平成20年09月09日中野区議会文教委員会
平成20年09月09日中野区議会文教委員会の会議録
平成20年09月09日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成20年9月9日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成20年9月9日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後5時15分

○出席委員(8名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 学校再編担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 鳥居 誠
 書記 松本 明彦

○委員長署名


審査日程
○議題
 学校教育の充実について
○所管事項の報告
 1 「新しい中野をつくる10か年計画」の改定に伴う達成状況調査の結果等について(教育経営
  担当)
 2 東中野小学校の暫定活用のあり方について(案)(教育経営担当)
 3 第六中学校跡施設の活用について(教育経営担当)
 4 中野区学校支援ボランティアの考え方について(学校教育担当)
 5 平成20年度小・中学校、幼稚園の周年行事日程について(学校教育担当)
 6 平成20年度小・中学校連合行事日程について(学校教育担当)
 7 平成21年度区立小学校使用教科用図書の採択結果について(指導室長)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程を確認するために、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時00分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)に沿い審査を進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、きょうの審査に当たりましては、おおむね5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 では、学校教育の充実についてを議題に供します。
 それでは、これから委員会を休憩して、学校校庭の芝生化についての視察を行いたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時01分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後2時58分)

 所管事項の報告を受けたいと思います。
 それでは、報告を受けます。
 初めに、1、「新しい中野をつくる10か年計画」の改定に伴う達成状況調査の結果等についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、「新しい中野をつくる10か年計画」の改定に伴う達成状況調査の結果につきまして、御報告をさせていただきたいと思います。10か年計画の改定に伴いまして、現計画の成果指標及び取り組みのステップに関する達成状況の調査を行いましたので、その報告をさせていただくというものでございます。
 まず、資料の1番目、調査の結果、(1)ステップの達成状況でございます。現行10か年計画におきまして、ステップごとに取り組む課題を示してございます。それら取り組みにつきまして、どのくらいの割合で取り組みの達成がなされたかというものを調査したものでございます。それぞれ10か年計画の領域別にステップ1、ステップ2ごとに取りまとめてございます。
 まず、領域I、持続可能な活力あるまちづくりということで、環境とかまちづくり、あるいは産業振興などの取り組みの領域でございます。ステップ1は、10か年計画の中で基礎づくりということで位置付けられておりますが、主に17年度、18年度を目途として取り組むような課題でございますが、63の取り組みのうち、丸、三角、ひし形の印がついてございます。下のほうにございますとおり、それぞれ達成、着手したもの、まだ未着手のものというふうに分けてございます。
 領域Iのステップ1で取り組むべきものにつきましては63ございますが、そのうち44については「達成した」、19については「着手した」、それからまた、未着手のものはないというような形でお読み取りいただきたいと思います。
 同様にステップII、こちらは10か年計画の中で具体化ということで示しているステップでございますが、主に19年度、20年度を中心とした取り組みの内容でございます。同じように47の取り組みが10か年計画の中で示されてございます。達成したものが7、着手が31、未着手が9となってございます。
 同様に、以下、領域II、自立してともに成長する人づくりということで、ここは主に教育、子育てなどにかかわる分野でございますけれども、同じような形でお読み取りいただきたいと思います。
 合計いたしますと、領域のIからIVまで、ステップの1では202の取り組みを示してございますが、そのうち約81%に当たります164の事業につきましては達成した。それから、19%に当たります38の取り組みにつきましては着手をしたと。未着手のものはございません。また、ステップ2につきましては、127の取り組みのうち、39について達成、着手したものが69、まだ未着手のものが19というような内容になってございます。
 なお、これらのうち、教育委員会にかかわりますものといたしましては、主な取り組みはほとんど領域IIに集中してございます。領域Iでは三つほどの取り組みが教育委員会はございます。内容としましては、文化・芸術の振興プログラムであるとか、校庭の芝生化といったものでございます。それから、領域IIにつきましては、ステップ1で58の取り組みのうち23が教育委員会にかかわるもの、ステップ2につきましては、32のうち17が教育委員会にかかわるものでございます。同じように領域IIIでは、ステップ1ですが、48のうち一つ。ステップ2では、33のうち教育委員会に関係するものはございません。領域IVにつきましては、33の取り組みのうち三つが教育委員会にかかわってございます。ステップ2ではございません。
 ここで、「詳細は、別冊1のとおり」とございますので、少し別紙1のほうをおめくりいただきまして、具体的に中身をお話し申し上げたいと思います。恐れ入りますが、別冊の1をおあけいただきたいと思います。あけまして1ページのところには、もう少し詳細な形でこの達成状況についての記載がございます。2ページ以降にそれぞれ個別の取り組みについての状況が記載されてございます。教育委員会にかかわりますものといたしましては、ちょっと飛びますが、13ページと14ページをお開きいただきたいと思います。13ページと14ページのところに教育委員会にかかわりますいろいろな取り組みがほぼ記載されてございます。
 見方といたしまして、具体的にお示しをさせていただきたいと思いますが、13ページの上から二つ目の箱のところをごらんいただきたいと思います。障害のある子どもの教育の充実ということで、例えばステップ1の取り組みといたしまして、特別支援教育に向けた教員研修等の充実、それからまた、推進モデル校による特別支援教育の推進といった取り組みがあるわけでございますが、これらにつきましては丸印がついてございます。これらの取り組みにつきまして達成をしたというようなものになってございます。
 それから、ステップ2のところをごらんいただきたいと思います。網かけがある部分がございます。上から二つ目、ひし形のマークがついておりますが、特別支援教育のための教室の整備というところでございますが、この網がかかっている部分についてはまだ未着手というところでございます。
 その下二つは、学校への巡回指導の実施、発達障害相談体制の整備というところで三角印がついてございますが、これらにつきましては、着手したという状況につきましてお示しをしているというものでございます。
 以下、同じように、13ページから14ページにかけまして、この辺を中心に教育委員会のさまざまな10か年計画におきましての取り組みが記載されてございますので、お読み取りいただきたいと思います。
 恐れ要ります。もう一度、最初の一覧の表のところにお戻りいただきたいと思います。次に、(2)といたしまして、成果指標の達成状況ということでの御報告をさせていただきたいと思います。10か年計画では、この成果指標のあるべき姿というものを描きまして、それに向けてどのように近づいているのか、目標を達成しているのかという、具体的に数値として示せるものをこの10か年計画の中に記載してございます。
 大体、計画の中間年度でございます5カ年目の21年度の目標値、それから10年目の26年度の目標値という具体的な数値を挙げてございますが、今回は、この21年度の目標値に対して具体的にどのくらい達成をしたかというのをあらわしてございます。先ほどと同じように、領域Iから領域IVごとに分けてその成果指標の達成状況を示してございます。
 例えば領域I、持続可能な活力あるまちづくりということにつきましては、全体で25の成果指標、目標値を挙げてございますけれども、二重丸、丸、三角ということで、二重丸が21年度目標値を達成しているもの、丸が当初の値から向上し、21年度の目標値に近づいたもの、三角は当初の値から向上していないものという形です。したがって、領域Iでいいますと、25の目標値に対しまして、二重丸が9、一重丸が11、三角――向上していないというのが五つという形で、II、III 、IVと同じように見ていただければと思います。
 なお、このうち教育委員会が具体的に掲げてございます目標値につきましては、領域II、自立してともに成長する人づくりというところで合計17の成果指標を掲げてございますが、このうちの約半分の8が具体的に教育委員会が掲げている達成指標でございます。
 具体的に見てみたいと思います。お手元にございます別冊の2をごらんいただきたいと思います。こちらは「成果指標の達成状況」ということで、具体的に個々の成果指標が記載されてございます。恐れ入りますが、7ページと8ページをごらんいただきたいと思います。7ページから8ページにかけましてが、教育委員会が具体的に掲げています成果指標でございます。
 7ページの最初のボックスのところをごらんいただきたいと思います。だれもが等しく社会参加ができるまちづくりというところで、上から2段目のところ、「学校は子どもに自他の生命を大切にする心を育てていると感じる保護者の割合」というものがございます。達成状況としては二重丸になってございまして、21年度は目標値を達成したものということになってございます。
 10か年計画を策定するに当たりまして、当初の実績ということでは、例えば小学校では70.1%、中学で59.3%という数値が与えられたわけですが、これに対しまして、10か年計画の中で具体的に21年度の目標値ということで、小学校につきまして75%、中学校65%という数字を掲げました。そして、実際のところ、19年度の実績と比較した場合、小学校では75.6%、中学で66.6%という数値となってございまして、この21年度の目標値を達成したということで、左側の「状況」のところに二重丸ということになってございます。
 その一段下を見ていただきますと、「就学指導での判断と保護者の意向が一致した率」ということですが、これも横に数字を見ていただきますと、19年度の実績は79.3、当初よりは伸びてございますが、ただ、21年度の目標値にいま一つ足りないという状況でございまして、ここで一重丸。当初の値から向上したけれども、ただ、21年度目標に近づいていないというものでございます。
 それから、裏の8ページをごらんいただきたいと思います。こちらのほうでは、上から二つ目の箱のところでございます。「新しい自分や仲間と出会う学習・スポーツ活動の推進」ということで、例えばこの1年間に学習や市民の活動を行った区民の割合というようなものがございます。達成状況のところにバーが引いてございます。これは18年度、19年度のところを見ていただきますと未測定ということで、具体的な数値の調査を行っていないことから比較が不可能ということで、このような形でバーを引いてございます。これは、最初の集計の中には加えてございません。
