平成20年10月07日中野区議会決算特別委員会文教分科会
平成20年10月07日中野区議会決算特別委員会文教分科会の会議録
平成20年10月07日決算特別委員会文教分科会 中野区議会文教分科会〔平成20年10月7日〕

文教分科会会議記録

○開会日 平成20年10月7日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時58分

○出席委員(8名)
 牛崎 のり子主査
 佐伯 利昭副主査
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 学校再編担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 鳥居 誠
 書記 松本 明彦
○主査署名


○審査日程
議題
 認定第1号 平成19年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 定足数に達しましたので、本日の文教分科会を開会いたします。

(午後1時00分)

 認定第1号、平成19年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。
 初めに、当分科会における審査の進め方につきまして御協議いただくために分科会を休憩いたします。

(午後1時00分)

主査
 分科会を再開いたします。

(午後1時01分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、当分科会では、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に従い、一般会計歳出、歳入の順に審査を行い、歳出につきましては決算説明書に従い原則として目ごとに、歳入につきましては歳入決算説明書補助資料により一括で審査を進めたいと思います。
 続きまして、3日間の割り振りですが、本日は初めに、歳出のうち2款経営費の2目区民自治推進費と、4目情報化推進費のうち教育委員会事務局所管のものについて質疑を行い、その後、7款教育費に入り、6目学校健康推進費までを目途に審査を進め、2日目は歳出の残りの質疑の後、歳入の審査を一括して行い、最終日3日目は意見の取りまとめを行うことといたします。
 なお、2日間ですべての質疑が終わりますよう進行していきたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 審査に当たっては、午後5時を目途にそれぞれ進めてまいりたいと思います。また、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 それでは、これより歳出の質疑に入りますが、質疑に当たって資料等を引用される場合には、資料名及びページを言っていただき、質疑をお願いいたします。
 なお、職員人件費のうち当分科会の分担は、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給及び職員旅費となります。それ以外の人件費につきましては総務分科会の分担となっておりますので、念のために申し上げます。
 また、審査は原則として目ごとに進めてまいりますが、ページ数が多い部分につきましては、適宜切りのよいところで区切ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、質疑に入ります。
 最初に、2款経営費、決算説明書の102ページから105ページでございます。2目の区民自治推進費について質疑に入ります。なお、審査対象は、事業メニュー公益活動推進中、105ページの執行額のうち、活動領域8、学習・文化・芸術またはスポーツ振興のための活動及び不用額のうち、区民公益活動に関する政策助成金残です。
 では、質疑はございませんか。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは進行をさせていただきます。
 次に、2款経営費の決算説明書の106ページから109ページ、4目の情報化推進費について質疑に入ります。
 審査対象は、事業メニュー1、町内情報ネットワークシステム運用・改善中、109ページの執行額のうち、中央図書館窓口委託に伴う配線工事及び不用額のうち、中央図書館窓口委託に伴う配線工事費残です。
 質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ進行いたします。
 それでは次に、教育費に入ります。決算説明書の386ページから389ページでございます。1目学校地域連携費について、質疑はございませんか。
平山委員
 これは、学校地域連携の事業の予算って、今19年度からつけられているものですかね。
寺嶋学校教育担当課長
 組織変更に伴いまして、学校・地域連携というところで、そこにございますとおりの学校の安全危機管理あるいは学校の開放、その他を所掌しているものでございます。
平山委員
 387ページの事業メニュー1の学校教育企画調整の中の、連携教育講師謝礼とあるんですが、これって具体的な内容を教えていただいてよろしいですか。
入野指導室長
 これに関しましては、いわゆる連携教育にかかわる教科の研究をいたしましたので、それにつきましての大学教授、それから大学の准教授の講師料という形になってございます。
平山委員
 それは、教育委員会として、連携教育の研究をされている中で講師を呼ばれたということですか。
入野指導室長
 そういうことでございまして、特に算数・数学と体育にかかわる連携の、教科の小中の連携の中身を研究していく際の講師料ということでございます。
伊東委員
 19年度の当初予算のほうでいきますと、この事業に対しては三つぐらいの目標がありますよね。中野区の教育委員会としては――ですから、この事業の目的があって、教育委員会としては地域との連携を深めていきたいということで、特色ある教育活動を各学校で展開してほしいということなんですけれど、実際に学校において、地域との連携活動というのはどのように取り組まれてきたわけですか。
寺嶋学校教育担当課長
 地域連携というのは非常に幅広い概念でございますが、実際の地域との連携というのは、例えば学校の安全面のパトロールとか、あるいは、今でも学習の一部支援という形でボランティアの方に入っていただくとか、そういったようなことが連携の一つでございます。
伊東委員
 学校によっては、例えば、救急救命士の資格を取るというようなことで地域に貢献していったらいいんじゃないかというようなことの活動もされているようなんですけれど、そうした具体的な取り組みというのは、学校が行っているのはどんなものがありますか。
入野指導室長
 学校が行っているというふうな、地域との連携している行事というか、教育活動ということでございましょうか。今お話がありましたように、消防団の協力ということで、富士見中学校において子どもたちのそういうものをつくっていたという中身、それから、地域の高齢者の方への鉢植えの贈呈、育てたものをお届けにあがるですとか、お手紙を書いてお届けにあがるですとか、そういうような活動、それから地域清掃等も一緒にやらせていただいたりというような活動がございます。
伊東委員
 具体的にはさまざまな活動、要するに、予算を使わずに、経費を使わずにという活動ももちろんあると思いますし、片や今言った高齢者の方との触れ合いのためのプレゼントみたいなもの、あるいは先ほど私が言いましたように、救急救命の講習を開いて、それを間接的にではあるけれど地域貢献に資するというような活動があると思うんですけれど、そうした予算というのは校割予算から出しているのか、それとも特色ある教育予算から学校が捻出しているのか。
入野指導室長
 学校によってと、それから活動の内容によりますが、先ほどのような高齢者の方へのプレゼントは、特色としてやっている学校が多うございます。
 それから、救急救命のほうに関しましては、それぞれであろうかというふうに思いますので、特段に特色ということで出しているという報告は受けてございませんが。
伊東委員
 実際には、そういう目的のためにどういう予算が使われたかというものは、この決算書の中では出てきにくいという認識でよろしいですか。
寺嶋学校教育担当課長
 はい、さようでございます。
伊東委員
 救急救命講習、学校によって保護者負担、要するに生徒の負担ということで、これは資格を取るんだからどうなのかなと思いますけれど、現実にはそうした一部負担の補助みたいなものがあったらば、より一層保護者の負担が軽減されてと。なおかつ、中学生ぐらいでしたらば、まだ地域に対する貢献という部分では将来性を見据えて補助があってもいいのかなと思うんですけれど、その辺はいかがですか。
寺嶋学校教育担当課長
 お申し出のようなことについては、実際にそういう救急のときに役立ちますし、また、地域とのつながりを深めるという意味で意味があろうかと思います。それをどのような形で支出するかというのは今後検討させていただきたいと思います。
江口委員
 前にも多分お聞きしたと思うんだけど、もう一度。遊び場開放の件ですけれど、これと今、子ども家庭部児童館であれしているキッズプラザ、その関係をもうちょっと詳しく説明してほしいんですけれど、どういう関係になるのか。
寺嶋学校教育担当課長
 小学校の校庭において遊び場開放を、放課後、それから土曜日・日曜日にやっているところでございます。それで、子ども家庭部のほうのキッズプラザを導入した学校におきましては、そのキッズプラザの管理運営につきましては子ども家庭部のほうの職員がやるということです。さらに、そのキッズプラザ以外のところで遊び場開放をその学校でやる場合も、子ども家庭部のところで管理するというようなことになってございます。
江口委員
 もともと私の考え方というのは、キッズプラザにしても何にしても教育委員会の事業だというふうに私はいつも思っているわけですけれども。例えば、区側方針として、そういうものは子ども家庭部という形で方向を示していくならば、やはり何らかの形で一本化というのかな、そういう同じような系列というところで事業というのはやったほうが本来やり良いと思うし、それを利用する児童・生徒も、やはり一本化のほうが、土日以外もそういう系列で来ているということがわかるわけだからいいと思うんだけれど、なぜこういうものを子ども家庭部に持っていかないんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 キッズプラザは今後導入予定でございますが、現在のところ、まだキッズが導入されているところは1カ所ということで、導入されていないところについては学校の校庭ということでもあり、教育委員会のほうで所掌しているというようなことでございます。
江口委員
 あのね、一貫してないんですよ。キッズプラザってこれからやって、谷戸がこの間、開場式かな、やりましたよね。要は、学校の校舎使うんですよね、一つは。それと同時に、晴れたときは校庭も使うし、場合によっては体育館も使ってくるということになりますね。学校の施設ですね。これも学校施設ですよ。同じことなんですよ。だからそういう意味で、なぜそんな縦分けするのか。対子どものことだったら、じゃあ教育委員会は手放したんだから、手放す必要がないものをあえて手放していくんだから、それだったら一本化するために子ども家庭部のほうに持っていったほうがいいんじゃないかという、そういう質問を今私はしているの。そのことを聞きたいの。なぜこれだけを残すのか。
寺嶋学校教育担当課長
 今後のことはともかくといたしまして、その遊び場開放ということができた経緯からも、学校の子どもたちの遊び場を確保するという点で学校が管理してきた、教育委員会が管理してきたというところがあります。キッズプラザができたばっかりということもございますし、当分のところは教育委員会と子ども家庭部それぞれが連携し合いながら進めていきたいというように考えています。
江口委員
 連携連携と言って、行政の連携というのはそんなに簡単にできるものじゃないんですよ。それは、町内の連携とか町内で関与するとか、それはできるだろうけれど、区民にとっては連携自体がわかってこないわけだから、やっぱり事業部がはっきりして、どこがやるという責任を持たなきゃいけない。だから、一つが始まったんじゃなくて、そういう方針を打ち出したわけでしょう。U18、もう打ち出したわけでしょう。だけど、それで区民の頭がそっちに向かって今行っているわけじゃないですか。
 だから、本来は私は、児童・生徒に関するものはすべて教育委員会でやるべきものだと思っているわけです。一環の中で、すべて教育も入ってくる。そういう中では、教育委員会が全部それをつかむことでその事業を運営していくこと。ということが私は本来の姿だと。
 今、中野は事業部制の中から一気に子ども家庭部、子ども家庭部と言うんで、教育委員会でやらなきゃいけないものをどんどんどんどん移行しているじゃないですか。だから、それだったらなぜこういうものも一緒になって検討になっていって、それで将来的にこうなると答えが返ってくるんならまだわかるけど、一つだけできているんで今後はという、それはないでしょう、その説明の仕方は。だって、そういう区の方針を示したんだから、これに対してだってやはりそういう方針も示していかなきゃ。じゃあ、今の場合だったら、あくまでこれはずっと教育委員会の事業として残すと、そういうことでいいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 先ほども申し上げているとおり、キッズプラザは始まったばかりでございます。そうした中で、当然、委員のおっしゃるとおりキッズプラザもふえてくるところでございますので、子どもの遊び場ということに関してどういったような方向でやっていくのかというのは考えるべきところでございます。今後、教育委員会、子ども家庭部ともその辺については詰めていきたいと思います。
江口委員
 今まで閉ざされた学校みたいなことを言ってきたのは、一つは、校長先生に権限がある中で、責任まで校長に今までは押しつけていたという例があって、私どもは何年も前から、そういう開放に関しては校長の責任ではないと。教育委員会が責任を持つべきだということで、校長先生の負担を軽減していくと。そういうことによって多くの学校がさまざまな形で、これ以外も含めて開放ということに対して非常に前向きで動かれて、それこそ地域にひらかれた施設ということで、地域住民が学校を身近に感じるようになってきたんですね。
 そういうことで、キッズプラザにしたって、要は児童館事業が学校に入ってくるわけですから。やはりそれは児童館として子ども家庭部が持ちますよといったって、学校側としては、校長・副校長を初めすべての先生が、そこに自分たちの児童が来るわけでしょう。これは子ども家庭部の事業だからといって――前も質問したように――放っておけない部分もあるし、絡んでいかなきゃいけない。それは、連携をとりますといったって、そこの学校の中にそういう施設をつくっちゃうんだから、それだったらやはり教育委員会としてスタッフを。例えば、児童館職員をやるんだったら、教育委員会のスタッフとしてそこに派遣するとかやるならまだわかるんだけれど、そういう一貫性がないんですよ。
 本来は、子どものことに関しては地域云々という形もあるかもわからないけど、地域が強ければ子ども家庭部はわかるけれども、そうじゃないこういうものに対して、そこから教育だとか、そこから子どもの個性だとか、そこから子どもの特色だとか、それを発見する場でもあるわけだから、そういう意味ではこれは教育委員会がやる事業だと私は思って質問しているわけ。そういう一貫性がないこういうものだったら、キッズプラザっておかしいですよ。ただ児童館をそういうふうにしたいから学校に持ってくる、そういうことじゃないじゃないですか。
 昔は――時代が違うかもしれないけれど、放課後はそのまま5時6時まで遊んで、校長先生たちから帰れよと言うまで子どもたちは遊べた。今は違うじゃないですか。1回帰って、1回自宅に戻ってまた来なさいというやり方でしょう。そういうやり方をしたのも教育委員会なんですよ。昔の教育委員会はそうじゃなかったんだから。自由に遊んで帰っていった。それは学校側も自然体で責任を持ち、教育委員会全体も責任を持って、そこで子どもたちのまた違った意味での個性を発見していったんですよ。そういうことが今ないのね。生きている教育というか、そういうものがない。だから、そういうものをなくして子ども家庭部に持っていくんだったら、これも持っていったらどうなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 現在はキッズ以外のところでやっている遊び場開放につきましても、学校の負担を減らすということで、教育委員会が遊び場開放事業を行っているという位置付けになっているところでございます。
 遊び場、子どもたちの健全な育成のための遊び場をいかにしていくかということは、さまざまなところで考えなければいけないところでございますけれども、現キッズプラザを初めとして、今後学校の中に導入していくと。そういったような形で、今まで教育委員会が管理していたところを子ども家庭部のほうで、キッズ及び学校の遊び場については責任を持つということですので、今後、やはり子ども家庭部とも十分に話し合ってそれらのことについては方針を決めていきたいと思います。
江口委員
 行政の仕事って結構遅いでしょう。検討して何とか委員会だとかプロジェクトをつくるとかいって、庁内協議だとかいって。民間だったらその次の日には動いているのに、動けないじゃないですか。システム的に。だから僕は無理は言わないんだけど、こういう子ども家庭部と――今、ほとんど子ども家庭部に少しずつ少しずつ教育委員会の仕事が移されていっているわけ。だけど、本来の教育委員会の姿というのは、こういうことも含めて一貫して児童・生徒たちの成長を見守っていく、そういうのが教育委員会の仕事だと私は思ってきたんだけど。最近教育委員会がやっているのは、生涯学習と図書館と、あとは義務教育の中学校・小学校の管理だけじゃないですか。それが本当の教育委員会の姿なんですか。
