平成23年03月07日予算特別委員会(第5日)
1.平成23年(2011年)3月7日、中野区議会第一・第二委員会室において開会された。
1.出席委員(41名)
1番 内 川 和 久 2番 ひぐち 和 正
3番 白 井 秀 史 4番 平 山 英 明
5番 つぼい え み 6番 いながき じゅん子
7番 森 たかゆき 8番 山 口 かおり
9番 せきと 進 10番 いでい 良 輔
11番 伊 東 しんじ 12番 佐 野 れいじ
13番 北 原 ともあき 14番 南 かつひこ
15番 小 林 秀 明 16番 林 まさみ
17番 の づ 恵 子 18番 近 藤 さえ子
19番 牛 崎 のり子 20番 欠 員
21番 吉 原 宏 22番 大 内 しんご
23番 きたごう 秀 文 24番 伊 藤 正 信
25番 久 保 り か 26番 やながわ 妙 子
27番 酒 井 たくや 28番 佐 伯 利 昭
29番 むとう 有 子 30番 長 沢 和 彦
31番 か せ 次 郎 32番 高 橋 ちあき
33番 山 崎 芳 夫 34番 市 川 みのる
35番 斉 藤 金 造 36番 篠 国 昭
37番 岡 本 いさお 38番 飯 島 謹 一
39番 江 口 済三郎 40番 佐 藤 ひろこ
41番 来 住 和 行 42番 岩 永 しほ子
1.欠席委員
な し
1.出席説明員
中野区長 田中 大輔
副区長 金野 晃
副区長 阪井 清志
教育長 田辺 裕子
政策室長 竹内 沖司
政策室副参事(企画調整担当、平和・人権・国際化担当) 小田 史子
政策室副参事(予算担当) 志賀 聡
政策室副参事(区民の声担当、調査研究担当)、経営室副参事(広報担当) 松原 弘宜
政策室副参事(情報担当) 藤井 康弘
経営室長 川崎 亨
危機管理担当部長荒牧 正伸
経営室副参事(経営担当、用地・管財担当) 篠原 文彦
経営室参事(契約担当) 村木 誠
経営室副参事(サンプラザ関係事業担当) 田中 謙一
経営室副参事(人事担当) 奈良 浩二
経営室副参事(財産管理担当) 柿内 良之
経営室副参事(危機管理担当) 高橋 均
経営室副参事(防災担当) 鳥井 文哉
管理会計室長 尾﨑 孝
管理会計室副参事(管理改善担当) 戸辺 眞
管理会計室副参事(税務担当) 青山 敬一郎
会計室長 村田 宏
区民生活部長 鈴木 由美子
区民生活部副参事(区民生活部経営担当、地域活動担当) 瀬田 敏幸
区民生活部副参事(南地域担当) 岩浅 英樹
区民生活部副参事(中部地域担当) 小山 真実
区民生活部副参事(東地域担当) 辻本 将紀
区民生活部副参事(北地域担当) 長﨑 武史
区民生活部副参事(西地域担当) 中井 豊
区民生活部副参事(戸籍住民担当) 浅野 昭
区民生活部副参事(産業振興担当) 高橋 昭彦
区民生活部副参事(環境と暮らし担当) 横山 俊
区民生活部副参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当) 鈴木 郁也
清掃事務所長 伊東 知秀
子ども家庭部長 長田 久雄
子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当、地域子ども家庭支援担当、男女平等担当)
髙橋 信一
子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 伊藤 政子
子ども家庭部副参事(中部すこやか福祉センター地域子ども家庭支援担当) 石濱 照子
北部地域子ども家庭支援センター所長 波多江 貴代美
南部地域子ども家庭支援センター所長 天野 秀幸
鷺宮地域子ども家庭支援センター所長 古川 康司
子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長 海老沢 憲一
保健福祉部長、中部すこやか福祉センター所長 田中 政之
保健所長 田原 なるみ
保健福祉部参事(保健福祉部経営担当、健康推進担当) 岩井 克英
保健福祉部参事(保健予防担当) 山川 博之
保健福祉部副参事(生活衛生担当) 宇田川 直子
保健福祉部副参事(福祉推進担当) 平田 祐子
中部すこやか福祉センター副所長 野村 建樹
保健福祉部副参事(中部すこやか福祉センター地域保健福祉担当) 高里 紀子
北部保健福祉センター所長 大橋 雄治
南部保健福祉センター所長 町田 睦子
鷺宮保健福祉センター所長 齋藤 真紀子
保健福祉部副参事(障害福祉担当) 朝井 めぐみ
保健福祉部副参事(生活援護担当) 黒田 玲子
保健福祉部副参事(保健医療担当) 角 秀行
保健福祉部副参事(介護保険担当) 遠山 幸雄
都市整備部長 服部 敏信
都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 相澤 明郎
都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
まちづくり推進室長 遠藤 由紀夫
まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当) 上村 晃一
まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 秋元 順一
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥
まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志
教育委員会事務局次長 合川 昭
教育委員会事務局副参事(教育経営担当) 白土 純
教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 吉村 恒治
教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 古屋 勉
教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
教育委員会事務局副参事(生涯学習担当) 飯塚 太郎
教育委員会事務局中央図書館長 小谷松 弘市
選挙管理委員会事務局長 橋本 美文
監査事務局長 登 弘毅
1.本会の書記は下記のとおりである。
事務局長 山下 清超
事務局次長 石濱 良行
議事調査担当係長 佐藤 肇
書 記 荒井 勉
書 記 河村 孝雄
書 記 菅野 多身子
書 記 東 利司雄
書 記 丸尾 明美
書 記 土屋 佳代子
書 記 鳥居 誠
書 記 細川 道明
書 記 鈴木 均
書 記 岡田 浩二
書 記 竹内 賢三
午後1時33分開議
○いでい委員長 定足数に達しましたので、ただいまから予算特別委員会を開会します。
第7号議案から第11号議案までの計5件を合わせて議題に供します。
初めに、午前中に開かれた理事会の報告をします。
理事会では、本日の委員会運営について、3月1日の総括質疑について、その他について協議しました。
まず、委員会運営について、主査報告は総務、区民、厚生、建設、子ども文教の各分科会の順に行い、報告後、順次、質疑を自席で行うことを確認しました。
次に、組替動議については、提案説明が済んでいることから、本日は提案者への質疑から行うこと。質疑は自席から行うこと。質疑の順序は総括質疑の例に倣い、大会派順に一人ずつ行うこと。答弁については、提案者代表は発言席から行うこと。他の提案者は自席から行うこと。また、質疑の内容が組替動議が成立した場合の執行上の影響に及ぶ場合は理事者に質疑をし、答弁を求めることを確認しました。
