平成24年03月14日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
平成24年03月14日中野区議会建設委員会(第1回定例会)の会議録
平成24年03月14日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成24年3月14日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成24年3月14日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後3時37分

○出席委員(8名)
 南 かつひこ委員長
 高橋 かずちか副委員長
 中村 延子委員
 内川 和久委員
 いながき じゅん子委員
 吉原 宏委員
 久保 りか委員
 来住 和行委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市政策推進室長 遠藤 由紀夫
 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
 都市政策推進室副参事(にぎわい・文化担当) 滝瀬 裕之
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
 都市政策推進室副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 佐々木 啓文
 都市基盤部長 服部 敏信
 都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥
 都市基盤部副参事(まちづくり事業推進担当) 伊藤 正秀
 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石田 勝大
 都市基盤部副参事(建築担当) 豊川 士朗
 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 佐藤 芳邦
 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 高橋 均

○事務局職員
 書記 細川 道明
 書記 鈴木 均

○委員長署名

審査日程
○所管事項の報告
 1 区立中野四季の森公園の開園について(道路・公園管理担当)
 2 区立囲町ひろばの開園について(道路・公園管理担当)
 3 区立くすの木公園の廃止について(道路・公園管理担当)
 4 江古田の森公園におけるホタルの自然繁殖・定着へ向けた試行結果について(道路・公園管理担当)
 5 哲学堂公園保存管理計画(案)の策定について(道路・公園管理担当)
 6 寄付の受領について(都市基盤整備担当)
 7 中野四季の都市(まち)地区都市計画道路等の開通後の道路状況について(都市基盤整備担当)
 8 特定緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業助成の実施について(建築担当)
 9 住宅等の耐震化促進事業の実施状況について(建築担当)
10 平成23年度中野区職員震災図上訓練の実施結果について(防災・都市安全担当)
11 緊急速報「エリアメール」の運用開始について(防災・都市安全担当)
12 第9次中野区交通安全計画(案)パブリック・コメント実施結果について(交通対策担当)
13 その他
  (1)中野区中小企業退職金共済会の解散にかかる途中経過報告について
  (2)法務省矯正研修所東京支所の移転スケジュールについて
○所管事務継続調査について
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 所管事項の報告を受けます。1番、区立中野四季の森公園の開園についての報告を求めます。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 区立中野四季の森公園の開園について、資料(資料2)に基づき御報告させていただきます。
 このたび、中野四丁目地区におきまして中野四季の森公園の整備工事が完了し、区立公園として開園する運びとなりましたので、中野区立公園条例に基づいて公園の告示を行ってまいります。
 1番の告示内容につきましては、資料に記載のとおりでございます。告示日は3月30日、また供用開始日は4月1日(日曜日)でございます。なお、この日の午前10時から別途御案内のとおり、現地公園内におきまして開園式を行ってまいります。
 2番の施設内容について、主なものを簡単に御説明いたします。
 (1)の管理棟でございます。ここには多目的利用スペース81平米がございます。この部屋は北側、南側の引き違い折り畳み戸になっておりまして、ここを開閉いたしますと、あずまやのように使用することができます。
 次のトイレですが、男性・女性用それぞれあって、それ以外にだれでもトイレという障害者の方が利用するものや乳児のおむつがえができるベッド、衣類着脱用のシートなどが備えてあります。
 次の防災倉庫でございますが、隣の機械室のほうには災害時用の発電機がございます。また、仮設トイレ用のテントなどを収納いたします。
 授乳スペースがありまして、こちらのほうは2カ所ドアがありますが、ドアを閉めますと部屋になりまして、大人が大体3人ほどは入って授乳ができる、そのぐらいのスペースがございます。
 太陽光パネルというのは、昼間の太陽光を電気に変えてということで、商業用電力と一緒に電気を供給することができます。
 次に(2)番の防災施設でございますが、まず防災用井戸が1基ございます。
 また、防災兼用の照明灯がLEDですが、4基備えてあります。停電の際には、先ほどの発電機によって電気が供給されていくという仕組みになっております。
 そのほかマンホールトイレが27基分設置可能でございます。
 その他、(3)以下の一般施設及び主な植栽につきましては、資料に記載のとおりでございます。
 最後に、恐縮でございますが、裏面のほうをごらんください。
 上の別図1ですが、こちらは中野四季の森公園の区域になります。真ん中のオレンジ色で囲った部分でございます。また、地権者であります特定目的会社が提供しております公共空地は青の破線で囲った部分でございます。このオレンジ色と青の破線部分で全体で2.4ヘクタールほどありまして、警備につきましては一体的に行ってまいります。また、樹木の剪定や消毒などにつきましては、区と特定目的会社とで事前に調整等を行いながら、一体的な空間を創出するよう努めてまいります。
 次に、下の別図2でございますが、こちらは四季の森公園の主な施設の配置を示しております。黄色の管理棟の中に先ほどの多目的利用スペースやトイレ、防災倉庫などがあります。また、参考までに、丸のグリーンのほうは樹木をイメージしておりますが、ピンク色のほうは桜や桃をあらわしております。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 直接的に四季の森公園のほうではないかもしれないんですが、消防団の練習ができるようにということで要望がさまざまあったかと思うんですけれども、そういったスペースが確保できるとしたら、この図ではどこになりますでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 先ほど見ていただきました裏面の別図2のほうでは、上のほうにピンク色のF字道路がありますが、そこの右側のほうの公園に面しているところで、歩道の部分と公園に面している、公園側から歩道側に供出している部分が道路状のところがございますが、そこのところを利用する予定にしております。
久保委員
 この図面上では直線なんですけれども、何か実際にごらんになった方たちが、直線ではなくて、ちょっと蛇行しているのではないかというようなことがこの間お話があったんですが、そんなことはないとは思うのですが、すみません、確認のために伺います。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 私も先日現地のほうを確認してまいりましたけども、蛇行ということはございません。西側に向かってまず公園があるんですが、公園から道路状の敷地部分をまず出しておりまして、これは6メーターほどございます。その隣に歩道が2メーターありまして、さらに自転車のレーンが2メーターほどございます。そして、北側のほうが車道になります。そういったことで、合わせて10メーターほどの間隔で西側に真っすぐ、ストレートで100メーター近くは続いております。そこの東側部分を使っていただくという予定でございます。
久保委員
 ありがとうございます。それから、ゲートボールの練習ですとか大会などができるようにということでさまざま会派から要望してまいりましたんですが、実際にはそういった形で地域の方たちが利用するために、開放できるというか、多分これは何らかの手続をとらないといけないんだと思うんですが、それはいつぐらいから可能になることなんでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 4月1日に開園しますので、それ以降、順次お受けしたいと考えています。
久保委員
 ということは、4月1日以降にそういった申請受け付けはもう行うというふうに思っていてよろしいですね。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 そのとおりでございます。
久保委員
 ありがとうございます。それから、備蓄についてなんですが、いいですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 先ほどの答弁を一部修正等させていただきます。芝生の部分につきましては養生が必要ですので、ただ、ゲートボールを行う場合などは、しばらくの間利用はできません。また、現在のところはゲートボールは予定しておりますが、そのほかの運動等につきましては、芝生のところは基本的には予定はありません。また、イベントなどで使う場合につきましては、必要な養生をしていただいた上で、そういう条件つきで利用することが可能になります。
久保委員
 それはまたじゃあ追って……。いいですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 申しわけございません。ゲートボールにつきましては、大会を行う場合だけ団体のほうともお話がなっております。
久保委員
 わかりました。後でまた囲町ひろばのことで伺おうとは思っておりますけれども、大会の時期というのは結構早目にお決めになるので、芝生の養生の期間ですとか、多分それは今だけではなくて、毎年一定期間使えない時期があるかと思いますので、ぜひそういったところ、早目にお知らせいただきまして日程調整していただけるとありがたいなと思いますので、それは要望でございます。
 あとは防災のことで、防災施設は防災倉庫のことがありますけれども、ここには災害時用の発電機と仮設トイレ等となってございますが、備蓄物資については、ここはどの程度あるんでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 現在のところは備蓄物資については備えてはおりません。
久保委員
 現在についてはということは、今後検討していく方向があるんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 基本的に防災倉庫は非常に狭いスペースでございまして、そこには非常時のトイレのテントなどを収納する。あとは一部、例えば消防団等が使用するような備品等を置くぐらいのスペースですので、そんなことで備蓄については特に予定はありません。
久保委員
 わかりました。また、今後どんな形になるかわかりませんが、御検討いただけたらと思っております。
 それと、F字道路の南側の敷地なんですけれども、今度、中野中央公園というふうに書いてございますけれども、こちらのほうも当然、中野四季の森公園の拡大用地になっていくのかと思いますが、その辺のことをあわせますと、今後中野区が所有をしている土地というのは、この四季の森エリアですか。ここのエリアの中ではどのぐらいのスペースになりますでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 今、中野区が所有するということでございましたので、現在の中野四季の森公園自体も6割ほどが国有地になっておりまして、今度24年度に購入予定の上の拡張用地につきましては、これは10割、すべて中野区のほうで購入する予定でございます。したがって、全体としては半分相当超ぐらいのところが中野区の所有ということになると思います。
吉原委員
