平成18年02月17日中野区議会総務委員会(第1回定例会)
平成18年02月17日中野区議会総務委員会(第1回定例会)の会議録
平成18年2月17日総務委員会 中野区議会総務委員会〔平成18年2月17日〕

総務委員会会議記録

○開会日 平成18年2月17日

○場所  中野区議会第1委員会室

○開会  午後1時45分

○閉会  午後2時22分

○出席委員(8名)
 斉藤 金造委員長
 奥田 けんじ副委員長
 小堤 勇委員
 大内 しんご委員
 長沢 和彦委員
 佐伯 利昭委員
 佐藤 ひろこ委員
 大泉 正勝委員

○欠席委員(1名)
 伊藤 正信委員

○出席説明員
 助役 内田 司郎
 収入役 山岸 隆一
 区長室長 寺部 守芳
 経営改革担当課長 鈴木 由美子
 政策計画担当課長(政策担当課長) 川崎 亨
 計画担当課長 奈良 浩二
 総務部長(未収金対策担当参事) 石神 正義
 総務担当参事 橋本 美文
 広聴広報担当課長(平和人権担当課長、平和担当課長、人権担当課長) 鈴木 郁也
 財務担当課長 篠原 文彦
 営繕担当課長 秋元 順一
 人事担当課長 長田 久雄
 情報化推進担当課長 白土 純
 防災担当課長(危機管理担当課長) 斎木 正雄
 税務担当課長 遠藤 由紀夫
 副収入役 村田 宏
 選挙管理委員会事務局長 柳澤 一平
 監査事務局長 石﨑 新一
 
○事務局職員
 事務局長 山下 清超
 事務局次長 高橋 信一
 書記 荒井 勉
 書記 松本 桂治

○委員長署名



審査日程
○委員長の辞任について
○委員長の互選
○議案
 第1号議案 平成17年度中野区一般会計補正予算
 第2号議案 平成17年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算
 第3号議案 平成17年度中野区介護保険特別会計補正予算

副委員長
 定足数に達しましたので、総務委員会を開会いたします。

(午後1時45分)

 本日、伊藤委員長欠席のため、副委員長が委員長の職務を代行させていただきます。よろしくお願いします。
 審査日程に入らせていただきます。本日の審査日程ですけれども、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

副委員長
 御異議ございませんので、そのようにいたします。
 それでは、議事に入ります。
 委員長の辞任についてでございます。2月16日に伊藤委員長から辞任願の提出がございました。ついては、委員長の辞任についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本件は、申し出のとおり辞任を許可することで御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

副委員長
 御異議ございませんので、委員長の辞任を許可することに決しました。
 次に、委員長が欠員となりましたので、委員長の互選を行います。互選の方法は、副委員長による指名の方法によりたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

副委員長
 御異議ございませんので、本委員会の委員長に斉藤金造委員を指名いたしますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

