平成21年12月10日中野区議会防災まちづくり特別委員会(第4回定例会)
平成21年12月10日中野区議会防災まちづくり特別委員会(第4回定例会)の会議録
平成21年12月10日防災まちづくり特別委員会 中野区議会防災まちづくり特別委員会〔平成21年12月10日〕

防災まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成21年12月10日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前10時42分

○出席委員(13名)
 せきと 進委員長
 伊東 しんじ副委員長
 ひぐち 和正委員
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 のづ 恵子委員
 吉原 宏委員
 きたごう 秀文委員
 やながわ 妙子委員
 篠 国昭委員
 江口 済三郎委員
 来住 和行委員
 岩永 しほ子委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(経営室) 石神 正義
 経営室副参事(防災担当) 鳥井 文哉
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部副参事(都市計画担当) 登 弘毅
 都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
 都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
 都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
 まちづくり推進室長 川崎 享
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 角 秀行
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 上村 晃一
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 萩原 清志

○事務局職員
 書記 丸尾 明美
 書記 長﨑 武史

○委員長署名


審査日程
○議題
 災害に強いまちづくりについて
 防災機能の整備と充実について
○所管事項の報告
 1 緊急地震速報システムの導入について(防災担当)
 2 (仮称)本町五丁目公園都市計画素案説明会について(地域まちづくり担当)
 3 その他
(1) 防災行政無線デジタル化の導入の進捗状況について
(2) 本町二丁目・本町五丁目用地、暫定整備説明会の報告について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから防災まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午前10時00分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、12時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 災害に強いまちづくりについて、防災機能の整備と充実についてを一括して議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、緊急地震速報システムの導入についての報告を受けます。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 それでは、お手元の資料(資料2)をごらんください。緊急地震速報システムの導入につきまして御報告を申し上げます。
 導入の目的は、先般より御報告申し上げてございますが、震災時におきまして施設利用者等の危険回避・身体保護活動を促進し、人的な被害の軽減を図るものでございます。
 今回導入いたします施設、2番目でございます。区立小・中学校38校とこの本庁舎でございます。
 3番、運用開始までのスケジュールでございます。(1)設置工事でございます。既に11月下旬から始めてございまして、来年の2月中旬の終了を予定してございます。今後は、(2)対応マニュアルの整備、今現在行ってございます。行いまして、それから(3)学校では児童・生徒・保護者並びに教職員への周知、それから本庁舎では来庁者の方及び職員への周知を行いまして、その後、(4)対応訓練の実施をいたします。(5)運用開始につきましては、来年の3月中旬を予定してございます。
 4番目、緊急地震速報システムの発報、どういうふうに流れるかという概要でございます。今回のシステムは、中野区内で震度3以上の揺れが推定されるときに発報されます。発報の内容でございますけれども、まず、アラーム音がピロピロと鳴りまして、「地震 震度幾つ」というふうに音声で知らせます。これが繰り返されまして、地震波のS波が到着する5秒前になりましたら、「5・4・3・2・1・0」というカウントダウンが流れるということでございます。
 なお、時間的な猶予がない場合には、カウントダウンは省略ということでございます。
 今回の契約事業者は、シティテレビ中野でございます。
