平成19年11月19日中野区議会文教委員会
平成19年11月19日中野区議会文教委員会の会議録
平成19年11月19日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成19年11月19日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成19年11月19日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前11時36分

○出席委員(9名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 小堤 勇委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 教育改革担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 岡田 浩二

○委員長署名


審査日程
○議題
 学校教育の充実について
○所管事項の報告
 1 平成20年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(教育経営担当)
 2 施設使用料の見直しの考え方(案)のパブリック・コメント手続きの実施結果について
 (教育経営担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午前10時00分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査は正午を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 学校教育の充実についてを議題に供します。
 所管事項の報告をいたしたい旨の申し出がありますので、報告を受けたいと思います。
 最初に、1番の平成20年度予算で検討中の主な取り組み(案)についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、平成20年度予算で検討中の主な取り組み(案)(資料2)について御説明をさせていただきたいと思います。
 これにつきましては、平成20年度の予算編成で検討中の新規、拡充、廃止など区民生活への影響が想定される主な取り組みにつきまして、現在の検討状況を区民にお知らせをするというものでございます。
 今後、12月5日発行の区報及びホームページに掲載するとともに、その後、区民との意見交換会なども予定しているところでございます。
 それでは、早速、主な検討中の取り組み項目についてでございますが、区の10か年計画にございます四つの戦略に沿って分類いたしまして、それぞれの主な取り組み項目についてお示しをさせていただいてございます。
 当文教委員会の所管にかかわるものについて申し上げたいと思います。
 まず、マル2の地球温暖化防止戦略のところをごらんいただきたいと思います。ここの3番目でございます。学校の緑化(校庭の芝生化・屋上緑化)とございます。これにつきましては、「小中学校の校庭の芝生化や屋上緑化によって、地球環境にやさしい取り組みを計画的に進める」ということとしてございます。これにつきましては、既に取り組んでございます校庭の芝生化について、今後、これをすべての小・中学校に拡大、拡充していくに当たりまして、計画的に実施を図っていくとともに、また、屋上の緑化につきましても、同様に計画的に取り組んでいくということで現在検討を進めているところでございます。
 次に、2ページをお開きいただきたいと思います。
 マル3の元気いっぱい子育て戦略のところでございます。こちらにつきましては、3番目、少人数教育の充実でございます。「少人数指導・習熟に応じた指導を充実させるため、「学力向上アシスタント」を増配置し、きめ細かい指導を行い、基礎学力の定着を図る」というものでございます。これにつきましては、現在、少人数指導・習熟に応じた指導の充実を図るために、算数、数学については学力向上アシスタントを配置してございますけれども、さらに中学で課題のある科目や少人数指導が有効な科目などにつきましても、その拡充を図りまして、学力の向上を図ってまいりたいということで検討しておるものでございます。
 次に、4番目の特別支援学級の運営でございます。中学校に新たに特別支援学級、知的障害を増設するというものでございます。これにつきましては、特別支援学級、知的障害の在籍児童・生徒数は増加傾向にございまして、今後も増加が予想されるため、学級規模や地域バランス等を考慮いたしまして、増設する必要があるということから検討しているものでございます。
 次に、5番目の仲町小学校跡施設整備でございます。「仲町小学校跡地を子ども・障害者、高齢者の健康・福祉に関する相談施設、地域スポーツクラブの活動拠点、精神障害者社会復帰センターとして活用するための改修工事を行う」とございます。これにつきましては、地域スポーツクラブにつきまして、仲町小学校跡を活用してその施設整備を進めようというもので、20年度にその設計を見込み、検討を進めているというものでございます。
 なお、この仲町小学校跡施設整備につきましては、その下のマル4、健康・生きがい戦略のところの4番目にも再掲ということで、二つの戦略に、どちらも関連する取り組みということとなってございます。
 それから、最後に3ページのところ、対話集会・地域説明会でございます。今後の予定といたしまして、ここでお示しをさせていただきましたこの主な取り組みの項目につきましては、12月12日及び13日に地域での説明会ということで、野方地域センター及び南中野地域センターで地域の説明会、意見交換会等を予定してございます。
 また、区民と区長の対話集会をその翌14日に区役所で開催をいたしまして、また、意見交換の機会を持ちたいというふうに思ってございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
小堤委員
 校庭の芝生化なんですけれども、若宮小学校に続いて武蔵台小学校と、全体的には評判はいいんですけれども、例えば、グラウンドが土のときにできて、芝生化でできないスポーツとか遊びというのはあるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 種目によりましては芝生よりは土の方がやりやすいという種目もあろうかというふうに思いますけれども、ただ、現在、通常校庭で使用しております、いろいろ野球とかサッカーとかそういったスポーツ等々につきましても、基本的には芝生化をした後におきましても同様に使用できるような、そういう形で整備を進めていきたいというふうに思っております。
小堤委員
 二つの学校で芝生化されましたけれども、それにかかわった人から聞くと、綱引きとか縄跳びができないと、そういう意見があるんですけれども、その辺はどうなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 確かに、種目によりましては同じところを集中的に使うということになりますと、やはり芝生に相当な負担がかかるということがございます。そういったときには、サッカーのシュートなんかのところも、ゴール前のところもそうなんですけれども、例えば、場所を少し移動しながらとか、やはり芝生でございます、生き物でございますので、過重な負担ということになりますと、やはりどうしても芝生に負担がかかります。いろいろ工夫をしていただきながら、そういった場合については御使用いただきたいというふうに思ってございます。
 また、学校でもそういった形で、特定の種目といいますか、同じ箇所をできるだけ使わないような形でやっていただいているというふうに聞いてございます。
小堤委員
 その方は、広い校庭があって、全部が全部芝生でなければいいんだけれどもということを言っていましたけれども、ただ、それは実際、限りある校庭ですから、現状に即して芝生化を進めるということなんですけれども。都の予算が出るということで、芝生化する上でその芝生の面積が何平方メートル以上という基準があるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 現在、東京都の補助基準では、学校の校庭250平米以上が補助の対象の面積となってございます。
小堤委員
 そうしますと、中野では、小・中全校がそれに該当するということですか。
小谷松教育経営担当課長
 今後芝生化を進めていくに当たりましては、この東京都の補助金、これを有効に活用していきたいというふうに思ってございます。
