平成19年02月07日文教委員会
中野区議会文教委員会〔平成19年2月7日〕
文教委員会会議記録
○開会日 平成19年2月7日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時01分
○閉会 午後4時14分
○出席委員(9名)
飯島 きんいち委員長
酒井 たくや副委員長
北原 奉昭委員
久保 りか委員
はっとり 幸子委員
小串 まさのり委員
篠 国昭委員
昆 まさ子委員
江田 とおる委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 菅野 泰一
教育委員会事務局次長 竹内 沖司
教育経営担当課長 小谷松 弘市
教育改革担当課長 相澤 明郎
学校教育担当参事 大沼 弘
指導室長 入野 貴美子
生涯学習担当参事 村木 誠
生涯学習推進担当参事 生涯学習担当参事兼務
中央図書館長 倉光 美穂子
○事務局職員
書記 西田 健
書記 廣地 毅
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の異動について
○議題
学校教育の充実について
区民の生涯学習について
○所管事項の報告
1 区民公益活動に関する助成制度〔政策助成〕の再構築について(教育経営担当)
2 平成19年度2学期制先行実施校(小学校)について(教育改革担当)
3 学校統合委員会の検討状況について(教育改革担当)
4 平成19年度新規給食調理業務委託校の内定について(学校教育担当)
5 中野区子ども読書活動推進計画(案)パブリックコメント手続きの実施結果について(中央図書館長)
6 その他
(1)中野区立学校の平成18年度卒業式及び平成19年度入学式日程について(学校教育担当)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。
(午後1時01分)
本日の審査日程を確認したいため、暫時委員会を休憩いたします。
(午後1時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時02分)
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿って審査を進めたいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思います。また、視察の時間を確保するため、所管事項の報告はおおむね2時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり委員会参与の異動がございました。本日、当委員会参与から転出された方がお見えでありますので、初めに委員会を休憩してごあいさつをいただきたいと思います。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時02分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時03分)
では次に、今回新たに参与になられた方の御紹介をお願いいたします。
菅野教育長
12月11日付で教育長になりました菅野でございます。よろしくお願いいたします。
竹内教育委員会事務局次長
教育委員会事務局次長になりました竹内でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
ありがとうございました。以上で委員会参与の異動について、を終了いたします。
それでは、学校教育の充実について及び区民の生涯学習について、を議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
それでは報告を受けます。初めに、1、区民公益活動に関する助成制度[政策助成]の再構築について(資料3)。
小谷松教育経営担当課長
それでは、区民公益活動に関する助成制度[政策助成]の再構築につきまして御報告をさせていただきます。
まず、再構築というところが最初に出てまいりますが、この意味でございますけれども、これまでは助成の対象としていなかった事業や団体に対しても助成を行っていくという意味で、また、より効果的で柔軟性や透明性が高い制度といたしまして、基準や手続などを今回統一的に定めたことから、再構築ということで呼んでいるところでございます。
さて、この趣旨でございますが、区では、さまざまな区民団体が行う公益活動を推進・支援し、豊かで活力ある地域社会を築いていくため、昨年の3月、昨年の第1回定例会でございましたが、中野区区民公益活動に関する条例を制定したところでございます。この条例では、区民公益活動の推進・支援の施策の一つといたしまして、同条例の中の第8条2項におきまして、「区は、区民公益活動が区の政策目的の実現に貢献し、かつ、区民公益活動の特長が生かせる分野については、予算の範囲内で当該区民公益活動に対し資金を助成することができる」と規定しているところでございます。これに基づきまして、区の政策目的実現に貢献する活動への助成といたしまして、いわゆる[政策助成]として再構築いたしまして、対象とする活動や助成額の拡充を図るとともに、より効果的で柔軟性や透明性が高い制度として、基準や手続などを統一的に定めることとしたところでございます。
それでは、この政策助成制度を申請できる団体でございますけれども、こちらにございますとおり、次の要件をすべて満たす団体となってございます。一つといたしまして、区民が自主的に組織する非営利の団体であること。二つといたしまして、主たる事務所又は連絡場所が区内にあること。それから規約及び会員名簿等を有すること。希望者は任意に加入又は脱退できる等、団体の運営が民主的に行われていること。そして区民を対象とした公益活動の実績が原則として1年以上あり、継続的かつ計画的に活動を行っているといったような、これらの要件をいずれも満たす団体が申請できる団体となります。
それから、3番目でございますが、対象となる活動領域と活動の内容でございます。助成の対象となります活動につきましては、おおむね次に掲げる領域でそれぞれ行われる、区政目標の実現に貢献する区民公益活動とすると記述してございまして、マル1の地域を住民自身で支える活動からマル9の国際交流・平和・人権のための活動までの9領域がございますが、このうち当委員会に関係あるものといたしましては、マル8の学習・文化・芸術、スポーツ振興のための活動がございます。これにつきましては、区民がだれでも興味を持つ文化芸術やスポーツに親しみ、また有意義な学習・研究活動等を通して、情報化や科学技術等の発展、促進への寄与を目標とする、文化芸術・生涯学習の推進、スポーツの振興などの活動といった内容でございます。
次に、助成の対象となる経費についてでございます。当該申請事業の実施にかかる経費のうち、以下のマル1からマル6に該当するものということで、謝礼金、交通費、保険料、印刷・製本費、消耗品購入費等、その他、区長が特に必要と認める経費ということで、つまり直接当該事業に要する経費ということになります。しかしながら、団体の運営にかかる経費、例えば人件費とか活動場所の賃借料といったようなものについてはその助成の対象外ということでございます。
