平成26年05月28日中野区議会区民委員会
平成26年05月28日中野区議会区民委員会の会議録
26.05.28 中野区議会区民委員会

中野区議会区民委員会〔平成26年5月28日〕

 

区民委員会会議記録

 

○開会日 平成26年5月28日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後3時29分

 

○出席委員(8名)

 ひぐち 和正委員長

 いながき じゅん子副委員長

 若林 しげお委員

 後藤 英之委員

 白井 ひでふみ委員

 金子 洋委員

 大内 しんご委員

 佐伯 利昭委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民サービス管理部長 白土 純

 区民サービス管理部副参事(情報システム担当) 平田 祐子

 区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当) 田中 謙一

 区民サービス管理部副参事(税務担当) 長﨑 武史

 区民サービス管理部副参事(保険医療担当) 古本 正士

 区民サービス管理部副参事(介護保険担当) 小山 真実

 環境部長 小谷松 弘市

 環境部副参事(地球温暖化対策担当) 鳥井 文哉

 環境部副参事(ごみゼロ推進担当) 高橋 均

 清掃事務所長 杉本 兼太郎

 環境部副参事(生活環境担当) 浅川 靖

 

○事務局職員

 書記 東 利司雄

 書記 井田 裕之

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 環境及び地球温暖化対策について

 清掃事業及びリサイクルについて

 生活環境について

○所管事項の報告

 1 第4期中野区環境審議会委員の委嘱について(地球温暖化対策担当)

 2 2011年度温室効果ガス排出量(推計)算出結果について(地球温暖化対策担当)

 3 清掃事務所車庫の移転整備に関する基本方針説明会の実施結果について(ごみゼロ推進担当)

 4 廃食用油回収のモデル事業の実施について(ごみゼロ推進担当)

 5 食中毒の発生及び対応について(生活環境担当)

 6 その他

 (1)カーボン・オフセット事業の進捗状況について

 (2)中野区花と緑の祭典2014春における事故について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、区民委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 本日の審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いします。

 議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会から転出された理事者の方がお見えですので、休憩して、御挨拶をいただきたいと思います。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時01分)

 

 次に異動のあった参与について、御紹介と挨拶をお願いします。

小谷松環境部長

 区民委員会参与につきまして、環境部で1名異動がございました。御紹介をさせていただきたいと思います。

 ただいま挨拶のありました堀越にかわりまして、環境部副参事(生活環境担当)といたしまして、健康福祉部から浅川 靖が編入してございます。御紹介申し上げます。

浅川環境部副参事(生活環境担当)

 浅川でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

小松谷環境部長

 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

委員長

 以上で、委員会参与の変更及び異動についてを終了します。

 それでは、議事に入ります。

 環境及び地球温暖化対策について、清掃事業及びリサイクルについて、生活環境についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 それでは、1番、第4期中野区環境審議会委員の委嘱についての報告を求めます。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 それでは、お手元の資料(資料3)をごらんください。

 第4期中野区環境審議会委員の委嘱について御報告いたします。

 26年5月16日でございますが、中野区環境審議会の第4期委員を次のとおり委嘱いたしましたので、御報告申し上げます。

 1番、委員委嘱者の氏名等でございます。構成につきましては、区民の方6人、事業者の方9人、学識経験者の方4人、合計19名でございます。名簿をごらんいただけますでしょうか。まず、区民の方が6名でございます。中野区町会連合会、それから中野区町会連合会の婦人部から、また中野区清掃協力会から1名ずつ御推薦をいただきまして、委員に委嘱してございます。また、中野区地域環境アドバイザーの中から委員1名を委嘱してございます。それから公募でございます。委員の公募を行いました。5名の応募をいただきまして、この2名の方を選考してございます。

 次に、事業者委員9名でございます。まず、上の3名の方でございますが、中野区商店街連合会、それから東京商工会議所中野支部、また中野工業産業協会といった区内の産業団体から御推薦をいただきました。また、次の中野区造園緑化業協会でございますが、環境審議会、緑化の部分も大きく占めてございますので、緑化の関係ということで委員を推薦いただきました。また、その次でございますが、エネルギー供給事業者、また住宅メーカー、あるいは自動車メーカーといったところからの委員の御推薦をいただいてございます。最後に、キリン株式会社でございますが、区内事業者で、環境に貢献した事業活動を行っているということで委員をお願いしてございます。

 それから一番下が学識経験者4名でございます。大沼委員、田中委員、伊香賀委員、藤原委員でございます。上の3名の方は個人としてお願いをしたものでございます。藤原委員につきましては、公益財団法人東京都環境公社、東京都環境科学研究所に推薦をお願いいたしまして、委嘱をいたしました。

 以上19名でございます。なお、区民の枠につきまして、もう一名、今後、中学校PTA連合会から委員の御推薦をいただくとの予定がございますので、推薦いただき次第、2回目の審議会のほうで委嘱を予定しているところでございます。

 2番、任期でございます。ことしの5月16日から28年の5月15日までの2年間でございます。

 今回諮問いたしました事項でございますが、中野区環境基本計画の改定に当たっての基本的考え方と、同計画に盛り込むべき事項等について、区長から諮問いたしました。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

大内委員

 積水ハウスさんと三菱自動車さんというのは、住宅メーカーと自動車メーカーということなんだけれども、これが選ばれたのは、区内に事業所があるとか、そういうこと。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 特に区内にということではございません。3月までございました地球温暖化防止審議会におきましても、私ども中野区の地球温暖化防止対策の四つの対策がございますけれども、住宅建物の断熱性の向上といったこと、それから自動車の利用の配慮といったことがございまして、そういった委員につきましても委嘱したいということで、こちらに委嘱したものでございます。

大内委員

 ほかのハウスメーカーは、今言ったようなことはしていない。あるいは今言ったようなことは、三菱自動車以外はやっていないということで選んだの。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 こちらの会社にお願いした理由でございますけれども、ほかの会社がやっていないということでは、もちろんございません。例えば積水ハウス株式会社は住宅メーカーでございますけれども、国の総務省のほうで採択されました横浜みなとみらい21で行われたような低炭素社会実現のプロジェクト、こういったものの幹事をやったというような実績もございます。また、企業として、積水ハウスの森といったもので企業の森を持っているというようなこともございまして、今回こちらをお願いいたしました。また、自動車メーカーとしての三菱自動車工業でございますけれども、電気自動車の充電器の拡充ということが非常に大きな課題に現在なってございますけれども、その充電網整備推進機構といったところのメンバーになってございまして、またマンション向けの電気自動車のカーシェアリングシステムの開発などを行ってございます。また、社員のボランティアによります自動車の関係の森といったものも同じく展開しているという企業の活動もございまして、今回はこの二つを選ばせていただいたというところでございます。

大内委員

 僕が聞いているのは、他のハウスメーカーではやっていないことをやっているということ。あるいは車もそうだけれども、他の自動車メーカーではやっていないことをやっているということを言っているの。この会社が悪いとか言っているんじゃなくて、選ばれた理由は、どこら辺にあるんですかということを聞いている。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 委員御指摘のとおりでございまして、他の住宅メーカーがやっていないことを唯一やっているというところではございませんが、今申し上げましたような国の関係の事業の中での中心的な立場を占めた、あるいはやはり充電網の整備という関係でのさまざまな企業グループでの機構の取りまとめ等をやったというような実績がございまして、ここでないといけない、ここだけがということではございませんけれども、選ばせていただいたというところでございます。

大内委員

 キリンさんが、今、環境活動をやっていると言っているけれども、何をやっているんですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 キリン株式会社は、キリングループの中で飲み物の関係の統括をしている会社でございます。環境に配慮した商品開発、技術開発、あるいは資源循環型社会を目指した工場等の廃棄物の排出の抑制やリサイクルに非常に努めておりまして、主に飲料の工場が全国にございますが、水源の森を守るというような形でのキリンの森といった活動も全国で行われてございます。そういった部分を考慮いたしまして、区内事業者の中から選ばせていただいたということでございます。

大内委員

 それだと、この三つ、それぞれの会社の社長が来るの。誰が来るの。社長が来るわけないけれども、どういう人が来るんですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 それぞれの会社に推薦をお願いしたわけでございますけれども、それぞれの会社における肩書等拝見いたしますと、そういった部門の課長ですとか、あるいは主査といったようなお立場の方というふうに聞いてございます。

大内委員

 そういった部門って何なの。もうちょっと詳しく。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 住宅メーカーで申し上げますと、スマートハウスをつくるような部門、自動車メーカーでいいますと電気自動車の部門、あるいはキリン株式会社で申し上げますと環境推進部といったような形で、環境貢献をしているような部署の課長や主査といった方々でございます。

若林委員

 環境審議会というのは、今回4期目になりますけれども、3期目の状況、例えば第二次アクションプログラムを作成したりしたのか、年にどれくらい開かれているかとか、どういった成果を上げているのか、ちょっとお聞かせいただけますか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今回第4期で、第3期の環境審議会でございますが、委嘱をいたしましたのが平成20年12月15日でございまして、その2年後までの任期でございました。メンバーは18名いらっしゃいまして、このときには、環境基本計画の改定ではなくて、新しく制定をいたしました地球温暖化防止条例に盛り込むべき事項についてというようなことについて御審議をいただいたということでございました。

若林委員

 どれくらいの頻度で会は開かれていました。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 確認させてください。申しわけございません。

白井委員

 地球温暖化防止審議会と異なるメンバーの方というんですか、団体はどの方なのか。多分団体も、役職が変わって、この方たちは変わっておられると思うんですけれども、温暖化防止審議会と今回の環境審議会、違う方というのはどのあたりになりますか。教えてください。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 まず、区民委員の方でございますけれども、表現は違いますが、地球温暖化防止対策審議会におきまして、地域における地球温暖化防止対策の促進に携わる者という言い方になってございますけれども、違う方は、お名前で申し上げますと、2番目の高橋登志子委員、小野 光委員、それから関口俊夫委員、それから公募のお二人の方につきましては、お名前としては違ってございます。それから事業者の委員でございますが、それぞれの位置付けはございますけれども、違っている方は、3番目の田中委員、4番目の鳥羽委員でございます。あと会社の関係で申し上げますと、東京電力、東京ガス、積水ハウス、三菱自動車は推薦母体としては同じでございます。キリン株式会社は新規でございます。それから学識経験者の委員につきましては、4名とも同じお名前でございます。

白井委員

 区民の6名の枠の町連の大野さんという方は、単体として、最後は公募なのであれなんですけれども、町連婦人部と清掃協力会、それから環境アドバイザー、これ全部同じでいいですか、団体からは。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 地球温暖化防止対策審議会におきましては、町会連合会から大野委員を御推薦いただいたということでございます。町会連合会からは、そのときは1名の御推薦でございます。婦人部といった枠はございませんでした。また、中野区清掃協力会といった枠もございませんでした。それから関口俊夫委員につきましては、中野区地域環境アドバイザーは、現在21名いらっしゃいますが、その中から、私どもが選んだということでございます。