 したがいまして、東京都の基準が250平米以上ということでございますので、各学校で芝生化を行う場合につきましては、そのミニマム水準以上は実施を図りながら、ただ、学校によりましていろいろ校庭の形状が異なってございますので、一律の形で同じような方式で芝生化するというのはなかなか難しいと思います。これからは学校のいろいろな校庭の状況などを十分に勘案した中で、芝生化の実施を図っていければということで、今検討してございます。
小堤委員
 今、答弁の中で、それぞれの学校に即して進めていきたいということがありました。ぜひ、2校が実施されているわけですから、そういうところの現場の方々の、また使っている子どもたちのそういう意見なんかを反映されて、これからの芝生化を進めていただきたいと、これは要望として出しておきます。
 それといま一つ、学力向上アシスタント、この増配置ということが言われています。現在20名いらっしゃって、小学校29校、中学校5校を担当しているわけなんです。これが週2日と週3日なんです。やっぱり、実際、このアシスタントがつけば学力向上に向けて効果があるわけですから、すべての学校に週5日つけるとすれば、このアシスタントの数というのはどのぐらい必要なんでしょうか。
入野指導室長
 実際、今2校を担当してもらっておりますので、アシスタントの数は学校数の半分で足りている状況でございますけれども、5日つけることになりますと、全校数分、まず最低は必要になってきます。ただ、5日間全部勤務できるという人間もなかなかおりませんので、そうなりますと、それにプラスアルファの人数は必要になってくるかというふうに思います。
小堤委員
 それと、先ほど中学校では必要な学科をふやしていきたいという発言がありましたけれども、この中で増配置をしたいというところは、基本的に中学校の方に配置されるという考えでよろしいんですか。
入野指導室長
 現在は小学校、中学校の算数、数学に特化をしまして今学力向上アシスタントがついてございます。そして、実際問題としては、都の加配で算数、数学が全学年でできないという学校につけているところでございます。
 次には、今、私どもの学力にかかわる調査の結果ですとか、それから、ここのところ都の加配で取り組んでもらってきておりますその効果ですとかを見ますと、やはり理科と英語が非常に少人数や習熟度には適するであろうというふうな結果が出ております。そういうことで、理科と英語ということで、拡大を図っていきたいというふうに考えております。
 中学ということでございますが、小学校の方につきましては、今年度から、理科の方は理科の支援員という者をつけておりますので、そちらが対応を図っていくことで、充実していくことで、小学校の方は考えておりまして、中学校の方は、やはりその結果から言いましても、効果から言いましても、理科と英語に拡大していくべきではないかなというふうに考えております。
大内委員
 ちょっと芝生化のことで聞きます。
 そもそも芝生にするというのは、温暖化だとかそういうことでやる話ですか。それとも、土より芝生の方が効果が出るだとか、あるいは子どもにとって芝生の方がいいだとか、そもそも何で芝生にこれだけこだわることになったんですか。
小谷松教育経営担当課長
 まず、この分類の中で地球温暖化防止戦略の一つということで入れてございます。この芝生化を進めるということに対して、どれか一つの目的があるということではなくて、もちろん地球温暖化防止ということでCO2の削減であるとか、あるいはヒートアイランド現象に対する緩和対応であるとか、そういった面もございますし、また子どもたちにとりましても、この芝生化を進めるということが一つの生きた環境教育の実践というような役割も持ってございます。特に小学生なんかの場合ですと、やはり芝生がある校庭で、思い切り伸び伸びと遊ぶことができるといったような効果もございます。そういったいろいろな芝生の効果といいますか、そういったものを考えて、校庭を漸次芝生化を進めていきたいというふうに考えてございます。
大内委員
 じゃあ、今のグラウンドでは伸び伸び遊べていないということでいいんですね。
小谷松教育経営担当課長
 別にそういうことではございません。ただ、芝生化にすることによって、これまでの土の校庭とまた違う形での効果というものがあるかと思います。芝生化にした場合、やはり子どもたちにとりまして、けがの心配がないというのが一つのメリットなのかなというふうにも思いますし、当然、芝生化にしたからすべてがメリットといいますか、全部それでオーライということではございません。ものによっては土の方がいい場合もありますし、芝生の方がいい場合もあると。ただ、全体として考えたときに、いろいろな地球温暖化の対応であるとかそういったものも含めて芝生化を進めていったときに、全体として大きなメリットが期待できるんだなということで、校庭の方を芝生化を進めていきたいというふうに考えてございます。
大内委員
 じゃあ、昨年の例でいいんですけれども、芝生になった学校と芝生じゃないところの子どものけがの数はどのぐらい違うんですか。
小谷松教育経営担当課長
 これは若宮小学校から報告を聞いているところでございますけれども、芝生化にした年とその前年の比較でございます。今ちょっとその具体的な数値というのは手元にないんですけれども、特に屋外でのけがの状況、これについては相当数減ってきたということは実際に学校の方から報告をいただいてございます。子どもですから、どうしても外で遊べば転んだりとかいろいろなけがをする機会もあるんですけれども、芝生化によってそれも大分減ってきたということもありますので、結構、いい効果があらわれているのではないかというふうに思っております。
大内委員
 そうしたら、いろいろ校庭を芝生にすることによって、学校を使ってのそういったクラブ活動みたいなものはかなり制限されているという事実もあるんだけれども、中庭とかそういったものをするつもりはないんですか。要するに、地球温暖化ということであればどこでもいいわけでしょう。要するに、今、結構アスファルトなんかで固められているところを全部芝生にしてあげるとか、もっと言えば、中野区の公園、哲学堂の運動場もそうだけれども、何で芝生化しないの。そういうところ、要するに、温暖化温暖化と言っているんだったらば、区役所の屋上はまず芝生化したんですか、あるいは区役所のアスファルトで固めているところを何で芝生化しないんですか。もっと、学校の校庭を芝生化するよりも、もっとたくさん、何ていうのか、利用頻度が低いという言い方でいいのかな、そんなに年に何回もメンテナンスしなくてもいいところがたくさんあると思うんだけれども、そういうところの芝生化は全然考えていないんですか。
小谷松教育経営担当課長
 芝生化のメリットが一つ、先ほど言ったとおり緑被率を高める、あるいはCO2の削減効果があるというようなことでございますので、いろいろなところで緑化を進めるということは、中野区としても進めているところでございます。
 校庭を芝生化するということについては、校庭は非常に面積が広いわけですので、その実施効果が非常に期待できるということもございます。これは先ほどもちょっと申し上げましたけれども、これからいろいろ芝生化を進めるに当たりましては、いろいろな学校の条件といいますか、あるかと思います。校庭の形状であるとか、あるいは使い勝手、中学の場合ですと部活動とか、あるいはまた学校なども校庭開放しているわけでございますので、そういったものもいろいろ考えながら、これからどういうふうな形で芝生化を進めていくか、いろいろな手法といいますか、方法というものを考えていきたいなというふうに思っております。
大内委員
 だから、学校はわかったから、ほかの中野区の公園だとかすべて芝生化にしていくという考え方もあるわけね。今、公園も、幼児が遊んでいる公園があるでしょう。これは担当が違うからあれだけれども、極端に言うと、温暖化温暖化といったら教育委員会だけの問題じゃないよ、中野区の取り組み。そうした場合に、幼児たちが遊ぶ公園というのは、まだ学校のグラウンドと同じように小砂利なんですよ。ああいうところを芝生化にして、本来なら子どものけがを少なくするようにしていくというのが、中野区全体の取り組みでなければいけないことだと思うんです。学校だけの問題じゃないでしょう、地球温暖化ということであれば。学校の校庭だけ芝生化すればいいという、そんな感じが見えるので、教育委員会の所管のところで言えば、哲学堂だとか、あるいは上高田もそうだけれども、ああいうコンクリートのところをできるだけ芝生化にするだとか、そういったことは、要するに、補助金が来るからやっているんですみたいなニュアンスにもとれるんですよ。でも、何かおっしゃっていることは地球温暖化のため温暖化のため、子どもたちのためと、もっとほかにも、区として独自にやれることがたくさんあるんだろうと思うんですけれども、そういった取り組みはお考えじゃないのかということが1点。
