平成20年02月15日中野区議会総務委員会(第1回定例会)
平成20年02月15日中野区議会総務委員会(第1回定例会)の会議録
平成20年02月15日総務委員会

中野区議会総務委員会〔平成20年2月15日〕

総務委員会会議記録

○開会日 平成20年2月15日

○場所  中野区議会第1委員会室

○開会  午後2時27分

○閉会  午後4時07分

○出席委員(8名)
 吉原 宏委員長
 せきと 進副委員長
 白井 秀史委員
 林 まさみ委員
 長沢 和彦委員
 山崎 芳夫委員
 斉藤 金造委員
 飯島 謹一委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(経営室) 石神 正義
 副区長(管理会計室) 沼口 昌弘
 副区長(政策室) 西岡 誠治
 危機管理担当部長 清水 流作
 計画財務担当課長 長田 久雄
 区民自治推進担当課長(調査研究担当課長、平和・人権・国際化担当課長) 小田 史子
 情報化推進担当課長 白土 純
 政策室特命担当課長 奈良 浩二
 経営担当課長 川崎 亨
 報道・秘書担当課長 浅野 昭
 人事担当課長 合川 昭
 財産管理担当課長 豊川 士朗
 用地・管財担当課長 冨永 清
 危機管理担当課長(防災担当課長) 志賀 聡
 経営室特命担当課長(契約担当課長) 篠原 文彦
 評価・改善推進担当課長 田中 政之
 経営分析・公会計改革担当課長 相澤 明郎
 税務担当課長 中井 豊
 未収金対策担当課長 若槻 磐雄
 管理会計室特命担当課長 伊東 知秀
 会計室長 村田 宏
 選挙管理委員会事務局長 柳澤 一平
 監査事務局長 石﨑 新一

○事務局職員
 事務局長 山下 清超
 事務局次長 髙橋 信一
 書記 菅野 多身子
 書記 永田 純一

○委員長署名

審査日程
○議案
 第1号議案 平成19年度中野区一般会計補正予算
 第2号議案 平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算
 第3号議案 平成19年度中野区老人保健医療特別会計補正予算
 第4号議案 平成19年度中野区介護保険特別会計補正予算

