平成25年4月24日区民委員会
中野区議会区民委員会〔平成25年4月24日〕
区民委員会会議記録
○開会日 平成25年4月24日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前11時27分
○出席委員(8名)
かせ 次郎委員長
若林 しげお副委員長
ひぐち 和正委員
平山 英明委員
林 まさみ委員
浦野 さとみ委員
伊藤 正信委員
むとう 有子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民サービス管理部長 白土 純
区民サービス管理部副参事(区民サービス担当) 上村 晃一
区民サービス管理部副参事(住民情報システム担当) 平田 祐子
区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当) 田中 謙一
区民サービス管理部副参事(税務担当) 長﨑 武史
区民サービス管理部副参事(保険医療担当) 古本 正士
区民サービス管理部副参事(介護保険担当) 小山 真実
環境部長 小谷松 弘市
環境部副参事(地球温暖化対策担当) 鳥井 文哉
環境部副参事(ごみゼロ推進担当) 高橋 均
清掃事務所長 杉本 兼太郎
環境部副参事(生活環境担当) 堀越 恵美子
○事務局職員
書記 永見 英光
書記 井田 裕之
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の異動について
○議題
環境及び地球温暖化対策について
○所管事項の報告
1 連携自治体とのカーボン・オフセット事業基礎調査の結果報告について
(地球温暖化対策担当)
2 その他
(1) ロビーコンサートの開催について(区民サービス担当)
(2) 市町村の住基ネットCSのシステム障害について(戸籍住民担当)
(3) ペットボトル破砕回収機の利用促進・普及キャンペーンの実施について
(ごみゼロ推進担当)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、区民委員会を開会いたします。
(午前10時00分)
本日の審査日程についてですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めていきたいと思っております。御異議ございますか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めてまいります。
なお、審査に当たりましては、12時を目途に進めていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
それでは、まず初めに、お手元に配付の資料のとおり4月1日付で委員会参与の異動がございました。(資料2)本日、当委員会から転出された理事者の方がお見えになっております。休憩して御挨拶をいただきたいと思います。
委員会を休憩いたします。
(午前10時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時07分)
次に、異動のあった参与について、御紹介と挨拶をお願いいたします。
白土区民サービス管理部長
本年4月1日付の区民サービス管理部の委員会参与の異動につきまして御報告をいたします。
まず、私から、区民サービス管理部長の白土純でございます。よろしくお願いいたします。
次に、副参事の紹介をさせていただきます。
区民サービス担当の上村晃一でございます。
上村区民サービス管理部副参事(区民サービス担当)
上村です。よろしくお願いいたします。
白土区民サービス管理部長
次に、住民情報システム担当の平田祐子でございます。
平田区民サービス管理部副参事(住民情報システム担当)
平田でございます。よろしくお願いいたします。
白土区民サービス管理部長
次に、戸籍住民担当の田中謙一でございます。
田中区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当)
田中でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
白土区民サービス管理部長
次に、保険医療担当の古本正士でございます。
古本区民サービス管理部副参事(保険医療担当)
古本でございます。よろしくお願いします。
白土区民サービス管理部長
区民サービス管理部の委員会参与の異動につきましては、以上でございます。
小谷松環境部長
それでは、続きまして、環境部の異動につきまして御紹介申し上げます。
環境部につきましては、3名の副参事が異動となってございます。
初めに、地球温暖化対策担当の鳥井文哉でございます。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
鳥井でございます。よろしくお願いいたします。
小谷松環境部長
次に、ごみゼロ推進担当の高橋均でございます。
高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)
高橋でございます。よろしくお願いいたします。
小谷松環境部長
続きまして、清掃事務所長の杉本兼太郎でございます。
杉本清掃事務所長
杉本でございます。よろしくお願いいたします。
小谷松環境部長
環境部につきましては以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
以上で委員会参与の異動を終了いたします。
それでは、議題に入ります。
環境及び地球温暖化対策についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けます。
1番、連携自治体とのカーボン・オフセット事業基礎調査の結果報告について。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
それでは、連携自治体とのカーボン・オフセット事業基礎調査の結果報告について(資料3)御報告を申し上げます。
お手元の資料をごらんください。
まず、最初のペラ、A4の1枚のほうをごらんください。
今回の調査のことでございますが、まず、1、調査の概要ということでございます。
調査方法につきましては、業務委託で行ってございます。これにつきましては、昨年、第3回定例会で補正予算の議決をいただきまして、東京都緊急雇用創出事業を活用いたしまして行ったものでございます。
次に、調査期間でございますが、平成24年10月12日から平成25年3月15日まで行ってございます。
次に、調査目的でございますが、カーボン・オフセットなどの取り組みが可能となる場所づくりを進めていくために、他自治体の先行事例、各連携自治体の地域資源や吸収活動などの基礎調査を実施したという目的でございます。
4番、この委託の業務内容でございますが、①、カーボン・オフセットの現況や今後の方向性調査、②、他自治体のカーボン・オフセットの先行事例の収集やヒアリング、③、各連携自治体の地域資源の調査やヒアリング、それから④、カーボン・オフセット事業計画案の検討、⑤、これらの報告書の作成という業務でございます。
2、業務報告書の概要でございますが、後ほど概要版で御説明いたしますが、構成といたしましては、(1)カーボン・オフセットの概要、(2)特定者間完結型カーボン・オフセットの概要、(3)他自治体のカーボン・オフセットの先行事例、それから(4)なかの里・まち連携自治体の地域資源のこと、これらにつきましては喜多方市、常陸太田市、館山市、甲州市、みなかみ町の五つでございます。それから(5)カーボン・オフセット事業計画案の提案ということでございまして、(1)~(4)の調査内容を踏まえまして、事業計画案が作成されまして、提案を受けたというものでございます。
では、添付してございます業務報告書の概要版をごらんください。
おめくりをいただきまして、まず、カーボン・オフセットの概要というところでございます。カーボン・オフセットにつきましては、最初に示してございますけれども、中野区で言えば中野区の地球温暖化対策への取り組みといたしまして、二酸化炭素等の削減等を行っているわけでございますが、それにつきまして、みずからではできない部分につきまして、他の場所での活動を通じてその埋め合わせをするというものでございます。カーボンは二酸化炭素、オフセットを埋め合わせをするという意味合いでございます。下にイメージ図がついてございますので、こちらでごらんいただければと存じます。
左側、カーボン・オフセットの実施者というところが、今回で言いますと中野区になるということでございます。右側の排出削減・吸収価値の提供者というところが、今回で言いますと連携自治体を想定しているというものでございます。
2ページをごらんください。
カーボン・オフセットの基本的要素ということで、改めて四つに分けて構成されてございます。①、自らの行動に伴う温室効果ガスの排出量の認識をするということでございます。それから、②、自治体等が自ら排出削減の努力の実施をするというものでございます。③、これら②の努力によっても避けられない排出量を把握いたしまして、④、③の排出量の全部又は一部に相当する量を中野区以外の場所におけます排出削減量あるいは吸収量によって埋め合わせをしていくという考え方でございます。