 裏面をごらんください。発報までの流れでございますけれども、まず気象庁のほうから発表されますと、それが財団法人に伝わりまして、今回のシティテレビ中野、JCN中野に伝わりまして、ケーブルテレビ回線で速報端末――速報端末はこの下の写真のようなものでございます。学校ですと、これが放送室に設置をされてございまして、放送設備を立ち上げまして、各施設内ということで教室等のスピーカーから内容が流れるというものでございます。よろしくお願い申し上げます。
委員長
 ただいまの報告について質疑はありませんか。
やながわ委員
 発報までの流れなんですけれども、この順序で速報端末、そして学校の放送設備だと思うんですが、学校の放送設備というと使っていないときもありますよね。その使っていないとき、要するに放送の電源が入っていないときなんかは、いつ来るかわかりませんのでね、地震というのは。そういうときは、どういうふうな立ち上げで発報されるんでしょうか。ちょっとその辺の仕組みを教えていただきたいんですが。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 発報の仕組みでございますけれども、速報端末をつける段階で、電源がもし切られていたとしても立ち上げるような設備をつくりますので、大丈夫でございます。ただ、早く立ち上げるためには、基本的には電源は入れておいたほうが早いということではございますので、今後の運用でございますが、入れておくということが基本かなというふうには思ってございます。
やながわ委員
 電源を入れておく、使わないにしても、常時、学校の放送設備の状況はよくわからないんですが、オンにしておくということなんでしょうか。休みのときもあるし、ただ、休みのときでもお子さんが来ている場合もあるし、その辺の学校の状況がやっぱりあるじゃないですか。電源を切っちゃっていたら何のあれもなくて、全く人はいないということがどれだけあるのかわかりませんが、いつでも使えるような状況にしていないと、いくらこういう整備をしても役に立たないんじゃしようがないので、その辺もきちっと周知をしないといけないんじゃないかなと思うんですけれど。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 今申し上げましたとおり、放送設備の電源が入っていればそのまま流れますけれども、仮に切ってあっても立ち上げてやるということでございますが、ただ、その立ち上げに若干時間、数秒要するということでございますので、基本的には学校内に人がいる限りは電源を入れておくという運用が望ましいというふうには思ってございます。
江口委員
 大変素人で申しわけないんですけど、シティテレビ中野を使うということですと、中野の世帯にはシティテレビは結構入っていますよね、回線が。これは、区民の人が希望すればこれも簡単に使えるということで、そういう理解でいいんですか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 私どものこれは施設専用のものでございますが、各世帯でケーブルテレビに入っていらっしゃる方は、月数百円だったと思うんですけれども、その料金を支払うことで端末を設置されて、家庭でも地震速報は聞くことができるというふうに聞いてございます。
江口委員
 これはシティテレビのほうでそういう普及活動というか、していますか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 私の自宅にも入ってございますが、パンフレットや、あるいはホームページ、あるいは5チャンネルのほうでそういうPRをしているということは、私自身は承知はしてございます。
江口委員
 もう一つは、区側としてそのことを区民に伝えてありますか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 例えば区のホームページや区報ということかと思いますが、ちょっと今、記憶にあります限りではしていないというふうに思います。
江口委員
 こういうシステムでシティテレビを使うということになった以上、今ほとんどの世帯、中野は入っているわけですよね。そういう意味で、確かに有料的なものもあるかもしれないけれども、やはりそういう家庭の中でもそういうものが欲しいということも含めて、それからもう一つは、例えば生活保護世帯への中でそういうシティテレビ回線が使われているところとか、そういうことなんかもやっぱり区側としての検討の対象にしなきゃいけないんじゃないかと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。宣伝をするとか、普及させるとかいうことも含めて。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 今回は区の施設ということで、区の施設の利用者の方や、あわせて職員の安全ということでございますけれども、今、委員御指摘のようなものが一般世帯に普及するということは震災時に非常に役立つというふうに思いますので、検討させていただきたいと思います。
平山委員