 あともう一つ、ダブりますけれども、要するに運動するところではなくて、中庭だとか、あるいはふだん子どもたちが歩くようなところが今全部アスファルトですよね。そういったところを芝生化にするというのは、東京都の補助金が250平米以上だからできないという言い方はおかしいのであって、中野区独自の財源としてやれば、そこまで言うんだったらばという話にもなるんですよ。東京都の財源が250平米だからできませんというのはちょっと違うでしょう、あまりそこにこだわってしまうと。だから、そういったところも、必ずしも学校の校庭をやるということがいいということだと思っていないので、ほかのところももっとできるところを芝生化にするというような考え方はないんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 区全体としての緑化ということにつきましては、これは10か年計画の中でもいろいろな形で緑化を進めていくということを掲げてございます。また、現在、環境にかかわります基本計画の策定なども所管部を中心にいろいろ検討を進めてございます。そういった中で、区全体としてのこれからの緑化施策というものについて、取り組みといいますか、今後の計画、方向というものをいろいろな角度から検討しているところでございます。その中の一つとして校庭の芝生化というものもございます。
 また、今回、この校庭だけではなくて、屋上の緑化についても、今後計画的な形でこれを進めていきたいということで今検討しているところでございます。
 それから、校庭だけということではなくて、いろいろな学校の敷地を考えた中でという御意見でございます。これも既に先行しております若宮小学校、武蔵台小学校、両校を芝生化したわけですが、この両校につきましては、非常に校庭が広くて、非常にいい条件の中で最初に着手したということもございますけれども、先ほども申しましたが、学校によってはいろいろな校庭の形状であるとか使い勝手、また、校庭開放とのいろいろなバランスといいますか、そういったものもいろいろ考えなければいけない部分もございます。そういう意味で、例えば、校庭が第1校庭と第2校庭に分かれているような学校もございますので、そういった部分も考えながら、あるいは校庭をすべてメーン部分を芝生化するというような形ではなくて、いろいろなその学校の実情を見ながら対応できるような、そういう芝生化というものもこれからいろいろ考えていかなければいけない。実際にこれを全校に拡大していく中においては、一つの方式、方法だけがすべてということではないと思います。委員の方からのお話もございましたけれども、そういったものも含めまして、いろいろな多面的な角度からこの校庭の芝生化ということを考えていきたいというふうに考えております。
大内委員
 芝生化をやることで年間の維持費が何百万円かかかるんだけれども、そういうことをやる前に、普通の学校でまずグラウンドが傷んでいるところがたくさんあるんですよ。そういったところに、何十万円のお金も使えなくて、芝生やったところに年間何百万円もメンテナンスのお金をかけているというのは、ちょっと違うんじゃないのかな。私が知っているような学校なんていうのは、水はけが悪いうというのかな、溝ができちゃっているんですよ。「これ直さないの」と言ったら「直せない」でおしまいなんだよね。芝生をやっているところは何百万円もかけちゃっていて、それって教育の公平性という言葉があるとしたら、ちょっと違うんじゃないのかなと思うので。要するに、芝生はそれはいいですよ、年間何百万円。でも、それだったらほかの学校の傷んでいるグラウンドをまず直してあげる予算もちゃんと組まないと、とてももたないんじゃない。これから先の中野区の財政のそういった負担を考えた場合に、何十万円かかけてグラウンドを直すお金もないのに、何百万円も出してメンテナンスやるお金はあるわけなんですよ。そのアンバランスがあるので、それはまた違うところでお話をしたいと思いますけれども、ちゃんと見ていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
平山委員
 同じく、芝生化のことなんですが、「地球環境にやさしい取り組みを計画的に進める」というふうにございますけれども、具体的な計画を教えていただければと思います。
小谷松教育経営担当課長
 これまで2校やってきて、ことし1校、それから昨年1校つくったわけでございますけれども、これからはできるだけきちんと、詳しいことにつきましては予算がきちんと定まったところで、その検討経過ということでお話しできるかと思いますけれども、できるだけスムーズな形で全校に芝生化を拡充していきたいということでございますので、ある程度目標年次といいますか、そういったものをきちんと目線に入れながら、具体的にそこに到着するまでには、例えば年間何校ぐらいというような形で一定の方向を決めた中でやっていきたいということで、今その方向で検討しているというところでございます。
平山委員
 現在は年間何校という計画はないということでよろしいですか。
小谷松教育経営担当課長
 現在ありますのは、10か年計画、それから教育委員会としての教育ビジョンの実行プログラムの中でその数値が出てございますが、これにつきましては隔年で1校というふうな形で出てございます。
 将来、いつの時点までにきちんとそろえていくかというようなことについては、特に何も表記がないわけでございまして、そういう意味で、少しずつというような感じでしか今のところはそれが示されてございません。できれば、やはり区民の方々に、これからきちんとこの芝生化を進めていくということについて、ある程度先が見えるようなそういう形でお示しができればというふうに考えてございます。
平山委員
 10か年ではなくて、20年度予算の中身についてお聞きをしているんですが、12月12日から地域での説明会が始まっていくんですけれども、それまでには具体的に、平成20年度どのような計画でいくのか、何校を目標にやっていくのかということが決まるということでよろしいんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 今、お示ししておりますこの主な取り組み案ということで一定の考え方を示してございます。この中で計画的に進めたいというふうな形で、区の方向をお示ししました。12月に入りましたら区民との意見交換会がございます。今、委員からお話が出たような形でも、いろいろな形で区民の方から御意見を伺う機会がございますので、そういったものを踏まえて、20年度予算につきましてはやはり年が明けた中で、来年度の予算の方につきましてお示ししていくことになると思いますので、いろいろ区民の方からいただいたものをきちんと踏まえて、来年度どうするのか、また、来年度以降どういうふうな形で展開をしていくのか、そういった考え方というものを整理を図っていきたいというふうに考えてございます。
平山委員
 区民の方とお話をされるに当たって、区としての方向性をきちんと定められてからのお話し合いでないと、こっちとしては何も考えていないんですと、御意見をくださいというような説明会だと、あまりにも区民の方に対してこちら側の姿勢を疑われかねないかなと。あまり本気でやるつもりがないのかなというふうに思われかねないと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 来年度以降のことにつきましては、これは来年度の予算の中できちんとした形でまず議会の方にお示しをするような形になるわけでございます。
 今は、私どもとしてのまだまだ考え方ということになるわけですけれども、これまで、今地球温暖化防止というふうなことも叫ばれておりますし、また、2校を芝生化やって、芝生化の効果といったことについてもある意味確認をしてきているところでございまして、私どもとしては、この芝生化のスピードを、全校実施という目標を持っておりまして、そのスピードを早くしていきたいというふうに思っております。できれば、今の段階の考え方としては、そのとおり予算がつくかどうかはまた別の話ですけれども、5年ぐらいの間にこの芝生化が各学校――武蔵台のように全部できるか、また大内委員がおっしゃったような形での芝生化というのもあろうかと思いますけれども、学校ごとにそれは見きわめてまいらなければならないところですけれども、5年ぐらいの間に何らかの形で、全校の芝生化ができればいいなというふうに考えております。
平山委員
 それではちょっと角度を変えて、この校庭の芝生化が地球温暖化防止戦略に入って元気いっぱい子育て戦略には入っていないと。もちろん10か年のいろいろな計画の中でのことなんでしょうけれども、では、芝生化の主たる目的というのは、総合的にというふうにもおっしゃいましたけれども、主たる目的は地球温暖化防止ですか、それとも子どもたちのためですか。
小谷松教育経営担当課長