3ページ目をごらんください。
特定者間完結型カーボン・オフセットの概要ということでございまして、これは、今回の調査によりまして、私ども中野区のほうでこういうやり方がよろしいのではないかという提案がされているものでございます。
ちょっと読ませていただきますが、カーボン・オフセットのやり方には大きく分けまして、市場流通型――市場で売買されている吸収価値のこのクレジットを購入して埋め合わせするというものと、特定者の間で完結するもの――市場に流通しているものを購入するのではなく、特定者間、つまり中野区と連携自治体といった形での埋め合わせをするというものの二つがございます。今回、私どもに対する提案といたしましては、この特定者間の完結型がよろしいのではないかということでございます。
下の表をごらんいただきたいのですが、これは特定者間完結型のカーボン・オフセットをさらに分類をしたものでございます。今回提案されてございますのは、タイプという欄がございますが、一番上の協定型というものでございます。全体の分類といたしましては、左にございますが、資金提供型というものと参加型というものがございます。その中で、排出削減の活動をするものと、それに対する資金提供や参加をするものということで、類型がさまざま分かれてございまして、一番上の協定型で申し上げますと、排出削減・吸収活動の実施をするのは地方自治体でございますが、今回で言えば連携の自治体ということになります。
それから、資金提供者・参加者(買い手)という欄がございますが、これについては地方自治体、これは今回で申し上げますと中野区ということになります。これらが協定型というわけでございますが、備考欄をちょっとごらんいただきたいんですけれども、自治体間で協定を締結いたします。オフセットする側、つまり中野区側が費用を負担いたしまして、例えば森林整備を実施すると。削減・吸収を行う側は、CO2の吸収証書を発行するというような形でございます。こういった類型の調査が行われまして、今回は一番上の協定型というものが提案されているというものでございます。
右側の4ページをごらんください。
これにつきましては、他の自治体で行われてございますカーボン・オフセットの先行事例について調査をしたというものでございます。4ページ、5ページにわたりましてさまざまございますが、4ページ目の一番上、①の東京都新宿区をごらんいただきたく存じます。今回、私ども特に参考になるということで調査をされたものでございますが、事業名はカーボン・オフセット協定というものでございまして、新宿区と協定している相手方は、長野県伊那市、群馬県沼田市、東京都あきる野市でございます。事業内容といたしましては、カーボン・オフセット先の自治体とこういったカーボン・オフセットの基本協定を結ぶこと、それから森林の整備等に関する協定を締結いたしまして、その内容に沿って、間伐や植林といった森林整備にかかる費用を新宿区が負担をし、それぞれの自治体が所属している県からCO2の吸収証書を受領するということでございます。またあわせて、区民の方や児童・生徒の環境学習の場という形での交流も実施しているというタイプのものでございます。その他たくさんございますが、裏面をごらんいただけますでしょうか。
5ページの一番下に東京都板橋区の例ということが紹介されてございます。これは、商店街でございますけれども、商店街の照明器具の更新によりますCO2の排出量削減ということでございまして、これにつきましては、ここに書いてございますが、ハッピーロード大山商店街振興組合が西友という事業者を共同事業者といたしまして、商店街の照明をLED化することによりまして、CO2の排出削減を行ったというものでございます。あとにつきましては、県等の例が書いてございますので、後ほどお読み取りいただければと思います。
6ページに入らせていただきます。
なかの里・まち連携自治体の地域資源ということで調査を行ってございます。まず、この地図がございますが、これが私ども中野区の連携している自治体の場所を示したものでございます。北から、喜多方市、みなかみ町、常陸太田市、甲州市、館山市というものがこういった場所にございます。
次のページをごらんください。折り込んでございますので、お開きいただければと存じます。7ページでございます。
これは、各連携自治体ずつの地域資源につきまして調査をしたものでございまして、左から喜多方市、常陸太田市、館山市、甲州市、みなかみ町というふうに並んでございます。左側に調査した項目等が書いてございますが、中野区からの直線距離ですとか、公共交通機関の場合の時間、車による時間、あるいは森林や農産物、さまざまな特色ある地域資源といったもの、あるいは森林整備といった候補地があるかどうかといったものにつきまして調査をしたものでございます。
一番下の欄をごらんいただきたいんですけれども、項目といたしましては、「○活用可能な地域資源」というもの、それから「●課題」というものでございまして、これらを総合いたしまして、オフセットにとりましてどのような状況にあるかということのまとめがしてございます。
ちょっとその内容を御説明いたしますが、まず一番左の喜多方市の欄でございます。豊かな自然や豊富な地域資源等を有してございまして、地域活動も盛んで森林整備も進んでいるという状況がございます。それから、植林活動ができる体験交流の候補地もあるということでございます。それから、J-VERを保有しているということでございまして、喜多方市のクレジットを購入する選択肢もある。J-VERは環境省がつくってございます制度に基づきまして、こういった二酸化炭素の吸収量を認証する制度でございます。●といたしまして、距離は5市町の中では一番遠く、宿泊が一般的には必要であるということでございます。
右の欄をごらんください。常陸太田市でございます。○豊かな自然や豊富な地域資源等を有しまして、森林整備も進んでおります。また、茨城県の制度で環境税というものがございまして、平成25年度から5年間にわたり、これらの活用で森林整備を行うことが決まってございます。●といたしましては、電車で行く場合でございますが、3時間以上かかるという場所でございます。それから、植林活動ができるような体験交流の候補地については、ちょっと今のところは見当たらないということでございます。
そのさらに右でございますが、館山市でございます。○といたしまして、温暖な気候でございまして、ビーチ等での活動が盛んに行われているというものでございます。それから、●は、植林活動ができる体験交流の候補地は、ちょっと今のところは見当たらないということでございます。
それから、右に参りまして甲州市でございます。○といたしまして、中野からの移動時間が最も短く、豊かな自然や農産物、地域資源等を有しているということでございます。●といたしましては、植林活動ができる体験交流の候補地が、ちょっと今のところ見当たらないという状況でございます。
一番右側、みなかみ町でございます。○といたしまして、みなかみ町の売りは利根川の水源地としての豊富な水資源でございます。それから、利根川の水源地を守るという大きな動議づけが可能。これは東京の水道水の多くが利根川の水源でございますので、そういった内容でございます。それから、町内外に拠点を持つ団体が多数で地域活動も盛んに行われている。次に、新幹線でアクセスが可能でございまして、距離が一定はございますが、その割には所要時間が少ないということでございます。それから、植林活動ができる体験交流の候補地があるという状況の調査報告となってございます。
裏面をごらんいただけますでしょうか。
これは、各自治体のところにCO2を吸収したり、削減した場合の認証制度があるかということで調べたものでございまして、結論的には、左から二つ目の茨城県常陸太田市以外の県におきましては、県の認証制度があるということで調査結果が出てございます。つまり、認証制度があるということは、中野区がそこで活動した場合に、相手方の自治体から県の認証によるレベルでのCO2の吸収との認証のものが得られるということでございます。
続きまして、9ページ目をごらんください。
5番、カーボン・オフセット事業計画案の提案ということでございます。事業計画案でございますが、まず目的といたしましては、森林資源を保有するなかの里・まち連携自治体と連携いたしまして、森林の整備や植林活動を行うことによりまして、温室効果ガスの排出の量を削減いたしまして、もって地球温暖化の防止に資するということを目的とするものでございます。
森林整備や植林活動により得られましたCO2の排出削減や吸収価値により連携自治体との間でカーボン・オフセットを行うと。
また、これらの取り組みを通じまして、環境活動のフィールドを整備いたしまして、区民、民間事業者・団体と連携自治体との環境交流を推進するというものでございます。
次に、概念図(イメージ)をごらんください。このスキームのイメージでございますが、全体の四角の枠は、なかの里・まち連携ということで囲ってございます。なかの里・まち連携には三つの要素がございます。右のほうに一つ、人を結ぶ観光・体験交流、それからその下に暮らしを結ぶ経済交流、もう一つが今回の環境交流という三つの要素がございますが、その中の一つとして実施をしていくという枠組みが提案されてございます。概念図が書いてございますが、下に事業の概要が書いてございますので、ちょっと読ませていただきます。
