平成24年10月15日中野区議会建設委員会(第3回定例会) 平成24年10月15日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成24年10月15日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成24年10月15日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後3時48分

○出席委員(8名)
 南 かつひこ委員長
 高橋 かずちか副委員長
 中村 延子委員
 内川 和久委員
 いながき じゅん子委員
 吉原 宏委員
 久保 りか委員
 来住 和行委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市政策推進室長 長田 久雄
 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
 都市政策推進室副参事(にぎわい・商業振興担当) 滝瀬 裕之
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、
 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄
 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)、
 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石井 正行
 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 佐々木 啓文
 都市基盤部長 尾﨑 孝
 都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥
 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
 都市基盤部副参事(建築担当) 豊川 士朗
 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 佐藤 芳邦
 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 高橋 均

○事務局職員
 書記 江口 誠人
 書記 細川 道明

○委員長署名

審査日程
○議案
 第63号議案 中野区防災会議条例及び中野区災害対策本部条例の一部を改正する条例
○陳情
〔新規付託分〕
 第16号陳情 警察大学校等跡地の中央部公園拡張について
○所管事項の報告
 1 平成25年度国・都の施策及び予算に関する要望について(都市政策推進室、都市基盤部)
 2 中野区産業振興ビジョンの策定について(産業・都市振興担当)
 3 区を被上告人とする上告の提起等について(中野駅周辺まちづくり担当、都市計画担当)
 4 控訴事件の判決及び同判決に対する上告受理の申立てについて(中野駅周辺まちづくり担当)
 5 東中野駅前広場地下自転車駐車場の都市計画案について(都市計画担当)
 6 木密地域不燃化10年プロジェクトの不燃化特区先行実施地区の選定結果について(地域まちづくり担当)
 7 東京大学教育学部附属中等教育学校周辺道路拡幅整備工事について(地域まちづくり担当、都市基盤整備担当)
 8 平和の森公園周辺地区区画道路第1号道路整備工事について(地域まちづくり担当、都市基盤整備担当)

委員長
 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本定例会における審査日程及び3日間の割り振りについて協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時01分)

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。
 お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査、陳情の審査及び所管事項の報告の8番まで、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 また、所管事項の報告のうち、3番と4番が関連しますので、一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 第63号議案、中野区防災会議条例及び中野区災害対策本部条例の一部を改正する条例を議題に供します。
 理事者の補足説明を求めます。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 それでは、第63号議案につきまして御説明させていただきます。
 この議案でございますが、中野区防災会議条例、中野区災害対策本部条例のそれぞれの一部を改正する内容となってございます。
 今回の議案の提出の経緯でございますが、本年6月27日、災害対策基本法が改正され、同日施行されております。今回の災害対策基本法改正は、東日本大震災から得られた教訓を生かし、いつ起こるかわからない大規模、広域な災害に備えることを趣旨とし、緊急性の高いもの、取り組みの可能なものからその措置を行うということで法改正がされたものでございます。今回の条例改正は、その災害対策基本法の改正内容を受けた条例の改正案となってございます。
 まず、改正点の一つでございますが、地方公共団体の防災会議と災害対策本部の役割の見直しという点でございます。
 防災会議は、災害対策の総合的、計画的な推進を担う場であり、平時において防災計画の作成等が主な所掌事務とされておりました。被災者の救助や支援をはじめとする災害応急対策は、災害対策本部におきまして実施されてきたところでございます。機動性が求められる災害応急対策は災害対策本部に一元化することが効果的であることから、両者の役割分担を今回明確化することとされてございます。
 また、防災会議におきましては、平時における防災に関する諮問的な機関としての機能を強化するということから、新たに地方公共団体の長の諮問に応じて防災に関する重要事項を審議するというようなことが所掌事務として追加されたものでございます。
 お手元の資料(資料2)でございますが、こちらの資料右欄の現行の条例の第2条第2号、こちらのほう、今申し上げました災害対策本部と防災会議の所掌事務の一元化ということから、また、防災会議の諮問機関としての機能を強化するという点から、左の欄の改正案の第2条第2号、第3号のように改正がされるものでございます。
 改正点の2点目といたしまして、防災会議への多様な主体の参画という点で今回法改正がなされております。
 東日本大震災におきましては、避難所の運営に当たりましてさまざまな立場の方に対する視点が必ずしも避難所運営等で十分ではなかったというような指摘がございました。そういった点から、地域防災計画の策定等に当たりましても多様な主体の意見を反映できるように、防災会議の委員として地域防災組織を構成する者、または学識経験のある者を追加するという改正がなされました。これを受けまして、条例におきましてもお手元の資料の左、改正案の欄の第3条第5項第8号でございますが、防災会議の構成を規定しております部分ですが、ここにつきまして今申し上げました自主防災組織を構成する者、または学識経験のある者というものを委員の構成に追加をするという改正を行うものでございます。
 また、それに伴いまして、防災会議委員の総数も改めるというものでございます。その他、字句の修正等、所要の改正を行うものでございます。
 資料の裏面をごらんいただきたいと思います。こちらのほうが中野区災害対策本部条例の改正につきましてでございます。
 中野区災害対策本部条例の改正につきましては、根拠条文が災害対策基本法の第23条第7項にございましたが、これが今回の法令改正に伴いまして根拠条項がずれたことによります所要の改正を行うものでございます。
 改正の内容につきましては、簡単ですけれども以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
久保委員
 今回の条例改正で、先ほど御説明がありましたように自主防災組織を構成する者、または学識経験のある者のうちから区長から任命する者ということで、また、総数も40名から43名にふえたというお話がございました。私たち公明党といたしましては、女性の視点を防災会議にしっかり取り組んでいくことということを強く訴えておりまして、これは先般、中野区議会としても意見書を提出していただいたところでございますけれども、そういった部分も反映されているというふうに考えてよろしいですか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 委員おっしゃるとおり、国のほうでもその旨を踏まえまして法令の改正が行われました。その趣旨を十分にかんがみまして、条例においても同様の趣旨で改正を行うというものでございます。
久保委員
 現行の第2条の(2)、こちらのほうは区の地域に係る災害が発生した場合において、当該災害に関する情報を収集することというふうになっていたのが、今回この改正案のほうでは、これが全く削除というふうになっているんですけれども、これはどういったことでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 御説明が不足しておりまして申しわけございませんでした。この第2条第2号につきましては、ここで言っています災害における情報収集というような所掌事務は、防災会議ではなく、災害対策本部のほうで行うということで防災会議条例のほうから削除されてございます。本来であれば、これが所掌事務として災害本部条例のほうにいくというような形が想定されるんですけれども、実際のところ災害対策本部条例の所掌事務というのは既に法令の中で規定されておりまして、条例で改めて規定する必要がないということになってございます。災害対策本部条例で規定されておりますが、法令で規定されております以外のことにつきまして条例で規定するということになっている関係で、防災会議条例を削除しましたが、こちらの災害対策本部条例のほうには追加されていないという形になってございます。
久保委員
 防災会議の役割そのものが少し観点が変わったということでよろしいんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 この第2条第2項が見直されたというのは、役割の見直しでございますが、それにかわりまして入りました第2条、新たな第2号、第3号につきましては、防災会議の役割としまして単に防災計画をつくるということではなく、平素重要な事項につきまして区長からの諮問事項等を審議するという機能を強化するということでつけ加えられたものでございます。今後そういった災害発生以前の段階での重要事項を審議するという機能が強化されるというふうに考えてございます。
久保委員
 先ほどのところで一番最初に伺ったことの確認でございますけれども、ここには男女の別は特にうたわれてはいないわけですけれども、例えば規則の中ですとか、そういったところに男女の比率でございますとか、人数をこのぐらい確保していくですとか、そういったことというのは明記されるようになるんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 今回の改正に伴いまして、そういった男女の比率というようなところにつきましての新たな規定を設けるという予定は今のところ考えてございません。
 ただ、学識経験者という中で女性なり、あるいは災害弱者という分野で知識ですとか経験とかがある方を選任するということに当たりましても、女性というようなことを中心に考えていきたいと考えてございますし、それ以外の委員につきましてもできるだけ女性の方の参画ということは今後も進めていきたいというふうに考えてございます。
来住委員
 新たに自主防災組織なども、また学識経験者なども含めて区長が任命するということで、人数もふえるということになります。もちろん女性の立場の方々もきちんと意見が述べられる、反映できる形にすべきだと思います。あわせて、年齢の構成なども全体にらみながら、この委員の構成は考えたほうがいいのではないかというふうに思っております。
 まず、改正案の(2)ですけれども、これまでは発災以降の情報収集を一つの審議の項目にあったけれども、今回の改正で重要事項、ここでおっしゃる重要事項というのが、言うならば減災、要するにどう災害を軽減を図っていくかということがこれからの特に防災問題の大事な視点だろうというふうに思いますけれども、そういう減災、区長の諮問の中にはそういうことも十分考慮した重要事項の審議というような理解でよろしいんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 今回の防災会議条例、災害対策本部条例の整理というところの一つは、そういう事前の部分ということと災害発生後の迅速な対応というところの住み分けを明確にするということでございます。ここで言っております重要事項というのは、具体的、特定なものを指して意味しているわけではございませんが、あらかじめ発災前の減災、あるいは予防対策、いろいろな応急対策にしても事前の検討、研究、計画というものをしっかり立てていくということになろうかと思います。その意味の一つとして、減災についても含まれるというふうには考えてございます。
来住委員
 ぜひその視点が大事だろうと思っておりますので、お願いしたいと思います。
 (3)ですけれども、区長に意見を述べることができるということになるんですけれども、この重要事項に関して区長に意見を述べるというのは、どういう形で区長に意見を述べるという形を想定されているんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 通例ですと、第2号のほうでは区長に対する諮問ということで、防災会議に対して区長から重要事項が諮問されるということで、文書なり明記されたものを会議に出して諮問する。それに対しまして答申というような形とかということで、文書なりで区長のほうに回答するということになろうかと考えてございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