 先ほども申しましたとおり、一つの施策がその一つの効果だけを目的としてされるということではないと思います。確かに、この中では地球温暖化防止戦略の中に位置付けてございます。それも一つの大きな戦略、目標でございますけれども、またあわせて、子どもたちにとりましても、この芝生化ということにとりましては大変大きな意義を持っているものでございます。そういう意味で、何というんでしょう、一つの施策が一つの目標だけに縛られるということではなくて、いろいろな多面的な要素を持ちながら、10か年計画の中では主として地球温暖化防止戦略の中に位置付けを図ってございます緑化の一環ということになってございますが、それ自身いろいろな効果が多面的にあるというふうに考えてございます。
平山委員
 あまり長くなるとあれですので。だからブレが出るんじゃないかなというふうに答弁をお聞きしていて思うんですけれども、地球温暖化防止のためであれば、先ほど大内委員もおっしゃったように、いろいろな方向が考えられると思いますし、こだわらなくてもいいのかなと。それで、大事なことは、もちろん校庭というのは区の財産でもあるでしょうし、地域の皆様のためのものでもあるんでしょうけれども、一番は何といっても児童の皆さんの教育環境ですから、その教育環境としての校庭がどういう形であった方がいいのかということを真摯に追求されていかないと、本当に子どもたちにいい教育はできないのかなと。例えば、土の上で遊ぶのと芝生の上で遊ぶのとどちらの方が子どもたちの教育環境としていいのか。そこを、最近裸足で歩く子どもが少なくなっていますけれども、裸足で土の上を歩くということが、どれだけ子どもたちの教育効果として価値を持つのかということを真摯に研究をされていかないと、この芝生化の問題というのは、教育委員会としても一定の考え方を持ってきちんと区民の皆様に示すことができないのかなというふうに考えるんですが。本当にそういったことを考えられていけば、先ほど大内委員がおっしゃったように、果たして校庭の方がいいのかどうかという議論も出てくると思いますし、温暖化だけでいけば、校庭が無理なんだったら屋上を緑化すればいいやと、ある意味、今度は壁面をやればいいやというふうに話が進んでしまって、肝心の教育効果ということはどうなのかということが論じられなくなっていってしまうのかなというふうに非常に危惧をしているんですけれども。もう一度お伺いをしますけれども、私は校庭の、学校の緑化ですから、温暖化の意味も高いと思いますけれども、きちんと子どもたちの教育環境として効果があるのか、価値があるのか、子どもたちにとっていいことなのか、悪いことなのかということをもっともっと真剣に追求をされていきながら、芝生化について検討されてはいかがかと思いますけれども、いかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 今、委員、極めて非常に重要な形といいますか、御指摘をいただきました。確かに、地球温暖化防止戦略の一環ということで、緑化としてこの施策をやっております。
 ただ、その一方で、学校で、学校の施設を緑化するということですから、当然、そこはその場所、学校というのは子どもたちが主人公の場所でございます。その主人公である子どもたちにとって、よりよい環境を提供していくんだと。その中で、子どもたちが伸び伸びと成長できる、そういう環境を整えてやるんだということが、学校における緑化、芝生化の意義だということはそのとおりだと思っております。
平山委員
 最後に要望ですけれども、温暖化だけを見ていってしまうと、校庭を緑化しました、それで仕事が、はい、完了という形になるわけですね。そうではなくて、きちんと子どもの教育環境という形で見ていけば、先ほど大内委員がおっしゃったように、どこの場所が一番適切なのか、そこで運動することが大事なのか、それとも芝生というものを自分の足で感じることが大事なのか、そういったこともしっかりと考えながら、新しい形で芝生化について考えていけるのかなと。芝の質だって、緑化ということではなくて教育環境という形でいけば、いろいろな形で考えていけるのかなというふうにも思っていますので、ぜひともそちらの方に重きを置かれて、また、芝生化の方を積極的に推進を図っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
江口委員
 関連で。この問題は前から緑化を言っているわけだけれども、教育委員会の考え方というのは、今出たように矛盾している部分もあるというのは、例えば小学校の2校をやったにしても屋上緑化はやっていないとか、どうせやるなら一緒にやればよかったのにという、その地球温暖化と同時に環境、特に中野の場合は教育委員会で御努力いただいて全教室にクーラー化ということをお願いして、さらに保護者、児童・生徒から要望があるのは、できたら特別教室ということも出てきていると、その環境問題ということも議会としては意識しているわけですね。そうなると、やっぱり少しでも緑化推進をしていくということの前提は大事だけれども、今まで手挙げ方式ではないですか。学校側に手を挙げさせていると、どうですかという。ところが、学校側というのは地域にはほとんど相談していないから、地域は全然情報がわからない。だから、応援するにもしないにも、わかっていないわけです。
 だから、そういうことからすると、やっぱりここで本当にきちっと来年度予算に向けて、今次長が5年なんていうのは、5年なんかじゃ、ちょっと本当にできるかなと、財政的な問題があるので。やっぱり東京都が言っている10年間でやりなさいと、それには補助しますよという形を言っているわけです。まして、オリンピックに向けての大きな環境問題としての取り上げての一つとしてということを都は重きを置いているわけですから、そういう意味では、ここでもう計画して、学校側に呼びかけて、学校としてはどうしても事情的に校庭はできないと、ただ屋上はできるとか、うちの学校は今の耐久年数からしても屋上は無理だとか。もう一つは、例えば3階だとか4階部分というのは一番暑いんです。それから、西側校舎というのは大変な暑さですから、そこに壁面緑化を考えるとか、そういう学校ごとに検討して、逆に学校側にこういう方針でいくけれどもどうかと、地域と検討して答えをいただきたいと。それで、区の方針としては進めていくんだという、そういう前提がないとできないと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 今お話のことについては、基本的にはそのとおりだと思っております。これまでは本当に1校ずつというふうな形でやってまいりましたので、どこか学校ないですかというような形もございました。しかしながら、これからはもう少し目標を定めてやっていくということであれば、一定程度きちんと教育委員会として基本的な考え方を示して、その中で学校の方と十分連絡をとりながら、学校としてどの範囲でできるのか、そしてどこが実現可能性があるのかというようなことを十分詰めながらやっていくということを基本にしたいというふうに思っております。
 そういう意味で、ある程度教育委員会としてリーダーシップをとりながら、学校と十分連携をとってやっていきたいというふうに思っております。 
江口委員
 できないものをやれといっても無理なことがあるので、本当に各校が真剣になってぜひ議論をしていただきたい。新しい年度の前に方針を打ち出して、それで各校ができるできないを教育委員会としても判断すると。なぜ、私がそういうふうに申し上げるかというと、教育財産というのは児童・生徒であり、また区民の財産なんです。ところが、2年から3年の校長先生だけの判断で、果たしてその教育財産のあり方をそこで打ち切ってしまっていいのかと。地域の人たちは、最終的に最後まで、芝生というのは責任を持っていくわけです。地域に開かれた学校ということを含めた上で、本当に地域を挙げて、その問題をとらえる機会を提案をし、それで実行すると。できないんだったら、なぜできないんだと明確に打ち出すということが大事なんだと思うんです。それ以外の方法で、どうその地域が考えていくかということを考えていかなければいけない。ぜひその辺を早目に出した上で新年度予算というのは編成してもらいたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 基本的には、本当にそのとおりだなというふうに思います。教育委員会としてしっかりとした考え方を学校に示した中で、学校として十分検討をいただき、どういう形で進めるのが最もベストなのか。いろいろな選択といいますか、やり方の中でいろいろ工夫をしていく必要もあるし、また地域との連携を図っていくということも大切なことだと思います。
 そういう意味で、基本的な考え方をしっかり持った上で学校と十分連携を図ってまいりたいというふうに思っております。
伊東委員
