平成20年08月01日中野区議会文教委員会 平成20年08月01日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成20年8月1日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成20年8月1日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後5時14分

○出席委員(8名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 学校再編担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 鳥居 誠
 書記 松本 明彦

○委員長署名


審査日程
○議題
 学校教育の充実について
○所管事項の報告
 1 平成21年度国・都の施策及び予算に関する要望について(教育経営担当)
 2 東中野小学校の暫定活用のあり方について(案)(教育経営担当)
 3 第六中学校跡地施設の活用について(教育経営担当)
 4 桃花小学校体育館等改築設計プランにかかる意見・要望等の検討について(教育経営担当)
 5 平成20期中野区社会教育委員の委嘱について(生涯学習担当)
 6 その他
(1)区立小・中学校の耐震改修について(教育経営担当)
(2)啓明小学校の芝生開きについて(教育経営担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。

(午後1時01分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査は午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 また、3時ごろに適宜休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、学校教育の充実についてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 それでは、報告を受けます。
 まず初めに、1番、平成21年度国・都の施策及び予算に関する要望についての報告を求めます。(資料2)
小谷松教育経営担当課長
 それでは、平成21年度国・都の施策及び予算に関する要望につきまして、御報告をさせていただきたいと思います。
 国・都に対する要望につきましては、例年、区長会としまして、23区の意見を取りまとめて国及び東京都に対しまして、翌年度の施策、予算に関しまして意見を出しているところでございます。今年度、当委員会に関連するものといたしましては、国に対する要望で1件ございます。配付されてございます国の施策及び予算に関する要望書の13ページをお開きいただきたいと思います。
 学校教育の充実ということで、「特別区が、長期的視点を持ち、地域の実情に応じた学校教育を推進できるよう、区立小中学校教職員の人事権を特別区へ移譲すること」ということで、国に対しまして要望を提出してございます。これは、いわゆる県費負担教職員につきまして、現在、地教行法の規定によりまして、政令指定市を除き、その任命権は都道府県教育委員会に属することとされてございます。しかし、特別区におきましては、この要望にございますとおり、長期的な視点を持ちまして、地域の実情に応じた学校教育を推進できるよう、区立小中学校教職員の人事権を特別区に移譲するということを求めるものでございます。
 ちょっとこの経緯につきまして御説明申し上げたいと思います。人事権の移譲につきましては、平成17年10月に中教審の答申が出まして、その中で人事権の移譲については、中核市をはじめとする一定の自治体に移譲するということが提案されてございます。その後の教育再生会議でも同様の報告がございまして、文科省でもそれを受けまして、一時人事権の移譲について検討が行われておりました。しかしながら、都道府県あるいは市区町村等々、いろんな関係の意見が一致しないというようなことがございまして、平成19年3月の中教審答申では、この調整が非常に難しいので、今後も引き続き検討していくといったようなことで、ちょっとトーンが落ちたというところがございます。ただ、その後、昨年の11月に地方分権改革推進委員会が中間的な取りまとめというものを出しまして、再度、人事権の移譲につきまして、きちんと対応すべきであるというような意見が出されました。この地方分権改革推進委員会につきましては、ことしの5月に一時勧告が出されて、同様な提案がされてございます。これを受けまして、現在、文部科学省におきましては、関係者によります協議の場を設けまして、ことしの5月に第1回目の検討会が開かれ、6月には第2回目の検討会が開かれ、検討が行われているという状況でございます。
 こういった背景もございますが、中野区をはじめ特別区といたしましては、教職員の人事権の移譲ということにつきまして、今後も粘り強く国のほうに働きかけをしていきたいということで、昨年、一昨年と要望も出してきたわけですが、引き続き提案をしていくとしたものでございます。
 なお、国に対しましては、去る7月4日ですが、区長会の役員が文科省を訪れまして、この趣旨に基づきます要請を行ったというところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
大内委員
 今、東京都が人事権を持っているという認識でいいと思うんですけども、もし特別区に人事権を移譲するとなると、東京都の職員ということで、多摩地域なんかも同じ扱いだと思うんですけれども、どういった形で人事権を行使するというの。要するに、各区の人たちが代表で集まって人事権の話をする、あるいは別組織をつくってやるとか、そういった具体的な話というのは出ているんですか。
小谷松教育経営担当課長
 人事権が仮に区のほうに移譲されるということになりますと、基本的には各区がそれぞれ人事権を持つということになるわけですが、ただ、これまでの議論の中でも出てきておりますが、どうしても広域的な調整というものは必要だろうという考えが多勢を占めてございます。教員の異動等、各区それぞれ自分のところで抱え込むというようなことではなくて、ある一定のルールに基づいて、広域的な調整も必要であろうというようなことで、いろいろ議論は進んでおります。ただ、あくまでも、これは移譲された場合の仮定ということでございますけれども、基本的に東京都から特別区のほうに移譲されれば、各区が基本的に人事権を持つということになります。
大内委員
 基本的には、各区が採用するんじゃなくて、東京都が一括採用するということは変わらない。
小谷松教育経営担当課長
 人事権が移譲されれば、採用につきましては、各区が採用するということになります。
大内委員
 各区が採用するとなると、賃金なんかの問題、格差みたいなものが出てきたりはしないんですか。
小谷松教育経営担当課長
 今、委員のおっしゃったとおり、そういったところも当然懸念されるわけでございます。先ほどちょっとお話ししましたが、何らかの広域的な調整というものが必要ではないかという議論はございます。各区あるいは多摩の各市が共同で採用試験を実施するとか、そういったような何らかの対応というものが必要ではないかという議論はございます。
大内委員
 となると、23区と多摩地区は別なの。23区の中で広域をつくるイメージなんですか。多摩は多摩で別なの。
小谷松教育経営担当課長
 何らかの広域的な形での運用は必要だということでありますが、実際に人事権が移譲された場合、どういう形態になるかというのは、あくまでも想定のところでございますので、例えば23区で共通に採用等を実施して、多摩で一括してやるのか、いろんな方法があろうかと思います。その辺のところは、実際に移譲が俎上に上がったところで具体的な形での協議になると思います。今のところはまだ必要だということで、具体的にどういう形でというものはまだ想定のものでございます。
大内委員
 例えば21年度に要望して、21年度に移譲しますよと決定した場合、新規採用は各区で採用するけど、今までの東京都で採用された職員だとか、給与形態だとか、いろんな問題が出てくるけれども、例えば21年度要望して、21年度、人事権を特別区へ移譲しますよって実際にできるの。
小谷松教育経営担当課長
 先ほどもちょっとお話ししましたとおり、この問題につきましては、都道府県の意見、それからまた、市区町村の意見、市区町村につきましても、全国でございますので、中核市あるいは特別区、地方の市町村、いろんな思惑が交差してございます。そういった中で、今、文科省のほうでいろいろ調査といいますか、聞き取りなどをやりながら、果たして実現できるのかといいますか、そういったところの調整がされているところでございます。
大内委員
 人事権が欲しいというのはわかるんだけど、その辺のところの仕組みがちゃんとできないと、人事権だけ欲しいというふうに聞こえちゃうので、多分簡単にいかないのかなというのと、また別のことなんですけども、先生とかの希望、いろんな条件があって、なるべく中野区の学校の中で転任したいとか、あるいは何とかの区に転任したいとか、人事権が東京都にあるとは思うんですけども、そういったものはどういうふうになっているんですか。例えば中野区から中野区に行く校長先生も結構多いし、また出ていく先生もいらっしゃる、中野区の中で回っているような方も結構いらっしゃるんですが、その辺というのは、希望されて回っているんですか。それとも東京都のほうで全部やっているんですか。
入野指導室長
 区の教育委員会のほうから内申を上げまして、最終的には東京都という形になってございます。一般教員のことについては、異動要綱がきちっとございますから、何年以上だと異動ですとか、例えば初任者ですと2地区目は島への異動ですとかいうことが異動要綱できちっと決まっておりますので、それにのっとって、本人希望も加味して、東京都のほうが異動を出してくるという形になっておりますが、東京都のほうがするという形になっております。本人の希望も上げられるという状況にはなっております。
大内委員
 それで、内申というのは、具体的にどういうこと。
入野指導室長
 中野区としては、今回はこれだけの管理職の異動が見込まれるので、これだけの管理職がこちらのほうに必要であるということを出すということでございます。
大内委員
 個別の具体的な何々校長とか、そういったものはないわけね。個別な名前は出てこないわけだ。ただ、枠組みでこれだけ、今度、中野で異動する校長がいるけども、そのうち何人かは中野に残してほしいみたいなことを言っているの。
入野指導室長
 そういうような希望も都のほうへ出すような形にはなっております。
大内委員
 出す。
入野指導室長
 出すことも可能という形にはなっております。でも、最終的には、すべて都のほうの教育委員会という形になっております。
大内委員
 出すのは可能だけども、出していない、出している。別に出したって、東京都が人事権があるんだから、東京で決める。可能ですという言い方をされると、なんか言いづらい部分があるのかなみたいな。だから、例えば5人の校長が3年たったから異動しますと、この校長先生は中野区の中の転任を希望されていて、この2人は出して、この3人は残すみたいな内申なの。
入野指導室長
 私どもとしては、本人の希望と教育委員会の希望を具体的に上げることはできておりますし、名前を上げてということはする形になっております。それと、最終的には、実は東京都のほうからおよそ決まってきて……ちょっと休憩させていただいていいでしょうか。
委員長
 では、委員会を休憩いたします。

(午後1時15分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時22分)

 それでは、他に質疑はございませんか。
平山委員
 私の認識ですと、教育委員会が出す内申というのは、かなり影響力があるという言い方をするとおかしいんですけど、出した内容で通ることが多いというふうに認識しているんですけど、そういう認識でよろしいですか。
委員長
 休憩いたします。

(午後1時22分)

委員長
 再開いたします。

(午後1時24分)

