平成23年9月9日震災対策特別委員会
中野区議会震災対策特別委員会〔平成23年9月9日〕
震災対策特別委員会会議記録
○開会日 平成23年9月9日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後1時01分
○閉会 午後3時12分
○出席委員(14名)
吉原 宏委員長
小林 ぜんいち副委員長
若林 しげお委員
高橋 かずちか委員
木村 広一委員
中村 延子委員
石川 直行委員
林 まさみ委員
浦野 さとみ委員
長沢 和彦委員
伊藤 正信委員
篠 国昭委員
やながわ 妙子委員
佐伯 利昭委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
経営室長 川崎 亨
危機管理担当部長 荒牧 正伸
経営室副参事(経営担当) 髙橋 信一
経営室副参事(施設担当) 小山内 秀樹
地域支えあい推進室長 長田 久雄
地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 野村 建樹
区民サービス管理部長 登 弘毅
区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当) 浅野 昭
環境部長 尾﨑 孝
環境部副参事(地球温暖化対策担当) 鈴木 郁也
都市基盤部長 服部 敏信
都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
都市基盤部副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥
都市基盤部副参事(まちづくり事業推進担当) 伊藤 正秀
都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石田 勝大
都市基盤部副参事(建築担当) 豊川 士朗
都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 佐藤 芳邦
都市基盤部副参事(生活安全担当) 高橋 均
○事務局職員
書記 岡田 浩二
書記 土屋 佳代子
○委員長署名
審査日程
○議題
大地震の対策と復興計画について
東日本大震災等の被災地の復興支援について
○所管事項の報告
1 東日本大震災に係る被災者支援の取扱いについて(経営担当)
2 区有施設における節電対策状況(中間のまとめ)について(施設担当)
3 (仮称)南部防災公園基本計画について(都市基盤整備担当)
4 特定緊急輸送道路の指定について(建築担当)
5 被災地支援業務にかかる区職員の派遣について(生活安全担当)
6 その他
(1)総合防災訓練の実施結果について (防災・都市安全担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、震災対策特別委員会を開会いたします。
(午後1時01分)
本日の審査日程について協議いただくため、委員会を休憩いたします。
(午後1時02分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時02分)
審査日程についてお諮りいたします。
本日の審査は、ただいま休憩中に御協議いただきましたとおり、お手元に配付してあります審査日程(案)(資料1)のとおり進め、議題宣告の後、委員会を休憩し、「被災者支援システム」についての学習会を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
また、事務局職員が学習会の記録用写真を撮影したいとのことですので、これを許可したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、これを許可します。
なお、本日は5時を目途に進めたいと思います。また、3時を過ぎるようなら適宜休憩を入れたいと思います。御協力をよろしくお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
大地震の対策と復興計画について、東日本大震災等の被災地の復興支援についてを一括して議題に供します。
学習会を行いたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時03分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時19分)
それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
なお、報告の1番から4番までは常任委員会と重複する報告になります。
それでは、1番、東日本大震災に係る被災者支援の取扱いについての報告を受けます。
髙橋経営室副参事(経営担当)
それでは、東日本大震災に係ります被災者支援の取扱いについて(資料2)ということで御報告させていただきます。この報告につきましては、後日行います総務委員会でも御報告をさせていただくところでございます。
初めに、義援金の取扱いについてでございます。
