平成25年03月21日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)
平成25年03月21日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)の会議録
平成25年03月21日中野区議会厚生委員会 中野区議会厚生委員会〔平成25年3月21日〕

厚生委員会会議記録

○開会日 平成25年3月21日

○場所  中野区議会第3委員会室

○開会  午後2時13分

○閉会  午後2時28分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき委員長
 甲田 ゆり子副委員長
 石川 直行委員
 いでい 良輔委員
 白井 ひでふみ委員
 金子 洋委員
 大内 しんご委員
 佐伯 利昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 地域支えあい推進室長 瀬田 敏幸
 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 朝井 めぐみ
 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、
 中部すこやか福祉センター所長 遠藤 由紀夫
 中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松原 弘宜
 中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 波多江 貴代美
 北部すこやか福祉センター所長 服部 敏信
 北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 大橋 雄治
 北部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 中井 豊
 南部すこやか福祉センター所長 橋本 美文
 南部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松本 和也
 南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 杉本 兼太郎
 鷺宮すこやか福祉センター所長 村木 誠
 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 齋藤 真紀子
 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 高橋 昭彦
 健康福祉部長 田中 政之
 保健所長 山川 博之
 健康福祉部副参事(福祉推進担当) 小田 史子
 健康福祉部参事(保健予防担当) 向山 晴子
 健康福祉部副参事(健康推進担当) 石濱 照子
 健康福祉部副参事(障害福祉担当) 永田 純一
 健康福祉部副参事(生活援護担当) 伊藤 政子
 健康福祉部副参事(学習スポーツ担当) 浅川 靖

○事務局職員
 書記 河村 孝雄
 書記 鈴木 均

○委員長署名

審査日程
○議案
 第43号議案 平成25年度中野区一般会計補正予算(関係分)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから厚生委員会を開会します。

