平成22年12月10日中野区議会防災まちづくり特別委員会(第4回定例会)
平成22年12月10日中野区議会防災まちづくり特別委員会(第4回定例会)の会議録
平成22年12月10日防災まちづくり特別委員会 中野区議会防災まちづくり特別委員会〔平成22年12月10日〕

防災まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成22年12月10日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午前9時59分

○閉会  午前11時30分

○出席委員(13名)
 せきと 進委員長
 伊東 しんじ副委員長
 ひぐち 和正委員
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 のづ 恵子委員
 吉原 宏委員
 きたごう 秀文委員
 やながわ 妙子委員
 篠 国昭委員
 江口 済三郎委員
 来住 和行委員
 岩永 しほ子委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 経営室長 川崎 亨
 経営室副参事(防災担当) 鳥井 文哉
 都市整備部長 服部 敏信
 都市整備部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
 都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
 都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
 まちづくり推進室長 遠藤 由紀夫
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 上村 晃一
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥

○事務局職員
 書記 岡田 浩二
 書記 丸尾 明美

○委員長署名


審査日程
○議題
 災害に強いまちづくりについて
 防災機能の整備と充実について
○所管事項の報告
 1 妙正寺川鷺の宮調節池における人工地盤の整備に係る設計の実施及び費用負担等に関する協定
  の締結について(交通・道路管理担当、公園・道路整備担当)
 2 (仮称)南部防災公園基本計画(案)について(公園・道路整備担当)
 3 中野区耐震改修促進計画改定(案)について(建築担当)
 4 その他
 (1)「大震災に備えるフォーラム」の開催について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから防災まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午前9時59分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入ります。
 災害に強いまちづくりについて、防災機能の整備と充実についてを一括して議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 1、妙正寺川鷺の宮調節池における人工地盤の整備に係る設計の実施及び費用負担等に関する協定の締結について報告を受けます。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 それでは、妙正寺川鷺の宮調節池における人工地盤の整備に係る設計の実施及び費用負担等に関する協定の締結について(資料2)報告をさせていただきます。
 資料のほうでございます。この協定につきましては、去る10月14日付で東京都建設局と締結したものでございます。
 協定の目的でございます。本年3月31日に締結をいたしました妙正寺川鷺の宮調節池の設置及び人工地盤と上部広場の整備に関する基本協定では、調節池の整備及び人工地盤の設計と工事は東京都、上部広場の整備は区が行うということとしてございます。
 この協定の締結は、この基本協定に基づきまして、東京都が実施する人工地盤の整備に係る設計の実施及び費用負担等の内容を具体的に定めるものでございます。
 協定の内容でございます。(1)の趣旨、(2)の位置に続きまして、(3)の設計項目でございます。設計項目は三つございます。①、人工地盤の構造設計をはじめといたしまして、調節池管理設備設計、それから上部利用の施設検討まで含むものでございます。
 (4)の事業費でございますが、概算総額は2,953万4,000円となってございまして、それぞれの年度に係る概算総額は、平成22年度概算総額1,883万4,000円、平成23年度概算総額1,070万円というものでございます。
 (5)でございます。協定締結日と完了期限でございますが、協定締結日につきましては、平成22年10月14日。完了期限は平成24年3月31日でございます。
 裏面のほうをごらんくださいませ。今後の予定でございますけれども、10か年計画第2次のステップ表記に対応したものとなってございます。左端の主な事業の覆蓋設計が本協定にかかわるものとなってございます。
 報告につきましては、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告について質疑はありませんか。
平山委員
 都と区の負担の割合の件なんですけど、調節池の整備及び人工地盤の整備に関する設計及び施工は東京都で、上部広場の整備については区が行うということでよろしいんですね。その下で事業費と出ているのは、これは上部広場の整備の事業費ですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 裏面のほうをごらんいただきたいと思うんですが、覆蓋設計のところの右に実施主体とございます。こちらは覆蓋の設計工事、本来実施主体は区でございますけれども、この基本協定によりまして、区がお金を出しますが、調節池の整備との一体性の確保という観点から東京都が設計施工まで行うというものでございます。すなわち区がお金を出して、設計施工は東京都にやっていただくと、そういった内容になってございます。
平山委員
 じゃあ、この目的のところに書いてあるのは、必ずしも費用負担の話ではなくて、その事業主体がどこになるかということなんですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 費用負担といいますか、こちら費用負担を具体的に定めたのは今回の協定でございますけれども、基本協定におきましては、都と区での役割分担といいますか、都が何をして、区が何を行ったか、そういったものを定めたものでございますので、今回の協定につきまして、事業費が全体この概算が出てきまして、これにつきましては、区が全額負担をするといったものになってございます。
平山委員
 だから、要するに、この表面だけを見ると設計元が出すのかなというふうに、そういう協定の内容かなというふうに見えちゃうんですけど、裏を見るとこういう図が載っているので、そうではないですよと。お金は区が出すんですけど、東京都にやってもらうんですよということ。協定書にはそういうことが全部記されているんですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 今回の協定の中では具体的にその費用負担の割合というのも協定してございますので、今回につきましては、全額区の負担で行うというものでございます。
平山委員