副委員長
 御異議ございませんので、本委員会の委員長は斉藤金造委員と決定いたしました。
 委員長を御紹介いたします。
委員長
 委員長も久しぶりなんですが、何分にも伊藤前委員長の一身上の都合により私がピンチヒッターというようなことで、大事な予算の議会中でもありますので、一生懸命務めさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 これより議案の審査を行いますが、第1号議案から第3号議案の3件は補正予算ですので、一括して議題に供したいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、第1号議案から第3号議案まで一括して議題に供します。
 なお、本議案は当委員会に付託されていますが、第1号議案については厚生、建設、文教委員会で、第2号議案及び第3号議案は厚生委員会で関係分を審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送られることになっておりますので、御承知おきください。
 それでは、本件について理事者から補足説明を求めます。
篠原財務担当課長
 それでは、ただいま上程されました第1号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算、第2号議案、平成17年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算、第3号議案、平成17年度中野区介護保険特別会計補正予算の計3議案につきまして、一括で提案理由の補足説明をさせていただきます。
 初めに、お手元の議案書の4ページ、5ページをごらんいただきたいと思います。本年度、第5次となります中野区一般会計補正予算でございます。歳入歳出にそれぞれ20億1,837万9,000円を追加計上するものでございます。これによりまして、既存予算との合計額は958億6,105万3,000円となります。
 初めに、今回の一般会計補正予算の歳入の内容につきまして説明をさせていただきます。
 なお、歳入の補正項目が数多くございますので、20ページになりますが、歳入歳出予算総括表に基づきまして説明をさせていただきたいというふうに考えております。
 まず、歳入でございます。増額修正するものでございますが、2款特別区交付金につきましては、21億9,000万円、3款地方譲与税に6億700万円、4款利子割交付金に2億8,000万円、5款配当割交付金に6,900万円、6款株式等譲渡所得割交付金に5,700万円、14款都支出金に2億1,662万5,000円、それから15款財産収入に3億5,042万6,000円、16款寄付金に78万5,000円、18款繰越金に6億2,742万6,000円をそれぞれ追加計上するものでございます。
 逆に減額修正するものでございます。1款特別区税でございますが、特別区民税の調定額、それから収入額の見込み予算によりまして3億9,745万1,000円、それから13款の国庫支出金でございますが、国の三位一体改革に伴います国庫補助負担金の減額分といたしまして3億4,327万2,000円、それから17款の繰入金につきましては、本年度中に繰り入れる必要がないということから、16億3,916万円をそれぞれ減額修正するものでございます。
 以上が一般会計第5次補正予算の歳入の内容でございますが、この内容につきましては22ページから55ページに記載されてございますので、後ほどごらんいただきたいというふうに考えております。
 それでは、次に歳出の補正内容につきまして説明を申し上げます。歳出につきましては、該当するページをごらんいただきながらその内容を説明させていただきます。
 なお、人件費につきましては各款にまたがりますので、一括で説明をさせていただきます。人件費でございますが、議案書の56ページから91ページの各款にそれぞれ増減説明をさせていただきました。56ページには議会費、58ページには総務費というように、91ページの教育費まで人件費の内容について説明がございます。本年度につきましては、特別区人事委員会の勧告によりまして、給与等の減額が行われております。その結果、人件費の各款の合計額は、給料につきましては1億1,000万円、それから職員手当につきましては1,400万円、職員共済組合等の事業主負担金でございますが、これにつきましては600万円、それぞれ減額となりました。合計で人件費を1億3,000万円減額修正するものでございます。
 なお、各款の詳細な内容につきましては、後ほどごらんいただきたいと思いますが、96ページから99ページにわたりまして給与費明細書を掲載してございます。あわせて後ほどごらんいただきたいというふうに考えております。
 それでは、人件費以外の歳出の補正内容につきまして説明をいたします。70ページと71ページをごらんいただきたいと思います。5款保健福祉費、4項保健福祉費、1目の保健福祉費でございますが、人件費の減額のほか、右の欄の2番にございますように、18年度に開設いたします地域包括支援センターの運営に伴います地域包括ケアシステムの構築、このために2,516万2,000円を追加計上するものでございます。
 次に、72、73ページをごらんいただきたいと思います。6項高齢福祉費、1目高齢福祉費でございます。特別養護老人ホームなどの高齢者の施設措置につきまして、国の三位一体改革によります国と都の影響額9,644万5,000円を一般財源に財源更正をしたものでございます。
 次に、74、75ページをごらんいただきたいと思います。7項障害福祉費、3目支援費制度費でございます。身体障害者の居宅介護の利用者数、利用時間、それから単価減によりまして、1億1,023万6,000円を減額修正するものでございます。
 また、その下の7目障害者施設基盤整備費でございますが、本町五丁目に民設民営で設置されます知的障害者通所援護施設、この整備費補助につきまして、施設整備の進行状況に合わせました補助割合とするために990万2,000円を今回減額修正するものでございます。
 次に、76、77ページをごらんいただきたいと思います。8項生活援護費の1目生活保護費でございます。当初予算におきまして、路上生活者対策といたしまして就労支援事業、これを予定してございましたが、東京都の事業内容の変更に伴いまして、1,000万円を減額修正するものでございます。
 その下の2目福祉資金費でございますが、これは本年の8月と9月に相次いで発生いたしました集中豪雨に伴います災害援護資金でございます。貸付募集期間終了後に執行残となりました国と都の制度の合計額4,900万円を減額修正するものでございます。
 次に、78、79ページをごらんいただきたいと思います。9項保険医療費の2目国民健康保険事業特別会計繰出金でございます。国民健康保険事業特別会計の歳出の補正に伴います一般会計からの繰出金6億1,038万4,000円を追加計上するものでございます。また、三位一体改革に伴います国と都の支出金の財源更正もあわせて行ってございます。