 だから、そういう意味で、子ども家庭部と連携とっているんだから、子ども家庭部の方針が出た、そういう中でこういう問題はどういうふうにじゃあ議論されたの。これは教育委員会でやってるけど、そのときは全然子ども家庭部はこれを下さいとは言わなかったわけ。教育委員会としてもこのことに対しては、じゃあキッズプラザができるときにこういう制度もあると、そこに絡む子どもたちがいるわけでしょう、土曜・日曜枠。一貫した中で、平日と土日という休みの中で、一貫してこれを子ども家庭部に持っていこうとか、いや、それはやっぱり教育委員会でやる仕事だとかさ。そういう議論をした上で最終的な結論を出したわけでしょう、あの方針は。違うんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 検討の過程ではさまざまな議論というのはございましたけれども、まずはキッズというものを学校に置いて始めてみて、その様子なり何なりを見てから、また新たに検討を続けていこうというようなことで進めてございます。ですので、今後、教育委員会と子ども家庭部のところでその辺の方針については詰めていきたいと思います。
江口委員
 違う違う。だから、このことに関しては、キッズプラザを導入するということで学校につくって、児童館事業として入れると。そのために学校の校舎を使わせてもらうと。学校側が了解したからそれでいいというあれもあったけど、このことに対しては、そこの時点で議論しているんですか本当に。この遊び場開放も含めて。
竹内教育委員会事務局次長
 検討に当たって、当然に協議の中で議論をしております。それで、放課後キッズプラザになった場合には、当然放課後の遊び場開放と重複することになるわけで――それから土曜日なんかもそうです。ですから、それについては当然、子ども家庭部がキッズプラザ管理運営の中で一緒にやっていきましょうということになっているわけです。
 それで、これは19年度の決算ですので、この時点ではまだキッズプラザはございませんので当然そうですけれども、将来的にはキッズプラザはすべての小学校に入ってまいりますので、当然に将来の方向としては、子ども家庭部がキッズプラザの事業の中で遊び場開放事業もやっていくという方向性になるのは当然のことでございます。それをどの段階で切りかえていくのかというところについては、子ども家庭部とはこれから――ちょうど搭山小学校がキッズプラザ始まりましたので、今後キッズプラザの進捗に合わせて、いつの時点ですべての遊び場開放事業についてこれを切りかえていくのか、それは決めていきたいというふうに考えております。
江口委員
 そういうふうに最初から答えればいいわけだよ。いかにもこれから検討しますみたいな言い方を言っているから、じゃあそのための議論はされたのかというと、そうでもない。ところが、今の次長の話だと、検討してきたと。これからキッズプラザが幾つかふえていくときには、これを最終的な子ども家庭部の事業としてと考えているというような、そういう答えが最初から返っていればいいわけじゃないですか。だから――まあそれはいいとするけど、もう一つここで、決算の総括の分科会ですから、なぜ――もう1回、教育長でもいいし、こういう事業を子ども家庭部に持っていくという方針を決めちゃったのかね。
 例えば、じゃあ連携連携といったって、いつも私が言っているように、議会は厚生委員会と連携ってとれませんよね。合同審査会をやるならともかく、やればできるけど、ふだんはできませんよね。今度の搭山だって、この間の日曜日、我々文教委員には開場式の連絡来ないよね。そういうことが行われているわけ。もう子ども家庭部の事業だから関係ありませんと。連携だったら、厚生・文教委員だって当然関係することじゃないですか。厚生委員会の所管の事業ですよね。だけど、教育委員会の答えたのは、連携です連携です、よく連携とってと、全然私たち議会は連携とれないんですよ。これはなぜなんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 確かに、私も搭山の開場式に伺いまして、厚生委員の委員長・副委員長、また、地元の議員の方々がいらして開場式に御出席していただいております。そういった意味では、文教委員会のほうへ――そういった意味では縦割りだったということで、委員がおっしゃったとおりだというふうに思いますけれども、私もそういった意味では配慮が足らなかったかなと、まさに連携が足らなかったかなというふうに反省しております。
江口委員
 だからさ、連携とるとると言って、とってないからこういうことが―― 一つの結果論かもしれないけれど。確かに、所管からすれば厚生委員会の委員ですよね。でも、我々が議論しているのはなぜかというと、厚生委員会は子ども家庭部の中ではこういう議論ができないんですよ。学校教育と関係しては。要は、地域の子どもというだけの対象で議論しているわけ。ところが我々の場合は、子どもとなると、地域にいようが学校にいようが、すべて教育委員会で議論を今までした形があるけど、今はこれからだんだんだんだん、小学校の生徒、それから中学、そういう本当に限られた中でいってしまうし、まして私学に行った子どもに関しては何にも議論ができなくなっているわけでしょう。そういうような形で、狭まれた教育委員会にしているのが納得いかないわけ、私としては。どうしてそんなにどんどんどんどんそちらのほうに、教育委員会としては区長部局が言ってきたからといって渡そうという気持ちになっているのか、それだけ。何でそういうのを、これは教育委員会の仕事ですと言って、なぜ言い切らないんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 学校教育に限らず、広く子どもの健全育成というものについて、区立の学校に行っている子ども以外も含めて取り組んでいこうということについては、ずっと区長部局で行ってきたところでございます。その流れの中で、今児童館からキッズプラザへという、各小学校の中でキッズプラザを入れていくということで来ております。そういった意味では、私どもとしてはこれまでやってきた流れの中にあるんだろうというふうに思っております。ただ、やはり江口委員が先ほどからお話しいただいていますとおり、今度キッズプラザという形で学校に入ってきて、放課後も含めて子どもたちの生活がそこで営まれ、また、遊びが営まれるということでございますので、これについてはやはり教育委員会といたしましても、子どもたちの状況の把握ということについては子ども家庭部と一緒になってきちんと対応していく必要があるというふうに考えております。
大内委員
 ちょっと1点だけ。それって、事故があったらどっちの責任になるの。
寺嶋学校教育担当課長
 遊び場でですか。(「キッズプラザ」と呼ぶ者あり)キッズプラザで。それは、子ども家庭部のところで。
大内委員
 じゃあ、校庭でけがしても子ども家庭部でいいのね。
寺嶋学校教育担当課長
 遊び場開放の場面でけがをした場合には、子ども家庭部です。
大内委員
 じゃあ、普通の学校開放でけがしている場合も子ども家庭部なんですか。放課後。
寺嶋学校教育担当課長
 普通の放課後の校庭で起こった事故については、教育委員会が責任を持つところです。
大内委員
 要するに、キッズプラザに行ってそこから出てきた子がけがした場合には子ども家庭部で、高学年でそのまま残ってけがした子は学校で責任を。それによって――そんなややこしいの。じゃあ、お前どこでけがしたんだとやるわけ。それは学校の責任とかでやるんじゃないの。だから、その辺はうまくちゃんと連携ができてやっているわけ。
寺嶋学校教育担当課長
 キッズプラザに参加しているお子さまについては、わかるようにリストバンドなど、しるしをしていますので、そういったところで区別をするということでございます。
大内委員
 じゃあ、そうしてね。後でここで報告されてもしらないよ。例えばこれから後で、その子の手に輪っかをしていなかったのかという話になっちゃうよ。だから、今言ったように、ちょっとその辺が、連携とれているようでこちらからは全然よく見えないし、学校にそういった施設が入ってきているのに私にはどんな施設かもわからないし、何を学校にそんなに――こちらとしては、そういうものを入れてきて、結局、報告も基本的には受けていないわけだから。向こうの所管でやっている部分に関しては、入りますよというだけであって、学校の中の様子が全然見えないんですよ。それはやはりちょっと問題なんじゃないのかなと思いますので、今後ちょっと気をつけて――気をつけるというか、前から言っているけど、報告をちゃんとやるべきじゃないかと思いますので。やってくださいね。
 要するに、これは前から言っている話なんだから。前からずっと出ていて、連携についていろいろ言っている割には、開場式の報告も案内も一切ない。勝手に――勝手にといっては失礼、学校に入ってきて、けがしたときには、この輪っかをしている子がこっちでこっちだなんて、そんなこと実際にやるのかと。じゃあ、学校の保健室の備品はキッズプラザのほうに貸さないのかと。これは学校の用品だから、教育委員会で持っているものだから、キッズプラザの外から遊びに来ている子には貸さないのかとか、そんな話じゃないわけでしょう。やはり学校の中でも保健室で使うわけでしょう。けがしたからキッズプラザの中で全部――児童館だったら中に全部救急箱があるから、一応そこで対応できるようになってるけど、なっていないんでしょう。だから、そういうのがあるんだったら、もうちょっとしっかり――はっきり言ってそんな、これで色分けすること自体おかしいしね。私たちとしてみれば、みんな一緒だと思っているから。じゃあ、10人けがして、5人5人いたら対応が違うのかという話になっちゃうじゃないですか。見舞金の出方が違って、こっちの場合とこっちの場合は違うのかと。要するに、子ども家庭部で見ている、一度学校から出た子たちの保障の仕方と学校でずっと遊んだ子たちの保障で違うんですかと。いろいろなそういう話。そういう話になっちゃうから、もうちょっとちゃんとやっていただきたい。わかりやすくやっていただければと思います。
 それと、遊び場開放の中で、389ページのところで校庭開放とあるけど、これは一般開放で中学校で13校と、1校ないんだけれども、これはどこか知らないんだけれども。たしか中学校って去年は14校でしょう。1校やっていないところがあるんだけれども、この639日も開放したということで、中学校は一般開放しているの。
寺嶋学校教育担当課長
 年間ですべての学校ということでこの13校ですので、そういうことでございます。
大内委員
 13校、要するに一つの学校に年間50日ぐらい貸しているということなんだよね。一般開放って、体育協会のサッカーだとか野球の大会とか、そういうものも全部入っているの。
寺嶋学校教育担当課長
 登録された団体に開放するということでございまして、連盟とか協会のは入ってございません。
大内委員
 ということは、普通の地域の人が借りるということは無理だと。一般開放というのは、登録している団体に貸すのが一般開放と言うの。
寺嶋学校教育担当課長
 団体をつくって登録していただけれは地域の方でも利用できますので、そういったようなところでございます。
大内委員
 要は、じゃあ小学校の球技解放というのもそういうことで。要するに、登録している団体が借りていると、そういうこと。
寺嶋学校教育担当課長
 はい、そのとおりでございます。
大内委員
 例えば、このタイトルが、地域の連携だとか地域がどうのこうのと書いてあるんだけれども、地域の人たちが普通に、例えば、町会の人たちとか何かが学校貸してくれと言っても貸してくれないわけ。
寺嶋学校教育担当課長
 それはこの学校開放の仕組みとは別に、学校の判断でお貸ししていると思います。
大内委員
 では、その地域との連携をつくるということで、そういった学校は地域に年間何日貸していますというものは持っているの。
寺嶋学校教育担当課長
 申しわけありません、その辺は私どもで数としては把握してございません。
大内委員
 それは要するに、地域にひらかれた学校というのは、イメージで言うと一般開放というよりも、地域にいくら貸し出したかというイメージのほうが強いんだけど。少年野球とか少年サッカーは割と地域の人がいるけど、例えば中学校の一般開放って、言いづらいけれども体育協会とかに――そうした場合、別に区民は関係ないんだよね。わかる。必ずしも区民でつくっている数のチームが使っているとは限らない。よく見たら何か違うところ。だって、練馬じゃない違うところの車がわんさかやってきて使っているんだよ。職場がこっちなんですよということになれば、別にそれは合っているんだけれども。大体、区内なんだからそんな車で来なくたっていいじゃないかというぐらい、まあ道具を運ぶということであればいいんだけれど、その辺の一般開放って書いて地域の連携とうたっているんだけれども、その辺は把握はしているの。もうちょっと、本当に区民に優先して使っているかというのは。
寺嶋学校教育担当課長
 一般開放というのは、例えば中学校でいいますと校庭の開放ということです。団体登録していた団体に貸すということのほかに、個人解放という、例えばテニスとかで個人解放がございまして、そこに自由に参加していただくというような形をとってございます。
大内委員
 要は、地域で何か行事をやってお借りしたいというときに、割と小学校というのは簡単に来やすく、地域で連携とってくれるんだけれども、中学校のグラウンドというのはなかなか――学校で部活をやっていることも当然あるからそうなんだけれど、こういった一般開放よりも優先して貸してもらえるの。
寺嶋学校教育担当課長
 それは学校の判断ということになりますが、もちろん事業等のほうが優先ですね。あとは、学校のところで地域を優先だと言えば、そちらのほうで優先されるということはあります。
大内委員
 じゃあ聞くけれども、地域優先じゃないと校長が言ったらどうなる。
寺嶋学校教育担当課長
 それは、そのときどきの校長の判断ということにはなります。
大内委員
 だから、校長の判断で、この学校は地域優先、この学校は地域優先じゃないということか。それは校長先生の判断ということなんだね。じゃあ、そういう校長先生を任命するのはだれなの。その責任をとるのは指導室長なの。だれなの。そんな校長だめだよ。だって、校長先生によっては、うちの学校は地域に開放します、うちの学校は地域に開放しませんと、そんなの認めてるの。そんなの任命したのだれかという話になるじゃないか、次に。おかしくない。
竹内教育委員会事務局次長
 基本的に開放の予定日がありますので、それについて利用される方も、予約をされて使うということになるわけです。ただ、地域によりましては例年使っているというようなこともあろうかと思いますので、そういったところは――毎年地域の行事として使っているようなところは、それを避けて開放もしているということだろうと思っております。そこで、既に開放のスケジュールの枠に入っているところに後から地域で急に入るというところで日程調整ができないとかということはあるのかなというふうに考えております。
大内委員
 だから、その開放の許可を出すのが校長――多分ふつうは副校長先生が出すんだと思うけど、学校によって、この学校は地域に優先的に貸しますよと。要するに、一般開放に貸す枠の前に、この地域――その地域にはいろいろあるけれども、町会であったりあるいは地元の子どもたちの会なのかもしれないけど、そういったものの優先順位が学校によって違うのかと言っているんだよ。そのときの校長先生の判断によって、要するに、校長先生がかわれば、去年までは貸してくれたけどことしは貸してくれない場合もありますよと言っているんだよ。だから、一つの統一したものはないのと。それは校長先生の判断じゃなくて、違うでしょう。そしたら、そんな方をその学校の責任ある校長だとかあるいは副校長に任命して、あなたたち何やってるのという話になるよと。そんなことはないでしょうと。
竹内教育委員会事務局次長
 私どもも、学校の施設は、やはり地域の皆さんにあいているときについては使っていただきたいというふうに考えております。ですから、あいていれば、それでその地域の方々がこういったことで使いたいという話であれば、基本的には使っていただけるように考えていくというのは、これは学校も同じだと思っています。それで後は一般開放の日程等の調整であったりということで、これまでの個々の学校の中での経緯というものはあるのかなというふうに思っておりますけれど。
大内委員
 だから僕が言っているのは、例えば前の年まで貸してくれたのに、校長先生がかわったら貸してくれないと、そんなことはないんだねと。それがあったら、その校長先生にあなたはおかしいですよと言っていいんですねと。いや、もう副校長がそういう考え方で言われちゃうと、ことしは貸してくれませんということがあるんだよ。それはおかしいんですねということを聞いているわけ。そんなことはないわけね。
竹内教育委員会事務局次長
 その具体的な事例がわかりませんので何とも申し上げられないところですけれども、今のお話で、例年地域の方が使ってきたという状況があるとすれば、それは一般的には、ことしも同じようなことで使うということであれば使えるんじゃないかなというふうに思いますけれど。
大内委員
 だからね、本当は、地域活動というと一般開放よりは先なのよ。知っているでしょう。一般開放より先なの。ただ、いろいろなスポーツ協会だとか年間行事に割り込んでやろうとか、あるいは学校のスポーツ活動がまず優先だからそこに割り込んで入ろうとか言っているんじゃないの。ただ、一般開放よりは先に――毎月使うとか言っているんじゃない、年に1回使うかどうか、何年か前にやった運動会をまた何かでやりたい、そこで地域で球技大会をやりたいといったときには、貸してくださいと言ったときに、それは校長先生の判断ですよと言われちゃうと、校長先生がだめだったらもうだめなわけ。じゃなくて、それは教育委員会として統一した考え方持っているでしょうと。その場合、まずある程度地域に認められた団体がそういったことで貸してくれと言った場合に、一般開放より先に優先して貸しますよでしょう。校長先生がそれぞれの場合に判断するんじゃないでしょうと。
