平成15年10月22日中野区議会総務委員会(第3回定例会)
平成15年10月22日中野区議会総務委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会総務委員会〔平成15年10月22日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 平成15年10月22日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時55分

 

○閉会  午後2時46分

 

○出席委員(9名)

 平島 好人委員長

 佐野 れいじ副委員長

 久保 りか委員

 大内 しんご委員

 伊藤 正信委員

 長沢 和彦委員

 岩永 しほ子委員

 斉藤 金造委員

 大泉 正勝委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 助役 内田 司郎

 収入役 山岸 隆一

 区長室長 金野 晃

 政策担当課長 鈴木 由美子

 基本構想担当課長 合川 昭

 経営改革推進担当課長 長田 久雄

 総務部長 石神 正義

 総務部参事(特命担当) 鈴木 勝明

 総務部参事(特命担当) 西條 十喜和

 総務課長 田辺 裕子

 財務課長 村木 誠

 人事課長 寺嶋 誠一郎

 広聴広報課長 鈴木 郁也

 IT推進課長 瀬田 敏幸

 営繕課長 佐藤 幸一

 防災課長 納谷 光和

 副収入役 村田 宏

 選挙管理委員会事務局長 荒畑 正子

 監査事務局長 細木 博雄

 

○事務局職員

 事務局長 正木 洋介

 事務局次長 飯塚 太郎

 書記 永田 純一

 書記 松本 桂治

 

○委員長署名

 

 

○審査日程

議案

 第57号議案 平成15年度中野区一般会計補正予算

 

委員長

 定足数に達しましたので、ただいまから総務委員会を開会いたします。

 

(午後1時55分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。第57号議案、平成15年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。

 本件について理事者から補足説明を求めます。

村木財務課長

 それでは、第57号議案、平成15年度中野区一般会計補正予算につきまして補足説明をさせていただきます。議案の4ページと5ページをお開き願いたいと思います。

 歳入歳出にそれぞれ1億769万7,000円を追加計上するものです。これによりまして補正後の一般会計予算の規模は895億433万5,000円となります。歳出の内訳でございますが、総務費がプラスの1億769万7,000円となっております。これに対します財源の内訳は、すべて都支出金でございます。

 次に、歳出の内容について説明をさせていただきます。16ページをお開きいただきたいと思います。

 総務費の選挙費、衆議院の解散に伴う総選挙の経費を計上するものでございます。さきの当委員会におきまして選挙管理委員会事務局長から報告がありましたとおり、投開票日は11月9日でございます。

 次、18ページ以降でございますが、これは給与費明細書となっております。当該選挙に伴いまして、職員の時間外勤務手当が1,386万5,000円増加いたします。詳細につきましてはお読み取りをいただきたいと思います。

 以上、補足説明とさせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

荒畑選挙管理委員会事務局長

 続きまして、私の方から衆議院議員選挙費について補足の説明をさせていただきます。

 お手元に資料(資料2)を配付させていただきました。1の選挙期日等の概要でございますが、これにつきましては10月17日の当委員会に御報告をさせていただいた部分でございます。

 2の予算額(案)のところでございますが、ただいま課長から御説明申し上げましたように、歳入歳出とも1億769万7,000円でございます。

 経費区分でございますが、1の投票所関係でございます。これは、区内40カ所の投票所及び4カ所の不在者投票所の経費でございまして、4,575万円でございます。開票所経費でございますが、これは即日開票の従事者の手当あるいは票の計数器の購入等々の経費でございまして、1,276万6,000円でございます。選挙公報関係でございますが、これは選挙公報の配布委託費でございます。678万円でございます。次はポスター掲示関係でございますが、公営ポスター掲示場の作成、設置の委託でございまして、1,047万4,000円でございます。啓発関係でございますが、さまざまな啓発資材でありますとか、宣伝車の運行等々で259万6,000円でございます。6の事務費でございますが、これにつきましては、今申し上げました(1)から(6)までに分類できない全体にかかわる経費、準備経費等々を含めます。主なものでございますが、入場券の印刷でありますとか郵送料、また、そのほか、この括弧の中にありますように、氏名等掲示、個人演説会の経費、国民審査関係分等々でございまして、2,933万1,000円でございます。合計でございますが、先ほど申し上げましたように1億769万7,000円になります。この1億769万7,000円の金額につきましては、12年度の衆議院議員選挙の関係費と比べますと、57万8,000円ほどの減になってございます。その理由でございますが、これは、12年度は不在者投票の管理システムを導入してございまして、その影響によるものでございます。