(午後2時13分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入ります。
 議案の審査を行います。
 第43号議案、平成25年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
 本議案は総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。
 それでは、理事者の補足説明を求めます。
田中健康福祉部長
 それでは、健康福祉部の補正予算について御説明を申し上げます。
 30、31ページをお開きいただきたいと思います。
 2項保健予防費、1目保健予防費の2予防対策、(3)予防接種でございます。子どもを対象とした予防接種の中で、子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンのこの三つのワクチンにつきましては、これまで国の基金事業によりまして、接種費用の一部を助成してまいりましたけれども、平成25年4月1日から、予防接種法上の定期予防接種として位置付けられる見通しとなりました。このことを踏まえまして、利用者負担の軽減を図るため、区が全額を負担することといたしました。その経費2億3,166万9,000円を増額いたします。また、都内におきまして風しんの流行が続いていることから、緊急対策といたしまして、胎児の先天性風しん症候群の予防のため、大人の風しんワクチンの接種費用につきまして1回6,000円を上限に助成を行います。その経費398万4,000円を増額いたします。これら予防接種の経費といたしまして、合計2億3,565万3,000円を増額するものでございます。
 対応する歳入といたしましては、風しんワクチン接種に係る東京都の包括補助金として、都支出金199万1,000円、子宮頸がん予防ワクチン等の接種におきまして、区内医療機関での他区民による接種分の受託収入2,680万8,000円を増額いたします。歳入の記載につきましては、18、19ページ、14款都支出金、2項都補助金、6目健康福祉費補助金及び20、21ページ、19款諸収入、4項受託事業収入、2目健康福祉費受託収入の欄にございます。
 以上で補足説明を終わります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
白井委員
 まず、子宮頸がん等予防ワクチン、いわゆる3ワクチンについてなんですけれども、国のほうが定期接種化の運びとなって、区として今回補正予算を組まれたと。繰り返しになりますけれども、これで中野区としても無料ということでよろしいんでしょうか。お伺いします。
向山健康福祉部参事(保健予防担当)
 今御指摘の、今回、補正予算の御審議をお願いしている3ワクチンは、定期のⅠ類疾患に、今回の法改正でA類というふうに呼称は変わりますが、これに該当いたしますので、区の負担ということで、区民の方の御負担は考えてございません。
白井委員
 全国の自治体の中でも、ほぼ、この無料接種化の方向になろうかと思います。詳細なことを言いますと、実はこの予防接種法の中の扱いの中で、Ⅰ類――重いものなんですけれども、Ⅰ類となったから、定期接種となったからといって、必ずしも無料に結びつかないというところがあります。自己負担を一部求めることも可能、できる規定があるんです。それによって、ほぼ全国の自治体、99.数%ぐらいまでやっているんですけれども、中には財政的に苦しい自治体があって、どうしてもそこに及ばないというところもあります。
 今までは、先ほどの説明があったとおり、例えば国の基金の活用等々があって、24年度まではこれら財源的な部分というのは中野区の一般財源ではなかったんですけれども、今回、逆に言いますと、定期接種化によって全て自己負担、一般財源の持ち出しとならなければならなくなりました。非常に重たい財政負担とはなるんですけれども、Ⅰ類に該当するというところに重きを置いていただいて、中野区としても踏ん張って、無料の接種に踏み込んでいただいたというふうに解釈しております。この点をまず感謝申し上げます。
 それから、風しんワクチンの接種についてなんですけれども、これは、現在、都議会においても議会が開催中であります。ニュース等々、新聞等々でも大きく報じられているんですけれども、特に妊産婦、胎児に対する影響を考慮して、大人の風しん対策を特化して取り組むべきだというところから、議会の中での質疑があって、それに対して東京都としても前向きに取り組みたいと、やりたいと、こういう答弁がありました。そこから急展開で今回取り組めるようになったというところです。中野区として、公明党としても申し入れをさせていただいたところだったんですけれども、緊急対策として、今回の補正の中にも盛り込んでいただきました。詳細な話になるんですけれども、現在、この議論、当該委員会でやっているのは25年度の補正予算です。つい先日ですか、たしかNHKだったと思います、恐らくほかの新聞やニュース等でも取り上げられているかと思うんですけれども、既にこの3月の段階でも、中野区においてこの対策をやっていただいております。24年度のほうの補正予算等には組まれていないんですけれども、現行やっていただいております。24年度はどのような対応になっているのか、まずここをお伺いしたいと思います。
向山健康福祉部参事(保健予防担当)
 今お話がございました首都圏、特に東京での風しんの大流行という状況で、中野で言えば例年数件の届け出の状況が、現在でも、もうこの1月から50件に到達するというような状況を受けまして、都の緊急対策が出てきたということでございます。今回25年度の当初予算の補正ということでお願いしてございますが、やはり先天性風しん症候群は妊娠早期の、特に早い段階での周囲の方の予防接種などの感染対策が重要ということを考えまして、ずっとこの間啓発等は実施してきていましたが、3月18日から戸籍窓口で啓発を行うということに加えまして、この19日から、いわゆる償還払いの形になりますが、区民の方で妊娠を希望している女性あるいは予定している方、あるいは妊婦の夫を対象にしてということで、19歳から50歳という年齢制限を設けてございますが、これを区内の医療機関の御協力のもとに実施をしてございます。
 また、なかなか広報全体が行き届きませんので、今、ホームページ、それから4月になりましては、広報になりましても、それ以外といたしまして母子保健事業でございますとか、先ほど申し上げました婚姻届け提出の際に、窓口で、女性が受けられると、緊急対策としてワクチン助成が受けられるということを周知しているところでございます。3月18日からスタートでございます。
