平成22年10月01日中野区議会決算特別委員会子ども文教分科会
平成22年10月01日中野区議会決算特別委員会子ども文教分科会の会議録
平成22年10月01日決算特別委員会子ども文教分科会 中野区議会子ども文教分科会〔平成22年10月1日〕

子ども文教分科会会議記録

○開会日 平成22年10月1日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後3時09分

○出席委員(8名)
 来住 和行主査
 ひぐち 和正副主査
 山口 かおり委員
 南 かつひこ委員
 のづ 恵子委員
 やながわ 妙子委員
 高橋 ちあき委員
 篠 国昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 田辺 裕子
 子ども家庭部長 長田 久雄
 子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当、地域子ども家庭支援担当、男女平等担当) 髙橋 信一
 子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 伊藤 政子
 子ども家庭部副参事(中部すこやか福祉センター地域子ども家庭支援担当) 石濱 照子
 北部地域子ども家庭支援センター所長 波多江 貴代美
 南部地域子ども家庭支援センター所長 天野 秀幸
 鷺宮地域子ども家庭支援センター所長 古川 康司
 子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長 海老沢 憲一
 教育委員会事務局次長 合川 昭
 教育委員会事務局副参事(教育経営担当) 白土 純
 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 吉村 恒治
 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 古屋 勉
 教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
 教育委員会事務局副参事(生涯学習担当) 飯塚 太郎
 教育委員会事務局中央図書館長 小谷松 弘市

○事務局職員
 書記 細川 道明
 書記 荒井 勉

○主査署名

審査日程
○議題
 認定第1号 平成21年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 それでは、定足数に達しましたので、子ども文教分科会を開会いたします。

(午後1時00分)

 認定第1号、平成21年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。
 本日は分科会2日目ですが、1日目に確認しましたとおり、2日間で当分科会分担分の質疑を終わらせたいと考えております。委員、理事者におかれましては御協力をお願いいたします。
 本日の審査も、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)により午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、よろしくお願いします。
 それでは、前回の続きですが、教育費からになります。決算説明書の406ページから入ります。
 406、407ページ、御質疑ございませんか。
高橋委員
 406ページ、3番目の地域連携事業調整というところなんですけれども、地域連携事業資料等印刷とかいうふうに書いてあって中身がよくわからないんですけど、これはどういうことなんでしょうか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 この地域連携事業ですけども、この予算化の全体は、学校支援ボランティアの関係の費用弁償の予算と、そしてまたボランティアに従事していただく方の保険料の予算でございまして、それが今回未執行になっているという話でございます。地域連携事業の資料のところにつきましては、検討関係の資料を印刷したということで、執行したということで、内容でございます。
高橋委員
 学校支援ボランティアがそんなにいなかったから保険料も残ってしまったというような理解でいいのかなと思いますけれども、この支援ボランティアというのはどのようなボランティアさんたちなんでしょうか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 当初予定していたのは、いろいろな講師のようなタイプと、もう一つはいろんな環境整備等のボランティアということで想定していたんですけども、そういうことで平成19年度から20年度にかけて検討してまいりましたが、検討の段階で21年度予算化をしたということでございます。ただし、21年度になりまして、これからの中野が目指す教育の方向を明らかにするために設置しました「これからの中野の教育検討会議」というのがございますが、そちらのほうでさらに地域と学校との連携についても広く議論していくというようなことから、議論をしていために特に学校ボランティアのこういう制度については制度化ができなかったということで予算が未執行になっていると、そういうことでございます。
高橋委員
 予算はつけたんだけど制度化ができなかったからというようなことを言っているのかなと思うんですけど、まず、学校支援ボランティア、要は学校の支援をする人たちのお礼とか経費だと思うんですけど、そのボランティアって何かお願いすればいろんなボランティアがあると思うんですけど、検討の中では学校の校長先生はじめ意見交換とかをしているわけですか、どういう検討をしていらっしゃるわけですか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 当時、19年度、20年度に教育委員会のほうからいろんな検討に基づいて提案した内容というのが、学習支援タイプの講師とかアシスタントタイプとか、そういうようなボランティア、そしてまた、学校の環境支援ということで技術者タイプとかサポータータイプのような、そういうような学校支援のボランティアの制度化をしようということで考えたんですね。それを区内全域の学校について適用していくと。そしてまた、各学校のほうでも、そういう支援の会議体を設けて、その中で協議していこうという形で、一応デザインといいますか、計画はつくって提案したところでございました。しかし、当時、いろんな御意見がございまして、例えば学校のほうでは、PTAの方々がそれぞれ活動していらっしゃるとか、あるいは地域によっていろんな事情があると。あるいは、学校によっても、学校ボランティアのそういう支援の状況についてはいろんなタイプがあって、一律にそういうものを全区的に一つの制度化していくことは難しいんじゃないかというふうな議論があったようでございました。
 そんなこともありまして、その後、そういうこれからの中野の教育検討会議という中でさらに地域と学校との連携についても議論を深めていくと。そういう中の一つとして学校支援ボランティアについても再度協議していくというような経過がございましたので、このような結果になっているということでございます。
高橋委員
 2年間検討していらした中身の中がまとまっていないと。まだまとまっていらっしゃらないから21年度はできなかった。なおかつ、今後これを続けていこうとされているんだと思うんですけれども、その検討はさらにされていらっしゃるんでしょうか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 先ほど申し上げたこれからの中野の教育検討会議というのが、報告がことしの3月にございましたけども、それに基づいてことしの4月から教育委員会内部のほうで、学校と地域連携という枠内で新たな学校、地域、家庭等が一体となっていくような、そういう地域ぐるみの子育てというような視点からどのような連携ができていくかというようなことで議論をしているところでございます。
高橋委員
 聞いていてもよく理解ができないんですけれども、それぞれ一律にするということは難しいとおっしゃっていますけど、確かにそうかもしれないんですけど、地域のボランティアさんたちはどんなことでも学校を支援しようという方はいらっしゃるわけですよ。それを一つひとつ区切らないで、どんな形でもボランティアをしてくれるんだと言ったら、せっかくこういう支援策を考えていらっしゃるんですから、この学校はこういう支援、この学校はこういう支援というのをいろいろ意見を出していただいて、一つの線にまとめるのではなくて、多様に対応できるように検討をまとめていってもらいたいなというふうに考えますけど、いかがですか。
合川教育委員会事務局次長
 もう既にさまざまな学校単位でいろんな地域ボランティアの方が入っていただいて、例えば授業支援ですとか、それから当然町会さんあたりは学校の行き帰りの安全確保等、いろいろ支援ボランティアに類するような活動をしていただいています。それは、それぞれの地域事情、それぞれございます。そういったものも含めて、各地域事情に合った形での制度化というのを全体的な形で考えていきたいということで今検討を進めてございますので、来年度の予算に向けて制度化をしていきたいというふうに考えてございます。
高橋委員
 これは聞きませんけど、本当にそういう人材がたくさんいらっしゃいますから、その学校学校に合ったような、うまいこと使えるような、今おっしゃってくださったように進めていっていただきたいと思います。要望にしておきます。
主査
 他にございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 このページでなければ進行します。408、409ページです。
のづ委員
 学校開放のことでお伺いいたします。球技開放とか学校の一般開放で数が載っているんですけども、佐伯議員もおっしゃっていたと思いますけど、私もかつて少年野球でついていったときがありますけども、沼小の閉校によるという影響がすごく多くて、向こうで使える球技開放の枠がどんどん狭まっているということなんですけども、その辺というのは今後地域の球技開放をどういうふうに考えているか、ちょっと教えてください。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 事実、今おっしゃられましたように、学校の再編で開放する場所が少なくなっているということはございます。そのために区としてはさまざまな場所の確保等に努めているわけでありますけれど、なかなかそういったスポーツをやる場所というのが中野区の中には少ないということがございます。統廃合で廃校になる学校の一部を使って地域スポーツクラブというようなものをつくるというのも、スポーツをやる場を確保するというような、そういったような一つの努力の結果でございまして、さまざまな方法でもってスポーツをやる場というのを確保していきたいと考えております。
のづ委員
 沼小のということはそうですけども、一緒になることで校庭としては今あいているという状況になるとしたら、本当に今すぐ野球チームがやるグラウンドが少ないということでしたら、沼小の開放ということはあり得るんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 廃校の後、学校をどう使うかということにつきましては、ちょっと私どもだけで判断はできないんですけれど、ただ、教育委員会としましては、球技の開放につきまして、前は第2土曜日は開放していなかったんですけど、それを開放するようにしたとか、そういった努力はしておるところでございます。そういった形でもって広げていきたいというふうに考えています。
のづ委員
 土曜日の開放もありがたく思っていますけれども、本当に秋の大会含めて今後すぐ必要だということもありますので、あわせて沼小の開放を要望しておきます。よろしくお願いいたします。
主査
 他にございますか。進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。410、411ページです。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。412、413ページ。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。414、415ページ。
