平成20年12月04日中野区議会文教委員会(第4回定例会)
平成20年12月04日中野区議会文教委員会(第4回定例会)の会議録
平成20年12月04日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成20年12月4日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成20年12月4日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後3時01分

○出席委員(8名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 学校再編担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 鳥居 誠
 書記 松本 明彦

○委員長署名


審査日程
○所管事項の報告
 1 学校統合委員会の検討状況について(学校再編担当)
 2 平成20年度統合新校開校における検証について(学校再編担当)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように進めます。
 なお、審査は午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 また、3時ごろに適宜休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、学校統合委員会の検討状況についての報告を求めます。
青山学校再編担当課長
 それでは、学校統合委員会の検討状況につきまして、お手元の資料に基づき御報告をさせていただきます。(資料2)
 まず、1ページ目の1番、平成21年度統合の中野昭和小学校・東中野小学校統合委員会でございます。
 (1)統合新校の学校指定品等についてということで、この両校の統合新校であります白桜小学校の学校指定品等につきましては、中野昭和小学校と東中野小学校で協議して、品目やデザインなどを決めることといたしました。具体的には通学帽子ですとか体育着、水泳帽などを指定するということでございます。
 それから、(2)統合新校の校章及び校旗についてということで、白桜小学校の校章につきましては、こちらに記載してあります図案のとおり意見を取りまとめたところでございます。また、校旗につきましてはこの校章を使用し、地の色が濃い紫にするということで意見がまとまってございます。
 (3)番、統合新校の校歌についてということでございます。白桜小学校の校歌の作詞・作曲につきましては、作曲家であり、また音楽評論家である服部公一さんという方に依頼することとしております。現在制作中でございまして、既に何度か中野昭和小学校、それから東中野小学校の地域をごらんになりまして、1月中を目途に作成ということで、現在作業をしていただいているところでございます。
 続きまして、2番の同じく平成21年度統合の第一中学校・中野富士見中学校統合委員会でございます。
 (1)統合新校の学校指定品等についてということで、こちらにつきましては標準服ですとか体操着など、南中野中学校の学校指定品等について意見を取りまとめてございます。特に標準服につきましては、両校及び通学区域内の小学校の保護者等を中心といたしまして、標準服の検討部会というのをつくって検討いたしました。そうした中で出てきた案の見本を両校及び関係の小学校で展示して、子どもたち、あるいは保護者の皆さんの意見を聞きながら取りまとめたものでございます。
 それでは、裏面をごらんください。(2)統合新校の校章及び校旗についてということで、南中野中学校の校章につきましては、こちらにお示しした図案のとおり意見を取りまとめてございます。校旗につきましてはこの校章を使用し、地の色は青を基本とするということとしております。
 (3)統合新校の校歌についてということで、南中野中学校の校歌につきましては、作詞につきましては作家の林望氏、作曲につきましては作曲家の佐藤眞氏に依頼いたしまして、これにつきましては最近完成したところでございます。
 以上、二つの統合委員会につきましては、協議すべき事項についてほぼ意見がまとまりまして、来年2月ごろに最終の会議を開催して終了する予定でございます。
 続きまして、3番の平成23年度統合の野方小学校・沼袋小学校統合委員会でございます。こちらにつきましては、統合新校の校舎建設について区の方針の説明を行ったということで、内容につきましては、7月に当委員会で御報告させていただいた内容と同じでございます。平成23年4月に現在の野方小学校の位置で統合いたしまして、その後、法務省矯正研修所の移転跡地に新校舎を建設する方針であるということを御説明させていただいております。
 簡単ですが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありますか。
大内委員
 すみません、ここの南中野中学校の校章なんですけれども、これは何をイメージしたものなんでしょうか。
青山学校再編担当課長
 こちらにつきましては、ハートの形が三つ組み合わさった形になっておりまして、これが家庭、地域、学校の3者が心を一つにして連携することにより、南中野中学校に学ぶ子どもたちが大きく羽ばたいてもらいたいというような願いを込めているということでございます。また、この三つのハートにつきましては、新校が知・徳・体をバランスよくはぐくむ教育活動を推進していくということもあらわしてございます。
大内委員
 それとあと、白桜小学校と南中野中学校、両方のこの校章はどういった形で決まったんでしょうか。というのは、要はデザインはプロの人に依頼したのか、あるいは在学生とか、あるいは地域の方たちが提案したのか。その辺はどうなっているんですか。
青山学校再編担当課長
 こちらはそれぞれにつきまして、両校の児童・生徒、保護者、教職員、それから関係する通学区域の地域の方々、あるいは今後それぞれの学校に入学される可能性のある未就学児、あるいは小学生の方々を対象として広く募集をしたところでございます。その募集をされた図案の中から統合委員会の中で幾つかに候補を絞りまして、それを専門家に依頼して、デザインを多少洗練されたものに修整したということで、その中から最終的に一つを選んだと。そういうやり方でやってございます。
大内委員
 すみません、あとついでに、この白桜小学校のこれは、桜はわかるんですけども、後ろの三重の丸は何か意味があると聞いていますか。
青山学校再編担当課長
 そうですね、こちらは後ろの円といいますか、あれですが、ちょっと白黒だけですとわかりにくいんですが、実はこれは三重の丸という形ではなくて、輪が二つ重なっているというデザインでございまして、それでこちらの輪が統合する2校の歴史を引き継ぐという意味と、お互いに仲よくやっていくと。そういったような意味をあらわしているということでございます。
伊東委員
 ぜひ今、大内委員の質問にもあったように校章の由来、きょうのこの報告を受けるに当たってこういうものもあったなという、つい最近歴民のほうでまとめられた区立学校の校章・校歌、またこれは前年度までの流れの中では新校も盛り込まれたんですけど、その下には必ず校章の由来ということであるわけなので、今口頭で御説明があったと思うんですけれど、この先ずっと校章の由来ですとかというものは学校に引き継がれていく。長い間をかけてその精神が浸透していくということは望まれるんでしょうから、ぜひその辺も書いてほしいなと思うんですけれど、これからも当然統合新校というのは出てくるので、その辺の意味付けを十分に考慮して行っていただけたらなと思うんですが、いかがでしょうか。
青山学校再編担当課長
 確かにおっしゃるとおりでございまして、まず先ほど御説明させていただいた図案の募集の際に、できればどういった意味を込めているのかというようなことも書いていただいております。それをもとにしまして、統合委員会の中でいろいろ意見を出し合って、先ほど御説明したような由来を今決めてきているところでございます。これにつきましては、きちんとした校章の由来という形で、校章とあわせて残していくということでやらせていただきたいと思っております。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 それでは2番、平成20年度統合新校開校における検証についての報告を求めます。
青山学校再編担当課長
 それでは、平成20年度統合新校開校における検証について御報告させていただきます。
 お手元の資料(資料3)の1ページ目をごらんください。
 まず、検証の目的でございます。
 教育委員会では平成17年10月に中野区立小中学校再編計画を策定し、これに基づき検討や準備を行った結果、平成20年4月に中野区で最初の統合新校である桃花小学校と緑野中学校を開校することができました。この二つの統合新校の開校につきまして、今後の学校再編をより円滑に進め、中期の学校再編計画改定の参考とするために検証を行ったところでございます。
 なお、検証に当たりましては、学校再編計画において目指した効果であります集団の活力、学力の向上、学校行事の活性化を中心に検証いたしました。また、検証方法につきましては、小学校・中学校の校長会において示されました統合対象校の教員の意見でありますとか、あるいは小・中学校のPTA連合会から示された保護者の意見、それから教育委員が桃花小、緑野中学校をそれぞれ訪問しております。そうした際に子どもたちから出された意見ですとか子どもたちの様子、それからその他統合の過程におきまして、学校ですとか保護者の方から出された御意見などをもとに行ってございます。
 それでは、最初の学校再編に伴う効果等というところでございます。
 1番の集団の活性化ということでございます。
 まず最初に、学級内やその他の集団活動における児童・生徒数が増加したことによって、協力し合ったり議論を深めたり競い合ったりするなどの場面がふえ、相互に刺激し合うことで、学級や学校全体が活性化したということでございます。これは、例えば桃花小学校におきましては桃花子ども会議というのを開いておりまして、それは全校児童が一堂に会しまして、例えば新しい学校をどんな学校にしていきたいかといったような一つ決めたテーマを話し合うという会議でございます。こうした中で、先生方のお話ですと、もとの仲町小学校ですとか桃丘小学校、もともと規模が小さかった学校の出身の子どもたちも積極的に発言をし、非常に全体的に挙手、発言が多い活気のある会議となっているということでございます。
 次に、児童・生徒数の増加によって、さまざまな子どもと触れ合うことで、多様な人間関係の中で一人ひとりの社会性をよりはぐくむことができるようになったということでございます。こうしたことにつきましては、例えば桃花小学校のPTA便りの中で保護者の方が、人数がふえて新たにスタートしたということで非常にうれしく思っているというようなことですとか、学校長の意見として、子どもたちは新しい学校の中で友達をつくり、新校の生活や学習のルールを身につけようと頑張っていると、そういったようなことも聞いてございます。
