平成22年10月13日区民委員会
中野区議会区民委員会〔平成22年10月13日〕
区民委員会会議記録
○開会日 平成22年10月13日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後0時59分
○閉会 午後3時52分
○出席委員(7名)
久保 りか委員長
酒井 たくや副委員長
白井 秀史委員
北原 ともあき委員
近藤 さえ子委員
牛崎 のり子委員
きたごう 秀文委員
伊藤 正信委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民生活部長 鈴木 由美子
区民生活部副参事(区民生活部経営担当・地域活動担当) 瀬田 敏幸
区民生活部副参事(南地域担当) 岩浅 英樹
区民生活部副参事(中部地域担当) 小山 真実
区民生活部副参事(東地域担当) 辻本 将紀
区民生活部副参事(北地域担当) 長﨑 武史
区民生活部副参事(西地域担当) 中井 豊
区民生活部副参事(戸籍住民担当) 浅野 昭
区民生活部副参事(産業振興担当) 高橋 昭彦
区民生活部副参事(環境と暮らし担当) 横山 俊
区民生活部副参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当) 鈴木 郁也
清掃事務所長 伊東 知秀
○事務局職員
書記 土屋 佳代子
書記 鈴木 均
○委員長署名
審査日程
○議題
地域センター及び区民の地域活動について
○所管事項の報告
1 桃丘小学校跡施設活用基本方針(案)について(産業振興担当)
2 にぎわい創出イベントの開催について(産業振興担当)
3 「緊急経営応援資金」のあっ旋結果について(産業振興担当)
4 中野区消費者センターの移転について(環境と暮らし担当)
5 平成23年度以降の最終処分委託料の改定について(ごみ減量担当)
6 その他
(1)水銀混入ごみによる清掃工場焼却炉の停止について
○所管事務継続調査について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、区民委員会を開会いたします。
(午後0時59分)
本日の審査日程を確認するために委員会を暫時休憩いたします。
(午後0時59分)
委員長
それでは、再開いたします。
(午後0時59分)
ただいま休憩中に御協議いただきましたとおり、本日の審査日程は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思いますので、また3時ごろになりましたら休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
地域センター及び区民の地域活動についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けます。
1番、桃丘小学校跡施設活用基本方針(案)についての報告を求めます。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
桃丘小学校跡施設の活用につきましては、8月30日の当委員会におきまして、検討状況についてということで御報告させていただいたところでございますが、今回は、施設の貸与条件、また施設整備の考え方などの内容を加えまして、活用基本方針(案)として御報告させていただくものでございます(資料2)。内容につきましては、1枚おめくりいただきまして、方針(案)本編を用いまして説明させていただきます。
まず活用の考え方でございます。中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.2の中では、桃丘小学校跡地周辺の地域を東京の新たな顔づくりのための文化的なにぎわいと暮らしが融合した新しい個性を発信するエリアとしてございます。また、10か年計画(第2次)におきましても、中野らしい表現活動が継続的に行われ、その魅力を発信する場として桃丘小学校跡施設を有効活用することを位置付けてございます。こうした中野三丁目地区のまちづくりの長期展望を踏まえまして、桃丘小学校跡施設につきましては、まちに活力を生み出し、都市型産業の育成につなげる文化芸術の活動発信場所としての機能の実現を図るものと考えてございます。
二つ目に、活用内容でございます。桃丘小学校跡施設は、文化芸術の持つ創造性を牽引力としてまちの活性化を図っていくことを目的といたします。特に演劇、ダンス、お笑い、まんが、アニメ制作、音楽活動など若い世代の表現活動者や団体が育つ場とすることを想定しております。
三つ目に活用の対象でございます。桃丘小学校跡施設につきましては、所在地は中野区中野三丁目40番23号になります。対象としては旧校舎、旧体育館を想定してございます。
四つ目に活用の方法でございます。施設を普通財産として民間事業者に貸与し、民間の専門性、活力を生かした施設事業運営を行っていくことにより活用を図っていきたいと考えてございます。
5番目に施設の貸与条件等についてでございます。
一つ目、用途でございます。施設の用途は、表現活動に携わる人材の育成、交流、発信を実現するものとします。ただし、本施設の用途、建物が存在する地区の用途が第1種中高層住居専用地域となってございますが、その用途地域を踏まえ、その制限を受けない内容に限るものといたします。
二つ目、貸付期間等でございます。貸付期間につきましては、供用開始日から5年間ということで設定いたすことを考えてございます。ただし、期間終了後においても、活用可能な状態にある場合には、継続貸与について協議できるものといたします。また、施設の供用開始は平成23年7月1日以降といたします。
3番目に、施設全体の有効活用ということでございます。施設内の使用可能スペース全体を有効に使用して活用目的の実現を図ることを条件といたします。
四つ目、地域のコミュニティ活動への協力でございます。今定例会の中での質疑のやりとりの中でも、地域合意の重要性、地域との良好な関係の重要性については御指摘を受けたところですが、それを担保するものといたしまして、この項を設けてございます。地域住民との円滑な関係構築に努めることとし、地域社会への協力をすること、このことを条件といたします。
5番目に地域に根ざした事業展開の継承、施設貸与期間終了後も、中野駅周辺地域において、当該活動に係る事業を発展継続させる展望のもとに事業展開を行うことを条件といたします。
6番目、災害対策の地域拠点機能の維持でございます。地域住民に対して震災時の一時避難場所としての機能を提供すること、以上の6点を貸し出しにおきます条件として設定することを考えてございます。
続きまして、大きな6番でございます。運営事業者の募集につきまして、プロポーザル方式により運営事業者を決定することを考えてございます。
7番、施設整備の考え方でございます。区は、施設を現状の形態のまま引き渡すことで考えてございます。次に、運営事業者は用途転用に伴う開始及び事業運営に必要となる改修、その他施設に関する修繕等について行うものとします。また、管理事業者は、施設の日常的な維持管理を行うものとします。旧体育館の耐震補強に係る経費については、原則として区が負担するものとします。
8番目に、桃丘小学校跡活用の貸与期間終了後の取り扱いでございます。貸与期間終了後の桃丘小学校施設の活用のあり方につきましては、中野三丁目のまちづくりの整備を推進する中で検討し、明らかにしてまいります。
9番の今後のスケジュールにつきましては、1枚目と同じものでございますので、後ほど御説明いたします。
資料のほう、次のページ以降につきましては、参考資料になってございます。3ページ目から8ページ目までにつきましては、施設概要になってございます。
その次、最後のページにつきましては、23区内における閉校後の跡施設の類似用途での活用例につきまして、前回の委員会のほうで資料を、ということがございましたので、御用意させていただきました。
最初のページに戻っていただきまして、今後のスケジュールについてでございます。本報告後、地域、関係団体への説明を実施させていただきたいと考えております。御意見等を踏まえた上で、12月上旬に跡施設活用基本方針の策定をしてまいりたいと思っております。その内容につきまして、議会報告をさせていただいた上で、運営事業者の公募を下旬に行いたいと思っております。また、2月には、その公募に基づいて事業者のほうを決定してまいりたいと思っております。また、3月には、桃丘小学校の現在の暫定利用が終了いたします。平成23年度に入りまして、4月から7月は引き渡し準備期間、7月以降、決定した運営事業者のほうに引き渡し可能ということで考えてございます。
以上、雑駁ではございますが、方針(案)について御説明させていただきました。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
北原委員
今度、ここで基本方針(案)ということでお示しなられたわけでありますけれども、10か年計画の第2次の中で、どういう形で活用するかというところは示されているわけですが、今回、本会議、あるいは総括質疑の中でも議論があったと思いますけれども、地域とこの施設とのかかわりということで何点かお伺いをさせていただきます。
まず、今までに地域からこの施設に対する活用についての要望等はありましたでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
町会からの要望書、また委員会のほうで御審議いただきましたが、陳情でコミュニティづくりのための公的拠点を確保するというようなことにつきまして、地域から要望があると認識してございます。
北原委員
具体的な活用について、例えば何々に使ってほしいとか、そういうようなことは特別ありませんでしたか。ただ、地域のコミュニティづくりの中で役立ててほしいという、そういう要望でしたか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
町会からは、子どもの居場所の確保、あるいは公的施設の確保という内容で要望をお受けしているところでございます。また、先ほどの陳情の中でも具体的には子どもの居場所と遊び場、子育ての支え合いの場、世代を超えた交流の広場、防災避難場所としてというようなことで内容を認識しているところでございます。
北原委員
わかりました。ところで、これは民設民営ということであります。それから、先ほど説明がありましたけれども、2ページ目の4番のところで、地域のコミュニティ活動への協力ということを、恐らく今後民設民営でこの事業をされるところに、事業者に対してこういったことを申し入れすると思うんですけれども、この中で、施設内の使用可能スペース全体を有効に活用して、活用目的の実現を図ることという項目がございます。これは、まず事業者の最優先ということにつながるのではないかなと思います。地域からの要望を今お伺いしていると、子育て支援だとか、あるいは防災的なこととかに対して何点かあるみたいですけれども、地域社会への協力をすることという項目がありますが、さらにその下にですね、4番のところにあるわけですけれども、これで、民設民営の事業者と、それから地域との関係、その辺が明確に見えてこないんですよね。それで、区民の要望等に対して、この事業者との間の調整ということについては、だれかやるんでしょうか。それとも全く民設民営で、プロポーザルで決められた業者がすべてそれを担うということになるんでしょうか。その辺はどのようにお考えでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
地域との結びつきにつきましては、今回の定例会中でのやりとり、区としても重く受けとめております。今後のまちづくりを考える上でも、地域との合意形成というものをしっかり、そして良好な関係づくりをしていくことによって、今回の事業についてもより有意義なものになるんであろうというふうに思っているところでございます。民設民営ということで、基本的には事業者の考えに基づいて実施内容が組み立てられていくことになりますが、まず、その入り口の部分、プロポーザルの部分で、先ほど申し上げましたけれども、地域のコミュニティ活動への協力ということで、まず条件を付したいと思っております。さらに公募の際、提案内容としてどのようなコミュニティの具体的な推進を図っていくのか、そのようなことについて提案を求めたいと思ってございます。その上で選考いたしまして、最終的に決定した事業者との間には区と協定を結びまして、その方向性の担保ということをしていきたいと思ってございます。そして建物の使用が始まってからも、当然区としても働きかけをしていくことは考えておりますので、話し合いの中で協定のみでなく、動きが実践されることを見守っていきたいと思ってございます。
北原委員
新たに他区のこういった施設、廃校になった跡地の活用について、きょう5カ所示されたわけですけれども、この5カ所の中で、地域との関係、地域社会への協力ということも恐らくこの地域でも出たと思いますので、それがどのようになっているのか、あるいはもう一つは、区民にとっての財産ですから、今後のことですけれども、使用料というんですか、その辺もどのようになっていたのか、他区の話ですけれども、これについては検討されましたでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
今回、添付させていただきました資料、五つほど例を載せさせていただいておりますが、私自身が直接見たものは上の二つ、芸能花伝舎、にしすがも創造舎、こちらは行ってまいりました。そのうち、にしすがものほうで考えを御説明させていただきますと、こちらも、事業の内容につきましては、現在区が想定しているものと近いものがございます。そして文化芸術性を生かして、地域との交流ということを実践している実例も拝見させていただきました。具体的には、お祭り的なことをやるということで、広く地域の方と結びつく機会を持つ、またスペースとして地域の方が自由に御利用でき、こういった活動に触れることができる、そんな機会を確保する、そんなことを手がけていらっしゃいました。これらについては、これから中野区で実践する中でも大いに参考になるのかなと思ってございます。
