平成17年06月08日中野区議会文教委員会(第2回定例会)
平成17年06月08日中野区議会文教委員会(第2回定例会)の会議録
平成17年6月8日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成17年6月8日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成17月6月8日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時02分

○閉会  午後3時12分

○出席委員(9名)
 飯島 きんいち委員長
 酒井 たくや副委員長
 北原 奉昭委員
 久保 りか委員
 はっとり 幸子委員
 小串 まさのり委員
 篠 国昭委員
 昆 まさ子委員
 江田 とおる委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 沼口 昌弘
 教育委員会事務局次長 金野 晃
 教育経営担当参事 村木 誠
 教育改革担当課長 小谷松 弘市
 学校教育担当課長 相澤 明郎
 指導室長 小林 福太郎
 生涯学習担当参事 大沼 弘
 生涯学習推進担当参事 生涯学習担当参事兼務
 中央図書館長 細木 博雄

○事務局職員
 書記 岩浅 英樹
 書記 鳥居 誠

○委員長署名

審査日程
○委員会参与の紹介
○議  案
第49号議案 中野区立少年自然の家条例の一部を改正する条例
○陳  情
 〔継続審査分〕
(16)第61号陳情 地域図書館7館を存続することについて
    第22号陳情 中野区立小中学校再編計画(案)について
    第61号陳情 体育指導委員制度の運営の適正化について
    第62号陳情 中野区教育委員会が認定する社会教育団体の登録の認定基準の是正、および
           中野区教育委員会のスタンスの改善について
    第63号陳情 (財)中野区文化・スポーツ振興公社が団体に支払った謝礼等について、そ
           の用途の報告を求める義務がある件について

委員長
それでは、定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。

(午後1時02分)

本定例会における委員会の審査、3日間ございますけれども、割り振りについて協議をしたいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時02分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時03分)

 本定例会における委員会の審査日程につきまして、お諮りいたします。
 1日目は議案と継続審査分5件の陳情審査を行い、2日目は事業概要の説明と所管事項の報告を受け、3日目は委員会開会後、休憩して教育委員の皆さんとの懇談の後、所管事務継続調査、以下その他まで行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。(資料1)

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査は午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 また、3時近くになりましたら休憩をとりたい、このように考えておりますので、よろしくお願いします。
 では、委員会参与の紹介を行いたいと思います。(資料2)
 初めに、委員会の参与の御紹介ですけれども、教育長から順に自己紹介でお願いいたします。

沼口教育長
 教育長沼口でございます。よろしくお願いします。
金野教育委員会事務局次長
 事務局次長の金野でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
村木教育経営担当参事
 教育経営担当参事の村木です。よろしくお願いいたします。
小谷松教育改革担当課長
 改革担当課長の小谷松でございます。よろしくお願いいたします。
相澤学校教育担当課長
 学校教育担当課長の相澤です。よろしくお願いいたします。
小林指導室長
 指導室長の小林でございます。よろしくお願いいたします。
大沼生涯学習担当参事
 生涯学習担当参事の大沼です。よろしくお願いします。
細木中央図書館長
 中央図書館長の細木でございます。よろしくお願いします。
委員長
 以上で委員会参与の紹介を終わります。
 議案の審査を行います。
 第49号議案、中野区立少年自然の家条例の一部を改正する条例を議題に供します。
 本件について理事者から説明を求めます。
相澤学校教育担当課長
 それでは、ただいま上程されました第49号議案、中野区立少年自然の家条例の一部を改正する条例につきまして、提案の理由、改正内容を御説明させていただきます。
 提案理由でございます。
 常葉町の合併。周辺の4つの町村と合併いたしまして、田村市に3月1日付でなったことにより、常葉少年自然の家の位置の規定を整備する必要があることから御提案するものでございます。お手元の新旧対照表(資料3)をごらんいただきたいと思います。右側の現行条例中の第2条の表に中野区立常葉少年自然の家の位置表示が規定してございます。その位置表示を、現行の「福島県田村郡常葉町大字山根字鰍5ノ29」を、改正案のとおり新しい表示「福島県田村市常葉町山根字鰍5番地29」に変更するものでございます。
 また、附則におきまして、この条例の施行日は公布の日から施行するということでございます。
 以上でございますが、よろしく御審議の上、御賛同いただきますようお願い申し上げます。
委員長
 本件に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。
江田委員
 周辺環境ですが、自治体の変化とかいろいろあろうかと思いますが、そういうところをもう少し説明いただくのと、そういう変化によってこの少年自然の家の位置づけとかあるいは中野区の対応が変わるような部分が出てくるのかどうか、そこら辺を御説明いただきたいんですが。
相澤学校教育担当課長
 これにつきましては、先ほどの提案の理由で御説明いたしましたが、周辺の町村、船引町、大越町、滝根町、都路村、ここが3月1日に常葉町と合併しまして市になったわけです。人口が合わせて4万5,000人程度で、財政規模で言うと一般会計で150億円程度の市になったということで、これは経過を見ますと、合併協議会を設けまして合併に向けて協議をしていたというような経過で、このようになったというように聞いております。
 もう1点の御質問ですけれども、常葉町とは少年自然の家を開設して以来、姉妹提携とか災害援助協定、スポーツ交流なども行っております。これについては、合併したという通知の中で、中野区と旧常葉町の姉妹提携を初めとする協定等については、すべて田村市に継承されるということになっておりますので、今までどおり新しい田村市と、今まで常葉町でいろいろお世話になっているようなことは、引き続き田村市でも行っていくということで、教育委員会の所管でございます少年自然の家、ここでは移動教室が行われているわけですけれども、中学校での農作業体験、これなどについても、私も現地に行きまして、農家の団体のそういった方に、また引き続きよろしくお願いしますということで、お願いしてきたところでございます。
委員長
 ほかに質疑はございませんか。
 なければ、取り扱いを協議したいと思いますので、暫時休憩をいたします。

(午後1時09分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時10分)

 ほかに質疑はございませんか。
 質疑がなければ質疑を終結いたします。
 次に、意見の開陳を行います。
 意見はございませんか。
 意見がなければ意見の開陳を終結いたします。
 次、討論を行います。
 討論はございませんか。
 討論がなければ討論を終結いたします。
 これより本件に対する採決を行います。
 お諮りいたします。
 第49号議案、中野区立少年自然の家条例の一部を改正する条例を、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、さよう決します。
 以上で第49号議案の審査を終了いたします。
 次に、陳情の審査を行います。
 皆さんのお手元に既に陳情の文書は行っていると思います。
 それでは初めに第61号陳情、地域図書館7館を存続することについてを議題に供します。
 新たに文教委員になられた方もいらっしゃいますので、陳情の朗読を行うことでよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、朗読をお願いします。
書記

〔陳情文書表朗読〕

委員長
 本件には1,248人分の署名簿が提出されていることを申し伝えます。
 委員会でのこれまでの審査経過について御説明をした方がいいかなと思いますが、よろしいでしょうか。
 それでは、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時13分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時17分)

