平成27年01月26日中野区議会地域支えあい推進特別委員会
平成27年01月26日中野区議会地域支えあい推進特別委員会の会議録
27.01.26 中野区議会地域支えあい推進特別委員会

中野区議会地域支えあい推進特別委員会〔平成27年1月26日〕

 

地域支えあい推進特別委員会会議記録

 

○開会日 平成27年1月26日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午時00分

 

○閉会  午前1040

 

○出席委員(1名)

 岩永 しほ子委員長

 中村 延子副委員長

 若林 しげお委員

 ひぐち 和正委員

 南 かつひこ委員

 森 たかゆき委員

 いながき じゅん子委員

 小宮山 たかし委員

 いでい 良輔委員

 小林 秀明委員

 近藤 さえ子委員

 伊藤 正信委員

 やながわ 妙子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 政策室長 髙橋 信一

 政策室副参事(企画担当) 海老沢 憲一

 地域支えあい推進室長 瀬田 敏幸

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 朝井 めぐみ

 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、中部すこやか福祉センター所長 横山 俊

 北部すこやか福祉センター所長 田中 政之

 南部すこやか福祉センター所長 相澤 明郎

 鷺宮すこやか福祉センター所長 小田 史子

 子ども教育部長 奈良 浩二

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当) 辻本 将紀

 子ども教育部副参事(幼児施策整備担当) 濵口 求

 子ども教育部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 永田 純一

 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当) 古川 康司

 健康福祉部長 野村 建樹

 健康福祉部副参事(福祉推進担当) 藤井 康弘

 健康福祉部副参事(障害福祉担当) 岩浅 英樹

 

○事務局職員

 書記 井田 裕之

 書記 東 利司雄

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 地域における見守りや支えあい活動の推進について

 地域活動支援制度等について

 地域の子ども・子育て支援について

○所管事項の報告

 1 災害時避難行動要支援者の支援に係る取組み準備状況について(区民活動センター調整担当)

 2 中野区子ども・子育て支援事業計画(案)について(子ども教育経営担当)

 3 その他

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、地域支えあい推進特別委員会を開会いたします。

 

(午前10時00分)

 

 本日の審査日程についてですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いします。

 では、議事に入ります。

 地域における見守りや支えあい活動の推進について、地域活動支援制度等について、地域の子ども・子育て支援についてを一括して議題に供します。

 では、所管事項の報告を受けます。

 [1]一つ目、災害時避難行動要支援者の支援に係る取組み準備状況についての報告を受けます。

横山地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)

 それでは、災害時避難行動要支援者の支援に係ります取組み準備状況につきまして御報告差し上げたいと思います。(資料2)

 なお、本報告につきましては、関連します厚生委員会、それから震災対策特別委員会も併せてこの時期開催されますので、御報告差し上げるものでございます。

 それでは、内容のほうに入らせていただきます。

 この取り組みにつきましては、10月の本委員会で進め方等の考え方をお示ししたところでございました。それに基づきまして地域説明を行い、またモデル訪問を行いましたので、その結果について御報告を差し上げるものでございます。

 それでは1番、地域説明の結果についてでございます。そこに記載の町会、あるいは民生・児童委員、障害者防災委員会等に対しまして説明、意見交換を行ってございます。

 なお、町会につきましては、10月に常任理事会、そして各地区町連のほうで御報告をした後に、改めて11月に意見交換の時間をとっていただくというふうな運びとなってございます。その際には、町会長だけではなくて防災会の会長等にも御参加をいただくという形で執り行ってございます。

 実施時期は10月から12月でございました。主な意見につきましては、別紙のほうに取りまとめてございますので、そちらをお開き願います。

 まず、(1)で要支援者名簿についての御意見等をいただきました。通しナンバーで1番でございますけれども、そこに記載の名簿とこの関係についての御指摘ございました。これにつきましては、委員会へ御報告したとおり、いわゆる手挙げ式の名簿についての取り組みは、この要支援者対策のほうに引き継ぎまして、名簿のほうも統合していく旨、御説明をしているところでございます。

