平成26年09月11日中野区議会厚生委員会(第3回定例会)
平成26年09月11日中野区議会厚生委員会(第3回定例会)の会議録
26.04.21 中野区議会厚生委員会

中野区議会厚生委員会〔平成26年9月11日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 平成26年9月11日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後4時06分

 

○閉会  午後4時29分

 

○出席委員(8名)

 長沢 和彦委員長

 小林 ぜんいち副委員長

 中村 延子委員

 浦野 さとみ委員

 吉原 宏委員

 篠 国昭委員

 やながわ 妙子委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進室長 瀬田 敏幸

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 朝井 めぐみ

 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、

 中部すこやか福祉センター所長 横山 俊

 中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松原 弘宜

 中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 波多江 貴代美

 北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 吉沢 健一

 北部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 天野 秀幸

 南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 宇田川 直子

 鷺宮すこやか福祉センター所長 小田 史子

 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松本 麻子

 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 石崎 公一

 健康福祉部長 野村 建樹

 保健所長 寺西 新

 健康福祉部副参事(福祉推進担当) 藤井 康弘

 健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当) 小堺 充

 健康福祉部副参事(保健予防担当) 坂野 晶司

 健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当) 石濱 照子

 健康福祉部副参事(障害福祉担当) 岩浅 英樹

 健康福祉部副参事(生活援護担当) 伊藤 政子

 健康福祉部副参事(生活保護担当) 鈴木 宣弘

 

○事務局職員

 書記 関村 英希

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第39号議案 平成26年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。

 

(午後4時06分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、さよう進行します。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第39号議案、平成26年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

瀬田地域支えあい推進室長

 それでは、第39号議案、平成26年度中野区一般会計補正予算のうち、地域支えあい推進室所管分につきまして御説明させていただきます。

 まず、お手元の議案の24、25ページをお開きいただければと思います。

 4款地域支えあい推進費、1項地域活動推進費、2目地域活動推進費、2公益・地域活動推進でございます。19節負担金補助及び交付金でございますが、町会・自治会会館の修繕に対する助成のため、歳出予算500万円を増額補正するものでございます。

 続きまして、同じページの3目地域施設費、1地域施設整備でございます。南中野区民活動センター等整備工事の着工時期を平成27年1月から平成27年3月に変更したことに伴いまして、歳出予算のうち、13節委託料を730万円、15節工事請負費を1億5,840万円、合計1億6,570万円を減額し、補正するものでございます。これによりまして、債務負担行為につきましても変更がございます。

 恐れ入りますが、38、39ページをお開きください。債務負担行為の調書でございます。

 1段目の南中野区民活動センター等整備工事でございます。南中野区民活動センター等整備工事の着工時期の変更に伴いまして、債務負担行為期間を変更するとともに、労務単価の改定などによりまして、債務負担行為限度額を7億7,654万6,000円から10億342万5,000円に増額するものでございます。

 以上で地域支えあい推進室の補足説明を終わらせていただきます。

 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

野村健康福祉部長

 続きまして、健康福祉部所管分について御説明を申し上げます。

 30ページ、31ページをお開きいただければと思います。

 まず、7款の健康福祉費、1項の福祉推進費のうち、2目保健福祉企画費でございます。就学前の障害児通所支援利用者の負担軽減措置に伴う福祉総合システムにおける改修経費でございます。児童福祉法の施行令の改正によりまして、兄または姉が保育所に通園している場合、第2子以降の利用児童に係る負担額が引き下げられることとなってございます。このためのシステムの改修費が必要になってございます。金額といたしましては、380万2,000円でございます。また、このための特定財源といたしましては、国庫支出金を190万円増額するというものでございます。

 続きまして、その下の4目高齢福祉費でございます。高齢者虐待等専門相談という項でございますが、養護老人ホームへの入所措置者数、この見込み差がございました。当初69名と見込んでおりました人員につきまして、最終的に76名ほどに増加をするというところで、金額といたしましては、1,768万2,000円の増額を行います。また、この経費にかかわります特定財源といたしましては、利用者の自己負担金といたしまして453万6,000円の歳入の増額をしてございます。

 続きまして、その下の2項の保健予防費の1目保健予防費でございます。項目といたしましては、予防対策、予防接種の経費でございます。子どもを対象といたしました水痘ワクチン、それに高齢者を対象といたしました肺炎球菌ワクチン、この予防接種がこれまでは任意接種というところで、一部その経費を助成するという事業を行ってございましたが、本年10月1日から予防接種法上の定期予防接種に位置付けられることとなってございます。そのため、接種費用等の経費といたしまして、総額では8,692万8,000円を増額をさせていただきます。また、この事業経費に係る特定財源といたしましては、まず、諸収入でございますけれども、他の区の区民が区内医療機関で受診した場合の接種費用、これを受託収入といたしまして、1,303万円の歳入の増額を行います。

 なお、その上にございます都支出金につきましては、182万9,000円の減額を行ってございますが、これは、この任意予防接種が定期予防接種になったことに伴いまして、東京都の包括補助を減額をするものでございます。