(午後1時15分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時16分)

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ討論を終結いたします。
 これより第63号議案について採決を行います。
 お諮りいたします。第63号議案、中野区防災会議条例及び中野区災害対策本部条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第63号議案の審査を終了いたします。
 次に、陳情の審査を行います。
 第16号陳情、警察大学校等跡地の中央部公園拡張についてを議題に供します。
 本陳情につきましては、本日までに871筆の署名が添えられておりますので、御承知おきください。
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
吉原委員
 陳情文書表にあります趣旨、まず1番ですね。警大等跡地の(旧仮称)中央部防災公園、中野四季の森公園を10万人の広域避難場所の中核にふさわしい安全な避難場所にしてくださいというのが趣旨の1番なんですが、私たち中野区議会も中野区も、この1番の趣旨を達成するために一生懸命努力を重ねてきてやってきたんじゃないのかなと思うんですよね。1番はこのために私たち全力尽くしてきてことしの4月1日にオープンしたと思っているんですが、それはいかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 中野四季の森公園、これは防災公園としても位置付けられております。さらに中野区役所一帯ということで、この公園を中核とした区役所一帯が広域避難場所に指定をされてございます。今回この開発によって既にいわゆる安全域としては十分に確保され、ここで言っている10万人に対応する規模は確保されている状況でございます。
吉原委員
 そうですよね。本当に私もそう思います。それでこの2番ですね。その一環として、中野体育館南側の区役所移転計画用地、住所が書いてあって0.4ヘクタールを同公園の拡張用地にしてくださいとあるんですが、この区役所移転計画用地は、以前はどういう土地だったんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 ここはもともと国が所有していた土地でございました。これを平成22年度末に中野区土地開発公社で取得をした土地でございます。
吉原委員
 もともと国の土地だったところですよね。区役所移転計画用地として購入して、国もそれだったらということでオーケーをされたんじゃないのかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 当該用地につきましては、取得目的としては庁舎予定地ということで取得をしたところでございます。
吉原委員
 そうなりますと、国から土地を譲渡していただくとかいろいろなケースもあるんでしょうけれども、そういう目的で国から譲渡していただいた土地を、使い方を勝手に同公園の拡張用地とかと変更することなんかできないんじゃないかと思うんですが、いかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この土地の売買契約等につきましては、経営担当という所管になってしまいますのであれなんですけれども、基本的には土地取得目的がきちんと売買契約書のほうに明記されているものと言うふうに認識をしております。
内川委員
 今の吉原委員の質問にも関連するんですけれども、現在でもこの中野体育館南側の土地というのは、その取得目的は区役所移転用地ということで変わりないですよね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 はい、変わりございません。
内川委員
 そうすると、そこをいじるというような陳情になりますと、これは10か年計画にもかかわってきますし、また、グランドデザインVer.3にもかかわってくるということで、この建設委員会で議論するのはいかがなものかなと思うんですけれども、これはどうですか。
 ちょっと休憩してもらえますか。
委員長
 ちょっと休憩します。

(午後1時21分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時24分)