また、貸付料の部分ということでございましたが、今回、この方針(案)の中には書き込んでございませんが、現在、区では貸付料につきましては、提案に基づきまして決定していきたいと考えてございます。実施する提案内容、そして貸付料、そちらを総合的に判断することによって事業者の選定を考えております。ちなみに、ほかの類似施設の貸付料についてはさまざまでございまして、今、申し上げたにしすがも創造舎につきましては、貸付料は無償ということです。また、もう一つ私が参りました芸能花伝舎、新宿区のほうでは、月額で300万円ちょっとというような金額を設定しているということでお聞きしております。ほかのところについても、アーツ千代田、吉本、世田谷ものづくり学校、こちらにつきましても月額300万円というような、そんな金額だと聞いてございます。
北原委員
よく調べていただいたなと思いました。にしすがもに関しては無料だということで、無料になっている理由は何かあるとは思いますが、他の施設の利用料については、月額300万円前後の使用料ということであろうかなと思っています。この金額というのは、ある程度区民の方に理解ができる、受け入れられるようなものでなくてはならないのではないかなと私は思うわけです。その辺も、例えば地域との施設のかかわり合い、当然避難所としてどうだとか、あるいは一部分地域の人たちと協働してやる部分もあるかもしれません。まだその辺は未知数であります。その中で、その金額も今おっしゃられたように、今のところ未定であると。場合によっては無償かもしれないということは、仮に無料であったとすれば、相当な部分を区民に対して還元できるような施設でないとなかなか理解が得られないのではないかなと思います。特に期間が、一応5年間ということで区切っていますけれども、場合によっては延長もあり得ると。将来的には中野駅周辺のまちづくりにということでありますから、そこまではいろいろな利用方法があると思いますけれども、その辺はある程度決めておいたほうがいいんじゃないかなというふうに私は思います。というのは、立地する場所、例えば新宿だとか千代田だとか、こういう場所、池尻というのもあるんですけれども、世田谷があるんですけれども、当然立地する条件がいいところは、それなりに私は利用料、使用料というものはあってしかるべきじゃないかなと思うわけです。それで、にしすがもが無料であるということについては、ほかの要因があるかもしれませんけれども、立地場所、特に中野の桃丘小学校の跡地というのは、中野駅にとって利便性の高いところでありますから、私は、今後プロポーザル方式で事業者を募集するときにも、やはりせっかくのチャンスであります。地域のためにも役立てていただきたいし、中野の情報、芸術文化の発信基地としての役割も担っていただくと同時に、当然活用に関しては、私はそれだけの使用料があってしかるべきだと思うんですが、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
使用料につきましては、さまざまな観点から考えねばならないだろうと思っております。委員御指摘のように、立地条件的には桃丘小の跡施設につきましては、駅が本当に近いところにございます。とても良好なところにあります。ただ、立地条件以外にも建物の状態、今、区のほうでは現状の建物のままお渡しするということで考えてございます。それなりに設備が、目的に沿った形で存在するということであれば賃料、あるいは貸付料というのもそれ相応にということもあるかと思いますが、現状のまま貸し出すということはひとつ考慮しなきゃいけないと思ってもいます。また、貸付期間につきまして、5年間と考えてございます。採算性を考えた場合、5年間というとなかなか採算をとりにくい期間ということもございます。その中で活用を図っていただくということで、その点も考慮する必要があるかと思います。また、貸付料を設定する、例えば無償にする場合に、その場合であれば地域に対して大いに開かれた形にする必要があるんではないかということもお話にあったかと思いますが、そこについてもいろいろな角度からの検討が必要なのかなと思っております。この施設については、広く一般にということで地域の還元ということは考えてございませんで、ここで専門性を持った方が育っていく、そういったことを通じて最終的にまちのにぎわい、活性化を達成したいということで考えております。直接的な地域への還元ということだけでなしに、そういった全体的なまちへの貢献度ということも考えて、貸付料については考えていく必要もあるかなと考えてございます。現在のところは、そういったこと、我々が気づいていない部分もあるかもしれませんが、いろいろな角度から見て、貸付料については判断すべきだと思ってございます。プロポーザルの中で貸付料、そしてこの建物の活用方法の内容、ともに重要な要素として考慮した上で最終的に事業者の選定をしていきたいと考えてございます。
北原委員
わかったようなわからないような御答弁だと思うんですけれども、5年間で、しかもその後延長するかもしれないということですけれども、ここを使って、事業者が事業展開をして、人材育成をして、それが中野区にとってどのような形で還元されるかということについては、その期間だけでやっていっても、なかなか目に見えてこないと一つは思います。ところが、もう1点のほうは、施設を地域の人たちが仮に使う部分があるとするならば、それは直接区民にとって跡地活用がこういう形で地域に戻されているんだと。恐らく統合されたときに、桃丘小学校の近隣の人たちにとっては、長年親しんできた母校が、学校再編の中で新しい桃花小学校になっていったわけです。その跡地が、地域に対して何らかの形があるのではないかと、目に見えた使われ方があってしかるべきなんじゃないかなという思いは、私は少なからずあると思います。その中で、先ほど申し上げましたように、施設全体の有効活用ということで、施設内の使用可能スペース全体を有効活用するという、こういう文言が入っていますので、これだとすると、恐らく事業者は目いっぱい使う可能性があります。この辺が、私は地域の要望、少なからずあると思いますので、じゃあもしかしたらプロポーザルに応募しないんじゃないかとか、好条件だけをどんどん提案していって、業者寄りというか、プロポーザルを何とか成功させなければならない、それが優先ではなくて、もちろん10か年計画の第2次に示されていますから、それはそれとして大事なことですけれども、この地域コミュニティ活動への協力ということに関しましては、私は相当地域としても要望もあるだろうし、区のほうの調整する可能性、プロポーザルですから、提案されてきたことについてしっかりとその辺を受けとめて、吟味して、業者を選定していただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
今回、この桃丘小跡施設を文化芸術、表現活動の拠点として活用を図ってまいりたいと考えておりますが、その文化芸術、表現活動というキーワード、その活動をきっかけとして地域のコミュニティ、また結びつき、そういったものを深く育てていければと思ってございます。これまでこの学校跡施設が、学校として地域のコミュニティづくりの核として息づいてきたことは重々承知でございますし、これからは文化芸術の持つ特性を生かして、お子様であるとか、あるいは高齢者の皆様まで、そういった一つのテーマ性の活動をきっかけとして、まちの一つのシンボルとして育てていっていただければなと思ってございます。区としては、当然事業者、民設民営といいましても、接触していく話でございますので、その後の運営につきましても、そういったことがよりうまく進むように見届けていきたいと思ってございます。
北原委員
最後の質問になりますけれども、10月中旬に、地域関係団体への説明となっております。ここで、私は相当な議論が起きるのではないかなと思っているところです。区のほうの、現在の副参事の説明だと、相当地域団体からいろいろな声が上がってくるんじゃないかなということが予測されます。その辺しっかり、時間あまりないんですよ。ないんですけれども、いろいろな角度で、それこそまだ議会は、終わるまで時間があるわけですけれども、ここは一生懸命やっていただかないと区民に対して申しわけない。そういう思いが私は強いんです。この後、多分ほかの委員からもいろいろな質問が出ると思いますけれども、これは要望しておきます。
質問はこれで終わります。
牛崎委員
関連してですけれども、たくさんあるんですけれども、今の施設を、全面的に、スペース全体を有効に使用してということで、今、お聞きしておりましたら、地域コミュニティの場というものは、貸与した事業者に契約なり何なりの形できちんとそういうことを盛り込むようにというふうにされると聞いたんですけれども、私はどっちにしてもそのやり方は非常に無理なんじゃないかなと思うんですね。なぜかというと、事業者の方たちは御自分たちの事業を充実させるためにやっていくわけですから、地域の方たちのコミュニティの場というものを、契約書の中に書かれていたとしても、そういう地域住民の活動のあり方だとか、コミュニティのあり方だとか、中野のここの地域の区民の方たちがどのようなコミュニティの場を要望しているかということについても、そんなにきちんとした把握はできないと思うんですね。いわば御自分たちの事業に対しては専門家であるけれども、そういう地域自治とか、そういうものについてはアマチュアであると思うんです。そういう方たちに、契約書の中だけでそういう約束を取りつけてみたところで、それが本当に実現できるかどうかということは、私は非常に不安に思うんですが、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
公募で提案を求めた上で決定していく、その後協定書を結ぶというお話は先ほどいたしましたけれども、それだけで完全な形かというと、そういうふうには認識しておりません。区としても、当然この桃丘小学校跡施設が地域と良好な関係を保った状態で発展していく、そのことを願っておりますので、区としても必要な働きかけなり、機会をつくる、そんなことで適切に対応していきたいと思っております。地域との良好な関係なくして、ここの施設の本当の意味の活動の成果というのは見出せないんだろうと思っているところでございます。
牛崎委員
ですけれども、これは活用の基本方針(案)となっておりまして、先ほども北原委員からもお話があったように、他区の廃校活用の事例というものが出ていますけれども、私は、今、そのような御答弁をされるくらいであるならば、こうした施設名だとか、設立目的だとか、ここにある項目よりも以上に、そういう地域コミュニティの場などをきちんと提供できているような事例というものも含めて、それだけのお考えがあるなら、もっと細かい活用事例というものを出してしかるべきだと思うんですが、どうしてそこまできちんとしたものを出さなかったんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
活用事例につきましては、今回、どのような事例があるかという、本当に概略をまとめたものでございまして、特に今回の資料では、地域との結びつきというところの観点を盛り込まなかったところでございます。内容につきましては、先ほど北原委員から御質問があってお答えさせていただいた内容になります。そのようなことで御理解いただけたらと思います。
牛崎委員
これは、先ほどもお話がありましたけれども、大事な区民財産であり、基本的な姿勢がまちの活力とか文化芸術機能というものを発展させて、そのまちの活力を生んでいくんだとおっしゃっていて、そのことが悪いとは思っておりませんが、そこに基準を置くのか、本当に地域の区民の皆さんが元気に、そして住みよいまちづくりも含めて、それから先ほども御要望があったという子育ての問題だとか、子どもの居場所だとか、そういう支え合いの場みたいなものを望んでいらっしゃるということのほうの区民の要望を主軸に考えているのか、そこのところが全然明確じゃないと私は思うんですね。私は、やはり区民が本当に元気に明るく、そして本当に中野区に住んでよかったと言えるような、そういうコミュニティ活動というものが保障できるということのほうに重きを置いていないからこういう結果になると思うんですが、どうでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
一つの施設ですべての区民要望をおこたえするということは、これは無理なことかと思っております。この施設につきましては、基本方針(案)の活用の考え方、活用内容でお示ししておりますが、こういった目的で活用を図っていきたいということで考えているところでございます。地域のコミュニティ、地域との良好な関係づくりというものは大きな要素かと思っておりますので、その点については、先ほど述べたように、それは確保していきたいと思っているところでございます。先ほど資料の中に、そういったほかでの実例が十分記述されていないし、そういったことが重要なのではないかという御指摘はごもっともかと思います。その点につきましては、今後、公募する際とか、こういう例があるよということがわかったほうがよりいいアイデアが出てくるかと思われますので、そういった点につきましては、より充実した資料を区としても用意して説明してまいりたいというふうに思います。
牛崎委員
ぜひそのようにしていただきたいと思います。なぜならば、無償で貸与しているところと、有償であって、その金額によっても違いますし、また、施設規模によっても全然違うと思うんですね。学校ですから、そう大きな違いがないと言ってしまっても、やはり大きさによっても違うと思うんですね。私は、この資料の中に、学校の1階、2階、3階ということでお示しいただいておりまして、4階もあるんですかね。これは屋上になるんですか。こういう全部を事業者に貸与するというふうに前回の御説明のときには受け取らなかったんですね。この建物の中に、事業者に貸与する部分と地域コミュニティに開放する部分というのをきちんと分けてやられるのかなと思ったんですが、そんなお考えは全然ないんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
