平成22年10月19日区民委員会
中野区議会区民委員会〔平成22年10月19日〕
区民委員会会議記録
○開会日 平成22年10月19日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後2時35分
○閉会 午後3時28分
○出席委員(8名)
久保 りか委員長
酒井 たくや副委員長
白井 秀史委員
北原 ともあき委員
近藤 さえ子委員
牛崎 のり子委員
きたごう 秀文委員
伊藤 正信委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民生活部長 鈴木 由美子
区民生活部副参事(区民生活部経営担当、地域活動担当) 瀬田 敏幸
区民生活部副参事(南地域担当) 岩浅 英樹
区民生活部副参事(中部地域担当) 小山 真実
区民生活部副参事(東地域担当) 辻本 将紀
区民生活部副参事(北地域担当) 長﨑 武史
区民生活部副参事(西地域担当) 中井 豊
区民生活部副参事(戸籍住民担当) 浅野 昭
区民生活部副参事(産業振興担当) 高橋 昭彦
区民生活部副参事(環境と暮らし担当) 横山 俊
区民生活部副参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当) 鈴木 郁也
清掃事務所長 伊東 知秀
○事務局職員
書記 土屋 佳代子
書記 鈴木 均
○委員長署名
審査日程
○議題
戸籍及び住民基本台帳等について
○所管事項の報告
1 住基ネットへのデータ送信の正確性を確保するための対策の実施について(戸籍住民担当)
委員長
それでは、定足数に達しましたので区民委員会を開会いたします。
(午後2時35分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
戸籍及び住民基本台帳等についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けます。
1番、住基ネットへのデータ送信の正確性を確保するための対策の実施についての報告を求めます。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
それでは、住基ネットへのデータ送信の正確性を確保するための対策の実施について、報告させていただきます。(資料2)
住民情報系システムでございますが、今年度の9月21日からオープン環境に移行いたしました。ただ、それに伴いまして、サーバーの停止などの障害が複数発生しております。9月27日には、中野区への転入者の処理後の転出元区への転入通知にほかのデータが混入すると、そういった誤りが1件ございまして、これにつきましては先日の10月12日の区民委員会の席上で御報告させていただきました。
今回、またこれとは別に、これから申し上げます2件不具合が判明いたしました。それにつきまして、やはり住基ネットのほうに送付する私どもの中野区でのデータ、それの正確性を確保するために、10月14日から、これから申し上げます対策を実施するものでございます。
まず、間違ったデータの処理の発生について御報告させていただきます。
まず、1件目でございます。これはシステム障害に伴いまして、住基ネットへの送信が行われなかったものでございます。これは、10月6日の転入・転居、それが2件ずつでございますが、それの処理をした際に、住基ネットに送り込むべきデータが送られていなかったということが発生いたしました。これにつきましては、13日にシステムの点検を行いましたところ判明したものでございます。これは、ちょっと補足させていただきますと、戸籍住民担当で10月6日に転入をされた方がおりました。転入の際の番地を間違えてしまったということで、12日にその方がお見えになりまして、それを私どものほうで修正をして入力したところ、情報分野でその点検をしましたところ、13日に6日の分の転入届のデータが住基ネット連携データのほうに反映されていなかったというものでございます。なぜそういったことが起こったのかということでございますけれども、10月6日に中野区の住民記録システムの中でいろいろ点検作業等の運用のところで処理の誤りがありまして、それに伴いましてサーバーが停止していたためでございます。
したがいまして、中野区の住民記録データから住基ネットに行くにあたりまして、住基ネットへの連携用データというものをまず中野区のほうの住民記録データベースのほうからそこへデータを送りまして、そこから住基ネットのほうに行くのですが、そこのその住基ネットデータの連携用データが作成されないままになっていたというものでございます。それの送られなかったデータにつきましては、その後正しく送付いたしました。トラブルの原因はシステムの運用での誤りでございましたが、そういった作業手順、それから事前の確認、それを徹底するということで再発を防いでいるものでございます。したがいまして、同じような原因によります住基ネットへデータを反映していない事故というのは、それ以後発生してございません。
