角く切ってみたりトラックの線に合わせてみたり、もっと張れる場所というのはあるんじゃないのかなと思うんですけれども。
小谷松教育経営担当課長
 確かにもちろん砂場の周りなんかの場合はぎりぎりのところまで、武蔵台なんかの場合はちょうど砂場があると、砂場の中にはできませんけども、沿うような形で切ってございますし、鉄棒なんかの場合につきましても、ただ、全面的に下まで全部というのはなかなか難しいとは思うんですけども、遊具を十分配置の中に生かすというようなこともあるかと思います。ただ、工事の技術的な部分がありますので、一律な形でその辺のところを申し上げるというのはちょっと私のほうも難しいんですけれども、いろんな形の中で検討はしているというふうに思っております。
伊東委員
 バスケットゴールは。
入野指導室長
 砂場に関しましては、走り幅跳び等がきちっと指導内容に入っておりますので、ちょっと小学校の場合は避けている場合が多いかというふうに思います。
伊東委員
 助走路……
入野指導室長
 はい。助走路という部分でですね。
伊東委員
 芝の上は走っちゃいけない……。トラックに芝を張っちゃっているところもあるんでしょう。そうでしょう。
小谷松教育経営担当課長
 バスケの場合につきましては、特に難しい課題ということではないと思います。技術的には可能だというふうには聞いてございます。
委員長
 先ほど江口委員から芝生化についての検討経過をもって詳しくということと、あと、利用団体もきちんと出してほしいと、この資料要求に関してはどのように……。今回の……
江口委員
 いやいや、一番早くできるときでいいですよ。
委員長
 では、早くおできになったとき……
江口委員
 いや、だから次のこの定例会じゃなくてもいい……。
委員長
 この定例会じゃなくてもよいということですね。よろしゅうございますか。お願いいたします。
 それでは、委員会として資料要求をすることでよろしゅうございますか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、そのように江口委員の資料要求におこたえください。
 では、休憩に入ります。

(午後3時05分)

委員長
 委員会を再開いたします。
 休憩前に引き続き、校庭芝生化の実施に関する報告に対して質疑を求めます。質疑はありませんか。
佐伯委員
 啓明の少年野球のチームから出ている要望書なども紹介をさせていただきましたけども、2月29日、説明会において説明してどういう意見が出たのか。
 さらには先ほど来、意見交換会ということを、ここには説明会と書いてあるんですけど、課長は意見交換会という言葉をお使いになるんですけど、意見交換会ということは、当然意見を聞いてそれなりに反映できるものはしなきゃいけないんだと思うんですけども。意見を聞いて何かそこで反映したことはあるのか。
 あと一つ、その要望書に対して既に回答はなされているのかどうか。
小谷松教育経営担当課長
 まず、2月29日に行いました啓明のほうの。この日は啓明小学校で夜の7時から1時間半ほど行いまして、先ほど申しましたとおり28名の方が御参加。ちょっと私の主観的なあれですけども、ざっと見て半分ぐらいの方が、あそこは野球のチームでございますので、野球チームの関係者じゃなかったかなというふうには思います。約1時間半ほどの質疑がございましたけれども、多くはやはり利用団体の方から出された意見が多うございました。
 幾つか御紹介申し上げますと、基本的、原則的には校庭芝生化賛成だけれども、ただ、芝の養生期間、校庭が使用できなくなるということについてはやはり痛い問題だと。その間、例えば工事期間あるいは養生期間、そういったときの代替措置、こういったものについては考えているのかというようなこと。それから、具体的な使用勝手について、ライン引きとかスパイク使用といったようなお話がございました。あと、図面もそのとき提出いたしましたので、ちょうど土の部分が残っているところがあるんですけども、例えばそういったところなんかは工事期間中開放できないのか、そこで多少なりとも工事期間中あるいは養生期間中開放できるのであれば、そういったところも活用して利用できる。あわせて学校の体育館なんかもその期間利用できないのかといったような御希望といいますか、その辺のところにつきましては十分検討して、次回またこういった機会を持たせていただくので、その中で果たして使えるのかどうかといったようなことなどもお話し申し上げます。それからまた工事期間中の代替あるいは養生期間中の代替、どういうふうに対応できるのかできないのか、できるとすればどういう形なのかといったようなことについてお話しいたしますというようなことがございました。それからあとは、芝をしたとき若干段差ができるので、その辺はどうなのかと。できるだけそういったものがないように使い勝手がいいような形でやってほしいというようなことがございました。それから、芝生のほかに屋上とか壁面なんかもやるべきじゃないかといったようなことですね。それからあとは、団体の方から出された意見というのは、やはりどうしてもそういった具体的な校庭の使い勝手と、それから工事期間あるいは養生期間中の代替措置、そこに話が集中しました。一般のというか、PTAの方とか、そういったところからは、農薬は使うのか使わないのか、工事期間中の安全確保はどうするのかといったようなお話が多くございました。