白井委員

 もう一つ、先ほど中P連から追加でもう一名委嘱がという話があったんですけれども、前回は、小Pと中P、両方あったかに思うんですけれども、この点いかがでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 前期の第3期中野区環境審議会におきましては、委員御指摘のとおり、小学校PTA連合会から1名、中学校PTA連合会から1名の御推薦をいただいてございます。

白井委員

 何となく予想もつくんですけれども、今回、中Pの方もおくれている、また小Pが外れている理由というのは、どのような理由なんでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 私ども、委員構成を考えまして推薦をお願いするという手続を踏んでございますけれども、その過程の中で、小学校PTA連合会につきましては、推薦のお願いをいたしましたが、最終的に御推薦をいただけなかったということでございます。そういった状況も踏まえまして、中学校PTA連合会のほうに改めてお願いをいたしまして、先般、御内諾をいただいたというところでございます。

白井委員

 学校再編で、そもそも学校数も減ってきていますし、子どもたちが減ってきているということは、当然親御さんも減ってきているという中で、働いている御父兄の方もたくさんおられます。そういう部分では、平日の時間を割いて審議会に参加するというのは難しいんだと思うんですけれども、そういう部分では、全体の区民枠というのは、今回町連枠を二つにふやしたというところは、その辺の小P、中Pの負担を減らすためにという、こんな配慮があったということでよろしいんですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 環境問題は、非常に地域に根付いた問題でございますので、そういう意味では町会連合会の御推薦をいただいてございます。婦人部という枠を設けましたことにつきましては、私ども、男女共同参画の考え方の中で、こういった審議会の委員構成の中で、女性の委員をふやしたいという思いがございますけれども、現実問題、団体等の推薦をいただく中で、女性という限定は非常に容易ではないというところがございましたので、今回、町連につきましては、婦人部が日ごろの、特にごみの問題、リサイクルの問題といったことにつきまして、非常に現場で活躍をされていらっしゃる、御尽力をいただいているという実態につきましてお伺いしてございましたので、町会連合会にあえて婦人枠という枠をお願いしたというところでございます。PTA連合会につきましては、この審議会とは別でございますが、第1期の地球温暖化防止対策審議会の委員の御推薦につきましては、やはり小学校PTA連合会、中学校PTA連合会の両方に打診をしてございましたが、中学校PTA連合会からは御推薦をいただけなかったということで聞いております。

金子委員

 区民の委員の中で、公募の方が二人いらっしゃいますが、公募枠はもともと二人で、二人が選ばれたということなんでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今回、区民の公募枠は2名ということで、区報・ホームページ等で募集をしたというところで、2名をお願いしてございます。

金子委員

 公募への応募は何人あったんでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 5名の方から応募をいただいてございます。

金子委員

 そうしますと、区民の委員の枠は、当初、合計で8人になるんでしょうか。中P連と小P連にお願いして、中P連はおくれていて、小P連は出してもらえなかったということは、予定していた区民の委員の枠の数は、全部で何人ということになるんでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今回、条例上の審議会委員の定数が20人以内ということになってございまして、私ども、その全体を検討した中で、区民の方の枠は7名、事業者9名、学識経験者4名で当初検討したというところでございます。その7名の方のもう一名につきましては、前回の別の審議会で中学校PTA連合会から辞退をされたという事情もございまして、なかなか難しかろうという判断もございまして、今回は、前回お引き受けいただいた小学校PTA連合会にお願いをしたと。しかしながら、最終的に御辞退がありましたので、改めて何とかということで、中学校PTA連合会に打診をしたところ、今回は御推薦いただけるというお返事をいただいたというような経過でございます。

金子委員

 仕事もされていて、昼の審議会に出てこられる人が少ないということはあるとは思うんですけれども、やはり区民と事業者と同数が望ましいのではないかと考えます。今後については、もっと区民の委員をふやすような努力をお願いしたいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今回の第4期審議会につきましては、区民、事業者、学識経験者のそれぞれの人数の枠は、決めはございませんので、私どもとして検討いたしまして、このような枠にしたということでございます。

大内委員

 あと、学識経験者なんですけれども、学部の学生なんですか、教授なんですか、准教授なんですか、講師なんですか、何ですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 学識経験者委員4名の上の3名の方につきましては、所属に大学学部と入ってございますけれども、いずれも教授の職にある方でございます。

大内委員

 環境審議会という中身、僕も余り詳しくないんですけれども、経済学部だろうが、社会学部だろうが、理工学部だろうが、何でもいいの。要するに環境について、学識経験者だから本を一冊書いたとか、なんかそういうことでしょう、少なくとも学識経験者を選んだ理由は。だから、経済学部と社会学部と理工学部の関連性がよくわからないんだけれども、環境審議会というのは、要するに専門的知識が要らなきゃ学識経験者じゃなくてもいいわけだし、学識経験者は専門的知識があるから学識経験者として参加してもらうんだろうけれども、経済学部と社会学部と理工学部と、関連性がわからないんだけれども、これはどういう基準なの。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 上の3名の委員の方につきまして、多少御専門を申し上げたいと思います。当然環境審議会でございますので、環境基本計画改定を諮問する予定ということでございますので、それにふさわしい方ということで選んだという考え方でございます。一番上の大沼あゆみ委員につきましては、経済学部教授でございますけれども、専門が環境経済学というものでございまして、具体的には持続可能な発展と環境問題とのかかわりについて研究をされているということでございます。いわゆる発展途上国、先進国も含めまして、環境保全と経済関係のかかわり、そういったことについて研究されている方でございます。

 2番目の田中 充委員でございますが、社会学部でございますけれども、いわゆる専攻という意味では、環境政策論という専攻でございまして、具体的には環境基本条例でございますとか環境基本計画といった、今回のものについての研究をされていると。元行政マンでございますけれども、そういった方でございます。

 3番目の伊香賀委員でございますけれども、理工学部教授でございますけれども、建築関係が御専門でございまして、具体的には開放環境科学というふうに言うそうですけれども、建物の関係と環境との調和、そういったものを研究されている方でございます。

佐伯委員

 先ほど、小P連ですか、中P連ですか、御辞退されたというような話があったんですけれども、その辞退の理由とか、区としては、辞退してきたということをどういうふうにとらえているのか、その辺お聞かせください。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 休憩をお願いしてよろしいでしょうか。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時24分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時26分)

 

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 先ほど若林委員からお尋ねいただきました第3期の中野区環境審議会の実施回数でございますが、3回でございました。ちなみに今回の第4期でございますが、現時点では、予定でございますが、26年度中に6回ほど、来年度、27年度中に2回ほどの審議をお願いしたいというふうに、現時点では考えてございます。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時27分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時27分)

 

若林委員

 第3期は3回、2年間で3回ですか。もう一度。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 2年間の任期の中で3回ということでございまして、先ほど申し上げましたとおり、第1期、第2期、第4期は環境基本計画の改定というかなり大きな全体計画の改定ということでの諮問でございますが、第3期につきましては、中野区の地球温暖化防止対策条例に盛り込むべき事項ということについての、一定限定をしたものでございましたので、3回の御審議であったというふうに聞いております。

若林委員

 先ほど小P連のほうから辞退されたという話があって、それで、今、3回というお話を伺えば、どんな内容、この3回でどんなことが話せるのかなというのも疑問だし、2年間で3回だけというと、名前を連ねているだけのもので、果たしてどこまで、やはり辞退されてもしようがないのかなと思うんですが、そこら辺はいかがですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 いずれも大変お忙しい方々に御出席をいただいておりますので、テーマに沿いまして御審議をいただいたというふうに思ってございます。また逆に、委員の御推薦をお願いした際に、どれくらい開かれるんですかというようなお尋ねも、反対にいただいている部分もございますので、委員の方の御負担という面もございますので、私どもとしては必要十分でかつ効率的な会議運営ということで、事務局としては行っていきたいというふうには思ってございます。各委員につきましては、例えば小学校PTA連合会、中学校PTA連合会の方とお話ししたときに、PTA連合会の全てを背負って発言をするんですかというようなお尋ねをいただいたこともございまして、もちろんそういったこともあろうかと思いますが、私ども、やはり環境問題におきまして、特に地球温暖化対策におきまして、中野区の部分で申し上げますと、家庭におけるCO2の排出が半分を占めているという状況もございますので、皆さんそれぞれ御家庭での生活がおありではありますけれども、PTA会長さんなりであれば、当然小・中学生の子どもさんもいらっしゃる御家庭ということで想定しておりますので、そういったファミリー世帯での環境に関する意識、行動、あるいは御意見、そういったものをお伺いしたいと。そういう意味では、全てのPTA連合会のお考えを背負ってということだけではなくて、それぞれの家庭における率直な状況、お考えを述べていただければというふうには思ってございました。

若林委員

 区長の附属機関ということでつくられたものなんですが、今のお話を聞いている限り、この審議会の重要性がうまく回っていないんじゃないかなという気がしました。第4期は、1年間で6回開かれる予定ということで、回数が多ければいいというものではないですけれども、ただ、やはり附属機関である中野区環境審議会という名前のもと、それなりの実のあるものでないと、形だけという言い方は失礼かもしれないですけれども、それにならないように、ぜひ4期のほうは充実した内容のもので会を進めていただければなと思います。また、中間報告もいただければと思っておりますのでよろしくお願いします。これ、要望です。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時31分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時32分)

 

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に2番、2011年度温室効果ガス排出量(推計)算出結果についての報告を求めます。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 それでは、お手元の資料(資料4)をごらんください。

 2011年度温室効果ガス排出量(推計)算出結果について御報告申し上げます。

 この算出結果でございますが、ことしの5月16日に特別区協議会が、オール東京62市区町村共同事業でございます「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」の一部といたしまして、温室効果ガス排出量(推計)算定結果につきまして、公表いたしましたので、御報告するというものでございます。

 なお、23区におけます温室効果ガスの排出量は、二酸化炭素が大半を占めてございますので、ここでは二酸化炭素の排出量に絞って御報告をさせていただきます。このペーパーが、後ろにございますホチキスどめのものの要点になってございますので、まず要点のほうから御説明させていただきます。

 1番、23区全体の二酸化炭素の排出量でございます。2011年度の23区におけます二酸化炭素の排出量は、4,674万トンでございました。これは、1年前、前年度比で4.6%増となってございます。こういったものの基準年でございます1990年度の比較でございますが、このときは4,126万3,000トンでございましたので、それに比べると13.3%増加したという状況でございます。