それから、2件目でございますが、これは今申し上げました1の事故が起きたことに伴いまして、17日に住民記録システムの住民基本台帳データと、それから中野区の住基ネットサーバー内のデータ、これは全件につきましてチェックを行いました。その結果、9月21日と22日、この転出処理で各1件ずつ住基ネットへ送信されていないデータがあるということが確認されました。これにつきましては、転出でございますので、その転出された方が転入先の自治体で転入手続を行っておりまして、住基ネットのサーバーには正しい転入した住所が反映されているということが確認されておりますが、私どもの転出データが送られていなかったということでございます。
この原因でございますが、先日、9月27日に発生したものと同じ理由でございます。つまり、排他制御というものがかかっていない状態で同時にデータが入ってしまい、他のデータが上書きされてそのデータの消失が起きてしまったということによるものでございます。これは、9月21日からの全データの点検の中で、9月21日、22日と発見されました。先日報告いたしました9月27日に発生したデータの誤り以降、それについての排他制御等は適正化を行っておりますので、これにつきましても、それ以降のそういった同じような症状は起きておりません。
このような状況が続きましたので、住基ネットの連携データ自体に誤りを生じないための対策と実施状況ということで御報告させていただきます。既に、それぞれの事故についての対策は完了しておりますが、やはりまだ、今後想定外のこともまた起こらないとも限りませんので、当面の間、これから申し上げますような対応を行っていく予定でございます。
まず、14日の分のデータでございますが、これにつきましては、昨日でございますけれども、住基ネットにデータ連携する必要がある住民記録の移動処理につきまして、全件、住基ネット端末で異動内容が正確に反映されているか確認しまして、これは問題がないということを確認しております。
それから、15日の朝からですが、1日分の住基ネットの連携データにつきまして、従来ですと、それぞれもう入力した段階で問題がなければ直ちに住基ネット連携データのほうに情報が送られて住基ネットに反映されるのですが、15日から、中野区の場合は当分、約1カ月ほどの間、1日分の住基ネットの連携データについては全件内容チェックをした上でまとめて送信するということで、システム上のトラブル発生が生じていないか確認をするということで、当面対応してまいります。10月15日からそういった形で始めておりますので、15日分のデータにつきましては、昨日の午後5時以降に住基ネットのほうに送信しております。この送信につきまして、本来は当日の朝を予定しておりましたが、一括送信プログラムの実行環境の指定に一部誤りがあって処理ができなかったということで、昨日の朝、少しオンライン業務が若干停止しましたので、万全を期して、夕方という形で送信してございます。
それから、昨日、10月18日分のデータにつきましても、同じように全件一応チェックをいたしまして、19日、本日の朝送信してございます。
また、あとこういった対応に伴います区民の方への影響と対応でございますけれども、住基ネットへのデータ反映、これは即日ということが原則でございますが、当面の間は翌日送信という形になりますので、転出・入の当日、住基ネットを利用した本人確認等ができません。したがって、通常の取り扱いができないものが若干ございます。これにつきましては、申し上げますような対応を行ってまいります。
まず、一つ目ですが、転入と同時に同日パスポートの申請を行いたいという方があった場合ですが、本来ですと、私どもで転入届を受理して入力をして住基ネットに送信されますので、都の旅券課では端末でそれを確認して、御本人が見えた場合にパスポートを発行するという形をとっておりますが、それができませんので、区で、パスポート申請を希望する方につきましては住民票を発行いたしまして、それをお持ちいただいて当日の申請を可能にいたします。
それから、次のものにつきましては、当日交付等ができませんので、申請を一応受理いたしまして、こちらで必要な処理を行って、翌日以降お見えになったときに直ちに交付ができるようにするものでございます。例えば、転入・転居・職権修正、これはいわゆる変更等修正でございますけれども、届け出と同時に住民基本台帳カードを希望されている場合、それから転居・職権で修正した届け出と同時に住民基本台帳カードの券面事項の更新等を希望されている場合、それから同様に、届け出と同時に電子証明書の発行を申請されている場合、それからあと、中野区で付記転出の届け出、これは住基カードのほうで転出・転入を行う場合の手続でございます、そういったものを行う場合です。それからもう一つ、転入と同時に他自治体での広域交付の住民票を交付申請する場合、これにつきましては、当日、申請を受理して翌日以降速やかに対応するということで対応いたしてまいります。
それから、周知方法でございますが、窓口、ホームページ、それからチラシ等で区民の方への周知を図ります。
