平成26年05月14日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会
平成26年05月14日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会の会議録
平成26年05月14日中野駅周辺地区等整備特別委員会.doc

中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会〔平成26年5月14日〕

 

中野駅周辺地区等整備特別委員会会議記録

 

○開会日 平成26年5月14日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午前10時00分

 

○閉会  午前1111

 

○出席委員(14名)

 市川 みのる委員長

 木村 広一副委員長

 高橋 かずちか委員

 小林 ぜんいち委員

 後藤 英之委員

 内川 和久委員

 浦野 さとみ委員

 佐野 れいじ委員

 久保 りか委員

 奥田 けんじ委員

 篠 国昭委員

 佐伯 利昭委員

 むとう 有子委員

 かせ 次郎委員

 

○欠席委員(なし)

 

○出席説明員

 経営室長 川崎 亨

 経営室副参事(経営担当) 戸辺 眞

 都市政策推進室長 長田 久雄

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、

 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 高橋 昭彦

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 志賀 聡

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 大木島 実

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 中井 豊

 

○事務局職員

 書記 遠藤 良太

 書記 江口 誠人

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 区役所・サンプラザ地区一体的整備について

 中野駅周辺地区整備について

○所管事項の報告

 1 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に係る鉄道事業者との協定について

        (中野駅周辺地区整備担当)

 2 中野二丁目再開発地区の交通動線について          (中野駅周辺地区整備担当)

 3 (仮称)中野駅南口地区まちづくり方針の策定について    (中野駅周辺地区整備担当)

 4 その他

(1)「中野三丁目駅直近地区の事業化推進等に関する覚書」の取り交わしについて

(中野駅周辺地区整備担当)

○その他

 

委員長

 本日は欠席も遅刻もございません。定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺地区等整備特別委員会を開会します。

 

(午前10時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

 異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 区役所・サンプラザ地区一体的整備について、中野駅周辺地区整備についてを議題に供します。

 まず、所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に係る鉄道事業者との協定について報告を求めます。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に係る鉄道事業者との協定について御報告させていただきます(資料2)。

 中野駅地区整備基本計画の第2期整備を着実に進めていくため、中野区が計画する中野駅西側南北通路・橋上駅舎事業及び一体的に鉄道事業者(JR東日本)が計画する駅ビル事業に係る協定の締結について、下記のとおり現在鉄道事業者と協議を進めているところでございます。

 協定については2本ございます。まず1、基本協定についてでございます。これにつきましては、中野区と東日本旅客鉄道(株)──いわゆるJR東日本ですね、東京地下鉄(株)──いわゆる東京メトロ、この三者と協力して事業を円滑に進めるための基本的事項について、下に(1)から(5)まで主な内容としてありますが、この内容について今調整中でございまして、それぞれの意思決定後、速やかに締結を行うという予定にしてございます。

 内容としては、目的から周辺まちづくり事業と駅ビル事業との調整までの5項目あり、これについてはお読みおきいただければよろしいかと思いますが、特に費用負担につきましては、中野駅西側南北通路と橋上駅舎事業については中野区が負担。それにかぶさります駅ビル事業については鉄道事業者が負担、共通部分については適切に案分していくということで現在調整してございます。

 それで、基本協定につきましては早急に締結をする予定でございます。その後、基本設計協定についてでございますが、いよいよその基本設計に取りかかるということで、基本協定の締結を実施するために設計に取りかかるということで、これについては中野区とJR東日本二者とで基本設計協定の締結に係る協議を進めるということになってございます。

 裏面をごらんください。おおむね事業の位置図ということで、平面と断面イメージを入れてございます。橙色の西側南北通路の東側に橋上駅舎というものをつくる予定でございます。断面イメージを見ていただいたほうがわかりやすいかと思いますが、それに全体にかぶさるような形でJRの駅ビル建設事業というものが一体的に実施されるというところでございます。

 報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 ありがとうございます。ただいまの報告について質疑ありますか。

高橋委員

 最初に、調整中ということなんですけれども、これは特に今、合意に至るまでの障害とかネックというのはあるんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 大きなネックというか、障害になるものはないと考えてございますが、細かい条文の最終的な詰めを行っているところでございます。

高橋委員

 それに向けての経過報告ということでよろしいですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 締結前に議会に御報告をするという趣旨でございます。

高橋委員

 その費用負担については、もめるというか、ネゴで攻め込まれているというか、その辺は、南北通路は北と南のアクセスということで、管理も含めて区が応分の負担をというのは何となくわかるんですけれども、全体のまちづくりの中での前提条件もあるとは思うんですけれども、その辺の橋上駅舎についての費用負担が中野区というふうに明示されているんですけれども、そこについてのJRとのやりとりをちょっと教えていただきたいんです。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 橋上駅舎につきましては、もともと今の改札やコンコースを残したままという都市側の要請によって増加させていただくということで、請願駅という扱いになってございます。ですので、もともと駅ビルがない状態でありましても、駅舎についての費用は都市側が負担するということで進めてまいってございます。ただ、今回駅ビル事業と一体になりますので、その分で共通に必要なもの、あるいは駅ビルがかぶさることによって単独で整備するよりも不必要になるものが若干出てまいりますので、その部分は費用を削減させていただいたりする交渉を進めているというところでございます。

高橋委員

 その辺はぜひお願いいたします。それから、請願駅ということで請願側の負担ということはわかるんですけれども、いわゆる供用開始のものを管理責任というんですか、乗降客がけがした場合のその辺の責任とか、あるいは引き渡し後というのか、終わった後の管理コストの負担の件もこの協定に盛られるんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 詳細な管理につきましては、竣工後に管理協定というのをまた別途結ばせていただいて、事細かに決めていくということにしてございます。

高橋委員

 その結ぶまでの区の考え方というのはどういうことになるんでしょうか。事故等を含めての管理責任とコスト負担について。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今回、駅ビルと一体的につくるということで、駅舎のほうのメンテナンス、あるいは運営費用についてはJRが負担するということでやってございます。南北通路につきましては都市施設でございますので、完成後も基本的には区のほうで管理運営、メンテナンスしていくということになろうかと思います。

