平成21年12月09日中野区議会総務委員会(第4回定例会)
平成21年12月09日中野区議会総務委員会(第4回定例会)の会議録
平成21年12月09日総務委員会 中野区議会総務委員会〔平成21年12月9日〕

総務委員会会議記録

○開会日 平成21年12月9日

○場所  中野区議会第1委員会室

○開会  午後1時11分

○閉会  午後2時22分

○出席委員(9名)
 いでい 良輔委員長
 つぼい えみ副委員長
 平山 英明委員
 林 まさみ委員
 大内 しんご委員
 佐伯 利昭委員
 斉藤 金造委員
 飯島 謹一委員
 岩永 しほ子委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(経営室) 石神 正義
 副区長(管理会計室) 沼口 昌弘
 副区長(政策室) 西岡 誠治
 危機管理担当部長 清水 流作
 政策室副参事(企画調整担当) 田中 政之
 政策室副参事(基本計画担当) 髙橋 信一
 政策室副参事(予算担当) 志賀 聡
 政策室副参事(区民の声担当、調査研究担当、平和・人権・国際化担当) 小田 史子
 政策室副参事(情報政策担当、地域情報担当) 平田 祐子
 政策室副参事(情報化推進担当) 藤井 康弘
 経営室参事(経営担当、契約担当) 長田 久雄
 経営室副参事(サンプラザ関係事業担当、サンプラザ地区再整備担当) 田中 謙一
 経営室副参事(広報担当) 戸辺 眞
 経営室参事(人事担当) 尾﨑 孝
 経営室副参事(健康管理担当) 村田 宏
 経営室副参事(財産管理担当) 安部 秀康
 経営室副参事(用地・管財担当) 冨永 清
 経営室副参事(危機管理担当) 石濱 良行
 経営室副参事(防災担当) 鳥井 文哉
 管理会計室副参事(評価改善担当) 篠原 文彦
 管理会計室副参事(経営分析担当) 相澤 明郎
 管理会計室副参事(税務担当) 青山 敬一郎
 会計室長 村木 誠
 選挙管理委員会事務局長 奥山 功
 監査事務局長 服部 敏信

○事務局職員
 事務局長 山下 清超
 事務局次長 奈良 浩二
 書記 長﨑 武史
 書記 丸尾 明美

○委員長署名

審査日程
○議案
 第79号議案 中野区基本構想の改定について
○意見書の案文調製
○陳情
 〔継続審査分〕
 第7号陳情 財政フレームを提示した「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案の意見
       交換会、パブリックコメントを実施することについて
 第8号陳情 「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」策定の手続をやり直すことについて
 第9号陳情 財政面から「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案を作り直すことにつ
       いて
 第10号陳情 「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」内の売却予定の撤回について
 第11号陳情 「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案と、これに関する意見交換会
        について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、本日の総務委員会を開会します。