まず、①といたしまして、区と連携自治体との間で、基本協定及び森林整備に関する協定を締結いたします。②、区から連携自治体の森林組合等に委託をいたしまして、森林整備や植林活動を行います。③、そういった森林整備・植林活動を通じて、環境活動を行うフィールドを整備する。例えばでございますが、中野の森といったような、そういった場所になろうかと思います。④、各県におきますCO2吸収量認証制度等によりCO2の排出削減・吸収価値の取得をいたします。⑤、民間事業者の方や区民の方の環境貢献の機会といたしまして、これらの原資になります環境基金への寄附を呼びかけるというものでございます。⑥、民間事業者へ、この中野区のカーボン・オフセットへ参加をしていただいているという参加証を発行いたしまして、区内イベント等でのそういった環境貢献活動をしていただいているということをPRしていくというものでございます。⑦、民間事業者や区民の方が参加可能なこのフィールド、中野の森といったものでございますが、これを活用した貢献活動の機会を提供するというものでございます。
概念図にございますけれども、一番下のところで、なかのエコポイントを現在行ってございますが、これとの連携ということにつきましても提案されているものでございます。
10ページ目をごらんいただけますでしょうか。
事業実施の流れでございます。平成26年度の事業実施を目指しまして、こういった流れになるということで提案を受けてございます。まず、一番上、調査(H24年度)でございますが、今回の調査というものでございます。次は、検討(H25年度)でございます。内容といたしましては、なかの里・まち連携自治体とのカーボン・オフセット事業計画を策定するというものでございまして、具体的には、(1)連携自治体の選定、(2)カーボン・オフセット事業スキームの確立ということでございまして、民間事業者・区民に対する私どもからの情報発信方法の検討、民間事業者に交付する参加証の仕組み、区民の皆様が日常生活の中で協力できる仕組み、それから予算の積算、連携自治体との役割分担の検討、それから(3)民間事業者への協力依頼、資金調達。それらを検討いたしまして、連携自治体との基本協定の締結や森林整備に関する協定の締結を行うと。実施でございますが、平成26年度以降、オープニングイベント等を経まして、初年度のカーボン・オフセット事業の実施ということで、森林整備・植林活動、環境交流等というような流れになってございます。
以上、ちょっと時間をたくさんいただきましたが、こういった内容でございまして、今回の調査での提案を受けたというものでございます。
それでは、お手元のA4のペラのほうに戻っていただいてもよろしいでしょうか。
一番下の事業計画の策定でございます。今回の調査結果をもとに、それを踏まえまして、平成26年度の事業実施を目指しまして、今年度、平成25年度は事業計画の策定等を行っていくというものでございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。
平山委員
それで、565万円をかけられて、この報告書がまとまってきたというんですが、きょう見せていただいているのは概要版で、この概要版でない本体というものがあるんですか。お手元にありますか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
業務報告書の本体はこういったものでして、これをまとめたものが概要版ということでございます。
平山委員
では、また後で見せていただければと思いますけれども。そのカーボン・オフセットの概念が冒頭に書いてあって、カーボン・オフセットというのは、この足らざる部分の穴埋めですよということなんですが、現在、中野区での足らざる量、CO2削減を中野区として頑張っても、なかなかこの目標に対してここまではいかないという量というのは把握をされていらっしゃるんですか。あるいは、今回の調査でそれは明らかにされたんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
中野区でのCO2削減でございますが、目標といたしましては、10か年計画の中で、平成20年度の実績でございます92.5万トンを10年後の平成31年度には78.6万トンとする目標値を掲げているということでございます。現時点でのこの数字でございますが、平成24年度のものでございますけれども、90.8万トンということでございます。その前年の平成23年度は98.1万トンではございますので、それよりは減っているという状況でございますけれども、平成31年度の15%削減を現在目指していると。78.6万トンを目指しているという状況でございます。
平山委員
そのCO2の削減の目標に関しては、環境基本計画と違ったりとかいろいろなことがあるから、整理してくださいというのは何度も申し上げているんですが。それで、要は、そのカーボン・オフセットでここまでやりましょうというような目標というのは設定をされている――このカーボン・オフセットの事業を行うことによって。だって、これぐらいのことをやりましょうということが主なわけじゃないですか。それが明らかになっていないと、候補地って選びようがないような気がするんですよね。一番適切に目標を達成できるところはどこなのかということを当然検討していかなくてはならないので。ですから、調査される会社もそういったことを踏まえて調査をされたのではないのかなというふうに思っているんですが、そのカーボン・オフセットで削減すべきCO2の排出量というものは、これは区として、数字として定めていらっしゃるんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
現時点におきましては、このカーボン・オフセットで何トン削減するという目標をまだ明確に持っているわけではございません。委員おっしゃるとおり、現在、目標との乖離が恐らくあるはずでございますので、それを埋めていくということが必要でございますけれども、また、このカーボン・オフセットを行う場合におきましては、クレジットをお金で買うという方法も一つの方法でございますが、今回、それのみならず、環境交流といったことも含めて検討しているところでございますので、どうしても相手方自治体の状況、こういったことも制約といいますか、決めてくる要素の部分になってございますので、現時点ではちょっと目標は持ってございません。
ただ、今回の調査の中で、新宿区が、私どもと多少考えるところは違うかもしれませんが、自治体と行っているということで、そこでのCO2の削減量の実績ということはちょっと聞いてはございますので、そういったものも今後の検討の中で踏まえまして、私どもとしての目標を掲げてまいりたいというふうに思ってございます。
平山委員
あまり突っ込みませんけれども、やっぱりそういうものは明確にしておかないと。だって、足らざるものを埋めるわけですから、どれぐらいを埋めていくのか。だって、これを購入するのに税金がかかるわけですよね。CO2を削減されたものを、税金を支出をしてこの中野区のCO2削減量に充てようということですから、当然、事業としては、幾ら使う、それに当たってどれぐらいの目標なのかというのが明確になっていないとまずいのではないかなと思いますので、あえて伺いました。
それで、この今回の区が考えるカーボン・オフセットというのは、基本的には、これはいろいろな事例が紹介されていましたよね。さっきありました大山商店街のLEDなんて、おもしろいななんて思ったんですが。今回、中野区は、この森林整備と植林ですか、これによってカーボン・オフセットを進めていくと、そういうはなからのお考えがあるんでしたっけ。カーボン・オフセットっていろいろなやり方があると思うんですが、今回、中野区はそういったことをやろうと思っていらっしゃる、そういう理解でいいですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
それありきで検討を開始したということでは必ずしもございませんですけれども、連携自治体を場としてのやり方ということで調査をしてございますので、そうした中では、当初から二酸化炭素を吸収する方策といたしまして、森林整備関係というものが大きな方法でございます。また、私どもの連携自治体にも、それぞれ程度の差はあれ森林は一定あるということもございました。また、森林整備ということでございますと、区民や児童・生徒が現地に赴いてということも一定可能になるというようなこともございますので、そういったことを一定念頭に置きながら、検討の委託をして、その報告を受けたということでございます。
平山委員
