中野区議会厚生委員会〔平成27年9月10日〕
厚生委員会会議記録
○開会日 平成27年9月10日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午後5時28分
○閉会 午後6時20分
○出席委員(8名)
浦野 さとみ委員長
小林 秀明副委員長
木村 広一委員
山本 たかし委員
佐野 れいじ委員
伊東 しんじ委員
石坂 わたる委員
小杉 一男委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
地域支えあい推進室長 野村 建樹
地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 高橋 昭彦
地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、
中部すこやか福祉センター所長 横山 俊
中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 只野 孝子
中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 波多江 貴代美
北部すこやか福祉センター所長、
北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当) 田中 政之
北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 吉沢 健一
北部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 天野 秀幸
南部すこやか福祉センター所長、
南部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 相澤 明郎
南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 宇田川 直子
鷺宮すこやか福祉センター所長 上村 晃一
鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松本 麻子
鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 石崎 公一
健康福祉部長 瀬田 敏幸
保健所長 寺西 新
健康福祉部副参事(福祉推進担当) 藤井 康弘
健康福祉部副参事(保健予防担当) 水口 都季
健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当) 石濱 照子
健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 永見 英光
健康福祉部副参事(障害福祉担当) 岩浅 英樹
健康福祉部副参事(生活援護担当) 鈴木 宣広
健康福祉部副参事(生活保護担当) 小堺 充
○事務局職員
書記 細川 道明
書記 井田 裕之
○委員長署名
審査日程
○議案
第68号議案 平成27年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
定足数に達しましたので、厚生委員会を開会いたします。
(午後5時28分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、それに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
第68号議案、平成27年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。
それでは、理事者の補足説明を求めます。
野村地域支えあい推進室長
それでは、当委員会審査に係る地域支えあい推進室所管分の補正予算について御説明を申し上げます。
恐れ入ります、議案書の12ページ、13ページをお開きいただければと思います。
4款地域支えあい推進費、2項地域ケア費の2目地域子ども家庭支援費でございます。13ページの説明欄にございますとおり、今回の都補助事業、ゆりかご・とうきょう事業を活用した妊娠・出産・子育てトータルケア事業の拡充に伴いまして、総額で3,025万5,000円の増額補正をするものでございます。この事業拡充は、保健師等の医療系の専門職による面接相談を全妊婦に拡大したということ、あわせて妊娠期の支援プラン作成についても対象を拡大し、また、産後期につきましても、必要性がある産婦を対象としまして、支援プランの更新を行うこととしました。さらに、安心して出産期を迎え、育児に当たれるように、妊娠期の早い時期から身近にあるすこやか福祉センターとの関係づくりを行い、支援を行うため、その面接相談への動機付けといたしまして、育児パッケージを配付するというような内容でございます。
このゆりかご・とうきょう補助事業の活用に当たりまして、歳入面では、当初予算で想定をいたしました国や都の補助事業の活用方法で、特定財源確保の観点から、若干の変更を行いました。それがこの13ページ説明欄にございます財源更正というところで記載をされてございます。