 次に、80ページ、81ページをごらんいただきたいと思います。10項介護保険費の2目介護保険特別会計繰出金でございます。介護保険特別会計の歳出の補正に伴います一般会計からの繰出金、1,993万8,000円を追加計上するものでございます。また、あわせまして16年度の過年度分清算金の減額分を一般財源で財源更正をしてございます。
 次に、82、83ページをごらんいただきたいと思います。11項1目の保健福祉部経営費でございます。自動体外式除細動器、いわゆるAED、心肺蘇生用器具でございますが、これの設置費と救命講習費といたしまして5,255万3,000円を追加計上するものでございます。なお、この経費につきましては全額都の補助で行うものでございます。以上が5款保健福祉費の歳出の内容でございます。
 続きまして、84、85ページをごらんいただきたいと思います。6款都市整備費、2項土木費、2目道路保守整備費でございます。国におきまして新たに地域住宅交付金が創設をされております。これに伴いまして、国庫支出金6,203万8,000円を一般財源から財源更正をしたものでございます。
 次に、88、89ページをごらんいただきたいと思います。7款教育費でございます。1項学校教育費でございますが、3目の教育機会費で国の三位一体改革によります小中学校の就学奨励費の影響額3,159万2,000円を一般財源に財源更正をするものでございます。
 続きまして、90、91ページでございます。3項教育経営費、5目学校施設費でございます。平成14年度の小中学校耐震補強工事に伴います起債償還額につきまして、今年度国から全額償還に伴います費用が全額補助されることになりました。19年度分までの償還分も含めまして4,431万4,000円を追加計上するものでございます。
 続きまして、92、93ページでございます。8款の公債費、4目一時借入金利子でございます。17年度におきましては一時借入を行う必要がございませんでしたので、利子分として計上しておりました4,151万7,000円を減額修正するものでございます。
 次に、94、95ページでございます。9款諸支出金、1項積立金でございます。1目の財政調整基金につきましては7億8,288万円を、2目の減債基金につきましては717万2,000円を、3目の特定目的基金につきましては8億2,663万1,000円をそれぞれ追加で積み立てるものでございます。
 以上が一般会計第5次補正予算の歳出の内容でございます。
 続きまして、国民健康保険事業特別会計の説明に移らせていただきます。
 102ページ、103ページをごらんいただきたいと思います。17年度第1次となります中野区国民健康保険事業特別会計の補正予算でございますが、歳入歳出にそれぞれ3億9,182万3,000円を減額修正するものでございます。これによりまして、既定予算との合計額は285億5,217万7,000円となります。
 初めに、歳入の内容でございますが、まず増額修正するものでございます。5款の都支出金に7億6,254万4,000円を、7款の繰入金に6億1,038万4,000円、それから8款の繰越金に2億6,125万9,000円をそれぞれ追加計上して出してございます。
 逆に減額修正するものでございますが、1款の国民健康保険料を4億7,138万4,000円、3款の国庫支出金を11億3,259万7,000円、4款の療養給付費等交付金でございますが、3億6,836万6,000円、6款の共同事業交付金を5,366万3,000円をそれぞれ減額修正いたしました。
 以上が国民健康保険事業特別会計の歳入の内容でございます。詳細につきましては104ページから117ページにわたりまして記載してございますので、後ほどごらんいただきたいというふうに考えております。
 続きまして、歳出の内容でございます。
 118ページ、119ページをごらんいただきたいと思います。2款国保給付費の1目療養諸費でございます。これにつきましては、昨年12月までの実績を勘案いたしまして1億826万円を減額修正するものでございます。右の説明欄にありますように、被保険者数や1人当たりの療養給付費、それから療養費、その減少が主な要因となってございます。
 次に、120ページ、121ページでございます。2款国保給付費の2目高額療養費でございます。こちらは退職被保険者等の高額療養費につきましては減額となりましたが、一般保険者の高額療養費がふえましたことから、2,955万円を追加計上するものでございます。
 その下の5目葬祭諸費でございますが、支給件数の増に伴いまして2,961万円を追加計上するものでございます。
 次に、122、123ページをごらんいただきたいと思います。3款老人保健拠出金の1目老人保健医療費拠出金でございます。社会保険診療報酬支払基金への拠出額が当初の見込みよりも減額となったということに伴いまして、3億4,272万3,000円を減額修正するものでございます。
 次に、124、125ページをごらんいただきたいと思います。4款1目の介護納付金でございます。こちらは国の三位一体改革の影響額を国と都支出金などで財源更正をしたものでございます。
 以上が国民健康保険事業特別会計の補正予算の歳出の内容でございます。
 続きまして、介護保険特別会計の補正予算につきまして説明を申し上げます。
 128、129ページをごらんいただきたいと思います。本年度2回目となります中野区介護保険特別会計の補正予算でございますが、歳入歳出にそれぞれ10億7,633万円を減額修正するものでございます。これによりまして、既定予算との合計額は148億8,761万8,000円となります。
 初めに、介護保険特別会計の補正予算の歳入の内容について説明いたします。
 今回の補正につきましては、介護保険給付費が10億円減となりましたことに伴うものでございまして、それぞれ国、都、それから区の法定負担分に影響する部分を今回補正するものでございます。
 まず、減額修正するものでございますが、3款国庫支出金を3億4,442万9,000円、4款支払基金交付金を4億1,920万6,000円、5款都支出金を1億7,119万6,000円、7款繰入金を1億4,239万8,000円、それぞれ減額修正するものでございます。
 なお、6款の財産収入でございますが、介護給付費準備基金の利子収入といたしまして89万9,000円を計上するものでございます。
 以上が介護保険特別会計補正予算の歳入の内容でございますが、詳細につきましては130ページから143ページ、こちらにわたりまして記載がございますので、後ほど御確認をお願いしたいと思います。
 それでは次に、歳出の内容について説明させていただきます。
 144、145ページをごらんいただきたいと思います。2款保険給付費、1目の保険給付費でございます。介護サービス費給付の16年度の実績からの見込み差といたしまして10億円を減額修正するものでございます。
 次に、146、147ページをごらんいただきたいと思います。4款基金積立金、1目介護給付費準備基金積立金でございますが、基金積立金の利子収入といたしまして89万9,000円を計上するものでございます。
