平成24年06月13日中野区議会建設委員会(第2回定例会)
平成24年06月13日中野区議会建設委員会(第2回定例会)の会議録
平成24年06月13日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成24年6月13日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成24年6月13日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時03分

○出席委員(8名)
 南 かつひこ委員長
 高橋 かずちか副委員長
 中村 延子委員
 内川 和久委員
 いながき じゅん子委員
 吉原 宏委員
 久保 りか委員
 来住 和行委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市政策推進室長 長田 久雄
 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
 都市政策推進室副参事(にぎわい・商業振興担当) 滝瀬 裕之
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久 
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、
 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄
 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)、
 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石井 正行
 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 佐々木 啓文
 都市基盤部長 尾﨑 孝
 都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥
 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
 都市基盤部副参事(建築担当) 豊川 士朗
 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 佐藤 芳邦
 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 高橋 均

○事務局職員
 書記 江口 誠人
 書記 細川 道明

○委員長署名

審査日程
○陳情
〔新規付託分〕
 第7号陳情 東京メトロ丸ノ内線中野坂上駅西口新駅舎開設に伴う青梅街道の横断歩道橋の撤去及び
        信号機付横断歩道の整備に係る要望書の提出について
○所管事項の報告
 1 区を被控訴人とする控訴の提起について(中野駅周辺まちづくり担当、都市計画担当)
 2 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の策定について(中野駅周辺まちづくり担当)
 3 中野駅北口駅前広場の管理協定について(中野駅周辺地区整備担当)
 4 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催結果について(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 5 平成24年度 都市復興模擬訓練(東京都主催)について(都市計画担当)
 6 野方駅整備株式会社の経営状況について(都市計画担当)
 7 議会の委任に基づく専決処分について(都市計画担当)
 8 平成24年度職員風水害訓練の実施結果について(防災・都市安全担当)
 9 コミュニティバス「なかのん」の車両変更について(交通対策担当)
10 その他
  (1)中野駅地区第1期整備事業完成式の開催について(中野駅地区都市施設整備担当)
  (2)東京大学教育学部附属中等教育学校の運動施設整備その他工事について(地域まちづくり担当)
  (3)橋場保育園仮設園舎設置に伴う上町公園拡張用地の利用について(道路・公園管理担当)
  (4)中野駅北口西自転車駐車場における定期駐車票の偽造による不正使用について(交通対策担当)
○所管事務継続調査について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 陳情の審査を行います。昨日保留としました第7号陳情、東京メトロ丸ノ内線中野坂上駅西口新駅舎開設に伴う青梅街道の横断歩道橋の撤去及び信号機付横断歩道の整備に係る要望書の提出についてを議題に供します。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時02分)

 質疑を行います。質疑はございませんか。
吉原委員
 正副委員長には本当に大変な御苦労をしていただきまして、本当にありがとうございます。大変御苦労さまでございました。きのうのきょうでございますから、本当に大変だったと思います。ただ、ちょっと1点、どうしても腑に落ちないというか、リアルタイムでの具体的な回答が進んでいるか進んでいないのかわからないんですけど、昨日の委員会を含めた上でしか、それ以上のものが得られなかったという部分ですね。進捗しているのか進捗していないのか、全くわからないような状態であるんですけれども、かなり具体的な話というのは、やっぱりきのうの委員会で進んでいることは確認されているわけなんですけれども、そういう部分でどうも具体性が、実に8割なのか9割なのかわからないんですけど、かなり進んでいるということは昨日の委員会の中でも十分確認できるんですね。そういう実際に進んでいる中において、この中野区議会として東京都にさらにやるように要望書を提出するということが、中野区議会と東京都の間の整合性が保たれるのかどうか、その辺は疑問にちょっと思うところがあるんですけども、その辺はどのように考えておられますでしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 昨日御答弁申し上げたとおり、今進んでいるということで私どものほうは質疑にお答えしたということです。実際に──繰り返しますけど──行うのは、東京都が行うものなので、区としては一定の範囲の中で、先方から聞いている範囲でお答えするということで御理解いただきたいと思います。
吉原委員
 それは、東京都と中野区議会の間での整合性というのは特に問題がないということになるわけですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 整合性というようなことを今御質問されましたが、昨日御答弁申し上げた内容については、私どものほうで第三建設事務所に確認をした内容を申し上げているというふうに認識しておりますので、そういう意味では整合性はとれているというふうにお考えいただきたいと思います。
来住委員
 きのう幾つかやりとりをしましたけども、やはり横断する歩行者の安全がより担保されなければいけないというのが、私どもとしては一番大事な部分だと思っているんですね。あわせて地域の皆さんの要望が長年あるということは、議会でもこれまでも言われていますので。ただ、1点確認したいのは、中野坂上から、信号でいいますと次が宝仙寺前ということで、私がちょっと目視した距離感でいうと、今回の横断歩道橋までは160メートルぐらいかなというふうに推測するんですが、さらにその宝仙寺前まで130メートルぐらいかなというふうに見ました。それで、東京都、まあ、警視庁になるんだと思うんですが、信号と信号の距離というのは特に決め事というか、一定のあれを持って警視庁としてはいるんでしょうか。もしわかれば、実測されたときにそういう話もあったのかなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 昨日も申し上げましたが、あそこは青梅街道、幹線道路でございます。車の通行量も非常に多い。場合によっては交通渋滞を引き起こすようなことも勘案される。一方で、あれだけのところを安全に歩行者が通行するということも必要だということもございます。そういったものを総合的に勘案して、やはりこれは交通管理者である警視庁、東京都のほうで最終的に判断をするというようなことで、一定の検討が進んでいるという前提で、去る5月22日に現場の実測が行われたというふうに考えてございます。一般的に何百メーターとか、そういう基準があるかどうかということについては、私どものほうでは承知してございません。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、取り扱い協議のために委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時07分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時08分)

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ質疑を終結いたします。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、意見の開陳を終結いたします。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結いたします。
 これより本件について採決を行います。
 お諮りいたします。第7号陳情、東京メトロ丸ノ内線中野坂上駅西口新駅舎開設に伴う青梅街道の横断歩道橋の撤去及び信号機付横断歩道の整備に係る要望書の提出についてを採択すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第7号陳情の審査を終了いたします。
 第7号陳情が採択されたことに伴いまして、要望書の案文調整が必要となりますが、案文の作成については正副委員長に御一任いただき調整をしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 第7号陳情を採択すべきものと決したことに伴う要望書の案文調整を行うため、委員会を休憩いたします。

(午後1時10分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時17分)

 それでは、案文につきましては一旦保留という形にさせていただきます。これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 以上で第7号陳情におけます要望の案文につきましてはここまでといたします。
 次に、昨日に引き続きまして所管事項の報告を受けます。
 1番目、区を被控訴人とする控訴の提起についての報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 区を被控訴人とする控訴の提起について御報告をいたします(資料2)。この案件につきましては、さきの5月の建設委員会で訴訟事件の判決について御報告いたしました。その事件に関係するものでございます。2件ございます。
 まず、報告案件1、事件名が各都市計画決定違法確認請求控訴事件でございます。当事者は、控訴人が中野区民5名、杉並区民1名、被控訴人、中野区です。訴訟の経過でございます。そもそもこの事件自体が平成21年5月に提起をされたものでございます。本年4月27日に却下判決が言い渡され、それを受け5月9日付で東京高等裁判所にて控訴の提起がなされたというものです。事案の概要ですが、こちらは中野中央公園、四季の森公園のことでございますが、これの都市計画変更決定が都市計画法に違反する違法なものであるといったことで、その確認を求めるというものでございました。5番の控訴の趣旨でございます。まず、原判決を取り消す。そして、この違法確認を求めるということ。そして、費用は1審、2審とも被控訴人の負担とするといった内容でございます。裏面をごらんください。控訴の理由としては追って提出される見込みです。
 二つ目の案件です。事件名が地区計画条例取消控訴事件。当事者が、控訴人が杉並区民1名、被控訴人、中野区。経過でございますが、こちらは平成22年4月にそもそもの案件が提起され、24年4月、先ほどの事案と同様に却下判決の言い渡しを受け、5月に控訴が提起されたというものです。事案の概要ですが、こちらは中野四丁目地区地区計画に基づきまして建築条例を定めたものでございますが、これを取り消すというものを求めるものでございました。5番の控訴の趣旨でございますが、これも先ほどの案件同様、原判決の取り消し、建築条例の取り消し、そして、1審、2審とも費用を被控訴人の負担とするといったことを求めている内容でございます。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
来住委員
 前回の委員会で却下判決が言い渡されたということで報告をいただきました。しかし、区としては東京高裁に控訴されたということで、ちょっと残念なことかなというふうに思います。中身にということじゃないんですけども、最初の地方裁判所が2009年の5月で、その判決というか、言い渡されたのが3年後の4月27日ということで、3年経過しているということになります。それで、訴えられていることについては、そもそも公園面積などについてのことも言われていたかと思うんですね。しかし、3年間の中にいろいろ、この間の中で当初よりも実際その計画を進める中で公園についても変わってきたというふうに思うんですね、大きさでいうならば。これがその3年間の中で変わったんじゃないかと日付を見て思っているんですけども、そういう認識でよろしいですか。当初の1.2から変わりましたね。2.1になったんですかね。そういうことで、この3年間の中でも、裁判は裁判としてありましたけども、実質的には変わった部分も内容としてはあったというようなことでよろしいんでしょうか。
 加えて、区としては、やっぱり公園については必要なものということで、さらに大きくされてきたというような認識でよろしいのかなと思うんですが、そういうことでよろしいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この事案について区の主張は、そもそもこの訴えが確認の利益に当たらないという主張をしてまいりました。一方、委員の御質問に対して、この四季の森公園(中野中央公園)については、この間2回都市計画、当初は1.5ヘクタールでまず都市計画決定されたものを、23年に2.1ヘクタールに変更決定したという事実がございます。
来住委員