それから、パスポート申請につきましては、転入の申請があった際に、必ず窓口で聞き取りをいたしまして、漏れのないような対応をしていきたいと考えております。
こういった形で、しばらくの間、住民情報系システムの正確を期すという形で対応してまいりたいと考えております。
簡単ですが、以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
牛崎委員
ただいま御報告いただいた裏面のところなんですけれども、2番の御報告をいただいた(2)のところなんですけれども、「10月15日朝から、一日分の住基ネットの連携データについて、内容チェックをした後でまとめて送信する運営とし」というふうになっていますが、1カ月程度確認するということですが、このことによって、利用者にとってどのような不便が生じるかということについて教えてください。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
今御説明いたしました3番の(1)(2)のそういった手続について即日の対応が難しいというものでございます。それ以外のいわゆる転出・入等につきましては、特に問題はございません。
牛崎委員
2番の(2)のまとめて送信する運用としてそうなさるけれども、そのシステム上のトラブル発生が生じていないことを1カ月間程度確認することとしているということなんですが、そのことについてお聞きしたんです。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
こういった形で1日分まとめてチェックをした上で翌日住基ネットに送信するという形ですので、例えば住基カードの即日交付とか、とにかく即日で行わなければならない手続については、即日では対応できないということになります。今御説明しました3の(1)(2)のようなものが即日対応するものでございます。それ以外のものにつきましては、区の住民基本台帳システムで対応できておりますので、それ以外のものについては特に問題ございません。
牛崎委員
わかりました。お聞きしてかえってわからなくなってしまうかもしれないんですけれども、作業手順と事前の確認を徹底して、今後再発を防止していくということで、1の間違ったデータ処理の発生についてなんですが、住基ネットへの連携用データだけを作成せずに処理が終わっているということなんですが、こういう処理というのは、突然やらなければならない作業としてあったのか、それとも、これまでやらなければならない当たり前のこととしてあったのだとしたならば、なぜこういう過ちが起きるのかということはどんなふうに思っていらっしゃいますか。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
それでは、少し内容を詳しく説明させていただきますが、情報分野から私どもがどうしてそういう状態が起きたのかという形で聞いた内容でございます。
この日にちょっと特定の端末で不具合が生じていたそうです。そこで、その点検のためにプログラムを順次点検をしていたところ、順番にそのプログラムを一つずつとめていって点検をしていたそうなんですが、本来とめてはいけないものをとめてしまったそうなんです。実際、そのチェック作業自体は、この日に絶対やらなければならないというものではなかったそうなんですが、担当者のほうで今回のオープン化でいろいろ起きていたものですから、急遽、自分の判断でそういったチェックを行ってしまったと。ですので、情報分野として、この日にこういった形のチェックをやるという形でやったものではなかった。それにもかかわらず、そのプログラムがとまってしまっていたものですから、そういった間に、先ほどいろいろな入力データについて、まず中野区の住民記録システムにいろいろな入力されたデータというのは入ります、その中で、いろいろ必要な、これはもう人がチェックをするということではなくて、システムで流れていくんですけれども、必要なチェックを行うんですが、そのプログラムがとまっていたということで、そこのチェックが機能していなかったと。そのチェックが全部済みますと、住基ネットにつなげます住基ネットの連携データへその情報が入ることになっているんですが、そのチェックのところが機能していなかったものですから、何もチェックができないまま情報がとまったままになっていて、住基ネットの連携データには移っていなかったということが後になってわかったというものでございます。本来、そういうものが計画的に何かチェックをしようと思ってやったものではないということで、そういった作業手順ですかとか事前の確認というものをさらに徹底しようということで、情報分野で取り組むということでございます。
牛崎委員
10月12日に御報告いただいて引き続きということですので、やはりちょっと由々しき問題かなと思っておりますし、区民の皆さんの不安とか信頼感みたいなものが薄れていくと思いますので、ぜひ、もう二度とこういうことがないように注意していただきたいと思っております。
北原委員