委員長
 定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。

(午後2時27分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入ります。
 議案の審査を行います。第1号議案から第4号議案の補正予算4件を一括して議題に供したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、第1号議案から第4号議案までを一括して議題に供します。
 なお、これらの議案は当委員会に付託されていますが、第1号議案については区民、厚生、建設、文教委員会、第2号議案、第3号議案及び第4号議案については厚生委員会で関係分を審査し、賛成多数となった意見があれば、当委員会に申し送られることになっていますので、御承知おきください。
 それでは、本件について理事者から補足説明を求めます。
長田計画財務担当課長
 それでは、第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算、第2号議案、平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算、第3号議案、平成19年度中野区老人保健医療特別会計補正予算、第4号議案、平成19年度、中野区介護保険特別会計補正予算の計4議案につきまして、一括で提案理由の補足説明をさせていただきます。
 お手元の議案書の目次をお開きいただきたいと思います。まず、第1号議案から第4号議案まで議案の内容がお手元の議案書の1ページから26ページまで記載がございます。その次に、一般会計補正予算説明書、各特別会計補正予算説明書が続きます。御説明はこの順序、各会計ごとの順に従って説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 まず初めに、4ページと5ページをごらんいただきたいと思います。一般会計の補正予算の御説明でございます。平成19年度第5次補正となります中野区一般会計補正予算でございます。歳入の合計及び歳出の合計の欄をごらんください。4ページ、5ページのそれぞれ一番下の欄になってございますが、歳入歳出にそれぞれ79億2,665万1,000円を追加計上するものでございます。これにより既定予算との合計額は1,095億3,269万円となるものでございます。
 今回の補正の概要でございますが、歳入につきましては、一般財源の決算の見込みに基づく増額補正、歳入についての増額補正、それから国庫支出金、都支出金など特定財源の増減補正及びこれに伴う財源更正を実施をさせていただきます。それから、起債、繰入金の減額補正といった内容が盛り込まれているものでございます。
 歳出につきましては、事業の実施状況や契約落差による減額補正、それから規模、対象者の見込み差による減額補正、それから規模、対象者の見込み差による増額補正などの内容を含んでいるものでございます。
 それでは順に御説明をさせていただきますが、まず初めに、今回の補正予算の歳入の内容についての御説明でございます。28ページをお開きをいただきたいと思います。歳入歳出予算事項別明細書でございます。ここの歳入歳出の予算総括表によって御説明をさせていただきます。
 歳入は全部で20款ございますが、そのうち増額補正するものは10項目、減額補正するものが1項目ございます。
 まず1款特別区税でございますが、4億2,852万3,000円、それから2款特別区交付金30億3,157万5,000円、4款利子割交付金2億5,000万、5款配当割交付金8,000万円、13款国庫支出金19億1,683万4,000円、14款都支出金13億560万4,000円、15款財産収入1億7,102万9,000円、16款寄付金4,864万4,000円、19款諸収入1億8,922万9,000円、20款特別区債17億7,000万、それぞれ追加、増額の補正をさせていただくものでございます。
 13款国庫支出金、14款都支出金、20款特別区債においては、警察大学校等跡地周辺整備に係る用地取得に関して、まちづくり交付金を18億3,974万4,000円、都市計画交付金を11億7,499万8,000円増額するほか、起債を20億7,000万円増額いたすものでございます。
 19款諸収入でございますが、これにつきましては特別区職員互助組合からの財産返還金2億円が組まれているものでございます。
 以上が歳入についての増額補正するものの概要でございます。
 続きまして、歳入について減額補正するものがございます。28ページの総括表の下のほうにございますが、17款繰入金でございます。ここにつきましては、12億6,478万7,000円の減額の補正をさせていただくものでございます。基金からの繰り入れが必要がなくなったことから、社会福祉施設整備基金からの繰り入れを1億8,000万円の全額減、まちづくり基金からの繰り入れを4億8,500万円の全額減、義務教育施設整備基金からの繰り入れを6億7,299万4,000円の減というふうな内容になっているものでございます。
 以上が、一般会計第5次の補正予算の歳入の内容でございます。各款ごとの内容につきましては、30ページから65ページまでに記載がございますので、後ほど御確認をいただきたいというふうに思います。
 続きまして、歳出の補正の内容につきまして御説明をさせていただきます。歳出につきましては66ページ以降、該当するページをごらんいただきながら御説明をさせていただきます。人件費につきましては、議案書の66ページから125ページまでそれぞれの款ごとに増減の説明をさせていただいておりますが、さらに130ページから133ページまでに給与費明細書がございますので、人件費につきましては総括的に130ページから133ページまでの給与費明細書を用いまして御説明をさせていただきたいというふうに思います。
 まず132ページ、133ページをお開きください。こちらのほうで増減の内容の御説明、総括的な御説明になっております。まず、給料が当初計上との見込み差による2,800万円の減でございます。それから、次の欄でございますが、職員手当等につきましては、退職者の増によりまして、退職手当が1億8,700万の増、その他の手当が当初計上との見込み差による2,000万円の増になりまして、合計で2億700万円でございます。これに共済費の800万円を加えまして、合計で人件費を1億8,700万円追加計上をお願いするものでございます。
 130ページと131ページ、お開きをいただきたいと思います。この給与費明細書の総括のところ、一番上の段になりますが、こちらをごらんいただきたいと思います。右の合計欄のところがございますが、共済費を含めました補正後の合計額が255億1,648万5,000円になってございます。
 それでは、人件費以外の歳出の補正内容について御説明をさせていただきます。お手数ですが、68ページ、69ページにお戻りいただきたいと思います。2款経営費、2項経営費、4目財産管理費でございます。PCB機器処理委託につきまして、PCB廃棄物処理計画の実行が困難になったために、1,527万5,000円の事業費全額を減額するものでございます。
 70ページと71ページをお開きいただきたいと思います。3項管理会計費、3目税務費でございます。平成19年度及び平成20年度の2カ年をかけ、総事業費3億450万で開発する予定でございました税総合システムにつきまして開発を中止するため、平成19年度計上の1億6,170万円を減額いたします。
 これにつきましては債務負担行為がございますので、あわせて136ページ、137ページをごらんいただきたいと思います。債務負担行為調書の一番上段でございます。こちらのほうに総事業費3億450万のうち、平成19年度計上分、それから平成20年度までの債務負担行為ということで、1億4,280万という債務負担行為をさせていただいておりました。これを今回減額をさせていただくというものでございます。
 大変恐縮ですが、またお戻りいただきまして、74ページ、75ページをお開きいただきたいと思います。5項選挙費でございます。2目選挙執行費につきまして、立候補者数の見込み差により、1,502万6,000円を減額するものでございます。
 続きまして、80ページ、81ページをお開きいただきたいと思います。ここからは3款の区民生活費になります。3項の産業振興費でございますが、産業経済融資利子補給金の見込み差により800万円を減額をするものでございます。
 続きまして、84ページ、85ページをお開きいただきたいと思います。5項ごみ減量費、1目ごみ減量費でございます。ごみの分別回収方法の時期の変更に伴いまして、1,901万7,000円を減額をするものでございます。
 続きまして、88ページ、89ページをお開きをいただきたいと思います。ここからは4款子ども家庭費の内容になってございます。3項保育園・幼稚園費、1目保育園・幼稚園費でございます。桃が丘保育園仮園舎及び学童クラブ代替施設整備に関する経費の追加計上がこの内容に含まれているものでございます。ここのページには記載がございませんが、本郷保育園仮設園舎の設置に関しての経費の追加計上がございます。
 これらはともに債務負担行為を伴うものでございますので、大変恐縮ですが、また債務負担行為調書、136ページをお開きいただきたいと思います。こちらで御説明をさせていただきたいと思います。上から2段目でございますが、本郷保育園仮設園舎の設置の債務負担行為の内容をお示しをさせていただいております。施設使用中止が決定しております本郷保育園の仮設園舎を早急に設置するため、説明の欄をごらんいただきたいと思いますが、総事業費6,200万円で、平成19年度の計上額はゼロ円という内容の債務負担行為でございます。年度といたしましては、20年度、21年度債務負担行為として計上をさせていただくものでございます。
 続きまして、債務負担行為調書の3段目になってございますが、桃が丘保育園仮園舎及び学童クラブ代替施設整備の債務負担行為の内容でございます。桃丘小学校跡施設に、説明の欄をごらんいただきたいと思いますが、工事総額6,336万8,000円で整備をいたします。工事を19年度及び20年度の2年度にわたり行うために、19年度に2,530万を追加計上し、20年度を債務負担行為として3,806万8,000円を計上させていただくものでございます。
 大変恐縮ですが、また90ページ、91ページへお戻りいただきたいと思います。4項子ども育成費、2目地域子ども施設運営費でございます。学童クラブ運営で任期付短時間勤務職員の採用による臨時職員の賃金の不用額が見込まれましたので、この減ということで4,575万6,000円を減額をいたします。
 それから、平成20年度の4月開設予定の2カ所の民間学童クラブの施設整備費の補助ということで、1,460万円を追加計上させていただく内容になっているものでございます。
 92ページ、93ページをお開きいただきたいと思います。ここからは5款保健福祉費の内容になってございます。1項保健予防費、2目結核予防費でございます。生活保護受給者の入院者増による結核医療費1,243万6,000円の増額をお願いするものでございます。
 94ページ、95ページをお開きいただきたいと思います。3項健康・高齢費、3目区民健診費でございます。乳がん、子宮がん検診の当初計上見込み差による3,904万5,000円の減額でございます。
 続きまして、98ページと99ページをお開きいただきたいと思います。6項障害福祉費でございます。2目障害者福祉事業費でございますが、制度変更により生活保護受給者の人工透析者の給付を更生医療給付から行うことになりましたが、この給付件数の増がありまして、7,983万円の増額となります。それから、補装具・日常生活用具等給付は当初計上との見込み差で、1,006万5,000円の減額というものになってございます。
 3目障害福祉サービス費でございますが、障害者自立支援法による新体系に移行した施設が増加したことによる介護給付・訓練等給付の8,530万5,000円の増額と、旧法の身体障害者施設支援の5,140万4,000円の減額、及び知的障害者施設支援の1億759万9,000円の減額の内容になってございます。続きまして、移動支援についてでございますが、利用者の見込み差による821万6,000円の増額でございます。
 次に、100ページと101ページをお開きください。5目障害者施設費、それから続きまして6目障害者福祉会館費、続きまして7目就労施設費についてでございますが、額の増減はございませんが、都支出金の交付及び障害福祉サービス利用者の民営施設への移行等による諸収入の減に伴う財源更正を行っているものでございます。
 続きまして、102ページ、103ページをお開きください。7項生活援護費でございます。1目生活保護費の当初見込み差6,471万円の減額でございます。
 続きまして、104ページ、105ページをお開きください。8項保険医療費でございます。2目後期高齢者医療費では、後期高齢者医療制度施行準備のためのシステムの開発等の当初見込み差が発生しております。5,432万9,000円の減額のほか、国庫支出金の新規交付に伴う財源更正をさせていただくものでございます。