第2回の配分ということでございます。前回は6月29日に岩手県、宮城県、福島県にそれぞれ1,000万ずつということで、合計3,000万を贈ったところでございます。そして、8月26日現在でございますが、前回の分も合わせまして、義援金の総額は4,555万4,383円でございます。
今回、岩手県、宮城県、福島県にそれぞれ300万円、あわせまして岩沼市、亘理町、東松島市のほうにはそれぞれ200万円ということで、1,500万円を贈ることとしてございます。
2点目でございます。義援金の受付期間の延長でございます。受付期間を、当初は9月30日までということでございましたが、来年の3月30日まで延長するものでございます。今現在も義援金のほうは集まっているような状況でございます。
続きまして、区内に避難しています被災者に対するサービスの提供期間の延長についてでございます。区は、区内に避難してございます被災者に対しまして、原則、利用者負担なしでのサービスを提供しているところでございます。この期間を、当初は23年10月末でございましたが、来年の7月末まで延長することとしたいというふうに考えてございます。
委員長
ただいまの報告につきまして、質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がなければ、本件については以上で終了いたします。
次、2番、区有施設における節電対策状況(中間のまとめ)についての報告を求めます。
小山内経営室副参事(施設担当)
区有施設における節電対策状況(中間のまとめ)について(資料3)御報告させていただきます。なお、本件につきましては、後日、総務委員会についても報告する案件であります。
これまで電力不足の対応として、25%削減を目標に取り組んでまいりました。その中間の報告をさせていただきます。
1番目として、高圧受電施設における夏季の節電状況について御報告させていただきます。平成23年の7月3日以降、8月25日までの期間における1カ月分の検針における電力使用状況を分析した結果は次のとおりでございます。
集計表のほうを見ていただきまして、部ごとに管理している施設がございます。①としまして最大電力、②として電力使用量、それぞれにつきまして、削減した量につきまして、15%未満の施設がトータルで29施設、15%以上25%未満で達成した施設が22施設、25%以上達成した施設が15施設であります。電力使用量につきましては、15%未満であった施設が23施設、15%以上25%未満の施設が24施設、25%以上達成した施設が19施設、そして、1及び2ともに達成した施設が9施設でございます。
補足させていただきますと、特に教育委員会のほうの学校施設等が多くございますが、中央中学校につきましては、現在、体育館が使用停止になっている状態でございますので、一応この表のほうからは対象外とさせていただいております。
あと、中部すこやか福祉センターにつきましては、前年度の7月開設のため、前年度の量と今年度とちょっと比較の対象にならないということで、除外させていただきました。
それと、検針日が毎月2日から8日の学校が小・中合わせて10校程度ありまして、夏休み前の授業日が10日以上含まれていることがありますので、ちょっと他の施設と比較しにくいというような状況がございます。
それと、あと学校教育施設につきましては夏休み工事が集中しており、この場合、原則として工事にかかる電気の使用については、区のほうが支給しているというようなことがございますので、どうしてもちょっと電気が上昇する傾向にあるというようなことがございます。
裏面の2番目ですが、本庁舎における8月の節電実績ということで、最大電力量につきましては、土日を除きまして30.41%、電力使用量につきましては、土日を除きまして25.09%、目標の25%を達成させていただきました。
以上で報告を終わります。
委員長
ただいまの報告に関しまして質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本件については以上で終了いたします。
次に、3番、(仮称)南部防災公園基本計画についての報告を求めます。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
それでは、お手元に配付させていただきました(仮称)南部防災公園基本計画について(資料4)御報告をさせていただきます。本件につきましては、9月1日の建設委員会にも同様の御報告をさせていただいておる次第でございます。
まず、1番目の目的でございますけれども、意見交換会で出されました意見を踏まえまして、基本計画(案)から、今回、基本計画を取りまとめたものでございます。
2番目の意見交換会の実施の結果でございますが、本年1月13日午後2時からと、同日13日の午後7時から南中野地域センター、それと1月18日午後7時から弥生地域センターで、合計3回の意見交換会を実施させていただきました。
参加者の人数並びに延べ件数でございますが、主要な御意見等はこのとおりでございます。
主要な御意見でございますが、別添1でございますけれども、導入施設に関すること、防災に関すること、道路に関すること、意見交換会に関すること、その他となってございます。