山口委員
 生活指導相談事業の中の心の教室相談員の件で、資料87、スクールカウンセラーに寄せられた相談の件数及び分野のデータについてちょっと伺いたいんですけれども、この表を見ますと、スクールカウンセラーに寄せられる内容なんですが、かなりの分量が不登校、また話し相手というところになっているかなと思います。
 それで、不登校の人数を見ますと、これは子ども文教66の資料にあるんですけれども、やや減少傾向にあるのかなと。その中で、相談の内容なんですが、2,618件あるんですけれども、五中がかなり多い、まあ緑野中も多いんですが。これは実際に不登校になっている児童に対しての相談なんでしょうか、保護者からの相談なのか。あるいは、通学している生徒からそういった内容の相談が寄せられているのか。その点どうでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 相談でございますけれども、一番多いのが不登校になっている保護者からの御相談でございます。それから、子どもたちからは、不登校になりかけるというか、そういう事前の段階での相談もございます。
山口委員
 わかりました。保護者、また実際に通学している生徒さんからのということでわかったんですけれども、各校かなりばらつきがありまして、五中なんかは全体の件数からして半分は不登校の方に対しての対応かなと思うんですが、この数自体は大体全体の不登校の児童に応じたような数となっているんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 各学校の不登校の発現率とは必ずしも一致していない状況がございます。ただ、一定、緑野中学校でございますけれども、ここは統合新校の関係でスクールカウンセラーを2日配置していることがございます。そういう意味で、相談の機会が2倍にふえているということもございます。
山口委員
 実際に通学している不登校になっていない生徒からの相談もあるということですので、必ずしも配分として相談を受けているところが多いというわけではないというのはわかったんですけども、生徒さんからの相談があって未然に防いでいるという意味では、やはりスクールカウンセラーさんの実際に今やられている役割というのはかなり大きいのかなと思います。そういったところで、スクールカウンセラー同士での交流の場ですとか研修の機会というのは、そういうのはあるんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 年間2回でございますけれども、スクールカウンセラーの連絡会を開催しております。ここには心の教室相談員も入れておりまして、地域ごとの、ブロックごとの情報交換ですとか、研修という形でも実施をしているところでございます。
山口委員
 全体の相談件数に関しても相当のばらつきがあって、これはカウンセラーさんのお人柄ですとか力量ですとか、本当に学校ごとに人によって違ってくるのかなというふうに思います。ぜひ区としても、教育委員会としても、この技量を高めるといいますか、そちらの支援をよろしくお願いしたいと思います。要望です。
やながわ委員
 同じく指導相談事業の、このスクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーさんの連携というのはどうなっているんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 スクールカウンセラーでございますけども、原則、各学校に1日の配置をしております。スクールソーシャルワーカーにつきましては、指導室のほうで管理をしておりまして、学校からの要望があったところに配置をするという形になっております。当然、一人ひとりのケース会議の中では、スクールカウンセラーやソーシャルワーカー、それから学校等の関係者で構成しておりますので、その部分での連携がございます。
やながわ委員
 今回、一般質問でも登校支援を強化すべきではないかということで質問させていただいたんですが、今回、全校配置してスクールカウンセラーにいろいろ保護者含めて相談が寄せられているわけなんですが、登校支援になるとさらにその一歩先を行かないと、現実もう学校に長期来られていないお子さんの数というのは出てきちゃっているわけですね。これはもう本当に一筋縄ではいかない問題なんだと思いますが、一般質問でも答弁があまり、もう一歩踏み出せないものかなと思って言ったんですが、期待が薄れた答弁だったんですが、私はやっぱりそういう体制というか仕組みをまずつくるべきではないかなと。いろんな形があるにしても、登校支援という、これだけ来られていないお子さんたちを見ると、その子たちがやっぱり社会的にもそういう機会が少なくなると。そのお子さんたちがすべてニートとかひきこもりになるとは限られないけれど、やっぱりそこを中学、あるいは小学校から中学校へ上がる時点に教育委員会としてもきちっとしたものを何かつくっておくべきだと、こう考えているんですが、その点は再度いかがでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 現在、不登校対策といたしましては、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、南北のフリーステップルーム、それから教育相談室がございます。その中で対応を考えてまいりたいと思いますけど、特に南北フリーステップが一番最前線というか、そういうところにありますので、そこの人をどう活用していくかというところで検討できるかなと思っております。
やながわ委員
 出てこられる子はいいわけですね。もう全く出てこられないという、この人たちをどう引っ張り出すのかというのが私はやっぱり支援員さんというね。ですから、フリーステップで、資料を見ると、もう満室という、定員いっぱいというわけじゃないじゃないですか。だから、やっぱりそこを今、室長がおっしゃったように、何らかの工夫をして手を差し伸べていく。恐らくお子さん一人だけの問題じゃないと思うんですね。複雑怪奇と言ったら怒られちゃうけれど、やっぱり出てこられない人の家庭というのは、本当に我々が考える、想像以上のものがあるんじゃないかと。そこまでやっぱり踏み込まないと。
 この間、東京都の教育委員会主催ですか、登校支援のフォーラムに行ってきました。そのときに、やっぱり登校支援員さんの活動を聞いたら、朝、学校へ行くときに行くわけですよ、そのお宅に。子どもに、一緒に行こうよという、そこからスタートして、そしておくれている学業を1対1で教えていく、あるいは親御さんと話し合う。もうここまで密着しないといけないのかと。そうなんだろうなと。
 恐らく自治体で、教育委員会でそういう支援員さんを確保するというのはかなり難しいことだなと。東京都が一生懸命やってほしいなとは思いつつも、そこまでいかないにしても、何らかの工夫はきちっとやるべきだと。ずっとあまり数字は変わっていないですね。むしろ、子どもの数が少なくなっていながらも変わっていないということはふえているという現実ではないかと、こう思っておりますので、もう一歩手に触れる部分を検討していただきたいなと思うんです。いかがでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 今御提案のように、例えばフリーステップの担当者が家庭訪問するとかいうことも考えられます。ただ、その前に、どういうお子さんが今、不登校なんだけれども、実際に外に出られない状況だという実態把握をする必要があるかなと思っておりますので、そこからまず始めていきたいと思います。
やながわ委員
 もう1点、これは要望なんですが、西東京市で聞いてきた話なんですが、生活保護受給者の方の中にもやっぱり不登校のお子さんが多い。よくよく不登校の原因を子どもに聞いてみると、経済的な困窮とか、そういう例がかなりあると。そうしたときに、保健福祉部から教育委員会との連携強化をものすごく図っているというんです。やっぱりそういうことも、子どもが何で学校に出てこないんだ、出てこないんだじゃなくて、背後の問題にもかかわってくると。こうしたときに、福祉部局だとか、あるいは教育委員会とか、この連携をどこか月1回にしても、その中からやっぱりそういう子を見出してサポートしていくというやり方も一つの手ではないかなと思いますので、こうした福祉関係と教育委員会とのきちっとしたパイプもつくっていただきたいなと思うんですが、要望と同時に、お答えできれば。
喜名教育委員会事務局指導室長
 今、いろいろなところで連携の必要性を感じているところでございます。今回の不登校に限らず、子どもたちの問題は結局家庭の問題ということもございますので、そういう連携を強化してまいりたいと思います。
主査
 ほかにございますか。進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。416、417ページに行きます。
高橋委員
 教育センターについてちょっとお伺いしたいんですけれども、教育相談員の報酬等と書いてありますけど、現在、相談員さんは何名いらっしゃるんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 常勤の者はおりませんけれども、すべて非常勤ということで、15名でございます。
高橋委員
 相談員さんが毎日常勤ではないけど入れかわっていらっしゃるということだとは思いますけれども、まず、前から思っているんですけど、センターは駅から大変遠くて、そして目立たないといいましょうか、教育センターがあることすらいまだに知っていない人とかもいたりして、教育センターで教科書とかが閲覧できますよと言っても、教育センターってどこですかという、あまりにも目立たない存在になり過ぎているような気がするんですけど、現在、教育センターの運営内容というのはどういうことをされているんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 まず、今お話しのございました教育相談室がございます。それが3階部分。2階部分には研修室ということで、学校の教職員も含めて研修室、また区民の利用もございます。あと、1階に資料室がございます。ここは今お話しのございました教科書展示、それから教育にかかわる資料の展示がございます。地下は現在は視聴覚室ということで、これも開放ということで、使っているところでございます。
高橋委員
 教育委員会として、この教育センターのPRと言ったらあれですけども、保護者の皆さんとか、生徒さんとか、区民一般の人たちに何か発信しているものってあるんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 教育相談室の御紹介として、リーフレット等をつくって御案内をしているところでございますが、ただ、実際に1階部分の教材室等については、教員が使うということもございまして、広くはPRはしてございません。ただ、教科書展示会につきましては毎回広報しているところでございます。
高橋委員
 教育センター自体の位置付けというものが基本的にはっきり見えていないような気がするんですね。先生方の研修に使っていたり、あるときは相談しに行く相談室があったり、または資料室があったり、すごく使い勝手といいましょうか、お訪ねする側にとっては行きづらいといいましょうか、何をしているところかがまず明白でない。そして、あまりにも内容がわかりづらいというようなことがずっと思っているところなんですけれども、それを整理して、教育センターというものはこういうものなんだという位置付けを考えていらっしゃるんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 今回の総括質疑でも岡本委員からの御指摘がございました。ICTに関してセンター的役割を担ったらどうかという御指摘でございました。そのことも含めまして、教育センターのあり方について、今、内部でございますけども、検討会を開いているところでございます。
高橋委員