 その次に、音楽の合唱や合奏、体育の団体競技など、一定数の集団を必要とする学習活動の活性化が図れたということでございます。
 それから、児童・生徒数の増加により、休み時間なども集団で過ごす子どもがふえたということで、これは例えば休み時間に遊んだりする場合に、集団の数がふえているということで、遊びの種類、あるいは所属する集団の種類、数がふえて、子どもたちにとって選択範囲がふえたといったようなことがございます。
 次に、各学年に複数の学級が存在することで、行事や日常の学校生活の中で、学級間で切磋琢磨することにより学級への所属意識などが生じ、より意欲的に行事や学習に取り組むようになった。また、学年単位で一定の人数が集まることで学年活動が充実するようになり、発達に応じた自覚を持たせたり、学年集団としての意識を持たせたりすることができたということでございます。
 それから、今後クラスがえが行われることにより、人間関係が広がる機会ができ、新たな集団で自分を生かそうとする意欲の発揮が期待できるということでございます。
 その下に統合対象校の児童・生徒数と学級数の増加ということで示してございます。左側にもとの統合前のそれぞれ対象校の児童・生徒数及び学級数が書いてございまして、右側に統合新校の児童・生徒数、学級数が書いてございます。統合によってそれぞれの学校からどの程度ふえたかということを示してございます。上段が小学校、下段が中学校という形で示してございます。
 それでは、2ページ目をごらんください。
 2番目の検証項目としまして、児童・生徒の学力向上に向けた条件整備ということでございます。
 まず最初に、学級数及び教職員数がふえたことで、少人数指導を発展させ、児童・生徒の習熟度や興味・関心に応じた複数のコース設定など、多様な形態の授業を実施することができるようになり、より一人ひとりの実態に応じた指導が可能になったということでございます。
 次に、中学校では授業時間数の多い国語、社会、数学、理科、英語の教科で専任の教員を複数確保することができ、少人数指導やチームティーチングによる指導を実施したり、教科部会で教材研究を行ったりするなど、教員同士が協力して授業の質を高めることができるようになったということでございます。
 それから、教職員数がふえたことにより、一つの校務分掌を複数の教員で分担することができるようになったということでございます。
 それから、多くの教員が補習や学習相談にかかわれるようになり、補充指導や個別指導を充実する体制ができたということでございます。
 それから、新たな学校をつくろうとする教師の意欲や教員同士の切磋琢磨により、授業力を向上させようとする教師の姿勢が見られるようになったということでございます。これにつきましては、両校ともに教育委員会の学校訪問の際、あるいは学校便りにおいて両校長が口をそろえて言っていることでございまして、例えば授業公開、ほかの教員に授業を見せて改善のための意見を聞くということを何度も行ったり、そういったことも実施しているということでございます。
 それから、中学校では教員がふえたことにより、年間を通して生徒の興味・関心に応じた多様な選択教科のコースを設定することができるようになったということでございます。
 その下に統合対象校の教職員数の増加ということで書いてございます。ちょっと小学校と中学校の境目がわかりにくいんですが、左側の四角の上から三つがもとの小学校3校、それからその下の二つがもとの中学校2校ということで、それぞれ右側に統合新校の数が書いてございます。これにつきましては、教員の担当ですとか職務別に内訳が示してございまして、それぞれもとの学校からどの程度ふえたかということが示してございます。
 それでは、引き続きまして3ページ目でございます。
 3番目の検証事項でございます。学校行事等の活性化ということでございます。
 移動教室や修学旅行などの校外活動における引率教員を確保し、教育指導や安全確保をより充実できるようになったということでございます。
 それから、運動会や学習・学芸発表会などの学校行事を多くの人数で実施できるようになり、互いに鑑賞し合ったり競い合ったりするなどして行事が活性化したということでございます。これにつきましては、例えば緑野中学校の運動会につきまして、全校で全校大縄跳びなどというものをやって、かなりの迫力だったということも聞いてございますし、またPTAの会長からの御意見として、運動会の雰囲気がもともと一つの学校のような一体感があって、保護者の方から子どもも喜んでいるといったような声が聞かれたということで伺っております。また、桃花小学校につきましては、特に学習発表会におきまして、保護者の方の御意見として、上級生の発表が非常に立派で、桃花に通って学ぶことでこんなに成長できるんだということで、下級生にとっても非常に励みになると。そういったような御意見も寄せられております。
 続きまして、小学校のクラブ活動や中学校の部活動の種類がふえ、子どもたちの希望や関心に対して幅広く対応できるようになった。また、一つの部活動に所属する人数もふえ、日々の活動が活性化したということでございます。クラブ活動につきましては、桃花小学校の新しい試みとしまして、子どもたちに自主的に活動内容を考えて、メンバーを募集してクラブを設立するといったような試みをやってございます。条件としまして、4年生から6年生までが必ず1人以上入って、そしてメンバーは10人以上という条件をつけて募集をしましたが、多くの種類ができていると。これは子どもたちの数が一定数あるということで、そういった試みもできているということでございます。
 それから、児童・生徒が主体的に全校会議や生徒会運営を行い、自分たちで新しい学校の児童会・生徒会活動を活性化していく姿勢が見られるということで、これにつきましては先ほど御説明した桃花小学校の子ども会議ですとか、あるいは緑野中学校の生徒会運営で、今までの両校からさらに新たな委員会というのを発足しまして、例えば地域連携委員会といったようなものを発足して、地域でのボランティア活動を積極的に行うですとか、そういったような自主的な取り組みをやっているということでございます。
 その下に統合対象校のクラブ・部活動の数の増加ということで、小学校のクラブ数の増加、中学校の部活動の増加ということでお示ししてございます。
 それから、4番目としまして、統合新校の改修などに伴う教育環境の改善ということでございます。統合新校を設置した学校の改修などにより教育環境を改善し、あわせて耐震補強なども早期に実施いたしました。
 その下に、学校再編に伴う主な施設の改修等ということで、まず上段に両校共通して行ったものがこちらに並べてございます。そして、下のほうにそれぞれの学校で特に行ったものというのを取り上げて示してございます。桃花小学校につきましては、これから進めてまいります体育館等改築ということでございます。緑野中学校につきましては、校舎へのエレベーター設置、メモリアルルーム整備、テニスコート整備、それから校門の入り口のところにスロープなどを設置しましてバリアフリー化をしておりますが、そういった整備でございます。
 続きまして、円滑な統合のために有効であり、今後も継続する方策ということで、これにつきましては平成20年度統合にあわせまして、さらに平成21年度以降の統合など、現在進めているものについても踏まえてお示ししたものでございます。
 まず1番としまして、対等な立場での統合ということでございます。対象校をいずれも廃止し、新たな校名の学校としたことで、もとの学校の仲間意識だけにとらわれることなく、子ども同士が一体感を持ち、学校生活を送ることができているということでございます。
 それから、2番の統合対象校の相互交流活動ということでございます。統合対象校合同での移動教室や校外学習、ボランティア活動や合同部活などの交流活動を行ったことにより、子どもたちが統合前に親近感を持つことができたということでございます。統合前の校外学習としましては、桃花小学校につきましては、対象の3校によるバスでの校外での理科学習といったようなことも行いましたし、また緑野中学校、旧六中、十一中ですが、地域の高齢者に花の鉢植えを配っているというような活動についても両校が合同で行ったりと、そういったことを実施してございます。
 3番の統合前における対象校の教育課程や学校行事などのすり合わせということでございます。統合前から対象校の教職員が相互に何度も打ち合わせをして、教育課程や学校行事などのすり合わせを行い、子どもたちがスムーズに新校での学校生活に入っていけるようにしたということでございます。特に緑野中学校におきましては、もとの六中、十一中の生徒会の役員さんたちが統合前に複数回話し合いをして、生徒の立場としての統合に向けての話し合いを行ったということもございます。
 4番の学校指定品の支給ということでございます。統合新校の学校指定品を在校生に支給したことにつきましては、子どもたちが一体感を持つのに役立っているということで、今後も続けてまいりたいと考えてございます。特に桃花小学校の通学帽子と、それから緑野中学校の標準服につきましては、地域でもすぐに新校の子どもだということがわかるということで、非常に評判であるということを伺っております。
 続きまして、5番の統合に伴う教職員等の増配置ということでございます。統合までの間、子どもたちが適切な教育を受けて充実した学校生活を送れるようにするため、また統合に伴う教職員の事務量増などに対応するため、教職員等を増配置したということでございます。
 6番の統合対象校からの教職員の継続的配置ということでございます。これは子どもたちの不安の解消ということもございまして、統合対象となった各校から可能な限り教職員を継続して配置してございます。
 それから、7番の統合新校の施設の充実ということで、こちらにつきましては先ほど御説明したとおりでございます。
 それでは最後に、学校再編における今後の課題等ということでございます。これにつきましても、現在進めております統合についても、20年の統合にあわせて踏まえたということでお示ししてございます。
 まず1番として、保護者や地域住民への情報提供の強化ということでございます。特に統合まで一定の期間がある学校につきましては、さらに小規模化が進展する状況などがあります関係で、保護者や地域住民などの不安を解消するために、適時適切な情報提供を行ってまいります。例えば先ほど、今後も継続していく方策ということで御説明申し上げたことを実施するといったようなことを、保護者や地域の方々に対してもできる限りお知らせしていくということで、統合前も統合後も充実した教育を継続して行っていくということを御理解していただくように努めてまいります。