佐伯委員
 あと要望書の回答。
小谷松教育経営担当課長
 要望書につきましては、まだ現時点におきましては回答は出してございません。具体的なものにつきましては、やはりこういったいろいろやりとりがございますので、そういったやりとりの中で十分意見を聞き、またこちらのほうからも御説明し、また御要望等、こういったものが果たして具体的に可能なのかどうかといったような検討もしてお返ししなきゃいけませんので、そういった部分の中で一つずつ対応していきたいと思います。
佐伯委員
 一つずつ対応するのはいいんですけど、連休明けにはもう工事が始まるんでしょうし、きちんとした対応をしていただきたいと。とにかく大変な危機意識を持っていると、チームは。それはお伝えしておきたいと思います。
 もう1点、これはちょっとこの先のあれにもかかわってしまうんですけど、先ほど指導室長のほうから走り幅跳びの話が出ました。例えば体力向上プログラム、まだ説明は受けていないんですけども、後ほど受けるんでしょうけども、予算の中でも目標のタイムとかが出ていましたけども、ああいったものというのは、やっぱり芝と土の上じゃ条件が違うんじゃないですか。そういうあたりをどういうふうにこれから調整をとっていくのか。啓明の場合、間違いなくこれは50メートル直線をとれないですから。どういうふうに調整をとるのか、それだけちょっとお聞かせください。
入野指導室長
 実際、データ的には芝生の学校のほうが少ないですので、それでとられているデータではないというふうに全国的にも思っております。実際の場合においても、子どもたちにおいては靴の問題もありますので、恐らくタイム等々は落ちるんではないかなというふうに思います。その辺について、私どもの目標については見直しを図る必要が出てくればする形になってくるかというふうに思っておりますが、先ほど来のお話の走り幅跳びの部分については、もう一つ砂場の場所をなぜ芝生化しないかといいますと、やっぱり養生期間の問題もあるのかなというふうに思います。その間にあそこだけで授業はできますので、そういう意味では外してある学校が出てくる、それからそこを入れてしまう学校も出てくるという形は今後あるのかなというふうに思っています。
小谷松教育経営担当課長
 答弁はちょっと不十分だった部分があるんですけど、要望書云々の話の関係なんでけども、実は説明をやったときに冒頭に団体の方々からこの会議についてきちんと記録をとって、それでお互い発言したとかしないとかということがないように、その辺のところを要約で結構だから、どういう内容で意見が出て、どういうふうに回答して、またどういうふうに検討したと、そういう文書をつくって提供してほしいという御提案がございまして、わかりましたと、会議録については要点記録になりますけど、そういったものを作成して、またそれについては後日、次の機会にお渡しいたしますということで、そのときにお約束をしてございます。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本報告を終了します。
 次に、4番の特別支援学級(弱視)の移転についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 それでは、報告の4番目、特別支援学級(弱視)の移転について(資料6)御報告申し上げます。
 これは学校再編計画に基づきまして、現在、仲町小学校に設置しております特別支援学級――弱視学級でございますが――を中野本郷小学校に移転するというものでございます。
 お手元の資料をごらんください。
 学級の名称といたしましては、仲町にあったときと同じけやき学級ということでございます。通級学級、すなわちふだんは通常学級、在籍校に通っていて、週に1、2回ここに通うというものでございます。
 児童数の予定でございますが、新2年というのが2名、3年が2名、5年が2名、6年が3名、計9名でございます。
 学級の場所でございますが、中野本郷小学校の西側教室棟の2階、下に図がございますが、この黒枠で囲っているところでございます。
 施設の内容といたしましては、学習室1・2、プレイルームでございます。
 職員体制といたしましては、教諭2名、これも仲町のときと同じでございます。
 開設につきましては平成20年4月1日からということになっております。
 簡単ですが、以上で報告とさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
江口委員