 2番目は、23区の二酸化炭素排出量が増加してございますが、増加の要因についての分析がされてございます。(1)電力の二酸化炭素排出係数に関する要因でございます。23区全体としてのエネルギー消費量は、節電等がございまして減少傾向にはございますけれども、2011年3月にございました東日本大震災によります福島第一原子力発電所の停止等の影響がございまして、エネルギー消費量を二酸化炭素排出量に換算いたします「二酸化炭素排出係数」が増大したことから、二酸化炭素排出量が、全体としては増加したということでございます。これが全体要因でございます。

 (2)民生家庭部門、いわゆる家庭におけます影響でございます。世帯数でございますけれども、23区の世帯当たりのエネルギー消費原単位、つまり1世帯当たりどれくらい使っているかという平均値でございますが、これは、1990年度比で10%ほど減ってございますけれども、一方、世帯数そのものは1990年度比で34%の増加を、23区全体として見ているという状況でございます。こういったことから、民生家庭部門におけますエネルギー消費量の増加の要因は、世帯数が増加しているという要因が多いというふうに分析されてございます。

 (3)民生業務部門、オフィス・店舗関係でございますけれども、これにおけます延床面積の影響でございます。23区の延床面積当たり、1平米当たりのエネルギーを使う量の平均でございますが、これは10%減となってございますが、一方で、延床面積は1990年度比では43%の増加を見てございます。こうしたことから、民生業務部門におけますエネルギー使用量の増加の要因は、延床面積の増加が大きいというふうに分析がされてございます。

 以上が23区全体のことでございます。

 3番目、私ども中野区の二酸化炭素排出量の結果でございます。2011年度におけます中野区の二酸化炭素排出量は98万トンでございました。前年度の排出量は95万4,000トンでございましたので、2.7%ほど増加した状況にございます。基準年でございます1990年度と比べますと、その当時は83万5,000トンでございますので、17.4%増加したという結果になってございます。

 その下に表で中野区の状況が書いてございます。五つの部門に分かれて、基本的に算定がされてございます。真ん中の割合をごらんいただきますと、2段目、3段目、民生家庭部門で約半分、民生業務部門で約4分の1を占めているということでございまして、こういった割合につきましては、基本的には同じような状況でございます。

 その右に1990年度比の状況が書いてございます。産業部門、運輸部門につきましては減ってございますけれども、民生家庭、民生業務につきましてはふえているという状況がございます。廃棄物部門がふえてございますが、これは、プラスチックに関しまして、平成20年度ごろからサーマルリサイクルということで燃やすようになったということが、23区全体として影響しているというものでございます。

 以上が、全体の要約でございます。

 ホチキスどめの資料をごらんいただいてもよろしいでしょうか。1枚目は表紙でございまして、特別区長会ほかが発表した際の表紙でございます。

 2ページ目をごらんください。算定方法の概要を書いたものでございますので、後ほどお読み取りいただければと存じます。

 3ページ目をごらんいただいてもよろしいでしょうか。③と書いてあるページでございます。横向きにごらんいただきたいと存じますが、都内の市区町村別のCO2排出量の棒グラフでございます。左から区部、多摩等になってございます。23区でごらんいただきますと、一番左から3番目の港区が一番多い状況でございます。左から14番目に中野区がございます。23区では2番目に少ない数字になってございます。中野区の横四つ目、荒川区が一番少ないというような状況になってございます。中野区が少ないほうから2番目というのは、昨年度も同じでございます。

 1ページおめくりいただけますでしょうか。④と書いてあるページでございます。これは、東京全体のCO2排出量の推移ということでございまして、右のほうが2011年度でございまして、2010年度より少しふえている状況がお見取りいただけるかと思います。

 次のページをごらんいただけますでしょうか。抜粋でございますが、1ページとふってあるものでございます。ここは、23区全体の温室効果ガス排出量の推移が書いてございます。一番下の棒グラフをごらんいただきますと、右のほうで2010年度、2011年度、少しふえている状況がお読み取りいただけるかと思います。

 次のページをごらんいただけますでしょうか。15ページとふってございますが、中野区分の量の推移でございます。一番下の棒グラフをごらんいただきますと、右のほう、2010、2011と少しふえている状況がお読み取りいただけるかと思います。内容の分析でございます。真ん中に二酸化炭素だけの推移の表がございます。一番右のほうの2010年度、2011年度をごらんいただけますでしょうか。この数字を見ますと、上から2番目の数字、産業部門の建設業という数字がございますが、2010年度は6万2,000トンでございましたが、2011年度は2万6,000トンと大きく減ってございます。その三つ下にいきますと、民生部門、家庭の451、489、業務の245、268という数字がございますが、これが、先ほど申し上げましたようなCO2の排出係数の増によりまして伸びたという状況がございます。以上の状況から、一番下に合計欄がございますが、2010から2011にかけまして、95万4,000トンから98万トンにふえたというところが見てとれるという状況でございます。

 25ページ以下につきましては、排出量の増減に関する考察が書いてございます。先ほど要点を御説明いたしましたが、ごらんいただきたいのは26ページとふってあるところでございます。電力に限りましての二酸化炭素排出係数の要因ということで書いてあるものでございます。折れ線グラフがございます。電力をつくるのに、ここでいいますと1キロワットの電力を1時間分つくったら幾らのCO2が出るのかというグラフでございますけれども、一番右のほうをごらんいただきますと、2010年度は0.378という数字で少し下がってきておりましたが、2011年度にかけて0.460と大幅に伸びたということでございます。約22%伸びたということでございます。同じ電力をつくっても、CO2が22%多く出るようになったということでございまして、こんな部分が、23区全体、あるいは中野区におけますCO2排出量の増加の大きな要因というふうに分析されてございます。

 他の部分につきましては、先ほど要点を御説明申し上げましたので、お読み取りいただければと存じます。

 内容につきましての報告は以上でございます。こういった推計が毎年度されてございますので、私ども、こういったことも踏まえまして、今後の環境基本計画の改定等に生かしてまいりたいというふうに考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

若林委員

 CO2排出量、23区で少ないほうから2番目というのは、実はちょっと驚いているんですが、これはどういうことだと思われますか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 さまざまな要因があろうかと思います。一番左のほうの千代田区、中央区、港区、新宿区、いわゆる都心をよくごらんいただきますと、ちょっと色が見にくうございますが、棒グラフの上から三つ目の色の部分、民生業務部門でございます。いわゆるオフィス・店舗が全体として非常に大きな長さを占めてございます。中野区におきましては、こういった部分が、量的にも少ないですし、全体として25%を占めているような状況でございますので、そういったオフィスの床面積の量が大きく影響しているかと思ってございます。

 また、上から4番目が民生家庭部門でございます。中野区ではこの部分が非常に大きいわけでございますけれども、そういった点につきましては、基本的に世帯数が大きく影響してございますので、中野区は、人口でいえば三十一、二万ということで中程度でございますので、それについてはそういった部分ということで考えてございます。あるいは一番下に産業部門がございますけれども、中野区における、いわゆる産業的な部分、このグラフで見ましてもかなり小さいほうだということがございまして、総体としてはそういった要因があろうかと思います。もちろんさまざまなCO2排出削減の努力があってこういう結果になっているというふうには思ってございます。

若林委員

 清掃工場のあるなしを教えていただけます、23区。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 清掃工場は、23区の清掃一部事務組合の所有物でございまして、中野区には立地はしてございません。清掃工場が立地しているしていないという形での廃棄物部門のCO2の振り分けはされてございません。偶然そこにあるないということではなくて、一般廃棄物の収集をされている量が、各区からどれくらい清掃工場に入っているのかということで案分をされてございまして、たまたまあるなしによるCO2の配分はないということでございます。

若林委員

 ということは、清掃工場がある区ない区が、差があるから、その分はちゃんと案分されてデータとして載っているという理解でいいですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 オール東京の市町村別の排出量の推計そのものは、かなり理論的なものでございます。例えば電力で申し上げますと、実際にCO2が出るのは火力発電所等がある場所でございますけれども、そういう考え方ではなくて、電力を使っているところがCO2排出原因であるという考え方に基づきまして、電力消費量等を割り振っているということでございます。したがいまして、清掃につきましても、実際にCO2が出るのは燃やしている清掃工場でございますが、原因となっている廃棄物を出している量が、各区どれくらいかということの基準で割り振ると。鉄道の関係も、実際に区内を走っている鉄道が出しているかどうかではなくて、駅の乗降客数が多い少ないで割り振っているというような考え方になってございます。

大内委員

 3ページのところで、一般廃棄部門、運輸部門、民生業務部門、民生家庭部門、産業部門、それぞれどんなものを指しているのか。部門と書いてあるんだけれども、何を言っているのか、中身についてちょっと教えてください。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 ③のページに、各市区町村別のCO2がございまして、その棒グラフの中に色分けがされているというところでございます。色分けの中身は、右上のほうに廃棄物、運輸、民生業務、家庭、産業部門とございますが、中身につきましては、その1ページ前、②のページをごらんいただいてもよろしいでしょうか。上の表1が算定対象部門ということで、全国的な共通なものと聞いておりますけれども、産業で言えば農業水産業がどれくらいか。鉱物の鉱業がどれくらいか。建設でどれくらいか。製造業はどれくらいか。民生部門は、家庭と、いわゆるオフィス・店舗がどれくらいか。運輸は自動車の出すもの、鉄道の出すもの、船舶、航空となってございまして、その他部門としまして、一般廃棄物、産業廃棄物等があるということでございます。オール東京の分析の中では、基本的にマルがつけてある部門につきまして算定をしたということでございます。下の表2が算定方法概要でございますが、それぞれ今回算定した部門については、どんな考え方で割り振りをしたのかという考え方が書いてあるというような状況でございます。

大内委員

 これは、東京都が全部試算しているということでいいのかな。各区がそれぞれデータを出しているんじゃなくて、東京都が一括してデータを集めて処理していると、そういうこと。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今の資料の①のページをごらんいただければと思います。報道に向けましてのプレスの紙でございます。右上のほうに発信者がございまして、特別区長会、東京都の市長会、東京都の町村会と公財の特別区協議会、同じく東京市町村自治調査会、この5者におきまして、共同事業として行っているということでございまして、都がやっているということではなくて、区市町村の共同事業というような位置付けになってございます。

大内委員

 だから、このデータは、まさか区長会で集めるわけじゃないんでしょう。データはどこが集めて、この五つが中心になってやっているのはわかる。具体的にそういった資料というか、データはどこが集めて、どこが分析しているの。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今、ごらんいただきましたペーパーの一番下に問い合わせ先がございます。2カ所書いてございますが、中野区、23区の部分でいきますと、上のほうの公益財団法人特別区協議会の事業部事業推進課というところが所管でございます。もちろん一定の分析に当たりましては、環境事業者の委託も使っているようには聞いておりますけれども、実際上の事務局という意味におきましては、この特別区協議会の部署と、市町村につきましては市町村自治調査会の部署ということで聞いております。