次に、3ページに参ります。5番目に助成率・助成限度額ということでございますが、助成率につきましては助成対象経費総額の3分の2以内、また、助成限度額につきましては1事業につき年度内で20万円、また、1団体につきましては年度内40万円を限度とするということにしてございます。ただし、区長が特に必要と認める場合は別に定めるということになってございます。
次に、6番目、審査と助成の決定でございます。審査は、以下の審査基準に基づきということで、下の方に区政目標実現への貢献度など四つの審査基準を示してございますが、これらの審査基準に基づきまして活動内容及び対象経費等を評価いたしまして、かつ活動領域ごとに当該年度区として重点を置く取り組みを勘案の上、団体の活動を助成する各部が行うとしてございます。なお、助成の決定につきましては、審査に基づき予算額の範囲内でこれを行うことになります。
次に、7番目、個別の基準により助成を行う活動ということでございます。これは政策助成に基づく区民公益活動への助成ではございますけれども、助成の趣旨等から個別の基準によるものでありまして、これまで説明してまいりました統一基準によるものとは別個に、例えば補助要綱等を定め、その助成を行うとするものでございます。一つといたしましては、区の施策展開の一部を直接担う区民公益活動で、負担金・交付金的な性格を有するものというものでございますが、具体的なものとしましては、町会、自治会の活動への助成、体育協会の事業への助成、防犯パトロール団体の活動への助成、そして地域防災住民組織の活動への助成などがございます。また、区民公益活動で、国及び東京都の助成制度によりまして助成基準や手続、様式等が定められているものといたしまして、老人クラブの活動への助成などがございます。これらのものにつきましては個別の基準によります助成を行う活動というものでございます。
8番目としまして、交付手続と交付決定状況の公表でございます。助成の交付申請をしようとする団体につきましては、申請書を提出していただき、その審査を行いまして、助成を行う事業及び助成金の額などを決定いたしまして、また、その決定につきましてはこれを公表することといたしてございます。
4ページに参ります。9番目に助成事業の実績報告と評価・公表でございます。助成団体の場合は、その実績報告書を区長に提出するとともに、区長は、その実績報告書に基づきまして助成事業の評価を行い、その結果を公表することといたしてございます。
最後に、今後のスケジュールでございますが、今月中に関係団体への制度説明を行いまして、また、3月18日号の区報におきまして区民への周知を図ってまいります。それから、3月の下旬になりますと各部合同で申請団体向けの説明会を行う予定でございます。そして新年度に入りまして、4月2日から27日まで、この期間に活動を所管する各部におきまして申請の受け付けをする予定でございます。この申請の受け付けを行いまして、5月から6月にかけまして各部におきます内容審査、また、その審査結果をもとに助成の決定、助成金の交付を行うということとしてございます。そしてまた、各団体で事業が実施されましたら、事業実績書の報告を受けまして、それに基づく評価及び公表を行うと、このようなスケジュールを考えているところでございます。
[政策助成]の再構築ということで御報告をさせていただきました。
委員長
ただいまの報告について御質疑ございませんか。
江田委員
幾つか確認かたがたお聞きしておきたいんですが、一つは、どうしてもやっぱりこの条例をつくるときから私自身は一番大きな問題に感じていたことなんですが、「区民公益活動が区の政策目的の実現に貢献し」という前提がありますよね。これは、つまり区長は選挙で交代をする。それで新しい区長のもとでの新しい政策というものが行われるということが当然あるわけで、ただ、自治体の条例というのは普遍的な継続性のあるものですから、そことの関係が一体どういうふうになるのかというのがずっと疑問に思っておりました。改めて、この点についてはどういうふうに考えておられるのか、お聞きしておきたいと思うんですけれども。
小谷松教育経営担当課長
公益活動の推進を図るということで、一つは、今、委員の方からお話がございましたけれども、区としての政策目的の実現を図ることとあわせて団体の自主的、自立的な活動も推進していくということもあろうかと思います。そういった均衡というものがありますが、しかしながら、今回この区民公益活動の助成ということにつきましては積極的な形で区の政策目標を実現していくんだと。要するに、区と区民が協働しながら一つの地域社会をつくり上げていくという理念の実現というものもあろうかと思います。そういった中におきまして、区民の団体、この自主的、自立的な活動を一方におきまして尊重しながら、その活動の公益的な部分について区として積極的に支援を行うというものでございます。
江田委員
よく理解できないんですが、要するに自治法で住民の福祉の増進を目的として地方自治体が活動していくと。それから社会教育法の場合は第12条で「国及び地方公共団体は、社会教育関係団体に対し、いかなる方法によっても、不当に統制的支配を及ぼし、又はその事業に干渉を加えてはならない」という、こういうあれがありますよね。これは、中野区が社会教育団体に対してそういう干渉をする目的で、あるいは統制しようという目的でこういうことを書いたとはもちろん思いませんけれども、もともと自治体には自治体の活動目的があるし、それから社会教育団体には社会教育団体として公共団体の区との関係でどういう関係でなければならないかという、そういう則がそれぞれにあるわけですよね。それに対して中野区の政策目的に合致するという大前提を加えてしまうということはいかがなものかと。これは、そういう本来のあり方として非常に区の区長の方針に従うもの、あるいはその許容するものというふうに絞り込まれていく、そういう印象を与えてしまうのではないかという気がしてしようがないんですが、その点についてどのように考えておられるのか、どういう議論がされたのか、もう一度お答えください。
竹内教育委員会事務局次長
まさに、委員がおっしゃったとおり、各団体はそれぞれの目的に従ってそれぞれのある意味で公益的な活動をなさったり何かもしているわけで、それについて何ら統制を加えるとか制限を加えるとかということでは決してございません。それで、今回の場合には同じ区の予算を使って団体の皆さんが行う活動に対して助成を行うということですので、区政が進めている区民福祉の向上に沿った、それと同じ目的を持った取り組みについて助成を行っていくといったことで、これが行政と区民の皆さん方とが一緒になって一つの区民福祉の向上を実現していくための取り組みとしてやっていきたいということでございます。もちろん、そうした意味で各団体の自立性を尊重し、なおかつそういったものについて区と同一歩調になって取り組むことによって効果的な成果が得られるといったものについて助成を行っていこうというものでございます。
江田委員
これは条例制定のときから議論された問題で、私どもとそういう点では大分乖離があります。私どもは、やっぱり区の政策目的に合致するものという形で絞り込みをかけていく、そうすると、そこには結果として区別、差別が生じてくるではないかという、そういう問題意識を持っております。これは最初から議論されていることですので、ここまでにします。