寺嶋学校教育担当課長
 ちょっと私の言葉が足りなかったのだと思いますが、抽選をします。抽選の前に、学校、あるいは学校が地域の方々から言われた場合にそこに貸す場合には、そこはもうよけて抽選をするわけですので、結果として、やはり地域を優先する、あるいはこれまでの行事等を優先するということは、そういったような結果になるのではないかと思います。
大内委員
 そういう結果になるとかじゃなくて、そうなんでしょうと。そうしないといけないんでしょうと。だから、もし例えばそういった話があったときに、それは学校側に私たちが言うとまた角が立つから、ちゃんと教育委員会のほうで、こういうふうに言われたんですけれどどうなんですかということを相談するなり、ちゃんと対応してくださいねと。だって、うちらが言っても、あんた議員だからそんなこと言っているんだろうと言われるんだから。だから、そういうことがないようにしてくださいと。
寺嶋学校教育担当課長
 教育委員会として十分に話し合っていきたいと思います。
伊東委員
 ちょっと今の、中学校の校庭という部分に多分話が傾いていると思うんですけれども、キッズプラザがごく一部の学校で始まりました。その場合、たしかキッズプラザというのは、月曜から土曜日までですよね。そうすると、小学校でこれからキッズプラザがどんどんどんどん学校に入ってくるということになると、この遊び場開放というのがほとんどゼロに近づくという考え方でいいの。
寺嶋学校教育担当課長
 キッズプラザが入っていくにしたがって、従来の遊び場開放の時間というのは減っていくのは事実でございます。
伊東委員
 減っていくというか、構想ではほとんどの学校にキッズプラザが入っちゃうということですよね。そうすると、皆減しちゃうということじゃないの。
寺嶋学校教育担当課長
 最終的にはなくなるということですね。
伊東委員
 そのときに、今までは地域の活動団体あるいは学校保護者、PTAの団体が、学校施設・校庭を活用したいと――体育館は別にしてもね。体育館はキッズプラザで使うところがあるのかもしれないけれど、校庭を使って何か行事をしたいというときは、今まで学校長のほうに事前にお話をしていたのが、これからは子ども家庭部にそういうお願いをするようになるの。
寺嶋学校教育担当課長
 子ども家庭部が管理はしてございますが、施設は学校の施設、教育委員会の施設ですので、おおよそその辺は学校長に御相談いただければ、しかるべき――例えば地域が利用されるということであれば、地域が利用できるように体制は整えられると思います。
伊東委員
 PTA行事で土曜日に何かイベントを校庭でやりたいというときに、学校長に相談する。学校長は子ども家庭部に連絡をとって、キッズプラザ事業の土曜日の運営を中止してほしいと申し入れして、それが可能なの。
竹内教育委員会事務局次長
 当然、例えばPTAが土曜日に子どもたちを対象とした事業をやりたいということになれば、キッズプラザ事業はもう校庭しか使わないという話ではありませんので、そのときには当然に校庭にかわる――参加しない子どもたちもいるでしょうから、PTAの行事のために、例えば体育館を使わせたり例えば図書室を使わせたりとか、いろいろなことを当然学校と子ども家庭部と相談して、それは、キッズプラザに来ている子どもたち、また学童クラブに来ている子どもたちもおりますので、そういった子どもたちへの対応をして、PTAの行事について実施もできるようにしていただければと考えております。
伊東委員
 確かに、キッズプラザは所管が違うからあれなんでしょうけれども、キッズプラザのほうの登録する児童というのは、地域内の私学に通うお子さんは、学区域が違っても登録さえすれば利用はできるから、PTA行事・イベント等に参加しない子もあるかもしれないけれど、絶対的な比率はその学校の子どもだよね。PTA行事みたいな、あるいは学校と関連してのPTA・地域と共催しての行事という場合は、できれば、キッズプラザに登録している子どもたちが対象なんだから。その辺の連携というのはうまくとれるように考えてあるの。
竹内教育委員会事務局次長
 当然にキッズプラザの運営という面でもそうですし、それからPTAと学校、それから子どもたちのために何か授業をやるというときに、育成団体の皆さんも含めてその地域としての行事、また学校としての行事として――学校としてというか、PTAならPTAとしての行事として行うわけですので、そこでいろいろな方等の話し合いの上で進められていくということですので、当然にキッズプラザと学校、それから保護者・地域の皆さんとの連携の中で進めていくというふうに考えております。
伊東委員
 こうした活発な議論が厚生の分科会のほうでされているかどうかはわからないんですけれど、少なくともこの文教分科会で将来を見据えて、それから現行の体制から移行していく中でこういう課題が指摘できるのだということは、ちゃんと担当所管のほうに申し送りをしていただけるのか。
竹内教育委員会事務局次長
 もちろん、当然にそういうことは考えてまいっている話ですし、今日委員からそういったお話があったことについても伝えていきたいと思っています。また、現実に搭山の開場式でもそうでしたけれども、やはり学校長もそれからキッズプラザの担当職員も、これについては学校とキッズプラザ、子ども家庭部が連携して放課後子どもたちの対応をしっかりとやっていこうということでの話になっておりますので、実際の話としてもそういった方向で進んでいくというふうに考えております。
いながき委員
 387ページの小児用AEDパドル購入って、このAEDパドルってパッチのようなものでよろしかったですか。ちょっと確認したいのですが。
寺嶋学校教育担当課長
 AEDを使うときには胸とかに貼るものがございますが、それの子ども用ということでございます。
いながき委員
 それは幾つというか、何セット買って、文教委員会の教育委員会の所管の施設には全部配置しているということでよろしいのでしょうか。小学校、幼稚園、その他。
寺嶋学校教育担当課長
 48式購入いたしまして、全小中学校、教育センター、少年自然の家、それから温水プールのところに配置してございます。二中と九中ですね。
いながき委員
 もみじ山ホールですとか図書館には配置はしていないんですか。
村木生涯学習担当参事
 AEDそのものは設置してありますので。
いながき委員
 小児用パドルを、図書館とかもみじ山ホールにちゃんと設置しているのかということです。
村木生涯学習担当参事
 ちょっと把握してございません。申しわけないです。
いながき委員
 図書館ですとか、やはり小さなお子さんも保護者の方と一緒に使用したりなさったりすると思いますので、教育関係の施設には全部あったほうがいいのではないかなと思うんですけれども。
村木生涯学習担当参事
 仰せのとおりでございますので、私どもで調査をした上で適切な対応を図ってまいりたいと思います。
いでい委員
 389ページの学校開放について伺いたいんですが、今年度から統廃合された学校なんかありますよね。六中ですとか、今度大妻中野に貸し出しするとかいろいろあると思うんですけれど、今まで学校開放で使っていた方々が今後使わせてほしいとか、そんな話があったときは、統廃合した後というのは教育委員会から離れて財産管理のほうに所管が移ってしまうということですけれども、来年度も中野富士見中と一中が一緒になったりだとか、利用団体のほうから今後どうすればいいですかという問い合わせが結構あるんですよね。そういったときにはどうお答えになっているんですか。それとあと、どんな方針を持っているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 学校がなくなればこの学校開放という仕組み自体はなくなりますので、使えなくなるということでございます。その後につきましては、跡地の利用を検討する区長部局のほうで検討するということになりますので、その辺のもしそういうお問い合わせがあれば、区長部局のほうの――場所によって違いますが、そういったところにお尋ねいただきたいというふうなお返事を差し上げています。
いでい委員
 それはあんまりにも冷たい答えだなと思って。今教育委員会の分科会で聞いているんだから、そんな問い合わせがあったら、区長部局どこかわかりませんけれどそこに聞いてくださいなんて答弁、どうですかね。区民の方からそうやって聞かれたときに、そう言って答えるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 お問い合わせに来たときに、そちらへ行ってくださいというようなことはいたしません。お話をお聞きして、ただ、今後、閉校後どうなるかということにつきましては教育委員会としてもお答えできませんので、そちらの区長部局のほうで検討していますという御返事を差し上げるということです。
いでい委員
 じゃあ今後、そういった区民の利用団体の中から要望ですとかそういったことが挙がったときは、まず教育委員会で受けて、それから区長部局のほうに行くのか。うちのほうで要望は受けられませんよ、区長部局のほうに行ってくださいよとか、どこが窓口になって、どう区民の人たちは動いたらいいわけですか。
寺嶋学校教育担当課長
 もし教育委員会にいらっしゃれば教育委員会のほうでお受けして……(「もしじゃなくて、決まっていないの」と呼ぶ者あり)窓口は特に決まってはございません。教育委員会のほうにいらっしゃれば、私どものほうでお話をお伺いして、それはしかるべきところにつなげるということになります。
いでい委員
 現在利用されている方々で来年統廃合にかかってしまうところなんかの団体の方々がおっしゃるんですけれど、それを聞いても答えてくれないということで、私たちのところにそんな相談があるんですよ。聞いても答えてくれないのに、それは教育委員会に行っていないから答えられなかったのか、それとも、区のほうに聞いたときに方針が決まっていないから答えられないということで追い返されたという話があって、今ここで質問しているんですけれど。
寺嶋学校教育担当課長
 恐らく教育委員会ではないところでお受けして、それが私のほうにも回ってきてございます。それについてはまた対応したいと思います。
いでい委員
 ではまた別件なんですけれど、所管が違いますけれど、先週、ある区立保育園である事情があって、運動会をする会場が使えなくなってしまったと。そのすぐ近くにある小学校――大体その区立保育園の園児たちは卒園するとその小学校へ入学するんですけれど、ちょっと緊急事態だったものですから、運動会用の場所を提供してほしいと、ちょっとだけでも貸してほしいという話が保護者の方からあったり、それで園長さんと校長先生の間でやりとりがいろいろあったんですが、結局、急だからということでお貸しできないのでという話があったんですよ。さっきの、一般開放だとか地域開放だとかいろいろな優先順位はあると思うんですが、区がやっている事業に対して所管が違う同士で話し合いをしたときには、どこに優先順位が一番に行くんですか。一般開放ですか、それとも地域開放。それとも、区がやっている事業の緊急代替地としての使用とか。
寺嶋学校教育担当課長
 一般的な決めはございませんが、まず優先は学校の事業ですよね。その次は地域での活動あるいは区の活動、それから最後に一般開放という順序になろうかと思います。
いでい委員
 それは緊急的なときも、区の事業でも2番目ぐらいになっちゃうわけですか。
寺嶋学校教育担当課長
 そのケースによってでございますが、できるだけ活動できるような、同じ地域のお子さんでもありますし、そういったような努力は最大限すべきものだと思います。
いでい委員
 今の課長のお答えと当該校の校長先生の見解とが全然違って、全然努力しなかったという話も聞いているんですよね。やはりそういうのは、先ほど大内委員からも質問がありましたけど、そういった方針みたいなのがなければ、校長先生だけの判断で毎年毎年ケースごとによっていろいろ使用方法が変わってきてしまうということはいかがなものかなというのがありますよね。それは要望としてお伝えしておきます。
 あと、387ページの1-2-2、学校安全危機管理・学校情報配信システム賃借料ということなんですが、この学校情報配信システムというのをちょっと教えてもらえますか。
寺嶋学校教育担当課長
 これはe学校ネットとも言いますけれども、不審者情報その他を、保護者の方の携帯あるいはパソコンに教育委員会・学校のほうからお流しするということでございます。
いでい委員
 これは各学校単位。何々小学校、何々中学校、この学校単位で送るわけですよね。
寺嶋学校教育担当課長
 場合によりまして、広範囲の場合にはすべての学校に送ることもございますし、ある事件関係の周りのところだけということもございます。
いでい委員
 うちの近所である事件みたいなのがありまして、その不審者情報というのが流れるかなと思ったら、いろいろ捜査の関係とかもあるのでちょっと流せないし、ということがあったんですよね。そうすると、現在近所に不審者がいる可能性も高いけれども配信情報を流せないという状況があったんですよ。もしそれが、注意の喚起の不審者メールが回らなくて、二次被害、三次被害というものが起きたら、それは配信しなかった教育委員会が悪いんじゃないかと言われるかなと思うんですけれど、それはもうケースバイケースということですか。
寺嶋学校教育担当課長
 注意を喚起するという意味でもなるべく流すようにはしているかと思います。ただ、それが流せない理由というんですか、事情というものがちょっとつかめませんので何とも申し上げられませんが、そういったことについては、学校の判断も含めてケースバイケースということになろうかと思います。
主査
 他にございませんか。
村木生涯学習担当参事
 先ほどのいながき委員の御質問に対する答弁の補足をさせていただきたいと思います。
 なかのZEROにつきましては中央図書館と併設ということになっております。それから、上高田、哲学堂、そして中野鷺宮体育館、それから地域図書館にはすべて小児用AEDパドルは装備をしてございます。
平山委員
 今、いでい委員のところと同じなんですが、学校情報配信システムの登録率を教えていただいていいですか。
寺嶋学校教育担当課長
 5月1日現在ですが、74.4%でございます。(「幼、小、中で」と呼ぶ者あり)区立幼稚園は100%です。それから、小学校は82.2%、中学校は51.1%でございます。
平山委員
 中学校だけちょっと落ちていますよね、一昨年と比べて。一昨年が52.4だったと記憶しているんですが、中学校はあんまり進まないですよね。どうしてなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 同じように勧奨は差し上げているところですけれども、傾向としては幼稚園と小学校が高く、中学校ということですので、保護者の方もそれほど、小学校の保護者の方よりも入ろうとなされる方が結果として少ないということでございます。
平山委員
 ぜひ勧めていただきたいということで、いろいろな事件が起きていますので、用心に越したことはないと思いますので、ぜひ。小学校もできるだけ100%を目指して、中学校もせめて7割とか8割とかを早期に実現できるようにお願いしたいなと思いますので、よろしくお願いします。
佐伯委員
 ちょっと先ほど来の議論を聞いていて1点確認したいんですが、キッズプラザが学校に入ってくるということで、再三これは確認をさせていただきましたけれども、土曜日の球技開放には影響を与えないようにするということは、これは再度お約束いただけますね。
寺嶋学校教育担当課長
 従来の遊び場開放でもそうでした。同じようにそのようでございます。球技開放のあるときには球技開放が優先ということでございます。
佐伯委員
 それで、決算説明書の387ページ、下から7段目のところに学校開放管理委託というのが1,333万800円ついているんですけれども、これはどことどこの時間帯の管理委託料なんでしょうか。どこの時間帯の。
寺嶋学校教育担当課長
 休日と日曜日ということでございます。
佐伯委員
 恐らくは第1・第3・第5土曜日の1日と、日曜・祭日の球技開放終わってからの時間帯だと思うんですけれども、そこでちょっと見逃せないのは、きのう林議員が質疑したところで気がついたんですけれども、文教の資料36、桃園第二、遊び場開放、午前中ゼロ。だれもいないところに警備の人を置いて、そこにどんどんどんどんお金をつぎ込んでいるわけですよね。こういった実態についてはどうお考えですか。このゼロというのは一体どういうことですか。
寺嶋学校教育担当課長
 実績ということですのでゼロということで。私もときどき日曜日見る場合には確かに利用者は少ないかなと思いますが、この学校につきましては午前中の実績はゼロということでございます。
佐伯委員
 もう1点びっくりしたのは、それで気がついて、その前の年もとってみました。そうしたら、前の年も午前中ゼロなんですよね。だから、2年間にわたってだれも遊んでいないところに警備員を配置し、その分お金をどんどん払っていたわけですよ。こういうのを税金のむだと言うんじゃないですか。
寺嶋学校教育担当課長
 2年連続ゼロということは、すみません、何か事情があることだと思いますので、ちょっと調べさせていただきたいと思います。
佐伯委員
 では、調べていただいている間にお聞きします。