 以上、雑駁でございますが、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 本件に対して御質疑はございますでしょうか。

 よろしいですか。

 なければ取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時01分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時01分)

 

 質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 討論を終結いたします。

 これより採決を行います。

 お諮りいたします。第57号議案、平成15年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように決します。

 以上で第57号議案の審査を終了いたします。

 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者各位から何か御発言はございますでしょうか。

村木財務課長

 当委員会におきまして、事務手数料条例の一部改正にかかわる審査に伴いまして、住基カードの減額に関する検討をするということでお約束をいたしました。その結果について御報告をさせていただきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。

委員長

 よろしいでしょうか、今の御報告、財務課長の方から。

 では、お願いします。

村木財務課長

 それでは、住民基本台帳カードの交付に係る事務手数料条例の一部を改正する条例に関する当委員会における審査の中で、公的な身分証明書を取得しやすくする等の理由から、65歳以上の区民を対象としたカードの交付につきまして、500円の手数料を2分の1、すなわち250円に減額するとの考え方をお示しいたしましたが、その中で減額の幅をさらに大きくできないか検討するよう所管の区民部に伝える旨、お約束をさせていただきました。この点につきまして区民部で検討いたしました結果、住基カードの普及率を高めることをあわせてその減額理由とし、平成15年10月31日から1年間の経過措置として、交付手数料を100円とする旨の考え方が示されております。なお、同様のカード普及率を高めるため、こうした考えに基づきまして他の年齢層につきましても、65歳以上の年齢層と同様の期間について一定の減額を行うとの考え方もあわせて示されてございます。

 以上、口頭でございますが、報告とさせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して御質疑はございますでしょうか。

岩永委員

 今、検討をしたということでの御報告をいただきました。その理由なんですが、カードの普及率を高めるためということでした。としますと、この議案の審査をしたときに区としては5%の普及率を当初見込んだということが、議案の審査の中で御紹介いただきました。私たちの方では全都的な様子を見てもそのくらいないということの実態も明らかにしながら、そのあたりをお聞きしたんですが、そうしますと、減額をすることによってカードの普及率をどの程度に高めたいということになったんでしょうか。

村木財務課長

 近隣区の状況なども把握してみましたところ、それぞれ人口に対する申請件数が1%未満というようなことになってございまして、こうしたことも勘案しながら、私どもで前回御答弁申し上げました、1年間に限る減額措置によりまして普及率5%を目指したいという、改めてそういう考え方を持ったものでございます。

岩永委員

 この前の議案のときに、予算上の歳入の見込みを5%の普及率で見込まれたという御紹介をいただきました。改めてこの減額をすることによって普及率を高めるということのお答えが、改めて5%にするというのはわかるようでわからない。どういうことなんでしょうか。

村木財務課長

 5%というのが、我々としては当初御審査をいただいた時点でこれを目指したいということでお話を申し上げましたけれども、他のカード交付の実情なども調査をしてみますと、なかなか普及率が伸びていないというようなこともございまして、そういう意味では改めて5%を目指すためにも、減額措置をきちっとここでもってもう少し高めておく必要があるということが、考え方の大きな要因でございます。できますれば、少なくとも65歳以上につきましては、それ以上を何とか努力目標にしていきたいというふうに考えております。

岩永委員

 今言われた理由で、近隣区等々を含めた他の自治体の普及状況が1%前後ということは、これは条例を出されるときからもう既にわかっていたことで、出してここで議論をする中で改めてわかったことではないというのははっきりしていますね。ですから、当然この条例が議会に出される時点で、近隣区はどうであったのかということも考慮した上でこの議案が出されたんだと私は思っているんですが、そのあたりはいかがなんでしょうか。