まず、(1)の地域子ども家庭支援でございますが、区が行う子育てのための利用者支援事業の類型を、当初基本型というふうに想定してございましたが、今年度から新設されました母子保健型という類型に変更したと。その影響で、国庫支出金並びに都支出金からそれぞれ193万円を減額するということになってございます。
また、(2)の妊産婦保健指導におきましては、産後ケアの事業メニューについて、当初東京都の包括補助金の活用というものを国庫の補助金の活用に変更したということで、国庫支出金が264万3,000円、それから、都支出金が899万3,000円というような増額をし、一般財源が減額をされているという財源更正がございます。
このほか全妊婦面接のための医療職の確保あるいは育児パッケージ等の経費につきまして、ゆりかご・とうきょう事業に補助金の増額がございまして、結果といたしましては、12ページの補正予算額の財源内訳のところに記載がございますように、歳出の総計につきましては3,025万5、000円の歳出補正でございますが、国庫・都補助金合わせまして3,750万8,000円の特定財源を確保するというところに至るものでございます。
次に、下の段、3目の地域子ども施設運営費でございます。こちらにつきましては、学童クラブの利用を申し込みながら利用できずにいる児童のための対策といたしまして、558万9,000円を計上するものでございます。現在幾つかの学童クラブで待機が発生していることに鑑みまして、児童館を活用しながら、児童の安全、安心の見守りのための受け入れを専任職員を配置して行うものでございます。この専任職員の配置を現行の学童クラブ受託者へ委託をするというための経費が558万9,000円となってございます。
ここまで申し上げましたことの歳入につきましては、1ページお戻りいただきまして、10ページ、11ページに記載がございます。
まず、トータルケア事業の拡充に伴う補正の内容でございますが、13款国庫支出金では、2目の地域支えあい推進費補助金につきまして、11ページの節区分のところにございますように、それぞれ増減を行ってございます。また、14款都支出金につきましても、その説明欄にございますように、節区分の5、子ども家庭支援包括補助、それから、12の子ども・子育て支援事業でそれぞれ減額を行うとともに、14の出産・子育て応援におきまして、4,507万6,000円の歳入の増額補正を行ったものでございます。
以上、御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願いいたします。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
木村委員
学童クラブの待機児童対策のほうについてお伺いをいたします。
この件に関しては、先日、区長会見で詳細な報告がございまして、その資料を持ってきているんですけども、区長会見でそういう報告が出ているのであれば、この事業は、予算が、対象者も少ないんですけども、区長会見に出るような内容であれば、できれば何らかの形で事前に報告がいただけなかったかというふうに思っております。
それにあわせて、この資料についてちょっとお伺いしたいんですけども、今回の待機児童対策というのは、あくまでも今年度の時限的な措置ということでよろしいでしょうか。
田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)
補正予算でございますので、直接的には、今年度の事業ということになります。また、来年度につきましても、こういった状況を踏まえて検討したいと考えております。
木村委員
専任職員を配置するということなんですけども、この専任職員、例えば1人当たり何人の待機児童に対応するという、そういう基準というのはございますか。
田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)
待機児の発生をしている学童クラブにおきまして、職員1人を配置いたしまして対応いたします。一応10人以内ということを想定してございます。
木村委員
この資料の中では、例えば野方児童館が待機児童14名ということになっていますけども、そうなると、職員が2名ということになりますか。
田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)
基本的には10名以内ということを想定してございます。8月1日現在で野方児童館は14名ということでございますけれども、例年、夏休みが終わりますと減少していく傾向にございます。そういったことからも考えて、対応できるのではないかというふうに考えてございます。8月1日現在で14名ということでございますけれども、9月1日現在で12名ということでございますので、実施する11月1日にはこれより減少するという可能性もあるかなというふうに思ってございます。
木村委員
減少する可能性はありますけれども、仮に12名が減少していなければ2名でいくのかというところとか、あとは、減少する傾向性はあるかもしれないですけど、例えば引っ越ししてきて、ほかの児童館では、例えば7名のところとかがありますので、10名を超える可能性もあると。そういった場合には職員をふやすのかふやさないのかという、その確認でございます。
