平成26年08月22日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会
平成26年08月22日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会の会議録
平成26年08月22日中野駅周辺地区等整備特別委員会.doc

中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会〔平成26年8月22日〕

 

中野駅周辺地区等整備特別委員会会議記録

 

○開会日 平成26年8月22日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午前10時00分

 

○閉会  午後000

 

○出席委員(13名)

 市川 みのる委員長

 木村 広一副委員長

 高橋 かずちか委員

 小林 ぜんいち委員

 後藤 英之委員

 内川 和久委員

 浦野 さとみ委員

 佐野 れいじ委員

 久保 りか委員

 奥田 けんじ委員

 篠 国昭委員

 佐伯 利昭委員

 かせ 次郎委員

 

○欠席委員(1名)

むとう 有子委員

 

○出席説明員

 経営室長 竹内 沖司

 経営室副参事(経営担当) 戸辺 眞

 都市政策推進室長 長田 久雄

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、

 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 高橋 昭彦

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 志賀 聡

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 大木島 実

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 中井 豊

 

○事務局職員

 書記 遠藤 良太

 書記 江口 誠人

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 区役所・サンプラザ地区一体的整備について

 中野駅周辺地区整備について

○所管事項の報告

 1 国家戦略特区に係る中野区提案について(中野駅周辺計画担当)

 2 「中野駅周辺まちづくり」に係る意見交換会の開催結果について(中野駅周辺まちづくり担当)

 3 中野駅地区整備に係る都市計画変更(原案)について(中野駅周辺地区整備担当)

 4 中野駅南口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺地区等整備特別委員会を開会します。

 

(午前10時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)のとおり審査を進めたいと思いますが、御異議ありませんか(資料1)。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 区役所・サンプラザ地区一体的整備について、中野駅周辺地区整備について、を議題に供します。

 まず、所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、国家戦略特区に係る中野区提案についての報告を受けます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、国家戦略特区に係る中野区提案について(資料2)報告を申し上げます。この報告につきましては、建設委員会との重複の報告となります。

 7月9日の当委員会におきまして、国家戦略特区の区域指定に向けた区の考え方を示したところでございますけれども、この間、中野区の提案を行いました。これにつきまして本日は報告をしたいと考えております。

 まず、1番でございます。これまでの経過でございます。

 国家戦略特別区域につきましては、平成26年5月1日に区域指定が行われまして、東京都につきましては9区、神奈川県、成田市が東京圏ということで指定をされております。この区域につきましては、国及び東京都から今後の見通しを踏まえまして順次拡大するという意向が示されておりまして、区では区域の拡大に向けた提案を検討してまいりました。このたび、8月6日付で東京都に中野区の提案を取りまとめて提出をしたところであります。今後、東京都や国と協議、調整を図りながら中野区の追加指定を目指してまいりたいというふうに考えております。

 それでは、提案書の中身について御説明したいと思います。別紙をごらんいただけますでしょうか。

 このたびまとめました中野区の提案書でございますが、グローバル都市“NAKANO"の創造というテーマで提出をしております。お開きいただきまして、まず1ページ目でございます。国家戦略特区で実現するグローバル都市“NAKANO"ということで三つ書いてございますけれども、3点目のところでございます。国家戦略特区における規制改革等を活用し、中野のポテンシャルを最大限に引き出すプロジェクトによって都市のグローバル化を推進し、中野・東京・日本の国際競争力の強化や多文化共生社会の実現を目指していくと。このことが中野区にとっての区域拡大の取り組みの趣旨というふうに捉えていただきたいと思っております。

 次の2ページでございます。この国家戦略特区によって、どのような都市像を目指していくかということでまとめたものでございます。次世代グローバル都市のモデルとなる職住近接型の拠点というようなことで、そちらに記載してございますように成熟した生活都市の中で、活発に繰り広げられている多彩な経済活動・交流活動、これは現在の中野の姿でございますけれども、そうしたこれまでの枠組みを超えて、よりクリエイティブに、よりグローバルに展開する産業・文化のプラットフォームを構築していきたいというふうに考えております。そして、この中で国際ビジネス拠点、文化学術創出拠点というようなところを目指していきたいというふうに考えております。

 次の3ページにつきましては、この特区を形成していくときの取り組みということで記載をしてございます。発信、集積、連携、展開、拡充といった流れの中で、獲得目標としておりますけれども、東京の国際競争力の強化といったものにつなげていきたいというふうに考えております。

 次の4ページ目以降でございます。こちらにつきましては、具体的に中野区が現在取り組んでいる施策をベースに、区としてはこんなことができるのではないかということで提案をまとめたものでございます。

 まず、4ページ目のプロジェクト1、ICT・コンテンツ、ライフサポート産業の推進でございます。

 こちらにつきましては、産業振興ビジョンで重点施策としておりますけれども、こういったICT・コンテンツの活用やライフサポートサービスの充実、これに向けて国家戦略特区の規制緩和を活用した取り組みとしたいというふうに考えております。この図の左側の赤い字のところの部分、雇用労働相談センターとの連携等々記載してございますけれども、こちらに記載している内容が今回の国家戦略特区のさまざまなメニューの一部でございます。こういった規制緩和を活用できないかといったことを今後検討していって、ICT・コンテンツの活用等に活用していきたいというふうに思っております。

 続きまして、5ページ目でございます。プロジェクト2、世界に発信する中野の都市観光としております。

 こちらにつきましても、やはり左側の赤い字の部分、こちらが国家戦略特区でのメニューでございます。こうしたものを活用しながら中野の都市観光の振興、魅力の発信、こうしたものにつなげていければというふうに考えております。

 次に6ページ目、プロジェクト3でございます。中野駅周辺都市再生プロジェクトでございます。

 現在、中野駅周辺のさまざまなまちづくりを進めているところではございますけれども、今後さらに民間開発の促進といったことも必要であろうかというふうに思いますので、やはり特区を活用してさらなる都市機能の高度化、都市の居住環境の向上に努めてまいりたいというふうに考えております。

 次に、8ページをごらんください。事業展開例としております。平常時・非常時に機能するエリア情報アプリの開発といったものでございます。

 現在、左側の四角の中に研究チームといたしまして早稲田大学をはじめとする大学が記載されておりますけれども、現在早稲田大学をはじめとする研究チームが組成をされておりまして、これからこの中野駅周辺におきましてエリア情報アプリの開発の研究をしていきたいということがありました。これにつきまして中野区としても協力してほしいという要請がございまして、今後こういった取り組みも進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。この中で、例えば街角にデジタルサイネージを設置するといった場合には、やはり道路占用の特例だとか、そうしたものも活用していくことになろうかと思いますし、さまざま規制の中でこういった特区を活用する中での展開が図れないかということを考えているところでございます。

 次に、9ページでございます。今回の国家戦略特区につきましては、規制緩和等におきましてビジネスのしやすい環境にしていくということが主目的でございまして、やはり区だけではなくて民間企業や大学を巻き込んで取り組んでいく必要があろうかというふうに思っております。そうしたことから、現在(仮称)中野区産業・文化プラットフォーム推進協議会といたしましたけれども、そうした協議体をつくりまして特区に係る規制緩和の検討ですとか、あるいはタウンマネジメント組織の組成、さまざまなネットワークの構築といったことを取り組んでまいりたいというふうに考えております。

 次に、10ページでございます。それまで説明してきましたプロジェクトの1から3の内容について表としてまとめたものでございます。初期メニューや東京都の追加提案、また、中野区としての提案、こういったものについて適用できるかどうかといったことを今後検討してまいりたいと考えております。

 最後の11ページにつきましては、プロジェクト等の展開例でございますので、ごらんいただければというふうに思います。

 こうした内容を東京都に提案いたしましたということで、これからさらに東京都、国との協議をしてまいりたいというふうに考えております。

委員長

 それでは、この件につきまして質疑がありましたら受け付けます。どうぞ。

高橋委員

 ちょっと内容が広範囲というか広くて深いので、まだ読み込めていないんですけれども、一つ、二つ確認したいんですけれども、中野駅周辺のところがメインでうたわれておりますけれども、この特区、中野区が東京都へということですけれども、エリア的なものというのははっきり明確に位置付けるのか、あるいは駅中心、駅周辺はあり、そこをメインとしつつ、中野全体に広がる特区という位置付けなのか、あるいは中野区全体という意味なのか、その辺のところをもうちょっと詳しくお聞きしたいのと、最後に展開例のスケジュールの話は出ているんですけれども、東京都へ先日提出をして、いつまでにどうやっていかなければいけないという提出した後の手続的な話とか、あるいはいつまでにこういうものを出さないと採用されないとか、キーデイトがあるのかどうか、その辺をちょっとお聞きしたいんですけれども。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず、区域の話でございますけれども、前回にも触れておりましたけれども、今回指定が区単位ということで、東京都につきましてはそのような指定がされております。そうしたことから、中野区におきましても中野区全域ということでの区域指定になろうかと思っております。それぞれの取り組みにつきましては、さらにその中で地区を指定して取り組むものもあれば、全域ということで取り組むものもあろうかと思います。そうしたものについては、今後詰めていくことになろうかと思っております。

 また、今後の手続ということでございますけれども、既に指定されています9区ですとか神奈川県、成田市につきましては、今後区域会議というものが開催されることになります。その中で区域計画をつくりまして、その計画に基づきましてさまざまな事業が展開されるという流れになります。区域会議の中に現在中野区は入ってございませんので、区域の指定が行われたということの中で具体的な事業の展開ということになろうかと思っております。それでは、中野区がいつ指定になるかということなんですが、それがまだ実際示されておりません。現在、東京都に提案書を提出したばかりでございまして、今後の流れについてはまたちょっと東京都と調整しながら進めていきたいというふうに思っております。