 次に、一般会計から国民健康保険事業、老人保健医療、介護保険の各特別会計の繰出金の増減の内容がございます。国民健康保険事業、老人保健医療につきましては、この同じ104ページ、105ページに記載がございます。介護保険につきましては、次のページ、106ページと107ページに記載がございます。
 まず3目国民健康保険事業特別会計繰出金でございますが、国民健康保険事業特別会計の補正の内容に伴いまして、4億7,144万円を追加計上をお願いするものでございます。4目老人保健医療特別会計繰出金は、老人保健医療特別会計の補正に伴いまして、1,416万2,000円を減額をさせていただく内容になってございます。
 先ほど見ていただきました106ページ、107ページ、介護保険特別会計の繰出金でございますが、同じく介護保険特別会計の補正の内容に伴いまして、5,549万1,000円の減額補正をするものでございます。
 以上が5款保健福祉費の内容でございます。
 続きまして、110ページ、111ページをお開きください。ここからは6款都市整備費の内容の御説明でございます。1項都市計画費、3目都市施設費でございますが、東中野駅軌道上空空間の基本設計未着手に伴いまして、区負担相当額1,750万円を減額をいたします。
 114ページと115ページをお開きください。3項公園・道路費、2目道路保守整備費でございますが、警察大学校跡地都市計画道路の実施設計未着手に伴いまして、3,150万円を減額をいたします。
 続きまして、116ページ、117ページをお開きください。5項住宅費、2目住宅運営費でございますが、区営住宅管理運営委託費の当初見込み差によりまして、1,300万円を減額するものでございます。
 続いて、118ページ、119ページをお開きいただきたいと思います。7項拠点まちづくり費、1目中野駅周辺整備費でございます。警察大学校跡地整備における都市計画道路及び都市計画公園用地取得費を45億9,936万円増額をお願いするものでございます。歳入のところで御説明をいたしましたように、補正予算の特定財源として、まちづくり交付金を18億3,974万4,000円、都市計画交付金を11億7,499万8,000円、起債を20億7,000万円それぞれ増額するほか、まちづくり基金繰入金、予定しておりましたが、これを4億8,500万円全額を減額をいたす内容になっているものでございます。
 以上が6款都市整備費の内容でございます。
 続きまして、7款教育費でございます。120ページ、121ページをお開きいただきたいと思います。1項学校教育費、4目教育機会費でございます。桃花小学校体育館改築に伴う特別支援学級仮学級整備につきましては、債務負担行為を伴うものでございますので、大変恐縮ですが、再び債務負担行為調書、136ページ、137ページをお開きいただきたいと思います。債務負担行為調書の一番下の欄をごらんいただきたいと思います。説明の欄をごらんいただきたいと思います。総工事費5,986万1,000円で、2年度にわたり桃丘小学校跡施設に仮学級を整備する内容になっているものでございます。
 続きまして、大変恐縮ですが、124ページ、125ページにお戻りいただきたいと思います。3項教育経営費、2目教育改革費でございます。学校再編に伴う施設整備工事費の契約落差4,209万2,000円を減額するほか、国庫支出金の増額及び特別区債の減額、基金繰り入れの減額に伴う財源更正を行う内容になっているものでございます。
 続きまして、5目学校施設費でございますが、小学校、中学校いずれも中野区区有施設耐震改修計画に基づきまして、平成19年度はC、Dランクの施設につきまして、耐震改修工事設計委託を行うことになったため、不要となった経費2億4,359万5,000円を減額をするものでございます。
 以上が7款教育費の内容でございます。
 続きまして、126ページ、127ページをお開きいただきたいと思います。8款公債費でございます。1項公債費、4目一時借入金利子では、4,151万7,000円を減額いたします。
 続きまして、128ページ、129ページをお開きください。9款諸支出金、1項積立金でございます。1目財政調整基金につきましては23億8,558万9,000円を、2目減債基金につきましては2,965万3,000円を追加で積み立てるほか、3目特定目的基金につきましては10億5,480万5,000円を追加で積み立てるものでございます。なお、特定目的基金の積み立ての内容は説明欄のほうを御参照いただきたいというふうに思います。
 134ページ、135ページへお進みいただきたいと思います。繰越明許費調書でございます。都市施設の事業である野方駅駅舎実施設計補助については、平成19年度内に終了する見込みがないため、500万円の繰越をお願いするものでございます。
 136ページと137ページは、既にそれぞれの款ごとの歳出のところで御参照をいただきましたので、省略をさせていただきます。
 138ページ、139ページをごらんいただきたいと思います。特別区債現在高調書でございます。今回の補正予算で教育債を当初計上3億円全額減額するとともに、警察大学校跡地整備の用地取得のため、都市整備債を20億7,000万増額をいたしまして、都市整備債は合計で59億5,500万円というふうにいたしました。全体の合計額残高でございますが、139ページの右の一番下の欄でございます。465億6,768万3,000円が19年度末の起債の残高の見込みになっているものでございます。
 説明が大変長くなって申しわけございませんが、続きまして、各特別会計の御説明をさせていただきます。
 国民健康保険事業特別会計につきましては、141ページからの補正予算説明書で御説明をさせていただきます。補正予算は第1次ということになります。
 142ページ、143ページをお開きください。ここの歳入歳出予算事項別明細書の総括表をごらんいただきたいというふうに思います。歳入歳出それぞれ7億3,604万8,000円を減額するものでございます。これによりまして、補正後の予算額は323億395万2,000円になります。
 142ページの歳入のところをごらんいただきたいと思います。歳入につきましては、この総括表で御説明をさせていただきます。
 歳入9款あるうち、減額補正するものが国民健康保険料以下5項目、増額補正するものが2項目ございます。
 減額するものですが、1款国民健康保険料を調定額及び収入率の見込み差により、4億3,407万4,000円減額をいたします。3款国庫支出金を1億4,524万2,000円減額をいたします。4款療養給付費等交付金を4億8,365万5,000円減額いたします。5款都支出金を7,819万2,000円減額をいたします。6款共同事業交付金を2億9,595万2,000円減額いたすものでございます。
 一方、増額するものですが、7款繰入金を保険料収入額の減などに伴い、一般会計からの繰り入れを4億7,144万円増額をいたします。8款繰越金は2億2,962万7,000円増額をいたします。
 144ページから161ページまで、この歳入の内容の説明の記載がございますので、これにつきましては後ほど御確認をいただきたいというふうに思います。
 次に、歳出でございます。162ページ、163ページをお開きください。2款国保給付費、1目療養諸費でございますが、4億1,580万6,000円減額をいたします。退職被保険者等療養給付費の減額によるものでございます。
 続きまして、164ページ、165ページをお開きください。3款老人保健拠出金でございます。老人保健医療費拠出金を6,909万4,000円増額するものでございます。
 続きまして、166ページ、167ページをお開きください。4款介護納付金でございます。介護納付金を1億3,720万4,000円減額をするものでございます。
 168ページ、169ページをお開きいただきたいと思います。5款共同事業拠出金でございますが、高額医療費拠出金を3,556万8,000円減額、保険財政共同安定化事業拠出金を2億7,781万9,000円減額するものでございます。
 170ページ、171ページをお開きください。7款諸支出金でございます。国・都への返還金等のため、1目の一般被保険者保険料還付金等を6,125万5,000円増額させていただくものでございます。
 以上が国民健康保険特別会計についての内容でございます。
 続きまして、老人保健医療特別会計について御説明をいたします。173ページ以下の補正予算説明書により御説明をさせていただきます。
 174ページ、175ページをお開きをいただきたいと思います。こちらの総括表でごらんをいただきたいと思いますが、まず歳入歳出につきまして、それぞれ2億4,644万6,000円を減額する内容になっているものでございます。これによりまして、補正後の予算額でございますが、227億8,955万4,000円になってございます。
 174ページの歳入の欄をごらんいただきたいと思いますが、歳入につきましては、この総括表で御説明を引き続きさせていただきます。
 歳入6款のうち減額補正するものが、支払基金交付金以下4項目、増額補正するものが1項目となってございます。
 まず減額するものでございますが、1款支払基金交付金を2億4,116万1,000円減額いたします。2款国庫支出金を5,666万円減額、3款都支出金を1,416万5,000円減額、4款繰入金を1,416万2,000円減額をいたします。減額の主な理由は、歳出の老人医療給付費の減額によるものでございます。
 一方、増額するものですが、5款繰越金を7,970万2,000円増額をいたします。この歳入の内容、同じく176ページから185ページまで説明の記載がございますので、後ほど御確認をいただきたいというふうに思います。
 次に、歳出でございます。186ページと187ページをお開きをいただきたいと思います。1款医療諸費でございます。1目医療給付費を受給者数の減によりまして、2億728万8,000円減額するものでございます。
 188ページ、189ページをお開きいただきたいと思います。2款諸支出金でございます。1目償還金を3,915万8,000円減額をいたします。18年度の都支出金の超過交付に伴う返還金の減額によるものでございます。
 以上が老人保健特別会計の内容でございます。
 続きまして、介護保険特別会計についての御説明に移らせていただきます。191ページ以下の補正予算説明書により御説明をいたします。補正予算につきましては第1次というふうになります。
 192ページ、193ページの総括表をごらんをいただきたいと思います。歳入歳出それぞれ2億1,451万7,000円を減額する内容になっているものでございます。これによりまして、補正後の予算額は159億5,148万3,000円になります。
 引き続き、192ページの歳入の欄で御説明をさせていただきます。
 歳入の9款のうち減額補正するものが国庫支出金以下4項目、増額補正するものが2項目となってございます。
 減額するものですが、3款国庫支出金を1億6,885万5,000円減額、4款支払基金交付金を2億1,701万9,000円減額、5款都支出金を7,151万5,000円減額、7款繰入金を5,549万1,000円減額をいたします。減額の主な理由は、歳出の給付費の減額によるものでございます。
 一方、増額するものでございますが、6款財産収入を560万4,000円、8款繰越金を2億9,275万9,000円増額をいたします。同じく歳入につきましては、194ページから207ページまで説明の記載がございますので、後ほど御確認をいただきたいというふうに思います。
 次に、歳出の説明でございます。208ページ、209ページをお開きをいただきたいと思います。208ページ、209ページでございます。2款保険給付費でございます。1目保険給付費の減によりまして、7億6,753万5,000円減額をするものでございます。
 210ページ、211ページをお開きください。5款基金積立金でございます。1目介護給付費準備基金積立金を2億2,915万7,000円増額をいたします。
 続きまして、212ページ、213ページをお開きをいただきたいと思います。6款諸支出金、1目第1号被保険者保険料還付金等につきましては、2億5,065万4,000円増額をするものでございます。
 214ページ、215ページをお開きをください。同じく6款諸支出金、2項繰出金でございますが、この繰出金につきましては、一般会計からの繰出金を7,320万7,000円追加するものでございます。計上をさせていただくものでございます。
 以上が介護保険特別会計の内容でございます。
 以上、大変雑駁ではございましたが、第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算、第2号議案、平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算、第3号議案、平成19年度中野区老人保健医療特別会計補正予算、第4号議案、平成19年度中野区介護保険特別会計補正予算の計4議案につきまして、提案理由の補足説明とさせていただきます。よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
委員長
 それでは、本件に対する質疑を行います。質疑ありませんか。

