平成16年11月30日中野区議会文教委員会(第4回定例会)
平成16年11月30日中野区議会文教委員会(第4回定例会)の会議録
平成16年11月30日 文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成16年11月30日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成16年11月30日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時05分

○閉会  午後2時31分

○出席委員(9名)
 岡本 いさお委員長
 小堤 勇副委員長
 奥田 けんじ委員
 高橋 ちあき委員
 小串 まさのり委員
 飯島 きんいち委員
 篠 国昭委員
 藤本 やすたみ委員
 江田 とおる委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 沼口 昌弘
 教育委員会事務局次長 金野 晃
 教育経営担当参事 教育委員会事務局次長兼務
 部門経営担当参事 教育委員会事務局次長兼務
 教育委員会担当参事 教育委員会事務局次長兼務
 教育環境担当参事 教育委員会事務局次長兼務
 教育改革担当課長 小谷松 弘市
 学校教育担当課長 篠原 文彦
 学校教育管理担当課長 学校教育担当課長兼務
 学校健康推進担当課長 学校教育担当課長兼務
 指導室長 小林 福太郎
 生涯学習担当参事 大沼 弘
 生涯学習推進担当参事 生涯学習担当参事兼務
 生涯学習施設担当参事 生涯学習担当参事兼務
 知的資産担当参事(中央図書館長)石﨑 新一

○事務局職員
 書記 荒井 勉
 書記 岩浅 英樹

○委員長署名

○審査日程
陳情
〔新規付託分〕
   第55号陳情 区立鷺宮体育館プールの団体施設使用料金の見直しについて
〔継続審査分〕
   第38号陳情 中学校障害学級の増設を早期に実現することについて
所管事項の報告
 1 平成16年度学校・幼稚園施設整備検討委員会報告について(教育経営担当)
 

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。

(午後1時05分)

 本定例会における審査の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩いたします。

(午後1時05分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時05分)

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。1日目は陳情の審査と所管事項の報告をできるところまで行い、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。(資料1)

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。また、3時近くになりましたら休憩をとりたいと思います。
 それでは、陳情の審査を行います。
 第55号陳情、区立鷺宮体育館プールの団体施設使用料金の見直しについてを議題に供します。
 本陳情は新規付託のため書記に朗読させます。

〔陳情文書表朗読〕

委員長
 本件につきましては、637名分の署名簿が提出されていることを申し添えます。
 陳情提出者から補足資料の配付と補足説明をしたいという申し出がございますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 異議がございませんので、委員会を休憩いたしまして、補足資料の配付をいたします。

(午後1時08分)