(午後1時11分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 議事に入ります。
 第79号議案、中野区基本構想の改定についてを議題に供します。
 本件につきましては、理事者から改めて資料(資料2)が提出されておりますので、御確認ください。また、あわせて、本資料につきまして補足の説明を行いたい旨の申し出がありますが、これを受けることに御異議ありませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、ここで理事者から補足説明を求めたいと思います。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 それでは、お手元に配付してございます「中野区基本構想の改定案」と「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案の主な対応部分について、御説明申し上げます。
 昨日も審議いただいたところで、基本構想の改定が10か年計画にどのような影響を及ぼすのか、そういった部分を教えていただきたいということでございましたので、そういったものをかいつまんで用意させていただきました。
 この表でございますが、この部分についてですが、まず、左側のほうが基本構想の改定案、こちらは線を引いてあるところが今回改定した部分でございます。右側のほうがそれに対応します10か年計画の素案の主な対応部分でございます。右の真ん中のほうが、基本構想の改定案に伴って主な取り組みがどういうふうに変わったのか、プラスの部分でございます。右側のほうが具体的施策でございます。
 1点目のほうでございますけれども、まず、中野駅周辺の部分での「さらに、東京の新たな顔となるべく」、あと、「中野駅南口のまちづくりが動き始めています」というところの部分では、この部分に関して、新たに、「活気とにぎわいのある中野の顔」から、ユニバーサルデザインやユビキタスに配慮したまちづくり、東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点というような取り組みを加えてございます。また、具体的施策についてでございますが、当初は、現行では「中野駅南口地区のまちづくり」というものでございましたが、より具体的になりまして、中野二丁目地区まちづくり計画策定、また、中野三丁目地区まちづくり計画策定というように具体的になってきてございます。また、中野駅周辺タウンマネジメント会社の設立・運営については新たに出てきたもの、また、表現・文化活動拠点の整備、これは現行でございますと、「中野らしい文化芸術の発信のためのしかけづくり」というものから変わってきたものでございます。
 2点目につきましては、踏み切り問題のところでございますが、「西武新宿線と道路の立体交差化にあわせて」というところでございます。こちらにつきましては、連続立体交差事業にあわせた沿線まちづくりというふうな形になってございます。具体的な部分としては、新井薬師前駅、沼袋駅の駅前広場の基盤整備、また、連続立体交差事業の推進。当初、現行の計画では「事業計画の促進」だったのを、「推進」という形で一歩進めた形での施策になってございます。
 また、3番目でございますが、「多様な自然エネルギーの利用」ということでございます。ここの部分につきましては、区立施設に太陽光発電等の設備を設置、また、太陽光・太陽熱利用、新たに太陽熱利用という部分も含めてございます。また、具体的なものとしては、風力発電、または地域エコポイントの導入というふうな形でのせてございます。
 次に、子育て・子育ちにつきましては、「拡充される」というところでございますが、ここの部分は、従来でありますと、「すこやか福祉センター」に今はなっていますが、前は「総合公共サービスセンター」というふうな形になっていました。そこを「すこやか福祉センター」というふうな名称のほうに変えさせていただいて、具体的な施策については大きな変化はございません。
 また、その次でございますが、「特別な支援を必要とする子どもたち」。ここにつきましても、「障害のある子どもの教育の推進」から、「発達の遅れや障害のある子どもの」というふうな形で拡大した部分でございます。右側のほうがそれに伴う具体的施策でございます。
 また、次の「区内に立地する大学」のところでございます。これは、新たに今度誘致します大学とか、または専門学校、NPOなどと連携しての多様な学習の機会の提供、こういったものを新たな取り組みとして加えました。これにつきましては、区内の大学等の教育機関との連携ということでございます。
 最後に、「行政や関係機関、地域団体、ボランティアが連携した総合的な体制」でございます。ここは、従来ですと、「地域見守り支援ネットワークの推進」というところですが、ここは、「地域支えあいネットワークの推進」というふうな形での大きな取り組みの変更をしてございます。また、右側のほうの具体的施策については、支えあいネットワーク、それに伴いますすこやか福祉センター等の設置というふうな形でございます。
委員長
 それでは、これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
平山委員