次に、討論については従前の例に従い、省略することを確認しました。
次に、採決の順序、方法については、まず第7号議案、一般会計予算の組替動議を起立により採決を行い、続いて第7号議案、一般会計予算原案について起立により採決。次に、第8号議案、用地特別会計を簡易により、第9号議案、国民健康保険事業特別会計予算を起立により、第10号議案、後期高齢者医療特別会計予算を起立により、第11号議案、介護保険特別会計予算を起立により、順次採決を行うことを確認しました。
次に、意見についてですが、第7号議案に対する意見が1件提出され、意見は起立により採決することを確認しました。
なお、意見は主査報告が終了するときまで提出できるため、提出があった場合には委員会を休憩し、理事会を開いて協議を行います。
次に、3月1日の総括質疑についてですが、山口委員の質疑の中で、他の会派所属議員の本会議における質疑に対する答弁を引用していたことについて問題提起がございました。理事会で協議した結果、引用のあり方についてしかるべき会議体で検討していただけるよう議長にお願いすることとしました。その結果、臨時の議運協を開催していただき御協議をいただきました。その中で、この対応については、当該議員にしかるべき場所で釈明を求めた上で進めるのが相当であるとの結論に達したということです。これに基づき、再度理事会を開催し協議した結果、全体会における発言のため、山口委員から全体会において釈明を求めるということを確認しました。
次に、その他について、お手元に配付の資料要求一覧(最終版)については従前に倣い、会議録の巻末に添付すること、CD-Rにより各会派に配付することを確認しました。
以上が理事会の報告ですが、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 それでは、ただいまの報告のとおり、委員会を運営することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 御異議ありませんので、さよう運営します。
それでは、先ほど報告いたしましたとおり、山口委員の発言を求めます。
○山口委員 3月1日の私の総括質疑の中で、引用箇所に正確さに欠けるところがございましたら、訂正、削除をさせていただきます。御迷惑をおかけいたしまして、申しわけありません。
○いでい委員長 それでは、これより主査報告を行います。(「ありましたらって、あるんじゃないの」と呼ぶ者あり)
ちょっと委員会を休憩します。
午後1時37分休憩
午後1時38分開議
○いでい委員長 委員会を再開いたします。
先ほど、少し聞き取りづらい部分がありましたので、再度発言をお願いします。
○山口委員 3月1日の私の総括質疑で、議事録の中で正確さに欠けるところがございましたら、訂正、削除をさせていただきます。御迷惑をおかけして、申しわけございませんでした。(「あったから問題になっているんじゃないの。」と呼ぶ者あり)
○いでい委員長 委員会を休憩いたします。
午後1時38分休憩
午後2時29分開議
○いでい委員長 委員会を再開いたします。
委員会を休憩いたします。
午後2時29分休憩
午後3時00分開議
○いでい委員長 委員会を再開します。
理事会の報告をします。
先ほどの山口委員の発言について、山口委員に委員外議員として出席いただき、引用に当たっての真意を確認させていただきました。それに基づき協議した結果、山口委員から発言を求められましたので、これを許可することを確認いたしました。
以上が理事会の報告ですが、質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 それでは、ただいまの報告のとおり、委員会を運営することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 御異議ありませんので、さよう決定します。
山口委員より発言の機会を求められておりますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○山口委員 長時間休憩をとっていただき、申しわけありませんでした。3月1日の私の質疑の中で、白井委員、大内委員の質疑に対する区側の答弁の引用部分につきましては、削除をお願いいたします。御迷惑をおかけいたしました。
○いでい委員長 つきましては、後刻会議の記録を調査の上、該当箇所について訂正、削除することといたします。
それでは、これより主査報告を行います。
○つぼい副委員長 初めに、総務分科会主査の報告を求めます。
○いでい主査 3月2日、3日に行いました総務分科会の審査の経過について報告いたします。
当分科会では第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算の分担分、第8号議案、平成23年度中野区用地特別会計予算、第9号議案、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分、及び第11号議案、平成23年度中野区介護保険特別会計予算の分担分の審査を行いました。
それでは初めに、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして御報告いたします。
初めに、経営費、予算費中、きめ細かな臨時交付金返還金について、「なぜ、返還金が生じたのか」との質疑があり、「21年度に受けた補助金を谷戸小学校改築工事基本計画等に充当し、22年度に執行残額が確定したため,新年度で返還金とするものである」との答弁がありました。
次に、行政監理費中、公会計改革について、「23年度当初予算を総務省方式で基礎的財政収支の算出をするとどのような結果になるのか」との質疑があり、「基礎的財政収支は、一般会計ではマイナス25億円程度となる。しかし、中野区では用地特別会計を設けており、一般会計と合算した場合には約44億円のプラスとなる」との答弁がありました。
これに対し、「23年度当初予算は、基礎的財政収支から見て安定していると言えるのか」との質疑があり、「問題ないと認識している」との答弁がありました。
次に、選挙執行費中、期日前投票所について、「期日前投票所の1カ所当たりの経費は幾らか」との質疑があり、「人件費を含め、250万円程度である」との答弁がありました。また、「期日前投票を実施することによる効果について」問われ、「衆議院選挙で比較すると、平成17年の投票率は63%で、期日前投票所を利用した方は約13%であった。平成21年の投票率はほぼ同じで、記述前投票所利用者は約20%に増加した」との答弁がありました。
次に、区民サービス管理費、区税徴収費中、収納管理について、「納付全体に占めるコンビニ収納の割合について」問われ、「先行実施している他区の状況を勘案し、全納付件数の約20%と想定している」との答弁がありました。
また、「350万円程度の経費で納付件数の約2割をコンビニ収納とすることができるのなら、費用対効果は大きいと考えるが、区の見解は」との質疑があり、「銀校等に比べ、1件当たりの手数料は高いが、区民の利便性が向上し、収納効果も期待できることから、投資した分の効果は見込めると考える」との答弁がありました。
次に、都市基盤費、生活安全費中、地域の生活安全について、「新規に実施予定の安全・安心(防犯)メール配信の事業内容について」問われ、「『区内で発生した犯罪・不審者情報』、『子どもの安全に関する情報』や『安全・安心に関する啓発的な情報』を配信するものである」との答弁がありました。