田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)
その時点で10名を超えるということであれば、2名で対応いたします。
木村委員
それは予算の中でやるということになると思うんですけども、それはお願いしたいと思います。
あと、もう一つ、待機児童が出るということなんですけども、待機児童が出た児童館の周辺のエリアでも、例えば今回、民間で誘致した児童館というか、そういった施設があったと思うんですけども、そういうところが定員に満たないという状況もいろんなところであるかと思うんですが、バランスというのをどういうふうに考えているんでしょうか。
田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)
学童クラブの利用者がふえる傾向にあるということで、民間学童クラブの誘致といいますか、それもあわせて行っているところでございます。27年度につきましては、9月1日現在で三つの学童クラブが開設をしてございます。この三つの学童クラブについては、定員を大幅に下回るという状況にはございます。ただ、これは、学童クラブを年度単位で募集して、決定していくわけですけども、今年度の募集のときに、時期的に間に合わなかったということがございまして、現在なかなかそちらについては定員に満たないというような状況にございますけども、また来年改めて募集をいたしますので、この民間学童クラブのよさ、あるいはその近辺にいらっしゃる方の御利用ということも見込まれますので、今よりは平準化される、調整されていくというふうに考えてございます。
木村委員
ぜひそういった形で、定員を割れているような施設がやっぱりなくなっていって、待機児童がなくなるようにしっかりやっていっていただきたいと思うんですけど、さっきの報告でちょっと聞き逃したんですけども、これは、来年度もやるという話をちょろっとしたような気がするんですが、要は、いろいろやっても結局は待機児童が出たということであれば、もう一度同じようなことをするということでよろしいですか。
田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)
今回の補正予算をお願いしましたのは、やはり早急に待機児という状況をなくしたいということでお願いをしているわけでございますので、また、先ほどお話ししましたように、学童クラブを利用したいという子どもの数はふえる傾向にございます。待機児童につきましても、昨年度に比べてもふえる傾向にございますので、来年の4月1日の時点でもこういった待機児童が発生をするということは十分見込まれるというふうに考えてございますので、そういったことについても対応していきたいというふうに考えてございます。
木村委員
いろいろ言いましたけれども、少人数に対してこういうふうにしっかり対応していただいたというのは大変に評価をしておりますので、ぜひ適切にこの事業をしっかりと進めていただければと思います。これは要望です。
石坂委員
通常の学童保育ですと、障害のあるお子さんに関しては、加配等の措置があるかと思います。今回、この仕組みの中で、障害のあるお子さんがいらした場合には、特にそうした対応をするのか、あるいは当初予定の人数で、10人対1人とありましたけども、そうした形で行っていくのか、教えてください。
田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)
基本考えていますのは、10名以内は1名で対応するということでございます。特別の配慮を必要とするお子さんということにつきましては、基本的には、あまり多くないだろうなというふうに思ってございます。ただ、転入とかいうこともございますので、そういったような事例が生じた場合には、その時点で考えていきたいと思います。
石坂委員
その時点で考えるということですけども、少なくとも子どもの安全性ですとかほかの子どもたちとの関係性を考えたときに、漏れがあったり、危険なことがないように、しっかりとした対応、予算的な対応ですとか人的な対応をしっかりと進めていただければと思います。これは要望で結構です。
伊東委員
大変わかりづらい補正なんだけれど、まず、先ほどの(1)地域子ども家庭支援の部分で、財源更正を、国庫支出金を193万円、都支出金を193万円減額して、一般財源をそこに投じるということなんだけれど、当初予算で、この(1)の地域子ども家庭支援に挙げられている項目を拝見すると、該当するような事業が全然載っていないんだけれど。次世代育成員だとか臨時職員賃金だとか地域育児相談会講師謝礼等、あと、事務費。
野村地域支えあい推進室長
基本的には、この部分は、相談、利用支援を行う人件費の補助になってございますので、事業メニューとしては出てまいりませんけれど、そこに張りついております我々直営の職員の人件費、この部分を特定財源として基本型というところで国庫補助を予定していたというものでございます。
伊東委員
