平成18年10月16日中野区議会文教委員会(第3回定例会)
平成18年10月16日中野区議会文教委員会(第3回定例会)の会議録
平成18年10月16日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成18年10月16日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成18年10月16日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時04分

○出席委員(9名)
 飯島 きんいち委員長
 酒井 たくや副委員長
 北原 奉昭委員
 久保 りか委員
 はっとり 幸子委員
 小串 まさのり委員
 篠 国昭委員
 昆 まさ子委員
 江田 とおる委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 沼口 昌弘
 教育委員会事務局次長 金野 晃
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 教育改革担当課長 相澤 明郎
 学校教育担当参事 大沼 弘
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 生涯学習推進担当参事 生涯学習担当参事兼務
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 西田 健
 書記 廣地 毅

○委員長署名

審査日程
○要求資料の提出
 1 校割予算について(教育経営担当)
 2 統合委員会に提出した改修工事にかかる検討資料について(教育改革担当)
○所管事項の報告
 1 平成18年度常葉サマースクールの実施報告について(生涯学習担当)
 2 財団法人中野区文化・スポーツ振興公社の清算結了について(生涯学習担当)
 3 第8期中野区図書館運営協議会の提言及び第9期中野区図書館運営協議会委員の選任について(中央図書館長)
 4 平成19年度図書館業務委託について(中央図書館長)
 5 その他
○所管事務継続調査について
○その他

委員長
定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。
 
(午後1時00分)

 本日は、お手元の審査日程案(資料1)に沿って審査を進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。また、3時近くになりましたら休憩をとりたいと思います。
 それでは、昨日、答弁保留となっておりました件につきまして、改めて答弁を求めます。
大沼学校教育担当参事
 それでは、仲町小と上鷺宮小の水泳指導員の配置についてお答えいたします。
 水泳指導員は、学校の希望人数を聞いて配置しています。希望人数は、学校の職員体制などの事情及び学級生徒数と必ずしも一致しません。上鷺宮小学校は、8名に対し8名を配置しました。仲町は7名の希望がありましたけれども、遠泳を予定していましたので、1名を追加して配置したところです。
久保委員
 希望人数というのは、学校側の希望ということでしょうか。配置をするのは、教育委員会なんでしょうか。それとも学校側がこの水泳指導員を自分たちで募って配置をするんでしょうか。どちらですか。
大沼学校教育担当参事
 学校の希望を聞いて配置しています。それから、学校で雇っている方も一緒に来まして、それから教育委員会で確保した人数も合わせてこの人数になってございます。
久保委員
 基本的には、例えば一番多いのが17名の桃三でしょうか、この場合というのは、学校側が何人か確保をして教育委員会がまたさらにということになっているんでしょうか。その辺は、例えば学校側が自分たちのところで何人以上欲しいというような希望があっても、なかなか自分たちでは募ることができなくて教育委員会の方にほとんどゆだねるというような事情もありますか。
大沼学校教育担当参事
 学校の確保している数と教育委員会で配置している数は、大体1対4の割合です。ですから、学校で確保したものに対して教育委員会を加えて配置しています。ですから、一番最初の答えは、久保委員の質問のとおりでございます。
委員長
 よろしいですか。ほかに。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、では答弁保留については終了いたします。
 要求資料が皆様のお手元に配付をされていると思います。初めに、前回の委員会で要求しました資料の提供がありましたので、理事者から補足説明を受けたいと思います