 それから、2番、3番、4番につきましては、名簿の情報共有についての御意見等ございました。この要支援者名簿につきましては、災害時に活用するものでございますけれども、平常時の情報共有のあり方につきましては町会、自治会等の御意見も伺いながら、さらに検討を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 それから5番でございますけれども、3万人の掲載となってございますが、行き届くのかといったような御指摘がございました。実際、具体的に支援者を特定できるかは訪問によって影響されるところでございますけれども、可能な限りこういった支援が機能するよう、多くの支援者の選定に努めてまいりたいというふうに考えをお示ししてございます。

 次に(2)で個別の避難支援計画の作成についての御意見等をいただいております。やはり支援者についての御指摘が多くございました。6番、7番ですと、防災会の役員との関係等についてのお尋ね等もございました。この取り組み自体は、防災会の活動そのものとして位置付けていただくというようなものではございませんけれども、仮に御協力をいただけるといったような場合には、防災会の方も個々の支援者となっていただくこともあるかというふうに考えをお示ししてございます。

 次に、裏面をごらんください。10番ですけれども、名簿同様に訪問した計画の結果について情報共有されるのかといったような御質問、御意見もございました。一定の形で御報告はしていきたいと思ってございますけれども、さらに個々については、本人同意が得られたものについて提供等についても考えていきたいという考えを示しているところでございます。その他、12番では障害者の個々の状況に応じた計画になるようにしてほしいといった御意見もいただきました。関係者の御意見も伺いながら進めていきたいと考えてございます。

 最後、その他としてまとめてございますが、13から16まではおおむね避難所の運営本部についての御意見等でございました。13番ですと、防災会等については避難所運営に専念していればいいのかと。そのほかもっと何かしてほしいことはないのかといったような御意見がございました。特に防災会につきましては、既に災害時の活動、役割がございまして、さらに区が御提案している避難所本部の再構築について御協力や御意見を伺ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

 15番では、やはり避難所の御提案申し上げました新たに設置する(仮称)避難支援部、こういったことについての人的負荷等も踏まえまして、十分に慎重に進めてほしいといったような御意見がございました。

 また最後、17番になりますけれども、この取り組み全体に関しまして情報収集をしっかりしてもらうことはいいんだけれども、その後の取り組みについては十分に町会等との相談をしてほしいという御意見がございました。それぞれ町会、防災会と十分意見交換をしながら進めていきたいという考えを示したところでございます。

 それでは次に、モデル訪問の御報告をさせていただきたいと思います。本体資料の最初にお戻りください。2番でございます。

 (1)に記載のとおり、52件を抽出してモデル訪問を行ってございます。内訳といたしましては、要介護認定、あるいは障害者の支援区分認定やお住まいの状況などを踏まえまして52件を抽出したものとなってございます。訪問期間は昨年12月からことしの1月まで行ってございまして、本日の集計結果は1月半ば時点のものでございます。なお、一部継続中となってございます。

 進捗状況といたしまして、計画書の作成が完了したものが52件中19件ございました。何らかの理由で打ち切ったものが4件、残り29件については継続中となってございます。その計画書の中身としまして、4番に支援者の選定状況をお示ししてございます。

 計画書が完了いたしました19件全てにつきましては、支援者が決まってございます。右側に内訳書いてございますが、支援者がお二人なっていただけたケースも6件ほどございました。さらに括弧内に書いてございますように、その支援者はほとんどが親族でございました。継続中の中でも4件ほど支援者の見込みが立っているという状況でございます。

 (5)では訪問回数、時間等についてお示しをしてございます。計画が完了いたしましたケースですと、例えば1回目で完了したものが10件、約80分平均でございました。2回目で完了したものが7件で、これは1回目、2回目の合計の平均で100分かかったと、このようにお読み取りいただければと思います。

 裏面のほうにまいりまして、継続中のケースにつきましても同じように記載してございますので、お読み取り願いたいと存じます。

 (6)モデル訪問の振り返りでございます。

 まず①の要支援者についてでございますが、予想されていましたけれども、やはりご近所づき合いが希薄であるといった状況が実際に確認をされたといったようなところでございました。それから、訪問した職員とのやりとりの中から、防災訓練に参加してみようか、あるいは町会に加入してみようかといった関心が示されたケースもございました。