 ごめんなさい、わからなかったんで。ここは今までは仲町にあったときは3年生と5年生と6年生だった。新2年というのは1年生が2年になるわけでしょう。ということは、ここだけ新しい子どもが来ると、そういう意味なんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 これはちょっと表記があれですが、すべて新2年、新3年、新5年、新6年という意味で、そっくりそのまま移るということでございます。
江口委員
 そういう意味ね。2年生だけが新しいのかと……
委員長
 そう思っちゃうよね。
 他にございませんか。――よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、質疑がなければ、以上でこの報告については終了いたします。
 次に、5番、区立小学校球技開放日の拡大について(資料7)の報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 それでは、区立小学校球技開放日の拡大について御報告いたします。
 お手元の資料をごらんください。このことにつきましては、議会の皆様あるいは団体からの要望ということがございましたところでございます。学校再編あるいは芝生化ということで、球技開放枠の減少を踏まえまして、拡大を検討していたところです。学校長へのアンケートなどもとりまして、その中では他の土曜日の拡大が望ましいという意見が多く出されました。ただ、一般の遊び場開放の子どもたちとの兼ね合いも考慮する必要があるというような意見もございました。
 先月の12日に開催された遊び場開放運営協議会におきましても議論をしたところ、現在日曜、祝日、第一土曜日で開放しているところを、第三土曜日を新たに加えるというような結論になったところでございますので、私どもとしてもそういった形で拡大をしたいというふうに考えてございます。日時等につきましてはこの資料にございますとおり、従来と同様でございます。
 実施は平成20年4月からということでございます。
 簡単ですが。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。――よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、本報告は終了します。
 次の6番、体力向上プログラムガイドラインについての報告を求めます。
入野指導室長
 先日、委員の方々にも御通知をいたしましたように、1月25日の試行校の報告会における体力向上プログラムガイドライン(案)の提案、それからそれをもとに各学校から質問、意見をとりまとめまして修正を加えまして教育委員会のほうで体力向上プログラムガイドライン(資料8)を作成いたしましたので、ここに御報告申し上げます。
 このガイドラインでございますが、中野区教育委員会が進めます学齢期の子どもの体力の向上のための計画、各学校の体力向上プログラムの作成、実施のための指針となるものでございます。
 お手元の資料の1枚目をお開きください。
 このガイドラインのプロットでございますが、各学校の体力向上のプログラムの作成の背景とその経過ということ、それから各学校がつくります体力向上プログラムの基本的な考え方、そして各学校の体力向上プログラムの例、そして各学校の体力向上プログラムの評価について、そして平成20年度、来年度の主な取り組みについてということで、最後に資料として今年度全校で実施いたしました体力テストの結果を載せてございます。
 それでは、1ページをごらんください。
 背景について少しお話をさせていただきます。体力向上に取り組む背景は、抽出校ではありましたけれども、過去の体力調査の結果を比較しますと、区立学校の児童・生徒の体力は明らかに低下傾向が続いている状況にございました。また、数字にはあらわれませんけれども、やはり本区の子どもたちについてもすぐ疲れたですとか、きちっとした姿勢が授業中長続きしないですとか、朝会時に倒れるというような子どもの体力の異変といいますか、体の異変ということも言われているところでございました。教育委員会では教育ビジョンの中で児童・生徒の体力向上に向けた取り組みを系統的、計画的に行っていくことを学校教育の課題として位置付けました。
 体力はすべの活動の源であること、運動、健康のほか、気力や知力の充実に大きくかかわる人間成長、発展を支える重要な要素であるという考えのもとに、中野区といたしましては、子どもたちの求められる体力は2ページの上のほうにございますように、運動するための体力、そして心も体も元気に生活するための体力ととらえました。そして、各学校におきましては、各学校の体力向上プログラムをつくり、そのもとにした実践を通すことによって子どもたちの今挙げました体力を充実させていく、向上させていくというものでございます。このガイドラインは、繰り返しになりますが、そのための各学校が指針とするものでございます。