 それでは初めに、校割予算についての説明を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、校割予算につきまして(資料2)御説明をさせていただきたいと思います。
 まず1点目は、平成17年度の校割予算の決算額についてでございます。
 こちらにございますとおり、小学校費で1億9,800万円余、それから中学校費で1億2,000万円ほどの執行となってございます。いずれも予算に対しまして、小学校では97.7%、中学では96%ほどの執行率となってございます。
 その内訳にございますが、学校配分の分と事務局の分というふうにございます。詳細については後ほどお話申し上げたいと思いますが、学校配分というものにつきましては、学校別に一定の算定式に基づきまして算出した予算額を総枠として示しまして、そのフレーム内で各学校の裁量で配分計画を立て、執行するというものでございます。
 一方、事務局分と申しますのは、ここに例がございますが、社会科のバス見学とか、あるいは中学の場合ですと、部活動の外部指導員の謝礼といったように、予算単価や、あるいは数量等が決まっているか、あるいは一律に決めた方が望ましいといったようなものにつきまして、事務局で予算計上し、各学校がそれぞれ学校の実情、計画等によりまして執行をしているという分でございます。
 この学校フレームの執行状況でございますが、下段の方にございます。小・中学校それぞれお示ししてございますけれども、この校割予算フレームの中に算定している主な内容でございます。報償費、これは学校等で行います研修に対応する講師謝礼であるとか、それから校長の交際費、それから一般需用費としましては、いろいろ学習に要する経費、例えばいろいろ授業等で使いますOHPであるとかカメラであるとか、地図とか、そういったものでございます。それから、管理関係、これは学校の管理関係といいますか、いすを購入したりとか、蛍光灯を取りかえたりとか、いろいろ細かいことがございます。そのほか小破修理等のものでございます。それからそのほか、役務費であるとか、あるいは施設の使用料、これは遠足に行ったときなどの教職員等が使うものでございますけれども、そのほか備品購入といったような内容でございます。
 全体として、そこに予算額、決算額、残額、それから執行率とお示しをさせていただいてございます。全体を見ますと90%台の執行率ということで、ほぼ予算を消化しているという状況でございます。ただ内容的には校長の交際費などは小・中とも意外と低い値というふうになってございます。
 それから、裏面をごらんいただきたいと思います。こちらの方では、改めて校割予算、学校フレーム予算制度の概要につきまして御説明をさせていただきたいと思います。
 校割予算の制度につきましては、これは昭和59年からスタートいたしてございますが、それ以前は、教育委員会の各所管におきまして積算をし、決定した額を学校に配布するという方式でございました。その後、校割予算の制度が始まりまして、先ほど申しました学校の管理経費のうち経常的に執行されるものにつきましては、一定の算定式によりまして算定された予算額、その総額を学校に示して、そのフレームの中で学校の裁量で実際に執行する配分計画を立てていただくというものでございます。
 ちょっとここで具体的な例で御説明申し上げた方がわかりやすいかと思いますので、お話し申し上げたいと思います。
 一番単純な例といたしまて、例えば学校の交際費といった場合、これは学校長の交際をするというのはどの学校にも共通する部分でございますが、一方、また学校規模によりましても、当然交際の頻度というものは異なってまいります。したがいまして、例えば、あくまでもこれは例でございますが、1校当たり、標準的な規模の学校で、年間10万円ほどの仮に交際費を必要とするといった場合、この資料の中に学校、学級、児童・生徒数を測定単位として算定したフレームというふうになってございますが、そのうちの例えば10万円のうち5万円、約半分をどの学校にも共通する基礎的な部分ということで、これは測定単位が学校と、つまり、どの学校も学校数は一つでございますので、仮に単価が5万円とすれば、掛ける学校数1校ということで5万円を基礎部分として、それから学校の規模に応じて加算する部分というものがございます。例えば、こちらでは学級と児童・生徒数を測定単位とするわけですが、仮に児童一人100円という単価を設けまして、それに児童・生徒数を掛ける、例えばの話、500人の規模の学校があったといたします。そういたしますと、単価100円ですので、掛ける500人ということで5万円、そういたしますと、先ほど各学校に共通する部分ということで5万円プラス規模の比例分で5万円、したがってその学校には10万円の交際費を配布する。例えばこれが大規模校で700人の生徒がいたと仮にいたしますと、100円掛ける700人で7万円、先ほどの5万円を足しますと、大規模校には12万円、逆に、小規模校の場合、300人といった規模の学校を想定いたしますと、100掛ける300ですので、3万円、基礎部分と足しますと8万円というふうなことで、学校の規模によりまして交際費の配分額が異なってくるというような形になります。