 それから、施設の入所者につきまして、やはり施設側が対応するといったような御説明もいただきましたので、そのようにしていくほうがいいのかなというような感触も得たところでございます。

 次に、支援者についてでございますけれども、先ほどの件数の内訳のとおり、同居の御親族があるケースを除きますと、やはり支援者の選定に時間を要しているところでございます。

 それから、一般の地域の方に依頼できたケースも1件ございました。また、事業者のほうにも依頼したいというケースもございまして、こちらのほうへの協力依頼もあらかじめ進めていく必要があるかなというふうに考えたところでございます。

 訪問回数につきましては、先ほどの結果のとおり同居人がいらっしゃるケース、あるいは何らかのサービスを利用しているケースにつきましては説明も比較的しやすく、支援者の選定もしやすかったという傾向がございましたが、その他についてはやはり支援者選定に時間がかかるとともに、一定の間隔を置いて訪問回数をふやしていく必要があるかなと、そんな感触を得たところでございます。

 3番、以上を踏まえまして、今後の訪問予定でございます。モデル訪問途中でございますので、その進捗を踏まえてさらに精査したいと思ってございますが、現時点の見込みでございます。

 まず、避難支援の必要性の高い区分の1・2、約1万件でございますが、このうち同居の方があるケース、あるいは何らかサービスを利用しているケース、約6,600件見込まれてございますけれども、こちらは大体2回程度の訪問。残りの約3,600件につきましては、やはり5回ぐらいの訪問が必要になってくるかなという見込みとなってございます。期間にいたしましておおむね10カ月から1年程度かかるのかなといった感触を持っているところでございます。

 その後の区分3・4につきまして、約2万2,000件でございますが、区分1・2の進捗状況を踏まえて改めて訪問予定を立て直していきたいと思ってございます。

 最後、今後の予定でございますが、この考え方についてさらに町会、あるいは防災会との意見交換等を継続してまいりたいと思ってございます。併せまして、関係する事業者や団体等への協力依頼等も進めていきたいと思ってございます。年度が変わりまして27年度、5月下旬ぐらいから実際の訪問を開始する予定でございます。併せまして、避難所運営会議のほうへも伺って説明をしていきたいというふうに思ってございます。

 区分3・4につきましては28年度からの訪問、こういった見込みを立てているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 それでは、ただいまの説明についての質疑はありませんか。

ひぐち委員

 一つだけ、ちょっと質問させていただきます。

 避難行動要支援者に関することなんですが、町会連合会に名簿を提出するということになっていますよね。その話とはまた違うということ。それとはまた違うんですか。

横山地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)

 この災害時避難行動要支援者名簿につきましては、基本的に平常時には部外のほうに提供することは今考えてございません。災害が起きたときに活用すると。災害が起きたときには、防災会であったり、消防のほうであったり、提供することができるという扱いでございます。町会さんのほうにお渡ししておりますのは、見守り対象者名簿といった形で、日常的に地域支えあいの参考資料として使っていただいている、こういうものとなってございます。

ひぐち委員

 そうしますと、災害時、突然見舞われたときに、この名簿をじゃあお渡ししました、災害がひどい状況になっているときに、災害の名簿を渡してうまく活用できるんですかね。

横山地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)

 今お尋ねいただきましたことと同様のことが各町会等の説明の中でも御指摘をいただいたところでございまして、日常的な情報共有については、さらにそういった御意見を踏まえて検討を進めてまいりたいと思ってございます。

ひぐち委員

 先ほどの見守りのほうの話も出ましたよね。要支援者が必要なのは、見守りにも何かつながる点ってありますよね。その辺はどういうふうに考えておりますか。

横山地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)

 まさに前回御報告をさせていただいたときにもお示しをしましたけれども、災害時という緊急時を入り口とした取り組みになってございますが、やはり災害への備えは日常的なものから必要になるということで、日常的な地域のおつき合い、御近所づき合いですとか支えあい活動への普及拡大ということにもつなげていきたい、このように思っているところでございます。