内川委員

 確認の意味も含めてもう一度お聞きしたいんですけれども、この橋上駅舎と駅ビルというのは合築みたいな形になるんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 合築というのが正しいのかちょっとわかりませんが、構造として一体のものとしてつくるということでございます。

内川委員

 そうすると、費用などが結構難しくなってくると思うんですけれども、橋上駅舎については中野区が負担、駅ビル事業については鉄道事業者が負担。これは費用をどういうふうに案分していくんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 基本的には、南北通路と橋上駅舎については、もともと単独で整備した場合の費用という概々算がございます。それに対して駅ビルを一体的につくることによって、例えば共通で使うもの、ヤードですとか、仮設費用ですとか、そういうものは適切に案分していくということと、かぶさったことによる不必要な部材、例えば壁でありますとか、屋根の部分については工事をしてもらうという方向で、基本的にはそんな話で進めてございます。ただ、具体的な金額についてはこれから設計でございますので、詳細な金額はまだ出ておりません。

内川委員

 橋上駅舎事業と駅ビル事業にかかわる設計及び工事は鉄道側が施工するということで、ただし、橋上駅舎事業については中野区が負担ということで、鉄道事業者側の設計工事には区はあまり口出しができないということなんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 非常に、鉄道の上で鉄道を動かしながらの工事、あるいは高度に専門的な鉄道に係る設備の設計ということになりますので、その辺はJRさんにやっていただくしかないということでございますけれども、基本的な設計については今後とも中野区からいろいろな協議の対象としてお話をしていくことは可能であるというふうには考えてございます。

内川委員

 ということは、鉄道側の言い値の部分を中野区は負担しなきゃいけないということですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 言い値と申しましても、こちらでもそのようなものに対しては、正しい値段なのかどうかは逐次チェックしていきたいというふうには考えてございます。(「はっきり言ってください」と呼ぶ者あり)提示された金額に対しては、それが本当に適正なものであるのかについてこちらでもチェックしていきたいというふうには考えてございます。

佐野委員

 1点お尋ねします。このステーションとしては南北通路ができますよね。その場合のおりる側、今、約2万人ぐらい昼間の人口がふえた。かなりの人口がこちらの出口から、あるいは入口から通勤・通学の3大学方面に向かったり、あるいは南のほうに向かったりすると思うんですけれども、この裏面の図だけを見ますと、これからのことなんでしょうけれども、所管が違ってくるのか、商業の活性化とも関係してくるんでしょうけれども、ここがすごく狭いような気がするんですけれども、これで大丈夫なんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おり口の南北のデッキの幅員につきましては、将来の歩行者の量の予測値をもとにこの幅員で大丈夫だろうというところで決めているものでございます。

佐野委員

 前々回か何かで、道路の拡張というか、道路の流れによってこれを確保しなきゃいけないということで御報告があったと思うんですけれども、それから考えますと、かなりの人が学校側に、北側のほうにおりる場合があり得ると思うんですけれども、その辺の道路の担当のほうとの打ち合わせとか、そういったものは進んでいるのか。これはあくまでも駅舎と南北通路だけの問題として今捉えられているみたいですけれども、問題はその入口とか出口、おりた側の問題点があるというふうに私は考えるんですけれども、その辺の連携はどうなっているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おりた先の例えば駅前広場の歩道の広さですとか、その辺につきましても一体的に検討しまして、これで計画すれば大丈夫という数値でもって決めさせていただいております。

佐野委員

 具体的な数値と今言いましたけれども、では具体的な数値というのはどういうふうにお考えなんでしょうか。この図に合わせて、具体的な数値がまだ示されていませんけれども、どれくらいの広さを考えているんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 南北通路につきましては、現在、実効幅員18メートルということで考えてございます。それぞれの方向に分岐していく中で、トータルでその幅員を保ちつつ、歩行者が分散していくということで設計してございます。

佐野委員

 今、18メートルとおっしゃいましたけれども、おりたところは18メートルあって、それから今度は右、左に分かれていく。学校側に行く学生等々を考えたときに、この道路は細くなっていますね。この辺は何メートルなんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この辺は、トータルで18メートル以上確保しつつ設計していくということで、具体的な設計についてはこれからですので、その辺の数字もにらみつつ、安全な幅員を確保していきたいと考えてございます。

委員長

 委員会を暫時休憩にします。

 

(午前10時12分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前10時13分)

 

佐野委員

 今、委員長から指摘がありましたので、それではそれはまた別の機会に。ただ、今おっしゃった中で、そういった幅員のところまでを含めた具体的な数値までをお考えになっているとおっしゃったので、私はあえて質問させていただいたんですけれども、当然どこかの時点で御説明があるべきだというふうに思っていますので、それはよろしくお願いしたいと思います。

 ちょっと角度を変えて御質問させていただきます。今の契約なんですけれども、西側南北通路は当然契約の中に入ってこられる、設計及び工事の施工の中に入っていますけれども、この場合に当然JRのほうとの関係、JRとの協議の中で、この通路はどういうふうにおりて、どうなりますよということも当然設計の中に含まれてくるというふうに理解してよいか。それは中野区がやることだから関係ないんだ、あるいは駅の改札口の中についてはJRがやることだから関係ないんだという捉え方ではなくして、相互にその辺はお互いに話し合いながら設計をしていくという考え方でよろしいんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おっしゃるとおり、設計の主体はそれぞれ鉄道上空とその他ということで分かれますけれども、お互いにそれは調整しつつ、整合性のとれた計画をしていくというふうに考えてございます。

佐野委員

 その場合、進めていったときに当然相入れない問題というのが出てきますよね。ただ、その主体性がある側がやっぱり権利を主張していくということになるんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それは、今後の協議の中で必要なことについては話し合いつつ、進めていくということになろうかと思います。

