平成16年03月16日中野区議会文教委員会(第1回定例会)
平成16年03月16日中野区議会文教委員会(第1回定例会)の会議録
平成16年3月16日 文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成16年3月16日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成16年3月16日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後4時33分

○出席委員(9名)
 岡本 いさお委員長
 小堤 勇副委員長
 奥田 けんじ委員
 高橋 ちあき委員
 小串 まさのり委員
 飯島 きんいち委員
 篠 国昭委員
 藤本 やすたみ委員
 江田 とおる委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 沼口 昌弘
 教育委員会事務局次長 山下 清超
 庶務課長 佐藤 栄時
 教育改革推進担当課長 教育委員会事務局次長事務取扱
 学校教育課長 篠原 文彦
 指導室長 小林 福太郎
 生涯学習課長 奥山 功
 中央図書館長 石﨑 新一

○事務局職員
 書記 岩浅 英樹
 書記 西田 健

○委員長署名



○審査日程
陳情
〔新規付託分〕
 第6号陳情 区立小中学校の統廃合に関し、大地震の際の地域防災の観点も加味した慎重な議論を求め         
       ることについて
 第17号陳情 地域図書館を大切にした区立図書館の運営について
〔継続審査分〕
 (15)第36号陳情 これからの中野区立図書館の運営について
 (15)第47号陳情 中野区在住の私立小中学校就学者への教育費助成実現について
所管事項の報告
 1 図書館の運営について(中央図書館)
 
その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午後1時01分)

 本定例会における委員会の審査の割り振りについて協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時01分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時02分)

 本定例会における委員会の審査日程(資料1)についてお諮りいたします。
 1日目は、陳情4件の審査とそれに関連する所管事項の報告まで、2日目は、要求資料の提出と所管事項の報告の6番、鷺宮体育館プールの利用についてまでを行い、3日目は、所管事項の7番以降終了まで行いたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 また、3時近くになりましたら休憩をとりたいと思います。
 それでは、陳情の審査を行います。
 第6号陳情、これは新規付託分ですが、区立小学校の統廃合に関し、大地震の際の地域防災の観点も加味した慎重な議論を求めることについてを議題に供します。
 本陳情は新規付託でございますので、書記に案文を朗読させます。
書記

〔陳情文書表朗読〕

委員長
 きょうは陳情の代表者も傍聴に見えておりますが、陳情代表者に質疑を休憩中したい方がいらっしゃいますので、休憩して補足説明等を受けたいと思います。
 それでは、委員会を暫時休憩します。

(午後1時10分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時14分)

 これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はございませんか。
江田委員
 ただいまの6号陳情に関して、言われている中身については、全く客観的な事実に基づいた検証がなされていますので、文書そのものについては異論のないところではないかというふうに思うんですが、問題は、こういった観点での中野全体の、区長部局も含めまして、こういった視点での検討というのはどこかでされているものですか。
山下教育委員会事務局次長
 現在、施設のあり方を総体的に見直すということでやっております。そうした中で、防災という観点からも検討を加えるという、そういうことは必要だろうというふうに考えておりますし、それはやらなければならないというふうにも考えてございます。
江田委員
 施設についてはゼロベースから見直すということで、区長の方針でそうした取り組みが行われているんですが、専ら区の教育委員会としては、これからの学校施設のあり方はどうあるべきかとか、あるいは子どもたちの、児童・生徒の推移とか、そういったことを中心に教育的な側面で検討していますよね。それで、問題は、先ほど陳情者の方から、学校の施設、スペースは、教育の観点はもちろん重要であるけども、同時にやっぱり中野のような、非常に防災の観点からすれば劣悪な状況にあるところでは、学校の果たしている防災的機能としての役割は非常に大きいという、そういう観点からの指摘があったわけですが、そういう観点での検討というのは、今、現実にはまだ手がついていないというふうに理解していいんですか。
山下教育委員会事務局次長
 私どもは、学校は子どもたちが勉強する場所であるというのが出発点だというふうに思っておりますので、まず、そういうことでどうだというところを詰める必要があると思っております。ただ、同時に地域の中でさまざまな役割も果たしておりますから、そうしたことを全く無視して議論を進めてよいというふうには考えておりませんで、まず、子どもたちにとってどうかということを整理した上で、その次に地域の中でどうだ、防災的にはどうだというところをやらなければいけないのかなという、そういうふうに考えてございます。
江田委員
 それはわかっているんですが、つまり今後の地域で果たす役割とか、あるいは防災上の機能とか、果たす役割ということについては、今後の課題ということで、まだそこまでは進んでいないというふうに理解してよろしいですか。
山下教育委員会事務局次長
 今のところ、まだそういう議論はしてございません。
高橋委員
 これは教育委員会にお伺いしていいのかどうか、よくわからないんですけど、たしか各学校単位で、地域の方たちと、それから学校の先生方といいましょうか、それからPTAとか、その地域の人たちが入った、地域防災何とかという会議があったような記憶があるんですけれど、それは教育委員会の方でも御存じですか。
山下教育委員会事務局次長
 学校は現在、避難所としてほとんどが位置付けられておりますので、これは、その運営は、特に初動期は地域の方に負う部分が相当大きいだろうというようなことがあって、避難所運営会議というようなものを学校の教職員が入る形でやっているということを承知しております。
高橋委員
 それで、現在も避難所運営会議というのは継続されていらっしゃると思うんですけれども、その避難所運営会議のいろいろな会議で出された話とか、そういうのというのは教育委員会にきちんと伝達されているんですか。
山下教育委員会事務局次長
 会議そのものも、年間通して頻繁にということではないようでございますので、会議が行われているということと、アウトラインは承知しておるんですが、個々の学校でどんな話し合いが行われているかというところまでは、正直承知しておりません。
高橋委員
 所管が教育委員会ではないから、無理を言ってもいけないかなとは思いますけれども、やっぱりそういう、各学校単位でやっている避難所運営会議の内容は、教育委員会で43校分を把握しておくべきだとは思うんですよ。それで、陳情書にも書いてありますように、学校にある備蓄倉庫がありますよね。これは今後、適正配置が行われるに当たって、備蓄倉庫については、教育委員会の中でどうしようとか、ああしようとか、今現在そういう問題提起をしているんでしょうか。
山下教育委員会事務局次長
 これも大きな問題だとは思っておりますが、学校を再編していくということを、そういう方向を打ち出した際に、それを進める上で必要な検討課題の一つだというふうに認識しております。そういう意味で、現時点で具体的にこの内容まで立ち入った検討というのは、まだ行っておりません。
飯島委員
 まず、教育委員会としては当然、教育的見地からの学校の統廃合については考えると。それは当然そのとおりだと思うんですね。次長はその後、防災の問題も極めて大きな課題であると。これは全区的に見れば大変大きな問題ですから、それはそれでその検討をするのかなと、こういうお話でしたが、具体的にはどうされるつもりなんですか。
山下教育委員会事務局次長
 学校に防災という観点から期待されているところは、災害が起こった際の避難をする場所でありますとか、あるいはその後、復旧の過程で、御家庭に戻っても大丈夫だというような時期まで避難をして、そこで暮らすというようなことですとか、あるいは備蓄というようなことをここに期待されているんだというふうに思っております。そうしたものは学校だけでなくて、区内にあるいろんな施設をどういうふうに有効活用していけるのかということも、同時に必要なんだろうというふうに思いますので、防災の担当の方から、学校にどういった内容での期待があるのかというようなところを出していただいて、それを統廃合ということで進めた場合に、それが十分満たし得るのかどうかという、そういう観点での検討になろうかと思います。それを行った上で、難しいということになれば、じゃあ、全体の計画はどうするのかと。学校でその役目を果たすのか、あるいは他のところで果たしていくのかという、そういったことを詰めなければいけないのかなという、そんなふうに考えております。
飯島委員
 陳情されている方は、いわゆる避難場所43カ所を学校がやっている。それ以外にももちろん考えられることはあるんですけれども。しかし、それにしても、これが統廃合によって減ってしまうではないかと。したがって、それが、だから減らすなという話かどうかというと、これはちょっと、これだけでは何とも言えないですけれども、少なくともそういう観点からの検討も必要でしょうと。教育委員会は先ほど、陳情の方もおっしゃったように、じゃあ、教育委員会は、いわゆる防災の観点から学校の統廃合問題を考えるかというと、なかなかそうはいかないだろうと。それはおっしゃるとおりだと思いますね。ただ、問題は、施設のあり方を検討する、その際の区民のニーズ、財政力、もろもろの検討の一要素として、この震災にかかわる防災上の区有施設の機能の問題。防災備蓄倉庫みたいなことであれば、それは他のところにするなり、全体で何カ所にするなりとかということを考えてやっていくでしょうし、防火用水だって、メッシュ200で幾つとかというようなことをやっていますから、それはそれで満たしていく水準にするとかあるんでしょうけども。その辺は当然、教育委員会は教育的見地から学校統廃合を考えていく。これはそのとおりだと思うんだけど、そういうことをやるときに、全体的に施設の配置、あり方、これの検討をする中にこういう要素が入っていないと、それは教育委員会として、そのことについて議論するということはなかなか難しいよね。その場で教育委員会として、防災にかかわるセクションが区内の区有施設の全体的な量と配置の上から、どうなんだと。学校という、いわば区長部局にしてみれば、区有施設の一つが減っていくことについて、今まで持っていた機能はどこでそれが補完できるのかと、こういう話になってくるんだろうと思うんですね。そういうふうには、一応施設のあり方検討はなっているんですか、今。
山下教育委員会事務局次長
 私ども学校について、あるいは幼稚園、あるいは図書館といった教育施設について検討を進めてきておりまして、全体として今後どう進めていくのかというところについては、十分承知していないところもございますが、当然、委員が今、御指摘になったような観点での検討の進め方ということは、欠かしてはならないというふうに思っておりますし、我々もそれは庁内に向かって言っていかなければいけないというふうに思っております。
飯島委員
 もう一つ。じゃあ、教育委員会というのは全く、学校は防災にかかわりないのかというと、そういうことではありませんよね。避難所になるということで。かつては中野区の場合は、災対本部というのができて、本部長は区長さん。区長さんの指揮命令の体系と、学校の校長さんを頭にする、教育機関としての防災。一たん事があって、発災をした場合の体制。これはなかなか、当初、阪神・淡路大震災のときもいろいろ検討したら、それは一本化されていないから、学校の関係はいわゆる県費職員ということで、東京都のサイドの形になっておったんだけども、しかし、それじゃ困るでしょうと、現にそこでもろもろが起きたら。ということで、どうするんだという、そういうことが一度議論になったことがありました。いずれ何か、災対本部の中のどこかに組み込むとかという話もあったんだけど、現状はどうなっているのか、その後のことを聞くと、どうもそうすっきり組織的に位置付けされたのかどうかもよくわからないんです。最近、それで、学校でよく防災訓練なんかやると、校長先生とか教頭先生もおいでになっていたりするので、その辺の話は徐々にいっているとは思うんですが、現状、学校の教員を中心とする人たちの、災対本部ができた際の位置付けとか、指揮命令の系統というのはどうなっているんですか。
小林指導室長
 学校におきましては、まず、児童・生徒の安全、これが最大目的として第一次的に行う必要がありますので。当然、先ほど来お話がありますように、区の施設として有効に機能していくということが必要でございますので、その状況に応じて学校が区の職員とともに果たす機能を有するように、実際にそこで働いていくという、そういう状況になろうかと思います。
飯島委員
 ですから、現状、校長先生、教頭先生、それから各教員、教師の皆さんは、いざというときに、そういう発災して、震災時なんかは、どういう指揮命令のもとに位置付けられることになっているんですか。
小林指導室長
 これは学校長の指揮命令のもとに各教員が動くと、そういうようなことで承知しております。
飯島委員
 それはわかるんですよ、教師の皆さんは校長の指揮命令のもとに。校長先生はどこに位置付けられるんですか。どこからの指揮命令を受けてやるんですか。
佐藤庶務課長
 災対教育部の中に幼稚園班、学校班というのがございます。その中の班長が学校長であり、各園長がその役割を担っております。そういう点で、災対本部の中では、学校長と教頭は、その位置付けはちゃんとされております。教員については、先ほど指導室長が申し上げましたように、避難所運営会議の中に学校長と教頭は入っておりますので、そこの中で、学校長の判断の中で、避難所に応援とか、そういうものが必要であれば、学校長の判断として教員を指揮命令しているという状況になります。
飯島委員
 そうすると、庶務課長に伺いますけども、いわゆる学校施設というのは、校長先生も含めて、災対本部が区長部局でできますね。すると、受け身の形で、施設長だから、学校という。それが避難所になれば、避難所の施設の責任者は学校長であり、教頭先生であると、こういうことになるわけですから。そういう意味では、区の災対本部の方針あるいは命令、指揮、それに従っていく。したがって、区全体の防災上の計画あるいは対応を受けて、学校は学校として物を考えていくと、こういうことになっている。それでいいんですか。
佐藤庶務課長
 そのとおりでございます。
篠委員
 統廃合で、地域では、児童数の減少と財政難の観点という切り込みで一般的に来られちゃうケースが多いと思うんですけど、私はそういう認識だけじゃないんですけど、教育委員会の姿勢を明確にしておいてください。
山下教育委員会事務局次長
 再編をどういうことで考えているのかというお尋ねだというふうに理解をさせていただきましたが、これは子どもの数が減ってきていて、そのことで、学校が教育をする施設としてやはり望ましいあり方から遠くなっているのではないかという、そういう問題意識が一番大きな問題でございます。活力のある、あるいは多くの子どもたちがそこで学ぶということによって、期待される効果というものをもう一回学校で取り戻していきたいという、そういうことがねらいでございます。財政という面は、側面的にはなくはないというふうに思いますが、教育委員会では、あくまで教育的な見地からこの問題をとらえているところでございます。
江田委員
 前の分科会の質疑の中で、学校の再編について区の考え方を8月ぐらいには示すというお話でした。そのときには具体的な校名も含めて出てくるということです。それで、この問題と、それから、今回新たに指摘されている防災上の観点からの小・中学校の果たす役割、これをあわせて議論するというのは、今までの教育委員会のあれの中にはなかったはずですよね。そうすると、ここの整合性をどういうふうにとっていくのかという問題に絞ってお聞きしたいんですが、教育的観点でまとめた区の考え方は、あくまでも8月に出していくということになって、その後、こういう問題は区長部局と、いろんなファクターがありますよね。そういうものを議論した上での最終的な案がまとまっていくというふうに考えておられるのか。これはこれで非常に重要なことだから、8月前にそういう場を区長部局との間で持ちたいというふうになるのか。そこら辺の考え方についてお聞きしておきたいんですが。
山下教育委員会事務局次長
 学校の再編というのは大変大きな問題だと思っておりますし、考え方を一度お示しして、その後また調整をということもなかなか、事柄の性質からいって難しい部分があると思っております。そんなことから、お示しをする以上は、やはりこういう防災のことも一定整理をして反映させたものをお示しさせていただかないとまずいだろうと、そういうふうに思っております。
委員長
 ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議いたしますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時34分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時55分)

 お諮りします。休憩中に確認したとおり、第6号陳情については、本日のところは保留といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 休憩中に確認しましたけど、今定例会中にもう一度お諮りをするということにしたいと思います。
 以上で、第6号陳情については本日の審査を終了いたします。
 次に、第17号陳情、地域図書館を大切にした区立図書館の運営について並びに平成15年第36号陳情、これからの中野区立図書館の運営についてを一括して議題に供します。
 第17号陳情は新規付託のため、書記に朗読させます。
書記

