平成20年10月20日中野区議会文教委員会(第3回定例会) 平成20年10月20日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成20年10月20日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成20年10月20日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後3時23分

○出席委員(8名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 学校再編担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 鳥居 誠
 書記 松本 明彦

○委員長署名


審査日程
○所管事項の報告
 1 平成20年度夏季学園の実施について(学校教育担当)
 2 中野区学校支援ボランティアの考え方について(学校教育担当)
 3 平成20年度中野区学力にかかわる調査の結果について(指導室長)
 4 平成19年度東京都児童・生徒の学力向上を図るための調査結果について(指導室長)
 5 (仮称)仲町すこやか福祉センター整備等にかかる設計・施工業者の再公募の実施及び開設時
   期の変更について(生涯学習担当)
 6 その他
  (1)来年度芝生化実施予定校の選定について(教育経営担当)
  (2)小学校連合行事日程の一部変更について(学校教育担当)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午後1時01分)

 本日は、お手元の審査日程案(資料1)に沿い審査を進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査は午後5時を目途に進め、途中3時になりましたら休憩を入れたいいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、前回に引き続き所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、平成20年度夏季学園の実施についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 それでは、平成20年度夏季学園の実施につきまして、その実施状況がまとまりましたので、御報告いたします。(資料2)
 まず、小学校6年生の岩井の臨海学園でございます。7月21日から8月6日まで行われました。それぞれ在籍児童数、参加児童数、参加率、引率者数等につきましては、ごらんのとおりでございます。昨年まで連合で実施しておりました野方小学校、大和小学校、桃丘小学校、沼袋小学校の4校につきましては、大和小学校がことしは単独校実施、桃丘小学校は閉校、野方小と沼袋小につきましては、将来の統合を見据えて合同実施という形で行っております。参加率は、一番下のほうをごらんいただくと、合計の欄ですが、89.2%ということでございます。昨年が85.2%でありまして、比べて全体としては増加しているという状況でございます。
 それから次は、下のほうの中学校1年生の軽井沢林間学園でございます。7月21日から8月21日まで行われました。それぞれ参加生徒数、参加率等はごらんのとおりでございます。これにつきましても参加率全体で94.4%で、昨年が93.1%でありましたので、増加しているところでございます。
 一番下、夏季学園のバス代につきましては、岩井につきましては3,600円、軽井沢につきましては7,700円ということでございます。
 簡単ですが、以上で報告とさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
平山委員
 沼袋小の昨年度の参加率は何%ですか。
寺嶋学校教育担当課長
 昨年度は51.6%でございました。
平山委員
 ことしはちょっと際立って4割ぐらいの参加なので、何か理由があったんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 なかなか理由というのは難しいですが、曜日は違うんですけれども日程は昨年と同じでございます。ただ、在籍が32なので、かなり変動は大きいかと思われますけれども、もともと沼袋は先ほど申し上げましたとおり、昨年が51.6ですが、その前は53ぐらいで、ほとんど少ないということがあろうかと思います。はっきりした原因は私のほうでは把握してございません。
平山委員
 なかなか区内の子どもたちが、ああいう海に行って、きちんとした安全な監視員もいらっしゃって、体験学習ができるという機会はあまりないですし、非常にいい機会かなとも思っているんですが、何かパーセンテージを上げる努力はされていらっしゃるんですかね。
寺嶋学校教育担当課長
 連合実施から次第に単独実施校がふえてまいりました。それに伴って参加率もふえているという実情がございます。同じように連合から合同にいったほかの学校でも参加率がふえているというところもありますので、たまたまお子さんのスケジュールもあるでしょうけれども、学校の取り組み方もあろうかと思いますので、それにつきましては今後とも教育委員会としても勧奨してまいりたいと思います。
平山委員
 あまりにも際立って低いんで、学校の姿勢がどうだとかそういう話ではなくて、もしかしたら何か原因があるかもしれないので、そういったところをよく調査をしていただいて、何か教育委員会でできることがあれば、改善のためにぜひ努力をしていただきたいと思います。
寺嶋学校教育担当課長
 おっしゃるとおり、原因等につきましても研究させていただきまして、必要な措置をとりたいと思います。
伊東委員
 基本的なことなんですけれども、参加は夏季学園ですから、移動教室とは違うわけですから、参加・不参加の表明というのは個人の判断ということになるんでしょうけれども、実際にはどういうふうに参加を募っているのか。要するにこういうものをやりますよと。それについては不参加の理由というのは特に確認をしているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 特に不参加の理由は確認はしていないというふうに聞いています。
委員長
 よろしいですか。
 他にございませんか。
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 それでは次に、2番の中野区学校支援ボランティアの考え方についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 それでは、中野区学校支援ボランティアの考え方について、御報告いたします。(資料3)お手元に資料が二つございます。一つが今回の変更点の概要をお示ししたA4-1枚と、それからもう1点は、その変更に基づきまして先日の9月10日の当委員会でお配りした資料を質疑・修正したものでございます。以下このA4-1枚に基づきまして御説明したいと思います。
 前回御報告した際に関係団体、とりわけPTAに全然説明していないということはいかがなものかというご指摘を受けたところでございます。そこで、先日お配りした資料は使わずに、学校におけるボランティアの考え方について、小学校それから中学校の各PTA連合会に御意見を伺ったところでございます。そこでの主な御意見としては、その資料に記載のとおりでございます。
 さまざまな御意見をいただいたところでございますが、基本的には、進めてほしいというような意向でございました。そこで、先日の当委員会での質疑内容を踏まえまして、一部変更いたしました。その変更の内容につきましては、お手元の資料のA4-1枚の2番目のところの、学校支援ボランティアの考え方について(主な変更点)ということでございます。
 大きく三つありまして、一つは、学校運営支援会議の名称変更ということでございます。「学校運営支援会議」を、内容をわかりやすくするために「学校支援ボランティア会議」に名称変更したところでございます。
 次に2番目、開催方法・構成メンバーにつきましては、それぞれの学校で学習支援、学校環境支援等について、特色を生かしてできるように、会議の開催方法あるいは構成メンバーにつきましては、それぞれの学校で決めていくというふうにいたしました。構成メンバーの例でございますが、先日お示しをしましたものに加えまして、同窓会や友愛クラブ、商店会などのものを例として加えたところでございます。
 それから3番目、今後の進め方、スケジュールでございます。当初は年度中、できれば12月ごろに始めたいというふうに思っておりましたが、さまざまな御意見を踏まえまして、以下のとおり改めたところでございます。20年11月から今後、今回の資料に基づきまして、PTAや地域へ制度の御説明をしていきたいと思います。その後内容が固まり次第、学校支援ボランティアのPRに努めたいと考えています。スタートですが、平成21年の6月ごろぐらいまでに、各学校におきまして学習支援ボランティア会議を開催し、制度を始めていければなというふうに考えております。
 なお、これらの主な変更点のほかに、先日の当委員会で御意見をいただきましたITサポーターの短期大学に関する記述や窓口に関する記述など、表現を改めたところでございます。また学習支援等学校関係支援について、別建ての会議にすべきとの御意見も踏まえまして、先ほど御説明したとおり学校支援ボランティア会議の運用につきましては、各学校の実情に応じて対応できるように、学校の裁量を認めるという形にいたしました。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
江口委員
 変わったというけれども、名称が変わっただけでしょう。
寺嶋学校教育担当課長
 名称も変えましたけれども、ボランティア会議の持ち方につきましても、学校の実情、地域の実情に応じて、学校の裁量を大きく認めたということでございます。
江口委員
 ボランティア会議という言葉と支援とは一緒なんだろうけれども、こういう言葉で言うと、今まで学校支援ボランティアというのと学校運営支援会議というのは、受け取る側としては全然イメージが違うと思いますよ。そういう意味で、やはりこの辺が大きく変わった理由をもうちょっと明確にしてほしいのと、それから自由だったら、構成メンバーの例はもう掲げない、学校でお選びくださいというふうにしたほうが、例えば保護者代表だけれども、あと地区町会とか児童委員というのは代表なんでしょう、これ、今までの区の考え方は。そうすると、全部が代表になってくるわけじゃないですか。そういうことではなくて、学校にお任せするんだったら、構成メンバーは学校が支援していただくために必要な人ということでやればそれだけでいいわけで、こんな例を出すべきではないというのが一つ私の考えですけれども、いかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 まず名称につきましては、運営支援会議というよりもボランティア、学校支援するボランティアを見つけていただく、それを学校と一緒に協議するということで、わかりやすい名前にしたほうがいいのではないかということで変えさせていただきました。
 それから、構成メンバーの例でございますが、おっしゃるとおり学校のほうの裁量でメンバーを決めることでありますが、目安というもの、特に地域の方も交えての目安ということで、一応こういった構成メンバーの例を挙げさせていただいているところでございます。
江口委員
 ボランティアボランティアと言っても、この例で出している学習支援の中の部活の支援なんていうのは、今度地域スポーツクラブでそういう動きをするわけでしょう。そうなるということは、そこは有料なはずなので、じゃ有料ボランティアなのかどうかという議論にもなってくるし、その辺の名称の使い方を間違えると、すべてボランティアという今までの発想で言えば無償、ただしそのボランティアに参加する人たちの事故等の問題があるので、保険だけは区が面倒を見るとか、そういう形のほうが圧倒的に多かったんだけれども、そういうことも明確にならないで、ただ行け行けゴーゴーみたいなことをやって、果たしていいのかというのを疑問に思っています。なぜかというと、さっきちょっと言った、学校に任せるというけれども、学習支援と学校環境支援というのは絶対にメンバーをかえるべきなんですよ。同じ人がそこでやったら、ごっちゃまぜになるだけで、やはり学習支援は学習支援という、ある程度それだけの知識だとか経験だとか、その学校のことをわかっている人が校長を中心にしっかり支えていくということならわかる。そこと環境とは全然違うんだから、環境は環境で別建てにして、2本立てでつくりたいところはやるということ、そういう考えでないと、同じメンバーが環境までやったらおかしくなります。どうですか。
寺嶋学校教育担当課長
 そういった御指摘の点もあろうかと思います。そこで、学校によっては環境支援と学習支援を二つに分けるということも考えられるかと思います。ただ、会議体がさまざま多いというようなお話もございますので、その辺は学校のほうの工夫かと思います。
江口委員
 会議体が多いのは、学校の先生がそれだけかかわってくるんだったら、支援にならないじゃないですか。そうでしょう。だからそういう意味では環境は環境、特にこれから校庭の芝生化だとかさまざまな形で大きく変化していくわけじゃないですか、中野の学校は。そういう意味では、どうしたって環境問題の中で一つは省エネの問題も含めて議論するという。例えば太陽光発電の取り入れだとか、太陽熱を利用してほしいだとか、さまざまな形でその地域の人たちが議題になって、それを行政に要請して、それをさらに支えていくということでの支援という形だって出てくるわけだから、そういう意味で環境問題に関しては別なメンバー、それだけの知識のあるメンバーがそろってやっていく。それから学習支援に関しては、やはりそれだけのことをわかる人たちがやっていくというふうに、本当に縦分けてやる。例えば会議体が多いから大変だというなら、つくる必要はないんですよ。要は、子どものために必要だからつくるんじゃないんですか、これは。だからそれは、いかに会議をうまく運営するかによってだから。そういう意味では別建てにしないと、学習のことはどうしましょう、次に環境のことはどうしましょうなんてやったら、ごっちゃまぜになるという意味で、私は分けるべきだと言っているんですけれども、いかがでしょう。