 前向きなお答えをいただきましたけれども、ぜひ教育センターですから、本当にだれもが行きやすいところになってもらいたいなという思いがあるんです。聞くところによると、先生方のただ研修している場所なんだよというふうにおっしゃる方もいれば、資料しか置いていないんだよ、行ったって何にもないよとか言う方もいらっしゃるわけですよ。ですので、もっと明確に中野区の教育センターとはこういうものなんだというふうにアピールできるような位置付けにしてもらいたいというふうに思います。
 それと、中野駅周辺が様変わりしてくるわけですけれど、将来的にこの教育センターが駅からあんな遠いところではなくて、駅に近い、または区役所も移転するという構想がある中において、何か教育センターの位置的なものも考えていらっしゃるのかどうかということを確認しておきたいんですけど。
喜名教育委員会事務局指導室長
 現在の時点でその長期的なところまでは考えておりません。今ある教育センターをどうしていくかというところでございます。
高橋委員
 では、要望ですけれども、やはり現存の教育センターをどうするべきか、それは一番大事なことだと思いますけど、将来中野が変わっていく中において、教育センター自体もどういうところにあったらいいかというのも頭の中に入れておいていただきたいというふうに思います。要望としておきます。
主査
 それでは、進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ進行します。418、419ページです。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ進行します。420、421ページ。
山口委員
 総括のほうでほかの議員からもお尋ねさせていただいたんですが、中学校の就学奨励の部分で、体育の武道の必修に伴って生徒の自己負担については今どうなっているのか、ここに算定されているのか否か、お答えください。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 現在の就学援助の範囲の中には、体育に関するものとして特に品目としては挙げてはございません。
山口委員
 今のところ生徒の持ち出しになっているかと思うんですけれども、柔道をとっているところが多いというふうにもお聞きしているんですが、どんなふうに授業のほうはされているんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 武道の必修化は平成24年度からでございますけども、現在の学習指導要領の中にも武道がございます。今、10校が柔道をやっているところでございます。
山口委員
 そうなってきますと、柔道着ですとか、もう一つ、剣道になってきますと竹刀ですとか、いろいろと実際に生徒側の自己負担というものが発生してくるかと思います。その際にぜひ費用、この品目の中に加えていただきたいと思うんですけれども、これは国のほうでもたしか基本的には加えるということになっていたかと思うんですが、その点いかがでしょうか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 例えば剣道に関して申し上げると、面とか胴などの防具は、学校のほうで例えば実施する場合には用意できることも検討していく必要があるかと思います。ただ、柔道着につきましては、体操着と同じようにかなり御自分で使用するということで、そういう利益というのが個人に還元されるという、そういう従前からの説明もございますけども、そういう観点から、とりあえず現在のところは柔道着については考えてはございません。ただし、これも将来的には、金額もいろいろありますので、それなりにやっぱり考えていかなきゃならない部分かなとは感じております。
山口委員
 あまりに持ち出しが大きいようですと、やはりなかなかそれ自体参加が難しいという生徒も出てくるのかなと思います。ぜひ積極的な検討をお願いしたいと思います。
主査
 進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。422、423ページ。よろしいですか。ありませんか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、進行します。424、425ページ。
山口委員
 425ページの宿泊事業の岩井臨海学園なんですけれども、資料73のほうに、学校名、夏季学園名、対象在籍数、参加者名、参加率、実施状況のほうが載せられています。これを見ますと、全体では9割ぐらいの参加率となっているんですが、各学校かなりばらつきがありまして、野方などは55.7%ということで、半分ぐらいの生徒しか参加されていないということになっています。基本的には集団で自然の中でダイナミックな体験をする場だと思っているんですが、学校の行事になっていると思うんですけれども、こうした参加状況をどのように分析されているでしょうか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 委員が御指摘のように、岩井の臨海学園の参加率につきましては、かなり参加率が高いところがある反面、幾つかの学校につきましては参加率が低いというところで、この数年の間、同じような形で推移しているというふうに認識しております。
山口委員
 数年同じような形で推移されているということで、どのような原因かはつかんでいらっしゃいますか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 今、委員が御指摘いただいている低いところ、例えば野方小学校であるとか、本郷、あるいは大和、沼袋等の学校につきましては、かつては岩井の臨海学園を昔から実施していなかったというところでございます。その後、教育委員会として全体の学校が岩井の臨海を実施したほうがという方向性がありましたので、これらの――当時7校ですけども、岩井シーサイドスクールという形で、学校の主催ではなくて教育委員会のほうで主催した形での臨海の、そういう海を楽しむということを中心にした事業というのを行ったところでございます。そのときの当時の参加率がかなり、5割以下の、参加者の希望をとってみても大体30%程度しかなかったということで、やはり学校が主催でないということで参加が低かったんだろうというふうに思います。そういうことが原因だと――原因といいますか、かつてのそういうことがあって、その後も今のような、参加率としては若干低いのかなというふうに分析といいますか、認識しているところでございます。
山口委員
 そういった学校に関しては、今も学校単位での主催ではなく教育委員会サイドで主催されているということですか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 この岩井シーサイドスクールの参加の制度につきましては平成19年度までかと思います。それで、平成20年からは学校が主催の単独で実施するという今の岩井の臨海学園のスタイルになっているというふうに承知しております。
山口委員
 そういった経緯があってこういった参加率のばらつきが出ているということはわかったんですけれども、せっかくの夏季の行事であるかと思います。何らかの働きかけ、学校側の働きかけが弱いですとか、あるいは行事内容にもう少し生徒が参加しやすいような工夫ですとか、そういったことが必要であればぜひ参加率を上げていくように――まあ、100%のところもあるので、参加しない生徒がいるのもなぜなのかなというふうに思ったんですけれども、そういった工夫ができるのであればぜひお願いしたいと思います。
主査
 要望でいいですか。
高橋委員
 今、山口委員が御質問して流れがわかってくださったかなと思いますけど、岩井臨海学園は、本当に学校の先生方にとっては大変な行事だと思っております。なので、学校自体でやらない学校が数校あったので、海の体験をしてもらいたいという思いを私たち議員サイドも教育委員会にお願いをして、やっていない学校は岩井シーサイドスクールというものをつくってやってあげてくださいよと言った経緯があります。それで、ある程度全校ができればいいんだよということになって、19年以降、全校実施になったのではないかなというふうに私は思っているんですけど、本当にこの岩井は初めて海を体験するという子どもが、行って聞くと、本当に家族で海も行ったことないけど、この学校の行事が初めてだというお子さんが結構いるのには驚きました。
 それで、私も自分の子どもたちが行っているときには宿泊までして手伝ったりしておりましたけれども、今は内容的に外部指導員という方たちが──昔は独自に学校でお願いしたりとか、いろんな工夫をされていたと思いますけど、ことしから変わったというふうに伺ったんですけど、現在どのような方法で指導員が来ているのか、教えてください。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 今年度から私どものほうで水泳指導員につきましては委託という形で実施しております。昨年まではこちらのほうで各個別に募集をかけてお願いしていたというのがございましたけども、ことしからはそういう形で、ある民間の会社のほうに一括で委託して指導をしているということでございます。
高橋委員
 そうすると、21年度の外部指導員謝礼のところで22年度の予算も見ればいいのかなと。どういうふうに把握しているんですか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 この21年度に書いてあります水泳指導員というのは、まだ一般公募とあと学校からの推薦の方々で、あわせて委嘱した形でございます。
高橋委員
 わかりました。
 それで、その中におきまして、外部指導員をお願いする場合に手続がありますよね。要は謝礼をいただく手続、どこどこに振り込んでくださいとかいう、そういう用紙をいただくそうなんですけれども、それが大変手間がかかるというか、同じ人が何枚も書かなくてはならないということを聞いているんですけれども、その手続って1回に、この宿泊のときはこの用紙、また普通の水泳指導をやっているときはまた別枠と、何種類もあるんでしょうかね。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 21年度の当時は、これは個別にお願いしたものでございまして、今年度はそういうことで委託になりましたので、会社のほうで全部それは都の契約の関係で行っているということでございます。
 あと、委員の御指摘のように、通常の学校でのプールでの指導員をお願いしている方もいらっしゃいます。そういう場合は、契約の内容が変わってきますので、別々の扱いになっているというふうに承知しています。
高橋委員
 それはわかっているんですけれども、22年度もプール指導員として頼まれる人がいるとするじゃないですか。そうすると、その方が今回1カ月、2カ月という、1週間、2週間と間を置いてお手伝いした場合でも何枚かの用紙を書かなくてはいけなかったということを聞いたわけです。そうすると、同じ人に支払われるのに何で手間をかけなくてはいけないのかという疑問がわいたというようなことを伺いまして、じゃあ、この21年度もそういうふうにやっていたのかなというふうな思いと、それからもっと簡素化できないのかなというのがあって今伺っているんですけども。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 同じ方に何回かそういうふうに途中が切れて個別に契約したということがあるかもわかりません。そういう場合は、確かに委員御指摘のように、事務の改善、合理化という点からも、もう少し工夫しなければいけない部分かと思います。
 今、区のほうの支払いにつきましては、例えば債権者登録のような形で一本化して、常にその方にお支払いしていくという方式もございますので、何らかのそういう形を今後ちょっと研究といいますか、模索してみたいと思います。
高橋委員
 ぜひ、面倒な手続ではないとは思いますけれども、積極的にお手伝いしてくださる方が何度も何度も同じことをやるようになると、気持ちが半減してしまうというようなことも伺ったりとかしておりましたので、そういうのは簡素化できるように考えあげていただきたいと思います。
 それから、要望ですけれども、この岩井臨海学園は各校ごとに先生方が御苦労されて続けてきてくださっている行事だと思っておりますので、頑張って引き続き学校にエールを送ってやっていただけるようにお願いしていただきたいと思います。これは要望にしておきます。