 行政訴訟の場合には得てしてそうなんですけども、なかなか中身に審理が及ばないという、日本のそういう傾向があると思うんですけども、言ってみれば訴えられた者も門前払い的な、そういう中身で前回報告いただいたのかなというふうに思っています。しかし、計画は同時に進んでいきますので、やっぱりそういう実質の審理に本来行政訴訟の場合でも入るべきではないかなと、私は個人的にはそのように今回の場合も見ているんですけども、そういう点での認識で結構なんですけども、もう少し中身的な審理もあっていいのではないかという私の印象なんですが、その辺について何か御所見があったらお聞かせください。
長田都市政策推進室長
 この件は、あくまで訴訟の手続の中でのことを事実として御報告していることでございます。私ども、訴訟を提起されて、それに応じて裁判手続を進めてまいりまして、前回東京地方裁判所で勝訴という結論を得たということでございますので、それ以上のことを御答弁する立場にはございません。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、2番、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の策定についての報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の策定について御報告をいたします。このグランドデザインの策定につきましては、中野駅周辺地区等整備特別委員会のほうで数回にわたり御協議をいただいてきたところでございます。このたびパブリックコメント手続を経てVer.3と確定いたしましたので、当委員会にも御報告をさせていただくものです。
 まず、お手元の資料(資料3)、A4のこちらをごらんくださいませ。
 まず1番、パブリックコメント手続の実施結果でございます。こちら、本年5月14日から6月4日を募集期間としておりました。提出件数としては延べで22件、3名の方からいただいているところでございます。提出方法としてはごらんのとおりでございます。
 (4)にいただいた御意見とそれらに対する区の考え方を整理してございます。
 まず1番ですが、これはグランドデザインの第1章、基本的な考え方に係るものでございました。策定後の主な動きの中で、警大跡地の景観検討委員会などを記載する必要があると考えるといったことです。これに対しては、「主な動き」とは大まかな流れを示したものでございますので、こういった内容を記載する考えはないと記しております。
 2番以降、第2章に関するものです。第2章は、中野駅周辺地区の将来像と実現への戦略といった内容になってございます。2番、3番につきましては、最先端の業務拠点にかかわる御意見でございました。いずれも地球環境への負荷の低減やエネルギー問題、これについて具体的な記載をすべきだといった御意見でした。これらにつきましては、まちづくりにおける価値軸といったものの中に地球環境への負荷の低減を記しております。また、整備の考え方においても「効率的なエネルギー」という記載をしているといった考えを載せているところです。
 続いて、2ページ目でございます。
 4番、5番、こちらも最先端の業務拠点に関する御意見でした。まず4番は、2012年問題、これでオフィスビル等の供給過多になるだろうと。今後増加させる必要はないのではないかといった御意見でございました。これに対して、中野区はやはり事業所数が非常に少ないということがあり、やはりこれから多くの集客といった意味でも業務床の集積を図っていきたいんだという考えを記しております。また、5番は、コンベンション施設や宿泊施設に関する御意見でございました。区としては、これらの施設を人的・知的交流の場として拡充を図っていきたいといった考えを載せております。
 続いて、6番、これは個性豊かな文化発信拠点という将来像に対する御意見です。文化関連については、職員の育成、これを念頭に置いた記載が必要ではないか。これに対しまして、人材育成等についても「主な取り組み」に記載をしているところでございます。
 7番、最高レベルの生活空間という将来像に関しまして、御意見としては、今は最低レベルの行政と生活を強いられていて、とても不快であるといった御意見でございました。これは、今後最高レベルの生活空間を目指していきたいんだといったことで取り組んでいくという考えでございます。
 8番以降は、第3章の中野駅周辺整備の方向性に関連する御意見でございました。8番から10番にかけての三つは駅地区に関連する御意見でございました。8番は、二丁目と三丁目をつなぐ連絡路、これの必要性に疑問があるといった御意見でした。これについて、この動線はにぎわい創出、来街者増加、生活利便性の向上のために必要だという認識を記載してございます。9番、駅ビルのテナントについての御意見です。これは商工会とも連携して区が要望を上げるべきではないかといった御意見です。これにつきましては、周辺の状況を踏まえ、回遊性、生活利便性の向上に資するものをJRに対して働きかけていきたいといった考えを述べてございます。10番は、南口駅前広場に関連するところです。バス・タクシー乗り場の動線をしっかり確保してほしいといった御意見でございました。
 続いて、3ページ目です。
 11番から14番までの四つの御意見は、中野四丁目地区に関連する御意見でございました。この中で、例えば13番です。区役所・サンプラザ地区整備については、民間開発事業者に基本的には任せるようにしてもらいたい。これについては、このグランドデザインの中でも民間事業者とのパートナーシップによって、整備、施設運営を行うことを記しているといった記載をしてございます。
 続いて、15番、これは中野三丁目に関連することです。中野三丁目駅前広場を整備するに当たっては、近隣住民の生活環境に悪影響を与えないよう配慮すべきだといった御意見です。これについては、この地区の防災性・利便性を高めて地区全体の生活環境の向上、これを図っていく考えといった旨を記してございます。
 16番は、中野駅の構内のバリアフリー化についての御意見でございました。これについては西側橋上駅舎の整備とあわせて、さらなるバリアフリー化を働きかけていきたいという考えを記してございます。
 17番、これは公共施設配置のあり方に関連しております。区役所、体育館の配置の再検討をするのであれば、それぞれ現況の予定地と新しい候補についてのメリット・デメリット、費用等と比較してほしいといった御意見です。これにつきましては、今後具体的な検討を行っていく旨の記載をしているところでございます。
 続いて、4ページ目です。
 18番は、道路交通ネットワークの考え方についてです。これまで北口の直近にありました自転車駐車場、これについては、できれば遠くならないように配慮してほしいという御意見です。これにつきましては、新北口駅前広場の整備とあわせて整備計画を立てていくところでございますが、今後交通集中の分散や抑制といった観点から適正配置を検討していきたい旨の記載をしてございます。
 その他、19番から22番、四つございます。これらにつきましては、パブリックコメントの手続そのものや意見交換会のあり方についての御意見でございました。後ほどお読み取りいただければと思います。
 これを受けまして、続いて2番なんですけれども、最終案からの主な変更点としましては、ございません。そして、この別紙でつけておりますのがVer.3そのものということになります。こちら、内容の変更は素案からございませんが、表紙をめくっていただきまして最初のところに、「はじめに」ということで区長からのメッセージをつけ加えたところでございます。これについても後ほどお読み取りをいただければというふうに思います。
 この建設委員会でグランドデザインVer.3の御報告は今回が初めてになりますので、少しこの中身についても触れさせていただければと思います。
 まず、こちらの構成なんですけれども、目次をごらんいただけますように、第4章から構成してございます。
 第1章は、このグランドデザインそもそもの基本的な考え方ということで、今回整備に当たってどんなことを価値軸としていくか、あるいは、タウンマネジメントという新しい考え方も基本的な考え方の中に盛り込んでいるところでございます。
 そして、第2章では、駅周辺の目指すべき将来像と実現への戦略ということで、こちらはVer.2よりもより具体的に三つの切り口から将来像を描き、それを実現するための取り組みをソフト・ハード両面から記載しているところでございます。一つが「最先端の業務拠点」という将来像、そして、二つ目が「個性豊かな文化発信拠点」という将来像、3番目に「最高レベルの生活空間」という将来像を具体的に記載し、取り組み等々を掲載しているところでございます。
 そして、第3章が中野駅周辺整備の方向性ということです。こちらは冒頭に、各地区にこだわらず空間整備の基本的な考え方を取りまとめた上で、中野駅地区から四丁目、三丁目、二丁目、五丁目の各地区整備の方向性をVer.2よりも具体的に書き記しているところでございます。例えば、四丁目でいえば、区役所・サンプラザについてより具体的な表記、また、南口駅前広場や駅そのものについては、駅ビルに関する考え方も記載をしているところでございます。その他、三丁目の駅直近や二丁目再開発事業もより具体的に記しているところがございます。そして、道路交通ネットワーク、これはVer.2ではなかった要素でございますが、今回Ver.3で新たに考え方をつけ加えているところです。そして、第3章の3番として、公共施設配置のあり方ということも新たにVer.3で記載をしてございます。これは、区役所、体育館、そして、新たな防災空間の確保という3点を記載しているところでございます。
 そして、最後に第4章として、今後のまちづくりの展開ということで、おおむね現在から20年間の取り組みの中でどのように展開していきたいかといった大枠のスケジュール観といったものをここで整理しているところでございます。具体的には後ほどお読み取りいただきたいと思います。
 もう一度こちらの紙に戻りまして、3番の今後の予定でございます。今回議会報告をさせていただきまして、今後速やかに公表してまいりたいと思っております。そして、7月の中旬としてございますが、7月20日号の区報にこのグランドデザインVer.3について記載をしていきたいというふうに考えております。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
内川委員
 それでは、まずこちらの薄いほうの紙のほうからちょっと質問をしていきたいと思います。出された意見なんですけれども、これ、延べ22件あるんですけれども、たった3人の方が出されたということで、1人の方がかなり多くの意見を出されたということですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 3名の方からで、いずれの方も複数でいただいております。一番多くいただいた方では、お一人の方で12件いただいていたり、そのようなぐあいでございます。
内川委員
 それで、17番のところに、区役所、体育館の配置の再検討云々かんぬんという意見がありまして、ここで回答として、今回は配置の再検討を行うという方針を明らかにしたとなっています。この裏面の22番のところ、「「中野体育館の現地建替え」という新聞記事は、これまでの区の発言と大きく矛盾している。事実なのか」というところには、パブリックコメントの対象にならないという回答なんですけれども、これはこれでいいんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この22番の御意見自体が、新聞記事に掲載されたことについて、これが矛盾している、事実なのかという御意見というか御質問ということでした。新聞記事そのものについては区が関与できないということから、このような記載をしていると。
内川委員
 そうすると、前のページの17番の回答でこれを補完しているというふうに考えてよろしいですね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 17番の御意見につきましては、ここに記載のとおり、Ver.3では再検討ということを明らかにし、今後具体的に検討していくと。
内川委員
 それでは、グランドデザインのVer.3のほうに移らせていただきます。私、今回のこのVer.3で、かなり具体的に施設の配置のあり方が示されるのかなと思っておりました。35ページのところにそれぞれ区役所、体育館、新たな防災空間の確保、記述はあるんですけれども、いつ具体的に決まるかというのはその次のページの37ページのところに出てくると思うんですが、これ、具体的にはどこら辺で決まってくるんですかね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この公共施設配置のあり方につきましては、さきの一般質問でも御質問いただいていたところでございます。基本的に区役所の配置につきましては、なるべく早い時期に方針をお示ししたいというお答えをさせていただいているところです。この37ページの展開の中でいえば、区役所・サンプラザ地区というものがごらんのような展開を想定しているわけでございます。実際この区役所・サンプラザ地区の再整備事業そのものに当たる際には、当然のことながら区役所がどこか別なところに移転をしている必要があるだろうということを踏まえますと、なるべく早期に方針を固め、区役所自体の計画も詰めていく必要があるだろうというふうに思っております。
内川委員
 なるべく早期にということですね。
 それから、同じく37ページのところで、一番上ですね。西側橋上駅舎・南北通路、新北口デッキ、駅ビル、これすべて一緒くたになっております。区の考えるプライオリティー、優先順位をつけるとすると、どうですか、これは。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この1行目に記載してございますのは、中野駅地区整備基本計画で示しているところの第Ⅱ期整備に当たる内容です。基本的には西側の南北通路、それと、それに伴って必要な三丁目の駅前広場空間、そして、新北口との接続ということです。さらに今回はその上に、南北通路とあわせて駅ビルの可能性ということもございましたので、これを関連する一くくりの中で記しているものでございます。この中でどれが優先かというところはなかなか難しく、すべてが非常に優先順位は高いんですけれども、区としては西側の南北通路、そして、駅舎の開設、これは最優先・最重要課題と認識をしてございます。
内川委員
