平成26年04月25日中野区議会震災対策特別委員会
平成26年04月25日中野区議会震災対策特別委員会の会議録
26.04.25 中野区議会震災対策特別委員会

中野区議会震災対策特別委員会〔平成26年4月25日〕

 

震災対策特別委員会会議記録

 

○開会日 平成26年4月25日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時05分

 

○閉会  午後2時08分

 

○出席委員(13名)

 平山 英明委員長

 北原 ともあき副委員長

 甲田 ゆり子委員

 石坂 わたる委員

 石川 直行委員

 伊東 しんじ委員

 白井 ひでふみ委員

 林 まさみ委員

 酒井 たくや委員

 長沢 和彦委員

 大内 しんご委員

 高橋 ちあき委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(1名)

 吉原 宏委員

 

○出席説明員

 経営室長 川崎 亨

 危機管理担当部長 小田原 弦

 経営室副参事(経営担当) 戸辺 眞

 経営室副参事(施設担当) 石井 正行

 地域支えあい推進室長 瀬田 敏幸

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 朝井 めぐみ

 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)横山 俊

 区民サービス管理部長 白土 純

 区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当) 田中 謙一

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、大和町まちづくり担当) 荒井 弘巳

 都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 志賀 聡

 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 大木島 実

 都市基盤部副参事(生活安全担当) 中井 豊

 

○事務局職員

 書記 大野 貴子

 書記 細川 道明

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 大地震の対策と復興計画について

 防災地域まちづくりについて

 東日本大震災等の被災地の復興支援について

○所管事項の報告

 1 弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりに係るUR都市機構との協定締結について

         (弥生町まちづくり担当)

 2 大和町地域防災まちづくりにおける不燃化特区の指定等について(大和町まちづくり担当)

 3 平成25年度中野区職員震災図上訓練の実施結果について(第2報)(防災・都市安全担当)

 4 「障害者の防災を考えるシンポジウム」の概要について(防災・都市安全担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、震災対策特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時05分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように決定いたします。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時に休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入る前に、お手元に配付の資料のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありましたので、紹介された方は御挨拶をお願いします。(資料2)

 まず、地域支えあい推進室長から地域支えあい推進室参与の紹介をお願いします。

瀬田地域支えあい推進室長

 それでは、当室の委員会参与の異動について御紹介申し上げます。

 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、横山俊でございます。

横山地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)

 横山でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

瀬田地域支えあい推進室長

 以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 次に、都市基盤部長から都市基盤部参与の紹介をお願いします。

尾﨑都市基盤部長

 都市基盤部の委員会参与の異動がございましたので、御紹介いたします。

 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当)、千田真史でございます。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当)

 千田でございます。よろしくお願いします。

尾﨑都市基盤部長

 以上で紹介を終わります。

委員長

 以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了します。

 それでは、議事に入ります。

 大地震の対策と復興計画について、防災地域まちづくりについて、東日本大震災等の被災地の復興支援についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりに係るUR都市機構との協定締結について報告を求めます。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 それでは、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりに係るUR都市機構との協定締結について御報告申し上げます。(資料3)本報告は、建設委員会と重複報告を予定してございます。

 本報告は、先般2月6日に当委員会で御報告いたしました区からのUR都市機構へ行った支援要請に対応するものでございます。すなわち、区から要請を受けたUR都市機構では、内部で審査を行い、中野区への支援は適当であるとの決定を受け、区への支援事業の着手が可能となったので、URからその回答を受け、本年3月31日付で協定締結に至ったものでございます。

 協定内容は、昨年8月に決定いたしました弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりにおける都営川島町アパート跡地の活用方針を基本にしてございます。

 まず1点目、本協定の目的でございます。

 弥生町三丁目の防災まちづくりを区とUR都市機構との役割分担により、効果的、集中的に推進し、平成32年度までに不燃領域率70%達成を図ることを目的としてございます。

 次に2点目、主な協定内容でございます。

 一つ目は、都営川島町アパート跡地の活用と役割分担に関するものでございます。

 都営川島町アパート跡地をUR都市機構と共同して用地取得を進めます。区は、公共施設用地相当分を取得し、整備を進めてまいります。UR都市機構は、残りの区が取得する用地以外の部分を取得し、代替地等の整備を担います。

 二つ目、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりを推進するその他の役割分担でございます。

 まず、避難道路整備は用地取得を含め区が担い、UR都市機構は代替地活用等により区を支援していただくことを予定しております。また、UR都市機構には行き止まり道路や未接道の敷地などの解消に向けた検討や権利者対応を担っていただきます。その際、行き止まり道路の解消等に必要となる用地の確保や折衝等についてもUR都市機構に担っていただくこととしてございます。

 次に三つ目、取り組みの実施でございます。

 都営川島町アパート跡地に関する具体的内容、すなわち区画整理事業の内容でございますが、これについては範囲等を含め、今後UR都市機構と事業協定を締結してまいる予定でございます。

 四つ目、本協定の有効期間でございますが、平成32年度末、すなわち不燃化特区の期限にしてございます。

 今後の予定でございます。

 今年度は、本協定に基づき東京都から都営川島町アパート跡地をUR都市機構と共同して取得することを具体的に進めてまいります。平成27年度以降については、跡地に対する区画整理事業の認可を受け、役割分担に従い区は道路、公園等を整備、UR都市機構については代替地等の整備に着手する予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