佐野委員

 協議の中で進めていく。それはそのとおりだと思いますけれども、仮にそういう状況で、仮の話ですから、これは勝手な話ですから難しいと思いますけれども、もし仮にどうしても相入れない。こちら側、中野区側としてはこうしてほしいんだ。しかし、JRはこうなるべきだというような主張がぶつかり合ったときには、どのようにお考えでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それは都市側の主張を聞いていただけるように、丁寧に協議をしていくということになるかと思います。

佐野委員

 私は、一番そこが大切だと思うんですよ。やはり中野区は中野区の主体性を持って、通路側については中野区がやるんだということで、費用負担も応分に応じてやるわけですから、やはり費用負担側としてはこういう主張だということをはっきりと述べていかないと、あくまでもJR側に押し切られるという考え方ではいけないと思いますので、ぜひその辺ははっきりと主張していただきたいというふうに思っております。いかがでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おっしゃるとおり、交渉についてはこちらの主張が聞き入れていただけるように丁寧にやっていきたいと思っております。

委員長

 委員会を暫時休憩にします。

 

(午前10時16分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前10時16分)

 

 他に質疑ありますか。

佐伯委員

 その駅ビルなんですけれども、協議の中でどの程度のものを先方は想定しているのか。例えば、この間見てきた東中野と大井町は全然規模が違いますよね。今の協議の中でどの程度のものが想定されているのか、そういった話は出ているんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まだ具体的な、この数字というのはいただいていないんですが、延べ面積がおおむね2万から3万平方メートルで、店舗面積は9,000平方メートル程度を考えているというようには聞いております。ですから、前回見学に行きました大井町の駅ビルと延べ面積については同程度のものになるかと考えてございます。

佐伯委員

 そうしますと、例えば大井町のところでもお弁当屋さんが入っていたりとか、いろんな業種が入っていたと思うんですけれども、当然これは地域の商店街に対する影響というのも出てきますよね。そういったあたりの話し合いというのはこれからいろいろと区としてはやっていく余地があるんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 具体的にどういう店舗を入れるかというのはJRのほうでもまだこれからの検討というふうに考えているように、当然区としましては、それについても協議の対象として話し合いをしていきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 今の佐伯委員のところとも重なりますが、5番の「周辺まちづくり事業と駅ビル事業との調整」というのがありますよね。周辺まちづくり事業と駅ビル事業に対しても相互に協力するということになっているわけですけれども、それは、今御質問があったような地域の商店街のことですとか、そういったようなことを指しているんですか。あとは何か具体的なところが想定されることがあるんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 周辺まちづくりというのは、区役所・サンプラ地区ですとか、今後一緒に進めます三丁目とか二丁目のまちづくり、そういったもの全てを含めて考えておりまして、今委員がおっしゃったような店舗展開についてもその範疇に入るかとは考えてございます。

久保委員

 幅広くこの5番というのも想定されるのかなと思います。「基本協定の主な内容」ということで示されていますけれども、この主な内容が5つございますが、これは今区のほうから提示をされている内容ということなんですよね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 これにつきましては、区からというよりも、おおむねJRと区とメトロも合わせて、このような項目について決めていこうということで協議しているところでございます。

久保委員

 主な内容の中にもきっと詳細にはさまざまなことが含まれていくんだろうなと思いますので、それはまた随時いろんな形で公表いただければと思っております。

 4番の費用負担のところの共通部分については、「適切な案分による負担」というふうになっていますけれども、この共通部分のところを後ろの図でお示しいただきたいんですけれども。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この図の中ではなかなか共通の部分というのを表現するのは難しいところでございますけれども、例えば断面イメージの中でのブルーとピンクの境界に当たる部分とか、ビルが来たことによって単独整備するよりも削減できそうなところを考えてございます。

久保委員

 なかなかここの図だけでは示せないということで、今後、駅ビルの想定範囲としかまだなっていないので、駅ビルがどのような形になってくるのかということにもよって、また共通の部分というのも変わってくるのかなと思います。それが変わることによって、当然中野区の費用負担も大きく変わっていくわけですから、これは細かな御報告をいただきたいなと思います。

 この断面図のところで、いわゆるせんだって伺いました大井町も人工地盤でということで、駅舎の上に人工地盤をつくっての駅ビルでしたけれども、ここの想定範囲というのが全てそういった形で線路上の人工地盤で行われるというようなことなんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 ビルを建てるに当たって、動いている線路の上ということになりますので、まず人工地盤というものをつくりまして、それを敷地としてその上にビルを建てていく、こういった手順になるということでございます。

久保委員

 先ほど敷地面積のほうもございましたけれども、ここの上で想定範囲というのが示されておりますが、最大でどれぐらいの面積の人工地盤を張るということが可能なものなんでしょうか。これは際限なく広くとることができるんでしょうか。それとも一定の規模というのは決まりがあるものなんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 これは際限なくといいますか、JRのほうで対投資効果を考えて、中野駅地区でありますと、このくらいの大きさが一番効率がいいというふうな判断ではないかと考えてございます。

久保委員

 そうすると、これについてはJRの判断ということなんですね。例えばこれが区が思っているよりも、この想定範囲は今きっと区が想定をされているのだと思いますけれども、著しく超えているといったことがあった場合に、区として駅ビルの範囲については何か意見といいますか、要望をしたりすることはできるんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 駅ビルの想定範囲につきましては、既にこの程度の範囲ということで協議を進めておりますので、これを著しく逸脱するということはないと考えてございます。

久保委員

 そこはないということですね。あと、高さの問題でございますけれども、断面イメージで言われているピンクの部分が、今、JRとして検討されている駅ビルの高さというふうに考えてよろしいんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 そうですね。これも協議の中でこの程度と言われている高さがございますので、おおむねその高さを指し示したものでございます。

久保委員

 この高さは線路上からということなんでしょうかね。これは、今想定されているのは大体何メートルですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おおむね線路上から30メートル程度というふうに考えてございます。