 たしか、ことし7月ですか。地域主権一括法ですか。それによって公園の中での、都市公園法ではたしか100分の2、要するに2%しか建ぺい率、公園の中での建物が建てられないことになっているんだけど、それが各自治体によって多少融通がきくようになるって、7月に法が変わると聞いていますけど、その辺確認なんですけど、もう一回、その辺。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 確かに委員の御指摘のとおり、都市公園法では現在のところ、公園施設の面積の合計が敷地の2%を超えてはならないというような規定がございます。この部分につきましては、各自治体のほうで条例の中でその範囲を自主的に定めることができるようになる予定になってございます。ただし、中野区の条例のほうでは、それを変えていく予定は、現在のところはございません。
吉原委員
 現在では変える必要がないということなんですが、もしそれを変えることができたら、防災倉庫が小さいということですよね。変えればその分つけ足して建てられるんじゃないかと私は思うんですけど、どうでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 中野の防災の消防団の小屋につきましては、法規上、国土交通省の省令とかそういう中で、なかなか一般的に明らかな基準というのがまだ明確になっていないといいますか、そういう中でいろんな方策で設置しているのが現実でございます。その辺も含めて、法改正等がもし可能であれば、そういうときに検討していく必要があるかと思います。その点につきましても、現在東京都のほうでも検討しておりますので、その辺の方針をまた見てから対応していきたいと考えています。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。では、進行いたします。
 次に2番、区立囲町ひろばの開園についての報告を求めます。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 区立囲町ひろばの開園について御報告させていただきます(資料3)。
 中野四丁目地区の開発に伴い、地権者であります中野駅前開発特定目的会社から、都市計画法第40条に基づきまして提供された緑地を区立公園「囲町ひろば」として開園する運びとなりました。つきましては、中野区立公園条例に基づきまして公園の告示を行ってまいります。
 1番の告示内容につきましては、資料に記載のとおりです。告示日は3月30日。供用開始日は4月1日になります。
 2番の囲町ひろばに設置します施設についてでございます。ダスト舗装の広場のほか、資料に記載のとおりの施設でございます。
 恐縮でございますが、裏面のほうをごらんください。囲町ひろばの区域につきましては、この別図1の下のほうの赤く示したところでございます。公園内の施設の位置は、下の別図2のほうで御案内のとおりでございます。この広場につきましては、ゲートボールのゲームができる広さになっております。長いほうの辺が23メートルあって、また短いほうは17メートルということで、正式なゲートボールの競技を行う長さの基準におさまっているものでございます。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
内川委員
 まず、公園と広場の違いを教えてください。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 特に名称を使う上でのルールというのは明確にはありません。こちらのほうは約1,000平米ということで、ひろばという名称が適当かなという判断もあって、このような形にしております。
内川委員
 それでは、公園と変わらず管理のほうもきっちりやるということですね。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 他の公園と同様に適切に管理を行ってまいります。
内川委員
 それから、「囲町ひろば」というくらいですので、囲町の方々の使い勝手の件をお聞きしますけれども、これは南側の囲町さんのほうからのアクセスは、これはどうなっていますか。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 別図1のほうをごらんになっていただきたいと思います。囲町ひろばの向かって左側の下側に幅員おおむね13メートルの道路がございまして、ちょっと見にくい図面でございますが、平常時におきましては、この13メートル道路からL字型の道路に進入が可能でございます。自転車、歩行者、車いすですね。囲町の皆様方は、この13メートル道路から入っていただいて、囲町ひろばに到達できるという構造になっております。
内川委員
 これに関しては、当然地元の囲町さんとはいろいろとお話し合いを持たれて、アクセスの仕方とかやられたと思うんですけれども、この公園の南側というのは、これは多分住宅が密集していて直接ここにはアクセスできないような感じなんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 確かに囲町ひろばの南側を囲っているところは民地との境になっていまして、行き来はできません。
久保委員
 今の南側からのことでお伺いしたいんですけれども、後ほどF字道路については供用開始の報告があるんですけれども、その下のL字道路と区別したらよろしいんでしょうか。そちらのほうはいつから利用ができるんでしょうか。それによっては、この囲町ひろばに入っていかれるようになるのかどうかちょっとお伺いしたいんですが。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 F字道路並びにL字道路ですね。この外周道路、あわせまして来る3月23日に供用開始する予定でございます。したがって、L字道路には車両でありますとか、一般歩行者の方々は3月23日をもって使っていただくということになります。
久保委員
 ということは、今言われていた囲町ひろばから南側に入るそこも利用がもうできるということでよろしいんですね。それで、まだSPCのほうは大分工事が外溝等は続いていくのかなと思うんですけれども、この囲町ひろばに入っていくには、今言われていた南側の13メーターの道路以外には、どういった形で入っていけるんでしょうか。税務署の横というか、裏から入っていかれるようになるんでしょうか。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 歩行者の方だと思うんですが、南側からアクセスするには、今申しました13メートル道路でございます。例えば、駅から来るとしまして、L字道路については、NTTと書いてございますが、NTTと税務署の間の通路、ここは利用可能だというふうに聞いておりまして、これから西側に向かって歩道がありますので、そこからアプローチしていただくということになります。
久保委員
 わかりました。ありがとうございます。先ほどゲートボールもここではできるという丁寧に説明をしていただきまして、ありがとうございます。これはいつからそういった団体利用というのでしょうか。そちらが可能になるんでしょうか。やはり4月1日以降から申請は随時できるというふうに思っていてよろしいですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 4月1日に開園いたしますので、基本的には4月1日以降なんですが、ただ、4月1日は日曜日でございますので、実際は4月2日(月曜日)以降ということでお願いしたいと思います。
吉原委員
 図面が小さくて見にくいんですけども、囲町ひろばに面した北側のL字道路の下、南側。ここには横断歩道はないんですか。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 L字道路並びに囲町ひろば両方につきましても、いわゆる都市計画法の開発行為で立地事業者さんが整備するものでございます。私ども道路管理者並びに公園管理者として立地事業者さんと調整し、並びに横断歩道につきましては交通管理者、警察の御判断で、この部分については横断歩道はつけないということになってございます。実際、道路並びに広場の供用開始になってから現場の状況をまた分析しまして、私どもとしては横断歩道が必要だよねという話を計画当初から警察のほうには申し入れておったわけでございますが、いかんせん、交通管理者のお立場のほうが、ここには設けないということでございました。その理由として、ごらんになっていただけますように外周道路、L字道路がカーブしておりますので、こういうところに横断歩道をつけるとかえって危ないよというふうな御趣旨でございまして、24年3月に至っておるわけでございます。
 したがって、現場の状況を、利用実態等をもう一度分析評価しまして、改めて、必要であるとするならば交通管理者のほうに要望してまいりたいと思います。囲町会様からは何とか横断歩道を設置してほしいという御要望も私ども聞いておりますので、その辺も踏まえまして、警察と再度協議してまいりたいと考えております。
吉原委員
 わかりました。交通管理者がつけると危ないということでつけないという、やっぱり相当警察のほうでもこういう部分の分析とかして、事例とかそれを踏まえた上でのそういう現在での判断なんでしょうか。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 警察側でいろんなお考えがあろうかと思うんですが、これだけの開発内容でございますので、歩道がきちっとあるじゃないかと。歩道をうまく利用していただいて、例えば、この囲町ひろばにアプローチできるんじゃないかとか、そういった論理が働いたようでございまして、そうはいっても利用実態をもう一度把握し、分析し、改めて警察のほうとは協議してまいりたいというふうに考えております。
吉原委員
 それでは、区のほうもいろいろ追跡調査して、その状況を警察のほうに報告していく。警察もちゃんとその辺はしっかり見届けて、これからまた十分検討に応じるという形なんですか、今のところ。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 今もこの道路の供用開始で交通規制標識とか、そういったことで警察も手いっぱいですので、私どもも開園を迎えるということで、改めて供用開始した後、お互い交渉のテーブルにつかせていただくよう段取りをさせていただきたいと思っているところでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、進行いたします。
 次に3番、区立くすの木公園の廃止についての報告を求めます。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 区立くすの木公園の廃止について報告させていただきます(資料4)。
 くすの木公園は、東日本電信電話株式会社から賃貸借契約に基づいて土地を借り受け設置してまいりました。このたび、この契約に基づきまして土地の返還請求がありました。区ではこの返還請求に応じて公園を廃止する扱いといたしました。
 まず、1番の所在地は弥生町一丁目33番。面積は、288.02平米になります。
 2番の公園としての経緯でございます。昭和43年10月に、当時の日本電信電話公社から無償で借り受け開園したものでございます。昭和62年4月には、土地賃貸借契約を締結いたしました。最初の賃借料は年間75万円です。その後、両者で協議を行うなど、賃借料につきましては変更があり、改定を行い現在に至っているものでございます。
 3番の返還に当たりNTT東日本の意向でございます。廃止した中野弥生町社宅の用地とこの公園用地とを合わせて共同住宅を建設するというものでございます。平成24年6月から建物の除却工事を開始する予定になっております。
 4番の公園廃止に伴う手続でございます。区では都市公園法及び区立公園条例に基づきまして、土地の権限が消滅することを理由といたしまして、公園廃止の手続を行ってまいります。
 (2)の今後のスケジュールですが、3月中には返還に向けた覚書を締結しまして、町会等の地域へ情報提供を4月に行っていきます。公園廃止の告示を行った後、5月以降に公園の除却工事を区のほうで行ってまいります。用地返還は6月以降を予定しております。
 公園の位置であるとか、公園の施設につきましては裏面に示してございますので、御確認ください。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
来住委員
 小さい公園ではありますけども、非常に貴重なスペースだと思うんですね。地域にとっては。その賃借の契約を、これは毎年もちろん賃料が発生するので、相手方との契約というのは、例えば5年だとか1年ごとだとか、どういう形での契約をされていたんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 契約期間は1年になっておりまして、その後、特に両者から申し出のない限りは更新をしていくという内容になっているものでございます。
来住委員
