平成17年10月13日中野区議会文教委員会(第3回定例会)
平成17年10月13日中野区議会文教委員会(第3回定例会)の会議録
平成17年10月13日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成17年10月13日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成17年10月13日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後2時29分

○閉会  午後3時20分

○出席委員(9名)
 飯島 きんいち委員長
 酒井 たくや副委員長
 北原 奉昭委員
 久保 りか委員
 はっとり 幸子委員
 小串 まさのり委員
 篠 国昭委員
 昆 まさ子委員
 江田 とおる委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 沼口 昌弘
 教育委員会事務局次長 金野 晃
 教育経営担当参事 村木 誠
 教育改革担当課長 小谷松 弘市
 学校教育担当課長 相澤 明郎
 指導室長 小林 福太郎
 生涯学習担当参事 大沼 弘
 生涯学習推進担当参事 生涯学習担当参事兼務
 中央図書館長 細木 博雄

○事務局職員
 書記 岩浅 英樹
 書記 鳥居 誠

○委員長署名



審査日程
○議案
 第65号議案 平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。

(午後2時29分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿い審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入ります。
 第65号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
 質疑に入る前に、資料等もお配りしてあると思いますので、理事者からの補足説明を求めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、理事者の補足説明を求めます。
村木教育経営担当参事
 それでは、第65号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)につきまして補足説明をさせていただきます。
 具体的な内容に入ります前に、本日お手元に、平成17年9月4日の大雨による被害状況等につきまして資料を用意させていただいておりますので、これの御説明をした後、本題の補正予算案の内容に入ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。(資料2)
 当日の降雨の状況につきましては、大きなところで下井草が総雨量249ミリで、最大1時間が110ミリ、鷺宮におきましては207ミリ、最大1時間が104ミリ、久我山におきましては、総雨量が223ミリ、最大1時間雨量が97ミリでございました。
 次に、調節池の貯留量ですが、全体で65万5,000立米でございます。内容的には、環七地下調節池から6番の北江古田公園調節池ということで、記載のとおりでございますが、1点だけ、環七地下調節池につきましては、1期分の貯留可能量が24万立米でございましたが、ここに40万入ってございます。これは2期分の、まだ最終的な工事完了前でございましたけれども、16万立米をここに入れたということから、全体では40万立米となったものでございます。
 なお、環七地下調節池につきましては、9月末に完成をいたしておりまして、その最大貯留可能量は54万立米ということでございます。
 次に、被害状況、10月7日現在でございますけれども、浸水件数が1,504件、床上が765件、床下459件、小規模事業所が280件でございました。
 次に、護岸崩壊として、三谷橋付近と北原橋付近で護岸崩壊が発生してございます。
 次に、区の対応といたしましては、職員態勢といたしまして、4日の21時40分に災害対策本部を設置後、第1次非常配備態勢をしきまして、翌5日、8時30分に第2次非常配備態勢に切りかえてございます。
 次に、避難勧告等につきましては、妙正寺川系では4日の21時23分から数度にわたり、神田川系では4日の21時41分から数度にわたり行っております。また、北原橋付近の住民17世帯20名に対しましては、5日の午前2時8分と2時53分に避難指示を出してございます。避難所収容者数は、最大収容者数で52名でございました。
 次に、教育関係施設の被害状況についてでございますが、まず、大和小学校につきましては倉庫が浸水をしてございます。ただし、この倉庫内には工具類が入ってございまして、水をかぶったというだけで、実被害はそういう意味では出てございません。本日の補正予算案の御審議の対象となっております施設等につきましては、次の第四中学校から哲学堂運動施設に係るものでございます。