久保委員

 線路上から30メートル。いわゆる、今ここに示されているものがマックスだというふうに考えてよろしいわけですね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 現時点ではこれを大きく超えることはないと考えてございます。

久保委員

 先ほど高橋委員のほうからも管理協定についての御質問がございましたけれども、基本協定をこれから結びます、基本設計協定を結びます、供用開始後に管理協定等も結んでいくということで、この間に、ほかにJR、また三者で協定を結んでいかなければいけないようなものというのはあるんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 基本協定の後、さらに実施設計を行いますので、実施設計協定というものがございます。その後、着工するに当たっては施工協定というものをまた結ばなくてはならない。この2つがございます。

久保委員

 これも随時、今はここの2つしか示されておりませんけれども、委員会のほうにも当然この実施設計、施工設計についても御報告をいただけるということなんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 当然、締結前、かつ締結後にも、内容について御報告したいと考えております。

むとう委員

 単純な質問なんですけれども、費用負担の部分で駅舎については区が負担というところがちょっと私は釈然としない部分ではあるんですけれども、駅舎なんだから鉄道事業者が負担してもいいのかなというふうに私は単純な疑問を持つんですけれども、その辺はどういうふうに解釈し、捉えての費用負担のことなんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 先ほども若干申しましたけれども、現在あります改札等コンコースを今度新しい駅舎に移すのであれば、適切な分はJRの負担ということになるかと思いますが、今回はそれを維持したまま新しく純増、都市側の開発の要請によってふやすという位置づけになってございますので、これについては都市側が負担するということで位置付けられているものでございます。

むとう委員

 どこの駅でもそういった考え方が採用されているんでしょうか。本当にこれは単純に疑問に思うのは、乗降客がふえるということは鉄道事業者の利益が上がっていくことにもつながるわけで、駅舎といったら鉄道事業者が負担するのかなというふうに素朴に感じるんですけれども、その辺は区としてはこういうものだということで捉えているということなんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 先ほど申しましたとおり、コンコースを移設ではございませんでふやすということですので、ほかの駅でもそういうような事例はあるというふうに聞いてございます。

むとう委員

 そういう事例があるということですが、そういう事例が多いんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 多くはございませんが、例えばJR町田駅はコンコース等を別につくることによって、それはJR以外の要請者が負担しているといったようなこともございます。JR以外のその改札を要請した主体が負担しているということがございます。

むとう委員

 鉄道事業者が負担しているという事例は本当に少ないんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今回のような要請によってふやした施設に関しては、まずないと考えていいかと思います。

浦野委員

 改めてお聞きしたいんですけれども、この表題の下のところにも、区が計画するのは南北通路と橋上駅舎、鉄道事業者が計画するのは駅ビルというふうに分けて書いてあるんですけれども、区としては駅ビルもセットで積極的に誘致をしていくというか、建設をしていくという姿勢なんでしょうか。確認でお聞きします。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野駅周辺地区全体の発展のために相乗効果が得られるのではないかということが1つ。それから、駅ビルを一体に建てることによって、請願駅でありますけれども、橋上駅舎の運営費、メンテナンスについてはJR持ちという約束になってございますので、その2点について区側のメリットがあると考えてございますので、それはグランドデザインVer.3にもありますように、全部上空活用ということで積極的に導入していきたいというふうに考えてございます。

浦野委員

 先ほど他の委員からもありましたけれども、やはり近隣商店街への影響というのは、今の四季の森、まちができたところでもお客さんがふえた部分があっても、ただ、少し離れたところになるとやっぱりそんなに変わっていないというような影響もあったり、まして、駅ビルが先ほど30メートルほど想定というふうにありましたけれども、できた場合、特に北口、南口、駅の周りの商店街への影響というのはやはり大きいと思うんですけれども、今後、その中に入る店舗等も含めてそれは相談をしていく余地はあるんだというふうな言い方をされていましたけれども、そのあたりは、本当に駅ビルができて、でも、協議の結果それは全くできなかったというようなことがあってもいけないと思いますけれども、近隣のそういった商店街等の影響というのはどのように考えているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野駅周辺地区につきましては、今後、二丁目ですとか、囲町、区役所・サンプラザ地区は非常に大きな開発を控えておりまして、地区全体のボリュームが上がっていくというふうに考えてございますので、その上がった分も駅ビルを分担するということで、地元商店街に対する影響については、ふえた分を駅ビルと商店街で分け合うと考えてございますので、マイナスの要因にはならないのではないかというふうに考えてございます。

浦野委員

 駅ビルが建つことをどれだけの区民が今知っているのか。この間、幾つかいろいろ説明会等もありますけれども、そこで駅ビルという話はあまり出てきていないと思うんですよね。過程の中で、住民、区民の人の合意という点ではすごく不十分な面があると思うんですけれども、そのあたり、計画ができて、それを知らせて理解をしてもらう。でも、やっぱり過程の中で区民の理解を得ていくということは賛否も含めて必要だと思うんですけれども、そのあたりはどのようにお考えですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 グランドデザインVer.3も、中野駅周辺地区の基本計画も既に公表されたものではございます。その中に駅ビルという位置付けは入れてございます。ただ、周知がされていないという御意見も踏まえて、今後、いろいろな手段で区民にこのような情報を周知させていくということは努力したいと考えてございます。

浦野委員

 その際に、やはり費用の面というのもかなり大きく出てくると思うんですけれども、そのあたり、これまでもその計画がまだ詳細に決まっていないので具体的な金額は示せないというふうにありましたけれども、それは現時点でもやはり難しいんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 現時点ではまだ具体的な金額というのは出ておりません。今後、基本設計を進める中で自然に金額等もわかってくると思いますので、その都度御報告、御公表させていただきたいというふうに考えてございます。

小林委員

 先ほどの他の委員からの質問とも重なる点があるかもしれませんけれども、まず今回の位置図の中でピンク色に示されている駅ビルの想定範囲だけ考えているというお話がありました。中野通りから西側だけということなんですけれども、現駅舎のある中野通りよりも東側までの一体的な想定ということは考えていないんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 南口の駅前広場につきましては別途御報告することになりますけれども、二丁目再開発と連携して整備するということになってございます。JRの施設につきましては、現在の南口の駅ビルについては当面今のように使い続けるというように聞いてございます。