高橋委員

 私が知りたいのは、特区として指定を受けると、それがずっと効力が続くという言い方は変なんですけれども、例えばここに都市計画的なことで容積率緩和とか、そういう話がありますけれども、駅中心のビジネスセンターゾーンの話というものもあれば、木造密集での面的な容積率緩和もあるだろうし、個別建てかえの推進という考え方もあるでしょうし、そういうものが一度特区に指定されると、どこまで効力が期限的にあるのか。組織の形を見ると、かなり大規模な協議会組織をつくるとなると、そんな急に全部がうまく固まって決まるというわけでもないと思うので、そうすると常に長い年月の間に、必要な協議会の中でその都度テーマを挙げながらそれが認められていくものなのか、その辺の有効期限があるのかというのが気になるんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 特区の期限というのは今のところ示されておりませんで、一旦指定されるということになれば、それが継続するというふうに思っております。ただし、これまであった他の特区の事例でも継続しているものがほとんどでございますけれども、今後取り組みが進まないところについては、その特区の指定を解除するというようなことも国から示されておりますので、この国家戦略特区につきましても、仮に指定されたとしても、取り組みが進まなければ指定の解除ということはあり得るだろうというふうに思っております。

高橋委員

 都市観光の件もそうですけれども、とにかく中野全域にわたるように、それから、常にそれぞれの地域性というか、事情というか、特性もあるでしょうし、中野がとにかく東京屈指の人口密集であったりという都市基盤の脆弱さを常に変えていくような形でグローバル“NAKANO"とトップで位置付けていますけれども、そういうものが中野全域に広がるように常に心がけるように、駅周辺のところで代表的なメニューが出てそれで終わっちゃうということじゃなく、常にやっていくような形をぜひお願いしたいと思います。これは要望ですけれども。

委員長

 要望です。

佐野委員

 今の御説明で、前回を踏まえてちょっとお話を伺いたいと思います。

 前回のときには、たしか3区が後から手を挙げてやるということで、中野区もそれに入ってきたというお話だったと思うんですけれども、前回というのは5月1日のときですかね、たしか。その中の政策課題として、女性の活用促進も含めた多様な働き方の確保を政策課題として挙げていくんだというふうにおっしゃっていたと思うんですけれども、これは具体的にどのように入っているんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 女性の活用ということ――前回の中では、女性のことは特に触れておりませんけれども――東京都、東京圏ということで全体的に取り組むということの中で、政策課題の中では女性の活用の促進も含めた多様な働き方の確保ということで触れてございます。これは東京圏としてこういったものを目指していきたいというものでございますので、中野区が指定ということになりましたら、やはりこの女性の活用の促進も含めた多様な働き方という取り組みも検討する必要があろうかというふうに思っております。

佐野委員

 今、御発言の中で女性の活用が書いていなかったような言い方をされたんですけれども、こういうふうに重みがあるものを書いている以上は、責任を持つべきだと私は思うんです。今おっしゃったように、女性の活用というのは自民党については非常に大きな打ち出しを今しているわけですね、安倍政権の中で。女性の活用をこれからしていこうじゃないかと。こうして中野区もこういうことをやっているんだと私は思っていたわけです。ところが、今の所管のお話ですと、女性の活用については全体的に今後の課題として取り組んでいくだけの姿勢であるならば、全く意味がないと思う。前回政策課題の中ではっきりうたっているわけですよ、こうやって。とすれば、今度の中に入れるべきではなかったかなと思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 東京圏全体の中での政策課題ということではございますけれども、中野区におきましても多様な働き方を進めていくという中では、例えばこのプロジェクト1の中でもICT・コンテンツ、ライフサポート産業といったものの中でも女性や外国人の働きやすい雇用環境の整備といったことを触れてございまして、そうした取り組みも進めていきたいというふうに思っております。

佐野委員

 何かインパクトが薄いんですよね。本当に力を入れていくのであれば、具体的によりこういったものを今回示すべきだと私は思っていたんです。ところが、前回のときにはこれだけ力を入れてうたっておきながら、結果としてきょういろいろな具体策をお出しになったときに、あるいは東京都にお出しになる中で、具体的なものがない。そういったものについて今後はやっていくんだという姿勢はわかりますよ。姿勢はわかるけれども、具体的なものを織り込んでいかないと、中野区として女性の活用を考えていくんだと言っておきながら、結果としてそれが具体的に見えてこないというふうにとるんですけれども、どうなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 前回お示しした国家戦略特別区域及び区域方針の資料でございますけれども、こちらにつきましては国が示したものでございまして、その中で、東京圏の中で女性の活用も含めたということで記載しているものでございます。区としてももちろん、こういった女性の活用といったことは取り組んでいく必要はあろうかと思いますし、特に区の示し方としてはICT・コンテンツやライフサポート産業の推進といった産業振興の中で女性の活用といったことも含めて考えたいというふうに思っておりますので、そちらにつきましても精力的に取り組んでいきたいというふうに思っております。

佐野委員

 これ以上言ってもしようがないことなんですけれども、いずれにしましても、こういうふうにうたっている以上は、国がどうあろうと区として独自にこういった問題を取り組んでいくという姿勢を示すべきだというふうに思っております。これはこれで今後の課題としてぜひお願いしたいというふうに思います。こういうふうにうたう以上は、きちんとしたものを出すべきではないかというのが私の考え方です。

 もう一つ、先ほどの高橋委員への説明の中で、中野区全域を対象としているんだというようなお話がございましたけれども、産業振興というのはこれから非常に密接になってくると思うんです、推進していく上で。産業振興としての連携、所管として産業振興としてどのようにこれを考えて、どういうふうにしていくつもりでしょうか。産業振興のほうでお答えいただきたいと思います。連携ができているんでしょうか。

青山都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 中野区全域にということですので、先ほど申し上げた協議会といったような組織をつくっていく中で、そういった連携ということを今後図っていきたいというふうに考えております。

佐野委員

 もう1回詳しくお願いします。

青山都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 産業振興といいますか、この特区に関する協議会を設置しまして、区内の産業界ですとか学校、研究機関等との連携をとると。そういった中で、もともと中野区の産業振興ビジョンのほうでうたっております重点分野の進行、そういったところをこの特区の指定による有利な条件が生じてくるといったような機会を生かしまして、より強力に進めていきたいと、そういうふうに考えております。

佐野委員

 今のお話ですと、より強力に進めていきたい、それは希望であると。具体的に今の所管として、産業振興として今ある話の中野駅周辺との連携、あるいは組織体、そういったものをおつくりになってやっていく考え方でございましょうか。

長田都市政策推進室長

 今回、御報告の直接的な所管としては、中野駅の周辺計画担当から御報告をさせていただいておりますが、このプロジェクト、全区的な展開をするプロジェクトという前提を置いております。そこで、都市政策推進室が全体としてこれに取り組んでいくということで、分野といたしましては中野駅周辺まちづくり分野、それから、産業振興分野、そして3番目の分野として都市観光・地域活性化分野と、私どもの都市政策推進室の配下の三つの分野が共管事項として進めてございます。そのプロジェクトといいますか、全体のまとめを計画担当のほうでさせておりますので、こういった形の御報告をさせていただいております。今後につきましても、この三つの分野の共管事項として強力にこのプロジェクトを進めてまいりたいと思っておりますし、また、庁内の調整といったことに関しましても、経営本部会議の構成メンバーと逐次調整をしながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。

佐野委員

 今おっしゃって少しは安心してきたんですけれども、少なくともこの事業を進めるに当たって、中野駅周辺だけではとてもできないことなんですよ。区全体が長としてバックアップし、そしてそれぞれの分野で応援体制をとる、こういった組織づくりをしていかないと、私はできないと思うんです。例えば、産業振興と非常に密接に関係があるわけですね。そういったことからすると、やはりこのプロジェクトに産業振興の方も入っていただいて、いろいろな角度から意見をいただき、そして、このようにしていきたい。そして、東京都との連携を組みながら中野区として実績あるものをアピールしていくという姿勢が私は必要であるというふうに思うんですけれども、今おっしゃった中でそのようにしていきたいということですので、今後の課題ですけれども、少しは安心しましたので、少なくとも単独で、中野駅周辺だけでやるんではなくして、それぞれの分野ごとに応援協力を求めるという姿勢をぜひ持っていただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ただいま都市政策推進室長からあったように、区全体の取り組みということで進めてまいりたいと思いますので、関係する所管との調整を図りながら進めたいというふうに思っております。

内川委員

 この産学公連携というのが一つポイントになってくるのかなと私は思っています。現段階では追加指定を目指しているということなんですけれども、これは指定された場合に、ここに書いてあるんですけれども、産学公連携組織を主体として推進していくということなんですが、これは現在どういうふうになっていますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 その内容については、提案書の9ページで記載してございます。現在、具体的にはまだ進んでおりませんけれども、こういった協議会を組成したいということで検討を進めているところでございます。

内川委員

 どうせであれば、提案をする段階から産学公連携で物事を進めていたほうが、より後から加わってきた大学なんかもわかりやすいのかなと思いますけれども、いかがでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、この協議会の中で取り組み事項として記載してございますけれども、やはり国家戦略特区に係る規制改革等の検討とか提案、こういったものはこういった協議会の中でさらに出していくべきかというふうに思っております。今回、一旦提案書として取りまとめて提出をいたしましたけれども、さらに今後こういった協議会の中でさまざまな意見を取りまとめまして提案していくといった体制をとりたいというふうに思っています。

久保委員

 何点かわからない言葉があるので。10ページなんですけれども、中野区の追加提案のところにワンストップセンターとの連携というのがございまして、このワンストップセンターというのはどのようなものでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このワンストップセンターは、例えば外国の企業が日本に進出するときに、さまざま手続が必要だというふうになっておりますけれども、それを一つの場所で取り組めるようなセンターをつくるというのがこの特区の中で示されております。中野区の中にそういったセンターができるのか、他のところにできるのかはわかりませんけれども、仮にできたセンターとの連携を図りながら、区内での外国企業の誘致といいますか立地、そうしたものを進めていけるのではないかというふうに思っております。