 それから、2番の学校ごとの課題に対する早期の対応ということで、これにつきましては、例えば通学の安全対策など、個々の学校の課題について早期に対策を示すとともに、保護者や地域住民などの意見を聞いてまいります。これは、例えば学校統合委員会というものを立ち上げてから、そういった学校ごとの課題を検討していくというのではなく、事前にできることにつきましては、教育委員会の事務局と学校とで話し合いながら早期に対策を考えていくといったようなことでございます。
 3番の学校統合委員会の設置時期ということでございます。これにつきましては、特に小・中学校のPTA連合会から御要望がございまして、統合新校のあり方や施設などについて十分に協議をするため、学校統合委員会の設置時期を現在より早めるということで考えております。ただし、校舎の改築を伴う統合の場合は、もともと3年前から設置するということですので、これについては話し合いの期間は十分にとれるというふうに考えております。改築を伴わない統合につきましては、これまではおよそ2年ほど前ということで考えてございましたが、これを例えば半年ほど早く設置して、話し合いを始めていくといったことを考えてございます。
 それから、4番の校舎改修の手順ということでございます。統合新校とする校舎の改修工事を、これまでにつきましては3カ年に分けて、夏季休業期間中に行っているところでございます。しかし、夏季休業期間中に工事を完了することが難しい状況もございまして、学校現場ですとかお子さん等に御負担をおかけするといったような状況もございました。今後は可能な限り統合新校としない学校などを仮校舎として一たん統合し、あいた校舎を1年で集中的に改修した後に移転するといったことも検討してまいります。それぞれの学校の条件によってできないところもあるかとは思いますが、重要な選択肢の一つとして考えてまいりたいと思っております。
 学校再編の検証についての御報告は以上のとおりでございますが、学校再編につきましては今後も委員の皆様をはじめ、さまざまな御意見を踏まえて、さらによりよいものにしていきたいと考えているところでございます。
 御報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して何か質疑はありませんか。
平山委員
 目的のところで、今後の学校再編をより円滑に進め、中期の学校再編計画改定の参考とするための検証ということなので、かなり重要な検証かなと思っているんですが、ちょっと幾つか前提をお伺いしたいんです。例えば、学校再編に伴う効果等の1の集団の活性化とか、2の学力向上に向けた云々というところの、この丸印がしてあるコメント、たまに中学校ではとか小学校ではとかと書いてあるんですが、今回対象は2校ですよね。どちらがどちらの意見というのはあるんですか。要するにこれは小学校ですよ、これは中学校ですよというのが全部分かれているんですかね。
青山学校再編担当課長
 今の御質問ですが、基本的には小・中学校に共通しているところでございまして、ただこの記載の中で、特に中学校といったような形でお示ししているものについては中学校のみの事情ということでございます。先ほどの私の口頭での御説明の中で挙げさせていただいたのは、具体的な例を幾つかお示ししたということで、その御説明しているものについては、小学校のみであるとか中学校のみであるとかといったような意味ではございません。
平山委員
 必ずしも小学校と中学校は、再編に当たっていろんな効果が見えてくる部分というのは同じではないのかなと。むしろその違ったところにも目を向けていかなきゃいけないのかなというふうにも考えるんですが、できればこれはきちんと分けてやっていただきたかったなというのが一つです。その上で、教員の方ですとかPTAの連合会ですとかが子どもたちの意見を聞いたということなんですけど、これは検証なので、どういうベースでやったかというのが非常に大事になってくると思うんですが、教員は具体的にどちらが何名で何回ぐらいでとかと、そういうデータはありますか。教員だけじゃなくて、要するにこの検証を行うに当たってのベースをもう少し詳しく教えていただきたいんですけど。
青山学校再編担当課長
 まず、最初の御質問の小・中学校で分けるというお話ですが、その辺については、私どもとしては学校再編という一つの大きなくくりの中で検証させていただいたつもりですが、確かにわかりにくいところもあったかなというふうには思っておりまして、その辺は小学校、中学校それぞれに特別な事情ということがあれば、もっとわかりやすく記載する必要があったというふうには認識しております。
 また、教員に意見を聞いたベースということでございますが、これにつきましては小・中学校の校長会と、それから教育委員会事務局との会議というのを定例的に持っておりまして、その中で20年度統合の検証について話し合いをしたいということになりました。校長会のほうに依頼しまして、統合対象校の教員の意見を吸い上げてもらうということで依頼して、そこから出されてきたものをこの中に織り込ませていただいたということでございます。
平山委員
 ごめんなさい、教員だけじゃなくて、生徒にもお話を聞かれていたということなので、そういった具体的なベースがわかればということと、事前に、いわゆる質問項目というのは教育委員会で準備をされて投げられたんですか。投げられたんだったら、この結果と同じような質問項目を教員とかにも事前に投げられたという理解でよろしいんですか。
青山学校再編担当課長
 まず、質問項目の話ですが、これは特にこちらから指定してという形ではなく、割とフリーに意見を出していただくような形でお願いしたところでございます。また、子どもたちの意見ということでございますが、小学校のほうにつきましては、なかなか直接小学生から意見を聞くという機会がなかったものですから、これは教員ですとか保護者の意見、あるいは教育委員が学校訪問をした際の子どもたちの様子というところから取り上げたものでございます。
 中学校につきましても、今申し上げたのと同じようなところから判断したということもございますし、中学校につきましては教育委員が訪問した際に、生徒の代表と対話集会のようなものを持っておりまして、その中で出てきた意見というのを取り上げているところでございます。
平山委員
 私の認識では、普通何かを検証するということになったときに、例えば子どもたちにはこれぐらい意見を聞こうと。これぐらいの子どもたちから意見を聞こうと。例えばPTA、御父兄であれば御父兄からこれぐらい意見を聞こうと。教職員であればこれぐらい意見を聞こうということをきちんと事前に設定して、質問項目も、要は今後の学校再編をより円滑に進め、中期の学校再編計画改定の参考とするために検証を行うわけですから、ある程度自分たちが得たいと思う情報を得たいと思うターゲットに対して精査をしてやらないと、きちんとした検証結果が出にくいんじゃないのかなというふうには思うんです。これはもう終わったことなので、ぜひちょっと今後検証するということになれば、そういった事前の計画を立てられて、子どもたちだって1人に話を聞いたのか3人に話を聞いたのか、10人に話を聞いたのかわからないですよね。聞く機会がなかったというのは、この検証のために聞く機会をつくればいいんじゃないかなという、あえて子どもたちにたくさん聞いたほうがいいとかということを申し上げているんではなくて、ちょっと今の御報告を聞くと、かなり場当たり的な検証のやり方のように感じられたので、一言申し上げさせていただくのと、もう一つは時間軸というか、要は統合前までのことと統合してからの後のことがごっちゃになっているんですよね。学校再編に伴う効果は、どちらかというと統合した後どうだったということで、しかしながら、円滑に統合するために有効であり、今後も継続するための方法とか今後の課題とかというのは、どちらかというと統合前のことが多かったりして、統合した後にも苦労されたことはいっぱいあるんじゃないかなという気がするんですよね。そういったことは検証されていないのかなという気が非常にして、さっきの小学校と中学校でもやっぱり先生方は違いますから、生徒も違いますから、御苦労された点もかなり違うんじゃないかなという気もしなくもなく、そういったのがちょっとこの検証からは読み取ることができないなと思っております。
 特に大事なのは課題の部分で、要するに検証の目的を見ると、何が一番欲しいかというと当然今後の課題だと思うんですが、今後の課題があまりないというか、これだけしか問題が顕在化されなかったのかなという、別に問題がたくさんあるとまずいということじゃなくて、小さなことでも、もっとこうすればよかったということがたくさんあったんじゃないかなという気がするんですけど、四つしかなくて、それも結構何かもっと早くやりましょうとか、そういうことしか書いていないので、検証結果としてはもうちょっとしっかりした検証をやっていただければうれしかったなという気はいたします。
 あまりあれなので、最後に一つだけ。統合というのはその対象校だけではなくて、当然周辺の学校にも影響を及ぼしますよね。そこの部分の検証というのはどうなっているんですか。
青山学校再編担当課長
 確かに統合に際しまして、教育委員会として通学区域を周辺の学校に変更するといった場合もございますし、また変更しない場合でも、指定校変更によって児童・生徒がほかの学校に移るといったようなこともございます。その辺につきましては、統合前に影響があるというふうに考えられる学校につきましては、私ども事務局のほうで、そういった学校とも連携をとって対処をお願いしているところでございますが、それによってその後どういった影響があったかというところにつきましては、今現在のところ、これは特に大きな問題等がなかったというふうに私どもは理解をしております。特にそういった声は上がってきていないところでございます。ただ、何か隠れている問題があるとしたら、今後に生かしていかなければいけないと思いますので、その辺については、周辺の影響があったと思われるような学校についても、何らかの形で調査なり聞き取りなりをしていきたいと思っております。
竹内教育委員会事務局次長
 平山委員のただいまの御質問の前半の部分についてお答えしていませんので、私からお答えをさせていただきます。
 要は一つには何を検証するのかということが重要だというふうに私どもは思っております。それで、検証のきょうの報告にもございますが、それはこの再編計画の中で、適正規模の学校をつくることによって目指したことがこの再編計画の中で書いてございます。集団の活力、学力の向上、学校行事の活性化ということで、またそれぞれの中に項目別に書いてあって、それに対応したような形で、それぞれの書いてあることを確認していくということでございます。それがまずは重要なんだろうと思っております。