長沢委員

 今報告いただいたここの弥生町三丁目周辺地区というのは、いわゆる不燃化特区の位置でいいんですよね。特区のことでいいんですよね。ちょっと確認。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 そのとおりでございます。

長沢委員

 それで、URと締結したんだよね、したということで御報告いただいたと。不燃化特区、東京都のほうで幾つか中野以外でもされていますよね。この弥生町三丁目も最初のモデル地区みたいな形で始まったんだよね。早かったわけですよね。ほかの自治体なんかでは、同じようにこういうふうな形でやられているのか。もしそうであれば、どういったところでやられているか、御承知だったら教えてほしい。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 先行実施区については、豊島区とか荒川区等が協定を結んで実施してございます、UR都市機構と。不燃化特区の対象地区でございます荒川二丁目とか……。

長沢委員

 これは、要するにUR都市機構と結ばれたわけだよね、中野は。ほかのところでもやっぱりURと結ばれているんですか。そうじゃなくて、ついでに聞いちゃうけれども、何か事業者なんかと結ばれる。あるいは、URだって、ここで役割分担とされているけれども、URが直接何かをするんじゃなくて、URから委託をされるという場合もままありますわね。そうじゃなければ、中野区が締結するかどうかはともかくとして、これは中野区としてやっていきましょうと。東京都とは当然ながら連携いろいろ協議をするというのは大前提としてあるんだろうけれども、じゃあ、中野区が違う業者と締結する、あるいは中野区がこれは全区やる、その際にいろいろ専門性とかノウハウがある、そういう事業者に委託してやらせるとか。

 要するに、やり方としてはこういう協定を結んで云々というのはどこでもやっていることなのかということと、もしそうであれば、どういったところとそういう協定を結んでいるのというのが伺いたかったところなんです。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 説明が中途半端で申しわけありません。いろいろな締結の仕方があるんですけれども、UR都市機構は独立行政法人であります。活動については、法に基づいております。法律に基づいてできることが限定されています。自治体支援の場合、特に中野区の場合ですけれども、自治体支援を行う場合には、自治体から要請を受けて、具体的に事業に入るときは協定を結んでございます。そういう意味での中野区との協定でございます。

 もう一つ、UR独自で事業に入るケースがあります。独立行政法人として、密集地域における防災街区の整備に関する法律、促進に関する法律がありまして、その中で規定されていますけれども、UR独自でこういう木密地域の事業を国の国庫補助を受けて行えるケースもあります。その場合はUR独自でやっていくのですけれども、自治体に入っていくこともありますので、自治体の支援とか、そういう形で受けてやるケースがあります。

 もう一つ、民間事業者が入る場合があります。確かに民間事業者が密集地域に入ることがございますけれども、法に基づいて協定を結ぶとか、そういうことではなくて、こういう場合は民事上、民法上、司法上の業務協定、あるいは契約みたいなことをやるとなっております――ということで、そういったところは承知してございません。

 なお、ほかの地域の豊島区とか荒川区の場合には、自治体の支援という形でやっていますので、要請を受けて中野区と同じように協定を結んでやっています。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 続きまして2番、大和町地域防災まちづくりにおける不燃化特区の指定等についての報告を求めます。

荒井都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 この報告につきましても、先ほど同様建設委員会への報告を予定しているところでございます。

 大和町地域防災まちづくりにおける不燃化特区の指定等についてでございます。(資料4)

 平成25年度、昨年度より大和町地域の防災まちづくりの取り組みに着手いたしまして、木密地域不燃化10年プロジェクトの不燃化推進特定整備地区、いわゆる不燃化特区でございますが、指定申請を昨年9月に行ってございます。この9月以降、申請内容について当委員会で報告をさせていただくとともに、本年の3月でございますけれども、3月19日には特区指定の予定ということで、口頭でございますが、報告を申し上げてございます。このとおり所要の調整を経まして、4月1日には不燃化特区として指定をされましたので、御報告を申し上げるところでございます。

 まず、1番目でございます。特区の地区名・区域につきましては、ごらんのとおりでございます。今までの内容のとおりの地区で指定を受けているところでございます。

 次に、整備プログラムの概要でございます。整備プログラムについては、別添という形で本文をつけさせていただいてございますけれども、概要という形で説明資料をつくらせていただいてございます。1枚おめくりいただきますと、別紙1ということで、タイトルには整備プログラムの概要についてという資料がございます。こちらの内容で概要を説明させていただきたいと思います。

 現在までに取り組んできた取り組み・課題等をまず一番最初に整理させていただいてございます。

 昨年の8月でございますが、現在までの取り組みといたしましては、防災まちづくりの説明会を開催させていただきました。また、まちづくりの会が同年8月に発足いたしまして、25年度中には5回開催をしているところでございます。また、大和町中央通り補助第227号線につきましては、平成24年6月に特定整備路線の候補区間に選定を受け、また、平成25年12月には国の事業認可をとったというところまでが現在までの動きという形になります。

 今後のこの地区の課題でございますが、大和町中央通り補助第227号線の拡幅に併せた延焼遮断帯の形成。また、その拡幅後の沿道の適切な土地利用・街並み形成の実現。地区全体にもかかわりますけれども、木造家屋の不燃化建替えの促進。また、円滑な避難・消防活動等のための避難経路ネットワークの形成確保というのが今後のこのまちづくりの課題というふうに考えてございます。