 ちょっと私の質問の前に、先ほどやながわ委員の答弁の中で、電源が切れている場合立ち上げに数秒かかるとおっしゃったんですが、何秒ですか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 今、私どもが聞いている限りでは、大体3秒から5秒かかるというふうに聞いております。
平山委員
 緊急地震速報って、通常、地震が来ますよと言ってからカウントダウンは何秒ぐらいで想定されていますか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 緊急地震速報自体のタイムラグというのが若干ございますけれども、P波とS波と言われる、小さい最初の波と次に来る大きな波の差を利用してということでございますので、最近の実績で申し上げますと、例えば8月9日の静岡県のほうの地震ですと、発報されてから実際にS波が来るまでに49秒あったというふうな実績が残ってございます。
平山委員
 要は、そこの秒ってものすごく大事なわけですよね。例えば、それが10秒だった、立ち上がるまでに5秒かかっちゃった。残り5秒でできることと10秒でできることって、大きな違いがあると思いますので、先ほどのやながわ委員の質問も踏まえて、ちょっとそこは運用をしっかりと、一番ベストな形でできるようにぜひ検討をしていただきたいというのが一つと、あと、これはマニュアルの整備、児童・生徒・保護者並びに職員云々への周知、対応訓練の実施については具体的なスケジュールが書いてありませんけど、これはいつになりますか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 まず第1点目でございますが、委員御指摘のとおり、秒を争う速報でございますので、先ほど放送設備の電源が切れている場合どうなのかというお話がございました。放送設備の電源が切れていたとしても自動的に立ち上げる装置はついてございますけれども、運用としてはやはり人がいる時間帯は少なくとも放送設備の電源を入れておくという形のほうが早いとは思いますので、そのような方向で運用してというふうに思ってございます。
 それから、周知、訓練等の実施でございますが、このシステムは防災担当のほうで設置はいたしてございますが、運用につきましてはそれぞれの施設管理者のほうで行いますので、本庁舎ですと財産管理分野、各小・中学校は各小・中学校ということになりますので、今、財産管理分野と、それから教育委員会のほうと調整中ということでやってございますけれども、学校で申し上げますと、毎月避難訓練というのを行っているということでございますので、少なくとも2月の避難訓練の際にはこの訓練を取り入れていただくということで、先般校長会のほうでお願いをしたところでございます。
平山委員
 例えば今、キッズプラザが学校の中に入ってくるとかということがありますよね。そこら辺も当然考慮されて、そういう場合の想定の訓練もなされると思ってよろしいんですか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 委員御指摘のとおり、学校の放送設備を使いますので、学校の中に学校以外の施設が併設されている場合、放送設備は実は今回特に何も改修はいたしませんので、流れるところは流れますので、関係する子ども家庭部や保健福祉部のほうと施設の内容を確認いたしましたので、流れるところについては当然周知、それから訓練、これはきちんと行うという予定でございます。
平山委員
 ぜひお願いします。せっかく入れられて、これは我が会派としてもぜひ、いわゆる学校という集団生活の場ですので、ここに地震速報が入るということは非常に危機を回避するために大きな役割を示すと思うんですが、以前とは、学校が学校としての機能だけじゃなくなってきている部分もありますので、そこら辺、決して見落としがないようによろしくお願いをしたいと思います。要望です。
岩永委員
 訓練なんですが、現在行われている訓練は何月何日何時ごろというふうに事前に教職員が周知をした形で訓練をしていますけれども、こういう形でシステムを導入されて地震のアラーム音が鳴ると、これは全く通常の授業中であったりというような中で、いきなり流れるということになるわけですから、通常の今までやっている、事前に教職員が知っていてやるということと違うと思うんですね。防災担当のほうとしては、今いろいろ出ましたように学校にはいろいろな行事がある、いろいろな人が来ているというような状況があるので、そのあたりはどういうふうに教育委員会と相談をしているんですか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 訓練のやり方でございますが、委員御指摘のとおりさまざまな状況がございます。事前にわかっていて、こういうものが流れるということを、例えばテープで流して、それで練習するという場合もあるかと思いますし、テープで流すにしても、今度はいつ鳴るかちょっとわかりませんよという状況の中で、例えばきょうあるけれども、どこかわからないというような形の訓練もあろうかと思いますので、現在教育委員会指導室とさまざま調整してございますので、委員の御指摘も踏まえて調整を進めていきたいというふうに考えます。
いながき委員