区としては、建物全体を事業者にお貸しすると。その中で、さまざまな区の目的に沿った事業を展開していただくと考えてございます。その事業を通じまして、地域のコミュニティづくりであるとか、そういった御要望にもおこたえしていけるような運営を求めていきたいと考えてございます。
牛崎委員
でも、そうすると、プロポーザル方式でと言われていましたけれども、事業者選定が非常に厳密な審査というものが必要だと思いますし、事業者を選んだ後でも、契約をするときにはコミュニティの場をきちんと提供もするし、自分たちもそういうことを含めて事業者としてやっていきたいんだとおっしゃるかもしれないけれども、実際にそうなるかならないかというところについて、先ほども出ましたが、どういう形で区は責任をとっていくと思われていますか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
責任と申しますか、区としては、中野三丁目のまちづくりの方向性として文化的なにぎわいと暮らしを融合した地域ということで進めていきたいと思ってございます。三丁目の再開発については今後具体的になっていくわけですが、その中でこの施設がしっかりと根付いていくように区としては働きかけをしていきたいと思っておりますし、それがあってこそ初めてまちづくりの将来像等の実現に至るのかなと思っておりますので、区とのかかわりという部分では常に持っていく、そういう形で考えてございます。
牛崎委員
平成23年の4月から7月に引き渡しの準備をして、7月には開設ができるようにというスケジュールですけれども、これは地域センターの開設にあわせているわけですよね。あわせているかどうかわからないんですが、中野区全体の施設の考え方というものを一気に23年の7月にやってしまおうというお考えなのかなということと、もう一つは、中野駅周辺まちづくりに関しての開発問題にあわせて、開発をしたときに、そこにきちんとまちのにぎわいを生かせるような事業者などが育っていってほしいというようなことが前提にあるんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
まず、7月に引き渡し、開設と書いてございますが、今年度で暫定の利用が終了いたします。その後、一定の、今入っている備品等の整理なども必要ということで考えてございまして、その期間をおおむね3カ月間ということで想定してございます。その3カ月が経過した後ということで7月ということで、他の(仮称)区民活動センター等とのスケジュールとの整合性というところは特に意識していないところでございます。7月以降と申し上げておりますが、開始時期についても提案によって決定をしていきたいということで考えてございます。7月以降に引き渡しが可能であるということで想定をしているところでございます。
牛崎委員
私は、そもそもこの今後のスケジュールは無理があるなと思います。先ほどのやりとりもありましたけれども、本来であるならば、そのような地域のコミュニティづくりというものについて、きちんとしたお考えをお持ちであるならば、この桃丘小学校跡施設をどのように区民の皆さんは活用したいのかということも含めて、本来であるならば区民にきちんとした要望を聞く場というものを持ってからで遅くないと思うんですが、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
大きな考え方としては、10か年計画、またグランドデザインを策定する中でお示ししてきたものと位置付けを考えてございます。スケジュールについてタイトではないかということで御指摘がありましたけれども、この点については、今定例会の中でも御指摘をされたところでございます。現在、このようにスケジュールを立ててございますけれども、地域との合意形成ということの重要さについては区としても認識しておりますので、スケジュールありきとは考えてございません。このスケジュールで進めていきますが、その状況に応じて柔軟に考えて、進めていきたいと考えてございます。
牛崎委員
ですけれども、とにかくこのスケジュールではかなり無理があるのと、地域センターの転換の問題でも、内容は違うにしても、かなりの時間を要して、そして地域に意見交換をした結果や、また委員会でのいろいろな結果の中で、いろいろな形で変わってきているじゃありませんか。こういう無理なスケジュールでやっていく中で、またまたなかなか予定どおりに進まないというようなことも出てくると思いますし、私は、スケジュールも含めた、改めた検討の仕方と、それからやはり事業者に対して地域のコミュニティの要望がある、地域の皆さんの要望がどのようにきちんと担保されるかということも含めて、もう少しきちんとした納得のいく計画というか、内容を示していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
スケジュールにつきましては、区としては、お示しいたしましたスケジュールの中で最大限努力をしてまいりたいと思ってございます。地域との良好な関係、これが欠かせないものであることは、これまでも何度もお話しさせていただきましたが、そのことをうまく実現できるように進めてまいりたいと思います。
近藤委員
この施設の活用の目的は、まちの活性化を図っていくことを目的として、特に演劇やダンス、お笑い、まんが、アニメ制作、音楽活動など若い世代の表現活動者の団体が育つ場とするということなんですよね。それで間違いないですよね。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
ここに記述しているとおりでございます。
近藤委員
そうしますと、今までの議論を聞いていくと、何か中途半端なものにならないかなと思うんですよ。これだけの広いところで、私のイメージ的には一括して貸して、そこでどんどん育成して、本格的にやってくださる専門学校的なものになるのかなというイメージがあったんですよ。でも、きょうの議論を聞いていると、貸しスペースがあって、区民も入って、それは無料で使えて、コミュニティが図れる場所という場所であって、何か空き部屋みたいな感じでそこを使って、文化や芸術をやってくださいという、何か部屋だけ提供するというイメージがあるんですけれども、この二本立てで、区民の芸術や何かが育っていくというところが想像できないんですけれども、そこの自信というものはあるんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
場所の活用につきましては、今、御指摘のありました元教室を活用した稽古場、練習の場としての活用というのはまず考えられるところでございます。それから、この事業を運営する事業者が、この表現活動を志す、そういった人たちに対して必要な技術であるとか、知識を伝え、学ばせる、そういったことをしていく場としての機能も区としては期待しているところでございます。また、そういった表現活動をしている人たちが、収益を上げて事業ベースで活動を展開していけるような必要なプロデュース、そういったことも期待をしたいと思っておりますが、そこにつきましては、区でこれこれという形で縛るものではなく、事業者のノウハウを生かしながら展開をしていってもらいたいなと思っているところでございます。そういったニーズは少なからずあるし、それがこの場で花開く可能性が高いということで、区としては考えているところでございます。
近藤委員
この場で花開く可能性が高いというところが、全く高いと思えないんですよ。思えるものが全く提案されていないんですよね。やはり他の自治体のものを見ますと、吉本さんとか、千代田ですとか、やはり場所的なことも、本当に力を入れてやっているんだなということもありますし、芸人を育てているんだなというような感覚も何となく沸いてくるんですけれども、このやり方で、例えば区民が演劇に取り組みたいと言ったとき、ここの桃丘を活用してどういうふうに、ここに申し込めばいいんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
まず、対象として現在区が想定しているイメージでございますけれども、趣味的に表現活動をやる、そういった方々を主な対象としてはとらえてございません。プロとして活動する、それをなりわいにして将来的に活動を考えていらっしゃる方を想定しているところでございます。そういった人たちが、この場を拠点として、技術、技を磨き、そして実際に社会の中で地位を固めていく、そのように結びついていくことを期待しているところでございます。実際の申し込み等については、事業者の提案する内容によって変わってくるところでございますけれども、基本的にはここを使いたいということでお申し出いただいて使っていくことにはなると思います。
近藤委員
使っていくことにはなるんですけれども、大体区として、区の施設をどういうふうに使ってもらって、そこに芸術や演劇やアニメの人たちが育っていく、それが区民であればとてもいいわけですよね。その方法というものがあってプロポーザルや何かで、ここの団体に任せたいなと思うものであって、言ってきたところに、何でもいいから声かけてくれたところにお願いしようという感じが見え見えな感じですけれども、その辺はいかがですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
もう一つ対象のところで確認といいますか、区民ということで、今、委員のほうからお話がありましたが、対象として、区民限定ということでとらえてはございません。中野の地でこういった表現活動を行い、そして社会に位置付けをしていくという志のある方に対象を考えてございます。プロとして身を立てていくということであれば、一定の水準といいますか、実力がないと夢に終わってしまう可能性もあるかと思います。ですので、ここは運営事業者のノウハウにかかわってくる部分かとは思いますが、一定のそういった水準を設け、それをクリアする方が利用していくというのが実際の運営になるのかなと思っております。どなたでも希望すればという形ではなく、実際にここの場を活用して、大きく育つ可能性が高い人たちを優先順位高くして利用していただくようなことになるかなと思います。
近藤委員
優先順位を高くして利用していただく、と言われましても、区民の方は陳情を出して、地域のコミュニティの場として使いたいということで、それが議会で採択されたわけですよ。ですから、地域住民は、そこを区民のためのコミュニティの場所にしたいということで見解は統一されているわけですよ。そこへこういう業者を入れて、中野からこういったアーティストというか、育てていきたいということを決めた以上、区民の方はお祭りや何かに、この会社がやるイベントに呼んでもらうとか、ちょっと部屋を借りられるとか、そういうことではなくて、自分たちが区民の活動としてそこの場を、小学校跡地をきちっと使っていきたいという思いで陳情を出したんですよ。それを変えて、いやあ文化芸術を育てていきたいと、区がその陳情の枠を超えてまでこういったことを決断するのであれば、やはり本当に中野からきちっと芸人が出てくるような、そのくらいの勢いで、中途半端な、これからどうなるのかわからない、だれが使っても、区民とは限られない、もちろん区民じゃなくてもいいですけれども、その後どういうふうにつながっていくかも何も見えないという状態で、本当にやるぞという気持ちが伝わってこないわけですよ。区民は学校跡地を大切に思うから、コミュニティの場として使いたいという陳情を一生懸命提出したと思うんですけれども、この計画自体に区としての、本当に中野からお笑い芸人でも何でも育てたいという意思が見えてこないわけですよ。そのままプロポーザルで安い値段で業者に丸投げしてしまう形になってしまったら、区民としては本当にこの土地がもったいない、今の保育園というか、赤ちゃんを預かってくれる場所のほうがよほどいいという思いなんですけれども、その辺のところはいかがですか。
鈴木区民生活部長
今、委員からさまざま御意見いただいたところですけれども、桃丘小学校跡地につきましては、基本的に地元の方々も文化の表現活動の場であるということに対して否定であるとか反対であるとかということを私どもは受けとめていません。むしろそのことを拒否するものではないということで、その中で少しでも地域のコミュニティの何かができればというので、少し区としても考えてもらえませんかというのが今までの要望と、それから陳情の趣旨であったと理解してございます。ですから、私どもは、小学校の跡地に対するさまざまな地域の思いというのは区内で至るところであるとは思います。それは全く考えないということではありませんけれども、とりわけ中野駅の一番近くにある小学校の跡地ですから、それは最大限、これから中野が未来に向けて発展していくためには、有効に活用すべきだというのは、これは皆さん区民の方々も同意だろうと思ってございます。今回、次の計画がなかなか進みませんので5年間としましたが、5年間というのは、建物の耐久からしてもそのくらいが見通しとしてはあるかな。その中で、あそこのエリアは、これから新しい中野の個性の発信の場にしようとしているわけです。今までにないものをつくろうとしているわけですから、この5年間の中で、例え施設は古いけれども、もちはもち屋で、民間の新しいクリエイターを育て、そしてまたその人たちが育っていく中で、さまざまな発信をすることによって、今までにない中野の、外から見れば何かおもしろいことをやっているんじゃないかというようなものを、今あそこでやりたいというのが、今回私どもが考えた基本計画でございます。これから案で、地域と本当に濃密に話し合っていきたいなと思っています。地域の方も、基本的にはウエルカムだよと言っていただいていますので、ただ、そこを、大変申しわけないんですけれども、区として区が、あそこの一角に、固有にコミュニティ施設をつくるというスタンスには今ないわけですね。ですから、全体を活用してというのは、逆に言えば業者がいいところだけしか使わなくて、自分たちの採算合わせをやってもらうのは区としては困るわけですから、そういう意味で、施設の手当てをすればそれだけ事業者は出費がかさむだろうし、採算の収支分岐点をどこで設けるかということもいろいろ考えて提案していただけるんだろうとに思っています。ですので、これから案をとるまでの地域とのいろいろな話し合いの中の情報を、私たちきちっと整理して、募集の段階になりましたら事業者への情報提供の中ではきっちりと伝えていけるんではないかなと思っています。何分にも、ある意味手探りの部分はあるかもしれませんけれども、民間との、いい意味の二人三脚をつくりながら、地域の人にとっても、結果としては、やはりそこを少しでも始めてよかったんだなと思えるように努力してまいりたいなと思っています。
