平成21年10月05日中野区議会決算特別委員会文教分科会
平成21年10月05日中野区議会決算特別委員会文教分科会の会議録
平成21年10月05日決算特別委員会文教分科会 中野区議会文教分科会〔平成21年10月5日〕

文教分科会会議記録

○開会日 平成21年10月5日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後3時35分

○出席委員(8名)
 来住 和行主査
 ひぐち 和正副主査
 山口 かおり委員
 南 かつひこ委員
 のづ 恵子委員
 吉原 宏委員
 やながわ 妙子委員
 篠 国昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育委員会事務局次長 田辺 裕子
 教育委員会事務局参事(教育経営担当) 合川 昭
 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 吉村 恒治
 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 寺嶋 誠一郎
 教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
 教育委員会事務局副参事(生涯学習担当) 飯塚 太郎
 教育委員会事務局中央図書館長 小谷松 弘市
 子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 浅野 昭
 子ども家庭部副参事(中部地域子ども家庭支援センター担当、
           南部地域子ども家庭支援センター担当) 天野 秀幸
 子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当、
           鷺宮地域子ども家庭支援センター担当) 波多江 貴代美
 子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長 白土 純

○事務局職員
 書記 荒井 勉
 書記 竹内 賢三

○主査署名

審査日程
○議題
 認定第1号 平成20年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 定足数に達しましたので、文教分科会を開会いたします。

(午後1時01分)

 認定第1号、平成20年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。(資料1)
 審査の進め方について協議したいので、分科会を暫時休憩いたします。

(午後1時01分)

主査
 それでは、再開いたします。

(午後1時02分)