それはそれでいいとして、なるべくそういう部分は丁寧に、わかりやすくしておいてください。特に東京都の支出金のことになると、子ども家庭支援包括補助ということで、補助項目、母子ショートステイだとか母子デイケア、養育発達支援グループ事業、学校110番設置補助、こうした都支出金の歳入項目が書かれている。ついつい、それを見れば、当該する事業があるのかなと。そうすると、逆引きすると、支出のほうで、地域子ども家庭支援じゃなく妊産婦保健指導の産後ケアの中のショートステイだとか、そういうものが該当するのかなと読み取れてしまうから、その辺は留意してほしいと思います。
(2)のほうの妊産婦保健指導のほうも、同じような理由だと思うから、財源更正のほうは、やめておきますけれど、実質の妊娠・出産・子育てトータルケア事業の拡充ということで3,025万5,000円、これが事業費としてゆりかご・とうきょうという制度から入ってくるということなんだけれど、この3,025万5,000円をどのような内訳で使うのか。パッケージというお話もありました。あと、専門職の人件費というお話もありましたけど、その内訳は。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
今の内訳についてお答えいたします。
こちらのほうが歳出の13ページ、節の11、需用費でございますが、この7万円といいますのが、妊娠・出産・子育てトータルケア事業の拡充に伴います一般事務費でございます。役務費といいますのが、妊娠・出産・子育てトータル事業の拡充に伴います妊娠届を出した方への通知等などの事務費でございます。あと、人件費の委託料につきましては1,073万2,000円、それで、パッケージの経費につきましては、20節扶助費の1,900万円、1万円分のギフト券で、1,900人分を見込んでございます。
伊東委員
そうしますと、1,073万円が人件費で、1,900万円がパッケージ、1,900人分掛ける1万円ということで、残った分が事務費ということと。この1,900人というのは、10月1日からだっけ、この事業は。から年度末までの間の想定される対象者の数ということでよろしいんですか。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
そのとおりでございます。
伊東委員
それで、これにつきましては、前回の厚生委員会で報告をいただいているんですけれど、その際に、パッケージ、妊娠期プラン作成時に1万円相当のギフト券を贈呈しますということなんだけど、このギフト券を贈呈するというそもそもの目的というのは何なの。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
こちらの目的といいますのは、育児パッケージは、妊娠中からすこやか福祉センターとのつながりを持っていただき、妊娠中から育児期までの産前産後のサービスを知っていただき、また、妊娠中から出産、育児に対する育児不安の解消をしていただく、そして、支援プランをつくっていただくための、すこやかとつながっていくためのツールでございます。
伊東委員
これは、最初にも御説明いただいた、要するに動機付け、これからさらにアウトリーチしていく、役所のほうから積極的に地域に入っていくという形で、その動機付けということはわかるんだけど、そうすると、このパッケージに使用するギフト券というのは、何に使ってもいいの。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
東京都の補助要件といたしまして、子育て用品を買えるもの、または、子育てサービスに資するようなもの、そちらの用途として配付するという、そういう補助要件になってございます。
伊東委員
そうした制限のある中で、上限は1万円だよ、1人と。東京都は。ゆりかご・とうきょうの中では。それで、この事業に取り組む特別区については、みんな同様にその1万円というパッケージを用意するという形でいいの。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
育児パッケージをどれにするか、どういうものにするか、例えば物品にするのか、カタログ配付にするのか、また、このようなギフト券にするのか、何を区民の方に提供していくというのは、それぞれの自治体に任されてございます。ただ、子育てに資するものという条件がついてございます。現金の配付、また、何でも買える商品券の配付というものは今回の補助の対象にはならない、そういうことになってございます。
伊東委員
何でも買えるものはだめなの。それは東京都がそういうふうに言っているの。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
はい、そのとおりでございます。
伊東委員
子育てに資するものというのはどういうものなの。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
例えばおもちゃですとか子ども用の衣料品ですとか、また、子育てサービスとしてタクシー券ももちろん認められる、妊婦さんの通院とかですね、あと、赤ちゃんを連れて通院する、そういうことに利用するのもよいというふうにされております。また、他区で実施しています子育て応援券のようなものでもいい、子育てサービスでもよい、そういうような条件になってございます。
