平成20年07月08日文教委員会
中野区議会文教委員会〔平成20年7月8日〕
文教委員会会議記録
○開会日 平成20年7月8日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時11分
○出席委員(8名)
牛崎 のり子委員長
佐伯 利昭副委員長
平山 英明委員
いながき じゅん子委員
いでい 良輔委員
伊東 しんじ委員
大内 しんご委員
江口 済三郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 菅野 泰一
教育委員会事務局次長 竹内 沖司
教育経営担当課長 小谷松 弘市
学校再編担当課長 青山 敬一郎
学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
指導室長 入野 貴美子
生涯学習担当参事 村木 誠
中央図書館長 倉光 美穂子
○事務局職員
書記 鳥居 誠
書記 松本 明彦
○委員長署名
審査日程
○陳情
〔継続審査分〕
第17号陳情 区南部地域に特別支援学級を設置(整備)することについて
○要求資料の提出
1 特別支援学級(知的障害・情緒障害)配置図(学校教育担当)
○所管事項の報告
1 区立幼稚園の土地・建物を利用した私立認定こども園の開設に向けた園舎の改修工事について
(教育経営担当)
2 法務省矯正研修所東京支所の移転に伴う学校用地としての利用について(学校再編担当)
3 塔山小学校校舎改修について(学校教育担当)
4 学校給食費の未納について(学校教育担当)
5 教育管理職の異動について(指導室長)
6 その他
(1)区立小学校における教材費紛失事故について(教育経営担当)
(2)区内小・中学校における天窓の設置状況について(教育経営担当)
(3)区立小学校における携帯用ガスボンベ爆発事故について(教育経営担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程を確認するために委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時02分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿って陳情を議題に供した後、休憩して、第二中学校と桃園小学校の特別支援学級及び上落合二丁目交差点の視察を行い、再開後、要求資料の補足説明と質疑を受け、陳情の審査を行い、その後所管事項の報告を受けたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、おおむね午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
また、3時ごろに適宜休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
第17号陳情、区南部地域に特別支援学級を設置(整備)することについてを議題に供します。
それでは、これから委員会を休憩して第二中学校と桃園小学校の特別支援学級及び上落合二丁目交差点の視察を行いたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時03分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時20分)
それでは、先ほど御確認いただきましたとおり、陳情審査に関連して、前回の委員会で要求のありました資料の提出を受けたいと思います。
特別支援学級(知的障害・情緒障害)配置図についての補足説明を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
それでは、前回資料要求のありました特別支援学級(知的障害・情緒障害)配置図(資料2)の御説明をさせていただきます。
お手元の資料をごらんください。
中野区がありまして、真ん中が中央線、北のほうの線路が西武新宿線でございます。中野区内といたしましては、南のほうからいきますと、黒い四角が中学校ということです。知的の特別支援学級、中学校、ただいま視察してまいりました第二中学校です。その北のほうに小学校ですが、特別支援学級、桃園小、ただいま視察していただいたところでございます。その北にあります塔山小学校と第九中学校は通級クラスの情緒障害学級、特別支援学級でございます。線路を渡りまして北のほうに行きまして、新井小、知的障害学級です。それから、沼袋は情緒障害、通級です。その北にあります第七中学校、これは現在はまだ開設しておりませんが、来年度開設の予定でございます。第七中学校の知的特別支援学級でございます。さらに、その北が江原小、昨年ですが、開設いたしました小学校の知的特別支援学級でございます。左のほう、西に参りまして、環七を越えたところに第四中学校、中学校の知的特別支援学級、それから大和小、小学校の知的障害学級、一番西に西中野小がございます。
資料の趣旨からいたしまして、南部地域の他区の特別支援学級もそこに入れさせていただいております。右側、東側ですが、新宿区では塔山小学校の近くに柏木小、これが知的障害学級がございます。南に下りまして、本町小、渋谷区でございます。これも知的障害学級。ちなみに、中野区の一番南のほうに、前の名前は中野養護と言っていましたが、中野特別支援学校というものがございます。都立でございます。その左側、下に、杉並区ですが新泉小学校、知的障害学級がございます。それから、中ほどに杉並第三小学校、知的障害学級ということで、それぞれ配置されているところでございます。
簡単ですが、以上です。
委員長
ただいまの要求資料に関する質疑はございませんか。
大内委員
この配置図を見ますと、近隣に特別支援学級があるんだけれども、この越境みたいなことは、お互いの数というのはある程度出ている、現実にあるんですか。要するに、中野から新泉に近いとか柏木に近い子どもたちはそっちに行って、あるいは他区の子が中野に入っているということも事例的にはあるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
南のほうはないんですが、区全体でいきますと、他区から来ていらっしゃるお子さんが7名、中野から区外へ行っていらっしゃるお子さんは1名ということになってございます。
伊東委員
今の質問に関連して。そうした場合に特別な支障だとか、配慮というのはあるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
特別な支障はございません。ただ、結局、中野区民が他区へとか、要するに他区の施設、学校に通うという場合には、通常の区域外就学と同じような区の間の協議というものはございます。
伊東委員
区外周辺の特別支援学級の定員というのはどんな状況ですか。要するに、向こうの状況、定員に近づいていると、なかなか区域外就学は認められないことになると思うんですけれども、その辺はどうですか。
寺嶋学校教育担当課長
ちょっと定員については正確には把握してございませんが、現在、在籍している人数でいいますと、一番右の新宿区柏木小ですが、9人です。それから、その下の本町小学校は10人です。一番南にある杉並の新泉小学校は6人、杉並第三小学校は13人ということで、施設の大きさによっていろいろあろうかと思いますが、大体このような在籍人数でございます。
いでい委員
関連してちょっとお伺いしますけれども、先ほど視察してきたところは二中と桃園小ということで、知的の障害児の学級を見てきたんですけれども、この情緒というのと施設の面で大きく変わるところとか、そういうものはあるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
必ずしも実際には分けられないところもありますが、区別としては、知的障害のあるお子さんが知的障害特別支援学級ということです。知的障害も併存する場合もありますが、情緒的な、ADHDとか、学習障害とか、ややそういう多動、あるいはそういったような傾向のあるお子さんの場合には、指定された在籍校に在籍しながら週に一、二回、こういったような通級クラスに通うといったようなことをしております。(「施設のシステムで何か違うところはあるんですか」と呼ぶ者あり)基本的には、通常、3部屋程度の、余裕のあるところはもう少しありますが、施設自体についてはそんなに大きな変わりはございません。教育内容が変わるということです。
入野指導室長
通級におきましては、基本的には教育課程は在籍校の学校がつくることになっておりまして、それにのっとって通級のところが指導していくということなので、個別の指導が基本となります。ですので、きょうごらんいただいたような大きいお部屋というよりは、基本的には小さい部屋のほうが多いというのが、通級のほうは基本になっているかと思います。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、要求資料の提出については終了いたします。
続いて、第17号陳情の審査を行います。
陳情に関しての質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がございませんようでしたら、取り扱いについて御協議をいただくために、委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時28分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時29分)
お諮りいたします。
第17号陳情、区南部地域に特別支援学級を設置(整備)することについてについては、本日のところ保留とすべきものと決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で、第17号陳情についての審査を終了いたします。
それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