大内委員

 じゃあ別に中野区のあなたが、渋谷と中野、人口はかなり違うんだけれども、民生家庭部門の排出量は中野と渋谷、大して変わらないじゃないですか。何で変わらないのかと聞いてもわからないということ。要は、そういう分析はこの市町村自治調査会かなんかがやっているから、あなたは一応このデータの報告はできるけれども、何でこうなるんですかというところまでの分析は聞いてもわからない。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 原因分析そのものが、この発表の中では23区全体についての分析のみがされてございまして、各区の分析はございません。各区につきましては、さまざまな基礎データ等をもとに、私どものほうで一定の、場合によっては推計をするというような形でお答えができる部分についてはお答えできますが、渋谷区との対照ということになりますと、また渋谷区の事情等もよく比較してみませんと、簡単に私のほうでどうですというふうにお答えするのは難しいかなというふうには思ってございます。

大内委員

 というのは、例えばこのデータ、見るだけで終わっちゃうんですよね。他区に比べて、中野はこういう理由でこうだというのはわからないということ。単なるデータで処理しただけであって、じゃあなぜこうなったかと。こういう原因だからこういう改善をしなきゃいけないと、そこまではわからないということ。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 基本的には、割り振りの考え方が、例えば電気がどれくらい使われているのかとか、ガスがどれくらい使われているのかとか、車がどれくらい区内の幹線道路を走ったかという台数調査等から行われている客観的なものでございますので、そういうデータというふうには思ってございます。ただ、例えばなぜ電気が多いのかというようなことについては、もちろん同じ世帯数があったとして、どちらが多い少ないがありましたら、何でなのかといったことは、もちろん考えていく必要もあるかと思いますし、私ども今後環境基本計画改定の中で、区民事業者の方にアンケート調査も行いたいと思ってございますが、そういった中で、どういったお考えがあってこういうふうになっていくのかということにつきましては、当然考えていく必要があるようには思ってございます。

大内委員

 例えば中野区というのは、運輸部門が、他区と比べて、荒川区と同じくらいで非常に少ないんですよ。中野区ってそんなに少ないの。他区に比べて、渋谷や新宿に比べれば確かにあるんだけれども、それでも中野って、荒川区と同じくらいで、ほかのところと比べてそんなに乗降客は少ないのというのも、こういうのはあなたに聞いてもわかりませんという話なのかと。これだけ見るとそう出ているんだけれども、実際、西武線も地下鉄、中央線中野駅があって、そんなに他区に比べて少ないのかなと。乗降客とか、さっき計算すると言いましたよね。乗降人員別燃料消費原単位と書いてあるでしょう。そうすると、中野ってそんなに少なかったというふうに思えるの。このデータは本当に大丈夫ですかというふうになるんですよ。少ないの、中野って。これ見ると、すごい少ないよね。文京区のほうがちょっと少ないけれども、下から3番目くらいだよね、乗降客。そんなに少なかったと思う。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 先ほど申し上げました担当部署がいろいろな機関からデータを集めてということでございますので、駅の乗降客数につきましては、鉄道会社から提供されるところでございますので、恐らく間違いはないであろうと思ってございます。また、自動車の関係は、走行量というふうに聞いておりまして、これにつきましては、幹線道路で、ある時間を決めて、どれくらいどんな車が走っていたかというようなことを何年かに一遍調査しまして、そういったところです。車は、鉄道と違いまして、簡単に把握はしづらいんだとは思いますけれども、一応区内の幹線道路を走っている車の数、量を一定測定してというふうに聞いておりますので、それ自体は信頼できるデータなのだろうと思ってございます。それに基づいて全体に割り振りをしたということでございます。

大内委員

 これを見たときに、中野は、環七も環六も青梅街道も、でかいところ走っているし、区の大きさによっても違うけれども、練馬とかに比べれば、僕は多いのかなと。そんなに関越に乗る車が多いのかという話になっちゃう。だから、機会があったら、今ここでやりとりしても無理だろうから、機会があったら、これを受けたときに、中野の交通量はそんなに少ないんですかと聞いておいてください。お願いします。

金子委員

 建設業による排出量の算定なんですけれども、23区全体で、建設業で排出された二酸化炭素量を、その年度内に区内で着工された建設工事の総床面積で案分をしているものだというのが、1年前の同じ報告の説明でありました。それで、2010年には、四季の都市の二つのオフィスビルが着工されていたことが、この算定が大きくなっている要因になっているだろうと考えられるという説明でしたけれども、建設業の排出量を見ますと、2010年に中野区では、前年、2009年度に比べて1万8,000トンから6万2,000トンに伸びて、今度また2011年には2万6,000トンに減っています。2011年が減っている要因はどのように分析されるんでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 昨年度お尋ねいただきましてお答えしたとおりでございますけれども、2010年度につきましては、建設業が6万2,000トンと大幅にふえている。これにつきましては、あくまでも建設着工床面積がベースになってございます。それはあくまでもデータでございますので、データとしての把握をしてございます。ただ、現実問題として推測をしてみれば、その年に四季の森におきまして、大きなビルの着工があったということは事実でございますので、それがデータに大きく影響しているのではないかと推測をしているというところでございます。そういったことでございますので、2011年度につきましては、そういった大きな、数字が3倍になるような意味での着工のものはなかったんだろうなということで、やはり推測をしているということでございます。

金子委員

 四季の森では二つのオフィスビルに続いて、三つの大学のキャンパスの工事が行われています。ちょっと調べてみたんですけれども、明治大学のキャンパスの工事は、着工が2011年6月1日、帝京平成大学中野キャンパスの着工は、2010年9月1日となっています。そうすると、帝京平成大学の床面積については、2010年のほうに算定されていると考えられると思いますが、2011年には明治大学の床面積が算定に加えられているだろうというふうに思われます。2010年から2011年にかけての減少は、そこがかなり大きな要因となっているのではないかと思われますが、いかがでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 私、その後の着工のデータを持ってございませんが、委員のおっしゃるデータということであれば、帝京平成大学は2010年に入っていて、明治大学は2011年に入っているのではないかという推測は成り立つかと思いますので、それがこの結果にも一定の影響を与えているだろうということの推測はできるかと思います。

白井委員

 オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」と書いてあるんですけれども、平成19年度から取り組みというんですけれども、具体的にどんな取り組みをなされているのかちょっと教えてもらいたいと思うんですけれども。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今、お尋ねのオール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」でございますが、平成19年度から、先ほど申し上げた五つの団体によって行われているものでございます。内容でございますけれども、例えば25年度の実績で申し上げますと、このプロジェクトが地球温暖化防止をするものでございますので、グリーンカーテン用の種の配布、あるいは温室効果ガスの算定の手法をきちんと決めたということと、それに基づいて算定をし、公表すると。それから市町村の事業に対しましての助成金の交付も行ってございます。また、国内最大級の環境展示会が11月、12月ごろにエコプロダクツという形でございますが、その展示会におきまして、市区町村の事業の内容等の展示、出店もしてございます。また、体験型一般公開講座という形での都民を対象にした講座ということで森林セラピーなどの行事も行ったと。また、専門のホームページを持ってございまして、そういった運営をやっているというようなことでございます。

白井委員

 先ほど、それぞれの市区町村への補助金という話があったんですけれども、これは、もともと62市区町村が共同で出し合って、基金か何かのような形にして、自分たちの取り組みといいますか、その中の基準に合うものには助成すると、何かこんな仕組みですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 詳細な資料を持ってございませんけれども、当然特別区協議会等には各区から分担金等はあるわけでございますが、いわゆる宝くじの助成金といったものが交付をされていて、それも大きな財源になっているということで聞いてございます。

白井委員

 よく宝くじの事業で、環境で使えると言っているんですけれども、この団体を通してという形でいいんですか。いつも出てくる宝くじ関係の補助金の話ですけれども。私のイメージだと、東京都のほうへ直接つながっているやつかなと思ったんですけれども、この共同事業が窓口なんですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 宝くじのお金の配分の全ての資料というのは、ちょっと手元にございませんので、ただ、一般的には、宝くじについては、私どもが宝くじから受け取っているのはこの共同事業を通じてという形でございますけれども、ほかがどうかについては、今、すみません、資料を持ってございませんので。

白井委員

 私も初めて聞いて、今のイメージだけなんですけれども、例えば学校関係もあるでしょう、当該委員会ではないんですけれども。例えば先々週かな、四季の森であった花と緑の祭典とか、今、実行委員会形式でしたか、区からも助成が出ていたかな、今はなかったでしたか、年々減らされているような状態の中で、例えば種の配布なんていうのも当たるかなと思ったりだとか、特に環境関係の事業は、支えが弱くなってきているので、活用できるものがあれば洗い出していただいたほうが、そうすると区としても、今後の事業展開に、いわゆる一財投入だけじゃなくて、補助金の活用も大いに狙えるのかなというようなイメージがあったものなので、単純に憶測だけなんですけれども、ちょっと資料収集といいますか、ぜひ今後のためにも研究をしていただきたいと思いますけれども、また、目新しいといいますか、これは活用できそうだというものがありましたら、ぜひ御報告をお願いしたいと思います。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 昨年度の実績で申し上げますと、今、御紹介したようなゴーヤの種の配布、グリーンカーテン用がございますけれども、これは直接都民の方に配っているわけではございませんで、各区市町村が受け取りまして、私どもで言えば花と緑の祭典のようなところでお配りをしている状況でございます。また、先ほど申し上げました市区町村の地球温暖化防止に対する助成金につきましては、中野区でも受け取ってございまして、昨年度で申し上げますと、中野エコフェアの経費として使ってございます。

後藤委員

 二酸化炭素排出量の4万6,740千トンとあるんですけれども、これの目標値というのはあるんですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 23区全体の4,674万トンの目標値ということでございますか。CO2を排出するような目標につきましては、国のほうで一定の目標を定め、東京都もございますが、23区としての目標ということは、ちょっと、私は聞いたことはございませんで、自治体ごとにそれぞれの自主的な目標を掲げているというふうに理解しております。

