平成27年07月03日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第2回定例会) 平成27年07月03日区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会.doc

中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成27年7月3日〕

 

区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成27年7月3日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後441

 

○出席委員(13名)

 篠 国昭委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 ひやま 隆委員

 内野 大三郎委員

 内川 和久委員

 甲田 ゆり子委員

 いさ 哲郎委員

 佐野 れいじ委員

 南 かつひこ委員

 小林 秀明委員

 森 たかゆき委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(1名)

 市川 みのる委員

 

○出席説明員

 副区長 川崎 亨(経営室事務取扱)

 経営室副参事(経営担当) 朝井 めぐみ

 都市政策推進室長 長田 久雄

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽一

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 立原 英里雄

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 池田 中

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 亀井 久徳

 書記 関村 英希

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更について

○議題

 中野駅及び駅周辺地区整備について

 区内駅周辺まちづくりについて

 西武新宿線沿線まちづくりについて

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 区内南北交通の利便性向上について

○調査事項の経過並びに現状について

 1 中野駅及び駅周辺地区整備について(中野駅周辺まちづくり担当)

 2 区内駅周辺まちづくりについて(都市計画担当)

 3 西武新宿線沿線まちづくりについて(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 4 連続立体交差事業の区間の延伸について(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 5 区内南北交通の利便性向上について(交通対策担当)

○所管事項の報告

 1 区役所・サンプラザ地区再整備実施方針の検討状況について(中野駅周辺計画担当)

 2 中野駅周辺における高度な環境・情報都市整備に関する共同研究について

(中野駅周辺計画担当)

 3 中野駅南口まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)

 4 中野三丁目地区(中野駅西口地区)まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)

 5 囲町地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)

 6 中野駅地区第2期整備先行工事について(中野駅地区都市施設整備担当)

 7 西武新宿線沿線まちづくり整備方針(新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区編)(素案)意見交換

   会の開催結果について(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 8 西武新宿線沿線まちづくり整備方針(新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区編)(案)について

(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 9 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催について

(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

10 第5回中野区交通バリアフリー整備構想改定協議会及び「中野区バリアフリー基本構想」の策  定について      (都市計画担当)

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の委員会運営について御協議いただきたいことがありますので、委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時02分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 また、休憩中に御確認いただいたとおり、調査事項の経過並びに現状についてにおける調査事項3番と4番が関連しておりますので、一括して報告を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

また、所管事項の報告における報告事項7番と8番が関連しておりますので、一括して報告を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては3時ごろに休憩を入れ、午後5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。

 初めに、委員会参与の変更についてですが、人事異動に伴い、お手元に配付の資料(資料2)、委員会参与の変更についてに記載のとおり変更になりましたので、御承知おきください。

 本日は、正副委員長互選後初めての委員会となりますので、議事に入る前に委員会参与の紹介を受けたいと思います。

 では、お願いいたします。

副区長

 副区長の川崎でございます。経営室長の事務を取り扱っております。よろしくお願いいたします。

 私からは経営室の参与を御紹介申し上げます。

 経営室副参事(経営担当)、朝井めぐみでございます。

朝井経営室副参事(経営担当)

 朝井でございます。よろしくお願いいたします。

長田都市政策推進室長

 それでは、都市政策推進室を紹介させていただきます。私は、都市政策推進室長の長田久雄でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長の角秀行です。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 角でございます。よろしくお願いいたします。

長田都市政策推進室長

 産業振興担当副参事の青山敬一郎です。

青山都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 青山でございます。よろしくお願いいたします。

長田都市政策推進室長

 中野駅周辺計画担当副参事の石井大輔です。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 石井でございます。よろしくお願いします。

長田都市政策推進室長

 中野駅周辺まちづくり担当副参事の松前友香子です。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 松前でございます。よろしくお願いいたします。

長田都市政策推進室長

 中野駅周辺地区整備担当副参事の吉田陽一です。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 吉田でございます。よろしくお願いします。

長田都市政策推進室長

 中野駅周辺地区整備担当副参事の立原英里雄です。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 立原でございます。よろしくお願いします。

長田都市政策推進室長

 中野駅地区都市施設整備担当副参事の小幡一隆です。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 小幡でございます。よろしくお願いします。

長田都市政策推進室長

 西武新宿線沿線まちづくり担当及び沼袋駅周辺まちづくり担当副参事の池田中です。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)

 池田でございます。よろしくお願いします。

長田都市政策推進室長

 新井薬師前駅周辺まちづくり担当副参事の近江淳一です。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 近江でございます。よろしくお願いいたします。

長田都市政策推進室長

 野方・井荻駅間沿線まちづくり担当副参事の小林裕幸です。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 小林でございます。よろしくお願いいたします。

長田都市政策推進室長

 以上、都市政策推進室でございます。よろしくお願いいたします。

尾﨑都市基盤部長

 それでは、都市基盤部の参与を紹介させていただきます。私は、都市基盤部長の尾﨑でございます。よろしくお願いいたします。

 まず最初に、都市計画担当参事の豊川士朗でございます。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 豊川でございます。よろしくお願いいたします。

尾﨑都市基盤部長

 続きまして、交通対策担当副参事の伊東知秀でございます。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 伊東でございます。よろしくお願いいたします。

尾﨑都市基盤部長

 以上で都市基盤部の紹介を終わります。よろしくお願いいたします。

委員長

 以上で委員会参与の紹介を終了します。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅及び駅周辺地区整備について、区内駅周辺まちづくりについて、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について、区内南北交通の利便性向上についてを一括して議題に供します。

 それでは、調査事項の経過並びに現状について報告を求めます。

 1番、中野駅及び駅周辺地区整備についての報告を求めます。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 それでは、中野駅及び駅周辺地区整備についての経過並びに現状について御報告させていただきます。資料は、タイトルが「中野駅周辺のまちづくりについて」(資料3)となってございます。

 中野駅周辺まちづくりにつきましては、グランドデザインVer.3で示しております、東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点、この将来像を目指して各地区の整備を進めているところでございます。

 1番の主な経緯でございます。平成19年から23年度、この5カ年については一つにくくらせていただいております。

 まず、中野四季の都市(まち)、旧警察大学校等跡地でございますが、これに係る都市計画決定等をこの5年のうち、3回しております。平成19年、平成21年、平成23年にわたって都市計画変更・決定をしているところでございます。

 また、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.2、これは平成21年に策定をいたしました。中野駅地区整備構想、これも同じく平成21年度に策定、それに基づく中野駅地区整備基本計画、これは平成22年度に作成してございます。また、区役所・サンプラザ地区整備の基本的方向、これは平成23年度に策定をしてございました。中野駅地区第1期整備、主に東西連絡路等に係る都市計画決定でございますが、これは平成23年4月に決定・告示されたものでございます。

 続いて平成24年3月、4月、5月にかけまして、いわゆる中野四季の都市(まち)のまち開きといった状態になってございます。3月には区画街路1号・2号の道路の供用開始、セントラルパーク・イースト、サウス、そしてレジデンスの竣工。また、中野四季の森公園も供用開始をしてございます。同年6月には中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3を策定いたしました。

 続いて平成25年4月、明治大学、帝京平成大学のおのおの中野キャンパスが開校してございます。翌平成26年3月、この時期には中野駅地区整備基本計画、平成22年に作成したものを改定してございます。また、26年4月には中野中学校新校、早稲田大学中野国際コミュニティプラザ、こちらが開設をしてございます。また、同年6月には区役所・サンプラザ地区再整備基本構想を策定いたしました。

 また、同じ時期に中野駅西側南北通路橋上駅舎等事業に関する基本協定書を区とJR東日本で締結したところでございます。この基本協定に基づき、9月には基本設計に関する協定書をやはり区とJR東日本で締結をしたところでございます。

 また、同年10月には中野駅南口地区まちづくり方針、これは中野二町目地区にかかわるまちづくりでございますが、これを策定してございます。

 また、本年、27年3月、年度末でございますが、三つのプロジェクトの都市計画決定告示がなされてございます。一つは、中野駅地区第2期整備。主に西側南北通路等に係るもの、また、中野駅南口地区、これは南口地区地区計画及び中野二丁目地区市街地再開発事業等に関する都市計画事項、また、3点目で中野三丁目土地区画整理事業、これらの都市計画決定告示が3月に行われました。

 また、中野三丁目地区の整備に関する事業実施協定、これを中野区とUR都市機構との間で締結したものでございます。

 裏面に移っていただきまして、各地区の取り組みでございます。これは別図、A3のカラーの資料をごらんいただきながら御説明させていただきたいと思います。全部で6点ございます。

 まず(1)として、中野四季の都市(まち)です。

 中野四季の都市(まち)の一角、現在中野体育館がある一角に、ブルーの点線で区有地としてくくってございます。こちらには新庁舎を整備する予定でございます。その新庁舎整備に向けて本年度の取り組みといたしましては、この区域3並びに周辺の方針区域だけを定めているところ、こちらについてのまちづくりの方針を策定してまいりたいと思っております。

 続いて(2)区役所・サンプラザ地区です。

 こちらもこの図中で区役所とサンプラザ並びに新北口広場、黒ビル、中野税務署をブルーで囲っているところでございます。この地区を区役所・サンプラザ地区再整備の検討対象範囲としてございます。この再整備につきましては、経過報告でも申し上げたとおり、昨年6月に整備基本構想を策定してございます。その整備基本構想の中では、昨年度と本年度を事業の構築段階と位置付けております。また、28年度以降を事業の実施段階というふうに位置付けてございまして、今年度の取り組みといたしましては、具体的な再整備の実施方針を検討してまいりたいと考えております。これについては、後ほど所管事項の報告で御報告をさせていただきます。

 (3)中野駅地区でございます。

 これにつきましては、この図中、線路上空、中野通りの西側に南北通路と駅舎、また赤い点線でくくっているところがございます。西側の南北通路と橋上駅舎、また、駅ビルを一体的に整備しようということで、昨年度基本協定、基本設計協定を締結しているところでございます。本年度の取り組みといたしましては、引き続き設計作業を進めると同時に、これと関連いたしまして新北口駅前広場に現在都市計画決定をしている地下駐車場の変更並びに駐車場整備計画の変更等を行ってまいりたいと考えております。

 続いて(4)中野二丁目地区でございます。

 こちらにつきましては、図中にあるとおり、青色で囲っている範囲について昨年度末、本年3月に地区計画の決定並びに市街地再開発事業等関連都市計画の決定をしたものでございます。この事業は、土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的整備で図にあるような整備を行ってまいるというものでございます。今年度の取り組みといたしましては、土地区画整理事業の事業認可、またこの地区計画で再開発以外のところに係るまちづくりの計画の検討、これらを進めてまいりたいというふうに考えております。

 続きまして(5)中野三丁目地区でございます。

 これにつきましては、この図中の桃丘小跡地を含む黄色で色をつけている部分、この部分が土地区画整理事業の範囲になりますが、この事業範囲を本年3月に都市計画決定してございます。本年度の取り組みといたしましては、中野三丁目のブルーで囲った地区計画の範囲並びに線路上空を含めて中野駅西口地区というふうに位置付けをいたしまして、この西口地区のまちづくり基本方針を策定してまいりたいと思っております。

 また、これに係る地区計画の都市計画手続も進めてまいりたいというふうに考えております。これにつきましても、後ほど所管事項の報告で内容を御報告したいと思っております。

 最後、(6)囲町地区でございます。

 これは四季の都市(まち)と鉄道の間の地区になってございます。こちらにつきましては、区画道路1号と書いてあるところ、通称お祭り広場と言われるところの東側につきまして、市街地再開発事業の準備組合が設立されておるところでございます。この東側の再開発事業の実施並びに線路沿いに走っております補助221号線、これの整備を進めてまいりたいということを考えております。本年度の主な取り組みといたしましては、囲町地区まちづくり方針を策定し、囲町地区の地区計画並びに関連都市計画の手続を進めてまいりまして、この市街地再開発事業に係る都市計画決定を本年度中に定めてまいりたいということを考えているところでございます。

 以上が中野駅周辺に係ります主な経緯と現状についての御報告でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

長沢委員

 中野駅周辺のまちづくりについてということで、これは中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3だと思います。これが改めて、改選後初めてのことでもありますので、グランドデザインVer.3の性格と位置付けと目的について簡潔に教えてください。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 中野区のまちづくりにつきましては、一番上位には都市計画マスタープランがございます。また、マスタープランには各地区のまちづくりの考え方が示されているところでございますが、中野駅周辺まちづくりグランドデザインは、その中でも特に中野駅周辺、中野駅を中心とした110ヘクタールの範囲にございますが、ここに関する基本的なまちづくりの指針ということで定めてございます。

 また、まちづくりグランドデザインにつきましては、まちづくりの進捗や社会経済状況の変化に応じて改定をするという性格を有してございまして、平成24年6月にVer.3として改定をいたしました。このグランドデザインを中野駅周辺のまちづくりにおいては上位の指針に位置付けて、各地区のまちづくりがグランドデザインで掲げている方針に基づいてさらに具体的に整備を進めていると、そういった性格のものです。

長沢委員

 グランドデザインの、ここでお示ししているのはVer.2からVer.3、Ver.3は今おっしゃられたように24年6月にということですね。このバージョンを変更していくというのは、どういった場合にするんですかね。ゾーニング自身が変わらなければ変更はないと、そういう性格のものでいいですか。つまり、公共施設のあり方というところでは、このとき示された、24年6月、それ以降、このあり方ということについては、具体的に言えば区役所と体育館のところは6月に示された時点では検討していくという話だったけれども、検討の一定の到達というのかな、その中でたしか25年3月に示されたものがありましたね。このときはそれが示されたんだけれども、今回で言えば、今御説明いただいたVer.3は変わらないわけですね。その示された後も、またその方針がというのはあるんだけれども、この関係は、言ってみればVer.3、グランドデザインとの関係ではどういうふうに見ればいいんですかね。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 Ver.3は24年6月に改定をいたしました。この背景は、駅周辺のまちづくり事業が進んだということと、3.11等々大きな社会状況の変更、変化等を踏まえまして改定を行いました。公共施設の配置のあり方も、グランドデザインにおきまして区役所と体育館については改めて最適な配置を検討するということを述べたわけでございます。それ以降は、まさに委員御指摘のとおり、25年3月に四季の都市(まち)の区域3区有地を新庁舎・新体育館の検討の第1候補ということで位置付けをいたしたところです。それについて検討を進めて、本年3月には区域3については新庁舎を整備、新体育館については平和の森で検討するということを報告させていただいたものでございます。一貫してグランドデザインで掲げたところにのっとって検討を進めて、方針を示しているというものでございます。

長沢委員

 公共施設のというのは、全体のグランドデザインの中では一つの要素ということだと思います。ただ、そうは言っても公共施設のという、言ってみれば区の考えに基づいて区自身が、ほかのところで言えば一定の誘致をするとか、誘導していくというようなところもありますけれども、公共施設はそういう性格のもので、他の委員会のところで実際に動きもありますけれども、公共施設のあり方そのものが25年3月時点で示されて、しかしこれもグランドデザインの中で検討してきた中で、第1候補としてということでした。今回、それが新区役所の庁舎の建設についてはそこでと言っていたんだけれども、片方では体育館は別な場所へというふうになったわけです。これはグランドデザインの中においては、ゾーニングのところで区域3のところは変わらない。しかし、建てるものは変わっていくということですよね。これ自身は、グランドデザインを変える要素にはならない。ただ、変更場所としてそういうものがあったと。