寺嶋学校教育担当課長
 私は、学習支援と学校環境支援については性質が異なるということもございます。ただ、地域の方の中で、学習支援といってもゲストティーチャーばかりでなくて、アシスタント的なものもございます。そういった意味で、地域の中で両方とも、学習支援も学校環境支援も手助けしていただくというようなメンバーもあろうかと思いますので、一応こういった、最初から分けるということを示すことなしに、そういったようなことも考えながら、それぞれの学校で、分ける場合は分けることも可能ですという形にしていきたいと考えています。
江口委員
 私は基本的に反対します。無理だと思います。自分自身の経験の中で、本当に学校の支援の体制をきちっとつくるならば、2本立てで別々の人たちが別々の機会でやっていくという形の支援をしていくのが、私は本来の支援の仕方だと思っています。
 それから、ここに書いてあるように、初めてやることですから、本来はPTAという組織を中心に動いてもらうのが本来の姿なのに、いきなりこういう、杉並みたいに地域活動みたいな形で、PTA組織をなくすような和田中みたいなやり方というのはやはりなじまないと思うんですね。そういう意味で、それこそいつも芝生の問題ではないけれども、手挙げ方式で、校長会もこうやってある程度取り組みに賛成しているんだったら、うちの学校は取り入れても結構ですという手挙げ方式のところからやっていくと。それをモデル校にしながら次々にいいものをつくっていく。いきなりつくって、これつくってしまった後、解体というのは難しいんですよ、特に教育現場で。それからつくってしまってそのまま惰性になった場合、修正というのはきかないんですよ、これ。そうするとメンバーの交代もできないんですよなかなか。やはりこのメンバーで失敗だったといったときに、にっちもさっちもいかない。もう一つは、慎重にやらなければいけないのは、学校長がいつも言っているように、2年か3年で異動です。やはり学校長の考え方で相当変わってきます、学校というのは。そういう意味で、本当に慎重にやって、私が言っている部分だったら両方のリーダーがしっかりしていかないと、やはり地域の学校として、子どもを中心にどう動くかということは、やはりなくなってしまって、惰性の会合で終わって、ただ会議を開いてこうしようああしよう、こうだ、ああだというだけで終わって、何ら実行に移せないまま終わってしまうということのほうが、今までの教育行政に関する地域はそうだったんです。それを本当に子どものために支援をするという体制だったら、そこまである程度でき上がったものを徐々に徐々に広めていくという形にしたほうがいいと思いますけれども、いかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 まずこの学校支援ボランティア会議をつくりましても、PTAをどうこうするというようなことではございません。
 それからこの会議のメンバーについては、まだ細かくは決まっていませんが、例えば1年なら1年なりの任期を考えてございますので、そのメンバーをかえるということは一応はできるかと思います。
 モデル校方式につきましては、一応21年の6月までに開催ということでございますが、学校によっては年間のスケジュールの中でこういったボランティアを導入したいということで、早く始めるというところもございます。そういったところも他校で参考にしていただきながら進めていきたい、そういった形でよろしいのではないかと私は考えてございます。
江口委員
 今、PTAの問題に触れてくれましたけれども、PTAがどうかではなくて、本来PTAがやる仕事なんですよ、学校というのは。なぜかというと先生まで加わるわけだから。ところが今、先生は加わらないでしょう、忙しいから。加われないんですよ、状況が。だから保護者会というのかほとんど主体で、なかなか先生が活動には参加してくれない。これはどこでも歴代ずっと、PTAの悩みを抱えてきたわけです。中には会長が努力して、一生懸命先生たちとコンタクトをとりながら、先生も参加してほしいという呼びかけの中で、全体を含めて参加する学校はあるときもあるし、ないときもある。それはそのときの校長先生だとか副校長先生の対応だとか、先生方の編成によって全然違ってくるんです。本来は学校は、教職員も含めて、一体となって子どものためにどうするかと取り組まなければいけない。そういう組織があるにもかかわらず、あえてこういうことをやるというのは、PTA自体が機能していないという意味にもとらえられるんですよ、これ、逆に言えば。本来PTAでやれる仕事なんだからこれは。なぜかというと、PTAの実行委員会なり運営委員会でこういうことをやりたい、こういうことをしていきたい、なぜできないか。そこに出てくるのは校長先生だけだからですよ。ほかの先生は出てきませんから。入ってませんから、運営委員のメンバーには。そういう実態をわかっているわけですしょう、もう。長年ずっと担当していて。そういうことも総括していないでこういうのを出されたって、うまくいくわけないですよ。
 それから、1年の委員だから、一度委員になったら交代なんかできませんよ、させられませんよ、そんな簡単に。あなたお願いしますといったときに、どうもあの人はよくないからかえよう、1年の任期だからって、そんな簡単なものではないですよ。だからそういう意味では、本当に慎重にやれというのはそこなんです。そうしないと学校自体ががたがたになりますよ、このことで。なぜかというと、この二つの組織というか、皆さんが考えているのは一つですよね、ボランティア。一つの組織が全部先行しますから。PTA活動なんかその後について来るしかないんです。やることなくなるんですから。そうなると、PTAに参加する人も必要なくなってくる。会費を払う必要もないということも出てくる。こういうのがあるんだからいいじゃないのという。そういうことまで起きてくる可能性はあるんですよ。今の会長はそれはわかりませんよ、悪いけど。連合会に話されているようだけれども。だんだん参加しなくなりますよ。今は、PTA会費は払うけれども、PTAの行事には参加するのはいかがなものかという親がまだ多いんですから。ましてこういう時代に、働く方、ワークの人たちが多くて、なかなか昼間の活動ができないという、逆に参加したくても苦しんでいる親御さんもたくさんいるわけですよね。そういう中でのことを考えた上でこういうのができてきたんなら、私はある程度納得しますけれども、そういうことが総括もされていないで、いきなりこうだと出てくるのはよく解せない。その辺もう一度お答えください。
寺嶋学校教育担当課長
 この学習支援ボランティアにつきましては、学校と地域の結びつきをさらに進めていこうと。地域の中で子どもが育てられるという環境をより一層強めていこうということでございます。PTAはPTAとしてのもちろん活動がございますが、それ以外にも広く地域のボランティアの人材がもしいればと、そういった人材の方も活用していただきたいという趣旨でございますので、御理解いただきたいと思います。
江口委員
 わかっていないですよ。だってPTAでできることでしょう、これ。学習支援の検討はPTAとして検討することはできるでしょう、こんなのは。自分の子どもたちのことなんだから。なぜそれをあえてそうしなければいけないかというのを聞いているわけ。それはできないからこそお願いしているわけでしょう。PTAでできるじゃないですか、こんなこと。ところが今までPTAにはこういうことはできなかったんです、そこまでは。そこまで介入できなかった部分もあるんですよ、学校側の壁があって。だけれども、こういうことができるんだったら、PTAだってやりたいわけじゃないですか、積極的に学校側に要請したり、こういう講師を派遣して、ぜひ我が校の子どもたちにはこういう教育を入れてほしいという議論をしながら、学校側と一致したということだってできるわけでしょう。このままいったら、本当にPTAは存続しませんよ。絶対できると言い切れますか。もっともっとPTA活動は低下していきますよ。任せればいいんだもの、だって、この二つのグループに。言い切れますかそれ。
 それからもう一つ。学校側としてはやりたいと名乗っている学校はどことどこですか。それだけ最後にしておきます。
寺嶋学校教育担当課長
 今回の学習支援ボランティアにつきましては、PTA活動そのものに焦点を当てたものではございませんで、ボランティアという形で、しかも例えば昔遊びとかそういったような形で、なかなか地域の方に広く手助けをいただくといったようなことをもねらってやったものでございます。したがいまして、PTAがこれによって衰退するというふうには考えてございません。
 それから、希望というのは、今のところは学校にこういったような制度を教育委員会として考えているということでございますので、個別に希望をとってはございません。
江口委員
 最後にしたかったんですけれども、ここに運動会、学芸会の学校行事の教育と、これはもうPTAがやっているんですよ。違いますか。今度のボランティア活動のメンバーは、直接メンバーがやるという人もいるかもしれないけれども、ほとんどはそういう人ではないですよ、このあなたたちが出している例は。会議のメンバーで、こうしてほしいああしてほしいとか、この人は知っているとか知らないというメンバー。自分たちが直接指導しましょうとか、部活の援助を私が教えましょうという人たちではないはずです、このメンバーは。そうすると、言っていることと違うじゃないですか。これだったらPTA活動は本当にしなくたっていいんです。今までPTAはこういうことまで言えなかったんですよ、学校に。言いづらかったんですよ。だけれどもそれができるんですよ、あなたたちは今後やってもいいんですよといったらやりますよ、PTAは。こういう要請は。なぜか。部活だって前々から私は言っているじゃないですか。子どもが選ぶ中学校の部活はないですから。学校側の状況で部活というのは決まっているんですね。子どもが部活を選ぶ権利はないんです。そういう学校にしちゃっているんです、今。自分たちはこういう部活をつくりたい、顧問がおりませんからだめですと。だけれども今度これができれば、PTAの人たちが、私たちが担当しましょうかとできるでしょう。応援しましょうかと。それから今度区民スポーツ委員を派遣させましょうかということでできるでしょう。そういうものがあるんだったらPTAだって十分学習支援の場ができるじゃないですか。
 それから学校の環境支援だって、今度PTAは何もしなかったと。代表は出ているけれども、ほとんど地域の人たちがやって、PTAの人たち……。例えば学校安全パトロールって、今、PTAがやっているんじゃないですか。やっているのを、何で環境支援の人たちがそういうことを再度検討しなければいけないんですか。そういうことを言っているんですよ。PTA活動はこのままいったら低下しますよ。もう一度お答えください。
寺嶋学校教育担当課長
 この学校支援ボランティアの会議には、保護者の代表の方も入ってございます。したがいまして、現在PTA活動として行っているものも含めながら、それを拡大して学校の支援のためのボランティアをより多く導入したいということでございます。
委員長
 よろしいですか。
 他に質疑はありませんか。
平山委員
 中野区学校支援ボランティアの考え方についてというので、1番でPTA連合会、校長会からの主な意見についての、PTA連合会の中で、2段目、子どもたちのいる学校現場からの要望や声ということならば、保護者も地域も協力するとありますけれども、ちょっととらえ方がよくわからないんですけれども、「子どもたちのいる学校現場からの要望や声がもしあれば」という意味なんですか。それとも教育委員会の説明を聞いていると、どうも「学校現場からの要望だというふうに思うので」という意味なんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 若干ちょっとわかりにくいかと思いますが、こういったようなボランティアを学校に導入する仕組みをつくるに当たっては、やはり学校現場からこれこれこういったような、子どもたちのためにこういったようなことが必要なんだと、こういったようなボランティアが欲しいということを強く発信していただけると、保護者も地域も非常に協力しやすいというような意味でございます。
平山委員
 下の校長会のやつを見ると、今のところは学校現場からの強い要望や声というのがあるわけではないのかなというふうに思ったので、改めて確認をしたんですが。
 既に学校支援ボランティアを区内で実施されているところはございますか。
寺嶋学校教育担当課長
 形はさまざまでございますが、区外、都内、他区でもこういったような取り組みをしているところはございます。
平山委員
 うまくいっているところといってないところ、お答えいただけますか。
寺嶋学校教育担当課長
 うまくいっているかどうかというのはなかなか難しいところでございますが、例えば隣の杉並区のある中学校では、かなりたくさんの方が参加しているということは聞いてございます。
平山委員
 きちんと、ほかでやっていらっしゃるところの検証は教育委員会としてはやられたという認識でよろしいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 例えば隣の新宿区につきまして、どのようなやり方で学校と地域とのコーディネートをしているかなどにつきまして、調査に行ったところでございます。
平山委員