 それから、その一段下を見ますと、「利用やしすい魅力ある図書館の運営」ということで、成果指標として「図書館利用登録者(区民)数の割合」というものがございます。これは、当初の実績、19年度の実績、21年度の目標値を比べていただきますと、当初の実績よりもやや下がっていると。21年度の目標には当然達していないということから、状況といたしまして三角印という形で記してございます。
 以下、同様にほかの成果指標につきましても、同じような形でお読み取りいただければというふうに思ってございます。
 それからまた、恐れ入りますが、最初のペーパーのほうにお戻りいただきまして、裏面をごらんいただきたいと思います。2番目といたしまして、今後のスケジュールでございます。今お示しをさせていただきましたような調査に基づく現状把握ということで、取り組みをしたところでございます。ただ、あわせて有識者からの意見聴取ということも始めさせていただきました。今後は、具体的な計画(素案)の策定作業ということに入ってまいります。そして、今年12月には各個別計画(案)の骨子を計画の素案に盛り込むということで、素案決定に向けた最終調整をさせていただきたいと考えてございます。
 年が明けまして21年になりましたら、3月に計画の素案を決定いたしまして、その後、5月に意見交換会、7月に計画(案)の決定をいたしまして、パブリックコメント手続等を経た上で、翌年、22年2月に計画の決定を目指したいと、このようなスケジュールで現在考えているところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
大内委員
 非常に難しい。内容が複雑なんですけれども、最初にもらったペラのものを簡単に見ると、ステップの達成状況で、領域II、自立してともに成長する人づくりというのが、教育委員会にかかわりが大きい部分という話をされていました。その中で、ステップ1は、丸が53、ステップ2は11、未着手というのがステップ1の場合はゼロで、ステップ2の場合は2個しかない。そうした場合に、(2)の成果指標の達成状況を比べると、領域IIのところでの成果指標が、それぞれ6、6、5と。当初の値から向上していないものが5個もある。3分の1。要は、ステップの達成状況から見ると、こんなにあるはずないように見えるんですよね。
 ステップ1の達成状況の割合から見ると、成果指標の割合は、3分の1ずつじゃなくて、もうちょっと左というか、達成している方向、あるいは目標値に近づいたものが多くていいんじゃないのかなと。当初の値から向上していないものが5個、3分の1ある。でも、上のステップの達成状況を見ていくと、未着手というものはほとんどない。なのに、着手はしているけれども、当初の値から全然向上していないものがあるというこれだけを見ると、そういうふうに見えるんですけれども、それはどういうふうにとるのか。言っている意味はわかりますか。これだけ見て言うのは非常に難しいんだけれども、こうやって比べるとそういうふうにとれるんですけれども、それはどうしてですか。
小谷松教育経営担当課長
 最初のステップの達成状況というのは、個別具体的な取り組み、それぞれの課題の事業に対する取り組み状況を示してございます。10か年計画の中で示しました目標の姿を具体的に数値に置きかえてといいますか、わかりやすいような形で成果指標をつくってございます。事業を達成したから、取り組みをしたからといって、例えばいろいろな成果指標を調べるのにアウトカム指標ということで、区民の方の満足度とかを幾つか設定しているわけでございますが、直ちにそれがダイレクトに結びついていないというのもあろうかと思います。そのような事業を一つひとつ積み上げる中で、こういった成果指標が後々数字としてあらわれてくるというふうには思ってございますけれども、短時間のうちに直ちにダイレクトにそのままというのもなかなか難しい部分があるのかなと、そのようには思ってございます。
 ただ、この成果指標は、領域IIで17のうち教育委員会にかかわりますのが八つございますけれども、二重丸が実は4個、丸が3個、三角は1個というような割合になってございまして、教育委員会が取り組んでいるものについては、成果指標は区民の満足度といったものに比較的短時間のうちに結び付いているのもあるのかなと。ただ、いろんな事業がございますので、いずれの事業もそう右から左にそのままつながっていないのも幾つかあるんじゃないかなと、そのようには推測しております。
大内委員
 ちょっとこれだけで感想というか、質問しろといっても、非常にわかりづらい部分があるのであれなんですけれども、一つ、この「成果指標の達成状況」の7ページのところに、「子どもから大人まで、地域の中で自分の力をのばせるまち」で、「学校は子どもに自他の生命を大切にする心を育てていると感じる保護者の割合」が二重丸になっているんですけれども、感じている保護者の割合が19年度の実績で75.6、中学校が66.6でしょう。これに二重丸ということはちょっとおかしいんじゃないのかなと。要は、小学校で言うと24%、中学校で言うと33%、34%の人が、学校は子どもに自他の生命を大切にする心を育てていると感じていないということでしょう。小学校で24%、中学校で33%か4%ある。そんなにいて二重丸になっているというのは、ちょっと評価がよ過ぎませんか。
小谷松教育経営担当課長
 これの「状況」に示してございます二重丸、丸、三角の印につきましては、19年度の実績と10か年計画の中で掲げてございます21年度の目標値をある意味で機械的に比較をしているというのが基本でございます。19年度に調査していないものは18年度の実績によって比較しているものも中にはございますけれども、基本的に19年度の実績を調査した段階で、21年度の目標値にどのぐらい近づいたのか、達成していないのかというものをこういう形で二重丸、丸、三角というような形で置きかえさせていただきました。非常に事業が多くございまして、確かに個々の事業を見ますと、今、委員のお話になったとおり、数字だけにあらわれない部分というのはたくさんあろうかと思いますし、いろんな見方というのも確かに多々あろうかと思います。ただ、これだけ多くの達成指標、いろんな形での取り組み状況がございますので、ある意味一律的な形、一元的な形で物事を少し整理を図ってみたというところでございます。
大内委員
 この目標に対しては達成したかもしれないけれども、客観的にこの数字を見ると、決していい数字ではないというふうにとれるんです。確かに前年度を上回っているからいいという問題じゃなくて、これはやはりもうちょっと数字が高くなければ、達成目標自体はいっているのかもしれないけれども、数字だけ見ると決していい数字とはとれないと思います。例えばこういった生命を大切にする心を育てるための道徳の授業をふやしているだとか、何かあるの。自然にふえているんですか。要するに、大切だと感じるための授業を意識的に、ふだんやっている道徳で、中学校の場合は道徳と言わないのかもしれないけれども、何かの授業で意識的に組み入れたりしているんですか。
入野指導室長
 この目標値といいますか、保護者の割合というものの調査は、今まで保護者や学校評議員の方にやっていただいている外部評価の結果をもとに組まれています。ですので、感じている以外にはわからないとか、あとはまだ少しというようなものが入っているかと思います。今、委員お尋ねの部分につきましては、中野区としては、子どもに自他の生命を大切にするというようなことについては、学校の教育目標といいますか、指導目標の中の1番目に挙げておりまして、重点的に取り組んでいただくことにしております。中野区の区立学校に向けての教育委員会が定めている学校の指導目標、学校の教育目標のもとになるようなものについては、それに重点を置くようになっています。
 実際の取り組みとしては、今お話のように、道徳の授業ですとか、小学校においては理科や生活科、それから総合的な学習、さらに、道徳というのはすべての教科の中で行うということになっておりますので、学校が特色を置いて行っているいろいろな教育活動の中に、これに関するものが組み込まれているということになります。
大内委員
 だから、これであまり物を聞いても仕方ないんだけど、そういった大切にするということが教育指導目標の一番最初にあるのに、中学校だと34%がそう思っていないということのほうが問題といえば問題なんじゃないのかなと。もっと高くていいんじゃないか。前年度よりある程度上回ったからいいというものではなくて、何年かたったら卒業しちゃうんだから、そのまま卒業させてしまうんですかみたいなイメージもあるし、第1番目にとうたっているんだったらば、90%以上は最低限でもそういう心を育てることを第一の目標にしているんだったら、もっと高くしたほうがいいんじゃないか、当たり前じゃないのかなと思いますので、ぜひ頑張ってください。もう結構です。
平山委員
 最初に前提の確認なんですけど、10か年の中でステップ1、2、3、4とありますけど、このステップ1、ステップ2、ステップ3、ステップ4というのは、年次ごとに区切られているという認識でよろしいんでしょうか。それとも、必ずしも年次ごとに区切られているわけではないということになるんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 一つの目安としてある程度年次は意識してございます。ただ、それにこだわるというものではございません。10か年計画全体の中でステップ1というのは基礎づくり、それからステップ2は具体化、ステップ3は発展・定着と。ステップ4につきましては、さらに目標の達成と新たな課題の取り組み、次を目指してというような形で示してございます。ただ、私どももそうなんですけれども、ある程度年次といいますか、ステップ1の場合に17、18年度を中心とした取り組みというのはやはり意識してございます。
平山委員
 そうすると、ステップ2は何年度と意識されていらっしゃいますか。
小谷松教育経営担当課長
 1、2、3がそれぞれおおむね2年程度ということで、ステップ4はその後のおおむね4カ年程度というようなところでございます。
平山委員
 その上でなんですが、まずこの資料なんですけど、文教委員会の資料になっていますけど、これ自体は教育委員会がつくられたものではないという理解でよろしいでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 今回のこの調査につきましては全庁的な形で行ってございます。本日の資料も全庁分を用意させていただきましたけれども、この10か年計画改定に向けて、政策室を中心として取り組みをしているというものでございます。
平山委員
 その中で、教育委員会としてステップごとの検証を行ったということでよろしいですか。
小谷松教育経営担当課長
 それぞれ各部単位にこのような形で調査ということがございましたので、10か年計画の中で取り組んだいろいろな取り組み等々を改めてこのような形で一定の整理を行って、報告をしたというものでございます。
平山委員
 整理は行ったんですけど、総括はこれからですか。それとも、総括も行われたという認識でよろしいでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 これから10か年計画の改定に向けた作業がございます。その中でこういった取りまとめたものを改めてどういうふうに次に生かしていくのかということを検討して、次の計画づくりに向かうということがございますので、当然今回調査した内容につきましては、これからの作業の中で具体的にそれをどう生かしていくかということを検討していくことになります。
平山委員
 中身のところなんですが、別冊1のほうの13ページの一番下の表ですね。「多様な教育を受けられ、生きる力を育む学校づくり」の5段目の「連携型の小・中一貫カリキュラムの検討」とあるんですが、これはステップ2のところ、「連携型の小・中一貫カリキュラムの研究・開発、研究推進校による実践(1中学校区)」となっていまして、これが着手というふうになっておるんですが、これは具体的にどの中学校区で研究推進校を設置されていらっしゃるんでしょうか。
入野指導室長