小林委員

 そうしますと、今回新しく西側に南北通路ができますけれども、ここでの乗降客の人数、それから改札口は今どの程度想定しているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 西側の交通量につきましては、ちょっと今具体的な数字はあれなんですけれども、保留させてください。

委員長

 答弁保留ね。

小林委員

 それにもよるんですけれども、そうしますと、今度周辺のまちづくりとの関係の話なんですけれども、北口に今集中をしていらっしゃる乗降客といった方々が、北口からサンモール、ブロードウエイなどの動線もありながら、今回は大きく西側に移っていくと。そうしたときのまちづくりという観点から、今度は全体整備にかかわってくることなんでしょうけれども、いわゆる人の流れが変わってくる。それによるまちづくりということは、先ほど商業の活性化という話がありましたけれども、商店街との連携というのはどの程度までとれていくのでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 商店街との連携につきましては、現在、商店街のほうともそういった勉強会をやってございまして、駅ビルに向けて地元のほうもいろいろな企画を立てていこうというような動きがございます。

小林委員

 いずれにしても、西側南北通路は今現在は昼間人口で2万人からふえてきたと言われている中で、待ちに待っている通路でもありますけれども、これによって、南口、北口、現在の人の流れというのも大きく変わってくることもあると思いますので、その辺はよく理解が得られるようにしていただきたいと思います。

 そして、基本設計についてということで2番目にあるんですけれども、中野区と東日本旅客鉄道との間で基本設計協定の締結にかかわる協議を進めるというふうにあるんですけれども、基本設計はどちらが主体となって行うんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 これは協定によって、中野区のほうがJRに設計作業を依頼するという形になります。

小林委員

 専門事業者であるところの基本設計を行う方でないとできない部分がたくさんあるかと思うんですけれども、北口での設計にかかわったときに、種々通路と駅舎の部分との関係もあったので、この辺については後になってからこういった問題があったということがないようにしていただきたいと思います。なおかつ、これは要望ですけれども、基本設計に中野区の意見、区のまちづくりについての意見が十二分に言えるようにしていただきたいと思います。

高橋委員

 ちょっと重複するんですけれども、駅ビルの想定範囲について。区としては、西側南北通路とか、橋上駅舎の出入り口を早期にオープンするというところは至上命題であるとはわかっているんですけれども、あと、さっきの御説明で駅ビルはJRの仕切りというのもわかっているんですけれども、中野通り、そしてそこから東側のところに駅ビルというものを想定するような区としての要請なり、考え方なり、そういうものはJRにぶつけていたんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 区から要請してということではございませんけれども、JRのほうから駅ビルというものを考えたいという話が来たことを受けて区のほうでも検討しつつ、駅周辺地区全体のまちをアップしていくには線路上空利用というのが必要だという判断で、これを積極的に協力するということになったものでございます。

高橋委員

 僕が一番心配しているのは、今のJRの中野駅というのは構造的に非常に古くて、どうにもならないと言うと怒られちゃうけれども、そうなっている状況の中で、今、こっちをフォーカスしていくと、中野通りより東側が置いていかれちゃうわけです。そうすると、二丁目が再開発する。将来どうなるかわからないけれども、五丁目もあるという中で、やっぱり中野で最初で最後というか、メインのビッグプロジェクトなんだから、駅を中心とした、僕がしつこく言っているユニバーサルデザインではないけれども、人の界隈性、回遊性というのが何よりもここの開発でお金を投下するなら必要な考え方であって、せっかくビルができても中野通りで分断されたんじゃ、こっち側の相乗効果もないし、人の動きがない。

 二丁目の開発ができたとしても、中野通りを通していく、あるいは駅との接続をどうするかと考えたときに、やはり中野駅の上を越した形での人工地盤面での東西南北4ブロックへ行かないと、今後のエネルギー政策をどうするのかもそうだけれども、区としてのまちづくりの理念をここに具現化しなきゃいけないのに、単発の拠点開発の合計みたいなことになって、結果的に区民や私たちの利用利便性がよくなったけれどもちょっと不便だよねというんじゃ元も子もないわけであって、JRの駅ビルだという話はもちろんわかるので交渉事ではなかなか難しいかもしれないけれども、そういう区の強い理念なりまちづくりの思いをぶつけた中で、では、中野通りから西になるのであれば、中野二丁目の開発のところの取り合い部分を、JR、もっとちゃんとシームレスでアクセスしてくれよとか、何か次につながる、回遊性とか全体につながることをきちっと常にやっていかないと……。

 僕は思うんですけれども、JRの鉄道の改札を設置するチームと駅ビルをやるチームは多分部局が違うと思うんですよね。そうすると全然、向こうだって役所みたいなところだから意思疎通もないわけで、どんどん進んでいっちゃうと思うんですよ。ですから、とにかくまちづくり全体のそういうにぎわいというものを視点に常に区が巨漢JRにぶつけていかないと、その辺が忘れられちゃうと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 グランドデザインVer.3にも位置付けてはございますけれども、いわゆる4商圏をつなぐバリアフリーの立体的な動線というものは区のほうでも交渉してございます。これも実現できるように、今回の駅ビルと一体的にというわけにはいかないかもしれませんが、将来そういったものもJRに協力させて、実現させていきたいというふうに考えてございます。

高橋委員

 とにかくそこを強く常に区として発信していってもらいたい。必要ならば東京都を動かす、国を動かすという形で中野区が大騒ぎするべきだと思うので、強く要望しておきます。よろしくお願いします。

委員長

 先ほどの答弁保留分は。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 先ほどの数字でございますが、西口開設後、ピーク時で約3万人の乗降客が改札を抜けるというふうに考えてございます。

