平成19年08月10日中野区議会文教委員会
平成19年08月10日中野区議会文教委員会の会議録
平成19年08月10日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成19年8月10日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成19年8月10日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時22分

○出席委員(9名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 小堤 勇委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 教育改革担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 岡田 浩二

○委員長署名


審査日程
○議題
 学校教育の充実について
○所管事項の報告
 1 区立小学校における子どもをめぐる状況について(教育委員会事務局)
 2 中野区区有施設耐震改修計画(案)について(教育経営担当)
 3 中野区立小中学校校舎のあり方検討会報告書について(教育経営担当)
 4 学校統合委員会の設置について(教育改革担当)
 5 第九中学校、中央中学校統合の考え方について(教育改革担当)
 6 平成19年度小・中学校連合行事日程について(学校教育担当)
 7 平成19年度小・中学校周年行事日程について(学校教育担当)
 8 中野体育館における天井材落下事故及び対応について(生涯学習担当)
 9 仲町小学校跡施設活用整備にかかる「地域スポーツクラブ」について(生涯学習担当)
10 その他
  (1)武蔵台小学校の校庭の芝生化について
○地方都市行政視察について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように進めます。
 なお、審査は午後5時を目途に進め、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 学校教育の充実についてを議題に供します。
 所管事項の報告をいたしたい旨の申し出がありますので、報告を受けたいと思います。
 最初に、1番、区立小学校における子どもをめぐる状況についての報告を求めます。
竹内教育委員会事務局次長
 それでは、ことしの3月23日にございました区立小学校におけるいじめ等の事故の訴えについて、教育委員会としての調査結果がまとまりましたので、御報告(資料2)をいたします。
 まず、1の調査事項及び調査方法について御説明いたします。
 調査事項は3点ございます。マル1といたしまして事故等の発生状況、マル2といたしまして事故等に対する学校の対応状況、マル3として学校教育法施行規則に定める表簿の備えつけ及び記載事項でございます。この調査事項のマル1とマル2につきましては、訴状と、それに添付されました証拠書類をもとに担任教諭、校長、養護教諭等から聞き取りを行うとともに、関係書類の記録内容の確認を行いました。また、訴えを受けたXらの保護者の弁護士からは、答弁書として訴状に記載された事故等に対する認否及び反論の提出を受けましたので、これについても事実確認の資料といたしました。調査事項のマル3につきましては、学校が備えるべきとされている表簿について確認をしたところでございます。
 続きまして、2の事故発生状況及び対応状況でございますが、これは調査事項のマル1とマル2ということになるわけでございます。訴状には、平成18年4月以降発生した事故等について記述されておりますが、個人情報であるということと、名前の挙がっている子どもさんに対する配慮ということから、一つひとつの具体的内容については触れておりませんが、調査結果といたしましては、事故等発生の事実を確認できたものもございますが、学校からの聞き取りの内容や答弁書の内容等との相違があるため、事故等の発生自体確認できないものですとか、事故等の発生については確認ができたが、事故等に至る経緯やけがの状況などについて確認に至らなかったものも多くございました。
 調査を通して指摘すべき事項として、四つ掲げております。
 まず一つ目は、いじめを受けたとの訴えに対し、訴えを受けましたXらはそれを全面的に否定しております。また、「殴る、蹴るの暴行を継続的に」受けたとの訴えについても、訴えを受けましたXらと、それから学校の認識は、本件訴えに係るけがは遊びやふざけ合っている中での出来事であったり、遊びが高じた場面で起こったものであるというように、大きく異なっております。
 このようなことからいたしますと、訴えを受けましたXらはいじめとの認識がなく、遊びのつもりで行っていたことが訴えを起こしたAらにはいじめとして受けとめられていたということになるというふうに考えてございます。いじめとして受けとめた子どもにとってはやはり大変つらいものであったろうと考えているところでございます。
 このように受けとめ方の違いといったことがあるわけでございますが、学校としては少なくとも遊びにおいて子ども同士が原因となりけがをするというようなことについて、保護者の方から要望等が出ておりましたので、例えば学級の中で子どもたちに遊びについての話し合いの機会を設けた上で、けがをするような遊び方は制限するなどの対応をとる必要があったというふうに判断したところでございます。
 二つ目は、子どもに対する対応についてですが、担任教諭は、事故等を知ったときには、そこに、3ページの上の方になりますが、基本的な対応といたしまして、それぞれ関係する子どもを呼んで、一緒に事実の確認を行った上で、必要な指導と謝罪をさせております。しかし、同じ子どもたちが関係した事故等が複数発生しているという状況においては、そのような一般的な対応にとどまらず、より慎重な対応が必要であったというふうに考えているところでございます。
 (3)でございます。三つ目でございます。担任教諭は、事故発生を知ったときには、保護者にも連絡をし、保護者同士で謝罪といったようなことも行われております。こうした連絡と謝罪により担任教諭は一つひとつの事故等については解決をしたというふうに認識をしていたところでございます。しかし、同じ保護者が何度も謝罪するというような状況におきましては、学校としては事故等の防止に向けた取り組みをしっかりと行う必要があったというふうに考えてございます。
 (4)のところでございます。四つ目ですが、本件事故等の多くの場合において、担任教諭から校長・副校長に報告がなく、校長・副校長が知らないというような状況にございました。必ずしもすべての場合、報告が必要というものばかりではないわけですが、日常的に教職員の間で子どもたちの状況や事故等について情報共有、それから対応について確認し合うという組織的な対応については、十分にはできていなかったと言わざるを得ないと判断したところでございます。
 3ページの3のところ、表簿の備付け及び記載状況のところでございます。
 (1)のところには、学校教育法施行規則第15条第1項において、学校において備えなければならない表簿として、七つに分けて表簿が定められております。ページをめくっていただいて、4ページをごらんください。また、中野区立学校の管理運営に関する規則第21条第1項、ここでも備えつけるべき表簿として10の表簿を定めております。このうち、学校教育法施行規則のマル5にございます入学者の選抜及び成績考査に関する表簿というのは、当区においては選抜を実施していないことからございませんが、その他の表簿については学校において備えられ、適正に記載・処理されていることを確認いたしました。
 それから、(2)のところでございます。備えつけるべきというふうにされている表簿については以上のようなことでございますけども、訴えを起こされましたAらの保護者の皆さんは、けがに関して、それとは別に、保健日誌、それから緊急タクシー代請求書、災害報告書、医療等の状況及び保健室来室記録といった書類の関係部分の写しを求めに応じて、私ども、提供したところでございます。
 しかし、これらの記載内容が不十分であるということですとか、記録自体がないことを御指摘を受けておりまして、そうしたことが学校における子どもたちの実態の正確な把握や適正な対応、保護者への正確な報告といったことができていない原因であるというふうに御主張されているところでございます。
 このうち、保健日誌、それから保健室来室記録というものにつきましては、業務上の必要に応じて養護教諭が任意に作成しているものでございますが、学校の環境衛生を管理し、教職員や子どもたちの保健と安全を管理する上で重要と考えてございますので、今後、教育委員会として統一的な扱いを定める考えでございます。
 なお、児童・生徒が傷害事故を起こした場合には、傷害事故発生報告書というのを学校は教育長へ提出することとなってございますが、その提出の判断は校長に任されてございます。この報告書につきましては、傷害事故発生時の記録の確保と事故防止の対応策の策定に役立てるため、早急にこの報告書により報告する事故の具体的基準といったものについて規定を整備し、徹底を図る考えでございます。
 最後、終わりにという部分でございますが、まず、学校で起きた問題は、子どもたちと担任教諭を基本とした上で、さまざまな方々が子どもたちにとって最もよい解決策を見出すということを目的として、話し合いや具体的な取り組みを重ねることにより解決を図ることができるというふうに考えております。ただ、本件につきましては、このような話し合いの過程が十分にとられておりません。これは、学校が当該保護者の信頼を得られていなかったことにほかならず、反省すべきことというふうに感じております。
 また、本件調査を通じて改めて認識できることといたしまして、保護者の皆さんが教師や学校にやってほしいというふうに求めていることや期待していることと、教師や学校が学校教育として行うべきことと考えていることとの間にずれがあるのではないかというふうに考えてございます。その解消や相互理解のためには、学校教育の疑問ですとか課題について話す場や話し合う場などの体制が学校により一層求められているところであるというふうに考えております。
 教育委員会といたしましては、これは既に御報告をしているところでございますが、4月以降、応急対策を当該学校に行っております。また、学校においても校長を中心に組織一体となって学校運営に取り組んでいるところでございまして、この結果、子どもたちについては安定した学校生活を送ることができているというふうに認識しております。
 教育委員会といたしましては、区立学校におけるいじめ等の事故への総合的な対策を早期に構築する必要があるというふうに考えておりまして、そのため、検討会を設置して、教育委員会が行うべき施策や各学校において取り組むべき事項について明らかにしていく考えでございます。
 報告書としては以上でございます。
委員長
 本報告についての質疑につきましては、あらかじめお願いしたいことがございますので、委員会を休憩いたします。

(午後1時12分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後1時13分)

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

小堤委員
 2ページなんですけれども、暴行についてというところで、遊びが高じた場面で起こったものであるということがX等及び学校の認識であるというふうに書いてあるんですね。この学校の認識ということで、これは教育委員会でもそういうような立場に立つわけですか。
竹内教育委員会事務局次長
 本件訴えにつきましては、訴状に記載された事実がございますので、それについて一つずつ私ども調査委員会として調査を行ったところでございます。その結果について申し上げれば、確かにけが等がございますが、それについてはここに書いてあるような状況の中で起こっているというのが学校の認識ということでございます。
小堤委員
 そういう答弁ですと、今回そういう暴力を伴うようないじめではなかったと、しかし、暴力全体についてはこういうような形でこれから区としても対応していかなきゃならないというような、教訓的なものとしてこのまとめというのをつくったということなんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 まず、今回の調査事項といたしましては、事故等の発生状況といたしているところでございます。それから、その調査方法といたしましても、当事者の主張をもとにその事実を確認するという方法をとったところでございますが、いじめの認識については、ここにも記載してございますとおり、当事者間で全く異なっておりますので、その確認というのは難しいというふうに考えております。しかし、いじめられた児童・生徒の立場に立って行うということが基本であるというふうに考えておりますので、その訴えを起こしたお子さんがいじめとして受けとめたということについては、これは尊重しなければいけないですし、それを尊重した対応というのを考えていかなくちゃいけないというふうに考えているところでございます。
小堤委員
 それで、きょうの朝日新聞の朝刊なんですけども、都の教育委員会は、9日、都内の公立小・中・高と特別支援学校の06年度の児童・生徒の問題行動をまとめたと。暴力行為の発生件数は前年度の2倍近くと。そして、いじめが認知された学校数、小学校に限れば全体の57%に当たる758校で3,841件に上ると。これ自体急にふえたわけですけれども、いじめの状況調査で、これまでの学校がいじめ発生と確認した発生件数から、本人がいじめと感じ、学校が把握した認知件数に調査方法を変更したということでふえたということなんですね。こういうふうにして都の教育委員会の方でも変えてきているところを見ると、今回明確に加害を受けたという被害児童の方から訴えがあったときに、もっとやっぱり積極的な区の対応があってしかるべきではなかったんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 確かにきょう新聞に出ています調査では、いじめのとらえ方を少し緩くしたといいますか、定義を緩和したということになっています。先ほども申しましたとおり、やはりいじめといったような問題につきましては、いじめられたという児童・生徒さんの立場に立って考えていくというのが大前提でございますので、その点については、私ども、これまでも変わらないところだというふうに考えてございますので、そういった子どもさんの立場に立った対応というのをきちんとやっていくということで考えてございます。
小堤委員
 そういう答弁をいただきましたので、ぜひそういう方向でこれからしっかりやっていただきたいというふうに思います。
いながき委員
 この件に関して、保護者側の関係者の方からちょっとお話をお聞きする機会があったんですけれども、お話を聞きますと、このいじめられた子の症状というんですか、顔がはれ上がって、変な話、言葉は悪いですけど、ぼこぼこに殴られた、それぐらいの状況だったというお話を私は関係者の方から耳にしたんですね。かつ、ここには書かれていませんけれども、教師の側もいじめに加わっていたと、そういったお話を耳にしました。その件に関してここでは触れられていないんですけれども、教育委員会の方にはそういった報告は一切上がっていないんでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 今、委員がおっしゃられたような、子どもさんの顔の状況といったような訴えは、この訴状の中にはなかったというふうに考えております。
 それから、訴状の中には、教師が見過ごしていたというような記述はございますけども、それに加担して何かをやったというような記述についてもございません。
いながき委員
 教育委員会としては、実際にそのお子様ですとか、保護者の方とお話をして、ヒアリングをされたということなんでしょうか。教師が一方的に校長先生や教師側からのみのお話……。
竹内教育委員会事務局次長
 被害を受けられたという保護者の方からは、訴状という中で、また訴状というものにはその保護者の方々が弁護士の方に陳述した詳細な記録というのがついてございます。その中でかなり具体的なことが書かれております。訴えられた方については、そういったもので詳細な記録という形で提出を受けているところでございます。
 それから、それに対する訴えを受けられた方からのものにつきましては、先ほども御説明しましたけども、反論という形での答弁書というものをいただいております。
 それから、学校側の認識については、これは校長、担任教諭等々から聞き取り、こういったことがあったということを、訴えがあったわけですので、それについて1件ずつ確認をするということをやってまいりました。
いながき委員
 それでは、その訴状の文章のみから判断されたということですか。
竹内教育委員会事務局次長
 もともとが訴状に書いてあることを事実の確認をするようにというのが訴えを起こされた方々の要求でございますので、それについて確認するということを私どもでさせていただいたところでございます。
いながき委員
 でも、こういったマスコミにまでも出た問題ですので、もう少し実際にお子さんに会って話を聞いたりだとか、家庭訪問して当事者の方から具体的に話を聞くということも大事だと思います。
 あと、現在、このいじめられた子たちの状況というのはどうなっているんでしょうか。ちゃんと問題なく学校に通って、つつがなく学校生活を送れていらっしゃるのでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 一つには、訴えを起こされた方々と会ってお話しした段階では、お子さん方から直接私どもがヒアリングをするというようなことについては希望されないということをお話を承っております。
 それから、現在の学校の状況につきましては、学校として子どもさん方にきちんとした対応をしておりますので、子どもさんたちについては安心して学校に通える状況にあるというふうに認識をしております。
いながき委員
 認識しているということは、きちんといじめられたお子さんたちも元気に学校にもう通われていると。
竹内教育委員会事務局次長
 先日、この訴えを起こされている方とお会いする機会があったんですけども、全員の方ではないんですけども、その方のお話としては、御自分としては今学校については不満とかそういったことはないというようなお話を承っております。
大内委員
 今、最初、いながき委員の質問のところで、被害を受けた子が顔がはれ上がっていた、先生も加わったみたいな、そんな表現だと思うんだけども、それを聞いてきたと。それについては何と言ったのか。ちょっとはっきり聞こえなかった。
竹内教育委員会事務局次長
 訴状の中に、顔がはれ上がったというような記述についてはございませんというお話をさせていただきました。
 それから、たしかそのいじめに加担したというような表現をされたかと思いますけども、そういったことは担任教諭としても言っておりませんし、訴状の中にも直接何かそのお子さん方に担任教諭が行ったというような記述はなかったというふうに考えております。
大内委員
 だから、どっちが正しいだとか正しくないというか、そちら側の認識不足なのか。ここに書けない話なのか、調べていないのか。この文書には書いていないけども、そういった事実があったとか、それはどっちなのか。
竹内教育委員会事務局次長
 訴状の中には、ここにも記載してございますけども、殴る、けるの暴行を受けたというような記述が何カ所かございます。それは事実です。ただ、その中で、今お話しのあったような顔の状況についての記述はございません。ただ、殴る、けるの暴行を受けたというのはずっと訴状の中に記載されていることでございますので、それについては、そういったことがあったのかなかったのかということについては、学校からのヒアリングの結果、それから加害児童とされる方からの答弁書の内容から一つずつ確認をしたところでございます。
大内委員
 ちゃんと答えないと、先生も加わったという話で表に出ちゃうんですよ。否定するんだったら否定する、それは調べていないんだったら調べていないというふうに、はっきりどっちか言ってくれないと、今言ったいながき委員の発言が公に出て、教育委員会もそれについて否定しなかったという話になるし、それをはっきりしてもらわないと、ちょっと私たちも困っちゃうんですけどね。
竹内教育委員会事務局次長
 それが訴状の中のどの場面のことを指しておっしゃっているのかというところがございます。確かに訴状の中には、休み時間に入るときに、そういう遊びをするときに「頑張れよ」と言ったというような記述があったり、先生が職員室から戻ってきたときに「楽しかったか」といったようなことを言ったというような記述がございます。ただ、それについては、学校の担任教諭の方については、そういった発言ですとか、そういった意図ですとかということについては一切ないということで、私ども、聞いております。
大内委員
 休憩にしてもらえますか。
委員長
 休憩にいたします。