 私は、再三にわたってこういう状況があるんだから第1・第3土曜日も球技開放にするべきだということをずっと言ってきました。例えば、桃二に限らず、資料の36の西中野小学校、ここは正直言って少年野球でも試合に使わせていただいています。新山小学校、ここも試合で使わせていただいています。新山の実績が去年は11人、おととしは12人――1年間通してですよ。西中野が、去年が46人、おととしが67人。例えば、去年で言えば、新山は土曜日だから第2・第4として24回として、当然ゼロの地点があるということですよね。西中野だって、年間を通して2人ちょっとですよ。そういう状況であるならば、球技開放にしておけば団体がそのグラウンドも管理するんだし、いいんじゃないですかということをずっと言っていたんですけれど、こういったデータを見てどうお考えでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 学校によっても遊び場の利用の仕方はさまざまかと思います。効率、費用対効果という点から見れば、確かに問題かと思います。ただ、遊び場がひらかれているという、そのことで、そこで団体にも入っていないお子さんが遊べるということも貴重なことかなと思いますので、今のところはこのまま遊び場を続けていきたいというふうに考えています。
佐伯委員
 もう少し実態を見てほしいんですよね。本当にどれだけグラウンドがなくて困っているか。先ほどの大内委員の質疑のときに、地域利用はどれだけ行われているかわからないという答弁にはびっくりしたんですけれども、あの抽選表を見れば、どこに地域利用が入っているというのは毎回わかるわけじゃないですか。それすら見ていないのかなと思うと、どれだけグラウンドが足りないということを認識してくださっているのかどうかということを、ちょっと疑ってしまいます。
 例えば逆に、丸山小学校なんかは午前中917人。これは何かというと、丸山の場合には十一中側のところにネット張って、午前中でも一生懸命境をつくって練習しているんですよ。だから丸山小学校のチームは今5年生が都大会に行ってまた2回勝ちましたけれども、ずっとあそこは強いチームをつくってきているというのは、やっぱり場がないとだめなんですよ。いろいろなことおっしゃいますよ、体力向上とか何とかって。じゃあ例えば、この間の総体陸上見てください、中野区の選手の記録。200メートルで東京都の記録と2秒近く違いますよ。そういう状況にあるにもかかわらず、せっかくあいているグラウンドを積極的に使わせようとしない。桃二のゼロとか新山の11人とか、こういったものはもうちょっと有効に活用する方法って考えていいんじゃないかなと思うんですけれど、いかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 遊び場は先ほど申し上げましたとおり、そういう団体にも入っていないお子さまのためにも遊び場というものは必要でございます。ただ、使用の実態を見て、それが果たして効率的なことなのか、そして球技開放の状況につきましては十分承知してございまして、非常にいつもほとんどいっぱいであるという実情わかってございます。そういった推移を見ながら今後考えていきたいと思います。
佐伯委員
 昨年、武蔵台小学校の芝生の工事をやったときには、あのときは御理解いただいて全部の土曜日をあの地域球技解放に午前中してもらったわけですけれど、苦情は1件も来なかったというお話でしたよね。地域の人だって見ているんですよ。やっぱりわかるんですよ。だからこそ――確かに、それは必要だと思います。団体にも入っていない子どもがということ。でも、団体にも入っていない子どもが1人か2人だったら、近くに公園だってあるわけじゃないですか。学校という限られた、本当に中野区の場合にはグラウンドがないですから、学校というのはまさに貴重な資源で、本当に利用率も高いという実態があるわけですから、ぜひともそのあたりをもう1回見直してみて御検討いただければと思いますけれども、いかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
先ほども申し上げましたとおり、遊び場開放の意義というものもございますが、使用実態を見なが ら今後検討させていただきたいと思います。
佐伯委員
 だから、本当に遊んでいる学校はいっぱい遊んでいますよ。だから、学校全部一括で考えることはないと思うんですよ。やはり使える場所は少しでも開放するという、そういう柔軟な考え方も必要だと思いますけれども、いかがですか。
寺嶋学校教育担当課長
 そういったような考え方も含めまして今後検討させていただきたいと思います。
主査
 それでは、今佐伯委員が、桃二小学校の午前中の使用人数が2年間ゼロは何か根拠があるのかについて、きょうの分科会中に大丈夫ですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 ほかにございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ進行させていただきます。
 それでは次に、2目学校教育費のページを区切りまして、決算説明書の388ページから393ページ、1項の学校教育費2目学校教育費、事業メニュー1の学習指導まででございます。
江口委員
 389ページの日本語適用教室講師謝礼と日本語通訳派遣講師謝礼と、両方とも通訳と講師ということなんですけれど、この辺よく説明してほしいのは、講師という形でお願いしているのが専任講師6人と。これ通訳派遣講師ということは、その6人の中から通訳ということで派遣されているのか、その辺。
入野指導室長
 日本語適用教室といいますものは、土曜日に教育センターにおきまして開級しておりまして、年間37日間ほど開級しております。そこに6名の専任講師が来ております。土曜日に、通ってきているお子さんはどちらかというとアジア圏のお子さんが多いんですが、通ってきている今の在籍数は32で、延べ人数が437ほど通ってきているお子さんがおります。区立の小中学校にいるお子さんという形での講師でございます。
 それから、日本語通訳派遣のほうは、いわゆる学校に帰国子女または外国籍のお子さんが入ったときの日本語の適用の指導に当たる派遣講師でございまして、場合によっては同じ人間が担当する場合もございますが、ほぼ言語が違いますので、いろいろなお国の言語がありますので、全員がそちらに当たるというわけではございません。
江口委員
 これは、国際交流協会との関係というのはどういうふうになっていますか。
入野指導室長
 現在、土曜日のほうの日本語適用教室のほうを国際交流協会の小学生・中学生を対象とする講座とタイアップできないか、またはどのような連携がとれるかということで検討中でございます。国際交流協会におきましては、通常3日間ぐらいでしたでしょうか、受験をするお子さんを含めて面倒を見ていただいている状況にございます。どちらかといいますと、私どもがやっているのは適用を中心でございまして、国際交流協会がやっているほうは日本語指導、日本語を獲得していくというようなほうを中心にやっている状況にございます。
江口委員
 私、国際交流協会の評議員なんですけれど、基本的には私はこの事業というのは、あくまで教育委員会が全部主体でやるということできちんとした講師を確保する、また、通訳なんかも、突然に来て学校なんかに行くというときに、やはりどうして通訳が必要だというと、たまたま国際交流協会という区の今までの連携の中であったので、国際交流協会の中にだれかいないかということで派遣して通訳をするといっても、本来の通訳的なものではないんですよね。例えば、学術的なものとか公教育的なものをわかって通訳するわけじゃありませんから、その辺がわかる人であれば一番、外国から来た、また外国から帰ったお子さんにとってはいいんだけれども、そうじゃなくて、ただ単にそういう言葉上の説明をしてあげるというような感じなんですね。だからやはりここは教育委員会がきちんと、国際交流協会じゃなくて単独事業として、やはり学校教育の現場との接点ですからやるべきだと思いますが、それはいかがでしょうか。
入野指導室長
 今までの対象の子どもたちの様子を見ますと、どちらかといいますと短期間の日本の滞在が多かったものですから、そういう面では適用という部分にウエートを置けばよかったかと思いますが、日本の地で進学をしていったりするという長期の滞在型のお子さんですとかがふえてまいりました関係で、やはりこの指導については教育を中心に据えた指導を考えていかなければいけない、日本語を獲得するということを中心に据えた指導に移行していかなければいけないということは考えております。
江口委員
 特に通訳なんかにしても、ただ単に国際交流協会に登録されている外国人の方がいて、日本語もしゃべれて母国語をということでやっている部分が見受けられるんですね。学校なんかにその子どもたちが行くときに通訳がいないという場合に、やはり教育委員会がしっかりと登録制とかをお願いして、さまざまな言葉、まあ5カ国語ぐらいあれば大体世界的には共通でつながっていくわけですから、そういう人にお願いして一緒に学校に出向いてもらって打ち合わせ等をするとか、そういうことをやはりやらなきゃいけないんではないかと。
 過去に、ほとんど国際交流協会に頼っている部分があって、何かあると国際交流協会に連絡してやると。たまたま一つの事例の子はもう19歳になって、この間会ったら非常に、たまたま国際交流協会の通訳の方が教師的な存在だったものですから、大変よく学校との打ち合わせでこの子の適用の場合どうこう何をするというのをやって、3年間中学卒業して今19歳で、本当に日本語うまくなってびっくりしておりましたけど、そういうたまたま偶然そういう人もんだったからいいんですけど、やはり教育委員会がきちんと通訳を確保しておいてお願いすると。たまたまそれは国際交流協会に登録されている人であっても、基本的には教育委員会がその人と通訳契約をしていて、派遣した場合には幾らというような形でやったほうが私は事業としては成り立つと思うし、教育委員会の仕事としてやっていくべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
入野指導室長
 先ほどお話をしましたように、この対象となる児童・生徒の様子が大分変わってきておりますし、実際、言語としては10カ国語以上の言語が今必要になってきている状況でございまして、場合によっては非常に指導者がいないといいますか、お話ができない言語を使うという状況もございますので、そういう状態も含めまして今後検討してまいりたいというふうに思います。
伊東委員
 390ページの一番上ですが、教育研究助成ということで。こちらのほうで、教育研究会助成金とありますよね。これは小中、それから障害教育とあるわけですけれど、これ、予算の段階では負担金と活動助成金って分かれているんですけれど、実際支出もそれに沿った形で行われているわけですか。
入野指導室長
 はい、そうでございます。
伊東委員
 この教育研究会というもの自体、これは公立小中学校の教員の皆さんが全員加入されているわけですか。
入野指導室長
 一応任意の加盟という形になってございますけれども、ほぼ全員の形が入っていらっしゃるという――栄養士、都費事務も含めてという形になっております。
伊東委員
 その次の3の教育の人材育成及び確保というところに、教育研修会講師謝礼とありますよね。そしてさらにその下のほうに行きますと、研修資料印刷及び購入等、それから、宿泊研修会バス雇上及び施設の借上と。これも教育研究会に関する支出という認識でよろしいんですか。
入野指導室長
 教員の人材育成及び確保のほうの研修会につきましては、これは指導室が主催している研修会でございますので、年次による研修ですとか、法定で定められている初任者研ですとか、それから主幹の研修、校長研修、そういうものが含まれてまいります。
伊東委員
 そうしますと、あくまでも2番の教育研究助成とは別物ということで。そうしますと、この教育研究会の助成のほうなんですけれど、研究活動助成、要するにそれぞれの研究会が研修活動を行っていると思うんですけれど、その内容についてはどこが決定をしているわけですか。
入野指導室長
 この内容につきましてはそれぞれの運営主体がございますので、そちらで決定をしている形をとってございますけれども、教育委員会としましてもその中には――メンバーとしては入ってございませんけれども、講師として参加をしたり、それからその中身の研究発表等には指導・助言をしたりということでかかわってございます。
伊東委員
 それぞれの運営主体というのは、どこが担っているんですか。
入野指導室長
 中野区の小学校の教育研究会という部分におきましては、幾つかの教科等の部から成っております。そして、その総合として、いわゆる小教研と略して言われております小学校の教育研究会というのがございまして、その部分で校長・副校長・主幹・教員の代表者が運営主体をつくっておりまして、そこで全体の運営は行っております。さらに先ほどお話ししました教科ごとに、部長は教員でございますけれども、それの顧問の管理職がついてございまして、その部はその部でしっかりとした運営の主体をつくって行っているという状況にございます。さらにそれが区レベルのものですので、先ほどの負担金等の話になりますが、その組織が都全体、さらに国全体といいましょうか、全国のレベルのそういう組織の中に組み込まれていくという状況になってございます。
伊東委員
 そうすると、小教研、全国レベルのための負担金と、それから区レベルの研究活動のための助成金という考え方でよろしいんですよね。それでよろしいこととして、区レベルの研究活動・研修等については年間のスケジュール、研究内容についての届け出等は、教育委員会のほうに出されているんですか。
入野指導室長
 はい、教育委員会のほうには出してもらっております。
伊東委員
 業務でやられているからあれなんですけれど、内容はよく精査されているわけですよね。区民の公益活動助成に切りかえて、非常に助成金に対する内容審査がきつくなっている部分で、身内の――身内だと言っては申しわけないのかもしれないけれど、職員仲間の研修という部分の活動内容の精査、申請時の――助成金ですから申請という形が当たると思うんですけれども、そういうものをちゃんととられているのか。いかがですか。
入野指導室長
 この研究会自体を、今後は、どちらかといいますとこちらからお願いをして研究をしていただく内容に、新しい学習指導要領に向けての研究ですとか、連携教育にかかわる研究ですとかということ、それから評価にかかわる研究ですとかいうことで、今までも中身的にはこちらからお願いをして――お願いと言うのも変なんですが、こちらから提示をしてやっていただいている部分もございましたし、今後ともそういうことを広げていきたいというふうに考えております。今までも公益の助成金ほどの審査はしてございませんけれども、必ず中身にもかかわるという形もとっておりますので、今後ともその辺は気をつけて、こちらとしてもやってまいりたいというふうに思っております。
伊東委員
 それはわかりました。
 それともう一つお聞きしたいのは、モンスターペアレンツなんていう話が、要するに保護者対応が非常に現場を苦しめている部分がありますし、また学校管理の立場からも非常に神経を尖らせなきゃならない部分があると思うんですけれど、そうした保護者対応の研修というのは、この目の中で対応していると。あるいは対応する方針なんですか。
入野指導室長
 先ほどの3の、教員の人材育成の中の研修会の中の一つのメニューとして、管理職研修、それから生活指導等の主幹研修等、それから若手の研修の中にも段階を違えて、内容を違えて行っていく考えでございますし、一部はもう実施してございます。
伊東委員
 その辺は最近の社会情勢等かんがみて、強化する方向で動いているんですか。
入野指導室長
 この教員の研修の内容、それから教員の資質についてどういう部分が大事になってくるかということにつきましては、毎年見直しをしておりまして、そのときの教育課題に沿ったもの、それから区としてこういう教員の資質をというものを加味した研修を組んでございます。
伊東委員
 その研修に当たっては、心の教室相談員ですとかスクールカウンセラーのような、要するに、医学・医療的な見地あるいはカウンセリングのノウハウを持たれた方も入られて、専門的な指導もいただいているんですか。
入野指導室長
 スクールカウンセラーと心の教室相談員自身の横の連絡の研修もございますけれども、そういう方々の専門的な方をお呼びしての研修というのは、内容によりまして必ず入ってくるという形で行っております。
大内委員
 391ページの教員の人材育成及び確保で、教員研究会講師謝礼、金額出ているんですけれども、その資格研修会のバス、施設借り上げあるでしょう。これは42万円と非常に少ないんですけれども、これは要するに地域でやっている回数のほうが多いということ。宿泊しているのは年に1回しかないということでいいの。
入野指導室長
 宿泊の研修は、今現在行われておりますのは初任者研修のみでございますので、初任者が、実際には安曇野で農業体験も含めて研修をしておりますので、その行き帰りのバス代でございます。そして、区内に初めて配属された教員の区内めぐりといいますか、本校をよく知ってもらうための研修にバス代がかかっております。さらに、生活指導中心の教員、生活指導主任・主幹の教員に関しましては、施設等の現地での研修というものを年に1遍組んでおりますので、そのバス代という形になっております。繰り返しになりますが、宿泊については初任者のみでございます。
大内委員
 それで、これは校長だとか副校長というのはやるの。
入野指導室長
 先ほどの研修会の中には、校長の研修、副校長の研修もございます。
大内委員
 どういう研修をしているの。
入野指導室長
 先ほどのお話のモンスターペアレンツといいましょうか、そういう部分についての、もっと広げた危機管理の対応の研修ですとか、新しい教育課題の研修ですとかいうことで、管理職の能力をしっかりと向上してもらう研修を組んでございます。
大内委員
 ちょっと休憩でしてもらえますか。
主査
 委員会を休憩します。