 非常に単純な例としまして、交際費を例に御説明申し上げましたが、他の経費につきましても同様な形でそれぞれ測定単位をもちまして、その学校が必要とする経費というものを計算いたしまして、それを積み上げた額が全体としてその学校に配分されるフレームの額ということになるものでございます。
 次に、この学校にフレームとして提示する経費の内訳でございますが、これは資料の下段の方に書いてございますが、各教科の学習活動に必要となります経費、下に例示がございますが、授業等で使いますさまざまな用紙、乾電池、OHPだとか、社会科などで使う地図や模型といったようなものなどさまざまでございますが、それとあと、学校の管理関係で使います日常的に必要とされる項目、これらを含めて、全体としてこのフレームの中に見込んでおる額としてそれぞれ含めて、全体として算定を行っているというものでございます。
 大変雑駁な形でわかりにくいかと思います。イメージといたしましては、財調の算定、それを非常に単純化したといいますか、小規模化したような形でこのフレーム、学校の校割のフレームというものも同じような発想で算定していると、具体的に固まった額をどのような形で執行するかというのは、それぞれ各学校が次年度の学校運営の計画を立てまして、その中で具体的な額を決めていくというものでございます。
委員長
 ただいまの説明に御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で提出資料要求書については終わります。
 要求資料の2番目、統合委員会に提出した改修工事にかかる検討資料についての説明を求めます。
相澤教育改革担当課長
 それでは、本日御提出いたしました資料、統合委員会に提出した改修工事にかかる検討資料(資料3)について、簡単に補足説明をさせていただきます。
 資料は、第十一中学校、桃園第三小学校の平成20年度の学校統合に向けての改修工事の施設整備案として、学校統合委員会に営繕担当から提出した資料でございます。
 1枚目が、平成18年度、19年度、20年度は予定ということで工事の概要を示してございます。それぞれ各内容ごとに簡単な工事の内容が記載されている資料でございます。
 また、2枚目以降の図面をごらんいただきたいと思います。
 この1枚目は、学校の全体の校地であるとか、校舎の配置を示したものでございます。
 恐れ入りますが、裏面をごらんいただきたいと思います。ちょっと見にくくて申しわけございませんが、現在の使用と異なるということで検討しております教室は、それぞれ緑色のマーカーで印をしてございます。マーカーの下あるいは横に書いてある用途が現在使用しているもので、四角で囲った名称が転換後の用途として検討しているものでございます。例えば、このページの一番下でございますが、南棟、図面でいいますと一番下のところになりますけれども、現在使っている備蓄倉庫を進路資料・指導室、相談室あるいは隣の物品庫、会議室等を普通教室9、普通教室10というように転換するということで予定しているものでございます。
 次のページは、3階部分のところでございますが、同じようにマーカーで印をしてございます。1枚目は1階、2階部分、3枚目は3階部分ということでございます。
 トータルでいいますと、第十一中学校は、他の用途に使用している部屋、9教室を普通教室化する予定でございます。
 次に、桃園第三小学校の資料(資料4)をごらんいただきたいと思います。同じように平成18年度、平成19年度予定、平成20年度予定の、こちらの表におおむね工事の概要が記載されてございます。
 また、同じように図面を添付してございます。1枚目が校舎、校地の配置図で、恐れ入りますが、また裏面をごらんいただきたいと思います。それぞれ緑色のマーカーで囲ったところが、同じように今現在使用している目的を転換するというものでございます。同じように1階、2階、3階の部分をお示ししてございますが、トータルとして、他の用途に使用している部屋、6教室を普通教室化するという予定でございます。
委員長
 ただいまの説明に対して御質疑ございませんか。
江田委員
 昨日もちょっと質疑の対象になっていましたけど、桃三小学校の継ぎの部分、段差の部分、これは具体的にはどういうふうな改修が行われるんでしょうか。
相澤教育改革担当課長