 例えば集団の活力のところの、幾つかあるんですけども一つに、一番上に最初にどんなことが書いてあるかというと、例えば児童・生徒が相互に刺激し合うことにより、クラス全体や学年の活況を引き出していきますということが一つ書いてございます。じゃあ、これがそういったことになっているのかどうなのか、この統合新校において。それについては学校の教員ですとか教育委員ですとか、それからほかの皆さんが学校訪問などをして見た状況からもわかることだろうと思っております。それから、さまざまな行事ですとか、そういった活動の中でも子どもたちの状況を見て確認ができると私どもは思ったところです。
 それから、例えば学校行事の活性化のところの中の一つに、中学校の部活動においては多様な部を設置しますというふうになっている。こういうものというのは、統合新校で一体どういうような部ができているか、数はどうなのかということで、ある意味数字で客観的に確認ができるものであろうと思っております。そういったことから、それぞれこの検証、目指したことの確認の仕方としては、それぞれの項目によっていろいろ適切な確認の手段、方法によって行っていくというふうに考えて、私どもは今回このような形で取りまとめたということでございます。
平山委員
 もう最後の質問で終わろうかと思ったんですけど、要はそちらのほうで書かれている検証の目的が、今後の学校再編をより円滑に進め、中期の学校再編計画改定の参考とするために検証を行ったと書いてあるからそういう質問をしているんです。学校再編計画、その後に当然この計画に基づいてどうだったかというのを中心に検証したとありますけど、この計画に基づいての検証だけだと、この計画では予測し切れなかったようなさまざまなことが起きたりしていますよね。そういったことを未然に防いだり、この計画よりもさらに一歩踏み込んで、よりよい再編となっていくような検証をされたいというふうに書いてあるのかなと思ったんですけど、何かそうじゃない御発言だったようにも聞こえたんですが、要は確かにこの計画がどうだったかということを検証するというのも一つの目的なんでしょうけども、あくまで今後の学校再編をより円滑に進めるためには、後半部分はものすごく重要なんじゃないですかという質問を差し上げたつもりでもあったんですが、どうなんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 まさに今後の再編を進めていく上で、どんな課題があったのかということについても大変重要なことだろうと思っております。
平山委員
 最後に、その周辺の話も申し上げましたけど、要するに学校を再編することによってどういう影響があったかというのを、きちんとやっぱり検証されるということが、今後の学校を中・後期に再編計画を立てられる上で非常に重要なことだと思っていますので、ぜひともそちらのほうもしっかりと検証していただいて、またあわせて機会があれば御報告いただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
委員長
 要望でよろしいですか。
平山委員
 はい。
いながき委員
 私も今の竹内次長のお話を聞いて、学校再編計画において目指した効果とあるこの集団の活力云々という、これ以外のことを検証する必要はないというふうに聞こえてしまったんですね。でも、それはやっぱりまずいと思うんですよ。統合というのは計画のためにやるわけではなくて、子どもたちのためにやるわけですよね。だから、ちょっとそれは問題があると思います。
 例えば、統合されることによって通学路が変わって、通学距離が延びたお子さんたちがいらっしゃるわけですよね。そういったお子さんたちの交通安全、通学安全の面に関しては問題がなかったのか。通学安全面での検証はどうだったのか。今のお話だとそういったものはあまり重要ではないと、そういうふうになってしまいますが、いかがでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 検証について、区の報告にもありますとおり、何を中心に検証を行ったのかということについて、やはり私どもとしては中心になるものは目指したところができているのかどうなのかと確認することだろうと思っています。それで、そのようなことが一切必要ないとか、当然にさまざまな課題といいますか、今、委員からお話のあったようなことについても、再編の中で対応してきているところでございますので、それについては今後の課題の中にもそれが全部書かれていないということかもしれませんけども、委員のお話としては、私どもとしても、今後の課題については十分に対応していかなくちゃいけないと思っているところでございます。
いながき委員
 じゃあ結局、交通・通学安全に関しての具体的な検証結果はどうだったんでしょうか。問題はなかったんでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 通学の安全対策については、当然それぞれの再編に当たっては通学路の指定ですとか、それから危険箇所の指摘ですとかということで行ってきたところですし、それは引き続き今後も常に通学の安全ということについては対応していかなくちゃいけないことだろうと思っております。
いながき委員
 問題はなかったんですね。
竹内教育委員会事務局次長
 再編時において、できる対応についてはその時点ではやっていると思いますけども、それで一切今後も必要ないかどうかというのは、常に確認をしていかなくちゃいけないことだろうと思っております。
入野指導室長
 桃花小も、それから緑野中につきましても、教育課程編成時に交通安全等についてはしっかりと明記してやっております。桃花小のほうを読ませていただきますと、教育課程の中に学区域拡大に伴う防犯体制のために、地域、保護者との連携を強化し、けが、交通事故の防止、犯罪等に巻き込まれないための方法等について計画的に指導するということで、この計画についても私どもには当初に出してもらっております。そしてさらに、現在交通事故については、報告を両校とも大きなものについては受けてございません。
いながき委員
 すみません、長くなっちゃって。あともう一つ、この学校再編における今後の課題などのところで、保護者や地域住民への情報提供の強化とございますが、これは中期の統合計画が固まって、統合新校がどこになるかということが決まってから情報提供するということですか。それとも、その前に意見交換会みたいなものをやるということですか。
青山学校再編担当課長
 こちらに書かせていただいたものの意味としましては、これは具体的に、例えば前期の計画の中で組み合わせですとか新校の位置が決まっているところで今後統合を進めていく場合、あるいは今後中期以降で具体的に統合新校の位置等が決まってきた場合に、それに関する具体的な情報を提供していくという意味でこちらには書かせてございます。ですから、今、委員の御質問の意味としましては、今後の計画改定についての情報提供というふうに理解いたしましたが、それにつきましてはこちらに書いてあるものとは別に、区民の方との意見交換というのは行っていかなければならないと考えてございます。
いながき委員
 それは教育委員の方々も御参加になってということですか。
青山学校再編担当課長
 現在の学校再編計画を策定しました際には、教育委員による区民の方との対話というのも実施してございます。今後の進め方というのはまだちょっと決めてございませんが、そういったことも含めて考えてまいりたいと思っております。
いながき委員
 最後に要望として、再編計画策定初期のころに、一度教育委員会の方々と各地域で説明会をされたというふうにお聞きしました。そのときから現在は平成20年と、もう数年たっていまして、その間に住民の入れかわりなどもあって、新しく区にいらっしゃった保護者の方もいらっしゃいますし、その数年前の説明会当時のときはお子さんが小さくて、まだちょっと自分の問題として実感できなくて、そういった説明会も知らなかった、参加しなかったという方もたくさんいらっしゃると思います。それで、できたら学校再編の意義からもう一度地域の皆様、保護者の皆様にきちんと説明していただけたらなと。今回こういった形で、学校再編に伴う効果などということで検証結果も出ていることですし、これも含めて、いろいろ反対といいますか、批判も多いこの学校再編をなぜやらなければならないのか、やる意義は何なのかということを、きちんと地域の皆様、保護者の皆様に改めて説明会を開いてしていただけたら、対話の機会を持っていただけたらなと思います。どうぞよろしくお願いします。
委員長
 要望でよろしいですね。
いながき委員
 はい。
伊東委員
 いろいろお聞きしたいんですけれど、まず1ページに関連してですが、先ほどのお話の中でも統合・再編の流れの中で他校、要するに対象校でない周辺の学校への影響ということで、そういうものに対しての対応、懸念も質問が出たわけですけれど、現実にこの再編計画を策定した時点から統合新校をつくっていく流れの中で、明らかに指定校変更等による周辺の学校の児童数の変動があったと思うんですけれど、その辺はいかがですか。
青山学校再編担当課長
 ただいまの御質問に関連してでございますが、桃花小学校の開校に当たりましては、旧仲町小学校の子どもたちが、これは近隣の谷戸小学校、それから中野本郷小学校に一定数通学区域変更をしたという事実がございます。緑野中学校につきましては、旧六中、それから十一中の在校生につきましては、全員が緑野中学校に通学しているということでございます。
伊東委員
 確かにそういう傾向は、これは計画の中の推計値ですか。小・中学校の人口推計ということで、16年度のときの推計ですけれど、その19年度、20年度の推計値と、ここに1ページに書かれている19年5月1日現在との数字が大分変わっているという、明らかに対象校となっている部分が減っているのも事実だと思うんですよね。さらに桃花小学校に対していえば20年、要するに1年たったときに、単純に言いますと、19年のときに3校を合わせて614名の児童がいらっしゃるのに、その翌年には90名近く減っている。これは単なる動態の変更だけじゃなく、明らかにどこかに流れたということが原因なんですか。
青山学校再編担当課長
 今のお話で、確かにこちらにお示ししたもとの3校の数字を単純に合わせた合計数ということにはなっていないということでございまして、指定校変更によりまして、仲町小学校から谷戸小学校と本郷小学校に一定数の児童が指定校変更したということでございますが、ただもとの桃園第三小学校の通学区域を一部中野本郷小学校に変更した部分もございます。ですから、指定校変更したというよりも、通学区域がそちらになったというような関係もあるということでございます。
 それから、桃丘小学校につきましては、基本的に大半のお子さんが桃花小学校のほうにいらっしゃっているということでございます。
伊東委員
 そうした傾向というのは来年度以降はどういうふうになりそうですか。そろそろ説明もあって、来年度、21年度の春に新入学という形で意向を示されている。意向も確実にはまだ出てきていないでしょうけれど、傾向として来年度は若干戻りそうなのか、さらにその傾向が拍車がかかってきそうなのか。