何でこんなことを聞いているかというと、今回は二つあるわけじゃないですか。一つは、このカーボン・オフセットをやりましょうということと、一つは、そのカーボン・オフセットをやるに当たって、この里・まち連携というものを中野区がやっている。このカーボン・オフセット事業というものを活用しながらというか、環境行動を区民の皆様にもとっていただいて、この里・まちの連携もさらに一層進むようになればいいというような狙いもあるというふうに当初の報告では伺ったんですが、ただ一方で、そちらの所管で主として考えることは、このCO2の削減をどうするかということで、中野区は決して、いろいろなこの環境対策の事業が大きく前進しているとはちょっと言いがたいのかなということを感じてしまったりもしていまして。その中で、今回このカーボン・オフセットについて取り組まれるということは、この環境対策の大切な事業の一つだと思うんです。だから、当然考えるべきは、里・まち連携を意識するのは、それは向こうの所管であって、こちらとしては、いかにCO2の削減に取り組むことができるかということを、やっぱり主導していくような。何か報告書を見ていると、言い方が適切ではないかもしれませんけれども、ちょっと偏った報告書のように見えるんです。距離だとか何だとか、あるいはもう既に森林整備だとか植栽だとかというものに限定をして調査してあったり。というふうにも見えなくもなくて、相手方があることなので、そうなのかなとは思うんですけれども、何かこの里・まち連携のほうに非常に引っ張られているような、そういう気がしなくもなく見えますので。当然、相手があることなので、もうこの里・まち連携先とまずは始めていこうと、今後はわからないですよ。だけど、当初はそういうスタートを切るわけですから、そこの資源がどうかということを調べた上で、適切な事業のあり方を検討されるというのは当然かと思うんですけれども、あまりそこに引っ張られないようにして、こちらはこちらでしっかりと、このカーボン・オフセットについては環境部として取り組むんだという強い姿勢で臨んでいただきたいなと思うんです。
その上で、この各連携自治体との地域資源情報というものを見ると、この森林整備については、この喜多方市も常陸太田市も館山市も甲州市もみなかみ町も、これを読む限り、森林整備できる場所がないように書いてあるようにも思えるんです。「すぐに見つけられるとは言えない」「すぐには見当たらない」「見込めるような活動の候補地はない」「取り組む森林は今のところ見当たらない」「進めていける森は、今のところ見当たらない」と。この植林の候補地というところで、あくまでも今回の調査の結果ですけれども――は、喜多方市とみなかみ町だけが唯一、この可能性があるのではないかということで、常陸太田市、館山市、甲州市にあっては、「今すぐにあるとは答えられない」と「今のところ見当たらない」というものの違いがよくわからないんですが、これはあえて聞きませんけれども。これは、調査をしたけれども、今のところ見当たらない、だけど、今後も調査をしていって、探していくという努力をされるということなんですか。それとも、今回の調査結果をもって、この候補地を決定を、選定をしていく、そういうことになるんですか。これを見る限り、中野区が目指すカーボン・オフセットについて、どこも候補地と言えないようなふうに見えてしまったりもするんですけれども。だって、森林整備の候補地は、見る限りは、ちょっとここ5個では難しいなみたいな書き方がしてあるように思うんですが。この調査結果をもって、今どういう感触を持っていらっしゃるんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
これは、もちろんそれなりに調査をしたというものでございますので、これらを踏まえて、私どもの今後の事業計画や相手方の選定ということになるということではございます。ただ、この候補地につきまして、「今すぐにあるとは」とか「見当たらない」というのは、相手方の自治体に対するヒアリングを行って、中野区がそういったオフセットを行うに当たりまして、特に、単なるその価値を買うというだけのものではございませんので、区民の皆さんが伺ってできるような適地があるかどうか。それを相手方が、必ずしも市の森林だけではございませんので、民間もあるわけでございますので、そういった場所があるかというようなことについて検討も一定お答えをいただいたというものでございますので、それは十分踏まえていく必要はあるかというふうには思ってございます。ただ、これで、私どもの今後のカーボン・オフセットの連携自治体の候補地の選定が決まりということではございませんので、それはまたさらに、さまざまな可能性は検討していく必要があろうかと思ってございます。
森林につきましても、また今すぐというような、こういうお答えでございますので、森があること自体はたしかでございますので、そういうような中で、あるかどうかについては今後も聞いていく必要があろうかというふうに思ってございます。
また、カーボン・オフセットの一つの方法といたしまして、森林整備――有力なものでございますが、それ以外のものもあるわけではございますので、連携自治体の中にあるそういった地域資源につきましては、今後も、これ以外につきましても考えていきたいというふうには思ってございます。
平山委員
だって、半年で565万円もかけて調査を行ったわけじゃないですか。区としてこれらの自治体の欲しかった情報はここなんじゃないかなという気がするんですよ。だって、前段の部分なんて、そんなのどこに行かなくても調べられるわけですから。この後段の部分は、いよいよ中野区がこれからどういったところとどういう交流ができるのかという可能性が明らかになるためのその大切な資料、その資料を作成していただくための大切な調査だったのではないかなということを考えると、何かこれで、ちょっと決められるのかなと。それで、これからまた検討しますと言っても、またお金をかけて調査をするということなんですか。だって、外部に頼んでこれだけの調査をやってもらって、じゃあ、あとは中野区が調査をしますといっても、なかなか難しいことがありますよね。というふうに、ちょっとこれを読んで、大変――もうちょっとここの部分で詳しい情報が欲しかったなというふうに、私なんかは率直に思ったんですけれども。改めて伺いますけれども、もうちょっとそっちには詳しく書いてあるんですか。所管として、今回この基礎調査の報告を受けられて、何ていうんですか、どのようにお感じになったんですか。調査を依頼するということは、欲しい情報があるわけじゃないですか。私の見方とそちらの見方が違うのかもしれませんけれども、私の見方からすると、欲しい情報が得られていないような気がするんですよ。と、この概要版だけを読んで思ったんですが、その点についてどのようにお感じになりますか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
今、委員おっしゃるとおり、具体的に私どもが事業スキームを組み立てていく上での重要な調査でございます。また後ほどごらんいただきますが、この詳しい報告書本体がございますが、さまざま公開されている情報を調べた上で、相手方の自治体に対してヒアリングをして、一定のお答えをいただいたというものをまとめたものでございます。相手方自治体から、今のところは見当たらないというお返事があったということでございますので、それはそうなのかなというふうには思ってございますが、私どもの思いだけでできるということでもございませんので、この調査によりまして、一定情報は得られたというふうには思ってございますので、基本的な情報はあるというふうに思ってございますので、それを含めて、また私どもが、調査は既に終了してございますので、今度はそれを受けて、私どもが主管部署として、計画を立てるに当たってさらに必要があれば、また、相手方に対してのお尋ね等もしていこうと思います。そういった意味では、基本的な情報そのものは得られたかなと。また、そういう中で、限られてはございますが、五つの中でここは一定可能かなというような自治体もあるというような調査結果もございますので、そういったことを生かしてまいりたいというふうに思ってございます。
平山委員
最後にしますけれども、その件はこの件で、ちょっと率直な、きょうの報告書を読んでの疑問点だけ伺わせていただきましたので。
その上で、この大山商店街のLEDの事例がありましたよね。なるほどなと。中野区は、今、区道と私道の街路灯のLED化は今年度で完了すると。商店街のLEDは、幾つか進んでいるところはあるんですけれども、課題があるわけですよね。ちょっと直接の所管ではないのであれなんですけれども、これもカーボン・オフセットという考え方になるんだと、非常に興味を持ったので。今、東京都から5分の4の補助が出て、一時期、中野区がそれに10分の1を足したりして、商店街の街路灯のLED化の負担が10分の1ぐらいになるようにしましょうとかということを、この自民党さんとかうちのほうでお願いをしたりして、それが実現してできたころもあったりもして。ちょっと所管が違うのであれなんですけれども。やっぱり商店街の街路等のLED化も、23区の中でトップバッターというか、日本に誇るような街路灯のLED化事業を進めてきた中野区ですから、住民の方にとっては、これは、ああ、そうか、商店街なんだと、これは区の街路灯なんだってあまり区別がないわけですから、できればそういったところも進めばいいなというふうに思っているものですから、その前提で。板橋区と西友が一緒になってやられたというこの事例、この事例について、少し詳しく御説明いただくことは可能ですか。わかりますか。わからなかったら後で聞きます。わかったらお答えください。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