 具体的にガイドライン作成までの経緯を簡単にお話をいたしますと、平成17年の教育ビジョンに体力向上を位置付けました。そして、17年度、体力向上委員会において体力向上プログラムの作成に当たっての方向性の検討を開始いたしまして、18年、19年度、七中と江古田小学校で試行校、さらに協力校を小中3校におきまして取り組みを開始いたしました。18年度には体力向上プログラムガイドラインを作成いたしまして、試行校の報告会をいたしました。全校にこれをもって報告をしたところでございます。19年度、全学校全学年全員の体力調査を実施いたしまして、試行校の体力向上プログラムの実施、それから専門家、講師による助言のもとに、全校で体力向上プログラムを作成いたしました。今回、中野スタンダードという達成目標を明らかにしたものを加えまして、体力向上ガイドラインを作成したところでございます。
 各学校の体力向上プランの内容についてお話をさせていただきたいと思います。これの2ページから3ページをごらんいただければというふうに思います。各学校でつくっております体力向上プランは、まず第一に全体構想をつくってもらっております。第二には年間指導計画をつくってもらい、第三に体力向上に資する実践をその中に盛り込んでもらうということで体力向上プログラムを各学校でつくってもらっております。
 全体構想のイメージは2ページの下側に書いてございます。3ページには年間指導計画のイメージを書いてございます。4ページ以降は各学校の体力向上プログラムの例でございます。4ページのところは北中野中学校のものでございますが、全体構想から抜粋したものでございます。このように、家庭、地域との連携も含めて、保健体育の授業や特別活動、放課後等、どのような取り組みをして学校がどのように位置付けて体力向上に取り組むかということの構想図でございます。それが全体構想として各学校が持っているものでございます。この基盤となりますものは全校で実施しましたそれぞれの学校の体力テストの結果をもとに、自校ではどのように取り組むかということがつくられているものでございます。
 次の5ページ、6ページをごらんいただければと思います。ただいまの全体構想をもとに、さらに詳しく具体例を示したものでございます。これは小学校5年生の年間指導計画という形になっております。食育も含めまして各教科、そして学校行事等々の学校の教育活動全般においてどのように何をいつの時期に取り組むかということをあらわしたものがこの年間指導計画でございます。これは各学年ごとに全校作成しているところでございます。
 それでは、7ページからをおあけいただければというふうに思います。この7ページ以降が先ほどの体力向上プランの3番目の実践ということでのものでございます。まず、7ページの部分はすべての中野区立学校が推進するフラッグフットボールの取り組みについて、年間各学年でどのように取り組んだらいいかということでの江古田小と七中の例を抜粋してございます。
 そして、11ページ、12ページをごらんいただければと思います。ここは各学校はそれぞれ特色、今までそれぞれの学校で取り組んできているものがございますので、特色を生かしたり、今までの歴史的に取り組んでいるものを生かしたりして推進する取り組みをまとめておくものでございます。ここの部分については第三中学校の体力向上プログラムから一部抜粋したものでございます。各学校もこういうような部分をきちっと明確につくっております。
 13ページ以降でございますが、各学校の体力向上プログラムの評価、つまり到達目標を明らかにするということで、中野区におきましては、中野スタンダードという設定をいたしました。中野スタンダードにつきましては、本区の子どもたちの生活の日常、それから本区の子どもたちの体力調査の結果、そして学習指導要領に載っております発達段階の目標等を考慮いたしましてつくってございます。そして、3点の観点を持ちました。一つは健康にかかわる生活や行動についての目標でございます。2番目は身に付けさせたい体力にかかわる目標でございます。3番目は身に付けさせたい運動技能にかかわる目標という形で観点を持ちました。
 1点目は14ページにございます健康にかかわる生活や行動の部分でございます。食育とか健康教育を通して身に付けさせたい生活や行動を平成17年度、18年度に実施した健康にかかわる調査等をもとに設定してございます。具体的に見ますと、一番上に朝食を必ず食べているという部分については、現状は、調査年は17年度でございますが、小学校4年生が79.9%という結果が出ております。中学校1年生は64.3%が朝食を必ず食べているという数値でございますので、これにつきましては、一応3年後、今から3年後ですので22年には小学校4年生を90%、中1を75%まで上げていきたいというふうに設定しているものでございます。それぞれ調査年度が違いますので現状値が違っておりますけれども、22年にはどの程度までこの数値を上げていくかということで目標を設定してございます。