〔陳情文書表朗読〕

委員長
 質疑に入る前に、本件を一たん保留して、陳情に関連する所管事項の報告、第7番、図書館の運営について(資料2)を先に受けたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 それでは、報告を受けたいと思います。
石﨑中央図書館長
 図書館の運営について御報告させていただきます。
 図書館には、今まで区議会の皆様、それから区民の声、さまざまな声の中で、開館日の増加、それから閉館日の工夫、そういうものが数多く寄せられております。そのため、図書館の運営を平成16年4月1日から次のように改めていくということで、先週の3月12日、教育委員会で図書館則が改正されたわけでございます。
 まず最初に、開館日でございますけども、中央図書館については、年、今、260日平均的に開館しております。これを年288日開館するということでございます。以下、地域館も同じようなことでございます。
 それから、増加要因といたしましては、今、地域館が第2と第3の日曜日どちらか休む、それから、中央館は第3日曜日休むということで、月1回、日曜日休みの日がございます。それをすべて開館するということでございます。
 それから、祝休日を開館ということで、今、5月5日と11月3日を除いて祝休日は休んでおりますけども、これを年末年始を除いて祝休日は開館するということでございます。これによりまして、3日連続して休むということは全然なくなります。年に2回か3回ぐらい3連休というのがあったわけでございますが、これからはそういうふうな3連休というのはございません。
 それから、1月4日は開館いたします。
 それから、12月の最終の館内整理も28日に持ってきた関係で、28日から1月4日まで連続休館があったわけでございますけども、12月については第4金曜日に館内整理を変更することによって、12月28日は開館、それから1月4日は開館ということで、連続した休館日数を減らすわけでございます。
 それから、閉館時間でございます。閉館時間につきましては、中央図書館は今まで日曜日と祝休日は17時まででございましたけども、20時までに延長いたします。ただし、朝の開館時間については変更ございません。
 それから、地域図書館につきましては、利用実態を考慮いたしまして、平日の閉館時間を20時から19時に1時間繰り上げます。ただし、日曜日・祝休日につきましては、17時から19時まで2時間延長いたします。
 閉館日につきましては、中央図書館は月曜日でございます。地域図書館は、月曜日と木曜日グループに分けまして、どちらか、中野区のどこかの図書館があいているという形でいきたいと思っております。
 それから、関係規定の改正ということで、中野区立図書館則が、これは先週の3月12日、教育委員会で議決されたわけでございます。4月1日から施行していきたいと思っております。
 5として、他区の開館状況でございます。この裏に書いておりますけども、土曜・日曜とかいうのは大体、千代田、中央にしても、近隣区でいっても杉並、中野の下あたり、下から3分の1ぐらいでございますけども、杉並にしても日曜日5時まで、豊島も日曜日5時まで、板橋も5時、練馬も5時ということで、土曜・日曜8時までやっている区というのは足立と江東だけで、夜、休日8時まであくというのは、23区の中でトップクラスになったわけでございます。
 開館日数につきましては、大体23区の中の中より上ぐらいで、開館時間については非常に上の方になったわけでございます。
 今まで区民、区議会の皆様方からいろいろおしかりを受けながら、何とかしたいと思っていたわけでございますけども、平成16年度4月1日から、開館日数につきましては以上のように増加させていただきました。
委員長
 ただいまの図書館の運営についての報告について、質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、質疑がなければ、先ほど保留しました第17号陳情及び15年度の第36号陳情を改めて議題に供します。
 陳情者の方から、特に新規付託の陳情、あるいは継続の方含めて補足説明等がございますか、陳情のきょう傍聴されている方。あれば、ここでまた休憩をいたしまして受けたいと思います。

(午後2時03分)

委員長
 では、委員会を再開いたします。

(午後2時18分)