 逆に言えば、要するにVer.3以降、これを策定以降、何か一定の変化があった、方針変更があった、そういうものはないということですかね、これ以外には。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 現在はVer.3ということで、これに基づいて各地区進めてございます。現在のところ、これからVer.4に改定をしようという考えはございません。現在のところは、まだこれをさらに改定するという考えはございません。

長沢委員

 そうすると、私のほうから言わせていただいた以外のところでの何らかの変化みたいなものはまだないというか、ないというふうに見ていいですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 改定を要するような変化はございません。

石坂委員

 先ほど松前副参事が説明をされていた際に、裏面の(3)のところで駐車場について変更とされていたかと思うんですけれども、北口、新北口の自動車と自転車の駐車場ができるという話が前あったような記憶をしているんですけれども、今回変更があったとすれば、どのように変わったのか教えてください。

委員長

 これはまた別でやるんでしょう。

 

〔「休憩にしていただけますか」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 休憩いたします。

 

(午後1時23分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時23分)

 

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。

 次に、区内駅周辺まちづくりについて報告を求めます。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 それでは、区内駅周辺まちづくりにつきまして経過を御報告いたします(資料4)。

 本報告は、中野区内にある鉄道駅、全部で13駅ありますけれども、この13駅のうち、中野駅周辺、それから西武新宿線の各駅周辺以外の駅の周辺で、まちづくりについて具体的な動きがあったものについてとりまとめたというものでございます。資料をごらんいただきたいと思います。

 まず、1番目といたしまして東中野駅周辺地区でございます。

 (1)でございますが、東中野駅西口整備事業を行いました。交通結節点機能の向上や駅前広場を軸とした交流とにぎわいのある空間の創出を図るために山手通りの拡幅整備に併せて西口駅前広場及び地下自転車駐車場の整備を進めたものでございます。

 まず、①として東中野駅前広場でございますが、面積、内容等ごらんのとおりでございまして、ことしの3月1日から供用開始をしているものでございます。

 それから②でございますが、東中野駅前広場地下自転車駐車場でございます。これは今申し上げました東中野駅前広場の地下にできた駐車場でございまして、ことしの4月1日から利用開始してございます。内容はごらんのとおりでございます。

 ③、自由通路でございます。これは東日本旅客鉄道の東中野駅西口駅舎と今申しました駅前広場を連絡する自由通路でございまして、幅が約12メートル、延長が約25メートルございます。平成24年7月23日に全面通行開始をしております。

 それから④、駅ビルでございます。アトレヴィ東中野と称しております。これは東日本旅客鉄道株式会社の事業でありますが、御参考までに掲載したものでございます。建物の規模はごらんのとおりでございまして、平成24年8月31日に開業しております。

 これらの主な経緯でございますけれども、平成9年(1997年)12月に都営地下鉄大江戸線東中野駅が開業いたしました。当時は練馬から新宿まで開業したというものでございました。

 それから、平成15年12月には東中野駅前広場の基本設計に区民の意見を反映するために地域団体、隣接地代表及び中野区で構成する東中野駅前広場整備検討委員会の設置をいたしました。

 それから、平成20年11月には、区は東中野旅客鉄道株式会社と東中野駅前広場に関する基本協定を締結いたしました。

 それから、平成25年6月でございますが、地下自転車駐車場の整備工事に着手をいたしまして、26年2月には駅前広場の整備工事に着手をいたしました。27年2月には駅前広場地下自転車駐車場の工事完了ということでございます。

 それから(2)東中野駅東口についての経緯でございます。

 これは平成18年11月から12月にかけまして、東中野駅周辺まちづくりに関するアンケート調査を行いました。

 裏面でございますが、平成21年10月になりますと、区民、地元町会・自治会、商店会、事業者、学識経験者及び関係機関等で構成いたします東中野地域まちづくり検討会を設置いたしております。23年3月にはこの検討会が「東中野地域まちづくり検討素案」をとりまとめてございます。

 それから今年度、平成27年度からでございますが、東中野駅東口地区におけるバリアフリー化及びまちづくり等の調査・検討を開始したところでございます。

 次に、中野坂上地区でございます。

 中野坂上交差点を中心に広がるまちを区内の拠点整備の先行地区に位置付けまして、中野区南部の中心核の一つにふさわしい、住宅を含む商業・業務・文化施設の調和する良好な市街地とするために整備推進に取り組んだものでございます。

 まず、市街地再開発事業でございますが、3地区ございました。

 1番目が中野坂上本町一丁目地区、ハーモニースクエアと地区名はなっております。内容はごらんのとおりでございますが、地上29階建て、地下2階建てなど4棟の建物を整備いたしました。合計延べ床面積は8万3,951平米となってございました。

 それから、再開発事業の2番目でございますが、中野坂上本町二丁目地区でございます。これはサンブライトツイン、あるいは中野坂上セントラルビル等々と称しております。内容はごらんのとおりでございまして、地上30階建て地下2階建てなど4棟がございまして、合計延べ床面積が9万5,235平方メートルございました。

 それから、再開発事業の3番目でございますが、中野坂上中央一丁目西地区でございます。これはアクロスシティ中野坂上と称しております。ごらんのような内容でございまして、地上24階建て、地下2階建てでございまして、延べ床面積は3万6,244平方メートルでございました。

 これらの主な経緯でございます。

 まず、さかのぼりまして昭和61年からですが、中野区は「中野坂上地区整備基本計画モデル」を地元で提案いたしまして、関係住民等と協議を行いました。その後、平成3年8月には中野坂上地区地区計画の策定をいたしまして、平成8年9月には本町二丁目地区市街地再開発事業の完成を見ました。平成9年3月には本町一丁目地区市街地再開発事業が完成をいたしました。それから、平成9年12月には都営地下鉄大江戸線の中野坂上駅が開業しております。それから、平成11年4月には、三つの再開発の最後ですが、中央一丁目西地区市街地再開発事業が完成をいたしました。それから、平成13年4月には中野坂上地下通路、これは環六、山手通りの地下ですが、本町一丁目と二丁目を結ぶ地下通路が供用開始をしております。それから、平成19年12月には首都高速中央環状新宿線が開通いたしまして、中野長者橋の出入り口が設置をされるという状況でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

甲田委員

 私、このころいなかったので教えていただきたいんですけれども、東中野駅の駅周辺まちづくりに関するアンケート調査というのは、近隣住民に対するアンケート調査だったんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 このアンケートにつきましては、近隣の方々プラス駅の利用者に対して行ってございます。

甲田委員

 今、西武線なんかですと、沼袋や新井薬師はまちづくり検討会ができて、その中でアンケート調査をしたものを検討していくというような形で進めているかと思うんですが、これは区が直接アンケート調査をして、それで検討する場所というのは、まちづくり検討会は21年10月に設置されたということですので、区のほうで検討の材料として使われたというような運びだったんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 そのとおりでございまして、その後、平成21年につくりました東中野地区まちづくり検討会においても地域のヒアリングですとか、そういったことは実施したというふうに聞いております。

森委員

 1点、東中野駅の平成27年のバリアフリー化及びまちづくり等の調査・検討というところなんですが、確認なんですが、この調査・検討をしている主体というのはどこなんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 これは中野区の都市計画担当が調査をしているということでございます。

森委員

 これまでJRの方針としては、各駅1カ所はバリアフリー化を必ずすると。それ以外については、必ずしも全部の出口をバリアフリー化するというような方向性ではなかったというふうに認識しているんですが、これはバリアフリー化に向けて検討されていると理解していいんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 確かに国の方針といたしましては、一定規模以下の駅についてはバリアフリールート1以上のルートは確保義務ということでございましたが、近年また新たな方針が出まして、2ルート目についても義務ではありませんが、2ルート目を整備する場合の指針といったものが出されてございます。そういったことを踏まえながら、今後JR等と一緒に検討していきたいと考えてございます。

森委員

 ぜひ進めていただきたいと思います。ここの東中野駅の東口って、結構利用者の方は新宿区民の方もいらっしゃるというふうに伺っているんですが、新宿区とのやりとりというのは何かあるんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 基本的には中野区内の駅ですので区の事業ですが、必要に応じて新宿区とは連絡を取り合っているところでございます。

長沢委員

 東中野駅の周辺地区でちょっと私がわからないところを教えてください。

 ②のところに、駅前広場の地下自転車駐車場、これ、ことしの4月から利用開始となっていますね。もともと東中野駅のあの周辺のところに自転車駐車場があったと思うんだけれども、それはどうなっちゃったんですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 この3月31日まで、東中野南自転車駐車場を運営してございまして、そのかわりにこの広場の地下自転車駐車場を開設ということでございます。

長沢委員

 そうすると、3月31日までは東中野の南側にあった、そこはもう閉じてしまった。それで、台数については220台で、これを見ると定期利用170台、1日利用50台で220台で、これは常に毎日のように全部いっぱいで、収容台数そのものが全部稼働しているということになるんですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 この4月に開設したばかりでございますので、1年間の統計はございませんが、4月の1カ月が70%、5月が85.5%、6月は今集計中でございますが、ほぼ100%に近い状態というふうになってございます。

長沢委員

 南のはもう閉じちゃったの、移しちゃったの。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 はい、委員の御指摘のとおりでございます。

長沢委員

 裏面の、先ほど他の委員も聞かれていたところなんですが、東中野駅東口についての経緯ですね。平成23年(2011年)3月に東中野地区まちづくり検討素案、これはその前の21年の東中野地域まちづくり検討会、この中でこういう素案をとりまとめたということだと思うんです。この素案以降が触れていないんですけれども、これは一体どういうふうになったんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今御指摘の東中野地域まちづくり検討素案、これは東中野駅東口だけではなくて、東中野駅全体のまちづくり構想としての提案でございました。この中で、区としては先行的に整備すべき西口をまず着手しておったと。その後、昨年度ぐらいからさまざま東口等の要望等も勘案しまして、今年度から東口の検討に着手したと、そういった経緯でございます。

長沢委員

 計画の素案ということになるんですかね。検討素案。それで、今言った先行的に西口、西口のほうは表面に出ているわけですね、整備事業のところ。東口についても当初の素案の中には触れられていて、そうすると、この素案そのものは素案のまま、今現在もこれをもとにということなんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 この東中野地域まちづくり検討素案そのものは、その後特に何か案をつくったということではございません。

長沢委員

 これ、検討会というのは、区じゃなくて検討会がまとめるもので、区としてはどういうあれなんですか。事務局的な役割を果たしているのかな。そうすると、素案のままでこれは一体どういうふうな扱いになってしまうのか。

 つまり、今はバリアフリー化及びまちづくり等の調査・検討、これは今年度予算もついてやられているということですよね。そうすると、改めて東口のところについては、また何らかの計画と言っていいのかな、そういう素案なり案なりということを示していくということなのかな。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 現在も東中野地域まちづくり検討会というのは、少し形を変えておりますが、まだ存続しておりますので、この辺の計画のあり方ですとか、これはあくまでも区に対する提案と受けとめておりますので、区としてはこれを踏まえながら例えば具体的に今後計画をつくるとか、その辺も今後検討してまいりたいと考えております。

佐野委員

 中野坂上についてちょっとお伺いをさせていただきたいと思います。

 中野坂上は全体的に今、調査事項の経過及び現状についてということでお話しいただいていると思うんですけれども、この中野坂上のビル開発について、今現在、諸問題が起きていることの中の一つは御存じでございましょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 例えばビル風、その辺のことは数々御指摘いただいているところではございます。

佐野委員

 御承知であれば結構なんですけれども、そのビル風対策をどのようにしていくかということを現状考えていらっしゃるんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 計画時ですと、例えば交差点付近が一番風が強いと。そういったことから、横断歩道にかわるものとして地下通路を検討した経緯もございました。あと、街路樹や植栽といったものが今後ある程度成長すれば、一定の風に対する効果があるのではないかといった検討経過がございました。

佐野委員

 植栽を植えることによって、将来的にこのビル風は防げる。特に御存じであればいいんですけれども、たから幼稚園というのが近くにございますよね。あそこがビル風になると封鎖してしまう。そして、お母さんたちが子どもをお迎えに行くのもままならないという状況で、地下鉄のところに入れないような状況で、あの階段が封鎖されてしまうわけです。そういう大きな問題に発展しつつあることは事実で、植栽をすることによって将来的に防げるんだというような計画を持っていらっしゃるというお話でしたけれども、私はそれも確かに大切かもしれませんけれども、こういったビル開発をするときに、最初の段階でこういった問題も想定しながら考えていかなければならなかったのではないかと思っているんですけれども、私は植栽だけでは今のものは防げないと思っているんですけれども、どうでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 通常こういった大規模な開発をする場合には、いわゆる環境アセスメントといったものを出す必要があって、その中で例えば風洞実験等を用いまして、一定のシミュレーションではありますが、風対策等は検討するといった経緯がございます。ただ、当時の規定ですと、中野坂上に関しては環境アセスメントには該当しておらなかったと。そうは言っても、一定の影響があることから、当時風洞実験だけ行ったと聞いております。そういった中で、当時なりの技術でもってさまざまな方法を検討したという経緯だと聞いています。今、委員御指摘の個別具体の影響については、当然今後区としても何ができるかということも含めて検討してまいりたいと考えております。

佐野委員

 現実そういう問題が起きているということは認識されているということなので、これは一つの安心感を持っているんですけれども、それをどのように防いでいくか、今現状起きちゃったものを。アセスメントのときに防げなかったわけですから、結果として出てきちゃっているわけですから、それをどのようにしていくか。

 中野坂上を見ますと、私は素人でわかりませんけれども、大きいビルが建っているすぐ裏のところへ行きますと、容積率の緩和か何かわかりませんけれども、小さい2階建ての建物しか建てられないような現状で、そういったところから起きるんではないかというような不安が現状の住民には起きているわけです。ですから、そういった容積率も含めて、どういうふうにしていくかということを今後ビル開発をしていく上についてはしっかりと考えていかなければならないのではないかと。例えば、アセスメント云々かんぬんとおっしゃるけれども、そういったアセスメントのときに、本当にプロが入っておやりになるんでしょうから、当然ビル風対策、ビル風防止についても検討されておられると思うんですけれども、今ある植木だけでは防げないと私は思うんですけれども、どのようにしたらいいんでしょうかね。私自身もわからないのでお聞きしているんですけれども、防げるとお思いでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 実際ビルによって生じる風をゼロにすることはなかなか難しいと思います。ですから、あとはビルの配置ですとか形状ですとか、あるいはビルの足元の外溝のつくり込み方、そのあたりを工夫しながら、少しでも歩行者が危険なく、安全で快適に歩けるように今後するべきだと考えております。