委員長
 委員会を再開いたします。
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
小堤委員
 料金の算定基準というのはどうなっているのでしょうか。
大沼生涯学習担当参事
 金額を申し上げます。1億3,515万7,000円が分母です。それ割る4,032時間、いわゆる稼働時間、336掛ける12時間で割りまして、約3万3,521円になります。これは1時間当たりになります。それで算出して3万3,500円になっているものです。それは7コースですから、3万3,500円割る7コースで4,786円、1時間当たり4,800円という算出です。1億3,500万円の内訳なんですけれども、光熱水費が4,161万円、プールのいろいろな管理が8,526万円でございます。そのほかに一般需用費とか役務費等々を含めて1億3,515万7,000円を稼働時間で出しまして、それを1コース当たりで4,800円と算出したものでございます。
小堤委員
 経費の内訳は報告されましたけれども、他区よりも高いという部分で、どの部分で中野は高いのか、どうでしょうか。
大沼生涯学習担当参事
 確かに資料にありますように我々も他区の状況を把握しています。大体資料のとおりなんですけれども、使用料の決め方というのは、区によって考え方がありまして、中野区においては、維持管理費、稼働日数、時間当たりという単価で算出しています。ですから、これについては、我々としては、平成13年に一定の考えに基づいて算出したものでございます。区によっても、維持管理費の中に何まで含めるかによって価格の差が出てくるということです。
小堤委員
 光熱費が大体3分の1ぐらいかかっていますよね。これは何か構造的な問題があるんですか。
大沼生涯学習担当参事
 光熱水費は、4,161万円で2,300万円は水代です。後は電気代が980万円ほど、ガスが880万円ほどでございます。
奥田委員
 陳情者の方から資料ということで出していただいた、近隣の自治体のものを出していただいたと思うんですが、もう少し広い範囲で比較させていただきたいと思うんですけれども、23区の状況で、中野区が客観的に高いのか低いのかというところがわかるような情報というのをいただきたいんですが。
大沼生涯学習担当参事
 第4ブロックの状況を把握してございますけれども、23区の状況は調べないとわかりませんので、資料を作成してお届けする形になるかと思います。
奥田委員
 そうしましたら、把握されている第4ブロックというところでまず教えていただけますか。
大沼生涯学習担当参事
 まず新宿区です。新宿区は新宿スポーツセンター8コースです。ここは定期コースの貸し切りが19万7,400円です。コース貸しというのはございません。個人利用、2時間で400円です。それから資料にあるコズミックスポーツセンター、これは1コース当たり3,900円です。全コース貸しはありません。大人の2時間料金は400円です。渋谷区、代官山スポーツクラブ、6コースです。こちらは全コース貸しはございません。コース貸しは3コースだけです。個人利用については400円です。杉並区、高井戸温水プール、6コースです。全コース借りますと2時間で3万6,000円、1コース当たり2時間で6,000円でございます。個人利用は500円です。下井草温水プール、1コース当たり6,000円です。大人個人利用は500円です。豊島区、池袋スポーツセンター、1コース当たりの貸しが4,800円、個人利用が600円です。雑司ケ谷温水プール、全コース貸しがございます。2万3,500円です。2時間当たり全コース、5コースです。個人利用は600円です。巣鴨温水プール、これも5コースです。同じです。全コース借りたら2万3,500円です。個人利用は600円です。板橋区、赤塚体育館6コース、全コースを借りると1時間当たり1万4,300円です。1コース当たりはありません。個人利用は440円です。上板橋体育館、1コース当たりの貸しはありません。個人利用は440円です。全コースで1万5,700円です。高島平温水プール、全コースで1万4,300円、コース貸しはありません。440円です。練馬区、上石神井体育館、1コース当たり4,800円です。平和台体育館も4,800円です。光が丘はこの資料のとおりでございます。個人利用は400円です。大体周辺区は4,000円前後から6,000円当たり、個人利用は400円から600円の間です。大体そんな状況になっています。
奥田委員
 そうすると、4,000円から6,000円の間くらいにあって、中野区が比較として、どうなんですか。高いという見解ですか。
大沼生涯学習担当参事
 今の板橋とか練馬は直営でやっているところが中野区と違う、中野は公社に委託してやってございます。中野は、ほかの区が4,000円から6,000円の間で、1時間当たりにすると4,800円ですから、それからすると2割ぐらい、あるいは3割弱、価格的には高いです。ただ、プールというのは、利用する人は何回も利用するんですけれども、全然利用しない方もいらっしゃるので、費用負担との関係を考えると、かなり考えさせられる問題、課題ではあると思います。
江田委員
 先ほど中野が比較的高い、今の数字でいきますと2割から3割ぐらいの高いというお話ですが、原因として、分母に入れる計算の中身の違いではないかというお話でしたが、主なところで、差というのはどこに出ているんですか。
大沼生涯学習担当参事
 中身の違いといったのは、大体6コースから7コースの施設の維持管理というのは約1億円から1億3,000万円なんですね。その中で光熱水費は3割5分ぐらいだと思うんです。あと清掃とか、維持管理費、後は監視員がいるとか、それで大体8,500万円前後になってしまう。その中に、プール管理、清掃とか、項目を入れるか入れないかによって、例えばプール管理清掃とか、保安警備、設備保守管理とか、そんなところが出てくるわけですね。区によって、どこまで算出根拠に入れるかによって料金体系は変わってくる。ですから、区によっての考え方だと思うんですね。中野区はプール管理委託、清掃、保安警備とか、全部込みで計算していますので、そこら辺が少し違うのかなと。私も各区に電話問い合わせをしたところ、管理については、そんなに変わらないんですけれども、料金に出てくるというのは、算出根拠の入れぐあいが違うのかなと思っているところです。