後藤委員

 それぞれの数字の意味するものが一体どういう位置付けなのかが、ちょっと判然としないんですけれども、目標値もそうなんですが、エネルギー消費原単位、これ10%減、民生家庭部門も民生業務部門もそうなっていますが、エネルギー消費原単位というのは一体何ですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 先ほどのホチキスの資料でちょっとごらんいただきますと、例えば後ろから2ページ目をごらんいただきますと、27ページと書いてあるところでございます。これが民生家庭部門におけるところでございますけれども、上から2行目、世帯当たりのエネルギー消費原単位はというふうに書いてございますが、これは、全体として使われたエネルギー量を世帯数で割りまして、1世帯当たり平均どれくらい使っているのかという、そういうものをあらわしたものでございまして、それが減っているというような状況でございます。その状況は、その下に折れ線グラフがございますけれども、一番下の90と書いてあるところ、四角でつくってある折れ線グラフがエネルギー消費原単位でございまして、各家庭1世帯当たりどれくらい使っているかということについては、横ばいから減少しているような状況にあるということをあらわしてございます。

後藤委員

 原単位が10%減っている理由としてはどういうことが考えられますか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 2011年度につきましては、特に東日本大震災と原子力発電所の事故の翌年度、震災は3月11日でございますので、4月以降のものでございまして、電力の危機などを背景に、家庭やオフィスにおりまして、大きな節電がされたというようなことが大きく原因していると思ってございます。

後藤委員

 それから、民生家庭部門についてなんですが、世帯数が増加しているがためにふえているということなんですけれども、今後というか、今もそうかもしれませんが、少子高齢化に当たって、この世帯数というのは今後も伸びていくような見通しなんでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 中野区におきましては世帯数がふえているということでございます。世帯数がふえる要因にはさまざま、転入がふえるというのもありましょうし、世帯が分かれていく、少人数世帯になっていけば当然ふえていくことはあろうかと思いますが、ちょっと今、私のほうで今後の伸びの予測につきましては、データは持ってございません。

後藤委員

 最終的にここにいろいろと分析がされているんですけれども、どこを解決して、どういう目標値に近づけていくかということが重要かと思うんですけれども、中野区の中では、こうした問題の解決策としてどうしたことを行っていくんでしょうか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 まず、委員お尋ねの点でございますけれども、こういった日本全国、あるいは東京ではというようなCO2量の算定もそれぞれにございまして、それをさらに市区町村別にやっていくということの意味は、それぞれの自治体が自分のところがどういうふうなCO2の排出の傾向になっていて、どういう量を出しているということをきちんと見える化をして、それについてのそれぞれの対策をどのようにとっていくかというところを絞り込んでいけるという意味合いが大きいというふうに思ってございます。そういう意味では、中野区におきましては、先ほど申し上げましたとおり、部門別では民生家庭部門が基本的に半分、民生業務、オフィス・店舗が約4分の1を占めるということが、これはわかってございますので、中野区が行政として取り組むべき重点がこの二つというふうに考えてございます。そういったことから、中野区の視点としましては、四つの対策というものを地球温暖化防止条例で定めてございます。一つは建物の断熱、一つは環境にやさしい設備、または環境にやさしい商品の購入、自動車の使用の抑制といったことを掲げてございまして、これらは、基本的には家庭とオフィスに共通するものというふうに思ってございますので、そういったところが重点というところでございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、清掃事務所車庫の移転整備に関する基本方針説明会の実施結果についての報告を求めます。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 それでは、清掃事務所車庫の移転整備に関する基本方針説明会の実施結果について御報告を申し上げます。(資料5)

 まず1の開催日時ですが、本年4月21日に第1回を開催しまして、以後ごらんの日程で4回にわたり開催しております。なお、第4回につきまして、コーシャハイム中野弥生町自治会と弥生六南台町会など、近隣の方々を対象に実施しております。

 次に、2の会場ですが、第1回から第3回までは南中野区民活動センター、第4回はコーシャハイム集会所にて開催させていただきました。

 次に、3の参加人数ですが、第1回の7人に始まりまして、第2回以降、回を重ねるごと増加しまして、最終的には全体で78人の方に御参加いただきました。

 次に、4の区側出席者ですが、環境部からは私と清掃事務所長、都市基盤部からは都市基盤整備推進担当が出席しまして、清掃車庫の移転と公園の整備に関しまして、合同での説明会により実施をいたしました。

 では、裏面をお開きください。5の説明会で寄せられました主な意見と回答について御紹介いたします。

 まず(1)清掃事務所車庫についてでございますが、まず1点目としまして、清掃車両やごみの積みかえ作業に伴うにおい漏れ対策について、複数の方から同様の御意見がございました。お答えとしては、ごみの積みかえ場からにおいやごみが外部に飛散しないよう屋内に設けること、それから清掃車は毎日洗車していることなど、衛生面の配慮を十分に行っていく旨説明いたしました。

 次に、清掃車の出入り口について、通学路としての安全確保の御要望がございました。お答えとしては、現在も安全第一に、朝の出庫時、職員が誘導を行っておりますが、今後も継続する旨説明しております。

 次に、清掃車両の出入りの方法について御質問がございました。お答えとしては、車両が一斉に出る出庫時は左折を徹底する。車両が1台ずつ戻る入庫時には、方南通りからの右折入庫も現時点では想定しておりますが、今後、施設整備計画が具体化する過程で周辺道路への影響等を検証し、定めていく旨回答しております。

 次に、清掃事務所車庫の移転先が当該用地に決定した経緯と理由についての御質問がございました。お答えとしては、現在の清掃車庫は、清掃事業が区へ移管された際に暫定的に整備したもので、現用地は中野駅周辺のまちづくりに活用いたします。移転先の用地は幹線道路に面し、車両の出入りも円滑にでき、また早期に用地の取得が見込めるため、利活用方針を策定し、車庫と公園を一体的に整備することとした旨回答いたしました。

 ほかに建物の階数やごみの積みかえ場等の面積についても御質問がございました。お答えとしては、階数や面積等は基本計画を策定する段階で案を策定し、お示しする旨回答しております。

 次に3ページをお開きください。(2)公園整備につきましての質問がございました。これについては、公園の防災機能や災害時のマンホールトイレの整備に関する御質問につきまして、都市基盤部の担当より、災害時に一時避難する場所として整備し、災害用トイレの整備や備蓄についても検討する旨お答えしております。

 次に(3)工事につきましては、解体、工事スケジュール等について御質問がございました。これについては、宿舎の解体工事を平成27年度から28年度にかけ一括して行い、工事終了後、車庫の整備工事に着手、29年度の竣工を見込んでいるということでございます。また、公園は、29年度に整備工事を開始し、平成30年度の竣工を見込んでいる旨お答えしております。

 次に(4)道路拡幅につきましては、敷地西側の道路拡幅についてどの程度拡幅するのか、また現在の一方通行を相互通行に改める考えもあるのかと複数の方から同様の質問がございました。これにつきましては、都市基盤部の担当より、敷地西側道路の拡幅に当たり、歩行者の安全性とともに災害時に緊急車両が通行できる幅員は確保したいというお答えをしております。なお、相互通行にするかどうか等につきましては、地域の皆様の御意見を伺いながら、今後検討していく旨回答しております。また、道路拡幅による交通量がふえることを懸念する御意見につきましては、都市基盤部の担当より、周囲の環境への影響を検証し、また地域の皆様の御意見を伺いながら検討していく旨お答えしております。

 裏面をお開きください。(5)その他でございます。清掃事務所車庫及び公園の整備について、住民の意見をくみ取り、事前に住民へ情報の周知徹底を行ってほしいという御要望をいただきました。これにつきましては、今後もスケジュールの進捗にあわせ、丁寧な住民説明を行うとともに、御意見を伺う機会を設けていく旨お答えしております。

 本件に関する報告は以上でございます。何とぞよろしくお願いします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

大内委員

 とりあえず今回第1回目なんだけれども、27年度、来年度から解体工事が始まるということなんですけれども、今後、この地域の説明会、今、基本方針だけれども、だんだんこれが、中身が変わってくるのかもしれないんだけれども、どのような予定になっていますか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 委員御質問ありましたとおり、今後のスケジュール、近いところで申し上げますと、今年度基本計画というものを策定することになっておりますので、まずはこの基本計画ができ上がった時点で区議会の皆様、それから地元住民の皆様に十分な御説明を申し上げたいというふうに考えております。以後、今後の話としましては、基本設計、あるいは実施設計等ございますので、そういった建物の具体的な設計プラン、そういった段階でもスケジュールの進捗に応じ説明してまいりたいと考えております。

大内委員

 具体的にそれはいつごろを考えているんですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 基本計画につきましては、今年度の後半に、清掃事務所車庫につきましては計画の内容をこちらのほうでプランとしてお示しできるという考えでおります。それが具体的に何月というところは、これから基本計画について事業者と調整する中で具体的に定まっていくというところで改めて御案内申し上げたいと存じます。

大内委員

 要は、今回の基本方針説明があって、次は基本計画の説明を今年度末くらいに行いたいということでいいんですね。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 今年度の末というところまで、それほど遅い時期ではございませんで、今年度の年内には可能かというふうに考えております。

大内委員

 年度内と年内は違うんだよね。どっち。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 12月までの年内です。

大内委員

 さっき年度って言ったからね。平成26年の11月から12月にかけて基本計画説明を行うということと、あともう一点は、平成27年から28年にかけて一括してというのは、解体工事は年度をまたがってやるんですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 解体工事については、年度をまたぐ形でのスケジュールを想定しております。

大内委員

 それは、なぜ年度をまたぐんですか。そんなに時間がかかるんですか。要するに発注時期がおくれちゃうからなの。もろもろのことが予想されるから、途中で工事がとまったりする可能性があるから2年間と最初から言っているの。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 これにつきましては、29年度のできるだけ早い時期に移転を完了させたいという考えはございます。27年度に基本設計、実施設計を行いまして、解体工事につきましては、27年度から28年度ということでございます。年度をまたぐという形になる問題でございますが、1年丸々かかるということではなくて、解体工事そのものが、準備期間も含めまして、どうしてもスケジュール上年度をまたいでしまうというところでございます。

大内委員

 ということは、遺跡が出る、要するに隣のところ、あれは供給公社の土地でしたか、あそこのときに出ていたでしょう、いろいろなものが。だから、多分こちら側も、普通に考えれば出てくるんだけれども、そういうことで、途中、何カ月間かとまるだろうということを予想して解体時期がまたがると、そういうことではなくて、基本的に出ないという前提のもとで、これだけまたぐということなの。要は、その計画によって、途中出たらもっと長くなるということなの。そういうことを考えて、2年と言っているんじゃないのね、どういうことなの。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 こちらにつきましては、委員御指摘のような突発的な事情によりまして、工事スケジュール、こういったものにおくれが生じる可能性はあるかと存じますが、基本的に、今申し上げておりますのは順調にいった場合ということでございます。不確定要素も多少見込みながら、工事期間の設定は考えております。