伊東委員
私も身ごもったことはないからよくわからないけれど、やっぱり妊娠中は、大きなおなかを抱えて女性も大変であり、また、精神的にもマタニティーブルーだとか、そういったことも一般的に言われたりする、そういう意味で、子育てに資する、あるいは妊娠の安定に資するということを考えると、一定ある程度のそういうサービスを受けられるギフト券でないと困るわけだよね。ここでは別に具体的には書いていない、前回の報告ではそういうことを説明も受けていないし、書いていないんだけれど、今回活用しようと思うギフト券というのは、そういうものにも使えるわけ。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
商品券、ギフト券で、物品を買えるだけではなく、そういう子育てサービスにも利用できるような仕立てを今後組み立ててまいりたいと考えております。
伊東委員
10月1日でしょう、スタートするの。今から間に合うの。今のところ考えていたのは何、具体的に。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
考えておりましたのは、子育て用品を買える商品券という、そういう子育て用品、また、子育てサービスに使える、例えば水族館ですとか遊園地とか、そういうところにも行けるものを考えておりました。
野村地域支えあい推進室長
サービスというところで、私どもが想定をいたしますのは、当該事業の中でございます産後ケアですとか、ここで利用者の自己負担をお願いするという事業構築になってございますので、そういった自己負担金あるいは民民の関係で使うサービスの利用料、こういったものにも利用できるギフト券というものを想定してございます。
伊東委員
この10月1日という事業開始ということを考えると、もう定例会もきょう始まったところであるし、今回の定例会は決算の定例会ですので、常任委員会としては、10月に入っちゃうよね、この厚生委員会が開かれるのは。10月1日より後だよね。まずその辺。
野村地域支えあい推進室長
10月1日の事業実施を想定してございます。次回、この定例会中の常任委員会というのは10月何日かだったかと思いますが……(「7日です。7、8」と呼ぶ者あり)7、8か。そこで、実際上の取り組み、我々の取り組みで、例えば区内でどの程度の利用店舗が確保できているかといったようなことについては御報告させていただこうかなというふうに考えてございました。
伊東委員
もうちょっとやっぱり、補正を組んでまで、こうして委員会にかけて新しい事業を拡充していこうという中で、このギフト券、パッケージについては、ちょっと説明が不足しているというか、具体像が見えてこない部分があるわけですよ。それで、ギフト券、ギフト券と言うけれど、ざっくばらんに言えば、区内共通商品券はだめなのか、さっき何でも買えちゃだめなのよと。想像するけれども、じゃあ何があるの、そんな都合のいいギフト券って思っちゃうわけですよ、我々。できれば区内で使ってもらいたい、ましてやおなかの大きいお母さんが行くかもしれない、産んだ後は小さいお子さんを抱えてそのサービスを利用したいと思ったときに、身近じゃないと、わざわざ電車に乗って行かなきゃならない、区外に行って使わなきゃならない、そんな種類のギフト券であったらば、なかなか我々もうんとは言いがたい、そう思うんですよ。だから、その部分についてもうちょっと的確に答えていただかないと困るかなと。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
区内店舗で利用しやすいように今後組み立てていく予定でございます。区の……(「今後っていつ」「今後って、今もう補正がかかっているんだよ、この委員会に」と呼ぶ者あり)時期、10月始まるまでには、やはり区の、例えば産後ケア事業で利用できますとか、区内店舗で利用しやすいように検討して、今後組み立ててまいります。
野村地域支えあい推進室長
なかなか我々としても難しい点がございます。補正予算、予算を持たずに区として動き出すというところも限界というものがございますが、ただ、各種、こういったギフト券ですとか、それから、カタログですとかといったようなことで、この東京都のゆりかご・とうきょうが始まったということで、この関連の業者についても、各区へそれぞれ営業活動に回ってまいります。そこで事業者のお話等を伺っていく中で、中野区の産業振興に資するなと思われたのは、やはり商品券だろうというふうに思ったというところでございます。それから、その事業者と話をする中では、積極的に中野区内の個店に拡大、営業をかけていくという言葉、言質というんでしょうかね、そういったようなことをいただいた上で、実際上、誰かを指定してということじゃなくて、入札ということで私どもは考えてございますが、そのために、区へ売り込むのであれば、その姿勢を見せてほしいということで、事業者についても、積極的にまずは感触を確かめてもらいたいというふうなことで、区内幾つかサンプルで回ってみたようでございます。そこで聞いた話では、感触としてはいいということでございましたので、区内の店舗数の拡大というのはある程度見込みが立つなというふうに思ってございます。それと、他に今までは取り扱えない区内の子育てのサービスの自己負担ですとか、あるいはタクシー業界のタクシーに乗ったときに使うということについても、それぞれ団体の経営者と話をする中で、かなりいい感触を受けているというような報告も受けておりますので、この時点でどれだけということは残念ながらお示しはできないんですが、近々にはかなりの店舗数あるいは取り扱いについて拡大というのが見込まれるというふうに私どもとしては踏んで、補正の御審議をお願いしたというところでございます。