 それでは、改めて質疑を行いたいと思います。質疑はありませんか。
来住委員
 先ほどの趣旨のところでも質疑がありましたけれども、まず、10万人の広域避難場所の中核にふさわしい安全な避難場所ということが趣旨になっております。そこで、まず四季の森公園の防災施設、設備等についてはどういうものを、どれだけのものが設置されているのか、まず伺いたいんですが。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 防災の関係する施設ということでございます。防災井戸1カ所ございます。また、マンホールトイレ、こちらが27基可能でございます。詳しく申し上げると、マンホールタイプが20基、また、たこ足で1カ所に集めるようなタイプが7基ということでございます。
 あと、災害時に発電機が機能して園内の出入り口の4カ所に防災用の照明灯をつけております。主な施設でございましたけれども、通常のトイレのほうも地下からくみ上げる地下水、ポンプでくみ上げてこれも災害時に利用できるようにしております。男子のほうが大小7基、女子は4基という形になっております。あとは防災倉庫を備えておりまして、その中には災害時用の発電機、これは10キロワットだと思います。あと、燃料としての軽油140リットルを備蓄しています。あとはトイレをブースにするためのテント、こういうものも準備しております。主な施設は以上でございます。
来住委員
 ここの四季の森に加えて、0.6ヘクタールが追加をされていくということに今なっているんですが、10万人の方々が避難をされてくる広域避難場所として指定をされていると。この状態、例えば山手通りの想定ですけれども、東中野地域の方々、中央にお住まいの方々も困難な状況になった場合にはこちらに避難をしてこられると。そういうこととあわせて、杉並区からもここには、中野区役所も含めてですけれども、この一帯に避難をされてくるという想定になっているんですが、ここに避難をされてくる状況というのを、どういう状況を想定されているのかというふうに思うんですけれども、どのように担当としてお考えですか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 広域避難場所、もともと地域に火災が発生し、延焼拡大をしたというようなことを想定しまして、その方が火災から一時避難をするということを想定してオープンスペースとして整備をしているものでございます。ですから、あたり一面火の海というような意味ではないんですけれども、延焼拡大がある程度発生して避難をしなければならないという状況が想定されると考えてございます。
来住委員
 まさにそういう想定のもとに備えをされていると思うんですね。それにしては、災害用のトイレ一つとっても27基という数、これで十分大変な状況の中で避難、ここが安全だという思い、皆さん遠くから命からがらここに逃げ込んでこられるということが十分想定される中で、十分とは言えませんけれども防災用井戸も1カ所、それから池が1カ所ありますという状況ではあるんですが、トイレ一つとって27基で10万人の方々ということで、ここの趣旨でおっしゃっている安全ということ、避難してきてほっとできるという状況になりますか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 広域避難場所につきましては、避難所と違いまして一時的な避難を、火災が収束する、ある程度めどが立つ安全な状況になるというまでの間の一時的な避難の場所でございます。ここで避難生活を送るということではございませんので、そもそも東京都などで広域避難場所を設定する場合には、そこに付随する設備として特段トイレというものが求められているというわけではございませんが、区として最低限これぐらいのトイレは整備しようということで整備しているものでございます。そういった点も含めまして、これで足りないとかということではなく、これだけのものを、設備を整備しまして、利用していただけるようにしているということでございます。
来住委員
それはもうたびたび伺っていることなんですが、最悪の状況を想定した備えということが3.11以降言われてきているものだと思うんです。0.6ヘクタールを拡張用地として追加をされたということも、これは四季の森に附属してさらに必要だということから、その部分については用意されたのではないんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 23年8月に都市計画決定させていただきました5,800平米弱の公園用地、これはそもそもこれが公園となる前におきましても、四季の森公園を含む広域避難場所としては必要な安全避難面積は確保されていたものでございます。今回公園として拡大をしたのは、さまざまな区民の皆様の利用向上等々を勘案した上で、区が公園として取得をするのが最も望ましいという判断から取得をさせていただいたものでございます。
来住委員
 だから、四季の森公園に対する防災の機能を高めるという要素は十分加味されているものだと思います。しかし、それでも先ほどどういう状態でここに避難をされてこられるのかという状況を考えますと、よく言われる関東大震災の際の被服廠跡の10ヘクタールに4万人の方々がここに行けばということで避難された。そこが3万8,000人の命をむしろ失うということになってしまった。当然当時と耐震、それから防災という点では時代も随分、耐火建築になっていますので。しかし、この区役所、四季の森のこの地域に10万人の方々が一時的にしろ帰れる状態はいつなのか、そこからどういう形で身を守るのかということは想定上もなかなかできない、わからない状況だと思うんですね。ならばやはり、そこで一定期間きちんと安全が、命が守られるということを前提とした計画、前提とした公園の対策が必要だというふうに思います。そういう逃げ込んでこられた方々に、先ほどの数の防災設備で一定期間だから、一時的だからこれでいいということは、周りが火の海の状況が現実問題として言われている中で、安全だと、これで足りるんだということをおっしゃいますけれども、それは何をもって安全だとおっしゃっているんですか。(「だったら具体的に幾つ必要だとかすればいいんだよ」と呼ぶ者あり)ふやすことです。(「じゃあ、幾つふやす」と呼ぶ者あり)それは最大限ふやすことですよ。
委員長
 委員会を進行します。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 こちらのほうはマンホールトイレでございますので、くみ取りとかそういう一定量によって使えなくなるということではございませんので、一人当たりの使用時間ですとか個数を勘案しまして、ここに避難してきました10万人の方たちが利用できるということを計算した上で設置の個数を決めているものでございます。
来住委員
 今回の被災地に行ってもわかるんですが、安全だと思って体育館などに避難された方々が津波によって一瞬にして亡くなられた、たびたび報道されています。そして、石巻市でも小学校に避難された方々が何分かおきに来た津波で体育館も1階部分も被災をされたという、そういう状況が幾らでもあるんですね。それは最大限の備えを行うということが大事だと思うんです。そこで、平和の森公園は何人の想定をされていて、トイレに限定しますけれども、トイレは何基を用意されていますか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 平和の森公園は貯水槽が6基ほどございまして、こちらを火災用で消火等使って、終わった後、そこが災害時用のトイレになるということで整備しております。一度に使える個数といいますか、ブースといいますか、その数は設計上は100人というふうに聞いております。(「100基」と呼ぶ者あり)そうです。
来住委員
 平和の森に避難を想定されている数は何人ですか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 平和の森は、現行の広域避難場所の地区割り当てに基づきますと3万9,000人でございます。
来住委員
 やはりその人数に応じてきちんと設置していくということが行政がやる仕事だというふうに考えます。その上でですけれども、今、先ほどの審議の中でありましたが、じゃあ、この求めにありますように、趣旨の2番の中で、新しい区の区役所用地について趣旨になっております。私が前々回でしたか、グランドデザインVer.3についてお聞きしたときに、中野区役所については今後Ver.3の中で区役所の位置については今後最適な配置を検討していきますということがあるので、これはどういうふうに検討されているのかと聞きましたら、プロジェクトチームで個別に区役所、体育館、防災空間確保という項目があるんですけれども、検討をされているというふうにお聞きしたとお答えいただいたと思うんですが、答えていただく範囲で結構なんですが、これはそういう形で新たな検討を個別にやっておられるということでよろしいんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 グランドデザインVer.3に掲げてあります内容については、それぞれ個別に検討を進めているところでございます。
来住委員
 答えとしては限界があると思うんですが、いずれにしてもこの区役所の位置については検討を、この位置、または、もしくはという話が既に出ているわけですから、検討しておられるというふうに思います。
 したがいまして、この趣旨の1で述べられていることについては今後防災機能を持つ0.6ヘクタールも含めて、間口として避難をされた方々の安全が確保できる状態にどう土地の利用を行うかという求めの理由になっていると思います。そういう点で、現況では三方を建物に囲まれている四季の森公園、道路をまたいで0.6ヘクタールが確保された。それ自身を生かすためにも、今の計画の区役所移転用地について安全な避難、安全な公園として防災に寄与するものとして必要だという求めだと思うんですけれども、用地についてはお答えが難しいと思うんですが、防災の観点から、防災を所管する立場から、よりスペースを確保するというそのことについてはどのような見解、認識をお持ちですか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 中野区役所周辺一帯の広域避難場所ですけれども、エリア的には既に今お話しされております区域も含まれております。そこの場所も含めまして10万人を収容するということになってございます。そういったところの有効性ということにつきましては、検討していきたいというふうに考えますけれども、もともとのエリアとしては既にここの地域は含まれているということですので、それがより避難に当たって0.6平米の公園のように避難しやすいというような点では検討していく部分があろうかと考えております。
来住委員
 そのとおりだと思うんですね。現にオープンしている四季の森、新たに今後道路をまたいで0.6ヘクタール、そしてよりそこが有効な機能を、役割を果たすためには、今趣旨にあるような部分も含めて全体として安全が確保されると、10万人に値する避難場所にしていくということは検討の基本だろうというふうに考えます。もう一度その点についてお答えください。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 それはもちろんオープンスペースという意味もございます。ただ、防災機能というのはオープンスペースという意味だけではございません。耐火建築物は遮へい物ということで火災への延焼遮断帯にもなります。そういった意味、総合的に含めまして中野区役所一帯の広域避難場所がより安全になるにはどのような形がいいのかということについては、検討していきたいと思います。
中村委員
 1点だけ、先ほどの内川委員の繰り返しになるかもしれないんですけれども、この理由の3番の部分で、Ver.3の中で、この中で区立中野体育館南側の区役所移転計画用地の再検討にも言及していますとあって、予算の際だったかVer.3のときかな、私も質問させていただいていると思うんですけれども、検討はされているとはいえ、今のところ区役所の移転用地というのは変わらずその場所ということでよろしかったでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 基本的に公社で取得した用地は、現在も庁舎予定地ということになっております。
中村委員