10月12日の区民委員会で、この住民情報系システムの移行及び稼働状況についての報告がありました。あのときは端末の停止ということのみ報告されたように記憶しておりますが、それについては間違いないでしょうか。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
はい。その端末の停止ということで御報告させていただきました。
北原委員
そうしますと、今回は、13日ですからこのちょうど翌日ですかね――に起きた問題ということで、これは端末の停止とはまた異なる重要な問題を含んでいるのではないかと私は考えます。この間違ったデータとかこういうことにつきましては、私も専門家ではありませんから、今作業手順だとか事前準備だとかということをおっしゃっておりましたけれども、その辺はプロのほうのやり方があると思いますけれども、特にこのシステムは、言うなれば区民サービスですよね。そのサービス提供の向上というか、サービス確保ということと、それからもう一つは事務の効率化があります。さらに、これから区が進めていくコンビニ交付、印鑑証明だとか住民票に移行していくことで、これで住基カードが必要になってくるということでありますから、まさにその信頼性というものをこれからさらに高めなければならない。そして、その住基カードを区民の皆さんにPRしてしっかりと拡大していくという必要な時期にかかるわけです。そうした中でこうしたことが起きるということは、非常に問題であると言わざるを得ません。そうした観点から、恐らく今回も、正副委員長のほうで、きょう特別に区民委員会を開いていただいたのかなと認識しております。これ、今後ですけれども、事故が起きてしまったことはこれはもう仕方がないとしても、やっぱりこれは抜本的に改革をしないとだめという要素を含んでいるんでしょうか。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
抜本的な改革という、今回もいわゆる操作上のミス、これはそういった手順がしっかりできていなかったという私ども内部の問題だと考えております。
先ほど対策の中で申し上げましたが、約1カ月ほど、これは人手を使ってのチェック作業ということで今回の新しいオープン系の環境が本当に大丈夫なのかどうかということをきちっと点検をして、それでやはり問題があれば、すぐ修正をするという形で、区民の方に安全だという形でお示しできるような形でチェックをしていくと考えております。
したがいまして、基本的には、入力したデータ自体は問題がなければそのまま住基ネットのほうに情報として流れるという形で即時に出るものなんでございますけれども、それをあえて、1日分データをため、中野区の中できちっとそこの情報が正確に処理できているのか、それから住基ネットへの連携データとの、先ほどのように片方にはあって片方にはデータがないというようなことがないかどうか、これについて1日の業務が終わった段階で全部をチェックして、それで問題がないという確認がとれて初めて住基ネットに送るという形で、正確性をより高めていきたいと考えております。そういった形で、今回このオープン環境系システムに修正したことの信頼性を高めていこうと考えております。
北原委員
システム上の問題でないということになりますと、これは人的な問題ですから、当然、しっかりこの部門の、この分野の人たちに徹底していただきたい。また、その業務に直接かかわっている人たちにとっても、ミスはその人たちのためにもなりませんから、ぜひ厳しく今後のことについてはしっかり副参事のほうから言っていただいて、信頼回復に努めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
今、委員が御指摘のようなことは、私ども戸籍住民分野といたしましても、区民の方々と直接対応するところでございます。やはり職員個々がきちっとした認識を持って、それから注意を払って、正確な対応ということを心がけていくように私どもも進めていきたいと考えております。
近藤委員
今、皆様の質疑の中から聞いていると、やはり人的なミスということが、ただでさえ大変な状況、機械自体が大変な状態のところへもってきて人的なミスが出てしまっていて、このような結果になっているということがとても残念だなという気がするんです。そこで、やはりとめてはいけないものをとめてしまったという、本当に初歩的なことですよね。こういったことがやっぱり徹底されていなかったということについては、やはり想定していなくて、前回の報告のときも想定していなくて、それをまた指導してやったということですけど、そこからまたそういう問題が起こっているわけなんですよね。そういうところで、人的なミスというか、職員の中に、本当にずっとこの大変な仕事をしてきてもう疲労こんぱいといいますか、そういった状況というのが職員の中にあるのではないんですか。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
職員のそういったことについては聞いてはおりません。ただ、そういった問題意識があって、チェックをその日にしていたと。ただ、それ自体をきちっと組織としてやるんだという形ではなくてやってしまったというところに、今回こういうトラブルが発生したと聞いております。