 長沢委員
 先にちょっとわからないので教えていただきます。136、137の債務負担行為なんですが、その一つの本郷保育園の仮設園舎の設置です。債務負担行為ということで計上されているんですが、19年度、つまり今年度にリース契約を行うため、こういう負担行為が必要なんだということですが、実際にお金、要するにその予算的な計上としては今年度はかからずに、来年度、20年度にかかるという、そういうあらわし方だと思います。こういうことというのは、要するに契約との関係においてはよくあることなんでしょうかね。
長田計画財務担当課長
 委員御指摘のとおり、予算上の位置付けがありませんと、支出負担行為、契約ができませんので、そういう意味で今回珍しい形ではございますが、初年度ゼロ円の債務負担行為というふうにさせていただいたものでございます。
長沢委員
 逆に言うと、こういう形をとらないと、今回こういう事業としては執行ができないということになるんですか。
長田計画財務担当課長
 この本郷保育園の園舎につきましては、耐震上の問題がございましたので、できるだけ早く仮設の園舎を設置するという緊急の必要性がございました。そういう意味で債務負担行為をとらせていただいて、できるだけ早く仮設の園舎を手当てをしたい。そういうところからこういう内容にさせていただいたものでございます。
長沢委員
 ありがとうございます。それで、全体にかかわることなんですが、再調整ということでは制約というか、新たな事業を行うというか、そういったことはなかなか難しいことだというふうには理解しています。今回、財源更正でありますとかね。それは一つあると思います。あと、見込み差ということで増額があったり、減額があったりという、そういったことが専らあるんですが、特に減額ということでいいますと、これは何らかの基準というんでしょうか、そういったものが明確なものというのが何かあるんでしょうか。
 つまり、決算のときだったでしょうか。ちょっと議論もあったかと思うんですが、決算においてこういう執行率でした。したがって、中には執行率が余りよろしくないというか、低くて不用額になるというような形があると。こういう場合でも、ある時点において執行は、これではこれだけのお金が、言ってみれば見込み差としてはある。だから、最終的な補正においてこういう減額を行う。こういうのは何か法的な制度的なものとして何らかあるのか。それとも区の方針として、こういったものについては言ってみれば補正として減額をしていきましょうと。こういったものが何かあるんでしょうか。そこを教えてほしい。
長田計画財務担当課長
 何か制度的な決めがあるかというお尋ねですが、それはないというふうに認識してございます。中野区の方針としては、もちろん予算編成時にはできるだけ情報を収集し、国その他の補助制度なども詳細に調べて、必要な財源を確保していくということで予算編成に臨むわけですが、実際に執行していく段階で、幾つかの項目で御説明させていただきましたように見込み差というような状況が出てきてしまっております。そういう状況を把握をしまして、決算見込みを立てながら予算の管理をしているものでございますので、19年度末の段階で事業の進捗状況を目当てをつけまして、あるべく予算の形にしていくという意味でこういった減額補正。それから、委員の御指摘の中にもありましたが、今まで予定していなかった特定財源がとれるようになったというようなことで、一般財源等を差しかえていくというような、そういう努力をして、あるべき予算の姿を追求していこうと。そういう区の方針として今回補正予算をお願いしていくものでございます。
長沢委員
 わかりました。じゃあ、ちょっと歳入のほうから聞きます。30、31ページの特別区民税ですが、調定額の増になっております。現年課税分が5億900万余ということかと思います。それで、納税義務者も2,893人でしょうか。2,893人がふえているということですが、この調定額がふえた専らの理由というのは、こうした納税義務者がふえたということなんでしょうか。そうであればそうということでいいんですが、それ以外にこの現年課税分の増額になった理由を伺いたいんですが、いかがですか。
中井税務担当課長
 これは、納税義務者につきましては雇用環境の改善というようなところで増加が見込まれた内容でございます。また、譲渡所得による分離課税分の調定も増加をしているといった内容でございます。
長沢委員
 雇用環境が改善をされたということで、義務者の数はふえたということで、あと分離課税ですかね。それが幾らなのか、ちょっと教えていただきたいんですが。それが一つです。この年度自身も定率減税が廃止ということになりました。また、税源移譲ということでフラット化という形でもなったというふうに思います。その額が、フラット化では5億3,000万だったでしょうか。定率減税の廃止によって10億ということで、この年の年度当初のところから早くも20億ぐらいですね、昨年度と比べても歳入として見込んでいたという予算だったというふうに思っています。これで、ここに出てきている5億900万余というのは、そうした増税、いわゆる制度の改正によったものとしての見込みとして出ているものがあったら、それもあわせて紹介していただきたいんですが、いかがですか。
中井税務担当課長
 納税義務者の増につきましての金額でございますが、約4億3,400万円余でございます。それから、譲渡所得につきましては2億6,700万円余ということでございます。両方合わせて約7億ということになります。あと、税源移譲の関係でありますけれども、こちらの関係につきましては、やはり収入率の低下等々もありますが、税源移譲によりまして、調定額を約5億2,000万円ほど増があるのではないかということで見込んではいたんですが、最終的に実質の収入額の税源移譲による金額の増につきましては、3億6,400万円といったところを見込んでいるところでございます。
長沢委員
 126、127の公債費の一時借入金の利子、これが減額という形になっています。この予算としてこれを見込んだ理由ですね。それが不用になった理由ということではお答えいただきたいんですが、いかがでしょうか。
相澤経営分析・公会計改革担当課長
 これにつきましては、19年度予算で一時借入金の最高限度額を予算で決めているわけです。100億円。それに対して一定の利率を見込んでいるということで、19年度中は一時借入金の予定がないというようなことで、最終補正でいつもこのように減額をしているということでございます。
長沢委員
 それと、118、119の都市整備の、所管のところで詳しいあれはやられているんだと思っているんですが、今回これが、そういう意味では増額としては非常に大きい部分だというふうに思っています。約46億でしょうか。46億の補正ということになりますけども、もともと当初89億ですか、という形がこのような大きく、全体として費用としては大きくなったということになりますが、この理由というのは何なんでしょうか。
長田計画財務担当課長
 19年度に用地を取得するということで国と交渉を重ねてまいりました。土地の取得時における鑑定評価といったものが、土地の高騰に伴って19年度予算当初見込んだものよりも上がったということでございます。
長沢委員
 そういう意味では、1.5倍ぐらいに上がっているというふうになるわけですが、その土地の上がったという、上がる、あるいはそれ自身の見込みとしては、区としてはどのように考えられていたんでしょうか。
長田計画財務担当課長
 こういう例を見ないような大きな用地の取得ということでございます。中野区としてはもちろん予算を編成するときに見積もりをする努力をしてまいったわけですが、できるだけその方法としては近傍の取引事例などを参考にして見積もりを立てるということでございますが、こういった極めて例外的な大規模な敷地内での取引ということについては、直接参考になるような事例が直接は見当たらなかった。私どもとしては隣接地の警察病院の建設用地の取引額を参考に当初予算を見立ててまいったと。そういう次第でございます。
長沢委員
 これは結局、東京警察病院は一番最初にあそこを取得をしたということになりますね。跡地としては。杉並なんかでも結局そこは上がったということは、情報としては得られていたんではないかと思っているんですが、その点はいかがですか。
長田計画財務担当課長
 私どもとしては、警察病院の取引事例を参考にすることが妥当であろうというふうに判断を当時いたしました。
長沢委員
 国との交渉がどういったものかというのは詳細はわかりませんが、例えばあそこが言ってみれば区としては公園、道路を設置するという、そこの道路についても開発者負担だということはずっと言い続けてきたわけですが、あそこを民間に、要するに土地の取得をしてもらうとすると。言ってみれば、駅前の大きな、それこそ大きな大規模な開発になるわけですが、そういったことがこうした土地の高騰を招いたといった事態になったんではないかというふうにも思うんですが、その辺についてはいかがですか。どのようにお考えですか。
長田計画財務担当課長
 土地の評価というのは、国の財産を区が買わせていただくわけですから、適正な評価額を提示をして、交渉して、成約を見るという努力を双方しなければなりませんので、理論に基づいた鑑定評価といったものによって売り渡しの契約が行われるべきものだというふうに考えてございます。
 それから、大規模な開発といったことについては、これはもう中野区の将来構想の中で、中野のまちづくりの全体の活性化をもたらすためのいわばキーになるような、そういう拠点の開発でございます。区の方針としてはこれを進めていくべきだと考えてございます。
長沢委員