(午後1時27分)

委員長
 それでは、再開します。

(午後1時40分)

大内委員
 先ほどの委員の質疑の中で、学校の先生も一緒に暴行に加わったような趣旨の発言がありましたけれども、もしそうであれば当然懲戒処分なりなんなり起きていると思うんですけれども、実際それの事実についてはどう把握しておるんでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 学校の教諭が暴行に加わったというような御主張についてはございませんし、私どもの調査した結果の中においてもそういったことは一切ございませんでした。
江口委員
 この報告に対する教育委員会はどういう判断をされたのか、まず簡単で結構ですから。
竹内教育委員会事務局次長
 基本的には調査委員会で調査をいたしましたが、当然にきょうここに御報告したものについては、教育委員会としての報告書という形になっております。
 それで、この間、3月にこういった訴えがあって以降、教育委員の皆様にも逐次状況について御報告をし、また調査委員会の進捗状況についても逐次御報告をし、この報告書の内容についても御相談をしながらつくってきているところでございまして、最終的に本日お示ししているものについては教育委員会としての報告書という形をとっているものでございます。
江口委員
 これを見ても本当によくわからないんですよ、いじめというのはいろいろ、当事者同士の言った言わないとか、やったやらないという、それから遊びだった、ふざけていた、いや、向こうからすれば本気だったとか、さまざまな理由があって、これは非常に難しい問題です。報告を受けた中で一番の大きな問題点は、教師、学校側の対応。例えば保護者同士が何度も謝罪しているとか、それは調査した後で教員からそれの報告があったのかどうかと、その辺も前後が書いていないのでわからないんだけど、そういうことを教師の間で知っていながら、担任が知っていながら、そのことに対して自分の認識はもう解決したと思ったというだけで締めてしまっていて、果たして今後仲間の、各教育現場のこれが一つの糧となり、また参考となっていくかという報告書には私は読み取れないんですよ。
 なぜかといいますと、例えば最近の教員の採用試験だって、何かあるとすぐに親のところに飛びなさいとか、面接試験なんかそういう設問が出るわけですよね。それから、必ずすぐ学校長に連絡しなさいとか。そういうもう本当にいじめだとか、事件、事故に対する対応をとれる教師を選ぶということで、そういう設問が結構多いんですね。そういう学校教育、都の教育委員会だってそういうことをきちっとやっていながら、これでいくとほとんどそれがやられていなくて、最後の反省事項、細かなことで学校長、それから副校長に報告しなくてもいい部分もあるとかいっても、報告していない部分もあったように読み取れちゃうんですね。これが果たして今後の中野の学校教育の現場の先生方の一つの判例というか、事件ということで、参考になるかというと、ちっとも参考にならない、これを読んでいて。
 これ、参考になるのは、こういう書類を用意しなきゃいけないんだという、これだけは用意しておかないとやばいなという程度の読み方になっちゃうような報告なんだけども、もう少しこういう教訓で、一つマスコミに出たということが大きなことになったとしても、やっぱり調査委員会という特別にそれを設けてやった以上は、訴状に基づいてというより学校運営全体の中の調査も一緒にやっているわけでしょうから、もっときちっとした現場の対応を、これから各校の対応というものが少しは見えるような、わかるような報告じゃないと、現場の先生、これだとちっともわからないと思うな、これだけじゃ。これを学校に配るわけじゃないだろうけど、今後の教育委員会だとか、校長会だとか、いろんなこういうことの例を説明していくときに、区の教育委員会はこういう判断をしたとかいう説明でも、今後の課題としてこうしてほしいというものが全然見えてこないんですけど、それはいかがでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 一つには、当該校において、やはりこうした反省を踏まえて、この4月以降に、例えばですけれども、1日が終わったところで集まれる職員が集まって情報の共有等、いろんな対応の確認というようなことを日々行っております。記録の作成についても、必要な記録をできる限りきちんとつくるというような取り組みも行われております。そうした大きな、具体的な学校における取り組みにおいても、いろんな改善というのが図られているところでございます。
 それで、一番最後のところに書いてございますけども、今回のこうした調査から出たさまざまな課題ということも確認をできました。それから、各学校での取り組み、改善をしなくちゃいけないところ、それからやはり教育委員会が制度として、施策として持たなければならないと、こういったことについては、今後早急に取りまとめを行って、打ち出していって、子どもさんたちが、また保護者の皆さんも安心していただけるような、中野区立の学校全体、そうしたものにしていきたいというふうに考えているところでございます。
江口委員
 多分訴状にのっとって報告書をまとめたからこういう形になってきているので、よく読み取れない。全体的なこの事件というか、事故というか、そういうことに関して、調査委員会としては訴状は訴状、調査委員会としてはこういう項目も聞き取り調査したり、親に会ったりということも含めて、学校全体の雰囲気もこうだったというのが出てくればわかるんだけど、例えば一番大事な教師と生徒・児童とのつながりというのは全然ここで触れていないのね。例えば、その間、担任が相互の人たちとこういう形の対話をしてきたとか、それから保護者に対してもこういうことをやってきたとか、そういうものが全然ここに出てこないから、報告書を読んでも我々はわからないんだけど、それに対して例えば学校長と副校長はどういう動きをしたというのも書いていない。動きが全然見えてこない報告書だから、これだけ読むとただ訴状に基づいて調査しただけで、実際には担任と児童・生徒の関係というのは今どうなんだろうかとか、それから今学校の中での全体的な動きは、さっき説明があったように、4月からこうなっているけど。じゃあ、このことに関して学校長、副校長はどういう動きをしたのかとか、そういうものが全然見えていないんですよね。
 だから、そういうことが本来大事なことだと私は思うので、そのことをやっぱり、例えば訴状にのっとって報告したけど、最後に別項ぐらい立てて、教育委員会としてはそれ以外の調査ではこうだったとか、そういうことも触れないから、これじゃあ全然、これが外へ出ていったら何が何だかわからないよ。
竹内教育委員会事務局次長
 今、担任教諭、それから学校長等の動きのお話でございますけれども、1個ずつのことについて私ども全部確認をとっておりますけども、それで、それをまとめた形ではありますけども、記載をしております。例えば3ページの一番上のところにありますけども、やはり子どもたちの間に起こったことについてはできるだけその場で時間を置かずに対応することが必要であるという認識に基づいておりまして、担任教諭は、事故発生を知ったときには、基本的な対応として、それぞれ関係する子どもを呼んで、一緒にその事実の確認を行い、なおかつ、必要に応じて指導と子ども同士での謝罪といったようなことをさせているわけでございます。
 それから、(3)のところにもございますけども、担任教諭は、事故発生を知ったときには、基本的には保護者にも連絡をしているということがございます。これは保護者の皆さんからもやはり、両方の保護者に連絡をしてくださいというような御要望があったということもございます。それで、当然、保護者に御連絡をし、保護者間での謝罪ということも行われているところです。学校が入らずに保護者同士でやり合うというような、連絡し合ってそこの場で謝罪をしているというものもございますが、基本的には保護者に連絡をし、保護者間での謝罪といったようなことも行われていることについては確認をしてきたところでございます。
 それから、報告の件については、先ほど来お話をしているとおりでございまして、(4)にあるとおり、そういった済んでいるという認識もあったがために必ずしも報告が十分でなかったというところについては、ここに記載しているところでございます。
江口委員
 そういう説明をされちゃうと本当にわからないのよ。たくさん何回もいろいろと起きたけれども、先生は子どもたちを呼んだりして対応はしている。にもかかわらず、何でこんなことが起きたのかという最後の結論が全然出てこないのね。だって、先生は見事にやってくれているんですね、これ。子どもを呼んで指導、謝罪、それから複数発生した状況においては「一般的対応にとどまらず」ですよ。「子どもたちの集団全体に対する見守りと係わりをより一層強くするとともに」と、見事に対応しているわけ、これでいくとね、子どもたちに対して。親に対してだって、担任がやりとりはしている。それでも、今みたいな認識の違いが出てきているわけだから、そこで一つの解決方法が出てきていたのか、それとももうそこで自分では精いっぱいやったから出てこなかったのかという、その違いがここではあらわれていない。だから、この報告書を読むと本当にその流れ自体がわからないのね、学校のとってきた対応の仕方が。目標が入っていたり、やってきたことが入って、こう努力をしなきゃいけないと入ってきたりという報告なので、その辺もう少しわかりやすい報告にしてもらった方が私はいいと思うんだけど。
竹内教育委員会事務局次長
 報告書といたしましては、教育委員会としてこういった形でまとめておりますので、今後、当然にこれを、今回のことを中野区立の学校全体の中でよりよい学校づくり、また事故等の防止ということに役立てていかなくちゃいけないというふうに考えておりますので、学校と校長会等でお話をする中できちんと、今、委員からお話があったようなところも含めて、話をしていきたいというふうに考えてございます。
伊東委員
 まずお聞きしたいのは、本件にかかわらず、区内でこうしたいじめと称される、あるいは目される課題を抱えている学校というのはどれくらいの割合であるんでしょうか。
入野指導室長
 先ほどのお話がありました、平成18年度の児童・生徒の問題行動調査の結果についてお話をいたしますが、その認知されている件数としましては、本区におきましては小学校で58件、中学校で35件というふうに、昨年末、ことしの3月31日では報告が上がっております。そうしますと、小学校の方は平均1校に2件から3件、それから中学校においても平均1校2件から3件、子どもたちのこういった部分に――これとはまた全然違うレベルも入っておりますけれども、いわゆるいじめとして認知した件数というものは上げられてきております。現在におきましても、4月から7月までにおきましても30件ほどの報告は私ども、7月の末に受けておりまして、それの追跡調査もしております。
伊東委員
 今挙げていただいた数字というのは、ここ数年、あるいはもう10年、長いスパンで見た場合に、増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのか、横ばいなのか。これは細かなデータがないかもしれませんけれど、御意見として伺えたらと思いますが。
入野指導室長
 今のものに関しましては、実はいじめのとらえ方が変わりましたので、昨年までの状況とは私どもは違いまして、やはり認知ということに関しましては非常にふえてといいますか、昨年のデータとは比べられないんですけれども、ふえてきているというふうに思っております。
 そういう面では、学校側も、それから子どもたちも、保護者の方々も「いじめ」という言葉に関しては非常に敏感になってきておりますので、認知という形ではふえてきているかなという印象は持っております。私どもへの御相談もそういうことではふえているかなというふうに思っております。
 ただ、今のお話の、今回の場合のいじめの対応ということで一番多いのは、冷やかしやからかい、悪口や嫌なことを言われると、そういう部分が一番多いということで、そういうものもいじめというふうにした認知の件数ということでございますので、昨年来まで言われておりました「一方的に」とか、「継続的に」とかという言葉ではないという部分でございます。
伊東委員
 それに対して教育委員会というのはどういう対応というか、対策ですね。事前に防げたらそれにこしたことはないんですけれど、現場である学校の教員、あるいは副校長、校長を含めた管理者に対して、どういう対策を講じられてきましたか。
入野指導室長
 私どもといたしましては、一つは大きくは研修ということでやってきております。それは年次研修といいまして、初任者からそれぞれの年次に合わせた研修を行っておりますので、その中にももちろん入れておりますし、管理職は管理職の立場でこういうものに対応するという研修も行ってきております。できれば私どもが具体的な対応に対して具体的な手だてが早くとれるようにということと、もう一つは、年次によっては早期発見という部分も重視しまして、研修のあり方は変えてきております。つまりケースによる、事例研修によるようなものに変えていったりとか、そのケースケースによってやってきております。それは研修の部分でございます。
 実態把握につきましては、6月と11月を中心の月間と置いていまして、ここ数年来、いじめだけでなく、子どもたちの問題行動については、取り組みの中心月間ということで取り組みをお願いしております。子どもたち一人ひとりの状況を把握することを中心に、もし見つければ早く対応できるようにということで、そういうものをしております。
 3点目としましては、教師以外の目も必要であろうということで、委員も御承知のように、心の教室相談員ですとか、スクールカウンセラーですとかの配置を強化してきているところでございます。そういう人たちと教師との連携、それからスクールカウンセラーと相談室の連携、中学校のスクールカウンセラーと小学校の心の教室相談員の連携等々も強化の一つとして行ってきているところでございます。
伊東委員
 今、年次研修ということだったんですけど、年次研修というのはどれくらいのサイクルで行われているんですか。
入野指導室長
 現在行われておりますのは1年次から4年次までは毎年でございます。あとは、10年目研修が行われております。さらに、それぞれ役割を持っております生活指導主任ですとか、教務主任ですとか、そういう立場立場の研修も含めますと、それぞれがかなりの件数で研修を受ける回数になっていると思います。さらに、我々が主催します研修だけではなくて、各学校においても具体例を挙げた研修を行うようにお願いをしてございますので、先ほどお話ししました6月、11月におきましては、校内での研修を必ず組んでもらっております。
伊東委員
 そうした研修が功を奏すれば非常にいいことなんですけれど、実際にはなかなかそうもいかないんじゃないかなと、想像にかたくないんですけれど、こうしたいじめにかかわる問題を抱えている学校で、その解決に当たったプロセス、これは非常にいい例だという、よいステップをちゃんと踏んだというような例は、区内では見受けられているんですか。
入野指導室長
 早期発見というところから対応を具体的にせざるを得なくなっていったケースまで、大変いいケースもございますし、それぞれの学校が取り組まれてきております、今までそれぞれの学校が積み重ねてきています研修のいい例もございますので、そのあたりをこの3月の末から学校から集めまして、今まとめているところでございます。
伊東委員
 それとあと1点、本日の報告でも気になるんですけれど、担当教諭がどうしても自分の力による解決を試みようということで、その報告がおくれているということが問題を大きくしてしまっているということじゃないかと思うんですけれど、教育委員会にちょっとお尋ねしたいんですけれど、こうしたクラス内での、学校内でのいじめが生じたときに、担当教諭というのは子どもたちの監督責任者という位置付けなのか、こういう場合ですと下手をすると当事者になり得ることもあり得るわけですよね、対応の仕方が誤ってしまえば。その辺は教育委員会として教員に対してどういう指導をされているのか、お伺いしたいんですが。
入野指導室長
 まず、1人の目では限界がございますので、常にやはり組織として当たるようにということをお話をしております。それは、こういう問題が発生する前からそれをしていかなきゃいけないかなというふうに思っておりますので、お互いにお互いを見合うという言い方は変なんですけれども、情報の流れは非常にスムーズにいくようにということを管理職にも、それから担当の主任たちにもお話をしているところでございます。特に小学校におきましては、どうしても担任制でございますので、抱えてしまうケースが非常に多いですし、外に見えないケースも出てくる可能性がございますので、そういう部分を重点的に学校では組織運営をするようにということでお願いをしているところでございます。
委員長
 ほかにございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ほかに質疑ございませんようでしたら、以上で本報告について終了いたします。
 次に、2番の中野区区有施設耐震改修計画(案)についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、中野区区有施設耐震改修計画(案)(資料3)につきまして御報告をさせていただきたいと思います。
 この件につきましては、去る2定の中で、この耐震診断結果と対応策についてということで、その基本方針につきまして御報告をさせていただきました。その基本方針に基づきまして、今回、耐震改修計画(案)として取りまとめさせていただきましたので、御報告をさせていただきます。
 まず、耐震改修の基本的な考え方という1番のところでございます。中野区耐震改修促進計画に示されます防災上重要な区有施設の耐震化の目標、これは、この計画では平成27年度までにすべて100%ということで目標を立てておるところでございますが、その着実な実現を図るために各施設の有する耐震性能と施設の経年変化、施設の今後のあり方などを踏まえまして、この具体的な実施計画でございます区有施設の耐震改修計画を取りまとめたというものでございます。
 この耐震改修計画につきましては、その下にございますけれども、耐震改修を必要としない施設、それから必要とする施設ということで分けてございますけれども、基本的には新耐震基準により建築された施設ということで、最近建てられた施設、それからまた鉄筋コンクリートの壁式構造の施設、耐震改修を既に実施したという施設、それから耐震診断の結果、安全であると、Aランクとされた施設と。
 これにつきましては、現在、区有施設、この表がございますが、58.7%の施設につきましてはこういった形で既に安全性が確認されてございます。残りの41.3%の施設につきましては、耐震診断の結果、B、C、Dと各ランクがついてございますけれども、まだ今後耐震改修が必要となっているというものでございます。
 このB、C、Dの各ランクごとの施設の今後の改修の予定でございますが、こちらの方が2ページ、3ページでございます。
 まず、C、Dランクの施設でございます。こちらの施設につきましては、危険性が高いと判断されます。したがいまして、このC、Dランクの施設につきましては、すべて今年度中に改修のための実施設計を行いまして、そして来年度、20年度には基本的に耐震改修を実施したいと考えてございます。
 教育委員会の関係の施設といたしましては、この表の上段のところでございますが、野方図書館、それから小学校、中学校の体育館でございます。校舎につきましては、C、Dランクのものはすべて改修が終わってございますので、残りのC、Dランク、学校につきましては、いずれも体育館ということになってございます。
 それから、この表の下段の方でございますけれども、再編対象施設につきましては、早急な応急的な補修、または落下防止、それから窓ガラスの飛散防止、避難経路の確保等の安全措置を当面実施することとしてございます。抜本的な改修につきましては、それぞれ再編が予定されているものにつきましては、その段階で抜本的な改修、あるいは全面的な改築を行うところもございますが、それまでの間につきましては応急的な対応をとってまいりたいと考えてございます。
 それから、右のページ、Bランクの施設でございます。こちらにつきましては、教育委員会の関係の施設といたしましては、もみじ山文化センター西館、それから小・中学校の体育館と校舎。校舎につきましては、先ほど申しましたとおり、Bランクにつきましてはまだ残ってございますので、体育館とあわせて対応を図ってまいりたいと考えてございます。
 最後のページをごらんいただきたいと思いますが、このBランクにつきましては、全体を3段階に分けまして耐震改修の方、実施を図ってまいりたいと考えてございます。同じBランクの中でも比較的危険性が高いと、どちらかというとCランクに近いと思われるものにつきましては、初めに改修を実施いたしまして、20年度に設計、21年度に工事と。その次に、中くらいと言ったらあれですけれども、の学校につきましては、翌21年度に設計、22年度に工事。そして、残りの部分につきましては、22年度設計、23年度に工事というふうに、全体3段階に分けまして実施を図ってまいりたいと考えてございます。
 それから、このBランクの施設につきましては、また先ほどのページに戻りますけれども、やはり再編対象の施設につきましては、その再編時に抜本的な耐震改修を実施いたしますが、それまでの間につきましては応急的な対応を図ってまいりたいというふうに思ってございます。
 それから、4ページ目の(3)でございます。ここに木造の区有施設ということで、実は区内に4カ所ほど木造の施設がございます。木造の施設の場合につきましては、耐震性能が不足するということもございますので、こちらにつきましても何らかの対応が必要ということになってまいりますが、このうち南台児童館と武蔵台児童館でございます。これにつきましては、基本的にこれら木造施設は解消いたしまして、それぞれ児童館の機能につきましては近隣小学校への機能の移転ということを考えてございます。具体的には、南台児童館につきましては新山小学校、武蔵台児童館につきましては武蔵台小学校の方に移転を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 そのほかに区有施設の安全対策ということにつきまして、書架、家具、ロッカー等の転倒防止、あるいは避難経路の確保といったようなことにつきましても、それぞれ万全の対策を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 それから、今後のスケジュールでございます。本日、当委員会で御報告をさせていただきますが、この後に関係者、あるいは保護者の方々への説明を考えてございます。それからまた、区民の皆様方にも区報やホームページ等を通しまして、この計画案につきましてPRをしてまいりたいと思ってございます。その後に、9月に入りましたら、正式にこの改修計画の決定を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。
 以上、耐震改修計画(案)につきまして御報告をさせていただきました。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
いでい委員
 ちょっとお伺いしたいんですけども、3年前に起きました新潟中越地震、そして石川県能登半島地震、今回が中越沖地震ですよね。被災された方々が避難されている体育館でも床がずれているとかなんとか、そういうことがありましたけども、あの体育館はA、B、C、Dの基準でいうとどれぐらいのものだったとお考えですか。
小谷松教育経営担当課長
 それぞれ個々の体育館が今回の中越沖地震で幾つかちょっと危ない施設があるということは新聞報道等で承知しておりますが、具体的にどのランクかということについては情報は持ってございません。推定でいえば、恐らくC、Dといったようなランクなのじゃないのかなというふうには想定いたしますけども、ただ、ちょっとその辺の情報については承知してございません。
小堤委員
 性能のDランクなんですけれども、ここに「大規模な補強又は改修が必要」と書いてあるんですけども、この大規模補強と改修の違いというのはどういうところなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 これは本当に個々によってどのぐらいのレベルかということなんですけれども、もう大規模改修という形でいえば、全面的な改築ではございませんけれども、かなり抜本的に、柱とか、壁、全面的な形での相当程度の改修、補強工事ということだと思います。具体的に大規模な補強と、それから改修ということで、レベルの線を引くというのは大変難しいんですけれども、個々の施設ごとにそれは判断をしていくということになろうかと思います。
小堤委員
 それで結構だと思います、個々の状況においてよくするものですから。
 それと、次にお聞きしたいのは、これ、1カ所のいわゆる改修工事というのは何カ月ぐらいかかるのかということと、あと、こういう工事は早急に完了することが望ましいわけですけども、この計画ですと平成20年度に改修工事を始めると。完了というふうにではなくて、具体的には21年度の3月までに工事を着工するということの改修工事実施というふうなとらえ方をしているわけですか。
小谷松教育経営担当課長
 まず、工事にどのぐらいの期間が必要かということですけれども、これも個々の改修の程度によって異なりますが、ただ、学校の場合で申し上げますと、基本的には夏休みの期間にできれば工事をしたいと。やはり学校ですので、できるだけ平常の授業等に支障のないような形ということで、これは耐震改修工事だけではありませんが、その他の工事もそうですけれども、基本的には夏休みの期間に実施を図りたいと考えてございます。
 それから、C、Dランクのものについては、来年度、20年度に実施をいたしますが、もちろんこれは20年度ですので、どんなに遅くとも年度内には完了ということですが、先ほど申しましたとおり、できれば学校については夏休みの期間を活用して、その中で工事を終わらせるようにできればということは考えてございます。
小堤委員
 そのようにお願いします。
 それと、これは後で報告があることなんですけれども、ちょっと関係があるのでお聞きしたいんですけれども、いわゆる中野体育館で落下しましたね、穴あき吸音テックスと下地材プラスターボードと。こういうものは学校の体育館にもあるものなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 学校の体育館の場合、比較的どちらかというと鉄骨なんかが露出しているものが多いんですけれども、ただ、一昨年ですけれども、17年度に、学校体育館の場合につきましては天井材の落下防止、これはすべての小・中学校の体育館につきまして応急工事を行いまして、ぐらつきが来たときに何か落下がないように安全な対応と、それからまた窓ガラスの飛散防止もあわせて、これは全体育館に実施を図ってございます。
小堤委員
 ほかのことについては該当するところでお聞きしたいと思います。
 もう一つ、いわゆる再編対象施設ですね。ここに「早急」という言葉が書かれてあるんです。ただ、この学校は、統合新校としては利用されない学校なんですね。ただ、やっぱりその後の使い道があるわけで、この早急というのはいつごろまでに行うという予定なんですか。
小谷松教育経営担当課長
 基本的にはやはり他の改修工事も21年度に行いますので、少なくとも今年度中には具体的にどういう補強等々が可能であるのか、応急的な措置ですね、そういったものをきちんと把握した中で、20年度にはそういった応急的な補修、そういったものをそれぞれ個々の施設に対応してやっていきたいというふうに思います。
伊東委員
 今の御答弁で、落下物の防止措置並びに窓ガラスの飛散防止というのを既にとられているということなんですけれど、その落下物というのは具体的にはどういうものを指していらっしゃいますか。
小谷松教育経営担当課長
 一番考えられるのは電灯といいますか、照明というようなものだと思います。あれが落下すると非常に危ないですから。あと、比較的、体育館なんかの場合は、中ががらんどうといいますか、そういった構造になっておりますので、天井に付随しているいろんな物体と言ったらおかしいですけども、そういったものをやはりきちんと固定をして、十分震度に耐えられるような、そういった形で落下物の防止の補強等が行われてございます。
伊東委員
 先ほど委員からも質疑がありましたけれど、中野体育館で天井材が剥離、落下したということで、そういう目で、そういう事件が起こる以前から気になっていたんですけれど、具体的には第五中学校の天井ですよね。確かにおっしゃられるように鉄骨がむき出しで、その上に木毛セメント板が断熱も兼ねて乗っけられていると。それが中を使用するたびに見ていて、これは普通じゃないなと思って見させていただいているんですけれど、要するに普通でしたらばはり、胴縁等の間に等間隔で設置されているべきその木毛セメント板を支える骨材が、要するに鉄の骨が、不規則に入っている。明らかにこれは固定されていないんじゃないか、ずれちゃっているんじゃないのかなと。普通こういうふうに天井を見上げますと規則的に筋が入っているのが本当なんですけれど、木毛セメント板自体もっと大きいものですから、こんな細かくは入っていませんけど、それがたるんでこないように、落下しないように、要所要所に鉄の骨で支えられているんですけど、それが直角に交わっているとかそういうことじゃなくて、斜めになってみたり、それが本当の天井材を見てもこんな稲妻型に不規則に入っているという状況が見られると。天井材自体、体育館でしたら木毛セメント板というのはよく使われている材料ですけれど、あれも落ちれば相当な重量です。そういうものについて落下物という認識を持っているのかどうか、お聞きしたいんですが。
小谷松教育経営担当課長
 ちょっと私も本当に申しわけないんですけども、具体的な技術的な部分ということについては十分承知しているわけではございませんので、ただ、全体として小・中学校の体育館につきましては、先ほど来申しましたけれども、落下物の補強等は行ったということで対応を図ってきたところでございます。今御指摘のような詳細の骨の組み方等々については、大変申しわけございません、今ちょっとその辺のところは十分承知していないので、個別には調べてみたいとは思いますけれども、具体的な対応ということでは承知してございませんので。
伊東委員
 木毛セメント板自体も厚さ20ミリから25ミリぐらいのものを使っていると思います。そうすると、平米でも10何キロから20キロぐらいの重量のものが天井全体に使われているわけですから、ぜひそういう目で、新たな目で、視点で施設を確認していただけたらと思っております。よろしくお願いします。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ほかに質疑はありませんようですので、以上で本報告について終了いたします。
 次に、3番の中野区立小中学校校舎のあり方検討会報告書についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、中野区立小中学校校舎のあり方検討会報告(資料4)につきまして御報告をさせていただきたいと思います。
 この校舎のあり方検討会でございますけれども、こちらの1枚の資料にございますとおり、区立小・中学校校舎の将来像について調査・検討し、もって中野区立小中学校再編計画に基づく校舎の改築等を円滑にすることを目的として設置されたというものでございます。
 検討会としましては、この報告書の中にも名簿が記載されてございますが、学識経験者、PTAの関係者、また町会や防災会などの地域の方々、それに学校の関係者、それから区の職員というようなことで構成をされまして、昨年の10月からこの検討を始めたところでございます。今回、この検討がまとまりまして、教育委員会の方に内容が報告されました。
 この報告書の概要につきましては下段の方にございますが、全体として3章構成となってございまして、第1章が学校施設整備の枠組みということで、これは学校づくり、施設整備の総論部分に当たるものでございます。それから、第2章、施設計画の方針と。これは、第1章を受けまして、学校施設整備を進める上での具体的な各論部分ということになってございます。それから、第3章が資料編ということでございます。本報告書につきまして、概略を御説明させていただければと思います。
 この1ページのところ、第1章でございます。学校施設整備の枠組みということで、先ほど申しました総論に当たる部分でございます。
 1番目が中野区が目指す教育目標ということで、まず中野区の教育目標が何なのかということで、それを明らかにする、確認するというところからこの報告書は始まってございます。ちょうどこの本文の上から4行目、第2段落のところをごらんいただきたいと思いますが、「学校施設の充実は、学校教育の向上の手段であり、基盤である。中野区の目指す教育の方向性と目標が教育ビジョンに示されていることから、中野区の学校づくりの視点と目指す教育ビジョンから演繹されるべきものである。このことから、校舎のあり方に関する検討も、教育ビジョンに掲げる目標に対する取組みの一環としてとらえられる」というふうにしてございます。改めて教育ビジョンの理念、目標の確認というところから始まっているわけでございます。そして、この施設整備ということがあくまでも中野区が目指す教育を向上させるための手段であるというふうに位置付けているところでございます。
 それから、2ページから4ページにかけましては、この教育ビジョンの中に示されております具体的な施設に関する取り組みの方向を抽出してございます。
