平成19年12月10日中野区議会文教委員会(第4回定例会)
平成19年12月10日中野区議会文教委員会(第4回定例会)の会議録
平成19年12月10日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成19年12月10日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成19年12月10日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後2時37分

○閉会  午後3時00分

○出席委員(9名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 小堤 勇委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 教育改革担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 岡田 浩二

○委員長署名


審査日程
○議案
 第77号議案 平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午後2時37分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように進めます。
 それでは、議案の審査を行います。
 第77号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
 本議案は補正予算であり、総務委員会に付託されております。文教委員会の関係分については、当委員会で審査し、意見があれば、賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることとなっていますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、質疑に入る前に、理事者から補足の説明を求めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がございませんので、そのように進めます。
 それでは、理事者の補足説明を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、第77号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算につきまして、補足して御説明申し上げます。
 この中野区一般会計補正予算につきましては、繰越明許費の補正をお願いするものでございます。7款教育費3項教育経営費の学校施設にかかわりまして、7,700万6,000円につきまして、繰越明許費の補正をお願いいたします。
 内容につきましては、区立小・中学校体育館の耐震補強設計でございます。これにつきまして、もう少し詳しく経過等御説明申し上げたいと思います。
 平成19年度当初予算に計上してございます区立学校体育館の耐震補強の設計費につきましては、本年度内の予算執行が困難であるということが判明いたしました。そこで、20年度に繰り越しをお願いするものでございます。具体的な耐震補強設計を行います学校でございますが、小学校が13校、中学校が4校、いずれも体育館でございます。小学校につきましては、塔山、中野本郷、江古田、向台、新井、中野昭和、若宮、荏原、丸山、新山、武蔵台、西中野及び上鷺宮小学校でございます。中学校につきましては、七中、八中、十中及び北中野中学校でございます。いずれも耐震性能がCまたはDランクでございまして、20年度に耐震改修工事の着手を予定しているところでございます。
 この耐震改修の実施に当たりましては、設計を含めまして、専門機関によります評定、これをあわせて今回委託をと考えていたところでございます。大体設計にはおよそ2カ月、それから、専門機関によります評価にはおよそ1カ月程度という見通しを持ってございました。したがいまして、今月12月に入札・契約を行いまして、3月末までには何とか設計を完了したいということを考えていたところでございます。それにあわせまして、11月26日に入札の公告を開始いたしました。ただ、その過程の中で、何社か事業者のほうから問い合わせがございまして、実は評定が今大変混雑しているということで、通常であれば1月程度で済むところでございますけれども、4カ月程度かかるのではないかということでございました。そこで、評定機関のほうに区のほうから問い合わせをいたしましたところ、現在非常に込み合っておりまして、やはり4カ月程度はどうしても見なければいけないということが判明いたしました。このことから、実際に入札の公告を出したところではございますけれども、各事業者のほうから応募の辞退というようなことがございまして、入札につきましては中止をしたというところでございます。
 今回そういったことで、繰越明許費の補正を急遽お願いいたしまして、改めて来年度の耐震改修に向けた設計に入ってまいりたいと思ってございます。このようなタイミングでの補正予算のお願いということで大変心苦しくはございますが、どうかよろしく御審議をお願い申し上げます。
委員長
 ただいまの報告に対して、何か質疑はありませんか。
大内委員
 設計がおくれるということなんだけども、当初は今年度中に設計を終えて、平成20年度には予算をつけて全部で30億とたしかこの間言っていたやつかな、要するに何億かつけて、当面早急にやらなきゃいけないと、やる予定だったんですか。
小谷松教育経営担当課長
 はい、そのとおりでございます。耐震性能がC及びDランクの早急に着手しなければならないものにつきましては年度内に設計を、そして20年度に改修をという予定でおりました。今回、設計のほうがどうしても評価の段階でおくれるということもございます。これにつきましては、できれば今回この補正をお認めいただきまして、早急に着手した上で、工事については、予定どおり20年度にしっかりできるようにやってまいりたいと思ってございます。
大内委員
