平成22年04月22日環境対策特別委員会
中野区議会環境対策特別委員会〔平成22年4月22日〕
環境対策特別委員会会議記録
○開会日 平成22年4月22日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前10時40分
○出席委員(13名)
佐伯 利昭委員長
山口 かおり副委員長
白井 秀史委員
つぼい えみ委員
いでい 良輔委員
小林 秀明委員
伊藤 正信委員
酒井 たくや委員
むとう 有子委員
長沢 和彦委員
山崎 芳夫委員
市川 みのる議員
飯島 謹一委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
副区長(管理会計室) 沼口 昌弘
経営室副参事(財産管理担当) 柿内 良之
管理会計室副参事(管理改善担当) 篠原 文彦
区民生活部長 鈴木 由美子
区民生活部副参事(環境と暮らし担当) 横山 俊
区民生活部副参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当) 鈴木 郁也
清掃事務所長 伊東 知秀
教育委員会事務局次長 合川 昭
教育委員会事務局副参事(教育経営担当) 白土 純
教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 古屋 勉
○事務局職員
書記 鈴木 均
書記 土屋 佳代子
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
地球温暖化の防止に関する方策について
環境負荷の低減に関する方策について
○所管事項の報告
1 平成22年度オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」につ
いて(環境と暮らし担当)
2 なかの地球温暖化対策地域協議会の設立について(環境と暮らし担当)
3 事業系ごみ処理ガイドについて(ごみ減量担当)
4 その他
(1)資源の持ち去り対策の支援について(ごみ減量担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、環境対策特別委員会を開会します。
(午前10時02分)
本日の審査について、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
委員会参与の変更について。
議事に入る前に、お手元に配付されている資料のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会参与から転出された方がお見えですので、初めに、委員会を休憩してごあいさつをいただきたいと思います。
委員会を休憩します。
(午前10時02分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時03分)
では、次に、今回変更または異動のあった参与の紹介をお願いします。紹介された方はその時点でごあいさつをお願いします。
それでは、沼口副区長、お願いします。
沼口副区長(管理会計室)
それでは、4月1日付の人事異動に伴いまして、参与の異動がございましたので、御紹介申し上げます。(資料2)
財産管理担当、安部秀康は、3月31日をもって退職いたしました。後任の柿内良之でございます。
柿内経営室副参事(財産管理担当)
柿内でございます。よろしくお願いいたします。
沼口副区長(管理会計室)
それから、管理会計室の評価改善の分野と、それから経営分析の分野を統合いたしまして、新たに管理改善分野を設定いたしました。担当の篠原文彦でございます。
篠原管理会計室副参事(管理改善担当)
篠原でございます。よろしくお願いいたします。
沼口副区長(管理会計室)
それから、ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当、橋本美文は選挙管理委員会事務局長に転出いたしましたので、後任の鈴木郁也でございます。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当)
鈴木でございます。よろしくお願いいたします。
沼口副区長(管理会計室)
清掃事務所長、齋木正雄、3月31日退職でございます。後任には伊東知秀でございます。
伊東清掃事務所長
伊東でございます。よろしくお願いいたします。
沼口副区長(管理会計室)
それから、田辺裕子が教育長に就任したために一人減となっていました委員会参与につきまして、新たに教育委員会事務局次長として合川昭が就任してございます。
合川教育委員会事務局次長
合川でございます。引き続きよろしくお願いします。
沼口副区長(管理会計室)
教育経営担当、合川昭の後任には、教育委員会事務局副参事(教育経営担当)、白土純が就任してございます。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
白土でございます。よろしくお願いいたします。
沼口副区長(管理会計室)
学校教育担当、寺嶋誠一郎、3月31日退職でございます。後任は古屋勉でございます。
古屋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