 15ページ、16ページは身に付けさせたい体力ということで、15ページが男子、16ページが女子になってございますが、主に体力テストの結果をもとに、これにつきましては平成18年度の東京都の児童・生徒の体力テストにおいて約7割、東京都の調査をした児童・生徒の7割が達成した数値を目標値として設定してございます。中野区の7割ではなくて、東京都全体の子どもたちがこの数値ですと7割が達成しているというところを私どもの一応の目標値として設定いたしました。学年とそれぞれの中身とで設定をしているところでございます。
 17ページは身に付けさせたい運動技能ということで、これは先ほどもお話をしましたように学習指導要領上の部分において具体的に取り上げられています学習の成果として、およそここまで行けば学習の成果7割の子どもたちが達成されていることになるだろうということで目標を設定したところでございます。学習指導要領についても学年ごとというものでもございませんので、ここでは4段階に分けて、小学校は3段階、中学校は1段階に分けて、このぐらいのものはできればということで設定をしたものでございます。ここを目指して各学校が今年度、来年度から取り組んでもらうということでございます。
 18ページは授業のモデルでございます。私どもといたしましては、この授業モデルを、今回は跳ぶという部分についてでございますが、これをしっかりと研究開発をいたしまして、子どもたちの体力をつけていく授業のモデルを明らかにしていくつもりでございます。それの例として、今年度は一つの跳ぶという部分について挙げてございます。
 それでは、20ページでございます。平成20年度の4月からの主な取り組みということでお話をさせていただきます。大きくは体力テスト、やはり2年目になりますが、それを有効活用していかないと、どういうふうに生かしていくことが子どもたちにとっても学校にとってもいいかということでの、そこについてのものをさらに具体的にしていくというところをやってまいります。そして、もう一つはフラッグフットボールの実践を強化していくこと、そして体力向上アシスタントを導入することになりましたので、その有効活用という部分が主な中心になっていくかと思います。それぞれが今年度つくりました体力向上プログラムを実践に移す中で、先ほどの中野スタンダードの基準を達成する、そういうところを目指してもらいます。そして、3年後、教育委員会としましては、施策の成果目標にしてございます中野区と東京都を比較しましてすべての種目で中学校の場合は都平均を上回るということ、小学校においては半数の種目で都平均を上回るということを3年後の目標として取り組んでまいりたいというふうに思っております。
 ざっとでございますが、今回の体力向上プログラムガイドラインの内容についてお話を申し上げました。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
平山委員
 20ページの中野区教育委員会の施策の成果指標のところなんですけど、体力テストの結果が東京都と比較して中学校、小学校のそれぞれの目標を掲げていらっしゃるんですけど、これは平成20年度から始めていかれますよね。当然学年がかわっていって新しくこの間に入ってくる3学年の方のお子様もいらっしゃると。もちろんその方々も1年間ないし2年間は体力向上プログラムを含んだ学校生活を送られるわけなんで、それは当然成果としてあらわれてくると思うんですけども、純粋に3年間実施した結果というものをはかるんであれば、もう一個指標があったほうがいいんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
入野指導室長
 その子たちの経年比較という部分が必要になってくるんであろうなというふうに思っております。それにつきましても、私どもとしては指標というよりかは施策の目標の一つとしてはおきたいなというふうに思っております。ただ、なかなかこういうあらわし方が難しいということで、取り組みの一つの目標としては持つということには共通理解しておりますけれども、指標という形には今回してございません。当然1年生の子が2年生、3年生になる間にどのようになっていくかという部分については、当然その子たちなりにも伸びていってもらわなければ困るものでございますので、そのように考えております。
平山委員
 もう1点、一度ちょっと一般質問のときに話をさせていただいたんですが、繰り返しになるんですけど、要は体力向上プログラムの目標というか、中野区の子どもたちに求められる体力で、2ページに運動するための体力と心も体も元気に生活するための体力で、下のほうに健康の維持と気力や知力の源となる体力を身に付けさせたいというふうにありまして、いわゆる中野スタンダードの目標に関しては、学校とか子どもたちが目指すべき目標なんで、これはこれで構わないと思うんですが、教育委員会としてこの体力向上プログラムをやった結果、別に全部の生徒をスポーツマンにしたいというわけではないわけじゃないですか。全員の体力測定の結果が上がることが最終目標ではなくて、やっぱり当然体力もついていったほうがいいですけども、特に体力のない、かつ健康状態がすぐれない児童の方が、この体力向上プログラムを通していわゆる健康状態を維持できるような体力を身につけていかれるということがどうしても大事になってくると思うんですが、そこの数字というのが実は一番あらわれにくい数字だと思うんですが、それは健康にかかわる生活や行動の健康づくりの目標値をクリアしたって形としては絶対見えてこないものなんで、教育委員会としてはあくまでもそういう健康目標も教育委員会の目標としてきちんとお持ちになったほうがいいんではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