 もしその計画を再検討して変えるというふうになると、10か年計画の改定等々にもかかわってくるということでよろしいでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在検討を進めていてるところでございます。これがもしその方針決定により、上位計画と何らか相違が出てくるような場合がもし生じましたらば、そういった上位計画ともきちんと位置付けを整理しながら定めていく必要があるかと思っております。
内川委員
 御担当の方にはっきりと答えてもらいたいんですけれども、避難所というのはただ単に広げればいいというわけではなくて、その機能を充実することで今のあそこのところはよりふさわしい、安全な避難場所になる、それをきっちり、はっきりと答えてください。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 委員おっしゃるとおり、現行の広域避難場所であっても一定の面積は有してございます。そのところにつきまして、どのような形にするかというようなところで安全性を高めていければというふうに考えてございます。
久保委員
 ちょっと確認を幾つかさせていただきたいと思います。
 四季の森公園というか、四季の都市(まち)エリアのところの地図を探したんですけれども、ありませんので、Ver.3の33ページを使って伺います。
 さっき、5,800平米、区画道路の北側ですね、ここも四季の森公園として拡張用地としたというお話がありました。公園用地とここの四季の都市エリアの公開空地で、今は区有地というところも建物は何もないのでもしかしたら公開空地という扱いになっているのかちょっとわからないんですけれども、これは合わせてどのぐらいのスペースになるんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 既に計画決定をさせていただいた公園拡張用地、それも含めますと、いわゆるオープンスペース、公共空地含めましておおむね4ヘクタール近く、3.7ヘクタールとか、そのぐらいの規模になろうかというふうに認識しております。
久保委員
 四季の都市エリア、今後セントラルパークのほうにいろいろな事業者の方が入ってみえますけれども、昼間人口はおよそどれぐらいになると見込まれますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 オフィスビルが2棟と大学施設3棟、合わせまして大体想定します昼間人口で約2万人程度の人がふえるのではなかろうかと推計しております。
久保委員
 2万人の方たちが四季の都市のエリアのほうには。もともとお住まいがある方もこの裏手にいらっしゃったり、四季の都市エリアの北側にはいらっしゃったりとかありますから、若干また変わってくるのかもしれませんけれども、約2万人の方たちがいらっしゃるということですね。
 それから、Ver.3の35ページなんですけれども、多分陳情者の方は、こういったことがここに書かれているので、もしかしたら公園としてここが使えるように変わっていくという意味なのかなというふうに思われたのではないかなと思うんですけれども、ここ、中野区役所のところも周辺地域のにぎわいへの配慮やまちづくりに寄与する最適な配置を検討していきますということで、これは今年度中検討を重ねていくというふうに思っていてよろしいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 はい、今年度十分に検討してまいりたいと思っております。
久保委員
 今年度中というのは、3月末日ぐらいまででしょうかね。いつ議会のほうには報告をしていただけますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現時点でこの検討結果、いついつに御報告できるということは、残念ながら時期としてはまだ明言ができません。ただ、なるべく早期には御報告をさせていただけるよう、検討を深めていきたいと思っております。
久保委員
 ということは、ここが区役所用地ではなくて体育館の建てかえであったりとか、公園の拡張用地であったり、そういうふうに変わっていくという可能性もあるということですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今、さまざまな可能性を検討しているというところでございます。
久保委員
 先ほど10か年を変えなくちゃいけないんじゃないかというようなお話がありましたけれども、取得目的は変わっていないんだと。それはそうですよね、取得したときから物は動いていませんから。目的変更を今後するには、どういう手続が必要ですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まずは検討していることをしっかりと議会のほうにも御報告をさせていただき、もちろん区民の皆様にもいろいろな御意見をいただくといったような手続が必要になろうかと思います。また、国との契約関係等につきましては、所管外ですのでこの場でお答えを差し上げられないということです。
久保委員
 そこは所管外ということで。都市計画においては、特には変更は要らないですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この区域は、再開発等促進区を定める地区計画の範囲に入ってございます。ここは何らか建築物を建てるといった場合、開発を進める場合には、必ず企画提案書というものを提出をして、都市計画の変更の手続を行ってまいります。
久保委員
 ということは、都市計画の変更は物が決まってからするというふうに、要はここに区役所を建てるのか、体育館を建てるのか、はたまた公園にするのか、そういったことが確定をしてからそういった手続が行われるということですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 はい。こちらの土地活用が決まって、おおむねの建築物の計画も定まった内容で都市計画の変更をするということになります。
久保委員
 今はここはどういう扱いになっているんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 ここは再開発等促進区を定める地区計画の範囲の中には入ってございますが、ほかの民間の開発地と違ってまだ建築計画等土地利用が定まっておりませんので、まだ促進区の中の一エリアだという位置付けだけが決まっている状態です。
久保委員
 35ページの先ほどのVer.3のところに戻りますけれども、新たな防災空間の確保というのがあって、大規模で多目的に使える屋内のスペースを確保していきますというようなことを言われておりますけれども、先ほど区役所用地をどこにするか検討中ということでしたけれども、これについても検討中ということなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これについても検討中ということです。
久保委員
 ここは屋内のスペースというふうに言われておりますから、Ver.3の中で公園であったり、広場であったり、さらに防災上を視野に入れて拡張していかなければいけないというような、そういった記述はありますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この新たな防災空間の確保という項目は、35ページの中で出てきているだけです。
久保委員
 ということは、これはあくまで屋内のスペースの確保であって、公開空地ですとか広場ですとか公園ですとか、そういったものをこのエリアに、Ver.3で定められたエリアに特に広げているという考えはここには示されていないというふうに思ってよろしいんですね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 ちょっと繰り返しになりますが、新たな防災空間の確保というものは、この35ページで記している箇所のみです。ただ、このグランドデザインVer.3では、19、20ページにおきまして空間整備の考え方ということで、特にどのエリアということを定めることなく、駅周辺全体のまちづくりの中において、これらをしっかり念頭に置いて整備を進めようという考え方を示しております。その中には(2)として防災機能の向上という考え方を記しているというところでございます。
久保委員
 確認でございますけれども、この公共施設配置のあり方というのは、今年度中まだ検討されていて、議会のほうにも年度内に報告がされるかどうかもわからないということで先ほどの御答弁だったかなというふうに思いますけれども、いつまでにこの公共施設配置のあり方はお決めになるおつもりなんでしょうか。これが定まっていかないと、区役所がどこにいくかもわからない、体育館がどこにいくかもわからないということで、そもそもVer.2の段階でお示しになったものがすべて崩れていってしまうのではないかなというふうに思うんですけれども、これはいつまでにどのようにされるという方針になっていますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 繰り返しで恐縮なんですけれども、なるべく早期にお示しをして方向性を定めていきたいというふうに考えております。
久保委員
 繰り返しの御答弁になるかもしれませんけれども、それでいいんでしょうか。このVer.3ができたときに、私はまちづくりの展開のスケジュールのこと、いろいろお伺いいたしましたけれども、今後の計画に大きく響いていきませんか。例えば、これから西口の改札ですとか駅前広場、今、暫定広場という形でしかありませんけれども、こういうものにすべてに響いていってしまいませんか。そうなってきてしまうと、このVer.3に書かれているまちづくりの展開というのは、全く意味のないものにならないでしょうか。先日もお伺いしましたけれども、第1期整備は7月に完了したというような御答弁でありましたけれども、そこまででこの駅周辺の開発というのは終わってしまうんじゃないかという心配をしておりますけれども、その辺はいかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 駅周辺、さまざまプロジェクトを抱えているところです。中野駅地区につきましては、次の西側南北通路、橋上駅舎の整備、最優先にまさに今具体的な検討をしているところです。一方、この公共施設の配置のあり方がこの駅の第2期整備に直接影響を及ぼすというふうには考えておりません。
 ただ、区役所の配置がどこになるかということは、後々の区役所、サンプラザ整備にはもちろん影響してくるわけです。これについても全体のグランドデザインVer.3でお示ししたまちづくりの展開にきちんとのっとって整備を進められるように、こうした重要な方針については早期に方針決定をしてまいりたいと考えております。
いながき委員
 今のに関連して、これからこの0.6ヘクタールの旧国家公務員宿舎用地を取得する予定で取得して整備していく予定ということだと思うんですけれども、この隣接した0.4ヘクタールの土地が公園になるか、あるいは区役所になるか、あるいは別の用途に使われるかで、この0.6ヘクタールの整備計画に影響が、デザインですとか機能性ですとか、それに影響が出てくるということはありませんか。決まらないとこの0.6ヘクタールの整備計画もなかなか決めづらいというか、全体的に見て整備計画というものに影響が出てくるような気がするんですけれども、その辺はいかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 仮に公園となれば、一体的な公園となるのが望ましいことになろうかと思います。ただ、ここはもともと庁舎予定地ということで、この中野四丁目地区地区計画の中においても、旧国家公務員宿舎予定地であったこの敷地と、すぐ東隣になる庁舎予定地の接続する空間については、広場という構想線を入れておりました。いずれにしろここはそういった広場的な空間として想定をされ得る敷地であったということで、もちろんこの庁舎の立地の方針は早期に決めてまいりますけれども、そこの利用の仕方が全く決まらなければ、この0.6ヘクタールの計画も全く進まないという関係性には一概にはならないというふうには思っております。
いながき委員
 では、この0.4ヘクタールがどうなるか決まらないうちにこの整備は進めるという形になっていくということなんですかね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この公園拡大用地につきましては、たしか本年度に取得の予算の計上をさせていただいたかと思います。取得をさせていただき、来年度以降具体的な計画検討に入る、そういう段取りになろうかと思っております。