 まず、第四中学校につきましては、校庭の砂となっておりますが、これはダストが流失をしてございます。
 次に、野方図書館については、床上浸水が30センチ、江古田図書館が床上浸水10センチということで、床の張りかえ等の復旧が必要となってきてございます。
 次に、上高田運動施設につきましては、駐車場及び倉庫が冠水をしております。
 哲学堂運動施設につきましては、ダストの流失、園庭冠水、川沿いの竹のさくが流失をしたというような状況でございました。
 続きまして、本題でございます、補正予算案の御審議のための補足説明に入らせていただきます。
 恐れ入りますが、16ページと17ページをお開きいただきたいと思います。
 2款総務費、2項総務管理費、8目防災費中、当委員会に関係のございます内容といたしましては、右側の説明欄をごらんいただきたいと思いますが、1、災害対策中、(7)災害救助のうち、マル6、学用品の給与、それから、3の災害復旧中、(3)の教育施設災害復旧に係るものでございます。
 まず、学用品の給与につきましては、小・中学生合わせまして109件の学用品の給与のための補正をお願いするものでございます。あわせまして、教科書につきましては、小・中学生合わせまして5件の同様のお願いを申し上げるものでございます。このほか副読本4件もございますが、これは当補正予算案の審議とは別物でございます。
 次に、災害復旧でございますが、まず、教育施設災害復旧中、第四中学校につきましては、校庭のダストが1.3立米ほど流失をしてございます。これにかかわります経費が118万7,000円。
 それから、上高田運動施設、哲学堂運動施設につきましては、まず上高田につきましては、管理棟昇降機及び倉庫扉の修理、そして、水防施設関係で、車路の管制装置や信号制御盤等の主要機械の取りかえでございます。哲学堂運動施設につきましては、運動施設の野球場の復旧工事でございます。これが合わせまして2,321万7,000円となってございます。
 次に、野方図書館、江古田図書館につきまして、まず野方図書館につきましては、床面の張りかえ及びレクホールの床面修理工事と電話機の交換工事、オンラインネットワークシステムの復旧でございます。それから、江古田図書館につきましては、昇降機の修理及び床面の張りかえとオンラインネットワークシステムの復旧でございます。これに要する経費308万4,000円で、教育施設災害復旧にかかわりますものが以上ということになります。
 なお、本件につきましては、9月8日に災害救助法の適用を受けてございますが、この適用対象となるものが、私どもの学用品の給与と、それから、同じ災害救助の1のところに避難所運営とございますが、ここの食事代が相当いたしまして、この額が、たしか120万円といったような基準がございまして、これに該当していないということから、国庫支出金の補助対象にはなってございません。したがいまして、基本的にはすべて一般財源で対応するというものでございます。
 私からの補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
 審査に入る前に、念のため申し上げます。本議案は補正予算であり、総務委員会に付託されておりますが、文教委員会の関係分については当委員会で審査し、意見があれば、総務委員会に申し送ることになっておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、これより質疑を行います。
 質疑はありませんか。
篠委員
 最初の補足説明で、ちょっと環七地下調節池のこれ、どういうふうに読むんですか。平成17年9月時点で54万立米可能というお話を聞かされたんですけど、この右側の部分。
村木教育経営担当参事
 環七地下調節池の完成している第1期工事分の貯留可能量が、このマル1の調節池というところのイコール40万の隣に24万という数字が入ってございますが、これが第1期工事分の貯留可能立米でございまして、この日、実は、2期分は9月末に完成をしておりますけれども、この時点ではまだ完成前の状態の中で、2期分の要するにこの調節池に16万立米の水を入れました。したがって、24万立米と16万立米を合わせました40万立米が環七地下調節池に貯留をされたということでございます。これが1点。
 それから、ただいま申し上げましたように、9月末に完成をいたしました2期分、2期分と1期分を合わせますと、トータルでは54万立米の貯留が可能となったと、こういう意味でございます。
小串委員