 この主な取り組みと具体的施策の違いについてというか、具体的に教えていただけますか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 10か年計画の素案につきましては、10年後に目指す目標に向かって、主な取り組みという大きな形での方向性を示してございます。また、右側のほうにつきましては、具体的施策ということで、こちらは主に素案のステップのところの項目を記載しているところでございます。
平山委員
 この多様な自然エネルギーの利用のところで、主な取り組みは、これを見る限り、太陽光について書いてあって、具体的施策は太陽光については一切触れていなくて、「風力発電施設の調査、設計、工事」となっているんですが、これはあまりリンクしていないように思うんですけど。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 記載のところで大きく書いてございまして、右側のほうは、実際に施策としてうちのほうで出しておりますステップの部分でございますので、そういった部分ではリンクしていないというか、具体的にまだそこは煮詰まっていないというような形で、ステップとして書いていない部分はございます。
平山委員
 ステップに太陽光は書いていないんですか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 これは、主なものとしてのせていますので、すべてがそこの取り組みのところをのせているわけではございません。
平山委員
 とはいっても、主な取り組みとして太陽光を挙げておいて、具体的施策の主な部分は風力発電ですよというのは、ちょっと御答弁がおかしくないですか。
西岡副区長(政策室)
 このステップのところに書かれているものから取り出しましたと、この施策のところがですね、そういう説明でございました。ステップのところにどういうものを書き込んだか、施策を書き込んだかということですけども、いまだ施策として手続論とかが固まっていないようなものについては、ステップを追って充実させていかないといけないので、それを具体的に明示しております。ですから、太陽光のように、もう既に10年以上の歴史的な積み上げがあって、施策体系として、もう国の助成もありますし、都の助成もありますし、そういったものについては今まで行ってきたものを展開していくと。同様に展開していくので、あえてステップの中に、第1ステップではこれをやって、次に第2ステップになるとこれをやってというような具体的な記述をしていないということでございます。
平山委員
 太陽光もステップに書いてあったように思うんですが、じゃあ、それはそれとして。
 もう一つ、この主な取り組みの「太陽光・太陽熱利用機器などの設置への助成」とありますけど、これはどういうことですか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 具体的な施策についてはまだ煮詰まっていないところですが、おおむね購入するときに、それについての助成とか、そういったところをイメージしているところでございます。
平山委員
 それは素案の中に書かれていますか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 素案の中では具体的な方向性とか施策というところで、それ以上の具体的なものについては書いてございません。
平山委員
 助成については素案に書かれているんですか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 それについても、今申し上げた例えばという話でございまして、そこの助成というところまではっきりとこの素案には書いていないです。
平山委員
 もう最後にしますけど、じゃあ、これは、出していただいたんですけど、素案に書かれていないものまで今回書かれているという理解でよろしいんですか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 素案に書いてあるところで書いてございます。ステップの中にではなくて、文章の中に入っているものはそのまま写していますので、そこの部分にはのっかっているというふうに理解しています。
平山委員
 ごめんなさい。じゃあ、私の見方が悪かったんだと思うんですけど、この助成は素案の何ページに書かれているんですかね。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 素案の68ページのところにございます。
飯島委員
 御苦労さんでした。短時間の間でやっていただいたんで、今、説明で混乱があったような気がしましたけども、それはそれなんですが、よく考えてみると、この主な取り組みが、この基本構想の改定案を受ける部分ですよと。あと、この具体的施策については、どこに落とし込むかもまだはっきりはしていないんだけど、いずれどこかに落とし込まなきゃいけないものを含んでいるという説明というふうに理解していいんですか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 おおむね、この領域の柱の中のこういった部分におさめていきたいというふうに考えております。
飯島委員