入野指導室長
 もちろん目指すところは主体的に継続的に生涯にわたって自分の健康を考えていけるという子どもたちをつくることが今の私どもの大きなねらいだというふうに思っておりますので、そういう意味では今挙げております健康にかかわる生活や行動の今の項目では不十分な部分があるかというふうに思います。そういう御指摘も学校のほうからも挙がったところなんでございますが、ここの見直しは来年度をまたかけて見ていこうかなというふうに一つは思っております。
 もう一つは、それぞれ子どもたちに体力テストの結果だけではなくて、意識や生活の状況についてのアンケートもとってございます。その分析も通して何かがまたほかのもので指標として出せればいいかなというふうには思っております。さらに、子どもたち自身はそこの変化を経年で、小学校から6年間なら6年間の結果を持って見ていくことができるようになっておりますので、そこでの変化で子ども、学校については目標をまた違った意味で達成していけることができるかなというふうに思っております。
平山委員
 あとは、フラッグフットボールを全面的に推進なさるということなんですけど、区としては何か取り組みは考えていらっしゃるんですか。
入野指導室長
 フラッグフットボールにつきましては、非常にコミュニケーションを大事にするものであることと、そういう部分では教育委員会の一つの目標にも合致しますし、それでいわゆる運動嫌い、運動技能がなかなかないという、投げる力がないとかという子にとっても非常に取り組みやすいものである、取っつきやすいものであるということの成果が上がってきております。私どもとしては今のところ全校でというお話の中で、授業の中でというふうには設定してございませんけれども、今後その取り組みの強化という意味では実践を広げるという意味で、フラッグフットボール協会、連盟と両方あるようでございますけども、そちらのお力もかりながら充実を図っていくという方向を一つ持っております。
 さらに、もう一つの方向で、実際試行校におきまして部活動で取り組むという、何かこの中学におきましてはほかの競技よりもフラッグのほうに人が集まったという状況が今あるようでございますので、そういう意味の取り組みを小中連動したり、他校、それから区全体、それから他市でも取り上げているところがあるようでございますので、そういうところとの何か競技等々ができるようになっていけばいいなというふうに思っています。具体的にはまだそこのほうははっきりとした方向性は持っておりませんけれども。
平山委員
 ぜひやっていらっしゃる先生方は非常に手ごたえを感じていらっしゃるというふうに伺っていますけども、さっき室長がおっしゃったように、佼成学園でしたっけ、全国大会をやっていたりとかというのがあったりして、そういう少し後押しをしていただけるとありがたいような話もされていました。
 あとはもう一つ、こういうプログラムの実施に当たって幾つかの学校の先生方、校長先生とも話し合いましたけど、やっぱり予算がもうちょっとというようなお話もあったりして、フラッグフットボールをやるにしてももう少し道具があればいいとか、いろんなお話もあったりという中で、前回ちょっと質問させていただいたんですけど、きょうは繰り返しなんで要望ですけど、この前申し上げましたいわゆる学校長のプレゼンでの予算割をぜひ進めていただきたいというふうに考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
江口委員
 学校をこういう形で小中がモデル校としてというか、やっていただいて助かると思うんですけど、基本的にはやっぱり家庭というのは非常に大事になるわけですね。北中野のものなんかを見ても家庭との連携というのは入れていただいているようですけど、これは保護者等にガイドライン、こういう中野区としての体力向上をということで、学習会とかできちっとこういう形で理解していただくということは考えているんですか。
入野指導室長
 4月、年度を超えましてからぜひPTAのほうにも御協力いただいたり、地域のほうの方にも何かの方法で広めてというんでしょうか、いけたらなというふうには考えております。
江口委員