 私もちょっと幾つか調べてみたんですけれども、がんばってうまくいっていらっしゃるところも、試行錯誤していらっしゃるところもあって、うまくいってらっしゃるところはいい成果を挙げているようなところもあって、という状況なんですね。何が言いたいかというと、前回の委員会のときに、前回御報告を受けたときに、ちょっと性急なんじゃないでしょうかということを申し上げたつもりなんです。今回それを受けて御提示をされて、何か計画が半年だけずれてしまったという、これはほとんど変わらないのではないかなというふうに思っているんですが、要は中野区のこれから教育を取り巻く環境というのが、前も言いましたけれども、大きく変わってくるわけですよね。大きくは、本当に学校再編の次の中後期の計画というのがあって、前回の報告でも教育ビジョンがまた改正をされるというようなことがあって、そういった中で、これを急いでやらなければいけない理由がわからないんですね。もっとしっかりと検討を重ねて、他の自治体の例とかもしっかり研究調査をしながら、しっかりと準備をしていった上で臨んでいくべきものではないのかなというふうに思っているんですけれども、今のままだと、あまりポイントが絞り切れてなくて、とにかくできることいろいろなことを手伝ってもらいましょうというふうにしか、私はちょっと見えないような気がして、それよりも、学校現場が本当に困っていることが何で、地域がそれに対してどういうサポートをしていけるのかというのを、しっかりと学校の御意見もどんどん聞いていきながら、今回のこのボランティアのあり方をじっくりと検討していかれるべきなんじゃないのかなと。
 その上で、この前も申し上げましたけれども、例えば再編になったときに、この学校支援のボランティアで中心的に活動していた方が、学校再編に伴って、学区が変わってしまったことによって、隣の学校に行くという可能性もないとは言い切れないわけですよね。そういったことも考えると、あらためて言いますけれども、どうしてもこれを急いでやる理由が私にはわからないですし、もう少し時間をかけてしっかり検討されてよろしいんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 おっしゃるとおり法律によっていつまでにやらなきゃいけないとかそういったことはございません。ただ、現在でもボランティアは学校には導入されているところでございますけれども、やはりさまざまばらつきがあったりとか、あるいは校長先生がおかわりになるとその状況がかわってしまうとか、そういったような状況になっているところはございます。そういったところを、区全体として取り組んだ仕組みをつくることによって、どこの学校でも地域の方のそういったボランティアが受け入れやすい、そういったような環境をできるだけ早くつくりたいなというふうに思っているというところでございます。
平山委員
 もう最後にしますけれども、さっきも言いましたとおり、私は個人的に少なくとも学校再編の次の計画が出るまでは手をつけるべきではないと思っています。要するにそれは、学区の変更を伴うものになる可能性が高いからです。あくまでも学区としての考え方でやられるんであれば、ちょっと後々混乱が生じる可能性もありますので、そのことだけちょっと申し上げて、意見でいいです。
委員長
 他に質疑はありませんか。
伊東委員
 まず、この内容についてもうちょっと具体的なイメージがわくような御報告をいただきたいと思うんですけれども。大きくボランティアの活動内容は二つ、3ページに書かれていますように、Aは学習支援、Bが学校環境支援ということでうたわれていますけれども、例えばAのほうはこれはもう学校の管理者あるいは教鞭をとられている教員の方々の要望があってしかるべきだと思うんですけれども、実際に学校現場からは、今の1週間のカリキュラムの中でどの程度こういうものが必要、要するにこれは、専門性がある程度必要なものですよね。どれくらいの需要というのか要望が実際はあるんですか。Bについても、本当は昔だったら営繕がやるようなところ、あるいは学童養護職というのが昔あった、それがなくなった。それをボランティアに委ねたいというようなことなんですけれども、これ、学校側が本当にこういうことをやってほしいという具体的な需要が教育委員会のほうに届いているかどうか、お聞きしたいと思います。
寺嶋学校教育担当課長
 個別に調査をしたというわけではございませんが、ある中学校のところでは、そういうゲストティーチャーがこういった形でゲストティーチャーとして手助けいただければありがたいという話は聞いてございます。
伊東委員
 確かに今は先生方が多忙だと。要するに児童数減少によるクラスも減って、校務、校内事務みたいな部分に先生が重複して携わらなければならなくなって、学習準備に割ける時間が少ないというような声も聞こえているのは事実なんですけれども、これを導入することによって、先生はどう自分が子どもたちにかかわっていけるのか、もっといい教育の環境を、教育指導の内容としての変更が目指されるのか、その辺が見えてこないです。学校環境にしてもそう。これ、本来だったらばもうちょっと学校が教育委員会、この部分はしっかり予算をつけて、前向きに検討してほしいというのがまず第一義的にあるべきじゃないのかなと思うんですけれども。
 確かに考え方は今の時流なのかもしれません。ボランティア。小さな区役所を目指したらば、ボランティアに頼らざるを得ないのかもしれない。でもそれをしっかりとした目的意識もなく、お願いしますというようなことを言っていったらば、地域はそれでなくても今、自治体からいろいろなことを振られようとして疲弊してきている。それに輪をかけるようなこと。先ほど江口委員がおっしゃっていたように、第一義的には、学校教育の現場においてがんばらなければならないのは学校であり、先生であり、次にその学校に子どもたちを通わせている保護者でなければいけない。その両者ががんばって一つの結果が出て、それでも力が足りないから地域にお願いしますというのが本当じゃないか。
 私ももう小学生の子どもはいなくなりました。中学校にはまだいますけれども。現役の学校の先生、PTAの人たちが一生懸命やっている姿を見ないと、端から見ていて、じゃ手を貸してあげましょうとかと言いたくはないし、逆にそこで手を貸してあげましょうかと言ったとたんに、今の時代の流れで、じゃ全面的にお願いしますと、自分たちは努力しなくなってしまう。そういうことは多々見える。だから、これをやるんだったらば、学校をどう変えていくんだ、もっと強い意識が見えないと、とてもじゃない現実にはまだまだこれをやっていくにはいろいろな難関があるはずなんです。理念・目標がはっきりしないことに、さらに輪をかけて実際の需要、そういうものも詳しく把握していないといけない。その辺はいかがなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 この制度自体ボランティアという基本的に無償でございますが、これを例えば費用がかからないようにとか、安上がりで済むようにとか、そういったような目的ではございません。今でも学校は地域の中での学校ということになっていますが、より地域との結びつきを強めて、子どもたちにとって地域の中で育てられているという実感が持てるような、そういったような環境にしたいというようなことでございます。したがいまして、その辺について、もちろん学校、保護者の方がまず第一にやっていただくんですけれども、それに加えて地域の方も参加しやすいように、そういったような環境を整えるためにこういった仕組みを考えたところでございます。
伊東委員
 ですからそれはやっているときに言っても、ここには第一義の学校がどう取り組んでいくか、保護者がどういうスタンスで自分たちの子どもの教育に携わっていかなければならないか、そうした部分が一切ないですよね。そこなんですよ。今、これらのことを昔の保護者の方だったらば、みんなやってたの。今の保護者は、今の学校の先生は、こういうことをできなくなっている、やらなくなってきている。だから一足飛びに地域にお願いしましょうと。それは通らないんじゃないかな。ますます助長するんじゃないかな、人に預けっぱなしの教育が。今ここで踏ん張らないとどうしようもないよ。確かに昔と働き方が違うかもしれないけれども、昔の人だって一生懸命やっていたじゃない、働きながら。それを、勤めに出ているという美名のもとに、しょうがないから地域にお願いしますと。もうちょっと根本のところをどう考えていかなきゃならないのか、学校と保護者がどう考えて動いていかなければならないのか、その辺はしっかり柱に据えてほしいと思います。いかがですか。
寺嶋学校教育担当課長
 保護者の方も、地域の方が一生懸命子どもたちのために手伝ってくださるということであれば、やはり心情的に言っても、地域の方がそれだけやってくださるんだったら、自分たちもしっかりやらなければいけないというふうに意識を変えてくださるというふうに考えるところでございます。
伊東委員
 逆なんだって。ちょっと前まではそうだったかもしれない。今はそこまでお人好しの人ばかりではない。やってくれるんだったら任せちゃいましょう、その間私たちの時間がつくれますという人がすごくふえているんです、現実は。つい先日も子どもたちのスポーツの行事を地区委員会で実施しました。それぞれの町会ごとに子ども会の役員の人が子どもたちを、それこそ10何人連れてくるわけですよ。多いところは20人を超えるような子どもたちを引率してくる、学校に、会場に。そうしたときに、終わった後には役員、かかわったスタッフの反省の声として、昔は引率するんでも、自分の子どもが参加するんだったらばついてきたよねと。ことし、ふたを開けてみたらば、各子ども会から引率してきているのは1人、2人じゃない、その間保護者の人たちどうしちゃっているの。昔は言われなくても黙ってついてきた。それが毎週のようにいろいろな行事があっても、自分の子どものことだから、親も一緒に行動していた。
 私も地区委員会で子どもたち、ミニリーダー、携わっている。ミニリーダーというのは1年に何日か行事のスケジュールを組んで、いろいろなところへ引率していったりする。最近特にひどいのは、預けっぱなしで、要するに保育だと思っている。それも費用は実費ぐらいしかもらわない。交通費ぐらいしか。そんな中で、朝、子どもを送り出してしまって、日曜日、子どもたちがいない間に自分たちは何をしようかと考える親が非常にふえている。帰りは何時にここで解散になりますと。冬ですから暗くなっていますから迎えに来てくださいと文章で渡しておいても来ない。解散の時間になっても親があらわれない。子どもは、でも来るはずだからと。引率していった地域の人たち、帰れないでそこで待っているわけです。そうするとしばらく、30分もしてから夫婦2人して、おしゃれして、いかにも買い物に行ってきた、繁華街で買い物してきた、食事してきた、映画見てきたというような感じで戻ってくる。それも時間も守れない、そういう人たちがどんどんふえている。こういうことをやるんだったらば、その前にそういう人たちの意識を変えるということもしっかり念頭に入れて……。
 今、答弁の中にあったように、逆なんですよ。地域が一生懸命やってくれれば、保護者も目が覚めるんじゃないか。違う。まず保護者に目を覚ましてもらわなきゃ。それから地域を巻き込んでいく。それが開かれた学校につながるのではないのか。学校もそうした気持ちを持って、一緒になって保護者と取り組んでもらわないといけないのではないのかなと。もう一度ご答弁お願いします。
寺嶋学校教育担当課長
 保護者の皆様の対応につきましてはさまざまかと思います。おっしゃるとおり、地域に頼る前に保護者の方、そして学校が何よりも呼びかけて、地域に頼ることなしに、こういったようなボランティアあるいは学校支援活動というものをやってくださるように、教育委員会も含めて、それについて十分話し合い、また働きかけてまいりたいと思います。
伊東委員
 それと、仮にこれを進めるとしたらば、教育委員会としてはどういう支援を考えているのか。ここの資料の中には、情報提供だとか保険加入の実費支援というものだとかあるんですけれども、実際には校長会からも出ているように、これを目指していこうとしたらば、そのボランティアの人たちにどういう活動に従事していただくか、そうしたものを調整する役目の人が必要で、それについては打ち合わせする場所だとか――日々のことになりますからね――こんなボランティア会議みたいなものは年に1回でしょう、やったとしても。そうじゃなくて、日々の活動をどう進めていくか。ボランティアをアレンジするために会議する場所だとか、その人材が必要だと思うんですけれども、そうしたものへの支援というのは教育委員会はどう考えていらっしゃいますか。
寺嶋学校教育担当課長
 確かにその辺のところは悩ましいところではございますが、実際問題といたしましては、学校がその調整役になるということも多いかと思います。地域のボランティアの方に、そういうことの調整までしてくださるボランティアがあらわれてくれれば、それに越したことはありませんけれども、そういうことがない場合には、基本的には副校長先生等がその調整に当たられるということがあります。それに対して教育委員会もできるだけの支援をしたいと思うんですけれども、ただどういうボランティアにどういう方がといったような具体的なことについては、なかなか教育委員会としても後方支援ができないということがあります。ただ、例えば学校支援ボランティアの第1回の会議には、教育委員会から出て、こういったような趣旨についてお話申し上げるとか、あるいは学校から報告なり何なりを求めるときにも、なるべく簡易な形で求める等、これからその辺も工夫していきたいと思います。
委員長
 よろしいですか。
 他に質疑はありませんか。
大内委員