 いただいた資料で、大和小はたいしたことなかったということですが、四中から哲学堂運動施設までの状況をちょっと教えてもらえますか。状況というのは、上高田運動施設については、駐車場が使えない状態になっているということですよね。聞くと、哲学堂の運動施設については、その後も使われているというふうに聞いているんですけども、そういうような状況をちょっと教えていただきたいと。
村木教育経営担当参事
 四中以外につきましては所管の方からお答えをさせますけれども、まず第四中学校につきましては、校舎の近くを流れております川、妙正寺川ですが、西橋のテニスコート付近、それから東橋の付近、そして校庭の中央、これを合わせまして、全体で1.3立米ほどのダストが流失をしたという状況でございます。
小串委員
 だから、校庭としては使っているんでしょう。
村木教育経営担当参事
 既に校庭としては使用してございます。要するにこれは、そのままに放置しますと、校庭として使用が不可能となりますので、緊急対応で、いわゆる砂の入れかえといいますか、補修についてはさせていただいております。
大沼生涯学習担当参事
 まず、上高田運動施設でございます。これは地下倉庫と駐車場が冠水しました。グラウンド面、テニスコートと野球場については、特段影響ございませんでした。今現在、電気系統が全部やられてしまいましたので、駐車の管理ができません。それと、消防署の問題がありまして、安全が確保できないということで、駐車場は今、利用させてございません。近くのパーキングを利用していただきたいという指導をしています。それで、この補正が通った後すぐ電気工事に入りたいんですけど、約2カ月ほどかかり、それまで待つことができませんので、野方消防署とは大型消火器を設置し、誘導員を配置しまして、駐車させたい。それは11月ころからやりたいということで、今、調整しているところです。
 それから、哲学堂です。哲学堂については、野球場のセカンド方面からライト方面にかけてダストが流れました。それについては、野球はできない状況じゃございませんで、野球はやっていただいてございます。ただ、1月5日から、全体の防球ネット、ネットフェンスを張りかえ工事をやる予定でいましたので、それとあわせましてグラウンド面を整備したいと思ってございます。
細木中央図書館長
 野方図書館と江古田図書館でございますけれども、9月4日、月曜日で休館日でございましたので、中央館にいる職員等を動員さまざまいたしまして、当日仮に復旧をいたしまして、翌日には開設ができる、利用ができるという状態にまで復旧をいたしました。現在のところ、水をかぶったのは床上なものですから、床にはわせている電気系統、こういったものが全然だめだという格好で、野方におきましては電話もだめになりました。当日仮復旧をして、翌日にはサービスはできましたけども、現在はそれらのところを乾かしたり、取りかえというふうなことを通じて復旧をいたしてございます。
 野方図書館におきましての旧野方青年館部分の目的外利用をしているところがあるわけですが、1階の現在第1会議室と言っているところにつきましては、木床が膨らんでぼこぼこになりまして、現実のところ危険ですので、利用不可能ということで、まだ復旧をいたしてございません。本日補正の予算を通していただければ、仮の簡単な復旧をしていきたいというふうに思ってございます。内容は、現在のものを撤去いたしまして、モルタル塗り程度の床にいたしまして、その先、図書館の保管庫として利用させていただこうかというふうに思ってございます。お金をかけて以前のように木床に復旧させるということは、経費もございまして、それはあきらめてございまして、これまでの利用者の方につきましては2階、3階の会議室を御利用いただくということで、現在もそのようにしていただいておりますけれども、卓球あるいは少林寺拳法といった、第1会議室を御利用いただいている方々は、木床の部屋の方に卓球台を移す等によりまして利用の調整をいたしまして、現在そちらを利用いただいている状況にございます。
小串委員
 江古田は。
細木中央図書館長
 江古田につきましては、1階部分だけでございまして、翌日には開館をいたしてございます。エレベーターは、水を抜いて数日乾かすということでもって、時間がちょっとかかりましたけれども、配線等は仮復旧をさせて、数日後には電線類も使えましたので、そのまま復旧をして、現在支障はございません。
小串委員
 説明を受けると、やっぱり一番被害が大きいというよりも、復旧がおくれているという意味で、上高田の駐車場ですよね。これが非常に困っているのかなという気がするんですね。例えば野方図書館では、図書館自体が全然機能していないという状況ではないですよね。一つの、卓球場だか何だかわからないけど、そういうところが今使えないという状況で、それほど大きな利用者に対するあれはないと思うんですけども。野球場に関していえば、野球というのは非常に道具を運ぶ関係があって、チームで行くとなると、1台ぐらいやっぱり車で行かなきゃならないというようなことがままあるんですけども、そういうときに使えないというのは不便ですよね。それで、ちょっと思うんだけど、もうきょうが何日ですか。13日ですから、一月以上たっていて、補正が通って対応、通れば予算をつけてやる。しかも、それから聞くと、何か2カ月もかかるという話ですよね。復旧に非常に時間がかかっているような気がするんですが、もっと、ここでそんなこと聞けるのかどうかわかりませんけども、そういうのんびりした対応しかできなかったんですか。もっとぱぱっとできないものなんですか。