 次に、4ページをお開きいただきたいと思います。ここでは中野区の取組みということで、中野区で取り組んでおります学校教育の現状や計画を示して、改めてその確認を行っているところでございます。具体的には、学校への人的な配置、それから学校間の連携、5ページ、6ページでございますが、学校施設の情報化、それからまた学校施設、現在いろんな形で有効活用が図られてございますが、そういった内容の確認、もちろん防災拠点としての学校という役割もございます。そして、6ページのところでは、学校再編計画ということで、ここで改めて学校再編計画につきましても、この校舎のあり方を検討する上での基本的な視点の一つということで、確認をしてございます。
 それから、7ページ、8ページでございます。
 3番目が中野区立小中学校施設の現状と課題ということで、ここでは学校の施設上の現状と課題を整理してございます。
 まず、一つ目が校地ということで、やはりどうしても現在の区立学校の敷地を見ますとゆとりのある敷地面積とはなっていないと、そういった現状がございます。そういったことから、施設の重層化や立体化による施設の有効活用を図る必要があるという、そういった課題が出てくるわけでございます。
 それからまた、学校の施設の現状と課題ということでも、現在の学校はいわゆるハーモニカ型といったようなことから、いろいろ構造上の問題といったことを抱えております。
 それから、4番目といたしまして、学校づくりを進めるにあたってということでございますが、ここでは学校づくりを進めるための視点、条件、手法といったことについての整備を図ってございます。
 まず、学校づくりの視点ということでございますけれども、「「中野区教育ビジョン」が描く施設像を踏まえつつ、その目標を実現するため、中野区の学校づくりにあたって特に重視すべき視点を以下にまとめた」ということで、8ページのところに九つの視点に取りまとめてございます。一つ目が高機能な施設をつくるということ、変化に対応できる柔軟な施設をつくるということ、生活の場として豊かで潤いのある施設をつくること、学校教育の枠を越えた、そういった施設をつくるということ、それから5番目が地域住民が有効に活用できる施設であること、そして児童・生徒が安心して、また地域住民が気軽に訪れることのできる施設であること、防災活動拠点として活用できる施設であること、充実した施設と広い校庭と、さらに学校ごとに特色ある施設をつくると、こういった九つの視点に全体として取りまとめてございます。
 次に、下段の方に学校づくりの条件ということでございますが、当然いろいろ学校施設等々の整備を図っていく中におきましては考えなければならない条件というものがございます。仮移転等の実施を検討するということ、近隣の環境や景観に配慮した建物配置を工夫するということ、建物の重層化・立体化による校地の有効活用、そういったことも重要な条件となってまいります。それから、9ページでございますが、「地域施設としての学校施設」を意識した周辺環境整備を図る、それからまた敷地の環境にあわせた建設方法の工夫といったような条件が示されてございます。
 それから、学校づくりの手法ということにつきましては、まず一つ目として、住民参加による目標の設定と特色づくりを進めるということ、それから二つ目として、専門家の役割と多様な意見の集約を図る、そしてまた十分な検討期間と検討予算の確保を図るといったような学校づくりの手法を掲げてございます。
 以上が総論としての学校施設整備の枠組みというような形で提示されているわけでございますが、これを受けまして、10ページの第2章、施設計画の方針ということで、ここからは施設整備を進めるための各論としてのさまざまな課題に対します計画、方針が示されてございます。
 まず一つ目といたしまして、一つ目の観点でございますが、学習空間としての学校ということで、ここでは学校の最も基本となります学習面からの施設整備の考え方が示されてございます。
 一つ目が授業、生活両面で豊かで秩序のある教室まわりということで、最初に、四角の中にございます、「学級集団を大切にし、小・中学校の別や学年の違いといった子どもの発達段階に応じた教育方法、社会性、動き、身体の大きさ等の違いに配慮して、豊かなクラスルーム・教室及びその周辺の計画、運営方式を検討する」というようなことで、それぞれの課題に対しまして基本的な考え方というものを、以下同じでございますが、最初に課題に対しての四角の中に整理を図るというような書き方になってございます。
 各教室及びその回りのあり方であるとか、多様な教室の配置といったことについて、それぞれ具体的な提案、記述がされてございます。
 同様に、以下同じでございますが、11ページ、12ページ、こちらにつきましては、多様な教育方法に対して自由度の高い学習空間というようなことで、具体的には多目的スペースの設置といったようなことについて研究してございます。
 それからまた、12ページには、学習活動の中心となる開かれた学校図書館というようなことで、学校図書館の役割について改めて再認識しまして、その機能の充実、あるいは学校図書館のネットワーク化といったようなことについて具体的な形での考え方を示してございます。
 また、自ら創り、発見し、表現する活動の場となる特別教室ということで、ここでは特別教室について言及がされてございます。特別教室の配置のあり方、あるいはその個々の特別教室内におきます室内設備の充実といったことが13ページにかけて書かれてございます。
 また、主体的な学習を支え、円滑な学校運営を可能にする情報環境ということで、ここでは学校全体の情報化を推進するといったようなこと、また具体的にコンピュータ教室の整備といったようなことについて、具体的な提案がされてございます。
 また、6番目で、機能的で開かれた管理諸室・校務センターということでございます。ここでちょっと「校務センター」という言葉を使ってございますが、これにつきましては、職員室、あるいは事務室、印刷室、打ち合わせ室、教材室などの分断された管理諸室を有機的に統合して、校務センターとして使いやすい執務環境をつくるといったような提案といいますか、整備の方向を示してございます。そのほか管理諸室としては、校長室や応接室、それから主事室や給食室等々もございますけれども、そういったものにつきましても言及がされてございます。
 それから、15ページ、16ページでございますが、今度は生活空間としての学校という観点から述べられてございます。学校、子どもたちにとりまして単に学ぶ場というだけではございません。日常生活の場でもあるといったことから、いろんな観点からここでも言及されているところでございます。
 一つが児童・生徒が安心して気持ちよく過ごせる生活の場であるということで、具体的には潤いの空間の確保、あるいは内装の工夫やぬくもりの演出といったような、細かい目配せが必要であるというような形になってございます。
 そのほか、水回りということで、トイレや流し、水飲みについても、ここで幾つかの言及が行われてございます。
 そのほか、健康的な室内環境ということもございます。例えばシックハウス等を防止するといったようなこと、またそのほかに温熱環境、あるいは音の環境といったことにつきましても、当然、施設整備上、配慮を要するという形でございます。
 それから、17、18ページの方に参りますが、こちらでは健康・体力を増進する学校ということで、健康・体力の向上に向けて、その基盤となる施設のあり方が示されてございます。
 最初は、体育指導、体力づくりを進める充実した体育館・プールということで、体育館とプールについての具体的な整備の考え方が示されてございます。
 そのほか、広い校庭、あるいは魅力ある校庭の整備、そのほかに校庭以外の運動環境といったようなことにつきましても、配慮すべき項目ということで言及されてございます。
 それからまた、自然体験ができる屋外教育環境の整備ということで、例えば教材園、ビオトープといった自然体験ができる環境の整備を図るということ。そのほかに、緑豊かな環境の整備ということもございます。
 それからまた、子どもたちの心身面の健康管理ということでは、当然、保健・相談・カウンセリングの充実ということで、具体的には保健室の充実であるとか、それから教育相談・カウンセリングのための環境づくりということもございます。
 それから、18ページの下でございますが、ここでは4番目の観点ということで、地域コミュニティ施設としての学校について触れてございます。学校につきましては、地域コミュニティの核として、地域の中で、地域とともにあると、そういう学校施設の観点から整理がされてございます。
 一つ目が、地域を支え、地域との連携を進める学校施設ということから、地域の人々が活用、管理しやすい、そういった学校施設である必要があるということで述べられてございます。
 そのほかに、地域に支えられ、地域との連携を進める学校施設というような観点、それからまた子どもの遊び・活動スペースとなる学校施設ということについても触れられてございます。学校、地域の子どもの育成活動を行う場として活用を図るという考え方でございます。そのため、放課後の居場所や子どもの遊び場としての学校として、そういった機能につきましても整備を図っていく必要があるとしてございます。
 それから、20ページでは、地域の防災活動拠点としての学校について言及してございます。当然、災害時の避難所となるわけでございますので、必要な機能、最大限に有する施設とするようなこと、それから先ほどちょっと御報告させていただきましたが、学校施設の耐震性、こういったものも十分確保する必要があるとしてございます。
 それから、五つ目の観点ということで、建築的諸課題への対応ということですが、これは安全や、また環境、バリアフリーといったような観点から、この学校施設における建築上の諸課題ということで、その対応が述べられてございます。
 一つ目が安全・安心な学校ということで、外部からの侵入に対する対応をしっかりと図るということ、それから21ページに移りますが、事故の防止や災害への対策ということもございます。
 それからまた、地球環境に配慮し、その大切さを伝えるエコスクールという観点もございます。エネルギーの消費を抑える施設であるということ、それからまた地球環境の大切さを感じ、学ぶ教材ともなる、そういったエコスクールでもあるということでございます。また、長く使う施設としての配慮ということも当然ございます。
 そのほかに、誰もが利用しやすい学校施設ということ、さらに22ページに参りますが、家具や仕上げといったようなことについても言及をしてございます。
 そのほか、維持管理やランニングコストといったようなことにつきましても、具体的な形で個々に提案がなされてございます。
 24ページ以降は資料編ということで、添付をさせていただきました。
 最後に、この報告書の活用ということでございますが、教育委員会といたしましては、検討会の中でまとめられたこの報告書、これを今後の学校施設整備を進めるに当たりましての事業の指針ということで、改めて教育委員会として位置付けまして、これからの学校再編の改築、改修といった中に具体的な形でそれぞれの考え方を生かしてまいりたいというふうに思ってございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
江口委員
 大変理想的な言葉がずっと述べられて、すごい学校ができるんだなと思いますけど、現在、中野の現状の敷地面積を抱えている学校ではほとんど入ってこないんじゃないでしょうか、こういう項目が。入れられない。なぜこんな形の非現実的なことを――理想はわかりますよ。こんな校舎ができたらすごいことですよ。という形なんだけども、それより今の中野の実情と合わせた中で、最終的に地域が優先されるでしょうから、地域に託すと。だけど、最低これだけはというぐらいな形じゃないと、これを見た将来の子どもたちというのは、中野ってすごい学校ができるねとなりますけど、いかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 確かに本当におっしゃるとおり、中野区内の学校というのは、一番のやはり条件として出さなければならないのは、敷地面積が非常に狭い。多くの学校は大体1万平米以下のところが多いわけでございますけれども、この報告の中にもございますとおり、狭い校地をいかに有効活用して学校の施設整備を図っていくかというような課題として示されてございます。
 確かにここに書かれているものすべて満足させるということは大変難しい部分があろうかと思いますが、基本的にはやはりこれからの学校というのはある程度、立体化、重層化して、工夫をした中で、いかに土地を有効に活用していくかということがあろうかというふうに思います。今、大体学校を見ますと校舎があって、体育館があって、プールがあって、そして校庭があるというような形でございますが、できるだけ例えば校庭を広くとって、これからの子どもたちの成長の中で大切な体力の向上、健康というものに気を配っていきたい。
 また、校舎をできるだけ有効に活用しまして、校舎と体育館とプールが重層的に含まれるような、そういった設計上の工夫などをしながら、できるだけここにあるようないろんな機能が入っていける……。これは確かにある意味メニュー方式みたいな形で、あれもこれもというような部分もございます。しかしながら、その中で、それぞれの各学校、これから具体的に改築等々が進む学校の中にありましては、その校地、学校の敷地の制約であるとか、あるいは地域の方々のいろんな意見の中で、うちの学校としては特色としてこういったものをぜひ実現していきたいというような形での、ある意味メニュー選びというような形になってくるのかなとは思いますけれども、そういったことを通して、できればやはり学校一つつくればこの先50年、60年ということで、そこでこれから先暮らす子どもたちにとってはある意味ふるさとになるわけですので、そういったいい施設というものをきちんと整備を図っていければというふうに思います。
江口委員
 決して褒めたわけじゃなくて、私は嫌みとして言ったわけで、まずこんなことはできっこないだろうというふうに見ています。ただ、そういう中で、どちらにしても夢のある校舎づくりということは非常に大切だし、重層化ということになるとやっぱり地下利用ということもこれから考えていかないと。そうすると、相当な予算的なことも考慮していかなきゃいけない。最後に述べたように、確かにこの先50年という、改築、建てかえた場合の50年という中での先を読まなきゃいけないという非常に難しい問題もあるわけですけども、一つ、ここの中でもう一つ考え方を示してもらいたいのは、中野区はこれだけの狭い土地の中に運動施設というのが非常にないということで、学校開放というのを積極的にやってきたんですね。それも計画的にやったわけじゃないので、順次できるところからやったものですから、ここは何が使える、ここは何が使えるというので、中野区南北全体のバランスをもって開放しているわけじゃないんですね。
 だから、やっぱりこれからの将来では、例えばここでは本当に大きな卓球大会ができる中学校の体育館をつくっていくとか、そういうような地域バランスも、お願いしてですよ、地域の学校に。開放する部分はこういうのを使いたいので、学校の言っている機能は入れるけども、こういうことにも利用したい。それから、観客席のある体育館というのはほとんどないんですね、学校は。だから、それでも、少しでもそうやって見学者が入れる、応援者が入れるような体育館ができるところがあるのかどうかとか、そういう考えもやっぱり一緒に示して、それでバランスよく中野のスポーツ、体育、そういう機能が満たされていくということも一緒に考えてというか、打ち出していかないと、じゃあ、うちの学校はもうこれでいくんだ、うちはこれでいいんだという形になってしまえば、それで終わってしまうような気がするんですけど、その辺のバランス的なことというのは考えていますか。
小谷松教育経営担当課長
 今回のこの報告の中では、全体として今御指摘のような部分というのはちょっと具体的な記述ということではないんですけど、確かにおっしゃった意味というのは大変よくわかります。理解してございます。先ほどおっしゃったとおり、中野区の学校として一番考えなければならない制約条件というと、本当に土地がない。これ、田舎の学校のように田んぼ1反つぶせば何でもできるというような、そういう条件じゃありませんし、全体として住宅街の中に限られた用地があって、その中でいかに具体的な学校施設を魅力あるものとして展開していくかということになるわけでございます。