 そうすると、駅ビルというのはつい最近出てきた考え方であって、ぜひ西側橋上駅舎・南北通路と駅ビルは別個の計画にしてもらいたいなと。進め方、なるべく早く西側橋上駅舎・南北通路、それを先に進めてもらいたいと思いますけど、いかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これら一連のものに関しましては、やはり一体的な都市計画の検討をしていく必要がございます。そうしますと、仮にその上空活用、これが西側であるとするならば、その駅ビルに関しましても南北通路の都市計画とあわせて検討していく必要が生じてまいります。したがって、全くそれらを切り離して計画として別物として進めるというものは、現実的にはかなり厳しいのかなというふうに思っております。
中村委員
 1点だけ。パブリックコメントの件なんですけれども、提出件数は22件ですが、3名からということで、我が会派の森議員も一般質問で数が少ないんじゃないかというようなお話をさせていただきまして、区長は数ではないという答弁をされてはいましたけれども、30万人いる中野区の中で3名しか意見が出ていないというところに対して、御担当としてどういう御意見を持っていらっしゃるのかお聞かせいただけないかなと思います。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 パブリックコメント、結果が3名の方ということで、やはり数としては少ないのかなという認識を持ってございます。ただ、このグランドデザインの記載の内容は、非常に駅周辺のソフト・ハードの取り組みで区民の皆さんの関心も強いし、商工団体等々、地域の方からの関心も非常に高いところでございます。パブコメの結果としてはごらんのような数字ではございますが、それとは別に各任意団体それぞれから、説明をしてほしいであるとか、そういった要請も複数受けているところで、基本的には関心は高く持っていただいているのかなとも思っているところです。
来住委員
 一般質問でもうちの会派からも何点か質問させていただきました。Ⅱ期工事の財源などについては、具体的にはお示ししていただいていませんし、特に今後この20年間ということでかなりの大プロジェクトが進んでいくということで、非常に私たちとしては財政負担の問題では懸念をしています。今後この点については委員会等でもお聞きしていきたいというふうに思っています。
 先ほど、また、前回の委員会でもそうでしたけども、区役所の移転、機能についてのやりとりがありました。5月30日の読売新聞で「庁舎移転について」ということで報道がありましたが、区長の発言ということで、駅南側もあり得るということでの記事でした。それがどこまでの取材なのかというのは知るよしもありませんが、いずれにしても移転場所が振り出しに戻ったというような、そういう報道になっていたかと思います。35ページで中野区役所ということで、案のときから同じですけども、機能について、区役所そのものの位置について、周辺地域のにぎわいへの配慮やまちづくりに寄与する最適な配置を検討していきますということなんですけども、具体的にはどういう検討をどういうレベルで区役所については今後されて、今こういう区長の発言が出るぐらいですから、一定の庁内的な検討はあるのかなと思われるんですけども、どういう形で区役所問題についての検討を行う予定なんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 具体的な検討は、まさにこの決定を受けて今後詰めていきたいと考えているところです。まず立地につきましては当然現行の計画がございます。それが決して白紙になったというものではなく、現行の計画を踏まえながらもさまざまな可能性を検討していきたいということでございます。ついては、駅の北側だけではなくて南側も含めて、適地のある、なしを含めて検討してまいりたいと思っております。
来住委員
 やはり区役所の位置というのは、区民にとってはとても重要なものです。自治法でもそういう意味では非常に慎重に検討されるべきだし、また、市民や区民の立場で最適な、特定の地域の方に利するということではなく、全区民的な視野で検討しなきゃいけないと思うんですが、少なくともほかの自治体などの情報などを見ますと、建て替えや移転なども含めてですけども、区民も参加する形でどうあるべきかという議論を含めてやられているように、そういう自治体もあるというふうに伺っているんですけども、そういうこともあわせ持った区としての考え方はあるのかどうかお聞きしたいんですけど。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 区役所のあり方につきましては、当分野だけで完結するものではもちろんなく、経営分野が主体となって全庁的に検討を進める必要があるだろうというふうな認識を持ってございます。また、具体的に計画を詰めていく際に、どのような形が望ましいのかということも含めて、所管分野でしっかりと今後詰めていきたいと考えております。
来住委員
 区役所のあり方、移転先、また、私たち自身は現況のこの庁舎で耐震補強を十分行っていくということも、一つの考え方としては大事ではないかというふうに思っております。一般質問の中でもそういう御提案をさせていただいたところです。いずれにしても、こういう形で年明けの2月以降ですよね、区役所の南口等々の話が出始めているのは。一方でそういう話が出て、パブリックコメントでもそういうことについて区民からも言われているわけですから、ぜひこの区役所の機能、それから、あり方、位置を含めて、現況のこの庁舎も含めて十分区民参加のもとで検討していくべきだということを申し上げておきたいと思います。
 それから、環境問題も幾つかこのパブリックコメントの中でも御質問があって、区としてもそこらについてはこの中でもお答えいただいていたと思うんですね。それで、緑の問題、いわゆる中野区の環境全体をどうこの駅周辺をはじめとする開発の中で位置付けていくのかということは、これは開発そのものについての問題はありますけども、しかし、同時に環境への配慮というのはとても重要だと、柱の一つだというふうに思っています。当初の警大跡がああいう形になっていますけども、相当多くの歴史ある樹木があって、緑被率もそういう意味ではあの部分でかなり、一定の役割を果たしていたと思うんです。しかし、オープンした公園の少なくとも現況では、とても寂しい植栽の状況だと言わざるを得ないと思います。それにかわってそういう建築物が建ってきたということになるんですが、もちろん新たに買い足された公園、今後防災や環境も含めて考えていかれるんだと思うんですけども、全体の中でVer.3の範囲に4地域ありますね。やはり全体としてどれだけのものを確保していくのか。駅中心という、中野区内の中でも中心ですから、この一番中野の中心の位置の中で、私はかつて警大跡地のときも現存する樹木をどれだけ残すのかと、それを本当にやってほしいということを委員会でも何回かお願いもし、質問もしてまいりました。そういう意味では、今後のこの計画の中でやっぱり環境、特に樹木、緑という点での位置付けを特別にどうしていくのかということが今後の中身だと思うんですけども、その辺の役割、位置付けというのは、ここは当該の所管ですので、どのような位置付けを持って臨んでいかれるのか、もう少し具体的にお考えがあればお聞かせいただきたいんですけど。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 緑に関しましては、この冊子の20ページ、空間整備の考え方の中の(4)といたしまして、環境への配慮、緑のネットワーク構築ということで基本的な考え方を記してございます。今後は具体的なプロジェクトを進めていく中で、この基本的な考えに基づいてそれぞれのプロジェクトの中で具体化をしていくというふうにとらえております。
来住委員
 そういう緑のネットワークというのはずっと言われてきていました。しかし、少なくとも今でき上がった公園を見る限り、本当に寂しい限りだなというふうに思っています。平和の森公園だとか江古田の森公園などは、もちろん歴史もありますけども、一定のものをきちんと確保して、そういう意味では中に入るともう本当に温度が4度、5度違うなという、真夏の公園の中はそういう感じが実際します。それだけ防災にも寄与するというふうに思っていますし、そういう点ではやはり緑のネットワークの構築という一般的なものじゃなくて、やっぱり一定の、要するに固まりとして確保していくような、計画の中で持たないと、必要とする十分なものは確保できないというふうに思うんですけども、そういう空間の中でということではあるんですけども、限界はあると思うんですけども、やっぱり考え方の中にきちんと持つということが大事だと思うんです、具体的に。できれば数値的なものも持って臨んでいくということがとても大事だと思うんですけども、それらについてもう一度お答えください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まず、中野四季の都市の緑についてですけれども、これは基本的に既存樹木、これは立地事業者とも協力をしていただいて、できる限り既存樹木はそのまま生かしているところです。さらに緑化という点でも、緑被率は定められたもの以上のところを確保してございます。十分にこの中野四季の都市においては、緑の拠点として豊かな緑を確保できているものということになっております。
 それと、今後のプロジェクトにつきましても、先ほどの繰り返しになりますが、このVer.3で示している空間整備の考え方に基づいて、それぞれ緑のネットワークの考え方、そして、拠点拠点での緑の創出、環境配慮というものを、個別のプロジェクトを具体化する中でしっかりと担保していきたいと思っております。
来住委員
 既存樹木がある程度残されたのは実際見ていますので。ただ、あれで十分という認識について、私はとても疑ってしまうということを申し上げておきます。本当に防災に寄与する、環境に寄与するという点では不十分だというふうに実感しています。
 最後にしますけども、この計画が20年を見越してやっていくということなんですが、全体的に、今後中野に限らずここを利用していく人たちが非常にふえていくということと、それから、きのう報告があった観光に寄与していくというような区としての計画なども出されています。そういう中で経済的に、日本の、また、東京の、中野の、そういう暮らしや、区の財政もそうですけども、直接影響してくるわけですから、20年を見越してこれだけのものをここに集約していくということになると、それだけの人たちが来るだけじゃなくて、そこにやっぱり一定のものを落としてもらうということも考え合わせたきのうの報告でもあったと思うんですね。そういうことを考えると、日本のこれからの経済状況も一定行政としては見通せる、認識をするということが、やっぱりこれだけのものをやっていく上ではとても大事な基礎的なデータだと思うんですね。そういう点でどういうふうにこの20年先を見て、きょう示されたこのVer.3、これを今後実行していく過程の中で日本の経済の、特に今の中で大変不況が実際続いている、格差も広がっている、消費税の問題も言われている、値上げされるという予定もある中で、そういう見通しや数値的なデータなども含めてちゃんと持っておられるのかどうか。また、今後のそういう経済状況についての御認識があればお聞かせいただきたいと思います。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 日本全体の経済見通しというものは、なかなか専門家でも正確に見通し切ることは難しいのかなと思っております。基本的に中野区は、基本構想でも述べていますように、持続可能な区であることを目指しているわけで、この駅周辺のまちづくりはそのために必要な整備、取り組みであるという認識を持っております。当然かかる事業費につきましては国や都の補助金等々を、十分その時期時期において動向を見きわめながらそういったものの導入等を図りながら、なるべく区そのものの負担を軽減していく形で工夫して取り組んでまいりたいというふうに思っているところです。
来住委員
 直近の問題としては消費税の問題もあります。今後の中でいろいろ経済状況、また、中野区の財政状況などもそれにあわせて変わっていく。非常に厳しい状況が予測されると思うんですね。したがって私たちは、きょう報告をいただきましたけども、この計画そのものを、今後の見通しの中で大変厳しい状況を踏まえて、きちんと立ちどまって見直していく必要があるんだということを申し上げておきたいと思います。
委員長
 要望ですか。
来住委員
 はい、要望です。
久保委員
 グランドデザインVer.3が大分Ver.2から発展といいますか、さまざま方向が変わる部分もあり完成したのかなと思っています。もう中身につきましては、さまざま特別委員会のほうで検討を深めた上でこういったものになってきたと思っておりますので、ちょっと今後のことで幾つか確認をさせていただきたいと思います。
 35ページの公共施設配置のあり方ですが、これは今後公共施設の配置のあり方、そういった計画が出てくるものですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 恐らくどこに配置されるかだけで、この区役所のあり方がすべて語られるものではないというふうに思っております。基本的には次の庁舎がどうあるべきかといった、そういった機能、あるいは、それに伴って必要な規模等々とも密接に絡む問題であろうというふうに思っております。この配置のあり方の再検討を今後させていただくわけですけれども、その時々でどのような形で御報告できるかということにつきましては、今後協議を深めていく中で我々として少し整理をさせていただきたいと思います。
久保委員
 今、区役所とおっしゃいましたけれども、ここには区役所、中野体育館、新たな防災空間の確保という3点があります。これだけではなくて、きっと施設の再配置というような形で駅周辺のことをさまざま検討していかなければいけないんだと思うんですね。これは、要するにこのVer.3というところとは切り離して考えていくべきことなのかなと思うのですが、そうなっていった場合、中野区役所については今後経営室が中心となられていくでしょうし、中野体育館については健康福祉部も関係してくることでしょうし、新たな防災空間については都市基盤部が中心なのかもしれませんけれども、こういった各分野をまたがっての総合的な施設の配置計画というような形で、それをどこが取りまとめをするのかがちょっとわかりませんけれども、そういう計画が今必要であるというようなことは、庁内の中では言われているわけですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 このグランドデザインVer.3の内容は、委員御指摘のとおり、この当分野だけではなくて全庁的にまたがるところが非常に多くございます。このVer.3を策定するに当たっては、この内容を全庁的に共有して、さらにここで掲げている取り組みを確実に推進できるようにプロジェクト単位で、プロジェクトチームのような形をとって検討を進めていくという体制を既に整えているところです。それぞれに主担となる所管があるわけなんですけれども、中野駅周辺のまちづくりという枠の中では、やはり中野駅周辺まちづくり分野が全体の進行管理というか、全体の内容のチェックというところの役割は果たして進めていこうかなというふうに思っているところです。