佐野委員

 今後についてはそういうようなことでやっていく、それはいいと思うんです。今現状起きている問題についてどのように対処され、植木を植えて、将来植木が大きくなれば少し風が少なくなるだろうというお考えだというお話を聞きました。それ以外のこととか、それ以外の方策というのは今考えられているんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今現在ですと、さっき申し上げた地下通路と植栽ですね。これ以外になかなか有効な手だてがないというのが現状かと思います。ただ、それはそれといたしまして、現状を十分もっと把握しながら、できることはやっていきたいと考えております。

佐野委員

 やはりたから幼稚園の現状のお子さんは本当にお困りになっている、お母さんはお困りになっている、この辺の現状をヒアリングして、どのようにしていくかということを中野区として対策を立てるべきだと私は思っています。もちろんたから幼稚園のほうにもお聞きになったかもしれません。お母さんにもお聞きになっているかもしれません。本当にお困りになっているんです。風が強いときには全部封鎖になっちゃうんです。したがって、子どもが飛ばされちゃうんです。そんなようなことを考えたときに、階段を幾ら封鎖しても、飛ばされちゃうからお迎えに行けないんじゃないかというふうなことが起きている。そういったことを考えると、やはり何らかの対策を中野区として打っていかなければならないのではないかというふうに思っている次第なんですけれども、何回も言っても仕方ないことなんですけれども、将来的にはビル開発するときにはそういった諸注意をしながらやっていくというのはわかりました。しかし、現状そういう問題が起きていることについて、もう少し注意を払いながらこれからそういったものを払拭していく、防いでいく、こういった問題を考えていくべきではないかと思っているんですけれども、何回言っても同じことになってしまいますけれども、ぜひ現状をしっかり把握していただいて、ヒアリングしていただいて、そしてどのようにしていったらいいかという対策を立てていただきたいというふうに思っております。これ、要望になっちゃうかな。

委員長

 では、一応強い要望という形で受けとめておいてください。

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。

 次に、3番と4番は一括で、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について報告を求めます。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 それでは、3番の西武新宿線沿線まちづくりにつきまして、また、4番の連続立体交差事業の区間の延伸につきまして、関連しますので、併せて調査事項の経過並びに現状につきまして御説明させていただきます(資料5)。資料につきましては、標題が「西武新宿線の連続立体交差化と沿線のまちづくりについて」でございます。併せまして、A3の別紙資料がございますので、そちらのほうも開いてごらんになっていただきたいと思っております。

 1番の現状と背景についてでございます。3点ほどございます。

 区内の北部の東西約5キロにわたりまして横断する西武新宿線の沿線では、踏切による朝夕の交通渋滞や地域分断など、多くの課題を抱えております。これらの課題を解決するためには、都が中心となりまして連続立体交差化事業等の検討が行われまして、平成23年8月には中井-野方間の連続立体交差事業の都市計画決定を行いまして、25年4月には都が同区間の事業認可を取得しまして、32年度の事業の完成を目指して今整備を進めているところでございます。

 また、野方以西の連続立体交差化につきましては、事業候補区間にも位置付けられておりますけれども、いまだに事業化の見通しが立ってございません。一方、連続立体交差化に合わせまして、沿線の交通結節機能の強化ですとか駅周辺のまちづくりの課題を解決するために、駅前広場ですとかアクセス道路等の都市計画決定を行うとともに、各段階に起きまして沿線地域の方々からの御意見をいただきながら駅周辺のまちづくりの検討を進めているところでございます。

 主な経緯でございます。1番目に、連続立体交差化についてでございます。

 まず、連続立体交差化につきましては、昭和60年代、踏切によります慢性的な交通渋滞と地域分断が深刻化しました。そうした状況を受けまして、平成9年に東京都・西武鉄道・中野区によります検討会で、中野通りの地下化によります単独の立体交差化の検討等を行っております。

 平成15年には、中野区・東京都・西武鉄道の三者によります「西武新宿線沿線まちづくり及び踏切対策検討会」が設置されております。平成15年8月には、踏切の解消を求めます6万9,000人の署名を東京都へ提出等もございました。

 平成16年には区民、区議会、区が一体となりまして「西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟」の結成がございました。16年には「踏切対策基本方針」、東京都がまとめたものなんですけれども、区内の西武新宿線全線が鉄道立体化の検討対象区間に位置付けてございます。

 20年4月には、期成同盟の決起大会が開催されました。20年5月には中井-野方間の連続立体交差化の新規着工準備箇所として採択がございまして、野方-井荻間につきましては平成20年6月に事業候補区間に位置付けられたところでございます。

 23年8月には連続立体交差化と区画街路3号線、4号線、同時に都市計画の決定を行ってございます。25年4月には中井-野方間の連続立体交差化の事業認可を東京都が取得したというところでございます。

 裏面にまいります。沿線のまちづくりについてでございます。

 平成16年に四つのまちづくりの勉強会が立ち上がりました。この四つというのは、新井薬師、沼袋、野方、都立家政と鷺宮で一つという四つでございました。21年11月には、西武新宿線沿線のまちづくり計画の策定がございました。22年1月なんですけれども、基盤施設の整備方針の策定がございました。この基盤施設というのは、新井薬師と沼袋の駅前広場ですとかアクセス道路の基本的な方針を示したものでございます。それと、22年8月には、この基盤施設の整備基本計画を策定しております。こうした流れを受けまして、23年8月に連続立体交差化と区画街路3・4号線の都市計画決定が行われております。

 都市計画の決定以後なんですけれども、24年9月、沼袋のまちづくり検討会の設立がございました。25年2月には新井薬師のまちづくり検討会の設立がございまして、おおむね2年半から3年ぐらいかけまして、ことしの3月に両地区からまちづくりの構想が区への提出があったところでございます。

 こうした状況を受けまして、区は27年3月にまちづくりの整備方針(素案)を作成いたしまして、ことしの5月に意見交換会を開催させていただいたところでございます。6月にこうした意見交換会の内容を受けまして、整備方針の案を作成したところでございます。この案につきましては、後ほどまた御報告させていただきたいと思っております。

 取り組みでございます。(1)から(5)までございます。

 まず1番目は、新井薬師前駅周辺のまちづくり及び基盤整備でございます。

 三つほどございます。まず1点目が、まちづくりの整備方針の作成でございます。これは先ほどお話しさせていただきました案を、今度整備方針という形で9月に作成するというものでございます。

 それと、基盤整備としましては、区画街路3号線の整備及びまちづくりの検討。区画街路3号線は新井薬師前の駅前広場というところになるんですけれども、それと周辺まちづくりの検討です。

 3番目に、補助220号線の整備及び沿道のまちづくりの検討でございます。A3の図のほうをごらんください。下の図の右側の新井薬師周辺地区の整備方針図というところがございます。大変小さくて恐縮なんですけれども、真ん中のピンク色の新井薬師前というところが駅なんですけれども、その右側にありますオレンジ色の線、これが補助220号線を示しているところでございます。早稲田通りから新青梅街道までの区間、新青梅街道、一部暫定の整備がされているところがございますけれども、約1.6キロございます。

 2番目に、沼袋駅周辺のまちづくり及び基盤整備でございます。

 二つほどございます。まず1点目が、沼袋駅周辺のまちづくりの整備方針、これは先ほどの新井薬師と一緒で、9月に作成する予定で今動いております。

 2番目に、区画街路4号線の整備及び沿道のまちづくりの検討についてでございます。

 区画街路4号線というのは、先ほどのA3の図の下の左側の絵の沼袋周辺地区の地区整備方針図というところを見ていただきたいんですけれども、ちょうど真ん中ほどの、オレンジ色で南北に貫く約560メートルの都市計画道路でございます。沼袋の駅に直結しているようなアクセス道路になってございます。これの整備と、沿道のまちづくりの検討が2点目でございます。

 3点目でございます。鉄道上部利用計画の方針というところでございます。

 これは計画の策定と調整を今後していく必要があると考えているところでございます。

 4点目でございます。野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅周辺の沿線まちづくり及び基盤整備でございます。

 これは各駅ごとなんですけれども、まちづくりと基盤整備の検討をしていきたいと考えているところでございます。

 5点目でございます。西武新宿線に関する調整についてでございます。

 まず1番目に、今事業認可をとってございます中井-野方間の事業推進に関する調整。2点目が、野方-井荻間の早期実現に関する調整、3点目が東京メトロ東西線との相互直通運転に関する検討でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

長沢委員

 1点教えてください。今現在、野方駅-井荻間、事業候補区間ということですね。東京都としては、こういう事業候補区間というのが何カ所くらいあって、しかもその前の中井-野方間がそういう意味では交差事業新規着工準備箇所に採択と。要するに、候補区間から採択をされることによって着工が決められる。正式には事業認可を取得しなくちゃいけないということになるんだろうけれども、それをしないと工事ができないんだろうけれども、いずれにしても、そういう候補区間になってもう7年目、8年目に入るわけですね。今、何カ所ぐらいあって、こういうのは当然ながら必要度というか、東京都自身が考えていくことかもしれないんだけれども、候補区間になっているから、いずれは着工の区間として採択をされるというものと見ていいんですか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 まず、事業候補区間の位置付けでございます。事業候補区間は、先ほど御説明させていただきました平成16年の踏切対策基本方針、これが鉄道立体化の検討対象区間、都内全域で20区間位置付けられてございます。このうち東京都が施行するものが事業候補区間になってございます。西武線の区間でいいますと、中井-野方、野方-井荻、井荻-東伏見間の3カ所が西武線内で位置付けられているところでございまして(「西武新宿線内」と呼ぶ者あり)はい、西武新宿線内で3カ所位置付けられているところでございまして、実際具体的にいつかというのは、事業候補区間の中ではまだ具体的なスケジュールまではのっているわけではございません。ただ、今の中井-野方間については既に事業化しているという形で、そのほかの2区間については、まだ具体的なスケジュール等、順番等は示されているわけではございません。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 先ほどの西武新宿線、3カ所というお話がありましたけれども、東村山付近がございますので、4カ所で訂正させていただきます。

長沢委員

 これ、採択をしてもらう上では、踏切渋滞解消のいわゆる連続立体の交差化というところで、どういう工法でやるか、それはその時点では別に問われるものではないということでいいんですか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 具体的な工法というのは、高架とか地下化ということですよね。具体的なことは決まってございません。

南委員

 今回、中井-野方間が昨年から工事が着工したということで、これまでの経緯、先ほど御報告いただきましたけれども、中井-野方間も平成20年5月に連続立体交差事業の新規の着工準備箇所として採択され、そこで初めて事業化になる、いわゆる予算がつくという形になって、そこで今回着工が始めることができたわけですけれども、それまでは先ほどのように候補区間であったわけですけれども、これが事業化になるに当たって、さまざまな要因で事業候補区間から新規準備着工箇所として採択されたということになってくるんだと思うんですけれども、その要素というのは、こういったことをやってきたから候補区間から事業化の箇所になったという、そういう要因的なものはどのように分析されているのか、ちょっとお聞きしておきたいと思います。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 具体的に東京都と話をする限りなんですけれども、連続立体交差化は鉄道を単に地下なり高架なりで上げ下げするだけじゃなくて、それによります沿線のまちづくりをどう進めていくかというところがポイントだと思っております。具体的なまちづくりといいますと、例えば交差道路の整備ですとか、駅前広場の整備ですとか、併せまして駅周辺のまちづくりをどれだけ具体化していくかが連続立体交差事業化を進める上での一つの要因になっていくということだと思っております。

南委員

 構造的な解決策だけではなくて、候補区間なり、そういったところの全体的なまちづくりの盛り上がり的なものも非常に大きな要因であるというふうに私も受けとめておるんですけれども、そういった意味から、中井-野方間につきましても踏切渋滞解消のための期成同盟の決起大会を行ったりとか、さまざまに、沼袋であるとか新井薬師前駅周辺ではまちづくりの勉強会なんかも非常に活発にしてきたという経緯があります。そういったことを考えますと、今後野方以西、井荻間につきましても、現在事業候補区間というところで、まだ予算化されていないわけであります。現在、野方-井荻間におけます各駅周辺のまちづくりの勉強会なんかも中野区として支援していくのも非常に大きな効果を上げるんではないかなというふうに思っていますが、その辺はどのようにお考えでしょうか。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 委員御指摘のとおり、野方以西のまちづくりの検討の熟度を高めていくことは、早期着手、早期実現に向けて重要な要素だと考えております。鷺ノ宮、都立家政、野方駅、各駅についてまちづくりの検討組織を立ち上げまして、その活動を区も支援していきたいと考えております。

南委員

 特に今回、中井-野方間が昨年いよいよ事業が着工されたということもありまして、野方以西の中野区民の方々からは、さらに野方-井荻間についてもという、非常に求める声も多く、熱い声も聞いておりますので、ぜひ中野区としてもしっかりとまちづくり勉強会なり、また期成同盟の決起大会とか、さまざまな手段を講じて候補区間が事業化へ大きく前進できるように、ぜひとも区としても全力で支援をしていただければと思いますが、これは要望としておきます。

石坂委員

 今回の連続立体化によって、恐らく今まで西武線の踏切を渡ることを通勤時にあきらめていた方が、バスなり自転車なりでさらに南に向かって、中央線側に出ていく通勤客が出ることが考えられること、また、一方で今後の取り組みの中で、東京メトロ東西線と西武線との直通に触れられていますけれども、東西線が落合経由で中野に出るラインと、高田馬場から西武線に行くライン、この比率になってくると思いますけれども、東西線に乗れるのであればということで、西武線を使われる人がふえる要素等もあるかと思います。こうした変化に対して、きちんと駐輪場であるとか、あるいは駅の改札等対応ができるのかという変化等も含めて現在検討はされているのかどうか教えてください。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 連続立体交差化によりまして交通の流れがよくなります。そうすることで乗降者も大分変わってくると思います。一方で、駐輪場ですとか基盤整備も、駅前広場がないのが今の現状でございます。こうした駐輪場対策ですとか駅前広場、交通基盤整備につきましても今後上部利用空間等の活用を考えながら、きちんと検討していきたいというふうに思っているところでございます。

石坂委員

 もちろん今、西武線のほうでお答えいただいたんですけれども、多分西武線だけではなくて、人の流れが変わると中央線にも影響が出ますけれども、その辺の連携もきちんとなされていくという理解で大丈夫ですね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 将来的な交通時の展開についても、これから十分検討しまして計画に反映していきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、次に入ります。

 5番目ですね。区内南北交通の利便性向上について報告を求めます。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 それでは、区内南北交通の利便性向上に係るこれまでの経過につきまして御報告いたします(資料6)。

 まず、1番目でございます。「なかのん」についてでございます。

 こちらにつきましては、上鷺宮、鷺宮地域へのバス路線の新設ということでございまして、関東バス株式会社から記載のとおり、中野駅北口から早稲田通りを通りまして、環状七号線、新青梅街道を経由しまして上鷺宮五丁目及び鷺宮六丁目までの往復とする路線開設の提案を受けまして、それにつきまして実現に向けた協議を行ってきたところでございます。そして平成17年5月に区と事業者でございますが、コミュニティバスの運行に関して、次に述べます内容で合意をしてございます。