近藤委員
地域の人が、こういう場所になってよかったなと思うように取り組んでいただけるということですね。この場所は、本当に場所がいいですから、いろいろな可能性があるところを区民がコミュニティの場所ということでこれを選んだとするならば、区民がかかわっていけて、そして中野から、桃丘から育ったんだよという人が出るような取り組みをしていただけるところを探して、中野の熱い思いを、今、部長が熱い思いを語ってくださったので、陳情者の方もいらしていますけれども、こういうふうな思いがあるのかときょう初めて、そういう思いなんだということが少しわかったような気がするんだと思うんですよ。これから区民との意見交換会があるので、区民、団体というところに、本当にいろいろな方の意見を聞いて、ぜひ開かれた、区民が納得するようなものとしてこれから築き上げていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
今、部長からもございましたけれども、区の思いということ、そこをまずお伝えし、理解していただく、そしてもちろん地域の方々の思いがございます。それを受けとめ、よりよい施設につながるよう進めてまいりたいと思います。
白井委員
まず、この桃丘小跡地に関しては、今定例会において、他の委員からも、本会議、また総括質疑のほうでも御質疑がありました。繰り返しになりますけれども、第1点目は、待機児対策として保育所を運営していただく、それが中断されている中で、ここにいま一度待機児対策をやるべきだという議会の大半の意見もありながらも、別の保健所の施設でやる。補正予算も組みながら、ある意味この補正予算を否決してしまうと待機児対策がとれなくなるというところから選択肢としてやむなしと押さえていたんだと。しかしながら一方で、この施設の活用として保育所対策の面も考えていく必要がいま一度あるという意見もあったところです。
2点目、ここに関しては、先ほど来、他の委員もありますけれども、陳情が出て、それが趣旨採択という形になっています。全面ではないんだけれども、一部地域の方々がコミュニティの場として使えるようにという要望があったことも踏まえた上で、先ほど北原委員もおっしゃっていましたけれども、一番大事なことは、小学校がなくなってしまった。だけれども、こういう新たな施設ができて、地域にとって本当によかったと言ってもらえるような、どの形態をとるにしても施設をつくり上げていかなきゃいけない。こんなものができてしまったというような施設になるならやめたほうがいい。そうなりませんと言うくらいの決意があるのかどうか、まずお伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
まず保育園としてこの活用が図られなかった、そして今回、基本方針が示されたということでございますが、区全体の判断といたしまして、保育園につきましては一部保健福祉センターの跡での展開を方針として定めたところでございます。それに基づきまして、産業振興担当としては、こちらのほう、10か年でお示しさせていただいている内容での活用を具体化するということで進めているところでございます。決意というところでございますが、今回、お示しさせていただきました基本方針につきましては、考え方、内容につきましては、具体的かと言われると漠然としたところもございます。しかし、こういった方向で中野の跡施設がある立地条件も生かしながら、中野が若い、志を持つ人たちが、ここで活動の場を得て、そして発展していくということを根付かせることができる拠点として活用を図っていく。今回の活用の場としては5年という限定はありますけれども、それを将来的なまちづくりの中でも実現していく、その礎にするんだということを強く抱きまして進めてまいりたい、そのように考えているところでございます。
白井委員
その上で、文化芸術施設、区として初めての取り組みです。私もイメージがなくて、実は久保委員長とうちの会派の同僚議員で文化芸術施設を視察に行こうということで、既にこの委員会を迎えるにあたって行ってまいりました。この巻末についている資料の中で、五つ事例が挙げられていますけれども、この中で最も区がイメージとして近いと言っておられましたにしすがも、偶然にもここへ行ってまいりまして、学校の統廃合に関して跡地を利用し、文化芸術施設を取り組んでいる自治体があります。事業者があります。どうしても細かなお話を聞くにあたっては、実際運営されている事業者の方、そして両軸として支えておられる担当の区の方のお話も聞く必要があるということで、実際の現場に向かって、またそこの場でたくさんお話を伺ってまいりました。それも踏まえた上で、恐らく区も行かれたのでわかっておられるかと思うんですけれども、事業者にプロポーザルでお任せするというのではなくて、私が行ったにしすがもは、担当されていた区の方がどうしても横断的な所管であるというところから、自分がさまざまな役所の分野にお話を通す、と。これを専門に、かれこれ延長して7年、8年、ずっとこれ一本でやってきています、と。ある意味、事業者よりも非常に情熱を持って取り組んでおられる方でした。連携ももちろんそうなんですけれども、事業者の方が、この区役所のこの方にお話しすれば、さまざま運用面に対して取り組んでいただけるんだ、これくらい信頼関係が厚かったんですけれども、産業振興分野でこのようなことができますでしょうか、お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
こういった活動を継続して発展していくためには、やはり一本筋の通ったものがないとなし得ないものだというふうに思います。産業振興分野としても、一貫性を持ってこの施設の発展ということを御支援、お手伝いと言うのはおこがましいですが、一緒に話し合いながら進めてまいりたいと思っております。
白井委員
その上で、施設を、にしすがもはただで貸されているんですね。実は居抜き状態、いわゆる建物の修繕が必要ですよというくらいから引き受ける、実際はここで利益なんか上がらない、他の施設を運用しながらここもやっている。ここは修繕費だけで手いっぱいになりますと言いながらも、なぜここを選んだんですかと業者の方にお話を伺ったんですけれども、一番大きかったのは体育館ですと。自分たちとして劇場を持つというのは非常に夢であったというところで、体育館に相当のお金を注ぎ込んで改修されました。暗幕を張り巡らす。照明をつける。一番お金をかけたのが冷房施設です。それだけの設備投資をしてでも、ある意味投資だとの思いでやってこられたんですけれども、もともとこのにしすがもは5年間ですけれども、期間が延長になっています。期間は、中野区が想定している5年だと、どう考えてもこのような設備改修はできないんですね。しかも桃丘小、耐震改修、体育館は満たない状態です。補修工事が必要だというので、区が設備費用を出しますと書いていますけれども、補修に対して、どのくらいの算定額でおられますか、お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
具体的な金額につきましては、現在精査しているところでございますが、考え方といたしましては、区が行うとして標準的にかかる費用ということを上限額に、実際にかかった費用を補助すると。実際には、今、委員御指摘のように体育館をより使いやすくするために耐震以外の工事もあわせてする場合が想定されると思います。その場合、それを含めて区が負担するということは難しいと思っておりますので、区の標準的に行う耐震工事相当分の補助をするという形での実施を想定しているところでございます。
白井委員
現状、耐震改修をやりますよと。内装面は置いたとしても、この間のお話ですと1年半から2年くらいかかるんじゃないかと言われています。つまり、来年、23年7月、順々にスケジュールが進んだとして、実際に貸し出したとしても5年間貸し出すうちの1年半、ないし2年間は体育館が使えない状態です。残りの3年間から体育館を使えるとなると、事業者としてのメリット面は非常に少なくなる。ましてや施設の部分、区としては少しでも税収を確保するという部分であれば、他の施設、月300万前後で貸し出しているところがあるんですけれども、先ほど来他の委員からもお話があって、この施設面の費用、どう考えているんですか、今、積算途中でと、こんな話ですけれども、有料を考えておられますか、無料を考えておられますか、まずこの二択からお伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
有料、無料ということでは有料と考えてございます。ただ、今、御指摘のあった体育館の5年間のうちでの使用できる期間、あるいは他の校舎部分についても使い勝手をよくするためには整備も必要かと思います。それを改修するための期間、そういったものを考えますと、なかなか高い価格設定での貸し出しというのは難しいのかなと思っているところも現実でございます。そういったことも含めまして、提案内容の中で価格については御提案いただき、他の事業内容と総合的に勘案いたしまして、実際にお任せする事業者を選ばせていただきたいと考えているところでございます。
白井委員
別角度から伺っていきたいと思います。
1ページ目、活用の考え方、中野らしい表現活動が継続的に行われ、その魅力を発信する場として桃丘小跡施設を有効活用と書いてあるんですけれども、これは継続的に行われないですよね。まずは5年、その後どうなるかわかりませんということですけれども、例えば他の施設、まちづくりの関連等が考えられなければいけない施設だと思っております。その後は代替施設なんて考えられますか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
この中野三丁目地区に関しては、今後再開発という動きになってまいります。その際には、この桃丘小学校の跡施設についても、そのまちづくりを進めるための有効な活用、例えば種地として使うというようなことも想定されるところでございます。そういった変化は見込まれるところでございますが、まちづくり全体の方向性としては、個性的な文化とにぎわいが融合したエリアということで考えているところでございまして、まちづくりの今後の進展によっては変わるところでございますが、その場所、あるいはほかの場所で今回培ってきた流れ、動きについては継続させていきたい、そのように考えているところでございます。
白井委員
今、種地とお話をされましたけれども、種地というのはどういう意味でしょうか。
あわせて南北通路は何年想定に開設予定でしょうか。所管が違うんですけれども、あえてお伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
南北通路のほうにつきましては、27年度ということで聞いてございます。
また、種地につきましては、今後、区画の整理、あるいはそういった動きになると仮定いたしまして、現在ある建物、そこで営業なり、お住まいになっている方がいらっしゃる。整理をする上では、一たんその場所をどいて、ほかの場所に退避してまちづくりを進める必要性も出てくるかと思います。その一時的な場所、あるいはそこに一時的ではない形での活用もあるかもしれませんが、そういったまちの動かし、既存建物、既存用途の再整理をするために用いる、そんな用途を種地のイメージとしてとらえております。
白井委員
今のお話し、非常に大事でして、南北通路、想定では27年、ここの学校施設5年間というと28年までなんです。種地ってどういうことか、今、わざわざ聞いたんですけれども、つまり、南北通路の反対側の用地買収をする際に、そこを等価交換して、桃丘小跡地のほうに引き取ってもらう。だから用地を用意しなきゃならないとなると、運用上、5年で文化施設は短過ぎるというお話をしました。ところが、南北通路の開設だとか、まちづくりでいうと28年じゃ既に遅いと、こういう話にもなりかねないんです。わかった上で、まちづくりのほうと連携してこの案でいくという話になっていますか、お伺いします。
鈴木区民生活部長
なかなか所管外の御質問もあるかなと思うんですけれども、私どもこの案を庁内で検討するときに、当然まちづくりのスケジュール、それからどういうことを現在考えているのかということを十分情報交換して、すり合わせをして、今回の案を提案させていただいているところです。
白井委員