 これより、本件に対する質疑を行います。
 御質問のある方。
昆委員
 この陳情につきましても、文教委員会でずっと議論されてきておりますので、久しぶりに文教委員会になって、ちょっとダブる点があるかもしれませんけれども、ちょっと質問させていただきます。
 これまでの委員会審査の議事録を読ませていただきますと、10か年計画の中で、この図書館の地域7館についてもどうするかということの区の考え方をまとめるということが言われてきたのかなというふうに思うんですけれども、この10か年計画というのは、夏ごろに区がまとめるというふうにおっしゃっておりますけれども、図書館の館数、7つの地域図書館をどうするのかなどという具体的な検討というのは、今現在どこまで行われているのか、まずその点から伺います。
細木中央図書館長
 10か年計画の検討の中では、図書館の再編あるいは具体的に館数を幾つにする、どこにする、どういう規模にする、一切そこの検討まで進んでございません。
昆委員
 そうしますと、所管するところで言いますと、10カ年計画の中に、地域図書館7館をどういうふうにするかという基本的な考え方を織り込まないというふうにとらえてもよろしいんですか。
細木中央図書館長
 10カ年計画の姿がまだ何と言いますか完全に見えているということではないものですから、確かなことの御答弁を申し上げることが難しいわけですが、少なくとも私が所管してございます図書館の施設につきましては、具体的にどうということには現在のところまだなっていないということです。
昆委員
 この陳情の文書の中でも述べられているんですけれども、やはり今、地域図書館の充実ということは、非常に地域住民にとっても、図書館に行って読書をすることと、大変地域の文化を高めるということで、いろいろな知識をここから得るということは、子どもも大人も大変大きなものがあるというふうに思うんですね。だから地域図書館の内容といいますか、例えば蔵書といいますか、新しいものをどう入れるかだとか、いろいろな検討をされているのかなというふうに思うんですけれども、どちらにしてもこの地域7館の図書館というのは、今、中野では本当に必要な図書館というふうにとらえていますけれども、その辺も含めて、図書館長さん、先ほど答えられていますけれども、教育委員会としてはどのように検討されているのか、その点についてもお聞きしたいと思います。
金野教育委員会事務局次長
 この図書館につきましては、現在の地域図書館、他区の地域図書館と比較いたしましても、施設的にやや狭い。また蔵書数についても少ない傾向にあるというようなことから、私どもとしては地域図書館、これからの住民のニーズにこたえ、また新しい図書館の機能を発揮していくために、施設的にも充実をしたい、また蔵書についても、新しい内容も含めてふやしていきたいというように考えております。その際に、現在の比較的建物が古くなっているというようなことを踏まえまして、現在の館数をそのまま維持して、すべて建てかえていくということは大変難しいだろうというようなことで、建てかえに合わせて再編を考えてはどうだろうかというような検討をしてきております。
 今、図書館長が申し上げましたように、そうした中で、建てかえの状況の中でどうなるのかというようなことにつきまして、まだ未定の状態でございますので、具体的な館数ですとか場所とか、そういう議論にはまだ入っていないというような状況でございます。
昆委員
 こちらは、5月27日に教育委員会の資料として、中野区教育ビジョン案というのが出されているんですけれども、これを拝見させていただきました。図書館の部分につきましても、21ページになるんですが、そこのところに「図書館は地域館ごとに特色を持たせ、IT活用による利便性の向上など、サービスの充実に努め……」、それから「図書館も今日の社会的・経済的課題に対応した、生涯にわたる能力開発や、人生をより豊かに、有意義に過ごすために必要な情報を提供する」、それから「図書館と学校図書館との連携や、就学前の子供とその保護者を対象とした図書の充実により、学校図書館の地域利用の拡大を図る」というふうに、3点が述べられているんですね。3点目につきましては、いろいろ私も意見を持っているところなんですが、その2つのところで言えば、まさに今の地域7館図書館の充実をしていくというふうにここで述べられているというふうに思うんですね。
 ですから、この教育ビジョンに示している考え方でいけば、7館の地域図書館を存続し、充実をさせていくというふうにとらえているんですけれども、その点についてはそれでよろしいですか。
細木中央図書館長
 実はただいま本町図書館の利用者の方々から陳情が出され、それの審査をしているわけですけれども、私は昭和45年に本町図書館に赴任しておりまして、そこで6年ほど仕事をしていました。そのころから小さい図書館であったことは間違いはございません。古い形式で、いわゆる閉架式の書庫を持つ閲覧席が100幾つあるというような、そういう古い形式の図書館でしたし、それから児童室というのはございませんでした。その後いろいろな工夫をしまして、時代に合った形のサービスをしてくるという工夫をしてまいってございます。
 当時から、この図書館は小さいからできれば建てかえたいね、もっと大きいいいものにしたいねというふうな話は当然ございました。それが今でもまだ使われておりまして、すっかり地域にはなじんでおりまして、小さくて資料の数も5万程度ということですから、よその区の地域図書館に比べればはるかに小さいというようなことが言えると思います。勉強会をするとか読書会をするとかという部屋も、あそこにはないわけですから、そういう意味では、何らかの形でのレベルアップというふうな事柄を考えていくべきといった議論がございました。
 図書館のサービスをどう考えるかということに関する基本の問題というのは、まずは資料という問題です。どれだけきちんとしたいい資料が準備されるかということです。区立図書館におきましては、昭和23年に中野図書館開設以来、累々と営々とその資料の蓄積をしてきてございまして、その資料の蓄積の上で現在のサービスが成り立っているというふうに考えることができます。
 もう1つはサービスの場所という問題です。場所がどうできるかという問題がございまして、現在8館ございますけれども、この8館の配置の場所というのが理想的かどうかということから見ますと、理想的にはちょっと合ってないかなというところがないわけではありません。
 それからもう1つは、サービスするシステムと職員の問題です。システムと職員については、何らかの工夫を、ITを使ったりメールカーを使ったりということで、工夫をここのところもずっとしてきているわけですけれども、資料の問題は費用等の関係と資料を選ぶ目という問題、職員の問題ということがありますが、場所の問題につきましての事柄として、サービスの仕方と場所、そういうものを重ね合わせの上で、あるいは他の施設とのサービス機能との重ね合わせということも考慮しながら構想するというのが原則的な考え方だと思っております。
 見直しをする、あるいは図書館の数の編成というところにいきなり話がいくのは、本当は筋違いだと思っておりますけれども、どういうセットで今後将来にわたる中野区民のための図書館があるべきか、そういうスタンスで考えた上で、さまざま財政問題等とも重ね合わせてやっていくべきものだというふうに思っておりまして、教育ビジョンにおきます表現も、そういうこととして私は受けとめてございます。
昆委員
 場所の問題を先に論ずるというふうなことではないだろうというふうな含みの御答弁がありました。ですから、7館をそのままどうするのかというか、そういうことだとか、これをふやすとか減らすとかという、そういうことではなくて、やはり中野における図書館としての機能、役割というものを、やはりきちっと述べた上で、この中央図書館を含めた8館構想でつくり上げてきたものを、さらにどう充実させていくかということが今、問われているんだというふうに思うんですよね。ですから、そういうことを考えますと、こちらの陳情の方にも出されておりますように、今後さらに必要性が高まる生涯学習環境整備だとか、学校統廃合による子供たちの居場所だとか、地域の交流参加促進だとか、いろいろな面で、中野の町の中で図書館の果たす役割というのは、非常に重要な部分だというふうに思うんです。だから、そこら辺の図書館の役割、今後図書館の機能をどう高めていくか、充実させていくか、そのことが区民にとってどうメリットになるのか、また将来的に中野の文化を育てていくという面で、どういう見通しを持てるのか、その辺の議論はどこでどういうふうに行われてきたのか、その点について伺います。
細木中央図書館長
 今、おっしゃられるような議論は、ここ最近では、10か年計画の検討過程と教育ビジョンの検討過程で、教育委員会内部では検討されてきたというふうに思っています。
 おっしゃられるように、文化の問題、区民の文化性、それから学習権、特に所得格差が非常に激しくなってくるという時期にありましては、自ら学ぶという機会を保証するといいますか、きちんと準備してやるということは、行政機能の一つの大きな役目だと思っておりますので、そういった観点からも、図書館機能を減らすということが今、求められていることとは違うだろうというふうには思っております。
江田委員
 今の質疑を聞いていまして、大分物事が整理されてきたという感じがしております。そこで、次長にお聞きしておきたいんですが、これまで文教委員会でこの図書館の建てかえ問題が、建てかえる場合に館数を見直していくという話がずっと出ておりまして、それが10か年計画の中でどう反映されるのかということを何度かお聞きをしてきました。今までの答弁では、10か年計画の中に反映される可能性もあるやに聞こえる答弁だったように思うんですが、もう一度そこら辺の見通しを改めてお聞きしておきたいんですが、今の議論の流れでいくと、10か年計画の中で具体的に館数を明示するとか、あるいはどこの館がどういうふうに建てかえられていくとか、そういうのはまだそこまで至らないということなのかなというふうに聞いているんですが、そのことについてもう一度お聞きしておきたいんです。
金野教育委員会事務局次長
 図書館については、これまで区全体の施設の再編見直しということの一環というような位置づけがされてきましたので、教育委員会でも図書館の配置あるいは機能・役割についてどう考えるかということで検討を重ねてきております。そして今、委員から御質問のありましたように、教育委員会としての具体的な施設の数、それから配置の場所等について、固めるに至っていないというような状況でございます。