大沼生涯学習担当参事
 以前、決算の特別委員会で御質問いただいたときに、電気系統で幾らかかるかというようなお話がございました。全部あそこ、地下駐車場と、それと防災倉庫、ブースがございます。その関係で、電気系統が全くだめになりました。それで、かなりの金額なものですから、やはりきちんと補正をしていただいて、それから工事に入って。見積もり等も全部準備してございます。ただ、電気の分電盤とか、そういうものがすごく、1カ月くらいかかっちゃうんです、全部つくり直しますと。それで1カ月かかって、それと、駐車場の車路制御装置といって、1台1台に埋め込んでございます、それが何時に入って何時に出たかという管理もします。それで時間、料金設定がされて、精算行為も行いますので、それだけでも1カ月ぐらいかかります。それで、消防署の許可をいただくというようなことを考えると、およそ2カ月弱はかかるということで、2カ月と申し上げました。それで、それを待つわけにいきませんので、大型消火器を用意して、そこに警備員を配置して誘導するということで、11月から対応したいと思ってございます。
 それで、今現在、じゃあ、どんなことをやっているかというと、現場は御案内の方はわかると思うんですが、入れるところはあるんですけれども、やっぱり駐車はきちんと消防署の許可がない中でとめるわけにいきませんので、そういう指導をしているところです。11月早々に、野球の利用者については、車での御来場も多いと思っていますので、そこら辺は対応していきたいと。その対応については、工事の問題と現実的な対応については同時並行に進めてございました。野方消防署に何回も行ってお願いして、やっと大型消火器と警備員を配置すれば何とかというところまでこぎつけたというところの段階です。全然何もしなかったということじゃなくて、いろいろやっていたところです。
小串委員
 そうすると、復旧まで本格的に、従来どおりに復するという意味では、時間がかかるというのはやむを得ないですけども、警備員を配置してというのは、もっと早い対応ができるような気がするんですけどね。今現在それがやられたっておかしくないような気はするんですよね。それが11月からというのは、いささかちょっと、利用者のことを考えると、ちょっと何かのんびりしているというか、対応が遅いという批判を受けてもしようがないのかなという気はするんですけどね。何もやっていなかったわけじゃないですという話だけれども、それにしてもという気はするんですけども、いかがでしょうか。
大沼生涯学習担当参事
 消防署の立場からすると、きちんと設備がとられない中で、駐車としては問題があるというようなことを再三言われていましたので、そこら辺の指導と、それから我々は、そうはいっても土曜・日曜日の野球の利用があって、車でいらっしゃる。周辺に車をとめると苦情がすぐ、翌日月曜日には私の苦情対応になります。そんなことは十分承知していますので、ずっと公社を通じて、消防署にお願いして、やっと消防署の理解をいただくような具体的な詰めまで来たということです。当初から、水を抜くのに3日間ほどかかったので、その後がすぐ、野球はもう利用していたんですけど、車の問題について頭を痛めていたものですから、すぐに対応したところなんです。ただ、一度にできる話じゃなくて、相手があっての相談なものですから、それなりに時間がかかってしまったというところです。ただ、11月には、まだ10月半ばなので、できるだけそれは早くやりたいと思っています。11月を待って動くんじゃなくて、話が整い次第、それはすぐやりたいと思っています。ただ、消防署の御理解、許可をいただかないとできないという立場にはございます。それについては、すぐ整えてやっていきたいと思っています。
小串委員
 いずれにしても、一日も早くあれしていただきたいと思うんですけども。それぞれの施設について、仮に予算が通ったとして、復旧に取りかかりますよね。その間に、何日ぐらい例えば利用できない期間とか、そういうのが生じるんでしょうか。
村木教育経営担当参事
 四中については、先ほども申しましたように、既に校庭として使用しておりますので。
小串委員
 復旧するんでしょう。その間は。
村木教育経営担当参事
 校庭として使用できないということになりますと、要するに授業等に支障を来すということで、緊急的に既に四中の場合には、校庭の補修は終わっております。