となると、延長もあり得るというのは、計画が、10か年の目標体系の見直し、また組織再編等があるので、それによっては、いわゆる工期がおくれることによっては延長とあるんですけれども、つなぎ状態での施設なんですね。にしすがもの話をお伺いしたときに、事業者の方々、やはり初めに文化芸術といっても地域の方々になかなかとっつきにくいと。一体何が来たんだろう、何をやっているんだろうというところだった。そこを、行政を通して、本当に地域の方々と一緒に何かをつくり上げていくというところから、例えば先ほど例を挙げました体育館で年に何回か公演をやるんですけれども、お子さんを連れて一緒に入られる、満席になるそうです。地域の方々が一緒につくり上げたモニュメントやら、花壇やら、農作物も運動場に広がっていました。現状、地域の方々が本当に気軽に来ていただけるような場になっていますと、こんなお話だったんですね。その上で一番大事なのはと言ったときに、運用する事業者も自分たちの利益追求ではなくて、どうやったら地域と一緒につくり上げていくことができるのか、またその橋渡しとして区側の人間がどうやって一緒プロデュースに参加していくのか、これくらいの思いがないと多分うまくいかないんだろうな。ある意味一番成功している事例だと見に行ったんですけれども、相当ハードルが高いなというような実感を持ってきたところです。まちづくりの中での計画もあります。そういう分では単発的な要素になるかもしれない、非常に短い期間で仕上げなきゃならない、そういう部分では他の施設ではなくて、中野区のこの施設はよほど難しいんだと思うんです。それを踏まえた上でも大丈夫と、こういうお話になるんでしょうか、いま一度お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
今回の跡施設の活用につきましては、5年、あるいはその時点で可能であれば数年間は使うということで、委員がおっしゃるように単発ということになりかねない、そういうことはございますけれども、区としては、まちづくり全体の中で、この文化芸術、表現活動、これをまちのにぎわいの発信源として活用していきたいと思っているところでございまして、それを長い目で実現する、そういう形で継続させていきたい、そう考えているところでございます。現時点で、では今回の活用が終わった後にどうなるのかというところをお示しできるわけではないんですが、そういう長い継続性を持った形で発展させていく、その姿勢で臨んでいきたいと考えてございます。
委員長
休憩いたします。
(午後2時15分)
委員長
再開いたします。
(午後2時16分)
酒井委員
重なる部分もあるので、簡潔にお聞きしたいんですが、聞いておりますと、担当としては、中野のまちのために文化芸術を発展させていって、そうしたものが引き続き中野のまちのにぎわいのためになるようにしていきたいというふうにおっしゃられますけれども、期間は5年で、しかも先ほどの御答弁で今後どうなるかわからない、となりますと、本当に中野の文化芸術のために寄与するのかなと思ってしまうんですよ。それで、賃料に関しましても、有償か無償かは内容で決めたいと言われておるわけなんですね。で、体育館のこともある、そういうことを考えるとあまり高い金額はとれないだろうということになりますと、地域からしますと、だったら地域に貸してくれよとなるんですね、本当に。そのあたり、もうちょっと考えの中で整理していただかないと、これ進めること難しいと思うんですよ。先ほど来のやりとりの中で、前回も、私、指摘させていただきましたけれども、非常に心配です。それで、今、産業振興担当が一貫してこのことに関しては取り組んでいくんだとおっしゃられますけれども、庁内の当初の考えは、これは文化芸術の、中野にいる若者に開放するためにこの桃丘小学校を、という考えだったんですね。それが産業や経済というところが絡み合ってきた。庁内の中で考え方がまだぶれているわけです。もしくは新しいものが入ってきた。それで進めていくのはわかるんですけれども、実際本当に大丈夫なのかなと思ってしまうんですよ。今現在では、地域に対しての連携というのは今後も話し合われるのかもわかりませんけれども、本当に地域のそういった思いにこたえられるのかなというのがまず心配であります。
それから先ほど来、演劇、ダンス、お笑い、まんが、アニメ、音楽活動等、中野の若い頑張っている人たちのためにと言っていますけれども、入ったところ次第では、どうなるかわからないわけでしょう。すると、5年間の中で非常に難しいなと思うんですよ。どういうふうにするかといいますと、軸足をしっかりどこに置くかというのを示していただかなければならないと思うんですよ。添付資料の他区の廃校活用事例がありますよね。これ簡単に設立目的とあるんですね。例えばアーツ千代田、吉本興業、これ立地面で言いますと非常にわかりやすいと思うんですよ。例えばこの吉本興業は、新宿歌舞伎町とゴールデン街の間にあって、おおよそ子どもたちもいないだろう。それから地域のコミュニティのために使っているかというと、なかなかそういうのも難しいんじゃないのか。だったら、区の財政のために開放しようよ、区の文化芸術の振興のために開放しようよというのは、僕、わかりやすいと思うんですよ。しかし一方で、桃丘に関しましては、さまざまの地元からのお声や陳情に対する議会での採択等々もあるわけなんですね。すると、区は、この施設をどういうふうにやっていきたいのかなんですね。僕は、中野の文化芸術が、5年間やったからといってずっと続いていくようになるとは思わないんですよ。現在、担当としては、この設立目的にあるように、一言で言いますと、どうしていきたいんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
5年間、あるいは数年延びたとしても、期間的に短いという中で、すべてを実現するのは難しいと。先ほどからの繰り返しになってしまいますが、そのように思っています。これは、今回の活用で終わるわけではなく、その後のまちづくりの中で展開をしていくという前提の上で考えておりますので、そこについては御理解をいただきたいとまず思います。
中野が目指すこと、今、一言でということでございますけれども、文化芸術を牽引力としたまちの活性化、これを図る施設ということで区としては考えているところでございます。
酒井委員
それが、例えば5年間にそういうものができたならば、5年間は、多少の効果はあるんだろうと思うんですよ。でも、それが続いていくのが全く見えないわけです。さまざま委員の皆さんからも御意見があって、そして白井委員がおっしゃられました一番メインである施設、それは体育館ですよね。そういったところが、改修も考えると1年から2年使えない。すると残り3年間の中で、じゃあどうやって事業者が入って、どうやって設備投資するのかと考えると、本当に難しいのかなと思うんですよ。それがまた今後、中野のまちのために文化芸術を発信するというのは、はてどうやってつながっていくのかなと思うんです。文化芸術なんて、目に見えるものでもないですし、非常に難しいものであると思うんですよ。その上、そういった物事に区が取り組むのに5年間でぶつ切りになっちゃうと、中野のまちのためにどうやって寄与されるの、地域の皆さんにとっては、本当に子どもたちの学び舎だけじゃなく、学校はさまざまな行事ごとがされて卒業された方もいらっしゃいますし、地域コミュニティのまさに核がどう生まれ変わるかというのは本当に大切なことで、それが文化芸術、だったら区のほうで頑張ってほしいなと思っても、それが5年でぶつ切りになるんだったら、地域のためでもない、プラス、もともとこの桃丘の文化芸術に関することの発信は、区内に若い、こういった文化芸術活動をしている人々が中野にたくさん住んでいるじゃないか、そういった人を応援してあげようよというのから教育委員会の生涯学習のほうの担当の中でこういった取り組みをしましょうよというのが始まったんですよね。けど、一方で、今の考えは、5年間でぶつ切り、地域に対してどうなのか、それからプラス区の若い人たちに対しての支援も、どういった事業者が入るかによってはどういうことができるか見えないんですよね。区の若い人たちに、中野区に住んでいる方たちに、どういうメリット、寄与されるのかなというのが全く見えないんですよね。入ったところの事業者がどういうふうにするかによって、中野の文化芸術活動を目指している若い方々はそこには入ることができないわけじゃないですか。そうですよね。すると、委員の皆さんからさまざま意見がある中で、区はやるんだ、しかもそれはさまざまな地域の皆さんの思い入れのある学校跡地で、だったらやはりそれなりのものを示していかなければならないと思うんです。それがどう中野に寄与するのか、中野のまちのためになるのか、それが僕は見えないので、前回もお話ししましたけれども、すごく心配です。それを示していただきたいと思うのと、一方で、次の定例会で「案」が取れてしまうわけです。はて本当にこれで大丈夫なのかなと思ってしまうんです。それで事業者募集しても、幾つかしか来ない中で、やらなきゃならないんだ、えいやとなってしまうと本当に大変なことになりますから、やはりもうちょっと、中野区に対して、それから区民の皆さんに対して、どういったことが寄与されるのか、それをもっとしっかり示せるようにしていただかないと、なかなか僕は納得できないと思うんです。そういったものをまず、今、考えておる中で、答弁が重複するのかもわかりませんけれども、お示しいただきたいのと、今後そういったものをより一層詰めていただきたいと思いますが。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
中野三丁目のまちづくりの方向性というものはグランドデザインVer.2であるとか、10か年の第2次の中で示してきたところでございますけれども、その実現を目指していく一つの拠点として桃丘小学校跡施設を活用していきたいと考えているところでございます。委員の御発言の中で、「5年でぶつ切り」ということがたびたびございましたが、決してそのようにならぬようにまちの将来像に向けて動きをつくっていきたい、と。その基礎となる、また地域との合意形成、また地域に御理解をいただくことに活用をつなげていきたいと考えているところでございます。文化芸術、表現活動に関しましては、中野にそういった活動を志す方、多くお住まいであるし、活動しているということを認識しております。そういった方々が中野の地できっかけをつくり、そして実際にそれをなりわいとして成り立たせていくというところ、そこをうまく御支援していけることを考えているところでございます。具体的にどういう手法で、というところにつきましては、今後、事業者の提案を受けながらというところになってしまいますけれども、私が申し上げましたことの実現を図っていくことに、より有効に寄与する提案があったところにお任せしながら、また任せきりにならず、区としても働きかけをして進めてまいりたいと考えてございます。
鈴木区民生活部長
これから地域に説明しながら基本方針を固めていくわけですけれども、いわば今回こういうことで中野区が今までにないことを求めているんだよということもかねて、こういったことに一緒になって中野を盛り上げたり、あるいは今持っている中野のポテンシャルを背景に考えていることがあれば、一緒にこの地でやってもらえないだろうかということも含めた、プロポーザルだろうと私は考えてございます。したがいまして、2ページのところにもあるんですけれども、5年間でぶっち切りで終わりよというよりは、最初の御提案のときに、終わった後でも、この中野駅周辺で何か自分たちが今までやっていることを発展させる事業展開の方向だとか、いわば行政と一緒になってまちづくりをするというようなパートナーにもなっていくという意思があるのかどうか、そんなこともここでは私どもとしては重要だなと思ってございます。多分、募集要項のところにはもう少し、中野が目指すグランドデザインでどういうことをここではやりたいのかとか、そういったことをきちっと御提示して、そこに共感して一緒にやろうということを、さまざま条件としては厳しいかもしれませんけれども、単発で終わらない事業者選びということにつながるように努力してまいりたいなと思っております。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
委員長からのお願いでございますけれども、酒井委員からもお話がございましたが、次、12月の中旬、議会報告となってございます。10月中旬から地域関係団体等への説明というのが組まれておりますので、ぜひ閉会中の委員会でこの結果報告をお願いしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。
以上で本報告については終了をいたします。
次に2番、にぎわい創出イベントの開催についての報告を求めます。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
にぎわい創出イベントの開催につきまして御報告させていただきます。(資料3)
中野の魅力や発展可能性を内外に向けて情報発信いたしまして、中野のイメージの向上を図るとともに、区民の中野への愛着や誇りを醸成することを目的といたしまして行う事業の開催につきまして御説明させていただきます。
事業につきましては、「中野の逸品グランプリ」及び「起創展街 中野にぎわいフェスタ」を対象といたします。両イベントとも地域の区民、商業者、企業が中心となって継続的な取り組みが可能になるよう区として必要な支援を行っていくものでございます。
一つ目、中野の逸品グランプリ2011でございます。イベントの概要といたしましては、中野で製造・販売されている食品から中野の逸品と呼ぶにふさわしいメニューを選びまして、売り上げの向上や来街者をふやすため、イベント及びその結果を全国に発信するというものでございます。今回で4回目の実施になります。
2番目の実施主体でございますが、今回の開催からでございますが、中野の逸品グランプリ実行委員会を結成いたしまして、そちらにより運営実施をいたします。
(3)今回の特徴でございます。一つ目、部門別の選考というものを導入いたしました。具体的には食いしんぼ部門とおみやげ部門の二つの部門を新設いたしまして、それぞれでグランプリを競うということにいたしました。
二つ目、消費者参加の強化ということでございます。タウン誌との連携によりまして、推薦はがき、あるいはマップの配布などを行いましてPRの充実を行います。また、食の逸品グランプリラリー探検隊を公募いたしまして、実食特別審査を導入するなど、より身近な事業としての定着参加の拡大を図ってまいります。