別添資料1をごらんいただきたいと思います。
まず、公園関係ということで、公園施設についての御意見等ちょうだいしておるわけでございます。その中で、全部をちょっと御説明は省略させていただきますが、例えば№1、公園の広場は芝生なのか、土系舗装なのかというふうな観点からの御質問、御要望でございました。区の考え方といたしまして、多目的利用ゾーンは少年サッカー、フットサル及び軽スポーツの利用、また消防訓練各種大会や日常訓練の場として利用されるため、多目的広場は全体をハード系の舗装とし、ゲートボール場は土系の舗装とします。公園の南側は主としてだれもが自由に憩い、休息する機能に対応して、草地、土系の舗装といたしますという考え方でございます。
その次の2番目でございますが、子供用の遊具の設置は考えているのかということでございました。御要望の御趣旨を踏まえまして遊戯ゾーンを設定していきますということでございます。遊具の詳細については、今後、基本設計の段階で詳細に検討してまいりたいということでございます。
3番目の、少年野球や少年サッカーができるスペースはあるのかということでございました。広場は多目的に利用できるように検討していますが、当該公園予定地の敷地形状で、少年野球の正式な試合形式のスペースを確保することは困難であります。少年サッカーのスペースについては、60メートル掛ける40メートルは1面は確保できますということでございます。
6番目の、公園と隣接する東京大学の附属学校がございますが、その境のフェンスの高さはどうなるんでしょうかということでございます。境界フェンスの詳細については、現在、東大附属と調整を進めています。今後とも東大附属と調整を進めていきますということでございます。
それと、7番目でございますが、合計3件、同様の趣旨の御質問がございました。実際火災が起きたら、どういう形で火が回るのか、かなりの火がこのエリアに入るのではないかと思うと。今回これだけの開発をするのであれば、例えば公園施設として、耐火構造の建築物で遮へいするなど考えてもらいたい。水などではどうにもならない。イチョウの木は冬に葉が落ちてしまうということでございます。考え方といたしまして、公園の中に深井戸を掘りまして、その水をくみ上げて外周の植栽とか樹木に散水するということで、防災機能の向上を考えておりますということでございます。御趣旨の耐火構造云々という意味は、公園計画として、大規模な公園建築物で遮へいするという御意見でございましたですけど、大規模な建築物の整備は考えてはいませんということでございます。
めくっていただきまして、2枚目の防災関係でございますが、防災関係の1番目でございます。トイレの数が災害用トイレは20基、常設のトイレが5基、合計25基だと、避難人口9,900人が列をつくる云々ということで、もっとトイレの数を増やしてほしいということでございました。御要望の趣旨を踏まえて、公園の南側にも災害用のトイレを設置してまいりますということでございます。
それと、例えば3枚目の4番目でございます。防火水槽(100トン)は設置するということで理解してよいのかということでございました。同様な御意見を3件ちょうだいしております。消防水利上必要であるというのが、関係機関を含めた共通認識であります。だれが、いつ、どのような方法で設置するのかということについて、今後、基本設計時に協議、調整してまいりたいと考えています。
それと、ずっとおりまして、特に広域避難場所関係で、例えば8番目でございます。同じような御意見を2件ちょうだいしております。広域避難場所には何人の避難を想定しているのかと。これは中野区の地域防災計画の中で9,900人ということでございまして、範囲は南台一丁目・二丁目、弥生町三丁目・四丁目の各一部であるということでございます。
11番目の、これ、計7件ございましたですけど、どの地域の住民がどこに避難するのかということがわからないと。これ、私どもも反省すべき点がございますが、広域避難場所である東大附属へ避難するのは、南台一・二丁目と弥生町の三・四丁目の各一部ですと。今後とも地域防災会と連携して周知を図ってまいりたいというふうに考えております。
次に、4ページでございます。避難場所関係で20番、下から三つ目でございますが、計3件ほど同様の趣旨の御質問、御要望等がございました。東大附属に仮設トイレは何基用意されているのですかと。東大附属は避難所でございますので、学校内にはマンホールトイレが4基、簡易トイレの組立式が10基、合計14基ですということでございます。東京で地震がありましたら、全国的な支援ということが想定されているので、他からの応援もいただいて対応いたしますという考え方でございます。
それと、5ページ目の周辺道路関係でございます。この中で、例えば3番目をちょっとごらんいただきたいと思います。コンクリート塀の撤去――実はこの(仮称)南部防災公園の隣接する東大の敷地の南側と東側にはコンクリート塀が回っておるわけですが、そのコンクリート塀の撤去は防災公園整備工事とは別なのか、それとも防災公園整備と一緒に整備することになるのかという御質問でございました。コンクリート塀の撤去は公園整備工事には含まれず、道路の拡幅整備工事とあわせて、先行して撤去する予定ですということでございます。