 この目的と協定の内容だけ読むと、とても区がそこの部分のお金を出すというふうに読み取れなくて、だから何だということではないんですけど、御報告をされる際に、協定の内容についてもう少し詳細に書いていただかないと、裏面のこれはあくまでも今後の予定ですから、協定の内容ではなくて今後の予定をスケジュールとして書かれているだけですので、できれば、2番のところに入れていただかないと、非常にちょっとわかりづらいかなという、これだけ読んでいて、裏面に行ってどうしてだろうという疑問がわいてしまいましたので、もう少し御丁寧な資料の作成と報告をいただければと思いますので、よろしくお願いします。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 表記につきましては、今後ちょっと気をつけさせていただきます。申しわけございませんでした。
委員長
 ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。
 次に2、(仮称)南部防災公園基本計画(案)についての報告を受けます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 それでは、お手元に配付させていただきました(仮称)南部防災公園基本計画(案)について(
資料3)御報告をさせていただきます。
 まず1ページ目でございますが、今回基本計画(案)をまとめましたので報告をさせていただくということでございます。
 大きな1番でございますが、公園の整備計画の基本的な考え方、これは4点に集約をさせていただいておるところでございます。
 まず1点目は、この場所は広域避難場所「東京大学附属中等教育学校一帯」における防災機能を担うため必要な防災施設を整備するということでございます。2点目が、いわゆる南部地域におけるオープンスペースの基幹空間として、快適でにぎわいのある空間を目指すとともに、地域住民がさらにまちに対する誇りを高められるよう、新たな魅力を創出するという観点でございます。3点目がオープンスペースの中で憩うことができ、スポーツ活動の場を提供するということでございます。この3番目につきましては、昨年、平成21年11月に策定しました今後の大規模公園整備の基本的考え方の中でスポーツ活動の場ということが位置付けられておりますので、それを受けてスポーツ活動の場を提供するということでございます。4点目が太陽光などを活用した自然エネルギーを活用し、CO2排出の削減を目指しましょうということでございます。
 大きな2番の公園基本計画の内容でございます。別紙のA3の図面資料をごらんください。1枚目が表紙でございまして、2枚目をめくっていただきますと、当該公園の基本計画(案)について、さらにめくっていただきますと、公園基本計画(案)の位置図、その次の紙が基本計画(案)のゾーニング図、さらにめくっていただきますと、基本計画(案)の一般平面図というふうになっております。
 1枚目の基本計画(案)のところをまずごらんください。1番でございますが、経緯でございます。この公園につきましては、平成21年9月の都市計画決定をちょうだいし、22年1月には都市計画公園としての事業認可をちょうだいしておるところでございます。事業期間が、書いてございますように、平成22年1月12日から平成28年3月31日となってございます。
 2番の公園整備計画の基本的な考え方は、先ほど申したとおりでございます。
 3番目のゾーニング及び整備計画でございますが、所在地は南台一丁目15番。公園面積は約1ヘクタールございます。
 すみません、図面があちこちあるんですが、このゾーニング整備計画につきまして、先ほど申しましたゾーニング図というのがありまして、申しわけございませんが、それとあわせてごらんになっていただきたいと思います。
 まず、ゾーニングでございますが、出入り口のゾーンということでございまして、このゾーニング図の図面に向かいまして左側に、地区計画で位置付けられている地区集散道路1号、並びにさらに西側に地区計画で定められている地区道路5号でありますとか、地区道路8号とか、その北側には地区道路3号となっておりまして、そういったところから、だれでも訪れやすいまちに開かれた空間であると。災害時においては、容易に逃げ込めるよう出入り口を4カ所設けましょうということでございます。その出入り口につきまして、今申し上げました地区計画で位置付けられている道路に面してスムーズに出入りできるということを考えております。さらに、図面に向かいまして、下側でございます。南側でございますが、区画道路9号線の広域避難場所ということでありますので、南側からもスムーズに入れるように出入り口を設けるということでございます。
 (2)番の多目的利用ゾーンということで、これは本公園の主要なゾーンでございますが、平常時にありましては、フットサルでありますとかゲートボールですね。さらには消防団の訓練にも使えるということでございます。災害時にあっては、広域避難場所の一部として活用されるということでございます。
 (3)番目の東大附属との境界付近ということでございまして、図面の右側と上側がちょうど学校敷地と接しておるわけでございまして、これは現場を見ますと、この西新宿の方向のいわゆる建築のスカイラインがきれいに見えるゾーンでございます。したがいまして、将来、きちっと整備された暁には、学校のキャンパスと公園のこの解放感のある空間が一体となってまちの新たな魅力をつくっていくということが1点。それと、ぽつ三つ目でございますが、災害時におきましては、中等学校の校庭とこの本公園が広域避難場所でございますので、スムーズに出入りができるような動線を確保しようじゃないかということでございます。図面でいいますと、ブルーの色で災害時の動線確保というところで、キャンパスとスムーズに出入りできるようなことを考えましょうということでございます。
 4番目の既存樹木のゾーンでございますが、図面でいいますと、公園の西側並びに南側ですね。このゾーンについては既存樹木がありまして、これの保全活用ということでございます。ちなみに、災害時においてはこういった樹木、大体がイチョウという木でございまして、イチョウは防火樹でございますので、防火樹木として活用するということと、その防火機能を補完するための散水設備、図面でいいますと、西側と南側がいわゆる木造密集地域でございますので、火災が発生した段階でここで散水設備、いわゆる水のカーテン、ウオーターカーテンを下から噴き上げるのか、上から出すのか、それは今後の検討でございますが、そういったことを考えております。
 4番目の管理施設でございますが、図面の一番最後の一般平面図をごらんいただければと思います。管理施設としてトイレ並びに防災備蓄倉庫を、図面でいいますと一番上側、北側ですね。「トイレ・防災備蓄倉庫」というふうに書いてございますが、ここにトイレと防災備蓄倉庫、合わせまして180平米程度の建築物をセットするということでございます。ここで備蓄する予定物品につきましては、避難所用の毛布でありますと、敷きマット等々でございます。ぽつ三つ目が、さらに公園で使用する災害用のトイレ、組み立て式のトイレでございますが、20基をこの中に入れておくということでございます。
 それと、常設で使えるトイレそのものが面積的には約30平米ぐらいございまして、トイレの便器数がここに書いてございますように、男性(小)が2基、男性(大)が1基、女性用が2基、車いす対応型、いわゆるだれでもトイレでございますが、1基でございます。
 この建築物の屋根にはソーラーパネルを設置しまして、園内灯でありますとか、井戸ポンプ等の動力を供給するという考え方でございます。