 それでは、第17号陳情と、それから継続の第36号陳情、二つについての質疑を受けたいと思います。
 質疑はありませんか。
江田委員
 最初に17号に関してお聞きしたいと思うんですが、各地域館に区の職員が、館長職が1人配置されると。これは専任で配置されるということですが、館長の勤務時間はどのようになるのか教えてください。
石﨑中央図書館長
 原則、月曜日休館のところと木曜日休館のところがございますけども、その休館日を核として、基本的には週休2日ということでございます。それから、朝は基本的には8時半から5時15分ということでございます。
江田委員
 時間は8時半から5時15分。それから、当然、週休2日ですから、さらに休みの日が、例えば月曜休館のところだと、1週間の勤務はどういうふうになるんですか。
石﨑中央図書館長
 日・月休みか月・火休みで、8時半から5時15分まででございます。
江田委員
 そうしますと、月曜休館か木曜休館か2種類ありますが、そのほか、日曜日は館長はいないということになりますね。
石﨑中央図書館長
 日・月休みになった場合には、館長はいないわけでございます。
江田委員
 ですから、いずれにしても日曜日はいないわけでしょう。月曜休館にするところと木曜休館にするところと、地域館は2種類ありますよね。週休2日だから、そのほかにもう1日休みの日があるわけですが、いずれも日曜日が館長の休みの日になるということとして理解してよろしいですねという質問です。
石﨑中央図書館長
 先ほど申し上げましたように、月曜日なり木曜日を核として、連続して2日休むということでございますので、ローテーションで日・月休みなのか月・火休みで、日曜日は常に出ないということはないわけでございます。半数程度は出るわけでございます。それから、木曜日休館のところは、水・木休みなり、もしくは木・金休みということで、日曜日は基本的にはいるわけでございます。
江田委員
 そうすると、月曜休館のところは、日・月と連休した場合、そういうふうに決めた場合には、日曜日がいないという。逆に、月・火と休みというふうに決めた場合には、日曜日がいるということですよね。木曜日休館のところは、水・木か木・金だから、日曜日は必ずいるという、そういうお話だと思うんですが、その勤務体制というのはどこがどう決めるんですか。
石﨑中央図書館長
 中央図書館長が決めるわけでございます。
江田委員
 そうすると、この図書館は、館長が休みというのは、日・月か月・火というふうに固定するんですか。それとも、その範囲で、日・月を休むか月・火を休むかは、館長の判断で決めなさいということになるのか。そこら辺はどういう決め方をするんですか。
石﨑中央図書館長
 私自身もそうですけども、一つのローテーション表でやっておりますので。私も、日・月休みのときと月・火休みのときがあって、土曜日は必ず出勤しますけども、日曜日は、年間通してみると約半分は出勤して、半分は休むわけでございます。そのかわり月曜日はいつも休むわけでございますけども。
江田委員
 わかりました。そうすると、ローテーション表をあらかじめつくっておいて、それに従って休みが決まっていくというふうに認識をしました。
 それで、いずれにしても週、1日は休みの日ですから別として、もう1日館長のいない日がありますよね。それから、夜はいずれにしても館長はいないと。5時15分までですから、それ以降は館長はいないということになるんですが、この間の館の運営・管理に対して、責任をとるのはどなたになるんですか。
石﨑中央図書館長
 館の運営・管理に対して最終責任というのは私がとるわけでございますけども、我々受託者を選定するに当たっても、常に職員がいるということを前提にしないで、受託者にそれなりのノウハウというんですか、施設管理のあり方、それからさまざまな利用者との関係、そういうようなことで受託者を内定したわけでございまして、決して常に職員がいるということは前提にしておりませんし、何らかあったときには、それは中央図書館の方で対応するということで考えているわけでございます。
江田委員
 各地域館を委託するわけですから、受託業者の中の責任者というのが決まりますよね。おっしゃっている意味は、館長不在のときには当然、受託業者の責任者の方が責任をとっていくと。もちろん重要なものについては中央館に相談するということになるんだけども、通常はその方が対応するということでいいんですか。
石﨑中央図書館長
 基本的な部分については、仕事、それからマニュアル等に基づいて、まず受託者の方で対応するわけでございますけども、それ以外の例外措置とか、あと、さまざまな、いろんなまた問題が起こったときは、それは中央図書館の方でバックアップ体制を持って、それで対応するということで考えているわけでございます。
江田委員
 どこの図書館でも、特に中央館の場合が多いんですが、リストラが非常にはやっているという、そういうことで、自宅は出るけども、リストラされてハローワークにも行ったけども、なかなか仕事が見つからないという方が、図書館で時間を過ごすという方が非常に多くなってきていますよね。これはどこの図書館でも同じような実態にあります。そういう方々がそこで有効に時間を過ごしていただくということは、むしろ歓迎すべきことだと思うんですが、同時に、もっと言えば、ホームレスの方が図書館を利用されるという傾向も最近ふえてきているということが報告されています。さらに、こういう御時世ですから、いろんな事件も起きることが予想されますし、現実にさまざまな問題が起きているという状況にあります。一時期、中野の図書館も、図書が非常に紛失する、なくなるという事態が報告されておりましたけども、そういった点でも管理の問題というのは非常に重要なテーマになってきていますが、例えば図書館の中で発生するさまざまなそういう事件、あるいは、場合によっては館から出ていっていただかなければならない、そういうケースなども生まれてこようかと思うんですが、そういうことに対してはどなたが対応していくことになるんですか。
石﨑中央図書館長
 ホームレスだからといって、我々、出ていってくれとかいうのは、それは人権侵害になるわけでございまして、ホームレスの方に対して周りの人がどう見ているかということは、お伝えすることはあり得るわけでございます。ただ、これが、我々常勤職員でやらないといけないのか、受託会社の方でできない範囲なのかということは、当然ながら館の施設管理の一端として、この範囲も委託範囲には入れているところでございます。
 それから、管理上の問題、さまざま出てくるわけでございますけども、基本的には受託者の方で対応して、何らか大きな問題があった場合には、それは中央館の方から出る、当然ながらバックアップしていくわけでございます。
江田委員
 今、委託内容の中に入っているとおっしゃったんですが、どういう文言で入っておりますか。
石﨑中央図書館長
 基本的には施設管理の内容ということで、苦情処理、それから、利用者の安全確保についての考え方とか、それから、苦情処理の内容とか、そういう全体的な中で見てきたわけでございます。
江田委員
 誤解のないようにちょっと申し添えておきたいんですが、私は、ホームレスの方だから利用しちゃいけないとか、出ていっていただきたいとか、そういうことで言ったわけじゃありませんので。当然承知の上でおっしゃっていると思いますが、そういうつもりじゃありません。要するに、非常に不況の中で、図書館を利用する方々が変化してきているということを申し上げたかったわけです。
 それで、もう一つ、そういう中で、例えば利用者間のトラブル、あるいは置き引きとか、のぞき見とか、そういった事件の発生というのは当然考えられます。現実にあると思うんですが、そういう場合にはどなたがどういう対応をするんでしょうか。
石﨑中央図書館長
 利用者の安全確保についての考え方ということで、利用者間のトラブルがあった場合にはどのような措置をとるか、それから、万一の災害時にはどのような対応をするか、それから、安全確保に関してどのような考え方でいるかとか、日ごろの訓練をどんなふうに行うか、それから、一般利用者の安全対策、こういうことについてもどういうふうに考えていくかというようなことで、提案内容をとってヒアリングしてきたわけでございます。
江田委員
 私がお聞きしたいのは、現実にそういうことが起きた場合、区の職員であれば、例えば図書館から退去していただくという形での、きつい言葉で言えば退去命令というような形で、館長だったらそういう対応ができると思うんですね。受託業者がそういうことができるかどうかという問題なんですが、そういうことについてはどういうふうに考えておられますか。
石﨑中央図書館長
 命令という形になると、受託の範囲の中にはなかなか難しいところはあると思います。ただ、退去命令というのが、現実に私も今、4年間ほど図書館長をやっておりますけども、退去命令を出したことは1回もないわけでございます。そういう極めて特殊な事例というわけでございまして、これをもとに委託をどうのこうのというのは、ちょっと。
江田委員
 私は委託どうのこうのと、そんな話をしているわけじゃないんですよ。もう契約までしているわけですから、それをもとに戻せという、そういうレベルの話をしているんじゃなくて、そういうことに対して、あなた方はどういう備えを持っているんですかということをお聞きしているんです。もうちょっと言いますと、この陳情文の主旨の1で、区の職員が1人もいないという時間帯や曜日が生まれるというのは困ると。少なくとも館長1人派遣ということであれば、その館長が休みのとき、あるいは明らかに最初からこの時間帯は館長がいないというときには、何らかの形で管理職員を派遣するという、そういう体制は考えられないのかということが、この陳情の1では言われているわけですね。私は、その意味では、いない時間、あるいは会議があって館長不在の時間が生まれると、これは日常的にも起きることで、やむを得ないかなと思うんですが、明らかにこの日は館長がいないとか、そういうことがはっきりしているときにはやっぱり、そういう時間帯あるいは曜日には職員を派遣すべきではないかということを申し上げたいんですが、その点についてどのように考えているか、ちょっとそっちを向きましたけども、そこのところの考えをお聞きしたいと思います。
石﨑中央図書館長
 やっぱり職員がいないといけないという状況にするためには、図書館というのは開館時間が非常に長い、それから日数も多いということで、またローテーション職場ということもございまして、常にいないといけないという形にするためには、職員が4人程度、1回シミュレーションをやったことがあるわけでございますけども、3.5ほどいないとできないわけでございまして、その3.5を置くということは、今の状況ということからいうと、非常に困難であるというふうに思っているわけでございます。
江田委員
 職員を3.5残せという議論を始めますと、それは、他の区はそうしているわけですよね。職員を3人から4人、常勤職員をきちっと配置して、そして、図書館の貸出業務・返却業務を業者の方に委託しているというのが今までの9区の実態ですし、16年からはそれがさらにふえて、10数区にふえるというのは、中野以外は全部そうしているわけですよ。だけど、中野は図書館館長1人しか置かないと。あとは全部委託というふうにしたために、こういう事態が発生しているということの上に立って、私は質問しているんですよ。ですから、まるきりいないという日が生まれる。それから、夜はいないということがはっきりしているわけですから、せめてこの時間帯については何らかの対応をあらかじめ考えるべきではないかということを申し上げているんです。その点に絞って答弁をいただきたい。
石﨑中央図書館長
 職員を置く。前回、本会議でも御答弁いたしましたけども、館長の仕事の業務量からいうと、1人の業務量でございまして、これを4人なり3人置くということは、非常に人事的にも問題があるというふうに我々は思っているわけでございます。今、御心配の件でございますけども、その部分につきましては、我々委託業者を選定する際に、非常に意を用いたところでございます。そういうことが、例えば館長がいないような状況になっても、当然対応できるような業者を選定したつもりでございます。
山下教育委員会事務局次長
 基本的には館長が今お答えしているとおりでございますが、それを補うという仕掛けは当然用意していかなければいけないというふうに思っていまして、その部分は、中央館を中心に、職員の間でやりくりをしながら対応していきたいというふうに考えてございます。
江田委員
 今の答弁は、ちょっと前後しましたけども、そういうことに対応できる業者を選んだというふうに館長おっしゃっているんですけども、私が言っているのは、委託業者が対応できる仕事と、それから、委託業者では明らかに対応できない部分というのもあるわけですよ。だから、わざわざ図書館長というのは1人置かなきゃならないとか、図書館長の仕事はこういうことですよということで、少なくとも表では分けているわけですよね。ですから、その上に立って先ほどの話を申し上げておりますので、そのように受け取っていただきたいと思います。