いながき委員
 仮にもし区役所ですとか建物が建たない、仮に公園になったとしたら、一体としてデザインし、整備していくというのが理想ではあると思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。経費の問題ですとか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 もちろんなるべく早くこの庁舎予定地の土地利用を定めて、西につながるその用地とは一体的に計画も進められるのが一番よろしいかというふうに思っております。
いながき委員
 久保委員のおっしゃったことの繰り返しになるかもしれないですけれども、本当にここが決まらないと全体に影響が及んでしまう。そもそもこの陳情自体も、この土地、最初は中野区役所建設用地として購入したものを、途中でそれが白紙に戻るみたいになってしまうからこういった陳情も出てきてしまうわけで、久保委員おっしゃったように、この利用計画は本当に早期に定めていただければなと思います。これは要望です。
吉原委員
 やっぱり非常に大きなポイントの一つとして、区役所移転計画用地というものをもし用途を変えた場合には、契約違反になるんじゃないかなというふうにも思うわけですね。そうなったときに、もし契約違反になったときに、国にどのぐらいのペナルティーを払わなきゃいけないとか云々とか、そういう部分がすごく大きなポイントになってくると思うんですが、その辺のところも所管外ということで答弁できないわけですよね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 そういう点については、やはり所管外ということで御答弁は差し上げられません。
来住委員
 先ほどのやり取りで私のほうが理解がちゃんとできなかったんですが、おっしゃったのは、今の0.6ヘクタールにつながっている今の駐車場になっている部分、あの部分と今現在の体育館の部分と区別してお考えになっているということでしたか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 先ほどのいながき委員の御質問でおっしゃっていたところは、平成22年度末に土地開発公社が取得をした3,900平米、そのことをおっしゃっていたということです。
来住委員
 先ほどの繰り返しになりますが、理由の中でおっしゃっておられるように、公園東側の広い開口部として確保し、区役所周辺の避難場所としての機能を高めるという、そういう理由でさらに場所を広げてほしいという趣旨だと思うんですね。先ほどやり取りがありましたが、中野区の地域防災計画の中で、いわゆるオープンスペースの位置付け、その中での活動の内容というのを位置付けていると思うんですけれども、どういうふうな位置付けとなっているんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 オープンスペースと一言に言いましても、災害時どのように活用するかというのは多様だと考えてございます。広域避難場所になる場合もございますし、応急仮設住宅を建てる場合もございますし、がれき処理をする場合もあると。いろいろな場合が想定されると考えます。
来住委員
 防災計画の中では、区役所周辺防災公園等という形で救出、救助の活動拠点というような位置付けを明確に計画されているわけですね。したがいまして、新たにこの周りでオープンスペースとなる部分も含めて、また、四季の森公園も含めて救出救助活動も、ただ避難をされる方の安全を確保するだけではなくて、そこで活動の拠点としてその役割も担うということを位置付けられていると思うんですけれども、そういうことでよろしいですか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 必ずしもそれは同時並行的に行われるという意味ではなく、時系列的な部分もございますので、1カ所にいろいろな機能が課されるということもございますが、一つ火災等が収束した後、消防、自衛隊の機関によって救助、救出活動が行われるその一定の拠点となるということも想定されます。
来住委員
 おっしゃるとおりで、時系列的にちゃんと示されていまして、震災直後から一定期間ということではあるんですけれども、最初には一時的な避難場所、そして2番目に救出救助の活動拠点というふうな位置付けになっています。したがいまして、一定の広さ、どれだけ必要かということになってきますと、10万人の方々の避難と救出救助の活動の場としても十分そこは生かされるということを、活用していくということも検討の中で、計画の中では想定されていると思うんですけれども、時系列的には一緒になっていくと、時間的にダブるということはあり得るということですか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 火災が発生して広域避難場所に避難されるというほうが時系列的には早い段階のことだというふうに考えてございます。そういった火災等が起きている最中ですと、救出救助も集結ですとか、あるいは一定の活動が制約されていくというふうに考えます。ですから、時系列的には火災等がおさまって、そこにいる何万人かの方の避難が終わった後にそこは活動拠点になるというふうなのが一般的な考え方というふうに考えてございます。
久保委員
 ちょっと確認です。この間、先ほど松前副参事が5,800平米の土地を今年度購入したという、それは都市計画交付金の対象になるんでしたでしょうか。通常1ヘクタール未満の場合はならないと思っていましたけれども、もともと1.5ヘクタールの公園がある場合は、これはその対象になるんでしたでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これは既に整備をした1.5ヘクタールの拡大分ということで、その対象になるということでございます。
久保委員
 例えば区役所用地を購入している土地を、使途目的を変えてこれを公園拡張用地にということになった場合、これは都市計画交付金の対象になるんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 仮にそのような位置付けの都市計画決定をされれば、同様な扱いになろうかというふうに思っております。
久保委員
 先ほど屋内のスペースというのがありましたけれども、例えば体育館ですとか、そういったものをここに建設するというようなことになった場合、これは都市計画交付金の対象になりますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 都市計画公園の中に建てる建物としては、公園施設という位置付けになろうかというふうに思います。この公園施設、正確にどのようなものを建てるかというところ次第で、その補助金等々どういうものが活用されるかというところは、まだ現時点でこれが使えるとか、そういうことを明言できる状態ではございません。
久保委員
 それから、ここの中の区画街路1号、2号、これは特定緊急輸送道路にはなっていないのではないかと思いますけれども、中野区の指定する緊急道路にはなっているんでしょうか。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
 中野区も特に緊急道路等指定はしておりません。ただ、実質的に現地の状況を見て、安全であると判断をしているところでございます。
久保委員
 緊急道路というふうには指定をしていない場合に、例えば四季の都市エリアが全体的に、先ほどは広域避難場所ということなので、一時的に避難をしてくる場所、受け入れ場所であるということを言われましたけれども、事態が急変してここに避難所生活を送らなければならないというようなことがあった場合、この道路というのはどういう扱いになりますか。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
 災害時ですので、いろいろな特例措置があろうかと思いますけれども、場合によっては通常の道路ではなくて、そういった避難空間といった扱いにもなろうかと思います。
久保委員
 先ほど昼間人口2万人ふえるということで言われておりましたけれども、この四季の都市エリアに特定をしたような避難訓練というのは今後想定されているんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 まだ事業者が実際にそこで就業するというような状況にそろっているわけではないんですけれども、今後そういった就業者、あるいは学校等含めまして区、地域の住民、防災会の方々等含めまして検討を進めまして、そういう大規模なこのエリアとしての避難訓練、あるいは防災に関する訓練を行っていきたいというふうには考えてございます。
高橋委員
 ちょっと再確認させていただきたいんですけれども、ここはいわゆる10万人が入る一時避難所ではないわけですよね。そうすると、広域避難所という位置付けであるということでもう一度確認したいんですが、よろしいですね。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 あくまでここは火災が発生したときの、火災から避難するということでの広域避難場所であり、火災が発生し終わった後、御自宅等が無事な場合には御自宅に戻っていただく。御自宅等が火災等被災してしまった場合には指定の避難所に行くという形になります。
高橋委員
 そうすると、この趣旨の中で広域避難所の云々、それから安全な避難場所にというくだりがあるんですけれども、中野も特に首都直下のような大災害のとき、一番恐れられているのが火災だという、今おっしゃったようなところもあるんですけれども、私の記憶だと、火災の焼けどまり要因というんですかね、都市施設とか建築物の中での要因のパーセンテージというんでしょうか、延焼遮断帯としては、一番大きいのが道路、鉄道とか、あるいは耐火建築物、その次に公園という位置付けになっていると思うんですけれども、いわゆる火災をとめるという意味では、都市施設すべてがその要因になると考えてよろしいんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 委員おっしゃるとおり、耐火建築物、特に今、沿道建築物の耐震化を進めてございますけれども、そういった耐火構造の建物が一定の役割を果たすと、そういう割合が大きいというふうに考えてございます。
高橋委員
 もう一度確認したいんですけれども、ここの広域避難所と言われている、東京都が指定しているゾーンというのは、どこを言うんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 中野通りより西ですね。サンプラザ、中野区役所、それから今暫定的になっております駅前空地、そういったところから西側の、そこを含めた四季の都市一帯でございます。北側は早稲田通り以南、一部杉並区のエリアも含んでございます。
高橋委員
 そうしますと、一時避難所が火災で危険になったり、火災で危険だということで逃げ込んだときの広域避難所としてその安全性を担保するというものは、区役所周辺一帯から中央部防災公園、それから大学、セントラルパーク、その辺すべての都市施設が広域避難所として、延焼遮断帯として位置付けられるという意味で、広域避難所としての安全性という意味では、この位置付けで担保されているという理解でよろしいんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 委員おっしゃるとおりです。
吉原委員
 私も確認の意味で教えていただきたいんですが、今、いろいろな委員からいろいろな質問が出ているんですけれども、東京都の指定する広域避難場所を1日単位で滞在する場所だと思っている委員がいるみたいなんですけれども、そういうものじゃないわけですよね。避難所が火災で滞在が危ないときに、東京都の責任下によって一時避難して大火をしのいで、その後先ほどのお話どおり家に戻ったり、もう一度安全な避難所に戻ると、そういう性質のものなわけですよね。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 委員おっしゃるとおりでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議のために委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時13分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時27分)