(午後2時31分)

主査
 委員会を再開します。

(午後2時33分)

平山委員
 391ページの学力調査問題作成委員謝礼等というところがあるんですけれど、学力調査を行ってその結果に応じてというか、習熟度別の授業というのをやっていらっしゃるんですよね。文教の52の資料で、習熟度別の授業を実施している小中学校(現年度)で、小学校が26と中学校が10校載っているんですが、これ、実施をしていない学校は、この習熟度別授業が必要ないからということでよろしいんですか。
入野指導室長
 少人数授業はどこも行っているということで、それを習熟度で行っているかどうかという問題になってまいります。小学校の場合は、実は1校は理科でございまして、これに関しましてはTTで行っておりまして、いわゆる習熟度別に理科はなりにくいということでございます。中学校におきましては、やはり理科で行っているところ、それから保健体育で行っているところ、これにつきましては習熟度という形よりはTTをとっているということで、10校という形になってございます。都の加配と、本区がつけております学力向上アシスタントによります少人数習熟度を実施しているかということの調査でございますので、そういう形になってございます。
いながき委員
 391ページの特色ある学校づくり推進のところについて伺いたいんですけど、これは一応重点校となっていますが、これは別に教育委員会がどこかを指定してそこが特色ある学校ということでそこに予算がつくという形ではなくて、手挙げ方式ということですよね。
入野指導室長
 現在はそのようにしてございます。
いながき委員
 それで、この予算をもらったら成果物を提出しなきゃいけないということで、特色ある学校づくりの発表会みたいなところで一通り見てみるんですけれども、私の個人的感想から言わせていただくとあまりどこも横並びといいますか、特色あると言えるような活動をやっているところは、正直――発表会を見る限り私はそう思うんですけれども、指導室長としてはどのようにこの特色ある学校づくりができているかどうかという点に関して、御見解をちょっとお聞かせいただけますか。
入野指導室長
 特色ある学校というところの、お話の根本のところの問題もあるかというふうに思います。といいますのが、特色ある学校といいますと、ほかと違うことをやることというふうにとらえがちでございますけれども、ほかと違うことをやるということではなくて、あくまでも特色ある学校づくりは方法論でございまして、目的は何かというと、それぞれの学校が子どもに学力をつけたい、または心を育てたい、それぞれの目標に向かってどういうふうな取り組み方をするかということでございまして、その道筋自体に特色があるということというふうに私どもは受けとめております。
 よく言われますように、この学校は例えば――なかなか適切な例が挙がらないんですが、この学校は英語に非常にウエートを置いているとか、それから、この学校は反対に言いますと体育にウエートを置いているとかというのは、区立学校ではなかなか方法論的にはやれるところでございますけれども、具体的にそれだけ授業実数をふやすというわけにはいかないところもございますので、そういう意味で、特色ある学校づくりということに関しては学校がどうとらえていて、どういうふうに計画的に行っていて、どういう予算がほしいのかというものを出してもらっております。これについては、それによってこちらが査定をしまして予算をつけるという形をとっておりますので、そこの段階で必ず査定をするということで指導をするという形をとっております。
 さらに、長くなって恐縮でございますが、この特色ある学校づくり重点校に変える前は、何校かの推進校という形で、年間3校とか4校の推進校が当たっていたということなんですが、そういう学校がなかなか拡大しない、同じような学校がそういうふうに研究を続けているという状況にありましたが、今回の場合にはこの重点校になりまして5年たったかと思いますが、この間にほとんどの学校が学校の体制を見直して取り組みを担ったという意味では、効果があったというふうに考えております。
いながき委員
 ではその取り組みを評価するということで、先ほど査定をなさって予算をつけているとおっしゃいましたけれども、査定した結果、ほぼ全校オーケーだったと、パスしていると、特色あると認めていらっしゃるということですよね。
入野指導室長
 まだその途中にあると思っております。もちろんそういうことだろうと思いますので、ここで完成ということではないというふうに思っております。ただ、一つの区切りを3年間でつけていただくということでお願いをしてございますので、3年たちますと自分たちがやったことを外に出して評価をしていただくということ、それから他の学校に共有してもらうということを課しているところでございます。
いながき委員
 こういった特色ある学校づくりという形で予算をつけるのではなく、そうしましたら、各学校の自由裁量の分の予算をつける形というのはお考えになったことはありませんでしょうか。
入野指導室長
 学校の自主自立ということをかなり言われておりまして、それにかかわる予算のあり方という部分についてもいろいろな実践があるやに聞いております。本区におきましてもこれから検討し、少しずつ変えていく途上にあるかなというふうに思っております。
伊東委員
 先日の総括に関連してですけれど、ここで特色ある学校づくり重点校、小学校25校ありますけれど、このうちで予算執行に当たってALTを配置して外国語活動に取り組んでいる学校は何校ありますか。
入野指導室長
 すみません、少しお時間をいただければというふうに思います。
主査
 他にございませんか。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、なければ進行させていただきます。
 では次に、同じ2目の学校教育費、392ページから395ページ。事業メニュー2の心の教育についてです。
江口委員
 ここで質問できるのかどうかちょっとわからないんですけれども、文教の資料で43と55、スクールカウンセラーに寄せられた相談とか小中のいじめ件数ということで、特にいじめなんかがそんなに18、19と件数が変わっていないんです。それと、スクールカウンセラーに寄せられた相談件数も、気になるのは虐待とかさまざまな問題で、多分学校現場としては本当に御苦労をされていると思うんですけれども、これはこういう教育相談の中でさまざまな問題で行ったときの、直接の教員と家庭の連携というのはどうふうになっているんでしょうか。
入野指導室長
 教員と家庭の連携がうまくとれているケースもございますし、なかなか学校のほうが働きかけてもそこの連携がうまくとれないケースもあるというふうに聞いております。そこについては、スクールカウンセラーや心の教室相談員が仲立ちをするような形、場合によっては、仲立ちをするというよりは家庭と結びつくという形をとるというケースがございます。
 すみません、先ほどご質問のあったALTを配置に取り組んでいる学校でございますが、15校でございました。
伊東委員
 15校ということで、それに当たっているALT、要するに、外国のネイティブ・スピーカーの方というのは何人いらっしゃるの。すぐ答弁できる。
入野指導室長
 学校によって事情がいろいろでございまして、いわゆるかつては派遣業者を通じてALTを派遣してもらっていた学校もあるんですけれども、学校自身が保護者や地域の方、または大学の人たちとコミュニケーションをとりながら決めていった講師もありますので、すべてを計算しますとちょっと時間がかかるかと思います。
伊東委員
 要は、これから新学習指導要領移行の中でそうした人材の活用という部分があるかと思うんです。ですから、その辺の掌握をしっかりしていただけたらなと思っておりますので。要望にしておきます。
江口委員
 先ほどの続きですけれど、一番大事なことというのは、やはり教師と子どもとのつながり、それと同時に家庭教育がどうあるべきかということの重要性というのも最近問われているわけですけれど、先ほども言ったように、とられていないようなことがあるという答えがあったようですけれども、今、小中も含めて、家庭訪問というのはどの程度やっているんですか。
入野指導室長
 今すぐに実質はお話がなかなかできないんでございますが、このところの2学期制の導入で、夏休み中に家庭訪問をするところもふえてきておりますので、一時ほとんどなくなってしまった状況がございましたけれども、またちょっとふえてきているという状況にはございます。
江口委員
 これは各学校におまかせしているのか、それとも中野区の一つの教育方針の中で、やはり中野区の小中の教員が家庭訪問に力を入れてほしいということをちゃんと打ち出しているか、その辺はどっちなんでしょうか。
入野指導室長
 一律に家庭訪問をというお話はしてございませんが、家庭との連携の中で面談ですとか、年間に、要するに保護者と会う機会をふやすことは大切であるという指導はしております。
江口委員
 学校のやり方に、というかさまざまなこういう相談で、例えばお子さんからスクールカウンセラーに相談されても、特に家庭の問題で親御さんに言えない部分、子どもはこういうふうに考えているのを直に親に伝えるわけにはいかないという部分もありますよね。さまざまな問題で、やはり子どもとの約束の中でカウンセラーの先生がおさえていて、それで連携をとりながらやるという場合もありますよね。さまざまなケースで非常に難しいんですけれど、通常一般的に、学校側で呼んで面談というのは、中学校で三者面談で学校が将来の方針を決めるのはいいんですけれどね、これは全員やるから。そうじゃなくて呼び出されるということは、即それがまた原因でいじめにつながったり、何でお前の親が来ているんだとかになるわけ。そうじゃなくて本来の家庭訪問、ただし先生というのはすごく忙しいので、それができるかどうかというのはわからないけれども、家庭訪問することによって先生が、子ども、それから学校、家庭教育の実態、そういうことがわかる。それから、逆に今度は親が、先生と子どもの信頼度というものもその話の中で見えてくる。ということが私はわかるのではないかと思うんですね。だから、これをやらない限りは本当の解決はないんじゃないかと。ただ学校に来てもらったりというだけで呼んで話すとかじゃなくて、ごく自然な形で先生がそこの家庭を知っている状況において――もちろんすべてが話してもらえるわけじゃないけれども、やはり先生の長年の経験の中で、どんな感じなのかなということをつかんだ中で、その子どもにとって一番いい方向を出してあげるとかいうことが最も大事だと思うんですけれど、その辺に力を本来入れるべきだと思うんですけれども、これはあくまで学校側の任意の関係なんですか。
入野指導室長
 学校一律での家庭訪問ということに関しましては学校での教育課程の運営の仕方という形になっておりますが、私どもが必ず申し上げておりますことは、今委員のお話のようなケースの場合、何かけがでも結構ですし、そういう問題行動でもいいんですけれど、まず第一に、足を運んで対応することを第一とするという指導は常にしております。まず家庭へ足を運ぶことから物事が解決できるかなと思っております。
 さらに私どもの対応としては、学校と一緒に足を運ぶ第三者を置いてみたいということで、今年からスクールソーシャルワーカーということで予算を都のほうからもらいまして、そういうようなシステムをつくったところでございます。
江口委員
 そうするとやはり、学校長の判断ではどうしてもやれないというかな、やると学校長はどうなのかなという形で判断しちゃうというか、担任の先生がですね。やはり学校を挙げて家庭訪問、それから例えば中野区の場合は人事は東京都であるけれども、中野区の教育委員会としては、中野の先生には必ず家庭訪問が義務付けられていますというぐらいの強い特色のある、要は家庭と学校との連携・パイプ役は先生がなりますと。何でも先生に相談してくださいと。何でも子どものことに対してはお互いに話し合って、ともに子どもの成長を考えていくという中野区の方針、そういうものというのはもうちょっと特色を出して。
 確かに、時間的に非常に難しいことをあえて私はわかっているんですけれど、一番今効果があるのは、やはり家庭の中に先生が入るということは、本当にその子どもの今までの家庭教育がどうであったかというのは一番見えやすい部分でもあるし、また、子どもが学校で親と呼ばれて話すよりも、家庭で先生と話すときの心の開き方もやはり違ってくると思うので、この辺はもう少し強調して、できる限りこの1年間の間にぜひ家庭訪問をする時間をとるとか、とってほしいと。そのために、学校経営を担う校長ができるだけ他の時間をどう割くかということも考えてやるということが私は大事だと思うんですけれども、室長はどうでしょうか。
入野指導室長
 家庭訪問がだんだんなくなってきた理由の一つは、先ほどお話しした時間ということがございました。授業実数ということがございますけれども、もう一つは、御家庭のほうからのお断りというのもふえてきた実情が実はございます。そういうところをいろいろ工夫しまして、地域訪問という形に変えている学校ですとか、いろいろな形で子どもの生活の状況を知っておくこと、家庭と連携することが子どもの健全育成には非常に大事だということは相変わらず変わらないものだというふうに思っておりますので、そういうことも含めて今後のことも考えてまいりたいと思います。
大内委員
 心の教育の392ページの3、適用指導教室とあるでしょう。これはどこにあるんですか。
入野指導室長
 いわゆる不登校のお子さんが通う教室で、中野の南口と、それから沼袋のところと、南部、北部、2カ所にございます。――野方になりますね、すみません。
大内委員
 野方の五丁目にあるやつでいいんですか。あそこですよね。それとあと、その上の2の生活指導相談事業の執行額のところに緊急タクシー代とあるんですけれども、これはどういったときに使われたやつですか。
入野指導室長
 これにつきましては、救急車を呼ぶほどではないけれども、教育課程上でけがをしたお子さんを病院に運ばなければならないというときが主な使い道でございます。
大内委員
 これは普通の学校で起きたときに送り迎えで使うタクシー代ということで、そこの3の学校に行っているとか関係なくて、区立の学校でけがしたときの、前は行きしか出してなかったけど今は往復出すようになったでしょう、タクシー代。そういった部分でいいんですか。
入野指導室長
 事故の発生によってやむなく医療機関へという場合の、区立学校――区立幼稚園も含めてでございますが――のときのタクシー代でございます。
伊東委員
 先ほど大内委員の質疑の答弁で、適用指導教室、南部と北部1カ所ずつ。南部は昔のまちづくり公社の建物、上ですよね。それでもう一つが野方。今、答弁の最中間違えた沼袋の、のびのび学級だっけ、ありますよね。あれの位置付けは特別支援学級ということになるの。
寺嶋学校教育担当課長
 はい、特別支援学級でございます。
伊東委員
 そちらのほうにもやはり不登校児の対応ということで、そちらのほうに通っているお子さんも、籍はそれぞれの学校にあってもということはあるんですか。
入野指導室長
 適用教室自体はそれぞれの学校に籍があってということでございまして、そこに通ってくるお子さんの中には、障害があって学校に通いづらくなっているお子さんも中にはいらっしゃいます。ただ、先ほどののびのび教室に関しましては特別支援学級の一つになりますので、特に不登校ということがついているわけではございません。
伊東委員
 ただ、現実にはそういうために通われている児童もいらっしゃるわけでしょう。
入野指導室長
 のびのびのほうへということでございましょうか。通常の学級に在籍をしていて情緒障害の特別支援学級へ通うということでございますので、そうですね、中には確かそういうお子さんもいたかというふうには思いますけれども。不登校気味ということで、完全なる不登校ということではなくて気味という形で通われていたお子さんもいたかと思いますけれども。のびのびかどうかはちょっと確認ができませんが。
伊東委員
 特別支援学級が制度化されて、各学校に――すべての学校というわけじゃないですけれど、学校に配置されるようになってきた。その中でこの適用指導教室というのは、そういう関係で特別支援学級に位置付けていくことは不可能なの。
入野指導室長
 適用教室自体は不登校のお子さんの通うところでございますので、障害のあるなしではないんですね。ですので、いわゆる認可されている学級としてという形にはなりません。区独自のもので、区としては、区が設置している以上、ここに通っている日数についても授業に参加したということでカウントするというような扱いをしてございますけれども、いわゆる特別支援学級とはちょっと位置付けが違うというところでございます。
伊東委員
 要は、医師等の判断は要らなくて、ただ学校に行きづらいという状況の中で、それの救済的な措置として南北に一つずつ設置しているということでよろしいんですか。それで、では逆に、それをもうそろそろ戻ったらというような判断というのはどういう形で行われているんですか。
入野指導室長
 適用指導教室に関しましては不登校のお子さんですけれども、学校復帰を目標としておりますので、その都度都度、その子にあった適用刺激を与えているところでございます。通っている子どもによっては、いわゆるテスト期間は学校へ戻れるお子さんもいらっしゃいますし、学期の初め、終わりには戻れるとか、行事には戻れるとか、いろいろなかかわりで適用刺激は必ず与えているというところでございます。
伊東委員
 正確には数はつかめないんでしょうけれど、大体どのぐらいの児童・生徒がこちらを活用しているんですか。
入野指導室長
 昨年度の在籍で言いますと、正式入級とそうでない者がおりますが、正式入級で言いますと、南北合わせて30名ほどでございます。対象は小学校5年生から中学生までということに、小学生まで拡大してございます。
いながき委員
 外国語指導助手業務委託というのは、これはALTのことでよろしいですか。393ページ。
入野指導室長
 9の国際理解教育の部分だと思いますが、いわゆる中学校のALTでございます。
いながき委員
 この外国人教師の方々の身元ですとか教育関係の資格の有無ですとかは、教育委員会のほうできちんとそのプロフィールというのは把握していらっしゃるんでしょうか。
入野指導室長
 昨年度まではインタラックというところに派遣を頼んで契約をしているところでございますが、そのALTのプロフィールについて、それから研修についても、しっかりとこちらでは把握してございます。
主査
 3時になりましたので、3時15分まで休憩とさせていただきます。