 もう一つ、子どもたちというのはやっぱり先生の姿というのはよく見るというか、それが一番身近で見れる手本というか、あるんですね。特に中学なんかはそうでしょうけど、学校の先生で体力のない先生がいらっしゃるじゃないですか。こういう人たちが保健体育と体育科の先生と一緒になってやっても、先生はどうなのと言われたときの問題、子どもというのはすごくシビアですから、先生ができないのに私たちにやらせるのかということにならないように、もちろん年齢的な体力が違うことは子どもたちはよく知っているわけですけども、そういう教職員に対する体力向上というのは何かあるんですか、教育委員会で。
入野指導室長
 健康面でのいろいろなものというのはございますが、メンタルヘルスも含めてですね。あとは、よく小中それぞれの研究会――研究会というんでしょうか、昔は互助会でございましたけども――を中心にスポーツをやっていますので、学校対抗をやっていたりするのが結構中野は盛んかなというふうに思っております。さらに、今回の体力向上プログラムを進める上においては、先生方の研修のほうも充実をしてございます。学校によっては体育科の教員というか、それを専門とする教員だけじゃなく、若手についても出てきて取り組んだりをしてございますし、さらに全体のそういう研修だけではなくて、今年度は各学校でも研修会をやっていただいて、さらに講師を派遣するということで、年2回そういう機会を設けました。大分全体で動いていただいて、それぞれの先生にも取り組んでいただけたというふうな実績を持っております。
江口委員
 先生方が例えば早寝早起きなんていうのはやっているかといったらやっていない先生が多いじゃないですか。できないんだから、忙しくて。それから、朝食を食べているのかといったら先生のほうが抜いている場合もあるじゃないですか。成人になったからいいというわけじゃなくて、やっぱり基本的な食育ということでは当然のごとくやっていかなきゃいけないんだけど、そういうことをまず先生方が本当に理解して、私たちもやっているんだよという、ただ、君たちはこれから成長期にあってこれだけのもののあれをつくっていかなきゃいけないから頑張れというような、そういう指導の体制じゃないと、中野区でこれができた、さあこれをやるよといっても、やっぱり保健体育の先生が中心になってやるだけで終わってしまわないようなシステムづくりをしないと、先生によっては私は無理ですからこれはということになってはならないと。やっぱり先生もそれなりの自分自身の体力の中で子どもたちと一緒になってやっていくということが本来の健康的な学校づくりなんで、その辺はどうなんでしょうかね。意外と先生たちというのは体力がない先生は極端にいるような気がするんですけど。大丈夫かなという先生もその辺の対応はどこかでフォローというか、してあげられるような体制はできているんですか。
入野指導室長
 非常に難しい問題だというふうにとらえておりますし、御指摘のようになかなか時間がないという教員もあるかと思います、いろいろな事情からですね。ですけれども、やはり根本は先生方自身の健康があってこその学習活動が進められるもの、この体力だけでなくてですね。というふうにとらえておりますので、先ほどお話しましたように、心身ともに健康については今後ともいろんな機会に教育委員会としてはお話をしていこうかというふうに思います。
伊東委員
 体力向上プログラムのガイドラインに沿って学校の先生が授業モデルを組むわけですよね。そうですよね。
入野指導室長
 授業モデルにつきましては委嘱委員会でございます。先生方の代表が出てきております体力向上委員会のほうがそれぞれの学校の実践のいいところを集めまして、モデルとして出せるだけのものを提示していこうかなと、これは区のほうでしていこうかなというふうに思っております。ただ、学校については、今までやっておりますものの実践をきちっと整理してもらう。継承していただかなければなりませんので、そういう意味でもしっかりとプログラムの中に各学校の取り組みも位置付けてもらうというふうに考えております。
伊東委員
 要するに標準的なものは授業モデルとしてある程度用意して、それで各学校でそれぞれ加味してつくっていくというものだと思うんですけれど、どれくらい時間はかかりそうなの、学校の先生は。
 それともう一つ、18ページの授業モデルの巧みに体を動かす「跳ぶ」ということで、1番は、これは違うんじゃないの。「1単位時間の授業づくり」と書いてあるけれども。本来だったら「運動の特性」と書かれるべきところじゃないの。
入野指導室長
 一つ目の時間がどのぐらいかかるかというものでございますけれども、これには先ほどのことから言いますと、特に11ページ、12ページの各学校がそれぞれの特色を生かして推進する取り組みのあたりは、地域の連携ですとか家庭との連携の部分も入ってきますので、こういうものをつくっていきますと整理に多少時間はかかるかなというふうに思っておりますが、粗々なものはもう今年度中にできております。ただ、先ほどのいわゆる授業モデルについては、今年度跳ぶだけがはっきりとしたものがつくれましたので、もう少し時間がかかるかなというふうに思っています。実際にはこの授業モデルは七つの授業モデルをつくりたいと思います。つまり、17ページにございます、走る、跳ぶ、泳ぐ、マット、跳び箱、鉄棒、縄跳び、その七つについて授業モデルをしっかりとつくろうというふうに思っておりますので、ピッチは上げますけれども、今年度のところは今、跳ぶというところで終わっているところでございます。