久保委員

 要は、こういうワンストップセンターというのが区内にあるかどうかわからないけれども、企業誘致に非常に重要なポイントとなってくるので、こことの連携を図るということですよね。それで、11ページのほうなんですけれども、ライフサポート産業における外国人材の受け入れとあるじゃないですか。これはどのような形の受け入れなんでしょうか。それは先ほどの企業誘致とはまた別の観点ですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この外国人の受け入れにつきましては、本年の6月に新たに国家戦略特区の中で規制改革事項として示された内容を取り込んでいるものでございます。外国人材を取り込むという中でも、例えば家事の支援ですとか、そういったものもありますし、また、高度な業務に当たるような外国人を取り込むということもございます。そうしたものが中野区の中で取り組めるかどうかということについて検討していきたいといったものでございます。

久保委員

 というのは、それは中野区が直接的にこういった外国人材を活用するということですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区としてということではなくて、やはり企業がそういった外国人を受け入れるということになろうかとは思いますけれども、さまざま業種によって、今のところ受け入れられる業種とそうでない業種とあるということで、さまざまな規制がございます。そうしたものの規制緩和がこれから行われる中では、区内の民間の事業におきましても外国人を受け入れるということが広がるということであれば、そうしたものを支援していくということの体制でございます。

久保委員

 支援と言ってもいろいろな支援があると思いますけれども、具体的にはどういうことでしょうか。例えば居住の支援ですとか、そういったことも支援なのかもしれませんし、そこの企業がこういう人材を活用したいと考えていて、そういったところを区のほうが、人材のバンクというのではないでしょうけれども、そういったところと連携を図りながら御紹介するとか、それはどのようなことをお考えですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在、例えばICTCO(イクトコ)でやっているような事業であるとか、そうしたものの中で外国人の活用なんかも考えられるのかなというふうに思っておりますし、そこをビジネスのマッチングということの中でつなげていくということもあり得るのではないかというふうに思っております。また、居住の支援ということになりますと、また別の観点での支援が必要になるかと思いますし、そうした外国人の滞在のサポートですね、そうしたものをどう考えていくか、これも検討の課題だというふうに思っております。

久保委員

 その下に今度外国人滞在施設整備というのがありますね。滞在というのと、仕事をしてそこで長期間いるというのと、またちょっとニュアンスが違うのかなと思うんですけれども、この外国人滞在施設整備というのは、旅館業法の話なんかも前回説明ありましたけれども、それはそういった観点のものですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この中で滞在施設としていますのは、今委員おっしゃるとおりの旅館業法の適用除外のものというふうに考えています。

久保委員

 この旅館業法の適用に関してなんですけれども、これについては区のほうではどのようなイメージを抱いて、何を推進していこうと思っていらっしゃるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この旅館業法の適用除外につきましては、既存の住宅、例えばマンションですとか、アパートですとか、空いている物件を活用して外国人が短期的に滞在できる施設に変えていくというようなものでございます。そうしたものを取り組むということになりますと、区としてはさまざまな条例を整備するとか、そうしたものも必要になってまいりますし、区内でそういった取り組みを進めていくような事業者を掘り起こすということも必要になるというふうに思っておりますので、そうした取り組みを行うということになろうかと思います。

久保委員

 これはイメージとしては区内の、先ほどおっしゃっていたようないろいろな空き物件活用ということでは一つの案だと思うんですけれども、中野区全域にわたってこういったことをやることが可能なんでしょうか。それとも、駅周辺に限ってなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区域は特区で指定された区域ということになりますので、中野区としての指定ということになりましたら、区内全域でできるということが基本になると思っております。

久保委員

 これ、まだちょっと詰まってきていない話なので、実際に区内全域が適用というか、本当に対象として可能なのかどうかということと、ふさわしいかどうかというところはまた別なのかなと思いますので、その辺はしっかり考えていただきたいと思います。多分、そういったようないろいろな視点で今回このグローバル都市という名前になったのかなと思うんですけれども、いわゆる海外の企業の誘致、外国人材の登用、また、外国人観光客を受け入れるような、そういったことをさまざま御検討されているということで、それが割と今回の中野区としての特区の目玉といいますか、そういったふうに考えてよろしいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今、御指摘いただきましたとおり、やはりグローバル都市ということを目指していくという中では、外国人が中野の中で滞在してさまざまな活躍をしていただくということの視点が必要かと思っております。また、観光客としてこれから外国からの観光客が非常にふえてくるということの中では、そうした需要も取り込んでいくということも必要かと思っておりますので、そうした観点の中での特区の取り組みを行っていきたいというふうに思っています。

久保委員

 多分それと同じような考え方で、10ページの空港アクセスの改善というのがあるんですけれども、これはどのようなことをお考えですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 こちらにつきましても、ことしの6月に新たな規制緩和ということで示された内容で、これからの検討になろうかと思っていますが、例えばバスの発着とか運行についての規制がやはりあるようでして、そうしたものを柔軟に取り組めるようにしていくということがこの規制緩和の中で出ているものでございます。特に、中野につきましても空港等のアクセス、羽田空港とのアクセスなんかはそんなに今のところいいとは言えない状況でございますので、例えばバスの運行がもうちょっと柔軟になるということであれば、こういった取り組みもあり得るのではないかということで記載したものでございます。

久保委員

 さまざま受け入れるなら受け入れるだけの整備をしていくということでの視点なんだと思います。前回も伺ったんですが、今のグローバルという視点と変わってきますけれども、3ページのところに獲得目標というのがあって、世界の都市総合ランキング「文化・交流」「居住」などの指標の向上に貢献することでというのがありますね。この「居住」ということで先ほど外国人の方の居住のことというのはどのような支援を考えているのかということを伺ったのと、あと、ここの中でも一番最初にうたわれていますように、職住近接という言葉が出てきたりとかしています。職のほうはさまざま見当がつくんですけれども、住まいというところで、中野はそもそも非常に住宅都市として成熟してきたというふうに私は認識をしているんですけれども、さらにそういった意味で住まいというところにスポットを当てて、容積率の緩和等のお話も前回も出ておりましたけれども、これは区内全域なんだということだそうですが、実際のところ、本当に区内全域にわたって容積率の緩和ということが可能なのかどうか。これ、他の手続とも関係してくることではないかと思うので、そこら辺のところはどういうふうにお考えですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 3ページで「文化・交流」とか「居住」の指標向上ということで、特に居住のところでは生活環境をさらに改善していくという視点は非常に必要な部分だというふうに思っています。ただいま御指摘いただきました容積率の点でございますけれども、国家戦略特区で今回示されている容積率の中でも、住宅にかかわるところの容積緩和といったものは国家戦略特区法の中でも箇所が決められてございまして、できる区域というのが第一種住居、第二種住居、準住居、近隣商業もしくは準工業か商業地域ということでの区域の指定になってございます。そうしたことから、住宅専用の区域、そうしたもの中での容積緩和ということは当てはまらないかなというふうに思っておりますので、区内でも商業系とかそうした区域の中での容積緩和ということはあり得るのではないかというふうに思っています。

久保委員

 6ページなんですけれども、プロジェクト3として、中野駅周辺都市再生プロジェクト、中野駅周辺というふうになっていますね。ここの中の左下のところに、都心居住のための住宅の容積率の特例というのが出ています。今、副参事の御説明によりますと、住宅専用の区域では当てはまらないような話だということになりますと、おのずと区域は限定されてくるのかなと思いますし、こちらのほうに掲げているところを見ますと、実際のところ、この住宅の容積率の特例というのを区として活用しようと思っているのは中野駅周辺の都市再生プロジェクトとなっていますから、そういうことなのかなというふうに思うんですけれども、その辺はいかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今のところこれに該当する案件というものはございません。ただ、今回特区の指定ということになりますと、民間の建てかえですとか更新、そうしたものの促進になるというふうに思っております。そうしたことから、ただいま申し上げましたような区域の中で住宅の建てかえが進むということの中では、こういった特区の特例を活用してできるのではないかというふうに思っております。中野駅周辺の中ではこうした記載をしてございますけれども、これは中野駅周辺に限ったことではなくて、区内の中でそういった対象になる物件があれば、こういった容積緩和ということも考えていけるのではないかというふうに思っております。

久保委員

 その辺のところもまたおいおいお示しいただければなというふうに思っておりますし、多分いろいろな部署との兼ね合いがあるかと思いますので、またそこは詳しくどこかで伺いたいなと思っています。

 それと、前回も伺いましたけれども、タウンマネジメント組織なんですけれども、9ページのところでプラットフォーム推進協議会平成26年度設置予定となっておりまして、推進協議会の中に区の推進体制とタウンマネジメント組織がありますよね。実際のところ、まだタウンマネジメント組織自体の構築というのが図られていないと思うんですけれども、これはスケジュールとしてはどういうふうになっているんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在、タウンマネジメントにつきましては都市観光分野のほうで検討を進めているところでございます。今後タウンマネジメントを進めていく上で、タウンマネジメント組織だけをまずつくるということではなくて、こういった産業・文化のプラットフォーム推進協議会ということで、全体の中でのタウンマネジメントを進めていくということで考えておりますので、こういった協議会をまず組成すると。その中で、地区ごとのタウンマネジメントの組織というものもさらにつくっていくというような流れになろうかと思っております。