 ここのところは最後にしますけど、繰入金は、当初予定していた4億8,500万は、これは減額にしています。繰り入れしないということですね。片方で、御説明いただいたので、ここのところだけ聞きますけど、区債を20億7,000万発行するということですね。そういう意味では、いわゆる特別区債のところでも御説明いただきましたけど、このことが非常に全体の区債の残高ですね。これを引き上げることになっていると思っていますが、この辺についてはどのように御認識されているんですか。
長田計画財務担当課長
 財源の内訳を中野区の一般財源に負担をかけない形で特定財源を確保するということを基本姿勢に今回の補正予算も御提案をさせていただきました。そのうちの起債でございますが、これは都区財政調整制度の中で財産費として見てもらうという、算定されるということがございますので、見立ての起債額そのものが中野区の財政に大きな影響を与えるというふうには考えてございません。
長沢委員
 財調のところで見てもらうという話だと思うんです。何年間だという限りがあるかと思っていますが、これは全額見るという話になるのか。財調制度そのものについては、結局それが東京都との垂直じゃなくて、今度水平との関係においては、これは中野区としてそっくりそのまま入るというようなことで見てよろしいんですか。
長田計画財務担当課長
 財調制度の中で、財産費についての割り当てというのが項目としてはっきり確立してございます。これの歳入というのは見込めるものというふうに考えてございます。
長沢委員
 直接これに出ていないものなんですが、年度当初のところにおいては、財政運営の考え方も新しく改訂版が出されましたけども、その前の財政運営の考え方において、19年度においてまちづくりの基金において40億、これは開発者からの負担ということで計上されています。これ自身は予算のところには何ら示されていなかったわけですけども、今回の新しい財政運営の考え方の改訂版が出て、これが20年度のところにそのまま横滑りしたような形で入っていく。そもそもこれ自身を当てにしているということは、19年度はこれは来ない。しかしながら、20年度においては来ると。これ自身はどういうふうになっているのか。また、その根拠をお示しいただければと思うんですけれども。
長田計画財務担当課長
 私ども、開発者協力金40億円というのは必要な基金の原資になるものというふうに見込んでございます。委員御指摘のとおり、今回、さきの総務委員会でも御報告させていただきました中で、基金計画の中にきちんとその位置付けはとっているものでございます。
長沢委員
 質問としては最後にします。基金のほうになりますが、今回のこの最終補正による積み立てによって残高は幾らになりますか。
長田計画財務担当課長
 すべての合計のということでございますね。19年度の年度末の基金の見込みでございますが、363億円余でございます。
長沢委員
 363億円余という、この金額は過去に中野区としてこれだけの基金の積立額になったことはございますか。
長田計画財務担当課長
 近年はないというふうに考えております。
飯島委員
 さて、あんまり長いのもあれですけど。そもそもこの最終補正とは言いませんけども、第5次補正ですが、要するに特別区交付金の増ね。片や入りとしてはですね。それから、出としては都市整備費にかかわる増、これが大きなことなんでしょう。一部教育費その他で減額が大きなものがあったわけですけども、特別区交付金の入りの増というのは、それはそれであるんですね。ただ問題はやっぱり財産取得、特に警大の道路用地の取得は、もちろん鑑定評価があっての話だから、それは鑑定評価があっての話なんでしょうけども、当初の予算のほぼ倍近い、そういうことですよね。これはやっぱり考えなきゃいけないことがあって、用地取得にかかわる障害というのが、さまざまな皆さんの御意見等々があって、さまざまな紆余曲折があったりしたんですけども、しかし、もう少し早くできたんじゃないのかなということはないんですか。やっぱりこれはやむを得ない仕儀があって、こういう時期の取得になった。こう執行側としてはお考えなんですか。
長田計画財務担当課長
 用地の取得、それから、その次に展開します防災公園、それから都市計画道路の築造ということがございます。区の責任でやっていく部分がございます。それに向けてのステップということで、国と鋭意交渉をしてきた結果、今日に至ったというふうに認識しております。
飯島委員
 しかし、これ、どこかでもう少し早く決断していれば、全然安くて済んだんじゃないのという思いはあるし、我々としてもさまざまな経緯はあったわけですよね。だけど、100本以上にわたる陳情の処理もちゃんとして、それなりの考え方の整理もして進めてきたと。その間にやらなきゃならないことについて議会側からの御指摘、私も含めてさせていただいた。本来やらなきゃならないことはありますよと。やらなきゃいけないことがありますよと言っているのに、なかなかそんなことはないですと。例えば都市マスなんか、きれいにしなかったらどうにもなりませんよと。そういうお話も何回かしましたが、いや、現行でいけるんだと。最後の段階になったら、そうはいきませんと。ちゃんとしなきゃいけませんからということで、行政の責任において一部文言の修正を行って、物事が進むというようなことで、その間、本来示されたスケジュールからすると、もう1年とは言わないけど、かなりの期間、早目に立ち上がって、物ができていたようなこともあったんじゃないのかなと。だから、そういう意味では、財源的にある意味担保はありますからということで事は済まないんじゃないのというようなことについては何ら、みずからの顔をつるっとなでて、こういうことなんですからということにはなかなかね。あなたに申し上げたってしようがないこともあるんですけども、しかし、財政方としては、どの段階でどう対応しなきゃいけないか。しかも、現実に実際に払い下げの事例があって、このままいくと用地費についてはかなり考えなきゃならないかもしれないということがどこかで見通せたりなんかしたときがあったと思うんですけども、この辺の意思決定がちょっと遅かったんじゃないのかなと。そういう反省はないんですか。
長田計画財務担当課長
 まちづくりを含めて中野区の活性化をもたらすために投資的経費を費やしていかなければならない事業が幾つもございます。そういう意味では、財政運営の考え方、平成19年1月、それからまた改定版を20年の1月というふうにお示しをさせていただいて、中・長期的な見通しを持った中でコントロールをしていくという基本的な認識、財務規律をただしていくということはございます。その中で個別の課題としては鋭意関係者として努力をしてきた結果だというふうに認識をしてございます。
飯島委員
 財務規律。中野区は財務規律と言っているんですね、財政規律というのは。そのことについてはまた機会を改めてお伺いします。だから、きょうはそんな言いませんけど。しかし、補正の内容として考えてみると、どうなんでしょうかと思わざるを得ないようなことがあって、本来もうやらなきゃいけないことが債務負担がついたり、繰越明許になってみたり。その事業をやるということに関して言えば、やっぱり僕は非常に平成19年度、本年度、あるいは前年度からの流れもありますけども、ちょっとどうなんだろうなと。予算による統制、執行管理、こういうことに関してはいささか問題を感じるんじゃないのかなと思わざるを得ないんですけども、財政方としてはいかがですか。
長田計画財務担当課長
 今回、一般会計につきましては第5次補正ということになりました。それまでの補正の予算の審議のたびにも、委員会からも御指摘をいただいたことは十分認識をしているものでございます。予算編成の過程の中でもきちんと議論をし、事業計画を精査をして、かつ執行管理もしていかなければならない。このことについては繰り返し庁内にも徹底をしてまいりたいと考えてございます。
飯島委員
 担当の副区長さんもいらっしゃいますから伺いますけども、都市整備費関係の未着手による何とかとかいうのが非常に多い。既にわかっていて。でも何か、特に野方の関係なんか僕が伺うのはちょっとあれですけども、こういうのってわかっていて、三セクもつくって、補助金の受け皿を用意して、なおかつ仕事はこの次ねというようなこととか、東中野駅の云々かんぬんも、基本設計未着手だから、JRにかかわる負担金は出さなきゃ、負担金ですからね。どうなのと思ったりしますが、しかし、これだってどうなのかな。いろいろあるわけですけど、これはちょっとどうなんですか。下手すると、道路用地は確保するための財源をつけましたよと。でも、何かその先のことがなかなか詰まりませんねとか、いろんなこともこのかいわいの、駅周辺のかいわいのこととかも、西武線なんかいろんなことが出てくる中で、戦線は広げたけど、人にかかわるロジスティクスというか、あるいは資金の、お金もこちらでいろいろ組み立てて、予算、財源上のことを組み立てたけど、結局執行に至りませんでしたというようなことが続いていくとなると、まちづくりですから、これは余りゆっくり考えていていいのというわけにはいかない。そういう心配もあるんじゃないのかなと思うんだけど、現実にこの平成19年度、予算の統制と執行に関していえば、少し考えなきゃいけないことはあるんじゃないのかなと思うんですが、どうですか。
西岡副区長
 全体として見たときに、委員御指摘のような点があったかということは重々反省していかないといけないところは反省していきたいと思います。ただいま御指摘のあった個別の点につきましては、おのおの個々には合理的な事情もありました。まず警大跡地の用地の取得につきましては、防災公園の1ヘクタール以上について、都の財調対応になったのがたしか今年度からでございまして、これは先年度、18年度以前の予算立てにしますと、区の持ち出しは大変大きくなったということからいいますと、今年度内の処理ということで当初予算を立てたということは時期的には大変合理的なセットになっていたんではないかと思います。