 これはこの間、9月に初めてわかったので、そもそもこの平成18年度の教育基本法の改正で、新たに学校、家庭及び地域住民の相互の連携協力について規定がなされたことによってこれを始めようとしたんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 おっしゃるとおり、教育基本法にそういったような形がございましたので、全体として地域、学校の連携ということを強めようということを目指したものでございます。
大内委員
 じゃ、地域との連携と言っているけれども、実際今、どんなことをやられているんですか。今もやっているでしょう。でも、この間たしか、学校だよりというものを何で地域に配らないんですかと。そうしたらそれは各学校の判断ですとおっしゃったよね。各学校の判断で配ったり配らない地域があるのに、そんな上からこんなものを考えたって、そもそもそんなところができていないのに、できるんですか、地域との連携。学校だよりでさえ、学校によっては町会の回覧板に入れてまで見せているところもある。学校によっては一切配らない。聞いたら、それは校長先生の判断で、地域に出すか出さないか決めている。それで地域との連携をとろうといったって、学校がそれをやっていないのに、そもそも言っていることが、そういう現実があるのを知っていますか。
寺嶋学校教育担当課長
 例えば学校だよりの配布については、各校長先生の判断になろうかと思います。それで、そういったさまざまなボランティア、学校がボランティアを活用するところも、度合いも違います。そういったところについて、どこの学校でもある程度はそういう学校支援のためのボランティア活用ができるような仕組みをつくろうというのが今回の趣旨でございます。
大内委員
 だから、その前に学校だよりとかいうのをまず地域に出して、地域との連携を図るべきなんじゃないんですか。そうは思わないんだね。
寺嶋学校教育担当課長
 学校だよりというのは学校の様子を端的に書いてありますので、それを地域の方にお知らせするというのは、学校と地域の連携を進める上では必要な一つのことかと思います。
大内委員
 じゃ、それを実施しない学校には注意しているのですか。したほうがいいですよと言っているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 現在のところはそういったような注意はしてございません。
大内委員
 平成18年度に教育基本法で改正になったんだよね。何でやってないんですか、そういうことは。一番わかりやすいことなのよ、学校だよりとかを地域の方に見せるというのは。この支援と役割の中に、地域との連携と何回書いてあるんですか。でも基本的に学校の情報は一切出してないわけでしょう。そういうところは。学校の生徒は今、何人いる。学校で今度どういうイベントがある。学校開放をいつやる、知らないわけじゃないですか。そういうことは校長先生の判断でいいんですよと。でもこういうことはやるんですよと。もっと根本的なところの地域との連携というのはできていないと思うんですけれども、そう思いませんか。
寺嶋学校教育担当課長
 学校開放日等についてはホームページ等でお知らせはしておりますが、そういったようなさまざまな地域によっての実情があるからこそ、地域と学校との結びつきを深めるためにこういったボランティアの仕組みというものをつくっていこうというふうに考えたところでございます。
大内委員
 だから違う。僕はまずそういうところをやるべきなんじゃないんですか。各学校の校長先生の判断に任す、それは確かにそうかもしれないけれども、教育委員会としてもっと地域との連携を深める、信頼関係を深めるといったら、そういう情報を出さないでどうやって連携を深めるのか。根本的なところでしょう。違いますか。各学校の校長先生の判断でやらせると。各学校でそれぞれ違うと。じゃ、これ受けるほうも各学校で違うんですよ。受け方が。そうなってくると。各学校によって地域との連携の考え方が違うということなんだよ。それは教育委員会で認めているということでしょう。そうなってくると、これを出したところで各学校の地域との連携のやり方は違うんだよ。十把一からげにやったって無理だと思いますよ。その根本的なことが何でできないんですか。僕は学校だよりにこだわるわけではないけれども、地域の学校開放だとか何かのお知らせも一切出さない。そういうのを指導できないんですか、そちらで。指導する気がないんですか。それでもって地域の連携をやっています、やりましょうといったって、違うんじゃないのと言っているんです。どうですか。
寺嶋学校教育担当課長
 現在はそういう点は指導してございませんし、特に指導という、少なくとも私のところは……。(「指導したほうがいいんじゃないかということです」と呼ぶ者あり)こういったような学校支援のボランティアの仕組みをつくる過程で、当然学校はそういう地域の方との接触がふえますし、そういった地域の方の声をより多く聞くということになります。そういった中で、学校だよりというものがやはり地域にとって非常に必要だなということを自覚していただいて、学校のほうでよりそういったものを地域のほうにお知らせするという機会がふえるのではないかなというふうに考えております。
大内委員
 これをやったら機会がふえるんですか。学校支援ボランティアをやったら地域に配るようになってふえるというんですか。つながりがふえてくるって、何がふえてくるんですか。これとは全然別問題で、まだ地域との連携、平成18年度からこうやって出されているんだったら、何で今までやってきていないんですかと言っているんです。平気でこの間、各学校の校長先生の判断だと言ったでしょう。私は違うと思ったけれども。そういう指導は一切しないんだということでしょう、そちら側から。片方で、地域との連携ちゃんとやりなさいと、何カ所も書かれているよね。でも、そういった指導はしないということでしょう。こういうものをつくって上からやりなさいと言ったって無理なんじゃないですかと言っているんです。地域との連携だって、今、こういうことをやる前にまず地域の連携をつくるんでしょう、最初に、普通は。ある程度。違いますか。そうしてある程度地ならしをしていってからこういうのをやりますからどうぞでしょう。だから、地域によって温度差が全然違うんじゃないんですかと言っているんです。どうですか。まだ言いますか。
寺嶋学校教育担当課長
 直接指導という話にはならないかもしれませんけれども、こういった学習支援ボランティアの導入によって、地域とより密接にかかわってほしいということは、私どものほうからは申し上げるということはできるかと思います。
大内委員
 だから、これをやるから広げるのではなくて、これをやる前にそういったものを地域に何で配るとかいって連携を深めようとしないんですか。各校長先生の判断とかじゃないでしょう。だってここに地域のこといろいろ書いてあるでしょう。これは平成18年度に出たんでしょう。今まで1年間以上、何をやっていたんですか。どうなの。だから、そういうのは配るべきなんじゃないですか、それをまだ校長先生の判断で各学校ばらばらでやっていい。でもこれに関しては地域と連携をとってやってくれと言っているわけ。地域と連携をとるんだったら、そういうものをちゃんと地域に配ったりするのが当たり前なんじゃないんですかと言っているわけです。
寺嶋学校教育担当課長
 こういった制度を始めるということについては、もちろん地域の方にもPRしなければいけないところです。教育委員会からもそういったようなPRをさせていただく。そういった中で、学校からもさまざまな情報を流すようにというふうなお話はさせていただきたいと思います。
大内委員
 PRって何のPRするんですか。これのPRって、何のPRですか。
寺嶋学校教育担当課長
 こういう学校支援ボランティアという仕組み、今まで個別にはボランティアをお願いしたことがありますけれども、こういったような全区的な仕組みというのはありませんでしたので、こういったような仕組みができますというPRでございます。
大内委員
 学校だよりもふだん配ってないのに、いきなりこんなもの、この地域のエリアはどこの学校区かもわからない地域、学校に生徒が何人いるかもわからない。そんな地域にいきなりこれを持っていったって受け入れるわけないでしょうというんです。もっと最初の根本的なところをこれだけ、あなたが言ったとおり平成18年にこうやって地域統合、相互の連携、協力をやりましょうと書いてあるのに、この1年間そういった指導はしていなかったんでしょう。もっと簡単なことをしていなかったんじゃないか。それでもっていきなりこれを出したって、本当に地域では受け入れられるわけないでしょう。少なくとも学校が閉鎖的に見えてしまっているわけでしょう。片方のところはもらっている、例えば同じ町会なんかで言うと、二つの小学校に平気でまたがっているわけだよね。片方の小学校のは入っている、でも片方は何も出してこない。でも、こういうのを出してお願いしますと言ったって無理なんじゃないですかと言っているんです。それで、そういう指導はしないわけでしょう。今、言ったって、そういうのをちょっと言っていきたいという程度で。やりなさいとは言わないわけでしょう。こういうのだけつくって、上からやりなさいとやったってできないよ、地域に開かれた学校とか書いてあるけれども、地域に開かれた学校とかいうことにおいては、そういったものを配布したりして地域に情報を流したりするんだろうけれども、それは各学校の校長先生の判断でやっているからバラバラなんですと認めているわけじゃないですか。だから、これをやっても各学校温度差があると思いますよ。どうですか。少し今後はもうちょっと地域に開かれた学校、地域と連携をとれるように、そういったことももうちょっと徹底的に各学校を指導する気はありますか。
寺嶋学校教育担当課長
 個別指導という話にはならないかもしれませんけれども、こういったことで地域との連携を深めるというのは今後の方向でございますし、教育委員会としても進めていきたいと思っております。その前提として、やはり学校に関する情報が地域になければ、地域の方も手伝おうという気にもなっていただけないわけですので、そういった地域に対する情報は積極的に流すようにというふうに勧奨はしていきたいと考えています。
大内委員
 では、今までこの1年間はやっていなかったということを認めるのね。そういうことでいいですか。要するに、平成18年度、こうやって書いてあるわけじゃないですか。これに基づいてこういうものをつくった。でもこの1年間、そういった地域に開かれた学校づくりというのは特に指導していなかった、強い指導をしていなかったということでいいんですね。
寺嶋学校教育担当課長
 特に強い指導ということはしてございませんでしたが、そういったことが非常に重要であるということはお話の中でさせていただいたことはございます。
大内委員
 これ、繰り返しになる。要は、地域に開かれた地域の協力って、こうやってさんざん書かれて、こういうのを出すのは順番としてわかるけれども、その前にもっと身近にやることがあるでしょうと言っているんです。そういうことについては各学校長の判断だとこの間言ったわけだよ。私は違うと思うけれども。そのぐらいの指導は普通してもいいんじゃないの。だって、地域に開かれる学校ということで、あなたの学校はどういうことをやっていますか、アンケートを取れば一発でわかるじゃないですか。学校だよりをつくっている学校とつくってない学校がある。だから、つくってない学校は配れるわけないけれども、学校だよりをつくっているんだったら、地域のどの町会に配っていますか、どこどこに配っていますか、入学式の写真は配っているんですかとか、そういうアンケートはすぐ取れるでしょう。まだそういうことさえ把握していないわけでしょう、教育委員会では。把握しているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 把握してございません。
大内委員
 だから、そういうのも把握していないのに、これをやって地域との連携とか言う前に、今、どういう地域との連携を行っているんですかという状況をきっちりまず認識してからでないと、区内の小中学校を一遍にやるというのは無理だと思いますよ。そうやって地域に開かれて努力している学校は割合すんなり受け入れるけれども、そうじゃない学校は何でと言われちゃいますよ。だからその辺ちゃんと、まだ時間があるから確認してくださいね。
 それとあと、例えばこれで、3ページのさっき言った学習支援とか学校環境支援、この分野が書いてあるんだけれども、これはよく見ると、区立幼稚園、小学校、中学校だよね。これ、一緒になっちゃっているんです。幼稚園では何が必要なのか、小学校では何か、中学校では何かと、もうちょっと細かく書いてあげないと、運動会、中学校は体育祭と言うんだよね。中学校は要らないのか。例えば。その程度の記述だったらいいけれども、学芸会あるいは登下校指導、これは中学生にやるんですか。あと、幼稚園だとどこまでやるのか僕は知らないけれども、小学校については各学校のお金で年間100時間程度つけるとか言っているからわかるんだけれども、学校図書館の――幼稚園は学校と言わないからいいのかもしれないけれども――ここの分け方が一緒なんですよ。要するに幼稚園ではこういうことを学校支援、学校環境支援で求める。小学校では何を求めていこう、中学では何を求めていこうというのは分けないと、例えば中学校でこのまま登下校指導の指導員を集めるんですかという話になっちゃうのね。もうちょっと丁寧に書いていかないと、もっと言うと地域によって中身が全然違ってきちゃうからね。その辺のところもきっちりやらないといけないと思うし、やはりこれは最後、要望ですけれども、まず試験的にどこかでやるとか、一遍にやろうといったって、さっき言ったような前提で地域にいやがられている、開かれてない学校とか、一目瞭然でわかるから、そういうの、調べれば。やはりそういったところである程度先行的にやってみて、本当にできるかどうかというのを試したほうがいいと思いますので、ぜひそんなに早急に、急がないでやっていただきたいと思います。結構です。
委員長
 要望でよろしいですか。