久保委員

 この矢印の意味がよくわからなくて、構成員となっていて、推進協議会の中にこの構成員があって、構成員とタウンマネジメント組織というのが矢印でつながれているわけですけれども、私はもともとタウンマネジメント組織をつくろうという区の動きがあったので、こちらのほうが都市観光分野で先行して行われているわけですから、こちらができて、そしてその後、推進協議会の中に入るというようなイメージだったわけですが、そうではないということですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 矢印の位置がちょっとまずかったかなというふうに思っていますが、推進協議会という全体の枠の中で、それと区の推進体制、タウンマネジメント組織とそれぞれ連携していくというようなイメージでございます。現在、タウンマネジメントの組織をどう組成していくかということは、ただいま申し上げたとおり都市観光の分野で検討しているところではございますけれども、その検討の中でも、これまで取り組んできたタウンマネジメント組織の組成と協議会の組成を併せてやっていったらどうだろうかというふうに考えているところでございます。まずは全体での合意形成を図るこういった協議会を立ち上げて、その中でさらに地区ごとのタウンマネジメント組織を組成していくようなイメージで現在は考えているところでございます。

久保委員

 最後にしますが、地区ごととおっしゃっていらっしゃいますが、この地区ごとの指す地区というのは、どういうことですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ここで例として中野駅周辺TMOなどというふうにしてございますけれども、例えば、この推進協議会は区全域を指しているものでございますが、その中でも特に中野駅周辺についてのTMOをつくるということですとか、他の地区でもそういった動きがあればTMOということも考えられるかと思っております。そうしたところでの地区ごとでの連携を図っていくところでも区全体の協議会が必要かというふうに思っております。

奥田委員

 まず、5ページの空港アクセスの改善のところでおっしゃっていただいたバスの関連での規制が当面使える可能性があるのではないかということで記載されたということでありますけれども、中野区の道路事情であるとか駐車スペースの状況等を考えますと、バスでの導入ということを本格的に考えていくのはそんなに簡単ではないだろうというふうに思っております。在来線の受け入れだけでも非常に苦労している状況の中で、観光的な受け入れを恒常的に行っていくということが現実的なのかどうかということはちょっと考えなければいけないだろうというふうに思うんですが、一方で、1ページのところで将来的な鉄道の延伸を含めた図が示されておりまして、昨今国のほうで検討を進めている羽田空港へのアクセスについて、たしか15年後ぐらいですかね、東京-羽田間のアクセスが二十数分ということになっていくということの中で、恐らく中野駅のアクセスについても30分以内というようなアクセスが15年以内に現実的なものとなってくるわけでありまして、そういう意味でここ5年、10年、オリンピックに向けてという動きが強いわけですから、そういう意味ではバスという選択肢も一方ではあるかもしれませんけれども、中長期で見た場合には、中野という非常に過密な状況の中で、現実的な交通アクセスについては15年後の30分以内で羽田に電車のアクセスが見えてきていることをしっかりと視野に入れた構想というものを打ち出していく必要があるのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今、羽田空港との電車、バスのアクセスのことでのお問い合わせでしたけれども、まず、中央環状品川線が今後開通するということの中では、かなり車でのアクセスというものは改善されるだろうというふうに思っています。さらにその中でバスをどう運行していくかということがこれからの課題になろうかと思っております。また、電車につきましても、羽田と東京がつながるということも昨今公表されておりますので、そうした中では羽田から東京、羽田から新宿というアクセスが非常によくなると。そうしますと、中野も非常に便利になるということは予想がつくわけでして、さらにそういったものでこれからのチャンスというものを十分生かしていくものとしたいというふうに思っていますので、特に今回グローバル都市といたしましたのは、そうした点もこれから期待されるものということで捉えているものでございます。

奥田委員

 今回出していただいたのは、あくまで今回新しくそういった特区の手法としてあるということで、選択肢としてあらかじめ消さないという意味で書いていただいたんだろうというふうに思いますので、具体的に検討される中では、将来的なそうした大きな動きについてもしっかりと組み込んだ上で検討を進めていただければというふうに思います。

 また、今回この位置付けとして、職住近接型の拠点という位置付けをされたことは非常に適切だろうというふうに思っております。というのは、郊外型の立地ではない。いわゆる港区、中央区といったような非常に中心的な街区ということでもないという中で、これまで中野駅、中野区という位置付けが非常に中途半端だということで、まちづくりにおいても住むにおいては地価が高過ぎると、都市開発をするにはややアクセス等が不便であるというようなことで、非常に都市政策として苦労してきたということがあるわけですけれども、ここを職住ということで近接型のまちづくりを日本で実現できれば、これは非常に価値があるだろうというふうに思います。

 一方で、その位置付けをした中での職住楽学という形での四つの位置付けの中で、ここでちょっと問題だなというふうに思うのは、住の部分については、今後の緩和の中で住環境を整備していくということで、働くところと住むところが近接していくことの実現を図っていくということはある程度見えてくるだろうというふうに思うんですが、楽の部分ですよね。ここをどう位置付けるかということについては、職住の近接型というふうにうたった以上、住んでいる方が日常の中で生活と仕事と楽しみというものが一体的に同じ場所で行えるという位置付けがなければ、この楽の部分については外から来る人のものですよというふうにやってしまったら、やはりここで一番柱として位置付けられた職住近接ということの一番重要なポイントが抜けてしまいかねないわけですね。私たち委員会で視察させていただいた森ビルのコンセプトもまさにそうで、24時間稼働させるためには、やはり住むにおいてもいいし、働くにおいても非常に立地がいいと。そしてさらに、そこで文化的な生活が、そこで住んでいる方、働いている方が同時に行えるという位置付けがあるからこそ、職住というのが実現するわけですよね。そうすると、ここで一番抜けているのは、住むにおいてはいいだろうと。働くについても改善されてきているという中で、その方たちがここでどう豊かな生活を享受していくかという位置付けがなければ、外からどんどん呼んでくるということだけでは弱いのかなというふうに考えるんですけれども、そこの打ち出しについては今後位置付けていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この職住近接につきましては、中野駅周辺まちづくりグランドデザインの中でもうたっておりまして、働く、住むということに加えまして、さまざまなライフスタイルをここで実現していくということをうたってございます。今回、特区の中でも職住近接ということで楽と学ということも含めて記載をしてございます。暮らしやすいことだとか利便性が高いことの中には、さまざまな楽しみということも含まれているというふうに考えているところでございます。楽というところでクールジャパンの発信源ということで外出しをいたしましたけれども、特に今後の特区の主な趣旨ということになりますけれども、これは産業、国際競争力を強化していくということの趣旨でございますので、特に中野が持っているポテンシャル、これを生かしていくには現在中野が持っている文化性ですとかクールジャパンと言われるもの、そうしたものを打ち出していくということで外出しをしたということでございます。

委員長

 違うんじゃないの。ここで暮らしている人のことをどう考えているかということを聞いているじゃないの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ここに住んでいる人につきましても、やはり楽しみながら生活をするということは非常に重要な点だと思っておりまして、そのところにつきましては住ということの利便性や暮らしやすいという中に含まれているものと考えております。3ページの中で「文化・交流」とか「居住」の指標の向上ということを加えてございますけれども、そうした中にはさまざまな飲食ですとか買い物だとか、そういったものの充実といったことが指標として含まれているものと考えておりまして、特に中野の今の生活空間といった中では、ただ単に住むということではなくて、飲食ですとかさまざまな買い物だとか娯楽だとか、そうしたものも併せてこの中のまちで充実をしていくということが図られるものというふうに考えております。

奥田委員

 ぜひ、職住ということについてはもう少し研究を進めていただきたいなと思う中で、ここに実はヒントの一端が書かれているのかなというふうに思うのは、3ページの拡充のところで、中野区としても特区の活用として道路の占用なんかは使っていきたいというお話がされたようでありますけれども、例えば新宿の東口のモアというところですね、道路占有をすることによって非常に寂れたところ、あるいは少し荒廃しているようなところについてにぎわいができる、あるいは憩いの場ができるというところで、働く場所と生活の場所が渾然一体となったような事例が実際にあるわけですね。そうしたことは、単に飲食がある、単に住む場所があるということではなくて、その境界が極めて連続的になっているかどうかということが非常に重要でありまして、それぞれのエリアが双方に開いているという空間性をつくっていくことが非常に重要でありまして、行政としてそこをしっかりと位置付けないと、例えば個別にマンションがあります、個別に飲食がありますといったところで、エリアとしての価値は見えてこないだろうというふうに思っています。

 外に発信していくということは重要でありますし、クールジャパンということで対外的に見せていくことは重要でありますけれども、23区の中で中野区らしさ、住むということを十分に対外的に発信していく事例としては、例えばアメリカのポートランドなんかは、働いている方のすぐ隣の公園でお母さんが子どもたちに水遊びをさせているというような、働いている場所と生活と遊んでいるというところが非常に近接しているような事例がありますので、そういった事例があれば、まさに外から見てあこがれのまちということで人も訪れるし、住みたいしということでエリアとしての価値が上がってくるわけですね。単に飲食がどんどんふえています、発信しています、広告を打っていますということで住むということ、暮らすということに軸を置いたまちが外から注目されるということは難しいんじゃないかなというふうに思っていますので、ぜひ位置付けられた職住ということの意味というのは非常にあると思いますので、それを実際に機能させるためにどうするのかということをぜひ検討していただいた上で今後の検討を進めていただければと思いますが、いかがでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 2ページでも成熟した生活都市の中というふうに記載をしてございます。特に今の中野そのものが職と住が近接をしている地域でございます。そのよさを発信していくということが非常に重要だと思っております。ただ、そうでない部分もまだあろうかと思いますし、職と住がさらに融合していくということは非常に重要な点だと思っております。それが非常に中野の売りとなるというふうにも思っておりますので、その部分を拡充するということの中で、特区のさまざまなメニューを活用しながら中野区のよさをさらに高めていきたいというふうに思っております。