 それで、今の次長の答弁ですが、具体的な対応の方法というのはどのようなことが考えられるんですか。私は、地域館の館長が休みの日は別として、それ以外の日にもう1日当然休みを保証しなきゃならないわけですが、それは、この曜日は館長がいないというのは明らかなわけですから、それについてはあらかじめ何らかの対応を考えるべきだというふうに思っております。その点について、具体的にはどういうことが可能なのか。今考えていることをお答えいただきたいと思います。
山下教育委員会事務局次長
 必ず人を1人置かなければいけないというふうに私どもは思ってございませんが、何かがあった場合に、当然、緊急対応のための連絡網とか、そういったことを備えていきまして、必要があれば職員が駆けつけるとか、そういうことはやらなきゃいけないだろうと、そういうふうに考えております。
江田委員
 前からの答弁で大体そのような考えは示されておりましたけども、私はやはり、初めてこういう体制で、23区の中では中野区だけが1人館長制という形で始めるわけですから、少なくともこのことでやっていけると。それから、区民の要望にもこたえて、発展させていける、そういう芽があるということが明らかになるまでは、やはり休みの日については、中央図書館から派遣するなりして、そこら辺は遺漏のないような体制をつくるべきだということを申し上げておきたいと思います。
奥田委員
 館長さんが常勤としては唯一残るという形で、不在の体制が残ってしまう。運営の管理の意味でもそうですし、陳情者の2番目の主旨のところでも書かれておりますけれども、地域とどう連携をとっていくかというところが非常に重要になってくるんです。というのは、私も浦安の図書館長さんの常世田さんの話をたびたびお伺いしているんですが、その中では、地域館の位置付けとしてどういった意味合いのものがあるかという御説明の中で、情報の蛇口だというようなことでおっしゃっているんですね。つまり水道でいうと、そこに水が全部あるわけじゃなくて、その蛇口をひねれば水が遠くから持ってこられるという、そういった意味合いで情報の蛇口というような表現を使われていると思うんですが。
 地域館で地域の情報が入ってくるのを受けとめるのが、委託の業者さんでは、その瞬間受けとめることはできたとしても、継続的に受けとめることがなかなか難しいと思うんですね。しかも蓄積していくという仕組みを館長さんお一人でどれだけやっていくのか、なかなか難しい。さらには反映させていくということも、館長さんお一人で基本的にはしなきゃいけないわけです。というのは、前回出されている資料の中で、地域図書館長の役割、これまでは指揮監督という業務に特化されていたわけです、図書館長というのは。それが、館の運営を中心で担われることになって、図書の選書もされる、周知普及もされる、区民の声の対応もされると。先ほど図書館長は、地域館の館長さんのお仕事、1人で十分できるんじゃないかというふうにおっしゃったんですが、もともとの地域館のお仕事であれば、職員さんが何人かいらっしゃって、それぞれの所管があって、全体をちゃんと回しているかどうかという意味で指揮監督をされるのであれば、1人で十分可能だという御答弁、それはわかるんですね。しかし、今後はそういった、情報を受ける、蓄積する、それから発信する。先ほど申し上げたような、地域館が情報の蛇口だというようなことを皆さんにわかっていただかなきゃいけないんです。
 アメリカの図書館のポスターで、こういったのがあったそうです。こめかみのところに銃口を突き当てて自殺しようとしているポスターが掲げられていて、その下に「その前に図書館へ」と書かれていたそうですね。どういった意味かというと、今の時代は情報化社会の中で、これだけ情報インフラというのが、命にもかかわるような重要な、確かに防災地域とか、防災施設とか、そういったものも生命にかかわる重要な位置付けにされるべきですが、情報インフラとして、今、改めて重要性が問われているということだと思うんですね。そういった中で、館長さん1人で十分だという御認識が、私はなかなか、時代をとらえていらっしゃるとはどうしても思えないんですが、そのあたり館長さんの御見解をぜひお伺いさせてください。
石﨑中央図書館長
 今まで館長というのは、指揮監督ということで、窓口に出なかったということじゃなくて、館長は基本的には窓口ローテーションの中の一部として、窓口関係もやっておりましたし、大きな仕事として、職員のローテーション表というんですか、急に突発休が出たら、自分が対応したりとか、あと、さまざまな職員の人事管理、そういう部分がかなり大きかったわけでございますけども、今後、そういう人事管理とかローテーションの作成、それから突発休に対する対応、それが全くなくなるわけでございまして、今後は館長の本来の役割である情報関係、地域の情報関係、それから学校との連携とか、そういう部分に対応できるということでございます。
 それから、委託しても、地域図書館が蛇口になるということにはいささかも変わりはなく、さまざまな地域図書館で要望があれば、国会、都立中央、それから中野の中央、そういうところとのシステムは厳然として生きているわけでございます。
奥田委員
 ですから、そういった認識がもし館長の方におありであれば、今後の体制として、図書館法の法律上の制約があって、保育園でやられているような指定管理者という形で丸投げできないから、仕方なく1人置いているという、後ろ向きなことで今回の体制がつくられているというわけではなくて、積極的な意味で正規職員を残すのが、中野区の図書館のあり方として、区民の声をより反映できる形なんだということで、今回の体制がとられているというふうに考えるなら、地域館の館長さんの位置付けというのは非常に、想像以上に重いものになってくると思います。ぜひそういった意味では、これまでの地域館の館長さんの担われていた職務から比べますと相当重くなってくると思いますので、少なくとも館長さんが、これまでされていた館長さんの専門性が高くないというふうには申し上げませんが、仮に今回の制度移行後に、よりふさわしい専門性の高い方が職員の中にいらっしゃるのであれば、配置がえを検討されるとか、もしくは配置がえできないのであれば、現在の館長さんのスキルアップを具体的にしていただけるような。例えば日本の司書の資格、取ればレベルが確保されるというものじゃありませんが、最低限それぐらいの質を担保されるような対応をされるとか、何らかの対応をぜひしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
石﨑中央図書館長
 司書職を取るのに2カ月近く休まないといけないということがあって、1人館長ではなかなか難しいところでございます。ただ、委員御指摘のように、今までの地域館長の役割と今後の地域館長の役割というのは、質的にかなり変わってきております。委託後につきましては、地域館の館長の役割というのはかなり質的に向上というんですか、今まである意味で、職員の指揮監督、それから量的な部分がかなり多かったわけでございますけども、今後は、4月以降は、質的に高度な部分が出てくるというのは当然予測されるわけでございますし、我々も自分自身を含めまして、中央館長も地域館長もそのレベルというのはかなり高度にしていきたいというふうに思っているわけでございます。
 それからまた、今後の地域館長の人選につきましても、経験がある者とか、それからまた資格のある者を、具体的にやっぱり限られた中ですから、なかなかこちらの希望どおりになるかどうかというのは別といたしましても、我々としては経験者、それから資格のある者の人選に意を用いていきたいというふうに思っているわけでございます。
高橋委員
 17号陳情の主旨の2番にあります、利用者懇談会のようなものを設置してくださいというような、こういう希望が入っているんですけど、現在どのように考えていらっしゃいますか。
石﨑中央図書館長
 図書館法の13条でしたか、その中で、図書館運営協議会を置くことができるというのがございます。23区では、中野と、それから新宿と杉並、3区のみ置いているわけでございます。常設のものとしてはこういうものがございまして、なおかつ中野の場合は、図書館法に基づかないで、規則ということで、あえて利用者代表を多く選出できるようにしているわけでございます。ですから、固有な協議会としてはそういうものがございますし、それから、やっぱり区民の皆様方から、この委託が果たしてどうだったのかということで、我々としてもアンケートをぜひとりたいと思っておりますので、そのアンケートをとったり、それから、委託業者と、それから私どもで、区民の方に対する、固定したメンバーではなくて、説明会とか、そういうものを開催していきたいというふうに思っているわけでございます。
高橋委員
 確認ですけど、従来の図書館運営協議会、運営委員会、それは存続していくという理解でいいんでしょうか。
石﨑中央図書館長
 図書館運営協議会は存続しておりますし、先週議決していただきました予算の中にも、その開催経費は入っているわけでございます。図書館運営協議会でも、委託についてのアンケートの結果、こういうものを検証していただきながら、また次年度以降、改善すべき点があったら、それはまた区民の方の御意見ももとに、図書館運営協議会の中でさまざまな協議はしていただきたいというふうに思っているわけでございます。
小堤委員
 この陳情17号で、主旨の2のところでちょっとお聞きしたいんですけれども、現在、図書館の事業を行っておりまして、これは豊かで潤いのある区民生活実現に努めるという趣旨なんですけども、この間、中央館あるいは七つの地域図書館でどういうような事業を行ってきたんでしょうか。
石﨑中央図書館長
 事業といたしましては、わりあい中野の場合、子どもと読書の関係については非常に意を用いてきまして、4月には子どもと読書の関係につきまして事業を行ったり、10月についても児童書講座、そういうものを行っているわけでございます。それ以外にも、土曜日・水曜日におはなし会、それから七夕こども会とか、季節ごとの行事を行っておりますし、それから、ほかの区にはないわけでございますけども、学校図書館の関係の方と公共図書館とで合同研修会、この前、浦安の図書館から2月に来ていただきまして、学校と図書館がどう向き合ったらいいかというようなことも講義をしてもらったり、23区の中では、公共図書館の活動というのは非常に活発なわけでございます。
小堤委員
 こうした事業は非常にいいと思うんですね。それで、こうした行事企画というのはどういう形で決められるんですか。
石﨑中央図書館長
 予算編成時期に合わせて、大枠といたしまして、来年度こういうことをしていこうということで、予算の編成時期ぐらいに大きな枠での企画を行いまして、それから、間近になると具体的な選定にしていくわけでございます。
小堤委員
 私はやっぱり、こういう企画をするときに、利用される区民、利用者の方の意見が反映されるということが非常に大事だと思って、そういう意味では、主旨の2の協議の場、利用者懇談会という表現ですけれども、こういうのは非常にいいと思います。それとともに、私はやっぱり、主役は区民、利用者であっても、こういういろんな準備をされてきたのは、中央館、地域館でも区の職員の方だと思うんですね。平均的に地域館では常勤者が約9人、非常勤1人の方がいらっしゃって、こういうことにも十分対応できたのかなという思いがあるんです。今回、館長1人残して、あとは全部民間の方に委託すると。また、この間、館長の仕事と委託業者の仕事の分類の表もありましたけども、この表の中では、委託業者がそういう仕事をするんだという説明でした。私はやっぱり、委託業者の方は一生懸命仕事してくれると思うんですけれども、ただ、こういうことというんですか、手の込んだといいますか、思いのかかるこういう事業に、どこまで積極的にかかわってくれるのかなという点での一つの疑念があるんですけれども、そういう点はどういうふうに考えていらっしゃいますか。
石﨑中央図書館長
 行事の企画立案等につきましては、中央図書館の方から指示をいたしまして、現実の事業そのものにつきましては、各委託業者の方から行っていただくことになっているわけでございます。定例的なものについては、おはなし会とか季節ごとの行事、こういうものについては委託業者の方にお願いするわけでございますけども、大きな、基本的な講演会とか、それから学校関係者との合同研修会、こういうものにつきましては、中央館の常勤職員で対応していきたいというふうに思っているわけでございます。
小堤委員
 今までのは大体子ども中心の事業だったんですけども、実は平成14年度の中野区の図書館の事業報告と、これを見ますと、中央館を除いて江古田が1館だけ、8回の大人向けの講演会で参加者が112人とあるんですね。ほかの六つの地域館ではこういう企画はないんですけれども、なぜ江古田でこういうような企画ができたのかお聞かせください。
石﨑中央図書館長
 これは江古田図書館をつくるときに、かなり住区協議会の方から働きかけがあって、これは図書館の事業というよりも、図書館は、このおしゃべり講座というのは、28ページでございますけども、これは江古田図書館は場を提供するという形で、主催は江古田住区協議会で、地域センターというよりも、本当に住民の方自身が設営から、それからポスターの張りから、それから講師を選ぶこと、こういうものについても住民自身の方がやっているわけでございます。