大内委員

 突発的じゃなくて、間違いなく出るだろうと私たちは前からこれだけ言っていて、やはり出ましたという言い方になっちゃうと、工事おくれましたとか、あそこの隣のところのつくったときの資料、見せてもらった。そういった遺跡が出てきたのは間違いないわけでしょう。知っているでしょう、それ。それでどのくらい工事がとまったかは、全部知っているわけですね。出てきた場合どのくらい、隣の工事をやったときは、遺跡が出てきたので、例えば3カ月から半年とまったと。今回も、当然そういうことが十分考えられるから、27、28で2年間予定をしていると、そういうことではなくて、基本的にはそういったものが出ないだろうと。出るときは突発的な事情なので、出てきたらさらにおくれると、そういうこと。どういうふうに思っているの。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 委員御質問のように、もし遺跡の発掘、それに関する文化財の保護法に基づく保存等の措置が出てくれば、この日程についてはおくれを来すという可能性はございます。ということで、これは、先ほどの御答弁の繰り返しですが、基本的には順調にいった場合ということで、清掃車庫部分については、遺跡については恐らくない場所だろうと。公園部分のほうが出る可能性があるようなことも聞いております。あくまで予測でございまして、確定的なお答えではございませんが。

大内委員

 コーシャハイムだというの、あれは。あそこで遺跡が出てどのくらいおくれたとか、知っている。要するにどのくらい工事がとまりましたよと。そういうことは知っているんですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 具体的なおくれの期間は承知しておりません。

大内委員

 なぜ把握していないの、前から出るんじゃないのと言っているのに。何で調べていないの。そういうのを調べれば、仮におくれたとしてもこの程度で済むという予定が組めるじゃないの。だって、前から出る出ると、私たちは出たよと、すぐ隣の敷地で。そうしたら、そこの工事、遺跡の発掘の調査等でおくれたというのがわかるわけじゃないの。それを考えて、このくらい余分にとっているということを何で調べないの。おかしくない。本当に何も知らないの。調べていないの。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 そちらにつきましては、私の記憶でございますが、技術部門のほうで、一般的には、出た場合に半年程度おくれるということは、コーシャハイムの例ではございませんが、一般的な話としては聞いております。

大内委員

 それとあともう一つ、今言ったように、多分清掃車庫部分、下の部分に関しては、まあかなり地下鉄も、あそこ下通っているところもあったりして、出る可能性は少ないと。むしろ高いほうに出ると。そうした場合に、今後計画をつくっていく場合、上のほうの解体というか、着工は、公園部分だから、後だからいいのか。1年時差があるから、下のところさえとりあえず出なければ順調に解体工事が終わった後、着工には進んでいくと、下の部分。出そうな上の部分に関しては、1年間、公園の着工は後でしょう。ですから、余裕を持てば対応できると、そういうふうに答えれば何となく、公園部分は私の所管じゃないと言われればそうなのかもしれないんだけれども、そういうことでいいんですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 委員御指摘いただきましたとおり、車庫部分については出る可能性が低いと聞いております。整備工事についても、車庫部分と公園部分、分けて行いますので、車庫部分についての影響、これは埋蔵文化財については、影響が出るような可能性は低いと。公園部分については、今後のスケジュールの中で、そういった影響が出るかどうか、実際に今後の埋蔵文化財の発掘によるというところでございます。

大内委員

 最後、参加人数が、コーシャハイムの方は50人なんですけれども、そのほか南中野活動センターに参加していただいた方は、全部で28人なんですけれども、これの人数というのはどのように解釈している。要は十分なのか、まだまだ周知が足りない、要するに基本計画の説明、ことし末にはもうちょっとお声がけをしっかりしなきゃいけないと思っているのか、その辺というのは別に、ある程度周知したので、これでいいですよというふうに、丁寧に言わないと問題なんだけれども、その辺はどうですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 1回目から3回目は区民活動センターということで、標準的な会場設定ということで、こちらのほうで区民活動センターを考えたところでございます。第4回目につきましては、コーシャハイムさん、それから弥生六南台町会さんということで、まさに地元直近の町会自治会の皆様がコーシャハイムの集会所ということで、会場も皆様のお住まいの近くに設定したというところもございまして、町会長様のお声がけ等もございまして、大勢の皆様が集まりました。こうした地元での関心が非常に高いというところ、より近い町会自治会の皆様のほうの関心が高いというところございます。基本的には、今後の考えとしましては、こういった地元での開催ということ、区民活動センターの開催も交えながら、今回は、まさに地元での開催が4回目だけということでございましたが、地元での開催をもう少しふやしていくような形で、50人の参加が得られるような4回目のような開催、こういった形が毎回お集まりいただけるくらいの関心が高まっていて、皆様の御理解、御了解が十分進んだ中で今後のスケジュールを進捗していきたいというふうに考えております。

大内委員

 どの段階かはわかりませんけれども、それぞれの町会等に直接説明しにいく、あるいは近隣の小・中学校のPTAの方に直接説明しにいく、そういったことは、今のところは考えていないんですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 今回も、今、委員御指摘の近隣の町会自治会の皆様には区民活動センターに赴きまして、地区町連の会議のほうで御説明を申し上げました。それから近隣の学校さんですとか、店舗をはじめ、関係施設の皆様、そちらのほうも個別に御訪問しまして、今回の基本方針についての御説明を行っております。今後もこうした個別の対応ということも、説明会と同時に並行して、きちんと丁寧に実施する形をとっていきたいというふうに考えております。

大内委員

 学校に行ったの。学校域入っているじゃない。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 こちらのほうで学校に伺いましたのは、多田小学校と特別支援学校、こちらのほうにはお伺いいたしました。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時33分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時35分)

 

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、廃食用油回収のモデル事業の実施についての報告を求めます。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 それでは、廃食用油回収のモデル事業の実施について御報告申し上げます。(資料6)

 本事業は、平成24年第1回定例会におきまして採択されました陳情の趣旨に沿いまして、家庭から出る廃食用油を資源として再利用するとともに、ごみの減量を図るため、拠点でのモデル回収事業を実施するものでございます。では、事業の内容を具体的に御説明申し上げます。

 まず1の回収対象ですが、家庭から排出されます食用油、具体的にはてんぷら油、サラダ油、菜種油、コーン油などの植物油でございます。なお、当然の話でございますが、賞味期限切れのものでも構いません。

 次の2の回収拠点及び受付時間ですが、回収(受け取り)場所は清掃事務所車庫内のごみゼロ推進分野窓口で職員が受け取ることにいたします。受付時間は、年末年始、祝日を除く平日の8時半から17時までといたします。

 3の回収方法でございますが、御家庭で使用済みの食用油をペットボトル等に入れていただきまして、ごみゼロ推進分野の窓口に持ち込んでいただきます。回収した廃食用油は、職員がドラム缶に移しかえ保管いたします。回収した油が一定程度たまった段階で処理事業者に連絡しまして、引き渡しを行います。

 次に、4の処理事業者でございますが、現在、中野区立の小・中学校の学校給食の廃食用油の回収を行っております事業者と今後覚書を締結しまして、回収及び処理を依頼したいと存じます。なお、回収及び処理に係る費用は無料でございます。また、回収した廃食用油は、処理事業者が飼料や石けん、インク等にリサイクルすることになります。

 最後に5のスケジュールでございます。来月には処理事業者と覚書を締結いたします。その後、事業のPRを開始しまして、7月1日より事業を開始したいと存じます。なお、区報につきましては、若干おくれますが、7月5日号に掲載を予定しております。

 本件に関する報告は以上でございます。何とぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

若林委員

 モデル事業ということで、どれくらいの期間と考えていらっしゃいますか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 現時点で、具体的な期間を何年というふうに定めるものではございませんが、清掃事務所車庫、先ほど御説明しました移転ということが平成29年度に控えておりますので、そこまではごみゼロ推進分野の窓口でモデル事業として実施するかどうか、あるいはモデル事業としての検証がもっと早い段階で判断がつけば、もっと早い時期に判断する可能性もあるかと存じますが、基本的な目途としましては、平成29年度、車庫移転までは実施するかどうかというところで考えております。

若林委員

 終わりというか、検証の期間というのをある程度決めておかないと、だらだらする可能性もあるし、逆にすぱんと切られたら、せっかく集められている方々が、出す場所がないなんていうことにもなりかねないので、検証するまでの期間をある程度決めていただけたらどうかなと思いますが、いかがですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 基本的に本日の段階では、具体的に何年というところは庁内で意思決定しておりませんので、先ほど申し上げました、清掃事務所車庫ごみゼロ推進分野の窓口がこちらにあるというところを大まかな目途として現時点では想定しております。

若林委員

 ですから、区報に載せて、一般の方々、区民の方々に廃油を回収しますと訴えておいて、じゃあ急にばつって切られたらという心配、懸念があるので、清掃車庫の件も踏まえた上でならば、踏まえた上でいついつまでのモデル事業という形で期間をある程度設定していただきたいと思いますが、いかがですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 これにつきましては、どの程度の量が集まってくるかどうか、区民の皆さんの反応もこれからでございます。回収量がどの程度来るのか、我々としてはできるだけPRに努めまして、回収する以上は区民の皆さんにきちんとするように考えたいと存じますが、モデル事業ということで、今後、どの程度の回収量で、あるいはどのような品質の油が集まってくるか、そのあたりもきちんとモデル事業としてのデータを蓄積した上で、委員御指摘のような、どこまで、いつまでというところは、最終的な考えをまとめるのはデータが蓄積した後に考えていきたいというふうに現時点では判断しております。

若林委員

 例えモデル事業といえども、やはりある程度、私は期間をふったほうがいいのかな、PRしていくんであれば。一生懸命集めてくださいなんて訴えておきながら、じゃあモデル事業はやめますということで、あと1カ月、あと1週間と切られたら、せっかく協力していただいた方に申しわけないなと思いますので、できるだけ早い段階で、データを集めてから決めるんじゃなくて、まずモデル事業ですから、その期間をふっていただきながらPRしていただければなと思いますので、御検討いただきたいと思います。要望です。

白井委員

 どこで油を売ってきたというわけじゃないんですけれども、これは、区民の方々が自分で廃油を持っていって、はい御苦労さまでしたで終わりなんですよね。もう少しインセンティブといいますか、せっかく一生懸命リサイクルに努めてもらう、環境政策に努めてもらうわけなので、ここに、例えば事業者さんが飼料や石けん、インク等にリサイクルするって、事業者さんは自分のところではリサイクルしているんでしょうけれども、区民には全然リサイクルになっていなくて、普通は成果物を、少し粗品としてお渡しするだとか、そんなことがあってもいいんじゃないかなと思うんですけれども、このままだと、はい持ってきてください、区はPRに努めますというんですけれども、一生懸命持ってくるのは区民だけなんですよね。一生懸命やってこられた区民の方々に、還元するというやり方を考えるべきだと思うんですけれども、いかがですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 現時点では、そういったインセンティブ、あるいは区民の皆様への還元ということは想定しておりません。本日のところは、御意見として受けとめさせていただきたいと思います。

