平成26年12月04日中野区議会震災対策特別委員会(第4回定例会)
平成26年12月04日中野区議会震災対策特別委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会震災対策特別委員会〔平成26年12日〕

 

震災対策特別委員会会議記録

 

○開会日 平成26年12月4日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午前10時00分

 

○閉会  午前1038

 

○出席委員(14名)

 平山 英明委員長

 北原 ともあき副委員長

 甲田 ゆり子委員

 石坂 わたる委員

 石川 直行委員

 伊東 しんじ委員

 白井 ひでふみ委員

 林 まさみ委員

 吉原 宏委員

 酒井 たくや委員

 長沢 和彦委員

 大内 しんご委員

 高橋 ちあき委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 経営室長 竹内 沖司

 危機管理担当部長 小田原 弦

 経営室副参事(経営担当) 戸辺 眞

 経営室副参事(施設担当) 石井 正行

 地域支えあい推進室長 瀬田 敏幸

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 朝井 めぐみ

 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当) 横山 俊

 区民サービス管理部長 白土 純

 区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当) 上村 晃一

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、大和町まちづくり担当) 荒井 弘巳

 都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 志賀 聡

 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 大木島 実

 都市基盤部副参事(生活安全担当) 中井 豊

 

○事務局職員

 書記 大野 貴子

 書記 細川 道明

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 大地震の対策と復興計画について

 防災地域まちづくりについて

 東日本大震災等の被災地の復興支援について

○所管事項の報告

 1 弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりの進捗状況について(弥生町まちづくり担当)

 2 都市防災不燃化促進事業導入に向けた説明会の開催結果について(大和町まちづくり担当)

 3 平成26年度中野区職員震災図上訓練の実施について(防災・都市安全担当)

 4 平成26年度中野区総合防災訓練の実施結果について(防災・都市安全担当)

 5 2014「東北復興大祭典 なかの」の実施結果について(生活安全担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、震災対策特別委員会を開会いたします。

 

(午前10時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 大地震の対策と復興計画について、防災地域まちづくりについて、東日本大震災等の被災地の復興支援についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりの進捗状況についての報告を求めます。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 それでは、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりの進捗状況について御報告申し上げます(資料2)。本報告は建設委員会と重複報告でございます。

 まず1点目、都営川島町アパート跡地の買受申請の提出でございます。区は、昨年度から東京都財務局や関係部局と本跡地に関し、UR都市機構との共同取得に向け協議を行ってまいりましたが、このたびようやく協議が整い、年度内の本跡地の取得に向け、この10月31日付で東京都宛てに用地買受申請を区の土地開発公社を通じて行いました。区からは取得理由を示した副申を提出してございます。これにより、東京都では財産運用委員会、財産価格審議会等の用地売却手続を進め、本年度末には中野区及びURは用地取得ができる見込みになりました。なお、URからも同様な買受申請を東京都に対して提出してございます。

 続きまして、2点目、跡地周辺に新設予定の避難道路5号及び6号の路線認定でございます。都営川島町アパート跡地に新設する避難道路5号及び6号については、先般の第3回定例会中に区議会の議決を受けてございますが、この10月28日付で中野区特別区道として認定告示を行ってございます。今後、区は、順次道路法に基づき区域決定を行い、権利者折衝を進め、用地の買い取り取得を進めてまいります。

 続きまして、3点目、弥生町三丁目周辺地区まちづくり協議会の設立状況でございます。本地区の地区計画の導入に向けたまちづくりルールの検討を進め、現在、町会・防災会のメンバーで構成される弥生町三丁目周辺地区まちづくりの会に、公募委員を4名及び地元町会等から推薦を受けたメンバーを加えた「(仮称)弥生町三丁目周辺地区まちづくり協議会」を12月中に新たに設置する予定でございます。協議会においては、地区の防災まちづくりのルールとなる地区計画について協議していただく予定でございます。