 今どういう方策で可能なのか、そのあたりを技術者も含めて営繕の方でうちと協議して検討しているところでございます。
委員長
 ということでよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、いただいた資料についての説明並びに質疑は終了ということでよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 終わらせていただきます。
 それでは次に、前回に引き続きまして、所管事項の報告を受けたいと思います。
 初めに、1番、平成18年度常葉サマースクールの実施報告についての報告を求めます。
村木生涯学習担当参事
 それでは、平成18年度常葉サマースクールの実施報告(資料5)を申し上げます。
 ことしで5回目になりますが、8月17日から8月23日まで、6泊7日で実施をいたしました。参加者は、定員80名に対しまして申し込みが76名、実際の参加児童は70名でございました。スタッフにつきましては、通し、前半、後半合わせまして50名でございます。このうち学生というところは、文教大あるいは明星大等の教職志望の学生に指導員として参加をしていただいております。
 裏面をお開きをいただきたいと思います。
 1週間の成果ということで、抜粋でございますが、ここに述べられてございますように、それぞれ児童に成長の跡がうかがえるというものでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、本報告については終了いたします。
 次に2番、財団法人中野区文化・スポーツ振興公社の清算結了について。
村木生涯学習担当参事
 それでは、財団法人中野区文化・スポーツ振興公社の清算結了につきまして(資料6)御報告を申し上げます。
 本年3月31日に解散をいたしまして、清算結了日は8月23日でございます。
 残余財産につきましては、解散時の資産総額から清算諸経費を除きました6億8,332万9,269円が残余財産の額でございます。うち基本財産といたしまして区の出捐金5億円、公社自主財源積立金5,000万円を含むものでございます。
 この残余財産の処分につきましては、8月25日、全額中野区に寄附をされております。6億8,300万円余のうち、現金が6億6,000万円余、固定資産が2,300万円余でございます。
 なお、歳入歳出にかかわりまして、この基本財産5億5,000万円につきましては、歳入といたしましては財産収入、歳出といたしましては義務教育施設整備基金にそれぞれ当初予算計上がされておりまして、既に義務教基金の方に積み立ては完了しているというふうに聞いてございます。
 なお、残金の1億1,000万円余につきましては、年明けの第1回定例会に補正予算計上を予定しているというふうに聞いております。
委員長
 ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ないようでしたら、本報告については終了をいたします。
 次に3番、第8期中野区図書館運営協議会の提言及び第9期中野区図書館運営協議会委員の選任について(資料7)の報告を求めます。
倉光中央図書館長
 それでは、このたび第8期図書館運営協議会から教育委員会に対し提言書が提出されました。また、第8期の委員につきましては、平成18年9月12日をもちまして3年間の任期を終了いたしましたので、このたび第9期の委員を選任いたしましたので、あわせて御報告いたします。
 第8期運営協議会からの御提言は、別紙1のとおりになりますが、8項目から成る御提言をいただきました。主な内容としましては、区民が利用しやすい図書館としての施設面及びサービス面での改善を図るべきであること、また十分な資料費を確保する必要があること等の御提言をいただいております。図書館といたしましても、今後この御提言の趣旨を踏まえて、引き続き区民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。
 また、第9期の委員につきましては、別紙2の名簿のとおり選任をいたしました。計11名の方になります。
 運営協議会の委員の構成については、規則により学識経験者3名以内、図書館利用者6名以内、図書館職員2名以内と定められております。また、任期3年で、再任は2期までと定められております。今回新たに就任される委員の方は6名になりまして、第8期から引き続き2期目に御就任をお願いしております方が5名の方になります。また、図書館利用者委員のうち伊知地委員と吉川委員につきましては、今回公募により御応募いただいた方でございます。これによりまして公募による委員は8期より再任の森居委員と合わせて計3名となっております。
委員長