白井委員

 書いてないからやってくれという話をしているんですよね。わかっています。書いてあったら言いませんから。書いていないから。それで、先ほどの若林委員と重なる言い方なんですけれども、私の場合は、29年までって、複数年間ずっとやると、モデル事業じゃなくて、こういうのを事業というんです、年度を何年も重ねると。普通は、何カ月だとか区切って、その反応を見て、本格的に事業を実施するときにこうやりますとやるんですよ。例えば年度途中なので、今年度はせめてとりあえず、まずは無料でスタートさせてくださいと。年度途中で予算も組んでありませんというならわかる。その反応を見た上で、明年度からは予算の関係もあって、本格的に区民の皆様に御利用してもらえるようにと、こういう方向性を考えますというのであれば、期間を区切ったらどうだと私は思うんです。今の話、御意見じゃなくてどう考えますか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 モデル事業として検証する期間をあらかじめ区切るのが妥当であるという御意見だと存じます。本日、お示ししております私どもの考えとしましては、当面の間、モデル事業として実施するということで、その当面の間を具体的に来年の3月で切るとか、あるいはもう一年先であるという具体的な回収事業としての期間を区切る考えは持っておりません。本日、委員からいただいた御指摘につきましては、今後、モデル事業を検討していく中で、そのことも含めて今後のあり方を考えていきたいと存じます。

白井委員

 これは、もう既に多くの自治体で導入しているところがたくさんあります。リサイクルの方法で、例えば子どもたちの学校教育で家庭用のものを持ってきてもらって回収して、まあ安全面の配慮は要るんですけれども、子どもたちの環境教育も兼ねて、子どもたちが集めた油でこのバスが走っているという取り組みを、精製する場を見せたりという取り組みがあったりするんです。いろいろな環境政策を織り交ぜてやっていたりするところもありますし、商店街のほうでバックアップしていただいて、日常的に集める。1カ所でやるのはなかなか大変なので、油というのも重たいんですよね、高齢者の方々、持ってきたくても持っていけないので身近なところでやってもらえるようにと裾野を広く取り組んでいるところもたくさんあります。一方、そういう部分では、他区の事例、よく調べていただいて、委員会のほうで、この区ではこんな取り組みをやっていますと御報告をいただいた上で、中野区、全くインセンティブなしというお話しなので、ぜひ資料を横並びにしてもらいたいなと思うんですけれども、御報告いただきたいと思いますが、いかがですか。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 23区の実施状況につきましては、現時点で14区が実施しているということで、簡単な資料は私の手元にございます。委員、今、御質問にございました他区の実施状況、そういったものについては、改めてお示しする機会をつくりたいというふうに考えます。

白井委員

 今、手元にあるんだったら、主だったところでも結構なんですけれども、教えてください。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 こちらの資料では、今この場でお答えするほどの内容、精査できておりませんので、改めて別の機会で。

白井委員

 区で、これから新規の事業を実施するに当たって、23区の事業、どうなっていますかと言われて、14区はやっているけれども、その中身についてはここではお答えできないというようでは、委員会の質疑に耐えられないと思いますね。そのくらいは準備していただかないと、準備不足かなと思います。いずれにしろ改めて御報告いただけるということで、楽しみにしておきたいと思います。

大内委員

 これって、数年前に議会で採択された課題なんだよね。何、のんきなこと言っているのという、数年前に採択されて、その間何もしていなかったのということだよ。他区の状況も言えないというのは。そういうことでしょう。今、白井委員も言っていたけれども、モデル事業というけれども、何を調べたいの。モデル事業というのは、どういうことを調べるためにモデル事業にしているの。最初のほうは、先ほど白井委員のがあって答えがあったから答えなくてもいいですけれども、数年前に議会に採択されたやつを何にもしていなかったということを言っているようなものだから、気をつけてくださいね。わかっているの。モデル事業というのは何を調べたいの。何を調べるかというのが明確に何もなくて、出てきた結果だけで答えをつくるようなことになっちゃうと困るので、何を調べたいからモデル事業なの。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 事業者と覚書を交わすということを申し上げましたが、単純に回収量だけではなくて、具体的に資料の中にもございますが、油の品質に応じて飼料になったり、インクになったり、一番品質が劣る場合には石けんになるというふうに聞いておりますが、品質がどの程度でどういうものにリサイクルできたか、そういったところまで、最終的な再生品としての結果まで把握したいというふうに考えております。その上で、家庭から排出された食用油が、私どもの回収によってどのようにリサイクルとしての効果が上がったか、量も含めまして、しっかり把握したいというふうに考えております。

大内委員

 そうすると、きれいな油、汚れている油、それはごみゼロ推進分野の窓口で、これはきれいな油だからこのドラム缶、これは汚いからこっち、これは真ん中、そうやって分けてやって、それできれいな油はこういうものができた、真ん中はこう、汚い油はこうなった。それで、モデル事業ということでやって、どういうものができるかということをやるということ。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 最終的にはドラム缶に移しかえますので、私どもの段階で分ける必要はないというふうに聞いております。全体として、家庭からの油を私どもが回収した場合に、実際にどのように再生できるか、それは業者のほうの機械で回した結果、この品質であればこういう処理をするという判断をするというふうに聞いております。

大内委員

 きれいな油ときれいじゃない油、分けて回収するんじゃないの。だって、家庭から来たやつをみんな一緒に入れてしまうの、同じところに。だって、さっききれいな油とそうじゃない油が出てどうのこうのと言っていたけれども、それだったら他区の事例を調べれば大体わかるじゃない。わざわざ中野で、そうやってモデルケースでつくってやらなくたって、近隣の区でやっているのを見れば、家庭で集めてくれば、だって家庭できれいな油も悪い油もないんでしょう。家庭用油は一つでしょう。モデルケースでそんなの調べなくたって、他区ではこうだと。中野だけ特別きれいだとか汚いとか余り考えられないんじゃないの。そうしたら、そんなモデル事業なんてやらなくたっていいじゃないと思われませんか。言っていることがちょっとわからないんですけれども。

小谷松環境部長

 今回、これをモデル事業としてやるということにつきましては、陳情そのものがモデル事業としてまずやってくださいということで、基本的にはそれを受けます。それから、実際にこれをやった中で、どのくらいの区民の方からの反応があるかということについてもある程度きちんと踏まえて、といいますのは、これを固定的な形で今後事業展開していくとなると、当然コストの面がございます。やはりそういったものも考えないといけませんので、そういった意味で、どのくらいの区民の方から御反応いただけるのか、また事業としてどういう形で、きちんと財源の問題も含めて安定的にやれるのか、やはり一定の検証を踏まえた上で、拠点回収ですので、まずそこからやってみたいというふうに思っております。先ほど若林委員からもありましたけれども、できるだけ検証をきちんと踏まえた中で、今後、どういうふうに展開していくのか、それはきちんと区民の方に一定の予告期間を置いて、急にやめると言われても無理な話ですから、やはりそういったところもしっかりと考えた上で、当分の間、モデル回収事業ということでまずはやってみたいというふうに思ってございます。

大内委員

 部長が答えているので、余り言いませんけれども、幾らかかるかなんて他区の事例を見ればわかるじゃない。大体、他区を調べれば、10万なのか、100万なのか、500万なのか、住んでいる人口、あるいはどこに置いてあるかによって、そんなことは一々ここで調べなくたって、じゃあ予算組むときに、毎回モデル事業になっちゃうよ、これから新規事業やるときに、そんなことを言っていたら。いや、他区でこうやってきているので、中野区でもこの程度の予算でと、普通そうやって言っているじゃない。覚書をいつまでやるのかわからないじゃない。モデル事業が、モデル事業として、例えば3月までやるので覚書も3月までですとか、いつまでの覚書期間なのかということにもなるし、覚書が、今後5年間です。モデル事業3カ月ですと言ったら意味わからなくなっちゃうじゃないですか。だから、もっと言うと、モデル事業はモデル事業できっちり何を調べるのか、あなたたちが言っていることは他区のやつを見ればわかるし、先ほど副参事はきれいな油と汚い油の分け方がどうのこうのと言ったけれども、部長はそのことについて一言も触れないし、そういうことも含めてモデル事業として年度内まで、12月くらいまでにある程度の方針を出して、来年度予算に反映させたいとか、中野の清掃車庫1カ所だと、どう見ても本格的にやっているように思えないんですよね。やはりせめて北に一個、南に一個、3カ所の拠点というものが必要になってくると。その上で、とりあえずまず1カ所でやらせてくれと。どの程度手間がかかるか考えて、順次ふやしていきたいだとか、そういうことのためのモデル事業じゃないのかなと思うわけ。やるかやらないか、この油が何になるかなんて、ちょっと違うんじゃないのかなと思いますよ、普通に聞いていれば。ちょっと答弁してもらいますけれども、よくその辺はわかっていて、モデル事業、いつまでとか言わなくてもいいけれども、次回の定例会の委員会までにはもうちょっと中身、しっかりしたものを出していただきたいと思いますけれども。

高橋環境部副参事(ごみゼロ推進担当)

 来月になりますが、処理事業者と覚書の締結ということで具体的な打ち合わせを行います。その中で、本日御質問のございました、どういった内容を検証するのかというところも事業者とよく協議の上、こういった項目についてデータを出していくというところを改めて当委員会にて御報告申し上げたいと存じます。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後2時57分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時06分)

 

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 休憩します。

 

(午後3時06分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時06分)

 

 次に、5番、食中毒の発生及び対応についての報告を求めます。

浅川環境部副参事(生活環境担当)

 4月に食中毒事件が発生いたしまして、不利益処分等を行った件がございますので、その発生及び対応について、お手元の資料(資料7)に基づきまして御報告させていただきます。

 事件の概要でございますが、4月16日、資料の項目2にある原因施設で調理した弁当を喫食した1グループ19人のうち、12人が下痢、腹痛などの食中毒症状を呈しました。なお、このグループは、インターネットでこの業者に弁当を注文したものでございます。保健所食品衛生担当では、4月17日、患者の居住地を管轄いたします東京都多摩府中保健所より通報を受けまして、下記施設に対し、調査及び検査を実施いたしました。この結果、患者の糞便より高い確率でウェルシュ菌を検出いたしまして、さらに患者の症状がその菌によるものとほぼ一致したこと、また患者らの共通食は当該弁当以外にないことから、当該飲食店が原因の食中毒と断定いたしました。原因食品は、当該飲食店が調理提供した弁当で、原因物質はウェルシュ菌でありました。ちなみにウェルシュ菌でございますけれども、人や動物の腸でありますとか、土壌など至るところに分布しております。嫌気性といいまして、空気を嫌う性質を持っておりまして、また菌の外側に熱に強い芽胞というカプセル状の種のようなものをつくるという性質がございます。このため、一度加熱調理しても、芽胞に保護されて完全には死滅いたしませんで、その後冷却を緩慢に行うと、例えば大鍋で大量調理された場合、鍋の中央部に熱が残って、この細菌に適した状態となり、猛烈にふえるとされております。ただし、この菌が引き起こす中毒症状自体は比較的軽くて、今回も嘔吐や発熱をした患者さん、それからみずから医療機関に診察を求めた患者さんはおりません。