 最後に、4番目の今後の予定でございます。

 平成26年度は、避難道路5号及び6号道路につきまして権利者折衝を進め、道路用地の買収の着手を行い、あわせて年度内の都営川島町アパート跡地の土地開発公社による取得を目指します。また、公募メンバーを加えたまちづくり協議会を立ち上げ、弥生町三丁目周辺地区の地区計画案の協議を進めてまいります。

 平成27年度は、UR都市機構による都営川島町アパート跡地の代替地整備の着手、これは区画整理事業によりますけれども、その認可手続を進めます。また、公共整備型道路の避難道路1号の道路計画に向けた権利者折衝、用地買収の着手、あるいはまちづくり協議会による地区計画案の検討及び決定手続を目指してまいります。

 平成28年度以降は、都営川島町アパート跡地の道路整備や代替地整備等を進め、地区計画による地区の防災まちづくりの継続的な推進を目指すなど、平成32年度までにこの地区の不燃領域率70%達成に向け、事業を着実に進めてまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、都市防災不燃化促進事業導入に向けた説明会の開催結果についての報告を求めます。

荒井都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 それでは、資料(資料3)に沿いまして御説明申し上げます。

 区では、大和町地域の防災まちづくりの一環といたしまして、大和町中央通りの拡幅整備にあわせまして沿道の不燃化建替えを促進し、延焼遮断帯の形成と避難路の安全性の確保を図るため、沿道30mの範囲に都市防災不燃化促進事業が導入できるように手続を進めているところでございます。今回、この導入に向けまして、都市防災不燃化促進事業の導入に向けた説明会を開催いたしましたので、その結果を御報告申し上げます。

 開催状況でございます。日時は10月19日(日曜日)及び20日(月曜日)のそれぞれごらんのとおりの時間でございます。

 会場は、大和区民活動センターで行いました。

 参加者のほうは、2日間合計で103名の方が御参加をいただいてございます。

 内容といたしましては、都市防災不燃化促進事業の概要等について御説明を申し上げてございます。

 それでは、主な質疑等でございますが、不燃化促進事業に関することといたしましては、一番上にございます、30mの内外にわたる場合は助成を受けられるのかといった御質問がございました。これについては、建物の一部がかかれば除却及び建築のほうの助成の対象になるというようなお答えをしているところでございます。

 また、3番目でございますけれども、建替えに活用する助成制度という形で私のほうでは説明をさせていただいてございますが、途中で切りかわって強制的に進めるというようなことがないのかというようなことで、そういった御質問もございました。あくまでも建替えに際して活用いただく制度であり、その考え方はないというような形で御回答を申し上げてございます。

 一番最後でございますけども、具体的な話として二世帯住宅を建てたいというような御希望がある方で、将来的にそういった形の二世帯住宅を前提とした建築をする場合にも加算助成金という形のものは受けられるのかというような御質問もございました。将来的にそういった形を前提とした助成も受けることができるということで、ただし、親子関係などを証明する書類の提出が必要になるというふうな形で御回答申し上げているところでございます。

 裏面に参ります。

 都市計画の変更内容(案)ということで、こちらのほうはまだ考え方という形で断りをして御説明を申し上げてございます。

 大和町中央通りの後背地のまちづくりをどのように考えているのかというふうなことで、現在、まちづくりの会等におきまして区と協働して検討を進めているところであるという形で御回答を申し上げてございます。

 また、沿道の土地利用をどのように考えているのかという御質問もございました。防災性の向上はもとより、一定の商業集積により生活利便性が確保されたまち並みにしていくべきだという形で御回答を申し上げているところでございます。

 一番最後になりますけれども、この都市計画の内容が実際に今後手続が済んで固まった段階で住民の意見を聞く機会は持たれるのかという形で御質問がございまして、今後、適正な手続を踏まえた上で、説明会を開催して御意見をいただく機会をきちっと設けるという形での御回答を申し上げているところでございます。

 その他のほうは、不燃化特区との差の部分で御質問が何点かございました。こちらのほうはお読み取りいただければというふうに思ってございます。

 また、今後の予定につきましても、従来から御説明してございます予定のとおりでございますので、お読み取りいただければというふうに思ってございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、平成26年度中野区職員震災図上訓練の実施についての報告を求めます。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 それでは、報告をさせていただきます。平成26年度中野区職員震災図上訓練の実施についてです(資料4)。

