平成25年03月14日中野区議会子ども文教委員会(第1回定例会)
平成25年03月14日中野区議会子ども文教委員会(第1回定例会)の会議録
平成25年03月14日中野区議会子ども文教委員会 中野区議会子ども文教委員会〔平成25年3月14日〕

子ども文教委員会会議記録

○開会日 平成25年3月14日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時12分

○出席委員(9名)
 酒井 たくや委員長
 岩永 しほ子副委員長
 木村 広一委員
 石坂 わたる委員
 小林 秀明委員
 奥田 けんじ委員
 近藤 さえ子委員
 高橋 ちあき委員
 篠 国昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 田辺 裕子
 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 髙橋 信一
 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 白土 純
 子ども教育部副参事(学校・地域連携担当)、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当) 荒井 弘巳
 子ども教育部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(特別支援教育等連携担当) 黒田 玲子
 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長、教育委員会事務局副参事(就学前教育連携担当) 海老沢 憲一
 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
  伊藤 正秀
 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 石濱 良行
 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 宇田川 直子
 教育委員会事務局指導室長 川島 隆宏
 教育委員会事務局副参事(知的資産担当)、中央図書館長 天野 秀幸

○事務局職員
 書記 丸尾 明美
 書記 香月 俊介

○委員長署名

審査日程
○所管事項の報告
 1 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(教育委員会事務局)
 2 中野区立小中学校再編計画(第2次)について(学校再編担当)
 3 平成24年度いじめの対応状況について(指導室長)
 4 その他
(1) 沼袋西保育園の開園式について(保育園・幼稚園担当)
(2) 徳田保育園の落成式について(保育園・幼稚園担当)
○所管事項継続調査について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 それでは、昨日に引き続き、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を求めます。
白土子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 それでは、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(資料2)、所管がまたがりますので、私のほうから一括して、お手元の資料により御報告をいたします。
 まず、1の請願でございます。昨年第3回定例会で採択された平成24年第2号請願、区立学校における「常時国旗掲揚」を求める請願でございます。平成24年11月2日の第36回教育委員会定例会において、平成24年第3回中野区議会定例会で採択され、議長から教育長あてに通知が送付されたことを報告いたしました。その後、本年2月15日の第6回教育委員会定例会で協議を行いまして、各学校の教育環境の整備も含めて、今後事務局から随時報告を受け、さらに検討していくということになり、今後も協議を継続することになってございます。
 次に、2の陳情でございます。昨年第4回定例会で採択された平成24年第13号陳情、「中野区立小中学校再編計画改定」についてでございますが、処理状況に記載のとおり、学校再編計画の改定に当たり、教育委員が区民と直接意見交換を行ったほか、23回の地域での意見交換会や関係団体への個別の説明を行うなど丁寧な説明を行い、理解や協力を得るように努めたところでございます。
 また、前期の学校再編での課題と対応につきましては、この後報告いたします学校再編計画(第2次)に反映してございます。
委員長
 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、2番、中野区立小中学校再編計画(第2次)についての報告を求めます。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 それでは、中野区立小中学校再編計画(第2次)について(資料3)報告いたします。
 本日、資料を3点用意しております。クリップでとめてあるものでございます。1点目がA4判1枚の資料で、本日の報告のかがみでございます。2点目が中野区立小中学校再編計画(第2次)案に関するパブリック・コメント手続の実施結果についてでございます。3点目が中野区立小中学校再編計画(第2次)本文でございます。
 それでは、まず、中野区立小中学校再編計画(第2次)案に関するパブリック・コメント手続の実施結果について報告をいたします。
 パブリック・コメントの意見募集は、2月5日から2月26日まで行いました。合計で36人から意見が提出され、提出方法は資料に記載のとおりです。なお、このほかに住所等の記載がない、それから、意見募集期間後に提出されたことなどからパブリック・コメントとして扱えないものが17件ございました。
 提出された意見の概要と、それに対する教育委員会の考え方でございますけれども、こちらを資料に記載しております。左側が提出された意見の概要、右側が意見に対する教育委員会の考え方でございます。意見の概要としましては、まず、(1)の再編計画改定全般についてということで、地域住民への説明が十分に行われていないという意見と、資料の2ページになりますけれども、計画の「はじめに」の部分で、小中連携、この推進を明確にしてほしいという意見がございました。
 次に、(2)の中野区が目指す教育の姿について、小中一貫教育のモデル校の設置についての意見がございました。
 次に、(3)の①再編計画改定に関する考え方について、仮校舎への通学や統合新校への通学についての安全面での不安の意見がございました。
 次に、(3)の②通学区域の見直しについて、緑野中の通学区域の見直しについての意見がございました。
 それから、(4)の①中野神明小学校と多田小学校、それから新山小学校の統合について、新山小を存続してほしいという意見ですとか、資料の3ページになります、3校の統合ではなく、新山小と多田小の2校の統合にしてほしいという意見がございました。