ひぐち委員

 私、一番その見守りでも避難でも非常に心配していることは、町会なんかの役員さんが高齢者になってきているんですよ。万が一災害に見舞われて、町会連合会の皆さんにこの名簿を渡されたり、あるいは民生委員もそうだと思うんですけれども、非常に若い方、体力のある方、助けることのできる人、こういう人の数が少な過ぎるということで、若返りといったら怒られちゃうかもしれないですけれども、若返りを支援する手だてというのは行政として考えていますでしょうか。

横山地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)

 この災害時避難行動要支援者への支援の取り組みということでのお答えになりますけれども、前回お示ししましたとおり、避難所を立ち上げた際に、その運営本部、これは防災会の方々とかが中心になって立ち上げて運営をしていただくことに今なってございますけれども、その中の一つの役割分担といたしまして、こういった方が要支援者への避難支援に当たっていただく部署、これを一つ新たに立ち上げてはどうかなと、そういった部署が必要かなというふうに思ってございます。その際、その担い手といたしましては、避難所運営本部自体、避難してきた方でお元気な方には全て協力をいただいて、各部の部員として働いていただくという想定になってございますので、それ同様にお元気な方に部員になっていただいて避難支援のほうにも当たっていただけたらどうかなと、こういう考え方を今お示ししているところでございます。

ひぐち委員

 ぜひ災害のときにそういった若い方に支援していただくような周知の仕方をしっかりしていただきたい。それから、避難場所をしっかり周知をしていただいて、町会の方にもしっかりした説明が必要だと思いますので、その辺をきちっとしていただきたいと思います。要望でございます。

委員長

 他に御質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で本報告について終了いたします。

 では2番目、中野区子ども・子育て支援事業計画(案)についての報告を受けます。

辻本子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)

 それでは、中野区子ども・子育て支援事業計画(案)につきまして、お手元にお配りいたしました資料に基づき報告をさせていただきます。(資料3)

 なお、本報告につきましては、本日午後の子ども文教委員会でも報告する予定でございます。

 中野区子ども・子育て支援事業計画(素案)につきましては、去る12月4日の当委員会におきまして報告、意見交換会の内容につきまして報告したところでございます。その後、これらの意見、さらには来年度に向けて区として取り組みを検討する中で明確になってまいりました事項も含め、次のとおり計画案をまとめたところでございますので、御報告をさせていただくものでございます。計画案は別紙1、中野区子ども・子育て支援事業計画(案)のとおりでございます。後ほど御確認をいただければと存じます。

 計画素案からの主な変更点ということで、2以下にまとめさせていただいてございます。そちらの資料をごらんいただきたいと存じます。

 まず、第1章の主な変更箇所でございます。6の基本理念と実現するための視点等ということで、基本理念そのものについては変更ございませんけれども、その内容を説明する部分の記述につきまして、下線部のとおり追記をさせていただいたものでございます。地域のつながりの中で、子どもたちはさまざまな体験をすることで、心豊かに成長することができていますということで、子ども自身が地域のつながりの中でみずから成長していく視点を追記させていただきました。もともと本計画の中にはそういった視点、考え方を持っていたものでございますが、今回追記することによりまして内容の全体の充実を図ったところでございます。

 裏面をお開きいただきたいと存じます。第2章の主な変更箇所は特にございません。

 続きまして、第3章でございます。

 まず初めに目標1、すこやかに育つ子どもたちの項の主な変更箇所でございますが、まず1点目でございます。取り組みの柱Ⅰ、これはすこやかな妊娠・出産の支援についての項でございますが、ここの成果指標につきまして、これまで右側に記載のとおり、こんにちは赤ちゃん訪問時点に比べ、3・4カ月児健康診査時点で産後鬱アンケートの高得点者が減少した割合ということで、非常にわかりにくいような表現となってございました。これを改めまして、3カ月児健診での産後鬱アンケートにおけるハイリスク者の割合とさせていただきまして、これによりまして、すこやか福祉センターとで行う取り組みによりまして改善されたことが年度ごとの比較でわかる指標ということで変更させていただいたところでございます。

 二つ目は、取り組みの5、家庭の子育て力の向上の項でございますが、そのうちの主な取り組みの中で、さまざまな情報媒体を使用した子育て支援情報の提供という内容がございました。これにつきましては、区が妊娠期から産後、子育て期までの切れ目ない支援を充実していく方向性を持っているということでございまして、妊娠・出産・育児に関するアドバイスなどの情報の充実につきまして記載を追記させていただいたところでございます。