 それでは、お諮りいたします。
 第16号陳情を閉会中も継続審査すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第16号陳情についての本日の審査を終了いたします。
 次に、所管事項の報告を受けます。
 1番、平成25年度国・都の施策及び予算に関する要望についての報告を求めます。
長田都市政策推進室長
 それでは、平成25年度の国・都の施策及び予算に関する要望(資料3)について、初めに都市政策推進室所管分を御報告させていただきます。各委員のお手元に国の施策及び予算に関する要望書と、もう1冊、別冊ですが、都の施策及び予算に関する要望書と2冊あると思いますので、順に御説明をさせていただきます。
 まず、国のほうでございますが、平成25年度国の施策及び予算に関する要望書をごらんいただきたいと思いますが、まず、表紙をめくっていただきまして要望書の通知文がございますが、もう1枚めくっていただきますと要望事項の一覧がございます。お開きいただいていますでしょうか。全部で16項目ございますが、このうち都市政策推進室所管分につきましては上から2番目、中小企業対策の充実の項目でございます。内容につきましては、4ページをお開きいただきたいと思います。
 ここでは長期化するデフレや円高など、厳しい経済状況の中、中小企業の経営環境が深刻な状況にあるということ、さらに福島第一原子力発電所の被災に伴う電力供給不足や電気料金の値上げにより、中小企業の経済活動への影響が強く懸念されるところでございます。このような状況を踏まえて、中小企業が本来の活動を取り戻せるよう、次の5点の方策を講じることとしているものでございます。
 まず1点目でございますが、中小企業等に対する融資のための支援策を強化すること。2点目は、中小企業向けに融資を行う金融機関への指導・監督を強化すること。3点目は、特別区が実施している中小企業経営安定化のための制度等に対する財政支援を行うこと。4点目は、ふるさと雇用再生特別基金事業、緊急雇用創出事業の継続・拡充等の雇用対策の充実を図ること。5点目は、就労支援対策として基礎自治体において簡易な職業訓練等が行えるよう、法整備を行うことなどでございます。
 それでは次に、もう一つの資料でございます都のほうの資料を御用意いただきたいと思います。
 平成25年度都の施策及び予算に関する要望書でございます。同じく表紙から2枚めくっていただきますと、要望事項の一覧がございます。全体で14項目ございますが、このうち都市政策推進室所管分につきましては、上から2番目、中小企業対策の推進でございます。内容につきましては、2ページをお開きいただきたいと思います。
 経済のグローバル化や世界的金融不安等に直面し、中小企業は厳しい経営環境下に置かれ、国際競争力の低下が危惧されているところでございます。そこで、雇用を確保し、新たな技術提携・人材連携によって経済を活性化させるには、技術集積の再構築が急務でございます。こうしたことから、次の方策を講じることとして、まず1点目といたしましては、国内中小製造業が特別区に立地しやすくなるよう支援策を講じること。2点目は、特別区内の中小企業を中心とした産業を維持・発展させるための産業振興策を拡充することでございます。
 以上が要望の内容でございます。都市政策推進室の所管分としては以上でございます。
尾﨑都市基盤部長
 それでは、平成25年度国・都の施策及び予算に関する要望のうち、都市基盤部所管分について御報告いたします。
 まず、平成25年度国の施策及び予算に関する要望書をごらんいただきたいと思います。先ほど同様に表紙を開いていただいて、さらに1ページ開いていただくと要望事項が16項目ございます。このうち都市基盤部所管分につきましては、10番から13番の四つの事項でございます。
 それでは、順次説明をいたします。
 まず、14ページをお開きいただきたいと思います。10番の交通システム等の整備促進でございます。
 整備着手予定の路線で現在未着手となっている東京8号線の延伸をはじめ、4路線につきまして早期の実現に向けた方策を講じることを要望しております。
 次に、15ページでございます。11番の都市計画道路の整備促進でございます。
 東京区部では、主要な幹線道路網の未整備区間が散在しており、首都東京の都市計画道路ネットワークが十分機能していない状況にございます。そのため、首都東京の地域特性を考慮し、都市の基幹的施設である都市計画道路の整備が計画的かつ確実に促進されるよう、1点目は安定的かつ十分な財源の確保。2点目は、連続立体交差事業の予算の拡大とともに、高架下等の空間について公共利用の拡大を図ることを要望しております。
 次に、16ページをお開きください。12番の緑化対策の推進でございます。
 ここでは農地を含め、年々減少する都市の緑化を守るため特別区の地域特性を考慮して3点の方策を講じることとしております。1点目は、都市農地や屋敷林等の保存樹林等の緑地の保存及び活用のため、特別区の買い取りに対する財政支援の充実でございます。2点目は、相続に伴う緑の消失を防ぐため、相続税納税猶予制度の見直しをして、特に保存樹林地等の土地所有者に対する負担軽減等を図るよう求めるものでございます。3点目は、市街化区域内の農地においても営農できるよう、支援策の充実を図ることや、生産緑地地区の面積要件を引き下げることを求めております。
 最後に、17ページの13番の災害対策の充実でございます。首都直下地震や大規模な水害への対策を強化するため、具体的な方策を講じることとして、1点目は、帰宅困難者に対する支援体制や国庫負担金についての充実を図ること。2点目は、高層住宅に対するライフライン確保のため、より一層の防災対策を推進すること。3点目は、自家発電設備や応急給水設備の整備を推進すること。4点目は、住宅密集市街地における防災まちづくり事業の充実を図ること。5点目は、放射性物質への対策に要した経費の負担と具体的な対応方針を定めること。6点目は、高潮・津波及び都市型水害への対策を講じること。7点目は、災害救助法及び関係諸制度の見直しを図り、被災自治体への支援を効果的に行えるようにすること。8点目は、災害廃棄物の広域処理の迅速化等を図ること。9点目は、大規模災害発生時における通信機能を確保すること。10点目は、地域コミュニティや地元企業が防災活動を行う場合の財政的支援や税制の優遇を要望しているところでございます。
 続きまして、もう1冊の都の施策及び予算に関する要望書をごらんいただきたいと思います。
 2ページ目を開いていただきますと、先ほどと同じようなところで要望事項というところがございますので、そこを開いていただきたいと思います。このうち都市基盤部所管分につきましては、1番の事項、それから9番から13番までの全部で六つの項目がございます。
 まず、1ページ目をお開きください。1番の治安対策の強化でございます。
 より一層の安全で安心な社会を構築し、住民の不安を払拭するよう、1点目は安全・安心なまちづくりの施策の充実、2点目は組織犯罪に対する取り締まりの強化、3点目は地域の防犯の強化のため、防犯設備の整備補助制度等の充実を要望しているところでございます。
 次に、飛びまして9ページをお開きいただきたいと思います。9番の交通システム等の整備促進でございます。これは先ほどの国の要望と同じ内容でございます。省略させていただきます。
 次に、10ページをお開きいただきたいと思います。10番の都市計画道路の整備促進でございます。
 平成16年3月に策定した区部における都市計画道路の整備方針及び踏切対策基本方針に基づきまして、都が施行する都市計画道路の整備促進及び連続立体交差事業の促進を要望しております。
 次に、11ページに移ります。11番の震災対策の推進でございます。ここでは6点ほど具体的な方策を講じるよう求めております。
 1点目は、帰宅困難者への対応。2点目は、住宅密集市街地への対応として、防災まちづくり事業のより一層の充実等。3点目は、高層住宅への対応。4点目は、ライフラインの安定的な確保。5点目は、救護所開設用物資等の補助制度の創設。そして6点目は、都営住宅等の家具の転倒防止対策の促進でございます。
 次に、13ページになります。12番の水害対策の推進でございます。
 都市型水害に対応するため、1点目は下水道施設の処理能力の増強等。2点目は、スーパー堤防の早期整備。3点目は浸水対策の推進。4点目は、浸水想定区域図の作成・公表。5点目は、水害に対する財政支援等の方策を講じることを要望しているところでございます。
 最後に、14ページ13番の放置自転車等の対策の推進でございます。
 1点目は、都としての自転車等駐車場の整備促進、2点目は、自動二輪車等駐車対策の推進として、放置、駐車違反の取り締まりの強化。そして3点目は、都道や都営交通機関の駅周辺等における区の放置自転車対策事業への積極的な協力を求めているところでございます。
 以上で国・都の施策及び予算に関する要望について報告を終わります。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
 次に2番、中野区産業振興ビジョンの策定についての報告を求めます。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 それでは、中野区産業振興ビジョンの策定及びこれに関するパブリックコメントの結果について御報告を差し上げたいと存じます。
 お手元の資料(資料4)をごらんください。最初に1ページものがつけてございます。中野区産業振興ビジョンの策定につきましては、1番のとおり別紙、別冊のとおりとなってございます。
 先に2番、3番に触れさせていただきますが、パブリックコメントにつきましては、そこに記載のとおり実施してございます。御意見としては1名の方から2件いただいたところでございます。内容といたしましては、資料、データについては単に総数ではなくて面積比、人口比などといった密度観点での検討が必要であると、そういった点を取り入れるべきであるといった御意見がございました。
 それから2点目は、中野区は比較的若年層が多いと。これを強みとする施策を進めてほしいといった御意見でございました。これについては今後の御参考とさせていただくということ。それから、既に産業振興ビジョンの中におきましてもこうした状況にかんがみた施策を取り入れているといったようなことで考えているところでございます。
 したがいまして、3番にございますとおり、前回御報告をさせていただいた案からの変更点というものはございません。
 なお、別冊のほうでございますが、この産業振興ビジョンが決定されたということを受けまして、表紙裏に「はじめに」ということで区長のほうからごあいさつをさせていただいているところでございます。簡略でございますが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。
いながき委員
 ここの25ページ以降の資料集の、全体の半分あるということで、資料の部分が非常に多いなという印象を受けるんですけれども、前半の資料集と後半の参考資料でダブっているグラフといいますか資料があるんですが、幾つかありますよね。それはあえて2度載せたということなんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 御指摘のとおり、25ページ以降が資料編となってございますが、最初に本文中に使っている引用データについては資料ナンバーを振って1からxというふうに最初に掲げているものでございます。このほうが使い勝手がよろしいだろうと。その後半に、それも含めて再掲という形になりますが、参考資料として全般産業振興施策を考えるに当たって必要なデータを一式そろえると、このような体裁をとらせていただいております。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に3番、区を被上告人とする上告の提起等について及び4番、控訴事件の判決及び同判決に対する上告受理の申立てについてを一括して報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 それでは、3番、区を被上告人とする上告の提起等について御報告をさせていただきます(資料5)。