 そうしますと、平成23年度は契約がされたわけですよね。24年度から契約が調わないということですから、23年度のときにそういう話は既に、NTT東日本からはその契約の際にもう既にあったということですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 昨年中から、非公式でございますけども、申し入れはございました。
来住委員
 相手のものであっての賃借の契約ですので、1年前からそういう話はあったけども、この23年度の契約のときにはもう事実上24年度からはありませんよと。契約、いわゆる賃料を区としても払わないと。相手も取らないということで、24年度から契約は破棄するということで、23年度その話になっていたということでよろしいんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 23年度の契約締結時はそういうお話はございませんでした。昨年の、今からですと大体半年ぐらい前にそういうお話があったものでございます。
来住委員
 共同住宅を建てられるということですので、民有地ですから難しいですけども、今後、できるならば、建設に際して何らかの地域にそういう一定のスペース的なものを公園という位置付けはできませんけども、近隣の皆さんが少し利用できるようなスペースも含めて考慮いただきたいというのは、そういう話は何らかできないのかなというふうには思うんですけども、区としてはなかなか難しいところではありますけど、せっかく貴重なスペースとして確保されてきましたので、民間の企業ではありますけども、何らかのそういう区としての助言はあってもいいのかなというふうには思いますけども、いかがですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 相手方とのお話の中では、住宅建設後に広場状の空地をできる限り確保していただくと。そしてまた、支障ない限り、地域もその利用に供せるようにお願いしますという形でのお話はしているところでございます。
来住委員
 ぜひ企業も、今社会的な貢献ということが言われていますので、地域の立場、区民の立場でぜひきちっと相手方に述べていただきたいと、お願いしたいと思います。これは要望です。
久保委員
 今、このくすの木公園のほうには防災倉庫と防災無線の設置がございますけれども、これはこの近辺でどこか担保できることになっているんでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 裏面の下のほうに公園の施設の配置図がありますが、この中で防災無線と防火水槽5トンですね。あと防災倉庫の3点がございます。これにつきましては、建設に際しては、できる限りこちらのほうも残していただくように、継続してこの位置で設置をお願いしたいということで、これも申し入れはしているところでございます。
久保委員
 ということは、あくまでも、こちらのNTTの土地の中でこれを確保しようということなんでしょうか。24年6月からこちらのほうの除却工事が開始されることになっていますけれども、この後の建物がいつから使用できるかわからないし、どのような開発になるのかちょっとわからないんですけれども、それでもそこをお願いできるような状況なんでしょうか。別の場所を区としてその間、必要性といいますか、何年間かはきっと使用ができなくなるわけでしょうから、その間こういったものを、防火水槽はなかなか難しいと思いますけれども、防災倉庫であるとか、防災無線については、ここら辺でどこか用意をする必要はないんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 相手方とのお話の中では、住宅建設をした後、ここに住まわれる方々のことも考えて、公園のような防災施設については必要であるという御理解はいただいているところでございます。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
 防火水槽に関しては、中野区の集合住宅の条例が適用になった場合には、防火水槽の設置については所管の消防と協議すると。そういった協議の中で設置が図られるのかなというふうには思っております。
中村委員
 1点だけ確認をさせていただきたいんですけれども、この除却工事というのは区の負担で行うということでよろしかったでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 除却工事は区の負担でございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、進行いたします。
 次に4番、江古田の森公園におけるホタルの自然繁殖・定着へ向けた試行結果についての報告を求めます。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 江古田の森公園におけるホタルの自然繁殖・定着へ向けた試行結果につきまして、御報告させていただきます(資料5)。
 平成20年度から22年度までの3年間にわたりまして、ビオトープ推進の一環として江古田の森公園の小川にホタルを自然繁殖によって定着させる取り組みを試行として取り組んでまいりました。その結果について、別添資料のとおりまとめましたので、資料に基づき報告させていただきます。
 まず1番、試行場所、江古田の森公園の中の小川でございます。試行期間は20年度から22年度の3年間。試行内容につきましては、毎年度ホタルの幼虫を1,000匹購入して放流し、自然定着を目指したものでございます。
 4番の試行結果でございます。毎年度幼虫の放流からホタルを飛翔させた後、9月から11月の期間、小川内の幼虫の生育について調査いたしましたが、生息を確認できませんでした。このことから、江古田の森公園においてホタルを自然繁殖・定着させることは困難であるとの結論を得たところでございます。
 5番の報告書でございます。別添の資料を用意してございますので、ごらんください。
 簡単に説明させていただきます。まず1ページのほうでございますが、上のほうの「はじめに」というところでございます。平成元年度から旧建設省の取り組みであるとか、あるいは河川法の改正によりまして、自然環境重視の考え方、このようなことからビオトープという言葉が広く地域の中で知られるようになりました。そういうことを背景にいたしまして、中野区では平成13年度に策定いたしました「中野区みどりの基本計画」にビオトープづくりの推進を盛り込んだところでございます。これらのことがきっかけとなりまして、ホタルのビオトープについて調査・研究するということになりました。
 2番の試行までの経過でございます。まずホタルに関して、全国の自治体の状況を調べるというところから始めております。その調査結果では、中野区でのホタルの取り組みは、ビオトープの推進として行うものであることから、公園での自然繁殖・定着(世代交代)を目標にすることとしました。ホタルを自然繁殖・定着させるには、小川周辺にさなぎが潜る土の空間であるとか、成虫が飛散しないように周辺には人工照明が少ないことなどが必要な要件になります。このようなことから、この要件に合うところといたしまして、江古田の森公園を試行の場所といたしました。
 次の2ページでございますが、試行を始める前にはほかの自治体の状況を視察いたしまして、その結果、稲城市の取り組みが中野区の考えていることに近いということで、稲城市の方式を参考にしております。
 (2)番の江古田の森公園の事前環境調査とありますけども、実施する前に、事前に環境調査のほうを実施しております。調査項目につきましては、①から④の内容でございますが、この結果、溶存酸素が不足しているということがわかりましたが、小川の改良を行って一時的に幼虫を飼育する小屋をつくることで、ホタルを生育させることが可能であるということがわかったところでございます。
 このホタルの種類、試行期間についてでございますけども、まずホタルの種類を決めていく必要がございます。そこで、3ページの上のほうになりますけども、江古田の森の環境を考えた上で、その条件に合うものということで、条件としましては、流れが非常に穏やかな小川で、水田等で生息しているということで、ヘイケボタルが江古田の森の環境にはふさわしいだろうということでヘイケボタルで試行していくことを決定いたしました。
 次の4ページのほうでございますが、試行の期間につきましては、期間は3年間ということでいたしました。そして3年間の試行の後に自然繁殖であるとか定着の有無を確認して、評価・検証を行っていくことにしたものでございます。
 (2)の試行方法についてですけども、ホタルというのは1年か2年ぐらいかけて、その種類に応じて、卵から幼虫、さなぎ、あるいはそこから羽化、飛翔して交尾、産卵というサイクルを繰り返していくということになっておりますが、江古田の森公園では、この試行の中では、飛翔率を高めていくということから、交尾、産卵を定着させて進めていくために飼育小屋をつくって羽化、飛翔させるということで取り組んだところでございます。詳細につきましては、資料のほうをごらんいただきたいと思います。
 5ページの環境整備でございますけども、ホタルを自然繁殖させていくためには、小川の環境が生息に適していることが必要になります。ところが、ホタルの幼虫のえさになるタニシなどがないとか、あるいは産卵場所にコケとか草などの植物が繁茂していないなどの課題がありました。このようなことからさまざまな環境改善を行っております。その環境改善の主な内容につきましては、その下の表に示しているところでございます。
 次に、6ページのほうをごらんください。4番のところに記述がございますけども、ホタルの自然繁殖とか定着に向けた試行では、経過観察であるとか、あるいは見学者がたくさん見えたりしていますので、それらの整理など多くの人手が必要になりました。そこで、地域の住民の方々にも協力をお願いしたいところでございます。その結果、平成20年5月ですけども、江古田の森ホタルの会というものを発足させることができたところでございます。ホタルの会の皆さんには御協力に深く感謝しているところでございます。
 試行の結果につきましては、7ページの5番に記載のとおりでございます。この3年間の試行につきましては、小川の中に幼虫の生息を確認することはできませんでした。幼虫が生息しない以上は、自然繁殖による定着というのは困難であったということで判断しているところでございます。
 なお、ホタルの飛翔数であるとか、見学者数、次のページのほうに記載がございますが、事業費などは資料及び添付した資料に記載のとおりでございます。
 最後に、試行の結果についての総括・まとめでございますが、8ページの6番でございます。先ほど申し上げたように、ホタルというのは幼虫から交尾、産卵を経て、また幼虫になるというこのサイクルを繰り返して生息しているものでございますが、このサイクルの中で、幼虫、さなぎ、羽化、成虫までについては成功したのではないかということで考えております。しかし、小川の中に幼虫の生息を確認できなかったということは、この生態サイクルの中の交尾、産卵から幼虫に行く段階において何らかの原因があったのではないかというふうに考えております。
 そういうことで、9ページのほうに記載のとおり、上から4行目にございますけども、ホタルのビオトープを公園内に定着させるということは、江古田の森の生態系の中にホタルもその一員として生存させていくということを意味いたします。しかし、人工的な取り組みになりますと、ビオトープの本来の趣旨からかけ離れていくということになります。結局のところですが、現段階において、江古田の森公園の小川ではビオトープとしてのホタルを自然繁殖・定着させていくことは困難であるという結論に至ったところでございます。
 なお、次のページ以下に関係する資料やホタルの会の皆さんの活動の様子の写真などをつけておりますので、後ほどごらんいただければと思います。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 どうもありがとうございました。本当に3年間ホタルを見に行くのを大変楽しませていただきまして、夢のある企画であったなというふうに思っておりますし、またホタルの会の皆さんにも御協力をいただいたことに本当に、今、副参事もおっしゃっていましたけれども、私も感謝いたします。また、南委員長もみずからこのホタルの会の皆さんと一緒にホタルの生育に一生懸命取り組まれている御様子でしたので、きっと大変残念に思っていらっしゃることであろうかと思います。
 それで、ちょっと幾つか伺いたいんですけれども、あくまでもこれってビオトープでの生息ということで、公園での自然繁殖・定着ということを目標にされていたというふうになっているんですが、今後ビオトープ自体はどのようになっていくんでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 江古田の森公園にありますビオトープにつきましては、今後も継続して維持していくことになっております。
久保委員