 DとCという、また全然ランクが違うと思うんだけど、Dはどことどこなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 今回設計を予定してございますが、西中野小学校の体育館及び第七中学校の体育館でございます。
大内委員
 となると、Dというのは、Cよりも緊急性があるということだと思うんですけども、西中野と七中については当然優先的に取り組まざるを得ないというか、取り組まなきゃいけないということだと思うんですけども、当然そういう計画になっていると思うんだけども、ほかのC、D、13校、4校ってあるでしょう。少なくとも西中野と七中に関しては、早く工事をやると。そうすると、いつごろの工事、当然設計が終わってからなんだろうけども、設計をやるにしても、優先的に考えてもらわなきゃいけない。工事も前半期にやるのか中期にやるのか後期にやるのかという、少なくともDのところだけは早くやらなきゃいけないと思うんですけど、どうですか。
小谷松教育経営担当課長
 確かに安全性能から見ますと、Dランクはできるだけ優先を図りたいと考えてございますが、今回の設計、評定に4カ月ぐらいにかかるだろうという見込みでございます。設計、それに評定を含めまして、大体7月末ぐらいに一定の設計が上がるめどというふうに考えてございます。したがいまして、その後に工事に着手ということになりますと、どうしても20年度の後半ということになろうかというふうに思っております。
大内委員
 当然一緒にやるから、3カ年で17校トータル直していくわけでしょう。その中の20年度分には間違いなく入っていると。そして、もう一つは、Dというランクをつけられて、保護者のほうが不安を持っているみたいなんです。極端に言うと、ヘルメットをかぶって体育館にいなきゃいけないんじゃないかぐらいの、その辺の不安というか、当面は大丈夫なのか、立ち入りを禁止するまで危ないということじゃないという、その説明をしっかりしていただいたほうが、Dランクという言葉が先に走っちゃっているので、非常に不安がっていますので、ぜひその辺も対応していただきたいと思いますけど。
小谷松教育経営担当課長
 保護者の方の不安というのは承知してございます。この計画を出すに当たりまして、PTAのほうにもお話し申し上げ、特にDランクのところのPTAの代表の方とも何度かお話したことがございますけれども、確かに今、委員から御指摘があったような形での不安というのはあろうかと思います。ただ、直ちにこれが危険という、中止をということでもないと考えてございます。できるだけ早くとにかく改修を行った上で、一刻も早く安心して体育館が使えるような、そういうことで、PTAをはじめ保護者の皆さん方に安心していただけるような体制をつくってまいりたいと思っております。
大内委員
 わかりました。ただ、私が言ったのは、早い時点でちゃんと説明してあげて欲しいということなんです。それと、Dランクというのは、災害のときの避難場所として外すの、それとも災害があったときの避難場所になっている。指定から外れるとか外れないとか、その辺どうなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 小・中学校の場合、いずれの学校もすべて災害時の避難所になってございます。今回、耐震性能が明らかにはなりましたけれども、ランクによって直ちに避難所の指定を解除するということはしてございません。引き続き避難所としての指定はそのままでございますので、とにかく避難所ですから、そこが危ないということがあってはいけませんので、何とか早目に改修のほうはしっかりとやってまいりたいというふうに思っております。
江口委員
 ちょっとよくわからないのは、確認業務、当初予算のときから耐震偽装の件で取りにくくなったということで、区は専門の人たちがいるのに今ごろになっておくれるからって、民間はおくれるのを承知で今、一生懸命やっているんだけど、どうしてこの時点でそういう判断をしたのか。当初のときから相当この仕事はおくれるだろうという予想はついていた話だし、さらに、それが折り重なってきていることも事実なんですね。それが何で今ごろになって、契約は当初からしようと思っていたからおくれたのか、それとも判断ミスなのか、どっちなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 御指摘は本当にごもっともなところだと思います。評定機関に問い合わせましたところ、10月以降に急激にふえてきたというようなこともありまして、そういう意味では、私どものほうもしっかりとした形での判断が難しかった、また、その辺のところが甘かったという御指摘も甘受しなければいけないかなというふうには思っております。特に10月以降、今申し上げましたとおり、急激にふえてきたという状況の中で、それにあわせて耐震改修計画を区民の方々との意見交換なども踏まえてつくり上げてきたというところから、実際にこの計画がまとまったのが11月でございまして、その後に直ちに設計に着手するということで、どうしてもこのタイミングということになってしまったわけでございますが、そういう意味では、情報のキャッチが遅かったということにつきましては、大変反省するところかと思います。
江口委員
 システム的な分野性に問題があるんじゃないでしょうか。昔は教育委員会に営繕というのがあって、専門職がいて、四六時中それをやっていたと。今、危機管理のほうに移ってしまったわけでしょう。まして、教育委員会と区長部局との連携、もともと難しいのにさらに難しくさせてしまっているような気がするんですけど、その辺はどうですか。
小谷松教育経営担当課長
 確かに今お話がございましたとおり、全体として、特に技術にかかわる層がかなり手薄になっているという状況については、本当に否定できないところかなというふうに思ってございます。ただ、いろんな工夫をしながら、民間業者のほうのノウハウ等々を活用してやっているところではございますけれども、そごのないような形でしっかりと組織の壁を越えて連携を図りながら、そういったところをやっていかなければいけないというふうに思ってございます。