 東京都の補助金の制度についてちょっとお伺いしたいんですけれども、これはここに書かれている内容ですと、あくまでも学校ということになっているんですけれども、対象施設は学校に限られているわけですか。といいますのは、幼稚園ですとか保育園の園庭ですとか、今回の資料の中にもありますように、仲町小学校のように廃校にして別の施設、地域スポーツクラブに転用していくというような中で、じゃあその校庭の芝生化はどうなのかという問題も含んでいるわけですよね。そういう意味で、その対象施設は学校ということで限定されてしまっているんですか。
小谷松教育経営担当課長
 今ある東京都が示しております補助金、これは教育庁ではなくて所管は実は環境局なんですけれども、対象とする施設につきましては公立の学校ということになってございます。
 したがいまして、区立の小・中学校がその対象であって、それ以外の施設につきましてはその対象とはなってございません。
伊東委員
 わかりました。それはわかったんですけれども、先ほど聞きましたように、じゃあ再編対象校はどうなるんですか。中期計画のように、これから再編によって用途が変わってしまうような学校はどういうふうに扱われるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 再編の対象となる学校については一度廃止されるわけでございます。それで、そのままその位置で新校が立ち上がるという学校については、そのまま学校の用途として使われますので、それはそれとしてきちんとした形で整備を図っていかなければならないし、この芝生化も同様かと思いますけれども、それ以外の学校につきましては、その後、別な形で跡地活用ということが問題になってまいります。したがいまして、そこでは、学校という形でこれを芝生化するということは難しいと考えます。
 また、どのような形でその施設がその後活用されるかということにつきましても、これからいろいろな形で各学校についての検討が進められていくというふうに思いますので、その中で、例えば補助金等を活用して、学校の芝生化ということについては、これはちょっと難しいというふうに考えております。
伊東委員
 いや、制度上本当に難しいのかどうか。数年後に明らかに再編になってしまうという段階で、制度上それがだめなのかどうなのか。再編後地域スポーツクラブに運営をゆだねていく中で、学校よりは利用頻度というのは下がるかもしれない。ただ、今回の仲町のように福祉施設も伴うようなところ、芝生による効果というものが別の面からも相当期待される部分があるのではないかと。ですから、その辺、制度上、例えば何年間はもう再編の対象校にはなっていないというような制度があるのかどうかということを確認したいんですが。
小谷松教育経営担当課長
 基本的にその芝生化を進めるということについては、これは学校の校庭としての芝生化を進めるんだということで、学校施設の緑化を図っていくということでございます。再編の対象になった場合、その後どのような形でその学校の跡地が活用されていくかということは、また別の課題としてあろうかというふうに思います。
 したがって、いわゆる学校施設の緑化、芝生化ということではなくて、その後の活用の中でどういうふうな、それ自身の施設としての緑化が図れるのかということはまたちょっと別問題として考える必要があろうかというふうに思います。
伊東委員
 それはわかります。地域スポーツクラブにゆだねる場合も教育委員会の所管になるわけですから、そうした施設管理の面で東京都の方ではもらえなくても、一財あるいはもうちょっと別の補助金の手段があるかもしれないけれども、そういうものを活用して、教育委員会として緑化に、地球温暖化防止に取り組んでいかなければならないというのはわかるんですけれども、今度の制度上でそういう制限があるかどうか、その辺もよく検討してほしいということなんですよ。これは要望にしておきますけれども、お願いしたいと思います。
 それと、屋上緑化についてなんですけれども、屋上緑化は校庭の芝生化とともに進められるのが理想だと思うんですけれども、屋上はやはりどうしても目が行き届かないことから管理面でおろそかになりやすい。また、建物に対する負荷も大きいということがあるから、なかなか取り組みにくいのも事実なんでしょうけれども、これは必ずしも芝生化でなければいけないのかと。温暖化対策ということでしたらば、屋上面にそれこそウッドデッキを張って断熱効果を高めるということで、温暖化防止には一助をなすと思うんですけれども、その辺は、制度上は必ず芝生化なんですか。
小谷松教育経営担当課長
 屋上の緑化につきましては、部分的に先行してやっている学校もございますけれども、これから本格的な形で教育委員会としても取り組みを進めていきたいと考えております。どういう方式がいいのかということについては、まだ結論といいますか、この方式でやるんだという感じでは、まだ答えといいますか、そこまではまだ行ってございません。今、委員がおっしゃられたとおり、いろいろな要素というものを考えていかなければいけないというふうに思っております。管理面をどうするのか、校庭のようにいつも人の目があるとかという部分とは違いますし、長期休業期間、夏休み期間なんかどういうふうに管理していくのか、あるいは、確かに芝生、かなり建物に対しての負荷を生じますし、防水のということも十分対応していかなければいけない。そういったものも含めて、もう少しきちんとした形で検討していきたいというふうに思っております。
 一律の方式がいいのか、あるいは学校のいろいろな状況等を考える中で適切な方法を選んでやっていくのがいいのか、その辺のところもこれからちょっときちんと見きわめていきたいというふうに思っております。
伊東委員
 ぜひいろいろな視点あるいは角度から検討してください。
 もう1点、仲町小の跡施設の活用なんですけれども、これはスケジュールというのはどういう形になっていくわけですか。本日の資料には20年度設計となっておりますけれども、それ以前に、中に入ってくる用途についてある程度のボリュームというのが出てくると思うんですけれども、その辺をいつまでに決めて、いつごろ地域説明に入るのかというような、そういう予定はおありなんですか。
村木生涯学習担当参事
 仲町小学校跡施設につきましては、地域スポーツクラブと関連しておりますので、私の方からお答えさせていただきます。
 現に区民意見交換会等につきましては、この夏ぐらいに二度ほど行いましたり、あるいはその後、関連する町会等々につきましては、保健福祉部が中心になりまして、さまざまな対応は図ってございます。そうした過程の中でということでお話し申し上げますと、まず、本年度末までには、この仲町小学校跡施設活用整備にかかわる方針案を定めまして、年度をまたがって活用の整備方針を策定していくというふうに聞いております。私どもの地域スポーツクラブに関連しましても、この流れ、動きに合わせまして、地域スポーツクラブの構想案を来年の2月ないし3月ぐらいに、そして構想につきましては、年度を過ぎてなるべく早い時期に定めていきたいというふうに思っております。その後、いわゆる施設整備基本計画は、その活用整備方針案等の中で検討がされていくことになっておりますけれども、来年の後半に設計に入りまして、21年度の中ごろから年末過ぎにかけて改修工事を行った上で、平成22年2月にすこやか福祉センターという形で開設をする計画を現在組んでおります。地域スポーツクラブにつきましても、このスケジュールの流れに沿って取り組みを進めてまいりたいと、このように考えておりますので、できれば、ある程度もう整理がついてまいりましたので、私どもに関係しますスケジュール案等につきましては、今回の第4回定例会の中で御報告ができるかなと。その中で、改めて、もう少し詳しい内容につきましてもお話ができると、このように考えております。
伊東委員
 仲町小については、いろいろ今までこの委員会にも説明いただいて、そのときにはまだなかなか具体的な部分までは検討が進んでいないと。一方で、地域の方々はそうした大まかな転換の方針というか、流れを聞いて、地域なりの要望というものも出てきているわけです。
 ですから、これからもうちょっと具体化していく中で、本年度末ですか、具体的になってくる、方針案が出てくるという中で、それぞれの利用目的による施設規模というのがある程度見えてくると思うんです。そうすると、建物の中で所要諸室はどれぐらい必要なんだと、逆に目的が定まらないスペースがどれぐらい生じてくるのか、そういう部分を具体的に示すと同時に、その辺についてもまた地域に説明していただいて、その活用方法も十分区民の皆さんと話し合いをする余裕というものをつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
いでい委員
 少人数教育の充実についてお伺いします。
 現在、少人数教育というのは、各学校ごとに人数とか生徒の数が違うと思うんですが、その教師一人当たりに対して何人の生徒を教えることが少人数教育ということなんでしょうか。
入野指導室長