 今後の取り組み、新たな取り組みという形で書かせていただいてございます。

 東京都が実施する事業ではございますが、補助227号線の拡幅整備が今後進んでまいります。また、この整備と併せた一体的な沿道の不燃化促進、沿道のまちづくりの実施でございます。また、この地区を超えて大和町地域全体への防災まちづくりを展開させていくということにつきましても、今後の取り組みということで予定しているところでございます。

 整備の方針といたしましては、大きく二つございます。災害に強く安全なまちの実現、また、だれもが安心して住み続けられるまちの実現というのを大きな整備の目標とさせていただいてございます。

 不燃化特区の目標といたしましては、不燃領域率を70%以上に上げていくということがございますので、それを目標にしているところでございます。現況といたしましては、大和町地域全体につきましてはおおむね40%程度ということで今まで御説明申し上げておりますけれども、この地区に絞りますと、227号線自体が一部以外は6メートル道路ではないということもございまして、34%という形で現在捉えているところでございます。

 次に、整備の考え方ということで、今後の展開でございます。

 まず、コア事業における取り組みと書いてございます。沿道の30メートルの範囲ということでございますけれども、特定整備路線と一体的に進める沿道まちづくりということでございます。不燃化の建替え促進、延焼遮断帯の形成、適切な沿道利用、良好な街並み形成となってございます。また、この30メートルの範囲につきましては、都市防災不燃化促進事業の導入を今後進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 その下でございますが、特定整備路線の拡幅、これは東京都の行う事業でございます。

 また、その下でございますが、主要な避難経路としての整備を検討するということで、この地区内につきましては、現在、八幡通りという真ん中を東西に通ってございます道路、これにつきましての整備を検討していくということをプログラムの上に載せてございます。

 また、地域地区誘導施策等でございますけれども、用途地域、また、この不燃化促進事業等を導入するための地域地区等、あるいは特定防災街区整備地区等、こういった地域地区の都市計画変更・決定を考えているところでございます。

 右側のほうに移りますと、四角の中に地区全体における取り組みと書いてございます。この赤い線内、不燃化特区の区域でございますが、この中全てについて考えていく内容といたしましては、不燃化建替えの促進、避難経路ネットワークの形成。これにつきましては、大和町地域全体にもかけてまいりたいと思ってございますが、住宅市街地総合整備事業、いわゆる木密事業の導入を図ってまいりたいというふうな考え方でございます。

 また、沿道地域全体にかかわりますが、地区計画、建築条例の導入を考えてまいりたいというふうに思っているところでございます。新防火規制につきましては、既に導入済みということで記載をさせていただいたところです。

 裏面にまいりまして、スケジュールでございます。

 今申し上げました事項につきまして、平成32年まで、不燃化特区終了までの間にどういったスケジュールで進めていくかというようなことが書かれてございます。

 まず、一番上につきましては、特定整備路線と一体的に進める沿道まちづくりということで、不燃化特区の指定を受けましたので、それが丸で26年度当初の4月1日ということで書かれてございます。

 また、不燃化特区の支援策、これにつきましては4月1日から同様にかかるということで、平成32年まで支援策を進めていくというところでございます。

 先ほど申し上げました都市防災不燃化促進事業、これにつきましては、平成27年度を目途に導入を図ってまいりたいということで、そういったスケジュールになってございます。

 その下でございます。東京都の拡幅整備につきましては、平成26年から平成31年までが認可期間となってございますので、その期間に用地折衝、物件移転、工事等が行われるというスケジュールになっております。

 次に、大和町地区全体にもかかわりますが、不燃化建替えの促進、避難経路ネットワークの形成等につきましては、先ほど申し上げました住宅市街地総合整備事業の実施を平成28年度以降に行いたいということでスケジュールを組んでございます。

 また、これと並行いたしまして、その下でございますが、地区計画の決定、建築条例の制定等も行っていく予定でございます。

 一番下にございます地域地区の都市計画変更・決定でございます。これにつきましては、特定防災街区整備地区等とございますけれども、こういった不燃化促進事業に併せたような規制内容につきましては平成27年度、なるべく早い時期に地域地区等の決定をいたしまして、不燃化促進事業の導入を図っていく条件を整えたいというふうに思ってございます。

 また、全体にもかかわりますが、用途地域等の都市計画決定につきましては、平成28年度を目指しているというような形のスケジュールになってございます。

 大変申しわけございませんが、1枚目に戻っていただきたいと思います。

 3番、不燃化特区内の支援策でございます。

 既に申請段階でも御報告をいたしてございますけれども、専門家の派遣(弁護士等、共同化コーディネーターの派遣等)ということで行ってまいりたいというふうに思ってございます。

 また、戸建て建替えの設計費と除却費の助成、老朽建築物の除却費の助成、これとセットでございますけれども、老朽建築物除却後の土地管理費の補助、こういった支援制度を展開してまいりたいというふうに思ってございます。