主査
 進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ進行します。426、427ページ。よろしいですか。進行します。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。428、429ページ。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 ないようですから進行します。430、431ページ。進行していいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進めます。432、433ページ。
山口委員
 学校保健、健康づくり推進というところで、資料の74、区立小学校及び都内公立小学校におけるぜんそく、肥満等児童の比率というデータが出ています。気管支ぜんそく、肥満傾向、アレルギー性皮膚疾患が中野区の割合と東京都の割合がそれぞれ出ているんですけれども、これ、ずっと傾向として変わらず中野区が東京都よりも平均値が高いという数値が出ています。ここのところはどういったそれぞれ原因分析をされているのか、またどのような対策を講じておられるのか、お聞かせ願えますか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 学校のほうでは、いろんな保健日誌等で日々の児童・生徒さんの健康管理には留意しているところでございます。
 例えば肥満傾向で申し上げますと、今、中学校の1年生になった方については、希望者だけですけども、生活習慣病対策ということで、そういう血液検査等を行っております。そういう検査を通して今後栄養指導等が必要な方につきましては、例えば再検査が必要であれば学校医の方がもう一回検査をして、その指導を行う。また、次のレベルのお子さんであれば、例えば保健福祉センターの栄養士、あるいは保健師さんのほうで、そういう方の栄養管理とか保健の指導を行っていく。そしてまた、ちょっと軽いんだけども、でも、やっぱり肥満傾向があるよというようなお子さんにつきましては、学校の養護教諭のほうで日々いろいろな指導、必要な指導を行っていくと。そんなような形で、お子さんの将来的に考えて生活習慣病対策といいますか、予防ということで、健康管理を行っております。
 また、アレルギーにつきましても、お子さんがどういうアレルギーなのかということで、それぞれ、例えば給食が特にそうなんですけども、除去食等を行っていく必要がございますので、きちんとその辺の届け出をいただいているというような状況でございます
山口委員
 肥満傾向、またアレルギー性皮膚疾患についてのそれぞれの対策というところでお話しいただきました。気管支ぜんそくに関しては、実際、大気汚染ですとか、公害ですとか、環境的要素がかなり高いものですので、学校の分野でどうこうできるというところでもないのかなというふうには思うんですが、ただ、こういう傾向がある中で、やっぱり生徒の健康を考えていく上ではどういった環境なり生活習慣なりが望ましいのかという一定の傾向が出てくるかと思います。ぜひこの分野での研究を担当としても深めていただくようお願いいたします。
主査
 ほかにございますか。進行していいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。434、435ページ。いいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進めます。436、437ページ。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
 進行します。438、439ページ。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 ないようですから進行します。440、441ページ。いいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。442、443ページ。生涯学習調整費。文化芸術。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 よろしければ進行します。444、445ページ。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進めます。446、447ページ。
南委員
 ちょっと確認をさせていただきたいんですが、447ページの下、文化施設調整の中で、もみじ山文化センターの西館中央監視装置設置工事というのがあるんですが、これはどういったものでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 西館につきまして、集中的にそこの配電とかそういったものを管理する装置があるんですけど、それが大分老朽化していたので、それを修理したというものでございます。
南委員
 配電ですか。電気関係の設備ということですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 はい、そうですね。電気関係の設備でございます。
南委員
 電気関係の設備を監視するという、そういう装置に、これ1,000万ですか。もう少し具体的にちょっと教えていただけますか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 機械の細かい内容というのは、ちょっと答弁を保留させていただきたいと思います。すみません。
主査
 答弁保留で、じゃあ、後ほど。
高橋委員
 違うところで、社会教育訪問学級というところで、447ページの一番上に書いてある事業実績の規模、受講生が8人で、講師数も8人、参加人員117人と書いてあるんですけど、これ、内容とかがよくわからないんですけど、教えていただけますか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 社会教育訪問学級というのは、身体的に障害があって外に出られないという方を対象とした事業でございまして、それは大体10人以内ということで、これは講師を派遣しているんですが、その受講生というのが現在8人ということです。それに対する講師が8人ついていると。これは延べ人員ということですので、これは実施した数がこの数だと、そういうことでございます。
高橋委員
 そうすると、講師の方がそちらに出向いて、そして、いろいろお勉強をしたり、いろんなことを教えてさしあげる、そういう事業だという理解ですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 はい、そのとおりでございます。ワープロ、パソコンですとか、音楽ですとか、大正琴ですとか、美術ですとか、さまざまな講義をマンツーマンで行っています。
高橋委員
 定員は決まっていらっしゃるんですか。それとも、こういう事業をしますよといって、応募された方には人数の申し込みを受けてまた講師をその人数分派遣するということなんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 定員がございまして、10名でございます。
高橋委員
 そうすると、21年度は10名、今年度も10名、毎年毎年同じ人数でやっていらっしゃっているわけですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 定員は10名でございまして、現在これを希望されて現に受講生になっている方が8人と、そういうことでございます。
高橋委員
 じゃあ、10名以上の応募があった場合は、お断りしたりとかしちゃうか、それとも対応......。今まで超したことはなかったから安心しているとかという感じなんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 過去には10名を超えていたわけです。定数も10名を超えていたんですが、だんだん少なくなったので、それにあわせて定数を変えてきたということでございます。
高橋委員
 これは要望ですけども、臨機応変に対応していただきまして、定員が10名であってもそれ以上――まあ、これもお知らせがもっともっと行き届けば利用される方がふえてくると思うんですよね、わざわざ来てくださるわけですから。ですので、臨機応変に対応ができるように取り組んでいっていただきたいなというふうに要望はしておきます。
やながわ委員
 文化施設調整のところで、レストラン厨房備品購入、376万9,000円余なんですが、今どうなっていますか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 レストランにつきましては、昨年の10月からですか、業者が見つかりまして、そこで営業をやっております。現在開業しているという状況でございます。
やながわ委員
 それは失礼いたしました、気がつかなくて。ちょっとずっとあいているのかなと思っていた時期があって、あそこ、場所、すてきなところにあるんだけれど、あそこまで足を延ばさないんだよね。この区で約400万近いお金を厨房備品に出すって大変なことなので、長続きするように、あけばこちらの損失になるわけで、何とかそこの会館利用者が使うだけではなくて、何かやっぱり工夫を、こっちも知恵をかしてあげるとか......。
 下のカフェみたいなところは、見ていると、私も使うんですが、結構利用者、多いじゃないですか。しかし、あの階段を上がっていくというのは、あの奥にレストランがあったんだというちょっと認識が区民の中にも少ないし、やっぱりもっとイベント的なことをやるとか、区民にはあそこを使ったら今度5%引きの券をあげるとか、何か使ってもらえる方向に少し考え方を――これでもう店、何軒目ぐらいになっているの。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 店は3代目だと思います。
やながわ委員
 それってもとすり横丁みたいじゃない、どんどんかわっていくというのはね。これからもそういう危険性がないように、やっぱりこういうものを区民は知らないわけですから、税金を使っているなんて。そういう意味では、区の財産でもあるわけですから、うまく、また店がかわることのないように―― 一体、今、何屋さんなの。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 基本的には和食ということで、もみじ茶屋という名前で看板を出しております。
主査
 カレーライス、うまいですよ。
やながわ委員
 教育委員会の皆様、みんな食べに行ったことがある。我々、知らなかったです。子ども文教委員会も行ってみたいと思います、カレーライスを食べに。
 こういうことがあるので、代がかわることのないように、順調にいくように、やっぱり少し委員会としても何かプレゼンができればいいなと、老婆心で言っておきます。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 すみません。西館の中央監視装置ですね。これ、給排水設備、冷暖房の自動運転及び遠隔操作装置でございます。これ、新設だそうで、今まで手動で行っていたのを今度は自動的にできるものにかえたということでございます。
主査
 南委員、よろしいですか。
 それでは、ページを進行します。448、449ページ。スポーツ費。
のづ委員
 真ん中の地域スポーツクラブの設立支援業務委託が650万円余とあるんですけど、進み方を、今の進行ぐあいをお願いいたします。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 地域スポーツクラブにつきましては、施設がもうできているということで、地域スポーツクラブという団体を設立しまして、その拠点施設として中部の施設を使うということでございます。準備委員会を持っておりまして、準備委員会、もうほとんど業務を終えたところなんですけど、団体を設立するというようなところに来ておるわけでございます。来年早々にも開設できるように努力をしているというところでございます。
のづ委員