 次に、3ページをごらんいただきたいと存じます。同じく第3章、目標Ⅱ、充実した教育や支援に支えられる子育て家庭の主な変更箇所でございます。

 初めに取り組みの柱1、ここでは多様な質の高い教育・保育の提供ということでございます。目指す姿の最初に、子ども一人ひとりが集団生活を通して丈夫な体と豊かな心を育んでいますといった記述を追記させていただきました。これにつきましては、子どもたちのすこやかな成長そのものを目指す姿ということで記載することによりまして、幼稚園、保育園での質や量の整った高い教育・保育を引き続き実施していくことを明確にし、内容を充実させたものでございます。

 続きまして、同じく目標の柱2の多様で質の高い教育・保育の充実のところの主な取り組みの一つの内容でございますが、私立幼稚園利用者への支援の充実ということで、これまで右に記載のとおりの記載でございました。これを現行制度の私立幼稚園保護者への支援と新制度への移行した私立幼稚園等保護者への支援ということで、別々にわかりやすく記載を変更させていただきました。左のところをごらんいただきますと、③は現行制度の私立幼稚園保護者への支援でございます。これまでの支援補助の考え方を引き続き継続してまいります。

 また、④でございますが、これまでも記載してございましたが、各園が質を向上させるために独自に保護者に負担を求める費用につきましては、一定の基準に基づいて補助する考えということでございます。

 次に、その下でございます。同じく多様で質の高い教育・保育の提供の主な取り組みの中で、認可外保育施設保護者への補助の内容を追記させていただきました。これまでも左側に記載のとおり、認証保育所保護者の補助を行ってまいりましたが、この補助は継続していく考えでございます。また、認可保育施設を希望し、待機している保護者の方への補助も行う方向で考えているところでございます。

 4ページをご覧いただきたいと存じます。第3章、目標Ⅲ、地域に育まれ豊かに育つ子どもたちの主な変更箇所は特にございません。

 第4章の主な変更箇所ということで、幼児期の学校教育・保育並びに地域子ども・子育て支援事業の需要見込みと確保方策のほうでございますが、直近の人口や需要を踏まえ、微修正をしたところでございます。なお、考え方の大きな変更はございません。

 最後に、今後の予定でございます。委員会報告を終えまして、明日から2月16日まで計画(案)の公表並びにパブリックコメント手続を実施したいと考えてございます。これを経まして、3月には計画決定と考えているところでございます。

 報告につきましては以上でございます。

委員長

 では、ただいまの説明につきまして質疑はありませんか。

若林委員

 50ページ、さっき報告のあった8番の認可外保育施設の保護者への支援の中で、待機している保護者の対しての補助を実施しますという、これは具体的にどんなことになりますか。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 こちらの考え方に関しましては、認可保育所をお申し込みいただいている状態の中で認可保育所、それからそのほかさまざまな認証保育所を含めまして、そういったところが万が一利用できなかった場合に備えましてやむなく、それこそ今で言う認可外を利用されている方に対しても、負担の公平化といったところでは一定程度補助する必要があるのではないかといった考え方のもとで、こういった考え方を計画の中に盛り込ませていただいたものでございます。

若林委員

 具体的にどんなことになりますか。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 考え方といたしましては、具体的には認可保育所を申し込んでいただいている状態で、やむなくベビーホテル等を御利用いただいた方に関しまして補助の上限を定めて、それに向けて認可を御利用いただいたときと同様の御負担で済むようにといった考え方を持っているものでございます。

若林委員

 これはもちろん新制度に移行した上でも中野区として、新制度に関係なく補助をしていくということでよろしいですか。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 当初、今申しましたベビーホテル等の認可外に関しましては、新制度の取り扱いがどうなるのかといったところを私どもも注視していたところでございますが、この4月の実施に向けて、そこの考え方が国のほうでも対象にならないということもはっきりしてまいりましたので、そういったところではこれまでの検討を踏まえて、一定程度の考え方をまとめておく必要があるといったところに至ったものでございます。