 また、現地でもさまざまな御相談に応じることができる現地ステーションの管理・運営等についても支援策として考えてまいりたいと思っております。

 また、固定資産税、都市計画税の減免につきましても弥生町と同様に大和町におきましても行うということで、支援策全体につきましてはごらんのような形になってございます。

 こういった内容につきまして、地域の方々に御説明をする機会を持たせていただきました。

 4番目でございますが、説明会の開催結果でございます。平成26年4月18日(金曜日)と4月20日(日曜日)、金曜日は夜開催いたしました。日曜日には午前、午後という形で開催させていただいて、大和区民活動センターにおきまして、ごらんのとおり合計で51名の方の御出席をいただいております。内容については、地域の現状、特区の概要、補助制度の内容等につきまして、また、相談ステーションの開設等について御説明を申し上げたところでございます。

 主な質疑につきましては、大変恐縮でございますが、別紙2をごらんいただきたいと思います。

 補助制度の内容を説明するということで、やはり来られた方が実際に建替え等を今後考えておられる方というようなことが多く見受けられました。そういった点もございまして、具体的に自分の土地建物のことについて、皆さんの前でお話するのは、なかなか難しいというところもございます。そういったこともありまして、あまり大きな質疑にはならなかったんでございますけれども、ごらんのような形で幾つか疑問点についての御質問がございまして、それについて御回答を申し上げたということでございます。これについては、後ほどお読み取りいただければと思います。

 1枚目に戻っていただいて、今後の予定でございます。

 先ほども申し上げましたが、平成26年度から32年度につきまして特区の支援策を実施してまいるということでございます。また、26年の6月には相談ステーションを立ち上げまして、皆さんの御相談に応じ、また、待っているばかりではなくて、地域のほうへ御説明に上がるということでこの支援制度の展開を図ってまいりたいというふうに思ってございます。場所といたしましては、区民活動センター2階、地域活動室というところでございます。当面ではございますが、週1回の開設ということを予定してございます。

 御報告は以上でございます。別添につきましては、後ほどごらんいただければと思います。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

長沢委員

 1点だけ確認なんですけれども、不燃化特区が指定されたということで、前に不燃化特区内での支援策というのが幾つかメニューがあって、そのうち考えているのはこうだよというような御報告は以前あったと思うんです。今回こういう形で報告を受けているんだけれども、そのときと変更になったところはあるんですか。

荒井都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 先ほどちょっと簡単に御説明してしまいましたけれども、老朽建築物の除却後の土地管理費の補助、これにつきましては、実際に除却が行われた後の管理を適正にしていただくというような形の中での補助でございますけれども、実際にセットという形で先ほど申し上げましたが、終わった後にその土地を適正に管理していただくための仮囲い等々の整備について補助を行っていくということについてつけ加えさせていただいたところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして3番、平成25年度中野区職員震災図上訓練の実施結果について(第2報)、これについての報告を求めます。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 では、報告させていただきます。

 平成25年度中野区職員震災図上訓練の実施結果について、第2報になります。(資料5)2月6日の本委員会で報告いたしました平成25年度中野区職員震災図上訓練について、委託業者からこのような報告書が提出されましたところから、本日再度報告させていただくものでございます。

 訓練の目的です。

 これは、震災に対します災害対策本部の設置及び緊急災害対策本部長室態勢の運営、職員の第二次非常配備態勢の段階的参集から、時系列に沿った迅速な対応及び意思決定までの仕組みについて習熟することによりまして、職員の災害対応力の向上を目的に実施いたしました。

 実施日時は、1月25日の午前中、8時30分から12時30分まで。会場は、中野区役所7階の会議室を使用して行いました。参加者は総勢127名といったところで、ここまでは前回までの既報のとおりということでございます。

 5番、訓練実施方法です。

 プレイヤー、これは区役所の職員役ということになります。提示される想定やコントローラーから提供される情報に対応する者と、コントローラー、これは想定を付与する側の者に分かれまして、時間の経過により付与される想定に対応する図上訓練を実施いたしました。

 A4横の別図のほうをごらんくださいませ。表面は第6会議室から第8会議室までを広く使って、プレイヤーが活動するスペース、いわゆる各災害対策本部の配置をあらわしたものです。また、本部長室と災対各部を島ごとに配置して実施いたしました。

 裏面は、統制部の配置状況です。こちらは全く見えないように第5会議室を別の部屋にいたしまして、担当割をしてコントローラーとして配置をいたしました。

 報告書の元のページにお戻りください。

 (2)です。発災当日、翌日の午前、午後とフェーズを三つに分けた訓練を実施いたしました。今まで行ってきたのは発災直後の応急対策というところが多かったんですけれども、今回は時間経過とともに変化する多くの課題について対応する訓練を実施させていただきました。

 下表につきましては、訓練開始は9時となっておりますが、実際には8時に発災していて、1時間後の9時から職員の動き出しが始まったという想定で訓練を開始いたしました。徐々に職員が参集してきまして、発災後2時間15分、訓練時間は実際1時間15分になりますが、ここまでが発災初動期の訓練としてフェーズ1として実施いたしました。引き続き、24時間経過した後の状況ということで、おおむね25分程度の状況付与を受けまして、その後、フェーズ2として翌日、比較的状況が把握された中での対応の訓練を行いました。ここでは避難勧告ですとか避難所への延焼危険等、重大局面での情報収集、判断といった訓練を実施いたしました。

 またさらに、天候が悪化してくるという情報が与えられた夜間への対応訓練というのをフェーズ3で行いました。

 6番、訓練の想定です。基本想定といたしましては、東京都が示してございます東京湾北部地震を基本に行いました。地震の規模はマグニチュード7.3、最大震度は震度7と。中野区の最大震度は6強という想定で行いました。風速は北西の6メートルです。