小串委員
 じゃあ、後づけ予算ということ。わかりました。
大沼生涯学習担当参事
 上高田のテニスと野球については、たしか二、三日後には利用していただいてございました。哲学堂は翌日にテニスと野球場は利用していただいています。ただ、先ほど言いましたように、駐車場が完全に水を受けましたので、そこら辺にかなり手間取ったということです。一般の施設としての機能は果たしている。しかし、駐車場としての機能については、まだ完全ではないという状況です。
委員長
 だから、これで、要するに休まなきゃいけないのか、それとも休まなくてもいいのかという。
大沼生涯学習担当参事
 駐車場については、先ほど言った、できるだけ早く利用していただくよう考えていますので。あとは、野球場とかテニスはそれぞれやっていますので、休むことはありません。
細木中央図書館長
 野方図書館、江古田図書館、両館とも、図書館を利用していただくという意味合いにおきましては、休館日中に復旧させましたので、火曜日の開館サービスには間に合わせて開館をいたしました。仮復旧という部分はありますので、その後、急がれる事柄については、既に本格といいますか、きちんとした形に直してあります。危険なところにつきましても、そのままじゃまずいので、それはきちんと復旧させました。主に、今申し上げました野方図書館の第1会議室、旧青年館のレクリエーションホールの床につきまして、まだ改修といいますか、やってございませんで、この予算の後に……
委員長
 いや、影響が出るかどうかをお答えください、この工事に。
細木中央図書館長
 影響が出るという意味では、教育委員会の方針といたしまして、第1会議室につきましては、従来のような復旧はしない。仮に簡単な復旧をさせて、図書館の保管庫に利用したいということで、従来利用者は、今、既に現在、2階、3階の会議室利用で調整がつきまして、そちらの利用をいただいてございますので、今後、第1会議室を目的外利用していただくということはしないということにいたしました。
委員長
 だから、工事中にどういう影響があるんですか。つまり図書館の実質的な業務その他が工事で影響を受けるかどうかと、そういう質問です。
細木中央図書館長
 その床を直すにつきまして、図書館の業務には影響ございません。
小串委員
 これで最後にしますので。もう1回確認だけ、哲学堂の運動施設だけ。あわせて工事をするという話だったので、工事をやる期間は、要するに利用できない状況でやるのかというのを聞きたかったんですけど、先ほどの答弁では、並行してできるというように理解したんですけど、ちょっとそこを確認したかったんです。
大沼生涯学習担当参事
 哲学堂のフェンス、防球ネットなんですけど、これについては、当初から利用を中止して全部張りかえする予定でいました。それは一番利用の少ない1月5日から2カ月、2月にかけてやりたいと思っています。これについては、御利用はちょっとできないという形で考えております。
江田委員
 野方図書館の件でレクホールなんですけど、これは今、既に答弁いただいたとおり、利用方法を変えるということのようですが、通常これはどの程度利用されていたところなんでしょうか。
細木中央図書館長
 全体といたしまして50%以下でございました。
江田委員
 それで、50%でも、全体から見れば、2階、3階の使い勝手から見れば、恐らくこのレクホールが一番使われていたのではないかと想像するんですが、ここが水につかって、床面を修理するということを契機に利用方法を変えるということなんですが、この点についての利用者との関係では、どういう説明、あるいは理解を得る上でのどういう努力がされているのか、その辺もうちょっと説明してください。
細木中央図書館長
 現実のところ、水をかぶってしまって床が使えませんので、その瞬間から利用は既に、利用の許可をしている団体、それから、それに伴う利用料をいただいている団体ですけども、直ちに利用取り消しの手続をとらせていただきまして、利用料をいただいているものを返還いたしました、とりあえず。その際、さまざま、どっちみち現在まだ使われていないんですけども、相当長期にこれから検討するというようなことにしてございましたので、団体さんが利用の申請に来られる際に、こういう事情にありますからということで、他の施設を御利用いただくことも含めて、私どもの2階、3階の施設の御利用をお勧めするという経緯でございます。全体の利用者の皆さんをお集めいたしまして御説明をするということまではいたしてございませんが、現状で真に利用している方々、登録団体はかなりありますけども、かなり頻繁にといいますか、使われている団体の皆さんは見えますので、その際に窓口で御説明申し上げて、御理解をいただいているということで進めております。
江田委員