久保委員
 ということは、何が伺いたいかというと、トータル的にまだ物を見なければいけない段階なんだなということであって、これから中野区役所のあり方検討会ですとか、中野体育館のあり方検討会ですとか、新たな防災空間の確保に向けての取り組みですとか、そういったところに一つひとつに分かれてこれから検討されるというような、まだそういうレベルではないということですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 既に全庁的にこのグランドデザインを共有して、先ほどプロジェクトチームの体制をとっていると申し上げました。そのプロジェクトといたしましては、まさに次世代区役所のあり方というものを一つテーマにしたプロジェクトとして立ち上げているものもございますし、体育館そのものについてのプロジェクトテーマにはしておりませんが、これからの防災のあり方ということで、内容としては体育館のあり方とか新たな防災空間の確保ということが、そのプロジェクトテーマの中には入ってこようというふうに思っております。
久保委員
 わかりました。じゃあ、それはまた多分おいおいそのプロジェクトごとのものが発表されるということなのかなと思います。
 それで、今後のまちづくりの展開の36ページのところに、当面のまちづくりの期間を20年間としているということで、これ、Ver.1、Ver.2、Ver.3と来ておりまして、この何年間かでこれができてきているわけですけれども、となると、このVer.4という考え方もあるのかなと思うのですけれども、その辺のところはいかがなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 このグランドデザインそのものは、まちづくりの進捗や、あるいは、大きな社会動向変化等々を踏まえて改訂をするという性格のものでございます。今回は非常に駅周辺のトリガーであった中野四季の都市が一定進み、駅も第Ⅰ期整備がほぼ見えてきて、なおかつ東日本大震災があったということも踏まえて今回の改訂の内容になっているものでございます。今後もこのVer.3の記載に基づいてまちづくりが進展して、その都度改訂の必要がもしあるようであれば、Ver.4ということもあり得るのかなとは思いますけれども、現時点でいつごろまたさらに改訂しますよというようなお話にはなっておりません。
久保委員
 ということは、グランドデザインVer.3という今あるものをベースに考えた上で、今後もまた何か大きな変化があった場合には、Ver.4という形になるかわかりませんよね、名称は全く違うかもしれないけれども、それを踏襲しながら今後も深めていくという、そういったことでよろしいですかね。もし違うのであれば御答弁をお願いします。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 委員の御認識のとおりかと思います。まちづくりは、その時々の状況に応じて最適な内容を常に検討していく必要があるという性格のものでもあろうかなと思っております。
久保委員
 わかりました。
 37ページの今後のまちづくりの展開についてお伺いいたします。先ほど内川議員のほうからもちょっと駅ビルのことが触れられておりましたけれども、こちらのほうの時期の問題でございます。主なプロジェクトの一つの枠、これを一つの枠としてⅠ期、26年までの間に都市計画手続というところまで行っております。確認ですけれども、駅ビルは都市計画の決定が必要なものですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 仮に上空を利用するということになりますと、恐らく西側の南北通路、これは整備していくものでございますが、その上空も含めて活用となりますと、これは都市計画の位置付けが必要になってまいります。
久保委員
 ということであるならば、西側橋上の駅舎がないのに南北通路はあり得ないわけで、これは要するに一体に考えなければいけないことであろうと思います。それが26年になっている。それから、中野三丁目駅前広場があります。これは同じ時期ですね。都市計画の手続ということで、いわゆるⅠ期になっています。なので、これもある程度同じ時期でないと進んでいかないものなのかなと思うと、ここまではある意味一体的に進めていかないと物が動かない、そういうことでよろしいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 委員御指摘のとおり、これらはすべて関連してございますので、同時期にこのような手続を進めてまいりたいと思っております。
久保委員
 駅ビルについてでございますけれども、駅ビルという考え方は今回Ver.3の中で初めて明らかにされたものでありますので、多分このVer.3が公開されたことによって、さらにこの駅ビルをどうしていくのかというようなところが、お話が進んでいくのかもしれません。駅ビルをここにもう入れているということは、これは、駅ビルはできるということを一応ここに決定した上で進められているということでよろしいんですね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 駅ビルをつくるか否かは、やはりJRの決定事項というか判断になるところでございます。このVer.3では、あくまでもまちづくりにおいて駅ビルは回遊性の向上や活性化に資するものであるから誘導すべきということで、そういった考えのもとこの整備を進めてまいりたいということを表明しているというところでございます。
久保委員
 ということは、決まっていないものがここに入っているけれども、スケジュールだけは区は決めている。先ほどお伺いしたところによりますと、駅ビルは一体なわけですから、駅ビルのことが決まらなかったらすべてのことの、この計画手続までを含めたⅠ期というこの期間は延びてしまうかもしれない、そういうことでよろしいんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 上空活用ということですと、先ほどお答え申し上げたとおり一体の都市計画の位置付けが必要となります。今後この上空活用につきましては、実際その規模等々を含めて具体的な協議をJRさんと今後詰めていくことになります。おっしゃるように、その活用自体の決断がおくれてしまうと、この西側の南北通路、そういったものも関連しているということなので、こちらについては我々がここで示しているように、この26年度にこういった手続を遂行できるようにしっかりと協議を進めてまいりたいというところです。
久保委員
 駅ビルのみならず、中野三丁目駅前広場ですとか、それから、北側に関しても確実にこの南北通路がおりてこられるスペースですとか、そういったところもまだ確定していないことがたくさん要素としてはあるのかなと思うと、私はこの26年にここまで行くのはなかなか厳しいのではないかなというふうに思っています。それで、新北口デッキというのが1番目にありまして、三つ目に新北口駅前広場があります。この新北口駅前広場、これについてはⅡ期で平成29年に都市計画の手続というふうになっていますけれども、新北口デッキと新北口駅前広場は一体的に考えていく必要はないんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この新北口駅前広場で示しているこの展開想定は、中野駅地区整備基本計画でいうところの第Ⅲ期の、一番大きな広場である新北口駅前広場を3層使いで整備をしようというその最終の形、これに持っていくイメージをこのように記しているというものでございます。一方、一番上の行にある新北口のデッキというところは、西側の南北通路を設置する際にまさに北で受ける、新北口駅前広場に当たるんですけれども、そこの接続についてのことをここで言っているのが新北口デッキというところでございます。当然、まずはおり口のデッキと最終的な新北口駅前広場とは、関連はもちろんございますけれども、最終整備の内容と、まずは西側の南北通路、これを整備していくのに必要な接続としての新北口のあり方、これは一定切り離せるところがあるかなというところでこのような表記をしているものです。
久保委員
 切り離せるということなんでしょうか。私は、整備時期は違ってしようがないと思うんですけれども、都市計画の手続というふうにここはなっているので、これは一定同じレベルでやっていかないといけないのかなと思うんですけれども、新北口デッキはデッキで都市計画の手続は済ませる、新北口駅前広場は広場でその後に都市計画の手続を行う、そういう考え方でよろしいんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 はい、そのとおりでございます。
久保委員
 それについてはまた別の場面で伺いたいと思います。
 それから、新北口駅前広場と区役所・サンプラザ地区、これも都市計画の手続の時期が一緒になっています。当然北口駅前広場というのは、今後の区役所・サンプラザの状況がどのようなことになるかによって駅前広場の形が変わってくるということなのかもしれませんけれども、これはそういうことでこの時期を合わせているという考え方でよろしいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 区役所・サンプラザ地区の再整備につきましては、新北口駅前広場と一体的な計画になるようにという議決をいただいているところでございます。したがいまして、新北口駅前広場の最終的な整備の姿と区役所・サンプラザの再整備、これは一連の計画の中でしっかりと取りまとめなくてはいけない。それはすなわちここでいうところの都市計画的な位置付けも、一体の連携するものとして同時期に手続を定めていきたいというものでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、3番、中野駅北口駅前広場の管理協定についての報告を求めます。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 それでは、中野駅北口駅前広場の管理協定について御報告いたします(資料4)。
 平成22年12月9日付に締結しておりました「中野駅北口駅前広場整備等に関する基本協定書」に基づき──これは整備を始めるときに結んだ基本協定書でございます。その中で整備が終わったときに管理協定を結んできちんと管理しますという条文がございます。これに基づいて以下のようにJR東日本と中野駅北口駅前広場の管理に係る協定の締結作業を進めます。以下「駅前広場」と略させていただきます。
 駅前広場にかかわる管理協定についてでございます。本駅前広場については、いよいよ7月1日の供用開始を予定しております。このために6月末か6月下旬をめどに、JR東日本と駅前広場の管理に係る協定を締結する必要があり、現在その協議調整を進めているところでございます。
 1番として基本的な考えでございます。下図をごらんいただければと思います。下の絵は広場の図でございますが、下側が中野駅、上側がサンモールということになっておりまして、細い線でございますが、真ん中に緑色のラインを入れてございます。この駅前広場は、その上側の中野区道及び下側のJRさんの所有地から構成されております。そのためこの駅前広場については、利用者の安全で快適な通行を確保し、交通の利便性の向上を図るためには、所有にかかわらずということでございますが、駅前広場を一体的に運用する必要があるという考え方に基づいて、現在協定の締結作業を進めております。
 2番、協定の骨子についてでございます。骨子については、中野区が駅前広場のJR東日本敷地内に設けた駅前広場施設──施設というのは、路面舗装であったり、植栽であったり、ベンチであったり、構造物でございますが、これについては中野区の施設として区が管理を行い、また、駅前広場内に張り出しているJR東日本の施設、これは具体的には駅舎から出ている、もう既にできておりますが、大きなひさしのことでございます。これについてはJR東日本が管理を行うこととするという骨子になっております。また、協定では今後管理する区域、管理及び運営の考え方、管理の費用負担等、駅前広場を一体的に運用するために必要な事項を定めていくという予定にしてございます。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
内川委員
 2番のところに、駅前広場内に張り出すJR東日本の施設、これはどの部分なんでしょうか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 先ほどもちょっと申しましたとおり、駅舎から大きなひさしが広場内にもう既に完成しておりますが、そのことでございます。
内川委員
 これから費用負担等、必要な事項を決めていくということなんですが、JRの敷地内にある植栽ですとか、エスカレーターもほとんどこれはJRの敷地内ですよね。こういった電気代とか、これは区が負担することになるんですか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 基本的に中野区の施設についてかかる費用は、中野区の負担ということで考えております。
内川委員
 じゃあ、JRの費用負担はほとんどないと考えてよろしいですか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 JRさんの負担としましては、大ひさしのメンテナンス及び電気代ということになるかと思います。
来住委員
 もうちょっと具体的にその費用負担の、2番の骨子に関係しますけども、エスカレーター・エレベーターのまず維持管理についてはどのくらいを区としては考えていらっしゃいますか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 これは本会議でも御質問がございまして、年間12カ月になりますが、およそ600万円程度ということでございます。エレベーター・エスカレーター、それに必要な電気料金、これは中野区が負担していくということでございます。