 (2)番の防災用の深井戸でございます。この一般平面図の防災用深井戸というふうに書いてございますが、この辺の場所に1本、深さ地面から約100メートルぐらい掘ります。想定揚水量として1日約500トンでございます。これは1分換算しますと約350リットルぐらいの揚水量が確保できるのではないかということでございます。この水の使い方でございますが、平常時は植物等の散水並びにトイレの用水として利用すると。災害時におきましては、防火樹木の一般散水設備としても利用できるという構造でございます。
 3番目の災害用トイレでございますが、図面の先ほど申しました備蓄倉庫の右側でございますが、災害用トイレ、いわゆるマンホールトイレでございますが、ここに約20基を設置するということでございます。
 4番目の防火水槽でございますが、現在、東京大学のいわゆるキャンパスの中に、30トンの防火水槽が設置されております。これは図面で表記しておりませんが、公園の中央からほぼ下あたりにあるというふうに聞いております。東京消防庁と調整しておりますが、容量が足りないということで、100トン程度の防火水槽が必要であるということでございまして、その設置に関しましては、今後消防庁と協議を行っていくということでございます。
 (5)番の各種設備、ア)給水設備でございます。よく問題になります飲料水の確保でございます。災害時の飲料水の確保については、東京都水道局と調整し、その配置計画図、いわゆる円を書いて、この場所に必要かどうかという図面があるわけですが、応急用の貯水槽の設置は必要がないということでございます。
 イ)として雨水設備でございます。これは中野区が決めております雨水流出抑制装置の基準を満たすために、舗装等については透水性舗装でありますとか、浸透用のトレンチを整備する予定でございます。
 ウ)の電気、照明設備でございますが、道路や周辺の建物からの明かりも踏まえつつ、防犯上の明かりということで、そういうことを考えております。
 商用電力が停止した場合にも明かりが確保できるように、先ほど申しました太陽光発電照明ですが、そういったことも含めて検討してまいりたいということでございます。
 エ)の防火樹木散水設備。先ほど申しました既存樹木のところだけではやっぱり難しいと思っておりまして、その防火機能を補完するため、散水設備を設置するという考えでございます。
 5番のその他としまして、今後の管理・運営等については、今後十分検討してまいりたいと思っております。
 1枚目に戻っていただきまして、大きな2番の公園基本計画の内容は、今申し上げさせていただいたとおりでございます。
 3番目の今後の予定でございますが、年明け1月中旬にはこの基本計画(案)について意見交換会をさせていただきまして、年度末、年度明けには基本計画として決定してまいりたいと考えております。その後、平成25年、26年、27年度につきましては、現在の10か年計画のスケジュール、基本設計、実施設計、整備工事ということで、27年度末の28年4月にこの公園については開園させていただく段取りを組んでいるところでございます。
 それと、すみません、一般平面図のほうをもう一度ごらんになっていただきたいんですが、一番最後の紙でございます。先ほど申しました消防団の訓練ということで、南北方向に点々で表現しております。これは横方向、短辺方向が約30メートル、南北方向の長辺方向が約100メートルのスペースを確保するという考えでございます。なお、広場-①、広場-②で表現を変えておりますが、この中味については今後、意見交換会でもいろんな御意見等もちょうだいしながら考えていきたいと思いますが、軽スポーツ等にも対応する舗装材をどうしようかとか、広場-②においても、消防団訓練が常時、昼間は使いませんというのを聞いておりますので、その辺のことについても、舗装材も含めて検討してまいりたいと思っております。
 広場というか、入り口広場ですね。先ほど申しました4カ所、それぞれ西側に3カ所、南側に1カ所でございますが、先ほど申したこういうところに設けさせていただくということでございます。
 今回、基本計画(案)でございますので、グレーっぽい色に、これは入り口広場であり、災害時にはそれなりの車両も通るということもありまして、割とハードな舗装になるかなというふうに考えております。斜めの線でちょっと模様が入っておりますが、これだけの広いスペースでございますので、舗装材を一部変えながらアクセントとしてこういった表現を記させていただいているところでございます。先ほど申しました一般平面図の門扉と書いてございますが、これは東大側の校庭への出入り口を表現しておりまして、今後、東大さんのほうと十分詰めさせていただくということでございます。
 雑駁ではございますが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告について質疑はありませんか。
岩永委員
 この位置の図面を見ますと、方南通りからこの南部防災公園までは距離があるんですが、先ほどの御説明で、例えば区画道路第3号、第5号から出入り口ゾーンができていて、災害時等はこの出入り口を使ってこの公園に避難をするということになるんですが、この西側には歩道がありません。そうしますと一つは、例えば第3号の道路から避難をする出入り口ゾーンに入ろうとすると、反対側、要するに学校側を歩けないで、歩道側を歩いてからこの3号のほうに入るというようなことになるのか。例えば3号、5号からそれぞれ反対側に渡る横断歩道もありませんから、そういうことを考えた場合、この西側に歩道がないままに緊急用の災害用の出入りをするということを考えると、そのあたりの安全対策というんですかね。ここの道路は両通行にもなりましたし、そのあたりはどのように考えておられますか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 位置図をもう一度ごらんいただきたいと思います。災害時におきましては、この南部防災公園並びにこの中学校全体が広域避難場所でございます。これは細かいことはあれなんですが、例えば、方南通りから北側の人たちも、例えばここに書いてございます弥生町三丁目の方々がいざという場合にはこの中に逃げ込まなきゃならない。その場合は、わざわざこの区画、西側の道路まで来なくても、東大のメーンエントランスが現在でもここにございますので、こういうところから直接入ってこの中に逃げ込むということかなと思っております。ですから、災害時はまさに1分1秒のことですから、わざわざ遠回りをしてこういうふうに入ってこないだろうと思っております。
 それと、現在この地区集散道路1号、これは幅員9.5メートルございますが、確かに委員御指摘のとおり、2枚目のゾーニングでも書いてございますが、いわゆる道路の西側ですね。西側には片側歩道がついてございます。したがって、この公園利用のときには、こちらの平常時においては歩道を利用していただいて、この公園の中に入っていただくと。平常時においてはですね。ここに横断歩道をつけるかどうかは、今後警察さんとの交通管理者との協議をさせていただくということになろうかと思います。
岩永委員
 災害のときには、東大附属の敷地の中に直接入れるということで、そこは校門としては閉まっていて、当然そのあたりも全部、いざというときにはちゃんと東大と協定をとりながら対応ができるということになっているんだろうというふうに思いますし、そのあたりは都合が悪くならないような形で、改めてこの南部防災公園を整備していく上でのきちんとした協定になっていくんだと思うんですが、どうですか。
委員長
 委員会を休憩します。