それと、その下の5番目、同様な御意見が3件ございましたですけど、東大附属の東側の道路は、拡幅後、フェンスはどういうものになるのかと。現状は、先ほど申しましたコンクリート塀でぐるっと回っておるわけでございますが、その内容についてでございます。フェンスのデザイン等については、地区計画により透視可能なネットフェンス等を設置することになっています。詳細については、東大附属と協議・調整を行ってまいりますということでございます。
そういったさまざまな御意見をちょうだいしておりまして、1枚目のほうに、本編のほうにお戻りいただきたいと思います。
そういった御意見を合計いたしますと、延べ件数で90件をちょうだいしている次第でございます。
そういった御意見を踏まえまして、3番目の公園の基本計画でございます。基本計画(案)からの主な変更点でございます。
恐れ入りますが、別添資料のA3の図面の後ろから2枚目、右下にページ5と打ってございますが、その一般平面図をあわせてごらんいただきたく存じます。
基本計画(案)からの主な変更点でございます。本編のほうで書いてございますが、防災機能という観点で、災害用トイレについては、基本計画(案)では、公園の北側、この5ページの図面で言いますと、図面の一番上、災害用トイレというふうに書いてございますが、(案)レベルでは、ここに20基を予定しておりましたが、今回の基本計画では、北側に15基、さらに南側のずっと下のほうにおりていきまして、災害用トイレというふうに書いてございますが、南側に10基ということで、合わせて、合計25基を災害用トイレということで設置をいたしております。
それと、東大と公園との災害時の動線の取り扱いでございます。基本計画(案)では、5ページの図面の右側と左側との関係でございますが、北側と南側に各1カ所の出入り口、合計2カ所を予定しておりましたですけど、基本計画段階で、災害時の動線、これは緊急車両、歩行者が出入りするわけでございまして、出入り口を1カ所追加し、合計3カ所の出入り口を予定しております。間口は原則として8メートルを確保するということで、今、東大さんのほうと協議・調整中でございます。
それと、災害時の園内灯ということでございますが、設置位置について、基本計画(案)では未定でございました。その後、今回の基本計画では、太陽光パネル付き(蓄電池式)の園内灯を主要出入り口に7基設置してございます。5ページの図面で太陽光照明というふうに書いてございますが、主要な出入り口に7カ所設置してございます。
それと、その次の公園施設という分類では、多目的利用ゾーンの舗装の考え方でございます。基本計画(案)では、公園の北側と南側を、どちらかといえば北側をハード系の舗装とし、南側を草地系の、言ってみればソフト系の舗装としたわけでございますが、今般、少年サッカー、フットサル及び軽スポーツの利用並びに消防訓練の各種大会、日常訓練の場として利用されるため、多目的広場全体をハード系の舗装としてございます。
本編の裏面をごらんいただきたく思います。
同様に、この広場のゾーンの考え方でございますが、ゲートボール場は土系の舗装ということにして、一般平面図の図面の上側でございますが、ここにセットしてございます。南側には、主としてだれもが自由に憩い、休息できる機能として、草地系もしくは土系ということでございます。
繰り返しですが、その次の運動施設でございますが、フットサルコート、ゲートボール場に加えて、少年サッカー、この5ページの図面でございますが、短辺方向40メートル、長辺方向60メートルのスペースも可能だということでございます。
その次の園路でございますが、案段階では、既存樹木を残しつつ、道路との緩衝地帯という考え方で考えておりました。今般、御意見等もちょうだいしておるんですが、5ページの図面で、西側の地区集散道路1号というのは西側の片側歩道でございますので、地区集散道路1号の公園側に歩道がないということでございますので、公園内にも歩行者空間として利用できるように、園路をやや西側に寄せてございます。
最後ですが、遊具コーナーということで、案段階ではなかったわけですが、5ページの図面の下側ですね、南側、遊具というふうに書いてございますが、乳児用遊具を南側に設置してございます。
4番目の今後の予定でございますが、25年度に基本設計、26年度に実施設計、27年度に公園整備工事を行う予定でございます。
この別添2のA3の、今、5ページ目の図面をごらんいただきましたですけど、もう一度、別添資料の2番、表紙がございまして、公園の基本計画、公園の位置図、ゾーニング図、一般平面図、公園の断面図というふうになってございまして、A3横の2ページ目をちょっとお開きいただきたいと思います。
基本計画(案)段階とほとんど変わっておりませんが、もう少し加筆したとか、そういった表現になってございます。
1番の経緯、これは今まで御報告させていただいているとおりでございます。
2番目の公園計画の基本的考え方。①番から④番に、こういう切り口で基本的考え方ということを整理させていただいております。これも案段階と変わっておりません。