古屋でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
沼口副区長(管理会計室)
以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
以上で、委員会参与の変更及び異動を終了いたします。
それでは、議事に入ります。
地球温暖化の防止に関する方策について、環境負荷の低減に関する方策についてを一括して議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、平成22年度オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」についての報告を求めます。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
それでは、お手元の資料に沿いまして、平成22年度オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」(資料3)について、御報告をさせていただきます。
本事業につきましては、平成19年度から実施してございます。昨年度末、2月ですけれども、オール東京の事業推進会議、こちらのほうで本年度事業について決定されまして、その後、予算のほうも成立してございますので、これを機に御報告をさせていただくものでございます。
この共同事業でございますけれども、主催は特別区長会、それから東京都市長会、東京都町村会の3団体が主催となってございます。そのもとに企画・運営を、特別区協議会と、それから市町村自治調査会、こちらで担うという体制で実施しているものでございます。
それでは、1、平成22年度実施事業一覧のほうをごらんいただきたいと思います。
大きく三つから構成されてございます。〔1〕から〔3〕までございますけれども、〔1〕でございます。CO2削減につながります普及活動というものでございます。うち三つございますが、一つ目としましては、共同事業を行いますその普及・啓発でございます。パンフレットを作成いたしまして、各市区町村で配布などをしてございます。それから、次に2点目でございますが、温室効果ガス排出量の標準算定手法につきまして、東京62市区町村で共同化、標準化を図っていくということをしてございます。それから、3点目でございますが、レジ袋の削減キャンペーンにつきまして、引き続き普及・啓発を合同で行うというものでございます。
それから、〔2〕になりますが、みどりの保全のための連携体制の構築といったような事業がございます。一つ目が、加盟してございます各市区町村の事業と連携した取り組みを進めていこうというものでございます。その他、環境省主唱のチャレンジ25キャンペーン、こちらのほうとも連携を図っていくというものでございます。それから、2点目でございますが、独自のホームページをつくりまして普及・啓発を進めるというものでございます。それから、3点目といたしましては、合同の研修を実施するというようなことでございます。
裏面のほうをごらんいただきたいと思いますが、引き続き④でございます。カーボン・オフセットについて、研究を昨年度来から始めてございまして、引き続き今年度もその研究を進めるというものでございます。
最後、〔3〕でございますが、人々が環境を考え、行動できる場を設定していこうという事業でございます。一つ目が、これはみどり東京・温暖化防止プロジェクト助成金の交付でございますけれども、各市区町村の実施事業、これについて補助をするというものでございます。それから、2点目でございますが、「みどり体験交流事業」というものを昨年来実施してございました。今年度は各市区町村が実施する事業に対して助成金を交付するという中身になってございます。それから、③でございますが、みんなで環境を考える共同行動を実施していこうということで、学校や企業等々が取り組みをする、その紹介をしていくというようなものが予定されてございます。それから、最後、④でございますが、(仮称)共同行動参加システムといたしまして、インターネットを使ったそういったシステムの構築に向けて取り組みを進めていくという中身になってございます。
2、事業規模でございますが、今年度につきましては2億1,500万円の予算となってございます。
3、財源措置でございますけれども、財団法人東京都区市町村振興協会、こちらからの助成金を充当しての実施というふうになっているものでございます。
なお、今年度、中野区におきましては、〔3〕の①のみどり東京・温暖化防止プロジェクト助成金交付、こちらのほうについて、22年度予算計上させていただいているところでございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
小林委員
〔2〕の一番最後、④カーボン・オフセットの研究ということで、これは21年度の研究成果を踏まえてということなんですが、具体的に今挙げられる例とかいうのはございますでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