 それから、(4)の②第三中学校と第十中学校の統合について、第三中を残してほしいという意見。それから、第三中を統合新校にすべきであるという意見。それから、資料の4ページになりますけれども、中野六丁目は中野中に通学区域の変更をしてほしいという意見がございました。
 それから、(4)の③で、桃園小学校と向台小学校の統合について、子どもたちの精神面でのケアを行ってほしいという意見がございました。
 それから、(4)の④北中野中学校の通学区域の変更について、新たな通学区域を設定するよう変更してほしいという意見がございました。
 それから、(5)の指定校変更の取り扱いについて、中学生にも通学距離による指定校変更を認めてほしいという意見がございました。
 それから、資料の5ページになりますけれども、その他として、再編校の年度ごとの児童・生徒数、それから学級数を掲載してほしいという意見や、向台小の跡地の利用についての意見、それから、避難所の確保についての意見がございました。
 次に4の提出された意見により変更した箇所とその理由です。この変更点は、資料2ページの意見2を反映したことにより、「はじめに」の部分、ここの文章構成を変更するものでございます。
 なお、パブリック・コメント手続の実施結果については、ホームページ、それから区政資料センター、区民活動センター、図書館で交付をしております。
 以上がパブリック・コメント手続の実施結果についての報告です。
 次に、中野区立小中学校再編計画(第2次)、計画案本体の説明でございますけれども、学校再編計画(第2次)の改定に当たりましては、節目節目で子ども文教委員会のほうに報告をしてまいりました。このたび、教育委員会で議決をし、中野区立小中学校再編計画(第2次)として策定いたしましたので、改めてこの学校再編計画(第2次)の策定の経過と概要等について御説明を申し上げます。
 前期の中野区立小中学校再編計画、これにつきましては、平成17年度に計画を策定して、適正な規模の学校をつくり、よりよい教育環境を整えることを目指して、再編を進めてまいりました。その後、学校再編計画の改定に当たりまして、昨年3月に学校再編計画改定における基本的な考え方(案)を定め、意見交換会等を行った後、5月に学校再編計画改定における基本的な考え方といたしました。それに基づきまして、適正な規模の学校をつくることのほか、小中連携のための小学校と中学校の通学区域の整合性を図ること、これを大きな柱として、それから、建築後50年を迎える時期に来ている中野区の学校施設の改修・改築を見据えて、学校再編計画の改定に向けて協議を重ねてま いりました。昨年10月には、学校再編計画(第2次)素案としてとりまとめて、素案によりまし て、地域での意見交換会、それから関係団体への説明を行いました。また、区民と教育委員の意見交換会を行い、さらに協議を重ねてまいりました。本年1月には、学校再編計画(第2次)案としてとりまとめて、パブリック・コメント手続を実施いたしました。そこでいただいた意見を踏まえて、協議の上、教育委員会としまして、中野区立小中学校再編計画(第2次)として策定をしたところでございます。
 次に、案から計画への変更点でございますけれども、計画の1ページ「はじめに」の部分をごらんいただきたいと思います。この学校再編計画(第2次)では、小中連携を推進するため、小中学校の通学区域の整合性、これを図ることを大きな柱としております。パブリックコメント手続での意見を受けまして、そのことを明らかにするために、「はじめに」の部分の文章構成を変更しております。具体的には、「はじめに」の部分の中段以降、ここにつきまして、通学区域の整合性と、それから校舎の大規模改修・改築の部分、この記述を入れ替えるとともに、必要な文言修正を行ったものです。案からの変更点についてはこの1点でございます。
 次に、この再編計画の概要でございます。既に素案の段階、案の段階で御説明した内容でございますけれども、この学校再編計画に当たっての基本的な考え方、こちらは資料の10ページに記載しております。適正な規模の学校をつくることのほか、小中連携のための小学校と中学校の通学区域の整合を図ること、これを大きな柱としていることから、再編は統合と通学区域の変更により行うこととしました。それから、建築後50年を迎える時期に来ている中野区の学校施設の改修・改築、これに対応するため、統合に伴う統合新校につきましては、大規模改修、または改築、建て替えを行うこととしました。計画期間は、資料の11ページになりますけれども、平成25年度から平成35年度までの11年間として、統合と通学区域の変更の具体的な時期については、統合新校の校舎の調査・診断、これを来年度行いますので、その後、確定することとしております。
 通学区域の変更につきましては、資料の13ページになります。小学校では6校、中学校では8校の通学区域を変更します。
 統合の組み合わせと統合新校の位置につきましては、資料の15ページになります。小学校で五つの組み合わせ、中学校で二つの組み合わせの統合を行います。
 それから、38ページをごらんいただきたいんですけれども、学校再編に伴う特別支援学級の取り扱いの表がございます。下から二つ目のかみたかだ通級指導学級、こちらが平和の森小に移転する時期、ここに平成30年となっておりますが、これは平成31年度でございます。法務省矯正研修所の移転が延びたことに伴うものでございますが、修正が漏れておりました。申しわけございません。公表に当たりましては、修正したもので公表してまいります。
 なお、この学校再編計画(第2次)が決定いたしましたので、今後この計画を児童・生徒の保護者、関係者の皆さんに周知を図りながら、円滑な再編に向けて計画の実施を確実に図ってまいりたいというふうに考えております。周知としましては、まず3月20日号の教育だより、こちらで学校再編計画(第2次)の策定について掲載をしていくとともに、教育委員会のホームページに掲載をしていきます。また、個別の周知といたしましては、概要版を作成しまして、保護者や関係者に周知を考えております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
小林委員
 パブリック・コメントのところの3ページの一番下、12番の「第三中学校は」というところですが、この中に、「優れた教育機関として貴重な資産を維持し」ということを言っているんですが、右側には「これまでの歴史を受け継ぎながら、新しい学校としての伝統を築いていく」ということで非常に抽象的な話なんですけれども、具体的に何か話はありましたでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 寄せられた意見としましては、これしかございませんので、そこから推しはかることしかできません。どこの学校につきましても、いろいろな伝統、そういったことを持っておりますので、そういったことについては一般的に、統合する学校、両方の伝統を生かした統合新校をつくっていこうということでございます。