江田委員
 各区で多少の違いはあるんでしょうけれども、大きく見れば、清掃とか、保安、警備とか、そういったものを算出根拠に入れるか入れないか、中野の場合は入れている、他区の場合は入れていないところが多いということが最大の特長ですか。そこら辺は恐らく政策的に幾らぐらいが妥当かということで、それぞれの区の考えによって入れたり入れなかったりするわけですよね。ですから、2割から3割、中野は高いということがはっきりしているけれども、中野はすべての経費を入れるとした根拠というのは、どういうところにあるんですか。
大沼生涯学習担当参事
 今の料金改定は平成13年度で、今言った考え方で改定したところでございます。実はさっき直営の方と公社で管理しているところで、特色は分析していないんですけれども、直営の方は、練馬と板橋は直営で大体4,800円なんですね。我々は公社へ委託しているので、警備とか管理費は委託料という形で払っているんですけれども、もちろん人件費は入ってございません。委託したらトータル的には安くなるんですけれども、ここらに出てくる委託料としては、少し違ってくるのかなと、そこはまだ分析をよくしていないので何とも言えないんですけれども、直営の部分で板橋と練馬は4,800円で、そこら辺が少し安いのかなと。ですから、そこで算出が委託料にならないで直接ほかの科目になっているので、そこら辺で少し違うのかなという感じを抱いているんです。委託料の方がトータルで見たら管理経費はおさまるんですけれども、ただ、歳出で見たときには、ここら辺がどうなっているのか、そこら辺は各区の分析をしてみないとわからない。ただ、余り詳しくは教えてもらえないというのも実態なので、本当に管理費はそう変わらないんだけれども、何でこういう料金制度が違うのか、やはり公共施設の提供の仕方は区の考え方かなと。中野区は、集会施設はかなり安く抑えているようなところもありますから、その区の考え方だなということで、なかなか難しいところもあります。
飯島委員
 よくわからないんですけれども、今、鷺宮体育館施設使用料の計算の仕方を聞きましたよね。いきなり減額された3万3,500円で、これは追加資料によれば5割減免のお金でしょう、3万3,500円は、違うんですか。実際には、5割減免をしないで料金の設定というのはされているんですか。されているんですよね。それが幾らで5割減免がどうなのか。
 それからいろいろと他区の様子を出してもらいましたけれども、よくわからないですね。全コース貸していませんとか言いながら、コースがどうだとか、3コースがどうだとか、もう少し整理をしてもらう必要があるんだろうと思うんですね、そういうことについて。
 それで、例えばフル料金というかな、減免のない、そういうのというのは、例えば25メータープール、7コース、2時間、減免なし、現実に借りている人もいるんですか、6万7,000円で、多分そういう団体もあるんでしょうな。その場合、片一方は減免になっていて、片一方は減免にならない、その辺のこともあるでしょうし、ほかのところも、例えば2時間1コース当たり、一般料金と減免、アマチュアとかと書いてありますが、こういう設定が、半分ではないところもありますよね、減免のやり方として。うちは1コース当たり一般料金で9,600円で、1コース借りているのを減免する場合は4,800円、9,600円で借りている人たちも多分コース当たりではある、1コースで貸しているのかどうかというのももちろんあるんですけれどもね。同時に、1人当たり1時間220円という料金設定でやっている場合もあって、いろいろなことをかけ合わせてみないと、本当に高いんだか安いんだかよくわからない。うちはうちのやり方なんですよということなら、そういうことなんだろうと思うんですが、そうではなくて、より管理コストを低下させて安い使用料で使えるにこしたことはないわけで、みんなが全部同じ規模のプールを同じコストで運営しているとは限らないようでありまして、そうすると、うちが今考えているのは、基本的に御利用になる人について、例えばプールの場合はフルコスト計算でいきましょう、かかった費用を全部。でも、人件費が含まれていないというのは、それはどうなんだという問題がまた別にあるんだけれども、本当はそんなものも入れて計算すべき話なんでしょうけれども、しかし委託料だから、そっちの問題はねという話があるかもしれない。そっちの問題はねという人には、また人件費の補助を出していれば同じような話になってしまうわけだから、そういう改善方もお考えになっているのかどうか。いわゆる指定管理者制度なんかを使ってやっていくと、どのぐらい安くなるんだとかという問題だってあるかもしれないですよね。トータルとしての比較が、今、大沼参事が問い合わせをしていろいろとやったんだけれども、使用料という別表で出ているわけですから、どんなところだって、大概のところは、中野区だけではなくて、ほかの区だって別表できちんと使用料を持っているわけでしょう。要綱があったりなんかして減免規定なんかもあるわけだ。そういうのを一度整理してもらって教えてくれませんか。これだけだと何だかよくわからないし、大沼参事の説明も、総体をつかんでいるんですが、個々の話を聞いている間に先に進んでしまうということもあるので、一度、どういうことになっているんだ、表面的に数字づらは高い低いというのはあるのかもしれないけれども、現にどういうことになっているのか、全体、区民の負担はどうなんだという問題ももちろんあるでしょうから、そういう資料をお願いしたいと思うんですが。
委員長
 今、資料要求の話がありましたので、委員会を休憩させていただきます。