村木財務課長

 近隣でもって減額措置をしている区というのはほとんどございませんで、例えば千代田区、ここは65歳以上の高齢者等ですが、手数料700円のところを2分の1の350円、それから、目黒区が手数料500円でございまして、普及を促すためということで16年3月31日までの間、300円で交付、その他の区では減額措置は講じていないといったような実態は把握してございました。そうした中で普及率について我々としては希望したわけでございますけれども、5%ということでございますが、先ほどもちょっと御答弁申し上げましたように、65歳以上につきましてはとりわけ、そういう意味では10%ぐらいまで何とか伸ばせればということは、希望としては持っております。

岩永委員

 今、御紹介いただいた目黒区は、減額措置を持っていてもカードの申請数も発行数も本当に少ないですね。1%にも達していません。当然、先ほども言いましたが、この条例を提案される時点でこういうことがわかっていたわけですね。だから、本当に減額をするということが効果があるというふうに区が考えておられたのであれば、条例を出される時点で十分他区の状況を勘案したものとして出されるべきだったと思うんですが、そうすると、減額2分の1というのはほとんど検討もされないで出されたということなんでしょうか。

村木財務課長

 検討した上で2分の1を一つの考え方として我々としては整理をした上で、減額率ということでお示しをしたわけですけれども、さらに普及率を高めるためには、もう少しこの率を大きくすることの是非等々について検討する必要があるということから、改めて検討した結果、今回のような、いわゆる100円ということで、ただし経過措置として1年間に限るということをその考え方に付加をして今回お示しをしたものでございます。

岩永委員

 幾らにするか、私なんかはどうせこれはシステムのあれだから無料だっていいんじゃないかぐらいに思っていますけれども、それはそういう考えで示されたということです。それで、実は今御紹介をいただいたような減額措置をめぐって、先ほども私どもの会派で討論の中でも触れたこの問題との関係で、緊急な、重要な部分でもありますのであわせてお聞きしたいんですが、既に刷られた区報を刷り直ししています。何万部をどういう形で刷り直して、それにかかった費用は幾らでしょうか。

鈴木広聴広報課長

 区報の通常の発行枚数ですけれども、14万8,000部でございます。その刷り直しをしたことに伴う費用でございますけれども、印刷にかかわる部分といたしまして30万9,246円ということでございます。それに加えまして、各新聞販売店への配送というのが必要になってくるわけなんですが、そこの部分についてはとりあえず緊急ということで依頼をして行っていただきましたが、その経費につきましては後ほどお見積もりいただいて御請求いただくということで、その分の額につきましては未定ということでございます。

 それから、今回、具体的に直した部分ですけれども、1面の見出し、それから本文の一部でございます。いずれも住基カードの発行手数料が具体的に書いてある部分でございまして、その具体的な発行手数料につきましては区民の皆様に誤解のないよう慎重な対応が必要だと、そういった判断に基づきまして修正、変更を行ったということでございます。

岩永委員

 今、刷り直して印刷にこれだけかかって、緊急配送についての金額はこれからになるということです。あわせて職員が従事しておられるんだけれども、この職員に対して何人の人に、だれがどういうふうな形で職務命令を出されたんでしょうか。

鈴木広聴広報課長

 広聴広報課の職員、私も含めまして10名でございますけれども、土曜日に出勤ということで私の方から指示いたしまして出勤させました。その扱いにつきましては、振り替えということで、別の日に改めてお休みをとるという形での処理をしてございます。

岩永委員

 まず、その印刷代と、配送にかかって今後請求される金額はどこから支出されるんでしょうか。

鈴木広聴広報課長

 区報の臨時号等のためにある程度印刷の契約、それから、その配送分の費用、そういったものは余分に予算計上してございます。そういった中での対応ということを考えております。

岩永委員

 幾らの予算で予備費の扱いになるんでしょうか。

 それから、既に財政的に厳しいということで、区報の発行数も抑えられているわけですね。発行枚数もそうだし、枚数なんかについては特に議会の中でももう少し部数をふやしたらどうかというような質問もされるような状況の中で、枚数もぎりぎり絞っている、発行回数も削っているという状況がある中で、こういうふうな扱いになるということについてどういうふうに思っておられるのか、この2点について。