 1点目は、区は、コミュニティバスを運行する事業者に対しまして必要な支援を行う。一方事業者につきましては、コミュニティバスの目的にのっとった運行と効率的な運営に努力するというものでございました。

 これを踏まえまして2番目、区の負担経費でございますが、車両の購入費3,400万円余、それとバス停の整備費320万円、そして運行経費4,500万円、こちらについては3年間でございますが、支出をいたしまして、これらの経費の一部につきましては、東京都の補助金を活用したというところでございます。

 3番目、愛称と運行開始でございます。

 コミュニティバスの愛称の募集を行った結果、記載のとおり「なかのん」というふうに決定いたしまして、平成17年11月30日から運行を開始しました。

 概要でございますけれども、当初おおむね午前8時から午後6時台まで、これは上りでございますけれども、1日27便でございました。所要時間が約30分ということでございます。小型のノンステップバス4台を使用しまして、車体には独自のデザインを施してございました。

 4番目、運行実績でございます。

 乗客数が1便当たり、平成18年度実績でございますけれども、約11名ということで、当初の見込みよりは多かったところでございますが、採算ラインには届かなかったということがございまして、事業者との協議の中でさらなる努力を求めるとともに、区としましてもPR等の側面支援を行ったというものでございます。またその際、区から事業者に対しましてさらなる増便ですとか、始発と終発の時刻の変更等についての検討を求めたということでございます。

 5番目、運行体制の見直しでございます。

 平成24年11月28日、区は事業者に対しましてこれまでの運行体制を維持するよう正式に要望いたしました。これは前月、10月下旬に事業者から運行本数の減などの見直しを実施するという連絡を受けたため、こういった要望を行ったところでございます。また、この翌月の12月には、区議会におかれましては、当時の区議会の議長、副議長並びに建設委員会の委員長、副委員長の皆様が関東バスの本社に直接出向かれまして、「なかのん」の運行維持に関する要望をされたというところでございます。こういった区及び区議会等の要望もありましたが、事業者としては路線として収益が出ない状況が継続していたということで、経営上の判断ということで、平成25年3月からこれまで運行本数が1時間1本程度に減便されて、「なかのん」の愛称使用も終了したということでございます。その後、平成25年8月からでございますけれども、これまでの区及び区議会等の要請もあったことによりまして、現在は時間帯によっては1時間2本の運行となっているということでございます。

 6番目、陳情の不採択でございます。

 こういったことから、平成25年11月にコミュニティバス「なかのん」復活についての陳情が区議会に出されました。これはバスの運行費の赤字補?もしくは補助によって復活を求めるというものでございましたが、こちらについては不採択となってございます。

 以上が「なかのん」についての御説明でございます。

 裏面をごらんください。区内の南部地域のバスについてでございます。

 新しいバス路線の検討ということで、京王バス東株式会社におきまして南部地域で新しいバス路線が検討されまして、平成17年8月16日付で中野駅南口からのバス路線につきまして関東運輸局から路線認可を受けまして、翌月の9月16日に運行を開始いたしました。これにかわりまして、これまで同社が運行しておりました「川島循環」路線は廃止となってございます。

 申請された路線の概要でございますけれども、中野駅南口を起点としまして、鍋屋横町、中野新橋を経由して南台五丁目(南部高齢者会館)までの4キロの路線でございます。当初、1時間に1本の運行でございましたが、こちらは平成26年4月から、昼間の時間帯につきましては南台交差点までの折り返し便が増便されまして、昼間の時間帯は1時間2本の運行となっているということでございます。

 最後3番目「オンデマンド交通」の検討でございます。

 オンデマンド交通とは、乗客の希望に合わせまして走行する交通機関でございます。会員制の乗り合い交通でございまして、基本的に事前に予約をして乗車する。運行するコース、ダイヤはあらかじめ固定せずに、予約の状況に合わせて柔軟に設定するというものでございます。

 検討の目的でございますが、移動制約者、いわゆる交通弱者でございますが、高齢者を想定してございまして、そういった方々が安心して移動できるまちづくりを目指して運用をサポートする交通システムの実現可能性を検討しまして、平成21年3月に議会にその検討状況報告をさせていただきました。検討した利用対象者と対象エリアでございますけれども、既存交通の利用制約度などを考慮しまして、自力での移動が可能でかつ最寄りの駅、バス停から250メートル以上離れて居住する65歳以上の高齢者を利用対象者ということで検討いたしました。

 また、地域特性、需要などを考慮しまして、検討のエリアとしては記載の4エリアを検討したというところでございます。

 以上、区内南部交通の利便性向上に係るこれまでの経過の報告でございました。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

内川委員

 まず「なかのん」ですけれども、平成25年3月に1時間当たり1本に減ってしまったと。現在では1時間に2本ぐらい増便されている。増便される前は1日何便あって、増便された後は1日何便にふえたんでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 増便される前は、1日当たり上りが10便、下りが10便、合計20便で、25年8月からは平日に限って上りが14便、下りが16便の30便、土日、祝日はこれまでどおり20便ということでございます。

内川委員

 これは関東バスのほうで自主的にふやしていただいたということですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 先ほど若干御説明いたしましたが、区及び区議会、また地域の方々の要望等もありまして、そういったことを踏まえて関東バスとして増便をしたという経過でございます。

内川委員

 今、「なかのん」という愛称は使っていないんでしょうけれども、バス停は北口のどの部分を使っていましたか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 中野駅北口は、サンプラザ南から出発してございます。

内川委員

 今後中野駅北口の新北口広場ですか、あちらのほうにバスロータリーが整備された場合、そのバス停留所はそちらの中のほうに移動するということはありますか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 これは後の報告にもございますけれども、今、暫定広場内にバスロータリーをつくるということで検討させていただいております。関東バスとの協議の中では、もしその近くにバス停ができるのであれば、今踏切から遠くて不便な路線、また、お客様の多い路線、よりお客様に利便性の高くなるようなものを移設して、全体として調整したいというふうに聞いておりますので、直接「なかのん」のバス停がそこに来るかどうかということはまだわかりません。

内川委員

 それでは、もしバス停の移動に伴って利用者がふえたり、そういったことが起きた場合には、今以上に便数がふえるということも将来的には考えられるということですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 関東バスとしては、お客様のサービスが向上すると考えているふうには言われておりますが、「なかのん」の系統の路線は、路線自体が既に赤字の状態であって、これ以上増便することは今の段階では考えられないというふうに聞いております。

ひやま委員

 この南北交通の希薄さというのは大変大きな問題だと思っていますけれども、「なかのん」の運行実績のところで、採算ラインには届かなかったというふうな記載がありますけれども、これは要するに利用者が少なかったと、こういう理解でよろしいんでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 当初の見込みよりは上回っていましたが、採算ベースには届かなかったというようなことでございます。

ひやま委員

 そうすると、区としてはなぜこの採算ラインに届かなかったのかという要因ですね、なぜこうなったのか、それをちょっと教えていただけますか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 事業者の分析としましては、さまざまの要因、例えば燃料費の高騰ですとか、最近ですと、震災後ですね、バスを利用しない自転車乗り入れ、もしくは他の交通機関等、要するにバスを利用しない乗客が多くなってきたことを含めまして、バス事業者としては乗客車数が少なくなってきたというふうな認識を持っているというところでございます。

ひやま委員

 自治体において赤字のコミュニティバスとか、そういうものを削減するとかどうするという話はよくある話だと思うんですが、例えば杉並区はすぎ丸君とかというコミュニティバスがあって、武蔵野市だったらムーバスとかというのがあるわけなんですけれども、結局コミュニティバスというのは、燃料費が高かろうが、震災で自転車が多くなろうが、結局採算とれているんですね。だから、例えばコミュニティバス、なぜほかの自治体で成功しているかというと、車両を小型化するとか、路線ですよね。住宅地の本当に小さい道とかを行って、「こんなところ通るのか」という、それぐらい小さな道とかを行って、ちゃんと利用者のニーズに合った路線というものをつくりながら、工夫しながらやっているんですが、その辺の検討はなされた経緯はあるんでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 当然「なかのん」を運行開始する前には、事業者と協議をしながら、区内の特に北西部の方々の利便性の向上という観点で路線を決めて出発をしたというふうに認識してございます。

ひやま委員

 最後に一つだけ、オンデマンド交通の検討というふうに書いてありますけれども、報告したというふうに書いてあるんですが、この報告した後の経過というか、それはどうなったんでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 報告した結果でございますが、検討の前提としましては、このオンデマンド交通、区が事業者とはならないということ、それと交通事業者の独立採算型を事業の基本とするということで検討しました。検討する中で設定しましたサービスの目標ですとか、事業スキームといった妥当性を確認することを目的として最後のほうで交通事業者に対して参入の可能性の調査をいたしました。そうしたところ、独立採算型の事業としての成立は交通事業者としては非常に困難であるというところが大変であったというところでございまして、そういったことから適切な制度設計にはいまだ至っていないという状況でございます。

小林委員

 一番最後のところのオンデマンド交通の検討という形の中で、(2)の②ですね、若宮・大和町、上高田、上鷺宮、南台の4エリアを主な対象エリアとして検討したのか、この辺がよくわからないんですけれども、今でも検討しているんでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 こちらにつきましては、平成20年度に検討しまして、平成21年3月に報告したということで、こちらについてはそういった地域を選定しまして検討したということでございます。

小林委員

 検討しただけで、内容をちょっと伺いたいんですけれども。

委員長

休憩します。

 

(午後2時23分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時24分)

 

 他にありませんか。

石坂委員

 「なかのん」の運行実績で約11名、当初の見込みより多いが、採算ラインに届かずということですけれども、採算というときには恐らく、これは運賃を払っている方のみで考えてしまっている部分があるかと思うんですけれども、シルバーパスを使われて乗車される方もいらっしゃるかと思います。特にスイカ、パスモの定期券であるとか、あるいは現金で払っている方は簡単にカウントできると思うんですけれども、シルバーパスを使われている方って恐らく運転手さんがカウントしている様子はない状況の中で、高齢者のニーズ等がどの程度あるかというところも把握して業者と対応していくべきだと思うんですが、そうしたことはされてきましたでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 当時、そういったところまでの対応はしてきませんでした。

石坂委員

 オンデマンド交通等々のところを見ましても、高齢者のところはかなり区としても意識しているところではあると思います。これは「なかのん」に関しても同じであると思いますので、今後そういう機会があるかどうかはあれですけれども、また今後ニーズに関して業者とやりとりする際に、高齢者の利用、特にシルバーパスで利用されている方の数が落ちてしまわないような形で区としても方法を考えていただければと思いますが、それについてどうお考えでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 当時「なかのん」、現在は「なかのん」ということではなくて、バス会社の1路線ということで区の補助も3年間で終わっているという状況でございます。委員の御指摘のあったことについては、交通事業者等と話をする中で伝えていきたいというふうに思ってございます。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時26分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時27分)

 

森委員

 簡潔に言います。今報告を聞くと、「なかのん」にしても、南部の新しい地域のバスというのもできて17年、オンデマンド交通は検討したけれども、なかなか独立採算としては成立難しいということで、これだけ聞いちゃうと、本当に手詰まりの状況なのかなと思ってしまうんですね。区議会としては、それぞれの議員がいろいろなところで区民と意見交換をして南北交通、中野の大きな課題だということで特別委員会の調査事項として定めているわけですけれども、現在検討している話というのは、この南北交通に関して何かあるんでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 最後のオンデマンド交通でございますが、一旦報告を出して、当時は事業者が独立採算では難しいということがございましたが、中野区内でも交通弱者のいらっしゃる地域等もございますので、こちらにつきましては他の先行導入している自治体、最近関東近県でも導入しているところがふえてきてございますので、そういったところの情報収集ですとか、国ですとかのいろいろな意見交換会、研修会にも参加させていただいて勉強させていただいて、実現可能性について探っていきたいと考えてございます。

森委員

 この間、会派で富山市に視察に行ってきました。富山はコンパクトシティといって、市の中心部にいろいろな機能を集めて利便化しようという話をしていて、そうすると周辺部がどうしても不便になってしまうということで、ここのコミュニティバスは市が少し補助を出している部分もあるんですが、事業者さんと地域の方々がお金を出し合って運行を維持している、こういう路線もあるという話を聞きました。一つの発想としてはありなのかなと思います。オンデマンド交通にしても、今後例えば区内の区有施設も削減していかないといけない部分も出てくる。それで浮いた財源を少し使って、オンデマンド交通に回すなんていう発想もできて、検討の余地はあるのかなと思うんです。その辺も含めて今後検討していっていただきたいと思います。区議会としては調査事項にしていますので、ぜひこの委員会で具体的な話をこの2年の間にできればなと思っているので、ぜひ前向きな検討、これは要望にしておきます。よろしくお願いします。

委員長

 要望だと思うんですが、交通対策担当としてもお答えとしてはそれなりの調査を入れるという意見表明を、意欲を出しておられますので、よろしゅうございますかね。

 以上で調査事項の経過並びに現状についてを終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針の検討状況についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針の検討状況について御報告を申し上げます(資料7)。

 まず1番、実施方針策定における主要検討事項でございます。

 現在、この区役所・サンプラザ地区につきましては、再整備の実施方針を策定するということで進めておりますけれども、この検討事項ということで①から⑥までの事項を設定しております。①では国際ビジネス拠点を形成するための業務集積、その他連携する機能の導入、それから2点目としては、ホール・コンベンション施設のあり方等々、6点設定して検討しているところでございます。

 次の2番、事業構築に係る会議等の設置でございます。

 この事業構築に当たりまして、会議等設定をしておりますけれども、まず、一つ目がアドバイザーによる助言ということで設定をしてございます。都市計画などの専門的知見を有する学識経験者にアドバイザーとして検討事項や事業構築パートナー提案についての助言を求めるものでございます。記載のアドバイザーの方々にお願いしているところでございます。

 裏面をごらんください。

 次に、事業構築パートナーとの意見交換でございます。昨年度、ことしの2月になりますが、事業構築パートナーとして二グループを選定したところでございます。一つが三菱地所株式会社を代表企業とするグループ、もう一つが野村不動産株式会社を代表とするグループでございます。これらのグループの提案概要書につきましては、別紙1のとおりでございます。こちらはごらんいただければと思います。今後この事業構築に当たりまして、パートナーからの提案をもとに意見交換を行って、今後の実施方針検討の参考としてまいります。

 次に3点目、区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議でございます。

 区民や区内関係者等の情報共有、意見交換を行うということで、この区民会議を設定したものでございます。

 次の3番で、この区民会議の開催の結果についての御報告となります。開催日時、会場についてはごらんのとおりでございます。

 主な意見としまして、中野のグローバル化の拠点になるような開発にすべきである、ハードだけでなく中野らしさの出るソフトについても考えるべきである、どの駅前でも同じような開発が多い、他の都市の事例も参考にしながら中野の顔としてどんな開発が必要なのか議論すべきである等々の意見を1回目の区民会議ではいただいたところでございます。