基礎的自治体62市区町村で研究をしてまいったものなんですけれども、基礎的自治体としてどのような、このカーボン・オフセットへのかかわり方、活用の仕方があるかという研究がされてきてございます。もちろん、一つとしましては、自治体が率先的にこれを実行して、カーボン・オフセットを使っていくというようなこともございますし、それから、地域で取り組まれる方々に対して、カーボン・オフセットの仕組みを何か展開することもできるだろう。あるいは、こういった事業に62市区町村で取り組んでいるといったことによるPR効果、そういったことによるCO2削減の普及効果があるのではないか。このようなことが昨年の研究としてはまとめられてございます。
小林委員
具体的な例という形で……(「オフセット……」と呼ぶ者あり)そうですね。何かありますでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
この62市区町村といたしましては、具体的にオフセットということはまだ実施はしてございません。研究段階でございます。
小林委員
次に、〔3〕のみどり東京・温暖化防止プロジェクト助成金交付ということなんですが、中野区は、これは利用されていらっしゃいますでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
〔3〕の①でございますけれども、この温暖化防止プロジェクトの助成金、こちらにつきまして昨年度も交付をいただいてございまして、また、今年度につきましても、それを財源として予算計上させていただいているところでございます。具体的には、「なかのエコフェア」といったような事業に充てさせていただいているところでございます。
むとう委員
〔3〕の④の説明のところにあります「21年度作成のシステムの基本計画に基づき」と書いてあるんですが、この基本計画というのはどういう中身なのでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
これは、62市区町村といたしまして、インターネット上にホームページをつくりまして、その中で、例えばCO2削減の取り組みについて紹介する、あるいは、子どもさん向けにクイズ形式でCO2削減についての理解が進むようにする、あるいは、企業等に対してこういった助成事業がある、そういったものについて情報発信をしていく、そのような内容を検討されているところでございます。
むとう委員
システムの基本計画ということだったので、もうちょっと中身が何かあるのかなと思ったんですが、インターネットを活用した内容が基本計画ということなんですね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
はい、そのとおりでございます。
飯島委員
先ほどのこのプロジェクト助成金の交付ですけれども、これはエコフェアに使っているということなんですけれども、頭にわざわざみどりとかって書いてあるんですが、みどりの活動となると、ちょっと所管的なことを考えると、この直接みどりにかかわる所管が別にあるじゃないですか、その辺との絡みというのは出てこないんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
自治体として50万円が限度になってございますので、調整が必要になることもあるかと思いますけれども、今回、みどり東京・温暖化防止プロジェクトということで、温暖化対策、こちらのほうの事業に充てることができるというふうになってございます。その関係で今回つくらせていただいたということでございます。
飯島委員
温暖化防止ということになれば、当然緑化だって温暖化防止の一つの手法で、わざわざ学校の芝生の校庭化なんて言っている割には進まないことがあったりするんですけども。そうすると、もっと身近に言うと、エコフェアも、今うちはみどりの何とかかんとかってやっているじゃないですか。そういうのと当然重なってやったりとかということはあるだろうし、お金の使い方として、うちの区としても、それは重ねてやったほうが効率的にいいんじゃないのということもあったりとか、緑化フェアなんかに参加している中には、そういうグループの人もいたりとか、若干もめている場面がありましたけど。そこでアンケートやろうとかなんとかというようなことになったりして。だけど、それはそういう全体として、このかかわりを考えていったほうがいいのかなと思ったりするんですよね。だって、みどり体験交流事業なんていったら、むしろそういう分野のほうが、本来的に言えば表に出やすいわけですし、この関係をうちとしては、中野区としては整理をしたほうがいいのかなと思ったりしますが、どうなんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
例えば、今、御指摘に挙がりました〔3〕の②のみどり体験交流事業でございますが、これは小学生を対象としているものでございますけれども、区でも、里・まち連携環境体験交流といったようなことを10か年計画等で挙げさせていただいてございます。この辺について具体化を図る中で、区の中で全体調整を図って、この財源をどのように活用していくか、こういうことは今後検討してまいりたいというふうに思ってございます。
飯島委員