 これにつきましては、1中学校区というよりかは、七中と江古田小学校で、カリキュラムとしては体育で始めたということでの着手という形になっております。当初、これが17、18、19年度という形の取り組みになっておりまして、当初は連携型の小・中一貫のカリキュラム自体を、全部小学校と中学校ですべてのモデル校で一括して全教科をやるという形を考えておりましたけれども、区としての連携教育のあり方の着手の仕方としては、教科ごとにまず学校を指定してやっていくことから始めるという形に変更してございますので、ステップ2のところについては、具体的には七中と江古田小学校の体育でのカリキュラムの一貫化を図ったということでございます。
平山委員
 10か年計画を見ると、学校間の連携による一貫教育の推進で、連携型のカリキュラムを研究・開発し、確かな学力を身につけながら、ゆとりある学校生活が送れるように連携型一貫教育を推進しますというふうに書いてありますね。私は、一般質問で体力をつけることは学力向上につながると質問してしまったので、あまり強くは言えないんですが、体育の授業は学力じゃないですよね。10か年のこの計画が着手をされたという認識でよろしいんでしょうか。
入野指導室長
 体育の授業が学力ではないというふうにはなかなか言えない部分がございまして、体育自身も学力であると。中野区としては、コミュニケーション能力というのを学力の大きな基本に置いておりますので、そういう意味で教科としては体育から始めたという形にはなっております。まず取り組みやすいところからということで体育で始めまして、ステップ3におきましては現在、算数、数学、理科とコミュニケーション能力ということで、ひし形にはなっておりますが、これは19年度末ですので、20年度においては教科内容を広げてきているというところでございます。
平山委員
 わかりました。とりあえず学科は絞られてしまったけれども、着手という形で結果を出されたということでよろしいわけですね。
入野指導室長
 そうでございます。
江口委員
 文化・芸術まちづくり推進で、18年、19年度は未測定ということになっていますし、これは当初実績があるのとないのもあるんですけど、測定できないでそのまま21年度目標に向かっていっちゃうのか、その辺の考え方をお聞かせください。
村木生涯学習担当参事
 これは、実は平成16年度に区政世論調査の中にこの調査項目がございまして、そこで測定したデータをもとにスタートしたんですけれども、その後、この区政世論調査の中で、私どもが必要とするこれらにかかわります調査項目から外れてしまっているということで、現在、測定ができない状況になっておりますので、ここを今後どうするのかといったことにつきましては、今回の改定の中で改めてきちっと研究しなければいけないと思っています。
いながき委員
 確認させていただきたいんですけれども、別冊2の「成果指標の達成状況」のところの「21年度目標値」、「26年度目標値」というのは、これは何年度に設定したものなんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 現行の10か年計画は、平成17年度に策定して、26年度までの10カ年ということでございまして、その中で前期5カ年分の到達目標として21年度、計画全体としての到達目標としての26年度という目標になってございます。
いながき委員
 今回の改定に当たって、21年度目標値、26年度目標値というのも変える予定はあるんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 当然これから10か年計画の改定に向けていろんな作業が入ってまいります。さまざまな見直しがあろうかと思います。前に10か年計画を策定した段階で想定していなかったような新たな課題も当然出てきますし、それに伴って目指す目標とする姿、あるいは、その具体的な掲げるべき成果指標といったものも一度クリアした中で、再度検証して新しい目標というものがまた出てくるというふうには思っております。
いながき委員
 このデータを見ますと、19年度実績の数字より21年度目標値の数値が減っている項目が幾つかあるんですね。「学校は子どもに自他の生命を大切にする心を育てていると感じる保護者の割合」ですとか、「子どものよさをのばす教育がなされていると感じる保護者の割合」に至っては、21年度の目標値が19年度実績よりも、中学校に関しては63.9%から47%に目標値がなってしまっているということで、やはり目標値というのはその年の実績よりも高い数値を掲げるものだと思いますが、その辺に関してお聞かせください。
小谷松教育経営担当課長
 計画を策定するに当たりましては、当初の実績ということで一定の基準となるものをまず置きますけれども、今、委員のおっしゃったような形で、当然将来に向けての目標値ですから、そのベースとなった目標値よりは高く掲げて、ただ、もちろん高く挙げるといいましても、実現不可能なような目標ではなくて、あくまでも着実な取り組みをすれば実現可能だろうと思われる目標値をいずれも掲げてございます。一定の目標に向かっての当然努力というものはございますので、当初の目標値よりも下がるというものはないんじゃないかなというふうには思います。
伊東委員
 図書館についてお伺いします。ステップのほうですと14ページですか、「利用しやすい魅力ある図書館の運営」ということで、地域図書館を中心にそれぞれ工夫を重ねていくということになっていますけど、「成果指標の達成状況」のほうは、最近の活字離れの加速という部分もあるんですけれど、この先どういうふうに考えていくのか。実質的にも、このデータでも、どういうデータのとり方をしているかわかりませんけれど、当初、15年度22.4%であったものが19年度実績で20.1%に下がってきている。当初目標からいえばどんどん乖離しているという状況があるわけで、その辺について現時点でのお考えは。
倉光中央図書館長
 確かに御指摘のように、図書館の利用登録率に関しては、たびたび議会でも御指摘いただいているように、低減傾向にあるのは事実でございます。今後の取り組みといたしましては、1点は、やはり区民の方に利便性の向上という意味で、もう少し図書館として工夫できること。あとは、開館時間等も含めてかねてよりさまざま議会でも御指摘をいただいておりますので、利便性の向上という意味でより利用しやすい図書館を目指していきたいと思っております。
 もう1点は、目標値の設定そのものについてですけれども、やはり近隣区も同様に図書館の利用登録率というのは低減傾向にあることははっきりしておりますので、今後、計画改定に向けたさまざまな検討をしていく中で、そのあたりもやはり検討していかなければいけないかなというふうには考えているところでございます。
伊東委員
 図書館を民間委託していますよね。それは全館そういうふうな形になっているんでしたっけ。それと、開館時間と開館の日時、曜日等ももう一度確認の意味でお知らせください。
倉光中央図書館長
 現在、図書館につきましては、カウンター業務及びなかなか返していただけない方への督促業務等、かなりの部分を業務委託という形でやっております。これは地域図書館7館、中央図書館すべて共通でございます。また、開館時間及び開館日でございますけれども、定例の休館日が週1回、これは8館を二つのグループに分けまして、月曜休館と木曜休館のグループに分けてございます。また、月に1回、館内の図書整理のための休館日を原則として毎月の最終の金曜日という形でやっておりますし、年末年始につきましては、年末3日、年始3日のお休みをいただいております。また、開館時間につきましては、地域図書館が朝午前9時から夜7時まででございまして、中央図書館につきましては、午前9時30分から夜8時までという形でやっております。これは、いずれの曜日につきましても同じ開館時間帯でございます。
伊東委員
 確かに以前に比べれば開館時間も枠は広がっていると思うんですけれど、それでも現実の社会からすると利用しやすいという状況ではないような気がしています。例えば今、確かに活字から離れて映像メディアが主流になっていますけれど、それですらも、レンタルショップでも、個店での貸し出しよりも、それこそコンビニで受け取るとか、そういう利便性をどんどん求める時代になってきてしまっている。そういった意味での研究というのは進んでいるということはないんですか。
倉光中央図書館長
 確かに区民の方が非常に利便性の高い生活になれていらっしゃるという側面はあろうかと思います。なかなかすぐに実行のお約束まではいかないかと思いますけれども、図書館といたしましても、かねてより障害を持つ方については宅配サービスを実施しておりましたし、あるいは、返却の利便性をもう少し高めるものはないものか等々、現在も検討は重ねているところでございます。
委員長
 他にございませんか。
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 それでは次に、2番の東中野小学校の暫定活用のあり方について(案)の報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、東中野小学校の暫定活用のあり方について(案)の御報告をさせていただきたいと思います。
 これにつきましては、8月1日の当委員会におきまして一度御報告をさせていただきました。その際に、この東中野小学校の暫定活用につきまして、そのときは使用料を原則として無料とするということで御報告をさせていただいたところでございます。ただ、当委員会におきましても、昨年度、いろいろ使用料の改定等をにらむ中で、公正な利用者の負担のあり方とか、そういった議論が交わされまして、適正な使用料ということで改定等々が行われたところでございます。そういったことを踏まえる中で、やはりこの東中野小学校跡の暫定活用につきましても、適正な利用者の負担というものを定めた中で、区民の方にとって公正な利用に供するべきではないかという御意見がございました。
 そういった意見を持ち帰りまして、再度庁内で十分な検討をさせていただきました。その結果、本日、御報告させていただきますが、前回御報告させていただいた内容を使用料の部分につきまして変更をさせていただくことになりました。他の部分につきましては、1番の利用できる活動用途とか、施設、利用者の要件等々、これらにつきましては前回御報告させていただいた内容と変わってございません。基本的には地域の区民施設としての活用を図ることから、地域センターに準じた利用のあり方として定めるということとしてございます。
 この資料の裏面の一番上、(5)の使用料のところをごらんいただきたいと思います。今回、この使用料につきましては、ここに記載がございますとおり、「1(1)の活動用途のうちマル1からマル4については無料とし、マル5については、次の通り、有料とする」とございますが、これは、この1番を見ていただきますとわかるとおり、先ほども申しましたが、地域センターに準じる形で、活動用途に準じる形で活動用途を定めてございます。すなわち、地域の自治活動、子どもの健全育成活動、地域保健福祉活動、地域環境保全活動、また、それ以外の趣味とか同好会的な自主的な活動ということです。
 この地域センターの利用によりまして、マル1からマル4にありますようなものにつきましては無料とし、それ以外の趣味的な活動について有料としているものでございます。それをそのまま今回この跡活用につきましても運用するということで、それぞれ提供する施設部分でございます体育館、校庭、校舎につきまして、使用料の算定式に基づきまして算出をさせていただきました。
 その結果、体育館の3時間利用につきましては1,400円、校庭の3時間利用の場合2,400円、校舎の場合でございますが、多目的室の場合が600円、家庭科室が1,200円というような形になってございます。なお、前回も申しましたとおり、家庭科室を利用して調理等を行った場合については、光熱水費は別途実費で御負担いただくということを考えてございます。
 それから、前回の8月1日に御報告させていただいたとき、地域への説明につきましては8月下旬に行うということで御報告させていただきましたが、今回、このような形で考え方を改めて再整理いたしましたので、8月下旬に予定しておりました地域への説明につきましては延期をいたしまして、本日御報告させていただく内容に基づき、改めて9月12日及び17日にその説明の機会を設けさせていただきたいと思ってございます。なお、10月以降の暫定活用の決定、またその内容についての改めて議会への報告、地域への周知等々につきましては、前回御報告させていただいたとおりでございます。来年の21年6月以降の利用を目指して準備を進めてまいりたいというふうに思ってございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