二つ目は、スポーツなんかの場合は体力の増進とか健康の増進とか、そういったことが法律の中にもいろいろ書き込まれております。先ほど説明いただいた中で、対象となる活動領域と活動ということで、教育関係はマル8の学習・文化・芸術、スポーツ振興のための活動と、ここに入るというお話でしたが、当然体育協会や各スポーツ団体が行っている活動は、体力の増進や健康の増進と、そうしたことを一つの目的の中に書き込んでおりますけれども、こういうこともこの中には入るということで確認してよろしいですか。
村木生涯学習担当参事
まず、中野区体育協会が行う事業につきましては、いわゆる再構築の中の3ページ、先ほど経営担当課長からも御説明ありましたけれども、体育協会の事業への助成ということにつきましては、個別の基準によりまして--という意味では、現在、実は中野区社会体育事業の補助金交付要綱というのがございまして、ここに広く一般区民を対象に中野区体育協会が主催する体育大会、教室等ということで対象としてございますが、この要綱を一部改正することによりまして、新たなこの制度により支援をしていくと、このようになります。
江田委員
ちょっと聞き方がまずかったのかもしれませんが、体力の増進とか健康の増進とか、そういう具体的な活動目的がこのマル8の学習・文化・芸術、スポーツ振興のための活動という中には書き込まれていないけれども、この中に含まれるというふうに理解してよろしいかという、そういう質問です。
村木生涯学習担当参事
私どもは、今、例えば文化芸術等に関する振興策の検討ですとか、地域スポーツクラブの検討などを進めております。そういった中でも同様の考え方に立っておりますので、この中には含まれていると、このように考えております。
江田委員
ちょっと具体的になりますけれども、例えば体育協会などは非常に膨大な事業を行っておりますが、この区民公益活動に関する助成制度の中では、体育協会の事業への助成というのは個別の基準により助成を行うと、こういうふうになっております。それで、こういうふうに分けた趣旨はどういうところにあるのかお聞きしたいんですけれども。
村木生涯学習担当参事
統一基準のほかに個別の基準により助成を行う活動というものを、その考え方を整理する中で、本来区が行うべき事業をこうした団体にお願いして実施をしていただいているということから、ここに「負担金・交付金的な性格を有するもの」と、このように定めてございます。
江田委員
非常によく理解できます。それで、例えば体育協会に限り--体育協会に限りませんけども、ほかにもスポーツ団体等はありますので。どの程度の事業あるいは予算、補助、助成をしている総額は大体どのくらいになるものなんですか。
村木生涯学習担当参事
18年度の予算額で申し上げますと、中野区体育協会への補助金が684万8,000円ほどになってございます。これは体協傘下の各連盟が行います大会あるいは区民スポーツフェスティバルですとかスポーツ少年団の育成事業なども含めまして、全体では2,150万年程度の参加費、その他、連盟負担金と合わせたこの2,150万円程度の中の680万円余が区からの補助金ということになっております。
それから、私どもが行っておりますこうしたスポーツ団体へのいわゆる支援制度として、このほかに審判員等派遣事業というのがございます。これも実は区民体育大会開催団体への審判員派遣及び会場提供に関する要綱というのがございまして、この制度は今後とも継続をしていくということで体系を別にしておりますが、この中では、先ほどの体協への補助金が春の大会を中心にしているもの、したがいまして、こちらの審判員等派遣制度につきましては、体協傘下団体の幾つかが秋季の大会を実施する場合、それから新日本スポーツ連盟という別の組織がございます。この連盟がやはり幾つかそうしたスポーツの大会を実施する際、あるいは少年野球、軟式野球ですとか少年サッカー、インディアカなどが大会を実施する際に審判員、必要に応じて医師、看護婦、そして会場提供のための予算を組んで、これがトータルでは審判員派遣等にかかわりましては大体140万円前後、それから会場提供にかかわりましては260万円程度の予算措置をしてございます。
江田委員
今お聞きした意味は、5の助成率・助成限度額というところがあって、助成限度額については1事業につき年度内20万円、1団体につき年度内40万円で3分の2以内と、こういう上限が決められておりまして、スポーツ団体等が特に大きな団体等の場合はこれではもうとても活動ができないというのが実態というふうにお聞きしておりまして、そういう意味でこれがどういうふうな関係になっていくのかということがよく見えなくて質問をしたんです。そうしますと、体育協会については個別の基準により助成が行われ、その他のスポーツ団体等についても審判員派遣あるいは会場提供等のそういう制度があるので、そういう意味ではこれまでの活動にこうした1事業20万円とか1団体40万円という、そういう制限があったとしても、特別の支障が生まれてくるということにはならないというふうに確認してよろしいんでしょうか。
村木生涯学習担当参事
これまでの活動に支障が生じるような、そういう内容のものとはなっておりません。逆に、先ほど再構築の中で、これまで助成対象としていなかった団体の活動などに対してもこの統一基準に基づく支援、これができるようになると、こういう内容のものでございます。
江田委員
それから、あと二つほど確認しておきたいんですが、例の減額・免除の問題です。これは大分前に一応区の考え方が示されて、その後、今保留に--どう表現したらいいのかよくわかりませんが、そのままになって、恐らく来年度あたりに示されてくるんだと思うんですが、これはどのような議論がされて、今どの到達点にあるのか。それから、この減額・免除制度を使っている団体というのはたくさんあるわけですが、そこにはどういう話がされているのか、そういった現在の進行状況、到達点を教えてください。
村木生涯学習担当参事
この再構築の検討の過程でも、先ほどの助成対象経費には施設使用料というのは出てまいりません。現在施設使用料につきましては、減免制度による支援を行っているため、対象経費とはしないという確認がされておりまして、当委員会におきましても以前御報告をさせていただいたあの状況の中で継続して検討しているということでございまして、それ以上のことは現時点で私の方から申し上げる内容はございません。
江田委員
それはいつごろ大体の姿というのは見えてくるものなんですか、その見通しはどうなんですか。
村木生涯学習担当参事
この使用料減免制度にかかわる全体像なりその基本的な考え方につきましては、当委員会というよりも、別の委員会、要するに区長室中心に検討しておりますので、そこからの情報では私が今申し上げた以上のことはございません。
委員長
一応所管範囲を踏まえてお願いします。
江田委員
これがもう一方では非常に重要なファクターになりますので、今回、公益活動に対する助成制度の考え方が一応示されてきたわけですから、当然もう一方のファクターとしての減額・免除制度の考え方ぐらいは示されるべきであるというふうに思っております。それはそういう意見として申し上げておきます。