〔「言いたいことを言いましたから」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑はございませんか。
いでい委員
 重複する部分はありますけれども、ちょっと伺いますが、中野区学校支援ボランティアの考え方についてのこの資料で、1、PTA連合会、校長会からの主な意見についてということで載っているんですけれども、この意見についてということで、意見は載っているんですが、それについて何か変更された点というのはあるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 PTA連合会については、細かく資料に基づいて御説明したわけではございませんので、こういうことを考えていますということに基づいてさまざまな御意見をいただいたということでございます。やはりPTA連合会のほうでも、学校からの発信ということが大事だということで、もう少し学校現場あるいは校長先生とお話し合いをしてほしいということでございますので、今後とも話し合いを続けていきたいというふうに考えております。
いでい委員
 校長会からかなり厳しい意見というか、実際の教育委員会の方向と、ちょっと待ってくれというのが実際なところだと思いますし、名称を変更するということはすぐできるでしょうけれども、スケジュールに余裕を持たせ、順序立てて進めてほしいなんていうことが書いてありますが、またそれと同時に平成21年6月ごろまでに学校においてボランティア会議の開催方法、メンバーを検討し、学校支援ボランティア会議を開催と。この日程までここに書いてありますけれども、各学校においてさまざまなボランティアの話が出ますが、その想定というか、シミュレーション的なことは教育委員会ではなされてこの日程をお出しになっているんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 各学校においてどういったようなボランティアが必要になるか、さまざまですので、細かいシミュレーションはしてございませんが、教育課程に基づいて年間の計画を立てます。そのときにこういったような事業についてはボランティアの方に頼んだらいいのではないかというような計画のもとに行われることも想定されるということで、早ければ年度の初めには立ち上がるというような学校もあろうかと思います。そういったようなことをされる学校もかなりあるのではないかというふうに想定してございます。
いでい委員
 日程的なシミュレーションとか説明をしていくとか、個々の学校のことについてはわからないということでなくて、それでは、例えばある中学校の1年間の行事のケースから見ても、教育委員会から推定、想定されるボランティアの発生する状況、どういった人材が必要になっていくかという状況、延べ人数とか、あと各項目何項目に分かれているのか、あとそういった人間はどのように集めるかとか、そういったことを想定されますかという趣旨なんですが。
寺嶋学校教育担当課長
 ここでは大きな枠組みということを御提示させていただいているところで、そういう細かいところは、やはり各学校ごとのところで想定して、地域の方に働きかけるというような形になろうかと思います。
いでい委員
 そうしますと、各学校ごとということですと、それぞれしてもらいたいこと、ボランティアを希望することしないことあると思いますが、先ほど大内委員のお話にもありましたとおり、開かれた学校、開かれてない学校、地域との連携が深い学校とそんなに深くない学校とあると思います。そうすると、深い学校と深くない学校とで、こんな言葉はあれですけれども、ボランティア格差みたいなものが生まれてきてしまうと思うんですが、教育委員会がどうしてもこれを進めていくんだというものがおありになるんでしたら、その温度差というか、地域格差というか、そういったものはどのように考えて解決していこうと思っていますか。
寺嶋学校教育担当課長
 現在、かなり地域によって違う、学校によって取り組みが違うということで、最初はそういうことが反映されて、ボランティアの活用の頻度も違うかと思います。ただ、そういったようなことを1年間やった後、それを検証するという意味で、各学校の取り組みということがわかるわけですが、その中で教育委員会としては必要な呼びかけや支援をしていきたいというふうに考えております。
いでい委員
 1年間やってみてそれを検証すると今、おっしゃいましたけれども、それでしたらこの校長会のお話もありますと、モデル校などをスケジュールに余裕を持たせてということで、モデル校とかそういったことは考えていませんか。
寺嶋学校教育担当課長
 それも一つの考え方かと思いますが、学校の中のボランティア活用というのは、全く新しいものをつくるというものではなくて、現在でも各学校でも大なり小なり導入しているところです。ですので、モデル校というのを特別設けないで、先行している学校もあろうかと思います。そういったところも参考にしながら、各学校でも全く初めての話ではありませんので、そういったことで進めていきたい。モデル校ではなく進めていきたいと現在思っております。
いでい委員
 私などは疑問がかなり残るんですけれども、またこちらのいただいた冊子の7ページ、教育委員会が行う内容ということで書いてありますけれども、これを見るとほとんど教育委員会が、人間の斡旋からPRからボランティアの要請、それと学校との連携というふうに、ほとんど教育委員会がやりますよ、学校と連携してやりますよというように見えるんですけれども、この事業、教育委員会が主体となってやるのか、それともボランティアという公益活動ですから、区民委員会というか、区民生活部の範疇にもかなり食い込んでくるところはあると思うんですよね。またそれを、いつも出る話ですけれども、区長部局のほうと、区長部局がどうしてもこれをやりたいんだと、教育委員会はちょっとわからないよと、そんな温度差でやっていくのか。これ、どうなんですか。教育委員会が必ずこれは完全に責任を持って学校と連携をとって、自分たちが主でやりますよというような図だと思うんですけれども。いかがですか。
寺嶋学校教育担当課長
 この学習支援ボランティア制度は、学校と地域との結びつきを深めるということが大きなねらいでございますので、地域でのボランティアは学校とその地域で主体となってやっていただく。それ以外の全区的なボランティアについては教育委員会が担当するということでございます。御指摘のようにボランティアというもの、ボランティア一般を所管するというのは、もちろんほかの部署でもございます。ただ、ここの学校支援ボランティアにつきましては、やはり教育委員会が主体となって、教育委員会のもとでさまざまやっていきたいと。ただもちろん他部署との関係もありますので、そういったところは情報交換しながら進めていきたいというふうに考えています。
いでい委員
 今まで各学校がそれぞれやってきているところだから、別段新しいことではないというお話がありましたが、この考え方についての2番、中野区の現状と課題では、4行目、各学校においてボランティアとして参加された方、地域の方、保護者の延べ人数は、昨年度区全体で8,000人以上にのぼる。これは延べ人数なんですよね。中野区には30万人も人口がいて、今、区はどんどん地域との共同化ということで、ボランティアにいろいろな仕事をお願いします、これもやってください、あれもやってくださいということで、さまざまな地域に話が区から直接下りてきている部分もすごいあるんですよね。そうすると一部の、じゃ私がやりますと手を挙げてくれる方、その方には本当に仕事が集中してしまって、これは8,000人以上にのぼりますけれども、1人の人が10回ずつ来ていれば、延べ人数は800名しかいないんですよね。何でもかんでもボランティアという名のもとに、遊具の修理、教具の修理、花壇の整理、ペンキ塗り、あとは仕事で言えばお金がいただけるような英会話の専門的学習の指導とか、そういったことまでボランティアに任せてもいいのか。やってくださる人たちは、委員の話ではありませんけれども、今、ボランティアという名のもとに区から押しつけられて、区民が、地域の力が疲弊していると言ってもおかしくない状況にあるんですよ。区がボランティアという名のもとに、いろいろなことまで押しつけるようなことがあっていいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 確かに現在でもボランティアをしてくださっている方が一生懸命やってくださっています。その方々にまたもやという状況にならないように、今までそういったボランティアをしたいんだけれども、なかなかきっかけがないというような方々を発掘するというのが、この制度でできればなあというふうに考えているところでございます。
いでい委員
 中野区にはそういう仕組みがもうありますよね。技能者何とかという、一定の資格だとか技術とかそういった人を登録しておいて、何か派遣するという制度が。それとの連携みたいなものはないんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 私が認識しているところでは、社会福祉協議会にボランティアセンターというのがございますが、もちろんそういったところとも連携はしていきたいと思いますが、できれば学校の周りの地域の方からボランティアを出していただきたいなという思いがありますので、そういったことも活用はしますけれども、第一義的には学校の中でそういったボランティアの方を募っていきたいなというふうに思っています。
いでい委員
 ではもう最後にしますけれども、地域には幼稚園があったり小学校、中学校ありまして、一つの学校で、一つの園でボランティアとして採用された方が、情報が教育委員会に集中しますから、このことができる人がここにいますよということで、この地域では3回出動することになるんですね、1人の方について。そういった、ボランティアというか、区民の皆さんがあってこその話ですから、一部の方々に負担が集中するですとか、そういったことを教育委員会が学校の中に取り入れていくというのはどうかなと思いますので、厳正にシミュレーションを立てて、取り組んでいくのか、いかないのかも想定しながら、もう一度再考をお願いしたいんですが。
寺嶋学校教育担当課長
 確かに一部の方に負担がいくというのは、本来的な姿ではないかと思います。私どももなかなか難しいんですけれども、ボランティア講座等をやりながら、少しずつボランティアを発掘、育成していきたいというふうに思います。おっしゃるとおり、シミュレーションを含めて、今後とももう少し詳細に詰めていきたいと考えています。
委員長
 よろしいですか。
 他に質疑はありませんか。
菅野教育長
 この学校支援ボランティアの考え方につきまして、私どももまた今回少し内容を改めた形で報告させていただきまして、今回いろいろ御意見をいただきました。おっしゃるように、やはり学校運営について地域の力を借りながらというんですか、活用させていただきながら、学校をいいものにしていく、子どもたちの教育環境をよくしていくということについて、私どももやりたいわけですけれども、その内容につきましては、やはりさまざま、例えばおっしゃるように学校のほうで、例えば教育委員会として、これから地域の力をお借りして学校運営をしていくというようなことについて、十分まだ取り組んでいない面もあるのではないか。あるいは内容についても、ボランティアというものの考え方について、もう少し厳正に考えるべきこともある、あるいはお話があるように、ほかにもさまざま地域の中でいろいろと区の方からお願いしてやっていることもあるので、そういうことも少し考えたらどうかというような御意見がさまざまありまして、おっしゃることについては十分私どもも認識いたしました。
 今後のボランティアの進め方については、例えばなぜ急ぐかという話もございましたが、やはり基本的には今の学校の対応というんですか、状況というのはかなり、教師の状況も非常に多忙感が強く、なかなか対応ができない部分も出てきておりますし、PTAにつきましても、おっしゃるようにいろいろやるべきだとは思うんですけれども、現実的にはなかなかPTAの中でさまざまなことを学校の中でやっていくというような状況については、なかなかPTA自体も難しくなっている部分もございますので、現実を踏まえまして、私どももこの制度についてはつくって運営していきたいと思っておりますので、きょういただいた御意見なども踏まえまして、このスケジュールに沿ってある程度進めてまいりますけれども、内容については十分きょういただいた御意見を踏まえまして、今後進めていきたい、このように考えてございます。
委員長
 よろしいですか。他に質疑は。
大内委員
 今、教育長からせっかくお答えいただいたんですけれども、6月ごろには実際……。そうなってくると、定例会あるいは定例会の途中、委員会、そういうものが開かれているときには、なるべく積極的にこの情報をしっかり出していただいて、言い方は悪いけれども、いつの間にか6月になってスタートしましたというのでは、ちょっと私たちも納得がいかないので、その辺よく配慮して進めてください。
委員長
 よろしいですか。
 では、ほかに質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 それでは3番目に、平成20年度中野区学力にかかわる調査の結果についての報告を求めます。
入野指導室長
 平成20年度中野区学力にかかわる調査の結果について御報告申し上げます。(資料4)
 資料の1枚目に沿ってまず概要をお話をしたいというふうに思います。
 調査の趣旨でございますが、まず中野区におきましては学力にかかわる調査の第一義に、子どもたち一人ひとりの学習の状況を踏まえること、そしてそれを踏まえた上で学校が教育課程や指導法の改善、充実を図るということを目的の第一にしてございます。そして、これらの調査の結果をもとに、子どもたち自身も自分の学習の状況を認識しまして、その後の学習に役立てること、そして教育行政につきましては、区全体の状況をとらえまして、その課題を明らかにし、これからの施策や事業に生かすということのねらいで行ってきているものでございます。
 今回の20年度の調査で5回目になります。対象の学年は、区におきましては小学校2年生から中学校3年生までということで、2の(1)にございますように、実施教科等については丸印がついているものでございます。あくまでもペーパーテストの形式によります問題で、20年4月に行いまして、前年度の学年の学習の内容についての調査ということになってございます。
 調査の方法につきましては、学指導要領の目標や内容や学習の状況を把握するために、教科の観点ごとに問題を作成いたしまして、おおむね7割程度取れるであろうという問題でつくりまして、その問題について、さらに問題の難易度等を考慮いたしまして、おおむね満足できる状況を示す数値、目標値ということで、この観点であればここまでいけばよろしいだろうというものをあらかじめ設定をいたしました。そこも、目標値に達した児童・生徒の割合ということで、私どもについては学習の状況をはかっていくという形にしてございます。
 それでは、中身のほうへ入ってまいりたいというふうに思います。
 1枚めくっていだきまして、まず国語でございますが、国語につきましては、小学校3年生から中学校2年生におきましては、全観点において75%以上の児童・生徒が目標値に達したという状況になってございます。特に「話す、聞く力」についてはすべての調査対象学年において75%以上の児童・生徒が目標値に達しているということは、その上の折れ線グラフのようになっているものから伺えるかというふうに思います。これは観点ごとに各学年の達成度をあらわしているものでございます。その中でも、小学校低学年の、物語の続きを考えて登場人物の言葉を書くとか、中学校3年生の、説明的文章の内容をまとめて書く設問とかにおいては、目標値に達する児童・生徒の割合が落ちておりますので、今後とも私どもとしましては、正確に読み取る活動ですとか、目的や意図を明確に持って書くという場面を意図的に設定する授業の工夫を指導していかなければいけないのかなというふうに思っております。下の【参考】の表でございますが、これにつきましては、先ほどお話しました国語の四つの観点について、小学校2年生から中学校3年生まで、17年度から今年度の調査までについての達成率、達成した児童・生徒の割合ということで書かれてございます。太線で斜体のものは、前年度19年度のものを上回ったもので、網かけの数値は7割の児童・生徒がほぼこの項目の目標に達しているというものになってございます。
 それでは次の社会でございますが、社会科につきましては、経年比較をしますと、3観点とも社会科の場合は「社会的な思考・判断」、それから「観察・資料活用の技能・表現」、「社会的事象についての知識・理解」という三つの観点について学力を見てございますが、その観点とも、向上は見られるものの、70%以上の達成率を達しているという項目が、ことしも少のうございました。そして、学年進行に従って、3観点とも低下していく傾向というのは、今年度も同じでございました。経年比較をすると向上が見られるものの、課題があるということでございます。やはり小・中の学習の中身の内容、それから指導法の接続的な部分では、円滑な部分も図る必要があるということで、ここについては小・中の連携した研究が必要になってくるかというふうに考えております。