 次に4番、今後の予定でございます。この後、ことしの10月には第2回の区民会議を開催いたします。また、その後順次会議を開いてまいりますが、この実施方針の検討につきましては、12月には中間のまとめを公表いたしまして、平成28年3月には実施方針(素案)、それから平成28年9月には実施方針(案)、平成28年11月には実施方針を策定してまいりたいというふうに考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 御質問ございますか。

長沢委員

 何点か、ちょっと教えてください。言葉のまさに定義というか、概念的なことを含めて最初に。

 国際ビジネス拠点というのは、どういうことなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これはまさに国際的なビジネスが行われる拠点ということで、オフィスの集積ですとか、そうしたものをイメージしているものでございます。

長沢委員

 オフィスの集積は国際ビジネスの拠点、オフィスの集積イコール国際ビジネス拠点。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 オフィスの中で活動する、グローバルに展開する企業を集積するということで考えております。

長沢委員

 グローバルに展開、多国籍企業のこと。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これは今、日本の企業であっても、あるいは外国の企業であっても、世界的に展開している企業はさまざまございます。広く世界で活躍する企業、そうした企業の集積を考えているものでございます。

長沢委員

 ちょっと関連しているんですけれども、裏面の区民会議のところで出た意見がありますけれども、この意見についてお答えみたいな形で、これ、質問のやりとりじゃなくて、意見が出ただけで、意見の集約だけで、事務局としてはこれに対してお答えしているわけではないの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 意見にそのまま加えたものもあれば、質疑の形でお答えしたものもございます。

長沢委員

 またの機会にします。もう一つ伺いたいのは、事業構築パートナーとの意見交換ということで、この図が出たんですね。この提案をもとに意見交換後、実施方針検討の参考とするということなんですけれども、これはどちらかの案を選ぶ、そうは言っても何か同じように見えるんだけれども、どういうふうにしていくんですかね。それと、この事業構築パートナーとの関係というのは今後どういうふうになるんですかね。その2点。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このたび選定をいたしました事業構築パートナーは、あくまでも事業構築の段階までのパートナーと考えております。この先実施方針をつくってまいりますので、その実施方針までにさまざまな提案をいただく、またさらに事業性を高めていくということを踏まえまして、このパートナーとの意見交換を行うといったものでございます。

 また、さらに事業実施の段階となっては、また別に選定のプロセスを踏みますので、この二つから選ぶといったものではございません。

長沢委員

 先ほどちょっと区民会議の意見の云々と言ったんだけれども、ちょっと1点だけ、ここで書いているのでお伺いしたいんだけれども、例えばハードだけでなく、中野らしさの出るソフトについても考えるべきであるとか、あるいは、どの駅前でも同じような開発が多いけれども、他都市の事例も参考にしながら中野の顔としてどんな開発が必要なのか議論すべきであるというのがありましたね。答えた、答えないというのはあるのかもしれないんだけれども、たまたまなのかもしれないけれども、同じような感じのものが出てきちゃっているわけね。僕は中野らしさが何なのかはよくわかりませんけれども、あるいはソフト面についても云々という意見があるけれども、そもそもがこの事業パートナーはソフトのことは考えないでいいよと。さっき言ったように国際ビジネス都市、言ってみればグローバル化ということで多国籍呼んできて、そこでやれば多国籍やること自身が、そこのところでソフト考えてもらえばいいやと。そうじゃなくて、もっと考え方として、ハードの面としてこういう案というか構想みたいなものかな、提案ということが出ているけれども、ここで言っている意見なんかを踏まえると、一体どういうふうにしていこうと区は考えているところなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この提案のもとには、昨年度策定いたしました再整備の基本構想といったものがございます。そうした中では、シンボル空間を形成するということですとか、今後の骨格形成をするといったことをこの再整備で考えておりますので、そうした考えをベースにこの提案が上がってきているものでございます。ここで上がっているのがハードだけのように見えますけれども、実際ハードを検討するに当たっては、ここで展開するソフトそのものの検討、アイデアの提案、そうしたものもなければ成り立ちませんので、そうしたソフト、ハード両面を捉えたものとして、この提案が出てきているものと考えております。

いさ委員

 国際ビジネス拠点形成に寄与するホール・コンベンション施設のあり方も検討されているということなんですけれども、この字義どおりにとってしまうと、ここのホールというのが単にビジネスのために使われるのかなというふうに受け取れてしまうんですが、このあたりはそういう検討の方向なんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このビジネス拠点形成に寄与するということですが、先ほどビジネス拠点がオフィスの集積というお話もしましたけれども、一方で、ここの中で展開されるさまざまな文化の要素ですとか、そうしたものが今後のビジネスにつながってくるといったことも考えられるかと思っております。まず前提としては、ホールが現在の中野サンプラザのブランドや機能を発展させたといったこともございますので、これまで中野サンプラザが行ってきた文化の発信、例えば音楽のコンサートですとか、そうしたものも想定したホールというふうに考えております。

小林委員

 今、大ホールのほうという形なんですが、まさに今言われたとおり、名前は違うかもしれないですけれども、サンプラザのような形で考えていると思うんですけれども、このものをただサンプラザのようなものの上に、真ん中のものをもう少し高目で、例えば中野区の、中野区民が本当に使えるようなものをできるような形でやってもらいたいなというふうに思うんですけれども、その辺ちょっとお考えしているでしょうか。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後2時42分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時42分)

 

小林委員

 この大ホールというのは、サンプラザの意識で内容ができ上がるのかということを伺います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在の中野サンプラザは、ホール、それからホテル等々の機能を有している施設でございます。今後この再整備において、まずホールという機能は残していきたい、さらに機能を拡充させていきたいといったものでございます。また、ホテルという機能も非常に重要だというふうに考えておりまして、再整備の基本構想においてもそうした機能を盛り込んではどうかということを記載しているところでございまして、そういったものについても検討してまいりたいというふうに思ってございます。

森委員

 先ほどあった国際ビジネス拠点云々のところについて伺いたいんですが、区が旗を振ってオフィススペースをふやして、そこまではいいとして、そこにじゃあどういう企業が入ってくるのというのは、基本的には市場で決まる話であって、区が国際ビジネス云々と言ったからといって、別に国際ビジネスをしている企業が来るものではないと思うんですけれども、その辺どうお考えになっているんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これは現在、中野区でもグローバル戦略といったものを併せて検討しているところでございます。これから中野のまちをグローバルといった視点の中でまちづくりしていくべきだろうというふうに考えておりまして、そうした中では区役所・サンプラザの再整備そのものを、どういった企業が来るかというのは、おっしゃるとおり市場にというところはございますけれども、グローバルに開かれた拠点とするということのコンセプトを打ち出していくということが必要だというふうに考えております。

長沢委員

 区役所・サンプラザ地区再整備ということだから伺うんだけれども、区役所があって、サンプラザがあって、その後のということなんだけれども、つまり区の土地だよね、区が所有している。サンプラザもまちづくり中野21だから、区が持っていると言ってもいい。これに再整備をするわけだけれども、区はその権利があるわけだけれども、これはどういうふうになっていくんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず、区役所のほうについては、売却になるのか、貸し付けになるのかわかりませんけれども、何らかの土地の活用を図っていくということでございますし、新区役所の整備の財源としていきたいといったことも考えておりますので、何らかの形でお金を生み出すといったところで考えております。一方で、まちづくり中野21が所有する現在のサンプラザの土地、こちらにつきましては、平成20年の3定での議決のとおり、まちづくり中野21に同用地を保有させるということが議決されておりまして、そうしたものに基づいて今後のここのまちづくりを進めていくというふうに考えております。ただ、保有しながらも何らかの土地活用が図れないかといったことも併せて検討していきたいというふうに思っているところでございます。

長沢委員

 そうすると、区役所のほうは売却ないし貸し付けという話ですね。まちづくり中野21、要するに中野サンプラザのほうは所有しながらということで、まちづくり中野21は解散せずに、そのまま持続させていくということでいいの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今後のあり方についてはまた今後になりますけれども、何らか財産があるということになりますと、その財産の所有する主体といったものが必要になってまいります。そうしたもののあり方も今後検討するということになろうかと思っております。

羽鳥委員

 主な意見のところで、どの駅前でも同じような開発が多い、他都市の事例も参考にしながらというふうな意見もあるんですけれども、確かに今、東京のいろいろな駅前では高層ビルを中心にした複合的な商業、ホテル、住宅などの施設、たくさん検討されているんですけれども、今検討されているのは単独で建っていくわけではなくて、ほかのところも関連というか、関係してくるわけですよね。建つと競争とかが起こってくるわけですけれども、そういうところはどう検討というか、お考えになっているんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 他の都市との比較ということになるかと思いますけれども、やはり中野の駅前、中野の顔になる部分でございますので、ここでの集積を高めていくといったことが中野の今後の競争力強化につながっていくというふうに考えております。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時49分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時49分)

 

 それでは2番目、中野駅周辺における高度な環境・情報都市整備に関する共同研究についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、中野駅周辺における高度な環境・情報都市整備に関する共同研究について御報告を申し上げます(資料8)。

 このたび、中野駅周辺における高度な環境・情報都市整備に向けて、区と大学等との間で協定が締結して、共同研究を行うことになりました。

 まず1点目、中野駅周辺における高度な環境・情報都市整備についてでございます。

 中野駅周辺では、中野駅周辺のまちづくりグランドデザインに基づきまして開発を進めているところではございますけれども、この中でもやはり他をリードする先進的な都市環境、防災性、業務継続性、そうしたものを高めていくとことが必要だというふうに考えております。そうしたことに向けての研究をしていくといったものでございます。

 2番の共同研究の実施についてでございます。

 基本的な考え方といたしましては、共同研究という形をとりまして区の施策形成、大学等の学理探求を目的として、共通する課題について相互の協力に基づいて取り組むものとしてございます。

 (2)の共同研究の成立でございますが、二つの共同研究事項に寄与する大学等におけるおのおのの研究テーマを持ち寄ってこの研究をしていくものでございます。

 裏面をごらんください。二つの研究事項というのが掲げてございます。一つが平常時・非常時の状況に応じて、的確に情報を収集し発信する情報通信インフラ構築のあり方、二つ目が、自立分散型電源や電気・熱融通ネットワークによって災害時にも安定供給可能なエネルギーインフラ構築のあり方、この二つについての共同研究を進めるものでございます。

 (3)共同研究の体制でございます。

 以下の組織間で協定を取り交わした上で、おのおののテーマに応じて研究を進めるものといたします。中野駅周辺をフィールドとする調査、実証実験に当たっては、区が情報提供、調査等の便宜を図るということで考えております。

 この協定を取り交わす調査組織といたしましては、中野区のほか、中野区産業振興推進機構、早稲田大学、宇都宮大学、工学院大学、東京電機大学、東北大学となってございます。

 (4)共同研究の成果でございます。

 この成果につきましては、共同研究報告書としてとりまとめ、区としては施策形成、大学等については研究発表を通じて社会への還元を図っていくものとしてまいります。

 (5)共同研究の期間でございますが、協定締結から平成28年3月までとしまして、研究成果に応じて延伸できるものとしてまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 報告に対して御質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、委員会を休憩します。

 

(午後2時52分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後3時10分)

 

 それでは、所管事項の報告を引き続き受けます。

 3番目の中野駅南口地区まちづくりについての報告を受けます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野駅南口地区まちづくりについて報告させていただきます(資料9)。

 中野二丁目土地区画整理準備組合が平成27年3月11日に設立して、下記のとおりの内容とする結成届けが4月22日付で区長に提出されたので報告します。

 名称は、中野二丁目土地区画整理準備組合。2番として、土地区画整理事業施行予定地区は、斜線で網かけしてある図のとおりでございます。3番目として、施行予定地区内の権利者は、表のとおりでございます。

委員長

 ただいまの報告について御質疑ございますか。

内野委員

 もう既に準備組合ができて、具体的なタイムテーブルみたいなスケジュールは決まっているものがあるのでしょうか。もう既に公園施設の一部を取り壊す計画があるやに聞いておりますので、ちょっとその点をお尋ねしたいと思います。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今後のスケジュールとしては、平成27年度は土地区画整理事業の組合設立認可、それから仮換地指定を行って年度後半には工事に着手したいというふうに準備組合から聞いています。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で所管事項の報告の3番を終わりまして、4番、中野三丁目地区(中野駅西口地区)まちづくりについての報告を受けます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野三丁目地区(中野駅西口地区)まちづくりについて報告させていただきます(資料10)。

 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3等の上位計画で掲げる中野駅地区や、それから中野三丁目駅直近地区にかかわるまちづくりの実現に向けて、既に西側南北通路、中野駅西口広場、それから中野三丁目土地区画整理事業について平成27年3月に都市計画決定を行ってございます。今後、都市計画の具現化やまちの個性を生かしたまちづくりを推進していくために、中野の新たな玄関口となる中野駅西側の上空活用と中野三丁目駅直近地区の範囲を中野駅西口地区とした上で、地区の将来像や土地利用方針、土地基盤の整備方針等をまちづくり基本方針に示すとともに、地区の実情を踏まえて地区計画を策定していくこととしています。

 1番として、中野駅西口地区まちづくり基本方針(案)について御説明します。

 お手元に別紙1というのがあると思いますが、表紙を開いていただいて1ページに今の策定の目的が記載されてございます。

 2番の中野駅西口地区の位置及び範囲ですが、緑色の線で囲まれたエリアが中野駅西口地区でございます。西側南北通路、それから駅ビルの予定されているところから、赤の一点鎖線で表示されている区画整理の事業の区域、それから誘導型まちづくりを進めるべき箇所として、図上では桃園通りと記載されているところの周りを中野駅西口地区としてございます。このまちづくり基本方針を定めるに当たっての上位計画が、2ページ、3ページ、4ページと記載されてございます。その流れが5ページの右側に記載されてございます。詳しくは、6ページにありますようにA地区、B地区、C地区、D地区と色分けしてそれぞれの地区について整備方針が記載されてございます。

 ページをめくって次の7ページは、6-2として都市基盤等の整備の方針として西側南北通路や中野駅西口広場について記載されてございます。

 7番のまちづくりの手法と展開でございますが、7-1の図面にございますように、赤で着色されている立体道路制度にかかわるエリア、それから土地区画整理事業等にかかわるエリア、このエリアについては、既にそれぞれの事業が都市計画決定されてございます。

 一方、その南側に当たります誘導型まちづくりの検討とされている範囲については、それらの事業の今後の行方をにらみながら、地元の皆さんの御意見を伺いながら進めていくべきエリアとなっています。したがって、そういったまちづくりの進行度合い、熟度が大きく違いますので、7-2のまちづくりの展開に記載されていますとおり、赤で着色されているところと青で着色されているところは段階的に地区計画を策定していくこととしております。

 次に、別紙2を見ていただきたいんですが、そういったまちづくり基本方針の考え方から、位置については南北通路、駅ビルに関わるエリアから区画整理事業にかかわるエリアまでを今回は地区計画の対象としてございます。

 地区計画の目標等については、まちづくり基本方針に記載されているものと同等の内容でございます。土地利用の方針については、A地区、B地区、C地区の一部について方針が記載されてございます。