最後にお聞きしておきたいんですが、2月中旬から下旬にかけて関係団体への制度説明ということになっておりますが、説明以前に社会教育団体あるいはスポーツ団体を含むそういう団体との意見交換みたいなことというのはこれまでなさっておりますか。
村木生涯学習担当参事
スポーツ団体からは先ほどの減免制度なども含めていろいろと御意見をちょうだいする機会がございました。そういった過程ではこうした動きをしておりますという説明はしております。
江田委員
区の考え方が固まる以前に、お互いにやっぱり、冒頭に答弁いただいたように、本来区が行うべき活動をそれぞれのスポーツ団体がさまざまな犠牲を払いながら実践をしておられる、そういう団体ですので、区の考えをコンクリートされる前に協議をするという姿勢でぜひ臨んでいただきたいということを最後に申し上げておきたいと思います。
以上で終わります。
委員長
要望ですね。
江田委員
はい。
篠委員
個別の基準により助成を行う活動についてちょっと伺いたいんですが、これ全体としては区の政策ですから、このチェックは区議会しかないんですね。
小谷松教育経営担当課長
ちょっと区議会が--もちろん議会は執行機関を監視する役割がございますので、ここの部分についていろいろ御意見、御批判等をいただく機会もあろうかと思います。基本的にここの部分につきましては各部で個別の基準によります助成を行うということとなってございますので、また、各部におきましても自分の所管する部分に対しましての一定の助成にかかわります活動内容についてのチェックは定期的に行うということでございます。
篠委員
体協の部分は春を中心にするという、もともと区がやっていた事業ですよね。立ち上がりからそういう歴史を刻んできているのでわかるんですが、秋を中心に審判員派遣事業等の中に会場提供費も入っちゃうんですか。
村木生涯学習担当参事
もともとこの審判員等派遣制度につきましては、区民体育大会開催団体への審判員派遣及び会場提供に関する要綱という、こういう要綱を、これは1975年の決定物ですけれども、これで決定をいたしまして、この要綱に基づきまして先ほど申し上げました団体の活動に対して審判員の派遣、それから必要に応じて医師、看護婦の派遣、そして一方で会場提供にかかわる費用の支援をしていると、こういうものでございます。
篠委員
秋の実績としてどんなものがあるんですか。
村木生涯学習担当参事
幾つか例を申し上げます。秋季卓球大会、これは卓球連盟ですね。ソフトテニス秋季大会、秋季区民バレーボール大会、柔道大会、剣道大会、ソフトボール大会ですとか秋季少年軟式野球大会、秋季少年サッカー大会、それから新スポでいきますと、スポーツ祭典卓球大会ですとかソフトボール大会などなどがこの内容になってございます。
篠委員
新スポについては共産党さんを中心とする全国組織、町中で言われている部分は全部切り離しているんで私はそうだと思わない。原水爆禁止の署名を集めたとかなんとかということがあったんで推測されただけだというふうに思いますけど、この文教委員会でかなりチェックをされて窓口になることはやめた等々ということは聞いているんですけど、いまだに区とこうやってかかわっているんですか、その辺を。
村木生涯学習担当参事
私どもが窓口になって何かをしているということはございません。例えば新日本スポーツ連盟がみずから区民を対象にした幾つかの大会を開く際に、その前段として当要綱を活用しているということで、それに対して我々は助成をしているというだけでございます。
篠委員
当要綱というのは何だ、当要綱というのは。要するに、私は、やっぱり全体を流れるものとしては、区主催で施策展開の一端として行動をとりたいと、それをかわってやっていただければ大変ありがたいという流れが一般すべてに流れていると思って、理解は間違っていないと思っているんですが、少なくとも区民からおかしいじゃないかということを言われるようなところが生じたときには、一般的なものについてはチェックが働きますよね。要するに、場所の提供というのは入っていない可能性がある、殊文教委員会については。入っているかもしれない。税金を使う場所も使うということであるから、区民に対して相当公平--区民から何を言われても説明がつくような体制をとっておかなければいけない。それで、一般的なものについてはかなりそれがとれた。個別については江田委員も相当の切り込みをする、私どもも相当会派では議論をして、できればこの条例自体を通したくないというぐらいの議論までしたぐらいなんですから、そのときに私が今、村木さんに申し上げている部分について、区民から疑義が出たときにちゃんと受けて立てるのかどうか。私はどうもそうは思えないんですけど、いかがですか。
村木生涯学習担当参事
この審判員等派遣制度の中では、私どもが例えば事前に会場を準備してあげるとか、そういったことは一切ございません。審判員及び会場は団体があらかじめみずから確保すると、そういう要するに行動というんですか--に対して我々のできる支援をその要綱の範囲内でやっているというだけでございまして、これはそういう仕組みになっております。それから、例えば体協が、春の大会を中心にそれぞれ連盟がさまざまな大会を開きますけれども、こうした大会を開くに際しては、これはまさしく事前に体協なり、現在ですと指定管理者、そして私どもが三者でもってその大会に必要な日時を確保するための会場確保なども調整をしたりしておりますので、そういう意味では全く切り分けて我々は対応しておりますので、委員からの御指摘と申しますか御心配は、我々はそういう心配はしていないというふうにはっきり申し上げられると思います。
篠委員
春は説得力がありましたけど、同じように秋についても説得力のあるお答えを、かなり我が会派ではペンディングになっている部分でしたので、これからも続けますけど、その節はよろしくお願いします。
あと、2ページの3番のマル8の中で、スポーツは案外わかりやすいんですけど、文化という面ですね。教育委員会自体が積極的な行動に出ているとはとても思えない。それなりに大沼さんがまとめるんでしょうかね、見事なものをつくったんですが、やはり申請があったら助成するという受け身の姿しか読み取れないんですね。ですから、これは江古田の獅子舞についてもそう、やはり申請があってからの対応だと。区が出ていって積極的に中野区の文化を継続して育て続けるんだぞという姿勢が感じられない。もう台本がそうなっているんだからしようがないという言い方もあるでしょうけど、そうじゃない、やれ鷺宮囃子だとか、今年度は申請がなかったから一切予算の中には入れませんという姿勢じゃない姿を見せない限りは、私は文化の面では相当弱点をさらけ出す可能性があると思うんですけど、いかがですか。
村木生涯学習担当参事
今御紹介のありましたような文化財の保護にかかわる支援という形では、予算上は器として持っておりまして、確かに、これも助成制度でございますので、申請に基づいて助成をしているという状況は間違いございません。今後の展開の仕方につきましては、文化芸術振興のこれからのあり方をどうしていこうかといったような検討を現在進めておりますけれども、そうした中で、伝統文化等を含む文化財保護についてはやはり我々もきちっと今後は受けとめていく必要があるのではないかという、そういう姿勢で検討は現在しているところでございます。
委員長