 だから、こっちの具体的な施策というのは、これからステップとして表現するものだけど、どこのステップかはまだはっきりしていないんですよと、そういうことなんですかと。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 当初出した素案のところについてはステップのほうで落としてございますが、今後につきましては、これから財政フレーム、財政状況を踏まえまして、ステップのほうをどういったところというのは、これから改めて検討するところでございます。
飯島委員
 ですから、当然、議会でのさまざまな指摘や意見や、この素案に関して、その後、素案にかかわるような部分についてのそれぞれの御意見や質問があって、考えなきゃならないし、何よりも大きな枠組みが当初の予定とは変わってきているわけですから。そうすると、当然、どの段階でどうなるのか、事業的に直ちにどうという話にはなかなかならないものとしてここに上がっているものもあるんだと、そういう理解ですよね。それで、そういうものは――これは、まとめてもらうだけでも大変な混乱と努力があったわけですけれども――努力と混乱があったわけだな、逆に言うと。まあ、それは精査をしてきちっとしていただくとして、素案の主な対応ですから、案の中では、いずれきちっとしたものになっていただく、それから当然、可能な限り、それに当て込む財源その他についてもお考えいただかなきゃならんと。改めて、これはこの委員会の審査の中で基本構想の改定部分がどんな部分に当たるのかを示していただいたと。そういう意味では、この具体的施策云々というのは、これからどうなるかわからないものですよと。しかし、少なくとも主な取り組み(抜粋)のここのところには当たっているんだということは何とか理解できるんで、そういう資料としてしか受けとめようがないので、改めて、こういうものを出すときには、ページ数を振るとかね、素案の。そういうことをしていただいた上で、それから、不確定なものは不確定なものという、「(不確定)」とか「(現段階では)」と入れていただくとよかったなと。そうすると、次のときには、これは決まったのかなというふうにわかりますから。そうすると、もう一作業が必要になっちゃうので、それはそれとして、とりあえず、これはこれで、ちょっとどうかなと思う表現もありましたけど、まあ、突貫作業でやっていただいたということをかんがみて、それはよしとします。
 それで、7項目、これ以外はもうないと。これ以外は、おおむね現行の10か年の中の既に実施された事業、これは外れますよね。それから、ステップがまだ途中のものも、これは残される。だけど、完了しているものについては外した、そういうことで、新たな施策が加わる予定は今のところない、具体的な施策というようなものが想定されるものはないのか、それとも、案にする間の中でさまざまないろんな時代の変遷を受けて、最終的にはそういう既存の――表現は変わっていないんだけど、それを実現するための方策として出てくるものの余地があるのか、それとも、全く10か年計画以外のものとして、今後22年度とか23年度とかということになってくると、そういうふうなものとしていくのか、その辺の方針はもう決まっていますよね。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 今回、こちらにのせさせていただいたのは、基本構想の改定案の部分に係るところで、10か年計画におきましては、新たなものとして出てくるものはございます。ただ、素案に出してございますので、その部分では大きな変更というふうには考えてございません。あとは、具体的施策の部分として、作業の時期が遅れるとか、そういったところというふうに、また、財政的なことも考えまして、その部分が割と施策のほうを統合したり、そういったものはあるかというふうに理解しております。
佐伯委員
 そもそもここまで話が進んできたのは、最初は財政的な裏づけはどうなんだということから始まって、それは10か年の中で示していくんだと。それで、10か年と基本構想は同時進行であるべきではないかというところでこの資料をつくっていただいたわけですけども、せめて、少なくとも、ちょっと財政的な考え方で結構なんで、この基本的な考え方、それについてちょっとお聞かせください。
志賀政策室副参事(予算担当)
 現在、第4章のつくり方、「持続可能な行財政運営のために」ということでの基本的な考え方でございますけども、まず、財政運営の基本方針、骨組みとしてちょっとお話しさせていただきますが、財政運営の基本方針、それから、2点目としては基金運営の計画、それから財政安定化への取り組み目標、それから10か年の財政フレームといったような流れで、つくりとしては考えてございます。
岩永委員
 先ほど来からの説明ですと、これまでの10か年計画の中にのっていた事業で、例えばこの間御説明いただいてきた実施時期がいつになるのかというような問題はあるにしても、既にのっているようなものについては、ここには特別出していないというような、例えばサンプラザ、24年の5月ごろには整備計画をつくりたいと言っているようなサンプラザだとか、区役所だとか、そういうようなことは、もう既に触れているので、ここでは出していないと。ただ、要は実施時期なんだという、そういうことの理解でいいんですか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 この資料につきましては、新たに加わってきたものというふうな形で出ています。多少、大きく考え方とか何かが変わっている部分を入れています。今、委員がおっしゃったように、過去の部分があって、そのままのものとか、そういったものは、ここには新たにはのせていないです。