3番目のゾーニング・利用形態。基本的なゾーニングは変わっておりませんが、先ほど出てまいりました、(2)番目の多目的利用ゾーンでございますが、少年サッカー、60メートル掛ける40メートルを1面とか、そのような形で加筆したところが部分的にございます。
4番目の各種施設でございますが、(1)番のトイレ・防災備蓄倉庫、これも基本計画(案)段階とは変わっておりません。
ずっとおりまして、(6)番の、多目的広場でそういったスポーツをやるということで、運動施設用の防球ネットということでございます。先ほどの5ページ目の――すみませんが、あっちこっち申しまして、5ページ目の図面と照らし合わせてごらんいただきたいと思います。実際、少年サッカーもしくはフットサル等、利用される際に、何らかの飛び出し防止の防球ネットが必要かなというふうに考えておりまして、ちょっとわかりづらいんですが、地区集散道路1号と、この緑色のグリーンのがありまして、さらに園路がありますが、そのあたりに可動式の防球ネット、高さ3メートル程度のものを考えたらどうかということで、詳細については基本設計段階、実施設計段階で十分検討してまいりたいと思います。
それと、5番目の舗装計画でございますが、先ほど御説明をさせていただいたとおりでございます。
6番目の植栽計画についても、基本計画(案)段階と変わっておりません。
2ページ目の7番目の各種設備計画というところでございます。これについても基本計画(案)と変わっておりません。
8番目のその他でございますが、これはちょっと加筆させていただいております。意見交換会でもさまざまな御意見をちょうだいいたしまして、東大との関係性がよくわからないということの御意見もありまして、その他の黒丸一つ目でございます。隣接する東大附属は中野区の避難所の一つであり、都地域防災計画では東京大学附属中等教育学校グラウンドをヘリコプターの臨時離着陸場の候補地としても選定されていることから、区の地域防災計画修正に合わせて、「地域防災の拠点」として活用されるよう基本設計、実施設計の各段階でも詳細に検討を行っていくという文言を追加で入れさせていただいています。
その下の管理・運営について、その次の門扉の取り扱いについては、基本計画(案)と変わってはございません。
以上をもって説明は終わりますが、この内容について、9月20日号の区報で、基本計画を策定したことの周知、並びに今御報告をさせていただきました基本計画について、9月20日の中野区のホームページにアップする予定でございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対しまして質疑ございますか。
石川委員
区民からの声の2ページ目の3に、同じように、ふだんはベンチになっているが、災害時にはかまどになるようなものがあるが、今後検討してほしいという中で、区の考え方として――これは、かまどがいいかは別として、長期にわたって生活するためではないというふうになっておるんですが、小・中学校を中心とした避難所は、これは短期だというふうに理解しているんですが、広域避難場所は期間的にどのように考えていらっしゃるんでしょうか。
石田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
ここにも書かせていただいていますが、広域避難場所は、周りが火災等でそこにおられないよといったときに広域避難場所に、言ってみれば逃げ込んでくると。火災がおさまれば自分の家に戻るとか、自分の家に戻れない場合は、避難所のほうで中長期といいましょうかね、そこで滞在していただくということでございます。したがって、阪神・淡路でもそうなんですが、火災が発生しましたが、せいぜい一昼夜ぐらい、一昼夜ぐらいで火災はおさまっておりますので、そのための広域避難場所だということでございます。
委員長
他に質疑ございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、4番、特定緊急輸送道路の指定についての報告を求めます。
豊川都市基盤部副参事(建築担当)
それでは、特定緊急輸送道路の指定について(資料5)報告をいたします。なお、本件につきましても、9月1日の建設委員会で報告した案件でございます。
現在、中野区では、耐震改修促進法に基づきまして、緊急輸送道路沿道の建築物の耐震化を東京都と連携して進めているところでございますけれども、東京都がこの緊急輸送道路沿道の耐震化促進の取り組みを都内で一層加速させるために、先ごろ、独自条例であります「東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例」という条例を制定いたしました。このたび、この条例に基づきまして、東京都が特定緊急輸送道路というものを指定しまして、この沿道では耐震化の取り組みを一段と強化することになりました。
本日は、中野区内でもこの特定緊急輸送道路が東京都によって指定されましたので、このことを中心に報告するものでございます。
それでは、ペーパーをごらんいただきたいと思います。