よろしいでしょうか。--ほかに。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告は以上で終わります。
次に、2番、平成19年度2学期制先行実施校(小学校)について(資料4)の報告を求めます。
相澤教育改革担当課長
それでは、平成19年度2学期制先行実施校(小学校)について御報告させていただきます。
2学期制につきましては、固定的にとらえられていました教育課程の改善を図り、より細かな指導と評価を行うなど、児童・生徒にとってより充実した教育活動の展開を目指して導入を図っているところでございます。中学校につきましては御承知のとおり平成18年度から全校で導入してございますが、小学校につきましては今年度は先行実施校ということで、平成17年度からの先行実施を含め、資料のとおり5校で実施してございます。このたび平成19年度から2学期制実施校、小学校10校に決まりましたので、御報告させていただきます。
平成19年度からの2学期制実施校は、桃園第二小学校、桃園第三小学校、鷺宮、向台、新井、大和、若宮、丸山、武蔵台、上鷺宮の10校でございます。この10校を加えまして、平成19年度は小学校29校中15校で2学期制を導入するということになってございます。なお、平成20年度からは小学校全校で実施する計画でございます。平成19年度に2学期制を導入しない学校におきましても20年度からの円滑な導入に向けて各学校ごとに準備を行っているところでございます。
委員長
ただいまの報告について御質疑はありませんか。
小串委員
日程なんかはもう出ているんでしょうか。2学期制をやるところとやらないところとどう違っているのか、わかれば教えてください。
相澤教育改革担当課長
2学期制実施校につきましては、保護者あるいはPTA向けにリーフレットを作成いたしまして、それを各学校の方に配付しているところでございます。ですから、そういう資料についてはまた委員さんのところに配付していきたいと思っております。
委員長
いや、今聞いているのは、全体の予定の違い、つまり夏休みとかなんとかについてははっきりしているんですかという、そういう質問なんだけど。
相澤教育改革担当課長
2学期制を導入するところにつきましては、特に夏休みですけれども、2日間を短縮する、そして秋休みは10月15日から16日、13日と14日も合わせまして、今申し上げましたように4日間ということで示してございます。ですから、今までのところとはそこが違うということでお示ししてございます。
小串委員
2日間短縮ということは、具体的にいえば、例えば8月30日から夏休み明けが始まるということですか。それで、10月12日までが1学期ということですか。具体的に言ってくれなきゃ……。
相澤教育改革担当課長
夏休み明けは今、委員御指摘のように8月30日からということになります。それで、秋休みは10月13日から16日ということになります。
委員長
小串先生、資料(資料5)がたくさんこちらの理事者側にあるようですが、もらいますか。
小串委員
持っているんですか。
委員長
若干休憩します。
(午後1時46分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時46分)
委員長
ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了したいと思います。
次に、3番、学校統合委員会の検討状況について(資料6)の報告を求めます。
相澤教育改革担当課長
それでは、学校統合委員会の検討状況について御報告させていただきます。
平成20年度に統合いたします第六中学校・第十一中学校及び桃園第三小学校・仲町小学校・桃丘小学校の学校再編につきましては、町会、PTA、学校関係者などを構成員とする学校統合委員会を昨年設置いたしまして、統合新校の校名、改修工事、学校指定品などについて継続的に検討をしてございます。9月までの検討状況につきましては昨年10月に当委員会に報告させていただきましたが、このたび統合委員会として統合新校の校名の意見を取りまとめましたので、御報告させていただきます。
まず、第六中学校・第十一中学校の統合委員会でございますが、恐れ入りますが裏面をごらんいただきたいと思います。校名の検討に当たりましては、広く通学区域の児童・生徒、地域の皆さんに校名の公募を行いまして、その結果をもとに慎重に検討し、段階的に候補を絞ってまいりました。最終的に、1月に開催されました第8回の統合委員会で「中野区立緑野中学校」とすることで意見がまとまりました。「緑」という字に中野の「野」という字の「緑野中学校」でございます。理由といたしましては、統合新校が設置される第十一中の敷地でございますが、校内に緑が多い、周辺も緑が多い、また、緑にはすがすがしさや新緑から成長のイメージがあり、統合新校のスタートにふさわしい。また、中野区立学校であることから、「緑」という字に中野の「野」を組み合わせるということもございまして、この校名としたものでございます。
続きまして、次ページ、3ページをごらんいただきたいと思います。桃園第三小学校・仲町小学校・桃丘小学校の学校統合委員会でございますが、同じように校名の公募を経て段階的に検討を行いまして、1月に開催されました第6回の統合委員会で「中野区立桃花小学校」--桃の花と書きます--とすることで意見がまとまってございます。選定理由といたしましては、統合新校の周辺地域の昔の地名は桃園ということもございます。地域になじみのあるそういった字を入れることが未来を担う子どもたちのために大切であり、また、子どもたちにとって読みやすい、書きやすい、なじみやすい、桃花の桃の花のイメージから子どもたちの情感を育て、潤いのある校名であるということでございます。
なお、各統合委員会の校名の各段階における検討状況につきましては教育委員会のホームページに掲載し、また、統合新校の通学区域、関係小・中学校の児童・生徒、保護者に統合委員会ニュースとして配付し、情報提供をしてきたところでございます。また、校名につきましては、最終的に中野区立学校設置条例の改正ということになりますので、教育委員会での協議を踏まえた後に中野区立学校設置条例の一部改正案として区議会の第2回定例会に議案として御提案をする予定でございます。
雑駁でございますが、以上でございます。
委員長
本報告について御質疑ございませんか。--よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で本報告については終了いたします。
次に、4番、平成19年度新規給食調理業務委託校の内定についての報告を求めます。
大沼学校教育担当参事
それでは、口頭で報告させていただきます。平成19年度新規給食調理業務委託校の内定でございます。3校を予定しています。多田小学校、大和小学校です。それから中学校は富士見中学校の3校を予定しています。富士見中学校によりまして中学校は全校委託化になります。
委員長
ただいまの報告について何か御質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、ちょっと1点だけいいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
飯島委員