平山委員
 もう一回質問しますけど、要は、今の内申の件も踏まえた上で、中野区の教育委員会として、中野区が人事権を持つということのメリットというのは、どういうふうに考えていらっしゃるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 実質的な形で教育行政を推進できると。その中には当然人事権も含まれて、区として一体的な教育行政に責任を持って推進できるということだと思います。特に教育の場合については、人が資源でございます。その資源である教員に対して、人事権を含めて統一的な指揮命令、監督、そういったものができるというのが施策を展開する上での一つの担保だというふうに思っております。そういう意味で、効率的な教育行政を進める上において、どうしても人事権というものも一つの大きな基盤だというふうに思っております。
平山委員
 ちょっとよくわからないんですけど、じゃ、別な観点からで、ということは、要するに区が採用を行うということになるわけですよね。そうなったときに、中野区にいい先生に来ていただきたいというのは、教育委員会としても当然考えられていることだと思うんですけど、じゃあ、23区の中で中野区で勉強を教えてみたいなと言われるような、希望する教員候補の方から選ばれるような学校づくりもやっていかなきゃいけないんじゃないかと思うんですが、その辺は何か具体的に考えていらっしゃるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 委員のお尋ねのことにつきましては、人事権があるないにかかわらず、中野区としてきちんと魅力ある学校づくりを展開していかなければいけないということだと思っております。当然区としては今、直接人事権がありませんので、個々に採用するということはできませんが、しかしながら、中野区によります教員の人材育成をきちんと図りながら、優秀な教員によるしっかりとした教育を中野区の中で展開していくということも、教育ビジョン等々の中でも教員の人材育成ということで力を入れてやっている部分でございますので、それは日ごろから十分意識した中でやっていきたいと思っております。
平山委員
 そういうことじゃなくて、要は中野区で採用するわけですから、いい先生にいっぱい来てもらったほうがいいわけですよね。中野区を希望してもらえたほうがいいわけですよね、中野区の採用試験を受けていただけたほうが。中野区としては、いろんな素質の方がいらっしゃって、採用した後の研修は当然あってしかるべきだと思うんですが、いろんな会社だって、採用段階でいい社員をとりたいと思うのは当然で、区としても、人事権を持つのであれば、ほかの区よりも中野区にいい先生を集めたいなと思って努力をするのがしかりじゃないかなというふうに考えて御質問しているんですが、もう一回御答弁を。
小谷松教育経営担当課長
 仮に人事権が移譲されたという仮定のもとでお話し申し上げれば、今、委員おっしゃったとおりでございます。優秀な人材を集め、そこで中野区の子どもたちのためにしっかりとした教育をやっていくというのは当然の前提でございますので、そのためにも若い人たちに中野区を希望させる、そういう魅力のある中野区としての教育を展開するということは、卵が先かというような話じゃありませんけれども、人材と施策の両輪がしっかりと絡み合って中野区の教育行政を展開していくということになっております。
平山委員
 そういったことも含めて、今後さらに魅力的な区の学校づくりを行っていかれるということでよろしいわけですね。
 もう1点なんですが、これは法改正がないとできないですよね。地教行法に明示されているものに特別区という表記が入らないと実質的にはできないというふうな理解でよろしいですか。
小谷松教育経営担当課長
 おっしゃるとおりでございます。当然法改正をその前提としてございます。
伊東委員
 教員人事の話ですので、以前から気になっていたんですけど、現在東京都で採用している教員、男女比というのはどういう形になっていますか。
入野指導室長
 東京都全体の男女比というのは、ちょっとデータとして私どもは今すぐには持っておりませんので、後日という形にさせていただいてよろしいでしょうか。都全体でございますよね。
伊東委員
 中野区でもいいです。
入野指導室長
 中野区におきましては、ちょっとお時間いただけますでしょうか。
伊東委員
 確かに、前に報道等で女性のほうが教員試験に際しまして、成績上位者が多いという、それが結果として女性の教員がふえていると。裏返してみれば、男性の教員は減少傾向にあると。保護者の立場としては、ある一定数の男性教員も教育の現場においては必要ではないかという声もちらほら聞かれますし、春の異動に際しましては、男性教員が何人減ったかというのがやっぱり話題になるような状況でもあるんですけれども。具体的に申しますと、先日も上高田小学校の臨海学園を見に行かせていただいたんですけれども、女性教員がふえることによって、それだけじゃないんですけれど、水泳の指導力が低下してきていると。あわせて、連日のプールの練習の際に、日に焼けてしまうと困るというような、これは先生から直接聞いた話ではないんですけれど、そういう声もちらほら聞こえてきていると。実際、教育の視点から考えたときに、男女比というのは、東京都のほうはどう考えているのか、あるいは中野区としてはどういう形で内申を上げているのか、その辺はいかがでしょうか。
入野指導室長
 2点についてお答えしたいというふうに思いますが、男女比については、学校長から男性教員をという希望も多く上がっておりますので、東京都のほうにもそういう希望を上げているところではございます。ただ、男女の違いというよりは、指導力の違いのほうが今、大変重要だというふうに考えておりますので、そういう意味では、男性であれ、女性であり、指導力のある教員が中野区としては一番必要かなというふうに思っております。
 水泳指導の件につきましては、昨年度の東京都の教員採用試験から、小学校の水泳指導の実技試験がなくなりました。それの経緯はいろいろございましたというふうに聞いております。つまり、応募してくる新採も減少しているということ、それから、水泳について改めて試験をしなくてもいいのではないかという判断がどこかであったんだと思うんですが、最近の採用試験項目からは水泳指導自体もなくなっております。もっと申しますと、これから新学習指導要領の移行期に際しまして、1年生から5年生までで30何時間ほどの増加がございましても、いわゆる水泳指導の時間は年間10時間とれればいいほうだということ等々があるかというふうには思っております。
伊東委員
 確かに採用面でいくと、需給関係、応募者がふえないようでしたらば、基準を緩和していくこともやむを得ないのかなと思うんですけれど、現実に例えば小学校の家庭科でなれない裁縫を男性教諭が教えているのを目の当たりにしたり、それから、書道にしても、指導に長けている先生ではない方が教えられているとかいうことも目の当たりにしていますので、そういう意味では、先ほどおっしゃられたとおり、性別ではなく、指導力だと思うんですけれど、指導力の判定基準というものを区として、あるいは都としてしっかりと持つ、あるいはそれを補う形の新たな制度というのが必要ではないかと。すべてが教員という形ではなく、別の制度でそれを補うことが必要ではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
入野指導室長
 実際、今、中野区の小学校の規模からいいますと、専科の家庭科教員が置ける学校がほとんどございません。ですので、ほとんどの学校では、5・6年の家庭科においては担任が行っている状況だというふうに思います。そして、今お話しのように、保護者や地域のお力をかりまして、実際問題としては家庭科の授業をいろいろな形でお手伝いいただいてやっている事例がございます。これからの学習の流れとしては、教師がそういう指導体制をとった上で、御協力いただくということでございますけれども、技術的な部分においては、それに長けた方々に御協力いただくという教育の方向性も出ておりますので、そういうことも中野区としては充実してまいりたいと思いますし、もちろん任せきりにならない教師の指導力というのも大事な部分でございますので、しっかりと研修も積んでまいりたいというふうに思っております。
伊東委員
 最後にしておきます。こうして国のほうに学校教育の充実という形で要望を上げて、国のほうも具体的に検討していただいているというような中で、人事権という言葉だけでなく、それを活用した制度面の充実ということで、教育委員会も積極的に発言して、工夫をしていっていただきたいと、これは要望にしておきます。
入野指導室長
 現在の男女比でございますが、中野区におきましては、小学校においてはおよそ三四、五%が男性教員でございます。中学校におきましては、五六%強が男性教員という形になっております。
委員長
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 それでは、次に、2番目ですが、東中野小学校の暫定活用のあり方についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 東中野小学校の暫定活用のあり方について(資料3)でございます。東中野小学校の跡活用ということでは、当委員会におきましても、4月、5月、考え方ということで御報告させていただきました。このたび、東中野小学校の暫定活用のあり方についての案が取りまとまりましたので、御報告させていただきたいと思います。
 資料に基づきまして御説明申し上げます。
 まず、暫定活用の概要ということで、最初に利用できる活動用途ということでございます。ここにございますように、マル1からマル5までございますが、これは現在の地域センターの活動用途、地域センター条例にこのような形で広く区民の方々の自主的な活動に施設を提供するということで記載されてございますが、同様に東中野小学校の跡につきましても、施設提供を行っていきたいと考えてございます。
 それから、2番目の利用できる施設等とございますが、これは2枚目に小学校の平面図を載せてございますので、そちらをちょっとごらんいただきながら御説明申し上げたいと思います。
 まず、東中野小学校の東側校舎の1階部分でございますが、3教室を多目的室の1、2、それから、現在家庭科室がございますが、こちらも使いまして、調理等ができるような部屋として提供していきたいと思っております。それから、北側校舎の部分ですけれども、一部分につきまして、管理人室を置くと同時に、また、トイレにつきましても、利用に供していきたいと思っております。そのほか、校庭及び体育館につきましても、開放していきたいというふうに考えているところでございます。
 それから、また、1枚目にお戻りいただきまして、なお書きとして、表の下に書いてございますが、避難所としまして、校舎、体育館、校庭のすべてを活用するということで、万が一災害等々があった場合につきましては、東中野小学校の暫定活用の部分にかかわらず、学校全体を避難所としてその用途に利用するものでございます。
 それから、3番目、利用者の要件でございます。5名以上の団体であること、また、区内在住半数以上というようなこと、それから、また、東中野地域センターに登録するということで、地域センター等の利用と同じような形で条件を示してございます。
 それから、利用できる日時でございますが、校舎につきましては、朝の9時から夜の10時までということで、午前・午後・夜間の3区分、また、体育館につきましても、朝の9時から夜の9時半、こちらは4区分で、校庭につきましては9時から夕方の5時まで、午前・午後の2区分というようなことで、年末年始を除きまして、通年を通して利用できるような設定を考えてございます。
 それから、使用料でございますが、施設の暫定活用ということでございますので、なお、その機会につきましては、3年間ということを見てございますけれども、無料ということで考えてございます。ただ、調理室とか体育館など、照明とかガスなどでかなり光熱水費を使うところもございますので、その部分につきましては、光熱水費の実費分につきまして定額を定めた上で徴収することを考えているところでございます。
 裏面のほうにまいります。利用の詳細でございますが、利用回数につきましては、特に回数制限を設けないでお貸ししていきたい、また、利用の手続につきましては、2カ月前に地元の東中野地域センターで手続をしていただく。それから、管理方法でございますが、利用承認を受けた方につきましては、当日学校に行きまして、使用時間中は常駐の管理人を置く予定でございますが、そちらの管理人に承認証を提示してかぎを受け取って、割り当てられたところで活動していただくということになります。
 それから、2番目の施設整備でございますが、暫定活用のために校舎内で使う部分とそうでない部分につきまして、一定の遮断、ロックといいますか、そういったものを設けたいと思っております。そのほか、出入り口の扉とかかぎの整備、また、現在、多目的室1、2、家庭科室を使うところにはエアコンがついてございませんので、廃止後に他の教室であまっているエアコンを移動させて、これから暫定活用する上において便宜を図っていきたいと考えております。そのほか、管理人室の整備なども行っていくと。
 それから、今後のスケジュールでございますけれども、8月の下旬でございますが、25、26、29日ということで、午後または夜間というふうに書いてございますが、これらの日程のうち、一応5区分書いてございますが、これらのうち2回程度、地域説明を行いたいというふうに思っております。そこで地域の方々から御意見などを伺いまして、そういったことを参考にしながら、10月に暫定活用につきまして決定を図って、できれば3定の時期になろうかと思いますが、御報告させていただければというふうに思っております。
 その後、来年になりましたら、4月、5月に施設の整備等を図った上で、6月以降、利用に供してまいりたいというふうに思ってございます。
委員長
 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
大内委員
 今、本来用途が3定に提出されると言ったの。要は本来用途が今の時点では決まっていない、明確になっていない。9月に本来の用途の使用目的が決まるということ。
小谷松教育経営担当課長
 すみません。私の説明が不十分で申しわけございません。暫定活用につきまして、きょうお示ししておりますのは、表題にもありますとおり、案とついてございます。この後、地域のほうに御説明して、いろいろ意見をいただいた上で、それらを参考に、10月になりましたら、暫定活用についての正式な決定を図りたい。暫定活用の正式に決定したものにつきまして、御報告の機会をいただきたい。恐らく3定ぐらいになると思いますが、そのタイミングを見ているというところでございます。
大内委員
 本来の用途が整備されると書いてあるんだけど、暫定活用じゃなくて、目的がしっかり定まるのはいつごろなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 暫定活用は3年ほどと見込んでございますので、その間にきちんとその後の活用ということで、今年度、来年度、10か年計画の改定の見直しの作業が始まりますが、その中で検討を進めながら明らかにしてまいりたいと思っております。
大内委員
 今までの流れがよくわからなかったんだけど、東中野小学校は本来、目的が決まっていないまま統合するということだったの。要するに、区民活動センターじゃなくて、沼袋小学校だとか仲町だとか、そういった目的が決まっていなかったんでしたっけ。
小谷松教育経営担当課長
 現在の10か年計画の中では、10年後の施設配置という項目がございまして、その中で東中野小学校の跡につきましては、小規模多機能型居宅介護施設というものが候補になってございます。ただ、必ずしもそれだけでこの学校のすべてを使うということは想定してございませんで、非常に大きな学校の施設でございますので、それ以外にも何らかの形で有効な活用を図っていきたいということで、それにつきましては、暫定期間、3年間を設けてございますが、間もなく始まります10か年計画の見直しなどの中で明らかにしていきたいというふうに考えてございます。
大内委員
 わかりました。あと、無料ということなんですけども、会議室、スポーツ等、要するにどんな目的で使っても無料なの。
小谷松教育経営担当課長
 基本的にはそのように考えてございます。3年間の暫定活用ということもございますので、そのような形をとりたい。ただ、先ほどちょっと申しましたとおり、体育館の使用であるとか、あるいは家庭科室で調理などで利用するようなときは、かなり光熱水費がかかります。そういった大口の利用の場合、光熱水費、実費相当にかかる部分につきましては、徴収をしていきたいというふうには考えてございます。基本的な部分は無料でございます。
大内委員
 使用料の調理室等というのは体育館も入っているということなのね。
小谷松教育経営担当課長
 現在の想定では、体育館も、あれだけ広い施設でございまして、照明もかなり使いますので、電気代もかなり食うかなということで、一応その部分については実費を考えてございます。
大内委員
 例えば地域センターなんかで会議をやると基本的に有料ですよね。学校でも夏場やれば、エアコンも使うし、地域センターでやれば有料だけど、学校でやると無料になるということになったりして、不具合というか、学校で使えば夏場はエアコンを使うし、冬場は暖房を使うでしょう。そういったものについても無料になるわけ。
小谷松教育経営担当課長
 今、想定しておりますのは、多目的室といった部屋を使って通常の集会といいますか、そういった部分につきましては、基本的には無料ということで、あくまでも3年間の暫定活用ということもございますし、特に施設を大幅に改修してということは考えてございません。今の教室に最低限の机、いす等々を入れて、そこを利用していただくということでございますので、基本的な部分については無料ということで考えてございます。
大内委員
 たしか昨年のときに使用料の改定をやったよね。そのときに人がどのぐらい配置されて、電気代がどのぐらいかかって、そうした場合にはこのぐらいの使用料を取らないと合わないということで、そういうのはこれには適用しないの。
小谷松教育経営担当課長
 今回の部分につきましては、あくまでも暫定活用ということで、特に公の施設ということで条例設置も考えてございません。学校跡施設の目的外の使用というようなことで、暫定活用を考えてございますので、この部分につきましては無料ということで、地域の皆さん方のほうに御提案をさせていただきたいと思っております。
大内委員
 暫定活用だと無料になるという考え方なんですか。それは教育委員会、経営本部のほうも全部了承しているということなの。要するに、片方であれだけ人件費から何から全部計算してきっちり出していて値上げもしたのに、学校については暫定利用だからお金を取りません、ただ、体育館については電気を使うから取ります、教室でエアコンを使うのはいいですよというと、ちょっと。要するに人も配置するんでしょう。そうしたものを割っていって計算したり、適用しないの。暫定で適用しないとなると、これからほかが暫定といったときに全部そういった考え方になるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 今回の暫定活用につきましては、経営室を中心に関係部、教育委員会、特に地域への施設提供ということで、区民生活部を中心に庁内で検討を重ねてまいりまして、今回の暫定利用という点につきましては、利用される場合の使用料は、基本的な部分については無料でという案でお示ししていくということで、その方向を固めました。