 基本的には、何人ということで今、計算しているわけではございませんで、実は、現在いる学級の人数よりも少人数に分けるという形を目指しております。といいますのは、少人数学習ということで行っておりますのは、やはり二学級を3展開にする、それを、なおかつ私どもは、できれば習熟度別にやってほしいというふうに言っておりますので、必ずしも三等分の人数にならないんです。場合によっては、習熟が非常に困難な児童・生徒につきましては、さらに10人以下でやっているケースもございますので、一応、2学級を3展開を基本しております。または、1学級を二つに分けるぐらいの少人数で考えております。
いでい委員
 そうすると、今、学校には小学校であれば担任や副担任、そして中学校には教科の教師がいると思うんですが、その先生方の役割というものが今度は減っていくのか、それともアシスタントとともにさらに授業に参加していくのか、ちょっとわからないんです。今までの担任や副担任、現場の学校の先生方で足りない部分に人を配置するわけですから、配置した時点で、またその学校の先生たちの役割というのは減っていくんですか。ふえることはないと思うんですけれども、そこら辺はどうなんでしょうか。
入野指導室長
 もちろん減っていくわけではございませんし、私どもがつけております学力向上アシスタントは、基本的には教員免許を持っている者を第1とすると。それで人数が多少多いですので、教員免許を、例えば小学校に配置する場合にも中と高の免許しか持っていない場合もございます。そうしますと、小学校で単独では教えられないんです、免許がありませんので。つまり、正規の教員とは違いますので、単独で教えるというよりは、その補助に入るということでございますので、今までいます教員がその分入ったからといって違うことに回るということではございません。つまり、プラスアルファで、一番あれですのは、一人が抱えているところへ二人が入るというのが大体のケースでございます。つまり、担任がやっている部分にもう一人入って、その授業の中で取り出し、またはそこの中でつまずいている子の援助に入るというのが大方の授業でございます。
 ただ、一部にはしっかりと免許を持っている人間がおりますので、そういう場合はその限りにないという状況になります。
いながき委員
 元気いっぱい子育て戦略の特別支援学級運営のところで伺います。
 つい先日新聞で、知的障害者のお子さんが最近特にふえていて、特別支援学級などの対策が追いつかないという学校の現状の記事を読んだんですが、中野区の具体的な現状、この知的障害者のお子さんが、増設ということはふえているということなんでしょうけれども、その現状と、また、これは中学校に対する対策ということなんですが、小学校に対する増設などの対策はあるのか、ちょっと具体的に教えていただきたいんですけれども。
寺嶋学校教育担当課長
 特別支援学級、知的障害につきましては、小学校、中学校ともふえる傾向にございます。小学校につきましてはふえる傾向にあるんですが、今年度、江原小で新たに特別支援学級をつくりました。そういうことの関係もありまして、小学校については一応のところ充足されているというようなところでございます。問題は中学校ということで、この主な取り組みの中でも中学校にということです。
 現在、中学校の特別支援学級、知的障害につきましては、区内で2校ということですが、特に四中の北部につきましては、数年後にはクラス数が今よりもふえていくということでございますので、そういった観点から、特別支援学級を設置するというものでございます。
いながき委員
 具体的にどれぐらいふえているという、そういった数字はないんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 小学校でいいますと、16、17、18でいいますと、小学校では16年度が70名、17年度が77名、18年度が84名という形です。
 中学校でいきますと、同じく16、17、18でいきますと、16年度が21名、17年度が28名、18年度が41名ということです。
小堤委員
 校庭の芝生化なんですけれども、2校されまして、私がいろいろな方から意見を聞いて一番うれしかったのは、子どもたちが元気に遊ぶということなんです。ここに私は芝生化の大きな真髄があると思うんですけれども、ただ、今回この地球温暖化のところに書かれたものだからいろいろ議論が出ると思うんですけれども。そうなると、例えば芝生をたくさん使ってしまうとはげてくる。そういうことを避けようというような議論も出てくるかもしれないので、どうなんでしょうか、この項目を元気いっぱい子育て戦略、ここに移すべきだと思うんですがいかがですか。
小谷松教育経営担当課長
 この芝生化につきましては、他の緑化施策とあわせまして10か年計画の中では地球温暖化防止戦略という位置付けをとってございます。
小堤委員
 そうして、私、子どもたちが休み時間に芝生化で元気に遊ぶと。ある意味では、ストレスの解消にもなって、長い目で見て、そういう授業中での姿勢にも効果があるというふうに思うので、ぜひそういう点もしっかり検討の視野に入れていただきたいということです。
 それと、先ほど課長から答弁がありましたけれども、少なくとも、両方に位置付けるということも可能なわけですから、ぜひその辺検討していただきたいと思いますけれども、検討していただけますか。
小谷松教育経営担当課長
 10か年計画の位置付けとしては、こういう形で現在進めているところでございます。
 ただ、先ほども平山委員からもお話がございましたけれども、学校で、教育施設として芝生化や緑化を図るということにつきましては、単にそれが緑化であるということではなくて、いろいろな意味で子どもたちに影響を持ってくるわけでございます。
 また、学校というところが子どもたちを中心とした場所でございますので、その子どもたちにとってどういう環境を整えていくかという視点も十分それは踏まえた中でやっていくということでございます。
小堤委員
 前段の私の質問で言いましたけれども、ぜひこの元気いっぱい子育て戦略の中にも、こういうものを区の計画の中で位置付けていただきたいということを要望としておきます。
佐伯委員
 すみません、もう大分時間が過ぎているのであれなんですけれども。子どもたちが芝生で遊ぶ云々という話がありましたけれども、武蔵台小学校に限って言います。10月1カ月閉鎖しました。11月オープンしました。その後に学校が出したプリントを教育委員会は見ていますか。
小谷松教育経営担当課長
 学校が発行したプリントということでございましょうか。具体的なものとしては見てございません。
佐伯委員
 11月に再度オープンして、11月3日にソフトボール大会があって、その後、学校がサッカーとか一輪車、これをやるなというような文書を出して、サッカーの方はどうも撤回したらしいんですけれども、先ほどの課長の答弁ですと、今までどおり使っておりますということでありますけれども、認識と全く違う。教育委員会の認識と学校が今直接保護者や子どもに伝えていることが違う。そういったことがあると思いますので、これから進めるに当たって、間違った情報が流れていると、議会側も大変混乱をしますので、正確な情報を伝えてほしい。ぜひ、きょう、この後で結構です、武蔵台小学校からその関連のプリントをファクスでも何でも構いません、取り寄せていただいて、ごらんいただけたらなと思います。
 それともう一つ、あたかも地域でも歓迎されているような、地域でうまくいっているような話もありますけれども、再三申し上げているように、校庭開放、協議開放の件で大変困難な状況が今生じています。10月も1カ月武蔵台小学校が使えなかったということで、またいろいろあるでしょうから、この件については寺嶋課長の方で、間もなく12月、1月の抽せんなので、かなりの御配慮があると期待をしているんですけれども、そういったところで、地域のあるサッカークラブが武蔵台小学校を全く使わなくなってしまったという現状も御承知ですか。
小谷松教育経営担当課長
 今、具体的な話でございますが、私の方はちょっとまだその話は承知してございません。
佐伯委員
 そういったこともちゃんと把握してくださいよ。それで、今、少年サッカー連盟なんかはどういうふうな話をしているかというと、武蔵台小学校は試合会場だった。そこを試合で使わなくなった。南の方のある学校、今試合会場になっている学校です。そこが芝生になってしまったら、中野区内では少年サッカー、高学年の試合ができなくなっちゃうねという話もしています。地域の声を聞くとか団体の声を聞くと言っているのであれば、もっと地域のスポーツ団体とかそういったものの声を聞いてもらわないと、本当にせっかくの校庭が使えなくなってしまう。先ほど来、大内委員、平山委員からの話もあったように、何も校庭をだだっぴろく、全部芝生にするということが、それがすべてではないと思うんです。やっぱり使える校庭でなかったら、9月に芝生の工事があって、さあ、9月から使えますということで使った。10月1日から1カ月また閉鎖しているわけですよ。それで、11月に開放が始まったら、始まった途端に一輪車はだめ、何はだめ。そういう文書が回るわけです。そういったあたりの実態というのをきっちりと教育委員会としてとらえていただいて話を進めてもらわないと、これはちょっとやっぱり地域とうまくいかないなという感じはしますので、ぜひその辺はお願いします。