 あと1点、第三中学校に関しましては、芹沢文庫といいまして、文学者の芹沢光治良さんの御家族の方から寄贈された蔵書等がございます。それについて資産というふうにもしかして言われているのかなというふうに思いますけれども、それについては、学校として保管しておくのがよいのか、あるいは、図書館等できちんと保管しておくのがよいのか。そういったことを含めて、これから検討していくことになろうかと思っております。
小林委員
 第三中学校は、帰国子女の方が結構いらっしゃいますよね。これも伝統の中の一つかなと思っているんですが、この生徒というのは今後どういうふうに、この第三中学校がなくなるという形になってしまうと、どういう形で考えているんですかね。
川島教育委員会事務局指導室長
 第三中学校は、かつて東京都の指定を受けておりまして、帰国子女の受け入れ校になっていました。ただ、もうかなり前にそれは解消されています。ただ、それまでの歴史がありますので、帰国子女の方が第三中学校に入学したいという申し出がありまして、実際には何人か受け入れているのが現状です。統合されたときに、帰国子女の受け入れ校は現在もうない形になっていますので、そのあたりを学校の一つの特色として扱うかどうかについては、今後議論していく必要があるかなというふうに思っております。
小林委員
 現実には、20名ぐらいはいらっしゃるんですよね。大分減るという形なんですけれども、そういうシステムはもうなくなっているんですか。それとも、そこの20名とかそのぐらいの数なんですけれども、その方々は今度、卒業する状況になるのかもしれませんけれども、そこのところはどういうような形になるんですか。
川島教育委員会事務局指導室長
 現在、帰国子女のための加配ではないんですけれども、日本語の加配という形で、本年度は3名ほど教員が加配されています。それは、個別な指導が必要になることもあるだろうということで、東京都のほうに申請いたしまして、その人数に応じて加配教員が来ている状況ですので、毎年帰国の枠のお子さんの数に従って、東京都のほうに申請をして、対応する教員をもらうという形で、きめ細かい指導に努めていきたいというふうに考えております。
小林委員
 あと、教育センターのほうで、去年も日本語の指導という形で、毎週土曜日にやっていたと思うんですけれども、それが来年なくなるという話も聞いているんですけれども、その子どもたちと今の話というのは全然内容は違うという……。なぜそれをとめるのかなというのがちょっとあるんですけれども、その辺ちょっと伺いたいと思います。
川島教育委員会事務局指導室長
 教育センターで行われている日本語の適応指導教室につきましては、参加率が非常に悪いというお話をこの委員会でも前にさせていただいたかというふうに思います。そのほかに、中野区全体の各小中学校に外国から帰ってこられて日本語があまり十分に使えないというお子さんもいらっしゃいます。それに対する通訳を派遣するだとか、それから取り出しの指導を行う形での人員を配置しているところです。ただ、本年度の状況を見ますと、非常にその数が多くて、こちらが想定していた数よりもかなり多いお子さんがいらっしゃいまして、そちらの部分を充実させるということがまず先決であると。学校をきちんと支援していくことが先決であるということで、予算の中での組みかえを行ったところです。
石坂委員
 1ページ目の再編計画全般についての1番目の後半のほうですけれども、前期の学校再編では、統合新校でアンケート調査を行い云々というところで、こうしたアンケートを行って、それを生かして、子どもの不安を解消していくのは今後の計画でも、再編でもやっていただきたいところではありますけれども、規模の小さい学校と大きい学校を統合した際には、やはり同じ一緒くたにまとめて集計してしまうと、小さな規模の学校のお子さんの抱えているところが潜ってしまう可能性があるのでは、そこはきちんと分けて集計とか、それを反映していくという作業が必要になるかと思われますが、そのあたりどのようにお考えでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 検証に当たりまして、どういう方法で意見をとりまとめるかということだと思います。前期の場合は、それぞれの学校から統合した学校に対してアンケートをとりました。そういった中で、一定数というか、統合したお子さんたちすべてについてアンケートを行っておりますので、そういった中で反映されていくものというふうに考えております。
 第2次の統合した際のアンケート検証については、その際にまたどういった形で進めていくかは検討が必要だというふうに考えております。
近藤委員
 私の地元で、元十一中と六中が再編されたときに、元十一中のほうにかなりの方が行かれて、六中のほうには少なくなってしまったんですね。ですけれども、そこで中野の統合の第1号ということもあるのかもしれませんけれども、とにかく六中が本当によく手厚くやっていただいて、六中を出た方が、人数は少ないんですけれども、とってもいい学校生活だったと言って終わられたと思うんですね。今回、本当にたくさんのところが統合していくんですけれども、やはりなくなっていってしまうというか、多少人数が少なくなっていってしまうと思うんですよ。この再編計画がぱっと出て、そういったときにやはり、本当に最後の学校になる人たちに、いい思い出を持って卒業できるような形をつくっていっていただきたいと思いますけれども、そこら辺の意気込みはいかがですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 統合に当たりましては、統合対象校、そのいずれもを廃止して新しい学校をつくるということになります。統合するまでは二つの学校、三つの学校、それぞれ学校としてきちんと学校生活を送らなければいけないわけですから、そこに通うお子さんの数、そういったことにかかわらず、教育委員会としては統合に当たるまできちんと支援をしていくということを考えております。
奥田委員
 これは毎回質問させていただいているんですが、学級規模の、国の動向等を踏まえて今後計画についても見ていきたいというようなことでお答えいただいていますけれども、現在の国の動向についてはどういう状況なのか、お答えいただけますか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 国のほうでは、小学校1年生から中学校3年生において、すべてにおいて35人学級を行うということをまず明らかにしましたけれども、その後、財政的な理由で、それはなかなか難しいというようなことを言っている状況でございます。したがいまして、現在のところ、小学校の1・2年生については35人学級ということで進めているところでございます。東京都におきましては、来年度におきましては、中学校の1年生についても35人学級で学級編制を行っていくということが明らかになっております。それから先については不明な要素もございますので、今後とも国、それから東京都の動向を踏まえながら、見ていきたいというふうに考えております。