これに関連して、別の委員から「犯罪・不審者情報などは、既に警視庁が配信しているものなどがある。新たに区が独自で行う理由は何か」との質疑があり、「現在このような情報は、警視庁や学校、児童館から個別にメール配信されているため、これらを一元的に配信してほしいとの区民要望などを受け、本事業を立ち上げるものである」との答弁がありました。
これに対して、「事業立ち上げの際には、ぜひ火災に関する情報も加えてほしい」との要望がありました。
このほか、区民対話集会について、区政情報提供の方法について、ワンストップ型総合窓口について、区役所移転計画について、滞納整理支援システムについてなどの質疑がありました。
続いて、一般会計予算の歳入の主な質疑応答の内容について報告いたします。
都支出金中、経営費補助金について、「緊急雇用創出補助の交付金を受け、さまざまな事業を行うわけだが、これにより23年度新たにどのくらいの雇用を見込んでいるのか」との質疑があり、「12の新規事業があるが、これから仕様を確定するため、現時点での人数は見込めていない」との答弁がありました。
また、第7号議案に対する組替動議に関し、中野駅地区基盤整備における特別区債について、財政調整基金の繰り入れについてなどの質疑がありました。
第8号議案、平成23年度中野区用地特別会計予算、第9号議案、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分、第11号議案、平成23年度中野区介護保険特別会計予算の分担分についてそれぞれ質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。
以上が当分科会における主な質疑応答及び要望の内容でございます。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で当分科会における審査の報告を終わります。
○つぼい副委員長 ただいまの総務分科会主査の報告について、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○つぼい副委員長 質疑がなければ、以上で総務分科会主査の報告を終了します。
○いでい委員長 次に、区民分科会主査の報告を求めます。
○久保主査 区民分科会の主査報告をさせていただきます。
3月2日、3日に行いました区民分科会における審査の経過について報告をいたします。
当分科会では、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算の分担分について審査を行いました。
初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして御報告いたします。
まず、都市政策推進費、都市型産業支援費中、中野駅周辺地区の産業振興拠点整備について、「駅周辺地区の再開発で建てられる業務用ビルの中に1,000平方メートルほどの広さのスペースが提供され、産業振興拠点を整備するとのことだが、駅周辺地区に限定されるのではなく、区が従前から言っているように、産業振興において区内全体の牽引力となり得る拠点にできるのか」との質疑があり、「機能としては、中野区の産業全体を押し上げることに寄与することを目的とし、あるべき姿について検討していく」との答弁がありました。
次に、都市型産業支援費に関する組替動議について、提案委員に対し、「都市型産業支援費を全額減額するとしているが、『タウンマネジメント』をどのようにとらえているのか」との質疑があり、「商業のまちづくりの活性化には必要なものと考える」との答弁がありました。
さらに、提案委員に対し、「駅周辺整備の影響を区全体へ広げるためにはタウンマネジメントが必要ではないか」との質疑があり、「駅周辺の大規模開発は不要と考えており、それに関連するソフト部分についても不要と考えている」との答弁がありました。
次に、にぎわい・文化費中、里・まち連携について、「22年度に連携市への交流ツアーの企画などを委託しているが、ツアーに対する区民からの反響は予想を下回っている。来年度も委託費を予算に計上しているが、民間に委託して任せるのではなく、区は理念を明確にした上で、区民の声に裏付けられた連携を行うべきではないか」との質疑があり、「自治体として連携に取り組む以上、里・まち連携によって区民にもらされる成果について理念を共有し、課題と解決のための方策についての研究に努めることが必要である。その中で業務の一部を委託することを考えている」との答弁がありました。
次に、地域支えあい推進費、地域活動推進費中、(仮称)区民活動センターの開設について、「開設準備を同じように進めても、依然として地域による温度差がある。この状況でもことし7月に区民活動センターへ一斉転換できると考えているのか」との質疑があり、「全地域センターにおいて、地域住民や(仮称)区民活動センター運営委員会準備会との意見交換のほか、運営に向けたさまざまな支援にも努め、準備が進んでいる。地域の温度差があることは承知しているが、今後も引き続き皆さんの声に耳を傾けるとともに、転換に向け、さらに周知に全力を尽くしていきたい」との答弁がありました。
次に、区民サービス管理費、証明費中、証明書自動交付システム開発について、「コンビニエンスストアで住民票等の自動交付を受けるためには住民基本台帳カードが必要だが、その普及のためにカードの発行・交換を無料で行うのはいつからか」との質疑があり、「自動交付システムの開発が終わる平成23年12月ごろからカードの普及促進の取り組みを予定している」との答弁がありました。
次に、環境費、地球温暖化対策費中、(仮称)なかの地域エコポイントについて、「なかの地域エコポイントに都の補助金が充当されるとのことだが、よりわかりやすく、多くの区民が参加できる地球温暖化対策に充当すべきではないか」との質疑があり、「(仮称)なかの地域エコポイントには、先駆的な取り組みとして、10分の10の割合で都補助金が見込まれたものであり、このほか、省エネ診断などにも補助金が充当されている」との答弁がありました。
次に、ごみ減量費中、古紙・古布等の集団回収の支援について、「回収に取り組む区民団体への報奨金が前年度に比べ減額されている理由は何か」との質疑があり、「実績から回収量の減が見込まれ、報奨金についても減額した」との答弁がありました。
次に、清掃事業費中、ごみの適正排出啓発について、「適正に管理されているごみ集積所は増加しているのか」との質疑があり、「アパート等の小規模集合住宅では不適正な場所が多く見られるが、対策チームを設け、啓発・指導している結果、不適正な場所は減ってきている」との答弁がありました。
これに関連して、他の委員から、「集合住宅におけるごみの適正排出については、行政からの啓発・指導より、管理会社などからの啓発・指導のほうが効果があると思う。住民への働きかけとあわせて、ぜひ両面から取り組んでほしい」との要望がありました。
このほか、中小企業退職金共済会運営補助について、公益活動団体への助成について、住民基本台帳法改正準備事務についてなどの質疑がありました。
次に、歳入について質疑を行ったところ、廃棄物処理手数料について、消費者行政活性化交付金についての質疑がありました。
以上が区民分科会における主な質疑応答及び要望の内容であります。
なお、当分科会では、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算分担分について1件の意見が出されました。