 (2)主な状況付与の項目です。

 非常に多岐にわたった項目ですけれども、主な項目としては、ここに書いてあるようなもので実施いたしました。

 まず、職員の参集。イといたしまして火災の状況、避難所への延焼危険。ウといたしまして、死者、負傷者などの人的被害の状況。エといたしまして、区有施設をはじめとしますさまざまな建物の被害状況。オといたしましては、鉄道等の運行状況ですとか道路被害、交通状況というところです。カといたしましては、他自治体、または自衛隊等々の派遣状況、また、協定団体ですとかボランティアからの申し出への対応。キといたしましては、余震、気象状況の悪化ということで、これは自然要因です。クといたしましては、食糧、物資、トイレの不足による要請ですとか、逆に提供の申し出への対応。ケといたしましては、区議会議員、都議会議員、国会議員からの問い合わせ、情報提供。コといたしまして、安否状況の提供ですとか報道発表の要請といったところが挙げられます。

 実際の訓練風景は最後のページにカラーで写真をつけさせていただきました。上段6枚が実際の災対各部の訓練状況と。最下段の2枚は、後日実施いたしました検討会の状況ということで、ここでは非常に小さいんですけれども、当日使用した地図なんかを確認しながら実施いたしまして、意見集約を行ったところでございます。

 7番、訓練結果と今後への課題です。推奨事項は5点ほど挙げさせていただきました。ここに挙げた項目は、またさらにスムーズな行動につながるように今後研さんしてまいりたいと考えてございます。

 (2)の検討、改善事項といったところで10項目ほど今回挙げさせていただいております。

 アといたしまして、応急対策にいて、災害対策本部や災対各部におけます優先度に準拠したマニュアルのさらなる充実を図っていくということが挙げられています。イといたしまして、情報収集と整理に対する体制の整備。ウといたしまして、人事異動期を考慮した訓練の実施についての検討。エといたしまして、地図・ホワイトボード・さまざまな様式の統一と活用方法の構築等の検討。オといたしまして、各自の任務の理解と実行とともに、ほかの部の業務等々についても把握して、情報連絡系統の把握をしていく。カといたしまして、重要情報の共有方法のルール化、あと、イントラ上での共有できる体制の検討。キといたしまして、各部の活動の調整のための班長レベルでの調整会議の設定。クといたしまして、災対本部の活動記録は専任の要員を指定して確実に実施していく。ケといたしまして、各部から上がってきました取りまとめ報(サマリー報)を作成して本部会議の報告、広報、活動の資源にしていく。コといたしまして、報道は、災害の事実、被害状況だけでなく、活動体制、応急対策の実施状況、応援部隊の要請、活動状況、避難所、救護所の開設状況等も行っていくというところを大項目として挙げさせていただきました。

 これらに対します今後の対応といったところで、この検討、改善状況を主に、もう既に3カ月たっていますので、既に対策をとったところ、あと、やってみてもう一度検討するというような内容も含まれておりますが、ここに挙げられた項目等々を検討してまいるといったところでございます。

 報告については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

大内委員

 この件は、2月6日に第1回の報告があった。そのとき私が指摘したんですけれども、区議会のマニュアルがあって、それについてお読みになったと思いますけれども、この訓練に議長は参集されていないわけですね。多分、あのマニュアルを見ると、議長が役所に登庁するといいますか、そういった形でたしか確認をとるだとか、いろいろなっていると思うんですよね。そういったことが検討、あるいは改善事項に一言も触れられていないんですけれども、何で。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 これは、訓練のやり方というところで、次回はこれらの内容を含めて実施をしていきたいと考えてございます。実際に参集して訓練の中に入っていただくかどうかは御相談してからという形になりますけれども、その辺は次回の訓練の中に含めてやっていきたいと考えてございます。

大内委員

 それはなぜ改善事項だとか検討事項のところに含まれていないんですかと聞いているの。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 今回、訓練の内容に議会の方々からの問い合わせ、情報提供という項目が含まれていたんですけれども、実際に実働していただくだとか、訓練の会場に御視察、御参加いただくという内容は入ってございませんでしたので、次回、この内容につきましては含めて、実際にやっていただくかどうかは御相談の上ですけれども、訓練のやり方として検討させていただきたいというふうに考えてございます。

大内委員

 だから、この最初の2月6日のときに指摘したはずなんですよね。そうするとこれ、第2報があるということは、第2報のときに、それまで検討して今後は議会との連携をこういうふうにしていくというようなことを確認されたと思うんだけれども、それが改善事項だとか検討事項に一言も書かれていない。ということは、検討もされていないし、改善するという意識もないのかなと。