小堤委員
 今、館長おっしゃったとおりで、江古田では住区とのかかわりで、江古田図書館に親しむ会というのがあるんですね。ここなんかでこういう企画とかかわっているというふうに認識しております。ですから、私はやっぱり、本当に図書館が本を貸し出しするだけではなくて、地域の日常の潤いある生活をしていく上で、こういう企画を進める上でも、こういう利用者の会みたいな組織というのが各地域館にあればいいなという認識を持っております。そういう点で、この陳情にもありますけれども、やはり区の職員、区民(利用者)、委託業者による協議の場というものを設置してくださいという主旨は非常にわかるんですね。区と委託業者は定期的に協議するということなんですけども、やっぱり区民を含めたそういう協議の場というのを、区として、図書館としてつくっていくというお考えについて、ちょっとお聞きしたいんですけども。
石﨑中央図書館長
 固定した委員という形では、中野は23区の中で3区しかない図書館運営協議会があるわけでございまして、それの活用をしていきたいと思っております。ただ、利用者はあくまでも区民でございますので、区民の方の意見を吸い上げる、区民の方の御要望をお聞きする。それは委託業者も私どもも、そういう機会というのは、固定したメンバーでなく、業者との話し合いの会というのは、年に何回か持つということはやっていきたいというふうに思っているわけでございます。
篠委員
 ちょっと関係ないことを聞くんですけど、住区協議会は行動を起こす団体というふうに中野区で位置付けているんですか。我々にはそういう説明は一切ないので。ありがたい限りだという答弁がありましたけど、我々は地域の声を吸い上げるために、いろんなことに関係した方々が声を寄せ合って、地域の大きな声をつくって、区に意見を聞いていただくというようなとらえ方で、行動部隊の核というようなとらえ方は間違っているんじゃないですか。
石﨑中央図書館長
 この江古田図書館のおしゃべり講座では、1月も私は江古田住区の方から呼ばれて、お話をしたことがございます。これは私もその代表の方とお話しした中では、やっぱり自分たち自身が住民参加の場として、どういうようなねらいで講座を持ったらいいのか、どういう人に来てもらうか、それからまた、設営等についても住区の委員の方々がやっていらっしゃって、江古田図書館としては、基本的には場の提供ということで、江古田住区の方々がやっていた実態があったわけでございます。
篠委員
 だから、そういうことをする団体なのかと聞いているの。区民参加とか、そういうことは非常にいいんですよ。それは大切なことなの。ただ、住区が行動部隊として、中野区じゅうで、区の方針とまるで違うように行動を起こしていいということなのかな。署名運動をするものをつくってみたり、何々するものをつくってみたりという、住区はそういうことで利用すること自体間違っているんじゃないのか。これは区民参加と何ら関係ないんじゃないか。
山下教育委員会事務局次長
 住区協議会の位置付けというのは、こういうものだということを確定的にとらえているということはございませんが、区民の皆さんの御意見を広く区政に反映させるということで、御意見を伺ったり、意見交換をさせていただいたりと、そういうことが主たる役目だというふうに理解してございます。ただ、どういったことに重きを置いて運営していくかというようなことも含めて、それ自体が住区に参画をされる皆さんの御意思で決まっていくというふうに思っておりまして、地域によっても差があるというふうに理解をしております。たまたま江古田地域は、建てかえの時期に、住区協議会の皆さんが図書館の活動に大変かかわりをお持ちになったというようなことから、これが続いているというふうに理解をしておりまして、地域によっては、住区協議会が放置自転車の撤去活動などを、自分たちの力で町をきれいにしようというような趣旨でやられていたり、防災の活動を勉強なさっていたりというような例もございまして、これは区の側が持ちかけたということでなくて、あくまで住民の方々がそういう活動をなさっているということで私ども理解しているところでございます。
篠委員
 それはだめだというの。区民参加で地域の声をしっかり取り上げるという目的以外に、我々は行動部隊として行動しようよというようなことをやったら、全然趣旨が違うじゃない。中野区で行動部隊として体を張っている人たちはいっぱいいますよ、民間団体。町会なんかも最大のボランティア団体だろうし。それで、住区は行動するための拠点として、活動は議論の中で決まれば自由だなんていう。きょうの答弁じゃなくていいですから、明快な姿勢を出せるようにしていただきたい。
江田委員
 17号に関して。もう一つの36号については後でお聞きしたいと思うので。先ほどの答弁で、年に何回かは受託業者と、それから区民、利用者の協議の場をつくっていきたいというふうにおっしゃったと思うんですが、これはどういうことをイメージしておられるのか。もうちょっと館長の考えておられることをお聞きしたいのと、それから、呼びかけは地域館の館長が行うことになるのか。その2点、もうちょっと詳しくお願いします。
石﨑中央図書館長
 今、受託予定者というのが5社あるわけでございまして、5社同士がお互いにやっぱり競争して、切磋琢磨して区民の皆様方に最大のサービスを提供するということからいたしまして、実際の区民の方の御要望、こういうものを五つの受託業者、それから図書館の職員、この3者が集まって、いろいろ区民の方の御要望を聞くというのは大事だなということで、中央館主催でやっていきたいというふうに思っているわけでございます。
江田委員
 そうしますと、中央館主催で、図書館行政にかかわる受託業者と利用者と、それから図書館側の区の職員との懇談会といいますか、協議の場という、そういうイメージのようですが、地域館ごとには考えていないですか。
石﨑中央図書館長
 やっぱり8館が集まることによって、さまざまな意見というのが出てくるわけでございますので。委託業者の方も、いろんなほかのところでの苦情、それから、ほかのところに対する要望、そういうものを聞くことによって、よりよいサービスができると思っておりますので。全体で、全受託業者、それから全館長と、それから区民の方とのいろいろ協議の場というんですか、話し合いの場、こういうものを設けていきたいというふうに思っているわけでございます。
江田委員
 全体で集まって協議し、議論するという、これはこれで非常に大事な場になるだろうというふうに私も思います。ですから、それについては積極的にぜひ実施していただきたいというふうに申し上げたいと思うんですが、地域館は地域館それぞれにやっぱりいろんな課題もありますし、NPOが受けたところもあるし、株式会社が受けたところ、何しろ五つが受けるわけですから、それぞれにやっぱり違いがあります。それから、さっき他の委員が、それぞれの地域館ごとに事業をやっていて、それが長く継続していると。そういうものをぜひ継続させてほしいという点からいえば、やっぱり地域館の特性というのが非常に出てくるわけですから、地域館ごとのこういう場というのも、私は、とりわけ発足に当たってそういう場をつくるというのは非常に重要なことだというふうに思うんですが、その点についてぜひ検討していただきたいというふうに思うんですが、いかがですか。
石﨑中央図書館長
 当面、先ほども申し上げた中央館でやっていきたいと思っておりますけども、そういう中で、いろいろさまざまな区民の声をもとに、分けた方がいいという話になれば、またそれはそれで……
江田委員
 分けるということじゃなくて、別にです。
石﨑中央図書館長
 別にやった方がいいというようなことが判断されれば、またそれで考えていきたいというふうに思っているわけでございます。
江田委員
 それでは、委託全体については後ほどまた報告を受けますので、そのときの資料等も含めてもう少し詳しく教えていただきたいと思うんですが、36号とのかかわりで2点だけお聞きしておきます。
 一つは、司書の問題。30%から50%を目指すというふうにおっしゃっていたわけですが、今回の五つの団体が受託することになるわけですが、実際にそこでの司書の比率はどのようになったのか、まずその点をお聞きします。
石﨑中央図書館長
 我々も司書等で30%というのは義務付けておりまして、30%以上ではあります。ただ、まだ現時点で名簿が上がってきておりませんので、現時点では何%かというのは、ちょっとまだ把握しているわけではございません。
江田委員
 ただ、30%から50%を目指すというのは、受託業者に対してのいわば義務的な事項でしょう。これはちゃんと担保してくださいよということですから、名簿が上がってきていないからわからないということではないと思うんですが。それは業者に30%をクリアしていますね、何割ですかというふうに問い合わせすればはっきりすることですから、その点についてはすぐわかることだと思うんですが。
石﨑中央図書館長
 我々、最低30%以上ということは明示しておりますので、30%以上であることは確かなんです。ただ、それ以上何%なのかというのが、まだ現時点では把握していないということでございます。
江田委員
 それでは、30%以上は確保できているということを答弁いただいておきたいと思います。
 それから、前回の分科会でも私、資料購入予算の問題で申し上げました。今回7,000万円ということですから、2,000万円ちょっと予算としてはふやされている。しかし、この3年間の間に劇的に減らされてきた、そういうことから比べれば、この2,000万円というのは余りにも少な過ぎるではないかという質問をしました。それで、皆さんが区民向けに説明資料を出したときに、表を出しましたよね。それで、資料の更新率が下がってくると、利用率も下がってくると。それで、現在は資料更新比が3%まで下がってきてしまっている。10%を何とか目指したいんだという、そういう答弁がこれまであったわけですが、まだまだとてもそういう状況にはなってきていないと思っています。それで、いつまでにあなた方が考えている資料の更新比率10%をクリアしようとしておられるのか。現在、新年度予算の中では何%まで回復したのか、その点について、その2点お聞かせください。
石﨑中央図書館長
 なかなか図書館の図書購入費というのは、一般財源で裁量のきくというお金でございます。こういう中で、区全体が非常に厳しい財政状況の中で、我々これを、図書購入費というのはぜひふやしていきたいということになると、やっぱり図書館のさまざまな運営、こういうものをさらに精査を行いまして、そういうような努力の積み重ねでまた図書購入費をふやしていきたいというような気持ちでございます。
江田委員
 そういうふうに一般化してしまうんですけれども、これは皆さんが区民に対して、民間委託をしていくときの一つの重要な、いわば公約なんですよね。皆さんが民間委託をするということで何点か挙げているんですが、一つは、開館日数をふやすためには、今のやり方では無理だと。どうしても委託をしなければならないということが、これが一つの大きな説明のポイントでした。これは28日間ふやしているわけですから、一定の約束を果たしたということになろうかと思います。二つ目は、ITの推進でしたよね。これは図書館のリプレースなんかをしていますから。私たちから見れば、資料検索なんかはまだまだ不十分で、本の、ブックのところについている帯の説明が載っているぐらいで、あれではとてもまだ十分理解できないんですが、それでもITの問題についての一定の努力はされていると。ただし、図書資料の回復と。これは民間委託しない限りは、どうしても資料の購入を回復できないと。図書館にあっては、資料がどれだけ豊かにそろっているか、更新されているかが一番の命なんだということを言ってきた、この一番命の部分にかかわる努力が極めて不十分だというふうに、繰り返し私は申し上げざるを得ないというふうに思っております。その点で、先ほどは一般的な御答弁でしたけれども、具体的にどのくらい更新率が上がったのか、それについては計算されているでしょう。どのくらい回復したのか教えていただけますか。
石﨑中央図書館長
 ふえたお金をどう割り振るか。例えば更新率というのは普通、開架図書のことをいいますので、雑誌の購入、雑誌というのは対象になりませんので、どういうふうに買っていくかによって少しずつ違ってきますので、現時点ではまだ計算をしているところではございません。
江田委員
 更新率が非常に重要だとおっしゃったのは、皆さんなんですよ。ですから、私はわざわざ更新率という言葉を使って、皆さんの言われた資料に沿って議論をしているんですね。もっといろんな言い方をすれば、別の言い方ができるんでしょうけども。ですから、これは区民に対する皆さんの、いわば一番大きな部分の、公約に当たる部分ですから、ここについては今回、トータルで7,000万円なんですが、これは高いときには1億数千万円の図書購入費が計上されていたわけですよね。ですから、それに向けて回復できるように、特段の努力をすべきだということを申し上げておきたいと思います。
委員長
 では、ここで3時半まで休憩をいたします。
 傍聴の皆さん、申しわけありませんけど、3時半までまたお待ちください。