 なかなか3年間やってみても、どうしても繁殖ですとか、そういった継続に至らなかったということなんですけれども、将来への期待というようなことが書いてございまして、「今後、ホタルの生態の研究が一層進むことにより、ホタルの自然繁殖・定着に必要な環境条件について、解明されることを期待したい」と書いてあって、なかなかやはり、なぜうまくいかなかったかということは明らかにはできなかったのではないかなというふうに思っているんです。自然繁殖というのは難しいけれども、他の自治体では室内繁殖ですとかそういったことをやっているということが2ページのほうにありまして、江古田の森公園では自然繁殖の稲城のやり方が一番適しているのではないかということでスタートをされたということなんですけれども、今後なんですけれども、区内には幾つか大規模公園というものが今後できてまいります。条件がなかなか整わないかもしれませんけれども、今後またさらに自然繁殖というようなことを試みようというようなお考えがあるのか。もしくは、自然繁殖はなかなか難しいけれども、室内繁殖とか室内鑑賞という形で中野区のホタルを育てていこうという、そういったようなお考えがあるのかちょっと伺いたいんですけれど。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 ホタルにつきましては、自然繁殖及び室内繁殖につきましても、現在のところは予定はしておりません。
久保委員
 室内繁殖についても予定はしていないということですね。逆に言うと、3年間これをやって、試行結果についてというようなまとめを出して、一定のホタルに関しては中野区としての見解を明らかにしたという、そういったことなんでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 地域の方々にもいろんな御協力をいただいて、区として取り組んだ事業でございます。したがって、最終的に、この事業についての評価といいますか、総括をここで行う必要があるだろうということでまとめたものでございます。
久保委員
 この総括されたものというのは、ホタルの会の方々ですとか、御協力いただいた方たちにも配布をする予定になっているんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 ホタルの会の皆さん方にも、御要望があれば御提供したいというふうに考えております。
久保委員
 これは要望でございますけれども、今回この江古田の森では3年間試みた結果、繁殖とか定着にはなかなか結びつかなかったとは思いますが、今後も中野区内の平和と自然との象徴であるホタルでございますので、また何かの機会に、室内繁殖でもよろしいと思いますし、また自然繁殖ができるような、そういった環境が整っていったならば、ぜひともまた取り組んでいただきたいと思いますので、これは要望にしておきます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ないですね。わかりました。
 それでは、進行いたします。
 5番、哲学堂公園保存管理計画(案)の策定についての報告を求めます。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 哲学堂公園保存管理計画(案)の策定につきまして、御報告させていただきます(資料6)。
 哲学堂公園は、平成21年3月に東京都の名勝指定を受けております。東京都文化財保護条例の趣旨を踏まえて、哲学堂公園保存管理計画策定検討委員会を設置して、計画策定に向けた検討を進めてまいりましたが、このたび委員会としての考え方がまとまったところでございます。これを受けて、区としての保存管理計画(案)を策定しましたので、資料に基づき報告させていただきます。
 公園所在地、面積等につきましては、資料に記載のとおりでございます。
 2番の保存管理計画の策定方法でございます。既に昨年の9月1日の当建設委員会のほうで御報告しておりますが、学識経験者、区民、行政関係者で構成いたします検討委員会を設置して、資料の再収集と確認、また広範囲な検討を行いまして保存管理計画を策定いたしました。なお、この検討委員会は計5回開催したところでございます。
 次に、保存管理計画の(案)につきまして、簡単に御説明いたしたいと思います。
 別添の表紙に写真がついている本編のほうをごらんください。内容のポイントを重点的に説明させていただきます。
 まず1ページでございます。保存管理計画を策定する目的について示しております。真ん中から後段のほうでございますけども、中野区では、昭和50年に哲学堂公園を東京都からの移管を受けて、その後昭和63年にルネッサンス構想により古い建築物の修復や園内の再整備を行ってまいりました。そして平成21年に東京都の名勝に指定されたところでございます。
 これを受けて、区では、哲学堂公園の本質的価値を把握し、歴史的文化遺産として適切に保存、復元、管理、活用すること、区民の共有財産としてその価値を後世へ継承していくことを目的に、哲学堂公園の保存管理計画を策定することといたしました。
 次に10ページのほうをお開きください。10ページ、2-2の哲学堂公園の構成でございます。表にまとめてありますように、哲学堂77場のそれぞれの保存状況につきまして、現存するもの、消失しているもの、現存していても毀損劣化が激しいもの、また毀損劣化が軽いものに分類して整理しております。
 この「哲学堂77場」という言葉が随所に出てまいります。これは、哲学堂公園の創設者であります井上円了博士が、哲学を理解する上で必要な概念に一つひとつ名前をつけたものを言っております。建造物であるとか、石でできた石像物、池や流れ、洞窟などの地象、植物や空間のことを言っておりまして、全部で77カ所ございます。これらは、井上円了博士の哲学の思想を具体化したもので、哲学堂を理解していく上で必要不可欠な歴史的文化遺産となっているものでございます。
 11ページから23ページには、この哲学堂77場のそれぞれについて写真を示しながら、その現在の状況について調査結果を説明しております。
 続けて、24ページから27ページまでは、調査結果の概要を一覧表にまとめております。
 また、28ページから42ページまでは、哲学堂77場以外の哲学堂公園を構成しております地形であるとか、植生、景観、水環境、防災・防犯の対策、また哲学堂利用や運営についてのそれぞれの現状について説明をしております。
 特に植生につきましては、30ページ以降に記載がありますけども、哲学堂公園を台地、斜面、低地の3カ所のエリアに分けまして、現状の植生がどのようになっているのか。また毎木調査と言いまして、1本1本の木についての調査結果をまとめております。
 次に43ページの第3章 名勝哲学堂公園の本質的価値についてでございます。
 具体的には44ページのほうに記述がございますが、哲学堂公園の本質的価値というものにつきましては、空間構成としての価値、「77場」の価値、「77場の体系と順路」の価値ということで、この三つの価値を主要な本質的価値としてまとめております。
 また、47ページの第4章のほうでは、保存管理計画を策定する前提としてのその対象とする範囲ですね。こちらをAからCまでのゾーニングで示しております。
 51ページの折り込みのページでは、この各ゾーンごとに文化的価値の整理や文化財の保存管理の方向性についてまとめております。特に文化財の中心になっております哲学堂77場というのは、この左上のほうにありますAゾーンの位置付けで整理しております。
 そして、これらを踏まえまして、保存管理計画の中心的な内容を55ページ以下の第5章 保存・管理計画の中で示しております。
 ここでは、保存及び管理の基本的な考え方を示すとともに、57ページから62ページまで、庭園の構成要素であります哲学堂77場であるとか、あるいは景観、植物につきまして、その保存管理の目標であるとか留意事項をまとめております。特に大切な哲学堂77場につきましては、57ページの①に記載がございますが、できる限り、井上円了博士がつくった当時の姿で保存・管理すること。また、消失しているものにつきましては復元し、形状が変更、破損しているものにつきましては、その意匠を正しく伝えられるように修復すること。また、復元できないものにつきましては、石標や解説板などでその存在を明らかにしていくことを明確に示しております。
 また、景観につきましては59ページになります。59ページの保存管理目標の①のほうで、円了博士の時代の景観に戻す、このことを基本としまして、周囲の景観の変化であるとか、さまざまな利用状況の変化を勘案しながら、その場所に合った景観形成や修景を行っていくこととしております。
 また、植物につきましては61ページのほうに記述がございます。61ページ、この保存管理目標の①に記述しておりますが、当時の景観に近づけるためにアカマツの補植と常緑樹の大径木、太い木を徐々に少しずつ取り除いていくということで樹木管理を実施していくことを管理方針の一つにしております。
 また、中心になっていますAゾーンの具体的な保存管理の方策につきましては、63ページから71ページにわたりましてAゾーンをさらに細分化しまして、各地区ごとに整備事業の計画内容を一覧化しております。特に69ページ、71ページの折り込みのページでございますが、ここではこの計画を短期、中期、後期など、取り組む期間を分けまして計画内容を示しているところでございます。
 第6章の哲学堂77場の整備の事業計画、こちらは87ページのほうでございます。87ページのほうで一覧表の形で哲学堂77場の整備内容と整備の事業計画をまとめております。特に99ページの表でございますが、こちらは哲学堂公園の整備事業計画をおおむね5年ごとのスパンで区切り、整備する対象と内容を一覧化しております。なお、これらの計画内容は、今後区の財政状況や新たな資料の発見などで変更していくことも考えられるということで、表の上のほうにその旨ただし書きをしているところでございます。
 さて、これは本編でございまして、本編以外に本日は資料編のほうの冊子を用意してございます。こちらのほうは、今回の保存管理計画を検討していく際に委員会の中で使用した資料でございます。最初のほうで、この古い図面などは大変貴重で価値のあるものということで聞いております。また57ページから69ページまでは、昭和7年ごろの哲学堂公園の、特に77場の状況、景観につきまして現在と違っている様子などを写真でごらんいただくことができます。その他、利用や運営の現状などさまざまな資料をおつけしてございますので、後ほどごらんいただければと思います。
 以上、雑駁でございますけども、添付資料の説明とさせていただきます。
 最後に恐縮でございますけども、初めの建設委員会の資料にお戻りください。最後の4番のところでございます。今後の予定ですが、(1)3月15日から29日まで区民意見を募集してまいります。この計画(案)のほうは、お手元の資料と全く同じものを道路公園管理担当において閲覧に供してまいります。また、区のホームページのほうで概要版を掲載してまいります。区報のほうでは3月20日号で区民意見を募集している旨、概要を周知してまいります。その上で3月30日に区の計画として決定していく予定にしております。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
いながき委員
 この99ページに今後の整備事業計画というのがあるんですが、これをもしすべて行った場合、大体概算で経費はどれぐらいかかりそうなものなんでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 ここに記載のとおり、全体を整備していくためには10年以上の長期の年月を要するということで、少しずつ進めていく必要があるだろうというふうに認識しております。
委員長
 いや、経費。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 失礼いたしました。経費のほうにつきましては、また庁内でもいろいろと意見調整等して積算等してまいりたいと思います。特に平成24年度につきましては、早急に修復していかなきゃいけないものがございます。この中にも書いてございますけども、三祖苑であるとか神秘洞の修復がございます。石窟、洞窟の中が崩れかかっているところがございますので、こういうことを早急に修復したいと思いますので、そのあたりから費用を積算していくということで当面は考えております。
いながき委員
 でも、その経費がわからなくて、24年から5年以内にこれだけやりますということは書けるんですか、逆に。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 経費につきましては、これをすべて行うとなれば、数億円以上の経費は必要になってくるだろうということは考えられます。
いながき委員