(午後1時38分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時39分)

 今、休憩中に確認しましたとおり、他区の状況について、使用料の一覧についての資料を、特に東京の第4ブロックの範囲の中で整理していただいて、提出していただくということでお願いをします。これはすぐには出ないでしょうから。
大沼生涯学習担当参事
 利用料金の比較表はあるんですけれども、さっき言った6,000円とか4,800円の算出根拠を聞いて整理するのに少し時間がかかるかと思うので、細かいことを聞かなければならないので、二、三日では無理かと。済みません。
委員長
 それでは、次回の委員会ということでよろしいでしょうか。

〔「この定例会中でなくてもね」と呼ぶ者あり〕

高橋委員
 質疑というよりか、少し確認をさせていただきたいんですけれども、料金は13年度から現在まで変わっていないわけですよね。先ほど陳情の方も、今まで陳情ではないけれども、要望みたいなものは教育委員会の方に出したことがありますというお話でしたけれども、他の団体からも、そのようなことで、プールに関して料金を落としてくださいとか、そういう要望というのはあったのでしょうか。
大沼生涯学習担当参事
 先ほど陳情者の方からもお話があったんですけれども、私は、現在はお聞きしてございません。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時41分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。


(午後1時41分)

 お諮りします。
 休憩中に確認しましたとおり、第55号陳情、区立鷺宮体育館プールの団体施設使用料金の見直しについては、閉会中も継続審査すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第55号陳情についての本日の審査を終了いたします。
 次に、継続審査分の陳情の審査を行います。
 第38号陳情、中学校障害学級の増設を早期実現することについてを議題に供します。
 きょうは陳情者が見えておりますので、補足説明等もしたいという申し出もございますので、休憩をしまして補足説明を受けたいと思います。

(午後1時43分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時45分)