小林委員

 今回の国家戦略特区なんですけれども、規制改革事項が十数項目ある中で、今回、都市再生まちづくりを中心とした申請を中野区では行ったということでありますけれども、今回中野区、板橋区、豊島区ですかね――の3区が新たに追加されたと。さきの9区と今回の3区で12区になると思うんですけれども、中野区と同じように都市再生まちづくりで申請をしている地域というのはほかにもあるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 申請ということではなくて、まだ東京都の都知事の発表の中で中野区と豊島区と台東区の区域拡大について取り組みということが公表されたのみでございまして、実際中野区はこのように今回提案ということで正式に提案をいたしましたけれども、他の区がどのような取り組みを行っているのかというとは存じてございません。

小林委員

 今お聞きしたのは、同じ項目にわたって提案をしていくということになると、例えばお隣の新宿区、中野区とは既に違って国際的になっているかと思われるんですけれども、そういった中で中野区が隣接していて、この提案が果たしてどうなのかというふうに考えたときに、先ほど来から中野らしいというお言葉があったんですけれども、その中野らしいという中で、まちづくりとして考えたときに、数世代にわたって数十年中野のまちを築いてきた先人の方々が多くいらっしゃるんですけれども、そのことを考えると、この国家戦略特区というのは中野のまちのまちづくりの大きな転換点になることになるのかなというふうに思っています。さきに中野四季の都市が新たに展開を始め、徐々に変わりつつあるんですけれども、歴史のある中野のまちとしてこの再生プロジェクトが国家戦略特区を使って規制緩和をしていくということを考えたときに、中野のまちづくりについて産業振興や都市観光、そして新たにまちづくりのほかに展開を求めていくというふうになったものですから、中野のまちづくり、都市分野としてはどのように捉えているのか、教えていただきたいと思います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、中野国家戦略特区ということの中で、都市政策とまちづくりで取り組むということは、具体的に例えばエリアマネジメントの民間開放ですとか、そういったものの活用を考えているということの中で出てきているものでございます。これを区全域の中で何らかの取り組みができればなというふうに思っているところでございまして、さらに具体の都市再生を図っていくということが区としてもこれから取り組んでいくことかと思っております。

 ただ、現在の国家戦略特区のメニューの中では、我々がこれから進めようとしている都市再生の規制緩和という点ではちょっと不十分なのかなというふうに思っておりまして、都市再生という点に関しては、これとは別の法律の中で都市再生緊急整備地域といったものの指定ということも必要にはなってくるのではないかなというふうに思っておりまして、今回国家戦略特区の指定ということは非常に近づいてはきてございますけれども、それと併せて別の制度の適用といったことも考えていきたいというふうに思っております。

小林委員

 同じ質問になるんですけれども、豊川参事のほうの分野としてはいかがお考えでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 例えば、先ほどから話題になっている容積率の緩和ですが、これが果たして今の都市計画指定、用途地域等を変えるのか、あるいはそうではなくて、現状で運用されております総合設計ですとか、この辺をエリアを限定してさらに緩和する、この辺はまだまだ方向は見えませんが、いずれにしてもその辺は情報収集しながら、さらに推進できるような手法を考えていきたいと考えています。

小林委員

 中野らしいまちづくりの中の一環で行っていくということであると思うんですけれども、やはり中野では弥生町をはじめとして弥生町三丁目、そして大和町で木密地域の解消を図っていく動きの事業も既に進められていますし、そして中野駅南口での再開発も大きく進められているところであります。私はこの特区の活用については、中野らしいということを考えると、そういった地域も含めて、また中野駅周辺の中でもまだまだ今後まちづくりを進めていかなければならない地域、そして広範囲にわたっていろいろなゾーンの部署、医療ですとか教育、文化、そういった地域もありますので、そういったところに大きな活用がされるのか、また、されたときにこれが実っていくのかということを心配しております。そういった中で、新たな国際的な要素、そしてまちづくりの要素、そして産業の要素といったものが、ここに書かれているものが文字だけにならないまちづくり、特区制度であるべきというふうに考えています。そうした将来の展望について1点お伺いしておきたいと思います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 委員がおっしゃるとおりでございまして、ここで提案した内容がそこで終わるのではなくて、実際の取り組みにつながらなくてはいけないというふうに思っております。その点では、特に産学公の連携ということは非常に重要かというふうに思っています。この特区の内容につきましても、区が何か取り組めばできるかということではなくて、やはり民間の事業者がビジネスがしやすいということを実感してさまざまな取り組みにつなげるということが非常に重要だというふうに思っていますので、産学公の連携をしていくという中での協議体をつくっていって、その中でさらにもんでいくということが必要かなというふうに思っております。

委員長

 他に質疑ありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で第1件目の所管事項の報告は本日のところは終了にします。

 続いて2番、「中野駅周辺まちづくり」に係る意見交換会の開催結果についての報告を求めます。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 中野駅周辺まちづくりに係る意見交換会の開催結果(資料3)でございます。

 この意見交換会は、7月9日の当委員会で報告をさせていただきました内容について開催したものでございます。中身につきましては、中野駅周辺の全体の検討状況を御紹介した上で中野駅地区の西側南北通路等の都市計画の素案、それと中野駅南口地区、これはいわゆる中野二丁目の再開発エリアになりますけれども、こちらのまちづくり方針の素案、それと同じく南口地区の地区計画等関連する都市計画の素案について意見交換会を開催したものでございます。

 まず、1番の開催概要ですが、2回行いました。1回は7月24日の夜7時から産業振興センターで66人の方にお集まりをいただきました。当日は夜から急に大雨と大変な雷が鳴りまして、警報が出されるほどの悪天候にもかかわらず、非常に多くの方に御足労いただいたという状況です。2回目は、その週の土曜日、26日になります。こちら、午後2時から区役所で開催いたしました。この日は非常な暑さにもかかわらず、47名の方に御足労いただいたということになっております。

 2番で、主な意見・御質問とそれに対する区の回答・見解ということでございます。こちらは地区ごとにまとめております。

 まず、(1)が区役所・サンプラザ地区についてでございます。

 これに関しては、サンプラザは知名度があって壊すのがもったいない、ホール等の機能は引き継いでほしいといったような御意見がございました。今のホール等は継承する考え方を持っているということ、また、今以上に集客力のある施設として今後機能等を検討していきたいというお答えをしております。

 (2)番が中野駅地区についてでございます。

 これの中で、1番から3番は駅ビルに関する御質問でございました。中でも保育園を入れてほしいといったような御意見をいただきまして、こういった区民の声につきましては、しっかりと鉄道事業者のほうに伝えていく旨の回答を差し上げております。

 ページをめくっていただきまして、4番以降、改札口や駅前広場、あるいは道路に関連した御質問をいただいております。それと、この中でも6番は自転車駐車場の御質問でございました。今も非常に多くの自転車がございますが、やはり多くの収容をできるようにしてほしい。また、オートバイの駐車場についてもしっかり考えてほしいといったような御意見でございました。現在、中野駅は北と南合わせて7,500台の駐輪場があるわけですけれども、今後も基本的には台数を減らさない方向で適正な整備を行っていきたい。また、オートバイについても駐車場整備計画の中でしっかりと整理をしていきたいといった旨の御回答を差し上げてございます。

 続きまして(3)が中野駅南口地区についてです。これは中野二丁目の再開発エリアのことでございます。

 4点掲げておりますが、1番から3番は道路に関連する御質問でございました。基本的にこの二丁目地区は、南北の主要道路をこの再整備の中でつくっていくわけなんですが、その高低差でありますとか千光前の高低差とのすりつき、そういったことに関する御質問が多かったかなという印象を持ってございます。例えば、1番の御質問も、この主要区画道路、12メートルあるけれども、信号もない幅員の道路が不安であるといったような御質問があったんですけれども、そういった横断歩道の設置については、今後交通管理者と協議をしていく中でしっかりと対応していきたいといった旨のお話をしております。

 また、(3)の4番は建物の高さの御質問がございました。

 ここの再整備に当たっては、地区整備計画の中で高さの最高限度を定めてまいりますが、高いほうの住宅で150メートル、業務棟で120メートルといったところの御回答を差し上げております。

 最後のページになります。(4)番、中野三丁目地区についてでございます。

 こちらについては、三丁目かいわい、桃丘小学校跡地の具体的な活用はどんなふうに考えているのかといった御質問でございました。ここにつきましては、西側南北通路の入り口の駅前広場を整備していくわけでございまして、土地区画整理事業を入れながら、桃丘小学校跡地については事業用地で活用していくという旨の御回答。さらに、桃小跡地の残った土地の活用については、今後具体的に庁内で検討してまいりますといった御回答を差し上げております。

 最後、(5)その他といたしましては、もろもろの事業がある中で、全体の事業費がどうなるのかといった御質問、また、新庁舎の場所についての御質問等が出されたところでございます。

 この件について、報告は以上です。

委員長

 この報告についての質疑はありますか。

浦野委員

 今、御報告をいただきました。ありがとうございました。私も第1回目のほうは参加させていただいて、会場がいっぱいになるぐらいたくさんの区民の方も参加されていて、いろいろな意見が出されていたと思うんですけれども、区として2回これについて説明会を行って、ここに出されたものに対しての区の回答・見解というのは一定出されているんですけれども、これが今後今ある区の計画とかに関して、全体として、スケジュールでいくと、ことしじゅうに都市計画決定を進めていくものもあると思うんですけれども、それはどういった形で反映されていくんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 いろいろ御意見をいただきました。この御意見を参考にして、この後にも御報告をさせていただきます南口地区のまちづくり方針にもよりわかりやすい記載に少し修正を入れたりでありますとか、そういった反映をさせていただいております。