 計画としてこうやって出して区民の方へ意見を求めるということですから、あくまでも計画ですけれども、5年以内にこれだけやるという予定であるということで、経費の面でもちゃんと実現性を明らかにした上でこういうのをつくって公開していただかないと、また24年から5年かけてこれだけやります。5年から10年、これだけやりますと言っておいて、結局、区の財政状況だとか何とかかんとか言って、また計画が変わったりですとか、あまりこの内容が変わるようなことがあってはよくないと思うんですけれども、その辺はいかがですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 修復にはいろんなものがございます。例えば消失しているものもございます。円了博士の当時の状況にできるだけ形を復元、あるいは修復等をしていく。そういうときにできるものから順次行っていきたいと思います。消失したものにつきましても、それを全部復元ではなくて、例えばそこにはどんなものがあったかという表示などをしたり案内をするということで、お金ではなくて、違った方法でも、その辺は対応していけるものはしていきたいというふうに思います。
久保委員
 99ページの「中野区の財政状況や新たな資料の発見などにより、今後変更すべきものである。」ですけれども、今まではどうしていたんでしたっけ。この哲学堂公園の保存とか管理というのは。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 昭和50年に都から移管を受けて、その後昭和63年ごろにルネッサンス構想で、主なものについては、修復等は当時行っているわけでございます。ただ、その後、やはり劣化等が進んでいるものとか、あるいは今回は円了博士の没後100年を過ぎたというようなことで、一つの区切りのときでございますので、今後の保存につきまして後世に文化財を残していく、継承していくためにどういうことをしていったらいいかという考え方を示させてもらったということでございます。
久保委員
 ちょっと私が伺ったのは、要するに財政的な部分では、今まで、この計画が出る前だってもう100年たっているということであれば、何らかの形で保存してきたのであろうから、そういったところでの区の財政負担はどうだったのかなということをちょっと伺いたかったんですけれども、平成21年3月に東京都の名勝指定を受けたわけですよね。名勝指定を受けたことによって、こういった条例を踏まえた上での今回計画を策定されたのだと思うんです。ただ、ここのところに財政状況と書かれますと、今、区の財政状況は非常に厳しくて、逆に言ったら、本当にすばらしい名勝なんだけれども、名勝指定を受けたことによって区の財政負担が重くのしかかってしまったように映ってしまっては、これは逆効果ではないかなと思うんですね。これは中野区だけで全部負担をするんですか。東京都が指定をしたということであるわけだから、それは都のほうで何らかの財政負担はないんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 東京都のほうでは、この経費の半額を補助するという事業がございます。
久保委員
 半額は補助するんですね。その半額というのは、あくまで区が計画をして、区がこうやってここを今回は修理をしますよ、修復をしますよということを提示をしたときに初めて半額出てくるということになってくるんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 東京都の事業で補助対象額の半額をいただいていくためには、この保存管理計画をきちんと策定をするということが条件になっております。
久保委員
 だから、東京都のほうのそういった助成を受けるために、今回この計画をきちっと策定しなければいけなかったということも裏返すとあるわけですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 最初の目的のところでもお示ししましたけども、大きくは文化財を後世に伝えていくために、この時点で1回きちんと長期の計画を立てるということがございますし、あとそれを裏付けていくために、必要な修繕等も行うためにそういう財政支援も必要であるということで計画を立てたという一面もございます。
久保委員
 本当に中野区のこういう、きのうは観光のお話なんかがあったわけですけれども、区のある意味、哲学堂というのはすばらしい財産になっていると思いますし、区民の方たちもここに足を運ばれることを大変喜ばれている方も多いと思うので、こういった保存計画をきちっとつくっていくことは大事だと思うんですけれども、やはり財政負担が、先ほど言われたように何億ということで言われていましたけれども、全くそういった数字が示されていないと、じゃあ、果たしてここの保存計画というのは実行できるのであろうかというふうに思われてしまうと思うんですね。やはりそこはきちっと示していただかなければいけないと思いますし、また、せっかく東京都の名勝指定を受けたということでありますので、そこは東京都のほうが半分の助成ということかもしれませんけれども、何がしかのやはり文化財を保護していく上では、また別の観点で助成される部分もあるのではないかと思うので、その辺はうまく調整を図りながら進めていただきたいと思うのですが、そういったところはいかがですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 この哲学堂保存管理計画策定及びその補修については、現行の10か年計画の中でも、ステップの中に落とされている内容でございます。また、社会情勢のいろんな変化を踏まえて、この10か年もまた見直していく時期もあるかと思います。そういう中でこの保存管理計画、今回示された内容につきましても、改めて見直しの整備計画をこの10か年の中にも組み込んでいきたいなというふうに思います。
久保委員
 今何で10か年が出てきたかというと、10か年には財政的裏付けがある計画となっているのでそういうふうにお答えになったのかもしれないんですけれども、10か年がどうであれ、今回こういった保存管理計画というのは1度お示しになられたらそれはそれで続けられることだと思うので、こちらはこちらとしてきちっとそういったことを実効性の伴う――実効性が伴うということは財政の裏付けが伴うということでございますけれども、そういった計画をきちっと示していただくことが重要だと思いますので、その点についてはお答えは結構でございます。
内川委員
 今後の予定のところで、3月30日に計画決定をすると。23年度中に計画を決定して、24年度から具体的にこれは計画を進めていくのかなと思うんですけれども、24年度予算はお幾らですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 先ほども触れましたけども、24年度はこの計画に基づきまして早急に対応していくところにつきまして積算等を行っていきます。したがって、24年度につきましては、具体的な補修のための経費の確保はありません。25年度から実施、具体的な工事を行っていく予定でございますので、つきましては、25年度予算から確保していきたいと考えています。
内川委員
 先ほど早急に取り組まなければいけないような部分もあるということなんですが、24年度は全く何もしないんですね。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 先ほど見ていただきました2カ所ほどにつきましては、やはり予算がないからといって放置できない部分も考えられます。経常経費の中でやらなければならない部分につきましては、私どもの責任で補修費の中で対応していきたいと思います。
内川委員
 責任と言われたって、副参事がお金を出すわけじゃないんでしょう。じゃあ、これは流用して賄うんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 維持補修費はございますので、その中で対応はしてまいります。
内川委員
 これだけの中野区の財産ですから、やっぱりその大枠の数字をきちんと出して、これは起債をしてでも、そのぐらいの予算を組んできちんと、オーバーかもしれないんですけれども、ここをきちっと管理していく、そのぐらいの気概があってもいいのかなと思います。これは要望です。
委員長
 他に質疑はありませんか。(「ちょっと休憩してもらえますか」と呼ぶ者あり)
 では、休憩します。

(午後2時16分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時20分)

 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、進行いたします。
 6番、寄付の受領についての報告を求めます。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 寄付の受領についてということで御報告をさせていただきます。資料(資料7)をごらんくださいませ。
 さまざまな活動を通じて地域の福祉に寄与している中野区友愛クラブ連合会から創立50周年を記念して桜の寄付があり、受領しましたので報告をするものでございます。
 寄付の内容でございますが、ソメイヨシノ、高さ約3.5メートルが2本でございます。植樹場所でございますが、中野四季の森公園でございます。
 3番目の表彰等についてでございますが、4月1日の公園開園式で記念植樹を行うとともに、中野区表彰条例に基づき感謝状を授与するものでございます。
 裏面をごらんいただきたいと思います。ソメイヨシノ、桜でございますが、2本を、この黒く塗ってあるところでございますが、ここに植樹するということでございます。
 簡単ではございますが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
内川委員
 今後、公益的な団体から、いや、うちもちょっと植樹したいんだと言われた場合にはスペース的にはどうなんですか。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 まず寄付を受けるかどうか。私ども、実は平成22年11月19日に、この場所ではございませんが、建設委員会に報告させていただいていますが、東京山手ライオンズクラブさんから、結成45周年ということで、ベンチでありますとか植栽を神田川の護岸沿いに寄付をいただいた経緯もございます。本件につきましても、趣旨にのっとりまして、創立50周年ということもありまして寄付を受けたということでございまして、今後こういう、この場所であるかどうかについてはまた、維持運営担当のほうと十分調整をしていただきながら結論を出せばよろしいかなと思っているところでございます。
内川委員
 まだスペース的には余裕があるの。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 この公園計画上は、そんなに大きな公園ではそもそもございませんので、例えば、桜でありますと今回植えたこの寄付をしていただいた2本が多分限界かなと思っておるところでございます。御存じのように桜は横にかなり広がりますので、ということでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですね。では、進行いたします。
 次に7番、中野四季の都市地区都市計画道路等の開通後の道路状況についての報告を求めます。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 中野四季の都市地区都市計画道路等の開通後の道路状況についてでございます(資料8)。
 本件につきましては、先月の2月1日の当委員会にて都市計画道路等の開通について御報告をさせていただきました。その際、開通後の道路の状況で、信号機の設置場所でありますとかバスルートについて詳細に示してほしいというお話をちょうだいしておりましたので今回御報告するものでございます。
 本編のほうでございますが、まず信号機の設置箇所についてということでございます。あちこち飛んで申しわけないんですが、信号機の設置場所について裏面をごらんいただきたいと思います。
 各交差点をお示ししておりまして、信号機については6カ所のうちの4カ所について信号機を設置してございます。上から図面の左側の早稲田通りとF字道路の交差点部分、それと真ん中の早稲田通りと野方警察署の交差点部分、それと右の真ん中辺でございますが、けやき通りとF字道路の交差点部分、それと地区の真ん中でございますが、F字道路の1号線と2号線の交差点部分でございます。残りの2カ所については、表示してございますが、交差点処理はしてございますが、警察との協議によりまして、あえて設置する必要はなかろうという警察側の御判断で信号機は設置してございません。
 なお、この図面の見方でございますが、白く張ってあるのが最新の図面でございまして、ベースになっている図面と若干違っているところがございます。一番右下のところでございます。中野税務署からの下とL字道路の交差点部分、これの張ってある横断歩道の図面が、今現場で最終的にでき上がっているところでございます。ベース図になっておる横断歩道が右に表示してございますが、そうではなくてこの下側の横断歩道が今現場ででき上がっているところでございます。