 ただいま御協議いただきましたとおり、1日目の本日は一般会計歳出の教育費及び区民生活費についての質疑、2日目は子ども家庭費と歳入について質疑を行います。3日目は意見の取りまとめを行いたいと思います。
 また、審査の方法は、歳出については決算説明書の見開きページごとに質疑を行い、歳入については歳入補助資料にて一括して質疑を行いたいと思います。このような進め方で審査を行うことに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、そのように進めます。なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろに休憩を入れたいと思いますので、御協力をお願いします。
 それでは質疑に入りますが、人件費については、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給及び職員旅費が当分科会の分担分になりますので、御承知おき願いします。また、質疑を行う際には、事務事業名や事業メニュー、資料のページ等を言ってから質疑をお願いします。
 それでは、教育費、402ページから入ります。402と403という形でお開きいただいて、見開きページごとに行います。402、403ページ、御質疑ございませんか。
やながわ委員
 402ページの学校地域連携の3番目、地域連携事業調整というところで執行率4.0%ということなんですが、まず初めに、地域連携事業って何の事業なのか。ごめんなさい。初めての文教委員なので少し基本的なことがわかっていないので、教えていただければと思います。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 まず、地域連携と申しますのは、平成19年度から組織としてつくられたものでございます。これにはやはり学校というもの、学習ですね。円滑な学校教育のためには、やはり地域の中での学校ということで、地域の方の協力連携が必要だろうということでつくられました。具体的には、従来生涯学習分野にありました学校開放事業を平成19年度から学校教育分野に移管しました。それから、ここでも出ていますとおり、学校支援ボランティアというような制度をここの学校地域連携というところを中心にして、制度なり仕組みをつくっていこうということで始められたものでございます。
やながわ委員
 平成19年、学校開放事業が主な事業で、この学校支援ボランティアの費用弁償が全額未執行だったと。そもそも組織が変わって学校教育分野に来て、ここを見ると事業を何もしていないということになるんですが、執行したのは印刷代6万円ということで、どんな手だてを講じたのでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 地域連携の大きなところで、学校開放事業につきましては、次のページも含めまして、従来どおりやっているところですが、お尋ねのここの学校支援ボランティアのところが新しい事業ということでございます。学校支援ボランティアと申しますのは、さまざまな学校教育の中で、例えば学習支援とか、あるいは安全のための見守り支援とか、あるいは学校の設備、例えば飼育小屋が壊れたときに、地域の方の御協力で直してもらうとか、さまざまな目的を持って地域の中での学校、地域の中で生かされる学校というものを求めたところです。
 ただ、新しい仕組みでございまして、平成19年度から検討はしておりました。平成20年度予算にも新たに、学校ではボランティアというのは現在でも行われておりますけれども、それをすべての学校で行えるように、またそれを円滑に行えるように支援しようというもので、例えば保険料とか、あるいは何か実費ですね。遠足に行って水族館に行ったときの入館料等、学校支援ボランティアの方に報酬はないんですが、そういう実費、せめて実費は弁償しようということで予算化されたところでございます。
やながわ委員
 だから、使われなかったのはどうしてですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 その仕組み、すべての学校で実現する仕組みというものを19年度、さらに20年度において検討したところでございます。しかしながら、この仕組みの内容につきまして、議会をはじめ、十分に御理解をいただけないということで、まだその仕組みができ上がらなかったと。したがいまして、20年度決算でいいますと、この事業の執行ができなかったということでございます。申しわけありませんでした。
やながわ委員
 これは21年度も同じように掲げているんですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 この制度は必要だというふうに考えてございますので、21年度も同様に費用弁償、あるいは保険料について予算計上をさせていただいております。
やながわ委員
 何となくまだ私もはっきりつかんでいないから言いにくいんですが、19年度検討して、そして20年度予算を立て、そして多分印刷して、これが本当に回っているのかどうかわかりませんが、確かに学校支援ボランティアってすごく大事だと私も思うんですね。やっぱり動きがないということは、その手だてというか、学校の現場にも伝わっていなければ、こういう支援していただく方にも伝わっていなければ、実際いろいろ学校の現場の中にやってくださっている人ってたくさんいると思うんですね。私は、こういう学校の中で、言ってみれば地域の教育力というんですか。そういう人たちがこの実質かかった費用に関してはお支払いしましょうということなんだと。これからキッズ・プラザも含めて、ますます学校の中での地域の方々の力をいただかなくちゃいけないし、またいただけるような本当に開放された地域の学校、みんなで子どもたちを育てていくんだという、私は多分この辺に視点があるんじゃないかなと思うんです。
 ただ、19年度検討されて、20年度全く手がつけられなかったと。21年度はわかりませんが、どこにどういうふうに力を入れたらこうした動きが、いきなり事業執行、この予算が全部使えるようになるというのは、ちょっと時間がかかると思うんですよ、こういう事業ってね。地域の方々を巻き込んでの事業ですから、でも、これは20年度は何もしなかったんだなというふうに、これはそういう結果として出てきているわけなんで、この辺のできなかった理由、そしてどこに力を入れなきゃいけないのか。むしろ学校の先生たち、校長先生を含めて知っているのかなと。88万円だから、各校にしてみれば本当にわずかなんだろうなと思いますが、ただ、そこからやっぱり輪を広げていかなきゃいけないと思うので、この実態を、この20年度決算でこういうふうに出した以上、担当としてはどういうふうにこれからやろうとしているのか、ちょっとお聞かせください。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 御指摘のように、十分私どもの準備なり働きかけのために執行できなかったというのは申しわけなく思っています。やはり開かれた学校、あるいは地域の教育力ということを活用して、より学校教育の質を高めるという意味では、ぜひ必要なことであるというふうに考えてございます。なかなかうまく調整ができなかった原因の一つとして、画一的な一律の制度をつくろうとして、やはりそれぞれの学校、あるいは地域の実態がさまざまであったということが考えられます。そういった意味で、もう少し具体的に各学校、地域に働きかけるということなんですが、それにつけても、やはりきちんとした理念というものもまた同時に確立していかなければならないということで、現在検討会議ということがございまして、そこの中でも学校支援ボランティアについても検討はされるというふうに聞いてございます。そういったことも含めまして、より学校のそれぞれのニーズに即せるような、そういった形で働きかけをしていきたいというふうに考えてございます。
山口委員
 同じ事業なんですけれども、今言われたようにほとんど執行がないという状況で、現状、平成21年度、さらに増額して予算を組まれていますよね。今の利用状況というのはどのようになっているんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 計上させていただいたところで予想していたものは、学校支援ボランティア制度というものを利用して、保険料ないし実費をお支払いするということですが、その制度自体がスタートしてございませんので、執行は今のところしてございません。
山口委員
 今からまた22年度に向けて予算を組んでいく段階に入っていると思うんですけれども、やっぱり予算を組む上では実際にどういった需要なり活動状況があって、人の顔が一定見える形で組んでいくべきであるというふうに、もちろん理念が大切だということで必要性についてはおっしゃられているんですけれども、そういった意味では、もう少しやはり実態を把握された上で必要なものを組んでいくという形をしたほうがいいかと。また、同じような決算にならないようにというふうに思うんですが、見通しを持った予算編成という点ではどのようにお考えでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 22年度予算の編成につきましては、こういったようなことを踏まえまして、実態をより調査し、さらにはどういったような組み方、検討状況と予算の編成、そういったことを総合的に考えて、よりきちんと検討していきたいというふうに考えております。
のづ委員
 関連してなんですが、具体的に例えば地域のどこに呼びかけるか、呼びかけたとかということはあるんですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 平成19年度に検討した際に、今の次世代育成委員の方ですね。当時青少年委員の方の数名にその検討に入っていただいて、現実の地域の実態とか、そういったものをお聞きしているところでございます。具体的にその地域、あるいは町会とか、そういったところに働きかけるというところまでには制度の形がまとまりませんでしたので、具体的にそれらの地域の方々に現実に働きかけるということはいたしておりません。
のづ委員
 今、19年度は旧青少年委員の方ということで、じゃあ20年度は、昨年は途中からですよね、次世代育成委員さんができたのは。そこに働きかけるとか、例えば地区委員会のほうへ持っていって何ができるかとか、そういう聞き取りはされたんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 19年度の検討のときに当時の青少年委員の皆様から実態をお聞きしました。そこで、それに基づいて、検討会の報告書というのをつくりまして、骨格というものをつくったものでございます。その報告書に基づいて、実際につくっていった過程で、それがなかなか成案にならなかったということで、現実にはそれ以降の働きかけ、地区委員会とか、そういう働きかけはしてございません。
のづ委員
 働きかけをしていないということは、もう今21年度後半になるんですが、逆に、これから働きかけられて検討するというのはなかなか難しいものだと思うんですが、具体的なことは全く、21年度予算の執行を考えると早急に行わなければいけないんですが、その辺はどう思っていらっしゃいますか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 現在、先ほど申し上げましたとおり、これからの教育の検討会議の中で地域連携ということも議題にのっております。そういったところを含めまして、それらを受けて早急に仕組みというものを固め、それと同時に地域の方たちに何らかの働きかけをしていかなければなりませんと思いますので、そういった働きかけの方法も含めまして検討させていただきたいと思います。
のづ委員
 地域の団体というのは、逆に言うと、もうどこかというのをつかんでいらっしゃるんですか。というのは、私たち地域の中からそういう話が全く聞こえてこないのと、それからいろんな形でやっていらっしゃる方たちの、例えば地域の朗読の会とか、高齢者の方とかという、こういうところに働きかければいいんだという、そういう実態をある程度もうつかんでいらっしゃるということですね。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 その検討、19年度から20年度の検討のところでは、各学校でどのような形でどういうような団体の方にお手伝いをいただいているかというのは、一応は把握しているところでございます。ただ、基本的な仕組みの骨子というものが固まらないうちに、現実にお声をかけるということはなかなか難しかったところでございますので、現実には働きかけはしてございません。
のづ委員
 それでは、もうちょっと具体的にというか、地域のほうとしては、やりたいとか、学校でやるにはどうしたらいいかという声もあるんですが、この制度がきちっと逆に見えないので、勝手に交渉はできないという声もあるんですね。学校でやっているのをほかのところにまねて、学校の許可があればグループとしては入っていくというグループもあるんですけれども、その辺を今年度じゅうぐらいには、こういうところだという明確な文章として呼びかけをしたいという気持ちだけでも伝わってこないと、地域としても準備ができないというのはあると思います。要望として、その辺もよろしくお願いしたいんですが。
田辺教育委員会事務局次長
 この学校支援ボランティア制度につきましては、先ほど委員の方々から、その重要性というのは御認識をいただいているというふうに伺っておりますし、私たちも認識をしておりますし、また学校に、現在でも地域のいろんな方々がいろんな協力をしていただいている実態もよく存じております。ただ、19年、20年と検討はしてまいりましたが、先ほど副参事からもお話ししましたように、画一的なやり方では地域の実情に合わせたり、学校の実情に合わせたりしなければならないというようなこともありまして、そういうことではなかなか難しいのではないかということで、申しわけないんですけど、予算計上しましたけど、未執行という形で終わっております。