調査報告書の内容を見ますと、いわゆるオフセットする側は大山商店街の振興組合でございまして、そのクレジットを保有しているのが西友であったということでございます。この大山商店街のアーケード照明を電力消費の少ないLEDに更新するということで、西友からクレジットを取得したというものでございます。ちょっと、概要はそういうふうに書いてございますので、また後ほど、資料をごらんいただきたいと存じます。
平山委員
同じ区内であっても、カーボン・オフセットということが成り立つんだみたいな、大変おもしろい事例だなと思いましたし、中野区にあっても、取り組みとしては非常に参考にすべきことではないかなと思っているということをちゃんと議事録に残したくて質問しましたので、それだけです。ありがとうございました。
ひぐち委員
一つだけちょっとお聞きしたいんですけれども、そもそも里・まち連携というものがあって、カーボン・オフセットというものが成り立つというふうに理解していいんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
カーボン・オフセットそのものは、中野区でできない分のCO2の排出量削減をほかの場所で埋め合わせをするというものでございますので、考え方としては独立して成り立つというものでございます。中野区といたしましては、なかの里・まち連携事業の三つの柱の一つとして、環境交流というものを位置付けてございますので、私どもといたしましてはその中でカーボン・オフセット事業を展開してまいりたいというような考えでございます。
ひぐち委員
五つの市町村と連携をとっているということで、私の認識では、里・まち連携があって、その中からカーボン・オフセットを利用するんだというふうに思うんです。考えられるんです。ここにCO2の吸収証書を受領するというふうに書いてあります。これを受領すると、他の自治体と交流を図れるという話が、ここにもちょっとサイクルが出ていましたけれども、これはもうちょっと詳しく説明できますか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
資料の概要版の9ページのお話かと存じますけれども、基本にカーボン・オフセットがございます。中野区が減らせない分のCO2をどうするかということでございまして、それを連携自治体におけます森林を整備したり、植林をする中でのCO2の主に吸収といったものの価値、これに対する支援をいたしまして、そのかわりといたしまして、中野の努力によってこういったものが減りましたという証書をいただくというものでございます。そのこと自体は、一定の、何ていうんでしょうか、協定に基づく取引的なものでございますので、これ自体が人の交流を直接生むということではないと思います。ただ、私どもが今回提案を受けてございますスキームの中では、その森林整備・植林活動は、例えば相手方の森林組合等に委託をするというようにいたしました場合でも、実際に中野区民等が現地を訪れて、例えば植林活動を行うというような形で、直接には環境に貢献もし、またそこで宿泊をする、交通機関を使って行く、物を買う、人と人が出会うというような形での交流も図られていくという考え方でございますので、そういった意味でのスキーム全体の中で交流が行われるというふうに考えてございます。
ひぐち委員
ちょっとお答えが、私の感覚と変わっていたんですけれども。CO2の証書の受領というのがありました。これという何か利用方法というのが、CO2吸収証書の受領という、この受領した証書を受け取ると、何かほかの中野区以外の区とかそういうところとの交流とか交換とか、そういう目的で受領するということですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
ちょっと1枚しかなくて恐縮ですが、これはカーボン・オフセットの証明の証書の一つの例のコピーでございますけれども、こういったものを相手方の自治体、県が認証したものを受け取るということでございます。これによりまして、中野区が何らかの投資をしたりしたことの効果として、中野区のものとしてCO2の吸収量がふえたというか、排出量の削減につながったという中野区の努力、それが公的に一定認証されるというものでございます。
ひぐち委員
受領いたしました、その受領したものをどこかほかの区に、そのやりとりの交換をするとか、そういうことができるというふうには全然考えがないんですか。その証書をもらっただけ、証明書をもらっただけでおしまいになってしまうということですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
これは、私どもの行った努力によって、場所は違いますけれども、CO2の削減が図られたということを証明するものでございまして、それは中野区において完結をしていると。相手方と中野区で完結をしたというものでございます。
ひぐち委員
いや、ここにサイクルの絵が出ていましたので、このサイクルが、ほかの区との連携というのが、またさらに、証書をもらった中でやりとりをしたり、交流をしたり、そういう意味が含まれているのかなとちょっと思ったんですよ。この9ページに丸い円が書いてありますよね。この円というのは、その証書を受領いたしました、何万トンのカーボン・オフセットをしました、その何万トンの中から足りない分はほかのところから受領いたしましょうとか、それから、そのやりとりした内容の交流とか、そういうことに使うという目的なのかなというふうに思ったんですが、そういう目的ではないということですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
これ自体は、カーボン・オフセットということが確かに行われたということを、一定公的に証明していただくというものでございますので、他区とのやりとり……。中野区はこういうことをしましたよということは言えますけれども……。
ひぐち委員
だから、それを利用するという方法があるのかということなんです。そこでもう、もらいましただけでおしまいなのかということなんです。それをちょっと聞きたいんです。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
基本的な考え方といたしましては、もらったことで終わるということでございます。
ひぐち委員
何かもったいないような気がするんですよね。せっかくそうやって証書をいただきました、中野はこうやりました、例えば板橋区はこうやったら何万トンの削減ができました、これをもとにいろいろな交流ができたり、いろいろな方法を研究したり、そういう何か組織づくりができて、さらにその里・まち連携とのつながりを深めるということが何かできないかなと、そういうふうに思ったんですけれども、ちょっと違うんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
ちょっと仮定のお話になりますが、例えばある自治体と23区の複数が連携をしてカーボン・オフセットを行ったというのが仮にあるとすれば、それを通じて、例えば中野区と23区の中のどこかの区が何らかの提携をするというようなイメージであれば、そういったことは、考え方としては可能かとは思いますけれども、これ自体をもって、何かほかの区とどうということではないというふうには思ってございます。
林委員
まず、3ページの表の下のほうに参加型というものがあって、14件で、そこの備考に「旅行の移動に伴う排出量を植林してオフセットする」というのがあるんです。となると、この7ページに行くと、例えば中野区から新幹線などで、車などで5時間とか、2時間、3時間というと、CO2をどれだけ排出するのかなというのは、きちんとわかっていらっしゃって、出したのをオフセットして、なおかつ中野区のCO2をオフにする、そういうような考えなんですか。これで出ているCO2はなしで、行った植林で出たものだけという考えなんですか。ちょっとそこら辺は、どういう考え方で、この区民参加型のものを考えているのかという、その基本的なことを伺います。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
委員おっしゃるとおり、例えば中野区民の方がどこかの連携自治体に行けば、そのことによりましてCO2は出ると、それは当然そうでございます。そのCO2がどれぐらいの量かということについて、今ちょっと、私が直ちに資料を持っているわけではございませんけれども、カーボン・オフセットの基本的な考え方といたしましては、中野区内で出たCO2について、基本的に中野区は責任を持っているということでございますので、旅行先で出たCO2に直接、その削減云々ということではございませんので、中野区内で出ているものについて、他の場所での吸収・削減――を減らせというものとの価値を交換すると、埋め合わせするというような……。
林委員
確認なんですけれども、中野区は中野区のCO2のことだけ考えて、ほかの移動のことに関しては考えないということなんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