桃三の小学校、給食室の改築をするということで、給食が休みの期間を超えて、夏休みを超えてその改築工事が続くと。それで、給食がなくなっちゃう時期があるということなんですが、その辺のことについては、既にもうここは委託をしているところの学校、その辺のことはどういうふうになっているんですか。
大沼学校教育担当参事
桃園第三小学校が統合になりまして生徒数がふえます。したがいまして、今の調理室では手狭なので全面床を改修します。その工期が10月ころまでかかるということでございます。その点については学校の方からPTAの役員さんにお話ししており、また、1月25日に実施された新1年生の保護者会でも説明をしているところです。それから2月15日に全体保護者会が予定されています。そのときにも工事概要等、そういった給食機関がなくなる、いわゆる夏休みが終わって、その後10月までは、いわば給食体制はとれないというようなことをお話しする予定です。それで、対応としては、我々としては学校、地域、PTAと連携をとりながら弁当をつくっていただくような動きなどを保護者に説明し、御理解して実施していきたいと思っています。
飯島委員
そこで、お弁当になるということで、なかなかお弁当になれていない保護者の方も多い。できればレシピ等ね、お弁当の。いわゆる栄養士さんなんかは仕事がその間ないわけですから、参考としてというような意見もあるようなので、よくその辺はそごのないように、しかも統合新校の場所ですから、ぜひそれは--これは要望ですから、お答えは結構です。
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
それから、5番、中野区こども読書活動推進計画(案)パブリックコメント手続きの実施結果についての報告を求めます。
倉光中央図書館長
それでは、御報告させていただきます。
まず、お手元に関係資料が全部で4点ございます。まず、3点目(資料9)をごらんいただきたいと思います。今回お手元に御用意いたしましたのは、中野区子ども読書活動推進計画(案)と、及びそのパブリックコメントの実施結果ということで御報告をさせていただきます。
前回、12月の文教委員会におきましては、この読書活動推進計画の素案という形で皆様に御報告を差し上げたところでございますが、この後、素案を公表いたしまして、区民による意見交換会等の手続を経まして、12月22日から1月10日までパブリックコメントにかけました。その際の素案から案への相違点につきまして、3点目の資料に対照表の形でまとめておりますので、まずこれを御報告させていただきます。
素案から案に向けての修正箇所は3か所ございました。修正内容につきましては3点の表のとおりにまとめてございます。まず、第1点目が、第1章第3節の計画の目指す将来像につきまして、素案の段階では、「子どもと一緒に本を読んで感想を話し合ったり」という表現になってございましたが、これを「子どもと一緒に本を読んでコミュニケーションを図ったり」という表現に変えてございます。また、2点目につきましても、第2章第1節につけ加えた文言といたしまして、案の段階では、「大人が自ら読書する姿勢を子どもに見せることも必要です。」という文の後に「そして、本をきっかけとして子どもとのコミュニケーションを深めていきましょう。」という、家庭や地域に対する呼びかけを追加してございます。これらにつきましては、教育ビジョンにおきましてもコミュニケーション能力の向上ということを一つの目標として掲げておりますこと、また、当文教委員会での議論等も踏まえまして、このように案の段階で修正させていただきました。また、3点目でございます。こちらは第2章第2節第2項と申しまして、今後の図書館における読書活動推進の取り組みの部分でございます。素案の段階の表現は、「やさしい記述の本、日本語以外の資料なども」となっておりました。こちらを案の段階では「やさしい記述の本、英語、中国語、ハングルなど日本語以外の」というふうに、よりわかりやすい形に例示を加えた形で改めてございます。
以上3点が12月の文教委員会で御報告申し上げました素案から案への段階での修正内容でございます。
なお、お手元に御用意いたしましたのは、修正後の案、パブリックコメントに付した案(資料10)でございます。
続きまして、1点目の資料(資料7)にお戻りいただきまして、パブリックコメントの手続の実施結果について御報告を申し上げます。
意見の募集期間といたしましては、平成18年12月22日から19年1月10日までの20日間でございました。意見の提出者数は2名、意見の件数は合計39件ございました。意見の内容につきましては、別紙2点目の資料(資料8)のとおりまとめてございます。提出方法につきましてはファクシミリによる送付でございました。
なお、提出された意見の概要をかいつまんで申し上げます。
まず、(1)計画全体に関するものでございます。1番目、パブリック・コメントの期間につきまして延長を求める意見がございました。続いて、2、3などでございますが、計画案の中に所管部署名を明記するようにという御意見をいただいております。それから6番でございますが、予算の裏づけをすべきであるとの御意見、さらに8番、9番等では国の法律等を載せるべきである、あるいは序文などを載せるべきであるという御意見をいただいております。
続きまして、2ページ目、(2)でございますが、第1章計画の目標等に関するものでございますが、こちらにつきましては文言の修正の御提案ということで幾つかいただいてございます。
次いで、(3)第2章です。こちらは家庭や地域における読書活動の推進につきましてでございます。主なものは表現の修正あるいは御提案という形でございました。また、20番ではブックスタート事業への参加の検討を求めるもの、また、23番では「地域の子ども施設」という表現がわかりにくいので、具体的に改めるべきであるという御意見をいただきました。また、3ページ目に参りまして、25番から30番までになりますけれども、いわゆるメディアの影響力に対する懸念を表明された御意見も幾つか寄せられました。
(4)は、第2章図書館の部分に関してでございますけれども、表現の修正あるいは御提案を求めるもの、また、32番、33番のように図書館の施設整備に関する御意見、さらに35、36では人材育成に関する御意見等をいただいたところでございます。
また、(5)学校に関するものといたしましては、学校図書館の利用拡大、地域開放について必要はないのではという御意見などもいただいたところでございます。
なお、今後の予定でございますが、パブリックコメントにつきましては、手続にのっとりまして計画決定の段階で教育委員会の考え方を付してあわせて公表させていただくと、このような運びになってございます。計画策定の目途といたしましては2月中の教育委員会で御決定をいただければということで、現在御協議をいただいているところでございます。
以上、御報告申し上げます。
委員長
ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。
篠委員
これは、素案はいただいて、それで、この中野区の施策がすべてそうなんですが、この素案から案に行く手続、具体的には読書活動推進計画の上でお答えいただければ結構なんですが、もう議会のチェックというのは一切ない。要するに、文教委員会で意見を申し上げる機会はありますよね。それで、きょうのは案ですから、まだ意見を言えるということなんですね。