その内容は、「(仮称)区民活動センターに係る経費については、地域事情を考慮し、十分な区民説明を図ることにより地域合意を形成した上で執行されたい」というものです。全会一致にならなかったものとして、全体会に申し送ることとしましたので、その旨申し添えます。
以上で区民分科会における審査の報告を終了いたします。
○いでい委員長 ただいまの区民分科会主査の報告について、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 質疑がなければ、以上で区民分科会主査の報告を終了します。
次に、厚生分科会主査の報告を求めます。
○長沢主査 3月2日及び3日に行いました厚生分科会における審査の経過について報告いたします。
当分科会では、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算の分担分、第9号議案、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分、第10号議案、平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計予算及び第11号議案、平成23年度中野区介護保険特別会計予算の分担分について審査を行いました。
それでは、当分科会における主な質疑応答及び要望の内容について報告いたします。
初めに、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算分担分の歳出では、地域支えあい推進費、地域活動推進費中、地域支えあいネットワーク調整について、「ポイント制度についての町会・自治会など各団体に対する説明が不十分と聞いているがどうなっているか」との質疑があり、「ポイント制度は検討を始めた段階であり、これから各団体との調整、意見聴取を行う予定である」との答弁があり、これに対し、「決定事項を伝えるだけでなく、検討案の段階から制度設計について議論を尽くしてほしい」との要望が示されました。
また、これに関連して他の委員から、「社会と没交渉となり、孤独死につがるケースもある。公務員たる職員の役割が大きくなると思うがどうか」との質疑があり、「地域支えあいネットワークは、行政と区民、地域で活動する方々や事業者も含めて相互に役割を果たし、地域で不安を抱えている方を支える仕組みであり、みずからSOSを発信できない方の存在に周りで気づくことも、大きな意義の一つだ。すこやか福祉センターの職員を中心として、積極的にかかわっていく」との答弁がありました。
次に、区民サービス管理費、後期高齢者医療費に対する組替動議の関連部分について、提案委員に対して、「特別会計があるにもかかわらず、一般会計に上乗せするやり方は、会計処理上適切ではない。特別会計の組み替えも提案するべきではないか。一般会計のみの組み替えとした真意は」との質疑があり、「組替動議は、修正すべき事項を列挙して、区長に対して再提出を求めるものであり、可決した場合の対応は区長にゆだねる」との答弁がありました。
次に、健康福祉費、健康推進費中、地域医療について、「休日調剤薬局事業委託は、休日当番医の数との関係で、実態にそぐわないという指摘をしてきたが、調査を行って事業の継続を決めたのか。もっと効率を考えて工夫すべきではないか」との質疑があり、「今回は、継続ということで提案したが、薬剤師会とも話し合い、調査をした上で来年度検討し、改善の方向性を探りたい」との答弁がありました。
次に、がん等健診費に対する組替動議の関連部分について、提案委員に対して、「前立腺がん検査(PSA)は、単独ではがん診断が難しいと言われている。他の精密検査もあわせて行わなければならないのではないか」との質疑があり、「PSAはスクリーニングとしては有効であり、他の検査もできればよいが、今回は検査の入り口としてPSAを提案した」との答弁がありました。
次に、生活保護費中、生活保護について、中野区での不正受給の数と金額について質疑があり、「平成22年度は11件、約750万円である」との答弁があり、これを受けて、「不正受給をなくすために、区として何か対策をとっているか」との質疑があり、「課税調査や年金額の調査、区民からの連絡による調査を職員が行っている。また、不正受給が判明した場合は、支給方法を窓口払いに変更したり、財産管理プログラムを活用して返還を求めている」との答弁がありました。
また、これに関連して他の委員から、「外見上は健康であるが、発達障害などの理由で就労が長続きせず、生活保護受給者となる人が増えているのではないか。区として何か取り組んでいるか」との質疑があり、「景気の低迷から、アルバイトやパートで生活している社会的コミュニケーション能力が若干不足しているような方たちが、働いている職場を失うことも考えられる。毎年100から200世帯単位で受給者が増えているので、区としては、就労支援プログラムの担当職員を増員することで、さらに支援を充実させていきたい」との答弁がありました。
次に、組替動議のうち、一般会計予算に明確な該当箇所がない項目について、提案委員に対して、「国保保険料の助成金とはどのようなものなのか」との質疑かあり、「一般財源を活用し、保険料増になる人に増額分を補てんするものである」との答弁がありました。
これに関連して他の委員から、「対象者数や保険料減となる人への対応など、制度設計や内容が明確にわかるような提案をしてほしい」との要望が示されました。
また、別の委員から提案委員に対して、「区のヘルパー派遣の実施という提案は、どのような事業かイメージできない」との質疑があり、「介護保険制度のヘルパー派遣を利用できない人を対象にした制度を考えている」との答弁があり、これに対して、「対象者の認定基準や事業主体など、もっと精査した提案をしてほしい」との要望が示されました。
そのほか、一般会計歳出については、「精神保健相談・支援」、「糖尿病対策」、「地域生活支援サービス」などについての質疑がありました。
また、一般会計歳入については、「東京都の福祉保健包括補助」についての質疑がありました。
次に、第9号議案、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分、第10号議案、平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計予算については、質疑がありませんでした。
次に、第11号議案、平成23年度中野区介護保険特別会計予算の分担分については、「介護予防事業」について質疑がありました。
以上が厚生分科会における主な質疑応答及び要望です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で当分科会における審査の報告を終わります。
○いでい委員長 ただいまの厚生分科会主査の報告について、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 質疑がなければ、以上で厚生分科会主査の報告を終了します。
次に、建設分科会主査の報告を求めます。
○佐野主査 3月2日及び3日に行いました建設分科会における審査の経過について御報告いたします。
当分科会では、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算の分担分の審査を行いました。