 区役所の本庁舎内に限ってちょっとお聞きしたいんですが、対応マニュアルはこれから整備されるということなんですが、この震度3以上の揺れで鳴るようなシステムになっているということは、可能性としてはやはり震度3あたりの地震というのは、年に1回か何年に1回か起こる可能性が非常に高いと、このシステムもその震度3ぐらいで作動する可能性が非常に高いと思うんですけれども、震度3というのは大き過ぎず、小さ過ぎず、非常に微妙といいますか、大きさだと思うんですが、そのときの対応というのは例えば今どのように考えていらっしゃるんでしょうか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 震度3での対応ということでしょうか。この目的、最初のほうに書いてございますけれども、危険回避・身体保護活動の促進ということでございますので、本庁舎で申し上げれば、そういうのが流れた場合には職員がまず自分――どこにいるかわかりませんけれども、身の安全を守るということと、それから窓口や廊下にいらっしゃる来庁者の方々に対して、区役所の場合、危険な場所というのはあまり廊下等にはございませんけれども、落ちついてください、あるいは危険なものから離れてくださいというような形で、職員が自分の安全と、それから利用者の方の安全、それを図るというふうなことを考えてございます。
いながき委員
 アラームが鳴って、「地震 震度何とか」と音声で知らせて、カウントダウンが始まるということで、その震度何とかと聞き漏らしちゃった方は、もうこれが鳴っただけで結構パニックにもなったり――パニックまではいかずとも、皆さんちょっと焦って、来庁者の方々が混乱しちゃうこともあるのかなと思ってお聞きしたんですけど。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 緊急地震速報システムそのものが、まだ全国的に高い普及率ということではございません。聞いたことがないという方も――実物をですね。実際の発報を聞いたことがないという方も大勢いらっしゃると思いますので、何よりもまず職員がきちんとなれて、落ちついた対応ができる、利用者の方が慌てるというようなことがないような形でのきちんとした避難のお声がけとか誘導ができるということがまず大切かなというふうに思ってございます。
吉原委員
 これは、小・中学校38校及び本庁舎以外にも先々導入される可能性とか、検討されている部分はございますか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 夏に委員会で御報告した際に、また次年度以降、区の施設については検討を進めていくということで御報告をさせていただいたかと思います。来年度以降どうなるかということにつきましては、ちょっと未定でございます。ただ、さまざま子どもさんの施設以外にもそういったものが必要、いわゆる災害弱者の方とか、大勢の方が集まる施設もございますので、今後の予算編成、また今回の導入に伴う運用の経過も見ながら検討されていくというふうに考えてございます。
伊東委員
 まず、誤発報、これについては誤発報も若干あったかという記憶があるんですけれど、それについての対応というのはどういう形になりますか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 誤発報でございますが、すべてを調べたわけではないんですが、JCN、シティテレビ中野が運用開始しましてからこの発報は4回ありましたが、そのうち1回は誤発報でございます。原因は、システムの改修をしたときのミスというふうに聞いてございますけれども、対応といいますか、鳴ってしまいますので、身構えて、護身、身体保護、危険回避をとるということになると思いますが、カウントダウンなりが開始をされて何十秒来なければ、普通誤発報であろうということは言えると思いますので、その時点でまた発報するところのほうに問い合わせをして確認するということになろうかと思います。誤発報であるということを、またすぐにぱっとお知らせするということでは必ずしもございませんので、そのようなことになろうかと思います。
伊東委員
 誤発報の場合に、やっぱり数分間のタイムラグというのは、誤発報だと確認をとるまでに時間がかかりますし、それをまた伝えるということが重要だと思います。学校におきましても、やはり授業中であればその授業が一時中断すると、いつ緊急の対応を解くべきか、その判断、それから判断基準ですとか、それからその時期について、もしそういうことが起きたならばどう対応するのかというのは、ちゃんと検討されていたほうがいいのかなと思いまして、その点を1点指摘させていただきます。
 それと、区役所におきましては、さまざまな方がいらっしゃいます。障害者の方、特に聴覚の――これは音に頼った情報ですので、聴覚障害の方、職員の方がこの方が聴覚障害者だということを判別できるかどうかは別としましても、視覚障害、聴覚障害の方、いろいろな障害者の方に対してどう対応するかという部分も、マニュアルをこれから整備していくんでしょうから、その中で十分検討していただけるのかどうか。