 よろしいでしょうか。質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 それでは次に、3番、第六中学校跡施設の活用についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは続きまして、第六中学校跡施設の活用につきまして御報告をさせていただきたいと思います。
 これも、先ほどの東中野の跡活用と同様、8月1日に一度御報告をさせていただいたものでございます。今回改めてもう少し整理をした形で、その跡活用の状況をわかりやすいような形で資料を作成させていただきました。この六中の跡施設でございますが、前回御報告申し上げましたとおり、社会福祉法人愛成学園、それと学校法人大妻でございますが、この両法人に対しまして貸し付けを予定しているところでございます。
 まず、愛成に対する貸し付けの内容でございますが、期間としてはことしの9月から来年10月まで。使用する部分につきましては校舎です。実は六中は、新校舎と旧校舎、新しい校舎と古い校舎とございまして、愛成が使うほうは古いほうの校舎でございまして、旧管理棟と呼ばれてございますが、こちらの部分の1階の5教室程度、給食室を含めてこの部分につきまして貸し付けを行うとしてございます。使用料につきましては現在精査中でございまして、ほぼまとまってはございますが、一応精査中ということで御報告させてください。光熱水費につきましては実費でいただくことを予定してございます。
 愛成がここを使っての内容でございますけれども、日中の作業活動ということで、愛成の子どもたちが作品の製作活動、それからまた、レクリエーション等をやるということで、これは月曜から金曜までの9時から5時までが日中活動に当てる時間となってございます。なお、愛成のほうは、自分のところの施設を改修いたしまして、調理ができないということがございますので、こちらの六中の給食室を使いまして、愛成の子どもたち、それから職員分の給食をつくって、これは三度三度の食事をつくりますけれども、ここでつくって愛成のほうに届けるというようなことを行います。
 それから、大妻への貸し付けのほうでございますが、これは来年の4月から再来年3月までということで、使用する部分につきましては、校庭、それから校舎です。これは比較的新しいほうの校舎でございますが、そこの1階の2教室程度ということで、校舎内では主に更衣室といいますか、着がえ等々で使いまして、校庭で主に活動するということになってございます。使用料等につきましては、先ほどの愛成と同様、条例等に基づきまして精査をしてございます。内容でございますが、体育の授業とクラブ活動ということで、授業のございます月曜日から土曜日までの時間帯、体育の授業と放課後のクラブ活動、また、日曜日につきましては、クラブ活動ということで利用を予定しているところでございます。
 それから、貸し付けの条件でございますが、行政財産、これは教育の財産のまま貸し付けを行うことといたしてございます。また、建物につきましては、必要な範囲で使用者の負担において変更を行うということを条件に使用のほうを許可したいと思ってございます。
 それから、この六中の跡活用につきまして、8月21日に地域での説明会を行いました。当日は野方地域センターを会場に行いまして、35人の地域の方々に御出席をいただいたところでございます。当日の説明会での主な質疑応答につきましては、こちらに主な意見ということでまとめさせていただきました。ごらんのとおり、最初に六中跡が、小学校の建てかえのための一時利用ではなくなったのかということの確認がございまして、その後、六中の長期的な使用の見込みはどうなのかと。使用できるなら、民間や住民からの使用の希望もあるのではないかといったようなこと。また、校庭開放により使用してきたけれども、法人貸し付け中についても貸し出ししてもらえないかというようなお尋ねがございました。これに対しまして、今後の活用につきましては、区全体の観点から売却や再利用の観点も含めて考えていくということ。それから、法人貸し付け中につきましては、日曜日も先ほど申しましたとおりクラブ活動を予定していることから、地域への開放は困難であるというようなことでお話し申し上げました。
 それからまた、ここが避難場所となっているようなことから、具体的に校舎の耐久や耐震性はどうなのか、それからまた、避難所の運営はどうするのかというようなお尋ねもございまして、この部分につきましては、もし災害時ということについては当然ここを避難所として運営していくということで、お話をさせていただいたところでございます。
 それから、裏面のほうにも幾つかまた質問の続きを記載してございます。法人に対する貸し付けについては単年度なのかというような確認。それからまた、愛成につきましては、入所施設だけれども、ここは24時間使用するのかということですが、ここは先ほども申しましたとおり、日中の活動だけであり、宿泊等は予定していないということで、具体的に利用する活動内容について御説明をさせていただいたというところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
佐伯委員
 愛成については9月から貸しているわけですよね。だけど、まだ使用料が精査中というのはどういうことなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 すみません。先ほどぽろっと言っちゃったんですけど、ほぼまとまりかけています。近日中にその提示した内容によりまして、使用許可ということで予定をしてまいりたいと思っております。具体的に愛成が使うに当たりましては、内装等々若干の工事をした上で使用するという予定になってございますので、今月から来月にかけまして、その使用部分につきまして内装のほうを手を入れた上で、大体11月ぐらいから愛成のほうは具体的に日中の活動及び給食調理等を行うという予定になってございます。
佐伯委員
 使用期間は20年9月から21年10月と書いてあるんですけど、まだ貸してはいないんですか。
小谷松教育経営担当課長
 はい。まだでございます。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了をいたします。
 それでは次に、第4、中野区学校支援ボランティアの考え方についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 それでは、各学校地域の実情に応じて地域の力を一層学校に生かして学校運営を行っていくために、学校にボランティアを導入するというんでしょうか、学校支援ボランティアの制度化に向けて、その考え方を取りまとめましたので、御報告いたします。お手元の資料をごらんください。「中野区学校支援ボランティアの考え方について」ということでございます。
 最初に、役割と意義というところでございますが、御存じのとおり、教育基本法の改正で、学校、家庭、地域の相互連携協力についての規定がなされました。また、新学習指導要領でもそういったことの記載がされております。全国的にも学校にボランティアということは広まってまいりましたし、中ほどですが、学校にとっても、教員のサポートや教育活動の充実・効率化だけではなくて、地域社会との協働による学校づくりが可能となってございます。また、幼児、児童・生徒にとっては、地域の一員としての自覚を促すということもできようかと思います。また、地域住民の方にとっては、「学び」を社会へ還元したりとか、新たなコミュニティの形成に結び付くのではないかということの意義がございます。
 では、2番目ですが、中野区の現状と課題のところ、現在、区立幼稚園、小・中学校においても、学校も開放しておりますし、また、ボランティアもたくさん参加していただいているところです。4行目あたりですが、その延べ人数は昨年度、区全体で8,000人以上にも上っているところでございます。通常の授業や行事の補助とか、その他多方面にお手伝いをいただいているということがございます。
 ただ、学校に対してアンケートをしたところ、今後も積極的にボランティアを受けたいという調査結果になってございますが、一方では、人材に関する情報が入手しにくいとか、あるいはボランティアの方に、全くただというのではなくて、引率したときの交通費とか、あるいは材料費の一部等を出せないものだろうかとか、安心して活動ができるように保険を掛けたいなどの声をいただいているところです。地域の方からも、もう少し学校のために何かしたいんだけれども、どうやっていいかよくわからないとか、そういったお声も聞いているところです。
 そこで、2ページ目に移りますが、教育委員会では、内部の検討委員会を設置いたしまして、検討を行ってまいりました。また、その後、事務局で検討したところでございますが、これから述べます内容によってボランティアの制度化をして、なるべくボランティアの方をたくさん活用することができるような仕組みをつくり上げたいというふうに思っております。
 2ページ目の3、「学校支援ボランティアについて」のところの(1)趣旨でございますが、端的に言えば、地域に開かれた学校、地域に根差した学校づくりのために、ボランティア活動を積極的に推進したいというところが趣旨でございます。
 名称といたしましては、最初の検討のところ、あるいは教育ビジョンの実行プログラムの中では、「スクールサポーター」という名前もありましたが、これは別にそのような名前のものもありまして、太字になっておりますが、端的に「中野区学校支援ボランティア」という名称にいたしました。
 活動内容といたしましてはさまざまにわたるんですが、学習支援にかかわるものと学校の環境支援にかかわるものと大きく分けて二つであり、また、それぞれも、専門的なものとアシスタント的なものというふうに分かれるのではないかというふうに思われます。
 それらを図示したものが3ページ目でございます。学習支援としては、講師・指導タイプ、ゲストティーチャータイプというんでしょうか、パソコンとか、英会話、あるいは伝統芸能等々につきまして教えるというタイプです。あるいはアシスタントタイプ、教科の補助とか、あるいは校外学習、どこか遠足に出かける場合の引率の補助をするといったようなことが考えられます。
 そのほか、B、学校環境支援の場面では、これも専門的なということで、造園をしたりとか、飼育小屋をつくったりとか、読み聞かせ等もございます。あるいは、サポータータイプとして、学校の安全のパトロールをしていくとか、安全の見守りをしていただくとか、そういったさまざまな活動内容が考えられようかと思います。
 3ページの下のほう、ボランティアの募集でございますが、各学校のほうで募集して、教育委員会としては広くPRを行う、また育成を行うといったような役割分担をしたいと思います。
 詳しくは、4ページ以降になります。恐れ入りますが、4ページをお開きください。ここでは、学校を中心に行う内容を記載させていただいております。(1)学校運営支援会議というのがございます。これは、今回の制度の中の一番かなめとなるようなところなんですが、マル2、構成メンバーの例として挙げさせていただいておりますが、保護者代表、地区町会、民生児童委員、青少年育成地区委員、次世代育成委員等々の方と校長(園長)、副校長等、そういったようなメンバーの方を想定しているんですが、この学校運営支援会議によって、この方々が学校とボランティアを結ぶパイプ役というものを果たしていただいて、地域の人材を、こういったボランティアの方がいますよとか、こういったことができる人材がいますよというような情報も提供していただく、あるいは協力していただくということで進めていきたいと考えております。また、この会議では、実施とボランティア活動について課題・問題点などを話し合って、今後の運営に反映させていくといったようなこともする考えでございます。