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
篠委員
 17年度、一定の考えが中教審で確保されるということでしょう。これはそのとおりでよろしいんでしょうかね。
篠原学校教育担当課長
 現在のところ、東京都におきましても、中教審の最終報告を受けた国の法改正をにらんでいまして、それに基づいて特別支援教育の考え方を東京都は示すという形になっております。
篠委員
 それを待って、中野区だけにお金のことは任せておくのではなくて、国なり都なりも、どのぐらいの割合で負担するということも確定すると考えてよろしいんですか。
篠原学校教育担当課長
 具体的な内容につきましては、これは100ばかりの法律の改正がございまして、そういった中で、今回の三位一体の補助金の見直し等もございますので、これから詳細な議論がされるのではないかということになっております。したがいまして、現段階では、どういう特別支援教育に対する補助金の交付があるのか、これについてはまだ今のところ未定という状況になっております。
飯島委員
 そうすると、現行でも中学校に陳情者の要求する教室を設置することは可能ですよね。これはやっておいた方が、むしろ将来的に、その方がよかったかなということだって十分に考えられる、我々はそう思うんですよ。それがいわば既成事実とは言わないけれども、中野区の特別支援教育、特別支援教室を始める際のベースになるわけでしょう。そうすると、ある程度、小学校、中学校のメニューとしてきちんとした一つの対応関係があった方が、そこから始まった方が、新たに全体を見直しながら欠けている部分も補いながらというよりは、その方がむしろ枠組みを考える際にいいのではないかなと私なんかは思うし、多分課長も、そういうことは言いづらいかもしれないけれども、内心ではそう思っているのではないですか。
篠原学校教育担当課長
 現行でも、通われる生徒さんがいれば、今現在では東京都は学級編成に同意をいたします。そういったことからいえば、私どもとすれば、今、学校再編計画を出しまして、全体の学校の配置のあり方等もあわせて検討しておりますので、そういった中で、中学校の障害学級の適正配置について、もう少し慎重に議論していきたいと考えております。
飯島委員
 だけど、この陳情に書かれている内容と今考えている教育委員会の学校再編の部分とそうそごはきたさないのではないか。慎重に考えるのはわかりますよ。立場としては、そうおっしゃるのはそうだろうと思う。皆さんはどう受けとめるかわからないけれども、だけど、これを検討したって悪い場所ではないのではないか。再編計画上、ここはもうブラックゾーンに入っていますよという話ではないんだろうと思うので、そうすると、再編に当たって、今までの障害学級の編成のあり方も踏まえながら再編計画をつくられているわけではないですか。あったものについては当然、継承していくという姿勢なんだから、それは別に両面からいっても、そんなにそごをきたすような検討でなくても済むのではないですか。そういうのがあれば、それは考えましょうと言っているわけだから。もし仮に百歩譲って再編対象の学校にそういうのを状況上、設置しなければならないなということがあったとしても、それは設置をしておいたって、再編の過程の中で、それを踏襲して再編をすればいいわけでしょう、そう言っているよね、教育委員会の方針は。とすれば、そんなに難しいことではないのではないのかという気はするんですよ。最初から、もう再編だから、そこにはつくらないとかなんとかの話ではなくて、それは十分に行ける話ではないですか。答えにくいかもしれないよ。気持ちはわかるんだけれども、立場上のことはね、気持ちは違うよね。できれば、中野区のためによりよい教育環境を整えるべきだ、これはもうお互いに同じスタンスに立っているわけですから、そこからすると、もうそろそろこういうことは、むしろやっておいた方が得なのではないのかと僕らは思うんですけれども、改めてもう一度お願いします。
篠原学校教育担当課長
 中野には今、二中と四中にございまして、その配置でいいかどうかという部分についても、本来、もう一度、検討しなければならないとは考えております。特に江原、江古田地域とか、南の方、一中、富士見の方にも現実的にはかなり時間をかけて通っている生徒さんもいらっしゃいますので、そういうことも含めて、もう一度、中野区全体の中学校の知的障害学級の配置のあり方をもう一度、検討しなければいけないとは考えております。
江田委員
 まだ東京都のまとめがおくれているということでもあるんですが、インターネットなんかでいろいろな検索をしてみますと、従来、特別支援教室ということが相当大きく報道されて、報道されてといいますか、打ち出されて、そのために障害学級そのものがなくなってしまう、そういうことが随分懸念されていましたけれども、方向としては、障害学級についても残す方向というのが見えてきているような気がするんですが、そこら辺についてはどのような情報をつかんでおられますか。
篠原学校教育担当課長
 実はまだ正式に東京都から報告を受けていないんですが、9月26日の中央教育審議会の総会におきまして、特別支援教育を推進するための制度のあり方についての中間報告(案)が出されております。この中では、現行の特殊学級を直ちに廃止することに関しては、障害の種類によっては、固定式の学級の方が教育上効果が高いという意見もあること、それから重度の障害がある児童・生徒が在籍している場合もあること、さらに特殊学級に在籍する児童・生徒の保護者の中に現行制度の維持を望む声があることなどを配慮する必要があると言われております。さらに、特別支援教室の構想を実現するために、制度的な見直しについては、研究機関、モデル校などによって先導的な取り組みを早急に開始するとともに、固定式学級が有する機能を維持できるような制度のあり方や教職員の配置、教員の専門性の確保、あり方、こういうものを具体的に検討を進めることが適切であると報告されています。これに基づいて最終報告が出るだろうと考えておりまして、現段階では、これ以上のことは申し上げられないという状況です。
江田委員
 東京都の段階では不明ということですが、当然それを踏まえた東京都の中間まとめということになろうかと思うんですが、そういった意味では、一時、障害学級そのものの存在が非常に懸念されていましたけれども、このまま何らかの形で、それも存続し、それから一方で特別支援教室についても、そういう道を開いていくという方向で、さらに拡大されていくという方向のように私どもとしてはとらえているんですが、そこら辺の感触はどうですか。
篠原学校教育担当課長
 東京都におきましては、昨年12月に心身障害学級の改善検討委員会の最終報告が出まして、その中では、特別支援教室をA、B、Cという三つのタイプに分けて、設置をする考え方が示されております。支援教室のAといいますのが、これまでと大体似たような固定式学級の機能を有する、Bというものが通級で行います、例えば言語障害学級とか、弱視学級、そういった児童・生徒が通う教室を残す、それからCと呼ばれるものが各学校に置かれるAD、HD、それから自閉症の児童・生徒のための支援教室という考え方が示されております。したがいまして、国の方の最終報告で、特別支援教育の中では、固定学級、これまでの特殊学級の機能を残すということになれば、恐らく東京都の最終的なA、B、Cの三つのタイプの教室が残るのではないかと推測をしているような状況です。
江田委員
 先日、今陳情が出ておりますしらさぎ学級を議員団で視察させていただきました。担当の先生方の努力もさることながら、校長先生自身が、これだけ手厚い教育が行われるということはとても大事なことだ。これによって障害を持ったお子さんが目に見えるように変わってくるということをおっしゃっておられて、通常学級の子どもさんにもいい影響を与えている、そういうふうにおっしゃっておられました。そういう意味で、西中野に、私の学校にこういう学級ができたということについては、とても歓迎しているというお話でありました。そういう点でも、中野の障害学級の整備が必ずしも十分な状況にはまだない。以前出していただいた今後の障害学級のあり方についても、さらに整備が必要だということが書いてありました。残念ながら中学については特に必要性が述べられていなかったんですが、さらに子どもさんがふえていくということからいえば、当然、やはり中学にこういう学級をつくっていく、そういう努力を重ねていくというのは、教育委員会として大事な仕事だと思っておりますが、最後にそこら辺についてお聞きしておきたいと思います。
篠原学校教育担当課長
 現在、中学校の二中、四中の生徒数でございますけれども、二中が12名、四中が14名、合計26名という状況になっております。今後5年間の推移を見まして、今いる小学校の児童がそれぞれ入ったと考えますと、最大で32名という数字が出てまいります。学級については、一人二人というよりは、ある程度の一定の集団で指導される方が好ましいと考えておりまして、そういったことから14年11月の障害学級のあり方については、当面、2校、それぞれ2学級程度で指導していくことが望ましいということで、特に中学校の障害学級については言及はしてございません。今後、需用数も、先ほど申し上げましたように最大でも32名ということになりますので、規模が適正なのかどうか、配置の部分もあわせて、もう一度、障害学級のあり方については見直す必要があるだろうと考えておりまして、後は学校再編計画との整合性をとりながら検討してまいりたいと考えております。
江田委員
 障害学級の場合、一番問題になるのは通学距離の問題ですね、通学にどれだけ時間がかかるかというのがとても大事な問題ですが、実際に学級を開いているところが少ないために、通常学級に通っている子どもさんよりも逆に通学距離が長い、それが現実の問題として今あるわけですから、今後、障害学級に通う子どもさんがどれだけの人数になるかということだけではなくて、当然、通学距離の問題、配置の問題、それが非常に重要な課題になってこようと思うんですけれども、そこら辺についても、今、配置の問題に触れられましたけれども、当然、大きなファクターとして考えなければならない問題だと思っております。その点について最後にお聞きしておきたいと思います。
篠原学校教育担当課長
 現在でも、二中では、やはり40分から50分、電車を使って通学している生徒さんもいらっしゃいます。本来、可能であれば、近くの学校で指導を受けられることが一番望ましいと考えておりますが、キャパシティ的なものもございます。予算的な意味合いもありますので、そういったことも視点に入れながら検討をしてまいりたいと考えております。
篠委員
 中野区独自にこの流れをつくったときに、最大でも32名だろうと、一定規模がいないと好ましい運営は難しいのではないか、片や統廃合という問題も抱えている、そういった中で、中野はこのやり方でやりますと決断したときに、どの先生でもいいというわけではないと思うんですよね。それなりの専門的な勉強をした人でないと対応できない部分もあるだろう。そういった人の手配については、実は心配していないで、中野独自に子どもたちのためという行動をとって、その辺の心配はないのかどうか、いかがですか。
篠原学校教育担当課長
 今年4月に小学校で2校、中学校で1校、障害学級を開設してございまして、その際、東京都の方には専門的な資質を持った教員を配置してもらいたいということで要望してございまして、現にそういった教員が配置されております。区内の異動も今後は考えられますので、そういったことでは対応できるだろうと考えております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時02分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時03分)