 そこで、現在のところは、改築をすることによって施設的にも改善し、また機能や蔵書といったソフト面についても充実を図っていこうというふうな、基本的な考え方に沿った形で進めたいというように考えております。そしてそれが10か年計画の中で、計画のスケジュールの中に入ってくるかどうかということについては、引き続き区長部局と協議中でございます。これは、ほかの施設全体の配置の考え方、それから10か年の財政の中で、そういう新しい所管建設というようなことを見込むかどうかというようなことにかかわってきますので、まだその調整が終わっていないという状況でございます。
 したがいまして、図書館について現在10か年計画中に館数の変更があるのかないのかというようなことのお尋ねでございますが、それについては、その検討をした上で確定するというように考えております。
江田委員
 教育委員会としてはどのように考えておられるんですか。あくまでも10か年計画は中野区全体の教育委員会所管も含めて、施設全体を見直すということになっているわけだから、その中に盛り込むべきだということで教育委員会は考えているのか、それともこの図書館問題はまだまだ議論の余地もあるでしょうし、どこをどういうふうにしていくのかという具体的なものが煮詰まっていないということであれば、これについては10か年計画の中で明示するというのは難しいということで、そういう立場でのぞんでおられるのか。教育委員会自身の立場はいかがですか。
金野教育委員会事務局次長
 現在の図書館につきましては、その位置、それから施設の敷地、それから建物についても、現在地では必ずしも、そのまま建てかえたとすれば十分な施設規模や機能を確保できないだろうというように思っております。したがいまして、いずれかの時期には現在地でないところに施設を配置し直すような時期が来るだろうと思っておりまして、教育委員会としては一つ、現在の施設の改築というのが、その配置を考える時期であるというように考えております。
 それが10か年の中に入ってくるかどうかということについて、まだ未確定ということでございますが、教育委員会としては、いずれかの時期には施設の配置を見直さなければいけないという考え方は持っております。
江田委員
 後段部分はわかったんです。施設はいずれかの時期には建てかえと。それが現在のところになるのか、また別のところになるのかという問題は、当然議論されなければならないところですが、私がお聞きしているのは、10か年計画に盛り込むかどうかという問題なんですよね。10か年計画は、夏ぐらい、あるいは最近は区長答弁では秋口みたいな話も出てきていますけれども、いずれにしてもそんなにもう時期はないわけですよね。だから、調整をするに当たって、教育委員会としてはどういう立場で調整をしようとしておられるのか。そこの肝心の部分、教育委員会のスタンスをお聞きしたいんです。
金野教育委員会事務局次長
 教育委員会といたしましては、館数もさることながら、図書館全体の機能や役割を充実していきたいという基本的な考え方に沿う方向で、新しい改築等が見込まれるのであれば、それはやりたいとは考えております。ただ、それがいつの時期かということがまだ未確定でございますし、またどのところにどういうような規模のどんな施設が可能なのかということについても十分検討した上でなければ、教育委員会として10か年の中にそういう計画を入れた方が望ましいのか、あるいはそういう条件が整うまで待った方がいいのかというようなことについて、判断がまだ難しいだろうというふうに思っております。
江田委員
 押し問答になりますので、これ以上お聞きしても無理かなと思うんですが、いずれにしても先ほどの議論にもありましたけれども、中野の地域の文化をどういうふうに発展させていくのかということでは、図書館の果たす役割というのは、ある意味では、いろいろな教育施設がある中で、やはり図書館の果たす役割というのは非常に高いレベルだと思うんですね。ですから、それを中野区がどういうふうに図書館の役割を位置づけるか、これまでどういうふうに位置づけてきたか、それから大きく変わろうとしている今の地域社会の中で、今後の図書館がどういう役割を果たしていくのかという、その根本の議論がもっともっとされなければいけないんだと思うんですね。そういうものが十分議論されないままに、館数だけが出て行くということになれば、それは区民の合意を得られるものにはならないし、特に文化施設をどうするかという問題とは全くそぐわない、そういう事態あるいは議論にもなろうかというふうに思っております。
 そういう意味で、まだ十分なお答えいただいておりませんけれども、教育委員会としては、そういったものを踏まえて、10か年の中で絞り込んでいくということではなくて、十分時間をかけた議論、特にこれまで中野の図書館の場合は、運営委員会とかいろいろなものを設けて充実させてきた経過があって、そういう意味ではそういう蓄積をうんと生かす方向でこの問題を議論していかなければならないと思っておりますので、ぜひ引き続きの議論ができるように、軽々な結論を導くというのではなくて、十分な議論ができるように、教育委員会としては努力をしていくべきだということを強く要請しておきたいと思います。
北原委員
 今、中野あるいは東京にある一般の書籍を販売しているお店を見ていただくとわかると思うんですが、小規模店は毎日閉店していくということで、その中で残っていくのが大規模店ですよね。それはどういうところに原因があるかというと、多様化する市民のニーズにこたえられるには、よりたくさんの本を店に並べておくということが条件であるわけです。確かに地域図書館7館のことについて申し上げれば、本来ならばたくさんの本が集積しているところにたくさんの区民が来て、そこでいろんなところで読書をしたり、調べごとをしたりしていくというのが、本来の理想的な姿であると思うんです。7館ということで、そのまま存続していくということも、それはそれでいいんですけれども、確かに身近なところでお年寄りとかお子さんたちが気軽に行ける図書館というのはそれなりでいいと思うんですけれども、一方では多様な蔵書をそろえている図書館を望んでいる人も中野にはたくさんいるはずであるんです。そのためには、単なる図書館があればいいのではなくて、充実した図書館が同じようにできなければ、幾つかに統合されて再編されていくということが、新しい時代の中で今、図書館に求められている姿であろうと私は思っております。これはまだまだ議論を尽くす余地があろうかと思いますけれども、早いところはもうじきで40年ぐらいたちますね、施設ができてから、図書館ができてから。その中でそのまま存続させるのか、それともその規模のまま建てかえていっても、残念ながら、過去の歴史からさかのぼって、書籍の集積にはならないというふうに私は思っております。
 まだまだ議論は尽くす余地がありますけれども、確実に時代は変わっておりまして、私も自分で古書店を営んでおりますけれども、大変我々の担ってきた活字文化というのは、一方では崩壊していきながら、それを守らなければならない業界でもあるわけですけれども、そこを踏まえまして、この再編計画につきましては、しっかりした中野の教育ビジョンの中で、図書館の果たす役割は一体どちらを選択するのか。それがすごく重要な議論になると思います。恐らくこの陳情を出されている方も、単に7館の存続ということよりも、中身がどうなるのかということをすごく気にしておられると思っておりますので、参考になればと思いまして、話をさせていただきました。
委員長
 質問してください。
北原委員
 教育ビジョンの中に、その再編計画と図書館の果たす役割、減らしたらどうなるのかということ、そのような検討はされておりますでしょうか。
細木中央図書館長
 教育ビジョンの中では、いわゆるビジョンですので、そういったレベルのことが書き込まれてございまして、具体的に館数をすぐに出すのは余り好ましくないと私は思っていますけれども、具体的にどういうサービス、どういうふうなことをねらいとしてという、もともとから図書館の役目というのは、図書館法もありますし、公共図書館の形成過程におけるさまざまな蓄積された議論の上に成り立っておりますから、そういったものは当然踏まえて、これからなお議論になるのが普通の考え方なわけですけれども、今のところ具体的に新しくというのは、現実にやっていますITを利用してサービスを充実するとかそういったことは、7月1日から新しいサービスを始めますけれども、そういうことを具体的にしておりまして、大がかりにこれからの方向はこうということの議論は、今のところはしておらないわけです。
 例えば、図書資料購入費が50%減ったという段階で何を考えたかといえば、高い本は買わないで、それなりの本をたくさん買おうとかということは考えたと思います。ですけれども、基本的な考え方とすれば、例えば地域図書館におきますと、年間の更新率は5%ぐらい更新できるといいとか、新しい本もかなり並べられるとか、古い本もそれなりにいいものは顔をそろえておけるとか、そういうことが図書館の魅力でもありますし、利用するに当たっての期待感や信頼感ということになろうかと思います。登録者の率は区民の20%を超えていますから、こんなすばらしいサービスは区にとってないサービスだというように私も思っていますので、何とかして質の高いサービスができるように、本もいい本を並べられるような努力を継続してやっていきたいというように思っています。
沼口教育長
 図書館のことについては、この前の改選前の文教委員会で、教育委員会の考え方は1回言って取りまとめて報告もしてあります。といいますのは、中野区の基本構想をつくる過程の中で、図書館のあり方についても教育委員会の考え方を示しておいた方がいいということから、考え方を出しております。
 その中で、今までの議論でもありましたけれども、やはり教育委員会としては、数と質の問題があるんですけれども、やはり教育委員さんもいろいろとほかの自治体の図書館、地域図書館を視察したわけですけれども、やはり中野の図書館はほかのところと比べるとやはり狭い。本を探すにしても、後ろの人とぶつかってしまうような、そういう狭さもありますし、施設もかなり老朽化している、そういうことがありまして、やはり区民がそこで一定の文化的な交流も図れるような、そして親子で交流が図れ、子どもが来て、将来大人になっても読書好きになれるような、そういう図書館。そういう図書館を目指していった方がいいのではないかということで、考え方を出してやっています。
 そのときに、一定のスペースを拡大しなければいけないんですけれども、今のままで、数のままで規模だけをきちんとしたゆとりある文化的な香りがする図書館をつくっていけるのかという議論をしたときに、やはり現状のままでの数では、やはり区の力から言って無理だろうと。したがってそういう意味では、図書館の位置の見直しといいますか、そういうことも含めて考えていかなければいけない、そういうことになっています。ただ、それが現実に建てかえができない中で、何もない中でただ図書館だけを減らしていくという考えは、教育委員会は持っておりません。新しくなっていく中で再編の問題を考えていきたい、そういう考え方で進めております。