最初に、区立幼稚園の土地・建物を利用した私立認定こども園の開設に向けた園舎の改修工事についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
それでは、区立幼稚園の土地・建物を利用した私立認定こども園の開設に向けた園舎の改修工事につきまして御報告をさせていただきたいと思います。(資料3)
この認定こども園への転換に向けての事業そのものにつきましては、子ども家庭部の所管ということで進めているところでございますが、ただ、現在ございます区立幼稚園を認定こども園に転換するということで、この幼稚園にかかわります、事前にその必要な工事等を行うわけでございます。幼稚園を所管し、財産を管理しております教育委員会といたしまして、今回行います関連の改修工事につきまして御報告をさせていただきたいと思います。
この認定こども園でございますが、再来年度、平成22年度4月に、現在ございますやよい幼稚園及びみずのとう幼稚園、この2園が転換するわけでございますが、この2園につきまして、その転換に向けた必要な改修工事を今回行うことといたしてございます。
この改修工事につきましては、今年度と来年度の2期に分けて実施を図ることといたします。と申しますのは、幼稚園、運営中のものでございます。したがいまして、できるだけ、現在の幼稚園の教育に、活動に影響のないようにということで、夏休み期間を利用しての工事ということで、2カ年に分けて実施を図るものでございます。
工事の内容でございます。今年度の夏休み期間を利用して行います工事といたしましては、これはやよい、みずのとう2園共通でございますが、まず園舎の外壁塗装など基本的な建物を維持していくための工事ということでございます。それから、園舎内のトイレの改修工事を行います。これは、認定こども園になった場合、ゼロ歳児、1歳児、2歳児というような乳幼児の対応が今後必要になってまいります。そういった意味での低年齢児向けのトイレの改修を実施するものでございます。それから、冷暖房設置工事ということで、新たに冷房装置を設置をいたします。
それからまた、子育て支援室、一時保育室、これらにつきまして整備を図るための工事を実施いたします。
来年度につきましては、保育室の一部を低年齢向けに改修ということで、今年度の工事につきましてはトイレとか外壁などといった部分を行いますが、来年度につきましては、主に内部と申しますか、各教室を中心に行うことになります。それからまた、調理室の設置というものを予定してございます。具体的には、資料といたしまして、2枚目のところに図面を添付してございます。やよい幼稚園、それから裏面のほうはみずのとう幼稚園となってございます。こちらの図面にございます太枠で囲ってある部分、これが工事の対象となっている部分でございます。この図面のところに、それぞれ20年度に実施する部分、21年度に実施する部分と内容を記載してございますが、例えば、トイレのところをちょっとごらんいただきたいと思います。WCとなってございますが、そこに20-マル2というふうな数字を入れてございますけれども、これは20年度に実施する、マル2というのは資料の右側のところに工事の内容を書いてございますが、そのマル2に該当すると、そのような形でこの資料をお読み取りいただければというふうに思います。
同様に、裏面のみずのとうにつきましても、そのような形でごらんをいただければというふうに思ってございます。
なお、みずのとうにつきましては、調理室を改修するに当たりまして、一部既存の建物では若干足りない部分が出てまいりますもので一部増築を図るところがございます。これにつきましては、21年度の工事ということになってございます。
それからまた、もとの資料にお戻りいただきたいと思いますが、この関連といたしまして、中ほど以下に参考ということで記載をさせていただいてございます。
今回、この2園の認定こども園の運営事業者の決定についてでございますけれども、これにつきましては、既にことしの2月から3月にかけまして選定委員会を設け、そこで審査を行いまして、この2園の新たに運営事業者となるところが決定してございます。やよい幼稚園につきましては、これは学校法人常盤学園というところでございまして、既に世田谷区などでこの常盤学園につきましては認定こども園を実際にもう運営しているという実績のあるところでございます。
それから、みずのとう幼稚園につきましては、こちらのほうは学校法人八幡学園、これは区内で幼稚園を経営している学校法人でございますが、これらの運営事業者が、22年度から認定こども園を運営するということになってございます。
なお、2番目でございますが、この認定こども園に向けまして、今年度及び来年度に子育て支援事業を実施する予定でございます。これは、この認定こども園に向けてスムーズに移行するために、あらかじめこういった支援事業といったものを予定しているところでございます。この事業につきましては、区が運営事業者に委託をするという形で実施を予定しているものでございます。今年度につきましては、夏休み期間中に行います改修工事が終わりましたら、親子登園の事業を行いたいというふうに思ってございます。これは、未就園児とか、あるいは3歳以下の小さな子どもたちに親子で登園していただきまして、幼稚園で一緒にお遊びをしたり、あるいは子育ての相談に応じるといったようなことを予定しているところでございます。
それから、来年度につきましては、この親子登園のほかに施設型の一時保育というものも実施を図ってまいりたいと思います。これは一時的に、要するに常時子どもを預けるということではなくて、一時的な必要が生じた場合に、それぞれ両施設に設けます一時保育室等を利用しまして、一時保育の事業も実施を図るというものでございます。
これらの事業につきましては、いずれも認定こども園ができた場合につきましては、さらにその認定こども園のほうでこういった事業などを引き継ぎながら、また自主的な形で展開をしていくという状況になってございます。
それから、最後に、今回の認定こども園への転換のイメージというもの、2園が具体的にどういう形で転換をしていくのか、あるいは、その裏面のほうには認定こども園の類型ということで、法の区分に基づいたものをお示ししてございます。今回、認定こども園への転換につきましては、一番最後のページでございますけれども、やよい幼稚園の場合には、マル1の幼保連携型、具体的にはさらにこの資料の左側のほうでございます、法第3条2項1号イというほうに該当いたします。
それから、みずのとうにつきましては、これはマル2の幼稚園型ということで、これは一番右側の部分でございます。法第3条2項1号ロというところが、このみずのとうが転換する類型ということになります。
大変雑駁ではございますが、今回のこの2園の認定こども園に向けました改修工事につきまして御報告をさせていただきました。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
平山委員
確認ですけれども、この2園の耐震の状況というのはどうなっていたんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
やよい、みずのとうともに耐震診断結果はAでございます。特に問題はないというランクでございます。
委員長
他にございませんか。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
では、2番目、法務省矯正研修所東京支所の移転に伴う学校用地としての活用についての報告を求めます。
青山学校再編担当課長
それでは、お手元の資料(資料4)に基づきまして、法務省矯正研修所東京支所の移転に伴う学校用地としての活用について、御報告させていただきます。
まず、資料の1番のところでございます。法務省矯正研修所東京支所移転に係る進捗状況というところでございますが、前段部分につきましては既に先日当委員会において御報告いたしました部分でございます。法務省は、平成19年9月7日、都内及び近郊に分散する法務省関連施設(中野区新井三丁目37番3号の法務省矯正研修所東京支所を含む。)を立川基地跡地昭島地区内の国有地に集約し、「国際法務総合センター(仮称)」として整備する計画を策定し、昭島市長、立川市長及び東京都知事に対して要請を行いました。同地区については、財務省が、平成20年6月までに土地利用計画を策定するよう昭島市等に求めていたところでございます。このたび昭島市は、法務省の国際法務総合センター(仮称)を導入施設に含めた昭島市域の土地利用計画を策定いたしました。これを受けて、東京都は、昭島市及び立川市の利用計画を集約し、6月30日に財務省に提出いたしました。
次に、このことを受けましての中野区の取組みの方針でございます。資料の2番でございます。
まず、(1)区は、立川基地跡地昭島地区への移転を予定している法務省矯正研修所東京支所の用地を、野方小学校と沼袋小学校の統合後の新校の用地とするために取得することとし、所要の働きかけを関係機関に対して行います。
次に、(2)野方小学校と沼袋小学校の統合については、中野区立小中学校再編計画のとおり、平成23年4月に実施いたします。
次に、(3)統合時の新校の位置は、中野区立小中学校再編計画のとおり、現野方小学校の位置といたします。ただし、現野方小学校の校舎について全面改築は行わず、改修及び増築により、新校に必要な教室等を確保いたします。また、これに伴いまして、旧第六中学校校舎の野方小学校仮校舎としての移転利用は行わないことといたします。
最後に、(4)法務省矯正研修所東京支所の用地取得後、同地に野方小学校と沼袋小学校の統合新校の新校舎を建設し、完成後、同校の移転を行います。
簡単ですが、以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
それでは、3番目、塔山小学校校舎改修についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
それでは、塔山小学校校舎改修につきまして御報告いたします。
お手元の資料(資料5)をごらんください。
平成20年10月から塔山小学校における(仮称)キッズ・プラザ事業の開始及び塔山小学校舎への塔山学童クラブ事業の移転に伴いまして、塔山小学校校舎の一部改修を行うものでございます。