4番目に区の支援内容でございます。区としては、事業の企画、関係者との連絡調整などの運営への参画、また広報PR、投票箱の設置、審査への関与ということで御支援してまいります。
この事業のスケジュールでございますが、募集期間10月10日から始めてございまして、今月の末、31日までを募集期間としてございます。一般投票につきましては12月6日から1月14日、そして最終審査が2月前半ということで、3月13日に結果の発表を行ってまいりたいと思っております。
続きまして、起創展街 中野にぎわいフェスタ2011でございます。こちらのイベントの概要でございますが、新しい東京の顔としてのにぎわいをつくり出していくため、商店街、飲食街や事業者、表現活動者、区民などが中心となりまして、中野の元気さと個性、魅力を発信するためのイベントを行い、来街者を目指したいということでございます。
実施主体でございますが、こちらも起創展街 中野にぎわいフェスタの実行委員会を立ち上げまして、そちらのほうで実施運営をしてまいります。今回の特徴でございますが、演劇、ダンス、お笑いなど若者たちの表現活動と商店街、地域活性化の取り組みを関連づけまして、例えば飲食街での公演、まちなかでのダンスパフォーマンス披露など、さまざままちなかでの協働した取り組みを行って活力を発信してまいりたい、そのようなことで準備を進めております。
区の支援内容でございますが、事業の企画、関係者との連絡調整などの運営への参画、広報PR、イベント会場の調整、設営につきまして支援をしていきたいと考えてございます。
開催期間につきましては、23年2月20日から3月13日、日曜日までの期間を想定してございます。詳細なスケジュールにつきましては、今後実行委員会で決定してまいります。また、その内容につきましては順次お知らせしていきたいと考えてございます。
以上、現在の状況について御報告させていただきました。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
近藤委員
中野の逸品グランプリ2011ですけれども、グランプリの実行委員会というのはどういうメンバーでどうやって決めたんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
実行委員会につきましては、中野区、そして中野区の商店街連合会、そして法人会の3団体のメンバーで構成されてございます。去年までは区の主催、区の予算のもとで開催をしてございましたが、今回、そのような形で実行委員会を結成して進めてございます。
近藤委員
区が全部やるのではなくて、こういう実行委員会ができてきたということはとてもいいことであると思います。どのくらい人数はいるんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
役員としては7名です。それぞれ団体のほうで若手の人が集まりまして、会議の席では発言をしながら進めてございます。
近藤委員
役員が7名ですか。
起創展街のにぎわいフェスタのほうの実行委員会というのも本年立ち上がったんですけれども、これもどういったものですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
にぎわいフェスタのほうの実行委員でございますが、中野駅周辺の商店街の代表の方、それから学校関係では、織田学園、そして東京テクニカルカレッジが入ってございます。その他、産業団体としては法人会、中野商工会議所中野支部、それから区の商店街連合会といったところでございます。また、中野郵便局、JR中野駅、そして西武信用金庫、丸井グループ、劇場のポケットスクエア、なかのZEROの指定管理者など、全員ではございませんが、そういったメンバーの方が実行委員として名を連ねてございます。
近藤委員
こういったイベントなどは区が全部やるのではなくて、その主体者が自分たちのまちを元気にしようということでやっていくということはとてもいいことですけれども、実行委員会の決め方ですとか、公平性ですとか、そういったことをきちっと区が見ていけるような体制をとって、広く中野区民がかかわっていけるような体制をつくっていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
民間主導の形で輪が広がっていくことを区も期待しておりますし、そういった体制で今後も動けるように区としても見守っているところでございます。
近藤委員
それにおいて、やはり情報が行き渡っていないところが出てしまったり、やはり公平性ということはきちっと区が見ていかなくてはならないので、実行委員会も含めて、そこのところはしっかり区が見守っていく必要があると思いますけれども、いかがですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
区主催ではございませんので、区のほうで縛りつけるということはできないことでございますけれども、地域挙げての活動ということになるように区としても働きかけをしているところでございます。
北原委員
2点質問いたします。
最初に、逸品グランプリですけれども、食いしんぼ部門というのが今回特徴ということになっておりますね。なかなかいいかなと思うんですけれども、どうも最近飲食店が中野区全域でふえているように思います。私どもの地域でもそういう店舗がふえていっているというところで、先日、B級グルメなんてありましたね。その経済効果たるや大変なもので、今回は山梨県の何とかという市が鳥もつでグランプリをとったですね。それで、その経済効果が30数億円というふうに出まして、受賞して県外ナンバーの車がいっぱい来て、相当にぎわっているという、まあ一時的なものなのかどうかは別として、しかし目指している各地元のB級グルメを推薦している人たちは、まさにまちの活性化と産業振興をかけてやっている、あんなような熱い思いの人たちがたくさんいるんだなということを印象深くテレビで見たわけですけれども、中野にもこうした埋もれたものがあるのではないかなと、B級グルメのね。これは時流に乗るということも大切な要素であるかなと思っておりますので、こんなような機会がありましたら、ぜひ産業振興から提案もしていただきたいと思います。それが1点。
もう一つは、中野にぎわいフェスタのほうですけれども、去年、私も見させていただきましたが、中野の駅の中心部でほとんど開催されていると私は思っております。もし間違っていたら後で訂正をお願いしたいんですが、やはり中野は、中央線の中野駅だけではありません。当然北部のほうの中心として、集積したものを持っている野方もあるわけですし、あるいは鷺宮だとか、あるいは東中野だとか、南のほうでもあろうと思っております。ぜひ中心1回と、もう1回は北部だとか南部だとか東部だとか、やはりそういうところでぜひ開催するように区として働きかけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
まず逸品グランプリでございますけれども、やはり地元で愛され、自慢できるものが外でも花開くのかなと思います。今回、実行委員会形式になりまして、やはりもっと関心を持ってもらうためにはどうしたらいいのかという議論がいろいろ交わされました。その結果として、部門についても二つに分けて、選ばれた後もみんなに活用されやすい、そんな形にしたらどうかということで形式についても工夫をしているところでございます。こういったきっかけで選ばれたものが中野の名物として、全国からも注目されるように区としても期待しているところでございますし、それをきっかけに商店街の活性化であるとか、そんなところにも結びついていけたらと考えているところでございます。
にぎわいフェスタのほうにつきまして、昨年度から始めまして、今年度が2回目ということになります。まずは核をしっかり築き上げなければ前に進まないだろうということで、現在、1回目に引き続き、中野駅周辺というところを舞台に想定しているところでございますけれども、中野全体のにぎわい、そして外から見た場合のおもしろさというのをつくり出していくことがねらいでございますので、どういった形でまち全体に波及させていくことがいいのか、これも実行委員会の中で投げかけながら進めていきたいと思っております。前回、沼袋でジャズフェスティバル等個性的な地元密着型の動きもあるということもございました。実行委員会の中でもそういう動きがあるよと、そういったところとコラボレーションしていったらいいんじゃないかということも実際に話として出ております。今後、具体的にどうすればいいのかというところについては検討を深めていきたいと思いますけれども、視点としては、全体をにぎわわせていけるようなきっかけとして伸ばしていければなと思ってございます。
北原委員
ありがとうございました。前半のほうでは、ぜひ今回、食いしんぼ部門ということもありました。今回は、中野区ではなくて、実行委員会形式ということでありますから、特に民間の力が大きくかかわるというふうに中身も変わったと思っております。それが、もし中野のグランプリをとったようなところが全国大会に参加したいという申し出があったときには、ぜひ区がしっかりサポートしていく、そんなこともしていただきたいということと、それからもう1点、先ほど中野中心で、今回2回目だからということであります。まずは2回目でしっかり核を固めてということだろうと思いますが、ぜひほかの地域でも頑張っているところがあれば、点と点を線で結ぶということも大切な要素ではないかと思いますので、ぜひその辺も検討していただけたらなと思っております。要望で結構ですので、よろしくお願いいたします。
牛崎委員
にぎわいフェスタについて伺います。北原委員の御質問と関連があるんですけれども、実行委員会の団体などについては先ほどお話をいただきましたが、公募という形はとってございましたか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
公募という形はとってございません。第1回のかかわっていただいたメンバーを中心に、さらにお声がけを区のほうから、またかかわっていただいた団体のほうからお声がけをして幅を広げた形で今回の実行委員を結成してございます。
牛崎委員
そうすると、お声をかけていただいて、さらにふえたところというのはどういうところですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
今回、先ほど申し上げた中では、東京テクニカルカレッジ、あるいは中野郵便局、丸井グループなどが今回から加わったメンバーということになります。
牛崎委員
この方法がいけないとかいいとかということではないんですが、私は1度こういう団体を中心にしたやり方を取っ払ってみることも必要かなと思っています。それは、もっともっと気楽に、しかしそういう団体や何かの経験がなくても、自分も参加できるんだなという、そういう気安さみたいなものがあることが意外と埋もれている人が中心になってくるんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
特に団体ということにこだわっておるところではございませんで、今回、先ほどの中では申し上げませんでしたが、例えば劇団では、劇団仲間とか、スタジオライフとか、そういった個々の劇団、またNPOのZEROキッズなんかもこの中に入っていただいております。この中野を盛りたてて、にぎわいをつくっていこうとする御意思のある方であれば実行委員会に参加できると思っておりますし、実際そのようになっていると思ってございます。
牛崎委員
前回の委員会でもお話が出たと思うんですが、やはり北口を中心とした今回の企画であるように思うんですが、今回、北口であることについては、軸をつくるという意味ではやむを得ないのかなと思いますが、他の地域でぜひ進めていただきたいと思っているんですが、その場合に、そのやり方が本当にいいかどうかなかなかわからないんですが、やはり地域ごとの企画を募集するような形をとってはいかがかと思うんですが、どうでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
舞台としては、北口のみならず、中野駅周辺、南口も含めて想定しているところでございます。今後の展開につきましては、実行委員会の中で話し合いをして深めてまいりたいと思いますけれども、地域からの提案というのも一つの御提案として受けとめて検討してまいりたいと思います。
牛崎委員
それであるならば、ぜひこの北口を中心にしたフェスタのときに、早くに次回のフェスタ開催地募集のような形で企画提案待っていますみたいな働きかけをしたほうが、次にどこかを考えていますということで、また御報告があったときにこれから考えていきますということだと、いつまでたってもやはり1度やったところでもう1回やろうかねみたいなことになりそうな気がするので、ぜひ早目早目に自分たちが企画を出して、本当に小さな企画であっても取り入れてもらえるんだなという、そういうことが必要かと思うんですが、いかがでしょうか。
鈴木区民生活部長