 業務委託ということは、もう業者が決まっていると、そういうことですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 これは、地域スポーツクラブ、独立した団体ということになります。任意団体ということになりますので、その団体が設立されましたらその団体が業者を募集するという形になります。
 失礼しました。これは実は、スポーツクラブを開設するに当たりまして、ノウハウを持っているスポーツ事業者にコンサル契約をしたわけでして、そこでさまざま資料をつくっていただいたり、案をつくっていただいたりしたと。その費用でございます。失礼いたしました。
のづ委員
 その資料とか案というのはどういうことですか、内容は。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 設立基本計画というのをつくったんですが、そのもとになる運営についての考え方だとか構想だとか、そういうものを冊子にまとめていただいたというようなことをやっております。
のづ委員
 まとめていただいたと言うには、区のほうのこういうふうにやりたいんだというもとがあると思うんですけど、その辺、お知らせください。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 もとは、これは「中野区の地域スポーツクラブ構想」という構想がございまして、その中で、独立した団体、将来は法人にするということとか、拠点施設を設けて、そこでトレーニングルームみたいなものを設けて日常的に開放するだとか、運動部活動の支援とか、それから指導力・競技力の向上ということも担うというような、そういう構想になっておりますので、そういうものに沿った内容の助言・提案をいただいているわけです。
のづ委員
 それがコンサル料で650万円余ということで、何か冊子とか、まとまったものになっているんですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 これはまとまった冊子がございますし、さまざま調査をしていただいたり、アドバイスしていただいたような、そういったような手数料も含んでおるということでございます。
のづ委員
 それをもとに、今一つしか場所はできていませんけども、これから先ふやしていくということでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 現在、設立基本計画というのがありまして、これに基づきまして、将来的には4カ所の拠点施設を持つと、そのように計画をしております。
のづ委員
 650万円余というのは高いのかなと思ったんですが、その冊子というのは私たちに、配られているんですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 基本計画そのものは、昨年、この子ども文教委員会の前身の文教委員会で報告をしてございます。
のづ委員
 報告じゃなくて、コンサルで下さったもとのということは見られることがあるんですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 基本計画をつくるもとになる資料集みたいなものなんですが、それは区に対する諮問したことについての回答みたいなものでして、それについてはもちろん御希望があれば個別にお見せすることはできますが、それについてこちらのほうに提示するということはございませんでした。
ひぐち委員
 体育指導委員の報酬なんですけれど、これちょっと聞いた話なんですが、来年度から体育指導委員の報酬がなくなるという話ってあるんですか。それはないですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 そういうことは、承知しておりません。
主査
 それでは、進行します。450、451ページ。
南委員
 450ページの都民大会等代表選手派遣ということで、451ページには選手団派遣費等というふうに、これ、150万円ほど執行額がありますけど、これは交通費ということでの把握でよろしいんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 交通費にちょっと限らないので、さまざま準備をするお金ということで、含んだものがこれでございます。
南委員
 じゃあ、交通費も含まれるということですね。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 はい、含まれるということでございます。
南委員
 となると、例えばこれは都民大会ですから、当然都内ですので、通えばその会場へ行けるわけですけども、例えば宿泊が伴うような大会、例えば全国大会とか、そういった場合に、当然交通費が出るとは思うんですけども、宿泊費という場合は、そういう場合はどうなりますか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 区から予算を支出しているのは都民体育大会等代表選手派遣でございまして、この内容、ごらんのとおりなんですけど、都民体育大会、都民生涯スポーツ大会、都民スポレクふれあい大会ということで、都内に限ってございます。とりあえずそういうことは考えてございません。
南委員
 ことし、二中のほうで女子生徒さんですかね、水泳のほうで全国大会に出られたということをお聞きしました。その場合、交通費は区のほうから出たんだけども、広島ですかね、全国大会があったのが。全国大会が広島であって、交通費は往復区のほうからいただけたんだけど、当然、全国大会ですから何日間かやはり宿泊しなければならないと。その生徒さんが宿泊費が出ないということで非常にちょっと、保護者のほうからちょっと困ったなというのが、そういう声があって、それで、最終的にはPTAのOBのほうで寄附金を集めて充当したというふうに聞いているんですけども、やっぱり全国大会に出て――まあ、中野区を背負って、今まで一生懸命練習をされてきて、全国大会のレベルに達して、全国大会に出場されるわけですから、ぜひとも宿泊費ぐらいはせめて見てあげてほしいなというふうに思うんですけどもね。
 聞いたところによりますと、顧問の先生とか、あとコーチというんですかね、の先生は宿泊費は出たんだと。生徒さんだけが出ないんだというようなふうにも聞きましたが、やはりこれはちょっと公平さに欠けるのではないかなと。生徒さんが主体でありますので、ぜひともその辺はちょっと考えていただきたいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 今の生徒さんの全国大会の出場というのは、いわゆる文化体育のほうの事業ということで私どものほうになるんですが、平成17年に教育委員会の中で一応一つの基準をつくりまして、参加費とそれから交通費につきましては一定額の基準の範囲内で公費負担ということで、ただし、宿泊費につきましては、いろんな事情がございますけども、例えば早目に行って早く練習をしてコンディションを上げたいとか、あるいは、セレモニーとかがありますので、そういうものに参加するとか、いろんな事情がございます。そういうものにつきましては個人負担ということが原則だろうという話になりまして、そのときからそれまでの公費負担については見直しを図ったところでございます。
 確かに先生のほうにつきましては引率になりますので、それはもちろん普通のいわゆる日当とかそういう範囲内で予算対応しているところでございます。
南委員
 全国大会ですから、当然選手の体調管理であるとか、あとはそれまでの、本番までの仕上げをするのに前乗りをしてという部分に関しては、それはしようがないかなとは思うんですけども、大会をやっている期間中の宿泊費とかについては、やはりちょっと考えてもいいのではないかなというふうに思うんですけども、もう一度その辺、御答弁をお願いできればと思います。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 確かになかなか全国大会に出場というのは難しいことだし、区としても本当にその辺は考えていかなければいけない部分かとは思いますけども、ただ、なかなか、そういう宿泊費につきましてはいろんな論議があるところでございます。23区の状況をいろいろと調べても、大体半数ぐらいの区が負担はしているけども、逆にその負担がないというところも半数ぐらいありまして、その辺は、今後そういう私費負担にするかどうかとか条件につきましては、いろんな状況を踏まえながら考えていかなきゃいけないというふうに考えます。
南委員
 ぜひとも全国大会、そんななかなか出れるものではありませんので、そういったことを踏まえて今後ちょっと検討していただければというふうに思いますので、これは要望しておきたいと思います。
高橋委員
 関連してなんですけど、やはり生涯学習のほうでは地域スポーツクラブを立ち上げようと頑張っているのに、教育の分野のほうでは、いや、宿泊は個人で頑張って持ってくださいよなんて、何だかちぐはぐで、どっちが応援してくれるのよというふうな思いになっちゃうじゃないですか。まして、今、南委員がおっしゃったように、生涯学習のほうは地域の人たちがこぞって頑張るぞという、そういうスポーツの団体をつくり上げて、まさしく中野から、前回の委員会で聞きましたけど、オリンピックに出れるぐらいの選手を育成するんだぐらいの意気込みでやるんだなんていう話を聞いた割には、せっかく全国大会に子どもたちが頑張って出たのにもかかわらず、23区中半分は出していません、だからうちも出せませんみたいな、そんな答弁をされると、頑張っていた生徒さんたちが何のために中野で代表で出たんだろうと、聞いたら絶対がっかりしちゃうと思うんですよ。
 ですので、私も今、南さんがおっしゃったように二中のOBで懸垂幕の資金まで出しました。それだって、お金がないからといって、OBたちがお金を出し合って幕をつくろうよ、そして応援してあげようというふうに地域のみんなが一生懸命やっているのに、基本的なそういうところが支えてあげられないというのはいかかがなものかなと思います。
 ですので、相互で理解し合いながら、生涯学習は頑張るぞ、こっちは頑張りたいけどお金がないぞじゃなくて、教育委員会一丸となってやっぱり子どもたちを吸い上げていって、中野のリーダー的な代表になってほしいという思いが伝わるような施策に取り組んでもらいたいというふうに思います。答弁があれば。
合川教育委員会事務局次長
 今、両委員の御趣旨もごもっともなところがございますので、全体の中で検討してまいりたいというふうに考えています。
主査
 このページで、いいですか、進行します。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行。452、453ページ。
南委員
 452ページのスポーツ施設調整ということで、中野体育館なんですけども、我が会派としてもたびたび言ってきてはいることだと思うんですが、ことしは特に猛暑で大変暑い夏でありましたけれども、その中でも当然体育館を利用されてスポーツをされていらっしゃる方がいて、中野体育館、御存じのように冷房がついておりません。ですから、リースでいいので、ぜひとも冷房をつけていただいて、利用者から利用料をやっぱり取ればいいと思うんですね。お支払いにならない場合は使わせないということではいいかと思うんですけども、そういったこともやっぱりちょっと、特にことしは暑かったということもありましたので、その辺、今どのように考えられるのか、ちょっとお聞きをしたいと思うんですが。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 御指摘のとおり、中野体育館は冷房設備がございませんので、夏は大変暑いということは承知しておるわけです。ただ、非常に古い建物でもございますし、費用についてもどのくらいかかるかわからないというようなこともございまして、ちょっと私どもとしては今ここではかばかしいお答えはできないということですけど、おっしゃられたとおり非常に暑い状況にあるということは承知しておりますので、何らかの対応はできるならばしたいなというふうには思っております。
南委員