 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、質疑を終結いたします。
 意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見の開陳を終結いたします。
 討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 討論を終結いたします。
 これより本件に対する採決を行います。
 お諮りいたします。
 第38号陳情、中学校障害学級の増設を早期実現することについて、採択すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 なお、意見を付するということでございますが、願意を了とし主旨に沿うよう検討されたいでよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、願意を了とし主旨に沿うよう検討されたいという意見を付することに決定いたします。
 以上で第38号陳情の審査を終了いたします。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、平成16年度学校・幼稚園施設整備検討委員会報告についての報告を求めます。
金野教育委員会事務局次長
 お手元の資料に従いまして、学校・幼稚園施設整備検討委員会の報告書の御報告をいたします。(資料2)この検討委員会ですが、区立小・中学校・幼稚園の学校長、園長、教頭、学校事務職員、職員団体の代表者と私ども教育委員会事務局で構成をしている検討会でございまして、よりよい教育環境の整備に関して、学校施設に関するさまざまなことを総合的に検討するという委員会でございます。このほど委員会の今年度の検討の取りまとめをしまして報告いたしましたので、文教委員会においても御報告申し上げます。
 1枚お開きください。ことしの検討テーマを大きく二つ設定いたしました。一つが校庭の芝生化でございます。これは、これまでのさまざまな課題、論議を踏まえて、学校を含めて具体的にどういう形で校庭の芝生化を考えるべきかという議論をいたしました。もう一つは安全対策でございます。これは不法侵入、設備等に関する子どもの事故対策ということについて検討いたしました。
 それでは、順次ポイントを追って御説明申し上げます。
 2ページをお開きください。校庭の芝生化について、まず学校なども含めまして、どういう効果があるのか、また課題は何かという議論をしてまいりました。まず効果の点でどういうことがあり得るだろうかということで議論をいたしましたが、教育の効果、環境の効果という両面からの効果があるだろうということでまとめてあります。
 教育効果としましては、環境教育の教材として芝生が有効であるということとか、自然との共生や情操教育にもつながるということで教育面の効果です。また、運動ということを考えますと、転倒などについて、より安全であるし、体を動かす機会がふえる、また足の関節などについても衝撃を和らげる効果があるだろうということで、教育効果を取りまとめております。
 次に、環境効果ですが、校庭の芝生化ということで、中野という地域全体にとって、一定程度ですが、ヒートアイランド現象を緩和する、あるいは炭酸ガス吸収や蒸散作用についても一定の効果はあるだろうということを論議いたしました。また、校庭が緑になるということで、景観の向上もするし、砂ぼこりの対策、あるいはぬかるみの抑制ということもあると環境面での効果を考えました。
 しかしながら、これまで芝生化でいろいろな議論が行われてきましたうちでは、かなり課題があるということで、今回の検討では、その課題をどう解決していくかということについて議論を中心に行いました。
 3ページの方へ行きまして、まず一つ、校庭使用期間への影響でございます。芝生という形にしますと、どうしても養生期間、それから一部の作業をするということで校庭の使用が制限されるということで、造成の期間の使用制限、養生期間の設定、補修をした場合の補修後の養生期間、芝生の種類によっては、休眠期については使えないということもあるだろうということで、校庭使用期間への一定の影響があるということを確認しました。
 次に、維持管理上の課題です。芝生の管理については、刈り込み、施肥、散水ということが主でございますが、3ページから4ページにわたって書いてありますが、刈り込みについて、学校で工夫して作業する回数などを決めてやっていく、肥料についてはタイミングや計画をつくる必要がある、散水についても適切な散水設備ということが必要ではないか、4ページのところに以上のことが書き込んであります。
 こういう効果と課題があるということを踏まえまして、検討委員会では事例の検討や一部の見学もいたしました。有名な全面芝生化の事例であるお隣の杉並区の和泉小学校、こういうことの事例も検討いたしまして、また全面ではないが、比較的大規模に校庭を芝生化している荒川区の例、横浜市の例なども資料を取り寄せて検討いたしました。また、部分的な芝生化をしている例としまして、杉並や練馬の小学校で校庭の周辺を一部芝生化しているという例がございまして、それについても検討し、特に練馬区の春日小学校については見学も行っております。
 こういったことを踏まえまして、4ページから5ページにかけて、中野区でどう取り組んでいくかということを具体的に論議いたしました。
 まず今の中野区の小・中学校の校庭の使用状況を見ますと、通年で利用している、部活動、あるいは校庭開放、通年で利用しているということで、長期間、利用が制限されるということは最も大きな課題である。また、使い方によっては芝生が根付かない、トラック部分、あるいは野球ベース部分などは非常に難しいということがわかってきましたので、一部の芝生化やレイアウトの工夫ということが現実的ではないかという議論をいたしました。
 5ページの方へ行きまして、その結果、中野区としても早い時期に取り組むということで、工夫次第で芝生化が可能であるということを論議しまして、それに沿って具体的にどうしようかという議論をさらに重ねてまいりました。5番、6番、7番あたりは、芝の植え付けを行う形、学校の意見を聞く、芝生化の経費等についての検討でございます。
 なお、芝生化については、現在、国庫補助の制度がありますが、これについては期間の限定、対象部分の見直しなどもありますので、さらに情報を集める必要があると考えております。また、造成の費用のうち校庭の現在のダストのまま芝を張るというわけにはいきませんので、土壌の入れかえ等が比較的経費のかかる部分である、また維持費をどうしようかということについても議論をいたしました。
 それで、結論が5ページの下から4行目にありますが、校庭の芝生化について地域との協力関係を準備するということを重視しまして、準備をしながら校庭の一部について実施することを具体的に計画検討すべきである。数校で実施して状況を見ながら計画的に拡充するという大きな方向を結論として出しております。これが委員会としての芝生化についての検討のまとめでございます。
 次に、6ページから大きな2点目の安全対策についての検討でございます。安全対策、不法侵入者の対応と設備等に関する児童・生徒の事故対策という二つのポイントで検討いたしました。
 まず不法侵入者について、これまで非常通報装置の整備、警備会社と連携した監視システム、また今年度行いました防犯ブザーの配布等ということをやってきたということで、さらにどういう課題があるだろうかという論議をいたしました。なかなかこれをやれば絶対に大丈夫だという決め手がないということでございますが、そうした中でも、窓口の設置のあり方、避難経路の考え方、監視カメラを設置した場合の効果、あるいはチャイムと監視カメラを組み合わせるということについて具体的な論議を行っております。
 また、7ページの方に行きまして、設備面以外にソフト面、地域の人との連携ですとか、学校の訓練、そういったものが重要であるということから記述をしておりまして、地域と一緒にパトロールを行う、あるいは協力体制をつくるということのほか、7ページのマル2というところですが、携帯電話を活用した保護者への情報提供、こういうことについても行っていくという考え方を確認しております。それから防犯訓練等が不法者侵入対応でございます。