 目的といたしまして、本年度の職員震災図上訓練につきましては、中野区地域防災計画の被害想定を前提といたしまして、災害対策本部の設置から第二次非常配備態勢までの各職員の配備及び初期事態への対処について訓練を実施して習熟することを目的といたしております。

 実施日時は、平成27年1月24日(土曜日)の午前中を予定してございます。

 会場は、区役所の7階の会議室。

 訓練従事者は、区役所の職員、核になります各部長・副部長、各班長・副班長等を動員して行います。また、災対司令部班員は全員を動員して行います。また、図上訓練の統制役として統制班も設置いたしまして、関係機関として両警察署・消防署の御協力をいただくという形を考えてございます。

 訓練想定につきましては、ことしは27年1月の平日の訓練を予定してございます。想定時間は17時。地震の想定は、そこにありますように、東京湾北部地震を想定してございまして、被害の想定につきましては、平成24年4月東京都公表の「首都直下地震等における東京の被害想定」をもとに行っていきたいと考えてございます。

 (4)の想定の特徴でございますけれど、これにつきましては、この東京都公表の被害想定に基づくものというところで、以下4点についてはお読み取りをいただければと考えてございます。

 裏面をお願いいたします。

 訓練の実施方法でございます。状況付与型の図上訓練ということでシナリオ型事態想定の手法と、これは何を申しているかといいますと、時系列に伴う想定を作成しておきまして、それに対応すれば事態は好転したり、また対応しなければ悪化していくというような想定のやり方でございます。これを用いまして「首都直下地震等における東京の被害想定」で想定されている震災被害を災害対策の各局面の組織活動に展開させまして、災対本部長室、災対各部、地域本部及び各防災機関の動きを具体的に示した内容としていきたいと考えています。

 その他といたしまして、訓練進行上のルールを周知するために参加者全員に説明会を1月中に行ってから実施したいと、このように考えてございます。

 報告については以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

大内委員

 これ、区長は参加するんですか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 災対本部長として参加をいたします。

大内委員

 それで、議長はどういう形で参加されるんですか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 前回の実施結果報告のときにも議長の役割というお話しがございました。議長の情報集約、災対本部とのやりとりをするキーマンというところで、訓練前によく打ち合わせをして実施することという御指摘もありましたので、本報告の御意見等を踏まえまして、まだ日にちもございますので、対応方法を相談してから検討させていただきたいと考えてございます。

大内委員

 まだ意見を言っていないよ、まだ何も意見言っていないじゃない。これから言うんだから。

 毎回言っているように、議長がだめな場合は副議長、要するに、議長が震災で何かあった場合は副議長が来たり、そういうこともあるわけだから、議長が新年会で忙しかったら副議長だとか、とにかくそういった形で、議会側も震災になったときにどうすればいいのかという対応の訓練をやはりしておいてもらいたいので、ぜひ仲間に入れて訓練をやるように、意見を言っておきますのでよろしくお願いします。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 御意見を賜りまして、訓練の企画を立てたいと思います。

長沢委員

 どうも御苦労さまです。こういう職員の皆さんの震災の図上訓練、もう何度かやられていると思っています。それで、今回のその図上訓練の実施ということで、当然ながら想定の時期とか規模とか、そういうものも前回と同じなのかってちょっと私はわからないんですが、今回は何をこの図上訓練で獲得するのか、いわゆるその目的というか、一定のものを前回とやっぱり違うものというもので想定されていると思うんですが、想定の特徴についてのことでそれについてどうこう動くということをするのか、その辺のところ何かありましたら教えていただきたいんです。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 これから2カ月ぐらいかけまして想定の中身については練っていくところですけれど、今の企画側として考えてございますのは、前回、前々回は休みの日に徐々に人が集まって対策をとっていくというものをメインとしてやっていました。今回は平日の17時ということですので、おおむねの職員が集まっている中で震災が発生して、即全員が対処に当たっていくというところを一番のメインとして考えてございます。こういった訓練もやってございますが、職員の入れかわり等もございますので内容の確認も踏まえまして実施していくというところをメインとして考えてございます。