岩永委員
 新年度予算編成方針でいきますと、その改定10か年計画の初年度に当たるので、新年度の予算対応というのは大変重要なんだというようなことを言われてきているんですが、そうしますと、この新たな事業として今出されたもの、こういうことも、初年度と言われている新年度ですね、どうしていくかというのは全く今のところはわからないと、こういうことでいいんですか。
志賀政策室副参事(予算担当)
 昨日の主な取り組みの中でのお話をさせていただきましたけれども、現段階においては、基本的に推進するもの、順位づけをつけて行うもの、計画的なものということで、それぞれお話をさせていただきました。4点目としましては、ゼロベースでの見直しを行っているというお話を差し上げたところでございますので、そういったところでは、今の段階では、ここにのっているものが実行されるのかということでは、第1ステップにおいて決まっているものではないというふうに認識しております。
大内委員
 きょう報告があったところがどこまで詳しい質疑をしていいのかちょっとわからないので、もし行き過ぎたらとめてください。
 この素案を一応示されたときに、いろいろ当委員会として疑問に思っていること、これはできるんですかとか、いろんなことを多分言ったものが、ここに具体的施策できっちりまたのっているんですね。それって、あのときの委員会の質疑は何だったのかなと思うんですけど。それでもやるという、強い姿勢なんですか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 そのときは第2次の素案の内容をお示ししたのかと思います、最初のときには。今回ここに書いてあるのは、その後変更したとか、検討して変えたということではなくて、その素案を、そのまま今、こういった状況になっているというところで、前回の素案がここに当たりますよということで、前回御議論をいただく前に出した素案の内容を主なものとしてのせたものでございますので、議会の意見とか、そういった意見を踏まえたものではございません。
大内委員
 となると、この具体的な施策について、これはしない、無理だろう、これは合わないと思った場合は、基本構想の文章を手直ししてくれと言ったほうがいいの。要するに、この具体的な施策、これはちょっとやらないほうがいいよ、こんなのはのせるべきじゃないというような考え方があったら、基本構想の案を変えなきゃいけない、文言を変えないと、このまま行ってしまうということになるわけ。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 あくまでも基本構想の案の中の大きなくくりの中から、主な取り組みとして、また、その中から細かい形で具体的にのせてございますので、例えば具体的施策が仮になくなったとしても、大きなくくりとして、主な取り組み、目指すべき方向というのは、変わらないというふうに理解してございます。
大内委員
 要は、今回は素案に沿って出しているだけであって、素案の改定はまだしていないということになるんですか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 まだ、素案を出させていただいて、意見交換などかがございます。その部分について、踏まえた形、また、議会で御議論いただいた形を反映したものではございません。
大内委員
 でも、やはりちょっと、基本構想をこのままの形で議決した場合、どうしても今書いてある具体的な施策が一つひとつ10か年に行政計画としてのってしまうのかなと。そうした場合は、ちょっと難しいんじゃないのかなとも思うんですよね。素案のときに、かなりいろいろ議会のほうからも質疑したものが全然生かされていないような感じなんですよね。だから、素案をそのままのっけたと言われても、ちょっとよくないんじゃないのかなという気がするんだけど。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 素案とか何かでいただいた御意見等については、主な取り組みの形、またはそういったものについて、検討・精査をしているところでございます。また、財政的なものも全部踏まえながら、私どもとして検討し直した形で計画案としてお出ししたいというふうに考えているものでございます。
西岡副区長(政策室)
 今の大内委員から御指摘のありました、前回素案を御説明したときにいろいろ議会から御意見をいただいているじゃないかと。それだけではありませんで、区民からもいろいろと御意見を賜っております。そういった意見の反映が、まだされていない形できょうは資料をまとめておりますけども、まさにその案の形に今絞り込みをする過程で、予算的な調整だけではありませんで、前回お示しした素案についての議会等からの御指摘も踏まえて、そのステップをどうするのかとかいうことも今検討中でございますので、それについては責任を持って対応しております。
大内委員