 それともう1点、学校におきましては必ずしも教職員の方が教室にいる場合に発報があるとは限りません。あるいは、教室を移動中の発報があるかもしれません。そうした部分に対して、対応マニュアルのほうでどう位置付けていくのかということも、先ほどの訓練の話もありましたけれど、その辺も踏まえて、どう検討されているのかお聞きしたいと思います。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 誤発報をどう伝えるのかということにつきましては、確かにその瞬間は誤発報でも、その後に続いてまた起きるということもあり得るわけでもございますので、きちんとその辺はこれまでの運用を確認いたしまして、どのような体制をとるかということをきちっとさせておきたいというふうに思います。
 それから、障害者の方への対応でございますが、確かに聴覚障害の方には、今回音による、放送によるシステムでございますので、光が出るとかいうのではございませんので、その課題はまだ残ってございますので、そうした場合どのような対応をとるかということにつきましてはきちんと明確にしておきたいというふうに思います。
 それから、学校でも、典型的には教員がいて、児童・生徒が座っていて授業をやっているというところをふだん想像してしまいますけれども、さまざまなシチュエーションが委員御指摘のとおりございますので、基本的にはきちんとした研究の中で今も進めてございますけれども、さらにきちんと状況を詰めまして、どのような場合に鳴るか本当にわかりませんので、御指摘を踏まえた対応をきちんとしておきたいというふうに思います。ありがとうございます。
来住委員
 大事なシステムだというふうに思います。中野区の地域防災計画があって、その中での位置付けといいますか、防災計画そのものは、発生して、その後の対応というのが主に中心になっていますから、いろいろ進んで、予知できるという、こういう地震の対しての知見が広がってきたという中で、防災計画上、訓練も含めて、どういうところでの位置付けに計画上はなっていくのか。今後、今は学校と中野区の庁舎ということに限定されているようですけれども、今後一層進んでいくだろうと、このシステム自身はですね。そうしますと、その活用と、どういう形で区として広げていくのかということを考える場合に、その防災計画上の位置付けも一定必要になってくるのではないかというふうに考えるんですが、現状の計画の中ではどこでの位置付けとしてお考えになっているんでしょうか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 現在、私どもが持っております地域防災計画の中では、緊急地震速報システムそのものは位置付けていないということでございます。ただ、これは私ども今回導入しておりますのは、あくまでも事業者としての区役所の責任において、利用者の方々の安全を守るというところがまず大前提にございます。それから、防災担当といたしましては、区内全域にこれを流すことができないかということが検討課題なわけでございますが、今後同報系の無線、パンザマストのスピーカー、これが113カ所、区内にございますが、そういった形を利用しての、具体的にはJ-ALERTということになりますが、このJ-ALERTも緊急地震速報システムの内容もその中に含まれてございますので、今後同報系システム、情報システムの整備を進めていく中で、J-ALERTの導入も視野に入れてございます。そうした中で、きちんとした形で区民の皆様に広く地震速報をお知らせすることができるのかどうかを検討したいというふうに思ってございます。
来住委員
 発生のおそれがある場合も含めて、防災としては対策本部を設置するということも防災計画の中にはありますよね。要するに発生のおそれが予知される場合には、対策本部を設置するということにも連動していきますので、やっぱり大事なシステムでもあるし、防災計画の中に東海地震に関係しては情報の体制が位置付けがあったと思うんですけれども、その辺をもう少し、こういうシステムが開発されていく中で、訓練との関係もありますので、計画の中で一定の位置付けも今後は非常に大事になってくるのではないかというふうに思います。要望で結構です。
委員長
 ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告は終了します。
 次に、本町五丁目公園都市計画素案説明会についての報告を受けます。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 それでは、(仮称)本町五丁目公園都市計画素案説明会について御説明させていただきます。
 こちらにつきましては、前回の防災特別委員会でもその開催についての御案内をしているというものでございます。配付しております資料(資料3)をごらんください。
 区では、本町五丁目用地を防災機能を有する緑豊かな公園整備をすることとしており、現在この公園の都市計画の決定手続を進めております。この手続としまして、都市計画素案の説明会を開催したというものでございます。
 恐れ入ります、資料の裏面をごらんください。表題が書いてございます。東京都市計画公園の変更(中野区決定)(素案)でございます。図面の上が北側となっております。黒く塗りつぶしてある部分が(仮称)本町五丁目公園用地となってございます。そのすぐ左側を中野通りに面しているという利便性の高い位置取りということでございます。