やながわ委員

 認可外保育施設、今回の大変評価はしているんですが、中野区内にこうした認可外保育室、何カ所ぐらいあるんでしょうか。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 現在、東京都に届けられているこういった認可外保育施設というところで私どもが把握しておりますのは、10カ所でございます。

やながわ委員

 東京都に届け出がある認可外保育施設ですから、東京都の巡回訪問というんですかね、年に何回か東京都から派遣されて、職員が来て、その現場をごらんになってお帰りになると。何かあれば注意をしたり指導があったりというふうに私は聞いているんですが、そういう対象になっている園ということでいいんですね。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 認可外保育施設に関しましては、東京都に届け出が必要と先ほど御説明させていただきましたが、東京都のほうで認可外保育施設に関する指導要綱のようなものを持っていまして、それに基づきまして東京都が定期的に巡回をして、認可外保育施設を適切に運営するための要項に基づいて運営ができているかどうかというのを点検しているといったところでございます。区のほうも立ち会っておりますけれども、そういった対象になっている施設を今回の補助の対象施設として考えていきたいというふうに考えております。

やながわ委員

 私もこの認可外施設、何カ所か区内にある施設は見させていただきました。全くのそういう支援が、もちろん国は認可か認可外という考え方ですから、認証は東京都の制度であるわけですから、こうした認可外施設、保育施設、私も驚くぐらい一生懸命やっている。ただ、ちょっと逃げ道がなかったり、ドアが一つあればという、ほんのちょっとのところに認証、認可されないという現実があるものの、保育内容も保育士さんたちもかなり一生懸命やっている現場に行ってちょっと驚いた。だから高い保育料になるんだと。でも、10カ所あって、そこでお子さんたちが何人程度いるかわかりませんが、10人いるとしても、100人の中野区の子どもたちを見ていただいているという認識は大変なことだと思うんですね。恐らく認可外の人たちが今回補助をされるとなると、これはむしろ待機児解消の大きな手だてにもなるんだと、こう思っているんですけれども、その考えはいかがでしょうか。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 補助の対象と待機児童の関係かと思いますけれども、区が一定程度補助するというところで待機児の解消にも若干資するかなというふうに考えておりますが、基本的には認可保育所等に御希望で、やむなく御利用されている期間というふうに考えてございますので、その間の補助といったことを予定したいというふうに考えてございます。

 あと、ちょっと補足でございます。10カ所は東京都にある時点に届けられた施設数ということでございまして、正直なところ、いつ廃止する、いつ開始するかは東京都からの情報で私ども把握しているところがございますので、若干10カ所の前後があるかなと思っているところでございます。

やながわ委員

 苦肉の策の一つなのかなというふうにも考えるんですが、やむを得ず入所させている親御さんにとっては大変ありがたいことだろうと、こう思います。同時に、東京都に届け出を出していないそういう施設があるのか、ないのか。やっぱり保育の質のことを考えると、そこにも中野区のお子さんが行っているならば、そこもこの際、認可外保育室に保育料の補助を考えているのならば、そうじゃないところもちゃんと掌握をしておく必要性があるんじゃないかと。やっぱり届け出が出ているというのは、それなりにちゃんと人が来るということね。それは大きな、さまざまな保育内容だとか人員の問題、施設の整備の問題等々、第三者が見られる。でも、そうじゃないところも中野区としては今後、新制度になったというのは、一つは質の向上と使いやすさをうたっているわけなので、そうした今回の一連のことを考えると、ぜひ東京都にも届け出を出していない、あるいはそういう施設があるということの把握をやっていただくことが事故を防いでいくんではないかというふうに思うんですが、その辺はいかがなんでしょうか。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 東京都の届け出に関しましては私どものところにも、ちょっと認可はできないんだけれども、お子さんを預かる事業を行いたいんだけれども、どうしたらいいのかというようなお問い合わせが時々ある場合がございます。そういったところに関しましては、東京都も定期的にこういった新規事業者に対する説明会を行っておりますので、そういった東京都のところに問い合わせをして、その準備に向けて届け出るようにという案内はしているところでございます。私どものほうでも、まちのうわさでこんなところが開くみたいだよ、なんて話もありますので、そういったときは適宜、東京都の届け出のほうはお済みですかという確認のほうはしていきたいというふうに考えております。