寺嶋学校教育担当課長
 まだ聞き取りの段階ではっきりはわかりませんけれども、やはり通学の距離とかそういった関係で、あるいは通学区域が一部変更になりますので、そういったような影響はあろうかと思います。
伊東委員
 これは例えば桃花小学校でいえば527人、今20年の春にはいらっしゃって、学年を平均しますと88名、90名を若干下回るような、単純に平均化すると。緑野中学においては90名ということで、その傾向がどうなるかというのは、ちょっと今後とも注視されたほうがいいんじゃないのかなと思います。
 それから、今度は3ページに関連して学校行事等の活性化なんですけれど、これは移動教室が統合する前からいろいろ工夫をされて、なるべく同じ時期に実施してみたりということを行っていたようです。それは非常に前向きな取り組みだなと私も感じていたんですけれど、そうした中で実際にじゃあこれだけのまた規模になったときに、いっとき児童数が減ったことによって、5年、6年が一緒に軽井沢と、それから常葉に隔年ごとに行っていたという状態だったんですけど、それはまたもとに戻ったのか、それとも今までと同じような実施形態になったんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 本年度で申し上げますと、桃花小については人数がふえたということで、5年と6年は別に行ったといったようなことがございます。
伊東委員
 じゃあ、その辺については適宜、施設の規模もあるでしょうから、わかりました。
 また同じく3ページ、中段より下の施設の教育環境の改善についてなんですけれど、計画の中では環境に対する配慮ということもうたわれていたはずなんですけれど、この検証のほうではそれが触れられていないんですけれど、本会議等でも質問がありますように、今カーボンオフセット等で照明器具の省電力化という部分が求められている。また、その研究も庁内で進んでいると思われるんですが、統合新校をスタートするに当たってのいろいろ施設整備を行っている中で、そうした部分というのはどういうふうに考えられているのか。実際に取り組んでいらっしゃるのか。それはいかがですか。
青山学校再編担当課長
 環境につきましては、例えば新たに設置する施設、桃花小学校の体育館などにつきましては、太陽光発電の設備を設置していると。そういったようなことを考えているということでございます。
伊東委員
 そうした改築等でしたらば、自然にそういう考え方もあるんでしょうけれど、単純に照明器具、灯具というかランプの交換は、一般質問等でも出ていますけれど、LEDか、今この蛍光灯の形でそのままのLED照明というのもあって、球だけを交換すれば力率が高くなるものが出回っていますから、どうせやるんでしたらば施設の改修と整備に対して、今までついていた蛍光灯の球まで取りかえているかどうかわかりませんけれど、仮にそういうことをやるんでしたらば、もうちょっと前向きに検討されてもいいのではないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 この既存の蛍光灯ランプについて言えば、省電力タイプのものということで使ってはおりますけども、そういったもののLED等に御質問があったような形に変えていくということについては、学校だけではなくて、これは区の施設全体として、庁舎も含めて進めていくということで技術部門のほうで検討しているところでございますので、それに合わせて学校についても対応を図ってまいりたいと考えております。
伊東委員
 その辺なんですよね。要するに今おっしゃられたとおり、区有施設についてはもう一元的に財産管理のほうにゆだねてしまっていると。ただ、せっかくの機会ですから、教育委員会も前向きにその辺は発言して、向こうに研究してもらうなりしてもいいんじゃないのかなと。区有施設を一遍にそういうふうにできるかといったら、実際にはできないわけですよね。年次計画が必要になってくると思うんです。ですから、その辺を再編の時期に合わせて取り入れてみる検討もあってもいいのかなと。ただ、向こうに任せていますからじゃなくて、その辺をお願いしたいと思います。
 それと4ページに関連して、4ページの上段のほうに教職員等の増配置についてなんですけれど、ここに書かれていますように、この統合に際しての教職員の皆さんの事務量がふえるから加配をしているということなんですけど、実際には何名ぐらい加配されているのか。それが大体いつまで続けるのかと。それについてはいかがですか。
入野指導室長
 2ページに戻っていただきますと、統合による加配は前年度から始まっております。統合前の段階ではそれぞれの学校に、人ではなくて講師として何時間分ということをそれぞれが割り振りまして、小学校でいうと3校、中学校でいうと2校が1人分を割り振りまして、時間数、講師ということで軽減を図れるようにしております。
 そして、統合後でございますが、小学校も中学校も初年度は2人プラスされます。2年度目だけが1人になります。3年度目からはゼロになるという形でございます。さらに桃花小学校におきましては、ここでごらんいただけますように、音楽、図工、家庭科が専科でつくようになっておりますが、桃花小学校につきましては18学級編制になりました。15学級以上になりますと、専科教員が1人プラスになるというふうになっておりますので、その関係で家庭科専科が1人プラスになっているということで、実質桃花は再編になりまして、現在のところ3名ふえている状況になっております。これが教員のほうでございます。あとは図書館指導員等の配置について、それからスクールカウンセラーについては配慮されているという状況でございます。
伊東委員
 これで最後にさせていただきますけれど、先ほどの通学路の安全対策という部分で、学校のほうの指導強化や、また地域、保護者の皆さんへの働きかけということをおっしゃっていましたけれど、こちらのほうの検証の部分がちょっと触れられていない。そういうふうに対応はとっていますよということなんですけれど、実際には特に地域の皆さんがどういう、要するに新校のところは今まで三つの学校、例えば小学校でしたらね。その中の一つの敷地に対して新校を立ち上げる。ほかの二つに関しては、地域のシンボルとしてあった学校というものがなくなったことに対する、新校に対する地域の皆さんの反応というのはどこまで、今の段階じゃそんなに出ていないのかもしれないんですけれど、検証されているのかなと。また、保護者の皆さんが実際に通学の安全対策に対してどれだけ協力してくださっているのかという部分が、この報告では見えてこないんですね。先ほど言いましたように、新校の校区だったところは今までの従来の安全対策でも引き続き対応できるんですけれど、それ以外の区域については、もうまるっきり考え方が変わったと思うんです。その辺に対してのリアクションというのはいかがなものですか。
青山学校再編担当課長
 まず、20年度統合についてでございますが、小学校につきましては、先ほど来お話が出ておりますように通学区域が広がったということで、やはり保護者の方の御心配の声というのはございました。ただ、私どもとしましては、通学安全指導員を増員したということと、それからもとの統合対象校の3校の校長を中心に新たな通学路というのを検討してもらいまして、それをそれぞれの学校のPTAの皆さんに御自分の通学区域の中で検証していただきました。また、それぞれの地域、町会等の皆さんからも、例えばあそこが危ないから気をつけたほうがいいといったような御意見も伺って、最終的に通学路というのを決めてきたところでございます。通学路が決まってからは警察のほうにも行きまして、こういう形で新校の通学路が決まりましたので、よろしくお願いしますといったような依頼もしてきたところでございます。
 桃花小学校につきましては、先ほど指導室長のほうからお話し申し上げたように、通学について開校後、特に問題があったというようなお話は聞いていないところでございます。また今度、21年度に統合いたします中野昭和小学校と東中野小学校の統合について、通学路についてでございますが、これは現在も安全対策をいろいろと進めているところでございまして、以前当委員会でも御報告させていただいた新たな通学路、上高田中通りでございますが、あちらの歩道のガードパイプにつきましては、設置が可能な部分については既にすべて設置をし終わったというところでございます。
 今後、両校のPTAの校外委員さんたちを中心として、警察、それから道路管理者と一緒に通学路の安全検証をしようということで、日程調整を今やっているというところでございます。
江口委員
 皆さんが質問されて、何点か。先ほど平山委員が言ったように、これが本当に検証なのかなという非常に疑問点があります。特に中野区にとっては本当に大きな事業を展開して、これは統廃合の該当するところだけじゃなくても、区民にとっても大きな事業であったと。今後、中期・後期でやっぱり統合の問題が議論される中では、ここの2校の検証というのは非常に重要であり、参考になっていくというふうに私どもは思っていたんですけども、先ほどの答弁ですと、教員というと校長会の話が出る。それから、保護者というとPTA会長会の話が出るということで、いつも教育委員会がやられているような情報収集とか懇談という単位にすぎないんですね。私なんかとすれば、本当に統合して新しい学校となった先生たちが、この七、八カ月の間どういう苦労をされたのか、どういうことが起きたのか、今まで経験したことのない先生も、中には経験した人もいるんでしょうけども、多分ほとんどが経験していない先生がやったわけですから、御協力いただいて、先生とのこのことに関しての情報交換といいますか、検証するに当たっていろいろ忌憚のない意見を聞きたいということがなぜ行われなかったのか。保護者の場合も、会長会だけでそういう議論をするんじゃなくて、PTAの運営委員会なり実行委員会、どういう名称を使っているかわかりませんけども、そういうところに出向いて、あえて新校について、次の中野区政に立って、教育委員会、教育行政にとって大切なことなので、意見を聞かせていただきたいという情報提供をしておけば、保護者の皆さんはお子さんたちにいろいろ聞いたりしてその場へ臨むと思うんですけど、なぜそういうことを細かくやった上でのこういう検証という形で議会に出されなかったのか。その点をまず。
青山学校再編担当課長
 保護者、あるいは学校現場の意見の集約というか聴取ということについては、先ほど来御説明したような手順でやらせていただいたということでございます。それで、教員の意見ということにつきましては、私どもとしましては、学校の管理職であります校長ですとか、あるいは副校長が日々の教員の意見を把握しているという認識でおりますので、そこで現場の意見はある程度集約できているのではというふうに考えているところでございます。