そういったことを申し上げているわけではございませんで、地球規模で、国家の規模において、全員で行っていくというものでございます。ただ、私どもの自治体としての、一定責任を負う範囲は、基本的には中野区内というようなことでございます。もちろんその啓発の中で、中野区民の方がほかの地域にお出かけになった際に、ガソリンを節約するですとか、自転車で行くとか、そういったことは当然あろうかと思いますけれども、このカーボン・オフセットといたしましては、そのCO2は他の自治体で排出されたCO2ということでございますので、概念的にはそう分かれるというふうには思ってございます。
林委員
だから、車を新幹線にしたりとか、みんなでバスで行くとどれだけとか、やっぱりそういうことなんかを考えながら、区民の方にも、やはり参加する区民の人もそういう考えで、自分が移動することでCO2出しているなって考える方もいらっしゃると思うんです。そのことに対して、やはり中野区としてもきちんとした考えで、納得していただくような形にしなければいけないなと思いましたので、今は概要なので、今後そういうところもきちんと、ほかの自治体の例なども見てしていただきたいなというのが一つ。要望です。
あともう一つなんですけれども、資金提供型のことで、多分、新宿区なんかがされている植林など森林整備にかかる費用を区が負担というのも考えていらっしゃるというお話だったと思うんですけれども、この新宿区の事業内容で、調べられているから数字とか持っていると思うんですが、新宿区は、例えば1トンとかのCO2を削減するために一体どれぐらいの整備費用を負担したか、そういうことは押さえられているんでしょうか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
新宿区の調査をした資料を見ますと、新宿区は三つの自治体で行っているわけでございますが、例えば伊那市での森林整備に、全体といたしましては2,800万円ほどの森林整備、間伐といったお金をかけたという実績を聞いてございます。
それから、それに対しますCO2の削減量といたしまして認証されたものは、伊那市ですので、長野県ということでございますが、平成21年度に130トンということでございます。
林委員
すみません、伊那市の例一つだけになっているんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
沼田市の例が書いてございます。平成22年度に、歳出といたしまして689万円をかけて植林をしたというものでございます。それに対します群馬県の認証は、平成22年度、CO2を19.43トンでございます。
林委員
沼田市は何年にされているんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
今、平成22年度のもので申し上げました。
林委員
ありがとうございます。やはり環境問題はお金もかかることだと思いますので、中野区の今の財政状況なども考えながら、今後進めていただきたいなと思います。要望です。
むとう委員
今の林委員の質問のとおりなんですけれども、多分そちらはデータを持っていると思うんですが、この4ページに書いてある他自治体のオフセットの先行事例一覧があるんだけれども、これはやっぱり、このことに幾らかけてどれだけできたかというものも全部、表の中に書いていないと、本当にどれが効果的なのかというのがわからないわけです。事業概要だけでは、内容だけでは。やっぱりそういう丁寧な、そちらはお持ちなんだと思うんですけれども、500万円もかけた調査なんですから。そのことまで含めた、まず私たちに概要をまず出してほしかったということで、機会があれば出していただきたいというふうに要望したいと思います。なぜ今回概要の部分に、そこまでの情報を私たちに提供されなかったのか、そこは何か理由があるんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
特に意図して出さなかったというつもりはございませんけれども、この調査報告書はこういった厚さのあるものでございまして、かなり詳細なものでございます。その中には、確かに各事業で幾ら使われたのかという決算数値や、それに対して各県がどういったCO2削減量を認証したかということも一定書いてございます。そういったものをまとめたものということでございまして、そういった中では、要点を載せたということで、私どもは考えてございます。
むとう委員
これからどういう方法を参考にどう取り組んでいくかというところでは、やっぱり費用対効果というところまで教えていただかないと、なかなか判断しにくいかなというふうに感じました。
それから、7ページのところの資源のまとめのところで、そちらが調査された文言のところで、平山委員もおっしゃっておりましたけれども、例えば喜多方市の候補地のところでは、「活用できる」「可能である」とかというふうに言い切っている部分と、それからみなかみ町などでは、「できれば最適である」とかと書いてあるんですけれども、これは自治体とのヒアリングなどもして調査結果をまとめたと思うんですが、これはヒアリングの違いがあるんでしょうか。おわかりですか。喜多方市だと、「活用できる」と言い切っているんです、「可能である」と。これは、多分、自治体との確認の上でこういう表現になっているかと思うんです。ところが、みなかみ町などでは、「活動ができれば最適である」と、「できれば」という条件が書いてあって、できるのかできないのかというところまでは、ヒアリングの中ではまだそこまでは至らなかったということなのでしょうか。ヒアリングの中で、自治体によってレベル差があったということなのか、どういうことなのでしょうか。
これは、みなかみ町のところで、旧村営の牧場があったと、跡地の利用が決まっていないから、ここがこういうことができれば最適であるというふうに書いてあるんだけれども、この可能性については、みなかみ町とはどういう段階、どこまでわかっているのでしょうか。全くできないかどうかという、可能性もない中で、できれば最適だよねと言っているだけの報告なのかどうなのか、そこのところを詳しく教えてください。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
今回は、まず公開された情報に基づきまして調査が行われ、その内容につきまして相手方の自治体の担当者に聞き取りを行ったということでございます。このまとめ方、相手方の言ったことを基本的にはまとめたということでございますので、それが内容というふうに考えてございます。
その中で、委員がおっしゃっているのは、例えばみなかみ町につきましては、「広大な跡地があり、体験交流を図りながら森にもどす活動ができれば最適である」というところについて、この言い方がそのとおりなのかということでしょうか。
むとう委員
「できれば最適である」という調査は、ここで終わってしまっているわけですよね。できるかできないかの可能性がどうなのかというところがわからないという意味です。それに比べて、喜多方市のところでは、「活用できる」「可能である」と、こう言い切ったところまで調査されての結果なんですけれども、みなかみ町については、「できれば最適である」ということは、できない可能性が山ほどある中でできたらいいねというところで調査が終わっているということなんでしょうか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
このみなかみ町の聞き取りの部分でございますけれども、「活動ができれば最適である」の読み取り方ということかと存じますけれども、相手方の自治体としては、やりたいという意味合いでおっしゃったというふうな理解でございます。
むとう委員
では、よかったかと思います。相手方の自治体が、中野区がそうしたいと言えばできる可能性があると、そういうことだということであるならば、それはよかったというふうに思いました。
それから、また3ページに戻りますけれども、そもそもこの調査の結果を踏まえて、中野区としては、資金提供型で、その中でも協定型がいいのではないかという判断だったというところからの御説明だったんですけれども、そのほかのところよりもこちらがいいとした理由はどこらあたりだったのか、その御説明がなかったので教えてください。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
これ自体は調査報告の結果であり、提案ということでございます。この特定者間完結型カーボン・オフセットの類型という3ページの表かと思いますけれども、まず、今回、この表でごらんいただきますと、資金提供型、参加型の分類がございますが、地方自治体が主体となるものにつきましては、一定限られてございます。真ん中あたりの資金提供者・参加者という部分がございますが、その中で地方自治体、つまり中野区がここに入るわけでございますが、それに入るものというのは基本的には協定型ということでございます。それから、吸収活動を実施するという欄がございますが、これも相手方が地方自治体ということで、連携自治体ということでございますので、基本的には、こういった類型をさまざま調査してみれば、自治体同士で行うということになると、基本的にはこういうタイプがこれまでは実施されているというふうなことであろうかと思っております。