したがいまして、やはり先ほども対応策のところで申し上げましたが、作業手順ですとか事前の確認の徹底、つまり分野全体として今こういう処理を行っているんだということがはっきり共有できるような、そういったものを徹底していくということでございます。これは、私ども戸籍住民担当でも同様のことでございますので、やはり何を今処理しているのかということを、お互いの連絡というものを、もう1回きちっと確立しまして、そういったミスのないような、連絡ミスとかそういったものがないような形で正確に処理をしていきたいと考えております。
近藤委員
そうなんですけれども、とめてはいけないものをとめてしまったという、本当にそういうことってあり得ないミスだと思うんです。やっぱり職員の中で、わかっていないでやってしまっているという、その状況ですとかシステムとか、そういったことのもっと研修ですとか、絶対にこれだけはやってはいけないということの理解が届いていないのではないかという気がしまして、本当に住基ネットで違うところに情報を送ってしまうなんて大変な問題ですので、それが続いて、この間報告があったのにまたこういうことが起きているということはとんでもないことだと思うんですけれども、そこの認識というのが、本当にシステム上のことでしたら、本当にそのシステムが悪ければ職員に何を言ってもしようがないんですけれども、やっぱり人的なミスがそれに重なってしまうということは大変困ることなんですけれども、そこの意識、危機管理というところは、どのように職員の方たちは考えていらっしゃるんですか。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
ちょっとシステムの運用のところですので、私の所管ではないので、ちょっとどういうふうなというところまで具体的にはお答えしづらいんですけれども、情報分野と、今回こういったことが起きて、なぜこういうことが起きてしまったかと、いろいろと情報確認をする中で、やはりそういった部分が、お互いに今こういう処理をしているということの連携が不十分であったということは話を聞いておりますので、何をしているんだということをお互いがきちっと認識し合うと。その中で、やはりそういった操作ミスということも確かに今回ございましたので、そういった部分では、何と申しましょうか、そういうチェックをしていいタイミングというんですか、現状として、システムが全体として動いているところでやるべきなのかそうでないべきなのかという、そういったものを含めた中でのそういった連絡の取り合い方というものは、もう一度きちっとやっていくと聞いております。
鈴木区民生活部長
今回、住民情報系のシステムの再構築ということでスタートしたわけでございます。スタートしてみて、純粋にプログラムが不備であったこと、それについても発見した段階で修正をした。また、プログラムを動かすことに対する設定がちょっとまずかったというのも、動かしてみて、想定していたもの以外に出てきた。これについても対応していたということで、一応そのシステム担当のほうでも、起きていることに対しての対応をこの間ずっと続けてきたと私どもも認識しています。窓口と、それからそれをバックアップするシステムのところで、呼吸を合わせながら、今端末がダウンするから一斉にお客様に断ってとめようとか、そういうふうな連携も非常に重要だということを今回改めて痛感しているところです。トラブルのときの対応で少し甘かったというのは御指摘のとおりだと思ってございます。これらにつきましては、やはり危機管理という観点から、また、こうした継続的な仕事をきちっと、どういう状況であっても続けなければいけないという事業継続の危機管理の観点で、こうしたオープン化の移行に伴って、従前と準備していたことにもかかわらず起きてしまったことに速やかに対応できるように、庁内でも体制をとって取り組んでいるところでございます。
本日御報告させていただいたのも、そういった観点から、1カ月間は即日で、リアルに送られていたのをちょっと待って、目でもう1回確認して翌日にやろうということが安定したら、それはもうリアルな送信ができるということになりますので、一定期間、このオープン化の移行を確実なものにするために、私どもとしては従前の対応をとりたいということで御報告させていただいている内容でございます。
近藤委員
住基ネットは便利になるということがうたい文句で始めて、多額のお金もかかって始めたものが流出してしまうようなことになっては、本当にとんでもないことなので、そこのところはこの住基ネットというところは区民委員会の所轄で、本当にこれからは想定していなかったでは済まないので、本当にあらゆることを想定して取り組んでいかれないと、大変広い範囲で害が出るといいますか、そういうものなので、きちっと対応していただきたいと思います。
委員長
他に質疑はございませんか。(「ちょっと休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)休憩します。
(午後3時07分)
委員長