(午後3時00分)

主査
 それでは、開会いたします。

(午後3時15分)

寺嶋学校教育担当課長
 先ほどの答弁保留の件でございます。遊び場開放利用実績で、桃園第二小学校が実績ゼロだということです。調べましたが、その前の15、16、17年度は、それぞれ30人、71人、77人と実績があります。18年度については、やはり実績はゼロということで、学校にも問い合わせたんですけど、特に心当たりはないということで、そういったような実績上ゼロということでございます。ちなみに今年度は実績があるようでございます。
主査
 よろしいですか。
 それでは、説明書の396ページから397ページ、学校経営費、事務事業名は学校経営です。
 何か質疑はございませんか。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、なければ進行させていただきます。
 では、次は396から403ページまで。教育機会費です。事務事業でいきますと教育機会、それから小学校、中学校、そして幼稚園も含みます。
大内委員
 4の教育機会費の1の教育機会の1の就学事務の右側の区域外就学事務用品というのは、中野区から区外に行っている子たちの事務用品ということですか。
寺嶋学校教育担当課長
 区域外就学でございますので、区外からもありますけれども、区の中での学区を変えてということも含まれてございます。
大内委員
 そうすると、区内に入っている子たちのと区外に出ている子たちの、二つやっちゃったらおかしくないかと。例えば、近隣区から来た子たちの面倒を見ます。中野から外へ行っている子どもも面倒見ます。そうしたら、相手の区は何やっているんだとならないか。
寺嶋学校教育担当課長
 区域外というのは、区の中でのものもあるんですね。おっしゃるとおり区外からもありますが、それはほかの区でも同様のことでございますので、区外に行く子どもたちのためにもそういったような事務を使うということでございます。
大内委員
 区民の子が、例えば練馬区に行きましたと。それで何か就学事務用品を買ってあげる。だから、それを聞いているわけ。練馬から中野に来た子にはあれなの。例えば、教科書をそろえると。区によって教科書が違うでしょう。そういうことを言っているの。何をするのと聞いているの。
寺嶋学校教育担当課長
 これは、就学事務用品というのは、指定校を変更しましたよというような事務書類の印刷とか、そういったようなものでございます。
いながき委員
 400ページ、肢体不自由学級運営のところで、送迎バス運行業務等委託のところ、2,000万以上とありますが、これはたんぽぽ学級の4名に対しての送迎バスの費用ということでよろしいですか。
寺嶋学校教育担当課長
 はい、そのとおりでございます。
 訂正させていただきます。小・中合わせてということでございます。
いながき委員
 年間の運行日数と1日の運行状況というのをちょっと簡単に教えていただきたいんですけど。
寺嶋学校教育担当課長
 たんぽぽ学級は通常の学級と同様な事業日数ということですので、その事業があるときにこういったようなバスの運行をしているというところでございます。
 すみません、時間とかそういうことで……。はい。時間としては7時半から5時までですが、送り迎えということで2往復。
いながき委員
 今年度は中学生も含めということですが、3年2人、5年2人、合計4名ということでよろしいんですよね。
寺嶋学校教育担当課長
 小学校5名、中学校4名の9名でございます、今年度は。
いながき委員
 9名の児童に対し、送迎バス2,000万円かかっているということで、これは私、実際に見に行ったんですけれども、運転手さんの控室まであって、それで、ずっとそこで授業が終わるのを待っているという形ですよね。今もそうなんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 はい、さようでございます。
いながき委員
 9名だったら、逆にタクシーチケットを交付したほうが、もしかして安くつくぐらいなのではないかと思うんですが、その辺、送迎バスでなければいけないという何かありますか。
寺嶋学校教育担当課長
 肢体不自由のお子さんですので、リフトつきバスということもあります。そういったところで、なかなか通常のタクシーは利用しにくいのではないのかなというふうに考えています。
いながき委員
 じゃあ、そういった運転手さんの控室があって、ずっと待っていただくと。そういった形式も変えることはできないと。これ以上経費の節減はできないということでよろしいんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 お子さんの数にもよりますけれども、現在のところでは現状のままでいきたいと考えています。
大内委員
 今のところの、401ページの下のところの就学奨励とかあるでしょう。例えば、これは中学校のほうだけれども、こうやって移動教室、いろいろ学年が出ていて、例えば3番目の校外教授だと、対象は1-3年で、要、準要を入れても769人で、下の社会科見学が670人で、人数が変わっちゃうんだけども、これは参加者が変わるってことですか。それで、例えばクラブ活動になると、1、2、3で900だから、急に……。あるでしょう。まず、この人数がなぜ違うのかというのと、クラブ活動というのはどういうものかというのを。
寺嶋学校教育担当課長
 これは、さまざま学年によって、社会科見学なら社会科見学という参加する対象の児童が違いますので、そこで人数が違うということだと思います。
 クラブ活動の内容というお尋ねでしょうか。――はい。これは、中学校ですので部活動だと思います。
大内委員
 最初に聞いたのは、社会科見学とか学年によって――だってこれ、全員参加するんじゃないの。希望者だけじゃないでしょう。だから、社会科見学で、例えば670人。でも、校外教授になると769人。でも、1年生から3年生で要と準要、両方入っているんだけども、対象者が変わるということは、要とか準要あるけど、その中でまたさらに違うということなんですかということをお聞きしたの。
寺嶋学校教育担当課長
 それぞれのこういったところの欠席者が多少違いますので、そういったような人数の差ではないかと思われます。
大内委員
 そうすると、例えば校外教授は760人来て、社会科見学は670と、1割以上社会科見学は欠席しているの。そんなに欠席しないんじゃないの。だって、授業でしょう、これ。そんなに難しいことじゃないと思うんだけど。
寺嶋学校教育担当課長
 もちろん欠席とか転出入とございますが、そういった社会科見学をやっている学校とかやっていない学校とか、学校によって差があると。これは総計ですので。
大内委員
 例えば、やっていない学校ってどこなの、社会科見学を。わかりますか。じゃあ、調べておいて。
 それと、あとクラブ活動の中身。例えばスポーツ、サッカーだったら学校でおそろいのユニホームを支給しているだとか、そういったことの助成なのか。それとも、文化部だったら、何になるのかな、わからないけど、何か、ちょっとすぐ出てこないんだけども、そういったものを支給していると。何を、どういったものを対象にクラブ活動の奨励費、就学援助等の補助費の中に書いてあるんだけども、どういったものに使われているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 定額ということでクラブ活動に使うということですが、どういった内容に使っているかということについては、ちょっとお時間いただいて調べさせてください。
伊東委員
 中学校就学奨励ということで、就学援助等とありますけれど、これ、学校給食のほうは改善されているの。景気変動もあるからあれなんでしょうけれど、前年に比べるとふえる傾向にあるのかどうなのかということと、それから、これは学校の口座のほうに直接という形じゃ基本的にはないんだよね。それで、承諾いただければ学校のほうに直接という。要するに、給食費未納との関係なんだけど、その辺はどうなっているのかな。
寺嶋学校教育担当課長
 給食費の未納のお尋ねかと思います。17年から18年は改善されましたけど、18年から19年は少し未納率が上がってございます。この就学援助の対象の児童ですが、準要保護児童といいますが、その児童につきましては直接学校に振り込まれております。要保護児童、すなわち生活保護対象のところには、原則としては御本人の家庭に支給されますので。ただ、御本人や家庭から委任状を受ければ、学校長の口座に振り込むことも可能でございます。
伊東委員
 実態としてどうなの。委任状を出していただけているの。
寺嶋学校教育担当課長
 どれくらいの割合かは把握してございませんが、委任状をいただいているところもございます。
伊東委員
 いや、これだけ社会問題になったようなことなので、どれだけの割合で委任状をいただいて、学校口座のほうに直接入れているのか、それぐらいは把握しておいてください。
主査
 要望でよろしいですか。
伊東委員
 はい。
主査
 それでは、先ほど大内委員の社会科見学をやっていない学校、(「例えばの話」と呼ぶ者あり)例えばの話。いいですか。それから、クラブ活動の中身について詳しく……
大内委員
 あともう一つ、例えば学用品というのは、準要のところで881になっているんだけど、学校給食は準要で865人なの。学校給食になると、準要だけど支給される方が減っているんだけど、給食を食べないというわけじゃないんだろうから、さっきのみたいに社会科見学をやっていないとかの理屈じゃなくて、これも何で違うんでしょうかと。それもまとめて後で。
主査
 それでは、他になければ進行させていただきます。
 次は、5目の体験学習費でございます。402ページから411ページ。体験学習(小学校)、体験学習(中学校)、体験学習(校外施設)ということです。6目の学校推進費の前までです。
平山委員
 404の夏季学園のところなんですけど、ことしは、ちょっと温暖化の影響かどうか、海温がすごい高くてクラゲがたくさんお盆前に出ちゃったというような話があったんですけど、クラゲの被害とかって――被害というか、その発生によって刺されたとか、そういう報告ってございますか。
寺嶋学校教育担当課長
 学校長からこの臨海についての日誌というんですか、そういった報告を受けてございます。やはり例年に比べてクラゲの発生が早く、多くということで、刺されたというような報告は受けてございます。
平山委員
 これ、ちょっと自然現象なので何ともしようがないんでしょうけど、私も見に行ったんですけど、ものすごい数のクラゲなんですね。あれで刺されずに海から出てくるのは非常に難しいというぐらいの、本当にそれぐらいのクラゲなんです。私も刺されました。だから、場合によっては、これが翌年も翌々年もそういうふうなことがあり得るのであれば、ちょっと、今後海水浴自体も時期が変わってくるのかなというふうにも思わなくもなくて、そういうこともぜひ頭に入れておいていただきたいなということ。
 もう一つ、すみません、ちょっと地域の方からお話があったので見に行ったんですけど、いろんな区とか市の学校が来ていらっしゃるんですけども、中野区の場所が、御存じだと思うんですが、あまりよろしくなくて、海の家の横にあるものですから、休日はほとんど自分たちの、それぞれの学校の小屋というんですかね、あの前ではできないというような状況があって、結構学校の先生方も何とか改善できればというようなお話をされていたんですが、もちろんいろいろ動いていらっしゃるというのも聞いてはいますけど、これは何とかならないものですかね。
寺嶋学校教育担当課長
 そういう声は何年か前からもあって、なかなか難しい問題ではありました。ただ、ことしは本当にそれでかなり制約されたということもございますので、宿泊施設の方ともお話をしながら、まだ確定的ではありませんが、来年からは浜の場所を少し変えてやろうかなというふうに思ってございます。
平山委員
 いろいろ一朝一夕にはいかないというようなことも聞いて、私もわかったんですけど、ただ、明らかに中野区の子どもたちだけが悲惨な状況にあるんですね。ほかの区はもう目の前が海という状態で、ばっと海に行けるのに、中野区の子らだけが、目の前はビーチパラソルがあって、普通の親子がその前を支配していて、こっちで海の家で浮輪を並べられて、そこを避けるようにして体操してという、客観的に見ても、ちょっと中野区はかわいそうだなというような状況なので、ぜひとも早期の改善をお願いしたいなということ。
 もう一つ、410ページの職場体験。これ、90万予算がついているんですけど、全額未執行な理由を教えてください。
入野指導室長
 これにつきましては、20年度、本年度まで都が一括で加入をするということで予算がついておりましたので、19年度につきましても区の予算を執行する必要がなかったということでございます。ただ、毎年そういうことがわかるわけでは、その年にならないとわからないという状況で、今のところ毎年毎年ということで来ております。
江口委員
 404ページの音楽鑑賞教室、これ、本会議でも質問をしましたけども、来年度この教室を中止すると。この事業をですね。教育長がそういう判断をしたということで検討に入っているということなんですが、それに対して教育長は、これにかわるものという。このオーケストラの演奏にかわるものって何があるのか、具体的に言ってくれますか。
寺嶋学校教育担当課長
 今の段階では、これを中止するというふうに決まったわけではございません。ということの前提で申し上げますと、例えばオーケストラではなくて、もう少し少人数のアンサンブルだとか、そういったようなこと、あるいは、プロのオーケストラではなくて学生のオーケストラとか、さまざまな方法が考えられるかと思います。
江口委員
 文化・芸術ということに関しても教育委員会というのはあるわけでしょう、力を入れて。まして今度教育という形で音楽鑑賞という、情操教育という中でこのオーケストラ、確かにオーケストラというのは費用が高いことは十二分にわかる。なぜかといったら、多いんだから、団員が。だから、どこの団体を呼んでもあれだけのプロ級を呼べばこれだけのお金がかかるんだけども、こういうチャンスというのは義務教育のときしかないんですよ、基本的には。そういう意味で、小学校は5年生、一番わかる年、それから、中学校へ入ったら全学年を交代でとやってきた。これは、逆に言えば中野の伝統でもあったわけね。確かにこれ、費用対効果を見て費用がすごいかかるからということで、教育長がこれはカットと言ったのか、区長がカットと言ったのかわからないけども、これはお金にかえられる問題ではないと思う。教育というのはそういう部分があるじゃないですか。なぜこれが、中止するとは言っていないというけど、検討に入る自体が私は納得いかないの。これをなくそうという検討のね。だって、今みたいに中止とは考えていないけど、少人数とか学生の楽団だとか、それに変えると。費用の問題でしょう、これ。本来こういう形の交響楽団の演奏を聞かせる。私も本会議で言ったけど、ZEROホールって50周年事業で何を中心につくったかわかっていますか、あれ。N響に負けないだけのあれをつくろうというので、音響に最も力を入れた施設なんですよ。そこにいる子どもたちが、地元のゼロ大ホールを持っている区が、そこで最高の交響楽団を聞けるという、それこそもっとすごい外国の交響楽団を聞かせてあげたいですよ。というわけにはいかないだろうから、こういう形になっているんだけど、もう今の段階では、検討に入るということは、前提にもう中止をしたいからこうすると言っているけど、なぜこんな大事なものを中野の教育から外しちゃうんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 確かに伝統のあるものでございまして、私も見ましたけども、非常に生の迫力のある演奏でございます。ただ、長年続けているものに対しても不断に見直しをしなきゃいけないというような、特にこの鑑賞教室に限ったことではございませんが、そういったことがございます。そういったことの一環として、見直しの対象にしながら今後考えていくということでございます。
江口委員
 じゃあ、これは学校現場から、音楽教室は時間的に無理だから中止してくれと教育委員会に頼まれたんですか。違うでしょう。学校側としてはこういう機会を子どもたちに設けたいと思っているわけだから、これ、教育委員会の、要は事務的な作業でやめさせようということなんでしょう。違うんですか。どっちですか。学校から来ましたか、これ。学校の事業のさまざまな形の中でこの音楽教室を入れるのは難しいと、だからやめてほしいと来たんですか、これ。どっちですか。
寺嶋学校教育担当課長
 学校から特にそのような要望は受けてございません。
江口委員
 じゃあ、何でこれをなくさなきゃいけないんですか、こんな大事な教室を。
菅野教育長
 何事も事業というのは未来永劫ずっと続けているということではございませんで、その費用対効果とかさまざまな効果を考えながらやっていかなきゃいけない。少なくともこのオーケストラで言えば、小学校で300万ですよね。中学校でも300万。650万、700万近くかかっている事業でございまして、こういったものについてずっと同じように続けていくかどうかについては、やはり検討すべきだと私は思います。少なくとも来年度に、いつもそうですけども、財政的なことで言えば極めて厳しい状況になるのはもう目に見えているわけです。都区財政調整交付金ですら30億以上来年は減収するという中で、やはり教育委員会といえどもさまざまな事務事業について見直すということは必要だと思います。確かにこの事業が非常に効果があり、これまでも効果があった事業であったということについては確かでございますけれども、中でも見直しによってある程度効果を減じないでもさまざまな形で、先ほど言いましたように、やり方としてはあると思うんですね。例えば、小学校5年と中学校2年ですから、どちらかにするとか、あるいは、どちらかについては違うものにするとか、さまざまな形でこの事業については見直していけるというふうに思っておりまして、そういう中で今回この事業について何らかの形で見直せないかということを、私が申し上げたところでございます。
江口委員
 財政云々といって、かけるものはやっぱりかけなきゃいけないので、もうこの教室自体を対象にする自体が、私は教育委員会の義務教育に対する姿勢のなさだと思うんですよ。中野区の子どもたちにできるだけ手厚く、実際はっきり言って我々議会側からすれば、区民側からすれば、もっともっと予算がほしいですよ、教育委員会に。だけど、財政上厳しい中で、ただ、こういう形で今の区政の中でやってこられるから我慢しているので、やっぱり大事なものはなくすべきでは……。それこそ無駄を省く。無駄ゼロというのは別なところを考えるべきであって、子どもからこういうものを奪ってやる教育委員会というのは本当に熱意も何にもないですよ。まして現場の声なんか何にも聞いていないじゃないですか。そういう形でばっさりと切るような教育行政をやったら、全部区立なんて来ないですよ、これから子どもたちは。魅力がないんだから。
 そういう意味で、こういうことも行っていること自体も大事なことなんですよ、義務教育の中で。だから、そういうことを、真っ先にこれをばっさりするような教育委員会の方針。予算が、財政がない。ほかだってもっともっと削れるところはたくさんあるでしょう、そうしたら。そういう努力をした上で、どうしても財政上ないからと検討事項に入ったのならわかるけども、一つの金額的にこれだけのものが出ていくと。バスとか、そういうN響、オーケストラを頼んでやると全部で300万ちょっと。600万以上でしょうね、小・中で。それはやっぱり、これを見ることによって子どもたちの情操教育が高まるわけですから、ぜひこういうものを、もう廃止の議題に、前提にするようなことじゃなくて、まず教育委員会としてはどこを削らなきゃいけないのかということを考えると同時に、逆に区長部局に学校教育に対してはもっと予算をくれと、どんなことがあっても必要だということを強く主張していかない限り、中野の小・中学校の現場はよくならないですよ。こういうことをまず外そうなんて思った瞬間に、もう学校と教育委員会との心の通いなんかないですよ。だから、そういうことを本当に冷たくばっさりやる教育委員会の姿勢、これ、教育委員というのは何を考えているんですか、教育長をはじめ。こういうものを体を張っても残してあげようというのが本来教育委員の仕事でしょう。違いますか。
菅野教育長
 教育については、国の議論の中でも、今回の教育振興基本計画の中でもいろいろ議論がございました。日本の教育投資というのは諸外国に比べて低いのではないかという議論もありましたし、そういう面でいきますれば、基本的に我が国の教育に対する資源をどの程度投下すべきであるかというのはいろいろ議論があるところだと思います。特に中野区の中においても、教育に関してどの程度手厚くやっていくかということについては、当然に私どもも区長とも話しておりますし、きちんと財源的に補てんをしてほしいということについては言っております。現に最近の予算・決算を見ていただければわかりますけども、教育に関する投資というのは非常にふえている状況でございます。ここ二、三年、ちょっと見ていただきたいと思います。
 そういう中で、我々といたしましてもきちんと教育をこれから、ただいま新学習指導要領もできましたし、さまざまな形で教育を充実していかなければならないということで、財源がたくさん必要だということは認識しております。それから、いろいろな形でよい学校環境を整え、よい教育をしていくということについて、私どもがどんどん努力していかなければならないということについても認識しております。それについてはどんどんやりたいし、さまざまな形で充実を図ってまいります。しかし、そういう中でもいろいろな事業について見直しをしつつ、財源を生み出すという努力も必要でございます。我々教育委員会は、ただ区長部局に財源をくれと言っているだけではだめでありまして、やはり教育委員会内部でさまざまなスクラップ・アンド・ビルドをして財源を生み出し、こういった中でもこのような財源を充実してほしいということを区長のほうに言っていくということは必要でございます。そういう中で私どもがこの事業、さまざまほかにもございますけれども、やはり教育委員会がやっている事業について、いろいろ費用対効果を見つつ見直しをしていくということは必要でありまして、この東京フィルについて言いますれば、確かに非常に情操的にすばらしいものであるし、中野の子どもたちに聞かせてあげたいことでもございます。しかし、その中身、やり方についてはいろいろと、ただ東京フィルだけでなくても、ほかのもっとすぐれた文化もありますし、そういったものも踏まえて見直しをしていく必要があるということで考えているところでございます。
江口委員
 いや、そうじゃなくて、なぜこういうのを学校現場との話し合いをしないのかという、教育委員の姿勢として。それを私、言っているんですよ。財源効果だから教育長としてやらざるを得ないという形でいる。じゃあ、事業なんか、さっき言ったように、キッズ・プラザとかああいうものを、学校の施設を児童館に貸すという。教育委員会としてやるという方針を打ち出すならわかるけども、児童館に貸すんだったら使用料を取りゃいいじゃないですか。そこまで考えているんだったら。教育現場を貸すんですよ、子ども家庭部に。教育現場の教室を貸すんですよ。どんどん使用料を取りゃいいじゃないですか、区から。それで、そのお金を教育行政に使えばいいじゃないですか。それこそなれ合いじゃないですか、そんなのは、基本的には。現場からそういう形があったという、現場とのそういう議論の中でできる。違うでしょう、これは。大体交響楽団にかわるものってありますか、本当に。自信持って言えるんですか。子どもたちにこれが今度の東京都の交響楽団にかえるものだと、そこまで自信持って、教育長、言えるんですか。ずっと長い間、確かに費用がかかっているのは、我々予算を見てわかっていますよ。だけども、それこそ子どもたちに一つのプレゼントとして、中野区政の中で教育委員会が行ってきたと。誇りでしょう、これは。そういう誇りを捨ててまで、財政がないから、財政がないからと言い続けた、そういう区政のあり方でいいんですか。財政がないから、じゃあ、子どもたちに夢をなくすということでいいんですか。そうじゃないでしょう、教育というのは。