改修場所、地図がついておりますが、校舎1階東側の三つの部屋というんですが、第1生活科室、63平方メートル、第2生活科室、63平方メートル、この二つがキッズの活動室になります。3番目、多目的室、同じく63平方メートルですが、ここが学童クラブの部屋になります。位置図、改修内容は、後ほど御説明いたします。
工事期間といたしましては、入札契約が7月初旬、工期といたしましては契約確定日の翌日から9月26日ということで、主に音の出るような工事は夏休み中にやるということでございます。
工事の内容としては、床のクッションフロアとか、壁のビニールクロスを変える、あるいは事務スペース、休養スペースのためのパーテーションの設置等でございます。
参考といたしまして、そこに(仮称)キッズ・プラザ事業の内容について簡単に記載してございます。
小学校の校庭や体育館を活用して、小学生がのびのびと学年を超えて交流し、豊かな体験ができるように子ども家庭部が事業を展開するということです。学校と地域の協力を得て、小学校を放課後の子どもたちの安心で安全な居場所として整備するものでございます。
(1)開設日・開設時間ですが、月曜日から金曜日までは、当該小学校の授業終了後から午後6時までということです。
なお、学校休業日(日曜日、祝日、年末年始を除く)、主に土曜日とか夏休みですが、朝の9時から18時ということです。ただ、冬は、18時というのはもう暗くなりますので、暗くなったら専用室や体育館を利用することといたします。
対象といたしましては、当該小学校の1年生から6年生までの在校児童及び区内に在住する児童ということです。ただし、学校休業日につきましては、それに加えまして乳幼児親子あるいは中学生も利用可能としてございます。特に定員はございません。
(3)登録制でございます。利用にあたっては、事前登録制ということで、保護者が必要事項を記載した利用者カードによる登録を行うものでございます。
(4)職員配置ですが、(仮称)キッズ・プラザ及び学童クラブに子ども家庭部の担当の職員を配置するというものでございます。
それでは、次のページは図でございますが、塔山小学校の、上が東になっていますので、東側の校舎の1階の一角でございます。
その裏面をごらんください。(仮称)キッズ・プラザ塔山の改修内容、位置関係ですが、右からいきますと、網かけになっているところがキッズ・プラザ塔山の場所でございまして、学童クラブ室があります。それから、左に行って、キッズの活動室、右側が動的な活動をする部屋、左は静かに読書をしたりする静的な活動の場でございます。その左側にパーテーションを設置して、このキッズについての事務スペースを確保し、また、その下の休養スペースは少しぐあいの悪くなった子どもが休めるようなスペースということになっております。この一番左、縦の破線がありますが、ここは間仕切りをしまして、学校とキッズを区分けをするということです。ここの部分は、現在、事務室の隣は玄関になってございます。そこに表示はありませんが、この北側と南側はいずれも入り口になってございまして、北側の門から入って、ここが通路になって校庭に出るという形になっています。それから、仕切りとしては、この図の一番右のほうに、やはり同じように黒い破線になっておりますが、ここもキッズとほかの学校との場所を分けるということで、簡単な仕切りですが、キッズが開いているときにはここを仕切ると。授業が終了したらここを閉めると。キッズ終了のときには開けるというような形になってございます。
改修内容は、クッションフロア、ビニールクロス、パーテーション設置等々でございます。
簡単ですが、以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
江口委員
こういう方向性を出して学校を使って放課後やることに関しては、私は別に異議を申し立てるつもりはないんだけれども、子ども家庭部の事業として学校内に入ってきて、授業が終了してから18時までと、土曜日はともかく平日の場合そういうときに、学校の教職員とのかかわりというのはどういうふうになってくるのか。建物の中はそうやって仕切られていても、校庭等を使ったときに、じゃあ教職員は何もしないでいいのかとか、という問題とか、その辺はどういうふうになっているのかすごく心配なんです。その辺ちょっと教えてください。
寺嶋学校教育担当課長
従来、このいわゆる放課後の校庭は遊び場開放という位置付けで、子どもたちが自由に遊んでいる。それは当然学校の所管、管轄の中で、事故が起これば学校が責任を負うという形になっています。このキッズが導入される学校につきましては、遊び場開放という形がこのキッズ・プラザ事業ということの一環になりますので、すべて子ども家庭部の所管ということでございます。日曜日も遊び場開放を行いますが、そこも子ども家庭部の所管ということで、基本的には、体育館も若干含みますが、この校庭については、子ども家庭部の事業に参加してもらうということになっております。(「だれがですか。教員が参加するの」と呼ぶ者あり)教員のかかわりにつきましては、教員が小さい子どもたちと遊びたいとか、かかわりを持ったりすることはもちろん従来どおりあるわけでございまして、キッズに参加したい子どもについては、所要の手続をしてキッズの事業に参加するということになります。
江口委員
よくわからないんだけれども、今度の場合は、学校の中にそういうものがきちっとした形で施設として置かれるわけじゃないですか。そこに教職員もいるわけですよね、放課後は。自分たちの担当する子どもたちがキッズ・プラザに来て、学童クラブの場合は、通常の今までの児童館事業の中の学童という意識を持っていれば構わないんだけれども、キッズ・プラザの場合には、そういう形で、18時まで残って遊んだりいろいろしたりということになったときに、先生たちがそこの現場にもいるわけですね、別なところに。そういうときに、これは子ども家庭部の事業だからといったときに、先生たちがどこまでかかわれるんだろうか。逆に、子どもたちからすれば、子ども家庭部だろうが教育委員会だって区別がないはずで、そこの学校に教職員がいるときに、先生一緒に遊ぼうよといったときに、どこに管理が、責任があるのかといった問題があるときに、先生たちが子ども家庭部の事業を手伝うのかといったらそれはとんでもない話でありまして、やはりその辺は、放課後の連携ということからすれば、相当先生たちに負担がかかってしまうのではないかという心配があるわけです。特に小学校の場合、先生たちは大変忙しいようですから、そういう意味では、そこまで学校に来られて、そういう一つの事業が対応できるのか。
心配なのは、こういう話は管理職、校長、副校長とかそういう人たちと話しているのが多いんだけれども、現場の本当に先生、せめて学年主任ぐらいの先生たちと本当にこれを話し合って、中野区としてはこういう制度を導入して子どもたちの育成を図っていきたいということがなされているのかというのが非常に疑問なんですよ。そういうこともしっかりなされて、本当に現場にいる、それこそ担任を担当する先生たちもよくこの事業を理解して受け入れたのかどうか、その辺も含めてお答えください。
寺嶋学校教育担当課長
もとよりこういったような事業を学校の中で進めるに当たりましては、教育委員会と子ども家庭部と十分な連携をとってございます。
また、校長先生方に対しても、校長先生の集まりに子ども家庭部としても何回も説明をして、校長先生方には十分な理解を得ていただいているというふうに思っています。
例えば、この塔山につきましては、「学校に集合!」というような事業を現在やってございまして、そういった中で学校とのかかわり合い、キッズになったときのさまざまなやり方等について教職員の方々にも十分に御理解をいただきつつあるというふうに考えているところでございます。
江口委員
そうじゃなくて、実際、教育委員会は、その現場の教員のことというのはつかんでいるんですか。学校長を通じてやっているだけでしょう。だから、そういう意味で、このことが本当に理解できた上でやっているのかというのは非常に疑問なので、それをお答え願いたいと言っているのは、基本的に、この施設の中で、キッズ・プラザの何か事業をやるならいいけれども、基本的に晴れれば、ほとんどグラウンドを使うということが圧倒的に多いと思うんです。1年生から6年生まで、対象者は登録するといるわけですから。そうなれば、通常、子どもたちの心理とすれば、職員室に先生がいれば、先生遊ぼうよということが大体一つの合言葉として出てくるわけです。ところが、事業は子ども家庭部がやっていて、今度、遊びの担当は教育委員会の先生って、そんな矛盾したことはないので、本来だったら、教育委員会がやるんなら教育委員会がやる、子ども家庭部がやるんだったら教育委員会はタッチしないとか、そういうような形のわかりやすい制度にしないと、現場の先生は混乱しますよ。やっているのは子ども家庭部なんですよ。でも、協力してほしいと要請しているのは教育委員会に要請しているというか、現場の先生に要請している。そんなことで、このことが継続できますか。校長先生がいいって言ったって、これは校長先生が担当するんじゃないんですよ、子どもたちは。ほとんどは学年を担当している先生たちなんですよね。そういうことの混乱は大丈夫だって自信を持って言えるんですか。塔山の場合は事前にやってきたから大丈夫だとあるけれども、土日以外は毎日続くんですよ。大変な負担ですよ、学校側とすれば。その辺はどういうふうに考えているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
先ほどお話がありましたとおり、塔山につきましては、キッズに類似の事業というものを現在行ってございます。そうした中でさまざまな問題点も克服しながら行っているところだと聞いてございます。子ども家庭部のキッズ事業を学校の先生が手伝うとかそういうことではございません。学校の先生が子どもたちと遊びたいときには、これはキッズとは離れてそういったようなことをやってはいけないということではございませんので、そういった意味で、なかなか新しい試みですので、すみ分けが難しいところではございますが、子ども家庭部とも学校とも協力しながら進めていきたいというふうに思っています。