長沢委員

 もう1点、前回、前々回ということで当然ながら私どものところにも報告いただいて、その際にやった後の課題として幾つか出されたと思っています。当然ながらそういったことも今回のこの図上訓練の中では一定課題、どう解決というか、出された、そこで言ってみれば課題という形で出たわけですから、それ自身をどう反映していくのかということもお考えになっていると思いますけど、具体的なところで何かあったら教えてください。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 想定の中身といたしましては、この東京都の被害想定があるわけなのでこれに基づいてやるんですけれど、まず、情報の収集整理というところで、非常に多くの情報が短時間に集まったり、またそれが混乱するといったところですので、この整理役に当たるところ、私の司令部のところになると思うんですけれど、そこのところで決まった様式で決まったものが決まった形で集約して判断していくといったところが前回の一番の課題というふうに承知してございますので、このところを一番の課題としていきたいと思います。

 またもう一つは、地域本部が各地域の状況を把握したり、これに対して指令をしていくというところになりますけれど、その地域本部と災対本部の連絡、ここのところも若干弱かったというようなことがございますので、この辺のやり方についても改善を加えて実施したいというふうに考えてございます。

白井委員

 4番、訓練従事者と書いてあるんですけども、区職員、また区内各警察署・消防署とあります。それぞれ何人ぐらい訓練従事される人数になっているのでしょうか。お伺いしたいと思います。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 昨年は総勢127名というような御報告をさせていただいていますけれど、今回は区の職員をもう少し多く動員して、今言った問題点の改善もございますので、やる予定です。具体的には150人になるのか200人になるのかというのは、これから少し訓練想定もつくり上げていく中で判断したいというふうに考えてございます。

白井委員

 消防と警察のほうのこちらも人数はまだ決まっていませんか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 こちらのほうは、昨年はたしか両警察・両消防署とも2名ずつで本部役のほうと想定を付与する側、コントローラー側ですね、こちらで参加をいただいたというふうになっています。今回もこれも実施の中では御相談をして決めていきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 今、隣の甲田委員が昨年の報告の書類を持ってまして、野方警察署と中野警察署、総勢6名、中野消防署・野方消防署、総勢4名と書いてあるんですけども、2名・2名じゃなくて、合わせると10名になるかと思うんですけど。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 すみません、答弁の訂正をお願いいたします。今、白井委員御指摘のとおり、警察6名、消防4名という形でございます。

白井委員

 そうすると、それを踏まえて、先ほど2名とありましたけども、職員のほうが対応する項目等がふえておられて人数をふやすということですので、図上訓練とはいえ、もう少し配慮をしていただく必要があるかなと思います。よろしくお願いいたします。最後は意見ですので結構です。

高橋委員

 1点だけ確認ですけど、私も前回報告いただいたものを見ているんですけど、この参加者の中に支援委託事業者の社員というものも入っていたようなことを報告してありますけど、今回はこういう方たちは入らないんですか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 業務委託で想定の中身ですとかその評価等々にかかわる事業者、もちろんこれから契約をいたしますが、こちらのほうもこの訓練には携わっていただくということを考えてございます。

高橋委員

 そうすると、考えているんだから、実施についての報告の場合はやっぱり明記しておいたほうがいいのではないかなと思いますけど、どうですか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 すみません、まだ契約前ということで書きませんでしたが、結果報告のときにはきちんとさせていただきたいと思います。