伊東委員
話を伺っていると、そうしたギフト券、対象となるようなギフト券というのが複数あるのかなと想像していたんだけれど、今のお話だと、ただ予算がついていないから具体的には言えないけれど、もう一つの事業者から購入して、それを妊婦さんのほうに配るということで、ただ、そのサービスあるいは物品購入についての対象範囲をどれだけ広げられるのかということで、今、その業者さんも含め、模索しているというように聞き取れるんだけれど、そのとおりなの。
野村地域支えあい推進室長
私どもの区と契約関係を結ぶかどうかは別といたしまして、こういうギフト券を販売する事業者としては、販路が拡大するということは、その事業者にとっても利になることですので、契約関係ですとか、今後、確約があるとかないとかということではなく、姿勢として、中野区内でどの程度店舗が拡大できるのか当たってみてくれというようなことのお話をしたところでございます。
伊東委員
あまり長いことやってもあれだから。今お聞きした中で一つ答えていただいていないのは、そうしたギフト券というのは、東京都のゆりかごでいろんな事例があるということの中で、今、中野区については、一つの事業者、入札で入っていただくということで、検討を重ねているみたいだけれども、もしそれがだめな場合に、ほかのギフト券、ここにギフト券と書いてあるからギフト券って質問させていただいているけれど、かわるものというのはあるの。
横山中部すこやか福祉センター所長
都補助の条件に合うようなものについて、二、三の業者あるいは他区等と情報収集をしてまいりました。その中で、都補助の要件に合うものとしましては、現物、おもちゃならおもちゃを幾つか組んで、現物を差し上げる方向であったり、あるいはそれをカタログのようにして選べるようにして差し上げるような方向であったり、あるいは全くギフト券、商品券のような形にするものであったり、さまざまな例示が考えられたわけですけれども、実際のところ、そういったものでこれからシステム構築等をするような手間暇や経費をかけずにやるとなりますと、一定既存の業者の活用が絞られてくるかなというふうに検討してまいりました。その中で、さらに区内の商店街等々の加入が可能である、あるいは、先ほど来御答弁しているような、母体のケアとか、そういったサービス的なもの、ハンドサービス的なものまで対象とでき得る、そういった条件を満たすようなものというのはかなり絞り込まれてしまうというように思ってございます。委員お尋ねのように、かなり絞り込まれますので、その業者が仮に契約に至らない等々の場合には、他の代替を考えざるを得ないと思いますけれども、そうなってきますと、区内の商店街活用ですとか、そういったところについての制約が少し出てくるかな、そんなふうな見込みを立てております。
伊東委員
これで最後にしますけれど、10月1日から事業がスタートするということで、このパッケージ、ギフト券を贈呈するのというのは、10月1日以降に面接相談をされた方にその場で手渡すの。後日また郵送とか、要するに、どれだけ時間的なゆとりがあるのか。今ここで御説明のようにあまりしっかりと固まっていない部分があるんだったらば、面接に来ていただいて、後日そうしたものをお渡しするというんだったらまだ時間的な余裕があるし、どれだけ区内に貢献できるかとか、そういうことの検討も可能かとは思うんだけれど、その辺はどう考えているの。
只野中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
もしこの補正予算の承認をいただきましたら、事業者の契約をなるべく早く行いまして、なるべく早期に窓口でギフト券を渡せるように努力はしていきますが、10月中に面接した方については、ギフト券を郵送させていただくというように考えてございます。
伊東委員
そうでしょう。これから予算が通って、補正予算が通るといったって、本会議で議決を経ないと確定することにならないということは、最短でも来週という形になろうかと思います。それから入札をかけて、いろんな契約手続といったら、10月1日に、その日に来られた人には間に合わない可能性が十分あるということで、その辺の事務手数料、事務的経費という部分はある程度見込んでいらっしゃるのか、また、それが多少、もっとずれ込むことになって、郵送に係る部分の経費がふえるようだったらば、多分やりくりしてその部分を捻出してという形になろうかと思います。だから、ぜひその辺は、なるべく早く手元に渡ったほうがいいんだけれど、焦るあまり、こんなものって言われてしまうことも危惧するわけだから、しっかりとその辺は事業構築、本当だったらば、きょうここで示していただかないといけないかなと思うんだけれど、もうちょっと具体的な内容について。わかりました。ちょっとそれは覚えておいてください。