北原委員
 よくわかりました。結構です。
久保委員
 すみません、よく分からなくなってしまいました、今のお話を伺っておりまして。教育ビジョンの中に書かれているこの図書館のあり方、これを目指して今後再編の中で新しい中野区としての図書館というのが生まれてくると思うんですけれども、この教育ビジョンに基づいた図書館の計画というのは、立てるおつもりはないんでしょうか。
小谷松教育改革担当課長
 今回決定をいたしました教育ビジョンに基づいて個別の、例えば図書館の計画を立てるとか、そういった形での個別計画をこれから策定していくという予定はございません。教育ビジョンに基づいて、この中にございます実行プログラムという形で具体的な今後の見通し等々立案していきたいというふうに考えてございます。
久保委員
 今、言われた個別計画というのは、1館1館の計画という意味で言われたんでしょうか。すみません、意味がちょっとよくわからないです。
小谷松教育改革担当課長
 計画体系で言えば、今、区全体として10か年計画の策定を進めてございます。教育委員会の中では、今回この教育ビジョンという形で、中野の将来の教育のあり方というものについての構想をまとめたわけでございます。これに基づいて、その中に掲げます目標を実現するための取り組みの方法ということで、いろいろな考え方をお示ししてございます。これに基づきながら、中野区の教育委員会として具体的な施策という形で明らかにする。それはその後、この教育ビジョンと連動するという形で申し上げれば、実行プログラムという形でお示しをしていきたいというふうに思っております。それは一つひとつ個別に、例えば図書館だけを抜き出した、そういった教育委員会としての個別の計画ということではございません。
久保委員
 ということは、実行プログラムを示されて、その中に今後の図書館、中野区が目指す図書館のあり方というのも描かれてくるというふうに考えてよろしいんですか。
小谷松教育改革担当課長
 この実行プログラム、どのような形でこれから編さんしていくかということにつきましては、現在教育ビジョンが決定いたしましたので、それに合わせて検討を進めてございます。ここにございますビジョンの中で掲げてございますすべての分野を網羅的にということではなくて、ある程度の区民の方々に見えるような形でお示しできる、そういう意味では事業を絞りながら、重点的な形でお示しできればなというふうには、現時点では考えてございますが、これからどういう形で実行プログラムを策定していくかということにつきまして、もう少しきちんと議論を詰めながら、策定作業を行っていきたいというふうに思ってございます。
久保委員
 実行プログラムというのは、10か年計画よりも後に発表されるようになるのでしょうか。
小谷松教育改革担当課長
 教育ビジョンにつきましては、この委員会で後ほど御報告申し上げる予定になっておりますが、その教育ビジョンの中で先に重点的に取り組むべき事項については、仮称ですが実行プログラムというような形で明示したいというように考えております。その中身につきましてはまだ、今、どういうものを重点的なものにしようかと検討を始めたところでございますし、策定についても、10か年計画との調整をとって進めることにしておりますが、いつ、どういうスケジュールかということについても、現在検討中でございます。
 なお、その中での図書館の扱いということですが、先ほどから御質問いただいております10か年計画の中で、図書館がどういうような形で示されるかということによりまして、教育委員会として、今後図書館についてどの程度まで明確にしていかなければいけないかというようなことになってまいりますので、それも10か年計画の検討の状況も、図書館について教育委員会としてどういうような具体的な検討を今後進めるかということにかかわって、一緒に考えていく必要があるというように思っております。
久保委員
 10か年計画との調整を図るということなんですけれども、この10か年計画というのは、施設の再配置というのがメインになってくるように、先ほどの次長の話だと思うんですね。そういったことがメインに考えるべきものなのか、図書館行政というのは。あくまで中野区が目指すべき図書館というのがどうあるべきかということと、それがきちんと明確にされてからでないと、単なるこの10か年の中で、数合わせとか施設の再配置とか、また建てかえということと全く同じような角度で考えるべきものなのかというのがちょっとわからないんですけれども。
小谷松教育改革担当課長
 10か年計画は区全体の計画でございますので、今後10年間の財政の規模などを見ながら、どういう施設をどういうふうに配置できるのか、また現在考えておりますそのほかの施設の取り扱いについても、配置の見直しや機能の転換ということを含めて、全体的に示すものでございます。そういった中で、図書館が現在のところ一つの図書館の再編、10カ年の検討項目として出されておりますので、一緒に検討しているというふうな状況でございます。
 それでその図書館をどうするのかということにつきましては、先ほど教育長から御答弁申し上げましたように、教育委員会ではこれまで基本的な考え方、どういうような施設を目指していくべきか、それから役割としてどうするかということについて、ある程度の議論をしております。それを踏まえながら進めていきたいというように思っております。
久保委員
 どういう施設、どういう役割ということがもうある程度決まっているということは、それに応じて当然ここに掲げられている地域ごとの特色でありますとか、また規模でありますとか、先ほどから言われているように、狭いとか蔵書が少ないとかというようなことを言われておりますけれども、そういったものもある程度形としてなっているわけですよね、どういう施設でどういう役割かということが。ということでよろしいんですよね。
 あくまでそういった基本的な図書館に対する考え方は、教育委員会としてはまとまっていて、その上で10か年計画の中に示していくことができるというふうに考えてよろしいんでしょうか。
小谷松教育改革担当課長
 いろいろとちょっと検討すべき要素、それから未確定のものとの兼ね合いがありますので、なかなか今の段階で教育委員会の考えている施設のあり方、それから役割がそのままもう区全体の施設配置の中でオーソライズされたものということでいけるかどうかということについて、まだ検討すべき部分が残っているというふうに思っております。
 それから、10か年の中でどうなるのかということにつきましては、先ほどから申し上げておりますように、ほかの施設との関係、区全体の財政規模や事業の組み立てという中で、この図書館についても入ってきているというように考えておりますので、図書館について教育委員会が一定の考え方、基本的なことを検討するのはもちろんですが、それが10か年の中でどのように具体的な形で固まってくるのかということにつきましては、まだ調整が必要というように思っております。
委員長
 よろしいですか。ほかに質疑はございませんか。
飯島委員
 ほかになければ一つだけ、私がお尋ねをしたいことがあるのでいいですか。
 要するに図書館長に伺っておきますが、数、位置、規模、いわゆるそういうことを含めたサービスの水準あるいは図書館のあり方等々、改めて検討する必要があるというようなニュアンスのお答えだったように思うんですがね。一方では実行プログラムの策定の中でそういうことを明らかにするとかということのお答えもありました。全然つながっていないように思うかもしれませんが、かつて『中野図書館』という冊子を出していました。その中に、中野の図書館の1年間の事業実績等が書かれているものもある。それから蔵書の数も書かれている。そういうものであって、なおかつ当時まだ7館が配置されてないときには7館の配置を目指す、ブランクエリアがあった場合はブランクエリアの解消を目指す。これも本会議の答弁で、中野図書館の目指すもの、理念、これも掲げていきましょうというニュアンスのお答えがありましたから、『中野図書館』という冊子をまた出すようなお考えはありますか。
細木中央図書館長
 事業報告書という意味で、毎年『中野の図書館』という名称のものは今でも出しておりまして、議会の方にもお配りをしていると思います。以前、相当前につくられていた『中野図書館』という薄い冊子のことだとすれば、今はそれが『中野の図書館』という、これは昨年つくったもので、一昨年の実績なんですが、今は昨年の実績をまとめている最中で、もうしばらくすると皆さんのお手元にもお届けできるようになると思いますけれども、これは余り考え方というのではなくて、実績を数字的にとか、中野図書館の経緯ですとかそういったものを載せてあるというわけですが、これとは別に『図書館だより』というもの、昔も出していましたけれども、今も『図書館だより』というのは出しておりまして、昔の『図書館だより』と今の『図書館だより』はちょっと形が変わっていまして、むしろタイムリーな形でのお知らせ版みたいなことになっていますが、お知らせをするというふうなこととしては、時代に合った形でのものを工夫してきているというふうに思っていまして、何か考え方とか理念とか、そういうようなものを冊子の形、こういう格好のものでというところには、今ちょっと考えは至っていないんですが、区民の皆さんと考え方とか図書館の機能とか、期待することとか、私どもの役目とか、そういうふうなものを共有できるようなものをという意味では、何らかの事柄があってもいいかなというふうには思っています。
飯島委員
 僕がいない間に配られているのかどうかわかりませんが、入手をした記憶は、私が文教委員会の間もありませんでした。それは僕の経験の話ですけれども、それだけ言っておきます。
 ぜひそういう考え方を取りまとめる、今はチャンスでもあると思うんですね。じゃ図書館の目指すべきものについてどうなっているの、中野の図書館は何を目指すんだということが明らかになっているという感じを持っていらっしゃるかもしれませんが、実際には皆さんの間に共通のコンセンサスなり理解なりがあるとは、なかなか思いがたい部分もある。まあチャンスですから、ぜひそういう機会があればまとめてみられたらと思います。これは私、要望というか提案というか、そういうことにしておきますので。
 いずれにしても、文教委員のメンバーの皆さん及び議員の皆さんには、そういうものがまとまったらぜひお配りをいただきたい。これは重ねてお願いをしておきます。お答えは結構です。
委員長
 ほかに質疑ございませんか。
 質疑なければ、取り扱いを協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時59分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時00分)