来住委員
 JRのひさしの部分はJR管理ということで、わずかですね。しかし、JRの敷地は全体的に広くて、ベンチだとかそういうことも含めて区が管理をして、費用も負担するということなんですけども、一体的運用をするために必要な事項を定めていくということで、その前に費用負担等とあるんですけども、費用負担については協議を、これから割合をどうするかと。毎回言っているんですけども、応分の負担は鉄道事業者もすべきだというのを私は言い続けているんですけども、当然だと思うんですが、それは全く、ひさしの部分、JR管理の部分以外は区がもう全部管理、負担をしますよというのはもう決められているんですか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 中野駅の所有物になります構造物を中野区負担で管理するというのは、まず中野区に所属するという考え方は基本協定で明記しております。それについて中野区が管理するというのは、施行協定等に明記されていることでございます。
来住委員
 JRの建物や施設について、基本的にその構造物についてJRが管理するのは当然だと思うんですけども、むしろやはり駅利用に利便を図るものでもあるわけですね。きのうでしたか、自由通路もそうです、東中野の場合もそうですね。基本的には駅利用者の方々が利用されるものです。鉄道事業者が応分の負担をすべきだという前提にした協議というのは、この中野駅の場合もされてこなかった。もう協定の最初の段階で、22年12月9日の段階でもう基本協定にそこも入っているんですか。その費用負担、管理負担というのは。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 基本協定では、中野区が整備した駅前広場内の施設については中野区の帰属になるということで、管理費については施行協定のほうで明記しております。基本協定は平成22年の12月に整備に際して結んだものですが、工事に際しては平成23年の7月に施行協定というのを結んでおります。その中で、整備後は中野区に帰属する施設については中野区が管理するというように書いてございます。
来住委員
 要するに、中野区道とJR敷地という線が入っている駅側も含めて、これは中野区に帰属するということでよろしいんですか。JRの敷地であるんだけども。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 土地の権原はJRのものでございますが、その上につくりました舗装でありますとか、階段でありますとか、植栽、ベンチ等の今回つくりましたものについては中野区の所有物ということを基本としてございます。
来住委員
 きのうの東中野のように、条例で区有通路として区が特定するということで、それでも僕は当然管理、二百数十万でしたか、年間、JRに求めるべきだというふうに思っていますけども、そういう条例上の位置付けはもちろんできないわけですよね。JR敷地ですから、これは。あくまでもJRの所有物には変わらないですよね。それはこの協議の中で改めて、もうその協定でそうなっているので、維持管理についての費用負担は区がもう当たり前だというお考えなんですか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 基本的には、先ほど御質問ございましたエレベーター・エスカレーター、この敷地はJRの用地にほとんど入っています。また、植栽もそうですね。この辺の、本来であればJRから土地を借りて、その部分の地代をJRに支払わなきゃならないというところでございますが、基本的には無償でJRから借り受けるという、その辺のところが含まれていて基本協定が締結されているということでございます。
来住委員
 それはちょっと納得できないんですが、じゃあ、エレベーター・エスカレーターの管理でおよそ600万ということなんですが、それ以外にこの敷地、JRの管理以外の部分、かなり広さもありますけど、およそどのくらいを区としては年間で考えていらっしゃるんですか。エスカレーター・エレベーター以外の管理について。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 ちょっと手元に資料がないんですが、通常の清掃、これが週に2回程度行うという予定でございます。それで年間の予算を組んでおります。また、JRの改札の直近、この辺につきましては当然頻度高目に、それはJRさんみずから行ってもらうというようなことで考えております。(「掃除で年間」と呼ぶ者あり)ちょっと今額については……。
委員長
 答弁保留で。(「はい」と呼ぶ者あり)
久保委員
 広場のことなんですけれども、ちょっと東西連絡路も、これも広場に附属する部分なので、あわせて伺いたいんですけれども、エスカレーター・エレベーターは7月1日から供用開始になりますが、これは24時間使用ができることになっているんでしょうか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 エレベーター・エスカレーターとも24時間可能と。なお、人が利用しない場合については自然に電源が落ちると。感知をして作動するというような構造になってございます。
久保委員
 わかりました。先ほどJRの敷地を借りているというか、無償貸与という部分もあるのでということです。それで、例えばJRの事情により、東西通路でございますとかエレベーターやエスカレーターを今後区から借りたいのだというようなことがあったとして、そういったようなことというのは認められる部分ではあるんですか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 基本的に限られた歩道の空間でございますし、道路でございますので、借りるとかいうそもそもの話は想定しておりません。あと、使用に関しても、安全な通行の支障にならない限りは、広場の歩道については認めるという方向で協議しておりますが、歩道橋の上については上空でございますので、基本的に許可はしないということで考えてございます。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 先ほど広場の清掃ですね、週2回と申し上げました。これにつきましてはおよそ400万弱でございます。ちなみに、これは東西連絡路と広場の日常清掃合わせましての400万弱ということでございます。それから、植栽の剪定が、これはわずかでございますが、25万円程度ですね。というような金額になってございます。
来住委員
 わかりました。約1,000万弱ということで、前回でしたかね、落合の地下通路についても、工事費は東京都だけども管理費用は中野区というふうなことだったと思うんですね。それから、きのうの東中野の駅の自由通路についても区の負担ということで、やはり鉄道事業者との利便を基本的には図っていくことになるわけですから、この3駅だけでもかなりの負担になります、年間でいきますと。ですから、やっぱり区の姿勢として、きちんと管理についての負担も応分の負担を求めていくというものをきちんと持ちあわせて、負担としてはこれからもずっと続くものですから、ぜひそういう姿勢を持って臨んでいただきたいなというふうに思いますし、見直しの機会にはぜひ見直していただきたいなというふうに思います。これはお答えいただきたいと思うんですけども、きょうのところは要望でいいですかね。そういうふうに臨むべきだと思うんですけども、じゃあ、どなたかお考えがあればお聞かせください。
長田都市政策推進室長
 この中野駅の北口の整備も含めて、中野駅周辺のまちづくりを進めている立場からお答えをさせていただきたいと思います。中野駅周辺を新しい業務の拠点、中野のまちづくりの牽引役としての新しい活動の拠点とするということが、都市の経営の方向としてまず基本的にございます。その新たな集積をきちっと適正に都市の管理という形で促していくためには、やはり都市施設としての基盤整備も重要だというふうに考えております。そういった都市の基盤の一つとして、やはりこの中野駅北口整備も都市側の、地元区の責任において整備をする必要があるというふうに考えております。敷地としてはJR敷地と、それから、区道認定をいたします中野区の敷地というふうに分かれますが、機能としては駅前広場ということで一体的な機能を発揮させるということが大変重要だというふうに考えておりますので、この基本的な考え方に基づいて、先ほど来御説明させていただいておりますように基本協定、それから施行協定、それから、今回協議をしております管理協定ということで順順と進めさせていただいております。中野区が設置をいたします構造物を中野区の負担において管理する。そのことの利益は中野区民に帰属すると、このように考えているところでございます。
来住委員
 JRにしても東京メトロにしても言いなりにならないように、ぜひきちっとやっていただきたいということを申し上げておきます。要望です。
いながき委員
 確認なんですが、構造物、ここにも施設の管理と書いてあるんですが、お話を聞いていると、いわゆる歩道のメンテナンスというのももちろん中野区がやるということでよろしいんでしょうか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 路面舗装が傷んだ場合の補修も中野区が行うということでございます。
いながき委員
 細かい話になりますが、そうしましたら、JRが管理をするという大きなひさしの下の面積というのはどうなるんですか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 ひさしの下も路面については中野区で整備するということでございます。ひさしについてなんですが、実はこれはスロープの上までかかっておりまして、本来であれば区がそのスロープの上に屋根を、シェルターをつけなければいけなかったところを、デザイン委員会等、景観委員会等の意見も踏まえて、JRの駅舎のひさしとして都市計画区域内まで引っ張らせてつくったと。その分はJRさんが見てくださいということも、実は話の裏にはあるというところでございます。
いながき委員
 この広場概要図を見ますと、歩道以外の道路の部分も一応JRの敷地に入っているんですけれども、ちょっと話は変わるかもしれませんけれども、道路のメンテナンスというのは、JRの敷地内の分はJRがやっているということなんでしょうか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 図面上は中野通りの歩道のように見える、その部分のことを御指摘でしょうか。(「東側」と呼ぶ者あり)こちらについても青いラインの中は都市計画としての駅前広場ということでございますので、歩道も含めて区の管理ということで考えています。
吉原委員
 先ほどちょっと聞き逃したかもしれないんですけども、確認なんですが、エレベーターとエスカレーターは、電気代は中野区が持つということだったんですか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 電気代は中野区が持つということでございます。
吉原委員
 エレベーターやエスカレーターというのはバリアフリー法の中の一環としての位置付けだと思うんですが、その辺はどうなんでしょうか。
石井都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 駅舎の中のバリアフリーについてはJRが施行して、今回ストレートにサンモール側に抜けるということでこれは解消したわけですが、一方、今度は東西連絡路、これを渡るのに必要なバリアフリーということでエレベーター・エスカレーターを設けたということでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、4番、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催結果についての報告を求めます。
佐々木都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 それでは、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催結果について御報告いたします(資料5)。
 まず、1番の概要についてですが、西武新宿線の連続立体交差事業の中井駅から野方駅間の着実な推進と、野方駅から井荻駅間の早期実現を目指しまして、期成同盟の決起大会を5月28日に野方区民ホールで開催いたしました。決起大会には、区民、区議会、区など計20団体から約250名の方が参加いたしました。また、関係の国会議員、都議会議員、東京都、西武鉄道、杉並区、それと、杉並区の地元のまちづくり協議会の方なども来賓として出席いたしました。1枚おめくりいただいた別添1に来賓の一覧、期成同盟参加団体の一覧、それと、期成同盟の理事を記載してございます。これはごらんのとおりでございます。
 また頭紙に戻りまして、2番の決起大会での主な内容についてでございますが、最初に主催者と来賓の紹介、それとあいさつがありまして、次にこれまでの経過報告及び大会趣旨の説明がありまして、最後に大会宣言及び決議文を参加者の全会一致で採択したものでございます。
 資料の別添2及び別添3といたしまして、大会宣言文と決議文をつけてございます。一番後ろの決議文をごらんいただきたいと存じます。大会で決議したことは次の三つの事項でございます。一つ目が、西武新宿線(中井~野方駅間)の連続立体交差事業の着実な推進を図ること。二つ目が、西武新宿線(野方~井荻駅間)の連続立体交差事業の早期実現を図ること。三つ目に、西武新宿線連続立体交差事業に関し、将来にわたり安定した財源を確保し、事業に必要な国費を確保すること。以上、関係機関に要請することを決議いたしましたということでございます。
 また頭紙に戻っていただきまして、3番の、最後に今後の要請活動についてでございますが、これら今回の決起大会で決議しましたことについて、期成同盟の会長、それと区議会議長、区長が、6月下旬から7月上旬にかけまして国、東京都、西武鉄道に対する要請活動を行う予定でございます。日程については現在調整中でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 どうもお疲れさまでございました。地元の方たちも大変期待を寄せて参加されておりましたので。ただ、1点、「デイリー中野」という番組、そちらのほうでこの決起大会の模様の放映があったということなんですね。これをごらんになった方から私のほうに、野方以西のことが全く放映されていなかったということで、中井駅-野方駅間の着実な推進のための決起大会にしか映らなかったんだけどという、そういったがっかりしたという区民の方からの御連絡がありました。こういったことになってしまいますとなかなか、結局はそういうところだけのためにこの大会は行われたのかしらというふうに思われてしまいまして、私としては野方駅から井荻駅間の早期実現を目指すというところも大きなポイントであると思っておりますので、その辺についてまた改めて区としての今後の取り組みのあり方ですとか、また、「デイリー中野」については、これは別に区のつくった番組ではないので仕方がないと思うんですが、なかなか区民の方からしてみると、そういうところからしか情報が入らないので、見えないところもあるのかなと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