江口委員
私が言っているのはそういうことではなくて、子どもたちの心理からすれば、子ども家庭部の事業としてやっていたとしても、学校内にいてグラウンドにいたら、だれを呼ぶかといったら先生を呼びますよ。そのときに、先生が、これは子ども家庭部の事業だからそっちでやってくれというわけにいかないでしょう。違いますか。そういうことを現場の先生がわかっていてこの事業が、子ども家庭部でいろいろ打ち合わせしました、校長先生と打ち合わせしてうまくいくと思いますと言うけど、現場の先生のそういう声というのはちゃんとつかんでいるんですかということなんですよ。まして、学校内にこういうものをつくるときに、最高責任者は校長先生でしょう。そういう責任のもとに事業が行われたときに、これは子ども家庭部の職員がやるんです、いや、これは学校の先生がちょっとかかわってくださいというわけにいかないので、本来だったら教育委員会がやる事業だと私は思っているんですよ。だけれども、子ども家庭部に持っていっちゃったじゃないですか。だから、私がそういう矛盾が出てこないですかと言っているのは、連携とっていると言うけれども、役所の中で連携をとっているだけでしょう。現場でどうやってとれるんですか。職員同士でとれますか。だから、そのことを確実にクリアして、この事業はまず塔山から始まるのかということを心配だから聞いているんです。自信があるんだったら自信があるって言ってくださいよ。
竹内教育委員会事務局次長
このキッズ・プラザの事業、放課後の事業でございます。これにつきましては、今、委員からもお話があったように子ども家庭部が進めているわけですが、委員からお話があったように、たとえ教育委員会がやったとしても、やはり学校がその事業を運営するわけではないんですね。ですから、教育委員会がやるか、子ども家庭部がやるかは別にして、まずは学校の放課後の事業ではないということがございますので、そういった意味では、まず、学校の教員自体がこの運営に直接かかわる、負担になるというようなことは、まず運営の中ではないというふうに考えてございます。
むしろもっと積極的に、学校の教員が、子どもたちの遊びの場でございますので、その場に、学校の教員も子どもたちとともに遊びの場に参加するということが積極的に行われるということが、それはとてもいいことだというふうに思ってございます。
このキッズ・プラザの運営につきましては、学校も含めて運営についていろいろ協議する場を用意する考えでございますので、そうした中で、子どもにとってもよりいい形で、また学校にとってみれば、放課後の子どもたちの姿が同じ学校の中で見て取れるということがございますので、そうした意味からも、よりいい学校のかかわり方というようなことも協議して進めてまいりたいと、運営していきたいというふうに考えてございます。
江口委員
では、基本的に教員がこの事業に関しては参加しなくてもいいということでもいいんですね。その教員の立場によっては、私は参加しませんと。子ども家庭部がどうぞおやりくださいでよろしいんですね。
竹内教育委員会事務局次長
運営の中に教員が組み込まれている、要は教員が入らなければこの事業は運営できないということでは、この仕組みは考えてございません。
江口委員
だから、タッチしなくてもいいんですねということですね。
竹内教育委員会事務局次長
遊び場の運営自体は教員がタッチしなくてもできるような形になってございます。
ただ、より、何といいますか、子どもたちが放課後を過ごしているわけですので、そこで学校として、また教員として、子どもたちの姿、また子どもたちと一緒に触れ合うということは、これは必要に応じてということもございましょうし、積極的にかかわってくるということがいいのかなというふうに思ってございます。
江口委員
そういう答えだともう一つ聞くことになる。勤務時間からすると、6時までというのは勤務時間ではないですよね。そうすると、そういう部分のフォローというのは、今もう教育委員会として学校側には打ち出しているんでしょうか。
教員の勤務時間は6時ではないですよね。そうすると、自分の勤務時間を守れる人で、きょうは自分は早く帰れるといった場合に帰ったって、子どもたちは6時までいるわけじゃないですか。そうすると、先生の立場としてそれより早く帰れますか。教員の立場として、自分たちの子どもが、キッズの事業であるけれども、自分の学校に残ってさまざまな遊びだとか、残ってくれていると、頑張っていると、そういうときに先生がさよなら先に帰るからって、例えば研修とかそういうのがあってどうしても帰らざるを得ないならともかく、帰れないでしょう。そういうこととか含めて、またそうやって関係しなくてもいいって言っても、子どもが呼びにくれば、先生一緒に遊ぼうよと言ったときに、私はできませんよと言うわけにいかないじゃないですか、目の前にいるんだから。まして職員室に入れるわけでしょう。そういうときの子どもとの関係を先生が大事にするとしたら、やっぱりそこに接触するだろうと思うんです。そういうときに、事務量だって、学校だって、大変だ、大変だって言っているわけでしょう。そういう時間を割いて先生が使うわけだから、そういうフォローはできているんですかということです。支援体制は、もしそういう場合に、先生に負担がかからないようなことも学校側には打ち出しをしているのかどうかということなんです。校長先生ではないですよ。現場の先生に対してどう助けるか。
竹内教育委員会事務局次長
教育委員会として、今特段にそういった勤務時間を超える部分について何らかの保障といいますか、場合によっては、そういったことというのはしておりませんけれども、これはある意味、そういった意味では、放課後の子どもたちとのかかわりをどう持っていくかということだというふうに思ってございますので、職務命令に基づいてそういったことをやるということではないのかなというふうに考えてございます。
伊東委員
まずこの塔山小学校のキッズ・プラザに必要な諸スペース、この位置に配置した理由について説明いただきたいんですが。
寺嶋学校教育担当課長
まず、玄関、このキッズ・プラザの大きい図ですが、一番左側が門、玄関に近いということで出入りがしやすいということ、それから、こちらの右側のほうになりますが、体育館がございますので、体育館とも近い、それで校庭にも面しているということで、この場所ということです。
伊東委員
従前、学校の使い勝手としてはどういう動線で体育館を利用されていたんですか。
寺嶋学校教育担当課長
この見取り図の詳しいほうでいきますと、この右側の突き当たりのところから出て、それから体育館のほうに行くといったような動線だというふうに理解しております。
伊東委員
全体の教室のレイアウトがよくわからないんですけれども、多分、今まででしたらば、一番左のこれは学校事務室ですよね、白いのは。その前を通って、今回キッズ・プラザになるところを通って、図工室の間を通って、渡り廊下を通って、体育館に行くという利用だったと思うんですけれども、キッズ・プラザがオープンした後は、ここは体育館を利用するときには通らないんですか。
寺嶋学校教育担当課長
先ほどさくで仕切ると、それはキッズとそれ以外ということでございましたけれども、体育館に行くときにはここも通って体育館に行く場合もありますし、また、その校庭を通って体育館に行く場合もあると思います。
伊東委員
要は、仕切ると説明がありましたけれども、結局、学校の授業中の児童とキッズ・プラザを利用している子どもたちというのは、この廊下においては錯綜すると。要するに、仕切りも何もないような状態になるわけですか。
寺嶋学校教育担当課長
この図工室等で授業がある場合もございますので、今、委員の御指摘があったように、両方使うというような形になります。
伊東委員
逆な面で、例えば学校が全部終了して、授業が終了した後、先ほどの左側の破線、右側の破線、仕切ることによって、要するに、子どもたちは学校の教室内、建物内を自由に移動することは防げるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
例えば、この玄関のところの左側のほうを仕切ることによって、学校の授業が終わった後は学校の中には行けないという形になってございます。
伊東委員
あと1点。塔山の場合は、今までの児童館の活動の中で放課後の子ども教室の事業のときに第2校庭、要するに一段高い校庭を割と有用に活用して事業展開してきたという経緯があったと思うんですけれども、今回、この位置にするということは、第2校庭と一番距離の離れたところ、要するに校庭よりも体育館を重視してキッズ・プラザのレイアウトを決めたということなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
第2校庭を使わないということではなくて第2校庭も使いますが、体育館も含めて校庭全部を使うということで、こういったような場所に設置したものでございます。
伊東委員
いろいろ伺ったんですけれども、学校教育上に関して言えば、やはりこの場所に持ってくること自体は多くの課題を積み残したということにはなっていないんですか。教育委員会としては、このレイアウトに関してどのような見解をお持ちですか。
竹内教育委員会事務局次長
これは学校現場も含めて、学校としての管理のしやすさ、それから子ども家庭部にとってみればキッズ・プラザを設置したときの利用勝手のよさ等含めて、全体的に考えてこの位置が一番いいということで、これは了解の上で、この場所に決めたところでございます。
伊東委員
今後、キッズ・プラザ、ほかにも多く開設されていくと思うんですけれども、そのスペースの設置のための基準みたいなもの、要するに優先度だとかというものというのは、何か明確なものはおありなのか。
それと、先ほどの江口委員の質問でも、教職員との連携、学校側との連携ということ、この図だけだとよくわからないんですけれども、まず職員室というのはどこなのか。そういう連携も含めて、先ほど質問したように、スペースを設置する条件というものはおありなのか。