石坂委員

 今回の訓練従事者のところの、特に区の職員の場合ですと実際の配置ですとか初期事態の対処の部分に関して、区内の障害者施設等を含めまして委託先のさまざまな施設とありますけども、こうしたところとのやりとりに関しましても訓練としては職員の中で行うという理解で大丈夫でしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 実際にはそのコントローラーたる統制班のほうで想定を出してくる、そういった中ではそういった施設からの状況ですとか被害があるないというところのやりとりをしていきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 あと、実際にこのくらいの時間に災害が起きますと、まだ庁舎内、5時だと窓口が閉まる時間ではありますけども、庁舎内に障害をお持ちの方や高齢者の方が残っていたり、あるいは庁舎内でけがをされる区民の方もいらっしゃる可能性もありますけども、そうしたところも想定には入れて訓練を行うという理解で大丈夫でしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 初動のところでどれほど対応ができるかというところも見る必要がございますので、想定の中には含んで実施していきたいと考えてございます。

酒井委員

 5番、訓練想定の(4)のイですね、オフィスや繁華街周辺、ターミナル駅では、帰宅、飲食のために多数が滞留すると。想定時刻が平日の17時としますと、やっぱり帰宅困難者というのがかなり想定されるのかなと思うんですけれども、そのあたりを訓練ではどういうふうにされるんですか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 この図上訓練の中では、この滞留する方々をどういうふうに誘導しようかというものを指令する側の役割として帰宅困難者対策班、それが災対本部にいますので、それらが帰宅困難者対策連絡協議会の方々に対策を打っていくというような、指令を出す部分として想定に対処するといった訓練をやりたいと考えてございます。

酒井委員

 災害時帰宅困難者対策行動ルールというのはまだ案のままでしたね。案、これ、とれましたか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 昨年の12月に案がとれてございます。

酒井委員

 失礼しました。それで、公助のルールがやっぱりある。一時滞在施設の確保というのがありますよね。駅等とそういったところもあろうかと思いますが、区内の施設等々でも前回の3.11のときも受け入れた実績もありますけれども、そうすると、今回の配備される、やっぱり避難所はやらないんでしたかね、そういったところはどうなるのでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 避難所の実動はございませんけれど、開設したり、まだ開設できないといった想定が統制班のほうから出てきて、それについて、じゃあ開くのか開かないのかというような指令をしていくというような形で、実際に避難所は開設しませんけれど想定の中では入ってきてございます。

酒井委員

 もちろん図上訓練ですから開かない想定なんだろうと思うんです。そのあたり帰宅困難者という部分というのがこれまでと3.11以降とは大きく変わってくる点だと思いますので、行動ルール等ともつくったわけですので、そういったところもしっかりと想定の訓練の中に入れていただきたいと思います。要望で結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、平成26年度中野区総合防災訓練の実施結果についての報告を求めます。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 では、報告させていただきます。平成26年度中野区総合防災訓練の実施結果についてでございます。

 実施日時は、11月9日午前9時から12時まで実施いたしました。

 実施地域と主会場でございますが、一つ目は昭和・東中野地域として主会場は桃園第二小学校、もう一つは江古田地域といたしまして江原小学校を主会場として実施いたしました。なお、訓練実施直前の降雨によりまして、会場を校庭から体育館のほうへ変更して実施したところでございます。

 3番です。訓練参加者ですけれど、1,336名総勢となってございます。雨天・屋内実施にもかかわらず大変多くの方に参加をいただきました。桃園第二小学校では570名、江原小学校では766名の方が参加していただいてございます。

 4番です。住民による訓練の内容ですけれど、屋外で実施するということを前提でやりましたので、発災対応型訓練、メイン会場に来るまで、護身訓練、避難誘導訓練、要援護者の安否確認訓練は全て行った後に集合いただきました。

 また、体験訓練ですけれど、主会場に至ってからはこの訓練を実施したというところで、屋内実施というところもございまして、包帯法、心肺蘇生法とAEDの操作訓練、救出・救助訓練、医師会による災害時の医療解説、警察・消防署による防災の講話、あと消防署のほうで延焼シミュレーションなどもやっていただきまして、最後に福祉団体連合会による体験談もいただいたところでございます。

 5番は、裏面をちょっと御確認いただけますでしょうか。関係機関の参加状況といったところでございます。新規の参加団体としましては、江原小学校の下から2番目の中野区電設防災協力会のほうが今回新たに参加をいただいたところでございます。