それでは、再開いたします。
(午後3時11分)
白井委員
もういよいよ、本当に土壇場のところといいますか、決断を下さなければならないタイミングまで来ている問題だと思っております。我が会派としましては、この住基ネットの情報システムの最適化について、質疑でも取り上げてまいりましたし、過日、実はこのシステムの最適化について抜本的な対策、または今後の対応を含めて、本当に判断を下さなければならないタイミングまで来ているんだということを直接要望させていただきました。その上で、まずは、今回のこの御報告少し流して、全体の中で頭を整理させてもらいたいと思うんですけれども、まず13日に、区民の方が来庁して、自分の住所の記入間違いだったので訂正に来られた。ここでそもそもシステムの問題があったと気づいたということなんでしょうか。自分たちで処理している中で間違いが残っていたと気づいたのか。この2点どちらでしょうか、お伺いします。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
10月6日に転入された方が12日に来られて、12日に私どもで番地の誤りを修正してデータを送ってございます。それを情報分野で確認したところ、10月6日に、本来ですと、その前のデータという形で住基連携データのほうに入っていなければいけないものが入っていなかった、と。私どもはその1件と認識しておりましたが、情報分野でその日に受け付けた分をもう1回全部洗い出したところ、ここに書いてありますような転入2件、転居2件についてもあることがわかった、というものでございます。
白井委員
ということは、本人が申請に来なければ見過ごしていたこともあり得るというところですよね。そこで気づいて、これはまずいと。そもそもの台帳のデータと、中野区のネットのサーバーと本当に合っているのかどうかと突き合わせてみた。そうしたら、各1件、21日と22日のものがそれぞれ2件出てきたと。それで、その後の対応、裏面になりますけれども、まだ今後出るかもしれない。その危険があるので、今まで逐一リアルで更新していたデータを1日分ためて送る。これを1カ月間ずっと繰り返しますと。その上で問題がなければという対応を考えておられるようなんですけれども、1カ月で大丈夫なんでしょうか。お伺いします。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
少し補足説明させていただきますと、17日に全件チェック、つまり住民記録システムのほうの、区のほうの住民基本台帳データと、それから住基ネットに送るための住基ネット連携データ、これの全件突き合わせを17日に行っております。そこで二つ出てきたということなんですが、その前に点検を何も行っていなかったかといいますと、点検は行ってはおりました。ただ、それは、住基ネットへの連携データを全部出して、それが1件1件住民基本台帳データのほうにあるかという形でのチェックを行いましたので、先ほど申し上げましたような、要するに上書きになってしまって、もとのその方のデータがそこに反映されていなかったというものがそこで見つからなかったということでございます。
今回、それを全部、21日以降の分――これは件数にしまして29万件あったと聞いております――それを全部1件ずつ、それぞれのデータがあるかどうか。これは人ではなくて機械のほうで、1件ずつチェックをいたしまして、それで今回この9月21日と22日ということで発見されましたので、これの処理ももう既にきょう行っております。
したがいまして、そういった形で、今のシステム上の問題点はほぼ解消されているだろうと考えておりますが、ただ、まだ想定外のことというのも全く起こらないわけではございませんので、やはりさらに正確性を高めるためと、それから私ども入力する側も、やはり自分たちの入力したデータがきちっと反映されているかどうか、それをもう一度私どもの分野といたしましても確認をすると、そういった意味で、約1カ月そういった形で続けさせていただいて、さらに万全を期したいと考えております。
白井委員
これまで何件か報告が上がっています、いわゆるトラブルのもので。運用上という言葉を使われているんですけれども、ちょっとあいまいな言い方なんです。人為的という言い方で、要するに人の操作のやり方が間違っていましたよと、手順が違いましたというのであれば、それはしっかり手順を覚えていただいてと、なれない作業でしょうけれども、これからその手順を踏んでいただく必要があるんですが、一番気になるところは、プログラムそのものに不備があるんでしょう、と。ここなんです。前回御報告いただいた、他人のデータを勝手に添付して送ってしまう、もしくは、今回のように、複数のデータが重なったときに上書きして消してしまう、これは人為的なミスでも何でもなくて、単純にプログラムミスですよ。想定を超えたと言うかもしれませんけれども、本来あってはならないことなんです。現在、この住基ネットは全国的につながっていますから、他の自治体が中野区から送られてくるデータは大丈夫なのかどうか、もしくは、中野区が全国の台帳へ送るときに、総務省として、中野区から送られてきたデータは本当に大丈夫なのかどうか、こんな疑いというか信頼を失墜しているということはないでしょうか。お伺いします。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