初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容について報告いたします。
まず、都市政策推進費、中野駅周辺整備費中、中野駅北口改修整備費について、中野区負担金の算出根拠を問われ、「平成21年、JRと概略設計調査を行った中で、概算の事業費を約7億5,000万円とした。北口改修整備は、警察大学校等跡地開発等のまちづくりに伴い、増加する利用者等の安全確保に対応することを目的に行うため、中野区負担分が5億円で、JRの負担分は、駅舎機能の拡充部分や駅舎内のバリアフリーに関する費用として、約2億5,000万円と算出した」との答弁がありました。
さらに、「区の負担割合が多いのは、新しい利用者の受け皿として北口のロータリーを一体的に整備するため、JRに協力してもらうからなのか」との質疑があり、「警察大学校等跡地の開発により、相当数の利用者の増加に対応するために、都市基盤施設として整備するものについては、都市側の負担になる」との答弁がありました。
次に、組替動議の中野駅周辺整備費について、提案委員に対し、「中野駅周辺整備費を皆減する内容であるが、既に第1期整備が始まっている。途中で中止した場合は、契約上、違約金が生じるとのことが、この内容は盛り込まれていない。そういうことも含めて組替動議を提出すべきで、これでは無責任ではないか。区が違約金を負担することは税金の無駄遣いではないか」との質疑があり、「将来分の負担も含めて、再度、事業費を組み立てることも可能である」との答弁がありました。
さらに、「第1期整備工事を中止した後、どのように整備していくのか」との質疑があり、「必要最小限の整備にとどめるということで、現在進行中のものすべてを中止するということではない」との答弁がありました。
次に、組替動議の中野駅地区基盤整備について、提案委員に対し、「この予算を皆減した後の広場整備についてどのように考えているのか」との質疑があり、「第2期、第3期へとつなげる第1期整備であり、最小限にとどめるということで縮小することは可能であると考えている。なお、北口のバリアフリーについては進めてもらいたい」との答弁がありました。
また、他の委員から提案委員に対して、「東西連絡路もバリアフリーではないのか。バリアフリーは大切だと言いながら、皆減はないのではないか」との質疑があり、「駅周辺のバリアフリーは必要であり、全体のまちづくりの中で決めていくことであると考えている」との答弁がありました。
次に、西武新宿線駅周辺まちづくり費中、沼袋・新井薬師駅前周辺のまちづくりについて、「都市計画素案の事前説明を地権者にしているということだが、今1軒ずつ回っているのか」との質疑があり、「地権者の数が多いため、地域ごとの権利者事前説明会や個別相談により対応している」との答弁がありました。
これに対して、「地権者1軒ずつ理解してもらうよう、丁寧に進めてほしい」との要望がありました。
次に、環境費、緑化推進費中、生け垣設置助成について、「ブロック塀を生け垣にすることで、危険な場所がなくなる。防災の観点からも大きな効果があり、推進する必要がある。区では、危険なブロック塀の点検を行っているが、その後どのように対応しているのか」との質疑があり、「21年度に1年間かけて調査を行った。現在、調査結果については分析中であり、23年度以降に具体的な対応を検討していきたい」との答弁がありました。
次に、都市基盤費、都市施設費中、東中野駅前広場整備について、「人工地盤及び自由通路整備負担金について、JRとの負担割合や算出根拠はどのようになっているのか」との質疑があり、「JRと区が共同して進めている事業である。負担割合は面積の按分により算出しており、区が全体の46%を負担することになっている」との答弁がありました。
次に、住宅費中、住宅相談について、「高齢者が本庁舎に相談に来るのは大変である。地域でも第一段階の相談ができるような体制はとれないか」との質疑があり、「関連部署と調整して検討していきたい」との答弁がありました。
次に、まちづくり計画費中、弥生町三丁目地区まちづくり検討について、「これは、都営川島町アパート跡地を区として取得できないかということを検討するのか」との質疑があり、「区として跡地を取得する予定はないが、この地域には東西に避難できる通路がないということもあり、この土地を活用して、防災まちづくりを進めることはできないのかということを検討する予定である」との答弁がありました。
次に、道路維持・整備費中、生活道路拡幅整備について、「来年度予算を増額してはいるが、待っている人がたくさんいて、来年度新規の申し込みもある。この工事費できちんと対応することができるのか」との質疑があり、「今年度末で380件ぐらいであり、待ってもらうことなく対応できると考えている。来年度予算は概ね390件で見込んでおり、対応することができると考えている」との答弁がありました。
このほか、道路境界、公園整備、耐震化促進、放置自転車対策などについての質疑がありました。
次に、歳入についての質疑を行ったところ、国庫支出金については、社会資本整備総合交付金の安定的な確保などに関する質疑がありました。
以上が建設分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で建設分科会における審査の報告を終わります。
○いでい委員長 ただいまの建設分科会主査の報告について、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 質疑がなければ、以上で建設分科会主査の報告を終了します。
次に、子ども文教分科会主査の報告を求めます。
○来住主査 3月2日、3日に行いました子ども文教分科会における審査の経過について報告いたします。
当分科会では、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算の分担分について審査を行いました。
それでは、当分科会における主な質疑応答の内容について報告いたします。
初めに、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算の分担分のうち、歳出では、地域支えあい推進費、地域子ども家庭支援費中、(仮称)子育て専門相談について事業内容を問われ、「従前の親と子こころの相談室と心理相談を統合し、さまざまな相談に対応できる事業として実施するものである」との答弁がありました。
これに対し、「専門相談という名称はかた苦しく、馴染みにくい。ちょっと困っている保護者が気軽に相談しやすいような名称に工夫してはどうか」との質疑があり、「名称に関しては工夫をして、幅広い相談につなげていけるよう進めていきたい」との答弁がありました。
次に、子ども教育費、学校再編費中、学校再編計画について「中期以降の計画はいつごろ示せるのか」との質疑があり、「23年度には中期以降の計画についての基本的な考え方を示したい」との答弁がありました。
さらに、「計画は少人数学級について加味するのか」との質疑があり、「普通教室への対応など、検討に当たっての一つの要素として考える」との答弁がありました。
次に、組替動議の学校教育費に関連する項目について、理事者に対し、「スクールカウンセラーの小学校全校配置とあるが、4月1日までに必要人数22名の配置は可能か」との質疑があり、「東京都の採用・配置は昨年中に終了しており、新たな配置は困難である」との答弁がありました。