 この事案は、去る8月29日に判決結果が出たという御報告をさせていただきました。それと同じ事案でございます。
 まず1番、事件名です。(1)各都市計画決定違法確認請求上告事件、(2)各都市計画決定違法確認請求上告受理申立て事件。事件名としては二つになってございますが、事案としては同一のものでございます。
 2番の当事者、この上告人兼申立人、中野区民5名、杉並区民1名。被上告人中野区ということです。
 訴訟の経過でございます。平成21年にそもそも提起をされてございました。それが平成24年4月に地方裁で訴え却下の判決が出されております。それに対し5月、控訴の提起がなされ、8月27日にその控訴棄却という判決が言い渡されたものです。そして、9月に入りましてさらに最高裁判所に上告の提起及び上告受理の申し立ての手続がなされたという経過でございます。
 4番、事案の概要でございます。これは詳しくはお読みおきをいただきたいんですけれども、内容といたしましては、四季の森公園、都市計画名称で言います中野中央公園の都市計画決定が違法だということの確認を求める内容になってございます。
 裏面をごらんください。5番の上告の趣旨等でございます。上告の提起の趣旨としては、原判決を破棄し、さらに相当の裁判を求める。さらに、上告受理の申し立ての趣旨も同様な内容になっているところでございます。
 続きまして、4番の報告案件でございます(資料6)。控訴事件の判決及び同判決に対する上告受理の申し立てについてということでございます。
 こちらは1番、事件名が地区計画条例取消請求控訴事件というふうになります。
 当事者は、控訴人、杉並区民1名。被控訴人が中野区。
 訴訟の経過でございます。こちら、平成22年4月にそもそもの訴えの提起がなされました。24年4月に地方裁判所で訴え却下の判決が出されました。そして、5月にそれに対する控訴の提起、そして9月27日にこの控訴棄却の判決言い渡しがなされたものでございます。それに対してつい先日、10月9日付になりますが、最高裁に対して上告受理の申し立てが行われたところでございます。
 4番、事案の概要でございます。こちらにつきましては、中野四丁目地区計画、これが違法なんだという前提に基づきまして、その地区計画に基づき定めた建築条例、これの取り消しを求めるといった内容になってございます。これにつきましては、既に判決といたしまして6番になりますけれども、本控訴を棄却するという判決が出されたものでございます。
 裏面をごらんください。こちらに判決理由の要旨が書かれております。これは第1審における内容と同様のものでございますので、後ほどお読みおきいただければと思います。
 最後、7番になります。上告受理の申立ての趣旨でございます。本件上告を受理する。さらに、原判決を破棄して、さらに相当の裁判を求めるといった趣旨になってございます。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。なければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に5番、東中野駅前広場地下自転車駐車場の都市計画案についての報告を求めます。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 それでは、東中野駅前広場地下自転車駐車場の都市計画案について御報告させていただきます。資料(資料7)をごらんいただきたいと思います。
 東中野駅西口広場の地下に設置します自転車駐車場につきましては、平成23年度にJR東日本株式会社と工事施行協定を締結し、本年10月から整備工事に着手する予定で進めてございましたが、この地下自転車駐車場を恒久的な施設設置とするため、都市計画駐車場として決定し、東京都の事業認可の手続きを経て都市計画事業として進めているものでございます。
 これまでの経緯でございます。7月に当委員会に原案について御報告させていただきましたが、その後、都市計画審議会においても説明してございます。9月に区民説明会を開催いたしました。参加者は5名でございました。その後、都市計画案を作成いたしまして、東京都の事前協議を行ったところでございます。原案から案の策定過程について修正した部分はございません。先日東京都の事前協議も終了し、区から提出した都市計画案については特段意見はないというような回答もいただいてございます。
 今後の予定でございます。2でございます。都市計画案、都市計画法の第17条に基づきまして公告・縦覧を10月22日から行います。その後、11月20日、都市計画審議会に諮問を行いまして都市計画決定を行う。その後、東京都の事業認可をいただいて都市計画事業としてスタートさせるというスケジュールで進んでございます。
 なお、都市計画の図面でございます別紙の1-1、その裏面の図が実際の都市計画図書になってございます。内容につきましては面積が0.04ヘクタール、地下1階に駐車台数220台、出入り口2カ所を設けるという内容でございます。
 別紙の2は、9月5日に説明会を行った資料でございます。特段参加者からはこの件について反対とか、そういうものは出されてございません。質問が幾つかございましたが、この事業の簡単な内容について質問があって、それに対してお答えしたという内容でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
来住委員
 1点だけなんですが、駅ビルがオープンをしているわけですけれども、まだ今後の都市計画決定に向けて、今後のスケジュールは自転車駐車場について今説明あって、まだ時間がかかるというふうに思われるんですが、現状の駅ビルの駐車スペースというのは、結局どこかに確保されているのでしょうか。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 駅ビル、アトレヴィでございますが、こちらにつきましては区で設けております東中野南自転車駐車場、この中に駅ビルの所定の自転車駐車場については設けてございます。
来住委員
 駅ビル利用者の利用というのは、大体わかりますか。東中野南駐車場の状況については。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 こちらのほうで正確なデータとしては特にとっておりませんが、1日一定数の利用があるというふうには聞いております。
来住委員
 駅ビルを建てる際に、駐輪場を駅ビルに附属して附置するという、それは特に自転車の場合には、この駅ビルに対してはそれは該当しないんでしょうか。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 駅ビルについては、こちらのほうの条例の規定によりまして自転車駐車場を附置義務として設置するということは定められておりますので、それに沿って設置されたものでございます。
久保委員
 この駐輪場なんですけれども、収容台数220台の地下1層式、ラック式の平置きですよね。出入り口2カ所、非常用出入り口含むというふうになっていますけれども、これは出入り口はどの辺に設置される予定でしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 あそこに今、仮囲いをしてございまして、南側のちょっと坂になった通路がございます。あそこのところに1カ所と、今、58番街の道路のようなところがございまして、そこのところの部分に1カ所というふうに考えてございます。
久保委員
 駅から南側の環六寄りと東側というようなことでよろしいんですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 はい、そのとおりでございます。
久保委員
 今、地下のものってエレベーターがついていたりするような形状のものがふえてきているかなと思うんですけれども、ここはエレベーターは設置をされるんですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 エレベーターは設置は考えてございません。
久保委員
 地下と言ってもどのぐらい深さがあるものなのかわからないんですけれども、自転車をスロープ状のところをくだっていってとめるのかなと思うんですけれども、そういったところでの危険性ですとかは考えられないでしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 ちょうどあそこの地盤が坂になっておりまして、そこの傾斜を利用して、地下ということなんですけれども、そんなに地下に潜らないで下からすぐに入れるというようなことを考えて設計してございます。委員の指摘のような安全性にも十分注意して設計してやっていきたいというふうに考えております。
久保委員
 安全性には十分注意をしていただくことは当然なんですけれども、恒久的な地下駐車場というふうに言われていて、これから自転車って割と高齢の方が乗っていて、おとめになられる可能性もあるのかなと思うので、一度設置をしてしまうと、後からエレベーターを設置をするということは非常に難しいのかなというふうに考えたものですから、これは一度こうやって設置をしてしまうと、後付けでエレベーターをつけるということはできない形ですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 当然都市計画施設ということに位置付けて施設工事も行いますので、将来的なことも十分勘案してやっていくということでございますが、都市計画決定を行うのは、ここの計画図書に書いてある内容でございます。地下1階にこれだけの面積で自転車駐車場を設置するということですので、将来的に、現状から言って施設的に必要であるというふうには考えてございませんが、未来永劫そういったものがつけられないというものではございません。
久保委員
 これはこの駐車場とは直接関係があるわけではないんですけれども、北側のサミットがなくなった後から非常に放置自転車がふえているというお話を地元の議員からも聞いておりまして、この辺のところには対策は何かお考えでしょうか。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 今、委員御指摘の東中野駅の西側につきましては、我々のほうも放置自転車の対策が、非常に注意が必要なエリアというふうに認識しておりますので、今年度に入りまして放置防止指導員の充実、あるいは午後のなるべく遅い時間に撤去をかけるといった対策を行いまして、周辺住民の皆様、あるいは自転車利用の方へのマナー啓発も含めて多面的に、よりよい地域環境の実現を目指してやっていきたいというふうに取り組んでおります。
いながき委員
 先ほどの来住委員の質問に関連して、駅ビル、アトレヴィの附置義務設置分というのは、今のところは東中野南駐車場を使っているということなんですが、将来的にはこの220台分の駐車場を使うということなんでしょうか。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 現時点では東中野南を利用するということでございますが、今後東中野駅西口の整備事業、これの進展に沿いまして、別に附置義務の自転車駐車場を確保するということをJRと区で申し合わせをしております。
いながき委員
 今の御答弁は、この220台分の中に設置するという意味でよろしいんですか。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 今回整備します地下自転車駐車場の中に確定的に定めるというものではございませんので、そこも候補の案の一つとして今後適地があるのかどうかも含めて、一定の選択肢を持って対応するということでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 3時になりましたので、ここで休憩にしたいと思います。