鈴木広聴広報課長

 済みません、1点目の件につきましては、ちょっと答弁保留させていただきたいと思います。

 それで、こういう形で再度印刷をし直すということは、それだけ経費も余分にかかるということで、本当にできればそういったことはないようにこれからも心がけていきたいと思うし、これまでもそういった点に気をつけてやってきたところではございますけれども、今回そういったやむを得ない事情ということで、区民の皆様に余分な誤解を与えるということを防ごうという視点から、刷り直しやむなしという判断をさせていただきました。こういったことが重ねて起こることのないよう、これからも気をつけてやっていきたいというふうに思っております。

委員長

 今、答弁保留が一つですね。

鈴木広聴広報課長

 はい。

岩永委員

 やむを得ない事情というのは、本当にやむを得ない事情なんでしょうか。これだけの出費をしなければならないほどにやむを得ない事情なんでしょうか。そこのところが今本当に区民サービスも含めて、それから職員の、例えば自己評価などにも一つひとつの事業にかかわった職員のコストが幾らというふうに出して点検までしている中で、本当にこれがやむを得なかった措置なのかどうなのかということについてお聞きしたいんですが、今言われたように、私のところに二つの区報があります。刷り直す前の区報と刷り直した区報です。この刷り直す前の区報に書かれているのは、住基カード交付手数料は500円、これは何の間違いもないわけですね、条例そのものですから。これは刷り直す必要はありません。それから、65歳以上の方は半額、これはこの委員会の中で質疑をやりとりした範囲を超えてはいません。それから、さらに文言なんですが、「ただし、65歳以上の方は250円(予定)」と書かれています。それが、「65歳以上の方は減額の予定」と書かれています。今御紹介したこの三つの部分ですが、これだけのお金をかけてまで緊急に刷り直しをしたほどやむを得ない事情とは到底思えないわけです。予定と書かれてあるわけですから、例えば実際に実施する場合に議会に御報告をいただいた上で、これはこういうふうになりましたということで実施をしながら、例えば次の区報の「区民のひろば」等で載せるスペースがなかったら、その次の区報にもっと大きくこういうふうになりましたと書いたって十分な対応ができたはずだと思います。それで、こういうふうな回収、それから刷り直しを指示したのは、いつ、だれが、どういうところで検討してなされたんでしょうか。

石神総務部長

 今、御質問があった内容でございますが、この区報に議会の議案に係っているものにつきまして、その議案が可決または決定されないうちに情報を出すということについては、非常に注意を払わなければいけないということで私どもでは考えておりました。今回そういう形にしなければいけないのは、月に3回の区報でございます。また、26日号につきましては「情報のひろば」号ということで決まっておりますので、他の情報は載せられないということになります。今回の内容は、31日から第2次稼働が始まるということを周知していかなければいけない。それにあわせて、それにかかわる住基カードについても周知していきたいというふうに思ったわけでございます。実際にこれを逃しますと、稼働してしまった後、10月2日ということで区報が出ることになりますので、区民の方に対して情報が十分伝わっていかないということになりますので、今回こういう形で判断をして出すことにしたわけでございます。私どもでも十分配慮したつもりでございますが、委員会での審議等がその中で行われて、その審議の内容を、こういった議会に係っている議案とすれば、その状況を十分判断した上で出さなければいけないということがございまして、この判断につきましては金曜日の日ですが、これが刷り上がってすぐ私の方で朝見まして、これは議会審議を十分配慮していないということから判断しまして、その状況が伝わるように、また、そういった判断が誤って区民の方に伝わらないようにちゃんとした整理をしていきたいということから、19日の朝に私の方から全部を書き直しをするという判断をしたわけでございます。

岩永委員

 そうしますと、総務部長が金曜日の朝、これは個人的な判断でストップしたということですか。

石神総務部長

 私の仕事でありまして、個人的な問題ではございません。私の判断としてやることは組織の判断になりますので、私はこの案につきましては大事なことであるし、混乱させないということから今度の判断をしました。また、19日に出すということについては区民の方に約束している内容でございますから、そこに間に合うかどうかを総体的に判断しまして、間に合うということから今回このような措置をとったということでございます。