委員長

 ピーク時ですね。日量じゃないですね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 はい。

小林委員

 改札口の数は。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 改札口の数につきましては、これからの設計ですので、今は数はわかってございません。

委員長

 改札機の数ね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 そうです。

小林委員

 答弁保留を受けまして、1点質問させていただきます。3万人の方々が見込まれるということで、改札の数はまだ未定ということでしたけれども、現在の北口改札口におきましても想定2万人がふえるということでの駅舎の改修がありましたけれども、現在においてもああいった形で改札機の数が少ないということもありますので、その辺は十二分に、新しくできることですからスペースもあるでしょうし、後になってからまたふやさなければならないという声が出ない、そういった設計に十二分になっていくように区からも強い要望をしていただきたいと思います。これは最後に要望です。

久保委員

 ちょっとさっき高橋委員がおっしゃっていたこととも関係するかもしれませんが、位置図というところに東西連絡路がありますね。今、北口からこちらのほうに向かってくる東西連絡があって、西側南北通路がありまして、オレンジのところの「新北口駅前広場」というところの下がグリーンで、要するに、オレンジとオレンジがここで切れるわけですね。当然、西側南北通路を整備するのが一番初めに本当に2020年までには終わらせなければいけないので、北口の駅前広場というのはその後になりますので、ここの使い道というのは決定できないのかもしれないんですが、普通に考えますとここはつながっていくのかなと思うのですが、これはどのような形で今検討されているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 オレンジ色は切れてございますけれども、東西連絡路と新北口駅前広場の高さはほぼ一緒と考えてよろしいかと思います。南北通路につきましては線路の上ですので高くなっている。そこからデッキで右に行きまして、これはエスカレーターなり、階段なり、両方で広場のほうに着地するというイメージでございます。橙色としては切れてございますけれども、この広場を通じてつながっているという形でございます。

久保委員

 利用される方たちにとっては、雨に濡れずに駅の中を移動していくようなイメージがあるかと思うので、この辺まで駅地区としてはいろいろ配慮しながら整備をしていただきたいなと思うんですね。きょうは、先ほど委員長からもお話がありましたように、橋上駅舎の協定ということでの御報告でございますので、人工地盤などについても当然きょうは駅ビルに関しての部分だけかと思います。グランドデザインの中でも再三ここの両方向へのという、当然東方向も含めたことは検討していくということでずっと常々言われていたので、やはりそこのところは、今、高橋委員もおっしゃっていたようなことは当たり前に進められていくべきことと思っていますので、それはよろしくお願いいたします。

 設計や施工というのはどうしても電車をとめるわけにはいかないわけですから、JRのほうが主体となってされるんでしょうけれども、施工事業、いわゆる西側南北通路についても、工事を行う事業者といったものを選定するのもやはりJRになるんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 施工につきましても鉄道の安全を確保しつつ行うということで、これはJRがやるということになってございます。

委員長

 ほかにありますか。

委員長

 それでは、以上で本報告を終了します。

 続きまして、所管事項の報告の2番、中野二丁目再開発地区の交通動線についての報告を求めます。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 お手元のA3の資料(資料3)で、中野二丁目再開発地区の交通動線について報告をさせていただきます。

 これにつきましては、ことしの3月19日の本委員会で、中野二丁目地区のまちづくりの検討状況について報告をさせていただきました。その際に、主要区画道路の構造ですとか、再開発ビルの取り合い関係がよくわからないというような御指摘がございましたので、住民会のほうと調整をいたしまして、お手元の資料の右側のイメージ図を作成いたしました。本日は、中野二丁目再開発地区の交通動線についてということで改めて報告をさせていただきます。

 では、資料をごらんください。図面の真ん中の平面図は、ことし3月19日の平面図です。左側の南駅前広場のイメージ図は昨年の6月11日に報告しました図面です。右側のほうの図面ですけれども、上の図面は、道路の構造ですとか、あるいは再開発ビルの取り合い関係をわかるようにしてつくったものです。

 まず、この図面自体は南側、大久保通りから北側の千光前通りのほうを見た図面です。道路といたしましては、両側歩道、車道は上下2車線の道路となっております。この図面で右側のほう、東側に当たりますけれども、歩道がございます。この歩道がちょうど階段になっていますけれども、この地形というのは、千光前通りから南側に向かってほぼ平らに来て、都の住宅供給公社のちょうど南外れのところから崖地になって立っております。おりたところから大久保通りに向かっては、なだらかな勾配のほぼ平坦な土地の地形になっております。したがいまして、東側の歩道につきましては地先との関係もありますので、このように階段でおろしてくるということになります。

 車道につきましては、階段というわけにいきませんので掘り下げて、前回掘り上げ構造という言い方をさせていただきましたけれども、掘り下げて車道をつくっております。左側の再開発ビルのほうは、一度地下まで掘って、1階、2階というふうに建物を建ち上げていきます。ちょうど図面の緑の見える部分が2階部分に当たります。再開発ビルの2階と右側のほうの公園に当たりますけれども、この間につきましては歩道橋をかけます。歩道橋につきましては、下の道路との離隔が、道路構造令──政令ですけれども、これによって4.5メートル以上確保することになっております。

 下の図面ですけれども、こちらが歩行者動線と自動車動線の説明図になります。まず歩行者動線ですけれども、左の図面の平面図と右の図面で①、②、③と書いてございますけれども、これが共通の番号です。①、②は駅からおりて左の一番端、イメージ図1ですね。エスカレーターとか、あるいは階段等で2階に上がって、千光前通りに行く人は、これで言いますとそのまま業務棟の北側を通っていってしまう。それから、公園等に向かう人は建物の間を縫って公園のほうに向かう。場合によってはエレベーターもありますので、また下におりることも可能です。それから③番は、駅におりてそのままの高さで移動して、再開発ビルのへりというんですか、脇を抜けて主要区画道路に抜けるような形になります。