奥田委員
 政権交代前からこういう動向が予想されるのではないかということで指摘はさせていただいていたところでありますし、もちろん、省庁間でのやりとりということで前回はお答えいただいたわけでありますけれども、最終的には財務省のほうの財政的な理由でというところになってまいりますし、そもそも文科省の要求も、年度ごとの要求という形で、1年生、2年生の予算要求もしている状況で、継続的な取り組みまで格上げするようなところまで交渉が行っていないわけですね、現状としては。そういった中で、今の計画はかなり以前の段階で国が示した35人全体をというようなことを前提につくられているわけでありますけれども、恐らく、政権交代後については、ちょっと現実的に35人全体に広げていくような動きというのは簡単な動きではない。今の現状を拝見する限りでは簡単ではないということを考えると、資料として、当初素案であるとかいった段階で35人全部をもとに、資料2ですかね、つくられたということは理解できますけれども、ある程度こういった方向性が変わったところは押さえた上で、区民の皆さんもこれを見たときに「ああ、そうか。35人になるんだな」という前提で御理解されてしまいますので、やはりそのあたりは文章にできるかどうかはともかくといたしまして、説明会等でもこのあたりを補うような形でしっかりと誤解のないように伝えられるような形を配慮いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 1学級当たりの人数、これにつきましては、国の動向もまだ定まっておりません。したがいまして、この35人学級で推計をしております。これの推計でいけば、対応は可能だというふうに考えております。来年度すぐにこれが実現できるということを、区としても考えているわけではございません。したがいまして、そこら辺のことについては、今後説明の中で必要に応じて説明を補っていくということにしたいと思っております。
小林委員
 学校再編のほうの23ページのところなんですけれども、現在の桃花小学校ですね。現在は13学級で、それで6年後に、平成31年度に通学の区域変更があるということになっていますが、17学級ということなんですけれども、これは学校の教室、一挙に四つとか増えるという形なんですけれども、その工事関係は今後当然そういうような形になるのか。今の現状で進められるのか。ちょっとその辺伺いたいと思っています。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 統合等に伴う学校につきましては、大規模改修、それから建てかえということを考えておりますけれども、通学区域の変更につきましては、特段そういったことは考えておりません。したがいまして、現状の校舎で対応していくということを考えております。
小林委員
 ということは、17学級はもうお部屋が、今の状態の中でお部屋を多くできるという形でよろしいですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 いろいろとやりくりをすれば可能だというふうに考えております。
木村委員
 ちょっと確認なんですけれども、学校施設調査はいつごろ開始される予定になっているのか、伺いたいと思います。
伊藤子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
 予定では、初めに仕様書づくりから始まりますけれども、基本的には6月ごろを契約の開始ということで始めさせていただいて、報告書の作成を夏休み明けぐらいにできるような形で依頼していきたいなと思っております。
木村委員
 これは学校再編対象校6校と、あとは50年を超えた5校があるんですが、それを一斉にやるという認識でよろしいですか。
伊藤子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
 そのとおりでございます。
木村委員
 改築が大規模改修かというのは、さまざま議論あると思うんですけれども、あと、中規模改修というような案も出ていると思うんですが、その結果が出る前にそういう考え方を示すということはお考えでしょうか。どういうふうな基準で考えるかという、改築とか改修をどうするかというのは、ありますか。
伊藤子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
 現在のところ検討中でございますので、どういう基準で示していけるかというのは、まだちょっと考えていかないといけないというところでございます。
岩永委員
 パブリック・コメントにもそうですし、この間の意見交換会でもそうですが、具体的な学校としては新山小学校、それから第三中学校では意見交換会、パブリック・コメント等を通じても出されている意見は、この区が進めようとしている再編計画の方向は見直してほしいという意見がずっと出されていますが、教育委員会はこういう形で計画にして、今報告をしているという状況です。しかし、実際には、学校でも地域でも、この計画についての合意もない、理解も整っていないということが言えると思うんですが、今後どうなさるおつもりですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 パブリック・コメントで寄せられた意見、それから、地域での意見交換会で寄せられた意見、さまざまございます。そういった意見を通じまして、おおむねこの学校再編計画には理解をいただいているというふうに認識をしております。すべての住民の方の理解を得ることはなかなか難しいというふうに考えておりますけれども、今後、区で計画・策定いたしました、今後とも実施に向けて地域住民の方、皆さんの理解・協力を得られるように努めていきたいというふうに考えております。
岩永委員
 私がお聞きしたのは、そのおおむねではなくて、三中の新山小学校、いわゆる具体的に名前を出して、それぞれの地域・学校から出されている意見ですから、そこではどうなさるんですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 新山小学校の地域、それから第三中学校の地域、ここについては、意見交換会、それからパブリック・コメントでも反対の意見もございましたけれども、地域での説明の中では、必ずしも反対という声ばかりではございませんでした。そういったことも踏まえまして、繰り返しの答弁になりますけれども、地域住民の理解・協力を得られるように、説明等を行っていきたいというふうに考えております。
岩永委員