 そういった意味で、例えば今、委員がおっしゃったような、学校間のいろんな特色をそれぞれベクトルが違う方向で、自分の学校によければ何でもいいという形ではなくて、その特色のネットワークというような考え方というのも確かに本当に一理あるんだろうなというふうに思います。いろいろこれから学校再編等々を通して、学校改築、具体的なそういったものが出てくると思いますけれども、もちろん地域でのいろんな協議というものを重ねた上で出てくるとは思いますけれども、また今回こういった形で報告書として提出を受け、それからまた教育委員会としてこの報告書をベースにこれからの学校の整備の基本的な考え方ということで進めていきたいと思いますが、しっかりとしたそういった考えを持ちながら地域の方々といろいろ協議を進めてやっていければと思っております。
江口委員
 最後に、ぜひそういう方向を示していただくこともお願いしたい。このまま言葉じりだけでいってしまうような、学校づくりの処方せんというのは、果たしてどうなのかな。
 例えば部活に関しても書いているんだけど、部活の顧問がつかない限りはできませんよという学校が圧倒的に多いわけですよね。外部講師の導入ということは教育委員会にあるけども、学校側としては外部講師を呼んでいないから、自分がやりたい部活は、うちは部活の顧問がいないからだめだということで、相変わらずそれをシャットアウトしているというのが現実なんだよ。ところが、ここではその充実を打ち出しているということで、確かに理想論を言っているのはわかるんだけども、例えばこれからの学校というのは、地域に開かれた学校として、社会教育、社会体育という形にも使っていかなきゃいけないし、中野の場合、この狭い敷地の中でどれだけそういう公共施設を有効利用していくかということになると、やっぱり学校というのがすごく大きな拠点になるんですね。ところが、今までは、昔はなかなか開放しなかったのが徐々に徐々に学校長の責任から教育委員会が責任をとりますという形で、体育館なんかも開放された形で、随分多くの人たちが生涯スポーツを楽しんでもらえるようになった。かといって、23区の中でもまだまだスポーツ施設は足らない。
 そういう意味で、例えば将来的には、そこの学校は合宿的なものができるとか。そういう宿泊的な、完全なホテルとかそういうつくりじゃなくて、合同で合宿をして、夏休みだったら2泊3日ここで、地方に行かなくても、ここでスポーツがやっていけるんだとか、そういうような、本当に新しい考え方というものをもっともっと取り入れていかないと、ただ単に開放された職員室をつくっていくとか、何々をつくるとか、トイレはこうやって明るくだとか、当たり前のことなのであって、それはもうその時代にあったトイレにしたり、水飲み場につくっていかなきゃいけないんだけども、そういうような発想も含めた学校づくりということを一つは教育委員会の方針で出しておかないと、個々の学校だと、それは受け入れは嫌ですよという形になってしまう場面もあるわけですよ。だから、そういうような考え、先ほど全体的なバランスも含めた、もうちょっと発想の転換をした思い切った形での中野の学校づくりであり、地域拠点という、そんな形の打ち出しというのはできないんでしょうかね。
小谷松教育経営担当課長
 この報告書の中でも、改めて学校施設というものについては、地域コミュニティの核というふうに呼んでございます。これは中野区がこれから目指す教育ということで示しております教育ビジョンの中でもはっきりとそういった方向をきちんとお示ししているわけでございますので、今回は校舎のあり方ということで、具体的にはハード面に限定されたような提案ということになっているわけでございますけれども、そのハード面というのは、あくまでもこの報告書の冒頭にございましたとおり、中野区としてどういう学校教育を行っていくのか、そのための一つの手段でございますので、きちんとまず整備を図った中で、それからまた地域の方々ともいろんな連携を図りながら、そういったソフト面の充実、子どもたちの育成に向けた中野区としての特色ある教育づくり、そういったものを進めていきたいというふうに思っています。そのためにはどうしたって地域との連携というもの、これは欠かせない条件だと思います。
大内委員
 この報告書を見るといろいろ、今、江口委員も言っていましたけども、書いてあること、よくわからない部分がたくさんあります、はっきり言って。具体的にいえば、今、トイレの話にもあったけど、「トイレへの入り口をパーテーションにする」、「密室感をなくし」……。今みたいなドアじゃなくてパーテーションにすると何で密室感がなくなるのかよくわからないし、これにそういうふうに書いてあるから、本当に新しい新校は全部パーテーションにするのかなと。パーテーションとドアの違いがわからないんだよね。あと、主事室は環境整備しやすいように1階に設置すると、主事室というのはお客さんが来たりして対応するところだから2階にあるところなんて今あるのと。もっと言うと、1階の入り口付近に設置するだとか、そういうふうに書かないと、検討会、これだけ集まって何をやっているんですかということの報告なんだよね。主事室が変な奥にあったりするし、まして、今、モニターでやっているでしょう。そうすると、やっぱりできる限り入り口に近いところに設置して、入ってきたらすぐそこでチェックできるようなところに主事室がなきゃいけない。そんなの当たり前の話なんだけど、これを検討しているんですか。
 新しい学校に関して言うと、これを1個1個チェックしてこれでやっていくんですか。今言った、例えばトイレがパーテーションになっていないときは、この報告書と違う形になっているわけだよね、私はパーテーションがいいとは思わないけど。どういうふうに使うんですかということがちょっとこの報告書ではわからない。今言ったように、グラウンドが狭い学校、いろいろあるけれども、じゃあ、容積率をその地域だけ変えちゃうのかと。そういうことができるんだったら構わないけども、そういうことができるところはできる限り容積率を今3階のところを4階まで高くしてやるだとか、そういうことも考えて言っているんですか。
 プールもできる限り設置できるところは屋内に、地域開放型にするんですかとか、お金はあるんですかとか、報告書を見ると、半分書いてあることは当たり前のことを書いたというか、細か過ぎるんだよね、書いてあることが。もうちょっと、こんな細かいところまで委員会、悪いけど、2カ月か3カ月に一遍やっていて、2時間か3時間の間にトイレのドアどうですかなんという話をしているんですかということがちょっと……。これだけたくさんのことを本当に全員が納得して報告書になっているのかちょっと疑問なんですよね。
 ですから、この報告書の結果が、途中経過かもしれないけども、もうちょっと慎重にこれを使ってくれないと、1個1個きょうこれについて反論するつもりはないけども、ちょっと見ただけでも、ちょっとおかしいんじゃないですかみたいな書き方も結構あるんだよね。でも、少なくともこの検討委員会の人はみんなそれに賛同したというふうにとれるんだよね、報告書だということになれば。だったら、この委員会はどういう運営をしているのかということを私はちょっと疑問に思うぐらいなので、こんな報告書を出されても、報告を受けたくないというか、認めたくないというか、と思うんです。もうちょっと出し方があるのではないかなと思いますので、私としてはこの報告を受けたけども、認めるということはまた別の問題だということで、理解しておいていただきたいと思います。もうちょっと委員会でしっかりとという言い方は失礼かもしれないけども、細かいことと大きな視点と違うんだから、話題に出たものは全部書き込んでいるのかどうか知らないけども、もうちょっとちゃんとした報告書を出していただきたいなと思いますけど、どうですか。聞いておきます。
小谷松教育経営担当課長
 検討会につきましては、昨年の10月に設置をいたしまして、10回ほど議論を重ねてまいりました。結構、毎回時間オーバーするような形で熱心に御議論いただいてございます。
 委員がおっしゃったとおり、確かにここに書いてあることの大半は本当に言わずもがなの部分というのが圧倒的に多いと思います。ある意味、そういう意味で、そういった部分もちょっと整理をしたというか、改めて、もう常識的なことだけれどもという部分もあったと思います。ただ、例えば主事室なんか本当に1階にあって、来客用に顔が見える、そういったところに置くのが普通だろうと。それはほとんどの委員の方もそういった意見、出たところなんですが、ただ、現実に今の学校を見ますとすべてがすべてそうなっているわけでもないし、ある意味、本当に常識的なことを整理を図ったというようなことで、これだけの分量になったという部分が確かにございます。
 その一方でまた、それぞれの各施設の課題ごとに考え方の整理を図ってきたというところもございます。この報告書の中では、基本的な考え方というものをまずしっかりと持った中で、改めて一つひとつの具体的なことについて整理をしたというような記述になってございます。各課題ごとに全体としてそういうトーンで統一されているところでございます。
 また、これ、先ほど江口委員のお話もございましたとおり、これはすべて学校に共通する、やらなければならないというようなものではございません。本当にこれはすべてやればもう大変な理想的な施設になるのかなというふうには思うんですけれども、いろんなまた各学校の置かれているさまざまな条件、そしてまた地域のいろんな方々の声といったものもございます。そういったものをあわせながら、ここにあるいろんなものをどういうふうにしたら効率よく実現を図っていくのかということ、その中でまた地域の方々とのいろんなやりとりが出てくるんだろうというふうに思っております。そういった過程を通しながら、ここにありますこういった報告書の中のいろんな理想的な部分をできるだけ生かしながら、長い目で見た新しい学校というものをつくっていければというふうに思っております。
大内委員
 ですから、この報告書を見ると、今も見ていたけど、流しだとか水飲みのところに、必要な場所に必要な水回りの施設を確保すると、意味がわからないんですよ。じゃあ、どういう設計図を書くんだよというね。何でこんなことを一々載っけているの。だから、報告書として、私は、いいことも書いてあるけども、書かなくていいようなこと、「水を飲むという行為にふさわしい使いやすい水のみ場を設ける」。じゃあ、こういう水飲みをつけていないのかという、何かわけがわからないんだよね。何でもかんでも載せればいいというんじゃなくて、本当に新しい学校をつくるというイメージが全然見えてこないので、報告書をもうちょっとしっかりつくってください。
委員長
 要望でよろしいですか。
大内委員
 はい。
小堤委員
 この報告書については委員から感想なり意見もでたんですけども、この初めのところで、そういう意見が出たんだけれども、下段の方に「本報告書は中野区としての特色ある報告書になったものと自負している」と、こういうふうに書いてあるんですね。だから、簡潔に、特徴あるものって、具体的に問うたときにどういうふうに答えればいいわけですか。
小谷松教育経営担当課長
 特色ある報告書ということでは、確かにおっしゃったとおり、今、大内委員からいろいろ指摘がありましたけども、あれもこれもと欲張っていろんな形で入れたという部分もございます。言わずもがなのところもあるのかなという部分もあるんですが、ただ、学校づくりという視点につきまして、この報告書をまとめるに当たっては、やはり中野区としてどういう教育を目指すのか、あすの教育はどうあるべきなのかと、そういった大きな視点から、そのための手段ということで施設の整備を図っていくんだという、そういうとらえ方でございます。そういった中から、あえてここでは「施設づくり」と言わないで「学校づくり」という表現も使っておりますけれども、そういった考え方を込めてこの報告書がつくられたという経緯もございます。そういった意味で、ちょっと「自負している」という勇み足みたいな表現もありましたけれども、いろんな検討いただいた委員さんとしての思いも入った文章かというふうに思っております。
小堤委員
 もちろんこの報告書は課長も参加してつくったものですよね。ぜひ委員からこういう答弁があったときにきちんと答えられるような報告書にしていただきたいというふうに思います。
 それと、聞きたいのは、このはじめにの中でも「少なくとも2校の校舎を全面的に改築する計画とした」と。これ、全面的な改築ということですから、新築というふうにしてとらえるんですよね。一つは九中と中央中学の統合新校が後ほど新しい学校になりますけども、それ以外に、こういう数字が出ている以上、ほかに想定しているところがあると思うんですよ、一つか一つ以上。それを報告できればしてほしいんですけど。
小谷松教育経営担当課長
 もう1校、学校再編計画にございますけれども、野方小学校と沼袋小学校の統合にあわせて新しくつくる統合新校、こちらの方は全面的な改築ということを予定してございます。
小堤委員
 じゃあ、今のところはその2校ということですね。
 それと、もう一つお聞きしたいのは、9ページ、この中で、校庭、敷地が狭いということなんですね。そういうふうに言えば、統廃合で2校を1校に、3校を1校にするということは、こういうことに拍車をかけるのかなということがあるということを指摘したいと思います。その上で、「地階の利用」と書いてあるんですよ。一般的に考えて、こういう地下では、いわゆる授業、普通教室とか特別教室、こういうものは普通しないというふうに私は認識しているんですよ。とするならば、こういう地下というのは一般的にどういうことに利用するということを想定しているんですか。
小谷松教育経営担当課長
 確かに普通教室、子どもたちが通常勉強する、そういったところというよりは、むしろ例えば体育館であるとか、そういったものがやはり想定できるんじゃないかなというふうに思います。体育館、校舎、プール等、できるだけ立体化して、学校、狭い敷地を有効に活用しながら、高度利用といいますか、いろんな形での機能を入れて、充実した学校をつくりたいというふうに思ってございます。地下ということでいえば、一つは体育館などがやはり、そういった利用の対象になってくるかなというふうに、いろんな活用の仕方があろうかと思いますけれども、そういったものが考えられる対象かなというふうには思います。
小堤委員
 そして、「4階建て以上の校舎となる場合」というふうに書いてあるんですね。どのぐらいの階まで想定しているのか。現在、中野の小・中学校は一番高いところで4階だったかな。――そうですね。そのときに4階はどういうふうな形で使っているのか、それをお聞きしたいのが1点。
 校舎が高くなって高いところで授業している子は、なかなか休み時間、下におりていかないというのかな、そういうことが報告されているんですよ。例えばマンションでも、もう10何階、20何階のようなマンションの子どもは、なかなか表で遊ばないと。部屋の中でゲームなんかに興じる時間が長いということも報告としてあるんですよね。そういう点で、あまり校舎を高くして、高いところで授業という点では、問題があると思うんですけども、そういうものの認識というのはどうなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 こちらの報告書にございますとおり、ある程度、4階建て以上というようなことを想定した場合には、児童・生徒の教室移動にかかる時間を十分に検討し、中間階に運動施設や広いテラスを確保したり、教室をできるだけ低層階に配置するなどの工夫を行うというような形になると思います。
 中野区の中に学校をつくる上において、制約された条件をいかに逆手にとって有効に魅力ある学校として整備を図っていくかというような中で、いろんなケースを考えながら想定して、今後の学校の施設の中でそういったものは一つずつ対応を図っていく必要があるだろうというふうに思います。基本的にはここにございますような、そういった工夫というような形で文章上には表現させていただいたところでございます。
小堤委員
 ちょっと私の質問に答えていないところがあるんですけども、4階以上だったらどのぐらいまで想定しているのかというのが1点と、現在、4階ある校舎で、4階部分は主にどういうところで使っているのかという点ではどうですか。
小谷松教育経営担当課長
 4階以上とありますが、当然、7階とか8階とかというのは想定してございません。4階、場合によっては5階ぐらいが恐らく学校という施設を考えたときにはある程度のやはり限界になるんじゃないかなというふうには思いますけれども、具体的な形でそれはこの中では記載はしてございません。
 それから、中野区の区内の学校は大半は3階建てというものでございます。4階の部分、たしかあったとは思うんですが、普通教室だと思うんですけれども、通常はまずすべて3階建て、基本的にはなっております。
小堤委員
 じゃあ、その4階部分、わかったら後で教えていただきたいと思います。
委員長
 すみません、休憩の時間、3時目途ということなので、これから入りたいと思いますが、よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 再開、3時20分でよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 委員会を休憩いたします。