大変申しわけないんですけれども、この中野にぎわいフェスタは、中野駅周辺、これは外からの来街者をより多く集めたい、それだけ魅力がなければ来ていただけないわけですから、魅力のコンセプトをどういうふうにつくり上げていくのかということで、昨年と、またことしは民の人たちが主になって、自分たちのまちの売りはこういうものだということを手づくりでつくって、これで来てもらえるかどうか、いわば非常に勝負をかけているわけでございます。そういう意味で、基本的にまちのにぎわいはそういった商業者でありますとか、あるいはそこで企業の活動を行っている人とか、また駅周辺では、町会の方々も一緒にやりたいという御提案がありましたので、昨年度もことしも、いろいろアイデアを出しているわけでございます。先ほど、ほかの地域への展開というのもありましたけれども、もちろん区としては、区のあらゆるところに外からわざわざお金を払ってでも人が来られる、こんな魅力があるよというのを発信していきたいと思っています。したがいまして、地域の小さな取り組みが、やはりこれって外に出ても人に来てもらえるねと地域の中で企画を温め、発信したいということであれば、こういった実行委員会のところに声をかけるとか、あるいは年間通じて、中野ではこんなことをやっているよというふうなアピールにしていこうじゃないかとか、そういった動きにつながっていければいいのかなと思っています。いずれにしましても、区としては、全体、中野区が盛り上がるようなPRでありますとか調整であるとかということについては、十分支援をしていきたいなと考えているところです。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、3番「緊急経営応援資金」のあっ旋結果についての報告を求めます。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
区内の中小企業の円滑な資金調達を支援するために行っておりました「緊急経営応援資金」のあっ旋結果につきまして、御報告させていただきます。(資料4)
1番、受付・あっ旋状況でございます。この緊急経営応援資金につきましては、平成21年1月27日から平成22年7月30日まで実施いたしました。受付件数でございますが、3,016件となってございます。また、あっ旋件数につきましては、2,493件となってございます。
二つ目に融資実行状況でございます。金融機関審査済等の件数につきましては、2,413件となってございます。内訳でございますが、実行件数は2,146件、うち減額件数は624件、否決件数が157件、本人辞退件数が110件となってございます。
続きまして融資の実行率でございます。これは、金融機関審査済等件数のうちの実行件数ということでございますが、88.9%となってございます。
融資の実行総額でございますが、268億3,899万円となってございます。
3番以降、参考として内訳を掲載してございます。(1)でございますが、あっ旋時期別の内訳でございます。この緊急経営応援資金につきましては、融資限度額が途中で変わってございますので、2,000万円の限度額であったときと5,000万円までに引き上げたときの内訳を掲載してございます。あっ旋の平均金額につきましては、2,000万限度額のときに1,345万、そして5,000万 までの限度額に引き上げてからが1,590万余、トータルで平均しますと、1,490万余となってございます。
続きまして、次のページになりますが、融資あっ旋額別の内訳でございます。1,000万超~2,000万円までが32.7%として率が高いところが読み取れるかと思います。
3番目、業種別内訳でございます。どの業種の方々の御利用が多かったかということでございますが、建設業、情報通信業の業種別事業者数に対する割合が、他に比較して高いということが読み取れるかと思います。
(4)従業員規模別の内訳でございます。このような内訳になってございます。お読み取りいただければと思います。
以上、雑駁でございますが、御報告させていただきます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
近藤委員
7月までの受付件数が出たんですけれども、見込みとしてはどのような感じなんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
見込みといいますか、実際に御利用いただいた事業者数等に対する割合を見ても、一定の需要に応ずることができたのかなと考えてございます。当初、見込みとしては、月当たり150件くらいというところで区としても考えていたところですが、それよりは実際には低かったというところはございます。
近藤委員
前回もちょっと低かったと思うんですけれども、今回も見込みよりも、月150件を想定していたものが低かったのはどういう理由ですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
目的が円滑な資金調達ということで、予算的には十分な体制で臨んだところでございます。150件に満たないということでございますが、おおむね我々が見込んだとおりの水準かなと思ってございます。特段際立って我々が想定していたものに対して低かったという認識は持ってございません。
近藤委員
利子補給の面で考えますと、中野区がここで払っている分というのはおよそ幾らになるんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
今年度の予算ベースで考えますと、6億700万円という金額、この緊急融資だけではございませんけれども、融資全体で利子補給金額としての予算を確保しているところでございます。
近藤委員
この間の報告のときから上限を5,000万円に引き上げての対応ということだったと思うんですけれども、23区で5,000万まで貸しているところはあるんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
5,000万円という設定につきましては、中野区のみでございます。
近藤委員
緊急経営応援資金は、困っている企業、今の状況で大変役に立つものであり、必要なこととは思うんですけれども、中野区が利子補給をしていって、5,000万円まで貸しているというところは23区で中野だけという状況、これからの中野区の財政運営を考えたときに、この利子が持つ重さということはどのようにお考えですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
財政負担ということは当然考慮する必要がある話でございますけれども、区内の中小企業の円滑な資金調達ということ、このことも我々として重点を置く必要があることだと思ってございます。5,000万ということでございますけれども、資金調達に関しましては、その事業内容、事業規模によって調達すべき金額というのは異なるかと思いますが、必要な資金が調達できてはじめてその後の事業展開につながると考えてございます。その点につきましては、余裕を持った資金限度額ということも必要かと思ってございます。そういうこともありまして、中野区では5,000万という形で設定をしているところでございます。実際の平均あっ旋額については、1,500万というところでございますけれども、5,000万に設定した意義はあったのかなと考えてございます。また、今後の円高、デフレというような状況の中で、経済状況も変化していくと思われます。その中で、どういう資金調達支援が必要なのかということにつきましては、今後考えていかなければいけないと思いますが、委員御指摘のように財政負担ということも十分視野に入れて検討してまいりたいと思います。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
3時になりまして、報告は4番と5番を残すまでとなりましたが、一たん休憩をさせていただきます。
(午後3時00分)
委員長
再開いたします。
(午後3時20分)
それでは、4番、中野区消費者センターの移転についての報告を求めます。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
それでは、中野区消費者センターの移転につきまして(資料5)御報告させていただきます。
本件につきましては、今年度の当初予算のほうに移転経費について計上させていただいていたところのものでございます。このたび、移転についての概要が固まりましたので御報告をさせていただくものでございます。
まず1番、移転のねらいでございますが、前半には概略、経緯と触れさせていただいてございます。区の消費者センターにつきましては、昭和43年に制定されました消費者保護基本法、これを背景にいたしまして、昭和47年に消費者コーナーを本庁区役所の中でオープンしてございます。以来、消費者センターといたしまして開設いたしましたのが昭和56年、その後平成10年に現在地に移転して今日まで約37年が経過してございます。その間、消費者保護基本法につきましては、消費者基本法へ平成16年に改正されてございます。また、今般、消費生活の被害の防止と安全の確保を趣旨といたします消費者安全法が平成21年に制定されているところでございます。ここに至りまして、消費生活センターの設置努力義務というものが法的に初めて区市町村に課せられたということになってございます。これらの法制定にかかりました昨今の情勢でありますとか法の趣旨等踏まえますと、やはり消費者被害の未然防止、あるいは被害の拡大防止を図ること、これが非常に重要な課題、行政の使命と考えてございます。したがいまして、このために10か年計画(第2次)でも定めさせていただいてございますが、身近な相談先としての消費生活相談の強化を図る一環といたしまして、消費生活にかかります相談、紹介等へ早期につなげられるような身近な相談窓口としていくということをねらいといたしまして、多くの方々の目につきやすい本庁舎の場所へ消費者センターを移転させたいというものでございます。
2番に概略が書いてございます。名称につきましては、中野区消費生活センター、それから設置目的でございますけれども、消費生活におけます被害を防止し、消費者の安全を確保するための施策を推進するとともに、消費者の自立を支援し、もって安心安全で豊かな消費生活の実現を図ることといたしたいと考えてございます。
3番目に、消費者センターの機能でございますが、4点掲げてございます。一つ目は、消費生活に係ります苦情相談に関すること、2点目がそうした苦情処理のためのあっ旋に関すること、3点目には情報の収集、提供といったこと、それから4点目は必要な学習の機会の提供といった中身でございます。
4番に設置位置でございますが、裏面の図をごらんいただきたいと思ってございます。ちょっと大きいんですけれども、左上のほうが区役所本庁舎の正面玄関になってございます。左手が表の広場ということになります。9月までこども手当で使っていました事務スペースのほぼ跡がここに該当するというふうに御理解いただければと思ってございます。レイアウト案としてございます区域等については調整中としてございますけれども、ほぼ基本的にこれで決まり、と。あとは実際の工事とするにあたって若干の微調整がある程度と考えてございます。
表面に戻りまして、5番、施設の規模でございますが、約54平米強を予定してございます。うちには相談ブース二つを含んでございます。
それから予算措置でございますが、550万円を計上してございますが、これは東京都の消費者行政活性化交付金、10分の10補助率になってございますが、充当する予定でございます。
最後、3番、スケジュールでございますが、関係者の説明をこの後行いまして、12月の第4回定例会には条例の改正案、こちらを提案させていただきたいと思ってございます。その後、改修工事を行いまして、3月当初に移転開設という予定でございます。
委員長
ただいま報告に対し質疑はありませんか。
牛崎委員
確かに利用者にとっての利便性という意味では、この案に示されているような形で1階のフロアに相談室ができるということ、消費者センターそのものが移設するということは便利になったと思いますけれども、ここでは消費者センターの機能について、四つの点が挙げられていて、相談活動というものに特化しているかなと思いますが、これまで消費者センターは違った事業を行ってきたと思うんですが、そのことについて教えてください。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
お尋ねの件は、例えば出前講座といった啓発講座等かと思いますけれども、そういった事業につきましては継続していく予定でございまして、3番の③、④といったところでの情報収集提供、あるいは学習機会の提供、これに該当する事業でございます。
牛崎委員
そうすると、消費者の育成だとか、啓発、普及という活動については、これまでどおりに行うことができるということですね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
そうでございます。
牛崎委員
しかし、これまで消費者センターで行っていた消費者団体連絡会の皆さんとの関連の会議などに出席をしたりということも最近はなくなっているようですが、そういうところに参加をしたり、啓発の問題で消費者まつりなどというものも一緒に企画をしたりというようなことをやっておりましたが、そういうことは、この場所から移動して行うということになるんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
委員の今お話にございましたが、消費者団体連絡会、こちらのほうとの会合というものでは、特に職員、出席はしてございません。それから、恐らく消費者生活展の件だと思いますけれども、こちらは自主企画という形になってございまして、会場の提供ですとか、一部チラシの印刷等は区が支援するという形で関与しているものでございます。消費者生活展のほうが実行委員会として継続されるということであれば、そういったお手伝いというものがあり得るかなと考えてございます。
牛崎委員
では、これまでどおりの形で援助なりはしていけるということですね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
まだ、方向性等について詳細は伺ってございませんのでどうなるかということは確定的には申し上げられませんけれども、そういった必要があれば対応していけると考えてございます。
牛崎委員
ぜひお願いしたいと思います。
それから、育成の問題では、いろいろな学習会なども組んできたように思うんですけれども、それは、消費者センター独自で組んできたということはなかったでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