(午前10時27分)

委員長
 では、委員会を再開いたします。

(午前10時29分)

鳥井経営室副参事(防災担当)
 東京大学の附属の学校につきましては、現在、避難所ということで協定を締結させていただいてございます。区立小・中学校等50カ所すべての避難所につきまして、校門等の対応につきましては、地域防災会や避難所の班長、副班長といった職員がかぎを持つほか、そういった形で災害時には出入りができるというような対応はすべてとってございます。
岩永委員
 わかりました。それから、整備のことではないんですが、今後の予定ということで、来年の1月中旬には、この基本設計について地元との意見交換会が行われるということになっていますので、地元からいろんな意見も出るんだろうと思うんですが、実際意見交換会を行った後、基本計画の決定から始まって、整備工事に入るまでの期間が相当、数年要していますので、せっかく整備に入るまで一定空地になってきちんと整備に入れるような形でなっていく過程の中では、開園までに至らなくても暫定的な利用だとか、そういうようなことは考えてほしいと思うんですが、どうですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 確かに委員御指摘のこともあろうかと思いますが、実は東大と基本協定を結んでおりまして、今のこの位置図をごらんになっていただきますとよくわかるんですが、この公園予定地に、例えば体育館がございまして、この体育館が、これはまだ仮定の図面でございますが、新しいキャンパスの中に移転をしていただくと。並びにこの公園予定地の中には陸上競技場というかトラックがありまして、それもこの図面が正確度があれなんですが、そういうふうに移転工事をしていただくと。基本協定を東大さんと結んでおりまして、既存施設の機能回復が図られるまでの間、甲、これは中野区でございますが、中野区は乙、東京大学に対して既存施設を無償で使用させるものとすると。したがって、現在ある体育館機能でありますとか、陸上トラック機能といいましょうか、これがきちっとこちらのほうに移転というか、それが完了しないと、私どもが使えないというような状況でございます。その辺の年次計画を今東大さんのほうと詰めている最中でございまして、検討はさせていただきますが、できるかどうか、その辺のことが現段階ではまだ未定だというふうに御理解いただければと思います。
岩永委員
 そういう基本協定があるということで、区の対応がどういうふうになっていくかは今後の東大側との協議ということになるんでしょうが、区が買い取って、一応地域の人たちに利用ができるようなことを考えるのが区としては第一義的な役割だろうと思いますから、あそこの地域は御存じのようにそういう空き地もありませんし、やはり地域の人たちの安全を確保しながらの暫定利用ということについては前向きにというか、期間的な問題も含めて、やはりできるような形で東京都のほうと協議をしていただきたいと思うんですが、いかがですか
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 相手方である東京大学のほうと、そういったことも踏まえて十分調整検討をしてまいりたいと思います。
吉原委員
 1点だけ、最後の図面ですね、一般平面図。消防団の訓練スペースですね。南北100メートルと東西に30メートル、先ほど御説明がありました。中野消防署の関係者と十分協議をしながら進めてこられたと思います。その辺は消防署の関係者はこのスペース、南北に100メーター、東西に30メーター、承知されておりますか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 短辺30、長辺約100メートルということで、中野消防署さんのほうとは調整済みでございます。ただ、一般平面図レベルの図面レベルではまだ確認はとれておりませんが、おおむねそういった寸法線で問題なかろうということでございました。
江口委員
 一つは、このことの説明をするに当たって、先ほども出て、理解していない人もいるようですから、東大と全体が広域避難場所になっているわけですから、そういうまず動線をも含めた形で説明しないと、区民の人は東大との協定というのはもう忘れている部分もあるので、この公園だけを区民が逃げるところだというふうな発想になってしまう部分もあるので、やはりその辺、例えば体育館の位置とかそういうのはずらさなきゃいけないという部分があって非常に難しいかもしれないけども、やはりその辺の動線をまずきちっと全体像を説明してから、それで中野区としてはこういう形で通常の公園と災害時の場合のこういうことという説明の仕方をしないと、やはり区民としては本当にわからない。混乱しちゃうというふうに私は思っているんですけど、いかがでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 申しわけございません。全体の位置付け論から説明が、その辺はちょっと説明不足だったというふうに認識しております。今後意見交換会のときには、そういったことも含めて全体論から御説明をさせていただく所存でございます。
江口委員
 個別の問題で、今の説明の中でちょっと質疑をしたいんですけど、一つは、今動線の中で、ここに防災公園という形でつくっていただけると。問題は東大側のほうのフェンス、中野区のほうの出入り口ゾーンというのは結構多くオープンにしてあるわけですけど、東大側はどうしても、東大との通常の授業、そういう関係があるからフェンスをつけて、そこに入り口と。これでいくと2カ所みたいにしか見えないんですが、だけどやはり、これだけの広さの中に広域避難ということで、もちろん東大の校舎側とか学校側にも避難する人も多いわけでしょうけど、やっぱりこれだけの施設があれば、ここへどうしても人々は避難をしたいというふうなのがやっぱり人情ですよね。そうなりますと、ここへ1回避難をする。ただし、そこではいろんな動きをしなきゃならないときに、どうしても東大側を使わざるを得ないと。それから東大側から来る人たちの動線も考えなきゃいけないとなると、これだけの動線でいくのは、ちょっと私は少な過ぎると思うんですけど、その辺はどういうふうに考えているか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 委員御指摘の災害時の動線確保ということで、この間口をどれぐらいにするとか、箇所数についても、場合によっては委員御指摘のとおり3カ所にしなきゃならないかなということも含めまして、東大さんのほうと十分調整してまいりたいと思います。
江口委員
 それから、フットサルコートということで、大変これは中野にとって、運動施設が少ない中で、通常はこういう形で使えると。といっても、フットサルはネットが動かないのがどうしても必要になるという、要は、通常の公園の中でそれをやるわけですから、そういう場合、非常時のことも含めて考えなきゃいけないんですけど、今のところどういうような形でどういう位置でとかそういうことの考えがあれば、ちょっとお聞かせください。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 一般平面図をもう一度ごらんいただきたいと思います。フットサル、いわゆるミニサッカーでございまして、コートの面積そのものは20メートル掛ける40メートルあれば足るわけでございますが、いわゆるサッカーボールをキックするわけでございますので、例えばフェンスをどうしようかとか、固定的にフェンスをつくってしまいますと、片や他の人たちが使いづらくなるとか、そういったことも踏まえて、そのつくり方の話をもうちょっと詰めていきたいと思っております。フェンスについて、例えば脱着式の可動式のフェンスにするとか、そういったことも含めて、今後十分検討してまいりたいと思います。
江口委員
 ぜひ、有効利用するということでそういう発想、例えば電動式でとか、今さまざまな形で取り入れることができるわけですから、お願いしたいと思っています。
 それからもう一つ、先ほど説明がありました災害用のトイレ、北側に20カ所というところですけど、やはりこれだけの動きの中で、人の動きをする場合に、すべて北側のほうに集中するということを避けるためには、東大側でも、中野区の今度の防災公園側でも結構ですが、ぜひ南側のほうですね。渋谷側寄りのほう、こちら側にもやはり災害用のトイレというのは設置をされたほうが、人の流れが分散できるというふうに考えておりますけど、いかがでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 災害時のトイレの配置については、確かにこれは南北方向に長い公園でございますので、南側、さらには東京大学のキャンパスの中も含めまして、そのレイアウト、配置計画については十分調整協議をしていきたいと思っております。
平山委員