 現在の状況でございますけれども、当委員会でも御報告いたしましたように、これからの中野の教育の検討会議を現在設置しております。その中では、保・幼・小・中・高の縦の連携も検討していただいておりますけれども、地域の中には小学校も幼稚園も保育園も中学校もあって、同じ方々がそれぞれの学校に行っていただいているという状況もありますので、地域の横の連携もどうつくっていくかということを改めて検討会議で議論していただく予定になっております。ですので、この検討会議の結果を踏まえまして、区としてもやはり十分に時間をとりながら進めていきたいというふうに考えておりますので、申しわけありませんけれども、もうちょっと、今年度ということではなくて、来年度以降も含めて事務局の中で検討してまいりますので、御理解をいただければと思います。
篠委員
 どれがそれに当たるのかはちょっとわからないんですが、例えば、私のほうの地域では、地区委員会とか次世代育成委員でしょうか。メーンになった八中応援隊というのが中学校のほうにはあるんです。かなり学校と連携が密で、小学校の場合は、鷺宮は20年来の音読で日本をリードするような発祥の地ですので、要するに、ことぶき大学の出身者が子どもたちの音読を、金曜日でしたか、校長室の裏側に70人ぐらい並んで、10人近い方々がその音読を聞くというような会を間違いなく着実にやっているんですね。地域の力をうわっと、校長先生の発案なんでしょうかね。どうやったら地域の力を取り入れられるかというのは、中野区全体を一網打尽に網羅したようなシステムという形では、また町会か、また地区委員会かの話になる可能性が十分にある。ところが、八中なり鷺小なりが一生懸命やっている分野について、ぜひ地域の力が欲しいと校長先生発に対しては、地域は挙げて協力するという体制は意外につくりやすいんですよね。役所からおろしてくると、すぐ次世代育成委員だ、やれ地区委員会だ、全部一緒くたの考え方になる可能性が十分あるので、副参事がおっしゃられたようにいろんなケースがある。だけど、地域の力をどうやったらつくり出せるかというところからは目をそらさないという切り込みのように私は推測していたんですけど、そういうこととは一切関係ない話なんですか、これは。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 まさに、私どもねらっているところは、委員おっしゃるようなところなんですね。地域の方も学校を支援したい。学校も地域とかけ離れて存在はできないということで、その学校と地域を結びつける。しかも、ボランティアという形ですので、そういう意欲を持っていただかなきゃいけないし、学校のほうも感謝してそれを受け入れ活用していくということです。おっしゃるとおり、さまざまそれぞれの学校で、それこそ長い歴史を持ってやっていらっしゃるところで、どうも私どものこの制度化がうまくいかなかったことの一つは、やはりおっしゃるとおり、今までのものとの整合性がうまくとりにくかったということがございます。そういったところで地域の力、そして学校での働きかけということも十分に尊重した形で今後検討していきたいと考えております。
主査
 進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行します。404、405ページ、ございますか。
篠委員
 この相手が業者ということが十分想定できる委託というのがあるんですが、教育委員会がタッチしているんですか。それとも契約のほうに任せるんですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 さまざまな清掃委託とかのことでございますが、基本的に教育委員会が業者との契約をするということ。金額によってはもちろん区長契約というんでしょうか。財産管理分野が関係しますけれども、基本的に教育委員会が契約を結んで委託をお願いしているということでございます。
主査
 ほかに。進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行します。406、407ページ。よろしいですか。行きますよ。
 進行します。408、409ページ。
やながわ委員
 409ページの副読本と書いてありますね、この副読本というのは、今回1,660万円余出ているんですが、どんなものを副読本として購入し生徒たちに配付したのか。これは毎年違うんでしょうか。その辺のちょっと経緯がありましたら教えていただけますか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 まず、小学校でございますけれども、体育の副読本、これを各学年に、これも毎年になっております。それから道徳でございますが、これも全学年すべてのお子さんにということで、これも毎年になります。それから国語でございますが、「楽しい図書館」、それから「中野の子ら」という作文集でございますけれども、これを発行しております。それから社会科で「私達の中野」、これは振興会がつくっておりますけれども、あと「わたしたちの東京」という東京都の社会科の研究会がつくっているもの、それから入学のしおりということで、これも振興会がつくっているもの、それから福祉関係の本で「青空」というもの、それから20年度につきましては、学習指導要領の後期でございますので、それにかかわる指導書を出しております。中学校も同じく道徳の副読本、それから社会科が1年生だけでございますが、「我がまち中野」でございます。
やながわ委員
 これはどういうふうに、毎年どうしても渡さなきゃいけないのか。この副読本の選定ってどこでやるんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 まず体育と道徳でございますけれども、これは学校が決定するということになります。それから、決まったものでございますが、「楽しい図書館」とか「中野の子ら」は毎年改訂をしてございます。それから、社会科3年生で使う「私達の中野」も、これも部分改訂をしておりますので、これも教科書とほとんど扱いが同じでございます。3年生の場合、地域学習でございますので、教科書とは別に中野区の学習をするという意味でこれがございます。中学校も同じでございまして、道徳は各学校の選定、それから社会科の「我がまち中野」は1年生向けということで区がつくっております。
やながわ委員
 例えば、私は先だって一般質問のときに、がんの教育をということで提案したんですよね。国立第一中学校のがんの教育という授業を見に行ってきたんです。やっぱり今、二人に一人はがんになりますから、ここでも半分がんになるわけですね。というぐらい、3人に一人はがんでお亡くなりになるという、いわばがん大国ということで、やっぱり小さい、小学校高学年やあるいは中学生にがん教育をやらないといけないところになってきているんじゃないかなと思うんです。今回国の補正予算で、がん検診無料クーポン券を子宮頸がんと乳がんを渡しました。この子宮頸がんは二十歳から実際検診をやりなさいと。ただ、二十歳の女の子たちがやるのかなとこう思うと大変心配なところがあるんですね。なぜ検診しなきゃいけないのかとか、あるいは子宮頸がんがどういったところからそうなるのかということを年齢の低いうちにやっておかないと、頸がんの発症率というのはすごく早くなっているわけですね。頸がんってやっぱりウイルスですから、そういう感染の教育も、がん教育も含めて、こうした副読本も私は必要じゃないかなというふうに思っている一人なんですね。
 この間、医師会の懇談会があったときに、山田先生が教育委員でもありますので、先生、こういうのはどうなんでしょうかと。私はこういうふうに思っていますと言ったら、もう本当にそのとおりですと。なかなか副読本という、今こうやって聞いたんですが、従来大体決まっているものが多いのかなという、新たな本当に時代に合わせた、あるいはどうしてもそういうものを勉強して成長していかないと本当に恐ろしいことになるなという実態はかなり厳しいところまで来ているというふうにも伺っておりますので、この副読本の選定、あるいは考え方、時代だとかさまざまなことを考えて選んでいっていいのかとか、教育委員会としてもそうした視点も取り入れていくという、従来あるものだけではなくて、そういうふうなお考えがあるか。あるいはまたそれができるのかどうかちょっと聞かせてください。
喜名教育委員会事務局指導室長
 例えば、子宮頸がんにつきましてワクチンも開発されたというニュースもありましたので、そういう情報も子どもたちに伝えていかなければいけないというふうに思っておりますが、現在のところ、今ある、例えば保健体育ですとか、体育の副読本の中にはそのような内容はまだ盛り込まれておりません。あとは、区独自でつくっていくのか、または予防関係でそういう団体がリーフレットをつくっていろんな意味で出しておりますので、そういうものも活用できるのではないかなと思っております。
やながわ委員
 さまざまなところでいろんなことをやっておりますので、今回も検診のすすめなんて、中身が大変すばらしい、1冊100円ぐらいだって聞きましたけれど、それは成人がやったほうがいいのかなとも思いますが、本当に私は、そういった乳がんも若い人がなってくるし、特に子宮頸がんは若い女性がなるって、やっぱりなれば命を落としていくという、毎日7人の30代、40代の女性が亡くなっていくというこの現実もスピードアップされていくんじゃないかなというふうに思っていますので、正しい知識とかそういうのを吸収するために、今回この件も東京都議会の一般質問で我が党のほうから言っています。東京都の教育委員会は検討するというようなことを言っていましたので、あわせて、少し当区としてもそういった健康、それから命ということで対応していただければなと、要望しておきますので、よろしくお願いします。
篠委員
 副読本はあれですか。道徳と体育、各学校に何を任せているんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 選定でございます。
篠委員
 選定というのは、選択権を渡すから自由に買っていらっしゃいと、こういうことですか。それとも中野にモデルの本があって、その中から選べということなんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 道徳も体育も副読本を作成している会社が何社かずつございますので、その中から自分の学校に合ったもの、使いやすいものということで選定をお願いしております。
篠委員
 そうしましたら、我々はいわゆる教科書選定については、現場が選択権を持っているという形のシステムはつくっていないわけですから、教育委員会で参考にはしますよ。ですけど、現場に最終的に決定権を持たせるという流れとは反対の流れに、システムとして教育委員会で決定しますよね。しかしながら、副読本については、要するに自由だと。その学校で担当者が自由に選んでいいよと、こういう理解でよろしいんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 そのとおりでございます。
篠委員
 それで、お金は幾らでもあげるよということなんですか。いわゆる、このお金についても都から、あるいは国からの流れの中で回ってくるお金があるからやるんだという範疇のものだったのか、いやそうじゃない。これは大切な分野なんだから、中野区のお金を使ってでも道徳教育の副読本なり体育の副読本はするんだと。いわゆる国からの流れがなくなっちゃえばやめちゃうのか。いや、そうじゃないんだと。中野の発想においてこの金額が動いているのか。それはどっちですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 道徳は教科ではございませんので、文部科学省が検定をする教科書はございません。道徳の時間の主な資料としてこの副読本が使われますので、区としても大変重要な位置付けということで、お子さん方に行き渡るように、区のお金でお渡ししているということでございます。
篠委員
 いわゆる教育基本法の改正、教育三法の改正の中にもあるわけですが、民主党に政権が移りまして、補正予算の中から副読本の金額はなかったことにしようという報道が今朝あったんですけど、そういうことになったらやめちゃうのか。そうじゃないんだと。もう中野の教育にとってどうしても必要なんだから、どんな流れができようと進めるべき――ニーズはわかっています。公開講座で見事に道徳の授業を展開していますよね。中野区全体を挙げて。ああいう流れをとめちゃうんだということなのか。いや、微動だにしない流れの中に入っている一環の決算審査なんだということなのか、その辺を再度お聞きします。
喜名教育委員会事務局指導室長
 今まさに委員がおっしゃったとおりでございまして、区としてもこの道徳の時間、道徳教育は重要だということで、区のお金を使っているということでございます。自治体によっては個人負担にしているところもあるようでございますけれども、そうではなくて、この重要性からあくまでも予算が続く限りやっていくということでございます。
のづ委員
 もうちょっと下の人権尊重教育のことなんですけれども、この事業実績にある学校というのは指定校なんですか。それとも手挙げ式でやっているんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 これは手を挙げていただいて、東京都の指定ということでございます。
のづ委員
 その手挙げ方式は1校ずつという、そこは決まっているんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 このときは、昨年度は武蔵台小学校と中央中学校でございまして、東京都の人権教育尊重推進校ということで指定を受けてございます。
のづ委員
 ちなみに、重点的なタイトルみたいなのがわかったら教えていただけますか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 この事業の名前が人権尊重教育推進校というのが東京都の指定でございまして、歳入のほうにもございますけれども、都から全額出るお金でございます。
主査
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行します。410、411ページです。