(午後3時06分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時20分)

 それでは、先ほどの答弁保留の分から答弁をお願いいたします。
小谷松教育経営担当課長
 先ほど、小・中学校4階の建物の部分、それとあと、どういった利用があるかということでございます。
 小・中学校それぞれ基本的には3階建ての構造になっておりますが、一部4階建ての部分もございます。全体で10数校あります。大概は普通教室に使ってございます。あと、一部、特別教室ということで、図工室とか、コンピュータ室とかといったような活用をしている学校もございます。そのほかにPTA室とかといったような活用をしてございます。
委員長
 よろしいですか。
小堤委員
 はい。
佐伯委員
 先ほど主事室の話なんかも出たんですけども、やっぱり理想は理想として、校務センターとかもいいんですけども、区内の学校の中で職員室と校長室がはるか離れてしまっているというような学校があるわけです。そういう現状について、管理面とか機能の面とか、どう教育委員会は考えているのか。私は、当然ここにも、校務センターのところに「校長室」という記載がないということは、校長室、職員室というのは一体のものとして考えているからこそこういうところに載らないと思うんですけども、そういう現状があるということについて、教育委員会、どういうふうな認識をお持ちか、これだけちょっとお聞かせください。
小谷松教育経営担当課長
 確かに、現実の各学校の中には、校長室、職員室、あるいは事務室なども離ればなれというところがございます。今回この報告書の中にあるとおり、ある程度そういった管理的な機能というものはやはりきちんと空間的に集合していた方が非常にいいだろうという部分はあろうかと思います。現実の学校の中でとられている配置というのがまたそれぞれ学校の歴史の中であって今のような形になったと思いますけれども、基本的にはやはりこの中では「校務センター」という名称を使っておりますけれども、有機的な形で連携を図っていく、そういう管理機能というのは必要だろうというふうな提案をしてございます。これからいろいろ学校の改修とか改築などの中でも、やはりそういった問題等々については十分議論を詰めていく必要があるかなうというふうに思います。
委員長
 よろしいですか。
佐伯委員
 はい。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑はございませんので、以上で本報告について終了いたします。
 それでは次に、4番の学校統合委員会の設置についての報告を求めます。
青山教育改革担当課長
 それでは、学校統合委員会の設置について(資料5)御報告させていただきます。
 野方小学校、沼袋小学校の統合を円滑に進めるため、学校統合委員会を去る7月9日に設置いたしました。
 委員の名簿につきましてはお手元の資料のとおりでございます。
 委員の皆さんの互選により、委員長はこの名簿の一番上の石川誠一さん、副委員長はその次の荻野勉さんにお願いしております。
 委員会の開催状況及び予定でございますが、先ほど申し上げましたとおり、第1回を7月9日に開催いたしまして、これは野方小学校にて開催しております。委員の委嘱、正副委員長の互選、それから委員会の運営方法などについて協議を行いました。第2回につきましては、10月23日、沼袋小学校において開催する予定でございます。
 私からの御報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑はありませんので、以上で本報告についてを終了いたします。
 それでは次に、第九中学校、中央中学校統合の考え方についての報告を求めます。
青山教育改革担当課長
 それでは、引き続きまして、第九中学校、中央中学校統合の考え方(資料6)について御説明させていただきます。
 お手元の資料をごらんください。
 まず最初に、統合新校の位置についてでございます。
 中野区立小中学校再編計画におきましては、第九中学校と中央中学校との統合に伴う統合新校の位置を警察大学校等移転跡地・その周辺地区とし、その中の具体的な場所については記述しておりませんでした。
 区では、その後、国の警察大学校等跡地の土地処分方針等を受けまして、「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.1.0」を策定いたしました。その中で、中学校の位置を明らかにいたしました。
 この中学校の位置につきましては、その下の図の部分の左上の方の部分、横線で入っている早稲田通りの下のところに「中学校」と四角で囲んでございますが、こちらでございます。
 この中学校の校地につきましては、現在の中央中学校の校地とその南側に隣接する0.28ヘクタールの土地を合わせたものでございまして、ここを統合新校の位置といたします。
 なお、校舎の改築期間中の統合新校の位置は、現在の第九中学校を仮校舎として統合をいたします。
 次に、統合のスケジュールでございます。
 中野区立小中学校再編計画のとおり、平成24年3月に第九中学校、中央中学校を閉校し、同年4月に統合新校を開校いたします。また、通学区域の変更も同時期に行います。
 統合新校の校舎につきましては、現在の中央中学校の校地に建築するため、現在の中央中学校の校舎を取り壊し、ほぼ同じ位置に建てかえることになります。そのため、校舎改築期間中は仮校舎として、現在の第九中学校の校舎を使用いたします。
 第九中学校、中央中学校の統合及び校舎改築に係るスケジュールは、その下の図2のとおりでございます。
 この図2、上段、下段に分かれてございまして、上段には統合の日程が記載してございます。23年度の3月末でございますが、第九中学校、中央中学校を閉校いたします。それで、24年度の初め、4月1日に統合いたしまして、仮校舎として第九中学校の校舎を使用いたします。下段でございますが、新校舎建設の日程を記載してございます。22年度に基本設計、23年度に実施設計、それから24年度から25年度にかけまして、現在の中央中学校校舎を取り壊し、校舎の新築工事を行います。26年の4月に校舎が新校舎に移転するという計画でおります。
 その次、通学区域でございます。
 中野区立小中学校再編計画のとおり、第九中学校の通学区域のうち、もみじ山通りより東側の区域、これはこの下の図3の網かけの部分でございます。こちらの通学区域を第十中学校の通学区域に変更いたします。
 なお、統合新校が仮校舎として現在の第九中学校の位置にある間につきましては、通学区域が変更になる地域に居住する児童・生徒につきましては、統合新校への指定校変更を認め、新校舎移転後も引き続き通学できることといたします。
 私からの御説明は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 以上で本報告について終了いたします。
 それでは、次の報告の6番と7番は類似の報告ですので、一括して報告を受けた後、質疑を行うこととしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、6番、平成19年度小・中学校連合行事日程について、7番、平成19年度小・中学校周年行事日程について、学校教育担当課長の報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 それでは、まず、平成19年度小・中学校連合行事日程について(資料7)の御報告をいたします。
 お手元の資料をごらんください。
 この連合行事は、御承知のとおり、学校教育活動の成果を連合して発表するということで、児童・生徒の心身の健全な発達、それから学校間の交流を図るというものでございます。小・中学校、文化的行事、体育的行事等ございます。
 まず最初に、10月3日でございますが、中学校総合体育大会陸上競技大会でございます。場所は、国立霞ケ丘競技場、いわゆる国立競技場でございます。昨年と同様に電光掲示板を活用する予定でございます。
 続きまして、10月24日、あと第3会場については10月22日となりますが、小学校の連合運動会が行われます。ごらんのとおり、第1会場から第8会場まで八つのグループに分けまして、ことしはごらんの会場ということでございます。
 それから、11月8日には中学校連合音楽会、11月10日には英語の学芸会、それから中学校の連合芸能会ということでございます。
 11月29日は小学校の連合音楽会、北部15校でございます。ここで北部15校と申しますのは、この上の小学校連合運動会のところの第5会場から第8会場のグループ15校を指しているところでございます。
 その下の1月24日からは小学校連合作品展ということで、これは南部の14校、すなわち連合運動会のところの欄の第1会場から第4会場のそのグループの南部14校ということで、いずれも場所はなかのZEROで行われますが、行われるところでございます。
 さらには、2月1日からは中学校の連合作品展を行う予定でございます。
 なお、この連合の音楽会と作品展は南部北部1年交代に交互に実施するというものでございます。
 連合行事ついては以上でございます。
 続きまして、平成19年度小・中学校周年行事日程について(資料8)御報告いたします。
 ごらんのとおり、ことしは少し多いのですが、19年9月29日、東中野小学校50周年を皮切りに、12月8日の武蔵台小学校までがございます。小学校4校、中学校9校でございます。また、50周年が4校、60周年が8校、70周年1校、計13校ということでございます。
 簡単ですが、以上で御報告とさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
大内委員
 これを見ると、11月10日が重なっているんですよね、中学校、周年行事と中学校の英語学芸会と連合芸能会というのと。これは重なっているけど、大丈夫なんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 参加生徒ということが違いまして、昨年も重なっているところでございます。
大内委員
 じゃあ、昨年は支障はなかったということですか。
寺嶋学校教育担当課長
 そのように聞いてございます。
委員長
 よろしいですか。
大内委員
 ちょっとい休憩にしてもらえますか。
委員長
 委員会を休憩いたします。