 例えば、基本構想自体、こういった文言に反対するものではないんですけれども、やはり10か年計画と一体、連動しているということは、今まで区長も多分おっしゃられているのかなと思うんですよね。皆さんもそういう感覚でいると思うんですけども、10か年計画(案)というのは1月になったら示されるというような話も聞いております。今回、基本構想を仮にそれと一緒にもう一回審議したいと、そのときに一緒に審議をしたいといった場合には、10か年を策定するのに影響が出たりしますか。今策定中の10か年計画に、今回これを議決しない、継続といった場合には、10か年計画をつくるほうで大きな支障になりますか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 作業的な話では、基本構想と10か年計画は一体だということでございますので、10か年計画の決定のときには、元であります基本構想の議決が必要というふうに考えてございます。したがいまして、今、委員からあった御質問の中では、作業の中に、今10か年計画の策定の中では、今の段階では議決が要件ということではございません。ただ、いずれ議決いただかないと、計画自体が難しくなるということはございます。
大内委員
 今、担当の方が言われているんだけども、大丈夫なんですか。
西岡副区長(政策室)
 基本構想と10か年の関係から言うと、一体不可分とは申し上げていますけども、あくまで基本構想があって、そこから10か年が出てくるという構造になっていますので、基本構想が固まりませんと、それに基づく10か年の詳細なところの詰めも十分できないという性格のものでございます。手順から言いまして、ぜひ基本構想をお認めいただいた上で、最終的な案の作成に入りたいということでございます。そうしませんと、日程的にも相当程度、年度内に10か年を決めて、来年度が初年度になりますけども、そういった日程を組むことが難しくなりますので、ぜひ今議会での議決をお願いいたします。
大内委員
 ただ、やはり行政計画は行政計画、区民のための計画というのがちょっと見えてこないような、本来のね。行政計画というイメージが強過ぎちゃって、区民にとって本当に政策的に必要なのかなというような感じがちょっと、10か年のほうに落ちると、感じがするんですよね。じゃあ、きょう基本構想をもし議決されないようなことがあった場合、10か年に大きな影響を及ぼすのか、それだけちょっともう一度。
西岡副区長(政策室)
 スケジュール的に、10か年は5か年間での見直しということをあらかじめ盛り込んでおりまして、そういう意味で言いますと、17年度から始まって、21年度、今年度がその前半の折り返し点になります。今般見直しを行いまして、新たな第2次の10か年計画のスタートの年が22年度からになりますので、それに間に合わせるためには、もう時間もございませんので、次の定例会に新たな10か年をご報告するということになりますと、今定例会中にぜひともこの基本構想の議決をいただいておかないと、詰めの作業に入れないということでございますので、ぜひよろしくお願いいたします。
林委員
 住民への説明責任、素案のときには、今おっしゃったように、10か年計画と基本構想は一体であると、また、自治基本条例のほうにも、基本構想は「財政見通しを踏まえた上で定めるもの」とあり、「執行機関は、基本構想の実現を図るため、基本構想を策定し、総合的かつ計画的な行政運営を行うものとする」となると、やはり素案の段階で財政的な裏づけをきちんと説明するという行政側の説明責任ということが果たされていないように思われて、きのうの質問で、副区長が、説明のときに、意見交換会のときに財政的なことをつけなかったことに対して、そのままパブリックコメントで素案から案になるということに対して、どのように今後なさるのかというのをたしかお持ち帰りになったと思うんですが、どのようにお答えいただけるんでしょうか。
西岡副区長(政策室)
 昨日、その点については厳しい御指摘を飯島委員からいただいたところでございます。再度、内容を考えましたところ、やはりパブリックコメントに付すに際して、第4章の財政に対する見通しが十分区民に説明されないまま、パブリックコメントだけで済ませるというのはいかがなものかということを思いまして、区民への意見交換会等はやはり実施すべきではないかというふうに思っております。
林委員
 では、スケジュール的なものというのは出てくるものなんですか。
西岡副区長(政策室)
 具体的にまだスケジュール間としては詰まり切っておりませんので、スケジュールとしてお出しするのは、いましばらくお時間をちょうだいしたいと思います。
佐伯委員
 先ほど、今回議決されなければというような質問が出ました。仮に、これ、否決されちゃえば、もうこれですべて終わりだと思うんですよ。だけど、継続という形で、もう少し一緒に時間をかけて話し合いましょうよという形であれば、決して同時並行的に作業を進められないということはないんじゃないですか。
髙橋政策室副参事(基本計画担当)
 理屈の上ではそういった形になるかと思います。ただ、やっぱり作業のスケジュールとか、22年度、先ほど副区長が申しましたように、22年度の初年度ということを考えますと、そこら辺は非常に厳しいものがあるかなというふうに考えております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議したいので、委員会を休憩します。