 次に、8ページに行きまして事故対策でございます。今年度に入りまして遊具で児童が指を切断するという事故ですとか、また防火シャッターがおりて子どもが挟まれるという事故が起こりましたので、そういったことを踏まえながら議論を行ってまいりました。それぞれの事故につきましては、事故を受けて教育委員会として、緊急の点検及び改修ということを行ったわけでございます。それを踏まえて論議をしましたが、防火シャッターについても、各学校でいろいろな使い方、あるいは点検をしっかりやっていく必要がある。また、サッカーゴール、これは固定してあるわけですが、一部、移動して利用する場合があるということから、その場合の確実な固定ということを確認しました。それから子どもが階段の一部から落下する可能性があるということから、これについても、どうするかということで議論しましたが、必要度の高いところを順次実施されているという状況から、さらに今後の対応ということで学校と相談しながら進めていく必要があるということで整理をいたしました。安全対策につきましては、学校を含めて議論をいたしましたので、これについて具体的にどうするかということについて、事務局を含めてまた議論を深めていきたいと思っております。
 この後、10ページ以降、具体的な芝生の事例、写真で入っております。また、12ページは見学をいたしました春日小学校の芝生化の状況、それから最後のところに構成メンバー、あるいは検討の日程等が記載されてございます。こういった形で整備の検討として行いましたので、この結果を踏まえて、来年度に反映すべきものは反映するということで、現在、具体的な検討を進めているという状況でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
飯島委員
 具体的に中に立ち至ってという話ではありません。学校・幼稚園施設整備検討委員会報告書、私も久しぶりというか、最初のころに文教委員会にいただけですから、その間ずっといなかったので何とも言えないんですけれども、こういうのは毎回、報告はされているんですか。
金野教育委員会事務局次長
 これまで、出たときは報告していたと聞いております。ただ、平成15年度は、いろいろとほかの課題がありまして、実際は報告書を取りまとめるに至らなかったということで、15年度については報告をしていない。ただ、14年度につきましては、冷房化、学校トイレの洋式化ということで、この委員会に報告しているという状況です。
飯島委員
 こんな立派な報告書ではなかった、それは。今後、こういうことはまとまり次第、まとまる都度にきちんと御報告がいただけると考えてよろしいのでしょうか。
金野教育委員会事務局次長
 この委員会はこれからも設置をして検討していくという考え方ですので、報告していきたいと思います。
飯島委員
 先日の本会議でも、新潟県中越地震の関係の質問がたくさんありました。避難場所としての学校の安全性の問題の質問もあったところですし、改めて再調査ということとか、もう一度、学校の安全性について、教室だけではなくて体育館も含めて云々というお答えもあったやに記憶をしています。そうすると、そういうことも順次こういうところで検討されるんでしょうし、大事な問題ですし、こういう形できちんと御報告をいただけるとありがたいと思いますので、お願いですけれども、お答えがあれば伺っておきたいと思います。
金野教育委員会事務局次長
 来年度の委員会の検討項目については、これからどういった項目を設定するかということを決めて検討していきたいと思いますが、今、御指摘いただいたようなことも踏まえまして項目を設定してまいりたいと思います。
江田委員
 安全の対策の方ですが、現状の学校での安全対策ということを前提にしていると思うんですが、例の10か年計画では児童館の遊び場機能と学童クラブが学校に入ってくるという計画があるんですが、もしそういうふうになってきますと、また学校の放課後の状況が大きく変化してくる。子ども家庭部では5時までではなくて、さらに時間の延長もあり得るということも言っているようでありまして、そうしますと5時半なのか、さらに先まであるのかわかりませんが、そういうことがいろいろと考えられているようですが、そこら辺は、今回の検討の対象には入っていないんですか。
金野教育委員会事務局次長
 学校への児童館機能の一部、学童クラブの導入につきましては、現在、検討するという方向に沿って検討していますが、具体的にどんな形で入ってくるのか、また施設面で一番大きいのは区分の仕方、管理の仕方ということになるかと思いますが、そういった具体的な論議しておりますので、まだ安全対策を検討するだけの基本的な大枠のところが固まっていないという状況ですので、ここでは検討対象にはしておりません。
江田委員
 私ども相当、あの計画には無理が生じてくるだろうと考えておりますので、今後また質疑をさせていただきたいと思います。
 それで、今の学校で、例えば学校に訪問する場合、保護者の場合もありますし、業者の方もあろうかと思うんですが、そういう方々のチェックは、現実にはどういうふうにしておられるんですか。
小林指導室長
 チェック体制の機能を高めるということで、そういった方々においでいただいた場合には、氏名等を記載していただいて、名札など、学校によっていろいろな形がありますけれども、そういうものをつけていただいて校内に入っていただくということでございます。なお、必ずしもすべてのスタッフが入口に専門にいるというわけではございませんので、校務主事、または教員、その他がそのときに対応していくということになります。それから事前に保護者にはかなり協力を求めて、校内に入る場合には、みずからも学校のスタッフとして一翼を担っていただきたいという学校も結構ふえてきております。
江田委員
 不法侵入者対応ということで、そこら辺がどういうふうに考えられているのか、十分に読みきれないんですが、一層、学校に保護者が訪ねてくることを歓迎する、開かれた学校ということから言えば、一面ではそういう方々をいつでも迎え入れる。他方、さまざまな問題からいえばチェック体制をきちんとしていかなければならない、ある意味、対立するような問題をいつでも抱えるわけですが、そこら辺については、具体的にはどういう考えがこの中では示されているのでしょうか。
金野教育委員会事務局次長
 この中では、開かれた学校ということを当然、推進していくという基本の上に立って、地域の住民や保護者との連携の上で、どう安全対策を確保していくかということを考えております。まだ検討は入口という部分もございますが、保護者、地域の協力を得てパトロールを行うとか、協力体制を日常的につくるとか、現に学校によっては保護者と協力して校内巡視などを、行事の折などをとらえてやっているという学校もかなりあると聞いておりますので、そういったことを工夫していきたいという議論をしております。
江田委員
 なかなか悩ましい問題がいろいろと現場ではあるだろうと思うんですね。余談ですが、この前、セキュリティ関係の専門の方に話を聞いていましたら、名札をつけるというのはよしあしで、一たん名札を付けてしまうと、どこに入っていってもフリーで行けるような状態になる。逆に名札がなければ、だれでもどちらをお探しですかということで一声かける、そういうことがあるわけで、そういう意味では、チェックをするという点では、一概にこれがいいというものはない、本当に現場に適したいろいろなやり方があるというお話をしておられました。そういう点で全体がオープンな状態を求めながら、一方でいつでもチェックされるという状況というのは、二律背反でなかなか悩ましいところがあろうかと思うんですが、学校に適した対応ができるように一層検討してもらいたいと思います。
高橋委員
 質疑というよりか、これをまとめて出していただいて、さっきの芝生の問題は以上のことから検討すべきである、充実すべきであるという結果がこういうふうに記入されているんですけれども、報告された後は、どのような手順が進んでいくんですか。
金野教育委員会事務局次長
 この報告は、形としては教育長に対して報告されたということになっております。したがいまして、教育委員会にも報告しまして御論議をいただいておりますし、事務局としても、これを受けとめて具体的な対応ということでやっております。特に芝生化などにつきましては、来年度の予算編成の中で議論をして検討しているという状況でございます。
高橋委員
 そっちはわかりましたけれども、今、江田委員が質問したように、不法侵入者対応なども、どのような対応をしていくかというのは、今後まとめ上げるわけになるんですか。
金野教育委員会事務局次長