吉原委員
 ちょっと教えていただきたいんですが、この前うちの北原ともあき議員が心の教育相談室について質疑したと思うんですが、411ページなのか、413ページなのか、どちらのほうに当たりますか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 まず、411ページに心の教室相談員謝礼というのがございます。これが各学校に配置しております心の教室相談員さんの謝礼でございます。413ページにございます教育相談員というのは、これは教育センターの教育相談員ということでございます。
吉原委員
 わかりました。そうなりますと、411ページでいいんですね。もう1回、北原ともあき議員が質問したことをちょっと整理してお聞きしたいんですが、心の教育相談員謝礼、謝礼金ということなんですが、ここの金額が、謝礼一人に対して1時間8,000円という話を伺っているんですが、その辺はどうなんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 心の教室相談員でございますけれども、1時間当たり1,000円ということでございまして、1日4時間勤務です。こちらは特に資格要件がございませんので、こういう金額になってございます。
吉原委員
 誤認がありました。すみませんでした。1時間1,000円ですね。1週間に1回相談をして1回の単位が4時間ということらしいんですが、その辺はどうなんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 心の教室、いわゆる教育相談室には心の教育相談員さん、それからスクールカウンセラー2名が、日にちは違いますけれども、配置されています。心の教室相談員は小学校週2回、中学校週3回でございます。スクールカウンセラーはすべての中学校に週1回ということでございます。
吉原委員
 その相談されている内容の主なことというのは、どういう内容が多いんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 スクールカウンセラーということでよろしいでしょうか。一番多いのは話し相手というところが一番多くございます。それからその後ということでは……
主査
 資料が出されていませんでしたか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 失礼しました。42の資料でございます。多いのが、話し相手が全体の32%、不登校が19%、そのほかの情緒不安定とか発達障害ということで6%、あと家庭、家族の問題、友人問題ということでございます。
南委員
 この相談室なんですけれども、これはいじめの問題とかもやはり相談があるんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 そのとおりでございます。
南委員
 いじめに関する現在の実態をどのように把握されているのか、ふえているのか、減っているのかですね。そういったあたりはどうでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 まず、いじめの件数でございますけれども、19年度小学校54件、20年度が113件ということで倍増しています。これは実は件数がふえたということよりも、学校がかなり詳細に見て、これはいじめであるというふうに認識して対応したという数字でございます。中学校でございますが、19年度が46件、20年度は37件でございます。20年度に区の独自のいじめの調査をしておりますので、この成果ということが言えるかと思います。
南委員
 当然いじめに関しては、なかなか本人にとっては相談がしづらいということがあって、潜在的なそういういじめを、教員なり、またこういった教育相談員の方々が事前に察知しながら話を引き出していくということが非常に大切だと思うんですけど、そういったあたりの工夫といいますか、どのような体制をとられているんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 先ほどお話ししましたように、心の教室相談員さんということで、中学校週3回、それから小学校週2回、それからスクールカウンセラーも入れてございますけれども、やはり最初にお話ししましたように、話し相手というのが一番多いというのが、実はこういう中で相談には至らないんだけれども、ちょっと気になっていることを話をしたりという環境をつくっていくということがとても大事であります。また、教員には、なかなか担任には言えないようなことが何げない会話の中で出てくるということもありますので、この機能が十分に生かされているのかなと思います。また、これとは別に養護教諭、保健室がこういう機能も持っておりますので、休み時間ごとに保健室に遊びに来て、何げない会話をする中でそういうものが見えてくるということもございます。
南委員
 いじめに関しましては、事前に食いとめるというのが最大のポイントになると思いますので、いじめに対する発見ができるような充実をさらにしていただきたいということを、ここで要望しておきたいと思います。
山口委員
 今のいじめの件に関しては、学校が詳細に見ると発見につながっているという意味では、かなり潜在的には、表面化していませんけれども、各学校あるのではないのかというのは思います。スクールカウンセラーに寄せられた相談の件数及び分野の資料、文教42のほうを見ましても、かなりばらつきがございますし、いじめの件数一つ見ても、また虐待のケースを見ても、相当ばらつきのほうがありますので、どのようにカウントしていくのか、どのように実態を把握しているのかというのは、その仕組み自体が問われているのかなというふうに思います。それで、もう一つ資料、文教22の不登校児童・生徒数一覧のほうがあるんですが、小学校がことしに入って半減しているんですけれども、これはどのように見ていらっしゃいますでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 不登校につきましては、学年の進行というのがかなりございます。だんだん学年が上がるに従ってふえてくるという傾向がございますけれども、それが中学に行ったときに改善をする。また逆に続いてしまうという場合もございますけれども、軽減というよりも、どうしてもその学年集団のお子さんの状況というのがかなり影響しますので、傾向としてはふえたり減ったりというのをどうしても繰り返してしまうということになるのかなと思います。
山口委員
 かなりの変化でしたので、どのように見ていらっしゃるのかというのが、ちょっと今のお答えだとあまりわからないんですけれども。それと、スクールカウンセラーについては総括質疑でも質問させていただいたんですけれども、その中では触れなかったんですが、小学校は3校スクールカウンセラーがいらっしゃるということで、中学校全校配置で、この3校というのはどういった経緯でこういった配置になっているんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 これは別の事業がございまして、問題を抱える子どもの対応ということでスクールカウンセラーを配置するという文部科学省の事業がございます。これを受けて3校のみ今入っているということでございます。
山口委員
 そうしますと、通常さまざま、3校入っているところでも、小学校だと発達障害ですとか情緒不安定、虐待も1校多いですけれども、こういった、一定専門性の問われるような、そういったケースに関しては他校ではどういった対応になっているんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 発達障害のお子さんの場合は、やはり巡回相談員さんが一番、それから保護者の方がその辺御理解をいただいているようですと、教育相談室、教育相談所がございますので、そちらで相談を受けていただくということになります。
山口委員
 学校サポートチームというのも、一定何か問題が起きたときに派遣されるというのはお聞きしているんですが、これも機能はしているんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 機能してございます。これは特に発達障害とかということではなくて、いろいろ課題のあるお子さんに対してということでございます。
山口委員
 今3校、別立ての事業があるというふうにおっしゃっていたんですけれども、これは全校に実施されていくような方向性のある事業なんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 現時点ではそのようには聞いておりませんが、今回の政権が全校配置ということを掲げていますので、そうなれば一番いいんですけれども、現在ではそのような状況はございません。
山口委員
 実際に問題が起きる前にかなりスクールカウンセラーさんがいてくださっていることが大きいということであれば、やはりばらつきがあるのもよくないですので、ぜひ全校配置のほうも検討していただきたいというふうに思います。
 それともう1点、これは質疑の中で質問させていただいた件なんですけれども、直通電話なんですけれども、お答えの中で、プライバシーの保持に関しては、何とか工夫してやっていきたい。匿名性を保っていきたいということだったんですけれども、非常にデリケートな家庭内の事情がかかわっている問題を扱うことですので、現在工夫している中でも要望が出されていることではないのかなというふうに思うんです。そういった意味では、現状から出されている要望に対してどういうふうに答えるかということが問われると思うんですけれども、お答えいただけますでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 北原議員のところでもお答えをいたしましたけれども、かなりのお金がかかるということが一つございます。この問題がクリアできれば、もちろんあればいいということはそのとおりだと思うんですけれども、現時点でこれだけの、さっきお話ししたように、スクールカウンセラーは週1回でございますので、それだけのためにと言ったら大変申しわけございませんけれども、どうかということはあるかと思います。ただ、もう既にいろんな学校が工夫をしています。答弁で申し上げましたけれども、スクールカウンセラーへの電話の場合は名前を言わなくてもいいと、取り次ぐということもやっておりますし、また一定時間を電話相談の時間ということで、電話の前に待機するというようなことも考えられますので、また繰り返しになりますけれども、もし本当に学校には知られたくないということであれば、教育相談のほうが、電話相談もございますので、そちらのほうをお勧めできるのかなと思っています。
山口委員
 繰り返しになりますけれども、予算的なことであるのであれば、携帯電話ですとか、そういったことをぜひ工夫していただきたいですし、今現状、工夫されている中で再度の要望があるということですので、ぜひ保護者の方、また子どもさんのそういったデリケートな問題を扱うので真剣に検討のほうをよろしくお願いいたしたいと思います。要望です。
吉原委員
 山口委員の質問に関連で。スクールカウンセラーさんが1週間に1回ですよね。ローテーションが。4時間でしたっけ、たしか。(「8時間」と呼ぶ者あり)8時間。それを週2回にして4時間単位にするとか、そういう工夫というのも考える価値があるのかなと思うんですが、その辺はどうでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 スクールカウンセラーのこの事業につきましては東京都の事業でございまして、だれが来るかということも含めて、すべて東京都、お金も全部そうでございます。今のところそういう使い方はございませんで、1校に配置をするということであります。ただ、スクールカウンセラーの事業として、近隣の小学校の保護者がそこに行って相談を受けるということは可能ということでございます。
主査
 進行してよろしいですか。――それでは、進行します。
 412、413ページ。
やながわ委員
 先ほど室長が相談しづらい内容は教育センターの教育相談室があるということで、その実績が413ページに載っているんですが、教育センターの相談員さんって12名でしたっけ。ここに書いてあるんですが、相談員12名、職員が7人と。それで、その相談件数の実績なんですけれども、電話相談件数が延べ124件。ほとんどないに等しいんじゃないかと私は思っているんですが、その辺はいかが受けとめているんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 電話相談に関してはアピールも足りないのかなということがございますけれども、直接おいでいただいて、保護者、それからお子さん、実は1回で相談が済むわけではございませんで、継続的にやっていくということがございますので、実施件数がこれだけになっております。お一人でも月に何回かということがございますので、電話ですと大体1回で終わってしまうということから、このような数になるのかなと思われます。
やながわ委員