 お諮りいたします。
 休憩中に確認したとおり、平成16年第61号陳情につきましては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
 以上で平成16年第61号陳情については、本日の審査を終了いたします。
 次に、第22号陳情、中野区立小中学校再編計画(案)についてを議題に供します。
 やはりこれも1回目でございますので、陳情を書記に朗読いたさせます。
書記

〔陳情文書表を朗読〕

委員長
 本件には4,503人分の署名簿が提出されていることを申し伝えます。
 委員会での審査経過について説明をしたいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時03分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時08分)

 これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はございませんか。
昆委員
 今、陳情者の方から、小規模校と言われているけれども、運動会等は地域の住民の方もたくさん来て、本当に地域コミュニティとしての学校というイメージを私、話を聞いて受けたんですけれども、教育委員会の方にも見てほしかったという要望が出されておりますが、この陳情が出されてから仲町小学校の関係者の方たち、保護者を含めた関係者の人たちと話し合いといいますか、そういうものはどのくらいお持ちになっているんですか。何回お持ちになったのかということを伺いたいんですか。
小谷松教育改革担当課長
 陳情が提出されて以降ということであれば、この陳情は3月に提出をされてございます。それ以前は、昨年の11月、そして12月とPTAの方々との話し合いを12月ですけれども持ちまして、11月はこちらの方から、この再編計画についての御説明と意見交換という機会がございました。この陳情以降ということについて言えば、特に話し合いの機会ということは持ってございません。ただ、この後、来週になろうかと思いますけれども、ちょうど新学期だったということで、PTAの役員の方に、話し合いの機会ということで、お話を4月にさせていただいたんですが、いろいろPTAの方も役員の改選時期とか、そういったこと等々重なったりして、なかなか日程の折り合いがつかないということもございましたけれども、来週、こちらの方からお願いいたしまして、時間をとっていただいた上で、お話し合いの機会を持ちたいということで、お会いする予定を入れてございます。
昆委員
 これも、これまでの文教委員会の中でさまざまな質疑がされておりますけれども、それに対して教育委員会事務局次長の方から、機会を設けて説明をさせていただきたいというふうに思っていますと、今まで出していただいた意見それから質問につきましても、お答えできるものは既にしてありますが、さらに検討した上でお答えしなければならないものも大分ございますので、教育委員会でお話を進めていきたいというふうに思っています、というふうにお答えになっているんですね。というのは、やはりこれだけ小規模校と言われている仲町小学校の関係者の方から、議会の方にも陳情が出されていて、存続をさせてくれというふうな御要望が、この文面の中でも出されているんですが、こういう形で出されている学校に対して、今の御答弁だと来週にというお話もされておりますけれども、何でもう少し関係者に対しての話し合いの場を多く持っていくというふうな、そういう姿勢は持てなかったんでしょうか。その点について伺います。
小谷松教育改革担当課長
 今回のこの再編計画案につきましては、昨年の10月に公表させていただきました。その後、この再編の対象となっております学校、前期の対象の14校、それから中後期の対象14校ということで、前期・中後期、それぞれ各学校を会場といたしまして、それぞれ意見交換の場を持たせていただきました。そのほかいろいろな形で個別に、PTAなり、あるいは地域の方々からお声かけいただいたようなものについては、積極的に対応しながら、いろいろな場面で意見交換をさせていただきました。教育委員自身も、対話集会ということで、この再編計画についての意見交換をしてきたところでございます。いろいろな形で多くの意見交換をしてまいりましたので、やはり一定の、これまで出された意見をきちんと整理をするということが必要になってまいりまして、それまでいろいろな意見を出されたものをきちんと整理した上で、次の教育委員会としての協議を深めていくということになりますので、そういったことでは、現在一定の整理を図りまして、さらに教育委員会としてこの再編計画をどういうふうにまた議論を深めていくのかということで、その整理を行いながら、次の議論の段階というところでございます。
昆委員
 教育委員会の区の学校再編計画についての各学校での説明会というのを、私も地元で何校か出させていただきました。それは教育委員会の方で考えた再編計画の考え方を集まった人たちにお示しするというふうな説明会ですよね。ただその説明会はあくまで説明会であって、仲町小学校の今、出されている陳情等出された人たちにとって見たら、それは本当にもう少し教育委員会の方から自分たちとひざを交えていろいろな意見を交換していただきたいと、私たちの話も聞いてもらいたいと、そういう思いがあったんだというふうに思うんです。それがなぜ一定の説明会を開いて、そこで出されて意見を言ってまとまった形としてまとめて、その上でまたさらに説明会なり区の考え方を示すというふうなことを言われましたけれども、そうじゃないと思うんですよ。それももちろん必要だけれども、こういうふうに自分たちの小規模校としての存続がかかっているような切実な思いを持っている学校の関係者に対しては、どうしてもっと足を運んで、区の考え方を示すのと同時に、皆さんの関係者の声をきちっと受けとめるという、そういう姿勢は持てないんですか。なぜ持たなかったのかなというふうに私は思ってしまうんですけれども。その点についてお答えください。
金野教育委員会事務局次長
 私ども説明の流れとしては、今、担当課長が申し上げたように、手順としてはそう考えておりますが、この再編の対象になっている学校につきましては、いずれの説明会でも、希望があればいつでも来ますので、どうぞお声かけをしてくださいというようにお願いをしております。また、特にこの仲町小学校につきましては、学校を通じてということでございますが、早期に私どもお話し合いの機会を持った方がいいということでお願いをしておりましたが、なかなか日程が合わなかった。特に新学期というようなことで、学校の方でもうまくPTA等との日程調整が難しいということから、のびのびになってきているというような状況でございます。来週にお話し合いができますので、それ以降またできるだけ、私どもとしてはたくさんお話し合いができればというように思っております。
江田委員
 来週話し合いがなされるということですが、これはどういうレベルの話し合いになるんでしょうか。
小谷松教育改革担当課長
 私どもの方から学校を通して日程調整ということでお願いしておりましたけれども、できるだけフランクな形でお話し合いができればということで、PTAの役員さんの方々にお集まりいただいて、率直なところ意見交換できればということでお話をさせていただきました。
江田委員
 前の文教委員会でも、やはり教育委員さんが直接話し合いの場に出ることの必要性ということは、当委員会の他の委員から、そういうものが出ておりまして、学校現場自身からも、やはり教育委員さんとじかに話したいという意向が大分あるんですが、そうしたことについてはどのように考えておられますか。
小谷松教育改革担当課長
 教育委員と区民の方々との話し合いということでも、対話集会ということでその場を設定いたしてございますし、また今後につきましても、教育委員そろってきちんと区民の方とお話する機会を持っていきたいというふうには考えてございます。ただ、教育委員という形で合議制のそういった行政機関でございますので、一定の形で共通の考え方を整理した中で、意見交換の機会を持つということがやはり必要だろうというふうに思っております。いろいろな形で区民の方々のお声を、チャンネルを広げてお聞きするということにつきましては、これまでも事務局といたしまして、いろいろなお声かけ等々あれば、その機会を活用しながら対応してまいりましたので、できるだけそういった私どもの方でいろいろな声を集めながら、これからの教育委員としての委員会としての協議の中に、そういったものをお知らせしながら、議論を深めていく。その後にきちんとした形で、教育委員としての区民の方々との意見交換の機会を持っていく。そういったシステムといいますか、流れの中でやっていくということが必要だろうというふうに思っております。
江田委員