 それで、各交差点の処理について、前回も申し上げましたけれども、特に真ん中の野方警察といわゆるバス通りとの交差点、これがいわゆる変則交差点になっておりまして、それぞれ早稲田通りの東西方向並びにF字道路から北にぶつかる場合、それとバス通りから早稲田通りにぶつかる場合、それぞれ3回信号の赤点滅、青点滅に変わります。さらに歩行者が全員渡れるように、一斉に車道側の信号はすべて赤になると。4変則という断面でございます。残りの交差点処理については、通常の交差点処理で対応できるということでございます。
 なお、これには書いてございませんが、F字道路の中については時速40キロ制限でございます。先ほど議論がありました外周道路、L字道路については、カーブが2カ所ほどございますので、交通規制上は時速30キロ制限の交通標識がもう既に設置されてございます。
 表面に戻っていただきまして、バスの運行等についてでございます。地区内に4カ所バス停を設置することになりまして、中野体育館前、停留所の名前は区立体育館ということでございますが、中野体育館前を経由するバスルートの一部が4月2日から変更される予定でございます。バス事業者が関東運輸局のほうに今申請中でございまして、ほぼ間違いなかろうということで、今回御報告をさせていただくものでございます。
 バスルートの変更するルートでございますが、中野駅と阿佐ヶ谷駅の間、阿45番。それと、コミュニティバスなかのん、中野駅と八成小学校間、K01番。これについては、従来はけやき通りを北上して早稲田通りとぶつかり、早稲田通りを西のほうに向かうというルートでございましたけど、それをこの地区の中に入ってくるということでございます。変更しないルートについては、中野駅-野方間の中01、それと新宿西口-野方の宿05番、これについては従来どおりのルートでございます。
 バス停の設置箇所でございますが、やはり裏面をごらんいただきたいと思います。今、申しました赤で実線で書いてあるのが変更になった上り下りという意味でございます。黄色の線が従来どおりのバスルートでございます。バス停については、この図面でいいますと、中野区新庁舎と書いてございますそこに赤色で長方形の印をしてございますが、上り下り。それで、バス停の名前が中野四季の森公園ということになりました。それと、F字道路の2号線の部分でございますが、野方警察署のところ、それと東京警察病院のところにやはり長方形の印をしてございますが、ここに上り下りのバス停を設置すると。バス停の名前が、東京警察病院正門前という名前になっているようでございます。
 もう一度表面に戻っていただきたいと思います。今後の予定でございますが、3月20日号の区報並びにホームページでバスルートの変更のお知らせをさせていただく予定でございます。それと3月23日には、先ほど来出てまいりました道路の開通を、多分午前中にできるだろうと思っております。3月下旬にはバス事業者によりまして、現地のバス停に変更のお知らせを掲示するということでございます。このバスルートの変更は4月2日から、多分始発になるということを聞いておりますが、バスルートの変更をされるということでございます。
 以上、簡単でございますが、御報告させていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 丁寧に御説明いただきましてありがとうございます。要望をさせていただきまして、ありがとうございました。確認でございますけれども、今の既存のバス停についてなんですけれど、中野区役所の裏のバス停というのは、これは赤ルートも黄色ルートも両方ともとまるという、そういうことでよろしいですか。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 区役所の北側のバス停はそのまま存置されるというふうに聞いています。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、進行いたします。
 次に8番、特定緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業助成の実施についての報告を求めます。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
 それでは、特定緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業助成の実施についてご報告をいたします(資料9)。
 これは、特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化促進のために、従前行っております緊急輸送道路沿道建築物に対する耐震化助成、これらの手厚い助成を平成24年度当初から開始することについて予定している助成内容の概略を本日は御報告するものでございます。なお、本報告は本定例会中の震災対策特別委員会においても報告をする案件となってございます。
 では、まず、お手元の資料をごらんいただきたいと思います。
 目的でございます。地震発生時において特定緊急輸送道路に係る沿道建築物の倒壊による道路閉塞を防ぎ、公益的な避難路及び輸送路を確保するため、沿道建築物の耐震診断、補強設計及び耐震改修に係る費用を助成することにより、当該沿道建築物の耐震化を促進し、もって災害に強いまちづくりを実現することを目的とするという目的でございます。
 2番の事業の概要でございます。以下の概要は、詳しくは別添資料をつけております。後ほどお読み取りいただきたいと思います。本日の説明は、この1枚目の紙に従って説明をいたします。
 まず、(1)の助成対象建築物でございます。ア)からオ)のすべてに該当する建築物が対象となりますが、耐震診断にあっては、ア)からウ)の条件を満たすものということになっております。
 まずア)でございますが、敷地が特定緊急輸送道路に接する建築物。恐縮ですが、このペーパーの裏面をごらんいただきたいと思います。こういった地図が印刷されておりまして、これは何度も説明しておりますが、この地図の黒い路線、これが特定緊急輸送道路でございます。区内全部で5路線ございまして、今回はこの特定緊急輸送道路に面した条件の合う建築物が助成対象と、そういったことでございます。ちなみに、この薄い線の路線、これは現在も耐震化の助成を行っている路線でございます。
 また表に戻っていただきまして、まずア)の敷地が特定緊急輸送道路に接する建築物、今ごらんいただいた道路に面した建築物でございます。イ)でございますが、昭和56年5月31日以前に建築の工事に着手した、いわゆる旧耐震基準の建築物ということが条件でございます。それから、条件の三つ目といたしましては、倒壊により前面道路をふさぐ可能性のある高さの建築物。これは恐縮ですが、1枚おめくりいただきまして、概要の資料の1ページ目の下の図をごらんいただきたいと思います。略図として書いておりますが、簡単に申しますと、前面道路の中心から45度勾配の線を引いて、この線にかかる建物が対象建築物と、そういったことでございます。すなわちこれをオーバーする建物が両方から倒れかかりますと、道路が完全に閉塞しますので、そういった建物は耐震化が必要であると、そういった判断でございます。
 また、恐縮ですが1枚目に戻っていただきまして、エ)でございます。耐震診断の結果、構造耐震指標、これはIs値と呼んでおりますが、0.6未満の建築物。現行の耐震基準ですと0.6以上になっていますので、つまり現行の耐震基準を満たさないものと、そういったことになります。条件の最後ですが、耐震補強設計を行った結果、Is値が0.6以上となる建築物、すなわち耐震改修して現行の耐震基準を満たすと、そういったものが条件になります。
 以上、ア)からオ)が事業対象と、そういったところでございます。
 (2)の助成対象事業適用期間でございますが、まず耐震診断事業につきましては、平成24年度から25年度の2カ年間。これを超えますと、通常の緊急輸送道路沿道の助成ということになります。以下同様に、補強設計事業は、平成24年から26年度がこの特定緊急輸送道路の助成期間と。耐震改修事業は24年度から27年度までが助成期間と、そういったことになります。
 それから、(3)助成額でございますが、まず、耐震診断費用につきましては、分譲マンション、または分譲マンション以外で1万平方メートル以下の建築物、これにつきましては、基準をもとに算出をした額を全額助成するということでございます。
 次に、補強設計費用でございますが、これに関しまして、基準をもとに算出した額が750万円以下の建築物の場合は、6分の5を助成すると、そういったものでございます。
 それから、③の耐震改修費用でございますが、基準をもとに算出した額が6,000万円以下の場合には6分の5助成するものでございます。ちなみに、①から③まで、例えば1万平米を超えるものですとか、それから、設計費用が750万円を超えるもの、あるいは改修費用が6,000万円を超えるもの、こういったものにつきましても、この助成の割合は低減しますが、助成は出すと、そういったことで考えております。
 それから、最後に今後の予定でございますけども、今回説明をした後、区民等に周知をしまして、4月1日から助成開始と、そういった予定でございます。
 説明は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 前回、予算分科会のときにも詳しくこの辺は伺ったところなんですけれども、耐震診断、補強設計事業、耐震改修事業というふうに3段階ありますよね。24年度から25年度が耐震診断ということで、先日お伺いをしたときに、おおむね200件ぐらいの該当する建物があるというふうに伺いました。これは、24年から27年までに耐震改修に対する費用というのはまたがっているわけなんですけれども、一斉に耐震診断を200件が例えば行うとか、耐震診断を行ったその結果、補強設計まで24年度内にかなりの件数が進んでしまうというようなこともあるのかなと思うんですが、今回予算措置をされている、これは東京都のほうから来ている予算だと思いますが、これはやはりこの事業費用の枠の中でやらなければいけないというようなことになるんでしょうか。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
 まず、200件といいますのは、ア)からオ)にすべて該当するであろうと。そういった建物が200棟というふうに踏んでおりますが、実際には耐震診断等を既に実施しているものもありますので、ですから、恐らく200棟全部が耐震改修が必要であるということではないと思うんです。ですから、例えば、6割とか7割とかそれぐらいだと思います。
 それから、この事業は期間を区切っておりますのは、なるべく迅速にしていただきたいという趣旨がありまして、当然、例えば診断であれば、26年度以降であっても、現在区が行っております診断助成は引き続き行います。ですから、趣旨としては早くやったほうがお得であると。ですから、同様に、設計やこの改修についても、この期間内であれば補助率がいいから早くやってくださいと。そういった趣旨でございます。当然、補助金ですので、予算の範囲内という原則がありますから、ですから一定の枠内ではありますが、必要な補助はしていくと、そういった方針でございます。
久保委員
 わかりました。それで、高さのことがあるので、多分木造2階建てみたいなものというのは該当しないのかなと思うんですけれども、きょうも朝、役所に向かいながら、環七ですとか早稲田通り沿いを見ていると、案外木造の建築物というのも沿道にはあるのだなと思っておりまして、そういったところに対しての対応というのは何かあるんでしょうか。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
 木造がもし仮に住宅であれば、中野区で一般的に行っております診断助成と、そういったものをしております。ただ、問題は、こういった緊急輸送道路の沿道は防火地域になっております。原則木造はできません。ですから、むしろ木造でしたら、耐震改修よりは耐火建築に建てかえをしていただく、そういった方向が望ましいのかとは思っておりますが、今のところ具体的に助成策というのはございません。
久保委員
 そういうことだと思うんですね。そうなっていくと、例えば、この耐震診断を行っていくとか、木造建築というのもありますので、今後建てかえにつながっていくような場合というのも、状況によってはあるのかなというふうに思います。その建てかえに関しては、助成制度自体はないと思うんですけれども、その辺は今後何か東京都と協議して考えがあるんでしょうか。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