(午後3時11分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時31分)

 休憩前に引き続き質疑を受けたいと思います。
 質疑はありませんか。
飯島委員
 第17号の方ですけども、主旨2に関連して。「館長のビジョン」とあるんですが、図書館の将来像、あるいは行政の図書館サービスの今後などについては、これは個人のビジョンを伺うということではないと思うんですけれども、図書館運営協議会等で検討される、そういうことに今のところなっているんですか。
石﨑中央図書館長
 図書館運営協議会で、次回は5月に開かれますけども、その中で、これからの図書館のあり方について協議する予定でございます。
飯島委員
 そういうようなことについて、館長さんを通じて利用者の人がいろいろ伺う。同時にそういうことをベースにして、委託業者とやりとりをするということになるんでしょうが、図書館運営協議会と、5月に今後の図書館のあり方を検討するとおっしゃいましたね、今。それは新しい、この4月からですから、委託をする、そういうサービス形態の変更を前提にした、今後の中野区の、要するに新しくなるわけでしょう、4月1日から図書館のサービス提供の仕方が。開館時間も延びる。あるいは開館日数もふえる。少しではあるけれども、図書館購入費もふえた。こういうようなことについて、少し状況が変わってきているわけですから。基本的な委託の体制、それから、ここでいえば館長1人と、それから委託業者でと、こうなっていく地域館でのサービス、こういうことを前提にすると。あるいはインターネットで図書検索ができるようになったりとか、今度は登録をすることによって、電子認証とか使ったりなんかして、ネットで図書の予約ができるとか。今でもできるのかな。それから、ビジネス支援で新しいデータベースを前提に使えるようになったとか。地域館にノートパソコンの形でいいから配置しなさいと私も申し上げましたけども。そういうような先行きの変更にかかわることについて、現状、新しいサービスを前提として、今後の中野区図書館のあり方について検討すると、こういうことでいいんですか。
石﨑中央図書館長
 そういう部分もございますし、それから、今後、施設配置のあり方、こういうようなことで、図書館運営協議会の中であらあらなものを協議していきたいというふうに思っているわけでございます。
飯島委員
 またすごいことを聞いちゃったんですけども。施設配置のあり方というのは、図書館運営協議会というのはそういうことなのかしら。むしろそうじゃなくて、図書館サービスについてどうなんだということをやっぱりまずメーンに考えるのであって。配置云々ということになると、またちょっと違うんじゃないですか。そこで10館にするとか、あるいは6館にするとかと、図書館運営協議会の中で物事は考えられていくことではなくて。もちろんそういう意見だってあるかもしれませんよ。昔はブランクエリアがあったから、ブランクエリアの解消みたいなことは、図書館サービスの観点の上からあったかもしれないです。それから、「ブックさん」という移動図書館の設置、それから廃止、こういうようなこともあったかもしれないけども、しかし、それはあくまでも図書館という枠組みがあった上での話だから。サービス面からの話ですから。施設配置のあり方はまたちょっと違うんですよ。それはいきなり図書館運営協議会でというのは、それは館長、そうじゃなくて、むしろ今やらなきゃいけないのは、新しいサービスの体制になった中でどうサービス向上を図っていくのかとか、あるいは今後の図書館のサービスのあり方というようなことを、私はまずやらなきゃならないだろうなというふうに思うんです。これは私の意見ですから、館長のお考えがあれば聞かせていただきたいし。私が聞きたいのは、そういうことをちゃんとまとめて、地域館は何かあたかも館長がみずからビジョンを語るというようなことじゃなくて、中野区図書館サービスというのは、かかる方向を目指して進んでいくよと、こういうことがやっぱり、それぞれ館長さんがかわろうと、同じことが伝わっていくという構造になっていなきゃいけないわけでしょうから、そこは改めてやって、今後の例えば5年とかを一応スパンに置いた中野区の図書館のサービスのあり方、こういうようなことについて改めて中野区としておまとめになる。そういうふうなことをぜひおやりいただいた方がいいんじゃないかなと、こう思いますけど、どうですか。
石﨑中央図書館長
 時代の変化とともに、新しい図書館に求められる役割というのはどんどん変わってきております。それから、今、委員御指摘のこれからのビジネス支援のあり方、それからまた、子どもの読書と図書館との関係、学校との関係、さまざまにサービス面で検討すべき課題もございますので、こういうような協議会の場、それからまた区民の意見をじかに聞く場、そういうものを活用しながら、よりよいサービスに努めてまいりたいというふうに思っておるところでございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、取り扱いを協議いたしますので、委員会を休憩いたします。