(午後3時33分)

委員長
 では、再開いたします。

(午後3時34分)

 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、8番、中野体育館における天井材落下事故及び対応についての報告を求めます。
村木生涯学習担当参事
 それでは、中野体育館における天井材落下事故及び対応について(資料9)の御報告を申し上げます。発生日時が本年の7月3日(火曜日)の午前9時10分ごろでございます。
 場所は、中野体育館の主競技場のA面、正面から入って舞台に向かって左側でございます。
 事故の概要でございますが、一般開放直後に主競技場の天井から天井材として取りつけられておりました穴あき吸音テックス4枚及びこれを付着している石膏ボード、これは3枚分でございますが、これがはがれまして、主競技場内に落下をいたしました。事故発生時には、主競技場にバドミントンを利用していた利用者の方1名と監督指導員1名の計2名がいらっしゃいましたけれども、幸いにも負傷等はございませんでした。
 次に、工事決定までの経緯でございますが、この事故を受けまして、7月4日と5日に区長を本部長といたします危機管理等対策会議を開催いたしまして、天井全体の改修工事及び照明設備の工事、それから工事期間中の主競技場の全面使用中止を決定してございます。その後、10日に工事工程表により工事期間は9月10日までといたしてございます。
 続きまして、区民への周知でございますが、事故当日、指定管理者によりまして中野体育館内へ主競技場の利用中止のポスターを掲示してございます。その後、5日に利用中止の広報、ここに書かれているとおりでございます。それから、10日に中野区立体育館条例第10条の規定に基づきまして、使用承認の取り消し及び停止の告示をいたしてございます。あわせまして、事故の概要及び今後の対応について、ホームページ等により周知をしたところでございます。次の7月13日及び8月2日に、総務委員会におきまして、事故の概要、それから行われます工事等の概要等について報告がなされてございます。
 裏面をお開きいただきたいと思います。
 利用者への説明といたしましては、7月5日の夕方でございましたけれども、区民スポーツフェスティバル、これは10月8日の体育の日に開催を予定されておりますが、その第1回の実行委員会におきまして、体育協会、体育指導委員会等に説明をいたしました。あわせまして、スポーツ大会のために主競技場の使用を予定していました団体に対しましては、代替施設及び日程の調整を進めることとし、その後、調整は済んでございます。それから、一般の利用団体、教室参加者につきましては、指定管理者から利用中止の連絡の説明をしてございます。いわゆる区民スポーツ大会等のための利用調整結果でございますけれども、7月3日から9月10日までの間に予定をされておりました全19大会等のうち、日程や会場を変更していただいたものが13、それから中止をしていただいたものが五つ、それから区の委託事業1、これを中止ということにしてございます。
 次に、今後の予定でございますが、工事期間につきましては7月27日から9月10日まで、供用開始が9月11日を予定してございます。
 なお、工事の概要につきましては、天井の全面張りかえ、照明器具の改修ということで、これは今天井への取りつけ方式になっておりますが、これをいわゆる可動式に変えるということで、その他関連工事ということでございます。
 以上、御報告を申し上げます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
江口委員
 7月13日に総務委員会に報告されていますけれども、この文教委員会には何で今ごろになったのでしょうか。
村木生涯学習担当参事
 いわゆるこの危機管理等対策会議の中で、議会対応等につきましては、いわゆる副区長調整を行うということで、我々は基本的にこの天井材落下事故及びその後の対応等について全力を尽くしてほしいということが要請されましたので、その旨に従って私どもとしてはそういった動きをしたというものでございます。
江口委員
 たまたま施設関係が総務だから、それから指定管理がそうだからというので総務委員会に報告したのかもしれないけれども、中野体育館に関する所管というのは文教委員会というふうに私は理解していたので、たまたまこれは利用者等の事故がなかったということであって、負傷者がなしという報告ですけど、仮にこれが負傷者なんかが出ていた場合なんか、緊急に議会なんか開かなきゃいけない部分であるし、体育館の老朽化の問題も含めて、本来は議論した上で工事を出していく、発注するというのが普通だと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。
村木生涯学習担当参事
 私どもの対応といたしましては、先ほど御報告申し上げたとおりでございますけれども、もし万が一というような事態が発生したことも想定されるわけでございますので、そういう意味では、本来的にはきちっと緊急の対応を、議会対応を含めて、すべきであったというふうに考えます。
江口委員
 そのとおりなんですよね。たまたま事故がなかったからこれで済んでいるということがあるだろうけども、基本的にはこの体育館だってあと、今、中央中学の報告があって、26年以降に、小・中学がなくなれば、今の区の10か年計画プラスアルファの計画では、体育館を九中へ持っていきたいというふうに報告されているわけですね。そうなると、体育館利用のことからすると、大変老朽化していて、いろんな要望がたくさんあるわけですね、昔から、放送施設を変えてほしいとか、変えながら、徐々に徐々に継ぎ足してきたというケースがあるので、それはやっぱりきちっと文教委員会に報告して、例えば予算についてもこのぐらいかかるというのをきちんと報告すれば、たまたま我々としては体育館の要望としてこういうところをもうちょっと同時に改修できないのかと、この2カ月間かそのぐらいの間にできないのかとか、そういう要望だって出していきたい部分もあるわけですよね。ただ、緊急工事として天井だとか、照明器具を変えるというだけで終わらせるような問題なのかというふうに私は思うんですね。まして、約10年ぐらいはあの体育館を使っていくわけですから、最近はもう使い勝手の悪い体育館で有名な体育館になってきているので、補修するものは、この際やれるものはやっていくということもやっぱり考えていく知恵をこの委員会に問うべきだと思うんですけど、その辺どうなんでしょうか。
村木生涯学習担当参事
 委員おっしゃられるとおり、当体育館につきましては、閉校後の九中の跡に新たに体育館を建設するという計画がございます。これは10年後ということになっておりますので、今から10年間は現中野体育館をもたせて、そしてそこをきちんと使用しなければならないということになります。そういう意味では、委員おっしゃるとおり、今後ももし万が一ですけれども、この体育館の支障等、あるいは設備等々につきまして、何らかいわゆる補修を加えたいといったような必要が生じることもあるかと思いますので、そういった際にはきちんと御報告申し上げ、御相談申し上げた上で対応を図ってまいりたいと、このように考えております。
江口委員
 なぜかというと、先ほど最初に答えた危機管理等対策会議という、だって、危機管理という形で対応を協議したんだから、議会だってそこの対象にならなきゃいけないんじゃないの。危機管理の会議が議会に対してどうしようかというね。だから、それがまるっきりないで、総務委員会に報告したので多分皆さん方教育委員会はほっとされていると思うんだけども、これは趣旨が違いますよ。
 だって、私、もしこういうことがあれば、どのぐらい予算がかかるかと聞きたかったし、もともと利用者から多い、例えば夏だけでもいいからリースの冷房をつけてほしいという希望だってあるわけですよ。あの体育館の夏の中の暑さ、ひどいものですよ。私、この2日前には剣道大会に出ていたんですから。よかったなと思って、2日前に落っこちてきちゃったら私なんか今ごろ出ていないのかもしれないけど、そういうことだって、予算的な問題があるけど、議員側として、区民の代表として、要望したいこともあるんですよ。それをただ単に落下したから緊急対策としてここだけ直しておこうという形だけで果たしていいのかという問題、議会と両輪であるならば、きちっとその旨、相談して、予算上の問題もあるわけだから、じゃあ、この部分までは何とか使い勝手、予算、どうせこの時期だからプラスしようとかというのをやっぱり出して、初めて区民が本当に安心して利用できる体育館にすべきじゃないか。
 まして、体育館を休館するというのは、もうスポーツ団体にとっては大変なことでありまして、こういうことがあったからできた、また協力をしてくれたんだ、あるんだから、なおさらそういう期間中でできる限りのことはしていく。例えばトイレの場合だって、バリアフリーだって考えなきゃいけないんですよ、体育館の場合は。だから、そういうことなんかだって、工事期間中の短期工事でできる部分はこの際やっちゃうという発想がないから多分報告していないと思う。直せばいいという発想だったと思うんですけど、これ、だましだまし使っていくのも大変ですよ。もっともっと大きな事故だとか起きてくるし、心配な部分もあるので、その辺が非常に私は納得いかない。どうですか、一番偉い人。
菅野教育長
 こういった事故がございまして、本来であればいろいろ利用者の方に使えるところに御迷惑かけるということで、とにかく早急に直そうということで、今回、このような危機管理等対策会議の中で急いでやったということでございます。その対応につきましては、先ほど参事の方からお話しいたしましたけれども、副区長の方で一定の仕切りをした上で議会等の対応につきましては総務委員会ということになりました。
 確かに文教委員会との調整というのも必要だったとも思いますし、そういう面では私どもももう少し配慮すべき面もあったと思いますけれども、先ほど申しましたように、今回につきましてはなるべく早くと、工期も非常に短くするという前提でやっておりますので、このようなことになっておりますけれども、体育館につきましては、委員のおっしゃいますように、さまざま課題がございます。言われているようなさまざまな、これから10年使うということになりますれば、これからも中野体育館につきましては施設設備の向上を図っていかなきゃならないということで、言われました御意見なども踏まえまして、今後、体育館の使い勝手、施設整備の充実につきましては、教育委員会といたしましても検討してまいりたいと思います。
江口委員
 時間がないので、1点だけ。
 今の教育長の答弁で非常に私が納得いかないのは、副区長の判断で議会対策が総務委員会でいいというのは、それはあり得ない。議長はどうなるのか、文教委員長はどうなるのかという問題があるし、本来だったら、例えば議長、それから委員長に相談して、緊急に開けなければ持ち回りをやるとかいって、議員ということじゃなくて、文教委員にきちっと報告をするというのが私は筋だと思う。そういう議会の対策を逆に副区長だとか区長の判断でやられたら、それはとんでもない話で、今後の危機管理対策の中で、これはもう報告しなくていいとか、そういうことになってしまうような危惧も生まれてくる。こういうこととして、たまたま負傷者がいなかったので大きな騒ぎになっていないわけでありまして、やっぱりこういうことを一つずつ教訓として議会との連携をしっかりやっていくということだけは、これは要望として、またさまざまな議会の中で言っていきたい。
 もう一つ最後に、予算、これは幾らか、それだけちょっと教えてください。
村木生涯学習担当参事
 全体で7,980万円というふうに聞いております。
いでい委員
 何点かお伺いしますけども、この中野体育館、主競技場A面の天井が落下してきたということですが、B面というのもあるんですか。B面とか、あとは地下の方とかは使われているんですか。
村木生涯学習担当参事
 主競技場は、ちょうど半分に分かれておりまして、入って舞台に向かって左側をA面、右側をB面と申します。それぞれで、一緒に使うこともあれば、分かれて使うこともございます。
 それから、主競技場のみを今閉鎖しておりまして、その他の施設についてはあけてございます。
いでい委員
 当委員会の所管になるかわかりませんけれども、体育館は指定管理者制度で指定された業者が運営をされていると思いますが、当面クローズしている間は利用料とかそういったものが指定管理者には入らないわけですよね。その辺はどうされているんですか。
村木生涯学習担当参事
 これにつきましては、利用料とか、あるいは指定管理者の行っている事業等もございますので、全体を考えた上で、最終的には再開後にそのいわゆる利用率といったようなものを勘案いたしまして、営業補償といったような形で指定管理者に対してその補償費を支払うことになるというふうに考えております。
いでい委員
 その営業補償というのは、今まで区と指定管理者との間に取り決めた契約書というか、定款の中にはちゃんと載っていることですか。
村木生涯学習担当参事
 こういう不測の事態が起こった場合にはそれぞれで協議をして定めることになっておりますので、その中でということになります。本来ならば、指定管理者に管理代行をお願いしている施設というのは、私どもの委託料と利用料金とで運営するとなっております。この利用料金の収入が私どもの都合で、いわゆる事故が起こったことにより閉鎖したという都合によりまして、利用料金収入が入ってこないということになりますので、その部分の補てんをする、補償をすると、そういう考え方に基づいて、協議の上でこれから決めていくということになります。
いでい委員
 それでは、指定管理者の方はそれでもいいと思うんですが、その工事の期間中に大会等を予定していた利用団体がありますよね。そこが例えば、卓球なら卓球大会があったとして、参加者の団体とかそういうのを集めていて、でも、急遽中止になりました、いただいた会費はお返ししなくちゃいけません、じゃあ、その郵便代、郵送代、そういったものはどこに請求すればいいのかとか、それもまた不測の事態によって利用団体と中野区、または指定管理者の間で協議の上、取り決めがあったり、その後に、損害賠償じゃありませんけれども、相当額として支払ったりとかする用意はありますか。
村木生涯学習担当参事
 こうした緊急の要件のために主競技場を閉鎖して、利用の承認を取り消すとか、そういったことは条例上認められておりますので、それに基づいて今回その措置をとったということでございます。したがいまして、私どもといたしましては、これに伴って生じました利用団体側の所要となった経費等について、これを協議の上でお支払いをするという考え方は持っておりません。
いでい委員
 多分幾つかの団体からそういう話が来ているかとは思いますけども、もし今後そういうことがあっても、使用承認の取消し等の規定に基づいてお支払いするとか、またかわりに何か代替の会場を利用する際に無償で提供するだとか、そういったことも行わないということですか。
村木生涯学習担当参事
 先ほど、13の大会につきましては、日程というのが、同じく中野体育館を使って大会を開催する。それから、会場という場合には、日程は同じだけれども、他の会場を確保して、そこを使っていただくといったようなことで、御理解と御協力をいただいた上で対応してまいりましたので、そういう意味で、そういったこれに伴って要した所要経費について、私どもにこれを払ってくれと言ってまいられた団体は実は一つもございません。そういうことも含めてですが、今後とも御理解と御協力をいただきながら、こういうことがあってはならないということですので、そういったことを大前提に考えながら同様の対応を図っていきたい、このように考えております。
伊東委員
 こうした施設の安全管理について伺いたいと思います。
 さきにも市営プール、流れるプールの吸い込み口に児童が吸い込まれて人命を失ったというような、今回もまかり間違えばそういうことが起きかねないような事態の中で、こうした指定管理者制度を導入する中で、施設の安全点検、管理というのは、責任はどちらに、どこが行っているのか。
村木生涯学習担当参事
 これは、いわゆる原因のもとに応じて指定管理者が対応すべき、あるいは私どもが対応すべき、そして両者が協議をして対応すべきという協定になっておりますので、そうした協定の考え方に沿って今後とも対応していくと、このようになります。
伊東委員
 いや、今おっしゃられたのは起きてしまった場合の原因がどうだったのかということなんですけれど、定期的な施設点検というのはどこが行う仕組みになっていますか。
村木生涯学習担当参事
 定期的には指定管理者が行っております。それから、年に1回、いわゆる緊急の調査といったような、これは区の施設でございますので、そういった関係については、うちの技術人がきちんと点検をして、報告がなされております。それらに基づきまして計画的に例えば必要な補修等は行う、このような考え方と対応になっております。
伊東委員
 今回の御報告いただいた書面にも原因が記載されていないんです。何で天井材が落ちたのか。これが予見できるものなのかできないものなのか、それについて御報告いただいていないんですが。
村木生涯学習担当参事
 実は、その当日はもちろんバドミントンの利用者1名と指導者1名に開放を始めたばかり、それから前日、前々日等についても、天井に何か物が当たったとか、そういった事実もございません。したがって、我々の想定では、この施設そのものが昭和45年7月に開設をした体育館でございますので、その後、天井材そのもののいわゆる補修、改修の工事は行っておりませんので、そういう意味からは、老朽化によって落下をしたのではないかという、そういう推測はしてございます。
伊東委員
 結局、今回全面的に天井を張りかえるということですから、主競技場の天井材についてはそうした心配はなくなるんじゃないかと思いますけれど、例えば同様の施設がございますよね。経年変化による劣化で事故が起きる。そうしたものを今回を教訓にしてどうつなげていくか。ですから、今回も何で天井材が落ちたのか。じゃないかで済ませるんじゃなくて、例えばもうビスが緩んできている、そうした場合に、ビスが抜けたのか、あるいはボードの方が亀裂が生じて、ビスは残っているけれど、ボードだけ落ちるのか、そういうものもしっかり検証しなければいけないんじゃないか。こういう全面改修を行う場合に、その事故原因もしっかり究明されるべきだと思うんですね。ですから、今のような考え方じゃなく、しっかりとした原因究明を行っていただきたい。
村木生涯学習担当参事
 現実に落下をしましたこのボード等については、技術担当の方で保管をしておりますので、そうした原因究明もあわせて行っていると思います。また、委員会でそうした御意見、御指摘がございましたことは技術人の方にも伝えまして、しっかりとした原因究明をしていきたい、このように考えております。
伊東委員
 今回の天井落下事故ではないんですけれど、関連して一つお聞きしたいんですけど、先ほど江口委員の方からもお話がありましたけど、体育館の空調設備については、利用者の方々から常に問題があるということを御意見をいただくんですが、空調能力として十分にあの体積を地積をカバーできる能力を発揮できているのか、建設当初に設けられた空調設備なのか、それが経年変化によって性能が劣っているか劣っていないのか、そういう部分はちゃんと検証されているんでしょうか。
村木生涯学習担当参事
 申しわけございません、そこまでは私、把握をしてございませんので、これからちょっと調査はしてみたいと思います。
大内委員
 今のにちょっと続けて、小・中学校の体育館で同じようなつくりとかはないのかが1点。
 それと、どの程度天井をはがしているのか。全面全部やっているのか、ある程度のはがれたところの近所をやっているのか。全部の天井の点検をして、危ないところ全部分でやっているのか。ちょっとそれを簡単に。
村木生涯学習担当参事
 天井材は全面撤去をしまして、全面張りかえでございます。
 それから、学校体育館には、こういう吸音テックスといったようなものを天井材として張りつけた体育館は、私の記憶ではないというふうに……。
大内委員
 記憶じゃなくてデータで。
村木生涯学習担当参事
 データですか。それはちょっと所管が違いますので、申しわけございません。
小谷松教育経営担当課長
 全部の確認はしていないんですけども、基本的にはああいう形のものはございません。ただ、確かかと言われると、本当に記憶ですので、何とも言えませんので、それについては早急にちょっと確認をしておきたいと思います。
大内委員
 いや、だから、普通調べるんじゃないの。だって、小・中学校の体育館、二中とか、建てかえるところだとか、鷺宮だとか、同じようなつくりなっていないかということを普通調べてここで報告するのが当たり前じゃないの。総務委員会ではそんなことしていなかったかもしれないけれども。だから、文教委員会にもっと早く報告しなきゃいけないし、これ、連絡のファクスももらっていないんだよね。そういうことも含めて、ちょっと対応が遅いと思いますので、早急にやっておいてもらわないと。基本的な図面を見ればわかる話なんだろうから、お願いします。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、仲町小学校跡施設活用整備にかかる「地域スポーツクラブ」についての報告を求めます。
村木生涯学習担当参事
 それでは、仲町小学校跡施設活用整備にかかる「地域スポーツクラブ」(資料10)について御報告を申し上げます。
 恐れ入りますが、裏面をちょっとごらんいただきたいと思います。
 5に備考という欄がございます。これは10か年計画の計画事業でございますが、仲町小学校跡施設につきましては、地域スポーツクラブのほか、(仮称)すこやか福祉センター――これは今まで(仮称)総合公共サービスセンターと呼ばれていたものでございます――精神障害者社会復帰センター、避難所用の備蓄倉庫等の機能を整備することになっております。この関係で、本日、お手元に「(仮称)すこやか福祉センターの設置と仲町小学校跡施設活用整備の基本的な考え方」という冊子を参考資料としてお配りをさせていただいております。この内容につきましては、既に8月2日に開かれました厚生委員会で報告がなされております。この中から、仲町小学校跡に予定をしております1カ所目の地域スポーツクラブの活動の場がこの中に記載をされ、今後、8月の下旬から区民意見交換会等が全体の考え方について開催されることに伴いまして、本日、この仲町小学校跡にかかわる地域スポーツクラブについて御報告を申し上げるものでございます。
 なお、中野区におけるスポーツ振興の基本的な考え方や方向性と、これに基づく地域スポーツクラブの全体像につきましては、現在検討中でございますので、改めまして整理の上、この当該委員会に御報告をし、その御意見等を伺いながら整理をし、まとめていきたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 それでは、地域スポーツクラブ、仲町関係ですが、施設運営の基本方針といたしましては、ここにございますように、子どもから高齢者まで、さまざまな年代の人々が気軽にスポーツや健康管理ができる環境を整え、体力づくり、健康づくりを行うとともに、学校運動部活動の支援、スポーツの指導力・競技力の向上に向けた地域スポーツクラブの運営を目指すというものでございます。
 なお、この地域スポーツクラブは、基本的には会員制によるクラブということになります。
 主な機能と役割につきましては、1、2、3とございますように、区民の健康づくりと体力づくりのための機能、学校運動部活動の支援、スポーツの指導力・競技力の向上の支援というものを考えてございます。
 そして、主な施設内容といたしましては、仲町小学校跡には、この現体育館におきまして、これは屋内広場として、フットサル、3on3バスケットボール、ニュースポーツなど、気軽にできる屋内スポーツ活動の場とすること、それから現校庭、屋外運動場では、少年サッカーやグラウンドゴルフ、子ども向けの硬式テニスなどを行えるようにしたい。裏面に参りまして、これは西側校舎、教室の一部を活用することを考えております。トレーニングルーム、健康・体力相談室、多目的ルーム、談話・交流室などを設けまして、この施設の運営を図っていきたいというふうに考えております。
 なお、施設の運営管理につきましては、中野区がつくる地域スポーツクラブ、これは組織的形態等は現在検討中でございますが、安定した運営を図るために、できれば法人格を取得していきたい、このように考えております。そのもとでいわゆるクラブ運営をする上で、その運営組織が参考とする意見を聞く場といたしまして、例えば町会、自治会、PTA、商店街、あと学校関係者、それから会員などで構成をいたします運営協議会の意見を聞きながら、民主的で健全な運営を目指したいと、このように考えているところでございます。
 なお、施設整備スケジュールにつきましては、全体のスケジュールを受けて、2007年度は基本方針の決定、2008年度が設計完了及び整備・耐震補強工事に着工し、21年度の後半、開設をしていきたい、このように考えているところでございます。
 私からの説明は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
小堤委員
 報告で、会員制ということなんですけれども、会員制にする理由というのは何でしょうか。
村木生涯学習担当参事
 これは国が進めております地域スポーツクラブの設立、それから東京都が進めております地域スポーツクラブの設立と運営、いずれも基本は会員制によるクラブというものでございまして、その要するにクラブを運営する主体をどういうものにするかといったことが非常に大事なことになっております。その上で、中野区としては、これは多くの任意の団体とか、NPO法人等でやっているところがあるんですけれども、中野区としてはできればきちんとした法人格を持ったクラブを組織として設立し、これに運営をゆだねながら区民の健康づくりや体力づくりに資するとともに、学校部活動の支援などを行っていきたい、このように考えているところでございます。
小堤委員
 こうした区が主体となってつくっていくものですから、区民が気軽に利用できるということがまた一面では大事だと思うんですよ。そういう点で、先ほど基本的には会員制という言葉を使ったんですけども、そうではない、一般利用できる要素というのもあるんですか。
村木生涯学習担当参事
 まさしく基本的には会員制で、その会員の方のスポーツ活動に寄与する内容のものでございますが、一方で例えば、今、学校開放等を利用している団体の方々が学校再編に伴ってその施設が閉まってしまったといったようなときに、ほかの施設での要するに活動を求めるような場合、そういった方々に例えば体育館の一定の時間帯を常に用意をして、その活動に使えるような、もちろん使用料はいただくことになりますけれども、そういう考え方もあわせて持つべきだというふうに我々は考えておりますので、そういう意味では、会員外の方々にもここを活用できる、そういう場としてもつくり上げていきたいと、このように考えております。
小堤委員
 あと、具体的に、例えばチームスポーツで利用することもありますよね。そのときに全員が会員でないとそれは使われないと。
村木生涯学習担当参事
 そういうこともあるでしょうし、私どもが調査した、これは地域スポーツクラブではないんですけれども、例えばフットサルをやっている方々がインターネットで検索をして、そういう個人の方々がある時間帯にその場所に集まってくる。そうすると、それぞれは個人の方なんですけれども、個人で登録をしておいて、その方々がそこで新しいチームをつくってしまって、それでもって一定時間競技をして、終わったら皆さんでさようならとお帰りになる。そういったことが非常に盛んになってきているとも聞いております。そんなことにも利用できるのではないかというふうに考えております。
小堤委員
 例えば大人から子どもまでというんですけども、会員制になる場合、こういう子どもたち、例えば何歳以上なら会員とか、そういう点での検討というのはあるんですか。
村木生涯学習担当参事
 そういったことは検討中でございます。子どもが何歳から、中学生、高校生、大人、高齢者の方、それからいわゆる親子とか、あるいはその際の料金体系も全部変わってくるでしょうし、そういったことは現在検討中でございます。
委員長
 他に質疑ございませんか。――よろしいですか。
江口委員
 質疑じゃなくて、お願いなんですが、これ、本当は質疑をもうちょっとやりたいんだけど、これで報告を終えたという感覚でいないでほしいんです。
委員長 
 この報告については次回の委員会でも引き続き........
佐伯委員
 この件は、また経過報告があるんですよね。
委員長
 委員会を休憩します。