 今、口頭で幾ら言ったって、やっていないんでしょう。君が読んだだけなんでしょう。全体で、多分第1報が、僕がちらっと聞いたのは、大和町の僕が通報してどうのこうのとか、大和町のほうで火災が起きたとか何とかという話だと聞いたんだけれども、それはそれでいいんだけれども、議会はそのかわり、こういった災害等のときには基本的に個人的なことで言ってはいけないとか書いてあるんだけれども、要は、せめて議長だとかなんかはどういうふうに、災害が起きたときに、議会も大切なわけだよね、何か決めるだとか。そういうところまで目がいっていないのかな。前回指摘したんですから、前回2月6日に指摘したら、第2報のところにはそういったことが当然書かれていないと、検討したのか、今後改善していくのかということが、第3報が出るの、じゃあ。第3報には書かれていますとか、そういうこと。だったらいいんだけれども。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 大変失礼いたしました。今回、訓練の情報付与項目のほうに実際にはこういうことが行われましたというのを書かせていただきまして、前回の委員からの御指摘については、こういうことが行われたというような報告の内容に含めさせていただきました。次回はこの訓練の実施された付与項目のほうを実際に実働でやっていただくですとか、実際の付与される事項、これについては御確認をいただいてから訓練に入っていくということを考えてございます。

大内委員

 何度も言うようだけれども、ここのところに検討、改善事項に一言も触れられていないのはなぜですかと聞いているの。なぜ一言も出ていないんですか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 6の訓練想定のほうに、実際にはこういうことが行われていたと、(2)のケですね――といったところを書かせていただきましたので、実際には訓練の内容には含まれてやっていたといったようなことで、この内容について報告をさせていただきました。

大内委員

 だから、僕たちのほうのマニュアルを読めば、問い合わせだとかそういうのはなるべく控えなさいとか、全部書いてあるでしょう。ここに書いちゃうと、問い合わせしていいのかということになるんだよ。わかる。そういうことを聞いているんで、これはあえて別に答弁してもらおうなんて思っていません。改善事項とか検討事項のところに今後はそういうふうにしていくとかということが一言も触れられていないということは、一言も検討、6日以降に議会のマニュアルを読んで第2報の中に改善、検討で入れていないのはなぜですかと聞いているの。

尾﨑都市基盤部長

 確かに、第1回目の報告をさせていただいたときに、大内委員からそういう御指摘をいただいております。その内容がこの検討、改善事項の中に盛り込まれていないという御指摘は、そのとおりでございます。

 こういう資料をまとめるに当たって、今回実施した内容について、その検討、改善事項という形で、実施内容と合わせるような形で書かせていただいた結果、御指摘の部分が漏れてしまっているというような状況でございます。議会で御指摘を受けているわけでございますから、今回この検討、改善事項の中にそういった明確な記載をいたしませんでしたけれども、御指摘の趣旨というのは重々承知しておりますので、議会の災害時の議員の活動、このマニュアルの内容と照らし合わせた形で今後訓練について、その内容の詳細を検討してまいりたいと、その気持ちには変わりございませんので、御理解いただきたいと思います。

大内委員

 とにかく、議会のほうも地域にいるので、活用してもらう。同じ災害ですから、起きたときには問題解決に取り組むという意識があるのに、あるいはそういったものをつくっているのに、全然役所側がそんなの相手にしていないと、せっかく私たちがつくったものが無になってしまうので、ぜひともそういうものを参考にしていただいて、そういうときには議会側も協力するわけですから、ぜひ一緒に、こういったときには問題解決するために日ごろからの訓練、仲間に入れてください。お願いします。

尾﨑都市基盤部長

 職員だけの訓練というよりも、議員の方たちの参加を得た、そういった総合的な訓練がどうしても災害時に必要になりますので、その点につきまして十分考慮しながら、議会事務局等とも話し合って内容を決めさせていただきたいというふうに思います。

伊東委員

 今、大内委員のほうから御指摘ありましたけれども、一昨日、議長会のほうで大島町のほうを訪問させていただいて、実際に昨年10月16日に発生しました台風による集中豪雨、そしてその後の土砂崩れ等の災害の現場も見、町長並びに議長とお会いしてお話を伺ってきたわけですけれども、あの災害時に大島町は、災対本部に正副議長を加えて対応したということを伺ってきた。非常に大きな災害の場合、こうした緊急の対応も必要かと思われます。やっぱり想定外ということをある程度想定して、あらゆるパターンを検討していくことが必要。

 2011年3月11日の東日本大震災を受けて、各自治体、議会がそれぞれの災害時の対応マニュアル、私たちの区議会におきましても、そうしたマニュアルを整備させていただいた。ただ、それも実際に訓練として課題があるかどうかというものを検証していないわけですから。マニュアルというのは、つくってしまえばおしまいというものじゃないんで、今後も、今、委員からの要請があったように、これは強く求めたいんですけれども、我々としてもマニュアルを検証していくという立場から、あらゆる機会を生かしていきたいと思います。その辺を今後しっかりと考えていただきたいと思うんですけれども、一応答弁もらっておきます。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 今の御意見受けとめまして、次回の訓練の実施の際には、そういったことも踏まえた訓練の内容を検討していきたいというふうに考えております。

高橋委員

 確認ですけれども、これは毎年この時期にこうやって訓練をしていくおつもりなんですか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 時期についてもまた検討させていただきます。今年度はほかの暑い時期の防災訓練の時期をずらすだとか、いろいろなことがございますので、まだちょっとこの図上訓練の時期については未定でございます。

高橋委員

 未定であっても、必ずこの訓練はやるんだという理解でいていいんですか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 訓練の形も検討してまいりますが、こういった形のトレーニングについては、やる予定でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 続きまして4番、「障害者の防災を考えるシンポジウム」の概要についての報告を求めます。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 では、「障害者の防災を考えるシンポジウム」の概要について報告をさせていただきます(資料6)