大内委員
 無料が悪いと言っているんじゃなくて、暫定利用だから無料という観点なのか、ここだけ特別だということなら、何で特別なのかということを聞いているのね。要するに、ほかのところもこれから出てきた場合、暫定利用のときは全部無料という考え方でいいんですねと。東中野小学校だけ特別じゃなくて、区民生活部が入ろうが何しようが、中野区の場合、暫定利用は無料なんですねという一つの例になると思うんだよね。それも3年間だけという期限を切っていることになると、例えば古い話でいえば、平和の森で野球場を暫定利用しているとき、あれは有料だったのか、無料だったのか。今後そういったものをやったときに、暫定だから無料にしましたという根拠をはっきりしないと、適用の仕方があいまいになって、そのたびに方針が変わっちゃったり、一回無料とすると、3年間、急にお金を取るということはできないと思うんですよね。その辺のところは大丈夫なんですかということ。これからほかの事例が出たときに、これはこうですよときっちり言えるだけの材料を持っていないと、簡単に無料にすれば喜ぶけども、ついこの間、使用料の改定のときにいろいろ細かい計算もやって、こうだとやっていたものが、今回は暫定だから適用しませんと言っちゃうと、つじつまが合わないんじゃないですかということを心配しているんですけど、本当に大丈夫ですね。
小谷松教育経営担当課長
 今回の件につきましては、先ほどお話し申しましたとおり、検討の中で無料ということで御提案したいということでございますが、当然今委員がおっしゃったとおり、これも一つの例ということになろうかと思います。その意味で、今、委員からお話がありましたような形でのしっかりとした根拠といいますか、その辺のところを整理しておく必要があるかとは思います。この後、地域の方々への御説明につきましては、無料ということで御提案させていただきたいと考えております。
江口委員
 今の件なんですけど、暫定といっても、3年あるんですね。例えば1年ぐらい次の計画が決まるまであけておくのはもったいなので、お使いになってくださいというなら無料というのはわかるんだけども、3年間というと、メンテの問題だとかいろいろ生じてきますよね。その場合には、あくまで使用を許可している以上は、行政としてはきちっと対応しなきゃならぬというふうになってくるわけですね。そういう意味からすると、果たして本当に無料がいいのか。確かに、完全に多目的室だとかそういうのが整備されていないといっても、体育館だとかグラウンドなんかはちゃんとした整備がされているわけですから、そういう問題の差ということも出てくるので、こういう方針がこれから出てこざるを得ない場合もあって想定するのだったら、地域センター条例に基づいて計算して例えば半額にしたとかそういう形で、今、区政というのは、応分の負担という形で運営しているので、これは地域開放型といっても、中野区在住・在勤・在学、全部使えるわけですから、中野区の人はだれでも使えるわけですよね。そういう意味からすれば、ある程度、暫定で3年という形をつけるのであったらば、例えば半額にするとかいうことで、公平性というのはとったほうがいいというふうに私は考えますが、いかがですか。
小谷松教育経営担当課長
 確かに御指摘の部分については、基本的な考え方というのはおっしゃるとおりかというふうには思います。今回、活用のあり方について検討していく中におきまして、基本的にはこの施設はあくまでも学校跡施設ということで位置付けまして、一般の区民の方々に開放する公の施設というふうにはしないで、あくまでも目的外の利用と、しかも年限を限った中で最小限の整備だけをやってということでございまして、そういった意味から無料ということで、ただ、少なくとも光熱水費、これはかかりますので、その部分については一定の実費負担ということを想定いたして利用いただこうかということで考えているところでございます。
 いろいろまた御意見はあるかと思いますけれども、そういったものも踏まえながら、案として今回お示しして、またいろいろ御意見をいただいていこうというふうに思っております。
江口委員
 そういう言い方をするのだったら、1番の利用できる活動用途なんていうのは、地域センターに準ずるなんて言わないで、管理のところが認めればというだけにしておいたほうがいいと思うんですよ。だから暫定なんだというふうにしないと。例えば地域センターの活動用途に準ずるということで明確に使用させるわけでしょう。ところが、地域センターを使う人たちは有料化されているわけじゃないですか。だけど、これは暫定だからただですと。例えばこれから学校の跡地利用の問題で、地域からこの学校をそのまま残してくれと。さっき言ったように、東中野小学校跡地でそういう囲いをしてくれた、門塀をつけてくれた、遮断してくれた、そういう整備だけであとは10年ぐらい使われるといったら、暫定利用になりますよ。地域としてはそれで結構ですと、わざわざお金かけてなくても、ただだったら、そっちのほうがいいんだからというような条件なんかが出てきたときに、そういうわけにいかなくなるでしょう。だから、やっぱり3年間の次の用途が決まるまでの間だけでもと言っても、ある程度の整備はしていくわけだから、例えば空調を移動するとかやるわけじゃないですか。そういうことからすると、応分の負担ということを考えたときには、そういう意味での新しい区の考え方で今までの地域センターの使用に基づいた形の半額をいただくとかいうこと。例えば体育館なんか、子ども会がおばけ大会をやるから電気をつけないからといったら、ただになりますか。極端な例を言って申しわけないけど。そうじゃないでしょう。夜間使うときは夜間で取られちゃうわけじゃないですか。そういうことになるのだから、昼間は幾ら、夜は幾ら、光熱水費は幾らと出ているわけだから、それに準じて例えば半額にするとか、3分の1は負担していただくというような形にしないと、区民全体の公平性からすると、矛盾が生じるというふうに思う。まして、すぐ近くには東中野地域センターってあるわけじゃないですか。そこを使うときに、あんな使いにくい東中野地域センターは金を取られて、使いやすい学校のほうがただというのはあり得ないですよ。その点もう一回お聞かせください。
小谷松教育経営担当課長
 今回まとめたのは、案としてまとめたものでございます。最終的に10月に暫定活用できちんと決定してまいりたいというふうに思っております。いただいた意見ということで、十分そしゃくをした上で、また地域の方々にも説明した中での意見など、きちんと斟酌して最終的な使用勝手ということで決定していくことになるかと思いますので、その中で検討させていただければと思います。
江口委員
 どっちにしても、地域に無料と説明したら、有料にしてくださいなんて言う人はだれもいませんから、それだけは物申しておきます。それでないと、今後の区の運営で、教育委員会だけが先行してしまって、これから他の部局の使用料、手数料で問題が起きると。例えば地域センターにしても何にしても、これから何年後には壊さなきゃいけないということがわかっているところは、壊すまでの間暫定なんだろうからただにしろという要求が来たら、そういう形にもなりますよ、これからの考え方として。壊しちゃうんだからただにしろという形になる可能性があるので、その辺よく考えていただきたい。
 それから、校庭なんかは9時から17時になっていますけど、夏時間、冬時間に分けて、せっかく利用するのだったら、例えば夏だったら6時までは十分使えるので、そういう使わせ方をすると。もちろん冬になって暗くなって使うことはあり得ないので、そういうふうに分けたほうが、スポーツ施設のない中野区からすればより効果的に使えるので、そういう点はなぜそういうふうに考えなかったんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 ここにある時間につきましては、一応年間を通してというふうにございますが、今の御意見も踏まえて、その辺のところはこれからの検討の中でいろいろ調査といいますか、検討させていただければと思います。
伊東委員
 お尋ねしますけども、まず、今後の暫定活用期間については、管理は区民生活部のほうが行うわけですか。教育委員会の手から一切離れるということですか。
小谷松教育経営担当課長
 今考えてございますのは、財産としては教育財産という形になりますけれども、実質的な管理ということにつきましては、地元の東中野地域センターで経常的な管理を行うということを考えてございます。
伊東委員
 そうしますと、それに伴う必要経費等も教育委員会ではなく、区民生活部のほうの予算ということになるわけですか。
小谷松教育経営担当課長
 教育財産として引き続きというふうに考えておりますので、財産の管理の部分につきましては、基本的に教育費ということになろうかと思います。ただ、貸し出しにかかる雑費といいますか、そういった部分につきましては、活用の中でのランニングコストということになりますので、区民生活部のほうで措置するということを今のところ考えてございます。
伊東委員
 そうですよね。具体的にも貸し出し時間帯、ほとんど1年通じて貸し出すということなんですけど、これには管理人等が常駐する必要が出てくるわけですから、それは区民生活部ということになるんだと思うんですけど。それともう1点、7年前でしたっけ、普通教室にエアコンを設置したのは。たしかそれぐらいだったと思うんですけど、あれはリースでしたっけ、買い取りでしたっけ。
小谷松教育経営担当課長
 基本的にはリースで行ってございます。
伊東委員
 残存契約期間というのはどうなっていますか。
小谷松教育経営担当課長
 当該ということじゃなくて、一般的な形。
伊東委員
 全部一緒だったんでしょう、設置したのは。
小谷松教育経営担当課長
 はい。
伊東委員
 そうすると、契約の方法も、すべての学校、廃校になったところは別かもしれませんけれども、続いている学校は別に構わないですよ。東中野小学校のリースの残存期間というのは。
 結局リースですと、残存契約期間が残っていて、それを必要ないということで返却するのであれば、残存期間分のリース料等をちゃんと支払って返すというような形が民間では一般的なんですけれど、学校施設のエアコンについてはどうなのかお尋ねしたいのと、それから、ほかに設備でまとめてお聞きします。この案ですと、家庭科室を調理実習等でお貸しするんだろうと思いますけど、学校の調理台というのは、高さは低いんじゃないの。一般の成人の方々が活用するには、問題は生じないか。
 それから、体育設備なんかも、バレーやバドミントン、卓球を体育施設として貸し出した場合に、そういうものはどう手配していくのかということ。
 それと、もう一つ、これは最後にしますけれど、ほかの再編に伴い廃校になったところのプールなんですけど、プールも消防水利として地域では重要な位置付けになっているはずなんですけれど、例えば桃丘、仲町あるいは六中のプールの水というのはどうなっているの。抜いてあるの、それとも水利用にちゃんと水を張ってあるの。ここはどうなるのか、それもお聞きしたいんです。
小谷松教育経営担当課長
 クーラーの件は後ほどお答えさせていただければと思います。
 まず、家庭科室の机ですけれども、今、使っている机をそのまま使用したいと考えてございます。小学生用ですので、そんなに極端に落差はないというふうには思ってございます。ただ、新しいものを入れますと、非常に高額になりますので、基本的にはいまある備品をそのまま活用した上でやっていきたいというふうに考えてございます。
 体育館の体育用具等々につきましても同様でございます。
 それから、プールでございますが、プールにつきましては、開放いたしませんけれども、水はそのまま残します。先ほど申しましたとおり、ここはそのまま避難所として活用しますし、備蓄倉庫はそのまま残しますし、今、上の階にございますけど、この際1階に移す予定でございますし、プールにつきましても、水は張ったまま、防火用の水としてきちんと確保していく予定でございます。
伊東委員
 体育施設も設備もそうなんですけれど、什器、備品類が破損したときにどうするのかということもよく考えておいてほしいということと、プールなんかは、夏場はプールとして活用しているから、今まで蚊がわいたり、ボウフラが生まれるということはなかったんだと思うんですけど、張りっぱなしじゃ同じじゃないの。その辺も含めてよく検討していただきたいなと思っておりますので、お願いします。
いながき委員
 確認なんですが、東中野地域センターというのはいつまで使えるんでしたっけ。
小谷松教育経営担当課長
 東中野地域センターでございますけれども、これは現在の長期計画によりまして、東中野区民活動センターということで、計画上は第4ステップという位置付けでございますけれども、これは平成23年度から26年度というのが第4ステップの位置付けになってございますが、その間に移転、整備を図るということを計画上、明記してございます。少なくとも暫定活用の間にそういった方向をきちんと明らかにして、新しい区民活動センターということでしっかりと目鼻立ちを立てるということを目指してございます。
いながき委員
 そうすると、こういった家庭科室はともかく、東中野地域センターがあるにもかかわらず、同じ用途で使うということですよね。今現在も東中野地域センターは利用者が多くて、全然部屋が使えないと、そういう状況なんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 現在、東中野小学校の校庭も体育館もそうですけれども、実は結構いろいろ目的外で使っているところがございますので、引き続きこの場所を一部集会機能を持つような形で提供していきたいというふうに考えてございます。
いながき委員
 3年間あるわけなので、地域センターと全く同じ用途、あるいは今、使っている用途以外の目的で使ってみようという案は出なかったんでしょうか。例えば今、10か年計画の中に入っている文化・芸術活動の拠点にする、学校の跡地をアーティストに開放するですとか、インキュベーションセンターにするですとか、そういった案が出ているようなんですけれども、3年間あるわけですから、例えば試験的にそういったものをちょっと試みてみようですとか、別の案というのは出てこなかったんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 基本的に暫定活用するにいたしましても、新たな投資を伴わない形でやっていければということで、今、委員がおっしゃったような、何らかの形で活用するということになりますと、相当程度の投資が必要になってまいります。ここは少なくとも暫定期間の間に将来的なしっかりとした活用を決めて整備を図っていくということとしてございますので、本格的な整備はそのところできちんと投資していきますが、その間は最小限の維持管理という中で、またあわせて、せっかくの施設でもございますので、活用できる部分については、区民、地域の方々に提供していくという考えが基本でございます。
いながき委員
 投資はできないということであれば、3年間というのは長いような気がするんですけれども、もしどうしても3年間必要ということであれば、暫定利用の先の利用計画をもう少し明らかにして、それにつながるような準備を進めながらしていくというのもありだと思うんですけれども、これだと、どうしても行き当たりばったり感が正直ぬぐえないんですが、正式利用につながるような利用の仕方になるんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 将来に向けて本格的な活用ということにつきましては、少なくとも暫定期間、3年間置いているわけですが、その間に地元の方々をはじめ、区民の皆さんのほうに明らかにしたいということでございます。ちょうどこの小学校が来年、廃校になるわけでございますけれども、そのタイミングの中で、これまで次の10か年計画のローリングであるとか、そういったスケジュール等も考えまして、現時点におきましては、3年の中でしっかりと検討し、明らかにしていきたいというふうに考えております。
委員長
 先ほどの伊東委員の質問に対して答弁の保留がありますが、それはいかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 エアコンのリースなんですが、基本的には継続する形でリースを行っていくということを考えてございます。
伊東委員
 今の話だと、リース料をずっと払い続ける。あと残り契約年数は何年あるの。ほかの廃校になった学校も同じことが言えると思うんですけど、例えば六中についても、何年ありますか。
小谷松教育経営担当課長
 結構期間としては長いんですけれども、何年度ということは調べないとわからないです。ちょっとお待ちいただけますでしょうか。
佐伯委員
 どうも先ほど来、暫定、暫定という言葉が何度も出てくるんですけれども、まず、なぜ4月1日以降も教育財産として残すんですか。
小谷松教育経営担当課長
 基本的には目的外の貸し出しということで、施設のあり方といいますか、その辺のところが合理的な形だろうという判断でございます。
佐伯委員
 教育財産には用途、目的が必要だと思いますけど、これはどういう用途、目的で残すんですか。
小谷松教育経営担当課長
 今考えておりますのは、学校跡施設というような形で、ちょうど今、桃丘とか六中もそうですが、それぞれ各学校の跡施設ということで、引き続き教育財産で継続を図るということでございます。
佐伯委員
 用途と目的。学校跡施設だけでは用途とならないでしょう。目的は。
小谷松教育経営担当課長
 学校として持っている施設を、東中野でいえば、地域への活用という形で目的外で使用するために……。目的につきましては、教育施設として活用するということになります。
佐伯委員
 本来であれば、文教委員会所管の施設ですよね、学校ですから。だけど、ここまでの議論が文教委員会ではほとんどされないまま、先ほど何か聞いていたら、区民生活部で云々という話もありましたけども、今回の活用の概要だって、文教にかかわる部分といったら、5番目のスポーツ、これが書いてあるだけじゃないですか。文教委員会所管の施設にもかかわらず、文教委員会での議論というのがないままにこういうふうに進んできているということが、一体この施設、学校跡施設をどうしようか、地域に活用する云々という話を盛んにされていますけれども、一体この議論はどこでされて、だれがこういう決定をしてくるのかというのが見えないんですよ。そこをちょっと教えてください。
小谷松教育経営担当課長
 暫定活用の検討につきましては、基本的には跡活用をこれから検討するということで、経営室のほうが連絡調整役ということになりますけれども、教育委員会事務局、それから、区民生活部、子ども家庭部、保健福祉部等、関係する部の中で集まりまして、暫定活用のあり方、どういう形がいいのかということで継続していろいろな話をしてきたというところでございます。
佐伯委員
 これで最後にしますけど、かつて教育財産を他の部が管理したような事例というのはありますか。今回、実質的には区民生活部がやるような形ですよね。なぜこういうことを言うかというと、まさに教育委員会として守るべく部分というのはあると思うんですよ。それを学校の施設にもかかわらず、ほかの部がどんどん、ただ、単純にいいとか悪いとかということじゃないんですけども、教育財産というものをどういうふうに考えているのかということ、基本的な考え方が知りたいので、今までにそういう事例ってあったかどうかだけ教えてください。
小谷松教育経営担当課長
 学校について、統廃合といいますか、学校再編をやったのは今年度が最初でございます。こういった大規模な施設等々について、それを廃止した後に、教育財産のまま置いて活用を図るということについてはないというふうに思います。
委員長
 それでは、委員会を休憩いたします。