さらに、「少人数指導を考えると、スクールカウンセラーよりも、学力向上アシスタントの増員を優先すべきではないか」との質疑があり、「小学校からのスクールカウンセラーの増員の要望はないが、学力向上アシスタントについては、各学校から増員の要望が上がっている」との答弁がありました。
同じく組替動議に関連して、「心の教室相談員の携帯電話保持とあるが、現在、電話による相談を行っているのか」との質疑があり、「電話での相談はない。原則、対面して話を聞くという仕組みである」との答弁がありました。
次に、知的資産費中、地域開放型学校図書館について、「先行実施についての計画はどうなっているのか」との質疑があり、「地域開放の主たる対象は乳幼児親子のため、小学校1校をモデル校として23年度中に調整した上で、24年度から実施していきたい」との答弁がありました。
次に、次世代育成費中、子育てサポーター養成講座について、「講座内容はよいのに参加人数が少ない。活動範囲等の制限を外して参加者を増やしたほうがよいのではないか」との質疑があり、「地域要件等については検討し、参加率を高めていきたい」との答弁がありました。
次に、子ども家庭支援費中、子ども手当について、来年度の支給内容を問われ、「今年度と同額の支給額で予算案に計上しているが、子ども手当の法案が通らないと児童手当が復活することになるため、国の動きを注視している」との答弁がありました。
これに対して、「法案が通らなかった場合、システムの対応はどうなるのか」との質疑があり、「システムの改修とデータの入れ直しが必要であり、最低2カ月は必要と考えている」との答弁がありました。
次に、組替動議の認可保育園増設の準備金について、提案委員に対して内容を問う質疑があり、「待機児解消に向けて、認可保育園開設の計画づくりのため、検討会議を設置するものである」との答弁がありました。
さらに、提案委員に対し、「待機児解消には即効性が求められるが、具体的な場所としてはどこを想定しているのか」との質疑があり、「中野富士見中学校跡地や南台児童館跡地などの活用を今までも求めてきたところである」との答弁がありました。
これを受けて、理事者に対し、「中野富士見中学校跡地や南台児童館跡地は既に用途が決まっており、無責任な提案と思うが、本動議が可決した場合、保育計画に対する影響はどうか」との質疑があり、「認可保育園増設の準備ということで、現計画の見直しには時間がかかることになる。区としては、待機児解消のためにできることから進めていくことが先決だと考える」と考えるとの答弁がありました。
このほか、男女共同参画や学校支援ボランティア及び組替動議の小中学校全特別教室のエアコン設置などについて質疑がありました。
次に、歳入にについて質疑を求めたところ、質疑はありませんでした。
以上が子ども文教分科会における主な質疑応答の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で子ども文教分科会における審査の報告を終わります。
○いでい委員長 ただいまの子ども文教分科会主査の報告について質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 質疑がなければ、以上で子ども文教分科会主査の報告を終了します。
以上をもちまして、分科会の主査報告を終了します。
次に、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算の組み替えを求める動議に対する質疑を行います。
提案者代表は発言席にお座りください。
質疑をされる方はマイクの使用をお願いします。マイクは各列に用意してありますので、委員の方々にはマイクの受け渡しに御協力をお願いします。
それでは、質疑お受けします。質疑はありませんか。
○吉原委員 組替動議の大きな4番、不要不急の歳出を見直す。一体何を見直すのか。どうして不要不急なのか、理由が全くわかりません。簡潔にお答えください。
○長沢委員 提案理由の説明の際、あるいはこの1ページ目、組み替えを求める理由の際にも申し上げました。区民生活は、深刻なもとで区民の福祉と暮らしを守ることが大切であるということがありまして、予算編成に当たっては、開発優先から区民生活優先への転換を強く求めると。こういった中で、今の区政の原案に対しましてのこうした不要不急のことを提案させていただいたということでございます。
○吉原委員 予算執行上のことですから、理事者の皆さんにお伺いいたしますが、この大きな4番、これらのように、全部こう、ばあっと削ってしまいますと、一体どんなことになってしまいますか。
○秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) まず最初の削除については、非常に問題が私どもはあるというふうに思っております。その理由と申しますのは、来年度予算化をさせていただいた中野駅周辺整備のほとんどにつきましては、警察大学校等跡地整備等、中野駅周辺まちづくりの進捗に伴いまして、中野駅周辺の来街者等に対応した第1期整備に係るものでございます。そういった駅前広場等にあふれます利用者等の安全を確保する目的で行う事業でございます。仮に区がこれを放置いたしまして整備をしないとした場合につきましては、駅前広場等にあふれます利用者等にもしもの事故が発生したときは、当然、区との責任が問われるということになりまして、非常に大きな問題になるのではないかと思っております。
○吉原委員 まさに最悪の状態になるということは火を見るよりも明らかですね、それはわかりました。それで、この大きな4番の中で、中野駅地区基盤整備のところですね。これらの数字が皆減になっております。これは先日、分科会で市川みのる委員が指摘しておりましたけれども、この中にバリアフリーの予算も含んでおられるという話だったんですが、その辺は事実はどうなんでしょう。
○秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 今申し上げました基盤施設の整備をするわけでございまして、その一環といたしましてバリアフリーに関する整備、これも当然含まれているということでございます。
○吉原委員 となりますと、この予算を皆減してしまいますと、高齢者の方とかお体の不自由な方々は、どんな思いをすることになってしまいますか。
○秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 状態が現在も非常に体の不自由な方には不都合な駅周辺の、あるいは駅前北口の広場、あるいは駅舎そのもの、非常に段差もあったりしております。そういったことから、非常に不便、支障を来すというふうに私どもは考えております。
○吉原委員 今、聞きましたとおりですね。何といいましょう、このような高齢者の方々とかお体の不自由な方々の夢と希望を断ち切ってしまう組み替えであるということを最後に指摘しておきます。
○平山委員 総務分科会のときにちょっとお尋ねをしたかったんですが、その場ではということでしたので、まずは一つお伺いをさせていただきたいと思いますが、先ほどからありましたとおり、4番の不要不急の歳出を見直すということで幾つか挙げられていらっしゃいますけれども、共産党さんが考えられる今度の予算の中で、いわゆる不要不急な歳出というのは、もうこれだけだというふうにお考えですか。
○長沢委員 これに限ったことではないというふうに思っております。
○平山委員 限ったことではないけれども、これにのっていないものもあると、そういう認識ですか。
○長沢委員 そういう認識です。