 結果、当初予算と最終補正額で取得した金額とが大幅に増額になったという点につきましては、当初予算の根拠としました警察病院の取得の実績が2年前の数字を使いましたので、その後、東京の経済動向の変化もございまして、全体に地価が上がったということがあります。当初の予定では50万弱で見込んでいたものが、最終的には75ないしは77万という金額になったわけでございますけども、実勢地価が上がったということは、すなわち経済の動向によって金額が上がったということですので、それ自体は他方でいいますと、都からの特別交付金が増額になっているという点で、収入面でもプラスになっておりますから、一概に支出面だけをとらえてマイナスだったということではないのではないかと思います。プラスとマイナス相バランスしているというふうに思います。
 それから、第三セクで行わせている設計費が繰り越しになったという点でございますけども、これは、基本設計段階ではエスカレーターの上り下りを並行して考えていたわけですけども、現地に入ってみますと、交通量、人員の乗りおりの数と、それから実際の動線計画を綿密に行ってみますと、並行の乗りおりでは乗降客に危険が出るということから、それを縦方向にずらしたということで大幅な見直しを生じたがために、年度内での実施設計が間に合わなかったということでございます。設計自体は着実に進んでおりまして、結果的に成果物が年度内に上がらなかったがために、支払い時期を来年度に繰り延べたということでございます。そういったことは実際の現地対応で起きてくることはやむを得ないことだというふうに思います。
 次に、東中野駅の設計費が最終的に今年度内で使えなかったという点でございます。これはJRとの協議のおくれに伴うものでございました。私どもとしては、せっかくデッキを張って東中野駅の表玄関をつくるわけですから、JRにも協力を求めながら、よりよいものを目指したわけでございますけども、JR、いろいろ現地の床単価等を計算してみると、現段階で今回デッキを張る上にビルを建てるか建てないかというところで随分考えるところがおありになったようでございまして、いまだにまだ結論が得られていない。私どもとしてはなるべく東中野の表玄関にふさわしいもの、将来にわたって地域の方々が心のよりどころになるものをというふうに願っておりまして、そういった点で粘り強い交渉を続けた結果、今回のような事態に至ったということでございます。ではありますけども、総体で見たときに、余りにそういった事例が多くなっていないかということについては、十分注意していきたいというふうに考えております。
飯島委員
 それぞれに理由はあって、よりよいものを目指して取り組んでいるんだと思う。それはそれでわかりますよ。だけど、じゃあ、財源上の裏打ちがあるから。つまり、行って来いで入りでバランスがとれているから、それはどうなんだという、それは議論としては、やっている人はそうかもしれませんけれども、財政方の立場から考えれば、そんな財源のそういうものがあれば、幾らでも高くなってもいいんですかと。そういう問題はない。もし仮にこれが財源の裏がついていないとしたら、その行政の決断のおくれによって1.8倍から1.9倍程度の増になるというんだったら、これはもう財政上の問題として買えないことだって出てきてしまう。場合によっては。だから、それはちょっといささか違う。今度の場合は、そういう意味では裏もあるから、要するにそれにかかる費用に関してはそのうちのいわゆる10分の幾つ、あるいは何分の幾つということがあるからいいんでしょうけども、そうじゃなかったら、これはえらいことになりますよね。
 それから、現地で実際にやってみたらどうのこうのって。それは最初の基本設計の際の、あるいはこういうものをつくる際の余りにもこの経験とかスキルのなさを示しているものであって、動線計画いっぱいありますよ。事例、そんなの。研究不足じゃないですかと言われても、やっぱりちょっとこれは抗弁できないなと。
 それから、東中野のことに関していえば、いまだにどうなるか最終的な姿がよくわからないと。ビルが建つのか建たないのかとかと言われても、駅広なので本来は、どこまで物がどうといったら、大分今まで示していただいた絵姿と違うことになるかもしれないなというようなことになってくると、事はそもそもがスタートがかけられていないなとか、いろいろ思っちゃうんですけどもね。いずれにしても、よりよいものを目指したいんだと。それは当然だけど、どこかで結論を出さなきゃいけないわけですから、さまざまな条件を考えて、ぜひきちっとした形でこれからもおやりになっていただければと思います。
 もう1点、後期高齢医療制度の試行準備で5,400万ほど安くなりましたというんだけど、これは具体的にどういうことですか。
長田計画財務担当課長
 19年度の当初予算を立てたときには、国からの示されたシステムの開発の仕様といったものがまだ明確になっていなかったわけでございます。年度に入りましてから、国から示された仕様が明らかになってまいりまして、それによると当初見込んだよりも事業費は極めて少なく済んだと。そういう内容でございます。
飯島委員
 国の示す時期が遅いからそういうことになるんだと。悪いのは厚労省だなと。そういうことですかね。それに近い話でしょう。お答えはね。
 それでもう一つ、国保、国民健康保険事業特別会計繰出金というのが4億7,000万ほどふえています。全体としては、国保会計ってどうなのと。減も多いんですが、これ、どうしてもこういう格好にならざるを得ない話。ほかの特別会計は繰出金は減になっているんですね。ここだけちょっとふえているんですが、これはどういうことでしょう。
長田計画財務担当課長
 失礼いたしました。国民健康保険につきましては、国民健康保険料そのものが主たる内容になってございます。この医療費の給付に対する支出に対する歳入としての国民健康保険料の収入が十分に上がらなかったという、ここの足らず米の部分を一般会計のほうから繰り出さざるを得ない。そういう構造になっているものでございます。
飯島委員
 ですから、補正で減額をしている分は分としてありながら、おおむね保険料の4億3,000万余に対して2億7,000万の繰入金でバランスをとる。つまり、この国民健康保険、国保の特別会計は、保険料収入が上がらない。それに応じて一般会計から補てんしたんですと。そんなのはどんどん補てんしちゃうんですよと。だとすると、これは、じゃあどうなんですかと。当初想定していた保険料の収入に追いつかなければ、それはまたさらに繰入金で一般会計から入れなければなりません。場合によっては、区民の皆さんの中には二重に繰入金によって国保にかかわる負担をしているような人だって出てきちゃう。自分の保険は自分の保険で、サラリーマンはどこかでやっているでしょうと。国民健康保険のいわゆる国保料の足らず米の分を税で補てんする。これは基本的に一般会計から繰り入れるものはありますよね。いわゆる自治体が本来負担すべきもの。本来負担すべきもの以外の特に定めのない繰入金ということになりますか、これは。この補正は。
長田計画財務担当課長
 繰入金としては足らず米を補てんするという形でございます。
飯島委員
 そういう繰入金の規定ってどうなっていますか。本来だって負担すべき繰入金はあるわけじゃない。この繰入金は何ですかというときに、本来的にそういうことだとすると、これはなかなか大変なことだなと。じゃあ、国民健康保険料の毎年毎年の滞納についてはどうなっているんだと。そんな簡単な額じゃないでしょう。だから、そういうことも含めて、国保会計そのものは今後難しい問題を抱えていきますよね。後期高齢で保険料収入は場合によっては減少するかもしれない。だって対象者が移っちゃうわけですから。そういうようなことを考えると、国民健康保険特別会計って、この国保事業そのものも考えて、それなりの取り組みを、こういうことをまた進めていかなきゃ給付できなくなっちゃうわけだから、あるんでしょうけども、どこかでやっぱりちゃんと考えないといけない時期もそろそろ来ているのかなと。そうじゃないと、幾ら一生懸命行革に取り組んでも、繰出金が伸びて、それがどっこいどっこいになっているというのは、あなたたちがこの平成19年度につくった、そういう財政運営の考え方にそもそも示されたことなんでしょう。そういうことからすれば、こういうのが一体どういうことなのかという反省を持って説明がないと困るんですよ。そうじゃなくて、何かこういうことになりましたみたいに淡々とおっしゃっていただいても、なかなかこれは、ううんと思っちゃう部分があるので、ぜひその辺の認識もしっかりお持ちになって、取り組まれていかれてほしいなと、そう思っています。これはお答えをあえていただかなくても結構ですけど、ぜひそんなことも含めてこの最終補正、最終じゃないな。5次補正ね。場合によったらまたやるとかということになるかもしれませんから言いません、僕は。うっかり言って、最終じゃなかったなんて困るから。そういうことで、この姿を見てくると、それぞれ課題を、いわゆる補正予算で言うところの数字の表面の話だけじゃなくて、見えるものはあるなというふうに思いますので、ぜひ取り組みをよろしくお願いしたいと、これは要望です。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 特に他に質疑はございませんでしたら、この際申し上げます。補正予算に関係する委員会から申し送られた意見はありませんでした。質疑がなければ取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時48分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時50分)