 その歳入につきましては、まず、18ページ、19ページをお開きください。最上段の11款分担金及び負担金でございます。3目の健康福祉費負担金といたしまして、養護老人ホーム入所者自己負担金についての説明がございます。

 それから、そのページの一番下、国庫支出金、国庫補助金の5目健康福祉費補助金では、システム改修に伴います国庫補助につきまして、2分の1補助ということで計上してございます。

 その次のページ、20ページ、21ページの最下段でございます。東京都の補助金でございますが、6目の健康福祉費補助金、こちらが減額の182万9,000円、先ほどの任意予防接種の定期化に伴います東京都の包括補助の減額でございます。

 その次が22ページ、23ページ、こちらが最後でございますが、3段目の19款諸収入、2目の健康福祉費受託収入でございますが、これが予防接種に係る区民以外の区内での予防接種の受託収入となってございます。

 説明としては以上でございます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

篠委員

 25ページの町会・自治会会館の修繕のことですが、これはいろいろ条件があるんですか。必要なお金は全部区で持つわけではないと思うんですけれども、どういう条件で500万円という数字が出てきたんですか。

朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 助成の要件としてはさまざまございます。主なものといたしましては、延べ床面積が50平方メートル以上の建物で、かつ30平方メートル以上の部屋があるということ。それから、町会等の活動のほか地域住民が葬祭、集会、催し物などの場として利用できるということ。それから、町会が自主的に管理運営するということ。それから、町会の設置が貸借ではなく、町会・自治会がその会館をお持ちの場合ということで、所有をしている場合。それから、金額的に申し上げますと、会館の修繕等にかかわる経費が200万円以下の場合は対象になりません。それから、助成は係る経費の3分の2以内で限度額がございます。新築・改築の場合は、1,500万円が限度額でございます。増築または修繕の場合は500万円、購入の場合は1,000万円が限度額となっている状況でございます。

篠委員

 そうしますと、これはもう改修なんですね。改修の限度額いっぱいということですね。実際は幾らかかっているかはキャッチしていますか。

朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 事前協議を行っておりますが、実際には3分の2で500万円を超える金額がかかるということの見積もりを町会・自治会のほうではとられているということで、今回、修繕の限度額いっぱいの500万円を補正として提案をさせていただいているところでございます。

篠委員

 要するに、町会とか自治会が持っている物件じゃなきゃいけないんですよね。(「はい」と呼ぶ者あり)中野区には、幾つあるんですか。

朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 町会・自治会がお持ちのところが対象となってございます。それで、今お持ちのところというのは、約30の町会・自治会会館がある状況になっています。

むとう委員

 今のところの25ページの下の段のところの区民活動センター等の整備で、南中野区民活動センターの着工時期の変更ということでの今回の補正なんですけれども、これ、今の現状としては、どんなところまで進んでいるんでしょうか。どこまでできていて、全く着工時期がそのままずれているので、全く手つかずなのか、今の進捗状況はどうなっているところでおくれているんでしょうか。

朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 7月4日の厚生委員会でも、着工時期の変更については御報告をさせていただいたんですが、現在、新規に南中野区民活動センターを整備する予定のところに区立弥生保育園の分園の園舎がございます。そして、民間が南台五丁目に保育園の整備を計画しているんですが、その整備計画が当初よりおくれたために、区立弥生保育園の分園の開設時期といいますか、閉園をおくらせた状況でございます。27年の3月まで運営を行うことになりましたので、工事の着工時期を平成27年の1月から3月末に変更するというものでございます。ですから、工事についてはまだ取りかかってはいない状況でございます。

むとう委員

 全く工事はしていないということは知っているんですけれども、そうすると、もう本当に工事着工までできる状況まで事は進んでいるということでよろしいんでしょうか。そこまではおくれなく進んでいて、着工だけが今回そういう事情でおくれたという理解でよろしいですか。

朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 実施設計まで計画どおり進んでおりますので、あとは工事に着工するのみという状況でございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 それでは、意見について伺います。第39号議案について意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第39号議案、平成26年度中野区一般会計補正予算(関係分)について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第39号議案、平成26年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。

 本日予定した日程は終了しますが、委員、理事者から特に御発言はありませんか。

やながわ委員

 デング熱の件で、毎日報道でこの近隣区なんかも出たり、また、離れたところで出たりして、マスコミはわあわあ言っているんだけど、マスコミの情報でしか知り得ることができないので、この際、保健所長がいらっしゃっているので、気をつけようがないんだと思うけれども、代々木公園にも行かない、近寄ってもいない人がかかったりして、発症しているという、その関係が聞かれてもよくわからないんですね、説明できない。しっかり勉強してくださいと言っているんだけれども、聞かれるところもあるので、今の状況と、簡単に、難しくじゃなくてわかりやすく、ちょっと教えていただけたらと思います。