(午後4時10分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時10分)

 他に質疑がございませんようでしたら、以上で本報告について終了いたします。
 そのほか、何か報告はありますか。
小谷松教育経営担当課長
 簡単に1点だけ御報告をさせていただきたいと思います。
 前回、武蔵台小学校の校庭の芝生化について御報告をさせていただきました。おかげさまで順調に工事の方も終わりまして、現在、養生してございます。
 この芝生開きということで、8月31日に予定をしてございます。時間が午前9時からということでございます。詳細につきましてはまた各委員の方に招待状の方をお送りしたいと思いますが、よろしくお願い申し上げます。
委員長
 ただいまの報告についてよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、終了いたします。
 そのほか、理事者の方から何か御報告ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 続きまして、当委員会の地方都市行政視察について御協議いただきたいことがございますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時10分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後4時12分)

 それでは、休憩中に確認いたしましたとおり、今年度の文教委員会の地方都市行政視察は、第1案の岡山県岡山市の岡山市立岡山中央小学校と倉敷市の倉敷教育ネットについて、倉敷市立中央図書館のICタグシステムについてとし、日程は11月7日、8日とすることで御異議はございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、御異議ございませんので、そのように決定をいたします。それでは、次の議題のその他に入りますが、各委員、理事者から何か発言ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、協議したいことがございますので、委員会を休憩いたします。

(午後4時20分)

委員長
 では、委員会を再開いたします。

(午後4時21分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は9月10日午前10時からということで御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように決定いたします。
 それでは、以上で本日予定をいたしました日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。

(午後4時22分)