 次に、算数・数学でございます。数学的な見方や考え方の観点については、上のグラフを見ていただきますと、学年に従って低下してきてございます。特に小学校の6年のところと中学校2年のところの低下が、ガクッと下がっているところがございますが、顕著でございます。小学校6年といいますと、5年の内容の小数、分数ですとか百分率あたりが課題になっているかと思います。中学校2年生のところにおきましては、中学校1年の学習の中身ですので、方程式とか比例・反比例あたりが課題になってきているかなというふうに思っております。各学年段階の経年比較では、学習内容を理解していると判断できる児童・生徒は増加をしてきております。これは、昨年度から導入いたしました学力向上アシスタント等による習熟度別少人数指導によって、徐々に結果があらわれてきているのではないかというふうにとらえております。ただ、数量や図形についての知識・理解については、中学校2年生、3年生においての低下が見られますので、ここについてさらに個に応じた指導を工夫していく必要があるかなというふうに思います。
 次の理科でございます。理科については、「科学的な思考」、四角でなっているグラフのところに入っているものでございますけれども、学年が進行するに従って目標値に達した児童・生徒の割合が下降している状況がございます。これは、自分で推論したり、問題を解決したりするという学習、いわゆる問題解決型の学習、そしてそれを科学的な根拠を持って考察ができるようにするというような、問題解決型の学習の授業展開が、これからも望まれるかというふうに思います。理科の一つの学習の形態として、それは非常に大事にされてきているところでございますけれども、さらに工夫が必要かなというふうに思います。「観察・実験の技能・表現」では、到達した割合が全学年とも低い傾向にあります。これについても、観察や実験を取り入れる授業プランを、多く、教師が確実に実施する必要があるかと思います。小学校においては理科支援員、そして今年度は中学校においての理科の学力向上アシスタントを拡大いたしましたので、それの充実を今年度の後半期も図っていきたいなというふうに思っております。社会科と同様理科も経年比較をしますと、ほとんどすべての観点で前年度の割合を上回っております。さらに「科学的な思考」というのは、先ほどお話をしたように、学年に従って落ちていくんですが、見ますればやや落ち方が緩やかになってきているかなというふうな状況はございます。いずれにしても、これについても、理科につきましても、小学校の内容であります中学校1年生と中学校の内容の初めての中学校2年生の間に、依然として下降の傾向がございますので、小・中の講師間における学習の内容や方向の工夫というのが望まれる、これから工夫していく必要があるかなというふうに思うわけです。
 最後に英語でございますが、英語は中学校へ入ってからということで、中学2年と中学3年の結果でございます。リスニングに関する設問におきましては、中学校2年生では良好でありますけれども、中学校3年生においては低くなってきておりますので、ALTの活用、それから会話指導の充実が求められるかなというふうに思っております。今年度ALTの派遣について、ちょっと見直したところがございますので、さらにその辺の学習の充実を図っていく必要があるかなというふうに思っております。文法や表現や英作文に関する設問においてはやはり低くなっておりますので、基本的な文法やまとまった英文を読むための語彙の定着を図る必要が今後も出てくるかなというふうに思います。そのためには、個に応じたきめ細やかな指導を一層充実させる必要があるかなというふうに考えておりまして、今年度英語についてもTT、少人数指導ができるようにということで、区の学力向上アシスタントを配置したところでございます。
 これらの結果につきましては、中野区全体のことにつきましては、9月20日の教育だよりで既に載せさせていただきまして、教育委員会のホームページでも公開いたしました。各学校におきましては、それぞれの子どもたちの結果がございますので、それについては三者面談や二者面談をもとにしまして、子どもたちの学習の状況を夏休み前にお知らせして、夏休みの取り組みについて話をしたという状況でございます。さらに各学校全体の状況につきましては、分析を行いまして、それに基づいた授業改善推進プランを作成しまして、分析の結果とともに各学校のホームページ等について公開をするということになってございます。
 雑駁でございますが、区の学力にかかわる調査については御報告を以上で終わらせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対して何か質疑はございませんか。
平山委員
 一つだけ。4ページの数学。中学校3年生、「数学的な見方や考え方」が、平成17年から比べると大変向上をしているというか、28.7%から65.3%で、目標まであと少しというところまでいっているような状況で、数学は図形のところが若干少し落ちてきているようなところはありますけれども、全体を見ると非常に、いわゆる授業の内容の定着率というのが伸びていると思うんですけれども、これがこのテスト以外で何かしらの結果としてあらわれているものはありますか。
入野指導室長
 学習のやり方がやはりTT、少人数で大分変わってきておりまして、具体的には学校側からの話ですとか、学校を通じた生徒の感想からしかわかる部分はないんですけれども、個に応じた指導の中で、やはり話し合いですとか練り合いというところに多少時間が置けるようになったので、そういう部分では効果が出てきているのではないかなというふうに思います。特段に数値的なものでは特に取ってございません。
平山委員
 これからの多分課題だと思うんですけれども、要するにテストが5年たって内容も徐々によくなってはきていると。ただ、5年たったのでやはり次の段階に、中野区のこの自慢のテストですから、次にぜひ入っていくべきじゃないかなと。その先がどういうものなのかというのはしっかりと検討しながらやっていただきたいとも思うんですけれども、要は外から見たときにも、要するに親が見ても、ほかの方が見ても、中野区の子どもたちの学力というのは確かについていっているなという客観的な検証ができるようなものもぜひ研究をしていっていただきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。
委員長
 要望でよろしいですか。
 他にございませんか。
いながき委員
 まず、学力検討委員会という委員会のメンバーですとか活動ですとか権限というものをちょっと御説明いただけますか。
入野指導室長
 学力検討委員会、学力にかかわる調査の結果等についての検討については、学識経験者の方と学校の代表――主に校長でございますが――と教育委員会事務局といいますか、専門性を持っております指導主事が入って行っているものでございます。
いながき委員
 この学力調査の難易度なんですが、基本的にこれは全体的に基礎的学力を図るものなんでしょうか。それとも基礎的なものから難易度が高めのものまで、わりといろいろなレベルの問題が含まれていて、総合的な学力を図る内容になっているんでしょうか。
入野指導室長
 一つひとつの問題について目標値を全部検討してまいりますと、すべてが7割というわけではございませんので、そこから難易度をはかっていくと、その下のものもございます。つまり目標値を5割ぐらいに置かなければならないような問題もございますので、問題の中身から言いますと、難易度はいろいろになっているということでございます。ただ、学習指導要領の目標というのは、学習指導要領自体が「身につけるべき基礎・基本」というふうになってございますので、私どもの調査としては、どちらかというと基礎・基本を見ていく調査というふうにとらえてございます。
いながき委員
 この調査結果というのは、児童あるいは生徒さんたちにはどのような形でフィードバックされているんでしょうか。点数あるいは全体の平均点などが書かれたものが返されるのか、あるいはまた目標値にあなたは達成しています、していませんみたいな形で返されるのか。
入野指導室長
 自分自身の各教科、観点における達成した部分と、さらに私どもが持っております目標値に達しているかどうかということもわかるようになっていますし、それぞれの観点の中で、さらにもっと詳しく、観点だけではちょっとわかりづらいので、例えば算数、数学ですと、「数学的な考え方」というだけではあれですので、その問題についてのこういう部分という具体的な部分も少し、できているかできていないかというのが一覧表になって行くことになってございます。
いながき委員
 そのひな型みたいなもの、もちろんその具体的な数値は隠して、サンプルとして見せていただくことは可能ですか。
入野指導室長
 可能でございます。
委員長
 よろしいですか。
 他に質疑はありますか。
伊東委員
 この一覧表にまとめていただいたものを、どういう見方をすればよりよい子どもたちの教育指導につながるのかというのが見えにくいんですけれども、数学を例にとらせていただいて、4ページに数学について書かれていますけれども、小学校2年生から6年生まで、それから中学1年から3年生までということで、三つの観点で書かれているんですけれども、その三つの観点のいずれにしても、学年が上がるにつれて下降傾向にある。それは小学校においてもそうですし、中学校においてもそう。ということは、教える内容がだんだん複雑で難しくなってくるということだと思うんですけれども、ただ、そうした中でも、ここにも書かれているように、小学校6年生は急に落ち込むですとか、中学2、3年生も急に落ち込むというような状況の中で、もうちょっとそれを、6年生がここに落ち込むに至る原因を前の学年、要するに5年生ですとか4年生あるいは中学2年生、3年生であったらば中学1年のとき、あるいは小学校のとき、どういうふうに基礎的な部分を理解につなげるように、あのとき学んだことが今、ここに生かされているんだという、そういうような取り組みというのはされているんですか。
入野指導室長
 各学校におきましては、その子の経年比較もできるようになっておりますし、そのお子さん自身も、御家庭でも、6年生であれば5年間分のものが手元にあるという状況になっています。さらにこれにつきましては、この後のケアも学校のほうにはお願いをしていまして、必ずそのお子さんが落ち込んでいるものについては、それを補うような手だてを夏休みにとってもらうようにということではお願いをしてございます。ですので、御質問にお答えしますと、各学校においては一人ひとりのものが追えるようになっておりますので、そこで欠けた部分については、次の学年の導入時期にプラスして教えるとか、前もってそこを補うとかというふうな方法がとれることになっております。
伊東委員
 個人個人のお子さんがそうやって結果が出た後に補うということも必要だと思うんですけれども、教育委員会の指導のあり方として、もうちょっとこの辺を前の学年で少し、教え方一つで変わってくるのか、そういう分析をしているのかなという意味でのお尋ねをしたわけで、逆に今後、そういう発想を持って分析をしていただけないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
入野指導室長
 先ほどの委員会等におきましても、それから中学校におきましては、教科の専門性がありますので、そちらの委員会におきましても、教え方も含めて今後とも検討していきいたなというふうに思っております。
委員長
 よろしいですか。
 他にございませんか。
 なければ、本報告について終了いたします。
 それでは次に4番、平成19年度東京都児童・生徒の学力向上を図るための調査結果についての報告を求めます。
入野指導室長
 それでは、平成19年度の東京都の児童・生徒の学力向上を図るための調査結果について、お知らせをいたします。(資料5)
 この調査は、本年の1月17日に実施したものでございますので、昨年度の小学校5年生と中学校2年生の悉皆調査でございました。ですので、現在の小学校6年生と中学校3年生が昨年度行ったということになっております。東京都教育委員会はこの結果について既に発表いたしておりますので、お目にとめてらっしゃるかというふうに思いますが、今回東京都と中野区の全体の状況につきまして、裏面に記してございます。また参考に調査問題を抜粋してございます。この調査についてちょっと御報告をさせていただきます。
 この調査の目的でございますが、児童・生徒一人ひとりに確かな学力の定着と伸長を図るということと、各教科の目標や内容の実現状況を把握しまして、指導方法の改善・充実に生かすということで行われております。
 調査対象は、先ほどもお話をいたしましたように、19年度当時の小学校5年生と中学校2年生全員ということでございます。
 調査の内容は、基礎・基本ということではなくて、今回は問題解決能力を見るということで、問題を発見する力、見通す力、適応・応用する力、意思決定する力、表現する力ということの五つについて調査するという問題でございます。調査方法は、調査表の問題に対して選択または記述式によって回答するという状況でございます。
 それでは、次ページを見ながらなので大変でございますが、設問ごとの結果についてお話をいたします。
 小学校5年生については、8問を先ほど言いました五つの観点で見てございます。設問ごとの結果は(1)に書かれてございます。この中の第8問、表現する力を見るという問題が参考としてつけてございます。観点別に見ますと、中野区としては設問ごとに見ますと、全体において都の平均正答率を上回ってございます。資料を比較して課題設定を行う問題については、ほかの設問に比べて正答率が高い状況が見られます。第1問などがそうだというふうに思います。科学的事象とか社会的事象に関する知識を活用する問題については、他の設問に比べて正答率が低い状況になっております。科学的事象、社会的事象といいますと、理科的なもの、社会的なものという形になると思いますが、その知識を活用するような問題については問2と問4という形でございますが、若干低い状況が見られます。これは都としても同じような状況が見られます。そして同じく小学校5年生ですが、観点別に見ますと、全観点において大体都と同じか、都を上回るという状況になっておりまして、問題を発見する力、見通す力、適応・応用する力、意思決定する力という部分については、都の平均を上回っている状況が見られます。
 中学校2年生でございますが、下のほうの段でございますが、(1)の設問ごとに見てみますと、中学校2年生は9問の問題が出ております。各設問において都の平均を上回っているものが多い状況でございますが、9問中7問ということでございます。要旨を的確に読み取って整理し活用する問題については、ほかの設問に比べて正答率が高い状況、問2については高い状況が見られますが、小学校と同様に、科学的事象や社会的事象に関する知識を活用する問題ということについては若干低い状況が見られます。下のほうの観点別でございますが、全観点において、都の平均とほぼ差が見られない状況になっております。意思決定する力、問5を参考として載せてございますが、それにおいては都の平均をやや下回る状況がございますけれども、ほかのものについては上回る状況になっているかというふうに思います。
 区の学力に関する調査、先ほどの結果とともに、子どもたちには学習の状況を返すということをいたしておりますし、各学校における授業の改善等につきましては、あわせて分析をして公表する、改善方策を立てるということで活用しているところでございます。
 雑駁でございますが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 なければ、本報告について終了いたします。
 それでは次に5番、(仮称)仲町すこやか福祉センター整備等にかかる設計・施工業者の再公募の実施及び開設時期の変更についての報告を求めます。
村木生涯学習担当参事
 それでは、(仮称)仲町すこやか福祉センター整備等にかかる設計・施工業者の再公募の実施及び開設時期の変更につきまして御報告申し上げます。(資料6)本件につきましては、関係をいたします厚生委員会、文教委員会におきまして、同時に御報告をさせていただいてございます。
 仲町小学校跡施設活用により整備をいたします(仮称)仲町すこやか福祉センター、当委員会に関係いたします地域スポーツクラブ、精神障害者社会復帰センターにつきましては、ここに記載のとおり、設計・施工業者の再公募を実施するとともに、開設時期を変更いたします。これに伴いまして、地域スポーツクラブの第一番目の拠点施設として、当初スケジュール案にございました平成22年2月の開設時期を同年7月に変更するものでございます。
 その経過でございますが、福祉センター等の整備に当たりましては、設計・施工を同一業者に発注をいたしますいわゆる設計・施工一括発注方式を採用することとしてございます。本年6月に事業者を公募し、8月に設計・施工業者選定委員会におきまして、プロポーザル方式によって2社を契約の交渉事業者として選定をしたところでございます。
 次に、再公募の実施及び開設時期の変更理由でございますが、この公募・選定手続の期間中に当該2社が公正取引委員会から独占禁止法に基づく課徴金納付命令及び東京都から指名停止措置を受けたということから、区といたしましても、当該2社に対しまして指名停止措置、8月5日から3カ月間でございますが、この指名停止措置を行いました。このため、契約交渉手続を取りやめ、改めて設計・施工業者を公募するとともに、開設時期を平成22年7月に変更するものでございます。
 今後の主な予定でございますが、当委員会報告後、近隣住民及び関係団体等への情報提供をした上で、本月末から12月にかけまして、再公募・選定そして契約手続を終え、来年になりまして基本設計・実施設計・改修工事を経て、22年の7月に開設をする予定としたものでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
江口委員
 休憩してもらっていいですか。
委員長
 はい。では委員会を休憩いたします。