 学校側といたしましては、そういった会議を開くということのほかに、ボランティア情報の発信をするということでございます。また、ボランティアの方が安心して活動できるように、休憩のできる施設の整備とか、意識的な面で職員とか児童・生徒に対してボランティアの効用等を理解してもらうことによって、気持ちよくボランティアの方に学校に入っていただくというような環境を整えるといったこともする予定でございます。
 (4)でございますが、学校としては、ボランティアの受付を行い、また、ボランティアの役割の説明等々をして、ボランティアを活用していただくということです。それらを図示したものが5ページということでございます。
 恐れ入りますが、6ページ目をお開きください。6ページ目としては、教育委員会が行う内容ということを列挙しているところでございます。教育委員会といたしましては、学校支援ボランティアといったような仕組みがあるということを全体としてPRするということです。例えばパンフレットをつくったり、区報、ホームページ、教育だより、NICESなどを通じまして、ボランティアの案内、あるいは各学校でこのようなボランティアの活動をしている、こういったようなボランティアを望んでいるといった情報を提供して、幅広く参加を呼びかけるというものでございます。
 さらには、(2)でございますが、直接地域とはかかわりない方とか、区外の方、大学、企業、その他全区的なボランティアを希望される方からのお問い合わせに対しては、教育委員会として学校の情報を流したり、あるいは、場合によっては学校にあっせん、仲介をするというようなことを考えております。
 (3)では、ボランティアについて安心して活動していただくために、保険料を負担したいと思っています。
 また、(4)財政面の支援ということですが、活動に伴う実習材料費とか、引率に行った場合の交通費とか、水族館に入ったときの入場料等の実費については、予算措置を行っていきたいと考えております。
 それと、大きなところではボランティアの育成ということで、育成講座を開催するなどして、ボランティアを育成していきたい。また、生涯学習のところでことぶき大学・大学院等を卒業される方がいらっしゃいますので、そういった方々に学校でのボランティアについて積極的に勧奨をさせていただく。あるいは、ITサポーターという方々もいらっしゃいますので、そういった方々についても学校でのボランティア活動がしやすいように御案内をさせていただくというものでございます。そういったところを図示したのが7ページということでございます。
 それでは、8ページ目をお開きください。8ページ目といたしましては資格要件その他ですが、特にボランティアの資格について年齢制限は設けないということにいたしたいと思います。また、居住要件につきましても特に限定はいたしません。
 報酬ですが、ボランティア活動ということでございますので、報酬は原則として無料ということです。ただし、前に申し上げましたような実費、費用弁償は一定の範囲内で支給したいと考えております。あとは、留意事項その他ですが、もちろん人権とか、個人情報、あるいは政治的な活動等については十分に留意していただくということでございます。
 ここには書いてありませんが、今後の予定ということですが、本日、本委員会に御報告させていただいた後、関係団体、PTAとか、町会といったところになりましょうか、今後、10月、11月にかけて意見交換、協力の御依頼をさせていただくということを考えております。そして、12月ごろをめどに制度としては立ち上げていきたいというふうに考えてございます。
 以上、簡単ですが、御報告とさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
江口委員
 大変失礼なんですけど、いかにもお役所がつくった計画だなと思っているんですね。なぜかというと、例えば学校運営会議というのは非常に重要になってくるんですけども、私なんかも自分でPTA活動を経験した中で、今までPTA活動でできなかったのは、あくまで学校行事に対する協力というだけで、学習支援というのがあまりできなかったんですね。今回、こういうことがある程度スタートできれば、やはり運営会議というのは、学習支援と学校環境支援と分けるべきだと私は思うんですね。同じ人がこれを協議するというのは不可能に近いので、学習支援ということを考えるんだったら、PTAと学校側、保護者会と学校側というのが、こういう新しい制度、仕組みができたので、親の立場としてこういうものを学校に取り入れてほしい、こういうものをやるべきだと。
 教育委員会の援助があるわけですから、人材がいなかったら、教育委員会に問い合わせれば、こういう人がいるということができる。それから、こういう環境のほうで、例えば学校安全パトロールだとか、校舎の設備や、これから校庭緑化だとか、屋上緑化なんかが始まってくるというので、環境支援というのが入ってくるんだろうけれども、これは別な部分で、これこそこういうメンバーがここに入って、あるいは、構成メンバーが入ってやるというのはわかるんだけど、例としてのメンバーがいるけど、こういう形のメンバーというのは、今までだって、さまざまな地教懇を何度やっても成功した例がないんだから、そういう役所的な発想じゃなくて、現在いるPTA、保護者の皆さんと学校側が、学校支援について我が校はどうやっていこうか、こういう部分が足らないんじゃないかとか、こういう先生がいないんじゃないか、こういう専門家がいないんじゃないかということで議論しながら、子どもたちにこういう支援をしてほしいということで盛り上げていくということが大事。そのための支援を教育委員会がすべきであって、環境支援のほうこそ、学校運営委員会に例として書いてある構成メンバーが入って、どういうふうに支援していくか。縦分けてやらないと、二つを一緒にして運営委員会をやっても、運営委員会なんかはまとまりませんよ。どう考えていますか。
寺嶋学校教育担当課長
 確かにおっしゃるとおり、専門的な学習支援ということと環境の整備ということについては、お願いする、あるいは検討する場面が異なろうかと思います。ただ、学習支援の中には、そういう専門的ないわゆるゲストティーチャー型のほかに、アシスタントタイプというものもございます。そういったことも含めて全体として協議していただきたいということがあります。確かに学習の内容につきましては、保護者の方と学校が十分に協議するということなんですが、ただ、地域の中の学校ということで、地域の方々に学習についても十分に御協議いただきたいということがございますので、分けるというのも一つのお考えかと思いますが、今のところは、同じ学校支援会議のところで進めていきたいというふうに考えております。
江口委員
 学校の今までの実情を全然わかっていないというのよ。あなたの場合は、PTA活動なんてよくわかっていたの。新たに積極的にやれるところとそうじゃないところとさまざまに分かれてきて、PTA活動で相当苦労してきているわけですよね。その年代年代によってはPTAの力不足が出てきたり、そういうのも出てきているんだけれども、今までは、PTAというのはこういうことに関しては、学校側とそんなに突っ込んだ話はできなかったんですよ。あくまで学校行事に協力をするということはやるけれども、口出しをして、こうしてほしいとかいうのはなかなか言える立場ではなかったのね。こういうボランティア活動という形でいけば、PTAもボランティア活動ですよ。だから、保護者代表が入っていますよね。
 一つは、こういう人たちが中心で学校長と学習支援というものに対してはやると。それから、環境に関しては、地域の町会の皆さんだとか、そういう人たちが入ってもらってやる。運営会議が二つあったっていいわけですよ。会議を一本にしてやるなんていうのはごっちゃごちゃになりますよ。そういうことをわかっていないんですよ、学校自体のことを。
 だから、学習支援というのは、自分たちが通う子どもたちの親としてどう先生と向かってやっていくか。それで、足らない部分を教育委員会にお願いして、こういう人はいないんでしょうかとか、こういう呼びかけをしたいんですけどという了承のもとでやるならわかるの。この全体の運営委員会でこの二つをやるというのは無理が来ますよ。本当に充実させるんだったら、学習支援と環境とを分けるべきですよ。これはどうですか。
寺嶋学校教育担当課長
 ボランティアのさまざまな活動は広範にわたりますので、内容によっては、おっしゃるとおりなところがあろうかと思います。ただ、幾つも会議があるということも、またそれはそれでなかなか問題のあるところでございまして、この仕組み、考え方といたしましては、学校運営支援会議の中でボランティアを検討していきたい。ただ、その中で、どういった運営をしていくかというのはこれからのところではございますが、組織としては一つのものにしていきたいと考えております。
江口委員
 本当にわかっていないんですよ。クラブ活動の技術指導だとかがなかなかできなかったのは、何が原因なんですか。それは、要は学校と地域の格差があって、なぜかというと、この人でお願いしたいといっても、学校がわからなかった。だけど、今度は、もしそういう形になれば、保護者のほうから積極的にこの人を技術指導としてお願いしたいと。私たちも地域で知っているし、例えば自分のところの学校を出た学生だと。町でも知っているし、ふだんの行動も知っていると。ただ、問題はなぜあるかというと、来たばかりだとかで校長は知らないんだから。副校長も知らないんですよ。
 だから、そういう意味で、現場でそういう声を出せるのはやはり保護者。それが地域でうまくいった学校があるんですよ。だから、ずっとクラブ活動を継承でやっているところがある。それはなぜかといったら、卒業した保護者、PTAを中心にやってきているから、歴代卒業した人もそれを応援しているから、それを応援しようじゃないか、あの人だったら心配ないと。学校側もそれを了解してくださいということでやってきた。そういうことをわかるのはPTA、保護者なんですよ。
 今度は逆に、これを地域の古い人たちが口出しをしたら、保護者は動けないんですよ。現場というのは。ですから、そういう意味では、学習支援なんだから、やはり保護者を中心として会議は考えるべき。それから、学校の環境支援をするというのは、地域も含めた、それこそ青少年も入れた形の全体的なメンバーの中で、どう学校を支えていくか。こういう二通りを考える。会議が二つになったら大変ですからって、これから中野区の学校教育を充実させるためには大事なことなんです。大事にするんだったら、充実するために分けて二つにすべきですよ。こんなのを一緒にやっているなんて到底無理。
 会議の中で学習支援に全然関係ない委員が出てくるんですよ。その人は環境のほうでは得意かもしれないけど、学習支援では得意じゃない人が出てきて、そんなのはどうなんだという意見になったら収拾がつかないんだから、あくまで学習支援の運営会議ですということを頭にしたメンバーが集まってこないといけないし、学校環境支援ということを理解した人たちが委員として集まってこないとできない。それじゃないと、ただ単にこの組織をつくっただけで終わっちゃう。だから、僕は役所型だと言っているんですよ。もうちょっと実のあるものにすべきだと思うんですけど、再度答弁願います。
寺嶋学校教育担当課長
 もとより私どもは、ただ会議をつくったというよりも、本当に学校でのボランティア活動が進むように考えているところです。御指摘のように、内容によってメンバーが得意のところとか、そういったところがあろうかと思います。ただ、メンバーの例、どういった方が選出されるかもさまざまでございましょうし、それはその学校支援運営会議を立ち上げた中に例えば小さな分科会をつくりなり、何なりという工夫もできようかと思います。とにかく地域の中で地域によってはぐくまれる学校をつくっていくということのために、こういった支援会議をつくっていきたいと考えているところでございます。
江口委員
 最後だから言っておきますけど、もう時間があれだからね。PTAに対する援助をすべきということで、皆さん方は学習支援の運営メンバーですというぐらいに本当に力を与えてあげたほうが、よりPTA活動も充実するし、今までこんなことはなかなかPTAには学校に言えなかった。ただ、学校の校長からこういうことをやりたいけど協力してくれとか、そういう形のほうで支援をしてきたというのがほとんどの保護者のメンバーですよね。だけど、こういう形で今度は学校側と話し合いができるんだ、こういう要請もできるんだと。うちの学校の特色を出せるんだということになれば、こういう学習支援に関しては、本来そこに通っている保護者を中心に、変な話、それ以外のよけいな人を入れるべきじゃないんですよ。