佐々木都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 野方以西についてでございますけども、今回こういった決議する内容としまして、野方以西の早期実現ということも強く要請していくということでございますので、今回の決起大会を機にやはり地元の機運を盛り上げて、活動を活発化していく必要があるというふうに考えてございます。ですから、こういった要請活動に加えて、やはり一般の区民の方への情報提供というか広報活動というものも、今後期成同盟の理事会の皆様と御相談しながら、そういった広報活動についてしっかりやっていくように考えていきたいというふうに思っております。
来住委員
 御苦労さまでした。なかなか盛り上がった大会だったというふうに思います。それで、大会決議も大会宣言の中でも、当初期成同盟の結成の中での活動方針や宣言文の中では、西武線の区内全線地下化ということがきちんと明記されて、これが結成の方針の一つになっていました。今回、大会決議の中でも宣言の中でも、また、御来賓の話の中でもちょっと聞き取れなかったんですけども、区内全線、少なくとも地下化ということについては、東京都や国に対して期成同盟としてそのことを一つの突き出しとして、特に野方以西の今後の事業について早期事業、同時に地下化ということを要望していくということに何か事情が含まれているということでしょうか。そのことを言えないというか、要望できないというところ。
佐々木都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 野方以西について地下化ということを求めていくべきではないかと、そういった趣旨だと思うんですけども、今回の決起大会というのは連続立体交差事業の中井-野方間の着実な推進、それと、野方から井荻間の早期実現を図るということを決議したというものでございます。そもそも期成同盟の規約の中に区内全線地下化の実現を促進するということを目的にしておりますので、期成同盟の考え方というか思い、意思というものはもともと明確でございますので、今回はそういったことで連続立体交差事業の着実な推進、それと、野方-井荻間の早期実現を図るということを決議したということでございます。
来住委員
 今回のこの大会を準備される過程の中で、大会決議、大会宣言をおつくりになる中で、いわゆる全線地下化を野方-井荻間については文言としてあえて、期成同盟としてはそれは当然だということで入れなくていいということなのか。連続立体交差事業、当然なんですけども、その地下化かどうかというのは大変大きな意味合いを持つわけで、当然期成同盟の結成時の基本ですから、それは変わっていないわけですから、地下化をもって事業を要望していくというのが、本来期成同盟のあり方としても当然ではないかというふうに思って大会で聞いていたんですけども、それはありませんでしたので、これらの宣言文をつくる過程では議論はあったわけですか。区がそのことに関与できるかどうかわかりませんけども、入れないであえて要望していくというふうになった経過を、もうちょっと何かお話しできるんでしたら聞かせていただけますか。
長田都市政策推進室長
 担当副参事からも御答弁をさせていただきましたが、この西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の、この同盟という形で区民、区議会、区が結集をしたという趣旨、目的についても明確になっております。この大会宣言、それから、決議につきましても、まず渋滞解消するという長年の地域住民の方たちの願いを顕在化させていくという中での御議論を踏まえた上で、こういう案文に整えられたということでございまして、この案文と同趣旨の内容については、前回の、平成20年の4月18日だったと思いますが、決起大会を開いたときにも同種の内容として要請行動をさせていただいているということでございます。私どもとしては、渋滞解消、連続立体交差事業の実現ということを各方面に要請する中で、期成同盟の趣旨を十分体現していくことができるというふうに考えております。
来住委員
 期成同盟としての問題ですので、区としてのかかわりがどうかというのはなかなかあれですけども、しかし、区の姿勢としては、期成同盟が発足時に決めたこの区内全線地下化というものをやはりきちんと据えて、今後も西武や東京都、国に対しても臨んでいただきたいなというふうに思っております。要望しておきます。
久保委員
 今のやりとりを聞いていると、この大会宣言ですとか決議の中に「地下化」という言葉を入れられない事情があったかのように私にはちょっと聞こえてしまったのですけれども、そういうことではないというふうに認識しております。区としては当然、先ほど副参事が言われたように、この連続立体交差化事業のあり方を中野区としては区内全線の地下化ということを、これは区長もはっきりと明言されているわけですから、その区の方向性は変わっていないということであって、むしろこの大会宣言とか大会決議の中に括弧づけで「地下化」とかいうことはふさわしくないと思っておりますので、私としては。そこはそういう趣旨であるということでよろしいんですよね。
長田都市政策推進室長
 委員御指摘のとおりでございます。
久保委員
 ということは、あくまでも区としての決意は変わっていなくて、全線地下化であるし、今回のこの期成同盟決起大会の中での野方以西についてもその方向をこれは示している、そういうことでよろしいんですよね。
長田都市政策推進室長
 そのとおりでございます。
来住委員
 期成同盟、こういうふうに最初の発足時に宣言されているんですね。「期成同盟は、西武新宿線の区内全線地下化による踏切渋滞解消を目指し、国や東京都及び西武鉄道、関係機関への要請、区民への広報、その他の必要な活動を行う」となっているんですよ。ですから、区民への広報も、国や東京や西武鉄道に対する要請も、この発足時に確認された区内全線地下化をもって踏切渋滞解消を目指すということですから、当然そういうことがきちっと中に入らなければやはりおかしいのではないかという点で認識をただしたということですので、それでよろしいですね。これは変わっていないということでよろしいんでしょうか。当初のこの宣言。
長田都市政策推進室長
 担当副参事からも御答弁させていただきましたが、結成のときの規約ということについては、変更は加えられておりません。そのときの目的というのは、中野区内の全線地下化を目指すという規約の目的が明記されているということについては確認をさせていただきたいと思っております。それから、連続立体交差事業の早期実現を図っていくということも、これも慎重な案文の精査をしていただいた上で今回も全会一致で議決をいただいたということで、この事実も重いというふうに考えているところでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、5番、平成24年度 都市復興模擬訓練(東京都主催)についての報告を求めます。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 それでは、平成24年度 都市復興模擬訓練(東京都主催)について御報告させていただきます(資料6)。東京都は、毎年区市町村職員を対象といたしました都市復興模擬訓練、図上訓練でございますが、実施してございます。今年度は中野区を対象として実施することになりましたので、参考までに御報告するというものでございます。
 主催でございます。東京都都市整備局市街地整備部でございます。
 3、訓練の対象、目的、方法等でございます。対象でございますが、都内区市町村職員、約100名が参加いたします。うち中野区の職員は10名参加するということでございます。目的でございます。震災後の都市復興に関する職員の意識向上と復興の手順の習熟を図るということでございます。方法については図上訓練ということで、大学の専門家の支援を受けて行うということになります。対象地区でございます。区内の木造密集市街地で、実際には野方一丁目から三丁目を図上訓練の対象として行う予定でございます。
 日程でございます。下の表をごらんいただきたいと思います。6月14日に全体の訓練の説明会がございます。その後6月28日から10月9日まで、中野区の勤労福祉会館の大会議室を会場として、表のとおりの内容で図上訓練が行われます。7月3日の火曜日につきましては、その訓練生による実際のまち歩き、野方一丁目から三丁目、特定の地域を想定して道の状況とか木造の密集の状況などを実際に見て回るというようなことも行います。地元の町会、防災会の役員の方には、御理解を得るため事前に十分に周知していきたいというふうに考えてございます。
 内容については以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
中村委員
 対象が都内市区町村職員で、約100名参加、うち中野区が10名参加というふうになっているんですけれども、中野区の職員の方というのはどういう方々が参加される予定なんでしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 主に都市復興に実際にかかわる職員ということでございますので、都市基盤部の、例えば都市計画担当、建築、地域まちづくり、そういった職員を中心にしております。また、一方で幅広くということもございますので、都市政策推進室の職員にも一部参加をいただくということで、10名の参加でございます。
中村委員
 あと、対象地区が区内の木造密集市街地で、野方一丁目から三丁目というふうになっているんですが、区内にはたくさん木密地域というのがあると思うんですけども、野方一丁目から三丁目を選ばれた理由とかというのがあれば教えてください。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 都内の町丁目の危険度というようなランキングが公表されておりまして、総合危険度の中で野方二丁目がその中でも86位ということもございます。東京都の中で幾つかリストアップしてきたんですが、実際にこういった危険度の高いところを訓練対象としてやっていきたいという意向がございましたので、区と協議の上このような場所に決めたということでございます。
いながき委員
 これ、毎年行っているということなんですが、ことしは中野区から10名参加ということなんですけど、例年大体どういった職員がどれくらい派遣されているんでしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 毎年訓練が行われていますが、毎年特に都市計画担当の職員を中心に三、四名参加してございます。
いながき委員
 参加して、ここに書かれているようなことをいろいろと学ばれていらっしゃるということなんですけれども、それがどのように日々の業務に、防災でも、そういったことが生かされているんでしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 震災後の復興計画、こういった計画を都市計画担当が中心になってつくっていくわけですけれども、実際の被災状況などを勘案して、実際に起きた場合の復興の手順など、そういったものはあらかじめ定められているんですが、実際に訓練を行って、震災復興マニュアルという職員のマニュアルがあるんですけれども、そういったものが実際のそういう訓練と整合性がとれているのかとか、そういったところは訓練に参加した成果として適宜見直していくということもございます。なお、こういった復興訓練マニュアルについては、地域防災計画の改訂に基づきましてまた見直していくということもございますので、特に東日本大震災後の都市復興模擬訓練ということもございますので、実際に被災地に行ってそういう復興計画に携わっている職員もおりますので、そういった職員からの情報なども得て、復興計画のマニュアル等の整備に生かしていきたいというふうに考えてございます。
いながき委員
 防災分野の方は参加されていないんでしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 申しおくれましたが、防災担当の職員も参加の人数に入ってございます。
久保委員
 タイミングよくと言ったらおかしいのかもしれませんけれども、大変タイミングのいい時期に中野区が対象となったというふうに思います。これは、ことし中野が対象になったというようなことは順番で決まっていたことなんですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 これは、東京都の内部でどのように決めるかというのは存じ上げませんが、事前に幾つかの自治体に照会があった中で中野区が手を挙げたというんでしょうか、事前の調整で、今言われたようにうちは非常に防災のまちづくりに取り組むという姿勢を持っておりますので、うちが積極的にというふうに手を挙げたということで決まったということで御理解いただきたいと思います。
久保委員
 そういう意味であるならば、本当に区が積極的にこういったことに手を挙げたというのはよかったなと思っているんです。今までは職員のための復興マニュアルなどに反映してきたということなんですけれども、今回は非常に具体的に木密地域としての野方二丁目を中心とした野方一から三丁目が選ばれて、被害想定マップもここから策定されるということで、これは非常に区としては、調査ももちろん区の職員だけではなく多方面からの形での調査ができるわけですから、これを生かさない手はないなと思うんですが、今後職員のみならず復興まちづくりの基本計画というのも、これは当然区でも持っていかなければいけないのかなと思いますが、その辺についての基礎資料になるようなことにはなるんですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 実際に訓練──訓練するのが目的ではございませんので、訓練の成果をどう生かしていくのかということが大切になってくるわけです。実際に専門家にも入っていただいて、一定の都の被害状況なども勘案した被害想定マップというのが特定の地域でつくられていく。具体的な復興まちづくり方針、復興計画というものの手順を踏んで訓練の成果というものが出てくるわけなので、今言われたようにそういう計画、あるいは今後の手順、あるいは予算特別委員会の席でも、企業などを巻き込んでこういったものができないかという御質問がありましたが、そういったものに結びつけていくように検討してまいりたいというふうに考えてございます。