 区では、被害拡大防止のため、4月26日から27日まで営業の自粛を指導いたしまして、4月28日から5月2日までの5日間営業停止の不利益処分を行うとともに、区のホームページにおきまして、4月28日から5月4日まで、当該事業者の名称等を公表したものでございます。

 原因施設、こちらは資料掲載のとおりでございます。

 また、食品衛生法違反の内容でございますけれども、食中毒の原因となった食事の提供ということでございまして、食品衛生法第6条の違反でございます。

 最後に不利益処分等の内容でございますが、こちらは営業停止5日間ということでございまして、食品衛生法第55条に基づくものでございます。営業の自粛2日間を含みまして、計7日間営業を行っていないということになります。

 報告は以上でございますが、委員長、ここで休憩をお願いしてもよろしゅうございますか。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後3時10分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後3時10分)

 

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

佐伯委員

 原因物質がウェルシュ菌というのはわかったんですけれども、これがどうして入ってきたのか、何かの食材にまじって入ってきたのか、誰か人の手から移ってきたのか、そのあたりはわかっていないんですか。

浅川環境部副参事(生活環境担当)

 まず、弁当の中でいろいろなおかずがあります。その中で、一番可能性が高く考えられるのは、野菜と豚肉の煮物でございます。先ほど申し上げましたとおり、このウェルシュ菌という菌自体はどこにでもあるものでございますので、例えば野菜にちょっと残った土の部分であるとか、あるいは肉そのものに入っているという可能性はございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、その他で何か報告はありませんか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 3月の委員会におきまして、カーボンオフセット事業の概要につきまして御報告申し上げました。その後の進捗状況につきまして、口頭で御報告をさせていただきます。

 まず1点目でございますが、カーボンオフセット事業の実施に必要なみなかみ町等との協定の締結を行いました。締結式は4月11日(金曜日)でございます。みなかみ町に参りました。中野区からは、区長のほか14名でございますけれども、区議会からも議長、それから区民委員長に御出席をいただいてございます。二協定の締結をいたしました。また、区民委員長には現地、山の中で看板を設置してございまして、その除幕式にも御出席をいただいてございます。

 なお、今回の協定でございますけれども、委員会で委員からも御指摘をいただいてございます。この協定が終わった後、木はどうなるのかということでございまして、保全に努めていただくということで考えてございましたが、委員からの御指摘を踏まえまして、内容といたしましては、協定終了後20年間は特別な理由がない限り伐採したり、譲渡したりはできないという旨を規定させていただきました。ありがとうございました。

 それから次に2番目、植林作業のことでございます。26年度分の植林作業でございますが、既に完了いたしました。26年度分は全体15ヘクタールのうち、3ヘクタール、コナラ6,000本でございまして、4月の下旬に完了してございます。

 それから、関連しまして、区としての苗木の配布によりますカーボンオフセット事業のPRを行ってございます。これは5月18日(日曜日)にございました中野区花と緑の祭典の会場におきまして、従来からも東京都から受領いたしました苗木の350本の配布をやってきたところでございますが、これとは別に、区のほうで苗木を調達いたしまして配布してございます。ジューンベリーという、ブルーベリーに似た実のなる木でございますが、その苗木350本を先着順で配布いたしました。カーボンオフセットのPRもさせていただきましたけれども、区内緑化の推進も含めてということでの配布でございます。これも、委員から御意見をいただきまして実施をさせていただきました。ありがとうございました。

 それから、前回の御報告で植林の経費につきまして、できる限り区民、事業者の皆様方の寄附をいただいて、環境基金に積み立て使いたいということで申し上げたところでございますが、現在、準備をしてございまして、7月ごろに寄附の受付を開始する予定で準備をしているという状況でございます。

 私のほうからの口頭の報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

大内委員

 区内に配った苗木分もカーボンオフセットみたいな計算をするの。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 カーボンオフセットそのものは、中野区内でできない二酸化炭素の削減を区域外の二酸化炭素の吸収や削減で相殺をしていくということでございますので、今回の分につきましては、区内の吸収に資するというものでございます。

大内委員

 区内で幾ら木をふやしても、そういった計算の対象にはならないということなの。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 カーボンオフセットの計算にはもちろん入りませんですけれども、先ほどCO2のオール東京の算定について御報告しましたが、あの報告の算定の方法につきましても、基本的に吸収となるような森林につきましては、参考数値として出すと。ただ、東京23区の部分につきましては、吸収量が余り多くはないということで、算定はそもそもしてございません。多摩の木の多い地域では、一定参考数値としては出ているというふうに聞いてございます。

大内委員

 ことし、当委員会からもいろいろ要望出して、350本の苗木を追加したんですけれども、これは毎年、今後も、たしかあれは年に2回やっているのかな、私は見ていないんですけれども、かなり早い時間に苗木の配布は終わったということで、非常に人気があったというふうにとらえているんだけれども、年に2回ある緑化フェアで配ると。もう一回秋にあるんでしょう。そこでも同じようなものを配ると。今後、基本的には継続的に続けていくと、そういうことでいいんですか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 まず、今年度でございますが、今回350本、秋にも350本購入したいというふうに考えてございます。配布の状況でございますが、先着順で行いましたが、朝10時に始めまして、10時37分、37分間で350本完了してございます。そういった関心も高いということもございますし、また天候にも非常に恵まれましたので、そういった状況だというふうに思ってございます。27年度以降につきましては、今後の予算編成の中で緑化の推進をどう進めるのかという視点で十分踏まえた検討をさせていただきたいと思ってございます。

大内委員

 カーボンオフセットは5年間きっちりやると決めちゃっているわけですね、金額かけて。これに関しても、当然、来年もやりますと言えないのかもしれないけれども、基本的に継続をしていく、そういった方向で考えていただきたい、それはお願いしておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告ありませんか。

鳥井環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 中野区花と緑の祭典会場におけますやけど事故につきまして御報告を申し上げます。

 5月18日(日曜日)でございます。中野区花と緑の祭典会場、四季の森公園でございますが、3名の関係者がやけどで救急搬送されてございます。

 内容でございますけれども、18日(日曜日)の午後2時10分ごろでございますが、参加団体のテント、木製のプランターを販売しているテント内で、団体のメンバーの方がバーナーを使った作業中に火が少しついたというものでございます。やけどをされた3名の方でございますが、作業をされていた団体のメンバーの方でございます。救急搬送される前の状況でございますけれども、1名の方は明らかにやけど、服にちょっと火がついたという状況がございました。2名の方は髪の毛とか眉毛が焦げているというような状況でございました。搬送先は、2名の方が東京警察病院、1名の方が河北病院でございました。

 やけどの程度でございますが、事故の翌日、それからおととい、御本人様にお電話いたしまして聞き取りをしてございます。翌日の聞き取りでは、1名の、やけどを明らかにしていた方は、両腕のやけどでございますけれども、全治2週間程度ということで伺いました。1名の方が唇にやけどが見つかって、3日程度ではないかというふうに言われているというお話でございました。1名の方は、特に治療を要せずということでございました。おとといお聞きしましたところ、2週間程度と言われた方はほぼ1日おきに通院をしている。特に左腕がまだ治っていないんだけれども、お医者さんからは今後熱が出なければ大丈夫だろうというふうに言われているというふうにおっしゃっていました。それから唇にやけどされた方は3回ほど通院されたそうで、もう治ってきていると。改めて6月2日の予定で最終的な治ったという確認の通院をする予定だというふうにおっしゃっていました。それから特に治療を要しなかった1名の方は、その後も全く治療の必要はなかったということで伺ってございます。

 次に事故の原因でございますけれども、バーナーでプランターをあぶっている近くで使用済みのカセットボンベの穴あけ作業をしていたということで、少し漏れたガスが近くありました側溝にたまりまして、バーナーの火が引火したものと思われるということでございます。

 当該団体からは、事故後、翌日、事故経過の報告もございまして、また再発防止策をまとめているという報告も受けてございます。今後のことでございますけれども、区といたしましても、中野区花と緑の祭典におきまして、このような事故が二度とないよう再発防止を図ってまいりたいというふうに思ってございます。

 また、こういった似たようなイベントはほかにもございますので、区の関係では危機管理部署、公園の管理部署、あるいはイベントの多い都市観光地域活性分野等に情報提供いたしました。また、ごみゼロ推進分野、清掃事務所におきまして、カセットボンベの扱い方につきまして、今回穴あけをされていましたので、区のほうでは穴あけの推奨は全くしておりません、穴あけは危険だということで。使い切ってほしいというのは、希望としてはございますが、そういうことでございますので、改めてホームページ等での周知を行ったところでございます。

 今回、このような事故を起こしまして、本当に申しわけございませんでした。区民の方々、一般の参加の方々におけががなかったということが、不幸中の幸いでございましたけれども、今後、二度とこういうことがないようにきちんと再発防止を図ってまいります。申しわけございませんでした。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 うちの所管委員会だけではないので、改めてなんですけれども、花火大会のお話もありました。細かくは言いません。うちの区で大丈夫なのかなと思ったところなんです。今回は、軽度のやけどということですから、場合によっては補償の問題等々起こらないのかもしれません。だけれども、一方、これが大規模になった場合の補償のあり方とか、さらにはそもそも火気の使用について、今回カセットボンベとバーナーの話だけなんですけれども、他のイベントでも火気を使っているものがあります。安全基準だとか、この辺も細かく定めていかないと、決して取り締まりを厳しくするようにという意味ではないんですけれども、うちの区も、全体として備えておかないと、四季の森公園でせっかくイベントが、多く実施されているところでもあるので、先ほど所管のほうにも伝えましたという話だったんですけれども、単に気をつけますというだけではなくて、ちょっと準備をしていただく必要があるんではないかなと、こういうふうに思います。横断的な話になるので、お答えが難しいと思うので、これは持ち帰ってぜひ御検討いただきたいなと思います。要望としておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後3時23分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時28分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は、第2回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は、正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 本日予定した日程は全て終了しますが、各委員、理事者から何か御発言ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で区民委員会を散会いたします。

 

(午後3時29分)