しかも、これは別に出るんですよ、みどり体験交流事業って、助成金が。これは、うちはまだ使っていない。どうなんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
まだ申請等してございません。
飯島委員
里・まち連携ってなかなか、今の区長さんが、あえて今の区長さんて頭をつけますけれども、力を入れている部分でもあるし、部長がおいでになっているけれども、部長も力を入れるセクションの部長さん、事業部長さんということになると、こういうところのお金を使うというのは、極めて大事なことなんじゃないですか。ことしは、もう交付申請が、22年度はもう終わったんですか。それとも、年度途中でも手を挙げたりなんかすることはできるのかしら。それはどうなんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
これから申請の手続が始まるというものでございます。
あとは、区のほうで、この事業について具体化を図るということを進めた上で、そのように財源としては有効に活用を考えてまいりたいというふうに思ってございます。
飯島委員
年度当初の事業の組み立てというか、要するに、昨年、21年度末に22年度予算を組むときに、事業その他については、ここについては検討はまだされていないという感じですね。これは、時間があるのなら、慌ててやって失敗してもしようがありませんけれども、しかし、それは目線にきちっと置いておやりになったほうがいいんじゃないのかなと。せっかくこんな助成金があるとか言っているのに、それを見逃す手はないという気がするんですけれども、どうですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
御指摘の点を踏まえて検討してまいりたいというふうに思っております。
むとう委員
聞き忘れてしまったので、もう1点お尋ねしたいんですけれども、このプロジェクトに参加しているオール東京推進会議というところに加入していることに対しての加入費みたいな、ここに対して何か区からの負担はあるんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
区からの負担金等はございません。
委員長
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
次に、なかの地球温暖化対策地域協議会の設立についての報告をお願いします。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
それでは、お手元のなかの地球温暖化対策地域協議会の設立(資料4)について、資料に沿いまして御報告をさせていただきたいと思います。
本報告につきましては、前回御指摘を受けまして、改めて報告をさせていただくものでございます。資料といたしましては、前回のものをベースとさせていただいてございまして、1番、2番につきましては変更してございません。
3番以降でございます。会員・運営委員につきまして、前回、御意見、御指摘等をいただいたところでございます。これにつきまして、区のほうで持ち帰り検討させていただきまして、こうした問題について、含めまして、会員のあり方をどのようにしていったらいいのか、あるいは、前回会員の拡大ということも触れさせていただきましたけれども、そういったことも含めまして、会員の基準等について考え方を整理してまいりたいというふうに考えているところでございます。現在、そのような手続を進めているところでございまして、今回の報告のほうでは、会員のところにつきましては省略させていただいた形で御報告をさせていただくものでございます。
今後のスケジュールでございますけれども、先般、6月に総会を予定するという形で御報告をさせていただいてございますが、これにつきましては、そういった考え方の整理も含めまして、前回御報告をさせていただいた事業計画の具体化、こちらの準備とあわせまして、日程については改めて検討させていただきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告について質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、事業系ごみ処理ガイドについての報告を求めます。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
それでは、事業系ごみ処理ガイド(資料5)について御報告いたします。
現在、区では、事業系ごみの排出者責任による減量化を推進しているところでございます。その一環といたしまして、区内事業者を対象に事業系廃棄物の減量と適切な分別、処理業者への適切な委託方法を理解していただくためにリーフレットを作成いたしました。リーフレットの現物をおつけしておりますので、後ほどお読み取りいただければというふうに思っております。
これにつきましては、配布の対象でございますが、区内事業者、特に現在区の収集に排出している事業者にお配りしたいというふうに思っております。
配布の方法でございますが、排出事業者への清掃事務所による指導時に配布、それから、事業者のさまざまな団体がございますので、そういった団体を通じた配布、それから、区で行います各種の事業者向けの説明会、こういった場で配布ということを考えております。