(午後2時49分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時49分)

 他に質疑はありませんか。
 それでは、なければ本報告については終了いたします。
 それでは、その他。
小谷松教育経営担当課長
 それでは最後にその他ということで、私のほうから1件、この後また学校教育担当課長からもう1件、口頭で御報告をさせていただきたいと思います。
 まず私のほうの報告でございますが、来年度実施予定の芝生化を実施する学校の選定についてでございます。これにつきましては、本来であれば資料を用意して御報告申し上げるところでございますが、この芝生化につきましては、本年度の当初予算の議決の際のいろいろ意見等々ございまして、できるだけあまりまとまった形で初めからお示しするのではなくて、いろいろ意見などをお伺いする中で、予算として固めていくというふうなことでございました。
 来年度実施を予定しております芝生化の実施校につきましては、来年度は北原小学校をと思ってございます。選定の経過と申しますか理由でございますが、来年度は実は耐震補強が非常にまだ多く残ってございます。今年度CDランクをやりますが、この後まだBランクが数多くの学校でございます。やはり当面はこの耐震改修のほうを優先してやっていかなければならないということもございます。芝生化の工事と同時にやりますと、時期的に重なるものがあったり、あるいは芝生をやった後に耐震補強をやりますと、せっかくつくった芝生がまた崩れてしまうといったようなことがございますので、当面は耐震補強が残っている学校についてはそれを優先的に取り組みたいということ。それからもう1点は、この後学校の中・後期の再編計画が具体的に出てまいります。再編の対象になっております学校を含めてということになりますと、またいろいろこれから再編の論議の中で、少し影響を与えるような、そういったことも出てくるかなということもございます。そのほかにいろいろ、既に前期で再編を行った学校だとか、これから前期の中でやっていく学校の中には、改修だとかいろいろなものが含まれてございます。改修工事をしなければならない、あるいは全面的に改築をしなければならないとか、あるいは体育館とかプールの改築とか、そういった予定なども組まれている学校もございまして、そういったところを差し引いてきますと、北原小学校の場合、既に耐震補強はすべて完了して、また再編の対象にもなってない、また、当面改築等々の予定もないといったようなこともございますので、来年度につきましてはこの北原小学校で芝生化について実施を図ってまいりたいというふうに思っております。
 あわせて、芝生と同時に屋上の緑化、それから壁面の緑化でございますが、これもこの北原小学校から順次進めてまいりたいと思っております。来年は芝生化とあわせて屋上や壁面のほうも実施を図っていければというふうに思ってございます。
 なお、この後、本定例会が終わりましたら、地元のほうに少しこの話を投げかけまして、また御意見等々伺いながら、今後また来年度に向けた予算の編成作業が具体化してまいりますので、その中ではっきりと区としての意思決定を行ってまいりたいというふうに思っております。以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
江口委員
 いろいろ説明された上で1校ということで、一つは5カ年でやるという決意を述べたわけですね、区側が。私たちは10カ年でというような形でいたんだけれども、区のほうが先行で5カ年ということが、まずその点でやれる自信はあるんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 最終形といたしましては、学校再編が終了した形でということになりますので、小中合わせて全体で30校という見通しになります。来年度、実施が1校だけという見通しになってしまいますが、できるだけ耐震改修が終了した学校から順次、それからまた再編計画がきちんと決まりましたら、それも含めて、5カ年という当初の見通しを持っておりますけれども、できるだけその見通しをベースにやっていければというふうに思っております。
江口委員
 今の答えだと多分できないでしょうということでしょうね。そういう嘘をついてはいかんですよ。まして教育の部署でね。自分たちが勝手に前倒しでがんばってやると言ったのは、5カ年と言ったのはあれで、東京都は10年という計画をあえて打ち出したわけですよね。それをあえてがんばると言って、どんどん後退するという、そういう行政の姿勢はよくないんだけれども、まして今、10カ年計画の見直しということでやっているわけでしょう。そうすると、もうここで年度内に出さないとおかしな話なんで、例えば耐震の計画含めて、それから再編の問題の中期の部分という問題、それからもう一つありますよね、その辺を出すのはもうこの年度内に出してこなければいけないと思うんですよね、学校名も。こことここは何年度にやりますと。そういう状況も、耐震でやらなければいけないとか、耐震補強しなければいけないとわかっているんだったら、なおさらそういう意味で、ここは耐震を優先するのは何年という形で、そうしたら、この年度内にそういう一覧というのは出てくるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 いろいろな形でそれぞれのものが絡んでございます。再編計画もこの後、案というものが示されてくると思います。全体としてはやはり10か年計画が基本というふうに思ってございます。その中で全体としての調整というものを図っていかなければならないだろうというふうに思ってございますので、当然この芝生化、今後屋上とか壁面などもきちんとやりながら進めてまいりたいというふうに思いますけれども、全体としてやはり整合性のある見通しを持たなければいけないということもございますので、年度内にというのは、やはり10か年の見通しの中で、教育委員会としてはさらに教育ビジョンの策定というものも絡んでまいりますけれども、そういった全体の流れの中で見通しをきちんとつけていく必要があろうかなというふうに思ってございます。
江口委員
 本当に後退した答弁をされているのはいいんだけれども、約束したのは皆さん方なんだから、それに基づいてやってほしいんで、例えば、じゃ、次回でも次のときでもいいんですけれども、こういうことは出せますか、どこの学校は屋上緑化ができるだけの構造的な問題に耐えられるという学校はこの学校、それからどこの学校に関しては太陽光を設置できる学校、どこの学校は太陽熱を利用してやる学校とか、どこの学校は壁面は可能だとか、そういうことはとっくにデータを持っているわけだから、出してきても当然でしょう。出せるはずでしょう。やる、やらないはともかく、それはやろうと思えばできる学校ですということぐらいは出てきて当然だと思うんですけれども、その辺は出せませんか。
小谷松教育経営担当課長
 基本的には校庭、屋上、壁面等々につきましては、どうしても物理的に難しい部分とかということがあれば、どちらかを取らなければいけないというようなこともあろうかと思いますが、基本的には全体の学校を対象にしながら、できる範囲の中できちんとやっていきたいというふうに思っております。今の段階で具体的にその辺のところの判断といいますか、ここの部分については屋上はできる、ここの部分については太陽光は難しいというのはちょっと、今の時点での判断としては困難であると思います。
江口委員
 何で困難なんですか。だって各学校全部わかっているわけでしょう。どういう構造でどういうものかという形があるし、築何年もわかっているわけだし、それから特に築の場合の、間もなく50年たつところが出てくるわけだけれども、そういう学校を何年もたせるかという問題も含めて、方針がなければ、これはいじれないわけで、例えば屋上緑化をしたけれども、5年後にはその学校を壊すなんてことになったら意味がないことなんでね。そういうことも含めて、当然そんなことはデータ的に教育委員会というのはなければおかしいので、出せるはずでしょう。全面的にやれるというなら、何で今までの学校をやらなかったんですか。今までの答弁と違うでしょう、構造的な問題等も含めてできなかったので、屋上緑化はやらなかったと。当初は東京都の補助金の対象になっていなかったからやらなかった。ところが対象になりました。ことしの4校は対象になりましたが、やってないんですよ。全部後退しているというのは何か理由があるんですか。どこかからそういうことをしない方向でいくのかというふうになったのか、その辺何かうやむやに答えているんだけれども、はっきりしてくれませんかね。
小谷松教育経営担当課長
 決して後退したというふうには思ってございません。ただ、当面やらなければならないという中での選択ということで、非常に実施の選択箇所が限られてしまったというものでございます。
 それから、確かに今まで屋上なり壁面というものを計画的な形ではやってまいりませんでしたけれども、これにつきましても、今後はきちんと実施を図ってまいりたいというふうにも考えてございますし、来年度から芝生に合わせて屋上なり壁面というものもきちんと整備を図っていきたいというふうに考えてございます。
江口委員
 ちょっと待って、来年度って北原小学校しかやらないんでしょう。できないんでしょう、1校しか。だからできる学校とできない学校があるんだから、そういうのを出せませんかということですよ。なぜ1校で終わってしまうんですか。約束が違いますよ。5校以上やっていかなきゃできないのと、もう一つ言っておきます。芝生の場合はやはり、一つは区内業者育成ということも含め、メンテも含めた区内業者の人にやってもらったほうがいい部分というのが結構あるはずなんですね。今までやってきた人も結構メンテをしっかりやってもらっている。そういう意味からすると、これからの計画でいくと、区内業者だけでは対応できなくなってきます、区の5カ年の中の方針で打ち出したら。この緑化に関しては。そうなった場合は、他区の業者を使ってくると、じゃそれだけのメンテの問題とか、支援する地域の人たちのアドバイス、指導というのがなかなかしにくくなってくるということになると、本当に考えている支援体制というのとまた違った形で進んでしまうような気がするんだけれども、そういうことも全部視野に入れての、ここで後退の考え方を打ち出したんですか。
小谷松教育経営担当課長
 私ども決して後退しているというふうには思っておりません。芝生につきましては、全校実施を図っていくというそのゴールとしての目標は何ら変更はしてございませんし、それは全校芝生化に向けて着実に取り組んでいきたい。さらに加えて屋上なり壁面というものも、これはきちんとやっていきたいというふうに考えてございますし、ただ、当面優先すべき課題というようなことの中で、実施の可能性ということで、来年度についてはちょっとしぼり込まざるを得なかったという結果でございます。ただ、そういった耐震改修等々などがきちんと済み、また再編計画などもきちんと固まった上では、またそういった条件を満たした部分については、着実な形で実施を図っていきたいというふうに思っております。
江口委員
 では最後に。本会議等できちっとお答えになった5年間というのは、今、この北原小学校を来年やると。それ以降は今後の問題だと。耐震の問題だとかさまざまな問題、その時点から区はわかっていたことですから、そのわかった上で5年間、それから学校再編も前期・中期・後期とわかって、ただ見直しをするということは出ているけれども、そういう方向づけの中期の学校再編等も出すということも全部わかった時点であの答え、5年間と答えたと私は認識しておりますので、もう1回きょう、これ、5年間でやるという約束でよろしいですね。
小谷松教育経営担当課長
 基本的には、きちんと条件を整えた中で取り組んでまいりたいというふうに思います。
江口委員
 取り組むじゃなくて、5年間でやるかやらないかだけ。やりますか、やらないのか。
小谷松教育経営担当課長
 まだ5年間で実施を図っていきたいということにつきましては、それを訂正する形での発言はしてございません。踏まえた中で、それだけ条件をきちんと整えてまいりたいというふうに思います。
委員長
 よろしいですか。
 では委員会を休憩させていただきます。