 この一般平面図のほうを拝見させていただいて、これは要するに色分けがされているのは、用途が違いますという理解でよろしいわけですよね。これは、先ほどちょっと御説明されたかもしれないんですが、基本的に全部一体的に舗装をされると。この公園のグリーンの部分についてはということでよろしいんですよね。この消防団のところだけ何か特別な舗装というようなお話をされていましたっけ。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 広場-①、広場-②ということで、平常時の使い方の中で、平常時も一般のいわゆるお客様というか、区民といいましょうか。かつ消防団の練習とか大会にも使うと。大会については年に1回か2回かというふうに聞いておりまして、北側の今の江古田の森公園、南側の本南部防災公園ということでございますので、大会時にはそれぐらいの頻度であろうかと。平常時の消防団の訓練は、平日の夜と土日は午前中だというふうに聞いておりまして、そのためだけに焦点を合わせて舗装材を考えるのはいかがなものかというのが1点。したがって、この広場-①、広場-②のレイアウトは、かなり今後変わってくるというふうに想定しております。願わくは、広場-①の部分は割とハードな舗装といいましょうか。広場-②についてはもう少しやわらかい、例えば芝舗装とか、そういったイメージで考えておりまして、真ん中の線をどうするかとか、この辺については今後の利用勝手も含めて考えていきたいという意味でございます。
平山委員
 ちょっとこの広場-①と②というのがどこを指しているのかというのが、消防団訓練スペース点々というのがあるためにちょっとわかりにくくて、要するに、広場-①と広場-②というのは完全にこの色分けの違いで考えればいいということですか。この広場-②のところが線が消防団スペースというところまで伸びているので、ちょっと私は理解ができなくて、広場-①はこの薄いというか、より薄いドットのグリーンのところで、広場-②はそれ以外の薄緑のところという理解でよろしいんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 すみません、ちょっと言葉足らずなのかもしれませんが、広場-①というのはこの辺のゾーンで広場-②というのはこちらのゾーンということでございます。消防団の訓練を、いろいろお聞きしていますと、ホースの長さが50メートルプラス・マイナスらしくて、それを二つつなげて訓練されるということでございます。一番、舗装をかなりがっちりしておかなきゃならないのが、最初のホース、したがって50メートル前後、したがって、こちらを割とハードな舗装にすれば、消防団の訓練にも使えるし、その他の軽スポーツ等にも使える。こちらは、今申しましたように、やわらかい舗装にして、消防団の訓練がないときにはいろんな利用ができるようなことを想定しようじゃないかと、そういう意味でございます。
 繰り返しなんですが、この真ん中の線というのは、使い勝手によってはもう少し下がったり上がったりするだろうし、場合によっては、この濃いグリーンの線がもう少し、L型に食い込んでくることも理屈的にはあるのかなと思っております。
平山委員
 消防団の件はもう一回後で聞かせていただくのと、じゃあ、イメージとしては上の部分が広場-①のほうが割とかた目の舗装でと。かた目の舗装のところで、フットサルとかゲートボールってできるんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 かた目の舗装の中で、例えば、石灰岩ダスト舗装でやるとか、それも割とかたく固めるような舗装でございます。それとか、極論を言うと人工芝みたいなものですね。フットサルにも対応でき、ゲートボールにも対応できるような、それはちょっと、その辺の検討を十分してまいりたいと思っております。
平山委員
 よくよく御検討いただきたいというか、限られたスペースの中で区民の皆様のさまざまな御要望におこたえをしようと思って、今こういう計画案を出していらっしゃると思って、それはそれで私どもも、それはスポーツにも使えたほうがいいですし、地域の安全を守る消防団の皆様にも御活用いただいたほうがいいですし、より広く区民の皆様が、いろんな目的で使えたほうがと思うんですが、あまりいろんなものを取り込もうとして、結果的にどこで使うにも中途半端なものになるというようなことがないように、しっかりいろんな団体とかの御意見も聞いていただきたいなというふうに思います。
 その消防団のところなんですが、途中で舗装が変わると。消防団の方って、訓練のときにホースを持って全力疾走するんですね。途中で舗装が変わってやわらかい舗装になっちゃうと、足とかくじいたりしないのかなという、大丈夫なのかなというような危惧もあって、その辺もよくよく消防と調整をされた上で計画をしてくださるということでよろしいわけですよね。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 警大地区の中央部防災公園ですが、そのときからもいろんな事例を消防署のほうからちょうだいしております。例えば、品川区の品川プリンスの手前の公園があるわけですが、あそこは舗装がいわゆるブロック舗装とアスコン系の舗装と。スペースが確保できていればいいですよということを消防署のほうからもおっしゃっていただいておりますので、舗装が変わって基本的には問題ないのかなということでございました。
平山委員
 わかりました。問題ないようによろしくお願いします。私も全力疾走した経験があるんですけども、結構大変なんで、よろしくお願いします。
 もう一つ、災害時の出入り口のことで、今、江口委員のほうから、東大側との境の話がございましたけども、逆に道路側のほうは、今これはゾーニング図を見ると、既存樹木の保全ということで書いてあって、あと出入り口が4カ所指定してあるんですが、その出入り口以外のところというのはどのようになる予定なんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 基本的にはこの公園は、できた暁には24時間オープンというのが大前提だろうと思っておりまして、この出入り口、このゾーニングでいいますと、出入り口以外の、例えばこの部分をどうしようかということでございます。私どもとしては、まだ細かい検討はしておりませんが、既存樹木があり、足元の整備をスムーズに入っていただいたほうがよいのかどうか。それは交通安全対策上のこともありますので、十分その辺のあり方論の話を今後検討してまいりたいと思っています。
平山委員
 この公園整備計画の基本的な考え方でもオープンスペースの中で憩うことができて云々ということも書いてありますし、むしろ災害時のときに、先ほどどなたかが災害時にきちんと皆さん横断歩道を渡ってくるみたいな話をされていましたけれども、とんでもない。もうそんな心理ではないわけですよね。近年、いろんなところで出入り口が狭いがために、避難の途中に、いわゆる出入り口で、例えば人と人が重なって倒れてしまって大変な事態になったというようなことも起きていますので、その動線の部分はその出入り口の確保とあわせて、全体をどうするかというのは、いざというときにはやっぱりほかのところからでも入れるような対応をぜひ御検討をいただきたいなというふうに思っていますし、そこは十分に配慮していただいて、先ほど江口委員がおっしゃっていた東大側もやっぱり同じようなことだと思うんですが、災害時の人の心理というのを考えると一刻も早く、当然地域の防災会の方がきちんと誘導してくださるんですが、なかなか皆様がそれに従っていただけない場合もあったときに、けがとか、災害以外のことで、いわゆる二次的な被害の状況が起きないように御検討いただければというふうに思っていますので、これから御検討されるということでしたので、ぜひ考慮に入れていただいて、よろしくお願いいたします。
ひぐち委員
 先ほどから委員の方々がいろいろと質問なされているんですが、東大附属は広域避難場所ということで御説明をするということなんですが、この周りの道路、東側の12号とか13号、あるいは9号のこの辺の道路状況というのは、あと5年何カ月かの先でないと開園できないということなんですが、この辺の説明というのはきちっとできるように用意をしておいたほうがいいと思うんですけど、その辺はどういうふうに考えているんでしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 地区施設道路につきまして、私のほうから回答させていただきます。今、御指摘のありました区画道路南側の9号、ここは30センチほど拡幅する予定でございます。東大側に30センチほど拡幅する。また、12号、13号につきましては、2メートルから2.3メートルぐらい東大側に入ったところの地区施設道路として整備する予定でございます。スケジュール的には、この道路用地を明年土地開発公社で取得をし、これから来年度実施設計を行った後、当年度で拡幅工事をしていきたいというふうに思っておりますけども、そこにつきましても、東大のこの運動施設、グラウンドとかの移転スケジュールとあわせて、その高低差の処理等もございますので、東大側の設計スケジュール等もあわせながら進めていきたいというふうに思っております。いずれにせよ、万年塀が早ければ来年度、再来年度あたりにここが取り除かれて一定のフェンスになるというふうに、この南部防災公園の開設より早く道路整備は進むというふうに考えております。