 例えば、この耐震改修の助成制度を使って、もし新築をする場合にも、耐震改修相当分を助成できると。そういったメニューもありますので、あるいは、今委員御指摘の共同化ですとか、そういったまちづくり方面からのアプローチもありまして、今後さまざま少し研究しながら、効果的な方法を考えていきたいというふうに考えております。
久保委員
 ぜひそういったこともお考えいただきたいと思います。助成についての申請のあり方なんですけれども、これは4月1日から助成開始となっておりますけれども、現状ではこれは申請がまだスタートをしていないのではないかと思うので、申請をするに当たっての手順を教えていただきたいんですが。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
 まずは、耐震診断をしていただくと。その耐震診断をした結果、耐震改修等必要であれば、設計それから改修工事、ですから、いきなり耐震改修工事の申請というのは、あまり想定はしておりませんが、いずれにしても、まずは区に連絡をいただいて、あるいは御来庁いただいて、担当のほうと十分打ち合わせをしていただいた上で、当然申請の時期等もいろいろ決まっておりますので、打ち合わせをしていただいた上で申請をしていただきたいというふうには考えております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、進行いたします。
 次に9番、住宅等の耐震化促進事業の実施状況についての報告を求めます。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
 それでは、住宅等の耐震化促進事業の実施状況について御報告をいたします(資料10)。
 これは住宅等の耐震化促進事業の実施状況につきまして、毎年この時期に報告をしているものでございまして、本報告は、本定例会中の震災対策特別委員会においても報告をする案件でございます。
 本年度はまだ終了しておりませんので、1月31日までの実施状況をお示ししております。特に今年度は、昨年3月11日に発生いたしました東日本大震災の影響もありまして、区民の住宅の耐震化に対する関心が非常に高い。そういったことから耐震診断の実施件数が大幅に増加をしておりました。
 まず、この欄をごらんいただきたいと思いますけども、一番上の欄の木造住宅の簡易耐震診断の件数でございますが、本年度1月31日までですが、棟ベースで196棟。戸数ベースでは282戸でございました。ちなみに、これは平成22年度の数値ですと、65棟で戸数109戸でしたから、約3倍ぐらいになっているということでございます。それから、その下の木造住宅の一般診断でございますが、これも本年度は78棟。戸数ベースで83戸でございますが、昨年度平成22年度は45棟70戸でしたから、これもかなり伸びていると、そういったことでございます。
 それから、あと以下はごらんいただきたいと思いますけども、この欄の一番下の家具転倒防止器具取付け助成、これも今年度は1月31日までで28件でございますが、昨年度は11件です。これもかなり伸びていると、そういったことでございます。
 それから、一番下ですが、耐震化率の推移もお示しをしております。これは戸数ベースでございますけれども、平成23年度末の住宅の耐震化率の推計値は、木造・非木造合わせまして82.0%となってございます。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、進行いたします。
 次に10番、平成23年度中野区職員震災図上訓練の実施結果についての報告を求めます。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 それでは、平成23年度中野区職員震災図上訓練の実施結果について御報告させていただきます(資料11)。
 なお、この案件は震災対策特別委員会においても同様の御報告をさせていただく予定でございます。
 訓練目的ですけれども、今回は、平日の午後3時に東京湾北部を震源とする地震が起こったということを想定しまして、区の災害対策本部の立ち上げ、それから各職員の配置、初動期の対処、迅速な対応について確認・習熟を図ることを目的として実施したものでございます。
 実施日時が1月28日(土曜日)の午前中の時間帯に実施しております。会場は、中野区役所庁舎の7階の会議室を利用しております。
 参加者ですけれども、区長以下、区職員は105名。それから両警察署、両消防署からそれぞれ各1名、それから委託事業者の社員、計115名で実施をしております。参加をした区の職員はそちらに書いてあるとおりですけれども、災対各部の部長・副部長、班長・副班長、それぞれ判断したり指示をしたりするような立場の職員が参加をしております。それとともに、防災要員住宅に入っております災対司令部の情報班の班員が参加をしております。
 訓練形式ですけれども、ロールプレーイング方式によりますシナリオ非開示型。全く訓練想定等を、前提条件だけを示して実際のシナリオは示さない形で訓練を進行いたしました。
 実施結果についてですけれども、今回こういった形で図上訓練を行うのは3度目ということになります。3回目ということで、マニュアルに基づきます業務分担であるとか役割というようなそれぞれの役割については理解が進んでいるというようなところが見受けられました。また、情報の収集など、基本的な任務についても理解がなされ積極的な情報収集等が行われる。あるいは、その情報の整理等も行われていたということが挙げられます。
 それに対しまして、改善を要する点といたしましては、情報収集ということは優先され、ある程度徹底されたんですけれども、それに基づきます状況判断ですとか、その情報の内容に基づきます対応がまだまだ不十分であったと。その状況とか情報に基づきます対応までなかなか踏み込んだ実施ができなかったという点が挙げられるということ。また、災対各部間で情報の伝達・共有が思ったほど十分にできなかったと。ある災対部にはそこの情報があったけれども、ほかの部ではなかなかそれが共有できなかったというような事実もございました。また、情報の収集整理をするに当たっての様式等についてはまだまだ改善の余地があるというようなことが挙げられております。
 今回の訓練を通しまして明らかになった課題につきましては、防災・都市安全分野を中心に個別、あるいは全庁的な検討を今後行って、さらに災害対応の充実につなげていきたいというふうに考えております。
 御報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。
内川委員
 すみません、1点だけ。今回は、マグニチュード7.3、震度6弱ということを想定して行ったということなんですが、最近では東京直下震度7も予想されるんじゃないかということが言われております。震度6弱と震度7の場合に、この訓練の対応とか内容とか変わってくるんですか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 実質的に何をやらなければならないかというのは、訓練ですので、項目的には変わらないと思うんですが、ただ、そのシナリオの作成上、例えば、出火件数が多くなるとか、延焼拡大の程度がひどくなるとか、倒壊建物が多くなるとかというような、被害の発生状況などが変わってきて、それに対する対応もまた改めて必要な対応をとっていかなければならないというようなところでの部分が変わってくると思われます。ただ、基本的にどういった形で情報収集をするとか、伝達をするとかというようなことは基本的な行動というんですか。そこの部分はあまり変わらないのかと考えます。
久保委員
 これは1月28日の土曜日に行われているわけですけれども、ロールプレーイング方式の中で、シナリオとしてはいつを想定してこれはやられているんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 これは平日午後3時に地震が発生したということです。これは基本的には3.11が金曜日の14時46分に発生したという事実を踏まえまして、まだ記憶が新しいということで、それを意識して当日こうだったんじゃないかというところで訓練もしやすいのではないか。あるいはそのときの状況を踏まえた対応ということで、より効果があるのではないかということで、発災時分をそのように想定して訓練いたしました。
久保委員
 ということは、庁内に職員の方たちがいるという想定で行ったんでしょうか。区の職員105名というふうになっておりますけれども、この105名の方たちがすべて庁内にいるということを想定されているのか、そうではなくて、他の例えば区民活動センターですとか、体育館ですとか、さまざまなところにいてというような中で、そこでの情報伝達ですとか、そういったことを想定されたんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 先ほど参加した区職員ということで、災対各部の部長・副部長、班長・副班長ということで、基本的にはこの庁舎の中にいる職員を対象としまして、その職員が発災時に対応すべき任務に対応するということで行いました。ですから、地域本部ですとか、外にいる職員、外に出ていく職員というような部分はシナリオ上、仮想というような形で行いました。
久保委員
 ここでは、中野警察署、野方警察署、中野消防署、野方消防署のほうからも参加をされておりますけれども、こういった方たちはどういった役割で参加をされているんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 実施者のほうをプレイヤーと呼んでおりますが、それに対しまして、統制をする状況を付与するのをコントローラーと申しております。今回の両警察、両消防の4名の方にはコントローラーということで、こちらのプレイヤー、職員のほうが問い合わせをしたことに対して情報を与えるとか、あるいは今こういう状況が起きているというような状況付与をしていただくという役割で参加をしていただきました。
久保委員
 実際のところに区の役所の中で皆さんが職員の方たちがおいでになって、そのときに消防とか警察とかとの連携のあり方、そういったことも想定をしながら進められたと、そういうことでよろしいんですか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 そういったことも想定はしております。
久保委員
 前回、決算特別委員会のときにも、これは部長に御答弁をいただいておりまして、そのときに、今後の改善点ですとか、やってみてさまざま見えてきたものがあったというようなことがありましたけれども、当然こういったことというのは、図上訓練は積み重ねが必要でございますので、過去のそういった反省点を踏まえて今回の3回目を行われたかと思うんです。やはりだんだんそういうことによって、訓練の熟度というんですか。上がってくるかと思いますが、そういった進展は大分見られているんでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 先ほども申し上げましたが、私自身は1回目、2回目ちょっと参加していないんですけれども、それに比べますと、どういった情報をとればいいかとか、どういったところに情報を求める先があるのかというようなことでの基本的なイメージというんですかね。そういったところの習熟が大分図られてきたというふうに考えております。また去年は様式の流れとかで不備があったというようなところも改善して、今回様式を一部変更したりして、それを使った訓練を行うなど、前回の反省点、課題を改善して、それを検証するという意味合いでの訓練を行っているというふうに考えております。
久保委員
 ありがとうございます。それで、やはり地域本部といいますか、出先のところとの連携というのが大事なことになってくると思いますし、また平日の3時ということで想定をしていると、お客様がたくさん庁内にいらっしゃるということで、その避難誘導でありますとか、そういったことも当然行われていたのだと思いますが、本当にこれからさらに大規模な災害が予想されてまいりますので、この図上訓練に当たっても、さまざまな形のシナリオを考えながら、年に1回とは言わずに何回か行っていただきたいと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 基本的には区の災害対策本部、この庁舎内を現場と言うんですか、訓練場所とした訓練想定がここのところ行われていたんですが、今後は地域本部ですとか、こちらの庁舎から外に出ていくというような職員を対象ですとか、そういったところの連携ですとか、そういった部分の実動訓練、あるいは地域本部に参集するというような訓練ですね。あるいは、執務時間中ではない時間帯の参集をするというような部分からの訓練、あるいは今回は地震が発生して3時間ということで、地震発生から3時間後までやったんですけれども、それを6時間後から9時間後までというような設定ですとか、いろいろな状況設定ですとか、いろいろな職員を対象とした訓練を検討していきたいというふうに考えております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。