 もう一つは、どこにお金を使っていくかというのは、これからの未来の子どもたちでしょう。それが本来区政の中での教育委員会の立場として頑張らなきゃいけない部分なんじゃないんですか。もちろん高齢者に対する御礼という形の福祉ということも考えなきゃいけない。財政的に難しい。もっともっと削れることがあるじゃないですか。違いますか。ほかにお金を使わなくたっていいことあるじゃないですか。そのことをどっちを優先するか。こんなところで言ったらあれだけど、風力発電なんかそうじゃないですか。風車なんかに使うお金があるんだったらこっちに使ってよ、まず。だから、そういうことを全体的な形で教育委員会として区長とやっているといったって、頑張らなければみんな事業を持っていかれちゃっているじゃないですか、今、子どもに対して。違いますか。本来教育委員会でやる仕事でしょう、すべて。そういう発想の中でやらなきゃいけないのが、これが知らないうちに中止に向けて進んでいる。議会はたまたま現場から聞いた。そういうことで果たして本来の区政を運営できるんですか、教育委員会として。そのことを私、言っているんですよ。もう一度答えてください。
菅野教育長
 いろいろなものについて残すべきだという委員のお話は十分わかるんですけれども、我々といたしましてはさまざまな見直しの中で、事務事業についても一つずつ見直す必要があると思っております。おっしゃるのは、ほかにもいっぱい見直すべきところがあるじゃないかということでございますけれども、それについては当然に全体を見渡しまして、不要不急なものについては見直していくべきだろうと思っておりますし、そういった作業についても十分していきたいと思っております。いろいろこのことについて学校と話し合いがないではないかというお話もございましたけれども、校長会等と十分話し合いをした上で、このことについては今後検討していきたいと思いますし、おっしゃるように教育委員会がいろいろ頑張らなければいけないということについては全くおっしゃるとおりでございまして、我々といたしましても教育の質向上のために、体を張って区長ともやっていくつもりでございます。
江口委員
 そういう財政の云々ということで、子どもに対して教育長がそういう決意を述べるんだったら、例えばこんなことを言ったら怒られるかもしれないけど、医師会なんかにも相談して、学校医なんて設けないで指定医にしてもらって、学校の地域の中で指定して、それこそ授業中だろうが子どもが病気になったら、救急車だってタクシーだってさっき言ったように運んでいくわけだから、そういう形でやればこの部分の経費だって浮いてくるはずでしょう、本当にお金がないんだったら。そういう努力をしてやっていくことだって、まだまだ努力するところはたくさんあるじゃないですか。何でもかんでもそういうものが、今までずっと慣習で、長い間そういうものがあるからそれをやっている。そういうことだって、学校医だって地域のお医者さんを指定すればいいじゃないですか。地域のお医者さんを指定していない学校はたくさんあるんですよ。自分の学校区の中の医者が指定されていないんですよ、これ、医師会から推薦だから。それは医師会との話だから結構ですよ。だけど、そういう努力だってしたっていいじゃないですか。そうすれば、これだけの費用だって随分安くなる。指定なんだから。そういう形での契約の方式だってできるはずなんですよ。
 だから、そのことも、本当に財政がない、財政がないと言うんだったら、そういう努力を見せてから。一番やりにくいところに行かないんだから、教育委員会も区も。一番嫌なところには頼みにも行かないんだから。子どものことがそんなに大事だったら、そういうところに頭を下げて行って、何とか財政が回復するまで協力してほしいと。医師会だってずっと報酬を下げたじゃないですか、前。中野区が財政が厳しいのでわかりましたと言ってくれたじゃないですか。そういうことをまずつっついて、初めて教育行政全般のそういう予算というのを編成していくんじゃないんですか。そういう努力というのは必要なんじゃないですか、外部に対してだって。そういうことをやっていないで、ただ単に民間で経費が浮いたというだけの評価じゃなくて、後で施設のほうでそういう、今の教育長の考えだったら言いますよ。全然やっていないところがたくさんあるんだから、昔から。そういう努力を絶対してから初めて学校長に説明すべきだと思います。要望しておきます。
大内委員
 今、江口委員が言っていたんだけど、質問には取り上げなかったけど、今回の学校給食の民間委託をやったお金、どこ行っちゃったのという話になっちゃうよ。うちらは言わないからいいけども、うちらが提案したあのお金をそういったものに使ってくれと言ったんですよ。それ、どこに使われているんだと。1校1,000万円浮くという。2校やったら2,000万円浮くよと。これが毎年継続していくんだよと。そういったお金を教育の充実に使うと言ったから、うちらは一生懸命進めてきたの。そういったお金はどこに使われたんですかという話になっちゃいますよ。こうやって切り詰めている、切り詰めていると言うんだったらば、教育委員会として民間委託を一生懸命進めたお金、自分たちで教育の充実のために使うと言ったでしょう。そのお金はどこ行っちゃったのと。そうやって言われるんだったらそういうふうになっちゃうよ。
 だから、もうちょっと、この間の本会議の答弁とか、ちょっと私は納得いかないけども、ああいったものは、しっかりこういったものに使われていますよと。本来だったらこういったものを切っていかなきゃいけないけども、これを1校やるごとに毎年お金が浮くわけでしょう、計算上は。民間委託することによって人件費で。そうでしょう。1,000万以上浮くわけでしょう、1校、計算すると。そのお金どこ行っちゃうのと。そうしたら、本当に毎年1,000万ずつ新しい教育の事業をスタートしていかなきゃいけないんですよ。そう言って私たちは地域の方に了解をもらって進めたんだから。民間委託に賛成したわけだから。それがどこへ行っちゃったかわからないんじゃやっぱりよくないと。まして、苦しい。でも、民間委託をやっている間は今の事業を削らずにできるんですよとか、そういったことを言ってくれないと、何であれをやっているのかなと。何かほかに使われちゃっているのかなというふうになっちゃうからね。今言ったようなやつを、ZEROホールだとかつくったときの趣旨から考えて、残していかなきゃいけない事業というものはしっかり残していくようにやっていただいて、これから予算編成にも入るわけだけども、決算のときで言っておきますけども、これには実際、学校給食にこだわるけど、決算でこの分浮きましたとは出ていないわけよ。わからないわけ。でも、確実にそれによって経営のお金は浮いているわけだから、それを教育委員会の中の充実に使っていいということで民間委託をやったんだから、そういうのをやっぱりもっとわかるように使っていただくようにしてくださいね。お願いします。
主査
 要望でよろしいですか。
大内委員
 はい。
いながき委員
 昨年もお聞きした軽井沢少年自然の家と常葉少年自然の家のところでお聞きします。昨年私は、この二つの施設の老朽化が進み、これからも維持管理費が相当かかっていくのではないかとお聞きしました。そうしたら、寺嶋課長がその経費の削減に努めますとおっしゃいました。でも、結果を見ると、やはり昨年、18年度の決算額に比べ、今年度9,000万を超えてふえています。これ、一番大きいのが耐震診断業務委託ということで、耐震診断をやった額がその分はね上がっているということになると思うんですけれども、この耐震診断の結果はいかがだったんでしょうか。あと、経費削減のことについてもお答えください。
寺嶋学校教育担当課長
 耐震診断、軽井沢についてAという結果でした。
 それから、削減の努力ですが、これはさまざまなところで常に、まあ、何の事業でもそうですけれども、削減に努めているところでございますが、結果としてはふえたり、ほぼ横ばいということになっております。ただ、このことに関しましては、行政評価、外部評価でも、このまま区が保有し続けているのが効率的なことかどうかということについて投げかけられております。したがいまして、今後のあり方については、この施設をどうするのかについては検討に入り始めたというところでございます。
いながき委員
 ちなみに、23区でこのような自前の施設を持っているところというのは幾つぐらいあるんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 自前の施設はほとんどの区で持っておりまして、持っていない区が2区でございます。
いながき委員
 この少年自然の家のすぐ近くに千代田区の施設がありますよね。そういうところと提携して、例えば中野区のこの施設がなくなったとしても使わせていただくですとか、そういったことは自治体同士の話し合いで共有するとか、そういった話はできないものなんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 もちろん可能性としてはそういうことも考えられます。ただ、今、中野区が持っている少年自然の家をどういうふうにするのかということを、まず方向性を決めてから、さまざまな提携や何なりのやり方を考えていくということになりますので、今その方向を検討しているところでございます。
いながき委員
 これ、常葉自然の家のほうも今回は不用額ということで耐震診断業務委託が、この350何万というのが使われなかったことになっていますけど、これは来年に回るということですよね。
寺嶋学校教育担当課長
 常葉のほうはもう耐震診断が終わっているところでございますので、これが来年に回るということではございません。
いながき委員
 終わったとしたら、その額は載っていますか。費用、耐震診断に幾らかかったか。
寺嶋学校教育担当課長
 耐震診断を行いましたのは軽井沢ということで、常葉については、その前に耐震診断は既に終わっているところでございます。
いながき委員
 じゃあ、それもAかBかで問題なかったということでよろしいですか。
寺嶋学校教育担当課長
 常葉もAでございます。
いながき委員
 これは要望ですけれども、やっぱり中野区が箱物を残して情操教育を切るような、そういった教育行政を行うような自治体であってほしくないなというのが要望でございます。先ほど切るところは切ってきちんと考えていくというふうに教育長もおっしゃっていましたけれども、本当に何が一番大切なのか、箱物なのか、教育の中身なのか、これからしっかり精査して、この施設のあり方に関しても本当にしっかり検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。
伊東委員
 まず、404ページですか、夏季学園の中の執行額の中で、引率旅費、これ263万6,800円ということなんですけれど、これは具体的にはどういう支出になっていますか。
寺嶋学校教育担当課長
 教員の引率の旅費でございます。
伊東委員
 多分遠泳の当日、要するに、最初から最後まで引率するわけではなく、後日改めて行くという形だと思うんですよ。というのは、バスで行っているわけでしょう。バスで行っているんでしたらば、子どもたちと一緒にそのバスに乗っているはずなんですよ。ですから、当日だけ支援に朝飛んでいくですとか、どうしても後から行かなきゃならないというような事情だと思うんですけれど、それにしては、29校に対してこの額というのは膨らみ過ぎているんじゃないかなと思うんですが。
寺嶋学校教育担当課長
 確かにバスで行きますので交通費はかからないんですが、日当そのほかはかかりますので、そういうことが入っています。それから、実地踏査についてもここに入っているということでございます。
伊東委員
 これ、あくまでも旅費って書いてある。旅費っていうのも交通費なので、その辺ははっきり使い分けてもらわないと勘違いしちゃう。それはそれで……(「よくないよ」と呼ぶ者あり)うん。今後は明確に。でないと、決算の内容、十分に審査できないということ。
 もう一つは、406ページの事業メニュー6、水泳指導補助ということで、これは夏季学園と密接な関係があると思うんですよ。先日の文教委員会の質疑の中で、現在のところ小学校の教諭採用に当たっては、水泳指導については対象から外れたというようなお話があったと思うんですけれど、それは事実ですか。いつからそれは対象から外れたんですか。
入野指導室長
 今年度の採用教員からですね。今年度ですから、今、新採の教員から実技研修として外れたということでございます。今までは実際泳いでみるという試験がございましたけど、それが外れたということでございます。ただ、自己申告で何メートル泳げるかという部分は、きっちりと書かなきゃいけないということはあるんですが。
伊東委員
 実際にはプール指導というのは、教育課程の中でしっかり盛り込まれているわけですよね。こうした夏季学園等もありますし。この水泳指導員の謝礼というのは外部の方、いろんな方がいらっしゃるんだろうと思います。私の知っている方ですと、もう70歳になると。その学校に通っている子どものおじいちゃんがやっていると。連日のように出てくださる。ただ、その方から、もう年なんだからいいかげんにしてほしいよという話も聞こえてくる。教員はどんどん、そういう意味では水泳の指導力が落ちていくかもしれない。担保されていかなくなる中で、この部分というのは将来的に膨らんでいくという可能性はないの。というか、学校において水泳指導をどう位置付けておこうと教育委員会は考えていらっしゃるの。
入野指導室長
 当然学習指導要領上も、小学校においても水遊びから水泳指導までございますので、それについてはしっかりと行っていかなきゃいけませんし、教員も専科の教員以外は全科の教員ですので、どの教員も水泳指導ができるということが望まれていることでございます。私どもとしましても、安全指導という形の中ですとか、水泳指導の試験から外れたということで、実際ことしも初任者に関しましては水泳指導の実技の研修会の中でその泳力を確かめ、指導をしていくということを盛り込みましたので、今後ともそういう部分は非常に大事になってくるかなというふうに思っております。
伊東委員
 しっかりやってほしい。以前に上高田小学校、私の母校で、私もその小学校で水泳を覚えて、中学、高校と水泳部でやらせていただいた。伝統的に遠泳に力を入れている、夏季学園の。その中で実際に泳げない先生が赴任されてきている。夏季学園に向けて泳げる先生が徹底的に、水泳指導の後、ついて指導に当たってくださった。それは何年か前、ああ、すごいなと思って感謝したんですけれど、ことし行ってみたらば、担当の、チーフの、要するに夏季学園、一番先頭で引っ張らなければならない先生がまるっきり水に入らずに、船の上で声をかけているだけ。すべての先生が泳いで、なおかつ日体大の学生さんだとかが周りにしっかりついてくれて指導に当たっている。教育の一環として位置付けるんだったらば、その辺もっと力を入れてもらいたいな。中野区に来るんだったら、やっぱりその辺は心構えを持って来てほしいなと思うんですけれど、先ほど、これからも研修の中で水泳指導に取り組んでいくということなんですけれど、もう一度御覚悟をお願いします。
入野指導室長
 学習指導の中には水泳指導ももちろん入ってございますので、それをきっちりと指導できる教員は必要なところだというふうに思っております。自分の泳力があるなしにかかわらず、子どもたちの安全を守り、きちっと指導できる教員はつくってまいりたいというふうに思いますし、あわせて自分自身の泳力についても向上を図っていく教員を育成してまいりたいというふうに思っております。
大内委員
 409ページの連合行事の、東京都中学校体育連盟とか中野区中学校体育連盟、この中野区中学校体育連盟というのはだれか会長がいたり、そういう組織なんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 会長はいらっしゃいます。校長でございます。
入野指導室長
 ことしは十中の原校長でございます。
大内委員
 それで、この分担金なんですが、東京都の体育連盟に出して、中野区で勝ち上がったところがスポーツをやっていくという理解でいいわけだよね。その上に参加生徒のバスの借り上げと書いてあるけど、これはどういうときにバスを使っているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 国立競技場で行われます陸上大会についての――あ、違うな。(「電車で行くよ、国立競技場は」と呼ぶ者あり)訂正いたします。関東大会に参加する生徒移送のバスの雇い上げでございます。
大内委員
 じゃあ、東京都の大会を勝ち抜いて関東大会に行ったと。関東大会に昨年はどういう学校の部活が行って使ったの。1校だけ、それとも、要は陸上、サッカーも野球もみんな1日に同じ場所でやるわけじゃないんでしょう。
寺嶋学校教育担当課長
 ラグビー1件で、北中野中1校ということでございます。
大内委員
 ということは、これ、最初から予算計上していたの、1校分だけ。勝つだろうといって。あるいは、これは項目出しはしていないところなの。
寺嶋学校教育担当課長
 予算の段階ではわかりませんので、これは流用ということでございます。
大内委員
 流用が悪いというわけじゃないんだけど、上の審判の謝礼だとか、参加生徒の交通費の残とあるでしょう。こういうのはあるけども、バスは計上していなかったという。そうしたら、バスってこれ、参加生徒の交通費の中に入れるんじゃないのかなとか思うんだけど。いや、別に書いてあるから。別に文句を言っているんじゃない。参加生徒の交通費の中に普通、参加生徒バス借り上げとまた別に出ているから、細かく書いてあるからいいんですけども。そういうことで、関東大会にラグビーが行ったと。ことしは、例えばラグビーも行って野球も行ったとかいうと、ここのところは二つ分になるということね。これは1台分ということでしょう。
寺嶋学校教育担当課長
 はい、さようでございます。表現については工夫していきたいと思います。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ進行させていただきます。
 次に、6目です。学校健康推進費ですけれども、長いので先ほどと同じように区切ります。6目の学校健康推進費の中の学校保健(小学校)、学校保健(中学校)ということで、学校給食の前まででございます。412から417ページです。
平山委員
 417ページの歯科検診用ライトの購入7台、これで小・中全部そろったんですかね。
寺嶋学校教育担当課長
 これで、19年度で全部買いかえがそろったということでございます。
平山委員
 小・中ですよね。
寺嶋学校教育担当課長
 小・中ともでございます。
主査
 他にございませんか。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ進行させていただきます。
 では、416から419ページ、学校給食(小学校)、学校給食(中学校)、学校体育までです。
大内委員
 この学校給食のところで、総括とかでも出ていたんだけども、強化磁器だとか、これはまだ、まあ、一覧表に出ていたけども、計画的に全部やっていこうとか、そういうことになっているんでしょう。
寺嶋学校教育担当課長
 磁器については、今後計画的にメラミンを磁器化していくということでございます。
大内委員
 メラミンを磁器化って、メラミン食器補充って書いてあるよ。メラミンを補充しているんじゃないの。
寺嶋学校教育担当課長
 磁器のところとメラミンのところがありまして、メラミンを使っている学校で数が少なくなったというときに、その補充のためにということです。
大内委員
 ということは、最終的には全部強化磁器に変えていくということなんだろうけど、スピードが遅いみたいな感じでとられているんですけども、もっと勢いよくできないの、早く。
寺嶋学校教育担当課長
 食器自体を買う予算ということもございますが、強化磁器になりますと厚さが厚くなったり、食器を入れるかごとか貯蔵庫とか保管庫とか、そこまで変えなきゃいけない。それをずっとやっていくと、給食室が狭過ぎるのでそれを変えなきゃいけないとか、そういったようなさまざまな障害がありますので、少しずつということでございます。
大内委員
 それとあと、ちょっと今資料を持っていないんだけど、学校の給食の食器が学校によってばらつきがあったでしょう。資料のどれだっけな。(「28」と呼ぶ者あり)28でしたっけ。文教の28か何かにたしか……。学校によって食器が違うんですよ。あったりなかったり。まあ、大きさについては、多少の大きさはいいと思うんだけど、何でこれ学校に……。要するに、栄養士さんがこれを欲しいと、これをそろえてくれとかとやるんでしょう。なぜこれ学校によって違うのかなと。例えば、丸山は小皿がないんですよ。こうやって全部見るとわかるんだけども、丸山って小皿がないの。ほかのところは、メラミンではそろっているんですよ。磁器でいうと丸山だけないの。というか、磁器もメラミンも合わせると丸山だけないんですけども、これは何でないの。
寺嶋学校教育担当課長
 4種類ありますが、そのうち献立には3種類を使うということですが、例えば……(「3種類しかないんだよ、丸山は」と呼ぶ者あり)そうなんですよね。それは学校の選択というふうなことになります。
大内委員
 だから、学校の選択だと4種類でしょうと。沼袋も三つしかないのよ。ほかは選択して、五つあって三つしか選択……。だから、選択という意味が違うんじゃないの、これは。何でこれは……。別にその学校が要らないと言っているの。
寺嶋学校教育担当課長
 運営形態とか、そういったような関係で、なかなか導入には至っていないということでございます。
大内委員
 そんな答えで納得するわけないだろう。じゃあ、運営形態って何なんだよ。学校によって運営形態が違うの。例えば、今、栄養士が2校に1人、場合によっては二つ見ているわけでしょう。献立が2校一緒になったりするでしょう。ここの学校は同じ献立ができないということになるんだよね、丸山と沼袋しか。食器の数が違うんだから。そういうことでしょう。そうしたら、本当に置き場所がないんですかとならないか。だから、何で買い足してあげないんだろうなと。買うの。
寺嶋学校教育担当課長
 学校の施設の状況もあります。ただ、献立は標準献立ということでありますので、献立は同じでも盛りつけ皿が違うとか、そういうことはあろうかと思います。その辺は、確かに御指摘のとおりでございまして、学校からの要望に基づいてこういったような結果になっているということでございます。
大内委員
 じゃあ、学校から要望がないから買っていないんですと言っていいですね、保護者に対して。この学校だけ盛りつけが変わるわけでしょう。沼小と丸山だけね。この学校は、学校も栄養士さんも何も要望がないから買わないって保護者に言っていいですね。
寺嶋学校教育担当課長
 休憩してよろしいですか。
主査
 では、休憩にいたします。