(午後2時20分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時00分)

 では、3時になりましたので、15分までということで、暫時休憩をします。
 それまでの間にぜひよいお返事をいただけますようにお願いします。

(午後3時00分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時24分)

 東中野小学校の暫定活用のあり方についての報告についてですけれども、副委員長とも相談をいたしまして、休憩中にもかなりの質疑がございましたけど、この報告については、承服しかねる部分も多々あるということで、再検討を求めたいというふうに文教委員会としては取りまとめたいんですが、いかがでしょうか。
江口委員
 休憩して。
委員長
 休憩いたします。

(午後3時24分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時24分)

 それでは、先ほどの報告に関しましては、再検討を求めるということで委員会として取りまとめてよろしゅうございますか。お持ち帰りいただくということでいかがでしょうか。
菅野教育長
 大変いろいろな御意見ございましたので、こちらといたしましても、持ち帰りまして検討したいと思います。
小谷松教育経営担当課長
 先ほど伊東委員の御質問の中で、一つ、エアコンのリースの期限ということでお話しがございました。学校のエアコンのリースにつきましては、10か年ということで、先ほど委員のほうから、たしか5年ほど前に導入したのではということでお話しございましたけど、おっしゃるとおりで、残りあと5年というリース期間となってございます。
伊東委員
 5年の残存期間と、また、それを移設する、今回の場合のように特別に同じ学校内でということだったら、まだ簡単なんでしょうけれど、いずれにしても、大切な資源でもありますので、これから先のことも、残存期間、さらに再リースということも含めて、よく検討していただきたいと要望しておきます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で本報告については、先ほど申し上げましたように、再検討していただくということで終了させていただきます。
 それでは、次に、第六中学校跡地施設の活用についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、第六中学校跡地施設の活用につきまして御報告をさせていただきたいと思います。
 資料(資料4)に沿って御説明申し上げます。
 現在の10か年計画の中に、10年後の施設配置の項目がございます。その中で、六中の跡地施設につきましては、緊急的な対応が必要になってきたということから、10か年計画の改定における先行的措置ということで活用方法の変更を御報告させていただきたいと思います。
 活用の考え方でございます。10か年計画は、「十一中との統合による廃止後、野方小学校の仮校舎として一時活用」ということで記載されているわけでございますが、新井三丁目の法務省矯正研修所東京支所移転計画に伴いまして、同用地を野方小学校と沼袋小学校の統合後の新校の用地として取得し、新校舎を建設する予定であるため、六中跡地施設の、野方小学校仮校舎としての移転利用は行わないこととしたと。これにつきましては、先月、当委員会におきまして、その内容について御報告させていただいたところでございます。今後でございますが、跡地施設は売却を検討するが、区有財産の有効活用を図るため、暫定的に区内社会福祉法人及び学校法人への貸し付けを行うことといたします。
 次の暫定活用の目的及び貸し付け理由とございますが、区内にございます社会福祉法人愛成会愛成学園でございます。それと、学校法人誠美学園大妻中野中学及び高等学校でございますが、こちらのほうの両施設が、ちょうど時を同じくしてといいますか、建てかえを予定してございます。したがって、建てかえの期間、仮施設としての活用を、この六中を使って提供すると、貸し付けをするというものでございます。
 裏面のほうにまいります。
 貸し付けの内容でございます。まず、愛成学園のほうでございますが、六中の校舎部分につきまして、大体内容といたしましては、教室を三、四教室、それと給食室でございます。愛成学園が建てかえの期間中、日中の作業活動を行う場を必要とするということから、六中の中で作業活動を行う場といたしまして、三、四教室、それから、また、建てかえ期間中に、ここは愛成学園の児童、約60人ほどおりますけれども、それと職員、20名ほどおりますが、これらに給食を提供するという必要がございまして、六中の給食室を活用いただいて、そこで愛成学園の児童及び職員の給食を調理する場として提供を考えてございます。期間といたしましては、ことしの9月から来年の10月ということでございます。
 一方、大妻でございますが、大妻につきましては、建てかえ期間中の校庭の活用ということで、六中の校庭部分についての貸し付けを行います。ここで体育の授業、それから、放課後のクラブ活動ということで、校庭の部分の貸し付けを行います。あわせて、校舎につきましては、体育の授業やクラブ活動で使う更衣室、それから、休憩室といたしまして、3教室程度と考えてございますが、その部分についての貸し付けを行います。期間といたしましては、来年の4月から再来年22年の3月までというふうに考えてございます。
 それから、使用料につきましては、両法人に対しまして、有料での貸し付けを予定してございます。
 貸し付けの条件でございますけれども、施設の整備・貸付に関する管理方法等の条件につきましては、今後、両法人との調整を行っていきたいと考えてございます。また、貸付部分にかかわります施設の整備に要する経費でございますが、これは原則として借り手であります法人のほうの負担ということを考えてございます。
 それから、今後のスケジュールでございますが、この後、今月中に両法人とさらに調整を進めますが、あわせて地域への説明の場も設けてまいりたいというふうに考えてございます。
 愛成学園につきましては、9月以降、施設の整備等、9月から10月ぐらいにかけて行った後、実際に使用の開始を行う。それから、大妻につきましては、来年の4月以降という予定になってございます。
委員長
 本報告について質疑はございませんか。
大内委員
 まず最初に、活用の考え方で、今後、跡地施設は売却を検討するがというのは、具体的にどういうことなんですか。民間に売るということ、それも視野に入っているということ。
小谷松教育経営担当課長
 まだ具体的な形で相手先というようなところまで決めてということではございませんが、10か年計画策定の際にも、六中の跡地につきましては、売却も含めて検討するということになってございました。ただ、計画の策定の中では、野方小学校の一時仮校舎ということで計画上はまとめてございまして、そういったことから、六中につきましては、今後、野方小学校としての仮校舎の当てといいますか、それがなくなりましたので、売却という方向で検討を進めていきたいという、具体的な形については、今後、検討の中でいろいろ考えていくということでございます。
大内委員
 私が前から本会議でも提案していますけども、近隣の都立高校等のグラウンド用地として都に売却を図ってみてはどうかと。もしそれがだめな場合、じゃ、民間に売却する方針ということなの。
小谷松教育経営担当課長
 近隣の都立高校の用地ということも、これから一つの考え方として出てくると思いますが、具体的に相手先を特定し、どういうふうな形で売却というところまでは、まだ、ただ、売却という基本的な線に沿って検討を進めるというところでございます。
大内委員
 だから、今までは売却を含めてといったのが、今度は売却に絞られたわけでしょうと。じゃあ、近隣の都立高校が購入しないとなった場合は、民間の会社にも売却を検討するということであれば、僕は認めがたくなるんですよ。それを言っているの。だから、売却を検討するがという意味は、もうちょっと絞っていただくと、近隣の都立高校等に売却を検討するということが一つ、じゃあ、二つ目、三つ目には民間のデベロッパーに売却するということが入っているのかということを聞いている。
小谷松教育経営担当課長
 先ほど申しましたけども、現時点でまだちょっと具体的に相手先を特定してという形での想定は、まだ至ってございません。売却する方向でいろいろ検討を進めていきたいということでございまして、まだ現時点でそこまで踏み込んだ形での考えは持ってございません。
大内委員
 じゃ、何で売却だけになったの。本会議でちゃんと答弁しているものがこの紙一枚で売却に限定されちゃうような書き方になっているでしょう。だから、民間のデベロッパーにも売却する可能性があるということなの。それを聞いているんです。それはないという言い方を前にされていたの。でも今回、こういう形で特に注意書きがないということは、そこまであるということなの。
竹内教育委員会事務局次長
 用途廃止後の跡地の売却については、そういった意味では、私どもの所管ではないというのが一つございますので、何ともお答えしがたい部分がございます。私どもといたしましては、売却について検討をするということで聞いているわけでして、民間も含めてなのか、都立高校だけを考えているのかというところについては、今この段階では検討という段階ですので、具体的にはわからないということでございます。
大内委員
 この所管は違うから、あんまり踏み込んだ答えはできないということでいいですね。
竹内教育委員会事務局次長
 いずれにしましても、売却を検討するということでございまして、具体的にどこにというようなことについては、決まっていないということでございます。
大内委員
 だから、決まってからじゃ遅いから言っているの。デベロッパーに売却することに決まりましたと言われても困るから、先に言っているの。これは所管が違うので、これ以上は聞きません。
 それとあと、愛成学園と大妻中野中学校・高等学校に貸し付けをするということなんですけども、有料で貸し付けするということなので、幾らぐらいで貸すの。
小谷松教育経営担当課長
 まだ貸し付けの条件等々については、詳細に詰めてございません。こちらにあるとおり、これから貸し付け条件につきまして、十分検討した上で、条件等を提示しながら調整を図っていくということでございます。
大内委員
 9月に愛成学園はもう施設整備するんでしょう。もう8月1日になっちゃったよ。でもって、今話し合っている最中でも貸し出しますと書いちゃったら、どういうことなの。少なくとも使用料の話し合いについて、まだ折り合いも何もついていないのに、もう貸しますと書いちゃって、折り合いがつかなかったらどうするの。それも所管が違うから、これ以上答えられない。
小谷松教育経営担当課長
 最後に言ってしまえばそうなっちゃうんですけれども、どういう形で調整を図っていくかという、その辺のところについては、まだ私どものほうも詳細、承知してございません。これから調整の中で決めていくというところでございます。
大内委員
 まだ一応教育財産なんでしょう。じゃあ、有料の場合、お金というのは、教育委員会のほうの歳入で計算されるの。それとも、一般財源というか、そちらのほうに繰り込まれる。
小谷松教育経営担当課長
 現在想定しておりますのが教育財産という形で、そのまま使用を許可するというふうに考えてございますので、当然その使用料につきましては、教育の歳入ということで入ってまいります。
大内委員
 その割には折衝は全部向こう任せなの。教育委員会は全然かかわらないんですかということを疑問に思うの。まだ金額も決まっていないけども、9月に貸し出しますよということは先に入っている。でもそれは経営室かどこかのほうで全部折衝しているので、うちはわかりませんと。どこまで教育委員会が口を挟むものとは思わないけども、情報として全然持っていないというのはおかしくないですか。例えば次回、報告があったときには、金額とか全部出て、それが高いか安いか別にしても、もう出ちゃっているわけでしょう。普通、9月から貸すんだったら、そういう情報があってもいいと思う。でも、答えられないのだったら、次回、わかった時点で報告してください。
 それと、あと、愛成学園あるいは大妻中野は、基本的に電車なんですか。バスは使ったりしないんですか。バスというのは、スクールバスというやつね。要するに、近隣を走ることとかいろいろ出てくるので、その辺はどうなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 愛成のほうでございますが、移動については、基本的には歩いてくるというふうには聞いてございます。ただ、車での送迎も考えているということでございます。それから、大妻のほうにつきましては、ちょっとはっきりしないんですけども、歩きも当然あるんですが、電車を利用するとして、体育の授業など、あるいは放課後のクラブ活動の移動も考えているというふうには聞いてございます。
大内委員
 しっかりした学校ですから、変な使用方法はとらないと思うけども、そういったことも全然決まっていないの。貸し付けの条件等で、愛成の場合、9月から貸すから、もうそんな話し合いをしているわけでしょう。大妻の場合は4月からだから、まだ余裕があるからいいのかもしれないけども、9月から貸すのと4月から貸すのを今一緒に報告しちゃっているでしょう。同時契約するみたいに見えちゃうんだよね。多分、違うんでしょう。大妻のほうが後でしょう。だから、そうした場合に、地域説明会といったって、二つ一遍にどうやってやるの。多分大妻のほうとはまだそんなに詰まっていないわけでしょう。例えば土日はどうするんですか、朝何時から使用するんですか、夜何時までですか、そういったことはどうなっているの。
小谷松教育経営担当課長
 基本的には両施設とも日中フルに活用することになります。朝から夕方までということになります。愛成の場合につきましては、日中の作業活動等ございますので、今のところから寮を出まして、こちらの六中のほうに来て、日中、作業活動等に使って過ごして戻ると。給食室につきましては、朝、昼、晩と3食の提供がありますので、もう少し幅の広い時間で使う予定になってございます。大妻につきましても、体育の授業等ございますので、午前中の授業もありますでしょうし、午後もあるかと思います。それから、夕方は部活というような形で使用を予定してございます。
 両施設ともに、確かに今回一緒に御報告させていただいてございますけれども、六中の跡地についてこういう形で貸し付けができるという条件が整ったのは、野方の法務省の用地が取得できる見込みだということが6月にはっきりしたわけでございますので、その後、両施設から申し込みのあった話につきまして検討して、両施設に対しまして貸し付けすることが決まったということで、一緒に御報告の機会を持たせていただいて、これから地域の方にも御説明をさせていただくという予定でございます。
大内委員
 だって、まだ契約も何もしていないのに、貸し付けが決まったわけじゃないんでしょうという。値段もまだ決まっていないんでしょう。貸し付ける条件もまだこれからなんでしょう。でも貸すことだけ先に決まって、日程だけやっているの。地域説明もまだやっていないんでしょう。地域説明で反対を受けたらどうするんですか。9月から貸すのに、まだ条件も決まっていない。じゃ、このお盆の間に地域説明をやって、地域説明で紛糾していたらどうするんですかと。そんなのんびりしていていいのということを言っているんですけども、大丈夫なんでしょうか。また契約は別のところがやるから違うから、それ以上踏み込んだ答えはできないというレベルなの。
小谷松教育経営担当課長
 基本的な部分については、もちろんそれぞれの法人のほうに伝えてございますし、調整をやってきてございます。ただ、使用料とかまだ部分的に固まっていない部分もございますので、引き続きさらに調整を進めるということでございます。
 それから、これにつきましては、先ほど申しましたとおり、教育財産でございますので、一定期間、両法人に対しての使用を許可するという形での貸し付けということになります。
大内委員
 私が言っているのは、9月から貸すのに、そんなことでいいんですか。地域説明できるんですか。基本的な部分の条件は整っていると言っている割には、有料で幾らで貸し付けるのかもまだ決まっていないでしょう。これは基本的な部分じゃないんですか。ただ貸すということだけで、何をもって基本的な部分で話がついているだとか、ちゃんとそれでできるの。文教委員会でただ報告を受けて、地域説明会でも話が出ちゃうんですよ。私たちの知らないところで、こういう折り合いでやりましたって、おかしくないですか。文教委員会で貸し付けの条件等きっちりしたものが出て、それから地域説明会じゃないの。多分、地域説明会のときにもっと細かい話がいきなり表に出ちゃうんじゃないですか。だから、遅くないですかと。
 だめだと言っているんじゃないの。もっと急いでやらなきゃいけないのに、そんなのんびり、基本的なものは決まっていますと。貸すという基本的なことだって使用料も決まっていない。例えば大妻が使うって、朝何時から使うとか、土日はどうなのかとか、そういったことも全然決まっていないで地域説明会をやろうとしているんですか。文教委員会に何も報告なくてやられても困るんですけども。
小谷松教育経営担当課長
 おっしゃるとおり、現時点では、まだ幾らで貸し付けるということについては算定中ということでございます。ただ、もちろん、早急に示して調整を図るということになると思います。
 使用時間につきましても、基本的には、愛成学園は日中の作業活動としては朝の9時から夕方5時までということ、また、大妻につきましても、授業時間、それから、放課後の部活動の時間ということになってございます。確かに、具体的な調整をやってから報告まで非常に短い期間というようなことでもありますし、また、地域説明までの期間も確かにあまりあるわけじゃないんですけれども、基本的な部分については、既にいろんな形ですり合わせをしながらやってきているというところでございまして……。
大内委員
 何が基本的な部分なの。
小谷松教育経営担当課長
 一定の合意はされているということでございます。
大内委員
 何が基本的な部分と言っているの。別に責めているんじゃなくて、そういう言葉を使うのだったら、基本的な部分の合意がとれているというけども、使用料が決まらないのに基本的な合意も何もないんじゃないの。朝から何時まで使うから、あるいは3時までだから、土日は使わないからこの値段だとか、そういうものが相まって使用料って基本的な部分なんじゃないですかということを言っているんです。これは基本的に貸すという前提で物事が進んでいるから、それが悪いと言っているわけじゃないけども、文教委員会に報告もできない、でも地域説明会はありますといったって、ただ貸すというだけのことで、9月から供用開始するわけでしょう。きょうの文教委員会でそんな報告もできていないで地域説明会をやって、ちゃんと文教委員会で報告してありますと言われたって困るんですよということを言っている。
小谷松教育経営担当課長
 おっしゃるとおり、そういった部分というのは本当にあるかと思います。ただ、9月から愛成のほうに、また来年4月から大妻のほうに貸し出すということで、その辺のところはきちんと話をしながらやってきてございますし、間違いのないように今後も速やかな調整を図るということで進めていきたいと思っております。
大内委員
 この地域説明って何をやるんですか。いつやるんですか。何を説明するんですか。
小谷松教育経営担当課長
 まだ日程のほうははっきりと決まったわけではございませんが、8月の下旬ごろを一つの目安というふうに聞いてございます。基本的には、本日御報告申し上げている内容をベースに、地域の方々に御説明させていただくという予定でございます。
大内委員
 今までの教育委員会だと、そんな短時間、普通、10月ぐらいじゃないの、愛成学園に貸せるというのは。9月からだって、文教委員会で報告を受けたけど、いろいろ疑問点がたくさんあって、それで貸し出しが始まっちゃうわけでしょう。そんなに拙速にやって大丈夫なんですか。今まで文教委員会でこういったものをやるときに、こんなに慌ててやったことはあるか。だったら、もっと早くから出てくる話じゃないですか。前回の文教委員会で報告があってしかるべきなんじゃないですか。1か月前になって急に出てきて了承しなさいと言われたって、聞いても、基本的な部分は合意をとれているけど、私たちが聞いたことに関してあんまり答えてくれない、まだこれから詰めるといって、ちょっと無理なんじゃないの。拙速なんじゃないんですかと。それでも有効に使うということで、お金ももらってちゃんとやってもらうなら、その部分に関しては別にいいと思うけども、値段も決まっていない、何も決まっていないで、文教委員会でそんな報告をされたって受けられないんだけれども、どうなんですか。大丈夫なの。
小谷松教育経営担当課長
 確かに、実際に貸し出す直前ということで、きょうこの機会をいただいたわけでございますけれども、先ほどお話し申し上げましたとおり、六中という場所につきましては、これまで野方小の建てかえにかかわります一時的な仮校舎ということで想定してございました。ただ、六中を使わないということが明らかになったのが、一月ちょっと前というようなことでございます。そこの段階から愛成、また大妻のほうからの打診等につきまして、急遽、全庁的に検討を進めまして、決めてきたというようなところがございます。したがいまして、きょうこの機会で御報告をさせていただいたというものでございます。
大内委員
 ちょっと休憩。
委員長
 休憩いたします。