むとう委員
それからなんですけれども、やはり先ほどの林委員の質問のところで、私もちょっとこだわるんですけれども、移動に伴うCO2を出してしまうというところが、やっぱりすごく気になるわけです。先ほどの御説明だと、それはちょっと考えないみたいな。この排出地が中野ではなくて移動だから、移動する空間の自治体のところにCO2をばらまいていくということになるわけだから、そこは加味しないような御説明だったんだけれども、これから具体的に、どことどういうふうに事業を進めていくのかというところに検討が進む段階の中では、きちんと、中野区民があちらに行って実際に体験しながら交流することもこの事業の一つに組み込んでいる以上は、その移動に伴うCO2の排出についてもしっかり考えた上で、個人的に、それはここの分野ではないかとは思いますけれども、どうやって移動していく、具体的な交流体験にしていくのかとか、1人ずつが車に乗って移動するのはだめだよとか、そういうことも、移動手段のことも踏まえて、そこでもCO2の排出を少なくするようなこともきちんと加味したこれからのプログラムをしっかりつくっていってほしいというふうに思っていますので、そこはそういう形で、そこのところは考えないのではなくて、考えていただきたいということを要望しておきたいというふうに思います。
それから、やはり先ほど――ごめんなさい、皆さんの質問のところをとってしまって申しわけないんですけれども――せっかくカーボン・オフセットをこれから実施して、認証をいただくわけですけれども、やっぱり各自治体間で、今回はお金をかけて調査をして先行事例というものがあるわけだけれども、今後、やっぱり中野区もこの事業をしていく中で、せめて、23区内でも同じような取り組みが進んでいくんだろうというふうに思いますので、中野区はこのことにこれたけお金をかけてこれだけの成果が出たよとか、やっぱり他の22区でも、これだけお金をかけてこれだけの効果が出たよというのは、その担当レベルでしっかり情報交換をしながら、効果的なことを考えていってほしいと思うんです。中野は里・まち連携ということを主眼に置かれているから、そこの自治体とのことしか考えていないわけだけれども、そこの枠を超えても、今後はしっかりCO2削減については取り組んでいかなければいけないことだと私は思うので、他の22区のことも、しっかり課長会レベルのようなところで、このことについても、他自治体の取り組みをしっかり情報を交換しつつ聞き置いて、中野区も今後は、この五つのところだけと里・まち連携しているからここだけとやるんだということだけではなくて、連携、交流を含めない部分の中でも、やっぱりカーボン・オフセットというものをもうちょっと視野を広げて検討していってほしいなということも要望しておきたいと思いますが、私の要望について何かお答えがあれば、お答えください。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
委員、御指摘のとおりでございまして、当然、私ども自治体間、一定の競争はございますが、情報交換していくということは当然でございます。また、二酸化炭素の排出削減というのは、全ての自治体が共同して取り組むべき内容でございますので、こういった今回の調査に当たりましても、もちろん私どもといたしまして、昨年度、新宿区役所から一定の情報を得たということは、それは事実でございます。
私は、先ほどCO2――今回のカーボン・オフセットの枠組みはこうですということをちょっと申し上げたつもりなんですが、当然この事業が行われる中での移動におけるCO2をどうするかということは、それとは別ではございますが、中野区の取り組みとしては当然考えていくべき要素でございますので、私の答弁がそういったつもりではちょっとございませんでしたので、当然そのように、委員おっしゃるとおりだというふうに思ってございます。
浦野委員
何点かお聞きしたいんですけれども、今後、これを今年度検討する中で、今回の調査結果をもとに自治体を選定していくと思うんですけれども、これは、例えば新宿区のように複数になるのか、それとも今回調査された中身も踏まえて一つに絞っていくのか、そのあたりはいかがでしょうか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
一つに絞っていくというような考え方は特に持ってございませんが、順次、まず一つを始め、その後、順次拡大していくというような検討を進めるというふうに思ってございます。
浦野委員
わかりました。
それで、先ほど平山委員の質疑の中で、この事業をするに当たって削減するCO2の排出量の目標というのは、まだ現時点では定まっていないということだったんですけれども、これはやっぱりきちんと定めて、それに見合うものを当然していくことが大事だと思うんですが、これは今年度のこの検討の中でもちろん定めていくものだと思うんですけれども、これはこのスケジュールの中でいくと、もちろん定めることになると思うということでよろしいですか。現時点では定まっていないけれども、今年度のこのスケジュールの中できちんと、そこは定めていくということでよろしいですか。確認です。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
私どもといたしましては、CO2削減の目標というものがあるわけでございますが、このカーボン・オフセットで削減していく量、それは多いほうがいいにこしたことはございませんが、相手方があることでございますので、相手方の自治体の選定や、その実際のフィールドになる場所、これは候補地を選定していく中での現実的なものを含めまして、そういった目標もしたいというふうに思ってございます。
浦野委員
もちろん相手があることですけれども、区としてどれだけ減らしていくのかということはきちんと、相手方をもちろん踏まえてですけれども、持つことが大事だと思いますので、その辺をしっかり定めていただくように要望しておきたいと思います。
最後に1点、やはりこの環境問題というのは、事業者とか自治体だけではなくて、区民がどう参加するかということも非常に大事だと思っているんですけれども、この最後の10ページの検討の中の(2)の黒丸の3番目のところで、区民が日常生活の中で協力できる仕組みというものも、この事業スキームの確立の中に項目として挙げられているんですが、先ほどあった区民が移動する場合のCO2排出というものもここに、協力できる仕組みというところにあるのかもしれないですけれども、具体的にこのあたり、やっぱりこの区民参加というものが非常に大事だと思うんですが、現時点で、区民の方に、この日常生活の中で協力していってもらうというところは、どのようなことを考えていらっしゃるんでしょうか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
私ども、なかのエコポイント制度というものを持ってございますので、何らかこれに絡める形で、現地に赴かない区民の皆様もカーボン・オフセットに貢献していただけるという仕組みを考えたいということでございます。今、この議会で御答弁する中でこうですと、こんなイメージだということにつきましては、ちょっと現時点ではまだ定まってございません。
浦野委員
わかりました。ぜひ、今、報告があったところ、先ほどの目標の数値を定めることもそうですし、この区民の方の協力、理解をどれだけ得られていきながらというところが、すごく大事になってくると思いますので、そのあたりにぜひ重点を置いていっていただきたいと思っております。これは要望です。
平山委員
すみません、最後に一つだけ。移動はよくあるじゃないですか。アウトレットパークに行くと、電車で行ったら、何かポイントをもらえたりするんですよ。そういうようなこともいろいろ考えていらっしゃるのではないかなと思うんですが、まだ言えないんですよね。エコポイントって、そういう活用の仕方とか、いろいろな活用の仕方があると思うので、そういう証明する手だてがあると、結構お得というと、参加する側も、やっぱり何か、きょうは1日、CO2削減に貢献したなという気分に僕もなったりもしたので、そういうこともぜひ考えていただきながらなんですが、一つだけ確認です。いわゆる市場に流通しているものを買い取る場合と、今回のような資金提供の形でやる場合と、このCO2の削減量に――トン当たりなのかキロ当たりなのかわかりませんけれども――にかかる単価って、どちらのほうがどれぐらい違うというようなそういう数字、具体的ではなくてもいいですけれども、例えばこっちのほうがこれぐらい多いとかというのは把握していらっしゃるんですか。
鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)