小谷松教育経営担当課長
 先ほど大内委員のお話にもございましたとおり、これから芝生化を進めるに当たりましては、やはりその学校の状況あるいは地域との関係、何度も十分に考えて、その利用勝手なども含めましてやっていく必要があるというふうに思っております。その意味で、一律的な形でこれから芝生化を進めるというようなことではなくて、いろいろな状況を総合的に見た中でどういうふうな形でやっていったらいいか、そういうことを十分見きわめて、これから計画的にやっていきたいというふうに思います。
委員長
 他にございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、2、施設使用料の見直しの考え方(案)のパブリック・コメント手続の実施結果についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、施設使用料の見直しの考え方(案)のパブリック・コメント手続の実施結果(資料3)につきまして御報告をさせていただきたいと思います。
 お手元の資料をごらんいただきたいと思います。
 今回のこのパブリック・コメントの手続を行いました案件名につきましては、区の施設使用料の見直しの考え方(案)でございます。これにつきましては、3定の際、御報告させていただいたものでございますが、意見の募集期間としましては、10月19日から11月8日まででございました。提出方法別の意見提出者でございますけれども、こちらの表にございますとおり、合計13名の区民の方々から意見をいただいてございます。
 出された意見の概要及びそれに対する区の考え方ですが、これにつきましては、次の2ページから4ページにかけまして、使用料の見直しについて、それから減額・免除制度の見直しと使用料の助成制度について、その他の意見というふうに三つに区分けをいたしましてまとめてございます。
 なお、同趣旨の内容のものにつきましてはまとめて掲載をさせていただきました。
 それぞれの主な項目ごとの意見、それに対する考え方につきまして御説明をさせていただきたいと思います。
 まず、2ページのところでございます。
 使用料の見直しについてでございますが、No.1からNo.5まででございますが、今回の見直しの考え方に基づく受益者負担や公平性ということで、施設使用料の値上げをしないでほしい、今回の見直し(案)を撤回してほしい、地域センターの集会室を無料に戻してほしい等々の御意見でございました。これに対しましては、日常生活を営む上で基本的に必要なものとして整備した施設をその目的で使用する場合は、これまでどおり無料です。一方、個人の選択性が高く、利用者の便益に資する施設の経費は、利用者に一定額を負担していただくことが適当であると考えてございます。その場合の利用者負担割合につきましては、施設の性質などを勘案して50、70、100%としたということでございます。
 また、今回の使用料の改定は、将来に向けて施設の維持管理や修繕等を充実させ、区民のサービスの向上を目指すことを目的としてございます。このため、使用料の一定額につきましては基金に積み立てるとするという考えでございます。
 次に、3ページでございます。
 No.8でございますが、一律に1.5倍とするということは受益者負担の適正化にならない。また、現行の1.5倍は急激な負担増ではないとは言えないのではないかという意見でございます。これにつきましては、現在の使用料が比較的高い施設は改定の額も大きくなりますが、本来負担していただく金額と急激な負担増を避けると、この双方を勘案して改定金額の上限を現行の1.5倍ということにしたということでございます。
 次に、No.13でございます。説明会やパブリック・コメント手続についての意見でございます。利用者に周知徹底されていない。このままで値上げされるのは納得できないというような意見でございます。これにつきましては、9月の区報とホームページで使用料の見直しについての検討状況についてお知らせをした上、使用料の見直しを検討している施設にチラシを置いて意見交換会などの周知を図り、各部においても、関連団体を中心に意見交換を行いました。したがって、幅広い区民の皆さんからの意見を伺って検討してきたと考えているところでございます。
 続きまして、減額・免除制度の見直しと使用料の助成制度についてでございます。
 No.1、2でございます。助成制度に「高齢者の団体」があるが、助成の対象の内容を公表してほしい。また、中学生の野球チームの活動を助成の対象に加えてほしいというような意見でございます。これにつきましては、区民活動につきまして、減額免除制度を見直し、新たな助成制度を創設することにつきましては、さらに区民の理解を得ていく必要があるため、実施時期などについて、今後継続して検討するということでございます。
 次に、その他の意見ということで9件意見が出されました。
 No.1では、課題に対し、コストを明確にし、区民の議論を待つ区の姿勢はよいという意見でございました。また、No.3では、パブリック・コメントのホームページの掲載についての意見でございますが、これにつきましては、今後、パブリック・コメント手続中はトップページに項目を掲載するように改善するということでございます。
 なお、パブリック・コメント手続で案件について修正する部分はございませんでした。
 今後の予定でございますけれども、パブリック・コメントの実施結果及び決定いたしました施設使用料の見直しの考え方につきましては、地域センター、区政資料センターに配布し、ホームページ等に掲載したいと思ってございます。
 また、この考え方に基づきまして、各施設の設置条例の改正案を作成いたしまして、次回、第4回定例会に条例の改正案として提案する予定でございます。
 なお、条例の施行日は来年の7月1日を予定しているところでございます。
 今回のパブリック・コメント手続の結果につきまして御報告をさせていただきました。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
小堤委員
 今回の施設使用料見直しの考え方(案)に対しては、厳しい意見が寄せられたと思います。これをどう区の方でとらえるかということで、右の方に考え方が出ているんですけれども、本当に、No.3で、「区の施設の目的は、住民の健康と福祉の増進であると思う」と、「格差社会の中で、趣味などをもって元気で健康的に過ごすためには、安い料金で使える地域センターが本当に必要である」と、そうして、そういうことが介護予防の役割も果たして、そういう予算を下げることにつながっていくという意味なわけなんです。そして、区が、「公平性」ということで、利用者への負担でなくもっと多くの方に利用できるような工夫、そういうものをすべきではないかということなんです。確かに、この間、利用する区民と利用しない区民がいて、その利用しない区民が利用する区民のために多く税金を払うのは公平性に欠けているという、そういうことを言うと、区の施設の存在そのものが問われるんです。やはりこういう施設料の値上げという以前に、やはり利用者をふやすという努力。例えば、鷺宮体育館のプールにしたって、1日20人、30人ふえたって、固定経費は同じなわけだから、その20人、30人ふえる分増収になるわけだから、そういう努力をすべきという意見なんですけれども、こういう区民の意見というのはどのようにとらえているんですか。
小谷松教育経営担当課長
 区の施設でございますが、当然その目的を持ってつくられた施設、本来目的として活用される場合につきましては、この区の考え方にございますとおり、例えば地域センターなどで地域自治活動などで利用するといったようなものについては、当然、これは従来どおり無料ということでございます。
 ただ、その一方で、今、委員の方からもお話がございましたけれども、実際に施設を利用する方あるいはその施設をほとんど利用されない方といったような中で、やはり公平性を確保するという、その施設に対するサービスの提供ということについての本来の役割、それからまた利用者間の公平を図るという、そういった均衡を図る中でこういった施設使用料というものを設定しているわけでございます。
 また、利用する方に対していろいろサービス等の充実を図りながら利用を拡大していくということは、そのとおりでございますし、いろいろな形でやっていきたい。あわせて、コストの削減等も含めて、区民の方々に、コストの削減を図れば、その分次の改定のときに使用料の見直しというようなことも出てくるわけでございますので、いろいろなそういった経営努力を合わせながらやっていきたいというふうに考えてございます。