 また、保護者の意見につきましても、PTAの会長等から聞いたということなんですが、例えば今の御提案のように、運営委員会等の中で忌憚のない御意見を伺うといったような手法というのは、確かにとっていけるかというふうに思いますので、それは今後新校をよりよいものにしていくといった意味合いから、何らかの形で意見聴取というか、そういったことはやっていきたいと考えてございます。
江口委員
 ぜひやっていただきたいのは、本当にこの検証というのは、私たちにとっては大変大事な検証になると思うんですね。次への参考にもなってくるし、そういう意味でやっぱり学校経営の責任者は校長先生というのは十二分に私どもはわかっております。しかし、やっぱり校長と現場の先生との中で、これについては本当に徹底的にやったかというと、そんな余裕はないはずなんです、学校は。児童・生徒をどう毎日安心・安全な形で教育をやっていくかということが精いっぱいなはずなので、やっぱり一日でもそういうのをとっていただいて、毎日朝から晩まで見ているのは現場の教員ですから、教員の皆さんにこの結果はどうだったと。次の新校づくり、統合のための新校のための参考意見として聞かせてほしいということをやっぱり聞いていただいた中で、検証の中に入れていくということは私は大事だし、保護者の意見も毎日朝行ってらっしゃいから帰っておかえりなさいまでの間の結果として我が子はどうだったとかというものを、本当の生の声として直接教育委員会の皆さんに伝えていくということによって、初めて新校ができたときの問題点とか、こういうことが今後課題だとかということが出てくるので、もっともっと本当は今後の課題等というのはたくさん出てこなきゃいけないと思っているんですね。そんなにスムーズに行っているのかというふうに、いいことばかり書いてあるんですよ、これはね。部活がふえたと言ったって、教職員がふえたんだから部活はふえますよ、それは。だけど、部活というのは私がいつも言っているように、子どもの自由になっていないでしょう。子どもがこういう形の部活をつくりたいと言っても、先生がだめだと言ったらそれで終わりなんですよね。そういうことじゃなくて、本当に子どもの発想のもとで部活がふえましたと書いてくれればいいんだけど、そうじゃないと思うんですね、これは。だから、その辺はぜひ要望も兼ねてやっておきますけど、まだ1年がたっていないわけですから、どうか学期末ぐらいに、大変でしょうけど時間を双方とってもらって、ましてや今在学している特に3年生、6年生の親の意見もぜひ聞いてもらいたいので、今から呼びかけて日程調整をして、そういうものも検証の中に、今後第2弾という形で入れてもらうように要望したいと思います。
 それから、もう一つは事務量という問題なんですけど、この際聞きますけど、例えば今回の中野区の学校現場の声は非常に教育委員会に出す事務量が多いというんですね。その辺がまずどうなのか。少ないのか、多いのか。
入野指導室長
 学校の事務量というのは、実は教育委員会からだけのものではございませんで、まして区だけのものではないということで、中野区だけが多いということが課題になっているわけではございませんで、今、国全体のところで課題となっております。国からの調査もありますし、都からの調査もありますし、区の教育委員会以外の部署からの書類というのもあるということで、今大きな課題になっておりまして、中野区としても教育委員会の中では今管理職とちょっと話し合いをしながら、それからそれぞれの各部署間については多少それぞれが配慮しながら、これは向こうでとったデータかなと思うようなものは配慮しながらやっているという実態はございます。ですから、特段に中野区が多いという状況では今はない状況だと思っております。
江口委員
 そうすると、こういう新しい学校になるわけですから、事務量が減ったとか事務量の増などに対応するためというなら新校の意味がないわけじゃないですか。新しく中野区の新校らしく、統合したことによって事務量もできるだけ減らすようなシステムをつくりましたと。まずそこの学校からモデルケースとしてやっていただきたいということで、確かに今、指導室長はいろいろな東京都だとか区だとかさまざまなところから来ると。それを例えば管理職で、校長だけで処理できるんだったら校長、副校長、主幹ぐらいで処理するとか、一般の教員がそれに対して動くようなことじゃないような対応をとりましたとか、そういうことなんかを考えて、やっぱり新校の場合は事務量を減らすことができたということが成果として出てきたとか、そんな書き方にならなきゃおかしいんじゃないですか。やっぱり新校になると、二つ合流するとか三つ合流するから事務量はふえちゃうんでしょうか。
入野指導室長
 1年目におきましては、実はいろいろな調査ものが前年度の調査が行われるところが多いんです。ですので、担当していただくのが新校にどうしてもなってしまいますので、例えば桃花ですと前の学校の3校のものについての統計処理をしなきゃいけないというものもございます。ただ、そこの部分については教育委員会のほうでも資料を持っているということで、こちらで処理できるものは処理していこうという考えは持っておりますけども、どうしても1年目はそういうようなものの調査があるということは確かでございます。
江口委員
 そうすると、今後中野区の努力によっては事務量は減らすことができるという判断でもいいんですか。中野区のほうとしてとる書類を減らすとか、そういうことは可能なんですか。教員が子どもたち、児童・生徒に集中できるという体制というのは中野区はやりますと。やりましたとか、東京都に対して中野区は教員を少しでもフリーに動かすためにそういう資料はお答えできませんとか、そのぐらいの強い姿勢でできるんですか。
入野指導室長
 どういう権限があるかという問題がありまして、法的には東京都には調査権が実はあるんですね、まだ。ですので、ものによってということでは、私どもはできる限りの努力はしていこうかなと思っておりますが、そういう面では難しい部分もあるかなというふうにとらえております。
大内委員
 まず、この検証が先ほどから出ているんですけども、ここに出ていることは結構再編するに当たってこういうことができると、こういったことを望むといったことがほぼ書かれているような感じなんだよね。もう事前に、要するにこの目的のためにやったんでしょうと。違うか。だって、ここに書いてあることをやるために統合したというふうに僕たちは思って、それがそのまま書かれているから、それはそうでしょうと。これは検証するにも、例えばここで子どもがふえ、学年がふえてクラスがふえてよくなったと書いてあるんだけども、例えば桃三なんてもとから数が多いんですよ。要はこれは仲町と桃丘の子どもたちというか、これでいうと多分先生が書いたのかな。そこから行った先生が、文章で読むと。やっぱりそこら辺は分けて、要するに少人数学校の子たちにとってはやっていくとか、そういう前文がないと、桃三の子たちも440人いて527人になってクラスがふえてよかったと言っているのかみたいな、要するにこの検証の仕方がだから、これは最初にもう統合するときにこういうことができますよと書かれていることをそのまま、あまりにも、もうちょっと手を加えて書いてくれないと、効果等と、それはこれはやる前からわかっていたことの部分で、やったらやっぱりそうなったと。予定したとおりになったというだけであって、もうちょっと書き方的に何か手を加えて書いたほうがより読んでいるほうとしてはわかりやすいというか、意識はします。
 それで、この後ろに課題と書いてあるんだけども、検証してこういったところはよくなかったと。こういったところは統合するに当たってもっと慎重にやるとか改善するだとか、そういったことは出てこなかったんですか。
青山学校再編担当課長
 まず、最初のほうの御意見ですが、確かに学校再編の目的が、特に小規模校を解消して学校規模を適正にするということでございますので、効果の点はやはり小規模校からどうなったかというのが中心になっているというのは御指摘のとおりでございます。ただ、少ないながらも、もともと小規模でなかった学校においても統合のメリットというのは幾つかはあるかと思いますので、確かに御指摘のとおり、書き方をうまく分ければそういった点も浮き彫りにできたのかなというところは思ってございます。
 それから、今後の課題のところでございますが、これにつきましては例えば保護者の方ですとか、そういった個別の御要望というのは確かにいろいろ細かいものがあったかとは思っております。ただ、これにつきましては今後生かしていくという形で割と広く集約して、一般的な形でちょっと課題として上げさせていただいたというような形の記述をしたということでございます。
大内委員
 わかりました。もうあまりくどく言いませんけども、要はそれで検証するに当たって先ほどいろいろ出てきたんだけども、そもそも今この白桜小だとか南中野中の学校統合委員会があるでしょう。統合委員会なんかではこういった検証とかのお話は、要するに新しくできましたと。皆さんの統合委員会で決めていただいたことでいろいろ今こういうふうに進んでいます。当初統合委員会で話し合ったとおり、皆さんが思ったとおりの学校になっていますかということは聞いたことがあるんですか。
青山学校再編担当課長
 学校統合委員会につきましては、統合委員会の最終回、統合の直前でございますが、その際には私ども以外に教育長、事務局次長も出席しまして、委員の皆さんお一人おひとりから感想といいますか、これまで苦労されたことですとか今後新校に期待されることですとか、そういったような御意見は伺っております。統合後に個別に一部の方から感想を伺うということはございましたが、例えばまとめてそういった場を設けて御意見を伺うということは、今のところはやってございません。
大内委員
 別に一応そこで解散というか、一つの仕事が終わったから解散したわけであって、でもやっぱり統合委員会というのは、統合した後もやはりある程度責任を負っていく。だって、そこでその人たちが校章だとかを皆さんで話し合って決めて、校歌とかをつくってやっていて、終わっちゃったらもう関係ありませんよというのはやっぱり、その人たちの責任があるというかな。その人たちの責任で、その責任を持って送り出したわけでしょう。そしたらやはりその後、それは統合委員会といったら、統合したら一応その仕事は一区切りつくけども、やはりある程度の時期で、統合委員会として皆さんの力で学校を今運営していますと。報告も含めてどうですか、新しい学校はということの、全員を集めろとは言わないけど、ある程度声かけをして、委員長だとか副委員長だとかにやるということは、僕はその検証をすることだと思うんですよ。だから、外部の声を聞くのは、外部というかな。学校関係者と先生とPTA以外は聞いていないでしょう。やっぱりそういったところの意見も聞かないと、外から見た意見というのがわからないと思う。だから、それも機会があったらやっていただきたいなと思います。