(午後3時05分)

委員長
 では、再開いたします。

(午後3時05分)

 それでは、小学校連合行事日程の一部変更についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 先日、9月9日の当委員会で御報告いたしました平成20年度の小中学校の連合行事日程について、一部変更がございましたので、口頭で御報告いたします。
 小学校の連合運動会の日程の変更ですが、全会場で10月29日というふうに御報告いたしましたが、そのうちの第3会場、桃花小学校、これは桃花小学校と谷戸ですけれども、それにつきましては11月5日に変更になりました。他の会場については変更はございません。それから予備日も変更がありまして、すべて10月31日が予備日といたしておりましたが、3カ所変更がありまして、第1会場の多田小学校、これは新山、中野神明、多田ですが、これは11月7日に、それから第3会場の桃花小学校、これは先ほど申し上げました谷戸、桃花ですが、これは11月6日に、そして最後第7会場、北原ですが、大和、若宮、啓明、北原ですが、11月4日に変更となりました。よろしくお願いいたします。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「資料は配付できませんか」と呼ぶ者あり〕

委員長
 委員会を休憩いたします。

(午後3時07分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時08分)

 それでは、ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、ただいまの報告について終了いたします。
 他に質疑はありませんか。
いでい委員
 先日の補正予算のときの学校の耐震改修の進捗状況がわかれば教えてもらいたいんですけれども。
小谷松教育経営担当課長
 できるだけ卒業式、入学式に影響がないようにということで検討してまいりました。一応当初の予定ですと入学式、卒業式ができない学校も含めて、全体で11月中旬ころに入札を行うということでお話申し上げていたと思いますが、この入学式、卒業式に影響のある学校につきましては、ちょっとそれを前倒しいたしまして、11月の上旬に入札ができるように、取り急ぎ準備を進めてございます。正確な形での日程ということは、やはりきちんと業者が決まって、細部調整しなければ難しいと思いますけれども、何とか事務手続等々一生懸命やりまして、少しでも前倒しできるような形で手続のほうを今、進めてございます。
いでい委員
 それでは、ある中学校では校長先生が生徒に「卒業式、入学式は行えなくなりました」と報告があったのはなぜですか。
小谷松教育経営担当課長
 まだ日程としてきちんと固まったわけではございませんが、見通しとして校長先生のほうからお話があったんだというふうに思っております。
いでい委員
 それは教育委員会が報告しろという話があったんですか。それとも校長先生の判断か。意見をつける。文教委員会でもいろいろな議論があって、補正予算で、文教委員会から委員長に意見報告をやってもらったりとかして、契約は、かかるところは11月上旬のほうに前倒しになりましたというような報告がありましたけれども、全く意味がわからないんですけれども。説明してもらえますか。
小谷松教育経営担当課長
 きちんとした日程というのは、やはり入札が終わって契約が終了したところで最終的に固まってくるというものでございます。学校のほうで、やはりこういった形でいろいろ心配なといいますか、そういったところが話が出ているというようなことがあって、情報といいますか、その辺の見通しを語ったというふうに考えております。
いでい委員
 ではその報告は、その当該学校の校長先生から教育委員会のほうにあったんですか。
小谷松教育経営担当課長
 個々の学校でそれぞれどういうふうな話があったかということについては、詳細は連絡は受けてございません。
いでい委員
 じゃ議会では、今、こういう状況で、こんな意見がつきました、最大限努力するということになりましたという報告は各学校に通達はしたんですか。
小谷松教育経営担当課長
 はい。それについては各学校のほうに連絡をとりまして、なお見直しをして、できる限りのところで調整を図っているということで連絡は入れてございます。
いでい委員
 休憩してもらっていいですか。
委員長
 休憩いたします。

(午後3時13分)

委員長
 では、委員会を再開いたします。

(午後3時20分)

いでい委員
 ではその進捗状況においては、また随時というか逐一御報告があるものだと思っていいでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 次の委員会のタイミングに御報告をさせていただければと思います。
委員長
 ほかに質疑はございませんか。
 なければ、ただいまの報告について、質疑を終了いたします。
 それでは以上で所管事項の報告を終了します。
 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、本日の審査を終了いたします。
 次回の委員会は、明日10月21日火曜日午後1時から、当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。なお、明日は緑野中と塔山小の視察を行いますので、御承知おきください。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんでしょうか。
 なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。

(午後3時23分)