岩永委員

 大事な問題ということであるならば、この区報の中には大事な問題が幾つかほかにもあります。これはそれぞれの委員会の中で指摘されたことですね。例えば、子ども家庭のところで保育園の民営化というのが出ていますが、関係する委員会では、これは指定管理者等についてもきちんと出すべきだという指摘があって、理事者は間に合えばそうしますというふうな答弁をしている。

 

〔「してないよ」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 岩永委員、済みません。

岩永委員

 この区報に関係することなのでお聞きしているんです。

 

〔「よそのところまで関係ないよ」と呼ぶ者あり〕

 

岩永委員

 いや、そこの中身を聞くなんて言っていません。

委員長

 済みません、委員会をちょっと休憩いたします。

 

(午後2時21分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時23分)

 

岩永委員

 どうも私の発言を誤解されておられるようで、そういうことがあるという紹介をしただけで、そのことについてお尋ねをするつもりは毛頭ありませんでしたので、最初からきちんと聞いてください。こういうことというのはほかの議員だってしょっちゅうやっているわけですから、その上でお聞きします。今そういうふうに、この区報のこの部分については、先ほど総務部長が可決されないうちに出すということについて、これは重大な問題があるのでストップさせたというお答えでした。他にこういうことも含めた今度の区報です。それぞれの委員会ではそういうふうな対応もしているという状況の紹介も受けています。それで、もう一度お尋ねしますけれども、今回のこの中身はこれだけの経費をかけ、さらに先ほどお聞きしただけでそれ以上触れませんでしたが、広報課の職員が10人、土曜日出勤をする、それについて代休をとるということですけれども、これは今、区全体が超勤と休日出勤等を代休に振りかえるという方針をとっているから代休ということで、これが休日出勤等にかかわったらその人件費は相当なものになるわけですね。これだけの金額をかけてまでやらなければならないほど重大なことだったんでしょうか。

石神総務部長

 私が先ほどお答えしましたように、これは19日に発行するということで約束してございます。19日に直るような要素、こういったことであれば私どもでは最大限努力して、正しい記事を載せていくと、これが私の仕事だと思っております。そういう中で金曜日の朝一番でこれが発見できましたので、そういう措置をとりました。ほかの部分につきましては、この内容が決まったということではなくて、これから意見を聞くということであるとか、内容的に--内容的というか、決まった時点、議会で審議された時点が遅くて、午後3時過ぎであったり、そういうことで区民の方に約束した19日にもう間に合わなくなってしまうということから、私の方ではそこを直すという判断はその時点ではしませんでした。また、後ほど話が来ましたが、その段階では今回の区報は直らないということから、最大限その段階でできることについて行ったということでございます。

岩永委員

 とてもおかしいんですね。一番最初にこれを、まだ議会に報告もしていない段階で原稿を入れて刷っているんです。だから、今本当に総務部長がそうおっしゃるなら、委員会に報告してからやるべきだったんです。大事なことだから委員会で何が出るかわかりません。それがとるべき立場だったと思うんですね。ところが、そうではなくて、もう見込みで載せたんです。委員会に出た意見に基づいて、緊急にこれは重要なことだということで判断をして、これだけの経費をかけて刷り直したということですから、もう既にその前提で議会に対する判断、それから区報に対する考え方というのは間違っていたんじゃないでしょうか。

石神総務部長

 それも先ほど言いましたように、今回の内容につきましては第2次稼働、これを31日からやるということを周知しなければならない。それにあわせて現在議案として提案している内容について、私どもではある程度方向性を持ちながら、これで提案したわけですから、提案した内容で一応書いたわけでございますが、その中での審議があって、その審議の内容が出す内容に影響するということから判断したわけでございます。こういった出し方については、今後は十分気をつけていかなければいけないというふうに思っています。ただ、この区報の出し方として、月に3回ということと、出す内容が決まっているということから、3回目の区報については「情報のひろば」号ということで一般の記事を載せないということがありましたので、そういった中で判断をし、また、例外的に、会期中でありますが、議会の審議中である内容についても見込んで書かざるを得なかったということがございまして、こういう形にさせていただきましたが、私どもでは今後こういったことがないように、区報の出し方、そういったことを含めて十分注意をしていきたいというふうに思っています。こういったリスクをどういうふうに解消していくのかということは、我々の経営的な責任だというふうに思っておりますので、今後はこういったことがないように十分注意をしていきたいというふうに思っております。