 ことし参議院選挙がありまして、開票の場所として中野体育館が――まあ、毎回選挙の場合は使われていますけれども、ことしも参議院選挙のとき使われました。その際にはボックス型の大きい冷房装置が10台ぐらいですかね、3階のところに設置をされていましたので、技術的には無理ではないなというふうには思うんですけども、ああいう形でもいいかと思うんですけども、やり方はああいう形でできるのではないかなというふうに思うんですが、そういったことから考えれば、技術的に不可能ではないので、ぜひともちょっと本格的に本腰を入れて検討してもらえないかなと思いますが、もう一度お願いします。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 すみません。繰り返しになりますが、今ここで確実にやりますとか、そういったはかばかしい御返事はちょっとできない現状でございます。先ほど申し上げましたように、現状は十分認識しておりますので、それについてどういうことができるのかということは今後とも検討したいというふうに考えてございます。
主査
 このページ、よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。454、455ページ。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。456、457ページ。進行していいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、進行します。458、459ページ。
のづ委員
 大正・昭和前期の建物の調査で悉皆調査とかをやっていましたけど、これを今後冊子化するというのがありましたけど、この委託まででどこまで進んでいるのか、教えてください。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 今年度中に冊子にするという予定で今進めております。これについては、なるべく詳しい内容のものを冊子に載せたいわけなんですけど、個人が生活しているところなので、そういった点について同意をしていただかなければいけないとか、さまざまちょっと調節等がありまして、やはりこれに時期がかかってしまうかと思います。
主査
 このページでございますか。進行していいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 ページを進行します。460、461ページ。
山口委員
 図書館活動、資料情報サービスなんですけれども、図書館業務委託、3億7,751万円余という決算になっています。その中で、資料の104を見ますと、委託化されて数年たつんですが、新しい図書館のあり方の御報告もありましたが、その中で、委託化されたことで司書の比率が高まったという御報告があったかと思います。
 それで、その後の経緯なんですけれども、全体的に見るとやや下がっているかなと、司書の比率ですね。個別に見ていくと、野方図書館、平成17年53%が47%まで下がっていたりですとか、江古田図書館も67%あったのが46%ですとか、ちょっと個別に見ると顕著に下がっているところもあって、ここのところはどのような見方なり対策なりされているのか、教えてください。
小谷松教育委員会事務局中央図書館長
 委託に伴います司書率でございますけれども、委託前の司書率というのは約30%、委託後ですけれども、こちらの表にあるとおり、おおむね半数は超えているという経緯になってございます。
 それで、個々の経緯については上がったり下がったりとございますけれども、これは要するに委託事業者の中で従事する方が、入れかわりが時々ございます。そういったことで、直ちに司書資格を持つ者を採用できなかったりとか、そういった事情等もあって例年一定していないということもございますけれども、しかし、この委託に伴って一定の最低率ということで、契約をするときにこれまでは30%、今年度以降につきましては最低40%の確保を図るようにということで、これは契約条件ということで出してございまして、それを満たすような形で事業者のほうも司書資格を持つものを採用して充てているというところでございます。
山口委員
 契約条件の中に一定のそういった要件を設けているというのはわかりました。ただ、江古田の場合などかなり顕著に落ちてきていますので、業者側の事情というのはわかるんですけれども、あちらの図書館のほうは行けば司書の比率が高いよというようなわけにはこの地域の区民はいきませんので、そういった意味では、区民との約束をきっちりと、そういった契約条件も含めて、守っていただくようにお願いしたいと思います。
 続けて、資料の102なんですけれども、それぞれの図書館の蔵書数が、一覧が出ています。これを見ますと、野方図書館で5年前約7万冊あったものが約6万1,000冊、また鷺宮でも約7万2,000冊あったのが約6万冊というふうになっていて、廃棄の数がかなり飛び抜けて多い年などもあるんですけれども、1万冊以上減になっているところもあると。今後の方向性としては、各図書館、一定の引き上げをそれぞれの蔵書数やっていくと思うんですけれども、こういった傾向、これに関してはどのように分析されていますか。
小谷松教育委員会事務局中央図書館長
 蔵書数については、これは多いことにこしたことはないんですけれども、ただ、施設のキャパシティーというものがございまして、どうしても現行の各図書館、中央館を含めてすべての地域館もそうなんですけれども、大体現行のキャパシティーからすると合わせて100万冊弱ぐらいが限界でございます。
 恐らく委員も通常図書館に行って本棚をごらんになっていっぱいだという御感想、もしかしたらあるかもしれませんけれども、大体通常でも10万冊が貸し出しに出ております。万が一これがあるとき一斉に返却になったら置き場所がないと。そういう意味でのいわゆる自転車操業をやっているような部分もございまして、それで、例えば鷺宮図書館などは、3年前ですか、耐震改修工事をやりました。野方につきましても昨年耐震改修工事をやりまして、その際、やはり相当傷んだ本であるとか、そういったものをきちんと廃棄といいますか、リサイクルいたしました。区民の方に無料で提供するということですけれども。そういったことで、やはり新規の書籍を入れるためにはどうしてもそのためのスペースを生み出さなきゃいけないということがございますので、年間6万冊、7万冊という書籍を購入してございます。それに見合うだけの廃棄も同時に進めないと、これは物理的な面からやはりそういった制約があるということでございます。
山口委員
 それぞれの館の量的な引き上げをするには、かなり受け入れ条件のところをもうちょっと見直しも含めてやっていかなければならないのかなというのは思います。ただ、質を規定するのもやはり量的なところも一定あるかと思いますので、その今後のあり方も含めて、蔵書数、充実していただくようお願いいたします。
のづ委員
 それに関連して今の102の表なんですけれども、不明図書というのがありますよね。不明図書は本当に17年度からするとものすごく減っているんですが、逆に17年度がものすごくあって、18年度に半数以上減ったというのは何か対策が講じられていて、それから0というのもありますけれども、その辺のここまで減らしてきたというのは、管理をされているからかどうか、その辺をお知らせください。
小谷松教育委員会事務局中央図書館長
 極端にふえたり減ったりというのは、それなりの理由がございます。平成17年度に多い廃棄数が出てございます。それは実は、その前にシステムの入れかえをやりまして、その際に蔵書点検を十分にできなかったというものがございまして、持ち越しの分の点検がこの結果として17年度、不明ないし廃棄の数として計上したというものでございます。それから、0冊というところ。野方図書館の不明図書が昨年度0冊になっておりますけれど、これは昨年耐震改修工事をやって、それで蔵書点検ができなかったと。それで、現在不明になっているかどうかという形で調査ができなかったという事情によります。その辺のところは、今年度改めてどうなっているかというのは、また調査結果が出てくると思っています。
主査
 よろしいですか。ほか、よろしいですか。進行していいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行します。462、463ページです。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。464、465ページ。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ進行します。466、467ページ。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。468、469ページ。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。470、471ページ。いいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、ページを進行します。472、473ページ。
山口委員
 すみません。473ページ、学校管理のところで、校割のそれぞれの区分別の執行額のほうが出ています。資料の50を見ますと、区立小・中学校別校割予算額の推移及び児童・生徒一人当たりの校割予算額の推移が出ています。これを見ますと、校割予算、全体でも減っているんですけれども、児童一人当たりの校割予算も小学校、中学校ともに減っています。これはどういったものが減額となっているんでしょうか。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 子ども文教資料の50でございますが、平成20年度から21年度にかけて児童・生徒一人当たりの校割予算額、減ってございますが、その要因としては、事務局のシェアの枠が減少したことに伴いまして校割予算全体の枠が減少したこと。それから、単位費用というのは、1学校当たり、あるいは1学級当たり児童・生徒一人当たりの単位費用でございますけれども、それについても減少したということが要因でございます。
山口委員
 そうしますと、例えばこの研修講師謝礼ですとか、図書購入費ですとか、それぞれの経費が何かがくっと減ったというよりも、全体の場合、予算自体が大枠が減ってしまって、それの影響を児童一人当たりも受けているという理解でよろしいでしょうか。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 主にそのような要因でございまして、学校についても、学校数が減りますとその減少の影響も受けるということもございます。全体的に見て、全体の枠が減ったというのが一番大きな要因でございます。
主査
 進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、ページを進行します。474、475ページ。よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、ページを進行します。476、477ページ。
山口委員
 477ページ、同じく校割の区分で、図書購入費ですけれども、子ども文教52の資料に、区立小・中学校図書室の図書購入費の推移が出ています。小学校、中学校ともに全体額は減っているんですけれども、1校当たりどうかなと思って出しましたところ、中学校に関しては1校あたりの図書購入費も減少しているような状況です。この点はどのように見られていますか。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 図書購入費の減少でございますが、校割予算の中で図書を購入するということで、やはり全体の校割のフレームが減少する中で、こういったところに影響が出やすいというふうに分析してございます。
山口委員
 校割の減少に伴っての影響が出ているというお話でした。子ども文教の53の資料を見ますと、区立小・中学校の学校図書館蔵書数及び文部科学省の水準達成率の一覧です。小学校は98%というようなところはありますけど、大体、文科省の水準を達成しているんですが、中学校がまだかなり達成できていない、達成校は7校のみ、58%となっています。これは今おっしゃられたような校割の影響もあるのかなと思いますけれども、経年で見ると、例えば昨年と比べますと、これは伸びてはいるんでしょうか。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 答弁保留させていただきます。