 それで、学校環境支援というのは、それこそ学校を取り囲む、守っていただく地域の人たちを入れて、どう支援ができて、この地域の学校としてどう盛り上げていくか。会議の内容が違うんですよ。それは大変とかそうじゃなくて、分けてやるべきなんですよ。だって、学校評議員なんかが出ていたって何も……。じゃ、評議員会が前進したんですか。だから、役所仕事なんですよ。体を張った評議員だったら、体を張ってやってほしいんですよ。年に何回か会議をやって、それで終わり。前のアンケートを見たでしょう。学校のことなんてわからない評議員がいるんだから。そんなのに子どもを評価されたら、たまったものじゃないですよ。
 だから、やるんだったら情熱的にやるべきであって、そういう人を選ぶべきなんです。保護者だったら、もう情熱を持っているんですから、自分の学校をよくしたい、自分たちの子どもを何とかこの学校で充実したものにしたい、そのものを持ちながらPTA活動をしてくださっているわけじゃないですか。そういう意味では、これはPTAというんだから、教員もここに入ってくるわけなので、学習支援は学習支援で、それだけに任せていくというほうが私は無難だと思う。それでどうしても人材が不足だったら、新たに追加すればいいことなんですよ。
 最初からさまざまな人が入ってきたら、青少年委員とか、何とか委員とか、いろいろいますけど、全部PTAの先輩ですよ。わかりますか。PTAの現役の副会長さんだとか、会長はまだあれだけど、そんな場所でしゃべれますか。現場の実情が違うんです。だから、これはPTAと学校に任せて、支援の運営会議はお願いしますと。そのほうがPTAは喜びますよ。PTAだって大変ですよ。今でさえ大変なのが、こういうものを検討しなきゃいけないんだから。それで学校の環境の支援のことは支援として考えていく。そういう意味でも、私は二通りでやるべきだと。会議が多いとか少ないのは校長先生とか副校長の人たちで、参加する人は1回しか参加しないんだよ。二つかかって参加する人なんていないんですよ。ということで言っているんです。いかがですか。
寺嶋学校教育担当課長
 このボランティアを支援するための学校運営支援会議というものが形ばかりにならないように、実質的に皆さんが自由に物が言えるように知恵を絞って、学校のために役立ってくださるように、運営についてもこれから工夫したいと考えております。
江口委員
 このままやるという、説明に入るという意味なの。
寺嶋学校教育担当課長
 こういった基本的な考え方ということでお示ししたところで、その会議の内容の持ち方について、どういうふうに運営していくかについては、今後検討していきたいと考えております。
いながき委員
 どなたかが学校で何かボランティア活動をしたいと思いましたと。そうしたら、まず最初にどこに連絡をすればいいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 教育委員会に来ていただいてもよろしいですし、学校に直接行っていただいてもいいです。
いながき委員
 必ず教育委員会に行くか、学校に行かなくちゃいけない。まとまった窓口というか、連絡先というものは設けないんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 学校ボランティアについては、私のところ、学校教育担当がこの学校支援ボランティアの担当ということで、窓口は受けさせていただく予定でございます。
いながき委員
 では、ボランティアをしたいと思ったら、地域の方が寺嶋課長のところにお電話をするんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 お住まいの近くに学校があれば、もちろん学校に直接行っていただいても結構ですし、あるいは、教育委員会事務局のところに言っていただいても結構ですしということでございます。
いながき委員
 ここにある地域の方が、子どもたちのために何か手伝いたい、学校に協力したいが、どうしていいかわからないというのは、一番最初どこに連絡していいかわからないというのが非常に大きな意味を含んでいると思うんですよ。この中野区学校支援ボランティアと名称をつくって、グループをつくって、内容を提示していただいているのはいいんですけれども、地域の方が、特にそれこそ町会だとかに委員とかに属していない新しい地域の方が、簡単にアクセスできるような窓口というのはつくったほうがいいんじゃないか。それも一本化したほうがいいと思うんですね。
 ボランティアと一口で言っても、中野区の場合、区役所1階にある公益活動支援コーナーですとか、社協ですとか、NPOに関していえば、なかのZEROの1階でもやっている。何かボランティアをしたいとどなたが思ったときに、どこに行っていいかわからないみたいで、一口でボランティアと言っても結構窓口がたくさんあるものだから、たらい回しにされていることもあるみたいで、だから、今回、ボランティアで組織を立ち上げるのはいいんですけれども、区民の方々が連絡をとりやすい、問い合わせしやすいという窓口を明らかにして、かつ、今、ホームページも、区と、学び場ネットと、教育委員会のホームページが独立していますよね。それで、それぞれでまた違うことを書いている。例えばこのボランティアのことの告知に関しては、教育委員会のホームページのみで、あるいは広報に挟まれている教育委員会の冊子のみで告知するんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 そういったような制度ができましたと、こういうことが利用できますということのPR全体としては、教育委員会事務局のほうでさせていただきます。ホームページだけでなくて、区報とか、パンフレットとか、あるいは教育だよりとか、NICESとか、さまざまな広報媒体を通じて、また学校も通じてPRさせていただくということです。それで、何をしていいかわからない、どうやってとっかかっていったらいいかわからないということですが、そういうことも含めて十分にPRさせていただきたいと思います。
いながき委員
 PRはいいんですけれども、ここに連絡したら、学校ボランティアのことについてはすべてわかるとか、繰り返しになっちゃいますけど、そういった窓口はつくっていただけるということなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 はい、つくります。そういうこともわかるようにPRいたします。
いながき委員
 この学校ボランティアというのは、この図式を見ますと、学校単位で幾つも区内につくるということなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 各学校にこういった学校運営支援会議をつくっていただいて、進めていくということでございます。
いながき委員
 では、各学校単位で窓口をつくるということですか。それとも、どこか役所の電話番号を書いて、そこに連絡してくださいということにする予定なんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 両方でございます。
伊東委員
 まずスケジュールですけど、本年度の12月をめどに整えていきたいということですか。
寺嶋学校教育担当課長
 これから関係団体等にお話をして、御意見をいただいたりしますので、なかなかスケジュールどおりにはいかないかもしれませんけれども、目安といたしましては、12月ごろをめどに始めていきたいと考えております。
伊東委員
 随分性急な話で、学校運営支援会議の構成メンバー例と書いてありますけれども、保護者代表はともかくとして、地区町会、民生児童委員、青少年育成地区委員、次世代育成委員ということで挙げられていますけれど、町会のほうもそういう話は聞いたことないと思いますし、民生児童委員のほうもまだ行っていないと思います。それで、私も地区委員の一員ですけれど、話も聞いていないし、ましてや、次世代育成委員は前の青少年委員ですよね。それが結局ここへ来て名称も変わっていて、所管が子ども家庭部に変わっているはずですけれど、それも果たしてどうなったのかもわからない状態で、いきなりこういう構成、立ち上げでも大丈夫なの。
寺嶋学校教育担当課長
 地域の方の御協力によってボランティアを推進するということで、こういったような構成メンバー例として考えているところでございます。ここで本日御報告させていただいた後に、それぞれの関係団体にこれからお話ししようということですので、確かに時間的なところはあろうかと思いますが、できるだけ御理解をいただいて、立ち上げていきたいと思います。
伊東委員
 気持ちもわかるし、確かに学校にこういう支援があったほうがいいなとは思うんですけれど、江口委員じゃないですけれど、やはりトップダウンじゃなくて、こういうのはボトムアップの考え方のほうがいいんじゃないのかなと。もうちょっとゆっくりとこういう内容を十分に区民に周知させるということのほうが先決じゃないのかなと思うんだけれど。
寺嶋学校教育担当課長
 現実に学校の中にもボランティアは既に入っていただいて、貢献していただいています。そういったことに加えて、もっとボランティアをしやすいような環境を整えるという意味でございますので、トップダウンでというようなことは考えておりません。ただ、昨年からも検討しているところでございますので、できるだけ早く制度化をしていきたいなというふうに考えてございます。
伊東委員
 だから、昨年から考えているのはわかるんだけど、地域では降ってわいた話なんだから、もうちょっと早く情報提供して、こういう方向で将来的には考えていきたいんだということがもっと早くの段階で情報が流れていれば、それをここへ来て9月になって、12月には発足したいというんじゃ、やっぱり降ってわいた話。決してトップダウンとは思っていないといっても、どう見てもトップダウンとしかとらえられないような状況だから言っているのであって、環境を整える意味では、情報提供をもうちょっと早くから丁寧にしていくべきじゃないのかなということを言っているので。
寺嶋学校教育担当課長
 おっしゃるとおり、十分に情報提供、あるいは御理解いただくということは重要なことでございます。今後、その御理解をいただくために一生懸命頑張っていきたいと思います。
平山委員
 さっきのお話で、全小・中学校で設置をするというお考えでよろしいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 さようでございます。
平山委員
 そうなると、境界とかが小学校で重なっている部分、中学校で重なっている部分というのがございますよね。場合によっては、ある町会の方々は小学校の学校運営支援会議と中学校の学校運営支援会議に出なくてはいけないというようなことが起きますよね。それでよろしいんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 学区域との関係でそういうことは起こるということでございます。
平山委員
 これから学校再編の中後期の計画を立てられていくと思うんですが、現場では、うちの学校はどうなるのと不安に思っていらっしゃる現場の方もいらっしゃるんですね。そういったお気持ちを考えると、私もちょっと性急じゃないかなと。学校支援ボランティア自体は文科省が推奨しているというのもよく知っていますし、私自身も研究しているつもりですけども、あまりにも性急な話かなと。きちんとこれからの中野区の小・中学校の学区をどうしていくのかということをしっかりと検討していった上で、その学区に合ったような形でやっていかないと、後でまた学区が変わりましたとなったときに、混乱するのは現場の皆さんですよね。だから、ちょうど学校再編の新たな見直しも入るという時期でもありますし、もう少し慎重に議論を重ねられていかれたほうがよろしいのではないかなと思うんですけども、多分同じ答えだと思うんですけど、一応いかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 御指摘のような御心配はあろうかと思います。そういうことも含めて、これから関係団体の方ともお話をしながら、十分に考えていきたいと思います。
平山委員