江口委員
 結果的にこういう形でできないことは判明しちゃっているわけですから、それを今さら責めてもしようがないけども、1日も早くやらなきゃいけないけど、これ、どうなんですか。教育長、学校施設というのは非常に大事なんだけど、区有施設もたくさんあるじゃないですか。これこそ区民の命を守る、それから、児童・生徒の命を守る、本気になって耐震の区有施設に関するプロジェクトチームを編成して、進捗状況等を見ていくとか、そのことをやらないから、こういうことが起きてしまっているんじゃないんでしょうか。今の教育委員会の事務局の体制からすれば、これからやり切っていくのに難しい部分が出てくるんだけど、その辺はどういうふうに感じているんですか。
菅野教育長
 耐震補強につきましては、区長部局を中心に、きちんとしたPTをつくって、それも課長会とか、あるいは部長まで入れまして、PTの中で今まで検討しておりますし、そういう面では、全体としてこうしていくという区長の方針のもとに一致して進めていることなんですけれども、今回のことにつきまして、内容の判断の不十分さがあったということについては、おっしゃるとおりだと思っております。私ども、そういう面では、教育委員会がしっかりしなければいけないということについても、御指摘のとおりでございますので、我々の体制をきちっとしながら、区長部局と十分調整しながらやってまいりたいと、このように考えております。
伊東委員
 まずお尋ねしたいのは、専門の検査機関が評定を行うということなんですけれど、中野区にも建築主事がいらして、建築課がありますよね。今回、学校の建物ということで、規模的に区のほうで検査することは不可能なんですか。
小谷松教育経営担当課長
 耐震改修に伴います評定につきましては、東京都が指定した現在五つの評定機関がございます。こちらのほうに評定を依頼して、そこからの結果を待つというようなシステムで行ってございます。
伊東委員
 続いて、当初19年度内に設計の評価のほうを終了して、20年度耐震補強工事を予定していたということなんですけれど、当初の予定ですと、いつからいつぐらいまでを工事に費やすという予定だったんですか。
小谷松教育経営担当課長
 それにつきましては、先日、耐震改修計画、まとまったということでお話し申し上げましたけれども、設計については、先ほど申しましたとおり、12月に契約をして、3月までには終了させたいという当初のもくろみでございました。その後に、20年度に入りまして、年度の中期から後期にかけて具体的な工事、全体で10数校ございます。かなり数は多くございますが、順次そういった工事に入ってまいりたいという見通しを持ってございました。今につきましては、先ほど申し上げたような理由で設計のほうがどうしてもおさまらない、20年度にかかってしまうということはございますが、それを受けましても、工事につきましては、20年度にきちんとできるような、そういう体制で臨んでいきたいというふうに思っております。
伊東委員
 私がお聞きしたのは、大まかなものではなく、要するに学校の授業のほうに影響がないのかという趣旨でお尋ねした。要するに、中期から後期にかけて、もちろん夏休み、冬休みをフルに活用しての話だと思うですけれど、ただ、校数も多いですし、なかなか休み期間中だけに工事が終わるようには想像できないと。まして、秋ですと学芸会や文化祭等で体育館を使用する、あるいは卒業式の練習等で体育館を使用したりということが想定されるんですけど、それに対して影響がないのかどうか、その辺をはっきりお答えいただきたい。
小谷松教育経営担当課長
 工事が具体的にいつ着手していつごろ終わるかというのを今の段階で各学校ごとにあらわすのは大変難しいんですけれども、確かに委員おっしゃったとおり、秋から冬場にかけてという季節に集中することと想定してございます。そういったことも考えまして、各学校の行事等々に影響がないような形でやっていきたいというふうに思っております。
 きょう、あしたと実は校長会がございまして、その中で今回の耐震改修に伴う日程などを全校長先生のほうにお話しして、影響がないようにこれからどういう形で学校側と十分協議をしていくかということにつきましても、また、あすもう一度、校長の代表の方と協議しながら進めていきたいと思っております。
 いずれにいたしましても、工事期間中、どうしても学校の使用については不自由が生じるわけでございますので、学校のほうとも十分に調整を図りながら、しかも数も多うございますので、その辺の調整なども十分にやっていった上で、できるだけ学校の年間行事等々に影響が少ないような形を考えてやっていきたいというふうに思っております。
伊東委員
 今お尋ねしたように、1点は学校行事について支障がないようにということなんですけど、今まさしく学校を支えるPTAのほうでも、スポーツの大会真っ盛りということもございます。また、体育館を使用しての地域の団体等もございます。ですから、そちらのほうにも学校長を通じて十分に周知をして、最小限の影響で済むように、あるいは区有施設のフル活用をもって、それらの事業に対しての支障を来さないように、これはお願いということで。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ほかに質疑がなければ、質疑を終結いたします。
 次に、総務委員会に申し送る意見を受けます。
 意見はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見がなければ、当委員会としては、第77号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)につきましては、意見なしとして総務委員会に申し送ることといたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、意見なしとして申し送ることといたします。
 以上で第77号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。

(午後3時00分)