(午後1時41分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時46分)

 お諮りします。第79号議案を、一たん、本日のところ、保留とすることに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第79号議案についての本日の審査を終了します。
 次に、昨日の第12号陳情が採択されたことに伴う意見書の案文調製を行います。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時46分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時49分)

 非核三原則の早期法制化を求める意見書の案文は、休憩中に確認したとおりとし、提案者は総務委員全員、また、提案代表者は委員長ということで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で意見書の案文調製を終了いたします。
 次に、陳情の審査を行います。
 第7号陳情、財政フレームを提示した「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案の意見交換会、パブリックコメントを実施することについて、第8号陳情、「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」策定の手続をやり直すことについて、第9号陳情、財政面から「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案を作り直すことについて、第10号陳情、「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」内の売却予定の撤回について、第11号陳情、「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案と、これに関する意見交換会についてを一括して議題に供します。
 昨日御確認をいただきましたとおり、本日は、すぐに取り扱いのほうに移りたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時51分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時55分)

 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。
岩永委員
 今審査されております第7号、8号、9号、10号、11号の五つの陳情に賛成の立場での討論を行います。なお、出されている陳情は、出された時期だとか、この内容については趣旨採択がいいのではないかと思うものもありますが、それらを含めた討論とさせていただきます。
 基本的なところでは、まず、財政フレームが出されていないということから、区民が判断をする材料が十分出されていないという、そうした立場から陳情が出されていると思います。加えて、この間行われた意見交換会、それからパブコメを含めて十分区が区民に対する周知の努力をされているというふうには思えない、そういう立場からもこの陳情が出されているというふうに思っています。本当に区民にとって必要な10か年計画のこれからについて、時間をかけて区民が十分理解できるような対応をすべきだったというふうにして思いますので、この陳情されている内容は、いずれも当然のことだと思います。
 第10号につきましては、これは売却予定というものです。この陳情書の中に書かれてあるように、それぞれの施設、土地については、それぞれの状況の中で計画をしていくことではないかと。一括してこの10か年計画の中に盛り込むものではないというふうに言われている、これも当然だというふうに思いますので、この事からも賛成討論とします。
委員長
 他に討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結します。
 これより第7号陳情から第11号陳情について、順番に採決を行います。
 お諮りします。第7号陳情、財政フレームを提示した「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案の意見交換会、パブリックコメントを実施することについては、採択すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 次に、第8号陳情、「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」策定の手続をやり直すことについてを採択すべきものと決するに賛成の方は挙手願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。
 次に、第9号陳情、財政面から「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案を作り直すことについてを採択すべきものと決するに賛成の方は挙手願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。
 次に、第10号陳情、「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」内の売却予定の撤回についてを採択すべきものと決するに賛成の方は挙手願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。
 第11号陳情、「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案と、これに関する意見交換会についてを採択すべきものと決するに賛成の方は挙手願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決定いたしました。
 委員会を休憩します。

(午後1時57分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時58分)

 次に、附帯意見についてお諮りいたします。第7号陳情の審査結果に、「願意を了とし、趣旨に沿うよう検討されたい」との意見を付すことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で第7号陳情から第11号陳情までの審査を終了いたします。
 次に、議題のその他に入ります。
 次回委員会の日程等について協議したいので、委員会を暫時休憩します。

(午後1時59分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後2時22分)

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は、12月14日午前10時からということで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者の皆さんから発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で総務委員会を散会します。

(午後2時22分)