 要するに、学校でも地域でも、そこではこの計画に対する受けとめ方が二分しているわけですね。二分している状況が今でもそれは解消されていない中で、反対の意見ばかりではなかったので、この計画を進めていくというやり方は、教育委員会としては決め方、進め方としては乱暴じゃないかと私は思っています。今後の理解を得るような努力をしていきますというお話しですけれども、今現在、そういう声があるというような状況の中で、どのような努力をなさっていかれるんですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 この再編計画につきましては、具体的な統合、それから通学区域の変更、このスケジュールについては、来年度定めていくことになっております。その際にもまた地域での説明会、こういったことも開いていきますので、そういったところで丁寧な説明をすることによって、理解を得られるような努力をしていきたいというふうに考えております。
岩永委員
 少し具体的な話に入りますが、特に、今回の本会議、総括でも問題になりました施設規模の問題ですが、総括の場でもお答えがありましたが、改めてもう一度確認の意味で教えてください。
 学校再編、それから、通学区域変更によって、それぞれ校庭面積が、小学校・中学校の設置基準に適合しない学校名を教えてください。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 統合、それから、通学区域の変更によりまして、屋外運動場の面積が基準の原則に適合しなくなる学校につきましては、桃園小、それから中野神明小、大和小、それから十中、四中と八中の統合新校となる若宮小、それから新井小、それから通学区域の変更によりまして谷戸小、第二中、以上だというふうに考えております。
岩永委員
 それで、今お答えをいただいたこの状況は、この間も案が報告された中でも、具体的な学校名を挙げたわけではない状況の中で、適合していると、基準外にはならないというお答えがありましたが、実際に今御紹介をいただいた学校が、学校名として設置基準のいわゆる計算をするこの設置基準とは適合しないという実態がわかったのはいつですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 いつということではなくて、この基準に適合しないということでございますけれども、基準については原則がございます。その数値に私は満たないということで今御答弁を申し上げました。ただし書きがございます。ただし書きの適用がございますので、全体としてはこの設置基準による屋外運動場の面積、これについて抵触をしないというふうに考えております。
岩永委員
 私がお聞きしたのは、ですから、少なくてもこの再編をするとか通学区域が変わるとかということによって、それぞれの学校状況がこの設置基準に照らしてどうなるのか――ただし書きはいいんです。あるんです。それは否定しません。だけれども、少なくても総則ではこれよりも下回らないようにすべきだというようなことが明確に書かれてあるわけですから、それがまず原則だろうと思うんですね。そういうものに照らして、気付いたのはいつですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 気付いたとか気付いていないということでは、御答弁ができません。私ども、こういったことで具体的な計算をしているわけではなくて、そのもととなる数値、これに基づいて検討を進めてまいったところでございます。
岩永委員
 それでは、この小学校設置基準に照らしてどうなのかという検討をされたのはいつですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 設置基準についてどうこうということでは、具体的な検討はしておりません。先ほどから繰り返しの答弁になりますが、ただし書きの適用がございますので、そういった面ではすべての学校についてこの基準に反していないという判断でございます。
岩永委員
 しかし、大きく学校が変わるわけですよね。再編をするということによっても変わるし、それから、通学区域を変更するということによっても生徒数・児童数が変わるんだから、それはその学校がありようがどうなるかということは検討すべきことではないかと思うんですが、なぜ検討しなかったんですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 学校統合、それから、統合に伴いまして、統合新校をどこに設置するか。そういった形で、これは再三この委員会で御答弁申し上げましたけれども、学校の敷地面積、校舎の面積、学校敷地の用途地域、それから統合新校の位置、通学距離、そういったことを総合的に判断して、教育施設としてどこに統合新校をつくるのがよいのかということで検討してきたということでございます。
岩永委員
 私がお聞きをしているのは、学校として、一般的な教育施設じゃないんです。学校として、学校としてどうであったのかという検討をなさらなかったのは、だからなぜですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 統合新校の位置をどこにするかということが、学校としての検討に当たるというふうに私ども解釈しております。(「委員長」と呼ぶ者あり)
委員長
 休憩します。

(午後1時36分)

委員長
 再開いたします。

(午後1時46分)

岩永委員
 この設置基準を改めてお聞きしていますのは、この間お聞きしてきた中で、今お聞きしているような内容をお尋ねするという場面がつくり出せかった。それは私のほうが十分計算をした上で問いただすということも必要だったと思いますし、同時に、教育委員会のほうでも、ただし書きがこういうことなので、教育委員会はその立場に立ちましたという、そういう場がなくて、ここまで来て、それが今度の議会の中で明らかになったということで、最初に行われた常任委員会ですので、お尋ねをしている次第です。
 なお、今現在、中野区の各学校の校庭は、設置基準ではほぼ満たされている。平和の森小学校等はありますけれども、それが今度の再編計画によって、現在校庭の基準が満たされている、この数字で計算しても満たされているような学校が、今度の計画によって改めてただし書きに頼らなければならない校庭面積になるんだという、そういう状況が中野の教育委員会のこの計画によってつくり出されるんだという、やっぱりそこは真摯にとらえていただきたいと思うんですが、いかがですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 これにつきましても、総括質疑の際にも何度か御答弁したつもりでおります。統合によりまして、子どもの数が増えます。この運動場の面積というのは、子ども一人当たりの人数で計算をしますので、統合、それから通学区域の変更によりまして子どもの数が増えれば、当然必要になる運動場の面積も増えてきます。統合に当たりましては、大規模改修、それから建て替え、そういったことも考えております。そういった中で工夫をすることによって、運動場の面積はできる限り広くとっていきたいというふうに考えております。
岩永委員