13日に判明しました件につきましても、東京都、それから総務省のほうにも報告をしてございます。その中で、やはり国、都のほうからも、より中野区でのデータ作成の正確性を期すようにということで言われておりますので、先ほど申し上げました、1カ月にわたる、いわゆるデータを即時送るのではなくて全件点検をした上で送るというのは、国や都のほうからのそういった指導も若干ございます。それで、区としてそのような対応をするという判断をいたしたものでございます。
白井委員
毎日のデータを一括で送信する。これを1カ月間と言われましたけれども、この1カ月精査をするという根拠はなんでしょうか。お伺いします。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
一応、情報分野とも協議した中で、いわゆる今回のシステムがある程度安定化――いろいろ処理がありますので、そういったものが安定化するのに大体1カ月ぐらいは少しかかるだろうということで聞いておりました。こういった今回起きたことでいろいろなシステム上の修正等も行っておりますが、もう少し早く問題ないという形も出るかもしれませんが、まだやはりいろいろと、念には念を、ということで1カ月ぐらいを想定させていただいて、そういう処理をするというものでございます。
白井委員
だんだん担当所管から離れてくるかもしれないんですけれども、21日に移行が終わった、これで完了しているはずなんです。万が一のためにある程度と言うんですけれども、実は、もうきょうでほぼ1カ月ぐらいなんです。さらにこれから1カ月ということは、もう2カ月ですよね。十分もう検証が終わって不備はないと言い切れていなければならないタイミングなんですけれども、逆な言い方をしますと、今回の契約が11月末日です。となると、1カ月間検証するというよりも、契約がここまでだから、とりあえずぎりぎりまで見ますという判断をなされているのではないかという疑念があるんですけれども、いかがでしょうか。お伺いします。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
そういう話とは聞いてございません。あくまでも、これは東京都のほうからも、やはりそういったデータをもう1回全部区のほうできちっとチェックして送らないと、住基ネットに問題がないということ――住基ネットには何も問題がないんです。要するに、中野区のほうが本来送るべきデータがきちっと処理できていないという問題です。ただ、そうはいっても、やはり誤った情報が住基ネットに載るということは、やはり住基ネットに何か問題があるのではないかという疑いを持たれてしまう。それを国とか都も心配してございます。やはり中野区で、非常に残念ですが、こういった形でちょっと続いておりますので、やはりそこの取り扱いは、全く問題がないというところまで区としてきちっと確認をとってほしいと、そういうことも受けての1カ月ということで判断させていただきました。
白井委員
各地域センター、事実上、本当に多くの区民の方と対応しておられて、窓口の対応で大変御苦労されているところだと思います。また、区役所の1階部分でもそうです。事実上、今回のこのシステムの障害によって、ある意味、理事者の皆さんが一番御苦労されているところだと思います。全庁的なお話し合いを今されていると聞いていますので、あえてお伺いしますけれども、もうこれで大丈夫だという判断はいつなされるんでしょうか。また、その大丈夫という判断はどこでなさるんでしょうか。お伺いします。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
いわゆるチェックも始めてまだ3日目でございますが、毎日のそういった状況を積み重ねていって、それからいろいろないわゆる大量処理みたいなものもこれから出てくるものもあわせてやっていく中で、そういったシステム上の障害が起きないか、そういったものもあわせてやっていかなければならないと思います。単に異動だけということではなくて、それ以外のいろいろな処理も含めて、この今のシステムで問題なくできるということがありますので、そういったものをいろいろやっていく中で、全く問題が生じていないということで判断をするという形になると聞いております。
白井委員
細かく聞きますけれども、1カ月ほどデータの検証をするとのことですが、いつから1カ月ですか。1カ月ほどだと、11月30日になりますか、契約期間を残して、ここまでで最終判断をしますという日を残すんでしょうか、お伺いします。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