 ただいまの報告に対し御質疑ありませんか。
久保委員
 この協議会の提言を生かされていくのだと思いますけれども、具体的にはどのような形で図書館としては生かしていくんでしょうか。
倉光中央図書館長
 さまざま御提言をいただいておりますけれども、例えば、図書館としても資料の購入につきましては、今後予算要求等の中で充実を目指して、引き続き努力を図っていきたいと思っております。
久保委員
 区民が利用しやすい図書館にというところで、「子どもや高齢者が利用しやすい1階に移す必要があります。」というようなことが言われておりますけれども、この辺に関してはいかがでしょうか。
倉光中央図書館長
 現在、例えば地域図書館については、一部の館で児童コーナーが2階に設置されている館がございます。しかしながら、お子さんの出入りという意味では、できれば来やすい1階に児童コーナー等も確保していきたいと、こういったことも考えて今後検討していきたいと思っております。
久保委員
 これは、複合施設に置かれている場合と書かれていますよね。例えば、鷺宮の場合というのは、4、5、6階部分が図書館なわけですけれども、その辺に関しては、1階に移すのは、現状では不可能かと思いますが、そういったことはどうするお考えですか。
倉光中央図書館長
 それぞれの館によって状況も違いますので、直ちに改善ができるところかどうかというのは、なかなか難しい部分がおっしゃるようにあるかと思います。特に鷺宮図書館につきましては、地域センターの中という立地条件もございますので、直ちにということは難しいかとは思いますが、方向性としては、図書館の立場としましては、できるだけお子さんや高齢者が利用しやすい形の施設を今後も目指していきたいと、こういうふうに考えております。
久保委員
 今現状の中で車いす等の利用ができない図書館というのはございますでしょうか。
倉光中央図書館長
 現在、本町図書館については、1階、2階の2層ですが、エレベーターがないため車いす利用者の方についてはちょっと御不便をおかけしている状況にあります。
久保委員
 本町図書館だけでしょうか。いわゆる閲覧席ですとか図書スペースにおいて車いす自体が入れないというような設置状況はないんですか。
倉光中央図書館長
 すみません。現在、本町図書館とあともう1か所、野方図書館につきましてもエレベーターがないので、2階以上にお上がりいただくというのはちょっと困難な状況になっております。失礼いたしました。
久保委員
 今後こういった図書館に対して、完全なバリアフリー化というものを目指していくべきではないかと思いますが、その辺の計画はお持ちなんでしょうか。
倉光中央図書館長
 図書館といたしましても、すべての方にアクセスをということは常に念頭に置いてまいりたいと思います。ただ、なかなか施設改修ということになりますと、すぐにというお約束はできる形はなかなか難しいとは思いますけれども、今後施設の改修の中では、そういったバリアフリーの観点も含めてよく検討してまいりたいと思っております。
久保委員
 今回も陳情について継続ということになっておりますけれども、やはりそれは、一つの理由としては、今後のこの地域図書館運営について区の明らかな方向が出ていないからという点もあるのではないかと思いますが、その辺はこういった運営協議会等の意見は生かされて地域館については何か今後の計画というのが、10か年計画の中には記されておりませんので、そこら辺も中央図書館として検討されていく方向にあるんでしょうか。
倉光中央図書館長
 御指摘のように、10か年計画におきましては、図書館の改築等について具体的な計画はございません。ただ、図書館運営協議会の御提言の中でも、利用しやすい図書館ということでさまざま御提言もいただいておりますので、今後の図書館運営に当たりましては、さまざまな観点を含めて、より地域の皆さんに密着して御利用いただける図書館を目指してまいりたいと思います。
久保委員
 十分な資料費をというところで、盗難防止のためにICタグの導入など蔵書の保全、管理を強化する必要があるという、管理の具体的なこともございますけれども、この辺は今どのようになっているでしょうか。
倉光中央図書館長
 現在、新しい図書館のICタグの導入などに向けまして、館内で職員によるプロジェクトチームを立ち上げて、具体的な検討を始めているところでございます。
久保委員
 これは、例えば来年度に向けてこういったものを導入をしていくということでプロジェクトチームを立ち上げられたのですか。いつまでに、どのようにというような計画はあるのでしょうか。
倉光中央図書館長