白井委員
 その18日、戸籍窓口で婚姻届けを出された御夫婦の方に職員の方が御説明なされていると、こんな映像つきでニュースでも報道されたところです。大事なところなので、ちょっと詳細に聞いておきたいと思うんですけれども、まず、大人の風しん対策ということで、1回6,000円が上限ということでした。緊急対策としてやったので、恐らく区内の料金設定等整わないというところから、病院によってワクチン接種の値段に差があるんだと思います。6,000円の上限で払われて、自己負担は大体どのぐらい用意しておけばいいものなんでしょうか。お伺いします。
向山健康福祉部参事(保健予防担当)
 風しんのワクチンは大きく分けて二つございまして、風しん単独のワクチンは、ワクチン単価がおおむね約6,000円でございます。今回の区の助成単価は、それにほぼ準じた形になりますので、そのほかに接種技術料ですとか、保険外診療になりますが、問診相当の価格につきましては、それぞれの医療機関で設定をなさる。
 それから、MRのワクチンにつきましては、ワクチン単価が約1万円でございますので、若干高くなって、負担が重くなるという状況でございます。
白井委員
 MRのような、いわゆる複合ワクチン、さらには風しんの単価ワクチンにおいては、値段設定が変わるんですけれども、風しんの単価のほうであれば、ほぼこれの金額で、いわゆる自己負担なく受けてもらうことができると。ただし、病院によっては、診療、初診を受けたりだとか、事務手数料があったりするので、若干差があるけれども、ほぼ全額に近い形での助成だと言えると思います。それと、妊婦さんを対象にだとか、その妊婦のご主人を対象にという話だったんですけれども、詳しくどのような方がこの対象となっているのか、改めてお伺いします。
向山健康福祉部参事(保健予防担当)
 まず、妊娠中の方あるいはその可能性が極めて高い方に関しては、生ワクチンですので、このワクチンの接種の対象にはなりません。大きく分けまして二つの群がございまして、一つは女性です。19歳以上50歳未満の女性で、妊娠を希望あるいは予定している方という方が対象になってまいります。それから、もう一つが男性で、これは妊婦の夫、子の父という言い方をしてございますが、年齢については19歳以上50歳未満の男性、いずれも区民の方を対象とする助成といたします。
白井委員
 微妙な表現なんですけれどもね。本当は、その胎児のほうが影響が大きいので、妊婦の方になんです。ただ、生ワクチンで、ワクチンの副作用の影響があるので、直接妊婦の方にはだめだから、妊娠される前にとか、ぜひ打ってくださいというのと、妊婦の方の御主人、結婚されていて奥さんが妊娠されている、その方の男性の方は特に打ってくださいと、こんな状況なわけです。だからこそ、これから御結婚される、いわゆる婚姻届けを出される方に周知徹底をされているところだと思います。料金に関しては、24年度は、いわゆる償還払い、先に自己負担を払いますけれども、恐らく領収書か何かですかね、持ってくると、区がその分のお金を立てかえますということになると思います。25年度からはどのような体制になるんでしょうか。お伺いします。
向山健康福祉部参事(保健予防担当)
 25年度からは、今、医師会の先生方と協議を進めてございますが、他の予防接種と同様、医師会を通じての契約医療機関での接種と、区内の医療機関ということになりますが、こちらで現物給付の形で、償還払いという形ではなく、6,000円を引いた形で助成をしていくというようなことを考えてございます。現在、協議中でございます。
白井委員
 ちょっと微妙な表現のところなので、どうお話をするかと思っているんですけれども、女性19歳から50歳の方みんなですと言えばすっきりするんですけれども、妊娠を希望する方とか、この表現をどう具体的に条件としますかというところなんですけれども、区として、この条件にただし書きというんですかね、使われている部分をどのように判断しますか。妊娠を希望しなければ、いわゆるこの自己負担はほとんどなくて無料にならないということなんでしょうか。お伺いします。
向山健康福祉部参事(保健予防担当)
 感染症対策全体としましては、風しんに関しての抗体価、全体として免疫として持っていくという考え方がございますが、今回は首都圏の状況を考えました東京都の包括補助事業を活用しながら、区もそれに呼応する、先天性風しん症候群の予防に重点を置いた対策でございますので、ちょっと非常に個別な事例ではなかなか難しいところがあると思いますが、その目的という点からは、こうした表現になっていくのかなと。ただ、これも啓発や母子保健相談でございますとか、全体の家族計画でございますとか、そういったところの総体の中で、きちんとこの予防接種制度を活用していただきたいという趣旨でございますので、なかなかわかりづらい表現で恐縮でございますが、趣旨をお酌み取りいただければ幸いでございます。
白井委員
 最後に。いずれにしろ、緊急対策として、中野区、恐らく他の区よりも早く導入していただいていることだと思います。だからこそ、ニュース等々、新聞等々でも取り上げられているという状況です。いずれにしろ、先天性風しん症候群は重い障害が残る可能性が高いものです。直接妊婦になってからは逆に打てなくなります。事前の周知徹底等々が大事なことかと思いますので、この点最後まで、今も取り組んでいただいていることかと思いますけれども、お願いしたいと思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、質疑を終結します。
 意見について伺います。
 第43号議案について意見はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、第43号議案、平成25年度中野区一般会計補正予算(関係分)について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で第43号議案、平成25年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。
 本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から特に発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で厚生委員会を散会します。

(午後2時28分)