 それと、先ほども地域等のことで、さっき通学路だとか何かもいろいろ地域と話し合ってどうのこうのという言葉も出て、協力とか、でも地域の方の意見は聞いているんですか、この検証について。新しい学校ができました。要するに新校ができたけども、地域とのかかわりは前に比べてどうですかと。前より濃くなりましたか。それとも、最近学校と地域の関係が薄く揺らいでいますとか、そういった話は聞いていないんですか。
青山学校再編担当課長
 今のお話でそうですね、地域の方と学校とのかかわりという点に関しましては、特にその部分を取り上げて御意見を伺うということはやっておりません。
大内委員
 だから、そうすると先ほども通学路のところで、防犯で地域との協力とかと言っているけども、地域との関係はどうなっているかとわかっていないのに、簡単にそうやって口に出して言うんだけど、ちゃんと地域に今の学校はこうなっていて、児童数がこうだという、前も私は指摘したけども、情報提供がされていないのに簡単に地域地域と、だれのことを指しているのか。簡単に使うべきじゃないと。自分たちが思っているのと、やっぱり相手がいることだし、相手にも、先ほどお花を緑野中がやったけども、あれは十一中のときからお花を持っていってあげているんです。だから、そういった話というのは、課長は学校から聞けば何か新しいことをやっているように聞こえるけど、地域からしてみれば前からやっていることなので、そんなに別に統合したからやっているわけじゃないんですよ。その辺のやっぱりあれが、それは悪いことじゃなくていいことなんです。継続してもらうことはいいことなんですけれども、ただこれは前からやっていることなので、やっぱりその辺のところが、そういうことをちゃんと検証していただきたいな。新しい、統合して今までいいことも継続してきた。さらにまた何をやっているんですかといったところの検証をしてもらいたいなというのが私たちの思いです。
 だから、ここには書いていないけど、例えば緑野中学校は統合されたことによって部活が盛んになりましたよね。ことし野球部が中野区で優勝しましたよね。陸上部の女子が優勝しましたよね、総合で。例えばそういったことが、何で部活が盛んになって成績が上がったとか、そういうことを書いてあげないのかなと。要するにここに書いてあることが、教育委員会が統合するに当たっての前提の、これはうまくいったということしか書いていなくて、もっと今現在統合された後、そういった実績というかといったものもちゃんとアピールしたほうがやはりよろしいんじゃないのかなと。僕が言うのも変かもしれませんけども、だってそういうことを書いたほうが、検証というか、統合したら部活が盛んになって、やっぱりグラウンドが広いところはいろんな子が集まってきて、成績もいい結果が出たとか、きっちり書いたほうがもっともっとわかりやすいと思うんですよね、具体的に。たまたまその年にいい子どもたち、スポーツの優秀な子が集まったとか、そういうことではなくて、やはりたくさん子どもたちが集まることによって競い合って、そういったものがスポーツが盛んになるとかといったことも書いていただいたほうが、私が知っている範囲ではいいんではないのか。要するに、ここにやはり書いてある効果というのはわかっていると言っちゃ変ですけども、統合するときにはもう前提なんですよ。これができていなかったら問題なぐらいなもので、これはもうちょっとさらっと書いていただいて、殊さら説明されるまでもなく、当たり前のことだなと私たちは思っているので、実際的に目に見える効果として、やっぱりそういったものが出ているということをもっとアピールしていただきたいと思います。
 それと、例えばあともう一つですが、簡単に聞きます。この4の統合新校の改修などに伴う教育環境の改善で、私も何回かこの場で緑野中学校等にメモリアルルーム等を整備していただきたいなと、そういったことも注文させていただきました。新しい桃花小には、体育館の改修に伴ってそういった場所を設けるということもおっしゃっていましたし、この間の一般質問でも、また後期については以前視察で行った岡山市立岡山中央小学校の例を取り出して、ああいった展示もしたらいいんじゃないのかなと。一緒に同行した方もいらっしゃるので、よく話を聞けばどんなものだったかがわかると思います。緑野中学校でこれはエレベーターの設置とテニスコートの整備と校門整備、メモリアルルーム整備、整備だけど、これは整備したというほどお金をかけたの。整備はしたけど、もう整備というんだったらただ空き教室に荷物を置いたというだけじゃなくて、この間みんなで見に行ったでしょう。視察で行ったでしょう。エレベーターの設置とテニスコートを真ん中にやったり、あるいは校門を直していました、あのとき。あの辺を、ちょっと整備なんだけど、言うんだったらもうちょっと立派な、お金をかけてほしいなと思います。それは私の検証した中で言うとそう思います。
 それとあと、最後のページのほうで何点か、やはりここのところの、これは学校再編の今後の課題等とありますよね。これは例えば1の「統合まで一定の期間がある学校については、保護者や地域住民などの不安を解消するために、適時適切な情報提供を行う」と言うけども、これは統合された後もやっぱりやらなきゃいけないことだと思うんですよ。今、統合したら情報を出さないでしょう。地域でどのぐらいの子どもの数になっていたかもあまりみんな把握していないし、統合するということは知っているけども、地域にもうちょっとこの統合するという情報は出すけど、統合した後、こういう学校になったのでという情報はあまり出ていないように思うんですけども、それは把握していますか。
青山学校再編担当課長
 ちょっと御質問が幾つかありましたので、最初から順番で答えます。
 まず、最初の御質問で地域の皆さんの御意見ということで、これはその前の御質問の統合委員会の委員に統合後も意見をというような御意見と関連してくるところかと思っております。私どもとしましても、統合新校の新しい通学区域というのが新校にとっての広い範囲での地域ということになりますので、新校になってからも当然地域の皆さんには支えていただきたいと考えております。ですから、御意見を伺うということについては、何らかのちょっと方策を考えてやっていきたいと思っております。
 それから、新校のいろいろな実績、魅力等のPRということでございます。これは確かに私どもとしましても、新しい学校になってこんなによくなったということはぜひ積極的にPRしていきたいと考えておりまして、新校が成果を上げたようなことにつきましては、例えば教育委員の会議におきましては教育委員ですとか、あるいは教育長からそういった報告というのは適宜あるところでございますが、その他教育委員会事務局としての広報手段といったようなものをいろいろ活用して、そういうPRに努めてまいりたいと思います。
 それから、施設改善に関連してでございますが、先日の本会議のほうでの御質問でもございましたが、特にそのもとの学校、統合前の学校にとって非常に大切な記念の品というものにつきましては、展示方法等についてよりよくするということで考えてまいりたいと考えております。
 それから、統合後の地域等への学校の情報提供ということでございます。これにつきましては、確かに学校便り等でお知らせしている事柄もあれば、そうじゃないこともあるということで、例えば私どもが統合によって目指したこと、今回御報告させていただいているような内容について、地域に対してすべてをお知らせしているかというと、確かにすべてではないというようなところもあるかと思いますので、そういう私どもが統合によって目指してきたことがどうなったのかと。そういったようなことについても、何らかのお知らせするような形で今後考えてまいりたいと思っております。
大内委員
 委員長、ちょっと1分だけ休憩してください。

委員長
 休憩いたします。

(午後2時39分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後2時43分)

大内委員
 すみません、地域とのかかわりということでいろいろありますけど、ぜひ教育委員会として一本筋を通してやっていただいたほうが、今後統合をやっていく学校においてもしっかりと地域に説明できると思いますので、お願いしたいと思います。
 以上、あとはまた個別に聞きますので結構です。
委員長
 要望でよろしいですか。
大内委員
 要望で結構です。すみません、よろしくお願いします。
江口委員
 ちょっと言い忘れちゃったので。施設の改善ですけど、「教育環境を改善し」というふうに言っていますけど、これは多分教育委員会の考え方で、外装のところだとか教室のところ、床のところとやって、中には便所の改修をやったということだけど、もう少し学校側としてこういうことがしてほしかったという希望は絶対あったと思うんですよ。財政的な問題からずっとここしかできませんよと多分やったような気がして、想定の質問ですよ、これは想像した。だけど、実際には新校になった場合にはこれだけをやってほしかったんだという、やっぱりそういう意見も聴取してほしいんですけど、いかがでしょうか。
青山学校再編担当課長
 再編に伴う新校舎の改修工事につきましては、学校長の意見を聞きながら、区の財産管理担当と調整してということで工事を決めてございます。優先順位というか、判断はいろいろございますが、可能な限りやはり新校になるということで、充実させるということで私どもは考えているところでございます。ただ、その辺は実際にやってみて、学校現場のほうでもう少しやってほしかったとか、そういったような御意見があるようでしたら、それはちょっと真摯に受けとめまして、今後の新校の改修工事等を進めていく際に、より学校現場と密に連携をとって進めていきたいと考えております。
江口委員
 財産管理でやっているから、本当に細かく教育施設に対する整備だとか、そういうのは言っていないけど、本来新校というのは、新しい学校をつくってお子さんたちにどうぞというのが新校なんであって、ただそれは状況的にできないから、残す学校を少しでもきれいにしようじゃないかという形だけど、多分区側のほうの関係、財産管理からすれば、最小限ここまでしかできませんと。例えば校長としてはここをこうやってほしい、こうしてほしい、ああしてほしいという要望は多々あったと思うんですよ。だけど、それは全部消されてしまって、主要な部分はここまでしかやりませんよということがあったような気がするんだけど、これは忌憚のない意見として、中野区に財政があるないじゃなくて、本来校長先生が、こうやってスタートしたけど、こういうものが必要だったんですかということの確認はやっぱりすべきだったと思うんですね。そういうのが載って初めて検証だと思うんです。それで、次の新しい学校に対しても、学校によっては改善というのは全然違ってくると思うので、そういう意味では今度は2年先があるので、早目に丸山小学校をあした見に行きたいと思っているんですけど、そういうことからすると、学校長の意見というのは本当に取り入れられたかと。私は決してそうは思わない。財政的な問題でこれしかできないという形をとったけど、やっぱり私どもが望んでいるのは、新しい学校ができる以上はできるだけきれいに、できるだけ充実した設備、そういうもので迎えてあげて、ここが本当に新校ですよということをしたほうが、そこに残った児童・生徒たちも、この学校は今度新しくなったんだという自覚になってくるし、そういうことも兼ねて、教育環境というのはそこまでやるべきだったと思うので、それが出ていないので、ぜひそういうことも、別に予算がないからやらなかったことは事実なんだから、そういうのは出したほうがいいと思うんですね、検証だから。そういう点をもう一度お答えいただきたいんですけど。