 細かいお話になりますと、今後の予算要求のこととも絡みますので、なかなか具体的に御説明するのが難しい点もあるかとは思いますけれども、図書館といたしましては、ICタグの導入は、盗難防止あるいは業務の効率化に非常に大きな効果が期待できるものと考えております。今後予算あるいは情報システムの関係もありますので、庁内のさまざまな部署と折衝を続けながら、できれば予算化も目指したいというふうに考えております。
委員長
 よろしいですか。ほかに。
江田委員
 3番目の後段で、「専門性が高く、意識の高い図書館員を配置する必要があります。」と、こういうふうになっているんですが、これは具体的には図書館運営協議会としてはどういうことを意図しておられるのか、考えておられるのか、そこら辺を教えていただきたいんです。
倉光中央図書館長
 運営協議会のもともとの立場としましては、自由に御討議いただく、こちらから特に諮問という形はとっておりませんので、協議会のお話し合いの中でということになるかと思います。具体的には、お話の中では、例えば図書館の運営を委託したことによりまして司書の配置率が向上したということは、一定の評価をいただいておりまして、今後もそういった点でも向上を図っていただきたいというふうなお話があったかと思います。
江田委員
 それは織り込み済みのことではないかというふうに思うんですよね。委託によって司書の比率がずっと高くなってきたというのは、数字的にもはっきりしていることですから、さらに司書の比率を高める必要があるということなのか、あるいは逆に言えば、要するに司書の資格は持っているけども、それほど図書館についての、ずっとそういう仕事をしてきたわけじゃないから意欲や知識に乏しいとか、いろんなパターンが考えられると思うんですが、わざわざ専門性が高く、意識の高い図書館員を配置する必要があるというふうに、わざわざ運営協議会が言った意味というのが、何だかあるんだろうと思うんですが、そこら辺でどういう趣旨なのかというのはお聞きになっていませんか。
倉光中央図書館長
 司書の比率につきましては、確かに委員おっしゃいますように、委託により相当程度向上しております。引き続き今後委託の見直し等を図る中で司書率についてもできるだけ比率を高めていっていただきたいというようなことであったかと思います。また、もちろん広い意味で、今委員御指摘のように、単に資格があるだけではなくて、本当の意味で図書館サービスがきちんと担える人材の配置ということももちろん含めての、念頭に置かれてのことかと思っております。
委員長
 よろしいですか。
江田委員
 はい。
昆委員
 今図書館長の方から、運営協議会の提言につきまして、区の方から諮問しているわけではないと、この運営協議会のところで自由に協議または議論をされて、それで教育委員会の方に提言という形でお出しになったんですよね。ですけれども、こういう運営協議会の方から出された提言について、8項目あるんですが、先ほどから細かいことも質疑がありましたけれども、この8項目の提言を受けて、教育委員会としては今後図書館の運営といいますか、それから質だとか、そういうものを充実させていくということでの提言の受けとめ方ですよね、その辺はどのように考えていらっしゃるんでしょうか。
倉光中央図書館長
 図書館運営協議会は、もちろん利用者代表の方も含めまして、図書館の運営についてさまざまな観点から御議論いただく場であると認識しております。また、教育委員会に対してこの提言がなされたということは、やはり一定の重みがあるものというふうに私どもも受けとめております。
昆委員
 そうしますと、教育委員会の方としても、例えば先ほども来年度の予算のところでどう充実させるかというふうなお話もありますけれども、予算も含めて教育委員会としてこの提言を十分に考慮したといいますか、参考にしたといいますか、そういう受けとめ方をして予算の配分やら、その質の中身ですね、充実ということでの検討を今後されるということで受けとめてよろしいんですか。
倉光中央図書館長
 御提言いただいた内容につきましては、やはり相当の重みがあるものというふうに理解をしております。もちろん内容によりまして直ちに改善できるような日常的なことから、もっと長期的な視野と計画が必要なものまで、さまざまあるかと思います。図書館といたしましては、これらの御提言を尊重いたしまして、できるだけ今後の館運営あるいは予算要求等にも反映させるべく検討を始めていきたいと思っております。
委員長
 よろしいですか。それではほかに。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に4番、平成19年度図書館業務委託についての報告を求めます。
倉光中央図書館長
 それでは、平成19年度図書館業務委託について(資料8)御報告をさせていただきます。