 いずれにしても何回も、もちろん相談ですから、1回2回でおさまるということは、やっぱり何回も聞いてあげることから始まるんだろうと思うんですが、ちょっとやっぱりここに持っていくために、心の教室相談員さんって現場にいるわけじゃないですか。学校の中に。私の知り合いもそのお一人なんで伺うと、本当に気軽に、こうなんだけどさと、ため口だそうですよ、もう。でもそれはとても大事なことで、ため込んでいかないで、何かすぐお話ができる、聞いてもらえるという、これが大事なんだと私は思うんですね。もうちょっとやっぱり突っ込んだ質問というか相談になると、多少場所も要るのかなと、私もそう思うんです。それで、今回のこの電話相談件数、ちょっと少ないんで、やっぱり今室長が言ったように、電話番号なんかはこういうのは渡しているんでしょう。多分すぐどこかにうっちゃってしまうと思うんですね。子どもですから。そうじゃなくてやっぱりその辺を浸透していかれるように、それで多分敷居が高いんだと思う、恐らく。ここに相談っていうのがすごく敷居が高いので、さっきも言ったように、心の目線が一緒じゃないんだと思うのね。子どもたちと。だから、やっぱり行くには、もう少し目線を落としてあげるという、こういう工夫というんでしょうか、対応って私は必要じゃないかなと。私も一度教育センターのほうに行って聞いたことがあるんですよ。うちの浜四津代行と一緒に行きまして、いじめって、中野教育委員会の教育センターのあれがトップバッターに出てきましたと言うんですよ。へぇとこう思ったんですが、そこへ行きたいとこうおっしゃるので行きましたけれども、そこから考えると、やっぱりもっと身近にもっとわかりやすく、やっぱり同じ目線でという、こうじゃないとこの相談件数ってふえないと思うし、心の教室相談員の人たち、これはもう結構だし、カウンセラーの人もいる。だけど、カウンセラーだって全員がすごい人ばっかりじゃないですよ、話を聞くと。カウンセラーはだめだというところだって現実あるわけよ。あの人に言って落ち込んじゃったというね。そういう現実だってあって、やっぱりカウンセラーがいればいいんだという、これはもうあり得ないことなんで、その辺のチェックも実は必要だなというふうに思うんです。そういうことも含めて、この教育センターの教育相談の実績を踏まえて、やっぱり、もっと子どもの目線に戻っていかなきゃいけないんじゃないかなと思うんだけど、その辺はどういうふうにお考えなんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 電話相談件数については、やはりアピールが足りないということ、敷居が高いというのはおっしゃるとおりかなと思います。来所相談に至る前にまず電話で相談をしてみてということが気軽に行えるようになれば一番いいのかなというふうに思います。
 あともう一つは、それよりもというよりも、教員がもっとそれに早く気づいて対応できるように、それから教員自身が相談を受けられるようなカウンセリングマインドを全員が持っているということが基本ではないかなと思っております。
やながわ委員
 ここでやめますが、どんなふうにPRだとか、ちょっと足りないとおっしゃっておりますので、工夫されるんでしょうか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 リーフレットというか、パンフレットのようなもので啓発をしておりますけれども、再度というか、いろんな場で、例えば、学校だよりの中にそういうものを入れていただくとか、そんなことで日常的に電話の番号がそこにあるように、一回きりでない方法を何か考えていきたいと思います。
主査
 進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 414、415ページに行きます。どうぞ。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。416、417ページ。
山口委員
 就学援助の項目でお聞きしたいんですけれども、総括質疑でも長沢議員のほうが質問させていただいたんですが、きのうもNHKで特集番組で子どもの貧困の問題が取り上げられていて、子どもの貧困を解消していく上で、この就学援助、教育環境を整備するという点では非常に大きい役割を担っているというふうに思います。昨今の経済情勢の中で、各自治体も本当にこの基準でいいのか、費目もこれで本当にいいのかという見直しも広がっているというふうな報道もございます。その中で具体的な項目として眼鏡を補助しているところが、墨田区なんかであるんですけれども、子どもの学習環境を整えるという意味では、本当にこれは必要じゃないかなと。私も目が非常に悪くて小学校のときからかけているので、一番後ろだと0.7はないと見えないらしいんですね。本当にそういう意味では必要なものではないかと思うんですが、そういった学校現場の状況というんでしょうか。子どもの貧困から考えるそういった状況については、行政サイドで一定とらまえているんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 特別にアンケート等の調査はいたしてございません。ただ、毎年この就学援助が受けられるように、全児童・生徒に対して、こういう制度のお知らせを配っているところでございます。
山口委員
 板橋区なんかでは行政と学校の事務職員が就学援助事務の検討会を開いているというようなこともあるそうで、やっぱり行政サイドでも、一定学校と、そういった観点での協議会なり開く必要があるんではないかなというふうに思うんですね。眼鏡の問題、視力の問題は、近年本当に子どもたちは低下していますし、1.0以下のお子さんに視力検査をした後に、ぜひ眼鏡を買ってくださいというようなことは学校からもお知らせしていると思いますので、経済事情で買えないという子どもたちがいるかどうかというのは、すぐわかるというふうに思うんですね。ぜひそういった意味で、学校側と検討をする場を持っていただきたいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 総括質疑でも出されましたとおり、個人に還元するもの等、どこまで私費、どこまで公費と難しい点はございます。ただ、学校の変わりつつある現状につきましては、校長会と定例的に毎月お話し合いをしているところでございますので、そういったところで、学校の現状についてお話をしていきたいというふうに考えてございます。
山口委員
 生活保護のほうですと、眼鏡代は支給されるんですね。でも、まだ就学援助のほうではされていないということで、子どもの視力の問題でいうと、小学校低学年は遠視の子が問題らしいんですけど、これはほうっておくと弱視になったりとか、実際に健康上、保健上と言うんですかね。体の上での問題にもなってきますので、ぜひそういった意味でも御検討いただくように要望したいと思います。
主査
 ほかにございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。418、419ページに行きます。
 いいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。420、421ページです。
 よろしいですか。――進行します。
 422、423ページです。
やながわ委員
 ちょっと確認したいんですが、岩井臨海学園、これは参加校27校と書いてあるんですが、これって、いわゆる自由選択なんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 夏季学園ということでございますので、希望制ということでございます。
やながわ委員
 資料を見ると、ほとんどのお子さんが参加しているようにも思うんですが、なぜ自由参加というか、夏季学園だからということなのかな。現場の学校の先生たちはどういうふうに受けとめているんですかね。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 私の聞いているところでは、やはりなかなか、児童の安全を確保するという点で非常に気を使うということは聞いてございます。ただ、海での経験、体験というものは非常に貴重なものであるとも、また聞いているところでございます。
やながわ委員
 中野区教育委員会としては、今そういう事情があると言ったけれど、私なんかは中途半端なような気がするんですね。やっぱりやるんだったらぴしっとやらなきゃいけないし、そういうことだけで選択は自由なんだというのって何か中途半端だなというふうに感じるんですが、どういう方向に考えているのか、持っていこうとしているのか。そんなことは自由なんだと。ちょっとその辺が、私はいつもこれはひっかかるんですが、教えていただけますか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 実は教育課程上の問題がございます。いわゆる前期とか後期の中での授業があるときにやっているものについては移動教室ということで教育課程上の位置付けができますが、夏季休業中は授業日でないということがございまして、教育課程上はいわゆる特別活動、そういうものに全く入らない時間ということになっています。そういうことがあって御希望ということになります。ただ、ほとんどのお子さんが参加するわけですけれども、そういう難しいというか、切り分けがあるということでございます。
やながわ委員
 それは教師のためであって、子どもじゃないのよね。私はやっぱり大事なこれは事業だと思っているんです。やるんだったらきちっとやるという、子どもの重要な成長段階で、ましてやなかなか体験できないわけですから、やるんだったらやっぱりやっていこうという位置付けを明確にすべきだと思うんです。こうだから、ああだからというんじゃなくて、そういう大事な教育の一環であるということで、ちゃんとしたほうが私はいいと思うんですが、これが明確じゃないので、やっぱり親御さんからもいろんなことが出てくると思うので、こういう視点で中野区としてはちゃんと取り組んでいくんだという、きちっと方向性を私は示すべきだと思います。いかがでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 先ほど室長から申し上げましたとおり、夏季休業中ですので、教育課程の中で位置付けられていないという意味では、やはり全員に強制するような形でというのは難しいかと思います。しかしながら、現在ほとんど参加しているということもあります。また、学校も校長をはじめ参加しております。教育委員会からも安全の確保のために水泳指導員等を非常に充実して配置しているところでございます。そういった意味では、決して私どもおろそかにしているということではございません。こういった形で子どもたちの楽しい思い出、あるいは心身の成長に寄与するものでございますので、引き続き努力していきたいというふうに考えております。
主査
 他にございますか。よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。424、425ページです。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 はい、進行します。426、427ページ。
 いいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行です。428、429ページ。
南委員
 事業メニューの職場体験のところで、429ページには、職場体験協力依頼用紙購入となっていますけれども、これは一体どういったものなのか、ちょっと私よくわからないので教えていただけますでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 これは中学校2年生が行きまして、おおむね3日ぐらいですか。地域の中で職場体験をいたします。そういった中で、こういったような職場体験の働きかけがありますということをPRするために印刷しております。
南委員
 ということは、この依頼用紙というのは幾つかのお店とか会社の専用の用紙があって、それに生徒さんが書き込んで申し込むというような感じなんですか。その辺がちょっとわからないんですけども。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 細かいフォーマットにつきましては、後ほどお答えさせていただきたいと思います。
主査
 では、後ほど。
のづ委員
 職場体験のところで、執行率37%と低いんですが、資料に多分あったんですけども、1日より三日受け入れるところが多いんですけれども、なかなか受け入れ方が難しくて、去年ももめたんですが、ことしも去年に基づいて子どもたちをなるべく受け入れるようにということで、皆さんの御好意に甘えて受け入れてもらったところが多いんですが、というのは三日間、午前中から夕方までという場合もあるし、お昼からという場合も、自分たちで選択はできるんですが、本当に3人、例えば一つのお店で受け入れると、仕事として機能がとまってしまう状況があるんですね。その辺を地域の方は理解はしてくださるんですが、やっぱり難しいという場合がとても多かったんですけども、もっと幅広く、地域だけじゃなくて区としていろいろなところに依頼するということはできないものなんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 委員おっしゃるとおり、地域と学校、あるいは地域の中で育つ子どもたちという意味で、地域の中でということを原則にしておりますが、なかなか難しいと。現実に事業をなさっているわけですから、難しいというところがございます。私どもも、そういったこと以外に全体としてそういったような受け入れ先というものがないだろうかということで、そういう商業の団体連合会等へかつて働きかけたこともございますが、なかなかそれも難しいというところがございます。ただ、今のままでは三日もぎりぎりというところがございますので、今後その辺については工夫して努力していきたいなというふうに思っています。
のづ委員
 本当に子どもたちにとってはとってもいい体験になるので、受け入れをというのは、大人としてもそこはすごく思うんですけれども、現実との差が多分そういうふうに大きいんだと思うんですね。児童館とか保育園とか、ふだんのところでも受け入れているところはある程度幅広く受け入れていただけるんですが、一個人のお店というのはなかなか難しいところがあるんですが、その辺の理解を確かに、ちょっと写真屋さんにお願いをしたら、いつもずっとみんなこうやってほこりをはたいてという、それだけじゃ困るので、接客の部分にもう少しかかわらせてほしいというお願いをしたんですが、やっぱりいきなりは難しいというふうに言われてしまったんですが、大人のほうの理解もここまでだったらいいのでとかというレクチャーみたいなのが少しまとまってあったほうが、ことしは依頼の方法が違ったんですけど、去年までは子ども自身が行って自分で決めてきたみたいなところがあるので、それは全く難しい話だというふうに思いますので、もうちょっとその辺のサポートがうまくいくと受け入れていただけるのかなと思いますので、区としてもそういう協力店へ、前々からお願いみたいなのをしたほうが理解は得やすいとは思っておりますので、よろしくお願いいたします。