ひぐち委員
 そうしましたら、今後の予定ということで、基本計画の意見交換会という時期には、その辺の道路の幅員の、例えば東大側に2メートルから3メートル下がるんだと。あるいは高低差におきましても、バリアフリー対策をどんなふうにしていくのか。それから、今現在、万年塀のかなり高い見通しの悪い塀ができています。そういうものが一体どういうふうに処理されていくかということを説明する段階になるということでよろしいんですか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 1月中旬で意見交換会を行うときに、こういう位置図もあわせて私も出席をして、そういうことにつきましても説明申し上げたいと思っております。
ひぐち委員
 この道路の拡幅工事がもう明年から始まるというお話を今ちょっとお聞きしたんですが、これはもう東大附属のほうとも合意はできているんでしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 この東大の施設移転スケジュールがまだ東大側のほうから正式なスケジュールが回答をいただいていないところでの想定で、ステップとしましては、来年度、再来年度実施設計、拡幅工事というような、早ければ来年度中とかそういうような方向で今スケジュール調整を東大側としているところでございます。
ひぐち委員
 わかりました。じゃあ、それは東大附属との話し合いということで進めていくということで御了解をいたしました。
 もう一つお聞きしたいのは、先ほど24時間公園をオープンにして開園したいというお話が出ていました。夜間の公園の使用に関して、どんなふうに区として対処するようになって、例えば管理人をつけるというふうに先ほどおっしゃっていましたけど、その管理人体制というのは一体どういうふうにするんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 この公園の管理運営については今後検討してまいりたいということで、管理人を現段階でつけるということではございません。基本的に公園は24時間オープンということでございますので、例えば現在、平和の森公園でありますとか、その他中小の公園、すべて24時間、基本的にはオープンでございます。安全対策上、いわゆるガードマンが巡回をしているところでございます。この公園について今後どのような運営をしていくのかというのは、先ほど申しましたとおり、今後十分検討してまいりたいということでございます。
ひぐち委員
 では、それはまた今後の対策ということで御討議をいただきたいなと思います。
 それからもう一つ、先ほどの防火用の井戸が掘られるということでありました。これは例えば、震災のときには井戸をくみ上げる水の動力というのはどんなふうに考えていらっしゃるんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 防災用の深井戸でございますので、基本的には、初期段階では、この備蓄倉庫等の屋根につける太陽光パネルで100%確保できるかどうか。もしくは、中央部防災公園でもそうなんですが、いわゆる発電機を用意しておくかとか、そういったことを今考えているところでございます。具体的にその辺の電気容量、消費電力容量等も含めて、基本計画もしくは基本設計レベルで十分検討すべき課題だと思っておるところでございます。
やながわ委員
 先ほど御説明ありました区画道路9号、12号をセットバックするという、一番のこの地域の住民の方々の懸案事項というのは、やっぱりこの万年塀ですね。かなり防災公園のオープンまで時間がかかるわけで、ここは防災公園になる、なるとは言いつつも、なかなかそういう形に見えてこない。そういう中で、この防災公園になる前提としてこの万年塀を一日も早く除去していただく。これが一番の最初なんだろうなと思うので、先ほど副参事の御答弁がありましたように、東大側の移転スケジュールがまだ未定だということで見えてこないんですが、いずれにしても、地域の住民の第1希望なので、ここをまず一番最初にやっていただくように、住民の要望であるということを御協議のときに言っていただきたいと思うんですが、早急に進めるという点でちょっとお話を……
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 先ほどの繰り返しになるかもしれませんけども、東大側の運動施設のスケジュールをしっかりと確定させ、区としては早い時期にこの万年塀の撤去ができるように努めていきたいと思っております。
やながわ委員
 先ほども江口委員から、全体が広域避難場所であるということ。この南部防災公園での出入り口が何カ所かありますが、全体的に考えると、一番南の渋谷区との隣接の今陸上競技場のトラックのあるところですね。あるいはバレーコートのあるところ。この辺にも、こちらのほうの住宅地ってもう密集しているんですね。やはりそう考えると、こちらからも入れる出入り口というのは、確保しなければいけないのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 その点につきましても、これまでも住民要望、また議会要望等はございますので、東大側に伝えてございますので、この整備計画を立てる際には、双方で協議して避難路確保、また高低差の階段とかそういうことも東大側には伝えてございますので、十分詰めていきたいと思っております。
委員長
 ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。
 次に3、中野区耐震改修促進計画改定(案)についての報告を受けたいと思います。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
 それでは、中野区耐震改修促進計画改定(案)について(資料4)御説明をいたします。お手元の資料をごらんいただきたく思います。
 まず、この耐震改修促進計画の改定趣旨でございます。平成19年に本計画は策定をいたしまして、その本文中では、おおむね3年をめどに検証を行い、必要があれば施策の見直し等の計画の改定を行うと。そのように示されております。今年度平成22年度ですので、3年間経過したと、そういったことでございます。
 今回予定しております改定では、まず、中野区内の住宅の耐震化率ですが、これが目標値、これは現計画で平成27年度末90%という目標を設定しておりますが、これに向けまして順調に想定内で向上していると。そういったことから、今回の改定におきましては、現状に対応した数値等の修正等を行うことを基本とするとともに、緊急輸送道路沿道建築物、これは前回の当委員会でも御説明いたしましたが、この閉塞を防ぐべき道路沿道建築物の耐震化の促進に関する目標及び施策、これを追加すると。そういった内容で現在検討しているところでございまして、本日はこの改定案を御説明するものでございます。
 まず、改定を予定している内容でございますが、詳しくは別添に新旧対照表という形でおつけしておりますが、非常に内容が細かいものですから、本日は、ごらんになっておりますペーパーのほうで説明をさせていただきたいと思います。大変申しわけありません。
 まず、改定の内容でございます。まず1番目といたしましては、今申しましたとおり、耐震化の現状と目標で、まず建築物の耐震化率の現状を修正したいというふうに思っております。まず、住宅耐震化率ですが、現在の計画におきましては75%という数値を示しておりますが、これが現在向上いたしまして81%になっているところから81%に修正をすると。
 それから、防災上重要な区有建築物の耐震化率、これも今の計画ですと66%ですが、その後耐震改修等行っておりまして、現在は約82%となっておりますので、そういった数値に修正するというものでございます。
 それから次に、これが新しい項目でございますが、以下の建築物の耐震化の現状と目標を追加するということで、まず1点は、東京都が指定します閉塞を防ぐべき道路沿道建築物については、平成21年度末の耐震化率は約78%でした。これを平成27年度までに95%を目標とすると。それからもう1点は、区が指定いたします閉塞を防ぐべき道路沿道建築物については、平成21年度末の耐震化率は約78%ですが、平成27年度までには耐震化率を90%とすると。そういった目標を追加するものでございます。