 平成19年度の図書館業務委託につきまして、現在、図書館の方では、資料記載のスケジュールのとおり準備を進めていきたいと考えております。
 今回、委託を平成16年度から開始いたしまして3カ年が経過いたします。この機に改めて公募の形で受託者を募集いたしまして、現在の受託者も含めまして広く受託希望者から企画提案を募ることといたしております。
 また、委託する業務の内容につきましては、現在、その拡大等も含めまして詳細を検討中でございます。
 スケジュールにつきましては、記書き以下のとおり記載しておりますが、平成19年4月1日から、円滑に業務委託が開始できるよう万全の準備をしていきたいと考えております。
委員長
 ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ないようでしたら、以上で本報告については終了をいたします。
 そのほか理事者から何か御報告はございませんでしょうか。
金野教育委員会事務局次長
 区の施設の使用料の減免についての現在の検討状況に関して御報告をさせていただきます。
 施設使用料の減免の廃止の考え方をお示しいたしまして、その後の対応につきまして、第3回定例会、この定例会で報告するという予定でございましたが、さらに慎重な検討を要するということになってきておりますので、改めて日程を調整して報告をしたいと考えております。したがいまして、11月に予定しておりました区民説明会につきましても、開催については見送りたいということで、改めて日時を調整した上で報告申し上げる、そういった形で考えております。
委員長
 ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。
江田委員
 もうちょっとどういうことを考えておられるのかお聞きしたいんですが、例えば、4定には出てくるんですか。それとももう少し先になるんですか。
金野教育委員会事務局次長
 私どもの検討としては、できれば4定でということで作業を進めたいと思っていますが、内容によりましては、それ以降の御提示になるということも考えられると思っております。
江田委員
 施設使用料そのものが先送りになっていて、今のところまだいつの時点というのは見えてないんですが、私は、施設使用料そのものがやっぱり本体みたいなものであろうと思うんですよ。施設使用料というのがあって、それに伴う現行の減免制度、あるいはそれの見直しという関係でなければおかしいのではないかというふうに、私は一貫してそういうふうに思っているんですが、使用料の改定案と減免制度の見直しとあわせて、同時期に出していくという考え方というのは依然としてないんですか。
金野教育委員会事務局次長
 減免と使用料の改定との関係につきましても、どういった形でお示しするのがいいかということを議論した上で進めていくということで協議してございます。
委員長
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で本報告を終了いたします。
 そのほか、理事者から何か御報告はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、閉会中の当委員会の所管事務継続調査について(資料9)お諮りいたします。
 お手元に配付の文書に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決定することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 議題のその他に入ります。
 今定例会中で予定しました案件は終了しましたので、明日は開会しないということでよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは次回の日程を協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時40分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後2時03分)
 
 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は11月10日、金曜日、午後1時から開会するということで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者の皆さんから特に発言はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶものあり〕

委員長
 なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。

(午後2時04分)