 先ほどただし書きのお話がありました。13文科省発1157号、平成14年の文科省通知は御存じだと思うんですが、その中に、改めて設置基準についてわざわざ通知を出しています。それは、この小学校・中学校の設置基準がこういうふうに定められた経過、それから、教育委員会がとるべき態度、それが言われています。具体的にいいますと、例えば、この法律のとおりなんですが、総則である「小学校を設置するに必要な最低の基準とする。なお、低下した状態にならないようにすることはもとより、これらの水準の向上を図ることに努めなければならない」。この総則の上に立って、第8条ができています。この第8条に、先ほどから教育委員会の強調されるただし書きがあるわけです。総則にはただし書きはありません。8条にただし書きがあるんです。そして、文科省のこの通知は、なぜ8条にそういうただし書きがついたかというと、「地域の実態がその他により特別な事情があり、かつ教育上支障がない場合は、この限りではない」と、これが8条の中身と同じなんですけれども、要するに、地域の実態、その他により特別の事情――特別の事情は何だということを明らかにしていかなきゃいけないんです、教育委員会は。ただし書きを活用する場合には、この特別の事情とはこういうことですと明らかにしなきゃいけない責任があるんです。それを明らかにされていない。それが今の問題になってきているわけです。改めてお聞きしますけれども、中野区の特別の事情とは何ですか。子どもの数が減ったというのは、特別の事情ではないです。これは中野区に限らず、全国どこでせそういう状況が起きています。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 今、委員が御質疑に使われたこの通知でございますけれども、委員おっしゃるように、最低の基準として明確化するというふうに書いてあります。この通知の中には、明確化するとともに、「地域の実態に応じた適切な対応が可能となるよう、弾力的・大綱的に規定することを基本方針として定めた」というふうになっております。したがいまして、この基準、これにつきましては、ただし書き、それも含めて弾力的・大綱的に定められたものというふうに考えております。その中には、地域の事情、大都市におけるこの敷地面積の確保の難しさ、そういったことは反映されているんだというふうに考えております。
岩永委員
 そうしますと、中野区の教育委員会の判断は、この特別な事情とは、大都市だから特別な事情だと、こういうことですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 大都市におきまして、なかなか広い敷地が確保できない。そういったことが特別な事情だというふうに考えております。
岩永委員
 先ほども触れましたが、現状ではほぼ適合している状況を不適合にするということをつくり出すということが、大都市におけるその特別な事情と、こういうことですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 現状において運動場の面積がここのただし書きを該当しなくても基準を満たしているではないかという御質問だと思いますけれども、これにつきましては、少子化によって子どもの数が減ってきた。このことによって基準を満たしているということもあるというふうに考えております。
岩永委員
 そういう学校もあるでしょう。いずれにしても、現状では適合しているわけですよ。それをわざわざ不適合にするという状況がつくり出されるのも、この計画だと。これはやはりきちんと受けとめなければ……。
 もう一つ、情報提供をしていくということになります。これも定められています。保護者に対してどう情報提供して、評価を受けていくのかということになっています。当然、議会でもこういう形で問題になりましたし、この間の地域説明会等でも、このただし書きについては触れられていませんが、今後、今言いましたように、情報提供と評価を受けるということになっているわけですから、今後そのことについてはきちんと地域に説明がなされるということでよろしいんですね。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 個別の運動場の設置基準について説明をするつもりはございません。この運動場の面積、これにつきましては、先ほどからの繰り返しの答弁になりますけれども、校舎の大規模改修、建て替えの際に、できる限り運動場の面積を確保できるよう工夫していきたいとお答えを申し上げております。このことは基準の総則、その考え方に沿うものだというふうに考えております。
岩永委員
 だから、適合するとかしないとかを今お聞きしたんじゃないんです。要するに、小学校設置基準及び中学校設置基準に自己評価など、情報の積極的な提供に関する規定を設けるものだというふうになっていますから、当然、保護者、関係者にもこの情報は提供されるべき情報なんです、これは。判断をする上で。もっとも計画になってしまうわけですが、だけれども、自分のところの学校がどういう状況にあるのかということについては、説明をすべきものだと思うんですね。だから、今後の説明会なり何なりというのは、きちんと情報としては出していくというのが当たり前だと思うんですが、いかがですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 繰り返しの答弁になります。これから統合新校、これにつきましては、校舎の大規模改修、改築を図っていきます。その中で運動場の面積をどういうふうに確保するかということは考えていかなきゃいけないというふうに思っております。そういった検討の中で、どういった学校施設を整備していくのか。そういったことは、地域の皆さんたちとも考えていくことが必要だというふうに考えております。
岩永委員
 ですから、今のお答えは情報提供するという、そういうことも当然あるというふうに理解をしていいということになるんでしょうか。私はさっきから端的に聞いているんですから、端的に答えてください。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 個別の設置基準について、それを取り上げてすべての学校について説明をするとか、そういったことは一切考えておりません。これからの学校施設、これの整備に当たって、どういった学校施設を整備していくか、そういった中での検討だというふうに考えているということでございます。
岩永委員
 今のお答えは、教育委員会の教育行政区民参加条例に反するんじゃないんですか。ちゃんとした情報提供をしていくということが教育委員会の責務でもあるはずなんですよね。そういうものなんかについて、きちんと教育委員会が真摯に区民と向き合う、子どもたちと向き合うということが求められているんじゃないかと思うんですけれども、いかがですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 統合新校の設置の際の議論でも、学校の敷地面積、それから校舎の面積、そういった具体的な数値を明らかにして検討してまいりました。これについては、区民の皆さんにもお示しができております。したがいまして、そういったことでこれからの学校施設の整備、これについても検討していくということでございます。したがいまして、岩永委員が先ほどおっしゃいましたような教育委員会として責務を果たしていないんではないかということには当てはまらないというふうに考えております。