寺嶋学校教育担当課長
塔山の場合には職員室は2階にございます。今後、キッズ・プラザを設置していくときには、やはり学校の事業、学校という環境と少し違ったような環境というようなところ、それから安全面を考え、それから三つばかり部屋が要りますが、その三つばかりの部屋をまとまってとれる場所というようなところで、今後そういったところを候補にして考えていきたいというところでございます。
平山委員
別紙2で見て、消火器とか非常ベルというのはどこについているんですか。
委員長
質疑の途中ですが、休憩いたします。
(午後4時13分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時13分)
それでは、質疑を続行いたします。
どなたがお答えいただけますか。
寺嶋学校教育担当課長
この図では出てございませんが、真ん中ほど、あるいは少し右側のところに非常ベルと消火器が設置されているということでございます。
平山委員
すみません。この点線の中に、枠内にあるという認識でよろしいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
はい、さようでございます。
平山委員
あと、トイレなんですけれども、このトイレは児童がもともと使用するトイレでよろしいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
児童用のトイレでございます。
平山委員
今後、中学生も乳幼児の親子の方々も御利用されるということなので、トイレはちょっと利用者の方の御意見も聞きながら将来的には改修も御検討されてはいかがかというふうに思うのと、一つ心配だったのは、要は学校の一部を使いました、ただ、あくまでも学校の一部を使っているんですけれども、別な事業を行いますというときに、この別な事業の部分だけできちっと防災の体制とか、災害の体制というのができているのかなというのが非常に不安でして非常ベルの件だけお聞きをしたんです。そういったこととかというのは、これは子ども家庭部としてしっかり考えていらっしゃるというふうに、この場で質問していいのかわからないんですけれども、認識でよろしいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
それについては、当然、子ども家庭部と私ども一緒に考えてしっかりしているところでございます。
また、このキッズ・プラザの運営については、運営委員会というものを設けておりまして、校長や教員も含めて、その運営については常に話し合って問題点を改善していくというような方向で考えております。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
それでは、4番目、学校給食費の未納についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
それでは、学校給食費の未納につきまして御報告いたします。資料(資料6)をごらんください。
これは、平成19年度について未納があった学校14校でございますが、そこについてアンケートをとったものを集約したものでございます。
まず、学校給食費の未納件数と金額です。
未納校数、小学校10校、中学校4校で、合計14校です。ちなみに、平成18年度は16校でしたので、2校ばかり減ってございます。未納者数は、小学校21名、中学校11名で合計32名、これは平成18年度と変わりません。未納金額ですが、小学校61万8,460円、中学校47万4,400円ということ、合計で109万2,860円です。これは、平成18年度は98万2,759円でしたので、若干未納の額はふえたということでございます。
次に、未納の理由でございます。大きく分けて、経済的理由と保護者の意識の問題、あるいはその他ということです。なかなか両方の場合があったりして分類はしにくいんですが、一応分類をさせていただきました。
経済的理由としては、32名中19名、大体6割ぐらいということです。多いのは、就学援助を受けたいんだけれども、所得を申告していないために所得証明が入手できないので就学援助が受けられない。あるいは、申請したんだけれども、収入オーバーだった。あるいは、就学援助を学校のほうで勧めたんだけれども、保護者の方でいまだ手続をされていらっしゃらない。あるいは、その他、就学援助という話にまではいかないんですが、経済的困窮によるらしいというものです。あるいは、会社が倒産して、財産の処分等々ままならないというようなところがあります。
保護者の意識としては7名でございますが、お金はあるけど払いたくないという方も1名いらっしゃいますが、生活費に先に回してしまう、これは経済的理由に当たるのかもしれませんが、先に回してしまったので、ちょっと給食費まではないとか、あるいは、あまり給食費とかそういう子どもの学校生活に、これは本当に関心がないということはないと思いますが、学校からの働きかけの中ではそういったような印象を持つような保護者の方もいらしたということです。
その他6名です。やはり多いのは、なかなか連絡がとれないというようなことです。2番目は、生活保護の受給者であろうかと思いますが、生活保護の場合には、学校に給食費が行くのではなくて本人に渡されます。ただ、その本人から委任状があれば学校の口座に直接入るというようなことがございますので、そういったようなものを利用したということで、その利用する前のことについては、あまりお答えがないということ。それから、給食費は口座振替で、口座から引き落としという方法をとってございますが、その口座を設けていただけないとか、そういったようなところがあるのが未納の理由でございます。
次は、未納がある場合に督促をするわけですが、どのような形をとっているのかというのがそこにありますとおり、文書督促、電話督促、家庭訪問、個人面談ということでございます。やはり一番多いのは、文書と電話ということです。担当も、学校によってさまざまでございます。担当者に書いてあるのは多い順に書いてございまして、例えば文書督促では、事務職員、校務主事、校長が一番多いということです。時期的には、毎月、納入状況の報告が来ますので、それを見ながら未納確認後直ちに、あるいは1カ月置いてといったところが多いところでございます。電話ですが、いきなり電話ということはなくて、まず文書督促をした後、それでもお支払いいただけない場合に電話をしているというケースがほとんどです。これは、担任、事務職員、副校長、校務主事、こういったような順番で実際は担当しているようでございます。家庭訪問、文書や電話ではなかなかお支払いいただけない、あるいは連絡がつかないということもあろうかと思います。そういった場合には、家庭訪問をやっている学校が半分ぐらいあります。こういったことに関しては、校長、副校長が中心になってやっているところです。個人面談というのは、家庭訪問の逆でございまして、学校に来ていただいてお話し合いをしながらというふうな形で、これも校長、副校長が主にやっているというような実情でございます。
簡単でございますが、以上です。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
江口委員
これは、全国的にこういう問題が出ていて話題には時々なるわけですけれども、中野の教育委員会では、この未納対策については基本的にどういうふうに考えているのか。
寺嶋学校教育担当課長
未納率としては、中野はむしろ低いほうでございますが、やはり未納の存在というのは放ってはおけないというふうに思っています。基本的には、これは学校の食材費のための、いわば公費でない私費という扱いになりますので、直接どうということはできません。ただ、学校給食を運営するためには欠くことのできないということがございますので、学校が徴収することについて、教育委員会としても支援をしていくというところでございます。
江口委員
具体的な支援の仕方を教えてくれますか。
寺嶋学校教育担当課長
未納の状況等を集計してお知らせする。あるいは、こういった学校でこういうふうにしたので未納が解消できたというような例があれば、そういったものをお伝えする。給食運営委員会等あるいは校長会等について、こういったことについて情報提供するというようなことでございます。
江口委員
実際には、本当に生活困窮で払っていないというのは、私自身の経験では少ないと思っているんです。例えば、経済的理由といっても、要は就学援助を受けられれば問題ないんだけれども、申告していないから受けられない、所得証明がつかないからだめだというのがあったわけじゃないですか。だから、じゃあ、こういう人たちが生活が困窮なのかというとそうではない場合もあるわけです。ただ、申告していない。だから、証明がとれないから申請ができないとかね。要は、こういう問題を含めて全体的にいくと、最終的には、在校でお金を払っている子どもたちに影響してくると、全体の給食で。この間も言ったように、イチゴが三つつくのが二つになったとかということ、そういうことがだんだん出てくるんだと。教育委員会は支援していると言いながら、小学校で未納の子が中学校に来たときに連携がとれていない。そのまま小学校未納、それで中学校に来てもそのままが未納という、そういうケースもある。そういうことなんだったら、事前に、中学に入学するときに、入学するときはチャンスですから、きちっと親に対することをしていかなければいけないのがやれない。ただ、そのままずるずる行って、ずっと来ている。その辺が、本当に支援しているのかというのが1点です。
もう一つは、本当にこのまま、教育上、お金が払えないからとか理由が全然わからないで、本当に明確的に厳しいという以外の子どもたちが、黙って毎日食べていいのかという問題を教育委員会はどういうふうに考えるのか。この辺もやっぱり教育委員会である程度方針を出していかなければならないのではないかと思うんですけれども、まずその2点、いかがですか。
寺嶋学校教育担当課長
まず、その連携、委員がおっしゃったような小学校での実績について、それを中学校に伝えるということは、ある意味では、そういった中学校の側のほうでもそれなりの準備ができるということで有用かと思います。それについては、今まではそういったような情報を特段に与えていることはいたしておりません。