作成部数、2万部作成したところでございます。
以上、簡単でございますが、御報告といたします。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
飯島委員
何とか100%とかというマークがどこにもないんだけど、これはこういうものなのかな。この紙の種類、何とか100%とかって書いてあるじゃない、普通。それは、こういうものだから、それは使っていないよということでいいんですか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
そうですね。御指摘のように、そういった趣旨の記載はないということでございます。今後、こういったものの作成時には、そういった観点、盛り込んでいきたいというふうに思っております。
むとう委員
このパンフレットは、清掃工場に持ち込む業者を中心に配られるという御説明でしたよね。ということで気になるのは、清掃工場に持ち込まれる業者なんですけれども、プラスチック類は、要するにリサイクルしないでそのまま全部受け入れてしまうということなんでしょうか。23区の中では、一応プラスチックは資源化していこうという方針があるかと思うんですけれども、事業系ごみについては、そのことは求めず、すべて受け入れてしまうということなんでしょうか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
このリーフレットを配布する対象でございますが、委員は清掃工場にごみを持ち込む業者というふうにおっしゃいましたけれども、厳密に言いますと、区の収集に現在ごみを出している事業者の方を対象にこれをお渡しするということでございます。
プラスチックにつきましては、産業廃棄物ということでございますので、産業廃棄物は産業廃棄物の処理の方法に従った処理方法でもって対応していただくと、そんなような流れになろうかというふうに思っております。
むとう委員
そういたしますと、中野区は、一般家庭のごみではプラスチックを一生懸命、プラマークのついているプラスチックについては資源化をしておりますけれども、そういったごみは入ってこないということでよろしいんでしょうか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
実際には、区で収集する分の事業系のごみの中、その対象がこのリーフレットにも書いてあるんですけれども、小規模の事業者ということで、例えば従業員が20人以下だとか、あるいは1日当たりの排出量が50キログラム以下だとか、そういった小規模な事業者の皆さんは、事業系のごみに事業系のシールを張っていただいて区の収集に出していただくということは可能でございますので、そういう中に、委員が御指摘のような廃プラスチックも入っているということはあるというふうに思っております。
むとう委員
ぜひ、こういう事業者に対しても、一般家庭に対しては割ときちんと分別しましょうということで進めておりますので、事業系ごみのシールが張ってあるから何でもいいやで持っていかなくて、その辺、的確に厳しく指導していってほしいなというふうに思っているんですけれども、お願いしますが、いかがでしょうか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
そういった廃プラスチックを産業廃棄物として適正に処理していくという観点からも、現在、区の収集に出していただいているものを事業者の排出者責任のもとで、適切な分別、それから処理というようなルートに乗せていくということが肝要かというふうに思っております。そういった意味でも、この事業系ごみの処理ガイドをもとに、事業者責任で、区の収集ルートではなくて、御自身あるいは事業者に委託して処理していくという、そういう流れをつくっていきたいというふうに思っております。
むとう委員
あわせてお尋ねしますけれども、区収ではなくて、先ほど私が言ってしまいましたけれども、違うルートで事業系ごみの別回収をしても、結局それを請け負った事業者が清掃工場に持ち込みごみとして持ち込んでいる実態がございますよね。それで、清掃工場が受け入れていますよね。ですから、やっぱりそこは、事業系のごみ、余力があるときは清掃工場が受け入れているじゃないですか。そのごみが、やっぱり一般家庭のごみの分別と違っていて結構いいかげんなものが入っているので、その辺も含めて、ぜひお願いしたいというか、指導をしていってほしいということをお願いしたいと思います。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
今の委員のお話の中で、事業系のごみの中で廃プラスチックが含まれていると、その廃プラスチックにつきましては、事業者がみずから、このリーフレットにも書いてあるんですけれども、一般廃棄物の収集運搬業者に委託して、それでその業者が区の清掃工場に持ち込むということは、廃プラスチックにつきましては産業廃棄物ですので、できないことになっております。