小杉委員
3の先ほどの地域子ども運営費のことについて、すみません、心配なので、またちょっと重なってしまいますが、発言をさせていただきます。
6月ぐらいに大和町の方から、夜になっても自転車で、小学生の下級生ぐらいですけれども、自転車でぷらぷらしていると。聞いたら、やはり野方の学童保育に入れなかった方だったそうなんですね。非常に寂しい、そういったことを見るだけでも非常に寂しいし、何とかならないかみたいな話を、相談を受けました。今回の対応も、一方は、学童保育に入れた人は、一方では普通にそこで生活の場があるけれども、そうじゃない、入れなかった人は、かばんを置く場所と、あと、チェックされる、そういったことがされると。行けなかったのも寂しいんですけれども、行っても寂しいと。非常に悲しい、鍵っ子をなくそうという学童の保育の趣旨からすると、非常にちょっと悲しい思いもさせてしまうんじゃないかというふうに非常に心配をしています。先ほどのお話も、三つふえるし、来年度は、こういったことのないようにということですけど、中野区全体で考えて、きちんと計画を持って、今回のような対応は基本はないように努力していくということでよろしいんですよね。
田中北部すこやかセンター副参事(地域子ども施設調整担当)
先ほども御答弁させていただきましたけども、民間学童クラブの誘致等も行ってございます。今後もやっていくつもりでございまして、そういったことがないような方向で頑張っていくということに、方向性については変わりはございません。ただ、そうはいってもすぐに充足されるわけではございませんので、その間はこういった対応で、少なくとも学校が終わった後、行く場所がない、一旦おうちに帰ってランドセルを置いて、それからじゃないと行くところがないというような形はなくして、ランドセルを持ったまま児童館に行ける、その中で一緒に遊べる、そういった安全、安心のお預かりをさせていただく、こういうような対応をしたいということでございます。
山本委員
ちょっと関連して、また同じ質問なんですけれども、私も大和町の中で本当にこういった御相談をよくいただくところで、本当にこの制度は大変ありがたいなと思っているところなんですけれども、野方は今14、9月1日で待機が12人ということだったんですけれども、本当は最寄りが野方で、野方に入りたいんだけれども、ちょっと遠方にあいているところがあったから入ったよというお子さんとかに、この制度が今できるとして、野方が今ちょっと枠ができそうなのでどうですかという案内というか、周知みたいなのはされるものなんですか。
田中北部すこやかセンター副参事(地域子ども施設調整担当)
現在、いわゆる待機児として登録といいますか、待っていらっしゃる方については、個別にこういう制度ができますということで御利用の御案内はさせていただきます。
山本委員
待機ではなくて、既にほかの学童に行かれている方、でも、最寄りは本当は野方なんだけれども、もうほかのちょっと遠いところに通われている方というのは、また、事例としてはありますよね。
田中北部すこやかセンター副参事(地域子ども施設調整担当)
学童クラブ、お近くのところに入りたいというのは人情としてはわかりますけれども、ただ、御自分の判断でお近くでないところに行かれているという方については、今回はどこにも入れていないという方を優先的に考えている事業でございますので、そういった方を優先にして、待機児童をなくしていきたい、そのように考えてございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結いたします。
次に、意見についてお伺いをいたします。第68号議案について、意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第68号議案については、意見なしとして総務委員会に……(「一旦休憩してください」と呼ぶ者あり)
一回ちょっと休憩します。
(午後6時13分)
委員長
委員会を開会いたします。
(午後6時19分)
ただいま御協議いただきましたとおり、総務委員会への意見の申し送りについては、本日のところ保留とするということでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決定をいたします。
なお、本日、総務委員会への意見の申し送りを保留したことに伴いまして、改めて委員会を開会する必要が生じた場合の日程ですが、正副委員長に一任をしていただきまして、改めて御連絡をしたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決定をいたします。
他に質疑等はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で厚生委員会を散会いたします。
(午後6時20分)