小堤委員
 そういう答弁をされるんですけれども、やはり区民の方は、こうした使用料が値上げされると、従来どおり使用ができづらくなると、そうして、区民サービスの向上ということも言っていますけれども、そういうことで値上げをするのはおかしいということを言っているわけなんです。ぜひ、そういう区民の立場からの視点というのかな、見直しの時期ですから、ぜひ含めていただきたいと思うんです。
 そして、私はこの間、行財政5か年計画だとか10か年計画の中で、5年後の中野、10年後の中野といって、こういうこともしなければならないからこういう削るところは削るんですよといって、区民の皆さんの日々の生活がしづらくなるという施策があるんです。しかし、やはり5年後、10年後といったって、今ある区民の暮らしを大事にするから5年後、10年後につながるということなわけなんです。そして、この意見の中にも、本当に端的に出ていますよね。中野区は2006年度決算で105億円も積み立てているのに地域センターの職員を削減したり、使用料値上げとは納得できないと、撤回してほしいという意見なんですよ。こういう意見について、またどのように考えていますか。
小谷松教育経営担当課長
 こちらの回答のところにも書いてございますけれども、中野区は本当に多くの施設を抱えてございます。さまざまな施設が、やはりこれは経年的にだんだん劣化していくといいますか、そういった中で、一定のレベルを区民の方々に対するサービスとして維持しなければならない。そのためには、どうしてもそれに要する経費、コストというものがかかります。そのためには、計画的な形できちんとお金を用意するということも、計画的な行政を進める上においては決して欠かせることができないものでございます。
 そういった意味で、一定の基金を積み立てながら、将来に向けた準備をきちんとしていく。そういったことは大変重要なことでもありますし、また、区民の方々に対する一定のサービスを提供していくという区の責務でもあるというふうに思っております。
小堤委員
 今のところで、区の考え方の中で、「今回の使用料の改定は、将来に向けて施設の維持管理や修繕などを充実させ」ということなんですね。そのことが区民サービスの向上を目的とすると。施設の維持管理や修繕だけでは、従来どおりで、区民サービスの向上につながっていると言えるのかどうかという議論が出てくるんですけれども、じゃあ今後、その施設は、今よりもさらによくなっていくと、よくしていくために今回の使用料の改定というふうに理解していいんですか。
小谷松教育経営担当課長
 常に、不断のサービスの向上を目指すということは、これは当然でございます。そのためには、老朽化していく施設を常にきちんと維持管理していくということも大切ですし、修繕が必要な場合についてはきちんと修繕を図っていくということも大切なことであります。
 またあわせて、いろいろな経営努力を重ねながらその部分で区民の方々に対して使用料等の軽減等が図れるようなものであれば、そういった努力もかなり重ねていく必要があろうというふうに思います。
 その意味で、きちんと将来を見据えた中でどういうふうにやっていくのか。やはりその辺のところをしっかりと持っていないと、もちろん現在のサービスを維持し、また現在の区民の生活レベルをきちっと見守るということも重要な役割でございますが、あわせて将来に向けた展望というものをきちんと持った中で、行政運営というものは計画的にやっていく必要があるというふうに思っております。
小堤委員
 ぜひ将来に向けて云々ということについては、今の区民が理解できると。少なくとも、利用する区民がいろいろ意見を言っていることに対しては、計画に反映させるという立場でいてほしいと思います。
 あわせて、減額・免除制度は当面続けるということですね。これは実施時期は7月1日というふうに御報告されたと思うんですけれども、これはどうして変わったんですか。
小谷松教育経営担当課長
 7月1日に、今回使用料をこの後4定で予定しているところではございますけれども、仮にそれが議会で認めていただくということであれば、7月1日という、この7月1日実施ということは、パブコメ案を示したときと変わってございません。
小堤委員
 その点はわかりました。
 それと、今回、こういう区民生活にとって大事な施策の変更のパブコメが13件ですね。本当に少ないと思うんです。そうして、意見の中にも、区の周知方法についていろいろ意見が出ていますよね。中野の区報に載せたと言っていますけれども、10月20日付、確かに、開くと5ページの上の方に書いてあるけれども、なかなかこれでは目につかないという、そういう御意見もあるし、ホームページでも、やはり出したら一面に出てくるような方法をとってくださいと、そういうことに対しては、回答では、その期間中は一面に載せるというような考え方を示していますけれども、この13件という数、これはどのように考えていらっしゃるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 パブコメ期間として3週間設けたわけでございます。通常、パブコメをやる場合は3週間を基本としてやってございますけれども、この13件をどう考えるかというお尋ねでございます。多いのか少ないのかどうなのかという、そういうお尋ねかと思いますけれども、これをこちらで判断してどうだということについては、そういった感想といいますか、その辺のところはちょっと控えさせていければなというふうに思います。
 ただ、いただいた意見についてはきちんとその斟酌をして、区としてどういうふうに考えるかということを、これはきちんとお示しをする。そういう形で、今回いただいた意見についてはお返しをしていきたいというふうに思います。
小堤委員
 課長はそういう答弁なんですね。していただいた意見については真摯に回答していきたいと、それはある意味では当然なんですね。ただ、区の施設は多くの区民が本当に利用しているんですよ。そういうことからすれば、やはり周知の方が不十分だったんではないかというふうに思うんです。だから、これで区民の意見を聞いたというようなことにしないで、さらに周知徹底、いろいろな方法はあると思いますけれども、さらに進めていただきたいと思うんですけれども、その辺はいかがですか。
小谷松教育経営担当課長
 今回、区民の方からいただいた意見につきましても、例えばホームページを見たときにすぐそれが目について、アクセスできるようにというような御意見がございました。これについては、そういう形で、きちんとこれからやっていきたい。パブコメ期間中については、ホームページのトップページにきちんと表示できるようなということを回答いたしてございます。
 いろいろな形で区民の方から御指摘をいただき、私どもの方が見落としていた部分、気がつかなかったような部分、そういった部分についてはきちんと対応を図っていきたいということで、一つずつ、そういった意味で、このパブリック・コメントの手続につきましても改善を進めていきたいというふうに思っております。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がございませんので、以上で本報告について終了いたします。
 次に、3、その他ですが、理事者から何か報告がありますでしょうか。
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、議題のその他に入りますが、各委員、理事者から何か発言はありますか。
大内委員
 この資料なんですけれども、事前に持っている委員の方が大勢いらっしゃるんだけれども、正副委員長にもこれは配っているんですか。事務局、配っているんですか。
黒田区議会事務局書記
 正副委員長には、正副打ち合わせの場であらかじめきょうの運営について御協議いただくために、お渡ししております。今回の場合は、16日の午後に正副打ち合わせがございましたので、その時点で正副委員長のお手には渡ってございます。
大内委員
 委員会を休憩してらえますか。
委員長
 委員会を休憩します。

(午前11時26分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後11時35分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は、急を要する状況がなければ、第4回定例会中ということにしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で、予定した日程は終了いたしますが、理事者、委員から何か御発言ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本日の文教委員会を散会いたします。

(午前11時36分)