 それでは、間もなく3時になります。ここで休憩をとりたいと思います。3時20分再開ということで。
 では、休憩にいたします。

(午後2時58分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時20分)

 休憩前に引き続き、所管事項の報告を受けます。
 11番、緊急速報「エリアメール」の運用開始についての報告を求めます。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 それでは、緊急速報「エリアメール」の運用開始について御報告させていただきます(資料12)。なお、この案件は、震災対策特別委員会でも同様の御報告をする予定になっております。
 概要ですけれども、災害時の情報提供手段の確保を目的としまして、緊急性の高い災害関連情報をメールで配信をいたします。これはNTTドコモの会社のものですけれども、緊急速報「エリアメール」の運用を開始いたしました。
 エリアメールというものは、通常の携帯電話とかメールで使っている通信帯域ではない輻輳が起こりにくい通信帯域を使うことによって、メールの一斉配信を行うということで、迅速な災害時の情報提供を行う手段として一定の効果が期待できるというものでございます。
 配信される範囲、対象につきましては、中野区内全域のNTTドコモの携帯電話ということになっております。一部機種は除かれます。
 配信の基準ですけれども、エリアメールによって区から配信する内容につきましては、そちらのほうに(1)から(9)ということで掲げられているとおりでございます。主に、(1)災害が発生した場合の情報提供ということで、災害発生情報ですとか、被害情報、あるいは避難所の開設情報等々、あとライフラインの状況ですね。それから(2)といたしまして、帰宅困難者への情報提供ということで交通機関の運行状況ですとか、一時滞在施設の開設の状況等を区のほうから発信をしていきたいというふうに考えております。
 また、それ以外に避難勧告、避難指示、あるいは国民保護にかかわります警報等が発令された場合の警報そのものの伝達ですとか、それに伴います区からの情報の提供というものを考えております。
 費用の関係ですけれども、区からのエリアメールを受信するに当たっては、受信者の受信料というような形での費用負担はないということでございます。また、区としてこの運用に当たっての諸経費もかからないという形になっております。
 運用開始は24年3月1日ということで、運用を開始させていただいているところでございます。
 報告については、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。
来住委員
 ちょっと1点だけ、(9)番の「その他、区長が必要と認めた情報」というのは、例えば、(8)番まではよくわかるんですが、それ以外に何か考えられることというのはどういうことを想定されていますか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 運用に当たって、具体的なものはまだ想定はしておりません。今後何かあった場合に運用できるということで、ちょっと今回(9)番というのをつけさせていただきましたけれども、今、具体的に想定はございません。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ進行します。
 12番、第9次中野区交通安全計画(案)パブリック・コメント実施結果についての報告を求めます。
高橋都市基盤部副参事(交通対策担当)
 それでは、第9次中野区交通安全計画(案)パブリック・コメント実施結果について御報告申し上げます(資料13)。
 本件につきましては、2月1日の当委員会にて計画(案)の御報告を申し上げたところでございます。御報告しました計画(案)についてパブリック・コメントを実施しましたので、本日その実施経過を御報告させていただきます。
 まず1の公表及び意見募集期間ですが、2月8日から29日まででございました。
 次に2の御意見を提出いただいた方ですが、郵送等により書面で御意見を提出された方がお二人いらっしゃいます。
 3の御意見の概要と区の考え方ですが、まず計画全体について2件の御意見がございました。一つには、5年という計画期間が社会情勢の変化から見て長過ぎないかという御指摘でした。この点につきましては、右側の欄に、国や都の計画との整合性を図るため同じ期間で設定していること。また、実際の対応に当たっては、柔軟に取り組んでいくことを説明してございます。
 2点目は、高齢者等の定義に関する御指摘でございました。この点は、計画の中で規定していることを説明してございます。
 次に裏面をごらんください。こちらには施策についての3件の御意見を記載しております。1点目は、生活道路への車の進入に対する改善について。2点目は、違反者に対する取り締まりと処罰について。3点目は、自転車の並進走行について。それぞれの御意見につきまして、計画(案)に記載しております区の考え方を説明してございます。基本的には、警察と連携しながら、必要な場所については適切な交通規制の実施、あるいは交通ルールやマナー啓発への取り組み、街頭での指導強化への取り組み、こういった点を説明してございます。
 次の4、提出された意見により計画(案)を修正した箇所があるかという点につきましては、現在の計画(案)にて、いずれも説明可能な内容と判断いたしましたので、計画(案)の修正はございません。
 最後に5の今後の予定でございますが、今月21日中野区交通安全対策協議会に今回の計画(案)を報告し、御協議をいただき、御了承が得られましたら今月下旬に計画決定を行い、4月に区報・ホームページ上に周知したいと考えております。なお、本委員会委員の皆様をはじめ、区議会議員の皆様には、冊子として改めてお配りさせていただきたいと存じます。
 報告は以上でございます。何とぞよろしくお願いいたします。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。それでは、進行いたします。
 次に13番、その他で何か報告はありますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 中野区中小企業退職金共済会の解散にかかります途中経過報告を口頭にてさせていただきたいと存じます。
 この共済会の解散につきましては、先月2月7日並びに9日の評議員会、それから理事会、それぞれにおきまして、平成25年3月31日をもって解散する旨の議案が可決されたということでございます。
 今後のスケジュールでございますけれども、昨年11月にそれぞれの評議員会、理事会で承認してございます今後の方針にのっとりまして、東京商工会議所の設置してございます特定退職金共済制度への移行に向けまして準備を進めていくものでございます。具体的には、解散日時の平成25年3月31日の前月ごろに改めて残余財産等の処分、あるいは精算等にかかります議決を経まして、その日時をもって解散。東京商工会議所のほうへ移行というスケジュールでございます。
 なお、先般御報告しましたとおり、一部移行できない可能性があるところがございました。この議決の前に事務局等を中心に対応させていただいたところ、現実的には現段階ではおおむね2社程度が移管できない部分があるかなという状況になってございます。こういった状況を踏まえましての議決ということになってございます。
 簡単ですが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 他に報告はありませんか。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 法務省矯正研修所東京支所の移転のスケジュールについて口頭で御報告をさせていただきます。なお、これは本定例会中の子ども文教委員会でも同様の報告をさせていただく内容でございます。
 法務省のほうから、先般、2月になるんですけれども、情報提供がございました。法務省矯正研修所東京支所は、移転先として立川基地跡地昭島地区に各地の法務省関連施設を統合して、仮称ですけれども、国際法務総合センターをつくる計画になってございます。
 法務省の説明によりますと、当初計画では、平成25年度新しい移転先施設が竣工するということでございましたけれども、移転予定地に希少種オオタカの生存が確認されたということでございまして、その生息を保護するために、営巣期に工事のスケジュールを制約をもって当たる等々の検討の結果といたしまして、工事スケジュールが当初計画より延びるということで、現在のところ移転先の施設の竣工が平成27年度の予定であるということでございました。このため、区内の矯正研修所東京支所が移転するのは平成27年度、あるいは次の年度の28年度になるとのことでございました。従来の予定と比べますと、おおむね2年から3年程度スケジュールが先になる見込みであるということでございます。工事の進捗、あるいは希少種との関連の中で、あるいは事前調査、手続の関係で、そのスケジュールに変更が生じる可能性もあると、そういうふうなことでございました。
 それで、このスケジュールに伴いますと、矯正研修所が28年度に昭島のほうに移転をするということを想定しますと、区の用地取得は29年度ということが想定されます。用地を取得した後、新しい平和の森小学校の新校舎の建設に向けた実施設計ということを始めることができる。約1年実施設計にかかり、工事はおおむね2年程度かかると想定されます。したがって、30年度着工して31年度に竣工する。新しい校舎での平和の森小学校の開校につきましては、おおむね平成32年度ごろになるのではないかというふうに想定されるものでございます。
 以上、報告でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 今、学校のほうのスケジュールということは伺ったのですが、それは子ども文教のほうの報告かと思いますが、田中副参事が御報告をされているということは、まちづくりの上でも何らかの大きな関係があることかと思いますが、その点については、このスケジュールはどんな影響を及ぼすことになるんでしょうか。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 委員御指摘のように、矯正研修所の南側の市街地につきまして防災まちづくりを地域に呼びかけをして、矯正研修所跡地の一部用地をまちづくり事業用地として活用しながらということで検討を進めて地域の方々との話し合いも進めているところでございます。その矯正研修所跡の土地を一部取得をした、それを事業用地として種地として使うということを前提とした事業を想定して話し合いを進めているところでございますので、事業着手が可能になる時期という意味では、今御説明申し上げたように、2年ないし3年延びるというふうなことでございます。その間につきましては、これまで進めております合意形成でありますとか、地域の方々の御意向、関係地権者の方々の御意向を聞くという、そういった作業を進めていくというふうなことで事業の方向性の検討とともに合意形成という、そういった作業をこの間詰めていくということを私どもは進める予定をしてございます。
久保委員
 種地というか、事業用地として取得する部分というのは大体どのくらいの範囲でしょうか。
田中都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)
 おおむね1.5ヘクタールぐらいが大まかには矯正研修所の跡地でございますけれども、そのうちの2,000平米プラスアルファというふうな概要、まだ測量自体は行ってございませんけれども、そのぐらいの数値が想定されるというふうに思ってございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 他に報告はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。
 お手元に配付の文書(資料14)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時34分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時36分)

 休憩中御協議いただきましたように、次回の委員会は5月10日(木曜日)の午後1時から当委員会室で行うということで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者から特に発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で建設委員会を散会いたします。

(午後3時37分)