 報告については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

林委員

 雨天の中、御苦労さまでした。たしか去年までは9月以降の暑いとき、それで具合の悪い方が出ているという話だったことからこのように11月という時期に今年度から変わったんですが、訓練をしてみてそのときの様子とか、また参加者の方の意見などありましたらお答えください。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 確かに時期的に若干寒かったと、しかも雨も降っていたというところの御意見はあったところです。また、1週間前に町連主催の軽可搬ポンプの操法大会などをやったときには非常に陽気がよくて屋外の訓練には適しているというような意見もございました。時期には、町会のお祭りですとかありましてなかなかいろいろ時期を動かしていくのは難しいところがあるんですけど、少なくても9月の前半もしくは8月の一番最後の危険な暑さというところでは回避できたのかなというところはございます。実施時期につきましても、来年の実施地域の町会の方々とお話し合いを持ちながら早急に決めていきたいというふうに考えてございます。

林委員

 天気、外での訓練なのでいろいろとあるとは思いますが、じゃあ今後はこの時期で検討されるということでよろしいのでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 もちろん今回やってみての反省等ともございますが、一義的にはこの時期をまずは提案してみたいと考えてございます。

林委員

 また、23区のほかの区の状況などはどのようになっているのでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 やはり防災の日ということで9月1日を挟んだ日曜日というのが多いところがあるんですけれど、この日は東京都の総合防災訓練も行われるということで、時期をずらして行うところも結構最近では出てきています。また、地域ごとに違う日にやっているというところもありますので、実施方法につきましてもこれからは新しく考えていくところはあるのかなというふうに考えています。

石坂委員

 訓練に関しまして、江原小学校のほう、こちらのほうでは障害をお持ちの方が、実際に雨で体育館に変更になった際、入り口の移動に困難があったという話を聞いております。それで、こちらの学校の訓練に当たりまして段差に対応できるための簡易型スロープが用意をしてあったはずなんですけども、使われなかった理由を説明いただけますでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 屋外訓練のときに体験いただくために本年度導入をいたしました簡易型のスロープを配備していたんですけれど、実際に会場を屋内に移したときにそれにちょっと気づかず、実際には使わなかったというところでございました。

石坂委員

 今回、雨で突然にということもあったのはわかるんですけども、災害時実際に突然雨が降ることもありますし、そもそも災害自体が突然のことなので、恐らく職員の中でかなり周知をしておかないとあったものが使われない、これはスロープだけに限らずだと思うんですけれども、せっかく用意したものが知らずに使われなかったということであってはならないと思いますので、そのあたりはきちんと職員の中で徹底をしていただければと思いますが、いかがでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 おっしゃるとおりだと思います。特に新規導入の資機材につきましては、職員の周知もさることながら、避難所の運営会議等々でも御紹介、周知をしていきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 3番の訓練参加者数、桃園第二小学校は地域住民防災組織等で307名、地域の方ですね。それで、江原小学校のほうは566名、260名ほど差があるんですけれども、こちらも純粋に地区町連の規模の差なんだという理解でいいんですか。極端に昭和が少ないのか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 昭和地域が少ないという認識は持ってございません。事前に広報してこれだけの方が集まってきたという結果でございます。その町会の規模等々ももちろんあるというふうに認識してございます。

酒井委員

 それと、こちらの総合防災訓練の実施までに当たり、かなり会議等々、準備等々大変だっただろうと思うんですね。それはもちろん担当さんもそうですし、地域の皆さんもそうだろうとは思うんですけれども、こちらの準備までにどれくらいの回を要したのでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 個別の調整は本当に職員がよくやっていると思います。実際に全体会議といたしましては、運営会議が各会場2回、あと避難所の運営をするための避難所運営会議というものを各会場2回、それで終了してからの反省会が1回というのが全員が集まる機会になってございます。