(午後3時54分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後4時09分)

 ほかに皆さん、御質疑はございませんか。
 すみません。休憩いたします。

(午後4時09分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時11分)

 他に質疑はございませんか。
いでい委員
 今回、初めて統廃合後の暫定活用ということで、貸し付けというところが出てきたんですけども、貸し付け理由の中に、社会福祉法人愛成会については、今までさまざまな福祉事業に貢献してきた、大妻のほうは、避難所協定も締結していて、今後とも区との事業協力が必要な法人であるということなんですが、例えばこういう条件を満たしているところであれば、今後、統廃合されていく、そしてまた、学校廃止条例がかかった後の区有財産というんでしょうか、教育財産目的外使用というんですか、そういったことを進めていく考えはあるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 今回の件につきましては、本当にタイミングの問題といいますか、ちょうど一月ほど前でございますが、六中が予定しておりました野方小の一時使用ということが急に消えた、その前に愛成及び大妻のほうからこういった話が出た、ちょうどタイミングの一致といったらあれですけれども、そういった部分があったと思います。今後もこういった形で前例になるのかということなんですが、少なくとも学校再編を進めていく上におきまして、10か年計画とのかかわりもありますが、統合後の廃止になった学校については、できるだけきちんと後活用ということも含めて、区民の方々にお示ししていくのが基本だというふうに思っております。
いでい委員
 そうすると、東中野小学校はどうして貸さなかったんですか。そこを貸してくれという法人が出てこなかったから、そういうことになる。
小谷松教育経営担当課長
 東中野小学校の場合につきましては、前々から学校活用している団体もありましたし、できるだけ地域のほうに還元したいというようなこともございました。そういったことで、愛成や大妻からお話をいただく前から、東中野の場合については暫定活用ということで検討してまいりましたし、当委員会につきましても、ことしの4月、5月の段階でその辺のところの報告をしてもございますし、地域説明なども既に5月の段階でやっているというようなこともございまして、そういう意味では、先ほどちょっとタイミングというお話もございますけれども、六中とはずれがあったということもございます。基本的には東中野の場合は地域への活用ということで、以前から検討してきているということがございました。
いでい委員
 そうすると、以前から話していたところは無料で、タイミングが合えば有料で貸しますということになるんでしょうか。タイミングだけでいいのか。
小谷松教育経営担当課長
 今回の両法人に対しまして、有料で貸し付けをするということでございますが、基本的には両施設とも、一定の場所、一定の期間、占有するような形で、ずっとお貸しするわけでございますので、財産としてそういった形で貸し付けする場合については、しかるべく適正な対価というものを求めるのは必要だというふうには思います。
いでい委員
 じゃ、タイミングが合えば、老人ホームだとか介護施設ですとか、そういったものの建てかえだとか、または暫定でも1年間は占有して利用するということも可能になりますね。
小谷松教育経営担当課長
 学校の場合、今回申し込みがあったのは、大きな施設でございますし、それなりのスペースをとってお貸しするということですから、ある意味、タイミングという話、先ほどしましたけども、そういったものがうまく合致するということと、それから、有料にするということについては、これだけの施設を一定の期間、相手方に占有を認めるということですから、財産の活用からして、一定の対価をいただくという考えをとっていくと思います。今、委員のほうからお話しがあったような、高齢者会館とか、そういった規模については、これまでも建てかえの期間、空き地になったところをゲートボールとかの用地として地域の方に一時的にお貸しするとか、そんなことはあろうかと思いますけれども、ある団体がある目的のために相当期間一定の場所を占有するということについては、しかるべく対価をいただいた上での提供ということが原則かなというふうに思います。
大内委員
 ちょっと話を聞いていると、じゃ、東中野小学校は暫定利用するということで、いろいろ地域の意見を聞いたりしてやったけど、六中は地域の意見を聞いたんですか。
小谷松教育経営担当課長
 検討する期間が非常に短かったということ、六中が野方の一時利用をしなくても済むということから、今回まとめたのは非常に短い期間でございましたので、まだ地域のほうへの説明ということは行ってございません。きょう報告の機会をいただきまして、この後、予定として、地域のほうにもきちんと御説明の機会を持つということを考えてございます。
大内委員
 今、いでい委員が言ったけど、例えば東中野小学校を丸ごと大妻に貸して、校舎も全部貸して、その間に建てかえをやってもらったほうが、大妻だって喜ぶし、なおかつ、あいているときに地域に貸してくださいねという条件でやっちゃったほうが、もっとよかったんじゃないのとか思うわけですよ。六中の跡地は売却を検討するって、いつの間にか言葉が出ちゃって、地域で検討も何もされていない。経営室に文句言ったほうがいいですよ。そんな勝手にやられて、それで文教委員会で報告しろといったって困りますよとはっきり言ってくださいよ、経営室に。いろいろ勝手に決められちゃ困ると。そうでしょう。だって、片方はずっと暫定利用を考えていて、結局、まだ来年の4月からなのに、今、こんなにいろいろ出ているでしょう。六中なんて、そんな話し合う場も何もなく、いつの間にかどんどん――学校を貸すのは悪いというわけじゃないよ。でもどんどん計画が練られて、いつの間にか売却を含むという言葉になっちゃって、教育委員会のほうから、困るよと、もうちょっと順序を踏んでやってくれということを言っておいてください。お願いしますよ。
菅野教育長
 いろいろ厳しい御意見がありましたことにつきましては、経営室のほうにも十分伝えまして、これから全体の調整をしてやらなきゃいけないことがたくさんあると思いますので、今後の糧にしていきたいと考えております。
佐伯委員
 もう時間も時間ですから、手短に。
 これも繰り返しになりますけど、六中の跡地の現在の用途、目的は何ですか。
小谷松教育経営担当課長
 現在は教育財産のままで、第六中学校跡施設ということになっております。というのは、3月31日に六中が廃止になりまして、その段階で六中としての用途はなくなったわけでございますが、将来的に野方小学校の一時的な利用ということを考えてございましたので、そこで、普通財産に切りかえるとかそういうことはしなくて、六中の跡施設ということで将来的になお学校として使うということで、そのまま教育財産として引き継いであるというものでございます。
佐伯委員
 今回使用許可云々という話が出ていますけども、これは使用許可なんですか、賃貸借契約なんですか。
小谷松教育経営担当課長
 行政財産のままいこうというふうに考えてございますので、したがって、行政財産の使用許可という形になります。賃貸借契約ではございません。
佐伯委員
 先ほど野方小は新たに法務省の跡地にできるという、それでもなおかつ学校のままで残しておくという根拠は何なんですか。
小谷松教育経営担当課長
 現在、仕様書などの規定でも、貸し付けの条件がかなり緩和されてございますので、普通財産に切りかえなくても行政財産の使用許可という形で支障はないという判断から、引き続き教育財産として、そのまま貸し付けを行うということを一つの判断としたわけでございます。
佐伯委員
 あの六中の地域というのは、第一種低層住居専用地域で大変厳しい規制があると思うんですけども、愛成学園がやっている作業所というのが認められる地域なんですか。
小谷松教育経営担当課長
 それにつきましては、建築担当のほうとも十分調整を図って、瑕疵のない貸し付けをしていきたいと思っております。
佐伯委員
 貸し付けをしていきたいじゃなくて、先ほど来大内委員も言っているように、9月から貸すことが決まっているんでしょう。決まっているのに、瑕疵のない貸し付けをしていくって、いつどこで調整するんですか。使用の条件って管理規則にいろいろ書いてありますよ。だけど、こういったものについて、全く明らかになされないままに、ただ9月1日から貸すということだけは決まっていると。地元の議員さんにとっては、地域から聞かれたら何と答えたらという思い、自分の地域だったら、私たちだって、とてもじゃないけど、このままで地域説明会なんて言われたら承服できないですよ。少なくともここに書かれている管理規則、さらには、建築基準法上の問題ですよ。学校施設とか交番とか公衆トイレというのは、どんな地域でも建てられますよね。学校施設ということを一つの手段として入れると変に勘繰れば、そういったことも考えられないことはないんですよ。だから、コンプライアンスと言っているときに、そういったことが本当にいいのかどうかということを教育委員会に問いたいわけですよ。そのあたりについてはどうお考えですか。
小谷松教育経営担当課長
 繰り返しになりますけれども、行政財産として貸し付けるに当たっては、特に支障ないということから、引き続きそのまま行政財産として持った上で相手方に貸し付けを行うということを決めたところでございます。
委員長
 休憩いたします。

(午後4時25分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後4時26分)

 そのほかにございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 それでは、次に、4番、桃花小学校体育館等改築設計プランにかかわる意見・要望等の検討についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、桃花小学校体育館等改築設計プランにかかります意見・要望等の検討につきまして、御報告させていただきたいと思います。(資料5)
 桃花小学校の体育館等の設計プランでございますが、これは以前、4月に当委員会におきまして御報告させていただきました。その後、こちらにございます1番、地域・保護者説明会及び意見交換会の実施ということで、児童館の運営委員会、学童クラブの保護者会、当該桃花小学校の保護者、地域・近隣の説明会等々やってまいりました。また、引き続いて桃花小学校のPTAの役員や地元町会の役員の皆さんとも意見交換などを続けてまいりました。こういった経過を踏まえまして、いろいろ地域や保護者の皆様から寄せられた意見等について、どういうふうにこれから設計の中に反映して、具体的に図面として描くかということで、一定の考え方を整理いたしましたので、その御報告をさせていただくところでございます。
 まず、1ページに体育館とございます。当初示しました設計プランの中には、シャワー室がなかったり、あるいは放送室がステージの上の階にあって、ちょっと使い勝手がいかがかといったような部分がございました。この辺のところにつきましては、設計の中でしかるべく工夫を図っていきたいというふうに思っております。
 それから、また、ここは地域の方にも開放して御利用いただくことになるわけなんですが、管理人室が当初の中では想定してございませんでしたので、この辺もきちんと設計の中に反映していきたいと思っております。説明会の中では、体育館が広い、狭いというような意見もありましたけれども、一応この辺のところにつきましては、原案どおりの形でいきたいなというふうに思っております。
 2ページのほうをごらんいただきたいと思います。キッズプラザでございます。今回の体育館の改築に伴いまして、キッズプラザを導入したいということで考えてございますけれども、キッズプラザは、今回一つの目玉といったらおかしいですが、子どもたちが自由に使えるオープンデッキというものを空間として整備を図りたいと考えてございます。どうせつくるなら屋根をつくってはどうかとか御意見いただきましたが、それも設計の中でいろいろ考えてみたいと思っております。
 それから、中にはオープンデッキは要らないのではないかという御意見があったんですが、これについては、桃花小学校だけではなくて、ほかの学校にも共通したことなんですが、キッズプラザを学校の中に入れていくということになりますと、学校が遅い時間に授業をしているときのいろんな影響等々につきましては、十分運用の中で考えていかなければいけない、きちんと指導、対応していかなきゃいけないということで、その辺のところは改めて確認をいたしてございます。
 それから、またキッズプラザについては、専用の出入り口を設けてはどうかということも意見としていただきましたので、それにつきましても、設計の中には反映していきたいというふうに考えてございます。
 それから、防災備蓄倉庫のところでございます。防災備蓄倉庫につきましては、今回示した案の中では、別棟ということで考えてございましたけれども、体育館の中に入れられないのかといった考え方が説明会の中では出されました。後でまたちょっと御説明申し上げますが、体育館と校庭のわきに桜並木があって、その桜並木を今回の改築に伴って伐採するということがどうしても避けられない部分があるんですが、それに関連しての御意見ということでこういったものが出たわけでございます。基本的に防災倉庫は体育館とは別棟として設計をしていきたいと考えてございますが、次のページの中ほどに関連して周辺環境・施設とございますけれども、体育館わき、それから、校庭わきにございます桜並木、確かにかなり立派な桜並木が並んでいるんですが、改築に伴いまして、地下を掘ったり、あるいは道路が現在4メートル未満になってございまして、4メートルまで広げなきゃいけないということもありまして、伐採せざるを得ない桜がかなり出てまいります。基本的に工事が終わった後、伐採した部分につきましては、桜の若木を植えまして、今ある桜並木をできるだけ保存していきたいというふうに考えてございます。
 それから、あと、御意見として少し議論があったのが、ちょっと戻りますが、2ページの一番下でございます。防災倉庫の関連なんですけれども、防災倉庫を設けるということで、そこにスロープを設置するということがございました。ちょうどスロープを設置する位置の校庭わきに階段状の観覧席があるんですが、何とかそこを残してほしいというような意見もございまして、これにつきましては、これからさらに設計の中で工夫を重ねていきたいというふうに考えてございます。
 それから、地域の方からの意見では、3ページの供用部分のマル2のところでございます。メモリアルホールということで、今回、統合に伴って、旧仲町や旧桃丘などの記念の品々等を展示するメモリアルコーナーを設けることになってございますが、ただ、今のプランの中では、面積を拡大してというのはなかなか難しいので、展示用のケースを多く設置したり、あるいはビデオなどが視聴できるような設備の工夫を凝らすことによりまして対応していきたいというふうに考えてございます。
 また、御近隣の方からは日照についての御意見もございましたが、今回のプランの案では、かなり高さを抑制しておりますので、基本的な考え方は設計の中でもきちんと守っていきたいというふうに思っております。
 あと、工事関係等々についての御意見も出ましたけれども、基本的な設計が終わった段階で、これは10月ぐらいになろうかと思いますが、再度、地域の方々への説明の機会、それから、また、実際に詳細設計がすべて終わった段階で、工事に入る前にも一度地域の方々には説明の機会を持ちたいというふうに思っております。
 最後のところでございますが、今ちょっと申し上げましたが、今後の予定ということでは、次の10月には基本的な部分の設計が上がります。それで一度当委員会にも御報告させていただいた上で、地域・保護者への説明の機会を持ちたい。それから、また、詳細の設計が終わりますのが来年の3月でございますので、当委員会への御説明、それから、その後、21年度から工事に入りますが、その前に地域の方々への工事に当たっての説明の機会を持っていきたいというふうに考えてございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
大内委員
 防災倉庫、これはいろいろ言われているんだけども、図面は確かに見ているんですけども、ほかに設置しようがないの。ほかに移動できるかできないのかよくわからないような答えになっているんだけど、要は、防災倉庫、今、空き教室で使っているものを全部1カ所に入れるということでしょう。そういうことでしょう。だから、それはほかに確保できないの。
小谷松教育経営担当課長
 まず1点で、できるだけ地元の防災会の方に使い勝手がいいようにというのが条件だと思っております。そういう意味で、今、校舎内にあるものについては、使用勝手がいいように外に出したい。
 体育館の中につくれるかということなんですが、今の体育館は地下1階のところにアリーナを設けてございます。地上1階の部分が吹き抜けの構造になってございまして、もし防災倉庫を中に入れるということになりますと、さらにその上に、2階か3階に持っていかざるを得ない。まず一つ言えるのは、防災会の方々、非常に使い勝手が悪くなるだろうということと、それから、2階の部分にはキッズプラザと特別支援学級が入ってございます。その上に防災倉庫を上げるとなると、今、2階建てで想定している体育館が3階建てということになって、こちらにもございますとおり、できるだけ今回の改築に当たっては、日影等々、周辺環境にも配慮した形でつくりたいというふうに考えてございますので、総合的なボリュームを相当程度膨らませないと非常に厳しい形になりますし、また、使い勝手も悪いということもございますので、基本的にはプランで考えておりますような、体育館とは別棟の形で防災倉庫をつくりたい、そのように考えてございます。それが防災活動にとっては一番いい形じゃないかというふうにも思っております。
大内委員
 だから、桜の木の下に掘らなくてもいいんじゃないのと言っているの。例えばBだとかCの校舎のところ、どこか増改築して入れられないんですかということを言っているの。
 あと、3階がどうのこうのと言っているけども、今、小学校を見てみなさいよ。ほとんど3階に入っているから。あれを全部使い勝手が悪いって、防災担当に文句言ったほうがいいよ。あんたらはそんなことを言うけど、小・中学校を見てみな。空き教室はみんな3階にあるから。3階に防災倉庫だよ。それをまず直すようなことも何もしないでそんなことを言っているのは、認めているようなものなんだよ。本当だよ、今、3階にあるよ。3階に防災倉庫があるんですよ。あれは全部使い勝手が悪いということだからね、いざというときに。それを黙認しているということにもなっちゃうんだよ。3階がいいと言っているわけじゃないの。そういうことで説明されると、実態は3階にあるのがたくさんありますよということなんですよ。そういったものを改善する努力はしているんですかと。防災担当はなるべく1階に持ってくるように指導しているのといったら、していないでしょう。だから、そう説明されたってピンとこないんですよ。現実は今ほとんど3階にあるところが多いですよ。そうでしょう。知っているでしょう。じゃあ、あれは改善しているんですか。
 ちょっとそれは置いておいて、BだとかCだとか、校舎の一部を改築して防災倉庫を入れることは検討したんですか。
小谷松教育経営担当課長
 もし既存の校舎、B棟、C棟の下に入れるということになりますと、既存の校舎の大幅な改修というようなことになってまいります。
大内委員
 だって、小学校を改修しないで入れているんじゃないか。
小谷松教育経営担当課長
 要するに、学校を統合いたしまして、教室数がいっぱいあるわけでございまして、余裕教室といいますか、そういった部分というのは非常に少なくなってございます。そういった意味で、今回、体育館を改築するに当たって、できれば防災倉庫を今の校舎の中から出すことによって、校舎そのものも一教室ですけど、余裕ができるし、また、わざわざ防災訓練のときにやらなくても済みますので……。
大内委員
 だから、検討したんですかということを聞いているんです。そんなことを言うけど、じゃ、防災倉庫って、ただ空き教室を使っているだけですよ。何も整備していないですよ。そうでしょう。小学校の防災倉庫用だからって、防災倉庫を特別補強したりしているんですか。単なる空き教室を使っているだけでしょう。防災倉庫だから、お金がかかるとか、そんなことないでしょう。今までの小中学校の防災倉庫は、ただ空き教室に物を入れているだけじゃない。何かやっているんですか。やっていないでしょう。ちょっと変な理屈をこねられちゃうと、防災倉庫を何か整備しているんですか。今、小学校に入っている防災倉庫。
竹内教育委員会事務局次長
 大体空き教室をそのまま使ってやっております。どうしても学校の利用が優先になりますので、比較的上の階の、学校としてはあまり使わないところの教室を防災倉庫として提供しているというのが実態でございます。
 桃花小学校につきましては、私ども教育委員会、また、学校といたしましても、できる限り教室をあけたいという状況がございますので、防災倉庫で使っているところも教育活動で使っていきたい場所というふうに考えておりまして、そういった意味でも、既存の校舎からできれば出していきたいというふうに考えているというのがまず基本的な考え方でございます。
大内委員
 だから、今回言っているのは、地域からいろいろ意見も出た中でやることをちゃんと検討したんですか。最初からだめありきじゃなくて、ちゃんと検討したんですかということを聞いているだけ。どうしても中にしろと言っているんじゃないの。ほかの学校を見ると、そういうところがたくさんあるんだから、これだけ実際利用する人たちからいろいろ意見が出ているのに、そんなにこだわる必要はあるんですかと。そんなことを言ったら、既存にある学校の空き教室を使っているところもどんどん新しいところをつくっていくような前提で進めていかないと、そんなに反対食らっているのに何でやるんですかという疑問があるんです。