山口委員
 体験学習の校外施設管理のところなんですけれども、次のページと少しかぶってしまうんですが、不用額が1,000万円ほど出ているんですね。それで、今後、一般利用の方の利用人数も引き上げていこうというようなことが成果指標の目標としてもあったかというふうに思うんですけれども、体育協会のほうから要望としてスキーの利用客の利便性を高める上で、乾燥室をつくってほしいというような要望が出されているかと思うんですが、検討などはされているんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 そのような要望があるということは私ども承知しているところでございます。現実にやはり冬季の利用が少ないということもありまして、そういったようなことというのは十分に考えるところです。ただ、乾燥室とか、あるいは冬季利用のためには、廊下には暖房設備がございませんので、その辺を含めて整備するということになりますと、かなりの大がかりな工事になるということがございます。そういった意味で、財政状況などを考えながら、現状ではなかなか難しいかなというふうに考えてございます。
山口委員
 せっかくの施設で、毎年利用されて、毎年要望が出されているという点では、すぐというのは難しいかもしれませんけれども、ぜひ利便性を高めるという意味で御検討いただければというふうに思います。要望です。
主査
 よろしいですか。次、進行します。430、431ページに行きます。
篠委員
 この施設維持の工事費残というのは内容は何ですか。
主査
 431ページの上の段の一番下です。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 校外施設につきまして、建築からもう30年ぐらいたってございます。そういった意味でさまざまなところの改修をしてございますので、その工事費の残ということでございます。
篠委員
 何がさまざまなんですか。
主査
 内容をお示しください。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 失礼いたしました。軽井沢の女子宿泊棟の屋根、それから天井の改修工事の残ということでございます。
主査
 じゃ、進行します。よろしいですね。432、433ページに行きます。
南委員
 事業メニューの健康診断のところで、433ページ、結核健診があります。私は詳しいことはよくわからないんですが、これは直接撮影ということになっておるんですけど、エックス線、間接撮影とかありますけど、直接撮影というのはどういう理由でということでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 ちょっと申しわけありませんけれども、後ほどお答えいたします。
南委員
 それで、これは、その該当者が47人ということで、これは小学校になるんですかね。小学校の児童の中で47人結核健診を受けられたということなんですけれども、これはもうかなり疑いがあって対象になったんだと思うんですけれども、結構、小学生の中でこういう結核の疑いのある児童が実態的にふえてきているということなんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 先ほどのお答えも含むことでございますが、この結核の直接検診といいますのは、例えば、外国から帰国された方とか、そういったことにつきまして、事前に専門家を交えて検討会をしてございます。そしてこのお子さんは、やはり直接の撮影をしたほうがいいだろうというような、そこでの判定会での結論が出た場合に直接撮影をさせていただいているということでございます。やはり外国から、結核蔓延国というものがございます。そういったようなところから帰国されたお子さんについては、数はまだまだ少のうございますが、かなりそういったようなお子さんもふえてきているというふうなことが実情でございます。
南委員
 ということは、外国から帰国された児童に対して直接撮影をして健診をしているということで、区内にいる児童からのそういった結核の疑いのある児童がふえているとか減っているとかというような状況は、実態はどうなんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 そこの判定会での議論も私も聞かせていただいたことがございますが、基本的に日本は結核をこれまでの政策の中で封じ込められているということでありますので、外国からそういうようなことが持ち込まれない限り、国内の中で感染が広まるということはないというふうに聞いてございます。
主査
 ほかにこのページございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。434、435ページです。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 よろしいですか。進行します。436、437ページ。
 進行、よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行します。438、439ページです。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 はい、進行です。440、441ページです。
南委員
 ちょっと確認といいますか、440ページの事業メニューで文化芸術活動に3,100万円余、執行額、これは100%で執行されておりますけれども、この文化芸術活動というのは、これは施設管理とかという意味なんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 この文化芸術活動、特にZEROホールとか文化施設、これは指定管理者が指定管理をしておりまして、そこのところに支払う金額ということなんで、ほぼ完全に使っているということでございます。
南委員
 じゃあ、指定管理者というのはZEROホールだけということなんですか。ほかにありますか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 ZEROホールと芸能小劇場というのがございます。それから野方WIZという、そういう施設を持っておりまして、その総額でございます。
主査
 いいですか。今、440と441ページです。よろしいですか。では、進行でよろしいですね。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 はい、進行します。442、443ページです。生涯学習支援に入りました。よろしいですか。進行しますよ。
 444、445ページに入ります。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。446、447ページ、スポーツ費まで来ました。いかがですか。
山口委員
 地域スポーツクラブなんですけれども、これは既設でやっていらっしゃると思うんですが、今後、立ち上げられるスポーツクラブもあるかと思うんですが、そちらとの事業の整合性はどのようになっていくんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 ここにあります地域スポーツクラブでございますけれど、この地域スポーツクラブを立ち上げるためのさまざまなコンサルタント契約というのを、ちゃんと支援していただくためのコンサルタント契約なんかがここに入っています。それから、この健康スポーツ教室というのは体育指導員というのを、どこの区でも地域スポーツクラブの主体になっていただくんですけれども、このスポーツクラブの設立をにらみましていろんな事業をやっていただいていると、そういったことももろもろ入れてございます。したがいまして、今度新しく立ち上げる地域スポーツクラブ、スタートすれば、そちらのほうに、これは移行するという格好になります。
山口委員
 事業自体は継続して行われるというふうに考えてよろしいんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 地域スポーツクラブは独立した法人になりますので、事業そのものはそちらのほうに移る予定ではおるんですが、区のほうからいろんな形で財政支援するわけで、そういう形では地域スポーツクラブという項目は残ると、そのように考えてございます。
のづ委員
 地域スポーツクラブのことでは、佐伯議員がいろいろ質問させていただいたんですが、こことの関連の中で、全く新しくいろんな形でつくっていくという部分は承知したんですが、関連して、地域スポーツクラブの関係の研修会・講習会派遣のところで、2段目、3回行ったところの出席3人というのは、どこかほかでやったものなんですか。これは中野区内でやった研修会なんですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 地域スポーツクラブにつきましては、東京都がさまざまな研修を行っております。そういうものを立ち上げてくれということで、そういったところに体育指導員の方たちが参加すると。その一部を負担しているということで、それでここに載せてございます。
のづ委員
 ちょっと私の勘違いかもしれないんですが、新しく地域スポーツクラブをつくっていくという中では、外部の今いらっしゃる体育指導員とか、そういう方たちが移行してということは、ちょっとあまり関連性を持っていなかったんですが、今のお答えを聞いていると、その方たちも含めて、地域スポーツクラブをつくっていくということですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 現在考えております地域スポーツクラブ、かなり中野独特なんですが、法人をつくるわけでございます。その法人の、これは一般社団にするわけなんですけれど、一般社団というものも社員が必要なわけです。その社員の中に、一つは法人としての区が参加する。それからそういった体育関係の団体が社員として参加すると。そうすると、体育指導員の中からも推薦された方を入れようというふうに考えております。まだこれは現在そのような想定で進行しているということでございます。したがって、こういった体育指導員の皆様も一緒に運営にかかわっていただくと、そのようなことを考えてございます。
のづ委員
 ということは、この体育指導員の方たちは、そういう構想を御理解のもとに参加していらっしゃるということですか。理解していないのは私たちだけですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 これまでさまざま計画がございまして、地域スポーツクラブ構想というのが20年3月に出ましてから後がちょっとあいていたもので、細かいところは、もしかしたらその間の説明が足りなかったかと思うんですが、この間、体育指導委員部会、それから総会に出席しまして、それは十分に御説明を申し上げまして納得をいただいたところでございます。
のづ委員
 すみません。この間というのをちょっと正確に教えてください。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 部会に出ましたのが、8月13日に説明してございます。それから9月3日、体育指導委員会の定例会に出席をいたしまして、ここで御説明を申し上げてございます。
吉原委員
 今ののづ委員の関連なんですが、地域スポーツクラブ、社団法人化するというお話で、どうなんでしょう。体育協会の方々とか、その辺のところは話はどうなんでしょう。折り合いとか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 体育関係の団体の方に運営に参加していただくということを想定してございますので、体育協会は当然、その運営主体の一つとして御参加をいただきたいということを我々としては希望してございます。一度、正副理事長に御説明申し上げまして、改めて、今度体育協会の常任理事会に出席させていただきまして丁寧に説明することにしてございます。
吉原委員
 じゃあ、順調に、その辺は折り合いよく進みそうだなという感じで見ていてよろしいわけですね。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 はい、そういった関係団体とのお話し合いは順調に進むのではないかというふうに考えてございます。
主査
 よろしいですか、他にこのページで。なければ、進行します。
 448、449ページへ行きます。
 よろしいですか。――では、進行します。
 450、451ページです。
 なければ、進行していいですか。――はい、進行します。
 452、453ページに行きます。――進行します。
 454、455ページです。
のづ委員
 文化財のところなんですけれども、先日、北原議員がいろいろとお話しくださったんですけれども、中野区には学芸員さんというのが一人しかいないんですよね。しかも、中野、この区役所の中に一人いらして、そこの歴史民俗資料館ですか、そちらのほうには嘱託という方で、その方たちは資格を持っていらっしゃる方だと思うんですけれども、一人というのはどう考えても、ほかの区とかいろいろ調べてみたんですが、今の中野区のいろいろの中のやっている中で足りないということは思ってはいらっしゃらないんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 必ず一人置かなくてはいけないということになっておりまして、これは文化財、発掘とか建築なんかで文化財が出た場合に届けを出さなければいけないということになっております。そういったことについて、きちんと対応できる人間が必要だということで一人、それから正規職員は一人ですが、歴史民俗資料館、これは学芸員の資格を持った者が非常勤で3人おります。現在のところ、その非常勤3人で、歴史民俗資料館そのものの運営はかなり順調に回っていると。そのように考えております。
のづ委員