 そして、授業モデルの1の1単位時間の授業づくりという表現のところでございますけれども、そうですね、申しわけありません。13ページに書かれております四角囲いになっております授業モデルの中には運動の特性というふうに書かれてございますので、そことの整合性がとれていないというふうに思います。具体的には中身の記述にしては、これは跳ぶという単限のねらいを書かれているということで、跳ぶということの運動の特性ということではちょっとなかったかというふうに思います。ここは整合性をちょっと持っていかないといけないかなというふうに思います。
伊東委員
 よく特色ある学校づくりということで、学校のほうはこれを特色ある授業という位置付けをして考えているんだけれど、保護者においてはそれを特色だと感じていない部分が多々あるんですよ。学校評価なんかをしますと、その辺で特色ある学校づくりという部分の評価が下がってみたり、あんまり理解がされていないという部分もありますので、ぜひこういうものをやるんだったらば、例えば授業モデルなんかが作成できたんだったら簡便に表現して、ちゃんと保護者にも伝えるということを取り組んでいただかないと、家庭での教育も協力いただけない、あるいはやっている内容について疑問符がつく、保護者からということもあり得るかと思うんでけど、その辺は実際には取り組む予定はあるでしょうか。
入野指導室長
 御指摘のようになかなかPRというんでしょうか、私どもが発信する力が各学校が弱いなということも思っておりますし、今回の授業モデルにつきましては学校向けにつくっておりますので、恐らくこのままでは保護者の方にはちょっと大変御理解いただけない部分もあるかなというふうに思いますので、先ほどお話をしましたが、PTAや地域の方々にもこれを発信していく際にはそういうところも工夫をいたしまして、わかっていただけるような取り組みという形で発信をしてまいりたいというふうに思います。
いながき委員
 今の質問に関連をして、特に家庭との連携というところで14ページのような健康にかかわる生活や行動、ここに載っているようなことは本当に生徒一人ひとりの一つひとつの家庭がしっかり認識しなければ達成は難しいことだと思うんですね。なので、地域の方々ですとかPTAに頼るのではなく、しっかり一つひとつの御家庭に、特に14ページに載っているような生活や行動についての姿というものをお伝えいただければと思うんですが、いかがでしょうか。
入野指導室長
 この中の幾つかは中野区の食育推進アクションプランの中にも出ている目標でございまして、教育委員会独自のものでないものもございます。そちらのほうからのPRもあるかというふうに思いますけれども、私どもとしましてもしっかりと学校を通じて伝えられる部分はしっかり伝えていきたいというふうに思いますし、教育委員会としても何らかの形で努力してまいりたいというふうに思います。
委員長
 他にございませんか。――よろしいでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、休憩をいたします。

(午後4時10分)

委員長
 再開いたします。

(午後4時12分)

 それでは、本日の所管事項の報告をお受けするのはここまでとして、明日の請願審査の後に回したいというふうに思います。
 それでは、先ほどの……。
伊東委員
 その他でということで。
委員長
 はい
伊東委員
 20年度からすべての学校において2学期制が始まるということで、各学校は粛々と2学期制についての進めを行っていると思うんですけれど、全体としての御報告をひとつ、一度いただけたらなと思うんです。そんなに差異はないと思うんですけれど、特別にこういう工夫が必要だっただとかいう課題点の御報告も含めていただきたいと思うんですが。
入野指導室長
 遅くなっていて申しわけございませんでした。この4月から小・中学校全校で実施いたしますので、御報告を明日させていただければというふうに思います。
委員長
 それでは、本日の報告を受けるのはここまでとして、本日のところはここまでとしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で本日予定した日程は終了いたしましたが、委員、理事者におかれましてはほかに何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 次回は3月13日、明日の午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
 それでは、本日の文教委員会を散会いたします。

(午後4時13分)