(午後4時23分)

主査
 再開をさせていただきます。

(午後4時27分)

江口委員
 強化磁器に変えていきたいというのは何年から始めたんだっけ。それで、何年の目標でメラミンをやっていくということにしているんだっけ。それをちょっと教えてくれますか。
寺嶋学校教育担当課長
 一応平成3年から導入を始めて、平成12年ごろまでは導入をしているところですが、その後財政の事情によって一時中断しているということでございます。補充は別ですけれども、一斉に切りかえるというのは今年度からまた計画的に、学校の再編校などを中心にしながら進めていくということでございます。
江口委員
 何年までに切りかえるの。
竹内教育委員会事務局次長
 これ、ずっと懸案で、一時財政状況が悪くなって切りかえを中止しておりました。それで、20年度の予算からまた切りかえるということで進めております。ただ、私どもとしても3年ぐらいでできれば全部切りかえたいと思っているんですけども、先ほど学校教育担当課長から申し上げたとおり、だんだん、これは食器を入れかえるのは簡単なんですけども、熱湯保管庫ですとか、いろんなものを大きくしていかなくちゃいけなくなりまして、調理室自体を今度は大きく改修しなくちゃいけなくなってくるというような状態の学校が出てきております。ですから、食器だけを入れかえれば済むところについては今年度、20年度もう入れかえをして、それで、熱湯保管庫も大型のものが入るような形での対応なり何なりというのをするようなことをしているんですけども、今後やはり調理室自体も変えないとこの食器が入っていかないという学校が出てまいりますので、それについては少し、何校かですけども、順次やっていかないと一遍には入らないというような状況でございます。
江口委員
 そんなのは平成3年の議会で強化磁器を導入しようという方針のときから、そんな答えはいつも返ってきていたじゃないですか。場所がない、場所がないと言って。ところが、その後ずっと平成3年以降から学校側というのはゆとりの教室がふえてきているんですよ。だけど、そこは財政難云々の時期に議会が言ってきたものは自然に消えてしまってきているけど、やっぱりこの辺はもう少しきちっとした方針をやって、食の文化というか、一番大切なところを、さっきの音楽鑑賞教室じゃないけど、これはお金を使うところなんですよ。それを相変わらず、昔、先割れスプーンだとかいろいろ話題になってきたじゃないですか。そういう中で、やっぱり大事にしなきゃいけないところをやっていないのが一つ。
 それから、もう一つは、現場の意見とか施設の問題はともかく、食器は同じものをそろえるべきです、公平に。栄養士の段階で、こういうものがあれば中野の給食献立というのは対応できると。まして直でやっているということはすばらしいことなんですから、これ。どこの区にも誇れることなんですよ。直で給食を出していると。世田谷みたいにセンター方式じゃなくて。これは本当にすごいことなんですね。そういう誇りがある区なんだから、そういうところにこれをやるのは、やっぱりさっきの強化磁器だって同じものをそろえていく。
 それから、例えばこれは難しいと思うけど、メラミンを補強しないで不足分は強化にできないの。重さが違ってくるからバランスがと、そういう苦情があるの、これ。そういうことだったら全然変わっていかないんじゃないの。だからこれ、本格的にもう一回出してほしいんだね、計画を、もう一度きちっと。学校の給食室ができない、改修しなきゃ無理だということだけでしょう。あとのところは、それがそろっているところはもう20年度から導入をかけているんでしょう。というので、これ、出せますか、年度別に。何年度にどこの学校で考えていきたいというのは。もう少し検討して。だから、来年度予算のときの編成でもいいけども、そういう形でも出して、財政的な問題も含めてだけど、何年後にはここの給食室の改善もしなきゃいけないのと、同時に食器棚をつくるとかということも含めてやるとか、そういうことはもう出してもらってもいいんじゃないですか、そろそろ。それで、早く強化磁器にしていくべきだと思うんだけど、その辺違いますか。
竹内教育委員会事務局次長
 基本的に食器だけ入れかえれば済むところについては、既に20年度の予算での対応ということをやっております。それから、再編対象校で大規模な修繕、学校全体の改修を要するようなところについても、ちょうど昨年度桃花小学校の給食室も変えましたし、それから、今度白桜小学校の給食室も変えると。(「昭和」と呼ぶ者あり)あ、すみません、中野昭和の調理室を変えるというようなことをやっております。それで、あと残りが、ほとんど熱湯保管庫等を入れかえたり、それから、給食室に手を加えなければならないようなところでございますので、これを年次計画でどこまでできるかということについては、今の段階ではその計画がつくり切れていないところでございます。私どもとしても、何しろそういった条件を整えないと、食器だけなら簡単なんですけども、調理室自体の整備を行わなくちゃいけないものですから、それについては少し、順次計画的にやっていく必要があるというふうに思っていまして、それについて今こういうふうにやっていくというものがつくり切れておりません。
江口委員
 いや、だから、つくられていないんだけど、今たまたまこの10か年の見直しの時期に来たじゃないですか。だから、そういう中に入れられるものは入れてもらって、ほかの設備の問題もあるけども、そうやって区民の人に示していくと。もちろん体育館だってそうでしょう。耐震だって前倒しにしてくれた。学校の整備だってそうじゃないですか。そういう形の中で、やっぱりこの10か年の見直しのチャンスにできる限り、完全に無理な学校だってあると思うので、給食室の問題、そういうところも含めてこの5か年の間にここまではやりますということぐらいは示していかないと、これ何年たってもこのままずっと、まだまだ強化磁器を使っていないのという流れが続くだけで、やっぱり示していくことも大事だと思う。もちろんそれによってできない部分もあるけど、それは中間報告の中でその見直しをまた言えば済むことなので、そこはやっぱり出したほうがいいんじゃないですか。そうじゃないと予算もとれないよ、区長部局から。
竹内教育委員会事務局次長
 この食器の改善につきましては、20年度の予算編成の段階で区長との協議の中で進めていくということで、まずは20年度できるところについて食器を入れかえたということでございます。今、委員からもお話がありましたとおり、これ、確かに10か年計画なりに計画的に入れてやっていかないと、あとはかなり大規模な改修が必要なものですから、なかなかできないということになろうかと思いますので、私どもも導入に向けての計画ということで、10か年に乗せるような形で努力していきたいというふうに考えております。
江口委員
 ぜひやってほしいのは、例えば中野の学校というのは、現時点で考えれば古い学校になりましたよね。だから、そういう意味で全体的に古くなっているし、給食室もだましだまし来ている部分があるし、給食室の環境も悪い。最近の新設校へ行くと、給食室なんていきなり、入った途端にすぱっと消毒がかかって、見事な形で……。それで、狭い中でも新しい設備を入れているから、圧力がまにしても、本当に狭い中でもすごい数の給食ができたりということになっているじゃないですか。そこまでいかないにしても、やっぱり学校現場で食の安全もやらなきゃいけないんだから、大々的にやるということも考えていかなきゃいけないし。学校給食というのは、保護者にとってはすごく感謝されていることなんだよね。栄養的なバランスも含めて。だから、そういう意味で、やっぱりここにも、見えない部分だけど重点を置かなきゃいけないんだから、しっかり今言ったように10か年の中に給食室整備、学校整備の一環で独立させて給食室の整備とかやっていかなきゃいけない。ましてこれから残った直営校がいずれ民間に委託する場合だって、それなりの整備をして渡さない限り民間の人だって困るでしょう、これから新しい給食をしていくのに。このまま昔の、20年、30年前のやつでいくのという形にするよりも、そういうところはもうわかり切っているんだから。それから、統合の新校、わかっているわけだから、ぜひそれは入れてやってほしいと思う。
伊東委員
 1点。今の質疑の中で確認したかったんですけれど、ここへ来て施設白書が議会のほうにも示されて、過去にはじいた金額よりも大分膨らんだと。その中で総括でもお聞きしたんですけど、財産管理のほうと、20年間で1,050億円余の費用が必要という中には、例えば教育委員会が所管している施設においてこういう課題があると。その20年というスパンの中では、こういうものを教育委員会の方針として変えていきたいんだという、そうしたヒアリングはなかったの。私、総括で質問したのはそういうこと。各担当担当がやっぱりそういう方針を持って、それを積み上げたのが財産管理だという意味で聞いたんだけれど。
小谷松教育経営担当課長
 ヒアリングといいますか、具体的に担当を呼んで個別にそういう形でということではございませんで、個々に情報といいますか、そういったものは提出していると思いますけれども、例えば管理者を呼んで、そういった意味でいろいろ積み上げたということではございません。
伊東委員
 現実にそれぞれの施設の管理者を呼んで云々といったらば大変だと思うんだけれど、せめて大まかな方針として持っている、教育委員会として。それが今回の白書の中に反映されていない。私が求めたのは、保全計画にしても改修計画にしても、それぞれの所管所管との連携を密にして、それで財産管理としての施設管理のノウハウ、それと相まって実のある計画、保全計画、改修計画が立っていくんじゃないのかな。その中で余分な経費をどう切り詰めていくのかということが大切なんじゃないのかなと。この間の補正予算にしても、財産管理のほう、要するに、技術の部分と現場管理とのせめぎ合いがあったほうがいいと思う。そういう部分での連携というのがとれていないように感じるんだけど、今のお話を聞いていると。どうなの。まず教育委員会としての大きい流れ、そして、現場管理者としての現場での問題、それをちゃんと財産管理と議論して方向性を見出しているの。区長部局に施設の改修等を持っていかれて、はい、そうですかと。区長部局が大まかに立てる計画に、それで従っているの、教育委員会としては。
小谷松教育経営担当課長
 確かに委員のおっしゃるとおり、今、これは教育委員会だけではございませんけれども、教育委員会をはじめ各所管部が技術的な部分において、非常にその部分の資源が劣っているということはあろうかと思います。ただ、その分をいかにしてカバーしながら、全体としてきちんと整合性のあるものをつくっていくかということが大きな課題であるわけでございます。教育委員会もいろんな意味でこれから施設の、本当に目の前に耐震改修とかいろんなものがございますし、学校再編とかございますけれども、先々、いずれにいたしましても多くの施設がその年数を超えて建てかえを多く抱えているということからすれば、いろんな意味できちんとした、将来に向けた計画、整備を図っていくということは重要な課題でございます。10か年計画等々もございますし、教育委員会としても教育ビジョンの見直しというようなこともこれからやっていかなければなりません。そういった意味で、きちんと見通しを持ったものをしっかりと、区長部局ともサポートを受けながら、こちらとしても現場としての意見をきちんとすり合わせをしながらやってまいりたいというふうに思っております。
伊東委員
 これ以上、後にもあるから、学校経営のほうの施設の維持管理、耐震診断等、そちらのほうでやらせていただきます。
いながき委員
 一つだけ確認させていただきたいんですが、先ほどの強化磁器のことで、学校に行ってお聞きしましたら、強化磁器はいいんだけれども破損しやすいというふうにお聞きしたんですね。破損したら補充をしなきゃいけないということで、この強化磁器、メラミン食器補充分等購入にはその破損した分の補充ということでその額が入っているんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 はい。おっしゃるとおり強化磁器はメラミンに比べれば破損しやすい。落とせば割れるというようなことであります。メラミンも変色したりとか、あるいは、壊れることもありますし、そういったことの補充ということでございます。
いながき委員
 その破損率というのは結構高いんですか。ちょっと欠けたぐらいでもかえているのか。その辺どういった基準が……。
寺嶋学校教育担当課長
 少し欠けただけでもかえます。おおよそ1割ということです。
いでい委員
 栄養業務のことでちょっとお伺いしたいんですけれども、学校給食法でしたっけ、栄養士さんを必ず置いて、学校給食に関してはいろいろな面で面倒見なくちゃいけないということでやられていると思うんですけども、今、食育の推進ということでいろいろ皆さんで取り組んでいるとは思うんですが、栄養士さんが食育の部分にかかわる部分というのをちょっと教えてもらいたいんですけど。
寺嶋学校教育担当課長
 食育というのは給食だけではないんですけれども、給食をきっかけに食育をということが大きな役割だと思います。栄養士としましては、例えば児童・生徒に配るチラシの中に栄養素、主菜、副菜……要するに、栄養の3要素があるということですね。これこれこういうものがあるとか、あるいは、季節の旬のものはこういうものであるとか、あるいは、どういうふうにして食べ物はつくられて運ばれてくるかと、そういったようなことについて、食育について生徒に配るチラシをつくったりとか、そういう点。あるいは、学校によっては栄養士が児童・生徒の皆さんに対して直接的にこの授業をしていくと。授業というのは、先生がいるわけですが、そういったようなことで食育についての知識を伝えるということをしているところでございます。
いでい委員
 各御家庭に、保護者のところにそのチラシというか、栄養士さんがこういう取り組みをして食育をしています、家庭でもぜひ取り組んでくださいとか、そういった活動もしているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 チラシというんでしょうか、お便りの中に、そういうことで食育に関心を持っていただくというほかに、試食会というようなことを機会に、保護者の方にそういうお話をさせていただくということはございます。
いでい委員
 今回の決算委員会で、我が会派の篠議員から「お弁当の日」という提案があったんですけれども、各学校の栄養士さんが取り組んでいる食育という取り組みについて、栄養士さんがレシピをつくって各御家庭に配布して、こういうことが食育なんだということをアピールして、1日だけでも、年に1回だけでも「お弁当の日」というのを、食育と栄養とかいろいろなものを絡めてできないかというのは……(「コンビニになっちゃうんだから無理だよ」と呼ぶ者あり)一応提案なんですけど、どうでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
 なかなか御家庭のさまざまな事情があったりして、一律にできるかどうかという問題はございます。ただ、そういったことで食育を考えるきっかけにしていただければありがたいということはありますので、研究させていただきます。
いでい委員
 研究されるということですから、ちょっとお伺いしますけど、全国学力テスト、それのトップ3は秋田、青森、あと富山でしたっけ、そこは何で学力がいいんだというと、早寝・早起き・朝御飯、その水準がすごい高いんですってね。ある方は、日教組がいるところは子どもの学力が低いとか言われている方もいますけど、でも、実際その秋田、青森、富山の中では日教組の組織率というのは高いらしいですよね。そんなことは置いておいて、そういった食育とかありますから、「お弁当の日」というのは無理でしょうけれども、あまり無理と言われる前に、運動会の日なんかも……(「運動会の日に学校給食を出している学校もあります」と呼ぶ者あり)あるんですか。(「ある」と呼ぶ者あり)運動会の日も学校給食を出しているところもある。(「あるのかなと」と呼ぶ者あり)あるんですか。(「昔はほとんど……」と呼ぶ者あり)昔はあったと。
寺嶋学校教育担当課長
 運動会のときにも出している学校はございます。

〔「今は」と呼ぶ者あり〕

寺嶋学校教育担当課長
 確実にどこだということは、今は申し上げられないんですが、あるように受け取っています。
いでい委員
 それは小学校ですか。それとも中学校。それとも何校で、それは学校の方針ですか。そういうのは教育委員会でそういう方針を持っているんですか。学校長の権限に任せるとか、そういうのはあるんでしょうか。
入野指導室長
 給食の回数等については学校の教育課程に合ったという形になりますので、学校長が決定をしているという形になると思います。一応幅は、決められた食数というのは、教育委員会である程度のものはあるんですが。運動会につきましては、順延をしたときやなんかが非常に給食の扱いが難しくて、そういう場合にはとめられませんので、給食を行うということの事例は聞いております。特に中学校が、平日にやっていた時代はそうだったかと思いますが、このところ中学校におきましても運動会が土曜日、日曜日に中野区も行われるようになってきておりますので、徐々に減ってきているというふうには考えておりますが。
いでい委員
 そういうこともあるということで、我が会派の篠議員からもそういう御提案がありましたので、食育を学校給食のほうから各家庭に広めていくという点では、「お弁当の日」というのが1日ぐらいあってもいいのかな。運動会の日とか、いろいろありますよね。手づくりで、御家庭でお弁当を持ってくる日がありますから、それと同じようにいろいろな面で「お弁当の日」というのを検討していただきたいなと思います。これは要望でいいです。
江口委員
 すみません、給食でもう1点。最近、食の安全で事故米の問題だとかということで、多分学校給食としては仕入れなんかに相当気を使い始めていると思うんですけど、最近そういういろんな中国の、中野の場合冷凍を使っていないというあれだけど、そういう問題だとか、この間の事故米の問題だとか、そういうものが違法的にも流通してしまうと。ところが、ああいうのは大手商社が扱っていながらそうなっているという部分もあって、どこがどこを信用していいかわからなくなってきたということがあるんですけど、ああいう一例から、教育委員会では給食の、栄養士さんを通じて、食材の仕入れというものに対しての通達か何か出したんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 東京都から何回かにわたって情報が提供されます。その情報提供を各学校に流すと同時に、仕入れの経路について確認するようにというふうに私どものほうから通知を流してございます。
江口委員
 それともう一つ、たまたま検査というのもおやりになっているという予算になっているわけですけど、いつも言っているように区内業者の優先仕入れというのが、徐々に地元で仕入れているという。検査なんかもしやすいというか、検体を出してもらうとか、それから、仕入れ先の調査ということもしやすい――やろうと思えば――と思うんですね。そういうのも含めて年々ふえてきてはいるんでしょうか、地元でできるだけ食材を購入するということが。
寺嶋学校教育担当課長
 そういったようなお話は折に触れてさせていただいております。現実にふえているかどうかというのは、ちょっと今のところでは手元に資料がございませんので、確認はできてございません。
江口委員
 もう一つ、本年度大変頑張っていただいて、中野区は給食費を上げないという形で努力をしてくれている。他区によっては一気に上げたところもある。ただ、これだけ毎月のように高騰してきているときに、果たして今の値段で子どもたちにきちんとした給食が提供できるかということも含めたことをやれば、どこかでこれを検討せざるを得ないと思うんだけど、今のところ、他の区がとっくに上げているんだけど、中野は何しろ頑張るということで頑張っていただいていることは大変感謝しているんですけど、この辺の検討は今入っているんですか。来年度の予算編成にそろそろ入っていかなきゃいけないけども。
寺嶋学校教育担当課長
 一応2年に1回見直しということがありまして、ここのところはずっと上げていないところであります。来年度につきましては、やはりかなり状況は厳しいというのはございます。それで、給食委員会というのがございまして、そこの分科会のようなところで栄養士を中心に、もし値上げをするという場合の基礎的な資料の作成はし始めているところでございます。
江口委員
 ただ、ことし頑張ってくれて、なぜ来年はということも保護者からすればあると思うんですね。中野区は本当に頑張ってくれたと。ほかの、新聞報道ではどんどん学校給食は上がっているのに、中野は頑張ってくれたと。これはもう保護者にとっては大変感謝していることなんだけど、もしも、どうしても子どもの栄養管理ということから含めてこういう食材も仕入れなきゃいけないということになって、何円か上げざるを得ないときには、ことし努力してやってこれたのに、どうして上げなきゃいけないかというのは明確に出してほしいね、その辺を。ただ単に物価高騰につき上げましたとか、そういう形じゃ、やっぱり保護者の人は納得いかないと思う。ことし頑張ったんだから来年もできるでしょうとなっちゃうわけですよ。それは、せっかく教育委員会が努力していることであっても、やっぱり保護者として、親としては、上がるということになったら不安もあるわけ。どうしても子どもにとっての栄養のバランス的なものも含めて、これだけは中野の場合学校給食に取り入れたいということになった場合には、上げざるを得ない部分も出てくるのかなと私は予想している。だけど、頑張ってくれたことが評価されているんだから、頑張った分、今回もしどうしても上げざるを得ない場合は、なぜ頑張ったのに上げるのという説明がちゃんとわかるようにしてほしいんだけど、いかがですか。
寺嶋学校教育担当課長
 頑張っているところですが、やはり限界があるかもしれません。そういったような場合には、十分に納得が得られるような御説明をしたいと思います。
主査
 他にございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ次に進行いたしますが、その前に、先ほど4目の教育機会費の中で、中学校のところで就学奨励の部分で、大内委員の質疑のうち答弁保留がございました。校外教授と社会科見学の数の違い、もう1点は、クラブ活動の中身、次が、学用品費と学校給食費の数の違いということで、これは、きょうはこの時間でございますので、明日までに……
寺嶋学校教育担当課長
 申しわけありません。明日にさせていただいてよろしいでしょうか。
主査
 それでは、ちょっとお諮りしたいんですが、きょうは一応6目を目途にということで進めてまいりました。審査の進め方をご協議いただくため、委員会を休憩します。

(午後4時57分)

主査
 それでは、再開をいたします。

(午後4時58分)

 では、休憩中に御確認いたしましたとおり、本日の審査は終了いたしますが、質疑漏れはございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ本日の審査を終了したいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議がありませんので、そのように決定いたします。
 次の分科会は明日、水曜日、午後1時から当委員会において開会することを口頭をもって通告をいたします。
 以上で本日予定した日程はすべて終了しますが、委員から何か発言がございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で本日の文教分科会を散会いたします。ありがとうございました。

(午後4時58分)