2番目の給食を食べているのにという話です。これはやはり、なかなか子どもにとっては楽しい給食でありますし、また、それが払えていないかどうかについても、話も知らないということのほうが多いかと思います。子どもをもちろん傷つけない教育的な配慮をしながら、やはり当然払っていただくもの、現実に食べているわけですから、そういったものはきちんと払っていただくように教育委員会としても強く指導していきたいと思います。
江口委員
教育的な配慮というのが非常に難しいのは、私は十二分に承知しているんだけれども、そのままお金を払わないで、例えば中学校だったら3年間、小学校だったら6年間、通してずっと払っていないとは限らないかもしれないけれども、教育的にそれが本当にいいのかどうか。そういう家庭で育った子どもが本当に立派な成人になっていくのかというと、私は疑問に思うんですよ。やっぱり、特に中学生の場合なんかは、自分の親の生活状況が厳しかったら厳しいということをわかるはずなんだから、そういう中で、あとは教育委員会がどれだけの援助ができて、給食をしっかりみんなと一緒に楽しんでいくことができるかというのを、私は本当の対応として考えてほしいんですよ。本当に厳しいなという子どもたちには、どういう形でやれるかということを配慮して、それこそ差別のない形をとっていただくことができるはずなんですよ。そんな大勢な人数でもないんだから。
だから、そういう意味で、これは、例えば文書だとか電話だとか、基本的には先生方とか担当者が家庭に行かなければいけないんですけれども、家庭に行くときにはどうするかというと、親御さんがいるときというのは、一般的には夜なんです。そうすると、夜というのは子どもも帰っているんです。そうすると、学校の教職員がそこに行くと、子どもは何で学校の人が来たのと必ず聞かれるわけです。ところが、そういう親は、おーと言っているんでしょうけれども、それは教育上からするとあまりいいことではないわけですよ。学校の先生が家庭に来たということは、子どもは何かやったのかということなんだから。だから、そういう意味からすると、もう少し赤裸々にこの問題を教育委員会が方針を考えて取り組んで、私は中学生だったら、親子面談じゃないけれども、一緒に、君の家はこういうふうになっていて、お父さん、お母さん来るんだけれどもということで、さあ、どうしようかと一緒に考えてあげながら、その子たちに救済の手を伸ばしていくというそういう方針を打ち出してもいいのではないですか、もうそろそろ。教育委員会がもう少し積極的にやって、学校任せでやるということにしないでやっていったほうがいいのではないでしょうか。だって、私費でやっているどうのといったって、基本的に学校給食を管理しているのは教育委員会じゃないですか。じゃあ、中野の中学校、小学校、自校でやっているやつは自分たち好きなようにやれますか、できないでしょう。それはずるいよ。そういうのは学校にやるんじゃなくて、それだったら、学校に全部自由に給食させればいいじゃないですか。違うでしょう。そうしたら、学校によってはレストランを入れるかもしれないですよ。どこか、レストランの企業を。そうじゃないんだから、ちゃんと管理はしておきながら、こういうことに関しては、あなたたち学校の問題だよというんで、PTAの会長なんか困るんですよ、かかわっているんだから、会長さん、学校給食委員会には。最後には、決算の判こを押すんですから。そういうことからすれば、もう少し教育委員会で、今のうちこういうことをやっておかないと、これからますます厳しい時代が来たときに、また、多分来年度ぐらいから給食費を上げなければならないという問題が来たときに、ますます親御さんからすれば大変、だけど、それを中野の教育委員会としてはできるだけ抱え込む体制ができているようにしなければいけないので、その辺をもう一度聞かせてください。
寺嶋学校教育担当課長
親子でその実情を話し合う、学校を交えて話し合うということにつきましては、なかなかそれぞれの家庭の事情もございましょうし、なかなか難しいのではないかというふうに思っております。
ただ、こういったことについて、教育委員会としても学校に任せているというだけではなくて、さまざまな徴収のやり方、その中には、例えば強制的な法的な手続などもこちらのほうで十分に研究しながら、学校を引き続き支援していきたいと思います。
江口委員
本当に支援していますか。本当に学校長は教育委員会にこのことを相談しますか。相談しにくいんじゃないですか。先生やりなさいって教育委員会が一声言えば、それで終わっちゃうんだから。違うはずですよ。本当に支援している実例を言ってくれますか。支援していますか。学校側が、数はこういうふうにわかっているわけですから、教育委員会だって、これは毎年つかんでいなければいけないからつかんでいるはずなのに、本当に校長先生に対して支援をしていますか。こういうふうにやれば、給食費が回収できますよって、そのやり方の問題というのは、学校が動くのは非常に難しいから教育委員会が動くシステムだって考えたらいいのではないですかということを言っているんですよ。それを子どもと親を呼ぶのは難しいと言っているんだったら、教育委員会の名で通知を出してみたっていいじゃないですか。教育委員会のほうで、これだけの人数しかいないんだから、訪ねたっていいじゃないですか。違うんですか。そんなことできなくないでしょう。大した人数じゃないんだから。そうやって、少しでも未納者を減らしていくという努力は、やっぱり教育委員会本体として私はもっと支援しなければいけないのではないかと、学校にあくまで任せているというのは、言葉では今言ったようなことを言っているけれども、私は、実際にできていると思っていないからこういうのが続いているんですよ。いかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
教育委員会のほうですべて実際に家庭訪問するというようなことは、なかなか体制的には難しいかと思います。
ただ、おっしゃるとおり、学校の努力だけでは限界がある場合も非常に多いというのは、私ども承知してございます。そういったものに対して、今後どういったような支援の仕方があるかということも考えながら、一層学校を支えていきたいと思います。
江口委員
最後に一つだけわかりやすい、これだけ未納している学校で、子どもたちの最終的な全体の予算で給食費を運営しているんですけれども、その在籍している子どもたちが、払っている子どもたちに対する影響は、教育委員会としてはどういうふうに考えていくんですか。未納者がいるおかげで、それだけのものの仕入れの値段が違ってくるんですよ。材質を落とさなければいけないのか、量を減らさなければいけないのかってやっているんですよ、学校側によっては、多いところは。それは、教育委員会としてはどう対応するんですか。学校の責任ですか。そういうことだけでとっちゃうんですか。払っている子どもたちは、どうなんですか。責任ないでしょう。そのことに対して教育委員会はどう思うんですか。
寺嶋学校教育担当課長
本来あるべき水準のものが、もちろん全体的な量はございますので、ある程度飲み込めるという場合もありますが、未納があまりにも多い場合には、やはりほかの子どもにも影響は当然出て来ざるを得ないというところがあります。そういうことはあってはならないというふうに教育委員会としても思っておりますので、学校だけではなくて、学校、教育委員会両方の責任として十分に対応していきたいと考えています。
伊東委員
お尋ねしますが、就学に必要な保護者負担、学校給食費のほかに。具体的には、例えば教材費ですとか臨海に参加するための費用、そういうものは何がありましたか。
寺嶋学校教育担当課長
委員もおっしゃったとおり、移動教室とか修学旅行、それから教材費もありますし、卒業アルバム代とか、そういったようないわゆる負担というんでしょうか、というものはございます。
伊東委員
それら必要な費用については、これらの給食費未納の方たちというのは払っていらっしゃるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
細かく突き合わせたということはございませんが、これは費用のものによっても違うんですが、移動教室とか修学旅行については未納はほとんどないというような結果をこちらは把握してございます。
伊東委員
教材費は。
寺嶋学校教育担当課長
教材費については若干未納があるということも聞いてございます。
伊東委員
そうした必要経費、必要費用について、教育委員会としては統計というか、数字として把握していらっしゃるのかどうなのか。そして、それらの未納とこの給食費の未納との因果関係だとか、あるいは集金方法の差異によって未納が多発しているのか、その辺はつかんでいらっしゃるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
最近調査したところでございますが、現金で集めるとか徴収方法も違ったりします。それに伴って未納の状況も異なる、あるいは、いわゆる学校徴収金の種類によっても未納状況が異なるというような実態がございます。
今後、そういったような、額までは把握してございませんけれども、そういったことも含めながら学校徴収金についてのそれぞれの関係を分析して対応していきたいと思います。
伊東委員
まだ十分に対応が協議されていないようなんですけれども、先ほど教材費につきましても若干の未納があるということなんですけれども、今まで議会等でこういう質問が出たときは、給食費の未納についてはいろいろと督促を重ねた中で、どうしても収納してもらえない場合は、皆さんから集めた給食費の中でやり繰りしたり、あるいは学校長が立てかえたりというような話もあったと思うんですけれども、教材費の場合は、未納の場合はどう対処されているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