 次に、148、149ページをごらんいただきたいと思います。5款諸支出金、2項繰出金、1目一般会計繰出金でございます。過年度分の清算金を一般会計に繰り出すということのために7,722万9,000円を今回減額修正するものでございます。
 以上で平成17年度の一般会計補正予算、第5次になります。それから国民健康保険事業特別会計補正予算(第1次)、介護保険特別会計補正予算(第2次)の補足説明とさせていただきます。どうかよろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いを申し上げます。
委員長
 本件に対する質疑を行います。質疑はございませんか。
長沢委員
 第5次の補正ということで、年度末にこういう形での補正でありますから、当然ながら御説明にもあったように、その見込み差あるいはその財源更正の変更というような、そういうものに充てるのが専らのあれだというふうには思っています。しかしながら、例えば区民の要求が本当にさまざまあるもとで、そういう意味で区民に直接的なということでいうと、自動体外式の除細動器ですね、AED、こうしたものしかないというのはいかがなものかなというふうに思っています。それで伺いたいんですが、例えば詳細について幾らというのはわからなくても、今回かなりの増収によってこういう特別区の交付金が来るというのはわかっていたわけで、そういう意味では何らかの緊急的なものも含めて事業的なものをされるという、そういう検討はされたのか、伺いたいんですけど、いかがですか。
篠原財務担当課長
 このたびの第5次補正予算につきましては、最終補正ということで、従来であれば今の委員がおっしゃったような財源更正、それから最終的な都区財政調整の交付金の、そういったものの減額や増額修正をするものでございます。これまでも第4次まででかなり私どもはアスベストとか、そういったような区民に直接影響がある部分、それから耐震補強の調査、そういったものはこれまでも行ってきておりますので、この年度末に来まして、そういったようなこれまでやってきたことにつきましてはいろいろ総括をしておりますが、今回の第5次につきましては、この自動体外式除細動器、これの補正が大きなものであったというふうに考えてございます。
長沢委員
 確かに、アスベストなり水害のということは、まさに緊急的なもので対応されてきたというふうには思っています。ただ、そのAEDについても都の補助10分の10で都から来るわけで、一般財源を使っているというのは何かということでいえば直接的なことというのは見受けられないということですね。それで、例えば、これは当初予算のということにもなりますけど、考え方を伺うというところでいえば、今も本会議の場で施政方針説明がありましたけど、ひとつ基金をやっぱりこれだけのもので、区長の言葉でいえば大きく改善をしたんだということを言われていますね。この17年度の当初のところでいっても、例えば特別区の交付金の歳入をどう見るかという、その時点で極めてかたく見たという考え方というのはあるかもしれないけれども、やはり景気の動向ということでいえば、さまざまな回復期というようなことも言われていて、そういう意味では2004年度末ぐらいのところで一定の交付金のそういう見通しということも立てられたんではないかというふうにも思うんですね。
 これは結果の方になりますけど、ただ、一方で区民の暮らし向きをどう見るかというところでいえば、やはりその特別区税自身はこういう減額の補正をせざるを得ないと。そういうところでは当初の予算のところからというところも当然あるわけで、その点では、例えば繰入金もこういう形で今回16億3,900万円ぐらいですかね、要するにこれだけお金が入ってきたらこれは使う必要がなくなったということなんだけど、ただ、そういうところで区民自身の要求や本当に今の実態を見てそういう施策をどうやっていくのかというところに極めてかかってくるんじゃないか。いわゆる基金だけを見て改善をしたという一方で、じゃあどれぐらい区民の要望にこたえてきているのか、どれぐらい施策、事業を図ってきたのかということをもう一方で見ていかなければ、そうでなければ最終的に来たものはこうやって積み立てます、じゃあそのためのはなからの予算編成自身を取り組むということは意識的にやっぱりそういうことになっているというふうにもとれなくもないわけです。現実には区長が言うところでいえば、13年度末の残高68億円から17年度で見たって181億円ぐらいですかね、そういう形になってきているということなんですが、当初の予算のというのはきょうの議論のところではないと思いますけど、そういうものは極めて総合的に見ていかなければ皆さん方の役割としても発揮をされているというふうにはならないと思うんですけど、御見解があれば伺いたいんですけど、いかがですか。
篠原財務担当課長
 ことしにつきましては、特別区交付金がかなり大きく伸びたことは確かでございます。ただ、これにつきましては、17年度予算を編成するに当たりまして、2年前の12月になりますが、東京都の財政見通し、これに基づきまして特別区交付金の当初予算額を私どもは定めてございます。そうした中、当初予算では15億6,000万円の財源対策をしなければ予算を組めないような状況もございました。そういったことも考慮いたしますと、今回たまたま市町村民税法人分、これが19%ほど大きく伸びたといったことがございまして、そういったことでは東京都も予測をしていなかったということと、私どもも都の予測に基づいた財政運営、そういったことをしてきた結果、こういう形になったということで御理解をいただきたいというふうに考えております。
長沢委員
 最後にします。それで、直接補正のあれではないですけど、考え方のということでいえば、今10か年計画を定められて、また来年度のところからの財政の安定化のということになりますね。そうすると、具体的にもう示されていますけれども、今後の予算の編成も今の考え方のもとでやっていくのか、そういうことになるんですか。
篠原財務担当課長
 私どもはやはり三位一体改革の影響、まずはこれがまだ不透明な部分がございます。また、財政協議の動向につきましても、19年財調につきましてはこれから行われることになります。また、中野区の財政体質といたしまして、やはり景気の動向、こういったよしあしにかなり影響される部分がございます。そういったことから、今後とも持続可能な財政運営ということであれば基金運営を中心にやっていくのがいいというような考えを持っておるところでございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。--よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なお、報告いたしますと、各委員会から申し送られた意見はございませんでした。
 質疑を続行いたします。質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時17分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後2時18分)