竹内教育委員会事務局次長
 今、申し上げましたとおり、子どもたちの教育活動をしていくために教室を確保したいという強い思いもございます。そうしたことから、今、防災倉庫で使っているところについても、教室に戻していきたいという考え方がございます。
 それから、今回の防災倉庫をつくろうとしているところにつきましても、防災倉庫をつくるから桜の木を伐採しなくちゃいけないということでは決してないんです。防災倉庫と桜の木の伐採というのは全く別のことでして、それは違うことでございます。
大内委員
 もう一つ、スロープをつくるでしょう。スロープをつくることによって、桜の木を伐採されるということもある。
竹内教育委員会事務局次長
 それも関係ございません。桜の木と防災倉庫というのは関係ないことでございまして、あくまでも、壁面段差のところを活用してスロープをつくり、その裏側も有効活用として防災倉庫を入れていくという考えでございまして、それによって桜の木を伐採するというようなことではございません。
大内委員
 じゃ、さっき苗木を植えるとかというのは何なの。苗木を植えるというのは、これとは全然無関係な話なの。
小谷松教育経営担当課長
 もう一度、資料の3ページの周辺環境・施設というところのマル1をちょっとごらんいただきたいと思います。ここにございますとおり、桜の木の伐採につきましては、道路の拡幅が理由で、防災倉庫あるいはスロープも含めまして、その位置とは直接関係ございません。右のほうのゴシックであるところがございますが、工事や道路拡幅で伐採しなければならないものは伐採するか、その部分には桜の若木を植え、桜並木の景観を維持していくということでございます。今の桜ですけれども、どうしても工事にかかると、非常に密接して桜が植えてございますので、それをそのまま手をつけないでやるということは非常に難しい部分がございます。それから、今の桜は道路いっぱいのところに立っているんですね。道路を拡幅すると伐採しなきゃいけないので、その部分については若木を植えたいと思っております。
大内委員
 そうすると、3ページの体育館の改築で地下を掘ったり、道路拡幅で伐採しなければいけないと書いてあるけど、これはどういう意味なの。
竹内教育委員会事務局次長
 体育館の工事でという部分につきましては、中央公園側に通路がございますけども、ちょうど東側なんですけども、その通路と現在の体育館との間に桜が植えてあります。今ある体育館を壊してまた地下を掘りますので、そこで支障があるものについては、伐採せざるを得ないというのが一つでございます。それから、もう一つは、42条2項道路が東側と西側にあります。そこは道路の中心線から2メートルどうしても下がらなくちゃいけないので、それにひっかかるものについては伐採をすると、この二つでございます。
大内委員
 質問のほうで防災倉庫あるいはスロープによって伐採しなければならないからどうにかというふうに書いてあるんだけども、これは全部勘違いと、こういうことは一切ありませんということでいいんですね。
小谷松教育経営担当課長
 はい、そのとおりでございます。説明会のときにもこういった御質問がありましたので、なぜ桜の木を切らなければならないのかということと、防災倉庫とスロープと桜の木の関係、それは直接関係ないということでお話し申し上げまして、これについては、随分何度も説明しましたけれども、最終的には御理解いただいてございます。
大内委員
 あと、スロープをつくる理由なんですけれども、片方でエレベーターがあるわけでしょう。エレベーターで乗りおりすればいいわけでしょう。スロープは何でわざわざつくるの。
小谷松教育経営担当課長
 エレベーターの場合ですと建物の中にあるんですが、スロープにつきましては、校庭からキッズプラザに行く道筋のところに設けたいと思っております。校庭とキッズプラザの行き来をスロープによりまして、ハンディのある方が直接往復できるような、そういうものとして設置を図りたいというふうに考えてございます。
大内委員
 エレベーターじゃだめなのかと聞いているの。エレベーターじゃ行き来できないんですか。
小谷松教育経営担当課長
 手段としては行き来できます。
大内委員
 だから、それなのにわざわざもう一つスロープをつくらなければいけないんでしょうか。エレベーターだけでもいいみたいな意見も出ている。車いすの方ということであれば、今後ほかの学校の改築に関しても、全部そういったことになるんですよ。スロープを何でつけないんですか、エレベーターがありますよという答弁じゃだめなんだよと。
竹内教育委員会事務局次長
 一つは、2方向のアクセスを確保するということがございます。できる限り通常のお子さんと同じような動線で、どうしても階段を使えないような方がいらっしゃる場合にも、例えば校庭から直接キッズプラザ等へ行けるということを確保できたほうがいいというふうに考えてございます。エレベーターだけになった場合には、エレベーターの使い方ですとか、例えば学校が終わってからですとか、学校休業日等の仕切り、どういうふうに区画を区切るのかとか、そういうことも含めて考えなくちゃいけないわけですので、我々としては、今、2方向でよりいい対応だというふうに考えております。
大内委員
 だから、僕はスロープをつけるのが悪いとか言っているんじゃないの。スロープをつける理由が明確にわからないと、今後こういった改築のときに、何でここはスロープをつけないんだという話になるよね。そういうことだから、ちゃんと明確な理由があるのだったらばいいですけども、エレベーターは実際にもう一つつけると。2方向確保すると。じゃ、ほかの学校もこれから必ずそういう方向でやるということでいいのかな。
竹内教育委員会事務局次長
 そこの学校の条件によっていろいろだと思いますけれども、今回のことについては、校庭から直接スロープを使って、キッズプラザなり学童クラブに行くことができるということで、そういった意味からも設置をするのがいいのかなというふうに考えております。
江口委員
 前回、図面をこの委員会であれして、僕も指摘した放送室の問題だけど、これはステージの上ということで非常に使いにくいんじゃないかといったら、学校側はオーケーですという話をしているのに、何でこういう形で今度は検討に入るということになるのか、その辺がちょっとわからないので。これをほとんど使うのは学校なので、そういう意味では、本来ステージの横にあったほうがいいと思ったんだけど、学校はいいというふうにたしか返事されたような記憶なんだけど、これはどうなんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 確かに今、委員おっしゃったとおり、学校のほうとも調整をいたしました。特に学校のほうとしては支障が生じないのかなという考えもございました。そでのところに放送室を持ってまいりますと、体育館から見て見える位置はいいんですが、幕のそで部分が放送室で区切られるというようなことがあって、実際の利用勝手はどうなのか、もう一度図面にきちんと表示した中で、再度検討といいますか、調整を図りたいということでございます。
江口委員
 ちょっと意味がわからないんだけど、本来ステージの横にあるのが当然なんだけども、最初はステージの上の階にあるということで私たち委員会に報告があったときに、利用する学校側としてはここでいいという、そういう返事をたしかされたような記憶でいるんですね。私はそれに対しては納得いかないけども、学校側がいいというんだから、しようがないけど、ステージというのはある程度広いほうが、大は小を兼ねるじゃなくて、学校側が使うのには非常に便利なんですね。できるだけステージが大きいほうが使いやすい。それをあえて狭くなるけど、設計の工夫で入れてみたいということは、地域からの声って、地域で放送室ってそんなに使うんですか。違うでしょう。学校が使うんでしょう。何で最初の設計でいいと言いながら、地域説明になったら、いきなり学校施設のことまで議論が出て、こういう答えになってくるのか、ちょっとわからない。その辺、説明してください。
小谷松教育経営担当課長
 基本的にこの放送室を使うのはほとんど学校だと思っております。それは委員のおっしゃるとおりだと思います。使う場合、どうなるのかということなんですが、学校側としても、必ずしもどちらともという部分もあるんですけれども、今は上にある部分として考えてございますけれども、仮に下に持ってきてステージと同じ高さにした場合、例えばステージの上で催し物などをやっているときに、そでの部分が放送室でなくなってしまうということがあります。それをどうするのか、あと、ピアノも置かなければいけませんし、ピアノについてもステージのわきにずっと常設しておきたいということも聞いてございますので、その辺のところの調整も考えた上で、もう一度きちんと整理をしたいということでございます。
江口委員
 そういう意味じゃなくて、地域説明をやるときに、学校側がオーケーという形で、特に学校側が中心で使って、地域が使うときは1年に一、二回、あったとしても、ないときはゼロということなので、それをあえて地域の人から、ステージの横に置けという声が出たから検討してみたいというのは、使いづらいと思うのでと、それはないんじゃないかということなの。なぜかと、学校を優先にしたい。だけど、私としては、本来ステージの上に置く自体は納得いかないんだけど、現場の先生がオーケーしたというから納得したので、今度、使いづらいと地域から出て検討していると。使いづらいってだれが使うの。学校でしょう。何でこんな答えがこういうところに出てくるの。それを聞いているの。おかしいでしょう。あくまで学校側が使う施設ですので、皆さん、利用するときは、そこでやってくださいという答えならわかるけど、検討してみたいって、何でここで出るの。
小谷松教育経営担当課長
 おっしゃるとおりでありますので、学校が一番使い勝手がいいというのが基本でございます。もう一度きちんと、今、委員からのお話も踏まえまして、学校がどう考えているのか、それを改めて設計の中できちんと整理を図りたいというふうに思います。
江口委員
 違うの。僕が聞いているのは、学校側がオーケーした放送室の位置、それを地域説明会で、これは保護者だとか近隣地域、PTA役員、地元町会役員、児童館運営委員会、学校というのは一つも入っていないのね。意見交換会ではこういう意見が出たわけでしょう。そこで説明会の対応は検討してみたいって、検討しただけ。ここは検討してみたいじゃなくて、これで了解していただきたいと答えるのが筋じゃないのかと言い方をしている。違いますかということ。
小谷松教育経営担当課長
 まさに基本的には学校の施設ですので、学校の利用が最優先で、地域開放型とはいえ、その範囲内で使っていただくということでございます。当委員会でもそういうお話も出ておりますし、よりいい設計というのが、使い勝手のいいものというのが考えられるということであるなら、それは学校も含めて具体的な設計の中で提案して、よりいいものをつくっていきたいということでございまして、基本的には学校の使いいいものをより追求していきたいということでございます。
江口委員
 わかっていないな。確かによりいいものをつくりたいのはわかるけど、ここの説明会の説明というのは、中心は学校の施設に対する説明でしょう。ただし、一般開放するから、皆さんの意見を聞きたいということなんだから、特に放送施設というのは、僕は心配したけど、いいと言ったわけだ、この委員会では。だけど、地域の人が使いづらいじゃないですかと、私みたいなことを言ったんですよ。そうしたら、検討しますではないでしょう。そうしたら、何のための最初の設計素案だったの。学校側はここでいいって、絶対使いにくいのをあえてオーケーしたんだから、そのまま使いにくさでやればいいじゃないですか。私からすれば、おかしいと思ったから指摘したんだけど、学校側がそこでいいと言った。ところが、地域で説明して一般の人が言ったら、検討してみたいって、どういうことなんですか。それを聞いているのよ。
委員長
 休憩させていただきます。