 裏側にいきまして、地区施設の整備の方針、建築物の整備の方針、今後の予定が記載されておりますが、地区計画(素案)についての説明会を7月に行いまして、9月から10月に原案の説明会、公告・縦覧。10月から11月にかけては、今度は都市計画(案)の説明会、公告・縦覧、そして12月から1月にかけては都市計画審議会にかけて都市計画決定をしていくというスケジュールになってございます。

委員長

 ただいまの説明に対して御質疑ございますか。

森委員

 確認なんですけれども、この1枚紙の今後の予定のところ、都市計画決定までしか書いていないですが、実際に西口が使えるようになるというのは、平成32年でしたか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 西口広場については、おっしゃったとおり南北通路の整備の平成32年と併せて、その時期には供用できるように整備していく予定となってございます。

森委員

 こういう計画って、進むにつれてちょっとずつおくれが発生してしまったりというところも懸念されるんですけれども、一方で今の北口のラッシュ時の混雑状況等を見ていると、この駅周辺の開発では、ここが最優先に必要なところなのかなというふうに思っているんです。そうすると、平成32年までの間というのは、あの北口の状況というのは今のままが大原則ということになるんですか。

立原都市計画推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 西口が新たに開設されるまで、改札の数としては現状のままということになります。

長沢委員

 地区計画(素案)のほうの、これもちょっと概念的な話なんだけれども、中野三丁目地区は文化的なにぎわいと暮らしの調和とある。あえてこの文化的なというのは何を指しているのか。これが1点。もう一つは、裏面のほうの今後の予定のところなんですけれども、地区計画の都市計画決定というのは、やっぱり都市計画審議会、東京都も含めての地区計画についてもやっていかなくちゃいけないんですか。その2点を教えてください。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 最初の御質問に対して私のほうから。この三丁目で掲げているまちのイメージは、グランドデザインを引用しているものでございます。この三丁目で言う文化的なというところは、中野三丁目には小劇場等々が現在四つ固まっていたりするところで、北側にはない文化性があるということで、そのあたりを踏まえてこのような表記をさせていただいているものです。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 2番目の御質問なんですが、地区計画についての都市計画審議会は、区における都市計画審議会で審議することになっています。

長沢委員

 区で終えて、東京都のほうの審議会にはかけなくてもいい、地区計画については区のほうで決定していると、そういうことですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今委員がおっしゃったとおりで、都の都市計画審議会にはかけなくていいことになっています。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、囲町地区まちづくりについての報告を受けます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 囲町地区まちづくりについて報告させていただきます(資料11)。

 まず第1番目に、囲町地区まちづくり説明会の開催結果について報告させていただきます。

 平成27年6月4日の「囲町地区まちづくり説明会」の結果は、別紙1のとおりでございます。これは、囲町地区地区計画(素案)の説明会でございます。意見、質問とそれに対する回答・見解は記載のとおりでございます。

 それから、2番目として囲町地区地区計画(原案)についてでございますけれども、囲町地区地区計画の原案は、別紙2のとおりでございます。地区計画については、素案、原案、都市計画案と進んでいくんですが、囲町地区地区計画については、素案についてはもう既に議会のほうに報告済みで、その際に素案の説明会、原案の説明会についても御報告しています。この原案の中身については、素案と内容的には変わってございません。ただ、原案ということなので、そういったフォーマットといいますか、記載の方法によって記載されているということでございます。

 名称は囲町地区地区計画で、位置は斜線で網かけがされているところでございます。面積約3.5ヘクタールで、地区計画の目標は記載のとおりでございます。土地利用の方針についても、A地区、B地区、C地区記載のとおりでございます。建築物の整備の方針についても記載のとおりでございます。

 地区整備計画については、地区計画全体3.5ヘクタールのうち、2.0ヘクタールについてかけてございます。内容は、裏面に記載されているとおり地区施設の配置及び計画、それから建築物に関する事項として用途の制限、それから敷地面積の最低限度、壁面の位置の制限等が記載されてございます。

 こちらのほうも、今後の予定としては6月から7月にかけて原案の説明会、公告・縦覧、それから9月から10月にかけて都市計画(案)の説明会、公告・縦覧、10月から11月にかけて都市計画審議会、12月に都市計画決定という予定となってございます。

委員長

 ただいまの報告に対して御質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは次に、中野駅地区第2期整備先行工事についての報告を受けます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 それでは、中野駅地区第2期整備先行工事について御報告をさせていただきます(資料12)。

 本工事の概要については、1月に議会報告させていただいておりまして、その後詳細を検討し、整備する各自転車駐車場の台数や今後のスケジュールが確定したため、御報告するものでございます。

 1番、工事の目的でございます。

 本工事は、駅北口西側における歩行者と自転車の交錯を防止し、交通の円滑化を図ること、現在、中野駅周辺に暫定的に設けられているバス停を移設すること、今後中野駅地区で予定している駅西側南北通路橋上駅舎等の第2期整備に必要な作業空間を確保することを目的に実施します。

 2番、工事の内容でございます。

 工事の内容につきましては、別紙で御説明させていただきます。別紙1をごらんください。

 最初に、左上の①でございます。図中のE、中野けやき通り自転車駐車場の収容台数増強の改修とC、中野自転車保管場所の自転車駐車場への改修工事をまず行いまして、今後収容台数が減となるA北口中央自転車駐車場の代替施設とします。これらの工事を8月から10月にかけて予定しておりまして、この間、けやき通り自転車駐車場は一部を利用休止し、収容台数は650台となります。

 続きまして②でございますが、E、中野けやき通りとC、中野自転車保管場所の改修を終えまして、収容台数はけやき通りが1,800台、中野自転車保管場所は中野西自転車駐車場として700台となりまして、11月から利用を開始します。同時に北口中央自転車駐車場、B、北口西自転車駐車場の利用を一部休止し、収容台数をそれぞれ1,000台に減じまして、北口中央自転車駐車場の改修を開始します。この段階の工事期間は、1月までを予定しております。

 続きまして③にまいりますが、A、北口中央自転車駐車場の改修を終えまして、2月より1,800台で利用開始します。その後、3月までの期間で北口中央自転車駐車場の建屋部分とB、北口西自転車駐車場を撤去しまして、中野駅地区第2期整備に必要な作業空間等を確保してまいります。

 この間の中野駅北側の自転車駐車場の全体の収容台数についてですが、別紙1の右下に参考として台数の推移表がございます。まず、本年4月の段階では収容台数の合計は6,000台でございました。5月には図中のFとして民間自転車駐車場が収容台数1,100台で開設しておりまして、一時的に収容台数が増加しております。区としましては、この民間自転車駐車場の台数も含め、駅北側で6,000台を確保する計画としておりまして、表の2月から3月の欄が今回の工事後の台数となります。

 また、1月に議会報告させていただいたときには、別紙1の右隅の収容台数で御説明をしておりまし。今回、設計作業を進め、民間自転車駐車場の収容台数を考慮しまして、台数配分を見直してございます。具体的には、中野けやき通り自転車駐車場につきましては改修面積を広くとりまして、収容台数をふやしております。一方、中野自転車保管場所の改修につきましては、自転車駐車場としての利用を2階までとして、また、北口中央自転車駐車場の改修については、一部に平置き部分を設けることとしたため、それぞれ台数が減となっております。

 続きまして、別紙2にまいります。別紙2を御確認ください。

 バスロータリーと車両動線整備及びけやき通りのT字路交差点化について御説明いたします。

 現在、暫定広場として利用している場所についてバスロータリー化しまして、バス停を2カ所移設しましてバスロータリーといたします。また、そのバスロータリーへの車両動線につきましては、バスの動線とするとともに、将来的に第2期整備の工事車両の作業空間等への動線とします。また、けやき通りにつきましては、カーブ部分をT字路交差点化します。この交差点には歩行者と自転車の交錯を防止し、安全性を高めるため、信号を配置する予定でございます。また、車道の両側に自転車走行空間を整備しまして、自転車の走る場所を明確化します。これらの工事は、先ほどの北口中央自転車駐車場の改修と同時に着工いたしまして、11月から3月までの工期を予定しております。

 なお、現在の北口暫定広場につきましては、10月までは現在同様に使用することができます。

 恐れ入ります、1枚目に戻ります。

 3番、今後の予定でございます。7月24日、25日に中野駅地区第2期整備先行工事の全体について説明会を予定しております。8月下旬には中野自転車保管場所、けやき通り自転車駐車場の改修について、それぞれ周囲の方に個別に工事の説明を行いまして工事着手をします。10月には北口中央自転車駐車場の改修、作業空間等の確保、バスロータリー、車両動線整備及びけやき通りT字路交差点化の工事説明会を行います。11月上旬に工事着手いたしまして、平成28年3月末に工事完了を予定しておりまして、併せて仮設バス停の供用を開始する予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について御質疑ございますか。

南委員

 ちょっと確認でございますが、バスロータリーのところなんですけれども、作業空間の予定地とか、そういったところを考慮されてこのように線引きされたんだと思うんですけれども、バス停のロータリー、回ることは可能で、そういう技術的な検証とかは大丈夫なんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 関東バスとも協議をしておりまして、実際にバスを走らせたりして、回れることは確認しております。

南委員

 今回このように整備する形でT字路交差点のところ、自転車の走行のための、安全を図るために信号機を設置ということなんですけれども、いずれここは全体的に駅前広場の整備というような形になってくると思うんですが、この信号はとりあえず仮設の設置という認識でよろしいんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員おっしゃるとおり、今回つける信号については、あくまで仮設ということで考えています。

森委員

 別紙2のバス停についてなんですが、移転するバス路線については協議中とありますけれども、これは今、サンプラザとか区役所の前に仮設で出ているバス停の中から選ばれるということなのか、それとも全然別のところのものがこっちに来るということも考えられるのか、その辺はどうなんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 バス停の配置につきましては、今度新しくできる二つを含めて、関東バス全体の系統の中で再配置を検討していただいているところです。今のところ何が来るかということはわかっておりませんが、乗りかえ利便の一番よくなるような配置にするというふうに聞いています。

森委員

 今のサンプラザの前はちょっと坂になっているところにバス停があって、本来はそういうところに設置できない。仮設ということで一応認められているというふうに理解しているんですが、あれはしばらくあのままで問題ないんですか。仮設といいながらも数年あのまま使っていますけれども、その辺問題ないんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 区役所前のバス停につきましては、長期にわたって使っても差し支えないということで整備したものでございます。

森委員

 もう1点、自転車の走行レーンの話なんですが、これを見るとある程度幅があるのかなと思うんですが、世田谷区かどこかでものすごく自転車の走行の幅が狭い道路があると話題になっていて、逆に危ないんじゃないかみたいな話がネット上とかでもされていたんですけれども、この幅の基準って、それなりにとっておかないと危ないと思うんですけれども、その辺の基準とか何かあったりしないんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 自転車走行空間についてなんですけれども、道路交通法の20条の2項で、車両については、車両通行帯の指定区分に従い通行しなければいけないというふうにありまして、その指定区分として自転車の専用通行帯ということで設けるものでございます。今回の整備で考えてございますのは、自転車走行レーン、普通自転車専用通行帯というもので、交通規制の幅としては1.5メートルということになっております。ただ、規定上最小1.0メートル、1メートルまでは狭めることができるという規定になってございます。

森委員

 こういう場合、例えば現場の状況として例外的に、例えば1.0メートまで認められますよというような規定があったりするのって、いろいろな法律の中でもままあると思うんですけれども、初めから最低限しかとらないという発想じゃなくて、安全性を考えた上で幅については検討していただきたいと思いますが、いかがですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 今回、けやき通りに設置する自転車走行レーンにつきましては、通常の幅員といいますか、1.5メートルの幅員で計画をしてございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、次の報告をいただきます。7番、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区編)(素案)意見交換会の開催結果について、8番、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区編)(案)についての報告を求めます。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 それでは、7番の西武新宿線沿線まちづくり整備方針(素案)の意見交換会の開催結果(資料13)と、関連いたします8番の整備方針(案)につきまして(資料14)併せて御説明させていただきたいと思います。

 まず初めに、意見交換会の開催結果についてでございます。

 5月14日から17日までの4日間の日程で地域住民との意見交換会を開催しましたので、その状況についてお伝えさせていただきます。

 1番でございます。日時と場所なんですけれども、ごらんのとおり4日間で行っております。参加人数でございます。4日間合計で140名の方が参加してございます。

 3番なんですけれども、会場での質疑等ができない方にも配慮しまして、意見書をお渡しして5月14日から6月1日までの2週間で意見書を募集してございます。意見書の数は24通区のほうに来ております。

 4番目、主な意見でございます。

 まず、新井薬師前駅周辺のまちづくりについてでございます。

 素案には220号線などの構想には記載されていないことがあると。まちづくり構想は何を踏まえて作成したのかという御意見ですとか、220号線はなぜ今になって取り組み始めたのかという御意見ですとか、相互直通運転はどのように考えているかという御質問がございました。

 裏面をごらんください。今度は沼袋駅周辺のまちづくりでございます。

 意見交換会で出た質問と意見、その回答をホームページで記載してほしいですとか、ループ道路は必要なのかという御意見ですとか、新たな顔となる駅前の拠点空間の創出について、まちづくり構想には記載がないんじゃないかという意見等がございました。回答につきましては、記載のとおりでございます。

 続きまして、西武新宿線沿線まちづくり方針整備方針(案)につきまして御説明させていただきます。

 1番の主な変更箇所でございます。

 大変恐縮ですけれども、別紙の案の冊子で説明させていただきたいと思っております。

 まず、冊子の1ページをごらんください。2番の目的の1行目、2行目の文でございます。「両検討会からの御提案をいただいたまちづくり構想等の内容を踏まえ」というところを明確に記載したほうがいいんじゃないかという御意見がございましたので、今回追記してございます。

 飛びまして、13ページをごらんください。

 5番の今後のスケジュールというところでございます。これは新井薬師前駅の今後のスケジュールでございます。スケジュールにつきましては、先ほどの意見交換会でもスケジュールを入れたほうがいいんじゃないかという御意見がかなりございましたので、今回新井薬師、沼袋ともにスケジュールを新規で追記してございます。このスケジュールの見方なんですけれども、表は27年~31年度、31年~36年、おおむね5年ごとに刻んでございます。37年度以降は、以降という形で記載しているところでございます。

 まず、表の上の記載の新たな顔となる拠点空間の整備についてでございます。

 これは下の図の1番から5番を示しているものでございます。おおむね駅前の共同化ですとか再開発等による街区の再編ですとか、その検討ですとか必要な都市計画につきましては、今年度からおおむね30年ぐらいを目途に手続を考えていきたいと思っております。それ以降、2番でございますけれども、共同化ですとか再開発等の事業化を31年度ぐらいから36年度ぐらいまでをかけて検討していきたいというふうに考えてございます。

 それと、下の220号線の整備に合わせた沿道のまちづくりについてでございます。

 220号線につきましては、延長は1.6キロということがございまして、事業区分を1期、2期、3期と分けてございます。下の図の右側の図でごらんください。まず、6番目の鉄道交差区間、延長が約90メートルあるんですけれども、ここを27年度から事業化していきたいと考えてございます。