 私は本件、この陳情に関してお聞きしているんですが、今のお話ですと、とりあえずはPTAの役員さんクラスとの話し合いということが計画されているようですが、今後PTAあるいは学校側からの要請があれば、さらに拡大した話し合いも行われるし、場合によって仲町小のPTAから教育委員との話し合いが望まれれば、そうした機会をつくる努力もされるということで確認してよろしいですか。
小谷松教育改革担当課長
 先ほどちょっと次長の方からもお話を申しましたとおり、できるだけ御意見といいますか、呼びかけをいただいたものについては丁寧にきちんと対応してまいりたいと思っております。一時的にはいろいろな機会がございますので、事務局の方で出かけて、きちんとお話を伺う機会を持ちながらやってまいりたいというふうに思ってございます。
江田委員
 現実に陳情が出ているのはこの1件だけですよね。さまざまな問題を抱えて、引き続き検討しなければならない課題というのはたくさんありますけれども、議会に陳情として出ているのはこの仲町だけですから、そういう意味では、どのように対応するかということについては、非常に具体的なものですから、ぜひこの陳情者の方々、4,500名からの署名を集めておられるわけで、丁寧に対応していただきたい。とりわけ教育委員さん、それぞれお仕事を持っておられる方もいらっしゃいますから、一律にこの日ということでなかなか難しい問題はあろうかと思うんですが、それはもう時間のやり繰りの仕方でいろいろな方法があろうかと思いますので、ぜひそれが実現できるようにお願いしたいと思います。
 それで、ここで大きな項目で4項目、細かくはいろいろな項目が出されておりますが、これらについては教育委員会としてはいろいろな検討をなされて、次、PTA役員との話し合いが予定されているようですが、ここでは具体的に教育委員会の考えというのは示されるんですか。
小谷松教育改革担当課長
 例えばこの仲町で言いますと、昨年12月、年末にPTAの方からのお声かけをいただきまして、意見交換の場を持ったわけでございますが、その際も事前に、ここに掲げてあるようなものを中心にしながら、多くの質問項目をいただきまして、事前に答えられるものについてはあらかじめ文書でお渡ししまして、当日またさらに直接意見交換の中でいただいた意見等々を中心に、意見交換をしてきたというようなこともございます。
 私どもの方も次にお会いする場面につきましては、もちろん仲町からいただいた意見もそうでございますし、ほかのいろいろな場面で出てきた共通するいろいろな考え方といいますか、御意見もございますので、その辺のところを中心にしながら、いろいろな形で、少しフランクな形で意見の交換ができればなというふうに思っております。
江田委員
 それから、今回統廃合の計画がいろいろ示される中で、この学校はいずれなくなるということで、その学校よりも他校を選ぶという、そういうケースが当然出てくることは予想されましたけれども、相当ありましたよね。それで、今、示されている計画には、推計値が全部出ていましたよね。この推計値は、それぞれの学校がそのまま存続した場合の推計値でしたよね、これ。教育委員会が今、適正配置計画で、この学校はこういうふうに統合新校をつくりますよとか、そういう計画を示しておりますけれども、そういうふうに教育委員会が考えている適正配置計画を進めた場合のシミュレーションというのは、教育委員会内部にはあるんですか。
小谷松教育改革担当課長
 今、おっしゃったこと、例えば個別のそれぞれの学校について、向こう10カ年のこの計画をまとめるに当たりましての推計値というものを出したわけでございます。当然統廃合といいますか、再編によりまして、一部通学区域等の変更なども伴っているところもございますけれども、一定の集計した数字ということで、この再編計画案の本文の中でも、仮に統合した場合について、この場合についてはたしか平成22年度推計というような形で途中の数字を出していたかと思いますが、一定のこういった見込み、児童・生徒数、学級数の見込みであるということではお示ししてございます。
江田委員
 それはこのような形で、再編した後、こういうふうな推計値が推計されるという形で、資料として示していただくということはできますか。
小谷松教育改革担当課長
 この数字そのものは出ているといいますか、この計画をまとめるに当たりまして、推計値として向こう10カ年の分が出てございますので、それを今後再編した場合どのくらいの規模になるか。例えばA校とB校が統合を予定した場合、平成何年度に例えば統合される、それが一部通学区域等々が変更になって、その後どのくらいの数として将来見込みが出てくるかということにつきましては、数字として計算すれば当然出てくるものでございますので、バックデータとしてはございますけれども、これまでそういう形でまとめたということはございません。
江田委員
 その資料について、後ほどぜひまとめていただいて、資料として当委員会に出していただきたいということをお願いをしたいと思います。後でお諮りをいただきたいと思います。
 それで、最後に、これはPTAの方々が恐らく中心になって、地域の方々と一緒に取り組まれているんだと思うんですが、当該の先生方、学校の教職員との懇談というのはどのように行われているんでしょうか。私どもそれなりにいろいろな行事のたびに学校に伺いますと、あるいは視察などで行きますと、やはり統廃合問題が非常に大きな関心を呼んでいます。その中で幾つか統合の対象になっている学校で話をお聞きしますと、やはり小規模校には小規模校のよさがある、どうしてこの学校がそういう形でなくなってしまうのか、非常に残念だという、そういう声がほぼ一様に聞かれます。大体私たちがお話を聞くのは、校長先生だったり副校長先生だったりするケースが多いんですが、そういう方々も一様に、その学校のこれまで培ってきた地域との関係とか、学校の独自のよさとか、そうしたものがいろいろこもごも出されます。
 そういう中で、今まで教育委員会はそれぞれの学校の特色を出せと。特色ある学校ということをいろいろ言ってきたけれども、それが一定の規模でなければ、活力のある学校といいますか、生き生きした学校運営ができないと、学校運営そのものも小規模だとなかなか難しいという形で、こういうふうに統廃合計画が出されていく。小さいがゆえに、小規模であるがゆえに、廃止の対象になってしまう、非常に残念だという、そういう考えが聞かれるんですが、そういう点での先生方、実際に教育指導に当たっておられる先生方の思いとか、あるいは日々教育をやっている中での、小規模校のよさについての思い、そういったものはいろいろあろうかと思うんですね。そういうものは教育委員会としてどのように対応しておられるのか。先生方との直接の話し合いというのはなされているのか、そこら辺についてお聞きしておきたいんですけれども。
小谷松教育改革担当課長
 この再編計画につきまして、例えば個別といいますか、教職員の方々と個別の形でお話をするという機会はございません。ただ、これまでも校長会等々の中では、常にこの再編問題というのは非常に高い関心の中で、いろいろな議論といいますか、話し合いの場を持ってきたところでございますし、また各小中学校の校長先生方と教育委員との対話といいますか、この再編についての話し合いの機会などもございましたし、その中でいろいろな形で御意見等いただいてございます。また、校長先生方も、それぞれ自分の学校の中でいろいろな形でPTAの方々、あるいは教職員の意見など、常に学校の中でも議論がされてございますので、そういった部分というものについて、またいろいろと伺っているところでございます。
 また、教職員の方々について、まとまった形で一度意見交換する場ということであれば、それはそういった機会なども持つことは、全然やぶさかではございませんし、いろいろな形で広く意見を聞くということについては、いろいろな機会を設けていきたい、そういう考えは持ってございます。
小林指導室長
 教員の意見の集約ということに関しましては、私どもの方で年間を通して計画的に各学校に指導訪問という形でお伺いをし、授業を観察させていただいたり、また教員との懇談・協議を持っているところでございます。また学校行事、運動会を初めこういったものにも指導主事を派遣したり、区組の実態の把握に務めているところでございます。
 仲町小学校におきましては、つい先週も指導主事を3名派遣いたしまして、授業の観察、さらには教員との協議を行い、その折、学校再編だけではなく、学校教育全般にわたって、そういった教員の声を集約し、必要に応じて教育委員会の事務局の方に報告をしたりしているケースがございます。
委員長
 答弁よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、今、江田委員から資料要求の申し出がありましたので、休憩して取り扱いを協議したいと思います。