酒井委員

 全体では5回ほどそういった会があって、個別の調整ではかなりあったというふうに聞いております。それで、先ほど他の委員の方から参加者の感想というふうなこともありましたが、その準備に当たっての地域防災会の主立った方々がかなり、5回ほど参加する会議もあって負担感というものが、それが5回がどれくらいなのか私はわかりませんが、そういったところの声というのはどういうものだったのでしょうか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 もちろん負担を訴える方もいらっしゃいます。ただ、やはりこれだけ大きなものをつくり上げていくにはこれぐらいの準備は必要なんだろうという声もございますので、その辺は両方の意見を聞きながらこれからは運用していかなければいけないというふうに考えています。

酒井委員

 年に2カ所やっておりまして、7年に一度ぐらい回ってくるんでしょうかね。そう考えますと、この総合防災訓練というのは非常に大きなもので準備も大変なんだろうと思うんですが、そのあたりの負担。一方で、それまで要したことによってやったことによる効果というものもやっぱり感じていただくことを考えると、さまざま今後もこのあり方、それから準備のやり方というものも少し考えていっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。要望です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、2014「東北復興大祭典 なかの」の実施結果についての報告を求めます。

中井都市基盤部副参事(生活安全担当)

 2014「東北復興大祭典 なかの」の実施結果について御報告をさせていただきます(資料6)。

 日時につきましては、10月25日(土曜日)、26日(日曜日)に開催をさせていただきました。

 会場につきましては、お読み取りをいただきたいと思います。

 3番の実施内容でございます。(1)から(4)までございますが、特に(3)C会場で行いました東北復興祈念展、こちらにつきまして御説明を申し上げます。こちらにつきましては、中野区が派遣をしております派遣職員によります被災地復興活動状況の紹介をさせていただいた次第でございます。25、26日の中で3回ほど実施をさせていただき、各回約1時間程度御紹介をさせていただき、これだけの人数の方にご参加いただいた次第でございます。そこで、皆さんから伺ったお話でございますけれども、皆さん非常に共感をしていただき、感動していただいたというふうに認識している次第でございます。(1)から(4)までのところにつきましてはお読み取りをいただければと思います。

 4番のねぶたの運行でございます。四季の森公園北側道路を使いましてねぶたを運行させていただきました。25、26日両日2回運行させていただきました。特に25日(土曜日)につきましては、桃花小学校の児童約80名が縦笛を演奏しながら、ねぶた4基の前をパレードしまして先導した次第でございます。なお、この北側道路を使いまして往復で運行した次第でございます。

 5番のその他でございますが、東日本大震災義援金といたしまして募金を募ったところ、1万9,171円集まりまして、日赤から被災地へ送らせていただいた次第でございます。また、来街者数につきましては約24万人、2日間でございます。

 もう一つ、資料はございませんが、口頭で一つ御報告をさせていただきます。

 今般の大祭典の中におきまして、C会場の区役所前広場で販売いたしました一部の商品に賞味期限切れの商品を販売したことが判明をいたしてございます。賞味期限切れの中身につきましては、平成26年9月5日の賞味期限切れでございました。

 これは、この商品を購入された方が10月28日の火曜日に区役所に来庁されて判明をしたものでございます。早々に販売業者へ伝え、購入者への事後の対応をしっかりとるようにと申し伝えたところでございます。また、販売業者では販売前に検品をしており、この1品だけが検品を漏れてしまったという報告も受けている次第でございます。なお、販売個数につきましては2個というふうに報告を受けてございます。今後、販売したもう一つについて同様な問い合わせが生じた場合については、業者に対して適切な対応をとることを確約させているところでもございます。また、他の購入者からの問い合わせはきょう現在受けてございません。なお、このことが判明をいたしました10月28日(火曜日)付で区ホームページに掲載をいたしまして、区民への買われた方への注意喚起を行った次第でございます。

 私からは以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 6番のその他で何か報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 報告がないようですので、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午前10時36分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午前10時38分)

 

 次回の委員会は、休憩中に確認したとおり、1月21日(水曜日)午前10時より当委員会室で開催することで御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 本日予定した日程はこれで終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で震災対策特別委員会を散会いたします。

 

(午前10時38分)