 本報告は、3月19日、前回の本委員会の中で、委員長から標題についてのシンポジウムの結果についての報告を求めるといったことに基づきましての報告となります。

 実施日時につきましては、平成26年3月16日、13時30分から16時まで。

 実施場所につきましては、都立稔が丘高校の体育館で行われました。

 主催につきましては、中野区障害者防災委員会。

 シンポジストは、4に書かれています7名、田中区長、平山震災対策特別委員会委員長、小野町会連合会長、豊田民生児童委員協議会会長、桜井医師会理事、松本社会福祉協議会地域活動推進課長、区から防災・都市安全担当の副参事、あと、司会といたしまして、障害者防災委員会代表の矢野耕二様が参加してございます。会場参加者は、約120名となってございます。

 内容につきましては、まず、区の防災・都市安全担当のほうから災害対策基本法の一部改正につきましての概要を説明した後に、障害者防災委員会のほうから「災害時における障害種別支援計画」というテーマを与えられまして、以下の内容につきまして議論がございました。各シンポジスト、司会者等からの意見は、別紙のほうにおのおのの意見として書かせていただきました。

 なお、こちらの内容につきましては、各シンポジストのほうから確認をいただいた内容となっています。こちらの意見、内容の方に少しずつ補足をして意見も加えた報告をさせていただきたいと思います。

 まず、(1)避難行動要支援者名簿の作成についてということが一つ議事に上がりました。

 こちらのほうにつきましては、避難行動要支援者名簿の対象者は約3万人を予定しており、支援のレベルを4区分で整理していくというような意見がございました。また、障害程度区分で支援レベルを分けると、聴覚障害者ですとか視覚障害者の方が名簿に掲載されない可能性があるといったところで、障害者手帳による名簿の作成も考慮すべきではないかといったような意見がございました。

 続きまして、(2)です。個別支援計画の作成についてというところで、こちらにつきましては、すぐに手助けが必要な人を中心に個別支援計画を作成していく予定です。また、個別支援計画の作成時にも、ふだんからかかわっている関係者ですとか団体もかかわる必要があるのではないかといったような意見もございました。

 3番目といたしまして、避難行動要支援者名簿の開示についてというところも議事に上がりました。

 こちらのほうにつきましては、災害対策基本法の一部改正の趣旨といたしまして、災害発生時、または発生のおそれが極めて高い場合は、本人の同意の有無にかかわらず、必要な範囲で名簿公開となったといった意見と、障害の内容によっては名簿の提供にはデリケートな方もいると。災害発生時でも名簿の開示にはより慎重であってほしいといった意見もございました。

 4番目です。計画を踏まえた実効性を担保する訓練についてといったところで、計画作成後に避難訓練等の実体験によって経験する必要があるといったような意見と、要支援者を対象といたしました訓練を総合防災訓練で実施しているところですが、防災会で行われている地域の防災訓練等の中にも取り入れて実施していくことを検討していくといった意見もございました。

 5番目は、避難行動要支援者の支援体制の整備といったことも議題に上がりました。

 こちらは災害時、いざというときには若い人の力も必要になると。中学生との連携を進めているところですといった意見と、人によっては避難所への避難よりも在宅避難のほうがベターだというケースもあるといったような専門的な御意見もございました。このようなことが議事として主には話し合われた会となりました。

 区としての今後の対応といったところですけれども、本シンポジウムでの意見等を参考にいたしまして、支援を受ける側、また支援をする側の双方の意見を聞きながら、災害時避難行動要支援者の支援体制の整備を推進してまいる所存でございます。

 報告については以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

石川委員

 今の報告の中で、7番の大木島副参事のほうから、要支援者を対象とした訓練を総合防災訓練で実施しているとなっているんですが、これは総合防災訓練のときに、全中野区の要支援者というよりは、そこの防災訓練の指定された地域の方たちだと思うんですが、直接区のほうが要支援者に連絡をして、いついつ防災訓練があるから、参加したらどうですかというようなことを行っているということなんでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 地域の中で実際にやっていただいている方々は、その防災会にお渡ししている名簿のほうから訓練に参加していただく方を、防災会のほうから話をしていただいて参加していただいているというところが実態です。

 また、区のほうといたしましては、社会福祉協議会等々を通じまして、より多くの訓練参加者を募って参加していただいているといったところですので、両方からアプローチしているというところが実態でございます。

石川委員

 再度確認したいんですが、そうすると、総合防災訓練を行うときには、地域の防災会に中野区のほうから各防災会が持っている要支援者名簿に基づいて参加を促してくださいということを防災会に依頼をしているということでよろしいでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 これは、正確なところは防災訓練の実行委員会というのが立ち上がりまして、話し合いをしながら実際の訓練の内容については決めていくところですので、今年度同じようなやり方をするかどうかというのはまだ決まっていないところでございます。

白井委員

 まず、シンポジウムですので、メンバーを絞り込んでお話をされたというふうに捉えられるんですけれども、実際障害者の方の防災、個別に取り組むだとか、日常的な支援も含めてということになると、役所のほうは区長が参加されているから全体を見ておられるという形になるかもしれないですけれども、例えば障害者施策の担当だとか、地域支えあいからだとかという方をパネリストにするという考えはなかったんでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 このシンポジストにつきましては、障害者防災委員会からの御指名ということで、私が壇上に上がらせていただきました。ただ、会場参加のほうには、今委員がおっしゃったような分野の職員も参加してございます。