倉光中央図書館長
私ども、12月の文教委員会の段階で素案という形で御提示させていただきました。その際、さまざまな御意見を委員の皆様からいただいたところでございます。また、そのときにいただいた御意見に対する私どもとしての考え方についても御説明をさせていただきました。中野区の場合、素案を区民に対して公表するというのが一般的なルールになってございまして、その手続をこの計画につきましてもきちんと踏んでございます。意見交換会と、それから公表した素案に対してもやはり40件近い御意見はいただいております。ですので、私ども、今回パブリックコメントに供しました案につきましては、基本的には相当程度固まったものを御提示したと自負しております。
久保委員
パブリックコメントのときにはいつも言われていることですけれども、非常に期間が短いということですとか、また、年末から年始にかけてということで、本当に答えたくても答えられなかったというような声が私のところにも届いております。それで、パブリックコメントの結果報告をいただきましたけれども、今回寄せられた意見というのはどこかに反映をされたんでしょうか。
倉光中央図書館長
お寄せいただいた意見は内容もさまざまでございますので、今後教育委員会の中で御協議をいただき、最終的に計画にもし反映させるものがあれば反映させていくという形になろうかと思います。
久保委員
最終的にということは、案が取れるまでの間に今回のパブリックコメントの結果が盛り込まれる場合もあるんでしょうか。例えば文言の修正とさっき図書館長はおっしゃいましたけれども、大きくこれは内容にかかわるものがたくさんあるなと思うんですね。2ページの方の20番のブックスタート事業への参加も検討しますとかと、これは事業の内容そのものであったりとか、また3ページの方もですが、乳幼児サービスの授乳室ですとか、障害のある子へのサービスのためにバリアフリー化ですとか、これも施設に大きくかかわってきますよね。単なる文言の修正とは思えないんですが、その辺のところは反映させる、そういう予定はあるんでしょうか。
倉光中央図書館長
今の段階で個々の御意見についてどれを反映させ、どれを反映させないということはちょっと申し上げるのが、教育委員会でもまだ御協議いただいている最中なので、できないことではございます。ただ、私どもが現在考えているところでは、ブックスタート事業につきましてはさまざまなやり方があろうかとは思いますけれども、現在中野の場合、本そのものをお配りするという形ではなくて、本を御紹介したリストにこういった形で本との出会いをという進め方も含めたパンフレット的なものをお配りするという形で実施をしておりますので、この形を継続したいというのが図書館の考え方でございます。
また、御指摘のございました授乳室ですとかあるいは設備のバリアフリー化の問題につきましては、施設の改修等の機会をとらえてバリアフリーを志して引き続きいきたいとは思っておりますが、直ちに改修というふうなことは現段階では難しいので、例えば授乳などの必要があるお客様がお見えになった場合には、お申し出により図書館の施設の一部を御利用いただくというようなことも場合によっては考えていきたいと、こういうふうに考えております。
久保委員
19年から23年の5年間ということで計画の期間がありますので、この5年間の間では無理な部分もあると思うんですね、計画としては。ただ、考え方としては非常に重要な視点が入っていると思うんですね。いつもこのパブリックコメントを区民の方たちが答える意欲をなくしてしまうのは何も反映されなかったということで、これはもうこの委員会でもたびたび出ている話です。これが例えば計画そのものは大きく変えることはできなかったけれども、皆さんの意見はきちんと受けとめたというようなことも公表すべきじゃないかと思うんですね。こういう意見がありましたということだけを報告するのではなくて、この意見に対してはこういう検討をされたとか、今、館長がおっしゃったように、ブックスタートというのは中野区ではこのような形でやっていますという御説明がありましたけれども、そういった回答を載せるとか、そういうことをやはりきちっとしていかないと、せっかく区民の方たちが声を上げてくださっても、それがむだになってしまう。本当に私はすごく、お二人の方だったようですけれども、短期間の間にいろんな御意見をいただいた、これは非常に貴重なことだと思うので、しっかりそこには答えていっていただきたいと思うんですが、その辺はいかがですか。
倉光中央図書館長
最終的に教育委員会で計画が決定された暁には、このパブリックコメントの結果につきましても、今御指摘のありましたとおり御意見の概要と、それに対する教育委員会の受けとめ方、考え方についてもあわせて御報告といいますか、計画とあわせて公表をさせていただきたいと考えております。
久保委員
それから、先ほどの施設のことなんですが、直ちに改修は難しいというお話がありました。来年度、19年度には鷺宮地域センターの耐震改修にあわせて一部トイレのバリアフリー化なども行われる予定になっていますけれども、やはりこういった改修のときに図書館のバリアフリー化、この改修時期、図書館はどうなるのかというようなことも今皆さんから聞かれているところでございますけれども、その辺のことは、中央図書館としては地域センターの改修にあわせてバリアフリー化を行うとか授乳室を設置するとかということは検討なさったんでしょうか。
倉光中央図書館長
現在、鷺宮図書館につきましては障害者対応のお手洗いがないという現状がございました。これにつきましては鷺宮地域センターの耐震改修時に何とかならないものかなというふうに私どもはかねてより思っていたところですが、幸いこういった機会がございましたので、耐震改修工事とあわせて、工事の所管は主として地域活動推進分野になりますけれども、そちらと営繕課の方で現在設計作業に入るというふうに聞いております。また、本町図書館のようにエレベーター等のない施設がまだございますので、それらにつきましても問題意識は持っております。今後の課題として重要なことだという認識は持ってございます。
あと、御指摘のありました授乳室につきましては、なかなか現在の、特に地域図書館はスペースに限りがある中で、直ちに常設のものをつくるということは難しいかとは思っております。ただ、今までもお申し出があった場合については、例えば中央館であればお話し室なり、あるいは地域図書館であればどこかそのときに使える場所を御提供するというようなことも含めて、ソフト面での対応は図ってまいりたいと、このように考えております。
久保委員
鷺宮の図書館のバリアフリーのことなんですが、トイレだけではなくて、非常に狭小なスペースの部分で、先日も車いすで図書館を利用された方が本当にもうぎりぎりなんです。手を横に入れたら通れないぐらいのスペースしかなくて、非常にこれは危険だと思いますので、何とか今回の改修にあわせてその辺も検討していただく必要があると思うんですが、いかがでしょうか。
倉光中央図書館長