近藤委員

 少しやながわ委員と重なる部分があるんですけれども、認可外保育施設、本当にあれっ、いつの間にかここに保育施設ができたのかなと私などでもわからなかったうちに保育施設があったりするんですね。それを利用したい保護者の方、幼いお子さんを抱えて困っていらっしゃる方というのを把握するのは、認可に入れなくて初めて知るという形になるんですか。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 認可外保育施設の利用に関しましては、私どもに対して届け出の義務というのか、報告の義務を事業者は持ってございませんので、正直なところ、一つの認可外保育施設にどれぐらい中野区のお子さんが預けられているのかというのは、私どもまだ把握しているところではございません。今回、補助を考えることにおきまして、その補助の対象になる方が何人いらっしゃるかなといったところは改めて把握することができるかなというふうに考えてございます。

近藤委員

 そうなんですよね。ですから、行政も把握していなくて、お母さんたちも把握していなくて、でもそこに保育施設の存在があるという状態になっているという話を区民の方から聞いたことがありまして、それはやはりこれから本当に補助が出ていく形になれば、しっかりと補助を出しているからには内容も見ていただき、お母様たちにある程度の周知もできるようにしていくと使いやすかったりすると思うんですけれども、それはいかがですか。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 認可外保育施設の運営内容に関しまして、先ほどやながわ委員からも御質問ありましたけれども、東京都のほうが指導監督権限というところで定期的な指導に入っているものでございます。認可外保育施設の指導の要項に沿った運営がされているところは、沿った運営がされていますということで東京都のほうで認定証のようなものを発行するというふうに聞いてございますので、そういったところで指導のとおり行われている、行われていないというところは一定程度把握できるものかなというふうに考えてございます。

近藤委員

 なかなか便利なところにあったりするんですよね、とても使いやすい駅の周辺にあったりとかするので、とても需要が、そういうものを待ち望んでいる方も区民の中にはいると思うんですよ、お母様は。ですから、やはりそこの部分を区が教えていくということは正式にはできないのかもしれないんですけれども、やっぱり補助が出ていくからには、きちんと区民に使いやすい場所が提供できるようにこれからなっていくといいなと思うんですけれども、それはいかがですか。

古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 認可外と申しましても、お子様を預かっていただいている社会資源で、保育の内容としては例えば24時間お預かりいただいているような施設もあるというふうに把握してございます。そういった社会資源といったところではございますので、私ども保育の担当といたしましても、現在例えば利用の案内ですとか、あと、ホームページなんかでも区の認可外保育施設、こういうところがありますよといったところは一定程度の内容は周知をさせていただいているところでございます。

近藤委員

 やはり補助を出していくからには、これからもきちっと責任を持って、そして周知のほうもしていくということをお願いしたいと思います。

 それともう一つ、この計画の案の公表、パブリックコメントの手続なんですけれども、いつもなかなかパブリックコメントが集まらないという、あまり件数が来ないということなんですけれども、せっかくこういう子どもたちの計画が出るんですから、皆様の反応というか、パブリックコメントをいただきたいと思いますけれども、パブリックコメント手続に入ったという、それの周知はどういうふうにしたらいいんですか。

辻本子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)

 区報並びにホームページ等で周知をするほか、各保育園、幼稚園単体にもそれぞれ資料をお配りして、広く子育て関連の方が見やすいような、そんなような工夫をしているところでございます。

近藤委員

 区報とかだけではなくて、やっぱり保育関係のところですとか、子どもを持つ親が意見が言いやすい場所にその提供があるといいと思うので、よろしくお願いします。

委員長

 他に御質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 3番、その他で何か報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ないようですので、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 議題のその他に入ります。

 次回の日程等について御相談いたしますので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午前10時39分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前10時39分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、緊急の案件が生じた場合には正副委員長が相談の上、招集することに御異議ありませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定しました日程は全て終了いたしましたが、各委員、理事者から何か御発言はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の地域支えあい推進特別委員会を散会いたします。

 

(午前10時40分)