久保委員
 しかも、これから弥生町のほうは木造密集地域の、東京のほうの計画にのっていくかもしれませんけれども、野方ですとか大和町というのは大変火災危険度なども高いにもかかわらず、種地となるような土地が確保されないということで、今回都のほうの計画にはなかなかのってはいかれないようなものだと思います。そういう意味では、木密の解消というのは、中野区としては非常に大きな課題であるというふうに思っておりますので、そこにもきちっと意義付けをしていくべきではないかなと思うのですが、その辺について今回のことをベースとしてもちろんお考えになっていくと思いますが、区としての木造密集地域の解消、それにはどのような形で取り組まれていくんでしょうか。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 木造密集地域の改善は、私ども再三申し上げているとおり、中野区にとって大きな都市整備課題であるということは十分認識しているところでございます。この地域は、先ほど説明がありましたように火災危険度が高い。それから、東京都の防災都市づくり推進計画におきましても整備地域に指定されているところでございます。従前各区でモデル地区を取り出して検討してきたと。それが各区でこれまでその成果がどんなふうに生かされたかということについては、つぶさに私ども聞いてはおりませんけれども、今回の中の検討は、単に職員の訓練、それから、特別区の職員全体の訓練にももちろん資するということでございますけれども、中野区において具体的な、震災が起こったときにどうすべきか、事前復興のための知恵にもなりますし、それから、実際に起こった際にどう対応していくかという具体的な知恵にもなろうかと思いますので、この成果を具体的なこの地域のまちづくり、あるいは、ほかも含めた木造密集地域の改善につながるように生かしていきたいというふうに考えております。
久保委員
 ぜひそのようにしていただきたいと思います。
 それから、ここでは復興まちづくり方針(案)とかまちづくり基本計画(案)ですとか、第二次建築制限図の案など、さまざまな案が示されるわけですけれども、これは公表されるものなんでしょうか。私たちも拝見することができるものですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 この訓練の成果につきましては、こういった資料につきましては東京都のほうで訓練の成果を公表するホームページを立ち上げるということも聞いてございますし、また、こういった訓練に参加したいということであれば参加、見学も、会場の都合等もございますが、そういったものも可能でございます。そういったことも実際の野方一丁目から三丁目の防災会や町会の方にもお伝えしていきたいというふうに考えてございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 3時を過ぎましたので、ここで委員会を休憩いたします。

(午後3時03分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時25分)

 休憩前に引き続き、所管事項の報告を受けます。
 6番、野方駅整備株式会社の経営状況についての報告を求めます。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 それでは、野方駅整備株式会社の経営状況について御報告させていただきます。この報告は、地方自治法234条の3に基づきまして、中野区が出資している法人の経営状況について報告を行うものです。毎年報告を行っているものでございます。
 資料(資料7)をごらんいただきたいと思います。
 表紙をおめくりください。3ページ目でございます。事業報告でございますが、会社の現況に関する事項でございます。野方駅整備株式会社は、野方駅の駅舎の改築とその貸し出しを目的とした株式会社でございまして、西武鉄道と中野区が50%ずつ出資し、平成19年10月に設立されております。平成22年3月に野方駅の改良工事が終了いたしまして、完成後に西武鉄道に駅舎を貸しております。今回の売上高でございます。その賃貸料でございますが、4,385万9,686円、税引き前の当期純損失は590万1,193円となってございます。
 1枚おめくりいただきたいと思います。5ページの2の会社の株式に関する事項をごらんいただきたいと思います。発行可能株式総数は120株で、西武鉄道と中野区で60株ずつ所有してございます。変更はございません。
 3の会社役員に関する事項ですが、前年度については記載のとおりの役員となってございます。なお、役員は全員無報酬でございます。
 それでは、経営状況につきまして計算書類に基づいて御説明させていただきます。
 7ページをごらんいただきたいと思います。第5期、平成23年度の計算書類でございます。
 8ページをお開きください。貸借対照表、これは3月31日現在の野方駅整備株式会社の財務情報を一覧しているものでございます。左半分が資産の部、右半分の上部が負債の部で、下の部が純資産の部という構成になってございます。左下の資産の合計でございますが、合計5億189万3,000円でございます。そのほとんどが、ちょうど資産の中ほどの固定資産、4億8,788万7,000円です。これは野方駅舎の簿記上の資産額となってございます。右の表の負債でございます。中ほどの負債合計で4億9,646万6,000円になってございます。資産の部から負債の部を引きました右下の純資産の合計は542万6,000円となってございます。
 続きまして、右側の9ページの損益計算書をごらんいただきたいと思います。これは平成23年度の4月1日から翌年の3月31日までの1年間の経営状況を一覧した計算書でございます。一番上の売上高4,385万9,000円、これは野方駅整備株式会社が所有する野方駅舎を西武鉄道に賃貸した1年間の貸出賃料でございます。その次に売上原価、これは、内訳ですけど、減価償却費と税金、不動産取得税、固定資産税がその売上原価になってございます。それに販売費、一般管理費の諸経費を引いて、営業外収益、銀行利子などを加えた結果、今期は、税引前当期純損失は590万1,000円でございます。法人税の調整分がございまして、最終的に当期純損失は522万2,000円となってございます。今年度純損失が出た理由でございますが、固定資産税が当初の見積もりよりも高くなったということで、一時的にそういう純損失になっているということでございます。
 続きまして、10ページ、株主資本等変動計算書でございます。株主資本の1年間の変動をあらわしたものでございます。ここで見ていただきたいのは、左側が資本金でございます。中ほどの利益剰余金のところでございます。22年度は利益剰余金がございましたので、その464万9,000円を繰り越してございます。先ほどの損益計算書の当期純損失522万2,000円を差し引きますと、3月31日現在の利益剰余金というのは△57万3,000円となってございます。資本金が600万となってございますので、△57万3,000円を差し引いた、右下の542万6,000円が最終的に純資産の合計となっているわけでございます。この額は、先ほどの貸借対照表の右下の純資産の合計と一致するものでございます。
 13ページから15ページはそれぞれの計算書の内訳、17ページは監査報告書、適正に処理されているというような監査報告書でございます。
 最後になります。19ページ、第6期事業計画、21ページの事業計画書が記載されてございますが、第6期につきましても引き続き西武鉄道への駅舎の賃貸を行うものというものでございます。
 内容については以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 ちょっと教えていただきたいのですけれども、第4期、2010年から2011年は売上高が大幅に伸びておりますけれども、これはどういったことですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 1年間の賃料ということになりまして、その額ということでふえているものでございます。
久保委員
 じゃあ、2010年は1年間ではなかったのでということなんですね。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 そのとおりでございます。
久保委員
 先ほど固定資産税の見積もり違いというようなことだったのかと思うんですが、そもそも区は固定資産税はどの程度というふうに思っていたんでしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 不動産取得税と固定資産税、当初の予定では530万円余を想定してございましたが、実際は両方で660万余であったということでございます。
内川委員
 不動産取得税と今おっしゃいましたけど、これはもうかからないですよね。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 取得のときにかかるもので、1回限りのものでございます。
内川委員
 それと、固定資産税の税額の見直しというのは、たしかこれ何年かに1度行われると思いますけれども、次の見直しはいつですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 3年に1度見直されるということで、見直しは平成24年度、今年度でございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、7番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 それでは、議会の委任に基づく専決処分について御報告させていただきます。
 住宅に関する事故が2件ございました。それぞれ相手側と和解をし、損害賠償額を支払った案件でございます。なお、この案件につきましては総務委員会でも同様に報告を行う案件でございます。
 資料(資料8)をごらんいただきたいと思います。
 報告案件1でございます。事故の概要でございます。発生日時が昨年の12月31日、午後10時でございます。事故発生場所は中野区区営住宅の居室でございます。事故の発生状況でございますが、その区営住宅の建物2階部分の雑排水管のシャフト部分、接続部分から漏水がございまして、そのすぐ下の1階の相手方の居室内にあった家具、寝具でございますが、衣類等に損害が生じたものでございます。和解の要旨でございますが、区は相手側がこうむった損害、12万8,610円について損害賠償する義務があることを認め、相手側に支払うというものでございます。和解日は3月27日でございます。5番の損害賠償額でございますが、家具、衣類の交換費用の12万8,610円でございました。なお、損害賠償額は特別区自治体賠償責任保険により全額補てんされてございます。
 備考でございます。事故後の対応でございます。漏水箇所の補修を直ちに専門業者により応急修理をさせ、年明けにまた本格的な漏水の補修工事を行ってございます。また、当住宅について排水管の状況の点検もしてございます。現在のところ、ほかに特に異常は見つかりませんでした。
 続きまして、報告案件2でございます。事故の概要でございます。事故の発生場所でございますが、中野区立福祉住宅の管理人室でございます。発生状況でございます。ちょっと補足して説明させていただきますと、福祉住宅には緊急通報システムが各戸に設置されてございまして、異常があれば管理人が常時把握できるような状況になってございます。ちょっと資料の裏面をごらんいただきたいと思います。その緊急通報システムの電気配線が管理人住居用の分電盤に接続されていたということで、簡単にいいますと、共用部分の電気代とすべき電気料金が管理人個人の居住用の電源から引かれ、管理人に負担させていたということがございました。平成16年4月から平成23年3月までということでございます。和解の要旨でございますが、区は相手がこうむった損害、電気代でございますが、13万2,947円について賠償責任があることを認め、相手側に支払うということでございます。和解日は3月27日でございます。損害賠償額は、電気代13万2,947円でございます。
 事故後の対応でございます。緊急通報システムの電気料金が相手側に請求されることがないように、支払い方法を変更しております。具体的にいいますと、子メーターをつけまして、そこの分については区がきちっと支払うような支払い方法に変えてございます。また、緊急通報システム、福祉住宅について全住宅を点検いたしましたが、管理人個人の居室につながっているケースはないことを確認してございます。
 報告は以上のとおりでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
中村委員
 教えていただきたいんですけれども、この報告案件1のほうで、「雑排水管のシャフト部分から漏水し」とあるんですが、原因というのは何か。例えば、老朽化とかということがあったんでしょうか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 原因についても調べておるんですけれども、はっきりしてございません。当該の排水管につきましては、計画修繕に基づきまして耐用年数が来る前に交換をしているところでございますが、当住宅についてはまだその耐用年数が来る前というようなことでございます。推測の域を出ないんですけれども、一つ担当として考えられるのは、昨年非常に地震があったということもありまして、そういう部分で接続部分が、そこの箇所について緩んだことも考えられるかなと思ってございます。
中村委員
 原因がわからないということなんですが、民間とかであり得ることで、雑排水管の漏水、例えば排水詰まりだったりとかということもあると思うんですけども、そういうことはないですね。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 この件についてはそういうことではなくて、接続部分から少しですけどもそういう漏れがあったということで、接続部分が少し緩くなったということかなというふうに考えてございます。