 不法侵入者対応の方は、現に行っている部分もあるし、また幾つか付け加えてやっていかなければならない部分もありまして、何か一つやれば、それで完了というわけではございませんが、ここでいろいろな観点から視点を出しております。この中で優先的にやるもの、あるいは早期に具体化すべきものは何かという議論をしながら、実際に効果の上がるような安全対策をしていきたいと思っています。
藤本委員
 芝生化、ちょうど学校の再編に取り組んでいますので、そういった点では、本格的にやると校庭が使えなくなる、和泉小学校も隣の高校か何か、中学校ですかね、借りられた、そういう条件も必要でしょうし、あるいは中野区も再編していくときに、どちらかに移ってということがありますから、当然そういったことは考えていかれるんだろうと思いますけれども、もう一つ、これも質問したと思うんですけれども、校庭の整備の方ですけれども、再編のところで校舎の改築のプロジェクトチームというか、そういうことが必要なんではないかという質問を前にさせてもらったんですけれども、これはもっと本格的になると思うんですが、その辺はもう取り組まれているんでしょうか、まだこれからなんでしょうか。
金野教育委員会事務局次長
 専門家も入れた形で本格的な検討をしたいという考えを持っておりますが、具体的な改築の開始というのは、来年度から着手ということでもありませんので、これからどういう形で検討体制をつくるかということを含めて進めていきたいと思っています。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で1番目の報告については終了いたします。
 休憩いたします。

(午後2時29分)

委員長
 それでは、再開いたします。

(午後2時30分)

 所管事項の第1項目のところで終了となりますが、きょうのところは、ここまでということで、明日以降にほかの報告は受けたいと思います。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者の皆さんから特に発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会は12月1日、明日、午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。
 以上で本日の文教委員会を散会いたします。お疲れさまでした。

(午後2時31分)