 最後に、例えば今度は区外の方も受け入れると。セキュリティの問題はどうするんだというような問題もございますよね。ボランティアを受け入れる責任は教育委員会でよろしいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 この学校運営支援会議が中心となるいわば地域密着型のところは、学校、あるいは地域の方でよくおわかりになるところでございます。それ以外に、ほかの区とか、ほかからボランティアをしたいというお尋ねの場合には、教育委員会のほうとして十分にお話しさせていただいて、適切かどうかということの判断も含めて対応させていただきたいと思います。
平山委員
 もちろんボランティアで応募をしてくださる方なので、善意でとらえたいんですが、今、そういう機会があって、学校の中に要するに知らない人が入ることができるというのは非常に危険なことですよね。そういった問題もありますし、先ほどの学区の問題もありますし、改めてこの問題はもうちょっと議論を重ねて推進をされるように、これは要望です。よろしくお願いいたします。
大内委員
 これで報告は大体何回目なんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 この学校支援ボランティアの仕組み自体は、最初でございます。
大内委員
 昨年から話し合っていて、何で初めてなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 お示しできるほどなかなか煮詰まらなかったということでございます。
大内委員
 煮詰まって説明したら、もう変更しないということなの。
寺嶋学校教育担当課長
 いや、そんなことはございません。関係団体とも、またこの議会での御意見をいただきながら、十分に検討していきたいと考えております。
大内委員
 関係団体はどこなの。
寺嶋学校教育担当課長
 保護者、PTA、あるいは町会、民生児童委員、そういったようなところを今のところ考えてございます。
大内委員
 だから、その関係団体と今まで話し合ってきたの。
寺嶋学校教育担当課長
 このことについてはただいまの報告が初めてでございますので、これから話し合うというところでございます。
大内委員
 区議会の意見は意見で聞くけれども、これから関係団体に聞いて、そこで調整をするということ。
寺嶋学校教育担当課長
 もちろん区議会の皆様のただいまの意見等も十分に踏まえまして、また、関係団体の方の意見も踏まえまして、検討してつくっていきたいと考えています。
大内委員
 そういうふうに聞こえていないんだけど。もう秋に実施するから、当面これでやりたいんだと。あとは地域の関係団体の意見を聞いてまとめますと、そういうふうに聞こえるんですけど、違いますか。
寺嶋学校教育担当課長
 仕組みですので、今後、どういったスケジュールでやっていくのかということで申し上げたところでございまして、議会の御意見をいただいた上で進めていきたい、あるいは関係団体の御意見をいただいた上で進めていきたい、検討していきたいと考えています。
大内委員
 だから、これは秋口か暮れにやるんでしょう。変更があった箇所は毎回報告があるんですね。議会からこういった意見がついたから、あるいはこういった変更をしたということが、それまでに、これから何回か報告があるんですね。
寺嶋学校教育担当課長
 何回かどうかはわかりませんけれども、これは最初の考え方ということでございますので、実際に実施する前にはこういうふうになりましたという報告はさせていただきたいと考えています。
大内委員
 というのは、じゃなきゃ、きょう議会は、報告を受けてもだめなんだよ、認めるわけにはいかないよということなの。これだけ出ているということは、地域団体の意見を聞いてまとめますと言うけど、文教委員会としてはこの報告は受けられませんよという話に今なっているんだもの。わかっているの。このままじゃちょっと無理だよと。でも、このまま次の報告をされても、文教委員会としてはこれは認めるわけにいかないよと、そのぐらい重たく言っているのがわかっていますか、あなたは。
寺嶋学校教育担当課長
 はい。今いただいております御意見については真摯に受けとめさせていただきます。
大内委員
 真摯に受けとめるのは当たり前なんだよ。こっちが言っているのは、これが別に考えとして悪いと言っているわけじゃないの。ただ、中身についてはもうちょっと検討しないと、現実的にここにおられる方はPTAをやっていた方も多いし、あなたたちよりも区内の学校に関しては長く携わっている方がたくさんいるの。地域の町会、あるいはいろんな役所に携わっている人たちがいるわけ。その中で、これは現実的にはもうちょっと変えたほうがいいよ、考え直したほうがいいよと言っているのに、いや、これから地域団体と検討して話し合いますというふうに言われたんじゃ、ちょっと違うんじゃないのと。
 議会で言われたことはまず議会で受けとめて、その上で地域団体と話してもらわなければ、ここで言われたことを地域団体に持っていって、どうですかとやるということなの。順番の意味が、どうやって進めていくのかよくわからない。では、地域団体にとりあえずこれで出すんですね。議会できょう言われたことを直してから出すんじゃなくて、これを出して、これで御意見を伺うんですね。どっちなの。
寺嶋学校教育担当課長
 いただいたところで検討いたしまして、基本的な考え方ですので、これに基づいて地域団体に説明するかどうかも含めまして、検討していきたいと考えています。
大内委員
 だから、基本的にやることは間違いではない、別にいいと。ただ、内容をよく見ると、運営の仕方が、このまま地域に出されたんじゃ問題があるよと言っているんじゃない。それなのに、今、これを持っていって地域で意見を伺いますと。じゃあ、文教委員会で受けたけど、これはまだ保留だよということになりますよというの。どうするの。地域にこのまま出すんですか。もう一度きょう文教委員会で聞いた意見等を踏まえて、もうちょっと手直ししたものを出すんですか。どっちなんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 きょういただいた当委員会での意見でございますけれども、まず私どもとしてこういう考え方で考え方をまとめて、きょう御報告をさせていただいております。それで、主に冒頭、江口委員から、学習支援と学校環境支援ということについて分けた支援会議を設けたほうがいいんじゃないかというような御質問がありました。それについて私どもはここの場でお答えし切れてございませんので、それについてまずは教育委員会としてどうするのかということも考えた上で、それから、スケジュールについては12月というのは早過ぎるのではないかという御意見でございましたので、そういった点の今いただいた意見についてどうするのかというところも含めて考えた上で、地域での関係団体の意見交換というのも大変重要なことだと思いますので、そういったことをきょうの御意見を踏まえた上で意見交換をしていきたいと考えてございます。
大内委員
 ということは、次回の定例会でもう一度考え方が示されて、それから地域に入っていくということでいいの。
竹内教育委員会事務局次長
 私どもとしては、できればいろんな方の意見を聞いてみるというのは必要かなと思っております。そうした意味では、きょういただいた御意見を踏まえた上で修正すべきところは修正して、まずは意見交換を始めたいなとは思っております。
大内委員
 だから、どっちなの。そのまま出すんですか。それとも、きょう議会で受けた意見等をもう一度踏まえて、これは検討委員会があるんですか、そこで諮り直すかどうか知らないけど、ある程度直して、議会にもう一度示して、それから地域に入るんですか。これをそのまま持っていくんですか。どっちなんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 きょういただいた意見についてどの程度どういうふうに直すかということについては、今この場ではちょっと判断し切れない部分がございますので、直すべきところは直した上で、まずは意見交換に臨めたらいいなと思っておりますけれども。
大内委員
 だから、A案なの、B案なの。
竹内教育委員会事務局次長
 直すべきところを直した上で、意見交換に入っていきたい。というのも、また、これで定例会というのは大分先になりますので、私どもとして、きょういただいた意見を踏まえた上で、直すべきところがあれば直した上で、関係団体の皆さんの御意見もまずは聞いてみたいと思っております。その内容についてまた御報告をさせていただければと思っております。
大内委員
 では、また次回の定例会である程度直したところは直したものが出てくるということで理解していいですね。
竹内教育委員会事務局次長
 どの程度の直しと、それから意見交換が進んでいるのかというところも踏まえて、報告の時期については適切な時期に報告をさせていただこうと思っております。
大内委員
 では、地域にこれがそのまま出ると、後から何でまた変わったんですかということになりませんか。大きく変わるというふうにとる人と、あるいは部分的に変わったという意見は違うかもしれないけども、片方でこれが出て、片方で修正にかかっていて、それでは地域に出せないんじゃないですか。それでもこのまま出すの。
竹内教育委員会事務局次長
 検討させていただきたいと思います。
大内委員
 だから、検討してではだめなの。今答えてもらいたい。というのは、検討してもらって、やっぱり出しましたと言われちゃったら、きょうはこの報告をうちは受けませんよと。文教委員会としてはまだ結論を出せませんよということにとめておかなきゃいけない。検討して出すことに決めましたと出されちゃった、地域にばあっと出ちゃった。次回の文教委員会で地域の意見を伺いましたと言われたって困るんですということを言っているの。
竹内教育委員会事務局次長
 当委員会でのいただいた御意見を無にしないような形での進め方をさせていただきたいと考えておりますので、今後、どうするかということについては検討させていただきたいと思っております。
大内委員
 だから、次回、文教委員会で了解がとれるまで表に出さないということですね。
竹内教育委員会事務局次長
 きょう、委員会としてそういうお話がございましたので、中間というのはないのでしょうけれども、それではそのようにしたいと考えております。
大内委員
 これは別に悪いと言っているんじゃないの。ただ、進め方についてもうちょっと丁寧に進めないといけないんじゃないか。去年から進めて、きょう報告で、何で12月に実施なの。ちょっと雑なんじゃないですかと。やっぱりこうやってやれば、皆さんはいろいろ考え方があるし、みんな意見があって、それをまたどんどん丸めていくのが仕事でしょう。自分たちのやったものだけいきなりこれで変えません、このまま地域に持っていきますと言われたら、うちらは何を受けているの、ただこれを見せてもらっただけで、意見を聞いているわけじゃないでしょうという話になっちゃうから、きっちりやらないと、地域にこのまま出て、でも、地域では文句を言われなかったんですと言われちゃったら、そのまま進めるのかという話になるでしょう。だから、手順を間違えちゃうと、せっかくこうやっていい――今までもやはりこういった考え方も出ていたんだから、もうちょっと丁寧に、去年からやっていて、何で今ごろなの。もっと早くこんなのは説明すればいいじゃないのと思うんです。だから、12月が3月になってもそんなに変わるわけじゃないんだから、もうちょっと丁寧に、内容についてもちゃんと文教のここで報告できて、ちゃんと皆さんが納得できるようなもので進めていかないと、中途半端でやっちゃうと、後であのとき言ったじゃないかという話になっちゃうじゃない。その辺は丁寧に進めないとだめだと思いますので、よろしくお願いします。
 それと、あともう一つ、例えばこうやって見ていて、構成メンバーとかがあるでしょう。保護者と、地区町会と、民生児童委員、青少年委員と次世代、校長。例えばこういうところで何で同窓会とかが入らないの。例えば統合委員会とかで真っ先に入れておいて、何でこういうところには入らないの。要するに、地域で必ず出てくるメンバーの方ですよ。何でそういうところに入らないの。
寺嶋学校教育担当課長
 これは構成メンバーの例ということで、最後に「等」ということもございますし、それは各学校において、あるいは地域においてメンバーは多少違ってくるということは考えられます。特に排除するというつもりはございません。