 ただ、中野駅周辺のまちづくりは、委員にもおっしゃっていただいたとおり、今年度、中野駅地区と北口のかさ上げ部分、中野三丁目の駅前広場、それと南口の駅前広場、それに二丁目の再開発、区画整理事業といった非常に多くの案件の都市計画決定をしてまいりたいと考えておりまして、これ自体のスケジュールや内容には変更なく進めてまいる所存でございます。いただいた御意見、参考にしながら表現等の精査はしてまいるわけなんですけれども、これからも、いよいよ秋以降は都市計画法にのっとった説明会等々させていただくことになります。こういった機会等を通じて区民の皆さんにも広く御理解と御周知を図っていきたいなというふうに思っております。

浦野委員

 いろいろ実際、それぞれ例えば地域のまちづくりの協議会だったりとか、準備組合とか、話し合われているところでは、そこの対象者に対しては具体的なものがあると思うんですけれども、この当日、中身を初めて明らかな形で知ったという方も発言の中で多かったと思いますし、実際区民の中にはまだまだ全体の、今区が検討している状況について知られていないというのもすごく大きくあると思うんですよね。それで実際御意見の中でもあったように、特にお金の問題で一体どれだけかかっていくのかというようなことも出されていたと思いますけれども、これまで私も繰り返し申し上げてきて、毎年度の財政運営の考え方というところでは示しているけれども、全体的な具体的な予算はまだこれからなんだということもあったりして、まだまだ計画の中身自体、そのお金の使われ方自体も、区民の中にはもっと丁寧に説明をして、幅広く意見を聞いていくということがより必要だと思うんです。その中で今、スケジュールに関しては変更がないということでしたけれども、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 今回、意見交換会という形で2回行いました。この先ももちろん都市計画法にのっとった説明会を開催してまいりますし、もちろん議会のほうに御報告させていただいた内容について、区民の各種団体のほうにも情報提供や、あるいは要請を受ければ、もちろん我々伺ってお話をさせていただく機会をこれからも適宜適切に設けてまいりたいと考えております。

久保委員

 2点、中野駅地区の3番の保育園について、地元から要望があることはしっかりと伝えていきたいとなっていますけれども、これは区民の方のそういう声が意見交換会であったということを伝えるという意味ですか。それとも、中野区として実際に駅ビルには保育園が必要なのでお願いしたいというふうにお伝えをするということですか。

 それともう一つ、8番なんですけれども、喫煙所なんですが、喫煙所の煙が気になるとこの方はおっしゃっているんだと思うんです。担当多分違うと思うんですけれども、こういう場合って現状の改善って必要なんじゃないかなと、この方の御意見に対しては。その辺のところはどのように、多分担当違うのでしょうから、それはきちんと連携を図りながらその改善の要求をするとか、そういったことになっているのか、そこ2点、伺います。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この意見交換会で保育園はぜひ駅ビルの中に入れてほしいんだという御意見でした。区としては、駅ビルに関しましては、グランドデザインVer.3のほうでも駅ビル自体が区民の生活利便性等の向上に資するものだということと、地域商店街と連携をして全体の生活サービスの向上という側面で必要だという認識を持っておりまして、その旨は従前からJRのほうにも伝えているところでございます。区のこうした基本的な方針は伝えている上で、さらに具体的に区民の皆様からもこういった駅ビルに対する要望等々につきましては、こういった意見が出されているので、そういったことも踏まえて今後の検討を進めてほしいという旨は区民の声としてもきちんと伝えていきますし、区の方針としてもそういった取り組みが必要だということを伝えているというところでございます。

 それともう1点の喫煙所の件ですけれども、この御質問をもう少し具体的に申し上げますと、ちょうど東西連絡路の足元の部分のところに喫煙所を設けているわけですが、あそこの煙が非常に気になるといった御意見でございました。今現在のあれも何とかならないんだろうかといったような趣旨の御意見だったんですけれども、喫煙所につきましては、北口広場を今の姿にする前には、昔は広場の中にあったわけなんですけれども、今回の整備の中で、広場自体の中には喫煙所は設けない。ただ、駅周辺全体の中でそういった場所が設けられないだろうかということを、我々だけではなくて担当所管も踏まえて協議をした結果として、今のあの場所と早稲田通りの西側の一部分に設置をしているという状況になったということです。今現在、あの場所について何かまた場所の変更等々ができるというものではないんですけれども、今後新北口駅前広場を再整備してまいりますので、その際にこういった御意見等も踏まえながら、喫煙所をどのように考えてどこにどのように設置し得るのかといったことはまた担当所管と連携をしながらしっかりと検討していくべきものではないかというふうに捉えております。

久保委員

 今後はそうなんでしょう。だから、今煙が気になると言われたことに対しての改善策というのは、別に場所を移すとかということじゃなくて、その改善策というのを検討したほうがいいというようなことはお伝えになったんですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 お伝えになったのですかというのは。

久保委員

 それは向こうの所管なんですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 いえ、このこと自体については中野駅周辺まちづくりの所管ではないです。庁内的には、まだ具体的にこの意見が出されたのでということで、これに関してまだ担当と何か具体的な打ち合わせをしているという状況ではございません。

久保委員

 ちょっとこの二つを言ったのは、もちろん区のほうとしてさまざまな必要なものをということは要求していると、駅ビルの中にも。実際こういう声があったということを保育のほうに伝えたのかとか、そういう需要が実際に区としてそこの分野からは必要だという声が上がっていて連携が図られているのかとか、また、8番のようなお声があって、区民の方というのは、区のこういったところで言うということは、どこが担当所管かということはわからないわけだから、その声が届くと思って意見を発せられていることが非常に多いと思うわけですよ。なので、こういう機会を得たわけですから、小さなことかもしれませんけれども、今後の施設整備と比較しますと。でも、そういう声があったということはきちんと担当所管に伝えるとか、そういうことをしていくことが実際のところ、こういう区民の声を聞く場をうまく活用することになると思いますし、区民の皆様がせっかく集ってくださって御意見を言ってくださったことに真摯に答えるということではないかなと思うので、特にそれが都市政策推進室がやらねばならないことではないかもしれませんけれども、区の姿勢として重要なのではないかなと思いまして申し上げました。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 まさに委員に御指摘をいただいたとおりだと認識をしております。どうしても駅周辺のお話を差し上げますと、関連して区民の皆さんいろいろな御意見をいただいて、直接ではないことだけれども、まさにおっしゃっていただいているとおり、区に対してのメッセージだということだと思っております。これまでも関連するところには逐次情報供与しているところではございますが、こういった場で出された意見につきましても今後もしっかりと全庁的に情報共有してまいりたいと思っております。

委員長

 今回の分については、ちゃんと情報提供できているの。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 意見交換会を開催して、こういった。

委員長

 所管には伝わっているのね。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 はい。

委員長

 他にありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしければ、所管事項2番、これで報告をおしまいにします。

 続きまして、所管事項の報告の3番、中野駅地区整備に係る都市計画変更(原案)についての報告を求めます。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅地区整備に係る都市計画変更(原案)について(資料4)の御報告をいたします。

 本案につきましては、7月9日の当委員会におきまして報告しました(素案)に基づき、今回住民の意見交換会等を踏まえて原案としてまとめたものでございます。

 変更内容につきましては、別添資料をつけさせていただいております。これにつきましては、今後のさらに区民説明会とか都市計画審議会等にお諮りする資料のイメージということで、先ほどもありましたけれども、全く知らないで参加される方もいらっしゃるということも踏まえて、当初からわかるような形での構成にしてございます。ですので、本報告としましては重複する部分もありますので、今回肝心な都市計画原案についてのところを重点的に説明させていただきたいと思います。

 表紙を開いていただいて、最初は位置図、これは中野駅周辺地区及び駅地区というのはどのような位置関係にあるのかを示したものでございます。

 2ページ目、これはまちづくりグランドデザインVer.3の抜粋としまして駅地区の位置付けを入れさせていただいたものでございます。

 3ページ目、これも本委員会で報告いたしました中野駅地区整備基本計画より整備の前提、駅地区整備のあり方等を抜粋したものでございます。

 4ページ目は、それを踏まえて各交通のネットワークとして自動車ネットワーク・動線の検討ということで、これは駅周辺地区の将来の開発による交通量の増加を踏まえて、こういったネットワークでしっかりと自動車の交通をさばいていけるということを検証した結果ということで入れてございます。

 5ページ目が歩行者ネットワーク・動線の整備ということで、これは特に中野通りを挟みましたピンク色に塗られている部分については、歩行者優先エリアとして鉄道及び中野通りについては立体的な歩行者動線を整備していって、にぎわいの回遊動線をつくっていくといったようなものを表現したものでございます。

 6ページ目は自転車ネットワーク・動線としまして、広幅員の道路につきましては自歩分離、その他の道路については安全で共存ができる道路環境をつくっていくとともに、やはりピンク色の部分につきましてはその外周に駐輪場を配置していく。あるいは、その外周に出入り口を設けていくといったようなことで、駅直近に今現在のように自転車が走り込んでこないような駐輪場配置をしていくといったような表現をしております。

 7ページ目は、これも本委員会で報告したものでございますが、それぞれの基盤整備の方針をまとめているものでございます。今回の2期整備として予定しておりますのは、①として西側南北通路及び南北のかさ上げデッキ、それから中野三丁目駅前広場、これは歩行者系の広場という整備をします。それから、③として南口駅前広場、これは東側に拡充いたしまして交通結節機能を強化し、安全なターミナルとしての整備をしていくといったようなものでございます。

 8ページ目は、第2期整備としましては、今、左側にありました西側南北通路と橋上駅舎を整備し、中野四丁目、つまり新北口広場との接続を整備する。また、南側については中野三丁目との接続の整備をするということでございます。さらに、併せまして中野駅の上空活用としての駅ビルをつくっていくといったようなものを2期整備として考えているということでございます。それが完了した後、本格的な整備としては、新北口駅前広場と南口駅前広場は2期整備完了後に整備し、完了させると。それから、三丁目広場につきましても面整備事業と併せて完了させていくと。それから、今回の都市計画とは別になりますが、中野駅ガード下の中野通り東側の歩道についてもバスベイ等で狭くなっている部分は拡幅していく。それから、中野駅の上空活用及び駅ビルについても本格的にグランドオープンさせるといったようなことを考えてございます。