○平山委員 恐らく区役所の移転用地──移転の経費とサンプラザの周辺整備のことなのかな、あの経費だと思うんですが、昨年と一昨年と、組替動議を同じように審議させていただきましたが、そこでは不要不急ということで削っていらっしゃるんですね。今回は、あえて削られなかった理由はどういうことなんですか。
○長沢委員 区役所の移転につきましては、質疑でも述べさせていただいたように、必要ないというふうに思っております。しかしながら、今回のこの組み替えに関しましては、一定の事務費的な経費ということでありますので、その点につきましては、今回の不要不急も特に出なかったということであります。
○平山委員 お聞きをしているのは、前回も前々回も同じような経費ですよね。それは削っておいて、今年度は削られないというのはなぜなんですかというのをお聞きしているんです。
○長沢委員 今回は今回として、こういう形で出させていただいたということで、認識につきましては、区役所の移転につきましては私どもは必要ないと。この認識は変わらないということであります。
○平山委員 区役所──私はてっきり認識が大きく変わられたのかなと思ったんですが、そういうふうな御認識ということは、忘れちゃったんじゃないのかなと。どっちなんですかね──と思う部分もあれば、やっぱり、あえてのせられなかったということは、この区役所に関して、お考えがお変わりになられたのかなというふうにも思わざるを得ない部分もあったりするわけなんですが、ちょっとそこをお聞きしたかったので伺わせていただきました。
もう一つ、先ほど厚生分科会のところでの質疑でも出ておりましたが、ここに、一般会計の組み替えの中で、幾つか特別会計で本来行わなきゃいけないような費用が含まれていませんか。
○長沢委員 特別会計の、言ってみれば一般会計との繰り出し、繰り入れという形のでは、そういう形のものが含まれていると。通常やられる形としては、そういう形のものが含まれているということでございます。
○平山委員 具体的にどれなんですか。
○長沢委員 国保の特定健診、あるいは国保保険料の助成金、地域包括支援センター等がそれに該当するかなと思っています。
○平山委員 ということは、この一般会計の予算の組み替えだけでは事が足りないんじゃないですか。同じように使用するということであれば、特別会計の組み替えも当然お出しになるべきかなと思うんですが、お出しにならなかった理由は何なんですか。
○長沢委員 委員おっしゃるように、繰り出し、繰り入れという形で特別会計も含めて組み替えを出すということは、一つのあり方というふうには思っております。ただ、今回第7号議案についてのみということで、なお、なぜそうしたかということにおきましては、事業において私たちが求めることは具体的にこういうことであるということを示したいということで、一般会計のみの組み替えという形で出させていただいたということであります。
○平山委員 第7号のみを組み替えるというのを決められたのはそちらで、でも、本来は、それ以外のところにも影響が及ぶのであれば、きちんとそれはそうされるべきではないですか。
○長沢委員 いや、それも一つの考え方ということで申し上げました。したがって、第7号議案の組み替えだけでもこういう形で示していただき、再提出を求めるというものでありますから、可決した上では再提出を求めるということでありますので、そのようなことで理解いただければと思います。
○平山委員 最後に、予算担当としてこれをどう思われますか。
○志賀政策室副参事(予算担当) 本動議は、第7号議案、一般会計予算の組み替えであるにもかかわらず、一般会計のほかに国民健康保険事業特別会計、そして後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計の3会計の内容が含まれているものでございます。
特別会計は、特別に必要のある場合に一般会計から区分して、その収支を個別に経理し、明確にするための会計であるにもかかわらず、この特別会計設置の趣旨に反しているというふうに認識するものでございます。
○平山委員 ということで、私のほうからは、非常に不十分な組替動議だということを指摘させていただいて、次に譲らせていただきます。
○北原委員 吉原委員の関連で、お尋ねをいたします。
まず初めに、先ほど主査報告、建設分科会主査の主査報告がありましたけれども、まず提案者にお伺いいたします。JR中野駅の整備は必要だと思いますか。
○長沢委員 先ほど主査報告の中でもありましたが、バリアフリー等につきましては、必要だというふうに考えております。
○北原委員 中野駅のバリアフリーについての整備は必要だというふうに、今、提出者の答弁がありました。それでは、理事者にお伺いいたします。JR中野駅の整備は、中野駅地区の基盤整備とは異なりますか、連動しますか。
○秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 駅舎の整備と、それから都市側の駅前広場等の整備、これにつきましては当然連動するものでございます。
○北原委員 それでは、理事者にお伺いいたします。今回の第1期整備、これは年次がまたがる事業というふうになっていると思いますけれども、事業費の執行についてはどのようになっておるんでしょうか。
○石井都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当) この第1期整備の工事でございますが、22年度予算ということで措置をお願いし、お認めをいただいております。もろもろの事情によりまして、繰越明許ということで、23年度にわたってこの工事、一つは中野通りの設計変更、それから、けやき通りの仮設バス停、これの移設という工事を既に発注してございます。
○北原委員 それでは、今回、事業がスタートしているわけですけれども、例えば、今回これが休止する、あるいはこの事業が中止するということになりますと、当然発注先の事業契約があるわけですから、そこには一方的な中止ということには、違約ということになりますので損害賠償が発生すると思いますけれども、それについてはいかが御認識でしょうか。
○石井都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当) 工事請負契約、この約款がございまして、第44条に甲、すなわち区は工事が完了するまでの間は前条1項、これは乙の責任について触れられているところでございますが、この44条、必要があるときは、乙、つまり業者さんですね──と協議の上、契約を解除することができる。協議による解除という1項がございます。また、その次に、甲がこの規定により契約を解除したことによって乙に損害を及ぼしたときには、その損害を賠償しなければならない。既に契約が済んでおりまして、当然そのもろもろの発注行為も行われているのかなと、材料等もですね。そういうことを考えますと、応分の負担、つまり賠償をしなければならないということになるのではないかと考えております。
○北原委員 それでは、提案者にお伺いいたします。こうしたように、損害賠償と、それからその賠償額も発生するわけですけれども、その予算計上についてはどこに計上されていますか。
○長沢委員 しておりません。
○北原委員 それでは、以上をもちまして私の質問を終わります。
○白井委員 区民分科会でも質問させていただきましたけれども、同じことをいま一度ここで質問させていただきます。共産党さんの中で意見の調整ができていれば、引用は自分の質問ですので、いま一度、確認のために聞きたいと思います。