(午後3時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時20分)

 6番、木密地域不燃化10年プロジェクトの不燃化特区先行実施地区の選定結果についての報告を求めます。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 それでは、木密不燃化10年プロジェクトの不燃化特区先行実施地区の選定結果について報告を申し上げます(資料8)。
 これにつきましては、当委員会でも既に何度か御報告をしてきたところでございますけれども、8月31日になりますけれども、不燃化特区の先行実施地区に弥生町三丁目周辺地区が選定をされました。今後、都と区が共同いたしまして当地区のまちづくりの検討を行い、整備プログラムを作成し、都の特別の支援を受けながらまちづくりを実施していくということになったものでございます。
 地区の概要でございますけれども、弥生町三丁目周辺地区、下の図に示してございます点々で囲まれた区域、約21.3ヘクタールが先行実施地区ということでございます。東京都の防災都市づくり推進計画におきまして重点整備地域にも指定をされているというところでございました。
 2番でございますが、まちづくりの基本的な考え方でございますけれども、まず、まちづくりの進め方としましては、当地区におきまして既にまちづくりの会を立ち上げ、これまで8回議論を進めていただいております。ちなみにこのまちづくりの会は、弥生町一から四丁目地域に関係する各町会から役員を出していただいて、また、川島商店街からも委員を出していただいて会を組織して議論しているものでございます。
 また、一丁目から四丁目を対象とした意見交換会、さらには三丁目周辺地区を対象とした意見交換会を実施してございますし、それから、それぞれの地域に対するニュース発行をしてきているところでございます。これらを通じまして地域の方々とまちづくりの議論、あり方について議論を始めているところでございます。今後とも地域の方々と情報を共有しつつ、都と区共同してまちづくりの検討を進めていくものでございます。
 不燃化特区としまして都の特別の支援を受けるということが可能になりますので、それを最大限に活用しながら、だれもが安心して暮らすことができる、中野区におきましても今後モデルとなるようなまちづくりの実施を目指したいと考えております。
 整備の基本的な方向性でございますけれども、一つは災害に強いまちの実現といったことを第一に考えまして、狭隘道路、行きどまり道路の改善を通じまして避難経路網を整備し、あるいは燃えにくい建物への建てかえ、さらには防災機能の充実を図ってまいります。
 それから、地区の中にございます都営川島町アパート跡地をまちづくりの種地として活用しながら、これを核としたコア事業を実施しまして、避難経路等の都市基盤の整備並びに周辺地域の防災性改善を進めてまいりたいということでございます。
 裏面でございますけれども、今後の予定でございます。
 8月末に先行実施地区に選ばれまして、都と中野区で共同して協議をする体制が動き始めてございます。9月以降、整備プログラムを検討し、作成を都と区が共同で行っていっているものでございます。この不燃化特区におきましては、都は特別の支援を考えるということでございますけれども、それらの支援メニュー等につきましては、11月に我々先行実施地区の検討を通じながら支援策を構築して公表する予定であるということでございます。そして、年度末に不燃化特区として制度を固め、我々の先行実施地区も予定をしておりますけれども、不燃化特区の都による指定を受けるという流れでございます。そしてまた、それまでの間に整備プログラムの作成をしたものについて都の認定を受けるという予定でございます。年度が明けますと、この整備プログラムを実施していくということで具体的な合意形成、あるいは必要な都市計画の決定、そういったものを経まして事業化に進めていくと、そういう予定をしてございます。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
中村委員
 1点だけお伺いしたいんですけれども、このまちづくりの会の役員の方々と8回も意見交換をやられているということで、あと、それから半年ぐらい前ですかね、特区に決まる前に、弥生町一丁目から四丁目の方々に対して全戸で配付をして説明会なんかをやっていただいたりとかという、丁寧な対応をしていただいていると思うんですけれども、特区が決まってから多分説明会というか、そういった周知は行われていないような気がするんですが、今後公表が11月ということなので、その後になるのかなとは思うんですけれども、地域の住民の方々にどれぐらいのタイミングで説明会なんかを行われるのかなというところ、お聞かせいただければと思います。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 委員御指摘のように、5月の連休明け、10日と11日に弥生町一丁目、二丁目、これは本郷通りの南側に当たりますけれども、それと三丁目、四丁目地域、弥生町一から四丁目地域と称しておりますけれども、この全戸に対してまちづくりを中野区として取り組んでまいりますということをお知らせする説明会を実施いたしました。その説明の内容につきましては、5月の中旬にまちづくりニュースの形で全戸に配付をさせていただいてございます。その後、弥生町三丁目周辺地区の全戸に呼びかけました意見交換会を6月に実施をしてございます。
 それから、今月20日と30日を予定しておりますけれども、やはり弥生町三丁目地区全戸に呼びかけをいたしましたまちづくりの第2回目の意見交換会を実施することになってございます。その事前に各町会の役員会にお知らせと参加の呼びかけを今進めているところでございます。一から四丁目につきましては、これらの会を経た後に、これまでのまちづくりの状況等も含めて改めて説明をする機会を遅くとも年内という形で開きたいというふうに予定をしてございます。
久保委員
 平成25年4月からの整備プログラムの実施というのがありますけれども、ここの手前の25年3月までは都ということになっていますが、このプログラムの実施については、事業主体はどこになりますか。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 整備プログラムといいますのを年度末に向けて都と一緒になって作成をしているということでございます。整備プログラムを実施するのは区が行うということでございますが、プログラム自体は、そこにおける整備方針、あるいは整備目標、具体的な事業のあり方、地区計画等の取り組み、また今後のスケジュールといったものを盛り込んでいく内容でございますので、4月から直ちに事業が始まるということではないんですけれども、それらについての合意形成ですとか必要な都市計画決定に向けた手続、あるいはさらに詳細な計画づくりといったようなことを区が主体となって進めてまいる予定でございます。
久保委員
 合意形成というのは、どのような形で合意形成なのか。また、どういう範囲が合意形成の対象になりますか。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 一つは地区計画といったもので建物の建て方のルール、あるいは避難路となる主立った路線には建物をセットバックして建てていくという、そういったルールづくりを目指してございます。これにつきましては、今取り組んでおります地域全体についてそういったルールを定めていくということも対象になると思います。
 それから、先ほどもコア事業の実施ということを申し上げましたけれども、都市計画に基づく強制力を持った事業ということがこの条件になってございます。そこでは事業の都市計画決定を目指すということになりますけれども、それは都営住宅跡地を含めた周りの方々で御協力をいただけるような範囲を対象とした合意形成というふうなことになります。若干定めている内容のものによりまして、対象とする地域が違ってくるということでございます。
久保委員
 この事業化等ということでスケジュールまでここでは決めていくということなので、スケジュールについてはまだここで伺うのは早いのかもしれないですけれども、実際にはこの事業自体をいつぐらいから開始することを目指しているんですか。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 これにつきましては、不燃化10年プロジェクトが平成32年度までという、実質8年ぐらいという期間ということで想定をされております。じっくりと合意形成をしていくということはもちろん重要ではあるかと思いますけれども、それはむやみに時間をかけるということではなく、やはり10年というスピード感を持った形で皆さんの合意、御協力を得ていく必要があるかと思っております。
 目標でございますけれども、来年度、先ほどお話し申し上げた都市計画のような手続に入るようなところまでいきたい。それで、行っていく事業によってスタート年次は違ってくるかと思いますけれども、平成26年度に早い事業はスタートできるような、着手できるような形のスケジュール感で進めたいと思っております。
久保委員
 平成32年度までということで期間が限定されている上での事業でありますので、スピード感を持つということが重要かと思いますけれども、やはり非常にこの地域の方たちの合意形成を図っていくということを丁寧にやっていかないと、途中で事業がとまってしまうようなことも心配をされてしまいますので、そこを十分にやっていただきながら事業の推進を図っていただきたいと思いますので、これは要望でございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了します。
 次に7番、東京大学教育学部附属中等教育学校周辺道路拡幅整備工事についての報告を求めます。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 東大附属の周辺道路の拡幅整備工事でございます(資料9)。この周辺道路は、南台一・二丁目地区防災街区整備地区計画におきまして、区画道路第9号、12号、それから13号という位置付けがございます。今回当該道路の拡幅整備につきまして東京大学と合意が得られたということで、この工事に着手をしましたということでございます。
 工事期間につきましては、8月30日から平成25年3月15日まででございます。
 なお、実質の現場の着手が10月18日予定でございます。
 工事の概要ですが、東大周辺の外周道路の延長約445メートル、それから幅員が6メートルの区画道路、それぞれ9号、12号、13号がこの対象でございます。東大側に最大で約2メートル20センチの後退がございます。これによって幅員6メートルの道路を確保していこうというものでございます。
 なお、民地側も東側の道路ですとか、部分的にこういったところが30センチぐらい後退をしていきます。これは建てかえ等にあわせて順次そういう形で整備をしていくと。今回は東大側の工事ということでございます。
 それぞれ内容でございますが、路面排水工、L型の側溝ですね。それから雨水ます。それから舗装工、これが40型ということで、アスファルトが2層、5センチ、5センチ、その下が粒状砕石、こういったものが30センチという構造でございます。それから安全施設工といいまして外側線、白線の延長した長いものですね。それから準備工、境界復元工といったような内容でございます。
 また、今回の工事の中で区と東大との協議によりまして、広域避難場所への災害時の出入り口、これを新たにといいますか、3カ所、南側と東側を予定してございます。
 なお、既に9月14日に東大側とうちの拡幅工事を合同で説明会、区民への説明会を行いました。40名の区民の参加があったというものでございます。
 裏面をごらんいただきたいと思います。標準横断図ということでございますが、真ん中に塀みたいな形で6メートルの下のほうに立っておりますが、これが現在の東側道路の位置でございます。これを左側の石積みの擁壁のようにL型側溝がございますが、L型側溝の裏までが6メートルの線ということで、ここまでを区が整備をしていくと。それからその左側の石垣の擁壁、それから植栽、防球ネット、4メートルから15メートルという高さでございます。野球場のすぐ後ろのバックネットが15メートルという高さ。順次だんだんに低くしていくということだそうです。
 施行場所につきましては、下の図の赤いラインですね。南側、東側、北側の一部ということでございます。
 なお、避難場所は災害時の出入り口でございますが、東側2カ所、それから南側1カ所。それから公園の予定地の一番左下の隅、ここが仮設の出入り口ということで、ここからも出入りが可能ということで考えてございます。
 それから、これは学校側でございますが、西門と、北側、西門になっておりますが、正門の誤りです。したがいまして、工事が終わりますと合計6カ所の避難の出入り口ができるという形でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 ちょっとあんまりここら辺のことがわからないので聞きたいんですけれども、石垣というのは現在も設置がされているものなんですか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 石垣は東大側の強い御意向で、みずからの敷地の境界部分、段差があるものですから、これを単にコンクリートの無機質な形でなくて、石積みを自然風な形で積みたいということから、こんな形になってございます。今はコンクリートの土どめの上に万年塀みたいな形で塀がつくられているという状況でございます。
久保委員
 この石垣の工事は区がやるわけではなくて、これは東大側がするわけですか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 先ほど申し上げましたように、左側のL型までが区の拡幅工事部分、それからその後ろ側につきましては、石積み、植栽、ネットフェンス、この辺については東大側が施行するということでございます。
久保委員
 石垣をしているところの、先ほど言われていた塀があるところが6メートルの下のところですかね。後退約2メートルから2メートル20というふうに書いてあるところに塀が位置されているところがありますけれども、現在はここら辺まで塀があるということなんでしょうか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 南側は約20センチ、それから東側が2メートル20センチほど後退をしていると。最終的には6メートルの道路という形になります。
久保委員
 先ほど石垣をして土どめと言うことがありましたけれども、ということは、この南側と東側、道路の部分は盛り土か何かがしてあって高くなっているんですか。そうではなくて、区がやるところというのは特にここには、今、石垣のところまで現状が道路といいますか、なっているわけではなくて、区が整備をするということだったのかなというふうに思ったものですから、その辺のところは道路整備をする上で掘るとか、盛り土をしているものをどけるとか、そういうことではないんですね。ここまではとりあえずフラットにはなっているということなんですね。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 現在は周囲の道路よりも東大側が高くなっていまして、これを掘削をし、石積みの擁壁といいますか、石積みの積んだものを土どめのかわりにしていくということでございます。
久保委員
 何度も申しわけありません。それは区のほうは道路を整備する段階で掘削をしていったりとか、そういう必要はないわけでしょうか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 先ほど既存の擁壁といいますか、ブロック塀といいますか、万年塀ですね。これの位置が真ん中にありますが、これから図面の左側の部分、これにつきましては東大側が高くなっている部分を削り取って、その境のところに石を積むという形になります。その後で区側がその部分を含めて、例えばL型を設置をし、あるいは、ますを設置をし、それからさらに舗装するという形になります。
内川委員
 それでは、L型側溝の部分までは区の工事負担、石垣から防球ネットのところは東大側が費用負担するということでよろしいですか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 そのとおりでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に8番、平和の森公園周辺地区区画道路第1号道路整備工事についての報告を求めます。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 平和の森公園周辺地区区画道路第1号、これは平和の森の西側から野方のバス通り、一方通行側におりてくる坂道でございます。区画道路第1号につきましては、円滑な消防活動と日常生活の利便性の向上、それから広域避難場所への避難路として配置をしてございます道路でございます。この工事に着手したということでございます(資料10)。
 工事期間は8月23日から平成25年3月15日、実際に本日着手をしてございます。
 工事の概要でございますが、平和の森公園西側から接続します延長約154メートル、幅員6メートルの区画道路、これが第1号ですね。この新設区間の約55メートル部分を今回工事を行うというものでございます。この新設区間ですが、東西の既設道路、これを直線で結びます高低差約4メートル、道路勾配約10%の道路をつくるということでございます。このため、両側が擁壁ができるという形になってございます。
 この擁壁ですが、南側は最大約1メートル、これは普通のコンクリートの重力式擁壁をつくると。それから、北側につきましては高低差が4メートルございます。これは鋼矢板の連壁で打ち込みまして、圧入ということでぐうっと押し込むという形です。この自立式擁壁でございますが、鋼矢板を圧入し、側面に化粧型枠を設置し、すき間にコンクリートを打つ一体的な擁壁にしていくということでございます。
 この工法につきましては、騒音、振動の発生が少ない工法でございますが、隣接家屋につきましては家屋調査を行い、この影響の有無を最終的に確認をし、万が一何か影響が出た場合には補償という形になってこようかと思います。
 擁壁工が約40メートル、それから先ほどと同じ路面排水工のL型、雨ます、それから舗装工でございますが、これもT-40型と。安全施設工は白線、ガードパイプ、メッシュフェンス。それから、準備工といたしましては工事用道路。出入り口があまり広くないものですから、事前に工事の道路をつくって、そこから搬入、搬出をしようということでございます。それから境界の復元工といったものが内容でございます。
 裏面をごらんいただきたいと思います。標準横断図でございますが、右側が南側、北側が左側です。先ほど言いましたように、右側のほうは重力式のコンクリート擁壁、左側につきましては鋼矢板、約11メートルちょっとございます。高低差が4メートルございますから、おおむね3分の2ぐらい鋼矢板が地中に埋まり、上部に4メートル程度出るという形でございます。
 平面図は下にございますように、左側が野方のバス通り、それから右のほうにいきますと平和の森公園といったような形でございます。
 なお、勾配が10%程度ございますので、滑りどめ舗装という形でございます。
 それから、既存の滑りどめ舗装と書いてあります、今回つくります道路のそれぞれの両側からここの交差部に入ってくる道路がございます。これのすりつけ部分も一体で多少勾配が、高さが変わってきますので、こういった形で舗装をするということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告を終了いたします。
 それでは、ここで委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時47分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時48分)

 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 次回の委員会は、明日10月16日(火曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。
 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

(午後3時48分)