青山学校再編担当課長
 確かにお話のとおり、私ども第一義としましては、統合によるメリットというのは教育内容の充実ということをうたっているわけでございますが、ただハード面、施設面の目に見える向上というのも非常に保護者の方、あるいはお子さんの不安を払拭して、統合に御理解いただくという点では非常に大切なことだと思っておりますので、そういったところは今後も現場といろいろと話し合いまして、可能な限り充実できるように考えてまいりたいと思います。
いでい委員
 何点かお伺いします。今回出ましたこの検証についてというのはもう大変に意義の大きなものだったと思っていまして、同僚議員からもさまざま質疑がありましたから、さらっといきますけれども、何年もかけて何千人の生徒をはじめ、保護者、地域に影響を及ぼして、何億円も税金を投入して統廃合の第1弾をやったわけですけども、それの計画がこのぺら紙の4ページ、またその教育委員会で想定していた内容がほぼクリアできましたということが書いてあるだけでは、これは到底私なんかも納得もできませんし、今回出された検証についてということは、今後統廃合の対象校として予定されている学校だとか地域だとか、そういったところにすごい影響を及ぼすものであるはずなんですよ。今回この検証についてということでいいことばかり書いてあったり、これのことはどうなのかな、ああなのかなと、少し情報を持っている方たちなんかはやっぱり相当意見もあると思います。
 また、4ページ目の学校再編における今後の課題等のところなんかは、これはただもうきょうの文教委員会に示すだけのために書いた課題なんだと思わせているのかなと思ってしまうんですよね。例えば、東中野小学校のこと、白桜小の件ですけれども、声の大きい少数派の意見を聞かざるを得なくなってしまった教育委員会の体制ですとか、そういったことに耳を傾けざるを得ないような、今までの地域との連携のまずさというものが、全くここには課題として出てきていなかったり、通学の安全対策などとか地域住民の不安を解消するためにという、これぐらいしか書いていないわけで、今後統廃合の対象校として予定されている地域なんかは、これをもとに今後統合委員会とかそういったものを設置していくわけですから、これは私はきょうこの報告を受けたということは認めますけれども、これは序章なのかな。本当はもっと分厚い冊子ぐらいで出てくるべきものなのかなと思うんです。何でかと言いますと、現場の声を聞いている聞いていると言っても、ごく一部の学校の先生だったり校長先生だったり、あとは教育委員の人が学校に行ったときに子どもたちにどうですかと聞いたぐらいで一体何がわかるのか、何を検証したのかということだと思うんですよ。学校の先生たちに匿名で全員にアンケートをとるとか、学校の子どもたちにアンケートをとるとか、学校にかかわっている青少年委員とか学校評議員とか、統廃合でなくなってしまったところのもともとの評議員の人たちの声をまたそこに取り入れていくだとか、そういったことも全く出てきていないんですよ。でも、教育委員会としては、表に出すだけの課題等ということで出しているし、本当は自分たちの中にはモンスターペアレンツ対策マニュアルとか、そういったものを持っているんじゃないかと、こう思うんですよ。何でこうやってここまで言うかといったら、本当にこれは意義のあることで、検証して初めて統廃合が完成したと僕は思っていますから、今後のことに相当影響を及ぼしますから、今回この報告はとりあえず受けたという形にしますし、今後どうやってその検証をしていくのか。また、この教育委員会の中だけの資料じゃなくて、どうやって区民に対して統廃合のこの結果をこういうふうに出ましたとこれはアピールしていくのか、ちょっとお答えいただきたいんですけど。
青山学校再編担当課長
 ただいまの御意見についてでございますが、今回の検証の御報告につきましては、今後の計画改定、あるいは現在進めております再編の参考にするということで、比較的一般的な記述という形になっております。ただ、本日さまざまなちょっと御意見をいただきましたような形で、関係者の意見聴取ですとか、あるいは新校のよくなった点の積極的なPR、今後そういったことにも努めまして、今後の再編対象になっている学校の関係の皆さんには、ぜひ学校再編というのは結果としていいものになるんだということで、御理解いただけるような形で今後進めてまいりたいと思っております。
いでい委員
 ぜひそういうふうにしてもらいたいんですけど、やっぱり教育委員会が統廃合するとこうなるんだというものを自信を持って提示するぐらい、本当にあったいいことばかりだけを述べて検証したということで隠すんじゃなくて、こういうことがあったけど、こうやって課題として残ったけれども、今後こうやって対応していく。こうやって地域の住民たちにはこれぐらいの回数をかけて説得して理解をいただいた。こういったこともやっぱり説明として必要になってくるんじゃないかなと、こう思いますので、いつかこの検証について分厚い冊子でいただける日が来るのを楽しみにしています。これは要望としておきます。
伊東委員
 すみませんね、先ほど終わりにすると言っていて。この4ページの最後に校舎改修の手順ということで、さらっと今までにないことを書かれているんですよね。対象の校舎にいきなり統合新校を立ち上げるんじゃなくて、別の学校のほうで授業等をやっていて、その間に改修を積極的に進めたいと。そういう検討もあってもいいんじゃないかということを書かれているんですけれど、実際にこれは統合新校になってクラスがふえているわけですよね。ただ、ピーク時よりはクラスはやはり少ないわけですよね。その空き教室等は、多目的ルーム等に積極的に活用してということは計画の中でもうたわれていたんですけれど、その辺はどうなったの。要するに余裕教室があるのか、それとももう新校になったらば割ときちきちで余裕がなくなっちゃったのかどうか。というのは、いずれにしても再編校じゃなくても建てかえ等はこの先出てくるわけですね。そのときに、どう中野区の教育委員会は対応していくのか。その辺をちょっと簡単でいいですから。
青山学校再編担当課長
 これまでの20年度統合校につきましては、桃花小学校は想定しておりましたよりも学級数が多いということがございますが、ただ必要な教室の確保というのはやっておりますので、足りなくなって不自由をかけている事実はございません。緑野中学校及び今度21年度に統合いたします白桜小学校と南中野中学校につきましては、特に教室数が足りなくて不自由するとか、そういったことはございません。
 また、すみません、順番がちょっと逆になってしまいましたが、最初のほうの一度その校舎を仮校舎、もう一方の学校のほうにというような話でございますが、これにつきましては、今後計画しております九中と中央中の統合につきまして、現在の中央中の位置に新校舎を建てるという関係上、一度九中のほうで統合して、新校舎が完成してから移るという手法をとるものでございます。これについてはもう既に御説明しているところでございます。こういった手法については、区民の皆さんにも既に明らかにしております関係上、特に小学校、中学校のPTA連合会の皆さんから、新築するのでなくても、場合によってはそういう方法がとれるのでしたらやってもらいたいと、そういったような御要望が出ているということでございます。
伊東委員
 もういいです。
佐伯委員
 すぐ終わりますので。いろいろ意見、質問が出ましたけども、青山課長自身が御自身の感覚として今回出た成果とか、そういったものを実際に感じられていることというのはどれに当たりますでしょうか。
青山学校再編担当課長
 私が思っている印象としましては、なかなか数値化するというのは、非常に成果を数値化するのは難しいところでございますが、やはり自分自身が学校を訪問したり、あるいは一部の保護者の方から伺った感想によりますと、基本的にはいろいろ子どもたちのことを心配していましたが、統合はやはりやってよかったと。そういったような感想を伺っております。特に通学等について心配されていた保護者の方で、個別に苦情といいますか、そういったことを何度か繰り返しおっしゃっていた方もいらっしゃったんですが、ただ実際に統合してお子さんが毎日楽しく通っている。御家庭で学校がもう楽しいんだという話を聞いて、今まで苦情を言いましたが、全部それも消えましたというような御連絡を最後にいただいたので、非常に肩の荷がおりたというか、そういったような感想を持っているところでございます。また、それぞれの新校で本当に先生方は一生懸命努力されていますので、新校に対する評価というのは本当に今後定まってくると思っておりまして、そういう地元での評判というのがある程度固まってきましたら、今後の学校再編というのも進めやすくなっていくのではないかと思っております。
佐伯委員
 まさに今のようなお話をしていただけると我々はうれしいんですけども、本当に先ほど来、これは課長の優しい性格もあるのかなと思ったりもするんですけども、説明を聞いていても、何々と聞いておりますとか、大縄跳びができるようになったと聞いておりますじゃなくて、地域にもし出ていったときに、聞いているということしかないんですか、あなたは見ていないんですかということを言われちゃいますから、やっぱり今、現場の先生のお話をお聞きしてという話も出ました。じゃあ、課長自身が本当に現場を見ていただいて、これなんだということを自信を持って説明できるような、そういう形をつくっていただけたらなと思います。これは要望にします。
委員長
 要望でよろしいですか。
佐伯委員
 はい。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ほかに報告事項はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、本日の審査を終了します。
 次回の委員会は、明日12月5日(金曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
 なお、あすは北原小と丸山小、みやしろ幼稚園の視察を行いますので、御承知おきください。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。御苦労さまでした。

(午後3時01分)