 9ページと10ページはそれぞれの第1期整備の後の現在の地区がまだ抱えている問題点、それに対してどういう整備をすべきという課題、それをそれぞれの南北通路、橋上駅舎、あるいは駅前広場を整備することによって課題に対応していき、それを解決するといったようなものを整理したものでございます。これについてはお読みおきいただければと考えております。

 南北通路・橋上駅舎につきましては、鉄道事業者と協力関係のもと、円滑に推進していくということで、6月20日に基本協定を締結してございます。17ページには都市計画原案として、ここから先は少し詳細な面積、あるいは幅員等を入れてございます。考え方としては、12ページにあります、前回も報告いたしました今の青色の現計画を赤色の計画として変更していく、あるいは決定していくという考え方でございます。

 11ページをごらんいただきますと、表にありますように新北口駅前広場としては、現在1万5,600平米あるところにかさ上げ2,000平米を追加して、合計で1万7,600平米というふうに変更していくものでございます。

 南北通路につきましては、延長が約80メートル、これはほぼ線路幅プラスアルファということでございますが、幅員が19メートル。ただ、真ん中に柱が入りますので、有効幅員は18メートルということで考えてございます。

 三丁目駅前広場、これは地上部が900平米、かさ上げデッキが300平米ございまして、合計で1,200平米の広場として整備していくということでございます。

 それから南口駅前広場、これはかさ上げデッキ150平米を含みまして4,150平米、現在が3,300平米でございますので、700平米ほど拡張していくといったような内容になってございます。これにつきましては、それぞれのピーク時歩行者交通量でありますとか、駅前広場につきましてはさまざまな必要な交通結節機能等を踏まえて算定した面積を満たしているといったようなことでございます。

 それから13ページ目、これは都市計画原案としての図面ということで入れてございます。今まで申しましたものを一体的に表現して赤い色で塗っているといったようなことでございます。これに併せまして、三丁目の部分に青い枠でエリアが入れてございますが、これにつきましては三丁目の広場を整備する手法として、広場から桃丘小にかけての約1ヘクタール、これについて土地区画整理事業を予定して、その中で広場の土地を生み出していくという考え方でございます。

 それから、三丁目広場につきましては、ここの図面に中野駅西口広場と書いてございますが、今までさまざまな基本計画等におきまして三丁目広場というふうに我々呼んでおりましたけれども、都市計画名称としましては、まだ仮称ではございますが、今後中野駅西口広場という名称で手続を行っていきたいというふうに考えてございます。

 14ページ目は、南北通路の断面図でございます。このようにハッチで入れている範囲についての都市計画ということで、立体的な都市計画ということでございます。幅員につきましては、都市計画道路としては80メートル、立体的な範囲としては70メートル、これはほぼ線路幅でございまして、駅ビルの中を貫通する空間としての道路ということで考えてございます。下は横断面を入れてございます。南側出たところはエレベーターとかの取りつきがございますので、若干広い幅員になってございますが、基本的には有効幅員18メートルということで、柱のない部分は19メートル、柱の部分を抜いてそれぞれ9メートルずつということで計画決定していきたいというふうに考えてございます。

 次に、15ページから16ページ、17ページにつきましても前回お出ししたものでございますが、それぞれのイメージ図をつけさせていただいてございます。

 最後に18ページでございますが、今後のスケジュールといたしまして、今月の29日にこれに基づきまして原案の説明会というのを開かせていただきたいと考えています。それ以後は都市計画法に基づいた手続ということで、計画案の説明会、それから案の公告・縦覧を年末にかけて行いまして、年が明けて都市計画審議会に諮問を諮り、答申を受け、3月に都市計画決定・告示というようなスケジュールを考えてございます。

 本編に戻っていただきまして、区民説明会の実施について。

 これもスケジュールのところで申しましたが、今月29日に区役所におきまして説明会を実施する予定にしてございます。今後のスケジュールといたしましては、これも重複いたしますが、10月中旬ごろ案ということで作成いたしまして、これも案として作成した段階で当委員会等に報告させていただきたいと考えてございます。11月下旬に区民説明会、12月上旬から中旬に公告・縦覧ということを行います。年が明けて1月中旬ごろに都市計画審議会に諮問・答申を諮り、3月に都市計画決定・告示ということでスケジュールを考えてございます。

 説明は以上でございます。

委員長

 既に7月9日開催の当委員会において素案の説明を受けています。そのときの内容で、この中で重複している部分はかなりあります。変更点にのみ的を絞って質問するようにしてください。時間の関係もありますからね。7月9日の質疑と重複しないような質問をお願いします。質疑がありましたら質疑を受け付けます。どうぞ。

奥田委員

 1点だけ伺います。用語の確認でありますけれども、将来という表現が2番のところと6番のところで使用されておりまして、確認なんですけれども、2番のところでは、それぞれのネットワークの将来イメージということで使われている将来については、3期末時点での将来を指していて、6番での将来というのは2期末での将来ということを指しているということでよろしいでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、番号をおっしゃったのはページ数のことでございましょうか。

奥田委員

 項目で申し上げました。ページはわたっていまして、ネットワークの将来イメージ図というのは4ページから6ページですかね。6番と申し上げたのは項目で、将来のイメージというのは15ページからですかね。

 要するに、一つの資料で将来という表現が使われていて、将来こうなりますよ、交通はこういうふうに動線がこうなりますよといったものと、ポンチ絵で示していただいたものがぱっと見一致していないようにここでは見えると。つまり、例えば歩行であれば、真っ直ぐサンプラのところまで行けますよというような動線に対して、将来のポンチ絵はこうですよと、迂回するんですよとなっていますよね。そこについて、ちょっとわかりにくいのではないかと思っているので、まず、将来の用語について期間のずれがないかということを確認させていただいています。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 御指摘のとおり、5ページにあります歩行者ネットワーク動線、これにつきましては、南北通路から区役所・サンプラザ地区を真っ直ぐ行くような動線が書いてございます。今、これがどういう動線になるかということは、まだ計画としては固まっていないということもありまして、これは超長期的にこういう北のほうに向かう動線を整備していくという位置付けを表現しているものでございます。それに対して、15ページにありますデッキのイメージ図等につきましては、現在都市計画としては今回の第2期整備に合わせてはこのような都市計画として決定し、整備していきたいということで、この場合の将来というのは第2期、あるいは第3期整備が整備終了した後のイメージということで、多少構想レベルの5ページの将来よりも若干近い将来という形になって、その辺の時間的なずれは多少あると思います。その辺は注意して表記していきたいと考えてございます。

奥田委員

 注意というより、用語についてわかりにくいわけです、簡単に言うと。ですから、ここについては少し整理していただいたほうがよろしいかと思いまして、以前は超長期のものを全体的に説明したというような資料の構成でしたのであまり気にならなかったんですけれども、2期末にフォーカスしたものが中心として資料整理された上で、同じ用語の将来というのが前面のところで残っているというような状況になっていますので、少し整理いただいたほうがいいかなと思いますので、御検討ください。

委員長

 検討でいいんですか。

奥田委員

 はい。

委員長

 ほかに質疑ありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。来週のきょう住民説明会がありますから、前もって委員会のほうに情報提供ということで報告がありました。住民説明会はパワーポイントで行われるそうですので、あらかじめお含みおきください。

 それでは、以上で本報告を終了します。

 所管事項の報告の4番、中野駅南口地区まちづくりについての報告を求めます。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、私のほうから中野駅南口地区まちづくりについて(資料5)、2点報告をさせていただきます。

 1点目は、中野駅南口地区まちづくり方針(案)です。これは7月9日の特別委員会で素案として報告をさせていただきました。本日は主な変更点を報告させていただきます。先ほど松前副参事が申しましたように、変更の内容は、わかりやすくしますということです。別紙1をごらんください。

 まず、表紙なんですけれども、仮称はとらせていただいています。

 次に、1ページ目ですね。策定の目的です。上から3分の2ほどのところにグランドデザインVer.3の三つの将来像というのを書き込んでございます。これは本文の中で将来像というのが出てくるんですけれども、上位計画のグランドデザインで示されていますVer.3、これを入れております。

 次に、2ページ目です。地区の位置及び範囲ということです。素案の段階では、エリアを示して中を塗りつぶした形になっておりましたけれども、この後に再開発地区ですとか周辺地区という言葉が出てきますので、ここで両方の範囲等を定義させていただいています。

 それから、少し飛んでいただきまして15ページ目、ここにも中野駅周辺地区の動向ということで、右側のほうに図面がありますけれども、ここにも再開発地区と再開発の周辺地区という書き込みをさせていただいています。

 最後は29ページ目です。ここでは土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行ということで、当初は言葉だけ書いてありましたけれども、わかりやすくするために下のようなフロー図をつけております。ちょっとこれについて簡単に説明をさせていただきます。1ページくっていただいて 31ページに図面があります。ちょっとこれをごらんください。この図面で赤の大きな枠が区画整理の範囲です。それから業務棟、住宅棟を囲んでいます点線の範囲、これが市街地再開発事業区ということになります。

 もとに戻っていただきまして下のフロー図ですけれども、まず、区画整理の場合、土地の入れかえをしますけれども、仮換地指定ということを行います。この場合は、まず市街地再開発事業、さきの点線の範囲に行きたい方は申し出換地ということで申し出をします。そこで市街地再開発に参加します。この方たちで市街地再開発の組合を設立して、その後事業をしていきます。ここに参加した方は、いわゆる権利床を取る方法と、場合によっては補償金をもらって出るという二つの選択肢があります。