 他に質疑はございますか。
山崎委員
 先ほどの飯島委員の2号議案の国民健康保険事業特別会計の繰出金の話ですが、元来よく言われるお話なんですが、特別会計そのものの財源については、半分は税金が入っていて、残りの半分については保険料方式ということになっているはずです。その保険料方式の一部が一部負担金という構成になっているはずなんですが、一般会計からの繰り出す仕組みは仕組みとして残念ながら仕方がないな、こう思いながらも、保険料方式という方式をこれはとっているわけですね。国庫が入っているわけですね。なおかつ、その保険料が満たないというところで、ある意味では一般会計から繰り出されるということになると、税が投入をされているということで、それで均衡がとれていると、こういうことに余りにもなりますと、これは保険料方式が成り立たないんではないかと。こういうような議論にもなりかねないかなと、こう思っているんです。保険料方式はこれ以上の繰出金の額、あるいはその額によってのパーセンテージになると、成り立たないんだというようなことが法律や、これは国民健康保険法という法律で成り立っているんだろうと思うけど、法律には規定されていないんでしょうか。幾らでも一般財源をつぎ込んで収納率が悪ければ、それでいいんだということであれば、今申し上げたように、しつこいけれども、保険料方式は破綻しているんです。結果としてはもう破綻しちゃっているんです。しかし、保険料方式をとるんだということにならないんじゃないのかなと思いますが、法律の解釈はいかがでしょうか。(「すみません。ちょっと調べさせていただきたいんですが」と呼ぶ者あり)
委員長
 委員会を暫時休憩します。