 次に、自動車動線ですけれども、千光前通りの通りは、駅からもみじ山通りに向けては現在一方通行です。これからも一方通行ということで計画しています。主要区画道路は、先ほども申しましたように、相互通行ということで両側歩道です。左の図面を見ていただきたいんですけれども、千光前通りからもみじ山通りは一方通行ですので、主要区画道路には右折で入れます。それから、主要区画道路から千光前通りは右折、もみじ山方向へ抜けられます。そういうこともありまして、再開発ビルに出入りする車につきましては、原則として主要区画道路から施設建築物、再開発ビルですけれども、こちらのほうに左折イン、それから出るときには右折インをしていただいて、大久保通りのほうに出るという交通の流れを考えています。図面でいいますと、右側のほうのちょうど真ん中に出ていますけれども、青い矢印です。左折インで、右折アウトという形で考えております。

 以上で説明を終わらせていただきます。

委員長

 質疑がありましたら質疑を受け付けます。

内川委員

 この主要区画道路と再開発ビルの工事の進め方なんですけれども、やはり再開発ビルの工事を進めていくためには、先にこの主要区画道路をきちんと整備するということでよろしいですか。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 工事の手順なんですけれども、左側に平面図がございますけれども、まず大久保通りのほうから道路をつくっています。まだ最終的な施工計画は決まっていませんけれども、公園の手前ぐらいまで工事用道路ということにしまして、手順としては、最初に、③番に書いています公社棟、公社の建物を先につくりますので、そこまで道路を広げていって公社棟をつくる。その後に現在の公社を解体して、そこに新しい再開発ビルをつくりますので、そのときに合わせて千光前まで道路を通すというのが一般的な考え方だと思います。ただ、これはまだ机上の話ですので、実際施工計画等が決まってくれば手順が多少違ってくるかと思いますけれども、大方の考え方はそういうことです。

内川委員

 大久保通りに近いほうに小さな公園があるんですよね。ジャブジャブ池があって、地域の町会の防災倉庫なんかが置いてあるんですけれども、その公園は割と早目になくなってしまうということですか。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 南側から入りますので、道路はどちらかといいますと東側のほうに拡幅していきますので、そのものは機能としてはなくなる形になります。公園につきましては、もともと区画整理ですので、ここに書いています公園のほうに移るという考えですので、機能としてはなくなってしまうことは事実です。

内川委員

 そうすると、今の堀江の高齢者福祉センターの場所が公園になるんですけれども、堀江はたしか28年まで民間で運営しますよね。その後はすぐにあそこを解体して公園整備を始めるということなんですか。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 堀江の場所は、多分区画整理といいますと、公園というのは大体最後なんですね。むしろ作業ヤードとして使うとか、そういうことが結構あるかと思います。例えば道路なんかも、先ほどの例で示したように非常に高低差がありますので、杭を打ったりとか、そういう作業もあります。ただ、ここも先ほど申し上げましたように、施工計画が具体的に決まってからの話ですけれども、一般的には公園というのは最後になろうかと思います。

内川委員

 一番気になっているのは、堀江の高齢者福祉センターの機能がきちんと保たれたまま再開発ビルができるのかなと。再開発ビルができてから堀江の建物が壊されて機能が移ればいいんですけれども、その前に堀江の部分が公園になっちゃいますと、高齢者福祉センターの機能が一時的になくなってしまうんですよね。行き場所がなくなってしまう。そこら辺のことはどうなっているんですか。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 一般的に機能がなくなった場合、一時的に機能を確保するというのが再開発とか区画整理の考え方です。ですから、具体的にどうやっていくかというのはこれからの話になるかと思います。

長田都市政策推進室長

 今御指摘の点は、地域の中での福祉の向上という観点でも大変重要な御指摘だと思います。ただし、区の施設の今後の活用ということに関しては全区的な視点で検討をし、どこにどのような形で配置していくかということを決めていかなければならないというふうに考えてございます。その区の施設配置の方針が決まったところで、再開発ビルの中での公共公益施設として区の施設の配置が必要だということになれば、そのような事業計画を立てていくということになろうかと思います。ただ、大前提としては、まだ堀江の施設の区の区有施設としての活用ということについては今後検討させていただく課題だというふうに考えております。

委員長

 この資料は、先般の委員会の席上でイメージがわかないので、イメージパースを描いていただきたいという要望をこちらのほうからさせていただいて、それできょうはこの絵にして皆さんにお示しをしました。ですから、大体イメージはわかりましたか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでよろしいですね。他に質疑はありますか。

 では、以上で本報告は終わりです。

 3番、(仮称)中野駅南口地区まちづくり方針の策定についての報告を求めます。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、お手元のA4の両面コピーの資料(資料4)に基づきまして説明させていただきます。

 まず1番、策定の目的ですけれども、中野二丁目地区のまちづくりにつきましては、区の都市計画マスタープランですとか、グランドデザインVer.3のほうに基本方針とか整備方針が示されています。一昨年の6月にグランドデザインVer.3が公表されまして、それ以降、南口の駅前広場ですとか、市街地再開発事業等につきまして関係機関との協議、あるいは地権者や商店街との意見交換を重ねてきました。今年度、26年度は、まちづくりの実現の一歩となります地区計画等の都市計画を定めていく段階となりました。

 本方針ですと、地区計画を定める範囲を「中野駅南口地区」とした上で、これまでの検討経緯とかを踏まえまして、改めて中野駅周辺地区で中野二丁目の位置付けを整理して、その上で土地利用方針ですとか、都市基盤の整備方針等を示して、まちづくりを推進していくことを策定の目的としております。

 地区の位置は図面のとおりということで、これは先ほどのA3で示しました平面図と同じ範囲です。

 構成の案ですけれども、「はじめに」ということで、これは先ほどの目的というものが入るかと思います。

 それから、二丁目地区の特性と現況ということで、先ほどの非常に高低差があるとか、狭隘道路が多いとか、そういうことを書き込んでいきたいと思っています。

 それから、二丁目地区の上位計画としては、区のマスタープラン、あるいはグランドデザインVer.3というものを入れて、二丁目がどういうふうに扱われているかを整理していきたいと思っています。