 それからもう一つ、右側のほうですけれども、この事業区の外へ換地、土地をもらった方は個別に生活をスタートします。ここでは公社住宅が建てかえを行いますけれども、公社が南側に土地をとって、そこで独自に住宅の建てかえを行います。これにつきましては以上です。

 続きまして、地区計画の原案について説明をさせていただきます。これも7月9日の委員会で素案として報告をさせていただきました。今回は(「別紙の2ってちゃんと言わないとわかりませんよ」と呼ぶ者あり)別紙の2ですね。これは両面コピーになっています。原案に盛り込むべき内容を   今回挙げています。

 まず、全体の構成なんですけれども、素案にはフロー図ですとかイメージ図が入っていたんですけれども、いわゆる都市計画当初のという形になりますと、文章と図面という形で整理されますので、今回はそのときにありましたイメージ図ですとかというものを削除させていただいています。そのかわり、裏面の一番右側に方針付図というものを入れさせていただいています。

 それでは、もとに戻りまして上から説明させていただきます。その中で変更点があれば、その部分についても説明をさせていただきます。

 名称は、中野駅南口地区地区計画。位置としましては、中野二丁目、三丁目、四丁目、五丁目。それから、中央四丁目ですね。素案のときには中央四丁目が入っていなかったんですけれども、大久保通りの中心よりちょっと北側に中央四丁目というのが行政境として入っていましたので、今回追加をさせていただきます。面積としては約5.2ヘクタールです。

 それから次に目標ですけれども、地区計画は大きく分けまして目標、方針、それから地区整備計画というものがあります。最初に目標ですけれども、ここでは最初に都市計画マスタープランにおける位置付けを書いております。商業・業務地区に位置付けられています。それから再開発などによる土地利用の高度化、景観の向上や駅前交通結節の改善・整備を進め、広域中心拠点として育成することとしている、これが上位計画です。

 一方、課題としましては、駅直近地区には更新時期を迎えた公社住宅があります。それから、駅前広場の歩行者空間の不足とかバスやタクシーなどの交通のふくそうといった解決すべき課題があります。それを受けて、目標として、一つは公社住宅一帯の再開発により、商業・業務など多様な都市機能が集積する南口のにぎわいの核を形成する。さらに、南口駅前広場の拡張整備で安全で快適な交通結節点とします。

 それからもう一つ、今までの部分については再開発を行う部分ですけれども、その周辺地区についても建物の更新に合わせまして商業・業務機能の誘導、あるいは歩行者空間やオープンスペースの創出、防災空間の向上を図るということを入れてあります。

 次に、方針ですけれども、方針は3点ございます。1番は土地利用の方針、2番が地区施設の整備の方針、3番が建築物等の整備の方針であります。2番と3番は地区整備計画の中で具体的な数字等が決められてきます。土地利用の方針につきましては、前回素案のときに説明した内容と全く同じです。改めて説明させていただきますと、A地区では区画整理と市街地再開発の一体的施行で駅前広場の拡張整備、広場空間を確保します。そのことによって交通結節点の強化を図ります。それから、南口のにぎわいの核となる商業・業務などの土地利用を図ります。それからもう一つ、ソフト的な話ではユニバーサルデザインですとか、にぎわいの連続性の創出ということを挙げております。

 それからB地区ですけれども、この部分はファミリーロード、商店街の部分になりますけれども、協調建てかえ等により商業・業務等を誘導するとともに、安全で快適な歩行者空間の創出を図ります。

 それからC地区ですけれども、これは郵便局のあるところですけれども、やはり一体的な土地になっていますので、高度利用を誘導する話、足元のほうでは歩行者空間やオープンスペースを創出していきますということを土地利用の方針と掲げさせていただきます。

 地区施設の整備方針ですけれども、地区施設というのは、具体的には道路・公園ですとか、あるいは敷地内の広場、歩行者通路等が該当します。ここに書いてございますけれども、安全で快適で利便性の高い都市空間の形成と防災性の向上を図るために、地区施設整備の方針を次のように定めますと。具体的には、道路、公園、広場、歩行者通路・歩道状空地になっていますが、これは次の地区整備計画のほうで具体的に説明させていただきます。

 次に、建築物等の整備の方針ということで、地区計画では建物そのものの中身ではなくて、建物を建てる際のさまざまな制限、条件を加えております。具体的には建築の用途の制限であるとか、建築物の容積率の最高限度、あるいは壁面の位置の制限、それから下がった部分に工作物の設置の制限と、建物の形態とか色、そういったものの制限を加えております。

 次に、地区整備計画ということで裏面をごらんください。

 ここに具体的に地区施設の配置及び規模という形で書いてございます。それに対応した図面が下の地区施設の配置という図面になります。

 道路ですけれども、主要区画道路ということでエリアの一番東側になります。幅員としましては、11.5メートルから13メートルで、延長にして280メートル。ここは一部道路がありますので、新設と拡幅という形にしております。区画道路1号というのは、現在の千光前です。駅前広場の整備に伴って一部つけかえがありますので一部変更という形で、幅員は現在の8メートルのままです。延長は90メートルです。

 区画道路2号というのは、ちょうど真ん中にございますけれども、現行は4メートル弱の道路です。これを6メートルに拡幅して、延長は110メートルになります。

 公園につきましては、地区の一番東側ですね。面積で約680平米、これは新設になります。この道路・公園というのは、将来区のほうで管理する公のものになります。

 次に、その他の公共空地となっていますけれども、これは敷地内にある土地です。したがいまして、こうしたものは将来的には敷地の管理者、再開発の管理組合とか公社のほうで管理する形になります。具体的には、まず広場1号ですけれども、これは駅前広場の東側です。面積が500平米ということで、これは素案では400平米ということで記載していましたけれども、精査の結果、500平米に変更させていただいております。広場2号は人工地盤の上につくりますけれども、面積は1,100平米です。これも新設になります。

 次に、歩行者通路と歩道状空地ですけれども、歩行者通路は、ここに書いてございますように敷地内を人間が歩くスペースということで、歩道状空地というのは、道路の歩道に連続してある部分です。敷地の中は両方とも民間のものですけれども、ちょっと扱いが違っています。1号のほうは駅前広場から再開発に沿って主要区画道路に抜ける部分です。幅員が4メートルで延長が125メートルです。2号というのは、現在あるファミリーロードと公社住宅の間を結ぶ通路がございます。これをそのまま活用して、4メートルで約25メートルということでします。それから3号ですね。3号につきましては、千光前通りの南側です。この部分で、延長65メートルです。それから4号がさらにその南側に下った部分で、これが45メートルです。最後に5号というのが主要区画道路の上を横断するデッキがあったのを記憶されていると思いますけれども、この部分になります。延長にして13メートル。歩道状空地は千光前通りと主要区画道路に沿った部分です。1号のほうが200メートルで、これは再開発の土地の中に入ります。それから2号のほうは公社の用地のところで35メートルとなります。

 次に、建築物等に関する事項ということで、エリアとしては右図を見ていただきたいんですけれども、A-1とA-2になります。A-1のほうは公社と駅前広場、それと主要区画道路、A-2のほうは公社の建物を含めた南側で、主要区画道路を含めたところです。面積でそれぞれ1.8ヘクタールと0.6ヘクタールあります。

 建築物の用途の制限でございますけれども、いわゆる風俗等の建物をつくってはいけませんよと。1階、2階、主たる用途としては店舗、飲食店、事務所、診療所、保育所その他これらに類する施設を導入するものとすると書いてございます。

 それから、容積率関係につきましては、ここは区画整理を行いますので、区画整理以前の仮換地指定以前は10分の20、200%ですよという制限をかけています。同じく建蔽率についても10分の6という制限をかけています。

 それから、敷地の最低限度としては1,000平米。それから、建物の位置の制限ですけれども、先ほど歩道状空地とございましたけれども、ここには制限を超えて建物をつくってはいけませんよと。具体的には右の図面で再開発のところには4メートルという数字がぐるっと書いてございますけれども、ここには建物をつくってはいけませんよと。後退してつくってくださいよということです。この中で1点、A-2の地区の上に4メートルと書いてあるんですけれども、素案のときは3メートルという形になっていましたけれども、調整の結果、同じ敷地内で4メートルを確保するということで、3メートルから4メートルに変更させていただいております。

 それから7番が、当然後退したところに物をつくられては困るので、その制限を掲げてございます。

 それから、建物の形態等につきましては、ここに書いてございますように原色は避け、あるいは屋外公告物は町並みと調和のとれたものにするといった制限をかけてございます。

 最後に方針付図ですけれども、これは歩行者動線に着目したものを入れてございます。これは素案のときにはまちづくり方針のほうにこういう絵があったので、そういうものを入れているんですけれども、都市計画図書ではこういうものを入れることができませんので、こういう方針付図という形で入れております。したがいまして、今後の説明会等、このまちづくり方針、あるいはこういう都市計画の資料を使って説明をしていきたいと考えております。

 最後に今後の予定ですけれども、地区計画の原案の説明会、あるいは公告・縦覧を9月から10月に行います。これは地区計画の範囲の土地の所有者及び利害関係者ということで対象が決まっております。その後に11月、12月に都市計画の案の説明会、それから公告・縦覧、年が明けて都市計画審議会の諮問等を経て3月に都市計画決定の予定となっています。

 説明は以上です。

委員長

 この南口地区まちづくり方針についての質疑を受け付けます。質疑ありましたらどうぞ。

 委員会を暫時休憩にします。

 

(午前11時55分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前11時56分)

 

 質疑がありましたらどうぞ。きょうのところはよろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、本日の所管事項の報告はこれで終了ですね。

 その他で所管事項の報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ以上で所管事項の報告は全部終了します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午前11時57分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開します。

 

(午前11時59分)

 

 休憩中に確認したとおり、次回は第3回定例会中として、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から連絡をさせていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で中野駅周辺地区等整備特別委員会を散会します。

 

(午後0時00分)