私のところで把握している未納状況というのは、ある時点における未納です。また、教材費は少額であって、現金ということがありますので、給食費ほど、何というんでしょうか、流れが固定しているということはございませんので、そういった意味で、もう少し実態を把握していきたいというふうに思います。
伊東委員
本来、未納というのはあるべきではなく、また、そのために区は就学援助等の諸制度を設けているわけですから、先ほど江口委員からお話がありましたように、もうちょっと厳格に対処するという部分、特にこの経済的理由の1番に、所得を申告していないために所得証明が入手できないと、所得を申告していないということは、納税もしていないということだと思うんです。納税していない方が公費ではなく私的な費用にさらに負担をかけているという部分は、看過できない事情があると思います。ぜひこの辺は厳格に対応すべきではないかと思います。
寺嶋学校教育担当課長
本当に困っていらっしゃる方には、就学援助というものを勧奨しますけれども、そういったような形で所得を申告したくないとか、そういったようなことにつきましては、厳格に対処していきたいと考えています。
大内委員
小学校と中学校の食材費というのは幾らなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
小学校低学年、中学年、高学年とありまして、1食ですが、低学年が230円、中学年が250円、高学年が270円、それで中学校は1食300円です。これを給食の回数で掛けまして、大体190回ぐらいですが、それを年何回かで、ですから11カ月の場合もありますし、10カ月の場合もあります。大体小学校の場合は毎月4,000円から5,000円ぐらい、中学校の場合には毎月5,000円から6,000円ぐらいでございます。
大内委員
先ほどの質疑の中で、結局、未収金があった場合は、要するに集金された金額の中で全員分の食事を用意するということで、結果的に未納の児童・生徒にも、一応食事は出すということが基本的な考え方なんですね。
寺嶋学校教育担当課長
給食の中で、その子にだけ出さないということはしてございません。未納の金額的にいえば、0.18%ぐらいですので、ある程度は非常に少ない額であろうかなと思いますが、そういう事実ということは変わりありませんので、対処していきたいと思います。
大内委員
これは1年間なんですか。例えば、3月までに未納だと4月になった場合にはもう請求しないんですか。どういうやり方なんですか。
寺嶋学校教育担当課長
例えば、1年生から2年生になれば、その額は払っていただきますが、当然、1年の間に払っていただけない額は引き続き請求いたします。
大内委員
それはいつまでですか。例えば、小学校から中学校に入るときにはもうしないんですか。それはまだ請求するんですか。
寺嶋学校教育担当課長
なかなか卒業してしまうと難しいということもありますけれども、卒業しても引き続き請求は行います。(「何年間やるの」と呼ぶ者あり)何年間やっているかについては把握してございません。
大内委員
だから、未収金があるでしょう。1年たった後に、例えば平成19年度は過去18年度分までで幾らもらったんですか。わかりますか。平成10年から平成18年までの例えばそういった部分の未収金額は、平成19年においては幾ら集金できたんですか。
寺嶋学校教育担当課長
申しわけありませんけれども、調査というものは年度ごとにやっておりますので、いわゆる繰越分のどのくらい取れたかというのは、私どもで今は把握してございません。
大内委員
年度ごとに調査しているんだったら、平成19年度の未納金額があるでしょう。この中に入れちゃったということになると、この中に入れちゃったということは、未納者数が何人で、納入者が何人という数字が出てこないと。意味わかりますか。
寺嶋学校教育担当課長
例えば、平成19年度は平成19年度だけのことでございますので、繰り越しを入れているわけではございません。
大内委員
だから、過去何年か知らないけれども、過去の分もずっと請求はしているんでしょう。だから、平成19年度においては、過去の分は幾ら取れたんですかということを聞いているんです。
寺嶋学校教育担当課長
すみませんけれども、それについては把握してございません。
大内委員
把握していないってどういうことなの。じゃあ、あったお金はどこか行っちゃったの。例えば、今言ったように把握していないとしたら、すみません、お金が入ったので過去3年分払います、15万円か20万円かわからないけど払います。平成16、17、18の部分を、18年度にその学校に払いました。その学校が15万円余分にお金が入りました。それは、その年の食材に使ってしまうわけでしょう。ということでしょう。そういうことを把握していないんですか。その学校は、きょう、えらい食事がいいだとかそういう話になるんじゃないの。本当は、未納されたお金はほとんど年度またがってしまうともらっていないということなんじゃないのということ。もらっているんだか、もらっていないんだかも把握していないんですかということ。それで請求していると言ったって、だめなんじゃないの。
寺嶋学校教育担当課長
教育委員会としては、その繰り越した分がどのくらい入っているかということは調査してございません。
大内委員
それを調査しなくていいんですか。未納が幾らあった。でも、これじゃ決算の決まった額ということになるわけでしょう。この平成19年度の未納分を平成20年度は請求しているんでしょう。それを幾ら払ったかというのは、これからまだ、今平成20年度の途中だけれども、去年の分幾ら入りましたというのは出てこないんですか。それは各学校で処理してしまっているということなんですか。そういうことでいいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
ちょっとその辺の詳細について、現在のところでは把握してございません。
大内委員
だから、把握しなくていいんですか。よくないんじゃないの。だって、各学校で、もしそういった事実があったとしたら保護者にちゃんと教えなければいけないんじゃないですか。もっと言うと、この学校に関しては、申しわけないけれども、何人かの生徒の分が未納なので、1年間通して、すみませんけれども、保護者の皆さんのお金でもってもらいましたということを本当は言わないと、保護者に対してもよくないんじゃないのかなと思うんです。だめだと言う人はいないと思うけれども、極端に言えば、ある地域において非常にそれが高くなっちゃった場合とか出た場合に、区としては、一切そういったものの面倒を見ないということになったときに、その保護者から苦情が出るというか、納得いかないということで、今0.1何%だからあまり影響出ないということであったけれども、それは常識的な人たちというか、普通の人はそうかもしれませんが、それでも文句言う人はいますよ。だって、逆にこれだけ払わない人がいるのと同じように、文句言う人も絶対、0.何%なんかでいるわけだから、その未納の部分に関しては一応請求しているけれども、もらっているかどうかわからないだとか、それ本当に請求しているのかという話だよ。請求してると言ったって、でも幾ら未納分が回収できたかというのを把握していないと言ったら、本当にそれ請求しているのかって、じゃあ、どういうふうに催促しているのかといったときに、把握していないということになりませんかと。もう一度その辺をやらないと、報告できないとよくない。こういう数字を出すんだったらばよくないのではないかと思いますけれども、どうですか。
菅野教育長
おっしゃるとおりだと思います。内容については、多分、当該年度以外のものが入ってきた場合には当該年度で処理してしまうというような形になっていると思いますけれども、それについてそれでいいのかという問題とか、それから、おっしゃるように過去の年度において足りなかった分については説明責任があるのではないかというお話についてもおっしゃるとおりだと思いますので、今後ちょっと内容について整理いたしまして、もう少し教育委員会の中で論議した上で、もう少し内容についての方策について検討していきたいというふうに考えております。
いながき委員
伊東委員の質問に関連してなんですけれども、所得を申告していないため所得証明が入手できないという、これはもしかして違法行為になりますか。所得があるのに申告していないというのは。
寺嶋学校教育担当課長
国民には納税の義務がありまして、申告の義務がありますので、その限りではあまりよくないことであるというふうに思います。
いながき委員
これはきちんと強く厳しく指導しているという教育委員会なり、学校はできないでしょうから、その辺はきちんと指導しているので、指導と……。
寺嶋学校教育担当課長
教育委員会からは行いませんが、税務担当のところで申告していらっしゃらない区民の方は把握できますので、定期的に連絡をして、申告書も同封して、申告の勧奨をしているというふうに聞いています。
いながき委員
この家族、この家庭のことも税務署は把握していると。言いたいのは、違法行為を区が何もせず見逃していいのかということなんですけれども。
寺嶋学校教育担当課長
違法行為を見逃すというつもりはございませんので、直接教育委員会ではございませんけれども、税務当局のほうで、これは強力に申告をするように勧めていくというふうに思っております。
委員長
ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
それでは、5番目、教育管理職の異動についての報告を求めます。
入野指導室長
7月1日付をもちまして、教育管理職の異動がございましたので、御報告させていただきます。(資料7)
記載されていますとおり、中野区立中野神明小学校の副校長でございますが、平成20年7月1日付で板橋区立上板橋第二小学校の主幹教諭から昇任いたしまして、瀧嶋克己副校長が着任いたしました。
なお、前任の副校長でございます茂呂政孝副校長でございますが、平成20年7月1日付をもちまして、中央区立常盤小学校校長に昇任して転出いたしました。転出に伴って、私どものほうは昇任があったということでございます。
御報告申し上げます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