 それと2期区間、これは早稲田通りから鉄道交差区間の部分なんですけれども、8番の部分になりますけれども、おおむね30年度から事業化を考えていきたいと思っております。11番、これが北側の区間になります。3期区間と言っていますけれども、鉄道交差区間から新青梅街道区間までの区間を示してございます。おおむね37年度くらいの事業化を予定しているところでございます。

 16ページをごらんください。続きまして、沼袋駅周辺のまちづくりの整備方針でございます。

 地区の将来像の一番下の防災の下の枠の中をごらんください。区画街路4号線が整備され、避難路や延焼遮断帯として位置付けられているというところが新たに追記してございます。ここは4号線につきまして防災上の位置付けをきちんとしたほうがいいんじゃないかという御意見に応えて追記したものでございます。

 21ページをごらんください。沼袋地域の今後のスケジュールについてでございます。これは先ほどの新井薬師と同様に、新規で丸々追加したものでございます。

 この表も、先ほどの新井薬師と同じように5年ごとで刻んでございます。上からいきますと、1番と2番が駅前の拠点空間の整備についてでございます。おおむね検討や必要な都市計画の手続は27年度から30年度ぐらいまで、事業化につきましては、おおむね31年度からを予定してございます。

 続きまして、4号線の整備と沿道のまちづくりについてでございます。番号で言いますと、③から⑨までになります。

 ③につきましては、沿道とまちづくりのルールの検討という形を今年度から29年度まで考えてございます。それと、5番目の4号線の事業化についてでございます。おおむね28年度から37年度ぐらいまでを予定してございます。それと併せまして、7番目の地区集散道路3号、平和の森につながります77メートルの区間なんですけれども、4号線の整備と併せて整備を推進していきたいというふうに考えてございます。

 それと、8番、9番目につきましては、沼袋地域の防災のまちづくりについてでございます。

 まず、8番目で防災のまちづくりの計画をつくって、9番目でまちづくりの沿道避難路の確保ですとか、不燃化、耐震化の促進を進めていきたいというふうに考えてございます。

 初めのページに戻っていただきたいんですけれども、報告書の資料の裏面をごらんください。3番の今後の予定についてでございます。

 ことしの7月21日から8月11日までの3週間にかけまして、条例に基づくパブリックコメントを実施したいと考えてございます。それと、その期間なんですけれども、7月23日から26日の4日間につきまして、まちづくり整備方針(案)の説明会を開催しようと思っております。それを受けまして、ことしの9月にはまちづくり整備方針を策定していきたいというふうに考えているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して御質疑ございますか。

長沢委員

 一つは、この案を今後パブリックコメントかけていくということだと思うんだけれども、図の描き方なんですけれども、これってどこまで書くのがいいのか。もし本当に区民の皆さんにいろいろ意見を寄せてもらうというのであると、いい、悪いはともかく、区自身が沼袋の14ページ、15ページのところであるとか、18ページのところは少し書いてあるのかな。例えば駅前の広場をつくりますとか、あるいは道路についてはこういうふうにというのが別な形でもう計画の決定としてあるわけですよね、都市計画にしているわけだから。そういうものをもっと落としてわかりやすくしたほうがいいのかなと思っているんですけれども、何か決まりみたいなものがあるんですか。僕、たまたま沼袋のことを言ったけれども、新井薬師も同じようにあるんだけれども、補助220号線というのがあって、ここでさっき御説明いただいたスケジュールのところで一応1期区間とか2期区間とか分かれているんだよね。これだって1期、2期というのは確かに言葉では書いてあるけれども、ここのことですよと示すとか、そういうのはどこか別なところで示したような気もするんだけれども、何か案として決まりみたいなものはあるんですか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 特に決まり等はないんですけれども、例えば220号線でお話しさせてもらいますと、13ページになると思うんですけれども、先ほど御説明させていただきました1期、2期、3期と分けて整備を考えているというのは、下の絵でリンクさせていただくような形にしております。

長沢委員

 この220号線のところを聞きたいんですけれども、そもそもこの220号線というのは、いつ都市計画決定をして、しかも当時の都市計画決定をした目的というのは何だったんですか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 220号線の都市計画決定の経緯なんですけれども、220号線につきましては、昭和41年の都市計画決定でございます。その内容としましては、区の南北交通のネットワークの強化だとか、そういったところが背景になってございます。

長沢委員

 整備方針の素案から案に変わった段階では、ここでは避難路や延焼遮断帯として位置付けられているというのがあるんだけれども、当時はこういうふうな目的としては掲げられていなかったということですか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 補助220号線の延焼遮断帯につきましては、東京都の防災都市づくり推進計画の中で、一般延焼遮断帯として位置付けられておりますので、その旨を記載しているということでございます。

長沢委員

 私が伺ったのは、当時はそういう位置付け、そういう目的ではなかったんでしょうかというのを伺いました。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 昭和41年の当時は、確かに防災上の延焼遮断帯としての記載はなかったと思います。ただ、都心部への人口流入に伴って、上高田の二、三丁目地区がかなり防災上、今、防災まちづくりの整備方針の中で整備地区の位置付けになっていると、防災上危険な地域に位置付けられているところがございまして、それを南北に貫く避難路として必要なものであるということが防災上の位置付けにされてきているということでございます。

長沢委員

 そうすると、当初の目的以外のところで新たな社会状況としての変化もありながら、そういう意味では後からそういう形の目的で加わったということですね。しかしながら、計画そのものについては何ら変更はないのか。つまり、そういったところでは、何かこうしたものが修正をかけていくとか、そういうものは区としては何ら検討もしていない、あるいは東京都として何か一緒に検討する、そういうことはなかったんでしょうか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 この路線以外にも都市計画道路は東京都が、23区も合わせてなんですけれども、事業化の必要性の検証を定期的に行っております。今4次の見直しもしているんですけれども、先ほど言ったとおり41年、56年というのもあったんですけれども、その都度23区全体なんですけれども、都市計画道路の必要性の検証なりをさせていただいて、その中で必要性があるということを判断しているということでございます。

石坂委員

 整備方針の冊子のほうの16ページですけれども、区画街路4号のほうを延焼遮断帯と位置付けられている云々というくだりがあります。延焼遮断帯のイメージ、19ページの図16のほうに出ています。こちらの道路、拡幅をするということで延焼遮断帯になるわけですけれども、15ページにもあるように、商店街の活力の低下等が問題になっています。ここは延焼遮断帯で道路を拡幅することによって、現状のままですと商店が、敷地がかなり削られるわけですけれども、こうしたときに道路拡幅と合わせて延べ床面積が確保できるような形で、今道路沿いにある建物、敷地面積は削られるけれども、高さを高くすることを認めるような形、規制を緩和する形で延べ床面積を確保するようなこと等も必要になると思うんですが、その辺、現状どのような状況でしょうか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 区画街路4号線につきましては、14メートルに道路を拡幅することによりまして、沿道で委員御指摘のとおり建物が建てにくくなるような60平米以下の残地といいますか、そういった敷地が多数発生することがわかっております。区も昨年2月に、関係権利者全体なんですけれども、こういった方々を中心に意向確認調査をさせていただきました。その中身は、こういった残地の有効活用につきまして敷地の共同化ですとか、区画の整序といったやり方について御提案させていただきました。アンケートの中身は委員会等でも御報告させていただきましたけれども、かなり新たな沿道のまちづくりについて御感心が高いということがわかっております。区といたしましても、今後そういった沿道関係者へのアンケートなりアプローチを引き続き行っていきたいと思っておりまして、4号線と併せて一体的に沿道のまちづくりを進めていきたいというふうに考えている状況でございます。

石坂委員

 そうしますと、そういった合築をしていく際には、高さ等に関して今までよりも規制は緩まるものなんでしょうか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 沿道につきまして具体的に、ここに記載があるとおり統一的な町並みをつくっていきたいというのは各まちづくり検討会の御提案があったところでございます。区といたしましても、こういったところをベースにしまして、ある程度まちづくり手法で地区計画ですとか、いろいろな手法を使いながら何ができるのかというのは、まさしく今後地域の皆様と御相談させていただきながら決めていきたいというふうに考えております。

南委員

 前回の意見交換会のほうは私もちょっと参加をさせていただきました。そのときさまざまな地権者の皆様、沿道にかかわる皆様の御意見がすごく出されておりました。それを踏まえて今回、この整備方針(案)として明示された。特にそのときには、今回一般質問のほうでもさせていただきましたが、関係地権者とか権利者の方々の生活再建に向けては、やはりスケジュールを明確にしてほしいという御意見が非常に強かったという認識を私もしておりまして、今回それも質問させていただいて、その中で今回、5年ごとの形ではありますが、スケジュールを出されたということは、非常に中野区として本当にやっていくんだという強い意思を明示されたのだなというふうに思っているところであります。

 特に、沼袋の区画街路4号線におきましては、事業化に向けては28年度から36年度ぐらいまでおおむねの形で出されていらっしゃいますけれども、備考欄のところに区画街路4号線の沿道のまちづくりのルール化等がまとまり次第事業化するということが前提条件なのかなというふうに思います。私も一般質問では、このルールにつきましては地区計画ということも一つの手法として考えていくべきではないかということは提案をさせていただきましたが、やはり商店街のにぎわい活性化のためにも、沿道の一体的なまちづくりというのは非常に重要になってくるんですけれども、再度確認をさせていただきますが、そういったルールづくり、地区計画を含めたルールづくりをする、そういった手法を示していった中で初めて事業化へ踏み出せるというお考えで変わらないということでよろしいでしょうか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 一般質問のほうでも回答させていただきましたけれども、4号線につきましては560メートル区間、全部が街路事業の4メートルの補償の対象になってしまうというところがかなり大きい要素になります。建てかえの更新の前にまちづくりのルールづくりというのをしっかりつくっていく必要があると考えておりまして、その方針は変わっておりません。

南委員

 このスケジュールのところに括弧書きで、交通広場を含む事業化というふうになっておりますけれども、沿道560メートルありますが、非常にさまざまに西武線の連続立体地下化事業につきましては32年度完成目標という形で動き始めた、工事が始まったということですけれども、交通広場を含むとなると、一挙に事業化に向かわれるのか。例えばまた220号線のように段階的な事業化に取り組まれるのか、そのあたり、どのようにお考えでしょうか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 確かに区画街路4号線、560メートルと延長も長いということもございます。また一方で、関係権利者の数もかなりの数ございます。区といたしましても、御指摘の点を踏まえて、駅前広場に合わせて区画街路、地区集散道路3号などの早期整備を踏まえて全力で整備していきたいと思っております。

南委員

 ぜひこの区画街路4号線につきましては本当にさまざまな御意見、また、さまざまな思いが住民の方々ある中で、ここまで進んできましたので、ぜひ進捗をさらに支援をしていただければなと思います。

 一つ、今後の予定ということでまちづくり方針(案)の説明会をされるということなんですけれども、これまで素案のところで意見交換会をやりましたけれども、それで案にまとめて、本来でしたらパブリックコメントも7月21日から8月11日までやるということになっている中で説明会をするというのは、さらに丁寧な関係権利者、また住民の皆様へのさらに丁寧な説明をしたいという、そういうことで実施されるということでよろしいですか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 委員の御指摘のとおりでございまして、5月14日から17日の4日間に開催されました意見交換会でも、案につきましても説明会をしてほしいという御意見を多数いただきました。今回の説明会につきましては、そういった御意見等を踏まえて開催させていただくものでございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、9番の西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催についての報告を受けます。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催についてでございます(資料15)。

 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟は、西武新宿線連続立体交差事業の野方駅-井荻駅間の早期実現と、中井駅-野方駅間の着実な推進を目指し、決起大会を開催いたします。

 大きな1番としまして、期成同盟決起大会の概要についてでございます。

 (1)日時につきましては、平成27年8月25日(火曜日)14時から開始いたします。

 (2)会場につきましては、野方区民ホールにて行います。

 (3)主な内容につきましては、状況報告及び大会趣旨説明、大会宣言及び大会決議の採択などを予定しております。

 (4)主催につきましては、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟でございます。

 大きな2番として、今後の予定につきましては、決起大会開催後、大会で採択された大会宣言や大会決議をもとに国土交通省、財務省、東京都、西武鉄道株式会社へ行政活動を実施する予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について御質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは次に10番、第5回中野区交通バリアフリー整備構想改定協議会及び「中野区バリアフリー基本構想」の策定についての報告を受けます。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 それでは、第5回中野区交通バリアフリー整備構想改定協議会及び「中野区バリアフリー基本構想」の策定について御報告をいたします(資料16)。

 本報告は、建設委員会で御報告をいたしておりますが、区内各駅周辺のまちづくりにも関係する内容であることから、当特別委員会でも報告をさせていただくものでございます。

 まず、この報告に至る経緯を簡単に申し上げますと、タイトルにあります中野区交通バリアフリー整備構想、この計画期間が平成26年度末であったために、平成27年度からのバリアフリーに関する新たな計画を策定するに当たりまして、関係者等で組織いたしますバリアフリー構想の改定協議会、これを組織いたしまして、内容を御検討いただいた上で、その検討結果をもとに区として平成27年度からの新たな計画であります「中野区バリアフリー基本構想」をとりまとめたというものでございます。

 資料の1番でございます。出席者、これはこの第5回中野区交通バリアフリー整備構想改定協議会の出席者でございますが、ごらんのようなメンバーでございました。

 2番、この改定協議会の議事内容でございますが、ごらんのような内容を報告したところでございます。この協議会におきまして長くバリアフリー基本構想(案)の内容を御説明いたしまして、御了承いただいたものでございます。

 それから3番、中野区バリアフリー基本構想、これは後ほど説明いたしますが、別添につけてございます。

 それから4番ですが、中野区バリアフリー基本構想(案)からの修正点はございませんでした。

 5番の策定の経緯ですが、ごらんのとおり平成25年10月に第1回改定協議会を開催いたしました。以後、改定協議会を重ねまして、平成26年6月から7月にはまち歩き点検等もやっていただきました。

 裏面でございますけれども、その後、バリアフリー基本構想(素案)のとりまとめをいたしまして、意見交換会、それからバリアフリー基本構想(案)をとりまとめまして、パブリックコメント等を実施いたしまして、27年3月には今御報告いたしました第5回改定協議会を開催いたしまして、その後、中野区としてバリアフリー基本構想を策定したと、そういった流れでございます。本日は、このバリアフリー基本構想(本冊)をおつけしております。こちらをちょっとごらんいただきたいと存じます。この冊子でございます。時間の関係で、かいつまんで申し上げたいと思います。

 表紙をめくっていただきますと区長の御挨拶が出てまいりまして、次のページが目次でございます。目次が裏表にわたっておりますけれども、全部で7章構成と資料編になってございます。第1章がバリアフリー基本構想の策定に当たって、以下、重点整備地区の設定、まち歩き点検による区民意見、それから重点整備地区における施設別のバリアフリー化の方針、特定事業の設定、心のバリアフリーの取り組み等々となってございます。