岩永委員

 当然です。今でも本当に数千円単位だって切り詰めるという状況の中で、こういうことがあっては困るわけですから、ないようにするというのは、これはもう言うまでもなく当然のことです。それで、先ほども、今もそうですけれども、区民に知らせていくということで、議案であって審議中のものであっても区民に知らせていくということで、この区報に載せたということが今も言われました。しかし、議会の審議を経て、その内容について変更をせざるを得ないというような判断はいつだって生じる場合があるわけですね。だからこそ、今までいろいろな問題を議会に報告されていました。特に今回は、金曜日の朝そういうことを指示したということでしたが、その日も総務委員会が開かれました。その総務委員会でこういうふうに手続をしたとか取り組んだとか、検討をするということでどうしたという紹介は、この手数料については一切私たち委員会に御報告がありませんでした。今言われたように、金曜日の朝こういうことで、まずいということで総務部長はストップされたということですが、それはその日に開かれた委員会にも報告がありませんでした。今私がこの問題を言わなかったら、この区報のこれだけの経費をかけた刷り直しの問題は、私たち議会に対して何ら報告がなかったということになってしまうわけですね。そのあたりで、やはり行政の方の判断が間違ったと言わざるを得ないんですが、いかがでしょうか。

石神総務部長

 私どもでこういう刷り直しということは、あってはならないことだというふうには思ってございます。しかし、総務委員会でこの議論がされたのは、前日5時までかかった時間の中でいろいろ議論がされて、終わってからの判断になりますので、私どもではその日に何をやって、言われた内容をすぐ審議して答えを出すというような格好ではございませんでしたので、その段階ではきょう報告したような内容については決まってございませんし、こういった内容を審議するということでお約束していたわけですから、その内容を十分お答えしていかなければいけない。その答えになった内容が区民に知らせる内容だということで判断したわけでございます。ですから、金曜日の日に判断をして、この内容がどういうふうにできるのか、そういうことが全体的にわかったのは次の土曜日の日ですね。日曜日に配りますから、そこにかけての事務事業になりますので、全体として間に合うかどうかという判断は一時的には行いましたが、実態の把握は金曜日の夜遅くなってから、土曜日に配送その他を行って19日に間に合うことができたわけでございます。その第1次判断が、できるという判断をしたわけですが、実際の作業がどのくらいになるのか、みんなの力をかりなければいけないということから、職員に指示をしてこういうことをやったわけでございます。その内容を結果が出ないうちに委員会に報告というわけにはいきませんし、こういったことが起これば当然決算の段階で、こういうむだについては行わなければいけないですし、また、行政評価の中でしっかり評価されていかなければいけないというふうに思ってございます。そういった中で、私どもはさらに反省していきたいというふうに思っております。

岩永委員

 きょうは本会議のさなかで、これだけ重大な問題できちんと議論をしなければいけないと思っていますが、時間も迫ってきているということもありますから、そろそろ終わりにしようと思いますけれども、今の総務部長のお答えは余りにも経過を無視したお答えとしか言いようがありません。金曜日の朝にストップさせたとさっきおっしゃいました。その日の午後、総務委員会は開かれています。どういうふうになるかというようなことも含めて、まさに前日に区報との絡みの議案を審議したわけですね。その中でこういうふうになったという経過の報告さえもないままに、区報では区民に対して知らせるということで、区民に間に合うということだけじゃなくて、議会にもきちんと説明をすべき内容であったと思います。そのことをきちんと説明しないでこういうふうにしたということは、やり方としては大変不明朗だと言わざるを得ません。ましてや、このまま出て、じゃあ、先ほど聞いたようにどれだけ発行枚数に影響が出てくるのかというのは、このことによって予想していた以上に、例えば最初に10%ぐらい来るだろうと思っていたものが、この刷り直す前の区報を出したことによって、それが1%台に落ちるとか、そんなことは到底ないわけですね。そんなことは見込めないわけです。それにもかかわらず、これだけの経費や費用等をかけてやったということは大変不明朗なやり方だったと言わざるを得ません。お答えはお聞きしても同じだと思いますけれども、そういうやり方というのはやはりあってはならないし、大変不明朗なやり方だったということを指摘しておきたいと思います。