今回の基礎調査の中で、世界で流通しておりますクレジットや、先ほど申し上げましたJ-VERといいます環境省が認証したものの市場の価格といったものがどれぐらいかといったことについては調査をしてございますが、今回のような特定者間で行うようなものについての費用対効果というんでしょうか、それについては、先ほど新宿区の例を申し上げたような形でございます。ただ、市場取引のものは、端的に言えばお金で解決をするというものでございます。私どものものは、里・まち交流、環境交流というものを一環として考えるものでございますので、当然費用対効果は考えるべきことではございますが、一つの参考かなというふうには思ってございます。
平山委員
そういったことも考えられたほうがいいと思うんです。私は、単純に買い取るだけのほうが安いと思っているんです。そのCO2を、例えばある一定量買い取る単価が、市場流通のものを買い取るのが安いにもかかわらず、でも、事業としては私はこちらのほうがすばらしいと思うんです。だって、少々お金がかかったとしても、区民の皆様が実感できるわけですもん。あそこの森が、どんどん木が植わっていって、森林がきれいになっていった、間伐材がとられていった等々ということは、やっぱり目に見えてわかるわけだし、それに参加をしましょうということなので。ただ、その貴重な税金をみたいな御質問もあったりもしていますから、そこら辺の部分はきちんと把握をされた上で、今回の事業についてはこうだということを認識をしていらっしゃったほうがよろしいかなというふうに思いましたので、あえて伺ってみただけですので、お答えは結構です。
委員長
他にいかがでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告については終了いたします。
次に、2番目、その他に入ります。
ございますか。
上村区民サービス管理部副参事(区民サービス担当)
区民サービス担当のほうから口頭で報告させていただきます。
ロビーコンサートの開催について情報提供させていただきます。本年度は2回予定しておりますけれども、5月30日(木曜日)12時15分から30分程度、1階ロビーで行う予定でございますので、お立ち寄りいただければと思います。今回は、クラリネット四重奏を予定しております。
委員長
ただいまの報告に対して質疑ございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告については終了いたします。
他にございますか。
田中区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当)
本年3月26日から4月2日の間でございますが、この間、全国的に住基ネットシステムの障害が発生しました。その件につきまして、口頭で御報告をさせていただきます。
内容につきましては、住基ネットを運営してございます財団法人地方自治情報センターというところから配付された住基ネットシステムのプログラムにミスがございまして、中野区の住基ネットシステムは正常に稼働していたわけでございますけれども、影響を受けた231の区市町村との住基ネットの連携ができないというような状況がございました。
中野区での影響につきましては、その住基ネットを連携できない231の区市町村から中野区へ、住基カードを利用した特例転入届というものがございますけれども、それを行ったものが、前住地からの転出証明書がなかったために、当日の転入手続きができなかったというものが2件ございました。この方たちは、その場ですぐ住民票とかの交付が必要なかったということで、翌日以降にこの2件につきましては転出証明書を確認の上、転入手続きを行ってございます。
御報告は以上でございます。
委員長
本報告に対していかがでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、終了いたします。
次に移ります。何かございますか。
高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)
1件、口頭報告をさせていただきます。
ペットボトル破砕回収機の利用促進普及キャンペーンの実施について、口頭にて御報告申し上げます。
現在、区内10カ所に設置しておりますペットボトル破砕回収機でございますが、今月1日からのポイント制度導入に当たりまして、利用促進普及のためのキャンペーンを実施いたしました。今月1日から7日までの1週間、破砕回収機を設置しております各店舗の店頭にて、御来店、御通行中の方へ、新たに開始しましたポイント制度の御案内とともに、破砕回収機の御利用の呼びかけを行いました。このキャンペーン期間中で、全体で1万1,751人の方に回収機を御利用いただきまして、全体で4万2,976本のペットボトルを回収することができました。今後もより一層御利用いただけるよう、精いっぱい取り組んでまいりたいと考えております。
本件に関する報告は以上です。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。
平山委員
一つだけ。区民の方が、中野区はこの4月から変わったんですよねということで、あまりちゃんと理解をしていらっしゃらないんです、正確に。なので、町会・自治会を通してになるかもしれないんですが、丁寧に情報をお伝えいただければなと思っていますので、よろしくお願いします。
高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)
今回のポイント制度の開始に当たりまして一定の周知はしたところでございますが、今、委員、御案内のPR、周知につきましては、引き続き徹底、普及に当たりたいというふうに考えております。
むとう委員
すみません、私、残念ながら、その期間、スーパーのところに行っていなくて、キャンペーンを見ていなくて申しわけないんですけれども、具体的にはどのようなキャンペーンをなさったんでしょうか。
高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)
具体的には、こうしたオリジナルのポイントカードがございます。これ以外にも、Suica、PASMO、交通系のカードでも御利用は可能なんですが、こういったカードを配付しまして、制度の御案内、かつ、すぐ近くに回収機がございますので、実機での実演ということで、御利用を広く呼びかけたというところで、区民の皆さんの関心も非常に高かったというふうに考えております。
むとう委員
御苦労さまでした。担当の職員は、一つの箇所に何人ぐらいずつで張りついてなさったんですか。
高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)
基本的には、各会場1名配置しました。かつ、設置運営の委託業者のほうも、そこに一緒に配置してPRに当たったと。共同してPRに当たりました。
委員長
他にいかがでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告については終了いたします。
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で所管事項の報告は終了いたします。
その他に入ります。
各委員、理事者から何か発言はありますか。
平山委員
いつだったかな、中野坂上のほうで大きな清掃車の事故があったというふうに聞いたんですが、その件について、もしおわかりになれば教えていただけますか。
杉本清掃事務所長
すみません。日付が、今資料を持ってございませんで、はっきりとしたところは申し上げられないんですけれども、一般廃棄物の許可業者の車両が中野坂上の練馬方面から南台の方向に、新宿方面といいますか、渋谷方面に向かって走行していたところ、Uターンを行ったと、その際に、緊急出動の車両の白バイと接触をしたというふうに把握をしてございます。
高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)
補足させていただきます。日付は、4月17日でございます。発生時刻は、午前9時半。事故現場は、山手通り東中野二丁目付近でございます。それ以外の事実関係は、今、清掃事務所長から申し上げたとおりです。
委員長
他にいかがでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、この件については終了します。
次に、次回の日程の協議をしたいと思います。
暫時休憩いたします。
(午前11時24分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時25分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回は第2回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から連絡させていただきたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時25分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時27分)
本日予定した日程は全て終了しますが、委員、理事者から発言ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で区民委員会を散会いたします。
(午前11時27分)