大内委員
 だから、排除しろと言っているんじゃないんだよ。何で入っていないかと聞いているんじゃないか。何だ、排除するという、そういう言い方は。来たら、学校によっては排除するかもしれませんということか。僕が言っているのは違うよ。だから、こういうところは根本的に最初から入れておくべきなんじゃないの。そういうのも全部整っていないんじゃないの。これが地域に出たら、これで進んじゃうんですよ。だから、進め方を慎重にしろと。僕が言っている同窓会というのは、小学校ではないけど、中学校なんかはやはり若い人たちが地域にたくさんいるわけです。スポーツなんかをやるのは、そういうところに声をかけるのが一番早いのよ。
 ちょっと休憩してくれますか。
委員長
 では、委員会を休憩します。

(午後4時44分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後4時47分)

大内委員
 とにかく前から、学校のボランティアというのは、学校によって大なり小なりこういうのはやっていたと思うんですよ。それをきっちり形づけることはいいことだし、ただ、学校の地域によってそれぞれうまく順調に行くところと、なかなか軌道に乗らないところ、あるいは学校の校長先生の判断というのはかなり影響するので、これを進めるに当たってあまり早急にやらないで、しっかりしたものをつくってから進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
伊東委員
 ちょっと確認で。2ページの上段から4行目、「このような中、教育委員会では検討委員会を昨年度設置し」ということになっている。要するに、昨年度からこの検討委員会によっていろいろ検討を重ねてきたということなんですけど、この検討委員会の設置というのは、この委員会に報告はありましたか。
寺嶋学校教育担当課長
 教育ビジョンの実行プログラムの中で、スクールサポーターの設置ということは御報告させていただいておりますけれども、この検討委員会の設置自体については、内部の委員会ということもありまして、御報告をしていないところでございます。
伊東委員
 メンバーは。
寺嶋学校教育担当課長
 関係の学校長、副校長、子ども家庭部の担当、教育委員会の事務局、それから青少年委員の方でございます。
伊東委員
 青少年委員も入っていたの。何回会議が持たれたの。
寺嶋学校教育担当課長
 最後の確認も含めて6回でございます。
伊東委員
 冒頭、内部の検討委員会というような……。青少年委員は決して内部と言わないはずだし、そういうものを設置するのであれば、この委員会に設置の報告があってしかるべきだし、開催のスケジュール等も。逆にそうした青少年委員等の関係団体が参加しているのであれば、その検討委員会の報告書というのがまず先に出てきて、この委員会に示されるべきじゃないか。だから、きょうのこういう考え方についてというのは、その検討委員会の報告書ということだったらまだわかるんだけれど、何か段取りが違い過ぎないですか。
寺嶋学校教育担当課長
 失礼いたしました。さきに内部の委員会と申し上げましたが、私の間違いでございました。青少年委員の方も入れさせていただいております。
伊東委員
 今、大内委員のほうも、何でPTAが、そこに保護者が入っていないの。小P連なり、中P連なりということで入っていないの。
寺嶋学校教育担当課長
 この検討委員会のメンバーの中にはPTA、保護者の方は入ってございません。
伊東委員
 ですから、本来そういう方々が入っていろいろ意見を交換した上で、その検討結果として報告書が出て、それを踏み台にして、教育委員会のほうで制度化を構築していくというんだったらわかるけれど、何か肝心のステップも踏み外しているし、スケジュールも唐突だし、その辺についてもう一度確かな答弁を願います。
竹内教育委員会事務局次長
 まずは教育委員会としての考え方を学校支援ボランティアについてしっかりとつくった上で、何もないところで意見交換とかということではなくて、考え方をペーパーでお示しする中で制度化を図っていきたいということで、今はそういう段階にあるところでございます。やり方としてはいろいろあろうかと思いますけれども、私どもといたしましては、まずは今回お示ししている考え方というものを関係する団体の皆さんにお示しして、意見交換をして、具体的な制度化をしていきたいということで、このような手順をとったものでございます。
伊東委員
 大変なことで、要するに、保護者、PTAの皆さんはこのことについて全然知っていないということですよね。これだけ検討が進んできているのに。そろそろ各種団体との懇談の時期で、あしたも中P連との懇談が各会派の議員として持たれるんですけれど、中P連のほうには一切こういう情報はまだですか。こういうことも考えて検討を始めているというようなことも言っていないわけだよね。ちょっとあまりにもやり方を間違えていないですか。
竹内教育委員会事務局次長
 先ほどお話しございましたとおり、少なからずボランティアということについて各学校は、多い少ない、また密度の濃い薄いはあるんですけれども、やっております。それで、大内委員からもお話がありましたように、そういったことを踏まえてより発展させるための制度化でございます。そういったことからも、私どもとしては、全く学校支援のボランティアという制度自体がだれも聞いたことがないという話ではないと思っていまして、どう制度化するのかという部分だと思いますので、やはりこういうふうにしたいというところをお示しして、それについて御意見を伺うということで進めてきているところでございます。本来であればもっと早く考え方をまとめてお示しすべきだということについては、確かにおくれてしまっているということでございますけれども、進め方としてはそのように考えてやってきたところでございます。

〔「委員長、休憩して」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、休憩いたします。

(午後4時55分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後5時08分)

 他にございますか。
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、5番、平成20年度小・中学校、幼稚園の周年行事日程についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 20年度の周年行事の日程でございます。ことしは、一つの幼稚園、三つの小学校について、お手元の資料のとおりの周年行事を予定してございます。簡単ですが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
江口委員
 私は本郷小学校しかわからないんだけど、11月1日、8日、この辺が今、衆議院の云々という形で、体育館を使わないで教室で投票をしているところはいいんだけど、体育館の場合、電話のあれから、前日から準備をしますよね。こういう場合、この辺がどうも危ないという最近の情報ですけど、大丈夫ですか。周年行事を1年かけて準備してきているんでしょうけど。
寺嶋学校教育担当課長
 選挙の状況にもよりますけれども、その辺は調整させていただきたいと思います。
江口委員
 調整というのは、日にちを変えるの。そんなことはないでしょう。
寺嶋学校教育担当課長
 日にちはこれでやる予定でございます。
江口委員
 調整というのは、例えば体育館を使っていたところは教室を使わせて投票所にするとか、次の日だから、前の日から準備できるでしょう。周年行事は体育館をほとんど使うわけだから。ただ、学校にいろんな展示したりなんかする場合とか、そういう場合は学校がどうなるかわからないんだけど、その学校のやり方が、教室も控室で使う場合があるじゃないですか。それは、前の日から選挙管理委員会は全部準備するでしょう。今決まっているわけじゃないんだけど、もしそうなっちゃった場合、大丈夫ですか。というのは、周年行事をやるほうだって心配していると思うんだよ。実行委員会は1年もかけてきたわけだ。まさか衆議院が解散するなんて1年前はわかっていないんだから、その場合は大丈夫ですかという意味です。
寺嶋学校教育担当課長
 その辺は、選挙管理委員会とも十分調整していきたいと思います。
江口委員
 まだ全然していないの。していないでこれを出したの。
寺嶋学校教育担当課長
 はい。まだ今のところ調整しておりません。
委員長
 ほかにございますか。
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 それでは次に、6番、平成20年度小・中学校連合行事日程についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 平成20年度の連合行事日程でございます。例年どおりということでございまして、小学校につきましては、連合音楽会と連合作品展、南部、北部と交互にやってございます。ことしは南部12校が連合音楽会、北部15校が連合作品展ということでございます。あとはお読み取りいただきたいと存じます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 それでは、7番、平成21年度区立小学校使用教科用図書の採択結果についての報告を求めます。
入野指導室長
 平成21年度、来年度から区立の小学校で使います教科書の採択を行いまして、裏面のとおりになりました。本区の規則、要綱に従いまして公正かつ適正に教科書採択を進めまして、8月1日にごらんのように教育委員会におきまして採択をいたしましたので、御報告いたします。表面につきましては、これらのことを通しまして、教育委員会で採択する際に区民の意見、(1)でございますが、(2)は学校・児童の意見、そして(3)は、若干例年とは違いますが、調査研究報告書としてそれらをまとめまして、選定調査委員会というところでの議論をもとに、教育委員会としても7回の議論を重ねて、裏面のように決まっていったところでございます。
 例年との違いといいますのは、今回、新しい学習指導要領が3月に出ましたものですから、教科書の検定がえがございませんでした。つまり、今使っている教科書と同じものを採択の候補としなければならなかったということで、調査研究報告書につきましては、前回使いましたものとまるっきり同じということでしたので、改めて調査研究をしなかったということでございます。
 さらに、今回、教科書につきましては、23年度から新しい学習指導要領が実施されるということで、21年、22年の2年間の使用と、小学校においてはそういうことになります。本来ですと教科書というのは4年間使用という形で決まっておりますが、2年間使用ということになります。ですので、結果的には裏面に書かれているとおりという形になりました。この裏面に書かれているものにつきましては、現在使われている教科書と同じものが採択されたという形になっております。すべてきちっと1冊ずつの協議を経ました結果、やはり現在使われている教科書でということになりましたので、御報告を申し上げたいと思います。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 そのほか、何かございますか。
 それでは、以上で本所管事項の報告を終了いたします。
 次に、議題のそのほかに入りますが、各委員、理事者から発言はないですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の日程について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後5時14分)

委員長
 では、委員会を再開いたします。

(午後5時15分)

 休憩中に確認いたしましたとおり、次回の委員会は第3回定例会中ということで御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定いたしました日程はすべて終了いたしましたが、委員、理事者から特に発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。

(午後5時15分)