 ことしは委託、ここに補助金がいろいろ出て調べたりすることが多かったんだと思うんですけれども、学芸員さんが役所に一人で、向こうには3人いらっしゃるとはいえ、もうちょっと増員の必要性があるとは思っているんですが、区としてのお考えとしては今で足りているというお考えですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 先ほど申し上げましたように、仕事としてはきちんと回っているというふうに考えてございます。
主査
 このページで他にございますか。よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 はい、進行します。456、457ページです。
 よろしいですか。――進行します。
 458、459ページに行きます。
南委員
 459ページの事業メニューは前のページの図書館の施設管理というところですけれども、その459ページの一番下の行のところ、東中野図書館自動ドア改修工事費未執行による残ということで、不用額が36万8,000円というふうにあるんですけれども、これはつぶれたか故障したかで改修工事をするのだったんじゃないかなというふうに思うんですけど、これはどういったことで未執行になっているんでしょうか。
小谷松教育委員会事務局中央図書館長
 確かに東中野図書館の自動ドアの改修ということで、大分傷みが来ているので、20年度の当初予算に計上したんですが、実はその前にもうかなり傷みが来ていて、これはちょっと待っていられないということで、実は19年度末に、幾分予算、ここでございますとおり、36万円ほどでございますけど、実際に使ったのは31万5,000円だったんですが、19年度の年度末に緊急の修理をいたしました。やはり図書館の入り口でございますので、利用者の方に対して、自動ドアが壊れたままうっちゃっておくというわけにはいきませんので、緊急にそういうことで、もう既に当初予算の内示を行って確定した段階ではございましたけれども、そういったことで20年度の分については未執行だったということでございます。
主査
 このページ、よろしいですか。――進行します。
 460、461ページ。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行します。462、463ページに行きます。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行でよろしいですね。進行します。464、465ページです。
南委員
 事業メニューで教育広報というところで、執行率が54%、執行額の中に教育委員会ホームページ運営というのがあるんですけれども、その下に不用額で、同じように教育委員会ホームページ運営経費等残というふうにありますけれども、この「等」というのは、これは一体何が含まれるんでしょうか。ちょっと単純なあれかもしれないんですけれども。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 ホームページの改修を行って、このときに動画の作成を委託してつくろうということで予算を計上してございます。その経費の残と、あと教育だよりの原稿の執筆料の謝礼が3,850円ほど残っているというのと、あと動画の取り込み用の機器の使用料の残が6万3,000円ほど執行残で残ったという、その3点でございます。
主査
 他にございますか。このページ進行しますけど、いいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 466、467ページに行きます。
篠委員
 この執行率がやたら低いのはどう説明されるんですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 この項の真ん中辺に繰越明許費ということで、校内LAN機器類購入と、それから校内LAN設備新設工事ということで2億7,800万円ほど繰越明許をしてございます。この関係で執行率が低いということでございます。
のづ委員
 今の校内LANの購入とかが執行されなかった理由というのは。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 これにつきましても、以前、文教委員会で御報告をさせていただきましたが、一つは、入札の不調ということでございます。それから、体育館の耐震工事の補強工事のおくれによりまして、体育館部分の配線工事が間に合わなかったというようなことで、年度内の執行が難しかったということでございます。
のづ委員
 入札の不調というのは、例えば、コンピュータって今本当にいろいろ進化している部分もありますけれども、こちらが要望しているものとの差が大きいとかそういうことですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 主に配線工事の関係で折り合わなかったということでございます。
のづ委員
 機械そのものではなくて工事のほうということですね。それでもう一つは、役所のほうもコンピュータがいろいろ変わったりしているんですが、コンピュータのどういうのを学校としてそろえるかとかというのは、教育委員会のほうでこういう機械をそろえたらいいというのは、一律なんですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 まず、この購入につきましては、当然学校教育上の問題がございます。どういった形のものがいいかという部分につきましては、当然指導室との調整をして、こういったソフト類も含めて購入したほうがいいというようなことで調整をさせていただいて、こういう中でパソコンも含めてソフト類も購入したということでございます。
主査
 このページでほかにございませんか。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行します。468、469ページに行きます。
山口委員
 一番初めの学校再編に伴う施設整備工事等で7億7,000万円余となっているんですが、これまでの学校再編のための施設整備は、各学校ごとどれぐらいかかっているんでしょうか。
吉村教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 今回のございます7億余の金額につきましては、まず、桃花小につきましては、第3期工事ということで1億3,440万円余、緑野中第3期工事としては1億3,000万円余等ございまして、トータル的に、ただいま手持ち資料ございませんけれども、そういった形で統合校、予定校合わせて5校として7億7,700万円というような数値でございます。ちょっと全体的にこれまでの1期工事から3期工事までという数値については、後ほど御報告させていただきたいと思います。
のづ委員
 1点ちょっとわからないのがあるので、469ページの下から4行目の消火器の賃借料というのはどういうものなんでしょうか。
主査
 469ページの下から4番目、消火器賃借料、211万円ですね。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 学校で消火器を備えつける、その賃借料ということでございます。
のづ委員
 ごめんなさい、基本的にああいうのって、私たちは購入して中を入れかえるみたいなのがあるんですけど、あれって賃借するものなのかどうかがちょっとわからなかったんで、そういうものなんですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 賃借をしているということでございます。
のづ委員
 じゃあ、学校に限らず、例えば役所とかそういうところの設備ではみんな賃借なんですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 すみません、庁舎内の関係はちょっと私は存じ上げておりませんが、この賃借料につきましては、継続分ということで712本賃借をしているところでございます。全校で全部ということではなくて、一部3年リースでリースをしているものと、当然購入をしているというところもございます。この部分に関しましてはリースの部分のみということでございます。
のづ委員
 別に深くあれじゃないんですが、購入とリースをするというのがわかれば、後で結構ですので、教えていただきたいと思います。
吉村教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 先ほど山口委員お尋ねのこれまでの改修工事、大体どれくらいかかってきたかということですけれども、およそ第1期から第3期工事ということで、緑野中、桃花小、南中野中、白桜小というふうにございましたけれども、約8億円程度というふうに御理解いただきたいと思います。なお、プール、あるいは体育館の改修・改築については除かれているということで御理解いただきたいと思います。
山口委員
 8億円余ということは、この20年度決算の7億円を除いてですか。トータルでですか。
吉村教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 およそ各学校ごとの1期から3期ということで8億円程度でございまして、この20年度につきましては、桃花小学校の第3期工事、緑野中学校の第3期工事、白桜小の第2期工事、そして南中野中学校の第2期工事ということで、およそ7億円ということになってございます。したがいまして、その期ごとによってその金額が変わりますので、トータルでいけば各学校ごとに8億円程度、20年度の決算でいきますと、各期ごとにございますので、それが7億7,000万円程度ということで御理解いただきたいと思います。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 先ほどの賃借料の関係なんですけど、すみません、学校につきましては全部リースでやってございます。ほかの施設等については購入というようなこともございますが、学校につきましては、全部リースでやっているということでございます。失礼いたしました。
主査
 進行します。470、471ページに行きます。
南委員
 471ページのピアノ等物品移動費というふうにあるんですけれども、これは耐震工事か何かのあれで移動させなきゃいけないとか、そういう理由か何かでしょうか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 まさしくそのとおり、耐震工事ですとか、それから学校再編に伴いまして、その工事を行うときにピアノを移動しなければいけないという場合に、こういった形で移動費を計上しているものでございます。
山口委員
 校割の学校管理のところですけれども、図書購入費1,300万円余が支出されているんですが、資料を見ますと、まだ基準に達していない学校があるかと思うんですが、この学校についてはどのような、達成に向けてそれぞれ努力されていると思うんですけれども、どのような教育委員会としての計画を持っていらっしゃるんでしょうか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 校割の中身については、学校の御判断ということが優先をされますので、私どもとしては当然基準に達するようにということで、指導はしているんですが、現状の中ではまだそういった私どもの指導に従って基準に達していないという学校があるということでございます。これから引き続きそういった基準に達するように、校割の中で指導並びに調整をしていきたいというふうに考えてございます。
山口委員
 特にじゃあ計画というものは持っていらっしゃらないということなんですよね。そうであれば、一定、いついつまでにどの学校に対して働きかけをやって達成させていくというような見通しなりを持つべきかと思うんですが、その点いかがでしょうか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 そういった計画も含めて学校側に働きかけをしていきたいというふうに考えています。
山口委員
 校割ですと、それぞれの学校の裁量ということで優先順位もさまざまあろうかというふうに思います。それを含めての働きかけであるというふうに思うんですが、必要であれば、やはり別立てで予算化して、学校図書購入費という形でやることも検討すべきと思うんですが、いかがでしょうか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 それらも含めてこれから検討していきたいというふうに考えてございます。
のづ委員
 社会科見学のバスの雇い上げの契約落差というので挙がっていますけれども、これはそれぞれの学校でそれぞれのバス会社の選択も自由ということですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 そのとおりでございます。
のづ委員
 ちなみに、高い安いとかすごく、季節的なものもあると思いますけども、どういうところに依頼しているんですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 個別の中身については、ちょっと把握をしてございません。申しわけありません。
のづ委員
 今、JRでも何でもそうですけれども、安く借りられるとか、修学旅行もそうですけど、会社によって、競争しないと高いところはすごく高いというので、安くても悪いじゃなくて、いろいろバス会社でも同じ条件で得られるものがあるのに、もしかすると一律高く借りている場合があるかなと思ってちょっとお聞きしたんですけども、そんな中身がもしわかればお願いしたいと思います。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 社会科見学については教育委員会で一括して契約をしてございます。申しわけありませんでした。
のづ委員
 ちなみに、ちょっと内容を教えてください。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 内容につきましては、後ほど御答弁させていただきます。
主査
 では、後ほどということでいいですね。
 ここまでにして、休憩にしたいと思いますが、よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、次のページから入りますので、3時の休憩といたします。