寺西保健所長

 まず、70年ぶりに国内で感染したということで、非常に公衆衛生の専門家としては憂慮しているところでございます。ただ、本当に70年ぶりなのかという点については、実際はあったろうと考えています。昨年もドイツ人が日本旅行中に1例あった事実があったので、実は今回、埼玉県で見つけたお医者さんが、海外に行っていない人でデング熱の検査をしようとしたところから始まったと。ですから、場合によったら、あの事件がなければ、誰も今回のことは知り得なかったかもしれない。そういうものだと思っております。ただ、代々木公園周辺では相当数が出ておりますし、死者が出るとか、そのような重症なものではありませんが、一般の蚊の感染症に比べれば重傷であることは間違いありません。ただ、心配し過ぎて、そのために何かできなくなる、行事ができなくなるという状態ではないことは事実だと考えます。

 対策ですけれども、一つお尻が決まっているということをまず覚えていただきたいと思います。蚊のシーズンというものは10月末までですし、もう9月も終わりになって気温が下がってきますと活動量も下がってきます。だから、これからますますひどくなるから注意して、全てを自粛というような状態ではないことが1点。

 それと、今回、かまれる蚊がヒトスジシマカと言われるやぶ蚊、まだら模様の蚊です。夜かむ黒っぽい蚊ではない。だから、昼間の対策が必要だということが1点。

 それと、どうしても対策となると薬剤に頼ろうとか、その目立つ対策というのを皆さん思うかもしれませんが、病気もそうですけれども、基本は、やっぱりその病態を参考にしながら、何の対策が一番重要なのかということになります。今回は成虫がウイルスを持っている人をかんで、その成虫の中でふえるだけですので、卵へは移行しないんです。だから、薬剤をまいて一定減らすことは、代々木公園周辺では必要だし、もしウイルスが見つかれば私どもも必要だったかもしれませんが、幸いなことに、杉山公園では見つかっておりませんし、今までに6区で検査し、昨日は杉並区でもやっていると思いますが、今のところ見つかっていないので、行政が主体的にいろいろなところにまいて回るというような対策にはならない。また、まいたとしても、完全に蚊を抑えられないことは世界中、蚊の対策をした結果としても事実。まくとしても、蚊の調査をして、非常に多いところにまくという対応しかないので、やはりかまれないようにすると。だから、それを中心にポスターとか、そういうことをしている段階です。

 ただ、行事をやると、例えば祭りをするから、皆さん人手が少なくて困るというのに対しては、今動力噴霧器などは、公園を所管しているところが持っておりますので、そこと調整しながら貸し出しはできるのかなと考えておりますが、それ以上の対応は現在しないで、むしろいろいろ問い合わせがあっても、落ち着いて対応しましょうと、どんどん広がるわけでもないですし。一部、数名、代々木公園以外のどこでかまれたかわからない人が出てくるというのは、これだけ調査が始まっていますと、一定出てしまうものかと思います。ただ、幸いなことに、中野区もいろいろな病院から怪しいというので持ち込んでいるんですが、今のところ1例も出ていない。ただ、今後も出てくると、やっぱり1名、2名は陽性の方、代々木公園に行って検査をしていますので、ありますけれども、それがあったからといって、びっくりするような騒ぎにだけならないようにしていただければと思います。

やながわ委員

 大変ありがとうございました。何となく、ああ、そうかという、わかりました。

 それで、このデング熱といえば、蚊を媒体として刺された。どういう症状なのかというのは、テレビでおじさんなんかが出てきて、こんな腫れちゃったり、呼吸が困難になったりとか、何かやっぱり恐ろしいというか。うちも孫が公園の前に住んでいて、一切出るんじゃないと。それ自体がストレスになるので、どんな症状に、子どもがなると死に至るなんていうようなことが耳に入ると、本当に厳重に準備して嫁は出ていくわけです。こんなことできないだろうな、毎日っていう。シュシュッてまいては行くけど。どんな症状なのか、一般的に、教えていただけたら。

寺西保健所長

 基本的には高熱です。それと、診断基準の中には血小板減少というのがあります。つまり、皮下出血などを起こしやすくなるということ。それから、医学的には皮下出血などを起こすと、非常に胸水やら腹水というような水がたまりやすくなるというような病態になることもあると言われていますが、今回、100名近く出ている方は、高熱と、いわゆる典型的な頭痛、特に目の奥の痛みということをよく言われていますけれども、そういうふうなことがあった人、それから血小板が、それもひどい出血で、本当に大出血を起こすような現象ではなくて、普通の人よりも半分ぐらいになっているような現象ぐらいしかないんですが、そういうのを見られて血液をとって診断に至るというようなところが多いかと思います。昼間で、やはり蚊の多いところに行くというときに、忌避剤をきちんと露出しているところに塗るという方法はあるかと思いますが、その状況次第ですし、四つの型があるんですけれども、一番重傷になりにくいという型が今はやっているだけですので、全ての外出を控えるというようなことだけはないようにしていただければと思います。

やながわ委員

 わかりました。ありがとうございました。結構です。

委員長

 他に御発言ございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で厚生委員会を散会します。

 

(午後4時29分)