 まず、1ページをごらんいただきたいと存じます。1ページは第1章ですが、このバリアフリー基本構想策定に至った背景と目的を述べておりますが、次の2ページをごらんいただきますと、下のほうにフロー図が出てまいります。今回策定いたしましたバリアフリー基本構想の前の構想、これは中野区交通バリアフリー整備構想ですが、この時代には関係する法律が交通バリアフリー法という法律でございました。このときには、ハートビル法といいまして建築物に関するバリアフリーの法律が別途ございました。ただ、これが法律改正ございまして、平成18年に交通バリアフリー法とハートビル法が統合されまして、新たにバリアフリー法という法律になりました。今回策定いたしましたバリアフリー基本構想は、この新しいバリアフリー法に沿ったものでございます。

 それから、7ページからが重点整備地区の設定でございます。このバリアフリー基本構想につきましては、重点整備地区を設定いたしまして、その重点整備地区において具体的なバリアフリーの施策等をお示しすると、そういった内容になってございまして、重点整備地区につきましては、ページをめくっていただきまして12ページをごらんいただきたいと思います。

 12ページの地図ですが、薄ダイダイ色の地区が前回の構想で指定をしておりました重点整備地区でございますが、緑色の地区、沼袋地区と新井薬師前地区ですが、これが今回の構想で新規に指定した重点整備地区ということになります。

 それから、23ページをごらんください。今回この構想の策定に当たりまして、実際にまち歩きのバリアフリー点検を実施いたしました。そこにお示ししたような日時に、そこにお示しの参加者に参加していただきまして、24ページ以降は各地区ごとにどういう経路で点検して、どういった指摘事項があったかということを簡単に地区ごとにまとめてございます。

 それから、33ページにはもう少し具体的な意見を簡単にとりまとめているところでございます。

 それから、40ページからは第4章ですが、重点整備地区における施設別のバリアフリー化の方針をとりまとめてございます。

 さらに45ページ、第5章、これは特定事業と申しまして、重点整備地区における具体的に取り組む事業をまとめてございます。

 46ページ以降は、各地区ごとに具体的に重点整備事業をどういった事業をいつ誰がやるかと、その辺のことを概略まとめてあります。この辺はごらんいただきたいと存じます。

 それから、ページ飛びまして、60ページをごらんください。ここでは心のバリアフリーの取り組みということをお示ししてございます。今申しましたような重点整備地区におけるハード整備だけではなくて、こういった心のバリアフリーということも一緒に取り組む必要があるということから、今回の改正においては少しページを割いてお示ししたところでございます。

 それから65ページ、第7章、これは簡単ではございますが、こういった構想を推進するに当たっての基本姿勢ですね、PDCAサイクルに沿って進めると、そういったことをお示ししてございます。

 それから、67ページ以降は資料編になりますけれども、この中で77ページ以降、今回の構想策定に当たりましては、アンケート等も実施しておりましたが、アンケートの結果をとりまとめましたので、ごらんいただければと存じます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの御報告について御質疑ございますか。

石坂委員

 まち歩きは実際に区民の意見等も受けているということで、23ページのほうに視覚障害者何名とかという形で入っていますが、一般的に同じ視覚障害者でも、弱視の方と全盲の方ではまた異なるニーズを書いている場合等もあります。各駅で今後いろいろと整備していく中で、点字ブロック等も整備していくかと思いますけれども、現状例えば中野駅周辺であれば、中野駅から区役所までという大きな動線ではありますけれども、中野駅北口を出て目の前の横断歩道を渡り、銀行の横を通ってサンプラザ側に抜けようとすると、途中で点字ブロックが道路の幅の関係か途絶えていて、また急に始まったりですとか、あるいは弱視の方は点字ブロックの黄色を手がかりにしている方も多いですけれども、路面と合わせたグレーを使われているような箇所も中野駅周辺には見られます。こうしたことは黄色い点字ブロックできちんと途切れなく、必要な点字ブロックを駅周辺には今後整備していく方向であると理解してよろしいでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今、御指摘を具体的にいただきましたけれども、他の地区でも恐らくそういったことがあろうかと思います。今回はあくまでも構想ですので、今後この構想に示した考えに従って、各当事者、事業者が具体的に整備すると。その際には当事者の意見を十分聞くと、そんな進め方になろうかと思います。

石坂委員

 その際、きちんと視覚障害者ひとくくりにしても、先ほど言いましたが弱視と全盲の方がいますし、聴覚障害の方でも難聴の方と全く聞こえない方ではまた違うニーズがありますので、それぞれ片方だけ聞いたから大丈夫というふうなことがないように気をつけていただければと思います。これは要望で結構です。

森委員

 本当にいろいろなことが書いてあって、どこかでまとめて質疑させていただかないといけないのかなと思うんですが、ちょっと今ばっと見た中で気になるところで2点ほど伺いたいと思います。

 40ページ、重点整備地区におけるバリアフリー化の方針ということでさまざま書いていただいております。道路とか公園とか区有施設とかというのはわかるんですが、公共交通、鉄道の駅とかバスとかのバリアフリーというのは、事業者がそれぞれいらっしゃるわけですよね。区としてこういった方針を掲げて、実際どこまでできるものなのでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今回この構想をまとめるに当たりましては、先ほど言いました改定協議会の中に当然JRですとか鉄道会社、あるいはバス会社等も全部入った上でとりまとめしています。具体的には、例えば49ページをごらんいただきますと、これは中野駅周辺地区の特定事業でございますが、それぞれ整備する内容、それから事業主体、それからそれをいつやるんだと。なかなか細かく何年何月からとまでいきませんが、おおむねすぐやるのか、少し後なのかと。これは基本的に各事業者とも合意をした上でとりまとめしています。ですから、今後当然予定の変更等はあろうかと思いますが、これを基軸にしながら区のほうとしても各事業主体にはバリアフリー化を求めていくと、こんな流れになろうかと思います。

森委員

 同じところで鉄道駅のところのホームの安全柵の設置等の記載が42ページにあります。警告ブロックやホーム柵の設置等と書いてあるんですけれども、警告ブロックなのかホーム柵なのかって大分安全性に差があって、安全性を考えたら、全てホーム柵設置していただくというのが本来なのかなというふうに思っているんですが、一方で複数の種類のある車両がとまるところなんかは、なかなか技術的に難しいというところも伺っているんですが、そのあたりというのはどうなんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 確かに安全面から考えれば、やはりホーム柵がベストだと思います。ただ、例えばJR東日本の場合そうですが、なかなか費用面もありますが、そもそも駅の構造からしてホーム柵が設置できないというものもあります。現在JRとしては、まず山手線内を完全に整備すると。その後はその周辺になるんですが、今のところ中央線等含めて具体的には未定ということを聞いております。区としましては、それも含めて少しでも安全なように、ホーム等の改良はJRに求めていきたいと考えております。

森委員

 そうしたら、ホーム柵ができるまで警告ブロックだけで本当にいいんですかというところはちょっと考えていただきたいなというふうに思うんです。ホームのベンチってありますよね。普通、ベンチって線路に向かって設置されているんじゃないですか。転落事故の分析なんかをすると、あのベンチから立って、ふらふらと真っすぐ歩くと転落しちゃうんですよね。だから、ベンチを線路に向けるんじゃなくて、線路と垂直に設置をすると、ふらふら歩いてもすぐ落ちちゃうということはなくなるというような取り組みも始まっているというふうに聞いています。そういったような記載は今回ないですけれども、そういった部分も含めて検討していただきたいと思いますが、いかがですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今、委員がおっしゃったのは、実は昨年度JR西日本で実際研究をしておりまして、例えば広島駅ですとか大阪駅で実際に設置した例があるんだそうです。特に酔っぱらった方がベンチに寝転がっていて、そのまま起きると線路に転落と。ところが、おっしゃるように直行方向ではそれがないと。かなり効果があるという話もあります。ただ、まとめた時点ではそういった情報がまだなかったものですから、今後は具体化する際にそういった情報も踏まえながら考えていきたいと考えています。

森委員

 こういうものをつくっていただくのも大事ですし、つくった後に新しい情報が出てきたら、そういうものも捉えて対応していっていただくことも重要なのかなと思います。

 もう1点別の話で伺いたいんですが、88ページ、区民の方からの意見等の中に、歩きたばこ、喫煙スペースの改善というところが記載されています。歩きたばこ、みんなが迷惑している。公共の場でも禁煙をもっと推進してほしいというようなことです。ざっと見た限り、たばこに関する記載というのが見当たらないんですが、どこかにあるでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今回は比較的私たちが想定しておりましたのは、物理的なバリアフリーの改善、それから心のバリアフリーといったことですが、実は今回、こういった区民意向を見てみますと、かなり幅が広いバリアフリーという概念があるのがわかりました。ですから、今回の構想には間に合いませんでしたが、今後こういったことも広い意味でバリアフリーであるということを考えながら進めていきたいと考えております。

いさ委員

 いろいろ力を入れてやっているんだなというのがよくわかったんですが、1点気になったのが44ページ、その他ソフト面の取り組みというところなんですけれども、点字ブロックなんかをつくっても、歩行者の方がそれを意識しないで歩いているケースというのは結構あると思うんです。実際にそれでぶつかって転倒というのも南口で何件か見ていますので、健常者の方に向けて何かアナウンスするというようなことは御検討なさっているのかどうか教えてください。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 実はそういったお話は、今回の第5回の改定協議会で話題になりました。区としては当然、今年度これは普及啓発をしていくという話なわけですが、何らか催し物ができないかと考えております。例えば委員がおっしゃったような何か啓発をできるような、単なる講演会ではないイベント的なものをできないかということで現在検討中でございます。

いさ委員

 大変すばらしい取り組みだと思います。すぐにできることとしては、何かホームページ上でアナウンスするとか、広報に入れるとかというのはできるんじゃないかと思うので、それも視野に入れて御検討いただきたいなと思います。

佐野委員

 時間もないので、1点ほど質問させていただきます。バリアフリー法、中野区の基本構想の中に入っているということで、中野区バリアフリー基本構想の策定についてということで御報告を受けたんですけれども、私、全部の冊子を読んでいないのでわからないんですけれども、今までのバリアフリー法は、例えば鉄道であれば一つあればいいと。先ほど東中野の問題が出ていましたね。一つあればいいんだと。環六だけで、西口のほうは全然ないじゃないかという意見も出されました。今度の中野区の基本構想の中には、その辺についてはどのように配慮されているんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 例えば、この冊子をごらんいただきますと、50ページでございます。50ページは駅の中というよりは駅の周辺を指していますが、色のついた道路ですね、赤とか緑ですとか青とかありますが。こいったものは生活関連経路としていずれはバリアフリー化をしていくんだというふうなことをお示ししています。それから駅舎についてですけれども、確かに以前はある一定規模以下の駅については、駅構内のバリアフリールートは1ルートということになっておりましたが、先ほどもありましたが、数年前に国のガイドラインが改正になりまして、2ルート目についても必要があれば整備をするといったものもあります。ですから、今後はそういったものを参考にしながらバリアフリー化に取り組んでいきたいというふうに考えております。

佐野委員

 そうしますと、今の御意見の中では、バリアフリー法が変わったので、これから中野区としても二つないし三つ、駅によって必要に応じて考えていきたいと。例えば東中野が先ほど出ましたけれども、そういったことも含めて、中野区として新しいバリアフリー法の中で考えていきたい、基本構想の中で考えていきたいと、そのように理解してよろしいんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 2ルートというのはあくまでも法改正ではなくて、ガイドラインが少し変わったということですが、逆にそれまでは1ルートのガイドラインしかなかったものですから、なかなか2ルート目について議論ができなかったわけです。ところが今回2ルート目のガイドラインができましたので、今後はそれをベースに関係方面と協議ができるかなというふうに考えております。

佐野委員

 例えば40ページ目に書いてございますね、これ。重点地区における施設別のバリアフリー化の方針として、中野区としては交通機関の鉄道駅については複数ルートのバリアフリー化、エレベーター化の設置を考えていきたいと、そういうようなことでの理解としてよろしいんでしょうかということなんですけれども。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 これはあくまでも区民意見ですが、こういった意見があったものですから、区としてもこれは十分踏まえたいということでございます。

羽鳥委員

 42ページのところにあります、重点整備地区における施設別のバリアフリー化の方針(2)のバスのところなんですけれども、上屋の設置に努めるというふうにあるんですけれども、これはやはり区としてもバリアフリー化のためには上屋の設置は大事だと、重要だという認識なのでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 近年ではバリアフリー化といいますのは、単に歩道の幅を広げるとか、あるいは点字ブロックをつけるということではなくて、例えば駅で言えば休憩室を設けるですとか、かなり広い範囲を示しております。そういった中で、例えばバス停に上屋があれば、車椅子の方が雨天時、バスに乗るときも快適に乗りおりができると。そういったことから、バリアフリー化の一環として区としても機会があれば、こういったバス停の上屋の設置の推進に努めたいと考えております。

羽鳥委員

 じゃあ、要望だけ。我が党の広川議員が今定例会の本会議一般質問におきまして、東京都のほうでいろいろと規則も改正をされて、より幅の狭い歩道でも上屋の設置ができるように基準が改正をされたというふうな質問を行いました。なので、やっぱりこういった方針のところにも書いてあるわけですから、ぜひ積極的に上屋の設置に努めていただきたいなというふうに思います。

委員長

 他にございますか。

石坂委員

 各駅、今後さまざまな整備をしていく中で、新たにバスターミナルができたり等々もありますけれども、よく車椅子利用の方から、ターミナルの構造上、どうしても歩道と接している部分というんですかね、そこがカーブになっていると。そこにバス停があると、バスの乗務員さんがバスについているスロープをおろしていただくときに、歩道との接合する部分が斜めになってしまって危険を感じる場合があるという声を聞くんですけれども、こうしたバスの乗り場と歩道と車道の間のカーブというところに関しても、バリアフリーの一つとして取り組みの中に含まれていると考えてよろしいでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今回構想ですので、なかなか具体的なところまで踏み込めませんが、基本的には今、委員がおっしゃったような話があれば、事業者のほうと調整をした上で、何からの対策が必要ではないかと考えております。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 今度はその他ですが、休憩します。

 

(午後4時30分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時39分)

 

 区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会における議員派遣についてをお諮りいたします。

 休憩中に御協議いただいたとおり、議員の派遣については委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議がありませんので、そのように決定します。

 次回の委員会は、8月26日午前10時から当委員会室において開会することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か御発言はございませんか。

内川委員

 いよいよ新しい駅まち特が始まりました。議員からの提案の委員会ということで、私たち議員もしっかり勉強しなきゃいけないですし、現状しっかり認識しないといけないのかなと思っています。そういった意味でも、例えば土地区画整理事業とは何なのかとか、市街地再開発事業とは何なのかとか、そういった勉強会もぜひやっていただきたいと思いますし、先ほど報告もありました4号線の現状ですとか、中野二丁目の計画道路がどこら辺を通るのかとか、そういった現状を見に行く視察もぜひ行っていただきたいなと思っていますけれども、いかがでしょうか。

委員長

 提案がございましたが、建設的な御意見なので、ぜひ精力的にそういった行動をとりたいと思います。よろしゅうございますね。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後4時41分)