 4番目は、中野駅南口地区の将来像ということでは、地区計画で言うまちづくりの目標というものがここに該当するかと思っています。

 それから、中野駅南口地区におけるまちづくり方針ということで、ここが具体的な土地利用方針ですとか、都市基盤の整備方針というものになるかと思います。

 最後に、再開発地区における事業手法ということで、3月19日の委員会でも報告させていただきましたけれども、ここの部分については土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行ということでやりますので、一般の方にもわかりやすいように、少し区画整理とは何ぞやというものを絵柄等を使って書き込んでいきたいと思っています。

 最後に、今後の予定ですけれども、6月にまちづくり方針の素案、それから8月に案ということで策定していただきます。これは3月19日の委員会でも報告させていただきましたけれども、都市計画の素案、それから案と同じ流れです。ですので、都市計画の図書とまちづくり方針は一体的なものとしてつくっていきたいと思っております。こうしたものを9月以降の都市計画法の手続に活用していきたいと考えております。説明は以上です。

委員長

 今後の予定で6月、まちづくり方針(素案)の策定は、第2回定例会で説明するのですか。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 第2回定例会中に、都市計画の報告とあわせて報告をしたいと思っています。

委員長

 まちづくり方針素案につきましては、次回、第2回定例会の定例会中での議論になります。それを踏まえた上で、あえて質問がありましたらどうぞ。

高橋委員

 裏面の地図を見ますと、具体的には駅南口地区ということだと思うんですけれども、二丁目全体のグレーになっているところは、中野区のまちづくり条例という、例の3,000平米で、区長が頑張れば1,000平米でやるという話の中で、要は建てかえ促進につながる、もっと小さい形でどんどん進めていかないと、道路も広がらなきゃ不燃化もできないし、耐震化も進まないというのがあって、ちょっと所管が違うけれども、そういう中野区のまちづくり条例をもっと網かけした中で進められるような配慮というものをぜひ、豊川参事のところなのかもしれないんだけれども、東京都に容積の権限ばかり持っていかれないで、こういうせっかくの地区計画、あるいは全体の網かけをするのであれば、そこにもっと建てかえ促進でまちづくりが小さなロットで進むような、そういうものにつながる考え方をどんどん反映させてもらいたいと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 グレー全体という話なので、ちょっと縦割り的な話で申しわけないんですけれども、私どもが所管しているのはこの範囲ということなので、それ以外のところで建てかえの話ですとかは私のほうでは答えられないという……。

高橋委員

 ちょっと所管が違うんですけれども、私が言いたいのは、とにかくどんどん建てかえをしなきゃまちがよくなっていかないというものがあるので、都市計画の担当とちょっとすり合わせをしながら、ここは何たって中野のモデル地区になるわけですよ。北は大きなビルができる、インフラができる。いわゆる東京都施行の不燃化特区みたいなものは別の仕切りなわけであって、中野独自にやるこういう大きな網かけの中に、用途容積の緩和であったり、建てかえが進むような形の、ぜひ何かそういう意思が伝わるようなことを反映できるように、都市計画担当とよくすり合わせて、せっかくやるのであれば、南口地区の先行する部分だけじゃなくて、そこにつながるような展開を考えてほしいんですけれども、だめなんでしょうかね。

長田都市政策推進室長

 今回御報告をいたしました内容は、あくまで地区計画をかけるという具体的な手順についての御説明ということになります。その地区計画をかける区域についての御説明は、従来からその都度御説明をしてまいりました。成熟度が高くなっているところ、ないしは都市計画的な観点から必要なところということで、重点的にそこに注力しているということで御理解いただきたいと思います。その他の中野駅周辺110ヘクタールについては、大きな方向性について将来ビジョンを持っておりますので、それに向けて関係部署と協力しながらまちづくりを進めてまいりたいと考えてございます。

高橋委員

 ぜひ強いメッセージが伝わるような形になるようにお願いいたします。

久保委員

 確認なんですけれども、前回の御報告でA地区、B地区、C地区というのがあって、3地区ごとに地区計画の目標と方針を定めるとなっていたんですよね。きょうのこれは3地区ごとではなくて、全体的なということなんでしょうか。すみません。ちょっとその違いといいますか……。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 構成(案)の中の5番目にまちづくり方針というような書き方をしているんですけれども、その中で、具体的に委員会等で報告しました、例えばA、B、Cに分けてやりますとか、土地利用方針とかをそういう中に書き込んでいきたいと思っています。ですから、全然違うものではなく、前回の報告事項もこの中に書き込んでいきたいと思います。

久保委員

 ちょっとまた素案の段階で細々お伺いすることになると思いますけれども、要するに全体像があって、その中のA、B、Cというような形というふうに考えていてよろしいんですね。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員御指摘のとおりです。

委員長

 ほかにありますか。

 なければ、本報告は以上で終了します。

 続いて、所管事項の報告4番、その他になります。

 口頭で報告があります。中野三丁目駅直近の地区の事業化推進等に関する覚書の取り交わしについて、報告を求めます。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 前回、4月18日に本委員会で中野三丁目駅直近地区の事業化推進等に関する覚書の取り交わしについてを報告させていただきました。その中で、中野区とUR都市機構との覚書の取り交わしは、平成26年4月中に行う予定であると説明させていただきました。これにつきましては4月28日に取り交わしができましたので、口頭にて報告をさせていただきます。

委員長

 よろしいですね。以上で本報告は終了します。

 これで所管事項の報告はいいですか。

 それでは、所管事項の報告は以上をもって終了します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩にします。

 

(午前11時06分)

 

委員長

 それでは、休憩中に確認をしましたので、委員会を再開します。

 

(午前11時10分)

 

 次回は、休憩中に確認をいただいたとおり、第2回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から連絡をさせていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ありませんので、そのように決定をします。

 本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から発言はありませんね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で中野駅周辺地区等整備特別委員会を散会します。

 

(午前11時11分)