したがいまして、そういったことがあると、これは清掃工場でもチェック、監視もしておりますし、区としても、一般廃棄物の収集運搬の基準に違反するような行動にもなりますので、そういった場合には適切な指導をしていくということになっております。
むとう委員
廃プラだけではなくて、要するに、事業者に任せて収集してもらって、それが清掃工場に持ち込まれて、そのごみが結構いいかげんだったりする。廃プラに限らずなんですけれども。お忘れになっていらっしゃるかもしれませんけれども、品川清掃工場の灰溶融炉で死亡事故が発生しましたけれども、まさにそれは、こういった形で持ち込まれたごみの中に多分混入していたであろうというふうに言われているパイプ製のいすが問題となって、ベルトコンベアにかみ込んでしまって、それをとるための作業中に下請けの業者の方が死亡しているんです。これは、一般の私たちが集積場に出しているごみの中ではあり得ないこと。それこそ、清掃事務所の方がちゃんと見て持っていっていますからあり得ないことなので、多分、これはこういった形で、事業者から持ち込まれたごみだったのではないかという懸念が、そこの証拠はないんですけれども、かなり懸念されているところなので、やっぱりそういったこともあわせて、区収で持っていく分については割としっかり清掃事務所のほうでやっていただけているんですが、そうではなく別ルートで、事業者に頼んで持ち込まれているごみ、事業系ごみの分別がいいかげんだということが本当に問題になっておりますので、そこはきちんと、こういうパンフレットをつくったついでに指導強化をしていただきたいということをあわせてお願いしたいと思います。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
適切な分別、それから適切なルートに基づいてのリサイクル、あるいは処理、処分、そういった流れにつきまして、このリーフレットも含めまして、事業者の皆さんにはよく周知を図っていきたいというふうに思っております。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
次に、その他で、所管事項の報告はありますか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
恐れ入ります。口頭でございますが、資源の持ち去り対策の支援ということで、本年度始めました取り組みにつきまして御報告申し上げます。
現在、中野区では、古紙の資源回収につきましては、町会、自治会をはじめ、区民の団体の皆様方による集団回収として行われているところでございます。その中で、最近せっかく集めていただいた古紙の持ち去りというのが出ております。集団回収で回収する古紙は、地域の皆様方が協力してお出しいただいている貴重な財産でございます。区といたしましても、そういった資源の持ち去りというのは見過ごせないというふうに考えております。
したがいまして、区といたしまして、町会、自治会など区民団体の皆様方が行います持ち去り対策の支援といたしまして対応していきたいというふうに思っております。
考えております内容でございますが、一つは、資源持ち去りの合同パトロールということで、団体の皆様方と私ども区の職員が一緒になって、持ち去り情報をもとにパトロールを行いたいというふうに思っております。そのほかに、関係の庁有車、私どもごみ減量担当、それから清掃事務所の庁有車、それからリサイクル事業をやっていただいている、びんだとか缶だとかのリサイクル事業をやっていただいている事業者の皆さんにも協力いただいて、車に「資源持ち去りパトロール中」というマグネットのボディパネル、これを張りつけていったり、あるいは区報、ホームページなどでも注意喚起、こういったものを呼びかけていきたいというふうに思っております。
雑駁でございますが、以上、御報告申し上げます。
委員長
ただいまの報告について質疑ありませんか。
飯島委員
大分前に聞いたことがあるんですけれどもね。そのときに、何かやっているような、やっていないようなことをおっしゃっていたように記憶がありますが。これは、つかまえたらどうなるということになっていますか。杉並区なんかの場合は、明らかにそれは私的所有物だということで出して、ここにあるものについては、かくかくしかじかの所有の物ですというふうになっていて、すぐ、いわゆる窃盗というのかな、そういうふうになっちゃうというような、そういう手だてを講じてやっていたような記憶があるんですが、ここの場合はそういうことにはなっていないの。うちの中野区の場合はどうなんですか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
区が収集したものではないということで、区の財産ではないということで、皆様方のところで皆様方がお集めいただいたものということで、それをすぐ窃盗とかそういうようなことで対応できるというような状況ではないというふうに思っております。
飯島委員