白井委員

 さまざまな意見が部分でというのを経ているところなんですけれども、ざっくりと見させていただいただけなので、全て目を通せませんでしたけれども、災害対策、防災分野だけでは足りない部分も多々あるかなと見受けられました。そういう意味では、パネリストの方もそうでしょうし、会場参加者120名、大方は障害者の方、御家族の方含めているところ、その個別の意見を聞く貴重な機会なんですね。こういう場を個別の計画に反映させられるようにというところで、進め方自体、今後のあり方についてもぜひ御検討いただくところがあるかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 さまざまな意見が出ていたというところは認識してございます。当然今後の、名簿作成に限らず、この要支援者対策の整備につきましては、参考にさせていただきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 今回、このシンポジウムの中で、さまざまな課題がさまざまな方から提案されていて、その中で区はすぐにできるもの、できないものとあるとは思いますけれども、こうした課題点の中で、今回挙がったものの中で、幾つかで構いませんので、副参事も参加されていた中で、ここは早急に対応が必要じゃないかと感じた部分ですとか、そうした部分がもしあれば、教えていただければと思うんですけれども。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 私の主観の部分で言えば、今あるマニュアル等々は、法律に基づく名簿等々がこれからでき上がるわけですから、それをさらに検討していいものにしていくというところが私に与えられている任務なのかなというふうに考えてございます。

石坂委員

 そうしたマニュアルですとか名簿というところが国からも与えられているというところではありますけれども、やはりこうした会場に参加をされてきている方の中で、意識のある方がすごくたくさん参加をされてきていて、恐らくこうした参加者の中には、特に障害者の方に関して名簿登載を希望される方が多いであろう中で、一方、参加されていない方の中で、意識がそこまで高くなく、参加になかなか考えが至らないような方もいらっしゃると思っています。現在、国のほうのという部分に関しては全員を登録するような名簿で、あと、今回参加しているような方なんかが恐らく登録しているであろう手挙げ式の名簿ですとか、そうした整備ということも、今の大木島副参事の答弁の中の任務に含まれていると思ってよろしいでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 委員おっしゃるとおりだと考えてございます。

 また、非常に長い意見を私がつけ加えてしまったもので、まだお読み取りいただけないところもあるかと思いますが、ふだんのおつき合いの仕方が重要だとか、やはり名簿の掲載率が障害者の方がやや低いといったところで、どういった方がどこにいるかがわからないので、おつき合いの仕方が、関係を築くのが難しいといったような意見もあったことを参考までに報告させていただきます。

石坂委員

 関係づくりについて、もちろんこうしたシンポジウムに呼ばれて参加するのも重要と思いますけれども、やはり障害福祉の担当だけでなく、防災担当の職員が日ごろ障害者のいろいろな集まりに顔を出していくですとか、そうした関係づくりも必要かと思われますが、そのあたり、今後お考え等ありますでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 それぞれ役割分担、見回り等ありますが、関係するところにはできるだけよりよい環境をつくるといった意味も含めまして、また、我々もいろいろな情報を得ていかなければならないと考えていますので、積極的な参加を心がけていきたいと考えてございます。

伊東委員

 この前の報告、図上訓練の報告をいただいた後でのこのシンポジウムの報告なんですけれども、端的に伺いまして、この前の報告で障害者対策に関する付与項目はなかったんですけれども、実際の図上訓練の場合にはどうであったのか、まずそれをお聞きします。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 主には避難所から二次避難所開設、あと、二次避難所への移動等々というところで、この災害時要援護者対策の図上訓練の項目が入ってございました。

伊東委員

 そうした訓練の中で位置付けられた実際の要支援者の対応、そして今回シンポジウムに参加してさまざまな声を聞く中で、これからの検討課題というものはある程度見えてきて、今後そうした訓練、あるいはマニュアル等にどう位置付けていくのか。その辺について端的な感想をいただければと。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 どうしても応急対策というと、全員が被災して、まずは災害救助だ、救出だというところに目がいくところです。それは当然のごとく全員が取り組んでいかなければいけないところなんですけれども、その次に出てくるときに、こういった名簿の活用ですとか、いち早く行くための方策等々をもっと深く考えていかなければいけないというふうに感じています。

伊東委員

 感じて、今後どう対応されますか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 法律に基づくものというのは当然のごとく作成していくところなんですけれども、それを具体化するようなやり方、実施要領等々はさらに深く作成していく、このような所存でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 続きまして5番、その他で何か報告ありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時03分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時07分)

 

 次回の委員会は、休憩中に確認したとおり、5月27日(火曜日)午後1時より当委員会室で開会することとし、講師に明治大学大学院特任教授の中林一樹氏をお迎えし、事前復興計画の意義と可能性についての学習会を行うということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 また、学習会の開催につきましては、委員外議員にも通知を出して参加を呼びかけるということでよろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、そのようにいたします。

 本日予定した日程はこれで終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時08分)

 

委員長

 では、委員会を再開します。

 

(午後2時08分)

 

 なければ、本日予定した日程はこれで終了いたします。

 以上で震災対策特別委員会を散会いたします。

 

(午後2時08分)