岩永委員
 もう最後にしますけれども、大変残念です。なぜかというと、メリット・デメリットを明らかにしてほしい。その上で、区民は決めていきたいというのは、これは今の区民のとっている、賛成・反対にこだわらず、賛成でもメリット・デメリットは知りたい、反対でもメリット・デメリットは知りたい。これは当たり前のことですよ。そういうものにちゃんと応える情報を提供するというのが教育委員会の役割で、教育委員会の側が勝手に情報を取捨選択しちゃいけないんです。だから、情報は丁寧に、できるだけ――できるだけですよ。完全にできるという場合はなかなか難しいんだけれども、きちんとした情報を知らせた上でやっていくというような、そういう立場に立つべきだったと思うんですが、なかなか今のお答えがあるように、教育委員会が決めた内容から全然離れないと言ったら変ですけれども、それが指摘をされようとどうしようと、もうそれ以上のものはないという、そういう姿勢というのは、物事を素直に受けとめる力が、柔軟に受けとめていく力が欠ける材料にもなっていきますので、そこのあたりは十分に注意をすべきだということで、大変残念に思っています。
 それで、教育委員会がこれで進めて、11年間かけてこの方法で中野の教育内容をよりよいものにしていこうとしていますけれども、多くの学校施設跡についても、教育委員会のイニシアがどのように発揮されるのか全く見えない中で計画だけが先行しているんだということを指摘しておきたいと思います。
石坂委員
 3ページ目のナンバー8のところですけれども、今回、中野神明、多田小、新山の3校の統合のところ、29件出てきた意見を2件にまとめているようですので、後半のほうですかね。「新山小学校からの児童等の心的ストレスが想像されること」という件がありますけれども、これがもし出ていたパブリック・コメントの中の傾向として、統合前のストレスなのか、統合後のストレスなのか、あるいは両方に関する意見が出ていたのか。もしわかればと思うんですが。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 これは個別の意見で、1件でございます。具体的にいつのというような、具体的な話はございません。統合に当たって、こういった心的ストレスが想像されるという内容のパブリック・コメントの意見でございます。
石坂委員
 右側の回答のところですけれども、子どもの不安を解消するための校内体制云々のところですけれども、これは統合後の校内体制を組むという理解でいいんですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 統合に当たりましては、統合対象校に対しても、こういった子どもたちのケア、こういったこともやっていきますので、前期においてもやってきました。その際にも、前期では、統合前にはそういうことで統合に対する不安を持つお子さんが多かったけれども、統合した後はそういった解消もされたというような結果も出ておりますので、第2次においてもそれは手厚くやっていきたいというふうに考えております。
石坂委員
 統合した後は、比較的子どもたちはなじんでしまうだろうけれども、統合前が心配だという親御さんの声を聞いておりますので、ぜひそのあたりはしっかりお願いしたいと思います。要望で結構です。
高橋委員
 質疑というよりか、あえて開会中に言わせていただきますと、私たちがこの案を作成するに当たって、どれだけの期間を使って、いろいろ皆さんが意見を出したり、検討したりしてきたんだろうというのを、今最後に岩永副委員長が指摘をしておきますということをおっしゃって、何かすごくこの委員会は何だったんだろうというふうに感じておりました。はっきり申し上げて、私たちは、正副委員長のもとで、学校再編というのに真摯に向いてきたつもりです。そして、意見交換会もたびあるごとにここに行ってください、あそこに行ってください。きちんとした意見を取り上げてください。教育委員会にお願いをしてきました。賛否両論はいろいろありますよ、それは。この意見、パブリックコメントだって、36のうち、賛成しているひとは出しませんよ、はっきり言って。何か思いがあって、気になる人が出してくるんですよ。それを取り上げて、今からああでもない、こうでもないと言っている。私たちの立場は、じゃあ何なんですかと思いますよ、はっきり言って。一生懸命に検討してきて、そして案が取れるように最終的にまとめ上げてきた正副じゃないんですか。それによって、今日やっとここまでたどり着いたんだと思って、ひと段落するねというふうに感じ取って今日の委員会が終わるんだろうなと思っていましたら、自分で納得できないからそうかもしれませんけれども、私たちは質問する権利もありますし、答弁いただかなくちゃ納得できないということもあるでしょう。だけれども、何か――言ってはいけないと思いましたけれども、じゃあ、やってきたことは何だったの、伝わっていなかったのというような気がいたしました。ただそれだけ言いたいがために、あえて開会中に言わせていただきます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、3番、平成24年度いじめの対応状況についての報告を求めます。
川島教育委員会事務局指導室長
 それでは、お手元の資料に従いまして、平成24年度いじめの対応状況について(資料4)御報告をさせていただきます。
 8月30日の子ども文教委員会におきまして、7月に東京都が調査をしたいじめの対応状況について御説明したところですが、今回は、中野区独自という10月に行ったもの。それから、その追跡調査として12月に行ったもの。そして、2月に行ったものにつきましては現在確認をしておりますので、10月と12月の分について御報告をさせていただきます。
 (2)の調査結果のところをごらんください。10月の調査におきましては、いじめの疑いも含む件数が120件、小学校は。中学校におきましては97件出てきました。これは、(1)の②の対象のところをごらんいただきたいんですが、児童・生徒と、それから、その保護者にとったアンケートの結果でございます。この120件につきまして、当然すぐに指導したりだとか、周りの状況を確認するという形をとりました。そして、12月の追跡調査において解決したもの、小学校120件中103件、中学校97件中80件をしております。この120とか97という数字は非常に多いというような印象を持たれるかと思いますが、85%近くを小学校、中学校で解決されているということで、中身を分析しますと、例えばちょっと子ども同士の関係が仲が悪くなっただとか、ちょっと嫌なことを言われただとか、そういうことも含めて子どもたちはこの120の中に挙げてきているので、教員が事情を聞いて、仲よくしようという形で解決するものも含まれているということで、この解決した件数が多いという形になっているかというふうに思います。解決したが、まだ継続中のものが、12月の段階では小学校17件、中学校17件という形です。