鈴木広聴広報課長

 先ほどお尋ねの区報の発行の経費の関係なんですけれども、区報は臨時的に出す場合、あるいは、通常4ページ立てなんですけれども、それを8ページにして発行する場合、そういったことも想定いたしまして、かなり余裕を持たせた予算ということで計上してございます。そういった意味で、金額を申した方がよろしいでしょうか。--はい。区報発行の総額といたしまして、これは教育だよりも含めてでございますけれども、1,921万3,040円、これが区報発行の印刷関係の経費でございます。それに加えまして、折り込みの経費でございますけれども、そちらは3,153万240円、これが平成15年度の予算でございます。

岩永委員

 今の点との関係で1点確認したいと思いますが、そうしますと、区報の発行予算はかなり余裕がある予算をとっているというふうに受けとめてよろしいんですね。そうすると、区報に対してこういうふうなこととか、こういう回数でというような希望が、今までそれは財政上厳しいということで私たちは説明を受けてきましたが、それまでの説明とは違うということでよろしいんですね。

石神総務部長

 予算を組みますが、そのときには何部発行する、単価は幾らということで予算を組みます。また、その中では事業を行うために計上しております4ページ立て、8ページ立て、そういったものをあわせてやりますが、臨時的に出る経費等もそこに入れて予算を組みます。また、予算を組んだ後、契約をするわけでございますが、当然そこの中では契約落差というものが出てきます。そういったものを運用していくということになるわけですが、今回の場合にはそういう中で行ったということでございます。初めから余裕を持って予算を組んでいるわけではございません。単価のとり方であるとか、そういったことが出てくるということでございます。

 また、先ほどの話でございますが、私の方で考えている議会に対する審議、こういったものをどういうふうに考えていくのかということを問われているんだろうと思いますが、十分審議の内容を経て決めていかなければいけないものについては決めていく必要があったということを反省しているわけでございます。今回のように時間的に追われてこういう形で審議中に出すということについては、より配慮が必要だったということでございます。また、情報を出すのに、その後で直してもいいのではないかということではなくて、直せるものであれば正しい情報を、その時点でできる最大限の努力をしてやっていくのが私どもの仕事だというふうに思っております。今回の場合には、その結果刷り直しということで迷惑をかけたことがございますが、今後そういうことがないように十分気をつけてやっていきたい。また、こういう例外についての対応の仕方についても、今回十分反省しまして、今後このようなことがないようにしていきたいというふうに考えているところでございます。

岩永委員

 契約落差等というのは結果のことであって、最初から金額が幾らというふうに予想されることではないと思います。仮にそれだけの余裕があるなら、もう少し区報の発行回数だってふやしてもらいたいというのが区民の強い希望です。ですから、そういう区報の予算に対してこういうむだな使い方はやはりすべきではないということが一つ。

 それから、直せるものは直すという立場を貫かれるのであるならば、全体にわたってきちんとした態度を貫いていただきたい。ここだ、あそこだという恣意的なことはやめていただきたいということだけ最後に申し上げます。

大内委員

 ちょっと金額が、今初めて聞いたから、減額の金額を。早口で全然わからなかった。もう一回ゆっくり言ってくれますか。

村木財務課長

 事務手数料条例上の金額は500円でございます。これは65歳以上につきましては100円に、経過措置として1年間に限りまして減額をいたします。それから、本則では2分の1の250円ということにいたしますので、1年後は、65歳以上につきましては250円となります。

大内委員

 そうなってくると、多分あのとき600万か800万か、手数料がどうのこうのと言ったでしょう。あれはどういう積算なんですか。

村木財務課長

 あれは、いわゆる手数料の歳入上の話として、一番最初にカウントしましたのが1,400円の1万5,000枚だったと思うんですが、そういうカウントをしたんですけれども、実際には基本的には500円で手数料を徴収しますので、簡単に申し上げれば、単価でいけば3分の1程度、発行枚数についても契約上は5,000枚契約しておりますので、3分の1程度になっております。したがって、500円の5,000枚、これが事務手数料上の15年度歳入の最大限の額になるだろうという想定でございます。