来住委員
 報告案件の2なんですが、長い期間わからないで今回配線ミスがわかったというようなこと。参考までに何をもってわかったんですか。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 実は緊急通報システム、当住宅については耐用年数が来ましたので、ちょうど10年経過したので、昨年度新しいのに交換いたしました。その際に電気系統を再点検した結果、このような状況が改めて発見されたということでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、8番、平成24年度職員風水害訓練の実施結果についての報告を求めます。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 それでは、平成24年度職員風水害訓練の実施結果について御報告申し上げます(資料9)。
 1番の訓練の目的等でございますが、風水害時期を目前に控え、また、職員の異動等もあるということで、風水害時期におけます各災対部の基本的な行動の確認及び習熟に重点を置きまして訓練を実施したものでございます。なお、災対司令部の訓練におきましては、第三建設事務所、両警察、両消防署の参加も得て、連携して図上訓練を実施したところでございます。
 実施日ですが、災対総務部・災対建設部・災対保健福祉部・災対教育部に関しましては24日、災対司令部に関しては25日、災対地域部に関しては29日というふうに、日にちを分けて実施しております。
 想定ですけれども、平日の夜間、大雨・洪水警報が発表されたという想定を基本に、時系列に沿った災対各部それぞれの所管内容の対応訓練を実施したところでございます。
 4番、訓練内容ですけれども、参加人数としまして総数166名、うち職員が161名、関係機関から5名という内容になってございます。訓練項目としましては、災対司令部につきましては災対本部の運営訓練、それから、情報の収集・伝達訓練、そのほかに各部との連携・連絡訓練等を行っております。災対総務部に関しましては情報の収集・伝達訓練、災対地域部に関しましては地域本部への参集訓練、情報の収集・伝達、地域内の巡視訓練、無線の通信運用訓練、一時避難所の開設訓練等を行っております。裏面をごらんください。災対建設部に関しましては、区内の河川、道路、がけ地等、危険地の状況の確認、収集・伝達訓練、それから、土のう・排水要請対応訓練、あるいは、無線運用訓練となっております。それから、災対保健福祉部に関しましては、消毒の要請対応訓練及び消毒に使います機器の操作訓練を行っております。災対教育部に関しましては、児童、園児の安全確保の対応訓練。これはちょっと夜間想定でありましたが、内容からして一部変えて、児童、園児がいるという中での対応訓練、それから、車両避難所の開設対応訓練というような、それぞれの内容を実施したところでございます。
 報告に関しては、簡単ですけども以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
 よろしいですか。それでは進行いたします。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、9番、コミュニティバス「なかのん」の車両変更についての報告を求めます。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 では、コミュニティバス「なかのん」の車両変更につきまして御報告申し上げます。
 お手元の資料(資料10)をごらんいただきたいと存じます。この内容は、先日「なかのん」の運行事業者である関東バスより、使用する車両の変更につきまして申し入れがあったことに基づく御報告でございます。
 まず、1の経緯ですが、路線バスの場合、通常5年から7年で車両の傷みぐあいにより使用を継続するか否か、つまり廃車するか整備して使用を継続するのか判断し対応するため、本格的な車両のメンテナンスを行うものでございます。「なかのん」につきましても平成17年11月の導入から6年半経過し、このメンテナンスを行う必要が生じております。関東バスでは、「なかのん」で使用しております車両3台につきまして、本年7月から11月末にかけてメンテナンスを順次実施する予定とのことでございます。
 2の「なかのん」で使用する車両ですが、現在専用使用しております車両につきましては、今回のメンテナンスを機に車両故障時等の円滑な対応を図るため、関東バスの他路線と使用する車両を共有できるよう改めたいと申し出がありました。その背景としましては、資料に記載はございませんが、現在使用しております「なかのん」の車両が2007年8月に製造中止となっていることもあり、今後の部品調達等、故障時の対応に懸念があるとの理由がございます。そのため故障時に車両の使い回しができるよう、他の路線と使用する車両を共有したいとのことでございます。
 3の変更後の「なかのん」の運行についてですが、1の使用する車両としましては、小型バスまたは中型バスとなります。小型バスは定員33名。これは従来の「なかのん」の車両、または「なかのん」と同等のバスとなります。中型バスは、定員52名または59名の車両となります。中型バスはこれまでも「なかのん」の定期点検や故障時に臨時運行しておりました。2の車両の表示ですが、これまでの車両本体への塗装をやめ、車両前面及び左側面に「なかのん」と表示したプレートを装着するよう改めます。3のプレート装着に変更した車両の導入時期ですが、7月末、8月末、11月末にそれぞれ1台ずつ、メンテナンスの実施にあわせまして順次導入いたします。
 続きまして、裏面をごらんください。4、その他でございますが、小型、中型いずれのバスもこれまでと同様、原則としましてノンステップバスで運行いたします。
 最後に、4の周知でございますが、関東バスでは7月からホームページへの掲載のほか、バス車内、停留所にて利用者に対する車両の変更についての掲示を行います。中野区におきましても区民の皆さんに混乱が生じないよう周知に協力するため、区のホームページへ掲載するとともに、資料には記載しておりませんが、区報への掲載も行う予定でございます。
 本件に関する私からの説明は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、10番、その他で何か報告はありますか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
 中野駅地区の第Ⅰ期整備事業でございますが、これが6月いっぱいの工期で完成いたします。つきましては7月1日に完成式を行いたいということでございまして、既に委員各位には御案内を差し上げておるというところでございます。7月1日、朝10時からおおむね1時間程度ということで考えてございます。多少の雨ですと十分、あそこの屋根のかかっている下で行いたいと思っておりますので、橋の上でこの式典を行いたいと思ってございます。式典の概要でございますが、区長あいさつをはじめ、来賓の祝辞、それから、事業の概要説明、それから、くす玉を用意いたしましてそれを割っていただき、その後一般の方々にも使っていただくと。いよいよ供用開始ということでございます。お呼びかけをしてございますのは、国会議員、都議、区議、それから、商工団体、商店会、町会、福祉団体、バスの事業者、鉄道事業者、四季の都市立地事業者といったようなところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 私のほうからは、東京大学教育学部附属中等教育学校の運動施設等の整備の工事につきまして、口頭報告をさせていただきます。先日、5月17日になりますけれども、東大中等教育学校の運動施設整備、それに伴う旧海洋研究所の現在の建物の除却の工事につきまして、東京大学による近隣説明会が行われました。私ども、オブザーバーとして出席をしましたので、その概要について報告をさせていただくものでございます。
 現在のグラウンドあるいは体育館が、私どもが取得を始めております防災公園の位置にございますので、これをかつての海洋研究所の跡に移設をするという東大の工事でございますけれども、それに先だって、現在の海洋研究所の建物がまだ残っておりますので、その除却を行うということでございました。大学の説明によりますと、5月17日の説明会の次の日から建物の除却工事に入っているということでございます。現在、建物の内部の造作物を除却する作業が進んでおりまして、建物の躯体の解体に向けた足場が設置されている状況でございます。おおむね夏場にかけて解体工事を終了させまして、それ以降新しい運動施設の整備工事に着手する。来年2月末の完成の予定だということでございました。
 なお、私どもは東大のキャンパスの南側、東側、それから北側の一部の、地区計画に基づく地区施設道路整備につきまして、現在の万年塀の後退を東大に補償する形で東大で工事をしてもらい、下がった部分の地区施設道路拡幅整備を区で行う工事を予定しております。これは今年度内に完成させる予定でございますので、東大の建設工事と並行しながら、調整しながら進めていくという予定でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 私からは、橋場保育園の仮設園舎設置に伴います上町公園拡張用地の利用の制限について、口頭で報告させていただきます。急増する保育需要に対応するために、区立橋場保育園を旧橋場児童館とあわせた用地に建て替えて民営化するということになりました。建て替えに当たりましては、新しい保育園の開園までの間、中央四丁目36番地の上町公園拡張用地の部分に橋場保育園の仮設園舎を設置することになりました。保育園の建て替え及び新しい保育園の民営化につきましては、本日の子ども文教委員会において報告案件になっております。私からは、上町公園拡張用地の利用の制限について報告させていただきます。
 仮設園舎の建設につきましては来年の5月ごろを予定しております。このため準備期間を考慮して、拡張用地としての利用は平成25年3月までとする予定でございます。また、新しい保育園の開園は平成27年の4月を予定しております。このため拡張用地の利用の制限は平成27年3月までとなります。その後仮設園舎を撤去して速やかに公園としての本格整備を行い、現在の上町公園と一体にして開園していきたいと考えております。
 なお、現在この拡張用地は、地域との話し合いによりましてお花づくりに利用していただいております。地域の皆様には今後保育担当が主催します説明会においてお伝えしていくとともに、お花づくりをしている方々にも私どもから説明の機会を設け、御理解を得ていきたいと考えております。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 私から1件、口頭にて御報告をさせていただきます。内容は、中野駅北口西の自転車駐車場におきまして、定期駐車券を偽造した不正利用があった件についてでございます。
 経緯としましては、本年3月21日、中野駅北口西自転車駐車場内において、管理人が偽造された定期駐車券が張ってある自転車2台を発見したものでございます。その場で警察に通報しまして、翌3月22日、それぞれの自転車の所有者2名を野方警察署が身柄を確保し、両名の取り調べを継続しておりました。その結果、先月30日、野方警察署が両名の取り調べを終え、東京地方検察庁に書類を送致した旨、中野区に連絡がありましたので、本日、本委員会にて御報告させていただいております。
 今回の取り調べに基づきまして、東京地検に送致された内容としましては、2名のうち1名は定期駐車券を偽造し使用した、他の1名はこれを譲り受け使用したことにつきまして、両名ともに事実を認めた上で、不正利用した分の料金について中野区へ弁済の意思を示しているとのことでございます。以上の状況にかんがみまして、今後両名への利用料金の弁済の求め等、区としての正式な対応につきましては、別途庁内で協議の上決定して実施したいというふうに考えております。また、今後こうした不正を防止する対策として、自転車駐車場内での巡回チェックの強化等、既に開始しているところでございます。
 本件に関する御報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
吉原委員
 偽造された駐車券というのは、その2人のうちのどちらか片方がつくったものと判明したんですか。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 両名の自供及び警察の取り調べでも、主犯格に当たる人間が偽造し、使用したのは主犯格及び共犯格に当たるもう1名ということで、自供と取り調べの結果は今のところ一致しております。
吉原委員
 それがもっと多く広く出回っている可能性はあるんですかね。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 今回このような偽造がございましたので、こちらのほうでもすべての自転車駐車場にそういった偽造のものがないかどうか改めて点検をしました。その結果、現在のところ他に偽造のものは発見しておりません。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 ほかに報告はありませんか。
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、先ほど一たん保留としました要望書の案文調整を改めて行いたいと思います。
 委員会を休憩いたします。

(午後3時58分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時59分)

 第7号陳情に関する要望書の案文は、休憩中に確認したとおりにすることに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。
 お手元に配付の文書(資料11)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 次に、審査日程のその他に入ります。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時59分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時02分)

 次回の委員会は、7月30日(月曜日)午後1時ということで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で建設委員会を散会いたします。

(午後4時03分)