山口委員
 達成できていないところには、前回もお願い申し上げたんですけれども、やはり校割がなかなか学校の事情によって予算が割けないというところに関しては、教育予算として区として予算化すべきと思いますが、その点いかがでしょうか。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 教育費全体の予算の中でどれだけの予算を校割予算に充てるのかといったところの判断もございますけれども、こういった状況が少しでも是正されるような形での検討はしていきたいというふうに考えてございます。
山口委員
 ぜひ検討していただきたいと思います。やはり一定の水準を国の側も求めているわけですから、校割のお話もありますけれども、そこで補えない分はぜひ全体の中で調整していただきたいと、要望にします。
主査
 先ほどの答弁は、後ほどですね。
 それでは、このページは進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。478、479ページ。
のづ委員
 479ページの校庭の芝生の管理のところなんですけども、直接は関係あるかどうかちょっとなんですが、前、校庭開放の使用って1時間半枠でしたよね。芝生のあるところは2時間枠で多分お支払いをしていると思うんですが、それはこういう管理とかも含めてということになるんですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 校庭開放の予算には芝生の管理までは入っていないと思います。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 校庭の芝生化でございますけれども、芝生化するときに保護者であるとか、地域住民の方、あるいは校庭の利用団体の方を含めた形で管理のための組織を立ち上げてございますので、管理の点については、業務委託、専門業者に委託しているほか、そういった住民、あるいは保護者の方の御協力を得ながら管理をしているというところでございます。
のづ委員
 1時間半枠を2時間にしているというのは、芝生をちゃんと整えるというんですか、そういうことも入っての枠なのかなと思ったので、お金を払っている管理とは別に、使った団体もそういう管理をしなさいという、そういう意味なのかなと思っていたので、その辺をお伺いしたんですが。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 使った団体が使った場所をきちんとするというのは、一般論として当然であるというふうに考えますので、芝生についてもきちんとならしていただきたいというふうには考えてございます。
のづ委員
 その枠が、普通1時間半枠でお金をお支払いしているのが2時間ととっているのは、30分ぐらいはその管理に充てなさいと、そういう意味ですかというところをちょっとお聞きしたかった。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 ちょっとそこまでは、その30分は芝生の整備の時間だという、そういう趣旨ではございません。
 芝生のあるところとないところで時間が違うことも含めまして、ちょっと答弁保留をさせていただきたいと思います。
ひぐち委員
 受水槽の改修とか管理。廃校になった富士見中学校なんですが、一時的に地域の人が御利用になるならお貸ししますよというお話を伺ったんです。借りようといたしましたら、水道の利用ができないので、それでもいいですかという話なんですが、これは水槽を掃除しないと使えないということなんですか。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 廃校になった区立学校の跡でございますけれども、管理は教育委員会でしている場合もございますし、していない場合もあるということで、富士見中については保健福祉部のほうで管理をしてございますので、通常であれば受水槽の清掃とか、あるいは衛生上の装置の修理等については教育委員会がやってございますけれども、富士見中については受水槽の管理は保健福祉部のほうでございますので、そういった関係で水道の使用ができないと言われたというふうに考えてございます。
ひぐち委員
 一時的に使用することもすごく大事なところだと思うんですよね。富士見中もあと2年後、あるいは3年後ぐらいでないと手をつけられないようなお話を伺っています。一時的に使用させていただければ当然水道も使わなきゃいけないということで、常時使えるようにしていただきたいなと思うことと、もう一つ、避難場所ということで、やっぱり使えない水道をそのままにしておくというのもいかがなものかなと。水道が使えることであれば使えるようにしておきたいなというふうに思うんですが、その辺はいかがですか。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 その点については、富士見中跡を管理している保健福祉部のほう、あるいは防災担当のほうに伝えたいというふうに考えてございます。
やながわ委員
 校庭の芝生管理の件なんですけれども、今回も総括質疑でたくさん出ました。総論的には、ヒートアイランド対策だとか、緑を多くしていく、子どもにとっていいとか、いろんなメリットもある。しかし、デメリットも、各論になると反対よという議論があったわけですが、私も、年間の維持管理費が大体250万ですか、1校。ここにも大体7校分として1,200万。若干ほかのものを入れるとやっぱり250万ぐらいかかるのかなと。この数字だけ見ると、全校設置になんていうと気が遠くなるというね。いいものはいいけれど、果たしてこれ、どうするんだろうかと。
 私も少し今、検討段階なんですが、私がかつて学校の芝生化を先進的にしている市川だか市原だか、ちょっともう記憶にないんですが、芝生、大変検討して、そこは千葉大学の工学部の教授とタイアップしているらしくて、研究段階のときからね。年間の維持費が数十万円だったのには大変驚いたんですね。そのぐらいのお金でできるのか。だから、月数万円で維持ができるという、ちょっと驚きだったんですが、むしろ、これから進めていくにあっては、いろんなことをちょっと考えないと、いいからというわけにもいかないだろうし、そこにお金がかかって、杉並の和泉中学かなんかはもっとかかっているんですよね、もう驚くべきお金が、えっという。これは本当に続かない、立ち行かなくなるだろうなと。うちなんかはとても無理なので、でも、今回の決算の数字を見ても、うんとやっぱり考えちゃいますので、そういった維持管理にどのぐらい経費が削減できるのかといった視点で研究をされてもいいんじゃないかなと。そういう研究はされているんでしょうか。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 確かに芝生を良好な状態に維持していくための維持管理というのは、費用的にも、それから芝を刈るという労力的な点からもかなり難しいというふうに認識してございます。私も何校か学校に行くと芝生の状態を見たりしております。やはり使用頻度の高いところは芝生がはげているということがございます。そういった点で、例えば芝の種類であるとか、あるいは、管理の方法として鳥取方式というようなものがございまして、それについては非常に管理の費用が安いということがございます。ただ、鳥取方式については、教育委員会としても芝生の導入をする段階で検討してございますけれども、導入初年度に4カ月程度校庭が使えなくなると。そういったところがネックになって今の方式を採用しているところでございますけれども、今後、委員から今御指摘のあった事例等、あるいは鳥取方式でそういったネックのところを解消できないかといったところについて、研究してまいりたいと考えてございます。
主査
 このページ、よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。480、481ページ。
山口委員
 施設整備のところで、子ども文教資料の46、学校・幼稚園施設整備検討委員会年次別検討経過の表が出ております。これを見ましても、平成13年度から平成17年度までは毎年何回か回数を重ねて施設整備に関しての検討がなされていたことがわかるんですけれども、平成18年度以降は、平成20年度に屋上緑化、壁面緑化、太陽光の活用について議論した後、特にされていないという状況になっています。今後の予定なんですけれども、どのようにされるんでしょうか。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 財政状況もございまして、新たな施設整備というものがなかなか実現しにくいというような状況もございまして、休会とか、あるいは昨年度実施していないというような状況がございますけれども、先ほどございましたように、校庭の芝生化ですとか、あるいはこれから施設の長期保全計画とか、そういった課題が出てまいりますので、そういった課題が出てきた場合には、こういった委員会で検討していきたいというふうに考えてございます。
山口委員
 今おっしゃられたような芝生化、また耐震化の問題ですとか、あとPTAから毎年要望の出ている施設整備の問題に関しては、決して現在課題がないわけではないというふうに思っています。やはり非常に重要な委員会であったと思いますので、かなり回数のほうも減ってきて、とうとうなくなってしまったという状況ですけれども、教育委員会のほうで再度検討していただきたいと思います。要望にしておきます。
主査
 このページでございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。482、483ページ。最後ですね。ここまでですね。
 このページでありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 ないですね。
 それでは、答弁保留がありましたので、先に。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 学校図書館の図書標準を達成している学校の割合について改善の状況ということでございますが、小学校ですと平成20年度81.5%が平成21年度88.5%と改善してございます。また、中学校ですが、平成20年度46.2%が平成21年度58.3%というふうに改善してございます。全体ですと、平成20年度が70%が、平成21年度78.9%という状況でございます。
山口委員
 一定の改善がされているというのは経過を聞いてわかりました。ぜひいついつまでにどこまでの努力目標ではなくて、予算づけも行いながら計画のほうを進めていただきたいと思います。要望です。
主査
 まだありましたね、答弁保留。(「ちょっとまだ、もうちょっとです」と呼ぶ者あり)
 482、483ページも終わりましたので、あと答弁保留の分が残っておりますが、後ほどにしていただいて、じゃあ、進行します。
 次に、一般会計の歳入に入ります。
 お持ちだと思いますが、子ども文教分科会の歳入決算説明書補助資料にて一括して質疑を行います。質疑はありますか。――よろしいですね。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、ないということで、歳入については質疑はありません。
 進行します。整いましたか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 先ほどの答弁保留の件でございます。この2時間というのが芝刈りの時間を含んだ時間でありまして、手入れの時間も見込んでいるんですが、ただ、芝刈りの時間が決まっているということではございません。30分が芝刈りの時間というわけではございませんけれど、芝刈りの時間を見込んだ時間と、そのように考えております。
のづ委員
 ごめんなさい。芝刈りの時間というのは、手入れするのに芝刈りまでやっていきなさいと、そういうことですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 協力依頼をしているということです。芝を養生するように、枯らさないように、協力依頼をしているということでございます。