 右下の四角で囲った部分をごらんください。現行の東京都市計画公園に(仮称)本町五丁目公園を追加するという内容でございます。それぞれ項目につきましては、種別についてはその面積規模から近隣公園、番号につきましては第3・3・115号、位置につきましては中野区本町五丁目地内、面積は約1.2ヘクタールとなってございます。
 なお、敷地の左右、東西方向ですけれども、おおむね140メートルの長さがございます。敷地の上下、南北方向については約80メートルという規模のものでございます。
 表面にお戻りいただきたいと思います。1番目の説明会の開催状況でございます。去る10月26日、月曜日、午後7時から鍋横地域センターで開催させていただきました。当日は32名の区民の方の御参加をいただいております。今回、ここにはちょっと、報告書には書いてございませんが、説明会での意見、質疑について御紹介をさせていただきます。当初、こちらの公園整備に当たりましては、用地を分割して取得する計画だということで、22年から26年度までの5カ年で分割する取得計画だというところで説明をさせていただきました。
 そういった整備の日程につきまして、会場のほうから本整備が平成26年になるということだが、今すぐにでも使えるようにすることが多くの地域の方々の願いではないかというような御意見がございました。これについては、用地を区で取得してすぐに本整備をするというのが理想的ですけれども、例えば厳しさを増しております区の財政における調整などがあり、単年度の取得が困難であると、そういったことを勘案して分割する計画としているということで説明をさせていただいています。
 また、この都市計画決定を行うことによりまして、国とか東京都から補助金を受けることができるんですけれども、これについても単年度で高額の要望をすると、そういった補助金についても満額受け取れることが困難となる可能性があるという、これらのことを勘案しまして、22年度から5カ年で分割することとしましたと。ただ、本整備ができるまでに用地をそのままにしておくということではなくて、今年度末までに一定程度の暫定整備を行いまして、来年4月から暫定利用するということで説明をさせていただきました。ぜひそういった暫定整備の開始をスケジュールどおりやってくださいということでございました。
 また、質問につきましては、近隣公園という位置付けがございまして、その近隣公園とは具体的にどういうものかと、ほかにもどういう種類の公園があるのかという質問がございました。これにつきましては、近隣公園というのは都市公園法が定めるところの名称であり、公園面積、規模等による区分の一つですということで説明をさせていただきました。
 なお、今回、ここの近隣公園というのは、面積約1ヘクタールから4ヘクタールを基準とするもので、近隣公園というふうに呼ばれております。ほかの種類につきましては、中野区内に多くあります面積2,500平米から1ヘクタールまでが街区公園といっております。それ以外にも大きな公園、江古田の森とか平和の森みたいに、4ヘクタールから10ヘクタール規模のものを地区公園という種類があるということで御案内をさせていただいております。
 続きまして、2番目のこれまでの経過と今後の予定というところでございます。9月と11月に都市計画審議会のほうにそれぞれ公園の整備計画についての報告をさせていただきました。10月26日は、今報告を申し上げております素案についての住民説明会というのをやってございます。その後、11月25日には都市計画案としてまとめまして、東京都のほうの同意を得ているというものでございます。
 現在、12月7日から21日の都市計画案の公告・縦覧期間ということで、手続を進めております。こちらの縦覧期間につきましては、先ごろ、12月5日の区報で御案内しているというものでございます。現在、この公告・縦覧手続をしているというところでございます。
 年が明けまして、平成22年2月上旬に開催予定の都市計画審議会のほうに諮問する予定でございます。そういったところで、諮問、答申をいただければ、年度が変わった4月から5月に事業認可を受けるというスケジュールでございます。報告については以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
平山委員
 すみません、一つだけ。これは説明会とか開催されると、いつもそういう意見とかってペーパーで来ますよね。今回は、10月26日なのでまとまっていないわけじゃないと思うんですけれども、その報告書類としてつけられなかったのはなぜですか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 報告書類としてつけなかった、特に理由はございませんけれども、今、口頭のほうで説明をさせていただいた、都市計画案云々の本体というよりは、スケジュールについてと、それから公園の種別についての質疑というところでございましたので、特に都市計画素案の手続もしくは本体についてという意見がなかったので、この報告書には書かなくて、口頭でその説明会についての報告をさせていただいたという経過でございます。
平山委員