大内委員

 そうなると、発行手数料を安くするのはいいんだけれども、逆に5,000枚よりふえると、500円でやっているから5,000枚で、あるいは、あのとき250円と言ったかな、そのぐらいで予想していたんだけれども、100円にしてしまったら5,000枚で足りなくなるという試算になるんじゃないのかなと思うんだけれども、大丈夫ですか。

村木財務課長

 当初の契約、随意契約で5,000枚ということで納品させることにしておりますので、もし不足が生じれば追加発注ということになると思います。

大内委員

 多くの方に持ってもらうことはいいことだから、それも税金で持たなければいけないのかなと。それでいいですけれども、例えばこういった通達に関してのやり方、さっきはほやほやで通ったわけよ。終わったと思ったらもうこれなわけ。今初めて聞いて審議はどうだと言われたって、そういうやり方というのは……。確かにこちらの方としてもなるべく下げた方がいいんじゃないかといったことで、総務部長も区民委員会等で多少やりとりをしなければいけないということでやったのはわかるけれども、今通って今、こういうことはあるんですか。

石神総務部長

 こういった議論については十分検討した上でやっていかなければいけないということが、今回の反省点だろうというふうに思っております。ただ、他の自治体の中でもいろいろなやり方がありまして、減額するやり方、それから、今のように皆さんに多く持ってもらって事務の効率化を図る。行政側も事務の効率化が図れるわけですから、そういった形でやっていくやり方、さまざまあったわけですが、今回は2次稼働を行うということで、31日から2次稼働と。その間の中で早く結論を出さなければいけないというのが一つありました。今回の委員会の中で言われている検討の中で、そういった早く検討して混乱なくその内容について周知をして、こういったカードを持ってもらうというPRをしていかなければいけないというのがありまして、今回こういう形になったわけでございますが、私どもが65歳以上は2分の1ということで検討した内容が、全体的に足らなかったという反省は持っております。そういう中で今回提案させていただきましたように、この1年間を特別な期間として普及する期間を設けることにしたものでございます。

大内委員

 ちょっと休憩して。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時42分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時43分)

 

長沢委員

 確認させてください。さっきの経過措置として、65歳以上は本則250円が100円と。一般の500円の方はどういうふうなお答えでしたか。

村木財務課長

 64歳以下の区民の方につきましては、一定額、これも1年間程度に区切って何とか減額ができないかという方向性について、今検討しているというふうに私どもでは聞いております。

長沢委員

 検討中ということで、まだわからないと。

村木財務課長

 300円というふうに聞いております。

長沢委員

 わかりました。それで、これはもうさっきやりましたので、ちょっと確認だけさせてください。通常の区報というのは、多分日曜日ごとに出しているもので、部長のところにそういうゲラというか原稿が回ってきて、部長がこれでよしという判断をされるのは何曜日になるんですか。

石神総務部長

 一応入稿ということで印刷データを入稿するわけですが、それは11日前に行います。また、入稿して編集が終わりまして最終の校正というのがありますが、その段階で私どもは見ることになるわけですが、場合によってはいろいろなことが重なったりしますと、一部記事のある分だけしか見ないということもありますので何とも言えませんが、印刷が終わりまして上がってくるのが4日前という格好での契約になってございます。その前まで、ぎりぎりまでが私の見る時間という格好になります。入稿11日前から4日前までのぎりぎりの間が、私の判断の日程ということでございます。

長沢委員

 それで、今回の場合で言えば、金曜日にはできたと。それはもう刷ってあったということで、それ自身は事前には見られていなかったということなんですかね。

石神総務部長

 事前には見ておりましたが、前日の当委員会の審議の内容については、4日前ですから区の判断の中には入っていなかったということでございます。

長沢委員

 それを改めて金曜日の朝に、これではということの判断をもって、それで刷り直しという判断をされたということでいいですか。

石神総務部長

 そのとおりでございます。

委員長

 よろしいですね。

 他にございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本日の総務委員会はこれで散会いたします。

 

(午後2時46分)