現在、営繕部門の方で具体的な耐震改修工事の内容の検討を進めています。それで、どのような工法をとるかにもよるかと思いますが、図書館のスペースにつきましては、例えば耐力壁ですとか筋交いを入れた場合に、スペースにある程度制約が出る可能性もあるというふうに聞いております。ただ、図書館といたしましては、極力所蔵冊数や、今も御指摘のございましたように、車いすの方が通って中で回転できるようなスペース、これはできるだけ確保していきたいと考えておりますので、今後具体的な工事の補強案が固まった段階で館内の配置については図書館側で検討していきたいと考えております。
はっとり委員
先ほどからの委員の御質問に対する御答弁でもこの計画に対する自負をお持ちだということはよくわかりますし、そういうことはとても大切なことだとは思います。しかし、私も今回この素案が出てからこれまで区民の方からもいろいろと御意見をいただきまして、各地のこれまでつくられてきた活動推進計画をいろいろと調べてみたんですけれども、やっぱり私はそれほど中野区が自信を持って出されるほどのものなのかなと、本当にこれは大変失礼な言い方かもしれませんけれども、そんなふうに感じているところです。それで、前回の4定のときのこの委員会でも委員長の方からの御指摘もあったと思うんですけれども、やはりもっと広く、専門家も含めて、庁内だけではなくて、もっと十分な意見を聞いた上で計画策定をすべきではなかったのかなというふうに思っているところです。
それで、先ほども篠委員の方から素案から案になって、それで実際に計画になるまで、私たちのこの委員会、議会で意見交換をする、議論をするところが本当に少ないということを御指摘されていましたけれども、私も本当にそうだと思うんですね。パブリックコメントをかけた結果をきょう御報告されましたけれども、やはりその前に素案から案になった段階で私たちにも報告をいただきたかったなと、これは今後の問題としてきちんとしていただきたいというのを要望しておきたいと思うんですけれども。それで、これからこの案をつくって今年度中に策定ということになると思いますが、これの計画の見直しということについてはどのようにお考えになっていらっしゃるでしょうか。
倉光中央図書館長
現時点ではまだ今年度中に策定をするということでございますので、すぐに何か子どもの読書をめぐって、あるいは中野の子どもをめぐって大幅な状況の変化があるということは、今の段階ではちょっと考えにくいのかなと思います。ですので、状況に応じた見直しという意味ではすぐには想定はできないかなと思いますけれども、それは今後の状況変化等で必要が生じた場合にお話しになるのかなというふうには思っております。
はっとり委員
今、新しい中野をつくる10か年計画におきましても、毎年PDCAサイクルにかけて見直しを図っていくというのが基本になっていますよね。当然こういう個別の計画についてもそうした取り組みというのが必要になってくるんだろうと思うんです。これまで区民の方との意見交換の中ではもう5年間、全く見直しをしないというようなお答えをされているということですので、やはりもう少し柔軟性を持った形で取り組みをぜひお願いしたいというふうに、これは要望としてお伝えしておきたいと思います。
それから、例えば中身の問題でもこの前の委員会の議論でもありましたけれども、1人20冊ぐらいですよね、借りている冊数が、子どもたちの。それで、今、沖縄県が一昨年からですか、1人100冊を目標にというような取り組みをされていて、それが今全国の自治体に広がりつつあるということも、今回私もいろいろ調べてみてわかったんですけれども、そういう目標についても、できないような目標を立てるんじゃなくて、今こうだから5年間でどのぐらいにしていくのかということも考え合わせながら推進についても考えていく、あるいは本をふやしていくということもそうですけれども、そういうことにつなげていっていただくということも非常に大事なことかなというふうに思いますので、ぜひその点も要望として伝えさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
委員長
お答えの範囲があれば。図書館長、いいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、それは要望ということで。
時間も迫っておりますので、種々委員の皆様からはこの報告のあり方について、本来であれば区民対話集会の内容も含めて案になる前に御報告があってしかるべきであったかなと思ったりいたしますが、その点は十分理事者の皆さんも今後の対応としてお願いをしておきます。委員長からも。
ただいまの御報告は以上で終了ということにさせていただきます。
そのほかに理事者から何か報告はございませんでしょうか。
大沼学校教育担当参事
平成18年度卒業式及び平成19年度入学式について、資料(資料11)を用意しておりますので、ちょっとお話しします。
委員長
では、急いで配ってください。
委員会を暫時休憩します。
(午後2時15分)
委員長
では、委員会を再開いたします。
(午後2時15分)
大沼学校教育担当参事
平成18年度卒業式は、幼稚園は3月19日、小学校は3月22日、中学校は3月20日でございます。時間はそれぞれ記載のとおりでございます。平成19年度入学式は、幼稚園は4月10日、小学校は4月6日、中学校は4月9日、時間はそれぞれ記載のとおりです。来賓については、各学校より招待状が送付されます。それで受付において御来賓席に御案内いたします。校長が行う式典に御出席賜りたいと思います。ことしから招待状が届きまして、その招待された方は来賓席に御案内しますということでございます。よろしくお願いいたします。
委員長
よろしいですか、ただいまの報告は。ペーパーとかが来ましたが。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
なお、こういうことについての関連のことはしかるべき場所で何かお話があるかもしれません。
それでは、これから委員会を休憩して東京子ども図書館の視察を行いたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時17分)
委員長
再開いたします。
(午後4時11分)
お疲れさまでございました。議題のその他に入ります。
その他で、理事者の方から何か情報提供等ありますか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、ちょっと、事の性格があるので、休憩中に情報提供を受けたいと思います。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時11分)
委員長
では、委員会を再開いたします。
(午後4時14分)
次回の日程の問題ですけれども、次回は第1回定例会中で、何か特別に緊急なことがあれば正副から改めて委員会設定をお願いするということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、さよう確認をいたします。
以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者の皆さんから特に発言はございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で本日の文教委員会を散会いたします。
(午後4時14分)