(午後3時36分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時55分)

 第17号については、主旨の1、2項ありますが、1、2それぞれ分けてお諮りをしたいと思います。
 主旨1について、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、質疑を終結いたします。
 次に意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見がなければ、意見を終結いたします。
 討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結いたします。
 これより、第17号陳緒の主旨第1項について採決いたします。 
 主旨の1に賛成の方は挙手を願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 賛成少数。よって、主旨の1については不採択すべきものとなりました。
 主旨の2について、継続から諮ります。
 主旨2について継続をしたいことに賛成の方、挙手を願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 継続少数。よって、継続は否決されました。
 それでは、質疑はほかにございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑を終結いたします。
 意見はありませんか。
飯島委員
 新しいサービスの体制になるということなので、利用している皆さんの実際の感覚というか、サービスについてのお考えは、やはりこれはよく聞いていく必要があろうかと思います。ただ、図書館運営協議会というのがあるという、既にそういう図書館としてどうするかということを協議する場があるという、そういう事実を踏まえて、屋上屋を重ねるようなこととかにならないように、また、より多くの人の意見が聞けるような、オープンな体制も十分配慮しながら、こういう皆々さんの御意見を伺う。こういうことは、新しいやり方になったとき極めて大切なことだと思いますので、ぜひそういう姿勢で取り組んでいかれるべきだろうと、意見を申し上げておきます。
委員長
 ほかに意見はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見がなければ、意見を終結いたします。
 次に、討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結いたします。
 これより本件第17号の主旨2についての採決を行います。
 お諮りします。第17号の2について採択すべきものと決することに賛成の委員の挙手を願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 賛成多数で、主旨2については採択すべきものと決しました。
 では、休憩いたします。

(午後3時59分)

委員長
 それでは、再開します。

(午後4時00分)

 主旨2について採択すべきものと決したことに伴い、願意を了として主旨に添うよう検討されたいとの意見を付すことにご意義ありませんか。

〔「意義なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ご異議ありませんので、願意を了として主旨に沿うよう検討されたいという意見を付すことに決定いたします。
 第17号陳情を確認いたします。主旨の1については不採択とすべきもの、主旨2については採択すべきものと決し、意見を先ほど申しましたように付すことになりました。
 次に、第36号陳情について質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑を終結いたします。
 意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見がなければ、意見の開陳を終結いたします。
 討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 討論を終結いたします。
 お諮りいたします、第36号については採択すべきものと決するにご異議ありませんか。

〔「意義なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ご異議ありませんので、第36号陳情は採択すべきものと決しました。
 これについても、願意を了として主旨に沿うよう検討されたいという意見を付すことでご異議ありませんか。
 
〔「意義なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ご異議在りませんので、意見を付すことに決しました。
 以上で第17号及び第36号陳情についての審査を終了いたします。
 次に、第47号陳情、中野区在住の私立小中学校就学者への教育費助成実現についてを議題に供します。
 この陳情につきましては、152名の署名が届いております。そのことを申し添えておきます。
 それでは、これより本件に対する質疑を行いますが、その前に、陳情代表者も参加されていますので、補足説明等ございますか。
 それでは、何か補足説明したいように私は受けとめましたので、休憩をして補足説明を受けたいと思います。

(午後4時02分)

委員長
 では、再開いたします。

(午後4時20分)

 この件については、いろいろ休憩中に御協議いただいたように、継続すべきものと決することに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なお、休憩中に確認しましたとおり、提出者と正・副委員長で一度お話し合いをしたいということになっておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上で第47号陳情の審査は、本日の分については終了いたします。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者の皆さんから特に発言ございますか。
江田委員
 あした、図書館業務の受託者の内定についての報告をいただくことになっているんですが、そのときに資料をお願いしたいというふうに思っております。当日お願いしたんじゃ、ちょっと皆さんに迷惑をおかけしますので、あらかじめお諮りいただきたいと思います。
 一つは、受託業者の選定基準と選定過程。選定基準、これはありますね。選定過程は、ちょっとまたつくらなきゃならないかと思いますけども、それがわかるもの。それから、委託契約書。これはありますよね。それから、業務委託仕様書。これは中央図書館を入れれば八つあるわけですが、地域図書館の分のどこか一つ出していただければ結構です。それから、委託企業の積算方法。どういうやり方でこの委託料というのは積算されるのかと、それがわかるもの。
 以上の3点をあらかじめ資料をお願いしたいと思いますので、お諮りいただきたいと。
委員長
 ただいま江田委員から資料要求ありました件で御協議したいので、委員会を休憩いたします。

(午後4時22分)

委員長
 では、委員会を再開いたします。

(午後4時32分)

 資料要求については、休憩中に確認した方向で努力してもらうということでお願いしたいと思います。
 他に発言ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会、明日3月17日午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。
 以上で本日の文教委員会を散会いたします。

(午後4時33分)