 一番気になりますのは、水につかって木床がぼこぼこになって、使えなくなっちゃったと。ちょっと私、まだ現場は見ていないんですが、電話して職員の話を聞きますと、におい等がしていて、早急に張りかえする以外にないと。そういう状態で、とにかく使えないから、2階、3階をかわりに使っていてくれということなんだと思うんですが、あそこはエレベーターもありませんし、2階、3階もそれほど使い勝手のいい状況ではありませんね。そういう状況のもとで、2階、3階をとりあえず使って、1階が床の張りかえが終わったら何とかなると思ったら、図書の保管庫になってしまって、使えなくなっちゃったという、言ってみれば、水害に遭ったことを一つの契機として、行政の方が自分に都合のいい使い方をしてしまったというようなことにならないのかどうか、そこら辺の理解は十分利用者の方々に得ているのかどうか、それが少し気になっているんですが、そこら辺はどうですか。
細木中央図書館長
 この件につきましては、平成12年に青年館を廃止して以来の経緯があるわけでございますけれども、私ども図書館といたしましては、かの施設を図書館の管理に引き受けたときから、野方図書館として、図書館として使うということが基本の考え方でございまして、それにつきましては、図書館的に使えるように改善をしてということがありますものですから、それがなかなか今日までできなかったというのが実態としてございまして、その間、目的外利用規則による目的外利用という形になっていたということでございます。
 現実のところ、既に申し上げてありますけども、中野の図書館全体が、資料の保管についてキャパをオーバーするという事態になってきてもございまして、私どもが管理しているスペースにつきましては、図書館的に利用させてほしいというのを優先的に考えさせていただきたいというふうに考えてございまして、今回こういうことで、木床、体育施設的に使えるというふうなところまでの改修・復旧をするには相当お金もかかりますことから、それはあきらめまして、図書館的に使わせていただく程度に復旧をさせて使わせていただきたいという判断をしたところでございまして、その事柄につきまして、利用者の皆さんには、経緯を含めて事情についてお話を申し上げ、利用について御理解をいただくように御説明をしてまいっているところでございます。
江田委員
 説明をしてきているということなんですが、そこのところが、行政には行政の今までの経過もあるし、利用計画等も当然あったんでしょうが、そこを使っている区民の側からすれば、みずからの立場でより使い勝手がいい方法ということを当然考えますのでね。青年館全体を見て、相当老朽化もしていますし、エレベーターもなくて、2階、3階がそれほど使い勝手のいい状況にあるとは言いがたい状況にもありますので、そういうふうな仕様の変更をするということであれば、きちっとした説明を、今使っている人だけに限らず、登録している人たちにも呼びかけて御案内をして、こういう事情で今回こういう変更をするということをあらかじめきちっと説明をして、大方の納得をきちっと得ておくということは当然必要だと思うんですよね。それがないままに工事ということになっていきますと、先の問題を残そうかというふうに思いますので、その点についてはきちっとやっていただきたいと思うんですが、いかがですか。
細木中央図書館長
 一応この施設につきましては、青年館を廃止する際に、利用者団体、それから地域の方々にすべてお声かけして、集まっていただいて説明をし、そして、現在のような形になるということの御了解をいただいたということで、現在のようになっているというふうに私は理解をしてございます。現在の利用者が確かにございますけれども、その経過を踏まえますと、全部を集めて説明ということまではしなくてもよろしいかというふうに思っていまして、利用されている方々に、このようにしたいということの御了解を得つつやっていくことで、何とかできないだろうかなというふうに思っているところです。手続的には、目的外利用規則の中からその場所を外すという手続に、内部的な手続になりますけども、真摯な窓口対応で進められれば、それがありがたいかなというふうに考えてございます。
江田委員
 行政の都合からいえばそのとおりだと思うんですが、要するに今度の水害がなければ、まだ今の状態で目的外利用していたわけでしょう。それが突然の水害で、目的外利用を廃止して、図書館として利用するんだよという、そこで変わるわけですから、それなりのやっぱり手続を私はすべきだと思うんですね。今、現実に日々利用して--日々じゃないでしょうけど、日常的に利用している方に説明するというのは当然だと思うんですが、今まで登録して利用していた方々にも、その方々に、こういうことで利用方法が変わりますと。2階、3階が使えるようになりますので、そちらを御利用くださいという案内をするというのが、私は当然のことだと思います。その努力はぜひすべきだというふうに思いますので、努力をしていただきたいということを申し上げておきます。