(午後2時56分)

主査
 再開いたします。

(午後3時16分)

 472ページからなんですが、答弁保留が幾つかありますので、先に答弁保留の分をお願いしたいと思います。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 まず、南委員からお尋ねの職場体験の用紙ということでございます。これは、私ども教育委員会から商店街振興組合連合会様に、こういったような制度なりをやっていますので、御協力お願いしますということと、どういう加盟のお店の皆様でいつどのくらい可能かというそういったことを返していただくと。それを私どもで集約して、それを学校にお知らせしているということのこの用紙の印刷でございます。
 それからもう1点、直接撮影の件で、直接撮影になる対象のことについてお答えしましたが、直接撮影とほかに間接撮影というのがありますが、直接撮影のほうがより鮮明に写るということ、それから直接撮影のほうがかえって被爆量が少ないということで直接撮影をしているところでございます。
南委員
 その職場体験のところですけれども、これは商店街さんのほうに依頼をしてということですけど、じゃあどういった職種というか、お店の種類といいますか、どういったところに主に職場体験としてされているのかというのはどうなんでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 さまざまありますが、官公庁というのはもちろんあります。保育園とか、そういったところもありますし、民間では小売店、あるいは小売店もさまざまな、コンビニエンスストアとか、そういうこともあります。それから、文具販売とか食品スーパー、学生服の販売とかクリーニング業とか、そういったところさまざま職場体験をさせていただいているというところでございます。
南委員
 これは大体全児童がされているんですか。それとも希望される児童がされているのか。それで大体何人ぐらい職場体験を行っておられるのか、教えていただければと思います。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 生徒、中学生ですが、大部分が中学2年生ということで、たまには1年生、3年生もございます。そういったことで2年生ということでありますと、全体で約1,100人ということでございます。
やながわ委員
 今、南委員の答弁保留の件なんですけど、商店街連合会さんにこういうことをやらせてくださいねという印刷を送ると。そしてやらせていただく。そういうやらせていただいている商店、あるいは工場とか作業所、いろいろあるんでしょうけれども、そういうところに謝礼はないんですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 謝礼はございません。
やながわ委員
 やっぱり大変だと思うのよね。確かにいろいろ実習なんていうのをいろいろやってきましたけれど、聞くところによると、本当に嫌になっちゃうのよねという、受ける側は、さあ本当に人材育成とはいえ、またその子どもたちにとってなぜ職場体験というか、職業体験が必要なのかって、今、ほとんどそういうかかわりがないので、どこの親御さんも、買い物に行くといったら今はほとんどスーパーですよ。各商店街の個店に我が子を連れて大根1本くださいとか、そこで、きょう元気とか、ああだのこうだのなんて、いわゆるおしゃべり対話というんですかね。全くそのコミュニケーションがない。私はやっぱりそういったところで子どもにとっての職業体験というのは大変大事だろうと。だとすると、こんな印刷代5,000円なんか出さなくたって、実はこうやって子どもはこうしていると。あるいはこういう方向を選んだんだとか、そこまでやっぱりきちっと明確にしない限り、この職業体験って中途半端になっちゃう。さっきも何か中途半端だって言ったよね。みんな中途半端になっちゃう。だから、前期と後期を分けるなり、全員が同じような時期にわっとやるなんていうことはあえてできないので、そういう意味では、本当に地域の中野区内の商店、それからパンづくりだってみんな、そういうところを3日間エプロンして粉にまみれているだけでもまた違ってくるし、そういう意味から、さっき学校支援ボランティア、全額未執行だったという、わずかな謝礼でもそういうところに使ったほうが効果があるのかなというふうに思うんですよ。それはただで見てくれなんていうのは今どきあり得ないんですが、そんな議論は教育委員会では出ないんですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 具体的に議論、直接そういったような議論は最近はしてございませんが、職場体験の意義とか、この教育委員会の中でも、教育委員の皆さんから出ているところでございます。将来のキャリアのためもありますし、地域のことを知るということもあります。職業自体の大事さも知るということもございます。やはりそれには協力していただくのを開拓したり、持続したりしていただくのが大変だということで、おっしゃるとおり報酬がない中で、それぞれの意味を、子どもたちはもちろんですけれども、協力してくださる方にもその子どもたちがそのことによってどういうふうに変わっていったかとか、こういうふうな成果があったかとか、そういうことは今でも一部学校の中ではそういうことは発表されておりますけれども、そういうことがより協力された事業者の方に伝わるように努力していきたいなというふうに思っています。
やながわ委員
 もうこれ以上言いませんが、今、豊洲だっけ。キッザニアと言うんだっけ。何かいろんな体験をするコーナーがあって、銀行だとか、マクドナルドだとか、あそこはお金を払って、自分があそこの館に入るときにかなり高いお金かな。何千円としましたよね。ところが予約がいっぱいなんですってね。たまたま知り合いがそこに勤めていて、何とかしろといって、我がめいっ子を行かせましたけれど、そのぐらいものすごい関心が大きくて、お金を稼ぐってどういうことなのかとか、使うこととか、そしてどんな職業なのか。半端じゃないらしいんですよ。やっぱりそんなお金を出して体験するしかないのかななんてふっと思ったりもするんですが、やっぱりこの事業に乗せる、これは印刷代を乗せてほしいなんて私は思いませんので、やっぱり一つひとつ全員を何とかやらせなきゃいけないというんじゃなくて、こういう体験ができて、じゃあ、僕も行ってみようかなとか、私もやってみてよかったとか、やっぱりちゃんと残していく、教育財産として残していく事業をしない限り、やればいいということになっちゃうと大変もったいない話だなと。
 私は、また近い将来この分野で質問させていただこうと考えてますが、いろいろ構想はあるんですが、でも、やっぱり職業体験、いろんなところにつながっていきますので、本当に区商連だけではないし、それこそ教育委員会が汗を流さなきゃいけない部分、そしてもう一つ、やっぱり学校長だとか、そういう人が地域に出て行くという、そしてお願いしてくるという、こういう努力を必要な分野で、こんな区商連様なんて様をつけたって、副参事、やっちゃくれないんだから、全く冗談じゃないよ、こんな忙しいのにさと、こうなっちゃうから、でも、やっぱり子どもたちをこういうふうに成長させたいんだという、こちらの熱意でいろいろ変わってくると私は信じておりますので、その辺も含めて、次回からこういう5,000円の、全部報告しなきゃならないから、やらなきゃいけないだろうけれど、要はその辺に私はポイントがあると思いますが、いかがでしょうか。これで終わります。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 委員も御指摘のようにこの職場体験の意義というのは非常に重要なものでございます。そういった中で、私どもの熱意が伝わるように一生懸命頑張っていきたいと思います。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 先ほどの社会科見学バス雇い上げの件でございます。私どもで一括契約ということでございますけれども、年度初めに各学校からどのぐらいの季節にどういったところに行きたいかというようなことの希望をとりまして、それに沿って単価契約で1台幾らという形で契約をしているものでございます。契約落差につきましては、当初予算で1台7万8,000円という予算を組みましたけれども、7万円ぐらいで1台執行されたということで、その間の契約落差ということでございます。
主査
 では、答弁保留の分については以上です。
 では、472、473ページということで戻りますが、よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。474、475ページに行きます。――進行します。
 476、477ページ。進行よろしいですか。――進行いたします。
 478、479ページです。よろしいですか。教育費はそこまでということになります。――それでは、進行でよろしいですね。
 このページでいきますと、次、公益活動推進費170ページに戻ってください。区民生活費の公益活動推進費、公益活動推進の1番についての質疑をお受けいたします。区民生活費はここだけですので、ここのみの質疑となります。
 よろしいですか。――ないようですので、きょうの予定はここまでということですので、そのように進行させていただきます。
 なお、答弁保留もございませんので、では、休憩をちょっとさせてください。

(午後3時31分)

主査
 それでは、再開させてもらいます。

(午後3時31分)

 本日は、当分科会分担分の決算ページがただいま終了しましたので、あすは子ども家庭費ということで、引き続き質疑ということになります。
 それでは、分科会をちょっと休憩させていただきます。

(午後3時32分)

主査
 それでは、分科会を再開します。

(午後3時35分)

 以上で本日の分科会は終了しますが、委員、理事者から特に御発言ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 次回の文教分科会は、あす10月6日、午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。
 以上で本日の文教分科会を散会します。

(午後3時35分)