若者雇用支援について、若者正社員就職サポートプログラムというのが事業メニューで出されております。ちなみに調べたところによりますと、足立区で行われている事業で、歳入で3,500万円、全額、10分の10入っておりますけれども、ということは、実現が不可能なことを組み込まれていると思います。該当するのは、国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金だと思われますけれども、この基金を都道府県において事業を募集すると、こういうことだと思うんですけれども、この歳入3,500万円、これは臨時特例交付金を当て込んだものだということで間違いないでしょうか。確認のため、この場でもお伺いをします。
○長沢委員 正確な名称は覚えておりませんが、この間やられている緊急雇用に対する経済政策として行っている国のものを活用するということでございます。
○白井委員 足立区の事業メニューで見ると、該当するのがこれしかなくて、この臨時特例交付金は、いつまでも申し込みできるものではありません。理事者の方にお伺いをいたします。
この緊急雇用創出事業臨時特例交付金は、まだ今から申し込んでも全額予算がつくものなのでしょうか、お伺いをいたします。
○志賀政策室副参事(予算担当) 平成23年度分の緊急雇用対策の臨時交付金につきましては、本年2月24日をもって締め切ってございます。
○白井委員 事業メニュー10分の10で事業を組まれておりますので、そうすると、既に歳入には赤が出ているということになるんですけれども、組み替えの組み替え、もしくは一般会計から出す、こんなことが必要じゃないと、そもそも事業がゼロ円となりますけれども、その後の対応をどういうふうにお考えですか、お伺いいたします。
○長沢委員 国のほうでの締め切りがあったということの御答弁でございますが、できるだけそこは国からもらうような形で頑張りたいということでございます。それで、特財としてこれはあるということで、私どもは計上いたしましたが、当然ないということの中でも、それは仮にのこの年度、一般財源からということでも、これは実行していただきたいと、そういう形で組み替えとして出させていただいたと理解いただければと思います。
○白井委員 私が言わなくても、周りの方が言っているのでそのとおりなんですけれども、既にゼロ円なわけですよね。予算の組み替えで出されていて、入ってこなくても一般財源でやってくれとなれば、この組み替え自体は成り立っていないと。それの裏付けにしかなりようがないと思うんですけれども、いま一度、この予算提出が正確なものだと言い切れますか。いま一度お伺いします。
○長沢委員 趣旨としては、今申し上げたとおりでありまして、そういう意味では、それを踏まえた形で受けとめていただければと思います。
○白井委員 繰り返しになりますけれども、趣旨は理解するところもあります。しかしながら、予算の組み替えを審議しているので、その数字がめちゃくちゃな根拠になっている場合は、それは成り立っていないとしか言いようがないと最後に意見を述べさせていただいて、私の質疑を終わります。
○いでい委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 なければ、以上で組み替えを求める動議に対する質疑を終結します。
提案者代表は自席にお戻りください。
冒頭に確認したとおり、討論は省略をいたします。
これより第7号議案から第11号議案について順次採決を行います。
第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算ですが、初めに組み替えを求める動議について、起立により採決を行います。
お諮りします。本動議に賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○いでい委員長 起立少数。よって、本動議は否決されました。
次に、第7号議案、平成23年度中野区一般会計予算原案について、起立により採決を行います。
お諮りします。第7号議案を可決すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○いでい委員長 起立多数。よって、第7号議案は可決すべきものと決しました。
次に、第8号議案、平成23年度中野区用地特別会計予算について採決を行います。
お諮りします。第8号議案を可決すべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○いでい委員長 御異議ありませんので、さよう決します。
次に、第9号議案、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計予算について、起立により採決を行います。
お諮りします。第9号議案を可決すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○いでい委員長 起立多数。よって、第9号議案は可決すべきものと決しました。
次に、第10号議案、平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計予算について、起立により採決を行います。
お諮りします。第10号議案を可決すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○いでい委員長 起立多数。よって、第10号議案は可決すべきものと決しました。
次に、第11号議案、平成23年度中野区介護保険特別会計予算について、起立により採決を行います。
お諮りします。第11号議案を可決すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○いでい委員長 起立多数。よって、第11号議案は可決すべきものと決しました。
次に、意見についてですが、お手元に配付の文書のとおり意見が提出されております。
平成23年(2011年)3月7日
予算特別委員会
第7号議案(一般会計予算)に対する意見
◆区民分科会
(仮称)区民活動センターに係る経費については、地域事情を考慮し、十分な区民説明を図ることにより地域合意を形成した上で執行されたい。
(全会一致にならなかったもの)
○いでい委員長 提出された意見を事務局に朗読してもらいます。
〔事務局次長 意見朗読〕
○いでい委員長 これより付帯意見についてお諮りします。
第7号議案に対する意見について、起立により採決を行います。
お諮りします。第7号議案に対する意見を付帯意見とすることに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○いでい委員長 起立多数。よって、本意見は付帯意見とすることと決しました。
以上で予算の審査はすべて終了しました。
区長から発言を求められておりますので、これを許可します。
○田中区長 一言ごあいさつを申し上げます。長時間にわたりまして熱心な御審議をいただきましてありがとうございました。ただいま平成23年度予算案につきまして、可決すべきものとの御決定をいただきましたことに御礼を申し上げます。ただいまの付帯意見はもとより、御審議の中でいただきました御意見等につきましても十分配慮いたしまして、積極的な区政運営に努めてまいります。ありがとうございました。
○いでい委員長 以上で本日の日程を終了しました。
予算特別委員会を散会いたします。
午後3時56分散会