のづ委員
 お伺いしたのは、例えばそうやってもし有料で借りた場合とか――校庭か、有料じゃないのかな。そうやって地域の方たちに応援してほしいと言いながらも、なかなかじゃあやるよというところが、協力ができていないのが多分実態だと思うんですね。そういう中で、もしそういう2時間枠にしてあるならば、その辺を明確化して伝えないと、暗黙のうちにやれと言っているのかというような、ちょっと不満のようなことも聞こえてきたので、その辺をちゃんと説明したほうが協力は得られるのではないかなと思ったので、ちょっと質問させていただきました。
主査
 それでは、答弁保留は他にありませんね。
 以上で、当分科会分担分についての質疑はすべて終了ということになりますが、全体を通して質疑漏れなどありましたら挙手でお願いします。
 よろしいですか。ちょっと1点だけ。
副主査
 はい。
来住委員
 私も本会議で不用額について、この年度について、決算年度の43億円、予算化しながら43億の不用額という中で、私は本会議では保健福祉費、18億円について取り上げさせていただいたんですが、子ども家庭費がこの年度、決算年度で4億2,900万円余、そして教育費で4億800万円余の不用額を出しております。前年度はどうだったのか、わかりますか、それぞれ。
髙橋子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 20年度の不用額につきましては、3億6,527万1,000円余でございます。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 教育費につきましては、前年度、4億2,058万6,916円でございます。
来住委員
 いろいろ精査されて予算化をされ、執行されてきているとは思うんですが、前年、この決算年度を含めて、3億6,000万円余、それから4億2,000万円余という、前の年もそのくらいあるということで、かつかつの予算でいいかという問題はありますけども、やはりこの分科会を聞いておりましても、わずかな予算で拡充できる項目もあるようですし、新たな施策もできたのではないかというような思いも聞いていていたします。決算を通して新年度の予算をどうするかということになってきますので、最後になりますけども、それぞれ子どもと教育の分野でこれらのことを生かしてどのようにお考えなのか、一言御見解をいただきたいと思います。
長田子ども家庭部長
 さまざま御審議をいただきましたその中で、例えば契約落差等の内容も含まれているということは御説明したとおりでございます。ただ、契約落差につきましても、その前提となる見積もり等がどうだったのかということを我々、虚心坦懐になって工夫をし、精査をしていかなければならないというふうに考えてございます。それから、各事業におきましても、区民のニーズをきちんととらえて、執行方法等も精査をして、区民の期待にこたえられる施策を展開していくべく、今後も努力してまいりたいと思います。
合川教育委員会事務局次長
 教育委員会といたしましても、予算を立てる段階、しっかりした見積もりに基づきまして効率的な執行を図っていくということによって、不用額の減少に努めてまいりたいというふうに考えてございます。
副主査
 よろしいですか。
来住委員
 結構です。
副主査
 では、進行をお返しします。
主査
 他にありませんか。
高橋委員
 268ページなんですけれども、子ども家庭費の6の幼児研究センター費ですが、幼児研究センターってどこにあるんですか。
海老沢幼児研究センター所長
 保育園・幼稚園担当分野の隣に設置してございます。
高橋委員
 隣と言われてもよくわからないんですけど、センター長さんとかいらっしゃるんですか。
海老沢幼児研究センター所長
 センター長は私でございます。
高橋委員
 いや、本当に認識不足で申しわけなかったと思いますけれども(「みんな知らない」と呼ぶ者あり)あ、そう。私が知らなかったのかなと思って、久しぶりなので、昔からあるのに私だけ知らないのかなとか思っていたんですけど、今、やながわ委員も知らないとか言っていましたけど、もっとここに書かれるのであれば、両方兼ねていらっしゃるんだったら、とても大変だと思うんですけど、場所もわかるようにしてほしいし、私、本当に副参事に会いに行っても、こういうのがあることすら知らなかったというのと、きちんとやっぱり部署は部署として明確にわかるように工夫をしていただきたいと思います。
 それから、研究員報酬というのが78万円ぐらいありまして、合同研究助言者等謝礼というのがもっと、90万円以上あるんですけど、何でこういうふうに違うのかなというのと、それから、主にここは何をされているところなんでしょうか。
海老沢幼児研究センター所長
 それでは、少し説明させていただきたいと思いますが、平成19年度から設立しておりまして、主に三つの機能を目標として設立したわけでございます。一つ目として、中野の子どもの現状と課題を調査研究いたしまして、幼児研究の現場に生かしていくというのが一つの目標。もう一つの目標は、公立、私立を問わず、幼稚園、保育園など幅広い参加を得て日常の保育の研究を行いまして、質を向上させると。これが二つ目の目標。もう一つの目標としましては、地域の子ども、子育て活動などに対して支援を行うということを三つ目の目標といたしました。
 19年度から21年度まで3カ年の中で、ワンサイクルといたしまして、子どもの生活や遊びの状況について実態調査を行いまして、その分析に努めてきたところでございます。その中でわかってきたところといたしましては、中野の子どもたちというのは全国と比べまして運動量的にいうと少し少ないのではないかと。特に体を支持する力ですとか持久力といったところが少し弱いのではないかという結果が出てございます。持久力につきましては、心理的にあきらめないとか、頑張っていくと、最後までやり抜くみたいな力と関係しているというところもありまして、その心の保育、あるいは幼児教育、幼稚園の教育の中でのそういった要素を培うための要素を保育の中に取り入れていくということが必要と認識しております。
 今年度、22年度につきましては、そういった課題がわかってまいりましたので、それをどうやって実践に結びつけるかというところで、各幼稚園、私立幼稚園、区立幼稚園、私立保育園、区立保育園の協力を得まして、実践プログラムというのを作成しまして、それを保育の中で実践していただきまして、その結果どのような効果を得られたかということについての評価をして、次の取り組みにつなげていきたいというふうな流れで今実践をやっているところでございます。
高橋委員
 そうすると、センター長さんは副参事であって、その副参事の下にいらっしゃる方が何人かいるわけですよね、職員の方が。その職員の方は何名ぐらいですか。
海老沢幼児研究センター所長
 現在のところ、保育園園長先生の再任用職員1名と区立幼稚園の園長先生の経験者お二人の方と、3名体制で行っております。
高橋委員
 じゃあ、その方はそこの部署に常時いらっしゃるという理解でよろしいんでしょうか。
海老沢幼児研究センター所長
 そのとおりでございます。
高橋委員
 では、今度伺いに行ってみます。認識不足ですみません。
 それと、この報告書を作成したわけですけれども、400部と書いてありますけど、この報告書というのはどこに配布されていらっしゃるわけでしょうか。
海老沢幼児研究センター所長
 幼稚園、保育園、あと小学校でございます。あと、関係機関、図書館等にお配りしてございます。
高橋委員
 私たちには、こういうものができ上がりましたということで目を通させていただくということは可能なんですか。
海老沢幼児研究センター所長
 当委員会におきましても御報告させていただいておりまして、報告書につきましても各委員方にお配りしておるところでございます。
高橋委員
 それは私がもらっていなかったと思うんですけど、わかりました。
 せっかくこのように、そういうプログラムを作成しながら分析して、中野の子どもたちに役立てていこうということを研究されていらっしゃるわけですので、もうちょっと表に出るように頑張ってほしいなというふうに思います。聞いて、あ、ここにあったんだというような――まあ、それは私だけの認識だったのかもしれませんけれども、中野はこれだけ子どもたちをよりよく中野の子として頑張らすために、先生方にも一生懸命分析を提供しているんだというようなことをはっきりと表に出せばいいかなというふうに思うんですね。あまりにもちょっと隠れちゃっているかなというふうに思いますので、それは要望としておきます。
やながわ委員
 せっかくきのう予告をしてきましたので、質問を。
 今、高橋委員がちょっとお休みの間、期間があったので知らないことがたくさんあったんだと思いますが、むしろこれが実態で、我々もこの研究センター、子どもの身体能力だとか、今、実際どういう遊びがあって中野の保育園、幼稚園の子どもたちが、それをずっと調査されて一定のものが出てきたんだと思うんですね。これを生かしてどうするか、こうするかというのは、これから、今やっている最中だと思うんですが、私、今聞いたら、保育園の元園長先生、そして幼稚園の園長先生ですか、常時いらっしゃるという、これは大変な財産ですので、身体的なものだけではなく、今、幼稚園とか認定こども園も2園ふえましたけれど、そういう多種多様な、特に幼稚園は私立にもうほとんどゆだねているわけで、公立、私立、本当に入りまじって幼児教育を中野区は支えてくれている。
 その中での大きな課題である、発達障害児の支援だとか、教職員の方々があまりよくわからないという、そういう発達支援についても、やっぱり体力的なものではなく、内面的なものをきちっと発信できるように、恐らく幼児研究センターですから、何をするのかといったら、調査をしたものを分析して、こういうふうに役に立たせてくれという発信だと私は思うんですね。
 その三つの柱、今伺いましたが、これを否定するものじゃないんですね。しかし、現実は発達障害児が本当にふえているということ。この幼児教育において、早期発見をし、しっかり早期対応をすることが大きなポイントにもなっているということは、だれが見ても明白なわけですね。その辺に対して、やっぱりこういう機関を通して、中野区の発信機関の一つとしてあるならば、こちらのほうにも力を入れるべきだと、こう思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。
主査
 ちょっとお待ちください。ちょっと休憩します。

(午後3時07分)

主査
 再開します。

(午後3時07分)

海老沢幼児研究センター所長
 3カ年のプログラムを通じて身体能力の関係で中野区の子どもの実態調査というのを進めてまいりまして、研究を進めてきたところでございます。今後の発展のさせ方といたしまして、持久力といったところは心理的要因が非常に大きくて、子どもたちの心の発達というところにかなり影響していると。運動遊びの実態がそういったところに反映しているということもありまして、少しエリアを広げて次の3カ年の展開をしていこうというふうに現在考えているところでございまして、委員御指摘の発達障害の問題等につきましても、やはりその中で次の課題として展開していく中の一つの課題として認識しまして、検討していきたいというふうに思ってございます。
主査
 他にありませんか。なければ以上で認定第1号の当分科会分担分の質疑を終結したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、認定第1号の当分科会分担分の質疑を終結します。
 意見の提出についてですけども、意見がある場合は、来週月曜日10月4日正午までに、認定第何号について及び会派名を明記の上、文書で事務局まで提出するようお願いします。
 本日予定していた日程はすべて終了いたしますけども、委員及び理事者から御発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 次回の子ども文教分科会は、10月4日午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。
 以上で、本日の子ども文教分科会を散会します。

(午後3時09分)