(午後4時58分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時59分)

 それでは、休憩中に協議したとおり、このまま質疑を続行することにいたしますが、よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、他に質疑はございませんか。
大内委員
 今言っている検討結果は、いつ出てくるの。要するに、次回、10月に基本計画と言っているでしょう。今、検討したいとかいって、それの答えはいつ出てくるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 具体的に図面に落としまして、10月に御報告の機会を持たせていただきたいと思います。今、言葉だけですが、具体的にきちっと図面の中でお示ししたいと思っております。
委員長
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 では、次に、5番目の第20期中野区社会教育委員の委嘱についての報告を求めます。
村木生涯学習担当参事
 それでは、第20期中野区社会教育委員の委嘱について御報告申し上げます。(資料6)
 当委員に関しましては、社会教育法に基づきまして、中野区社会教育委員の設置に関する条例、これにより委嘱をするものでございます。当条例によりますと、委員の定数は10人以内、任期は2年としてございます。第19期の任期が平成18年8月1日から20年7月31日までということでございましたので、今回第20期の社会教育委員の委嘱を行ったものでございます。したがいまして、任期は本年8月1日、すなわち本日から平成22年7月31日までということになります。
 20期の社会教育委員につきましては、定員10人以内となっておりますが、19期と同様、7名ということで、そのうち、こちらの資料にございますように、2番の中村信子、3番の西原聖、5番の濱本敏典氏、この3氏が新任の委員でございまして、残りの4名は継続をさせていただいているものでございます。
 私からの御報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して、質疑はございませんか。
大内委員
 ちょっと簡単に委員の仕事の内容について、それと、あと報酬についてどうなっているのか。
村木生涯学習担当参事
 まず、社会教育委員の仕事の内容ですが、定時または臨時に会議を開きまして、教育委員会の諮問に応じて意見を述べること、また、教育委員会に対しまして、みずから社会教育に関する意見を述べることとなってございます。19期で申し上げますと、具体的には中野区子ども読書活動推進計画素案についての御意見をちょうだいしておりますし、区民公益活動に関する政策助成制度について、ことぶき大学の見直しについて、中野区の地域スポーツクラブ構想について、そして、社会教育団体に対する補助金についてなどの御意見をちょうだいしているものでございます。
 報酬は、月額でたしか1万8,000円から2万円ぐらいだったと思います。
大内委員
 大学教授でもみんな同じなの。
村木生涯学習担当参事
 社会教育委員は、実は年に2回ないし3回会議を開きますので、その際にお支払いするということで、学識経験者については1回について1万5,000円、その他の委員については、1回につき3,000円、それから、校長先生については無報酬でお願いしてございます。
大内委員
 これはどういう人選なんですか。自薦なんですか、他薦なんですか、それとも参事のところで、この団体を選ぶんですか。
村木生涯学習担当参事
 ここにございますように、まず、中学校長会、それから、小学校と中学校のPTA連合会は交互にお願いしておりますが、このP連、それから、体育協会、ここについては、それぞれ御推薦方をお願いしてございます。他の委員につきましては、私どもが承知しております情報、これらに基づいて、ピックアップして、候補者としてふさわしい人材かどうかを面接なども行いながら決定して、そして教育委員会のほうに図っていくと、そういうやり方をとっております。
大内委員
 例えば今、言ったのは学校関係だから、何となくすんなり入ってくる、あるいはNPO法人地域学習協会ということは入ってくるんだけど、福祉・住・環境ネットワークが社会教育とどういう関係があるのかなと。それと、あと、女性の学習情報をつなぐ会というのは、何となくイメージが、活動内容がこれだけじゃわからないので、その二つはどういう審査で選んでいるんですか。
村木生涯学習担当参事
 例えば1番の寺本晰子さんにつきましては、ネットワーク代表であるとともに、一級建築士などの資格も持っていらっしゃいまして、中野区の学校などでボランティア活動みたいなことをなさっていて、お祭りのときによく木材で家をつくったりとか、そういったことを子どもたちと一緒にやりながら進めているような方でもあります。
 西山恵美子さんにつきましては、住宅事業コンサルタントなどとともに、国立の女性教育会館の客員研究員などもなさっておりますので、そういう意味で社会教育の専門的な素養を持っていらっしゃるといったようなことを我々がきちっと確かめた上で、こうしたお願いをしているものでございます。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 そのほかは何かございますか。
小谷松教育経営担当課長
 口頭で私のほうから2点ほど御報告させていただきたいと思います。
 まず1点目は、耐震改修にかかる報告でございます。耐震改修につきましては、昨年策定いたしました区有施設耐震改修計画に基づきまして、小中学校の体育館でございますが、Cランク、Dランクが17校残っているということで、早急にその設計をやっておりました。最初、御報告のときに、設計の段階では評定をとらなければならないということで、評定がかなり混雑しているといいますか、耐震偽装事件なども受けて、かなり厳しい状況にあるということでお話ししておりましたが、幸いなことに、中野区の評定はおかげさまで順調に進みまして、評定も得られまして、設計のほうも、つい昨日でございますが、上がってまいりました。これからできてまいりました設計をもとに、工事に向けての段取りといいますか、スケジュール等々を含めて検討を進めてまいりたいというふうに思っております。
委員長
 今の問題について、何か質疑ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 では、次のその他について。
小谷松教育経営担当課長
 もう一つは、校庭の芝生化についてでございます。今年度、4校、芝生化の工事のほうに入りまして、各学校で順調にこの夏休みに進めております。大体今、工事のほうはめどが立った学校が多うございます。養生のほうに入っているところでございますが、今年度、芝生が完成するのが、いずれの学校も今月末ぐらいを目途にやってございます。各学校のほうで芝生の完成にあわせまして、セレモニー等々を考えるということだったんですが、啓明小学校は芝生開きを地域の方々も含めてきちんとやりたいと、Jリーグとかその辺の招待などもあったりして、広く地域の方々にお披露目したいということを考えております。それ以外の3校につきましては、全校集会等を開いて、学校の中で芝生のお披露目をするということになってございます。
 啓明小学校でございますが、8月30日に芝生開きを予定しているところでございます。文教委員の各委員におきましても、ぜひ御出席を賜り、お披露目をしたいということで、校長のほうからも各委員にぜひ御出席を賜りたいということでございます。時間は9時からでございます。曜日が8月30日の土曜日なのであれなんですが、9時から行いますので、ぜひ御出席を賜ればと思います。よろしくお願いいたします。
 なお、正式な御案内につきましては、この後、各委員のほうに御配付させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、なければ、その他についての報告を終了いたします。
 以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、議題のその他に入りますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、御協議したいことがございますので、委員会を休憩いたします。

(午後5時11分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後5時13分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は9月9日、火曜日、午後1時からといたします。これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしましたが、委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。

(午後5時14分)