その契約とのことはちょっと私のほうではわからないので何もお答えできないんですが、一応この全件チェック、毎日行うというのは15日からという形で、ホームページの注目情報のほうにも、この日からそういった形をとらせていただきますので、即日の対応はその間できかねますと、申しわけございませんが、御理解くださいというもので、あと、全体の中のほうも同じような修正をかけてございます。ですので、10月15日から1カ月というのが、大体の目安としてはそういう形になると考えております。
白井委員
この程度というのが気になっていまして、例えば11月30日までやっても1カ月程度という言い方ができるんだと思うんです。契約期間満了までです。ここまで、ぎりぎりまで検証するとなると、契約期間が終わってから本当にこのシステムが大丈夫だったのかどうか、不備がなかったのか、いわゆる事業の委託をして、無事成果物として問題ないものがおさめられたという判断を契約期間中に行うのか、それ以降なのかというところをお聞きしたいんですけれども、お答えできますか。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
ちょっと所管外なので、私のほうでそういうお答えはできかねます。申しわけございません。
白井委員
一方で、これも所管外なので、私のほうから自問自答でお答えます。損害賠償は確定的にやります、と、契約期間内なので。今の段階ではまだ想定といいますか、算定中ですという言い方になっています。一つは、11月30日という判断をどうするかだと思います。それまでにある程度判断を下すのか。やっぱり11月30日を迎えて、しばらく異常がなかったから大丈夫ですと判断したときに、その後トラブルが出たらどうするんだという問題が残ってくるんです。所管が違うのでお答えづらいところなんでしょうけれども、この点、現場の判断としてはいかがでしょうか。お伺いします。
浅野区民生活部副参事(戸籍住民担当)
私どもといたしましては、やはり即日処理というものができなければ区民の方に非常に御迷惑をおかけすると。それから、いわゆる転出・入に伴う他自治体とのいろいろなそういう情報のやりとりということも、やはり支障を来しかねないということがございますので、そういうシステム上の問題がないというように、1日も早く解決したいというふうに、そういう形で私どもも努力してまいりたいと考えております。
白井委員
今のお言葉に集約されると思うんですけれども、先ほど申し上げましたとおり、信頼の失墜は二つあると思います。一つは区民の方から、何でこんな不便になっているんだっていうお話になります。もう一つは、他の自治体等々含めて、中野区のシステムって大丈夫なのか。社会的信頼とも言えるでしょう。この信頼の失墜を早く回復しなければいけない。そのためには、当該所管ではない、システムのところになるんでしょうけれども、ある意味、一番区民の方々と接していて、そのトラブルを目にして対応していただいているわけです。ぜひ、どれだけの被害を被っているのか、どれだけの迷惑を被っているのかというのが所管のほうへ伝わるように、全庁的な会議で申し上げていただきたいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか、お伺いします。
鈴木区民生活部長
私ども、こういった住民情報の処理につきまして、こういった電子情報を有効に活用するということは避けて通れないものだと思っています。また、世の中的にも、それが安定して信頼に至るものだということを常に求められていることから、今後も住基ネットを中野区としても活用していこうとさまざま考えているところでございます。そういったことが、対外的に、中野区はどうなんだろうかという風評にならないように、現場としては、できるだけの対応をしていきたいと同時に、中野区としての住民情報系のシステムが盤石なものであるかどうかということを常に庁内の中で議論をしていきたい。また、今回のことにつきましては所管外でございますけれども、区としてこうしたシステム開発に対してどういうふうに向き合うのかというようなことも、おいおい庁内の中で議論していくべき課題と承知しているところでございます。そうしたこともあわせて、限られた期間の中できちっと安定したものになるということで、庁内挙げて努力してまいりたいと考えてございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、2番、その他で何か報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
審査日程のその他に入ります。
委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
10月13日に確認をしましたとおり、次回の委員会は11月15日(月曜日)午後1時から、こちらは芸能花伝舎への視察、次々回の委員会は11月22日(月曜日)午後1時から、当委員会室にて開会予定ですので、御承知おきください。
本日予定した日程はすべて終了しますが、委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で区民委員会を散会いたします。
(午後3時28分)