私が承知している限りでは、そういった学習会は、区のほうとしては設定してございません。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
5番、平成23年度以降の最終処分委託料の改定についての報告を求めます。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
それでは、平成23年度以降の最終処分委託料の改定について(資料6)御報告申し上げます。
本件につきましては、昨年、平成21年の10月に東京都から委託料改定の要請がございまして、都区間で協議を行ってまいりましたが、このたび、協議がまとまったものでございます。
1、検討の経過です。清掃事業の区移管以降、ごみの収集・運搬は各区が担い、中間処理は清掃一組、最終処分は東京都が東京湾内に設置・管理する埋立処分場で実施してまいりました。この最終処分に係る委託料につきまして、昨年、東京都から現行の委託料が最終処分場を維持するための経費に見合わなくなっているということで改定の申し入れがございました。これを受けまして、副区長会の下命のもと、清掃主管部長会で検討を行った上、都に協議を行った結果、平成22年8月に都と協議が成立いたしました。
2でございます。現行算定方法にどういった課題があるかといったことでございます。そもそも現行の最終処分委託料につきましては、清掃事業の区移管以来、10年ほどたつわけでございますが、キロ3.5円という、いわゆる従量制ということでやってきました。ところが、ごみ量につきまして、御承知のとおり年々減少して、それに伴って処分量も減り、23区の支払額も減ってきている、こういった状況でございます。東京都が実際に支出する最終処分場の維持経費との差が、このため大きくなってまいりました。下のグラフをごらんいただきたいと思います。棒グラフが埋立処分量でございます。ごらんのとおり年々減少しておりまして、平成15年度、一番左になりますが、こちらですと88.3万トンございました。これが一番新しい、右端になりますが、平成21年度には44.1万トンと、埋立処分場自体は約半分になってございます。2種類折れ線グラフがあるんですが、そのうち上のほうのグラフが算定対象経費となっておりますが、つまりこれは、最終処分場の実際の維持経費のことでございます。これは、さほど減ってございませんで、ここ数年横ばいといった状況です。折れ線グラフのもう一つの右肩下がりのほうでございますが、これが23区の支払額、つまり都への委託料の支払額ということでございます。ということで、二つの折れ線グラフの間の差が、特に最近は開きが多くなってきているといった状況です。つまり、この差が都の持ち出しということになるわけです。グラフの一番右の平成21年度で見ますと、都の支出が約27億円、これに対して、23区の支払額が約15億円ということで、差額が12億円ほどになってございまして、これが都の持ち出しということになっているわけでございます。
恐れ入ります、裏面をごらんください。3番目、今回の委託料の見直しにあたっての検討の考え方でございます。3点ございまして、一つは、最終処分場における廃棄物処理につきましては、清掃事業の区移管時の東京都と特別区の役割分担を踏まえて、今後とも移管以前に埋め立てられた廃棄物に由来する排水処理も含めて区に相応の処理責任があるということでございます。
2点目、上記の責任を果たすため、必要な最終処分委託料の算定対象経費は、従前のとおり、埋立作業経費、排水処理場運転経費及び車両減価償却費の範囲とする。
3点目でございます。最終処分委託料の算定については、埋立処分量に応じて変動する経費、これを変動費と呼びます。これと埋立処分量によらず、固定的にかかる経費、これを固定費と呼びます。これに分けて行う方向で検討するということでございます。
その結果、改定の内容、4番でございますが、左の上にございます従量費でございます。従量費は、3のところでは変動費と申した部分でございますが、これを従量費といたしまして、これに含める経費が埋立作業経費及び車両減価償却費相当分、この二つの項目については、従量費で算定していくということになりました。一方、固定費といたしましては、排水処理経費相当分ということで、これがごみの処理量によらず、固定的にかかる、一定額必ずかかってくる経費ということで位置付けてございます。
これらに対して、どういった形で23区が支払いを都にするかということでございます。従来、清掃一組への分担金、その中から清掃一組が東京都に支払うというやり方できたわけですけれども、今後も、基本的に清掃一組を通じてお支払いする分をメインと考えてございまして、この従量費については、キログラム当たり2.1円ということで考えております。それから固定費、これについては、16億9,200万円ということで、これは毎年変わらずお支払いするという、そういった考え方でございます。その右にございます、各特別区搬入分というのが、ちょっとわかりにくいんですけれども、例えば火事が起こったというような場合に、火事で焼けた跡の片づけをした際に、そのごみにつきましては、清掃工場でもう一度燃やすということではなくて、そのまま最終処分場に持ち込んで処理していたと。そういう経緯がございまして、そういった部分につきまして、各特別区搬入分として一つ設けてございます。これがキログラム当たり5.9円ということでございます。ただ、これは、量的には、全体からすると本当にごくごく一部でございまして、そういったことになってございます。
支払いの方法でございます。先ほど申しましたとおり、従来は、最終処分委託料としてお支払いするというような形はとっていなくて、一組の分担金の中に含めてお支払いするという、そんなようなやり方をとっておったわけです。基本的には、今後も同じようなやり方をとっていくということでございまして、そのやり方といたしましては、各区が清掃一組の清掃工場に搬入して、中間処理を行った残渣、これの処理に要する経費につきましては、各区が各区から出たごみ量に応じまして、4の表にございますような従量費分、固定費分、両方合わせて清掃一組分担金に含めて、清掃一組に支払う。その上で、清掃一組が各区分をまとめて東京都に支払う、こういった形をとっていくということでございます。
(2)でございます。先ほどの各特別区搬入分でございますが、これにつきましては、毎年度埋立処分量が異なるということもございます。各区が東京都にキロ5.9円という単価に基づいたものを搬入量に応じて支払うということにすることになりました。
6でございます。改定の時期は、来年の4月1日。
見直しの時期でございます。当分、この改定内容でいきますけれども、原則として4年ごとに都区間で協議を行って、見直しの必要があれば、その翌年度から反映させるということになります。
最後でございます。23年度最終処分委託料への影響ということで、これは、この改定に伴いまして、中野区が受ける影響でございます。つまりこれだけ、今までよりも中野区の支払いがふえますよという金額をここに試算としてお示ししてございます。3,000万円ほどということでございます。ちなみに、21年度、昨年度の中野区の一組分担金の中で、最終処分量に相当する金額につきましては、3,800万円ほどが該当するんですけれども、それに加えて、今度3,000万円ほどプラスになるということでございます。倍まではいきませんが、かなりのアップになるということでございます。ちなみに23区全体では、影響額が11億3,100万余ということになってございます。
以上、御報告申し上げます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
白井委員
勉強のために教えてください。平成15年当時から比べると約半分くらいの処理量になっているんですけれども、最終処分場の維持経費はあまり変わっていないというか、近年でも少し緩やかに上がっているくらいなんですけれども、最終処分場の維持経費というのは、ごみ処理量、処分量とは変わらずに、大体固定的な経費として、このような維持をしていくというふうなものなんでしょうか、お伺いします。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
ごみ量に影響を受ける部分と、そうじゃなくて、どうしてもかかってしまう経費と分かれるという話を先ほどさせていただいたところでございます。委員のお話のように、直接埋立に要する費用、例えば機材を借り上げて、その仕事を委託して埋立作業を行う、そういった部分については量に大きく影響を受けるんですけれども、例えばブルドーザーの台数だとか、それに要する人の数だとか、そういったものは埋立量に大きく影響を受けます。ただ、一方、ここで固定費に含めるというふうに申し上げました排水処理経費、これは、実際には処分場に降る雨の量、つまり処分場の広さと降る雨の量に大きく影響を受けます。処分場は、御承知かと思いますが、外に処分場から出た排水が流れ出るということは非常に環境汚染の問題もございますのでまずいわけでございまして、そういったことのないようにきちんと管理をしているということでございます。ですから、ふだん雨が降りますと、埋立処分場の低いところにどうしてもしみ出てくると。それはきれいな水ではなくて、それまでに埋め立てられたごみに含まれるさまざまな物質の影響を受けて汚れた水として出てくるということでございます。その汚れた水、浸出水と言うんですけれども、その水の処理、きれいにして、そして水再生センターに一たんそれを入れて、それできれいにした上で東京湾に戻すとか、そういったような流れになるわけですけれども、その水再生センターに流せる、持っていけるような状態になるまでの水の一定のきれいにする費用、経費、これは薬剤だとか、水再生センターへの下水の料金だとか、そういったものがかなりかかっているということでございます。ただ、委員おっしゃるように、それにしてもごみ量が減っている影響が出ていないんじゃないかという御意見だと思います。それにつきまして、確かにそういった部分もあるのかなと私どもも見ております。今回、東京都からいろいろお示しいただいた根拠となるデータだとか数字だとか、そういったものをもとに、今後、最終処分に係る経費の透明化とさらなる圧縮に向けた働きかけ、こういったものもやはりしていかなければいけないのかなと思っているところでございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に6番、その他で何か報告はありますか。
鈴木区民生活部副参事(ごみ減量担当)
それでは、水銀混入ごみによる清掃工場焼却炉の停止のその後に経過について、口頭で申しわけございませんが、御報告させていただきます。
本件につきましては、8月30日に本委員会でその時点での状況を御報告申し上げたところでございます。その後、幾つか、主に足立工場でございますが、動きがございました。足立清掃工場の2号炉につきまして、水銀による今回の一連の清掃工場焼却炉の停止、ここが最初に起こった工場で、また被害が最も大きかったところでございますが、こちらにつきまして、6月11日に停止以来、復旧工事を行ってきまして、9月3日に稼働いたしました。その後、9月16日になりまして、再び水銀濃度が上昇いたしまして、自己規制値を超えるおそれが生じたため再停止いたしました。清掃一組のお話では、ごみバンカー、ごみを一旦ため置くところでございますが、そこに残留していた水銀を焼却炉に取り込んだ可能性があるということでございます。その後、汚染状況の調査、それから清掃を行った上、9月27日に再稼働したところでございます。一方、この間、清掃一組が中心になりまして、原因の聞き取り調査を行ってきたところでございますが、9月10日、清掃一組より原因者の特定に至る結果は得られず、また特定につながる有力な情報も得ることができなかったとの報告がございました。今回、その調査につきましては、最も被害の大きかった足立清掃工場に搬入された事業系一般廃棄物の経路を中心に、収集運搬業者と排出事業者への聞き取りを行ったところでございます。今回の調査対象以外にも廃業した工場、あるいは病院、それから一般家庭などが排出源だった可能性も否定できないということでございまして、今後、総合的な再発防止策が求められているということでございます。清掃一組と区で連携して、その対策につきまして、その方法を検討していくということにしてございます。
以上、雑駁でございますが、御報告申し上げます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
ほかに報告はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
所管事務継続調査についてお諮りいたします。
お手元に配付の文書(資料7)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
審査日程のその他に入ります。
次回の日程を協議いたしますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時47分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時51分)
休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は11月15日(月曜日)午後1時から、次々回の委員会は11月22日(月曜日)午後1時からということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
15日の委員会は芸能花伝舎への視察を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
その際、区民生活部長と関係副参事の3名が出席をいたしまして、開会後、休憩して視察を行い、視察終了後、理事者全員が出席して委員会を再開したいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で本日の区民委員会を散会いたします。
(午後3時52分)