 つけない理由は特にないんだけど、あえて言うならばというお話ですよね。そういうことであればあれなんですけど、これでぺらっと説明会をやりましたと言われた後で、口頭で御報告をお聞きしたんですけど、できればペーパーがあったほうがわかりやすいかなと思いましたので、以後そのようにしていただければなと思います。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 今、平山委員から御指摘のありましたとおり、この資料としてもどういった説明会だったかという内容がわかるものを表記するということで、今後そういうふうに改善をしていきたいと思います。
のづ委員
 この説明会のときに、運用についてとか、いろいろ意見が出たと思うんですが、そのことについてちょっと、その内容をお知らせいただきたいのと、今後この説明会というのはないんでしょうか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 この26日には、素案説明会とあわせまして暫定整備の設計についての説明会というのも開催しております。この後、報告事項のところ、口頭報告になりますけれども、それらの内容について報告する御予定がありますので、そちらのほうで報告をさせていただきたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。
委員長
 ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告は終了します。
 その他、所管事項の報告はありませんか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 口頭で報告を1件させていただきます。内容は、防災行政無線デジタル化の導入の進捗状況でございます。
 この件につきましては、昨年度、基本計画、実施計画の策定を行ったところでございます。さらにその後、昨年度末からこの12月にかけまして、実施設計を行ったところでございます。今後につきましては、予算編成の作業を踏まえまして導入を進めていく予定でございます。
委員長
 ただいまの報告について質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。
 その他、所管事項の報告はありませんか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 私のほうから、本町二丁目、本町五丁目用地の暫定整備の説明会の報告につきまして、口頭にて報告をさせていただきます。
 整備内容につきましては、既に当特別委員会で10月20日に御報告をさせていただいておるわけでございます。その後、区民説明会を本町五丁目用地につきましては10月26日、月曜日、本町二丁目用地につきましては11月4日、水曜日に説明会をさせていただきました。
 区民から御意見としてちょうだいしました主な内容でございますが、先ほど委員のほうから御指摘等もちょうだいしておりますが、暫定整備の工事の完了した後の運営でありますとか、利用方法でありますとか、安全対策等に関する御質問がございました。特に、利用方法につきましては、例えばダスト舗装の広場の使い方、また安全対策に関しましては、夜間の利用をどうするか、原則的には夜間を閉鎖するということを考えておりますので、具体的にかぎをどうするかとか、そういったことでございました。また、利用面につきましては、町会でのお祭りはどういうふうな利用が可能であるのかとか、そういうことでございました。
 2点目の施設内容でございますが、細かいことでございますが、植栽の種類をどうしようかとか、トイレの位置をどうするかとか、そういった御意見等をちょうだいしたわけでございます。
 整備内容につきましては、前回、当委員会で御質問がありました本町二丁目に、だれでもトイレを設置するということになった以外は大幅な変更はございません。今後の予定でございますが、工事につきましては1月から3月に整備工事を行いまして、来年の4月に一般開放する予定でございます。また、工事着手前の予定ではございますが、1月の13、14に工事説明会並びに利用方法等につきましての検討会をあわせて行う予定でございます。
委員長
 ただいまの報告について質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告は終了します。
 その他、所管事項の報告はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
 次に、審査日程のその他に入ります。次回日程等について協議いただくため、委員会を暫時休憩します。

(午前10時39分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午前10時41分)

 次回の委員会は、第1回定例会中の3月18日とし、休憩中に本町五丁目及び本町二丁目用地の視察を行いたいと思います。また、何か緊急の案件が生じた場合は、正副委員長が相談の上、招集することとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本日の防災まちづくり特別委員会を散会します。

(午前10時42分)