そのほか何か。
小谷松教育経営担当課長
口頭で、私のほうから3点ほど、いずれも事故に関連するものでございますけれども、御報告をさせていただきたいと思います。
まず1点目は、区立学校における教材費の紛失事故ということでございます。
これにつきましては、既に各委員のほうにお知らせしてございますが、その後の対応と、改めて経過につきまして御報告させていただきたいと思います。
6月11日に、区内の小学校の職員室内にあります金庫の中から、児童から集めました教材費、それから遠足に行ったときの写真代ということで集めておりましたお金約10万円でございますが、これが紛失するという事故がございました。
当日、直ちに全職員で周りを探したんですが、結局、見つからないということで、教育委員会のほうに連絡がございまして、教育委員会のほうも現場に職員を派遣して調査を行いました。また、当日、警察にも相談をいたしまして、いろいろ連絡をとったところでございます。翌12日に、正式に警察のほうには被害届の提出をいたしました。また、校長が、全教職員の聞き取り調査を行いまして、何か気がついたこと等々あるかということで確認をしたところでございます。また、その後、警察のほうから、この被害届に基づきまして、学校を訪問していろいろそういった校長からの聞き取り調査内容等々確認などしたところでございます。
それからまた、今回の件につきまして、保護者の方には、この6月11日の翌々日でございますが、なくなりましたお金の当該学級の保護者の方々にお集まりいただきまして、事の経過、また、校長から今回の件についてのおわびと、それから今後の対応についてお話をさせていただいたところでございます。また、全校の保護者の皆様には、その後、学校のほうから今回の件につきましての通知を出してございます。また、あわせて、学校説明会の場などにおきまして、校長のほうから説明をさせていただいたところでございます。
また、今回の件につきまして、学校といたしましても現金がなくなるという大変ショッキングなことでございます。万全な対応をとるように、集めたお金につきましては、直ちに、新たに今度学校のほうでも口座などを設けまして、すぐにそちらのほうに振り込む、あるいは金庫のかぎの管理等々をしっかりとやっていくといったようなことにつきまして、保護者の方々のほうに通知を出し、また、そのお約束をしたところでございます。
その後でございますが、まだこの紛失いたしました約10万円の現金については、発見はされてございません。今のところまだ新たな進展はないという状況でございますが、二度とこのようなことのないように学校としても今後保護者の方々の信頼を取り戻すということで、一生懸命やってまいりたいと思います。
また、教育委員会といたしましても、このようなことがないように、学校それぞれ必要な対応を図ってまいりたいというふうに思っております。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
大内委員
それで、補てんはだれがするんですか。
小谷松教育経営担当課長
集めたお金は私費ということで、保護者の方から責任をもって徴収したということでございますので、その補てんにつきましては学校が補てんをするということで保護者の方に御説明をさせていただきました。
委員長
休憩させていただきます。
(午後4時56分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時57分)
そのほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしければ、次のその他に移ります。
小谷松教育経営担当課長
2点目も事故に関連して、ただ、中野区ということではないんですが、去る6月18日に杉並区の小学校で、児童が屋上の天窓から落下をして、3階建ての屋上ということで、そこが吹き抜けになっていて落下して死亡するという大変痛ましい事故が発生いたしました。
これを受けまして、直ちに翌19日ですが、各学校一斉に緊急点検の実施を行いました。その結果、中野区内の小・中学校、幼稚園も含めてでございますが、今回事故がありましたような形の天窓がある学校というのは4校ございます。ただし、そのうちの2校につきましては、一つはプールサイドのシャワー室の天井に明かりとりの窓ということで、これは建物に固定式のものでございまして、ほとんど壁と同じという厚さでございます。
それからもう一つは、玄関、それから廊下がちょうど斜め屋根になっておりまして、その斜め屋根のところに明かりとりの窓がついているということで、いずれも児童・生徒がそういった危険なところに立ち寄るというような場所ではございません。
今回、杉並区で起きました同じような形の天窓につきましては2校ございます。ただ、いずれの学校につきましても、いわゆる出入りのできる屋上ということではなくて、ちょうど本校舎がありますと隣にちょうど給食室や特別教室などがはみ出している部分がございまして、そちらの屋根の上に天窓がついていると。したがって、出入りするようなドアとかそういったものがなくて、通常、児童・生徒あるいは教職員が立ち入る場所ではございません。何か天井等々雨漏りがしたときに修理するときに業者の方が上がるというような場所でございます。
一応2校ありましたので、当該の2校につきましては、ただ、しかし、子どもたちのことでございますので、予測できないような行動をとる場合もありますので、十分安全管理ということで学校のほうには特にお願いをしておきました。
また、全校に対しまして、改めて施設管理、それから子どもたちへの安全管理の徹底ということで、教育委員会として各学校に通知を出し、その徹底を依頼したところでございます。
また、念にはということで、その後、技術職員が当該の学校に参りまして、天窓のチェックをいたしまして、必要な場合については補修を行うということで、学校のほうと相談しているところでございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですか。それでは、もう1点ございます。
小谷松教育経営担当課長
3点目は、事故の報告ということで、実はこれは昨日あったことでございます。昨日の午前10時55分でございますが、小学校の給食室でガスボンベが爆発するという――携帯のものでございますが――という事故がございました。これは、アレルギー除去食用の携帯用のガスコンロ、これを炊飯器の上に、これは本当に人為的なミスだと思いますが、炊飯器の上に置いてそのままにしておいた。そうしたところ、当然、炊飯器の上に置いておきますからボンベが熱を持って爆発してしまったということでございます。ちょうどそのタイミングのときには、その給食室に人はおりませんでした。したがって、けが人とかはなかったんですが、爆風のために、給食室にございました窓ガラスが2枚破損するとともに、網戸が2枚外れるというような事故でございました。大変大きな音などもしたということで、子どもたちにも驚きがあったというふうには聞いてございます。
給食につきましては、一応その時間までにできました食材につきましてはふたをしてあったので、特に爆風等々で異物が混入するとかということはなかったということで、また、食器等につきましても、念のために給食前にもう一度水洗い、あるいは煮沸で消毒をするということをやって、給食を提供いたしました。
また、保護者の方には、昨日、全保護者あてに学校から今回のこの事故につきましてお知らせを文書として配付をいたしたところでございます。
今回の件につきまして、非常にうっかりミスというようなことでは済まされない部分もございます。そういったことで、調理委託業者には、こういった事故のないようにということで指導をし、対応を図ってまいりたいというふうに思ってございますし、また、こういったことにつきまして、他の学校におきましても、こういったガスボンベ等々の扱い、それをはじめ、給食に係ります事故のないような形での周知を図ってまいりたいというふうに思ってございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
伊東委員
先日、やはり杉並区の中学校だったと思うんですけれども、給食室において一酸化炭素中毒らしいと、まだ正式な報告はなかったと思うんですけれども。それについて教育委員会としては、各学校のほうにガスの取り扱いについて十分留意するようにというような通知は出していますか。
小谷松教育経営担当課長
今、委員からのお話にございました通知は、特に学校に対しては出してございません。
伊東委員
他の自治体において事故があるたびに通知等を乱発するのも現場としては大変なのかもしれないんですけれども、報道にあった直後の区内での事故ということもありますので、これも踏まえて十分留意されるべきかと思いますが。
小谷松教育経営担当課長
あす、ちょうど校長会などもございますし、その後にまた副校長会等もございます。そういった機会に、通知を出すだけではなくて、今回のこういった事故などにつきましてもお話ししまして、危険のないように、安全確保ということで、十分学校のほうに指導等を行ってまいりたいと思います。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
理事者のほうもございませんね。
それでは、以上で本日の所管事項の報告を終了いたします。
審査日程のその他の次回の日程について協議をしたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時06分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時11分)
休憩中に確認いたしましたとおり、次回の委員会は8月1日(金曜日)午後1時から行うということに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で、本日予定した日程はすべて終了いたしましたが、委員、理事者から何か発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。
(午後5時11分)