 それから(2)の耐震化の促進を図るための施策でございます。これは、住宅の耐震化について現状向上したということを踏まえまして、下記施策等により耐震化を図るべき住戸数を約800戸と設定をいたします。その施策とは、まず1番目といたしましては、木造住宅の無料耐震診断及び非木造共同住宅等の耐震診断費を助成をすると。2番目といたしましては、木造住宅の建てかえ助成ですとか、不燃化促進事業による建てかえ助成等を進めると、そういったことでございます。
 次でございますが、防災上重要な区有建築物。これにつきましては、現状を踏まえまして、耐震性が不十分な建築物、これを45棟といたしまして、これは現在検討中でございますが、別途改定いたします区有施設の耐震改修計画、これによって耐震化を図るものでございます。
 それから次は、以下の施策を追加ということで、まず分譲マンション耐震化アドバイザー利用助成。これは前回の当委員会で説明したところですが、こういったものを追加すると。あとは、防災ベッドの設置費助成ですとか、閉塞を防ぐべき道路沿道建築物の耐震改修設計費及び工事費の助成、そういったものを追加することでございます。
 改定予定といたしましては、3番でございますが、平成23年2月上旬を目途に改定したいと思っております。なお、本報告は、本定例会中の建設委員会で所管事項の報告をしておりますが、当委員会にも関連がありますことから報告をいたしたものでございます。
委員長
 ただいまの報告について質疑はありませんか。
平山委員
 この防災ベッドの設置費助成って昨年度からやられているんでしたっけ。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 昨年度から実施をしてございます。
平山委員
 実績はどんなふうになっていましたっけ。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 昨年度につきましては、実績はございませんでした。今年度につきましては、1件助成をしてございます。
来住委員
 ちょっと全体を見切れないけども、3ページの想定する人的被害というのがありまして、新旧の対照でいいますと、1,800棟が建物全壊棟数ということで、負傷者数が新旧の対照でいうと、地震の規模は同じ想定でありながら、人数的には重傷者数も負傷者数も増えるという想定をなさっているんですけども、これは何か数値の基準が変わったんでしょうか。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
 ちょっとこのあたりは、東京都で想定しております被害想定を援用したものですから、ちょっと細かな理由はわかりませんが、ただ、例えば一つの要因としては人口分布の、例えば集合住宅ですとか、最近は大きな敷地を分割して戸建て住宅をふやしたりとか、そういった人口の変化等によってマイナス要因が生じて、こういった増える場合もあると。そういったことは聞いたことがありますが、恐らくそういった理由からこの推定人数がふえたんだろうというふうには考えております。
来住委員
 数字はいろんな予測でありますから、増えるということはやはり心配するということになりますので、耐震がむしろ、建てかえも含めて数字的には上がっていくんだけども、当然被害想定もそれに合わせて減っていかないと何なのというふうに一般的には思う。だから、耐震化や防災の意識向上も含めて、一方で向上の数値を持ちながら、被害はむしろ、地震の想定は同じなんだけれども、被害がふえていくというこの矛盾が、ちょっとこのページだけ見ると感じられるので、もう少し説得ある御答弁が欲しいなというふうに思ったんですけども、ちょっと東京都のほうからということで、きょうはいいんですけども、ここだけ見るとそんなふうに思いましたので。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
 こういった想定数も含めて、当然私どもとしても、今回も耐震化率90%という数値を設定はしましたが、それでよしということでは当然ありません。それから、これはあくまでも耐震化率ですので、例えば、耐震改修以外にもさまざまな安全策をとって、少しでもけがをされる方ですとか、亡くなる方を減少させるようにする、これは当然のことだというふうに考えておりまして、今後とも効果的な施策についてはより検討していきたいというふうには考えております。
ひぐち委員
 非木造共同住宅等の耐震診断費助成ってあるんですが、これは去年、そして今年度に入って何棟ぐらいの耐震診断の助成が行われたんでしょうか。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
 ちょっと今手元に詳しい数字までは持ち合わせておりませんが、おおむね20棟ぐらいやっておりまして、これまで戸数ベースで1,000戸以上は耐震診断をしております。
ひぐち委員
 これは年間の予算というのが組まれていまして、その中の範囲で棟数が大体このぐらいの棟数ということで、助成のできなかった棟数というのもかなりあるんですか。その辺の数字がわかったら教えてください。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
 多少出っ張り引っ込みがありますが、結果として予算が足りないから耐震診断を見送ってくださいと、そういったことはなかったように記憶しています。
委員長
 ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。
 その他、所管事項の報告はありますか。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
 それでは、住宅の耐震化に関する催し物の御案内をさせていただきたいと思います。
 「大震災に備えるフォーラム」という催し物を平成21年1月17日、それから22年1月17日と、実はこれは阪神大震災の日ですが、これにあわせてこれまで2回開催をしておりました。今年度も、年が明けまして平成23年1月16日、実は今年度は17日は月曜日なものですから、前の日の16日に開催をいたします。場所はなかのZERO西館で開催をいたします。
 これは主催は中野区の耐震改修促進協議会。これは中野区内の耐震改修関連の事業者団体6団体で構成をしておりますが、この中野区耐震改修促進協議会が主催をいたしまして中野区が協賛をすると、そういった形になります。これは、住宅の耐震化の必要性を区民の方々にもっともっと知っていただきたいと、そういったことが目的でございますけれども、内容といたしまして、具体的には、例えば、耐震改修広報の展示や説明ですとか、それから無料耐震相談会、あるいは、その他地震に関する展示を行いますが、今年度は、さきの中越地震におきまして大きな被害を受けた新潟県の山古志村の元村長の長島忠美さんをお招きいたしまして、今は衆議院議員をやられておりますが、御講演会をお願いしているところでございます。
 区民の方々への周知でございますが、明後日、12月12日でございますが、新聞に折り込みの形で区内全域で耐震化に関するチラシをお配りします。その中で御案内をしたいと思っております。それから1月1日付の区報でも御案内をいたします。また、年末年始の御多忙の折、大変恐縮なんですが、委員各位にも御案内をお送りいたしますので、もしお時間等あれば、ぜひお立ち寄りいただきたいと思います。
 御案内は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告について質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告は終了します。
 ほかに報告事項はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
 次に、審査日程のその他に入ります。各委員、理事者から何か発言はありませんか。
江口委員
 ちょっと委員長に御質問をさせていただきたいんですけど、もっと早くこういう話をすればよかったんでしょうけど、特別委員会でありながら、例えばきょうの報告なんかも、1番、3番、それからその他は建設委員会で報告されているんですね。委員長も建設委員ですよね。この防災特というのはあくまでそれ以外に調査研究をするというので、平成19年に今期特別委員会というのを設置しているわけですね。ところがこの特別委員会というのは調査研究というのはほとんどなくて、建設委員会と総務委員会の延長でただ報告を受けているのがほとんどで、まして、休会中にさまざまなところに視察したり研究したりとかそんなこと、あと5カ月残されていますが、1回もなかったんですね。これは委員長、どういう形でこの特別委員長というのを引き受けて運営されたんですか。
委員長
 委員会を休憩します。