じゃあ、パトロールして見つけてもだめですよと言うだけですか。あまり意味がないというか。そもそもこの資源、古紙は、どなたの物ですかということを確定しておかないと、いわゆる犯罪が成立しないですよね。だけど、犯罪行為なんでしょう、勝手に持っていっちゃうんだから。何かアパッチとかっていう、昔そういうふうに言っていましたけれども。そういうことがあってはうまくないから、それなり手だてを。その回収しているところには、これは何々町会、何とかのあれですとかというようなことをやってあげないと、このパトロールとあわせて。必要十分条件にならないんじゃないでしょうかね。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
現在、回収場所というか、集積の場所につきましては、表示ののぼりみたいな旗を立てて、何とか町会というようなものを、オレンジ色のこのぐらいの大きさのやつを立てているんですけれども、そういったことで、明確に、その団体の皆様がやっていらっしゃるということは明示されているという形になっております。旗だとかシート、そういったものの貸し出しを行って、これは区のほうで貸し出しを行っております。委員がおっしゃいました取り締まり、規制の部分ですね。それについては今検討させていただいている最中でございまして、何らかの手だてを講じたいというふうに思っております。
飯島委員
手だてを講じて大分たつんですよ、そういうことを言ってから。もう何年かな。多分、三、四年ぐらいたっているような気がします。当時、すごく話題になったんですよね、持っていっちゃうということで。だから、それから、今ようやくこのパトロールが始まって、鈴木さんは一生懸命おやりになるわけですから。両方とにかくセットでおやりになる、考えたほうがいいし。必ずトラブルになるんですよ、あなたが勝手に出しておいたんじゃないのとか言って。それで持っていっちゃったりなんかするんでね。だから、その辺は、検討されるということだから、その辺はあわせて、なるべく早い時期に、皆さんが安心して出したって、これはうちのなんだからねと言えるようにしておく必要があるんじゃないかと思うんですけど。だから、その点の努力はよろしくお願いしたい。おやりになるということだから、お答えはいいですよ。
長沢委員
ちょっと、僕よく理解できない。合同パトロールというのは、例えば古紙であったら、大体町会、自治会の方、ほかの団体の方があるかもしれないんだけど、そこの町会、自治会の出された方なり――出されたじゃない、今で言えば、集団回収みたいにして、もっぱらそうですよね、個別の回収もあるのかな、いずれにしても、このパトロールをやる主体はどこになるんですか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
これは、あくまでも、この集団回収をやっていただいている主体は町会、自治会をはじめとした団体の方でございますので、そういった方々の行うパトロールに区も一緒になって、合同でパトロールを行うと、そういう形でございます。
長沢委員
要するに、対策支援ということで、一つの例ですね、その他びん、缶のあれは別にして、人的にそういう形で一緒になってやるという意味ですか。それは、パトロールをやっているところが、既にあるのかもしれないけれども、いわゆるそういうところにおいては区も一緒にやりましょうと。要するに、全部のところでやっているわけじゃないと思うし、また、全部のところでやってほしいなという、区のほうではあるのかもしれないけれども、あくまでもそういったことを希望されているところにおいて、区がこたえていきましょうという、そういう意味ですか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
この4月から町会連合会の役員会、常任理事会、それから御要望があった地区町連等にも、私ども出向きまして、このパトロールの実施についてお話を申し上げているところでございます。そういう中で、具体的に持ち去りがあって、それで対応について苦慮されている団体の中で、パトロールを行いたいという、そういう御要望があれば、区のほうで御一緒にパトロールに回ると、そんなような仕組みでございます。
長沢委員
要するに、区のほうでというのは、区の職員が一緒に回るということ――ですか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
はい。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
それでは、審査日程のその他に入ります。
各委員、理事者から何か発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、次回日程について御協議をいただくため、委員会を暫時休憩します。
(午前10時39分)
委員長
再開します。
(午前10時39分)
休憩中に確認しましたように、次回の委員会は、7月6日、午後1時から、当委員会室で行うということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
また、急を要する案件が生じた場合は、正副委員長協議の上、御連絡させていただくということでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように確認をします。
以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の環境対策特別委員会を散会します。
(午前10時40分)