委員長
 要望ですね。
久保委員
 施設の災害の復旧ということなんですけれども、今後もし同じような大雨が降ったときの対策というのも、同時期に講じられるというような、そういうことはないんでしょうか。
村木教育経営担当参事
 四中だけではないと思いますけれども、私どもの場合は、万が一また同様の状況になった場合には、それに合わせた復旧をするという以外に、現時点ではちょっと申し上げる内容がございません。
大沼生涯学習担当参事
 今回、運動施設については、18年4月から指定管理者制度にかかりますけれども、災害への対応については、マニュアル等できちんと対応していきたいと思います。ただ、今回このような、冠水するとはよもや思っていませんでしたので、今後このようなことは、なったときにはやっぱり電気系統は弱いなという感じがしていますので、そこら辺の工夫があるのでしたら、考えていきたいと思っています。ただ、今回については、駐車場が水をこうむったということについては、どのような対応をしたらいいのか、ちょっと戸惑いはあるところです。
細木中央図書館長
 まさしく私どもも、江古田図書館、野方図書館がこんなに水をかぶるということは、ちょっと想定をしてございませんでした。水は突然出ちゃうものですから、私ども、とりあえずの防ぎようとしましては、そうはいいましても、外側で30センチぐらいだなと、玄関先で。内側は10センチぐらいという感じなんですね。ですから、そういう予測ができた際には、もう既に翌日に土のうの配備をいたしましたけども、入り口に土のうを積んで、浸水をできるだけ防ぐということが、とりあえずの応急的な措置かなというふうに思ってございまして。雨のときには相談しながら、ちょっと重いかも、大変だけど、土のうを積もうよという話に、私どものところではしているところでございます。配線等につきましては、これはかなり根本的な問題で考えなきゃならないし、それから、カウンター等のコンピュータ周りのことになりますものですから、配線を上からつると、昔やっていたようなことをやらないで、床をはわせるという方式にしたものですから、その辺何か、30センチ上だったら平気だったんですね、コンセントなり何なりが。そんなことがありますので、今後じっくり研究をしてまいりたいというふうに考えております。
久保委員
 今お答えを聞きますと、電気系統などに関しても、もとに戻すということだけをされたということで、じっくり考えるということなんですけれども、これはぜひ対策をするべきだと思います。あと、駐車場の方ですけれど、水を抜くのに3日間かかっているということですけれども、これは何か排水をするための対策というのは考えられていないですか。
大沼生涯学習担当参事
 地下ですから、排水の施設はございましたけれども、それを超えて一時にぱあっと来たので、対応できなかったということです。それで、水については、公社の持っているものと、それから工事課のもので、2日で排水して。ただ、道路の水が入ったものですから、その後の後片づけが大変時間がかかったという。水洗いをしたところで4日ぐらいかかってしまったというところです。ただ、電気系統について、やはり考えなきゃならないと思っているところです。
はっとり委員
 ちょっと確認をさせていただきたいと思うんですけれども、学用品の給与というところで、これは教科書を配付した件数と、それから、学用品の配付した件数がかなり大きく違うんですけれども、これは、学用品というのはどのようなものを配付されたんでしょうか。
村木教育経営担当参事
 小学校配付用と中学校配付用とは違います。それで、これはあくまでも、要するにお見舞い的な要素が強いものですので、例えば小学校配付用ですと、鉛筆1ダース、それから赤鉛筆、消しゴム、下敷き、定規、分度器、コンパス、色鉛筆、絵の具、それから画筆、筆入れ、クリアケース、ノート、こういったものです。トータルで、税込みで4,047円。これは災害救助法上、小学校については4,100円という、その範囲内ということになっておりますので、その範囲内で支給をさせていただきました。
 それから、中学校につきましては、同様に鉛筆1ダース、それから赤鉛筆、消しゴム、下敷き、鉛筆削り、定規、分度器、コンパス、絵の具、画筆、舟形筆入れ、クリアケース、それから大学ノート、蛍光ペンなどで、こちらは税込みで4,390円。これは、中学校の場合には4,400円以内ということに定まっておりますので、こういったものを用意いたしまして、それぞれ自宅までお伺いをして、御了解をいただいた方にそれぞれ手渡しで配付をしたものでございます。