(午後2時32分)

委員長
それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時35分)

 休憩中に確認をしたとおり、江田委員からの資料要求の申し出については、その資料を要求することにいたしたいと思います。
 なお、提出の時期等については、一番可能な範囲、なるべく早く御提出をお願いします。
 それでは、ほかに質疑はございませんか。
久保委員
 こちらの陳情の方に、少人数指導のモデル校という言葉がありますけれども、学校再編計画の中でこういったモデル校、少人数指導のモデル校みたいな考え方というのはあるんですか。
小谷松教育改革担当課長
 現在、中野区ではこの少人数指導ということにつきましては、これを推進しておりまして、すべての小学校については、それに対応いたします教員の加配などもございますし、この少人数指導あるいはチームティーチングといったような形で、各学校、いろいろな形で工夫をしながら、授業力の向上を図っている、工夫をした授業の実施をしているということはございます。恐らくここで言うところの少人数指導のモデル校というのは、そういう意味での少人数指導ということではなくて、学校全体としての少人数学校のということだろうというふうに思いますが、そういうふうに解釈させていただきまして、少人数学校のモデル校という考え方は今、持ってはございません。
久保委員
 私もこれ、どちらの意味かなと思いながら読んでいたんですけれども、ということは、中野区ではすべての小学校において少人数制の学習の指導というのはできているということであって、今さらモデル校を置く必要はないということでしょうか。
小林指導室長
 少人数指導につきましては、チームティーチングと合わせまして区内の小学校、29校全校に加配の教員が存在しております。それぞれ学校の年間の指導の計画に従いましてチームティーチングを行ったり、少人数指導を行ったりしているところでございます。区内29校の中で、21校が算数の少人数指導を進めているということで、特段モデル校を設けるということもなく、全校で着実に今、実施を進めているというような状況にございます。
久保委員
 着実にそういったことが進んでいる、21校では算数による少人数制指導も進んでいるということで、今後もさらにこの少人数指導というのは望まれてくると思うんですけれども、そういったこともさらに充実をさせていくという、そういうふうに考えてよろしいですか。
小林指導室長
 今、議員御指摘のとおり、きめ細かな指導を一層推進し、学力の向上を図るために、少人数指導を今後も一層推進していく所存でございます。
久保委員
 ということは、チームティーチングによるとか、今、全校に加配があるということでしたけれども、さらなる教員の加配なども検討の視野に入っているということですか。
小林指導室長
 教員の加配につきましては、人事権を持つ東京都教育委員会とのかかわりがございますので、積極的に加配を働きかけてはいきたいと思いますけれども、場合によって校内の人事、現状の中で時間割りを工夫するなど、さまざまな方法が考えられると思いますので、現状の中でどう工夫・改善を図れるか、そういった点からも推進をしていきたいというふうに考えております。
委員長
 よろしいですか。
 他に質疑はございませんか。
 質疑がなければ、取り扱いを協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時39分)