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、質疑を終結いたします。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、意見の開陳を終結いたします。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。
長沢委員
 第1号議案に反対の立場で討論を行います。
 補正予算で御説明にもありましたが、年度末に当たっての補正ですから、そういう意味ではさまざまな事業を展開するということ自身にはいかないというのは、そういう性格があるというか、そういうようなことは理解をしているところです。しかしながら、この間の区政運営から見て、今回の補正予算に端的にあらわれているというところでは、当初からの区民の切実な要求や物にこたえていくというものではなく、また逆に言えばこの間に進めてきたさまざまな事業の縮小や廃止や民営化、民間委託や、そうしたことでのコストの削減を進め、さらに今後も財政効率優先の考え方で施設の統廃合や事業の見直しを徹底していくという、その中で余剰金を生み出すというあり方自身は非常に問題があるというふうに思っています。そういう結果として68億円という13年度の基金残高が来年度末には、区長の言葉で言えば224億円になるというところで、一方でその安定化とか改善ということも、私たちは基金そのものを否定するものではありませんが、しかしながら一方でそういう今の区民自身の暮らし向きを見たときに、そのことに本気でこたえていく、そういう検討もなければならないんではないかというふうに思っています。そういう中では、今現在進められている基金のまさしくため込みに向かうようなあり方自身は、自治体のあり方として極めて問題があるということで本予算に対しては賛成しかねるということを申し上げます。
委員長
 他に討論はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結いたします。
 これより第1号議案から順に採決を行います。
 まず、第1号議案については挙手により採決を行います。
 お諮りいたします。第1号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに賛成の方は挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
委員長
 挙手多数。よって、本件は可決すべきものと決しました。
 次に、第2号議案についてお諮りいたします。第2号議案、平成17年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ないので、そのように決します。
 次に、第3号議案、平成17年度中野区介護保険特別会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で1号、2号、3号議案の審査を終了いたします。
 本日予定した日程は終了しますが、委員、理事者の皆さんから特に発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ないので、以上で総務委員会を散会いたします。

(午後2時22分)