 それから、教科書につきましては、実際に教科書が汚損した場合ということになります。この場合には、災害救助法上は床上・床下となっておりますけれども、それにかかわらず、今回の水害で教科書を汚損された場合にこれを配付するということで、教科書の場合には、小学校が1校でお二人、それから、中学校が2校で3人、計5人ということになってございます。
はっとり委員
 この対象者の確認をされるときに、災害があったすぐ後、区の被災の調査が入りましたね。それによってこの件数を確認されて、配付をされたんでしょうか。
村木教育経営担当参事
 まずは学校による調査、各学校におきまして、実際に被災をしたかどうかという調査をお願いして、その結果報告を受けると同時に、地域センターに提出されました被災世帯調査票、これによって確認をして、それで、御本人に間違いないかどうかの、それを確定しなければなりませんので。そういった作業をした上で、御本人に、要するに学用品をお届けに上がって、それを受け取っていただけるという御確認をいただいた方は受け取りますし、多くがいらっしゃらないので、不在の方が多かったですから、不在せんを入れまして、それで、こういうことでお伺いしましたけれども、まず被災をされているかどうか、要するに床上浸水であったかどうかということを踏まえまして、この学用品をお届けしたいのですけれども、もしよろしければ、日時を指定していただければ、こちらからお伺いしますといったようなことで、大体毎日夜10時まで職員が残りまして、その連絡を待って、それでお届けに上がったという事実でございます。
はっとり委員
 それは、被災状況調査の対象になったお宅には全部、子どもたちには全部ということで、もう済んでいるんでしょうか。
村木教育経営担当参事
 実際に例えば学用品をお届けした数というのは90、これは災害救助法で、発生時から15日以内というふうに決まっております。それで、実際にお届けした数というのは99ということで、まだ、もし万が一これからもそうしたお申し出があれば、ということはあると思いますけど、私どもの判断では、おおむねこれで終わっているだろうということでございます。なお、これは災害救助法適用ですので、公・私立の別なく、私立の御家庭につきましても、私どもで可能な限り把握をして、確認をした上で配付をしたということでございます。
小串委員
 直接関係ないんですけど、関係ないと言うと、委員長にやめろと言われちゃうのであれなんですけど。ちょっと、たしか五中で工事の説明がありましたよね、委員会で。それは、直接的にはこれと関係ないんでしょうけれども、広い意味では関連することだと思うので、もう一回ちょっと説明していただけますか、五中。
村木教育経営担当参事
 五中につきましては、護岸改修工事、それから、あそこにいわゆる管理用の通路、そして西武新宿線の橋の架けかえという、三つの工事をすることになっておりまして、そのうち、河川管理用通路を設置するに当たりまして、幅約2.8メートルほど五中の用地、これを売却してほしいという話がございます。したがいまして、河川管理用通路をつくれば、その端が護岸になるわけですので、そういう形で今、東京都と調整中でございます。もし売却等の協議等々が調いますと、来年のたしか1月ごろから4年間ほどかけて、五中のそれは途中までなんですけれども、工事を実施するという計画になっております。
小串委員
 それで、だから、直接文教という意味では、答えがなかなか難しいかもしれないけど、それができることによると、かなり災害は防げるというふうに聞いているんですか。どのくらい改善されるとか何とかというのは。それはわかる範囲で結構です。
村木教育経営担当参事
 現在進めております妙正寺川の河川改修工事は、いわゆる50ミリ対策の一環でございますので、例えば今回のような大きな降雨に遭った場合には、恐らく他の調節池その他、そういったものとの関連の中で対応しませんと、あそこの要するに改修だけでは難しいということでございます。
委員長
 よろしいですか。
小串委員
 はい。
委員長
 それでは、質疑を終結いたします。
 次に、総務委員会に申し送り意見を受けたいと思います。
 意見はありますか。


〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見はございませんので、当委員会としては、第65号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)について、意見なしとして総務委員会に申し送ることといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、意見なしとして申し送ることといたします。
 以上で第65号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員の皆さんから特に発言ございますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。

(午後3時20分)