(午後3時53分)

委員長
 じゃ、委員会を再開します。

(午後3時53分)

石神副区長
 国民健康保険自身は保険料、保険税、どちらかをとって、全体、今、委員が最初に言われたような構成で成り立っているわけですが、保険料を支払う方、これは保険料でとっているところについては所得が2年前の所得になってしまうというようないろんな問題がありまして、それ自身を見直すということを現在進めております。これは旧ただし書きという扱いの仕方であるとか、そういう形で保険料を支払える能力を今の時点に持ってこない限りはなかなか難しいというのが一つはあって、見直しに今かかっているところ。また、国の制度自身も、後期高齢者の保険制度を設けるとか、そういうことで国民健康保険の中に所得の少ない人が多く入ってしまうような今の医療体系、医療保険体系を見直すというようなことをやっております。ただ、今、現在抱えている保険料に対する不足額をこの一般会計からの繰入金で賄うというのは、これは制度上認められている話で、どこまでというような話はありませんが、財政の運営の中で実際に都内の市町村の中でも赤字のまま繰り越しているところはあります。翌年度の。それは一般会計自身がもう繰り出せない状態。これは全国でも多い。そういう繰入金ができなくて、翌年度の保険料を使い込むというやり方をやっているところもあります。ただ、中野の場合には、現在は保険料収入が悪い部分については、財政運営上、それが繰り入れができるということからこういうやり方をやっていますが、この前の財政運営の考え方の中でも昨年のやつも出しておりますが、収納率をいかに上げていくかということで、それに対するいろんな取り組みをやっております。滞納に対する電話催告のあり方だとか、いろんな形での新たな保険料収入をとるための努力をしていますが、今のところなかなかそういう形にはなっていないということで、さらに収納率の向上に上げていかなければ、先ほどから言われているようにだんだん、現在は保険料の不足部分で入れているものは10億を超えるような形になってきてしまっているというようなことでありますと、だんだん負担が大きくなっていくということが現在の課題になっておりますし、これは財政運営の考え方の中でも出しておりますので、そういう中ではちゃんとしていきたいというふうに考えています。
山崎委員
 すみません。あんまりなじまないようであれなんですが、いわゆる責任収納率という一つの目安がありまして、それにできるだけ到達をするというのは第一次的な目標だと思います。それを乗り越えた後でも、責任収納率に達しているからいいんだということにはならないだろうということで、できるだけ100%に近い収納率を目指してやられるのは、それは制度としてそういう制度設計なんだろうけれども、責任収納率に満たない。あるいはかなり満たないと。満たないだけじゃないんですよ、これ。一般財源で、それこそ赤字の話を今、副区長はなさいましたけれども、かなりな金額をこの国保に充当しないと成り立たないという事態に陥ったときに、その保険料方式がなじむのかという質問なんです、私の。もっと言えば、収納率に至らなければ一般会計から繰り出すという制度は制度としてわかりますが、ある一定量を超えてしまったら、もう保険料方式がなじまないんだというようなことになりはしないのかと。こういうことなんです。そういう取り決めというのはどこにも規定されていないのか。こういうことです。
石神副区長
 まず保険料の責任収納率ですが、これは財調の中でそこまでとったという前提で、それ以上とれば自分のところで使っていいですよ。財源の補てんの仕組みとしてあって、制度的な法的なものじゃないんですが、それに甘んじてもいけないですし、それまでいっていないということが今、委員が言われたことだと思います。
 保険料方式をとるか、税方式をとるかというのは、それぞれ自治体で決めることになります。今度の後期高齢については、保険料の中でも算定の仕方を旧ただし書きという部分を使って、いわゆる所得にすぐリンクするような形での収納のとり方をしています。保険料自身は、先ほど言いましたように住民税をもとにしますので、前々年度の所得になってしまうわけです。それだと余りにも乖離が多過ぎるということから、その選択はそれぞれが行っていく。ただ、23区の場合には23区の中でどういう形を決めるかということで決めておりますので、中野区だけが、うちは税でいきますよというふうにいかないという状況はありますが、今度は旧ただし書き方式でやるという形になりましたので、少しは今、委員が心配するような部分の収納率に影響してくるのかなというふうに期待はしております。
飯島委員
 要するに国民健康保険は、編成の方針が来ますよね。国から。要するに国保会計について予算編成に当たっての方針というか、指針というか、そういうものが、手引があるじゃないですか。中野区はその手引に従っていないですね。つまり、財源調整用の基金を積み立てなさいと。3%と。そういうのはやっていませんよね。予備費なんかだって3,000万円しか組んでいないんだから。そうでしょう。そうすると、それでありながら、しかも、繰入金を入れながら、なおかつ繰り越し。つまり、決算剰余金を生じているわけですよね。決算剰余金は生じるんだけど、それは丸々前年からの繰越金として入れなかったら、国保会計そのものが成り立たないようになっている。そういう際どいところで国民健康保険特別会計というのは、実は成り立っているんだというようなことも考えながら、どう保険料の収納率を上げていくのか。責任収納を果たしていくのかということについては、やっぱりこういう補正を組めば、さらに特段の意識を持っていただかないと、なかなか、先ほど山崎委員がおっしゃっているようなことだって、それは最後どんなのがいいのというような問題はいろいろありますから、わかりませんけども、そういうこともちゃんと御理解しているんでしょうから、その上で財政方としてはどうするんだということをよく考えないとうまくないなと。すみません。こういう場面は適当かどうかわかりませんけど、しかし、補正を見るに従って、やっぱり考えなきゃならないということもあるので、そんな意味では、いわゆる安定化のための基金は今後も中野区としては設けない方針なんでしょう。どうなんですか。どこかで、それとも、じゃあ、やっぱり国保も基金を持たないとまずいかなと。そういう発想にあるんですか。その辺の見解はどうですか。
長田計画財務担当課長
 御質問の中で御指摘がありますように負担の公平という一番基礎の部分、それから、予算を健全なものにしていくという、そういう運営上の指針をきちんと立てて、この問題については取り組んでまいりたいと考えてございます。基金については特段現在のところは考えてございません。
委員長
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見がなければ、意見の開陳を終結いたします。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。
長沢委員
 第1号議案に反対の討論を行います。
 およそ最終補正だというふうには理解しておりますので、そういう意味では新たな事業を行うなど、そうしたことは難しいということは理解をしております。また、中身につきましても財源更正でありますとか、あるいは見込み差などの減額、あるいは増額のそうしたもの自身が主になっているということにおいても一定理解は示すものでありますが、しかしながら、中に区民健診でありますとか、あるいは障害者に及びますサービスの見込み差ということが減額になっています。また、介護保険、これ自身は特別会計のほうでありますが、一般財源からも繰り入れして、それが減額になっているということでは、実際にそのサービスが何によってこうしたものになっているかにおいては、区が今後きちんと調査といいますか、実態を把握し、改善に努めることも求めたいというふうに思っています。
 反対の理由としましては、警察大学校の跡地に及びます、この新たに増額の補正となっている問題であります。質疑のところでも言わせていただいたところでありますが、やはり民間が参入していくということが背景となり、また、土地の高騰は一層これが高くなったということが、そうした懸念をぬぐうことはできません。しかも、もともと中野区がこの土地を取得をするという、またそして区民が本当に緑豊かな広い公園を望んでいた中で、こうした開発のための道路や、また狭小な公園の取得というところでは、これ自身はやはり私どもは認めがたいと思っております。
 なお、開発者の負担ということにおいても、19年度においてそうしたものを予定をしていましたが、それが20年度になる。しかも、この警察大学校の跡地にそうした開発者からの負担金、協力金というのを使用するのではなく、あくまでもここは国や東京都の、そしてまた特別区債などを発行してということでありますと、開発者の負担としては、より一層中野駅周辺全体による、そうしたところに使っていくということで、これは区民に対してもやはり説明がつかない問題だというふうに思っております。
 三つ目には、やはりこの中野区自身、現在の区政運営の中でも特徴的にあらわれているため込みの問題であります。363億円余というのは近年にないということでありますが、きっとバブル時代に増しての残高ということにおいては過去最高だというふうに思っております。この金額そのものもそうですが、やはり問題となるのは今の区民生活、区民が一体どういうふうな実態になるのかということ、これとの関係において、やはりこれは補正というものではありませんが、予算というようなことでは区政運営そのものが、予算というのは顔でありますので、そうしたことでそうした区民の福祉を向上させるという、そういう立場での予算をきちんと計上するということが求められたというふうに思っております。したがいまして、この予算については賛成しがたいということを申し上げ、討論といたします。
委員長
 他に討論がなければ、討論を終結いたします。
 これより第1号議案から順に採決を行います。
 これより第1号議案について挙手により採決を行います。
 お諮りします。第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決するに賛成の委員は挙手を願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手多数。よって、本件は可決すべきものと決しました。
 以上で第1号議案の審査を終了します。
 次に、第2号議案の採決を行います。
 お諮りします。第2号議案、平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第2号議案の審査を終了します。
 次に、第3号議案の採決を行います。
 お諮りします。第3号議案、平成19年度中野区老人保健医療特別会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第3号議案の審査を終了します。
 次に、第4号議案の採決を行います。
 お諮りします。第4号議案、平成19年度中野区介護保険特別会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第4号議案の審査を終了します。
 以上ですべての議案の審査を終了します。
 以上で本日予定した日程は終了しますが、委員、理事者から何か発言はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の総務委員会を散会いたします。

(午後4時07分)