 (3)番目なんですが、その様態ですが、小学校においては悪口ですとか、ちょっとたたくとか、蹴るとかというような暴力行為が大体30%を占めています。中学校になりますと、悪口の件数が4割近くになりまして、逆に暴力は減ってくる形になります。そのほか、物を隠すですとか、無視をするだとか、仲間はずれというものが小中共通したようなところになっております。
 これの解決に向けての取り組みで、一番下のところに書かせていただきましたが、やはり個別個別でその状況が違いますし、子どもとの力関係も違いますので、そのあたりを丁寧に面談を先生がして、または、必要に応じては保護者にもその話し合いに入ってもらって解決していくことが有効であろうというふうに思っています。実際に、やはり保護者に入ってもらって解決した件数もかなりの割合を占めているということです。
 それから、まだ17件、17件、小中学校残っておりまして、それについては2月の調査でさらにその数字を減らしていきたいなというふうに思っています。
 ちなみに、手持ちの数値なんですが、小学校では4件まで減りました。この17件のうち。中学校は、なかなか成長過程ということで、14件という形でまだ現在残っていて、継続的な指導が必要だというふうに考えております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
近藤委員
 解決かなりされているということで、大変よかったと思います。こうやってアンケートをとったりして、いじめに真摯に取り組んでいる成果であると思います。そうなんですけれども、この「個別の事例に対して面談を行うなど、保護者との情報共有」というふうに書いてあるんですけれども、これは保護者というのは、いじめ側といじめられている側、両方に対してなんでしょうか。
川島教育委員会事務局指導室長
 まず、いじめられた側の保護者にも、例えば家でいろんなことを子どもが話をしているので、その状況についての話も聞きますし、逆に、いじめているというか加害側のほうのお子さんに関しては、家庭での状況はどうだとか、例えば兄弟関係で、家でいろいろやられていて、そのフラストレーションがたって他の子に向いているとかいろんなケースがありますので、その辺はその背景の状況も含めて話を聞いて、じゃあ、どういう形で学校は教員として対応するのか。家庭ではどういうところに注意をしてほしいかというような、その辺は丁寧にやることが解決に向けて一番いい方法かなというふうに考えております。
近藤委員
 いじめられている側というのは、いじめられてしまっているんですから、保護者も積極的に出てくるんですけれども、いじめている側という、本当のいじめではなかったりするんですけれども、そういうちょっと先生がお話をしたいなんていうと、私のところの耳に入ってきたり、自分の子どもを通しての経験などからしましても、やはり保護者がなかなかそこの話し合いの場に出てきてくれないなんていうことがあると伺っていますけれども、そういったときに、その保護者に学校が近付いていくというのはとても大変なことだと思うんですけれども、そういったところはきちんと連絡は取れていますか。
川島教育委員会事務局指導室長
 今委員おっしゃいましたように、なかなか家庭の協力が得ることが難しい場合もケースによってはあります。ただ、それについてはやはり、保護者という立場ということをきちんとお話をして、学校が、たとえいじめている側のお子さんであっても、その子のことを考えているんだということをきちんと訴えることによって、やはり理解を得られるように進めていくしかないというふうに考えております。
近藤委員
 そうですね。それで、やはりそういう御家庭の、いじめていると言われてしまっている側の御家庭に本当に事情があったりすることも多いので、そういったお子さんとか生徒さんをきちんと見ていく必要が、家の中に例えば暴力があったりして、自分がいじめられていたりとか、そういった虐待なども考えられる場合もありますので、そういったところは本当に家庭支援センターとかと協力して、地域の方でも、学校だけではちょっと話が聞けないなんていう場合もありますので、ぜひ連携していただいて、そういった家庭ぐるみでお子さんを見ていくということの連携についてはいかがでしょう。
川島教育委員会事務局指導室長
 まったくそのとおりでありまして、家庭に対する支援が必要なケースもありますので、子ども家庭支援センターとの連携ですとか、それから、スクールソーシャルワーカーが入っていくことによって、横の連携を取りながら、家庭に対する支援ができるかなというふうに考えておりますので、今後はそのあたりはきちんと踏まえて対応していきたいなというふうに思います。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、4番、その他で何か報告はありますか。
海老沢子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
 2点ほど口頭で報告いたします。
 1点目でございますが、当委員会におきまして議案の審議をしていただきました、4月に新たに開園する私立沼袋西保育園でございますが、運営いたします社会福祉法人尚徳福祉会によりまして、5月に入りましてから開園式を開催したいということでございます。日程等につきましては、子ども文教委員の皆様にはお知らせしたいと、後日お知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。
 2点目でございますが、中野区江古田三丁目にございます私立徳田保育園につきまして、本年度、園舎の建て替え工事を行いまして、5月19日(日曜日)でございますが落成式についても開催したいということでございます。運営する社会福祉法人慈生会のほうから、子ども文教委員の皆さんにも詳細を別途お知らせしたいということでございますので、よろしくお願いいたします。
委員長
 他にその他で報告はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、所管事務継続調査についてお諮りします。
 お手元の資料(資料5)のとおり、閉会中も継続審査することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 次回の日程等について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時11分)

委員長
 再開いたします。

(午後2時12分)

 次回の委員会日程は、4月25日(木曜日)13時よりということで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。

(午後2時12分)