(午前11時13分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時15分)

 委員御指摘の件につきまして、確かに御指摘のとおり、特別な調査に関する具体的な調査研究等につきましては至らぬ点が多うございました。委員の御指摘を受けまして、残された期間で精いっぱい務めてまいりたいと思っております。
江口委員
 今の答弁をするぐらいでしたら、もっと先輩に相談するなりきちっと、議長に相談するなりして、特別委員長というのは積極的にみずからが発案し、みずからが提案し、そして理事者を引っ張り、議会を引っ張るというのが本来の特別委員長なんですね。ですから、我々の当選した時代というのは特別委員長というのは5期以上じゃなきゃできなかったんです。なぜかといったら、議会の経験というのが豊富な人が運営しなきゃ無理だろうということでやってきた。過去の委員会の運営を見たり、そういう形で学んで、そして議会をリードすると。さまざまな形であなたは理事者に質問をされているわけでしょう、通常の議会で。そこまで議員として自覚があるなら、委員長としての自覚をきちっと持っていただいて運営しないと、残り5カ月で何ができるんですか。もう一度お答えください。
委員長
 委員の御指摘を受けまして、残った時間で何ができるかも含めまして、十分に皆さんと相談の上、提案をしてまいりたいと思っております。
江口委員
 そうじゃなくて、もう少し反省するならきちっと反省しないと、この議会自体が何なのかと。今、住民からいろいろな意味で問われているわけでしょう、議会活動というものを。そういう意味で、一番よくわかっているわけじゃないですか。地元にいて、皆さんが、我々区議会議員というのは。そういう中でやはりしっかり安心安全のまちづくりをするために、わざわざ議決をしてこの特別委員会をつくった以上、その委員長を引き受けた以上はしっかりやらなきゃいけないことなんですよ。今になって反省することじゃないんですよ。なぜ気がつかなかったんですか。常任委員会の延長ですよ、これ。私なんか建設委員ですから、ほとんど聞いていますよ、これ。まして、それだったら防災の今の公園なんかは、建設委員会でやりたいですよ。なぜかといったら公園ということで議論をしたいことがたくさんあるから。ここは防災ということで議論しなきゃいけないから、公園の植栽だとか、公園の機能ってできないんですよ、建設委員会しか。あなたわかるでしょう。これは防災機能として質問しているわけです。それしかできないんです、この委員会だと。そういう不合理なことが起きてくるんですよ。だから、そういう意味ではもう少し、まして建設委員にいるわけだから状況を全部わかっているわけでしょう、行政のやっていることは。それだったらもっと積極的にやるべきだと思います。もう一度答えてください。
委員長
 委員御指摘の常任委員会の報告を追随するかのような運営であったことは御指摘のとおりだと思っております。きょうの南部防災公園の報告に関しましては、集散道路からの避難路等につきましてもありましたけれども、それでも至らなかった点はあると思いますので、残った期間、繰り返しになりますが、職責を果たすよう全力を尽くしてまいります。
 他に、各委員、理事者から発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ほかになければ、次回日程等について協議いただくため、委員会を暫時休憩します。

(午前11時19分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前11時20分)

 ただいま休憩中に御確認いただきましたとおり、次回は正副委員長が相談の上、招集することとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で本日予定していた日程はすべて終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
 委員会を休憩いたします。

(午前11時21分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前11時30分)

 以上で、本日予定した日程はすべて終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本日の防災まちづくり特別委員会を散会します。

(午前11時30分)