委員長
 それでは、再開をいたします。

(午後2時39分)

 お諮りします。
 休憩中に御協議をいたしましたとおり、第22号陳情、中野区立小中学校再編計画(案)については、閉会中も継続審査をするべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 以上で第22号陳情についての本日の審査を終了いたします。
 次に、第61号陳情、体育指導委員制度の運営の適正化についてを議題に供します。
 陳情を書記に朗読いたさせます。
書記

〔陳情文書表朗読〕

委員長
 委員会での審査経過について説明をいたしますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時45分)

委員長
 それでは、再開をいたします。

(午後2時45分)

 これより、本件に対する質疑を行います。
 第61号陳情につきまして、質疑ございますか。
久保委員
 以前にきっと質問で出ていたんだと思うんですが、この選任基準また選任手続を見直してくださいということですが、これの内容を教えていただいてよろしいでしょうか。基準と手続方法。
大沼生涯学習担当参事
 体育指導委員は、スポーツ振興法第19条に体育指導委員の求められる資質が規定されています。それを受けまして、中野区体育指導委員に関する規則を定めてございます。その中に、職務という形で述べられています。一つはスポーツの実技の指導を行うこと。スポーツ活動の促進その他後進の育成を図ること。学校等の教育機関その他行政機関の行うスポーツの行事・事業に協力すること。スポーツ団体その他団体の行うスポーツに関する行事・事業に協力すること。住民に広くスポーツに関する啓発を行うこと。というような規則で定めています。法例では19条、規則。
 実際の選定のことなんですけれども、規則で委員の任期は2年となっています。ですから2年ごとに起案をつくりまして選定しています。選定は生涯学習、教育委員会で行っています。その際、人材の情報について、各地域センターにお願いしています。それは大体15地域センターがありますので、2名掛ける15センターで30名。それからスポーツ団体、体育協会ですね。それからレクリェーション協会にお願いしています。定数は43ですけれども、地域の情報をもとに30、その他団体は13ということになっています。
 その際なんですけれども、おおむね25歳から70歳未満という方になっていただいてございます。継続を希望する方については、特段支障がなければ継続をお願いしています。実際の選任する作業は、年齢が来たとか、ほかの仕事でおやめになりたいという方が10人ほどいらっしゃいますので、その方を2年ごとに再任していくという形をとってございます。ですから、一つはスポーツ振興法に根拠があること、規則が定まっていること。2年ごとに起案をもって教育委員会が決定していること、そういった手続で行っています。
久保委員
 一番長い方で現在この体育指導委員をされている方は何年おやりになっていらっしゃるんでしょうか。
大沼生涯学習担当参事
 先ほど申し上げましたように、25歳から70歳未満ですから、その間できるわけですね。そういったところを考えますと、バランスなんですけれども、大体1期から3期まで、要するに6年未満が大体今現在50%。それから4期から6期まで、8年から12年ですが、それは大体23%。それからそれ以上が大体30%あるんですけれども、長く体育指導委員をなさっている方は30年ぐらいの方がいます。13期、26年から30年ぐらいは2名ほど。それから10期から12期、いわゆる20年から24年までは3名ですから、20年以上は約5名いらっしゃるということです。
久保委員
 今、お話を伺っていますと、平均年齢は非常に高いのではないかと思いますけれども、年齢ではなくて経験を生かすということも、この体育指導委員は重要なのかと思いますが、ある程度若い方がどんどん入ってくるというか、そういったことも必要なのかなと思いますけれども、その辺はいかがですか。
大沼生涯学習担当参事
 体育ですから、長いからいろいろな問題が起こるというのは、スポーツ精神にのっとりますと、そういうことは余り考えられないのかなと思っています。
 これから団塊の世代がどっと地域に押し寄せてきますので、そういったことを考えると、そういった方の活用というのも考えなければならない、が1点ございます。それから先ほど10人ぐらい入れかわっていきますので、そういった中で、常に新鮮な感覚の体育指導委員というのを求めていきたいと思います。ただ、体育指導委員は報酬は5,000円ですから、それに比べると本当にボランティアの方が一生懸命やっている方なので、こういう陳情が出ること自体が、大変42名に対しては申しわけないという気持ちでいっぱいです。
 ただ、そう言っても、社会教育団体としては、やはり地域から信頼される方、スポーツを愛好する方、そういう方を選んでいきたいと思います。ただ、実際なり手が少ないというのは、一方ではございます。
委員長
 よろしいですか。ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時53分)

委員長
 それでは、再開をいたします。

(午後2時59分)

 休憩中に御協議いただきましたように、この第61号陳情、体育指導委員制度の運営の適正化については、閉会中に継続審査をすることに決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 なお、この陳情者等については、休憩中にも御協議いただきましたように、正副委員長で一度連絡をとってみたいと思っております。
 以上で第61号陳情についての本日の審査を終了いたします。
 3時になりましたので、休憩をしましょうか。それとも、同趣旨のものが2つありますから……。では引き続いてこの2件を進めたいと思います。
 第62号陳情、中野区教育委員会が認定する社会教育団体の登録の認定基準の是正、および中野区教育委員会のスタンスの改善についてを議題に供します。
 陳情を書記に朗読いたさせます。
書記

〔陳情文書表朗読〕

委員長
 委員会での審査経過について説明をいたしたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時59分)

委員長
 それでは、再開をいたします。

(午後3時05分)

 これより、本件に対する質疑を行います。
 質疑はございませんか。
 質疑はないようですので、取り扱いについて協議をしたいと思いますので、暫時休憩をいたします。

(午後3時05分)

委員長
 それでは、再開いたします。

(午後3時06分)

 休憩中に御協議をいただきましたように、第62号陳情、中野区教育委員会が認定する社会教育団体の登録の認定基準の是正、および中野区教育委員会のスタンスの改善については、閉会中も継続審査をすることに決するに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、さよう決定いたします。
 なお、これにつきましては、61号陳情と同じように、正副委員長として陳情者に何らかのアプローチをしたいと思っております。
 以上で第62号陳情に関する本日の審査を終了いたします。
 第63号陳情、(財)中野区文化・スポーツ振興公社が団体に支払った謝礼等について、その用途の報告を求める義務がある件についてを議題に供します。
 陳情を書記に朗読いたさせます。
書記

〔陳情文書表朗読〕

委員長
 委員会での審査経過について御説明をいたしたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時09分)

委員長
 それでは、委員会を再開をいたします。

(午後3時11分)

 これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、ほかに質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時11分)

委員長
 それでは、再開いたします。

(午後3時11分)

 休憩中に御協議をいただきましたように、第63号陳情、(財)中野区文化・スポーツ振興公社が団体に支払った謝礼等について、その用途の報告を求める義務がある件については、閉会中も継続して審査をすることに決するに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、さよう決定いたします。
 なお、正副委員長として、陳情者にお話をしてみたいと思っております。
 以上で63号陳情についての本日の審査を終了いたします。
 本日予定した日程はこれですべて終了いたしました。休憩時間も取らずにやらせていただきまして、大変申しわけございませんでした。
 まず、委員の皆さんから何か特に発言はございますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 理事者の方から特にありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会は6月9日午後1時から当委員会室で行うことを、口頭をもって通告をいたします。
 以上で本日の文教委員会を散会いたします。御苦労さまでした。

(午後3時12分)