まず、1番でございます。目的でございます。都は、首都直下地震の発生が切迫する中、都民の生命と財産の保護及び首都東京の機能の確保に向け、震災時の救助活動の生命線であり、復興の大動脈となる緊急輸送道路の沿道建築物の耐震化を一刻も早く進めるため、本年4月に「東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例」、以下「条例」といいますが、これを施行いたしました。
ここで米印をごらんいただきたいんですが、この緊急輸送道路沿道の耐震化については、すべての建築物を対象にしているわけではございませんで、その一番下の米印をごらんいただきたいのですが、沿道建築物といいまして、これは昭和56年5月31日以前に建築に着工した建築物、いわゆる旧耐震建築物です。これであって、なおかつ、おおむね道路幅員の2分の1以上の高さの建築物、すなわち、道路幅の半分ぐらいの建物が両側から倒れ込みますと、道路を閉塞しますので、こういったものを対象にしていると、そういったことでございます。
それでは、本文に戻りまして、2番の概要でございます。
まず、(1)ですが、特定緊急輸送道路の指定でございます。これは平成23年、本年6月28日に東京都が告示いたしました。これは二つの項目で指定しておりまして、まず、現在の指定しております緊急輸送道路のうち、主要な防災拠点、空港や港湾などを結ぶ道路及び他県からの緊急物資や救援活動の受け入れのための主要な道路の機能を確保するため、第一次緊急輸送道路はすべて特定緊急輸送道路に指定すると。中野区内では、目白通り、新青梅街道、環状七号線、青梅街道が該当いたします。
それから、②でございますが、地域防災計画に基づき災害時の区市町村本部を設置する区市町村庁舎との連絡に必要な第二次または第三次緊急輸送道路は、特定緊急輸送道路に指定すると。中野区内では早稲田通りの一部が該当します。
ここで1枚めくっていただきまして、地図をごらんいただきたいと思います。今、説明しましたこの特定緊急輸送道路のうち、①に該当するもの、これが北から目白通り、新青梅街道、それから南北方向の環七、それから東西方向の青梅街道でございます。それから、②に該当するもの、これは特定緊急輸送道路から区の庁舎に至るものですが、これが早稲田通りの一部に該当します。
この早稲田通りについて若干説明いたしますと、この区役所から環状七号線に至るルートの一部が早稲田通りになっておりますけれども、区役所から早稲田通りまでは現在、警大跡地の中において整備中の区画街路1号線を通りまして、早稲田通りに出た後、環七の大和陸橋まで早稲田通りを通ると、そういったルートを想定しております。この警大跡地内の区画街路1号線は広域避難場所の中心、中を通っておりまして、周辺に十分な空間が確保されるとともに、沿道には耐震上問題のある建物がないということから、今回、特に特定緊急輸送道路としての指定はしておりません。したがいまして、この②に該当いたしますのは、そこに示しましたとおり、早稲田通りのうち、環七の大和陸橋交差点から区画街路1号線の入り口までというふうになっております。
それから、また本文に戻っていただきたいと思いますけれども、(2)の耐震化状況の報告義務でございます。これは、今年10月1日から施行でございますが、特定緊急輸送道路沿道建築物の所有者は、平成23年10月1日から3カ月以内に、当該沿道建築物について、耐震診断または耐震改修の実施状況等について報告が義務化されています。これは東京都に報告することが義務付けられております。
それから、(3)でございます。特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化等でございます。これは24年の4月1日から施行でございまして、これは特定緊急輸送道路沿道建築物につきまして、平成24年4月1日より耐震診断の実施が義務化されます。また、正当な理由がなく必要な耐震診断を実施しない場合には、公表等のいわば罰則が都からされると、そういったことも聞いております。
今申し上げた内容でございますけれども、8月20日付の区報でお知らせをしておりますけれども、中野区内で実際対象となりますこの沿道建築物、約200棟ございますが、これにつきましては、今後、個別に訪問しまして、詳しく説明する予定となっております。
それから、なお現在、中野区では今回指定されました特定緊急輸送道路を含む緊急輸送道路全体の沿道建築物につきましては、耐震化の促進を目的といたしまして、耐震診断ですとか、耐震改修に要する費用の一部の助成を行っておるところでございます。今回の指定を受けまして、特定緊急輸送道路の沿道建築物につきましては、来年度に向けて耐震化が一層促進されるような支援策を現在検討中でございます。
委員長
ただいまの報告について質疑ございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告を終了いたします。
次に、5番、被災地支援業務にかかる区職員の派遣についての報告を求めます。
高橋都市基盤部副参事(生活安全担当)
では、被災地支援業務にかかる区職員の派遣について(資料6)御報告を申し上げます。お手元の資料をごらんいただきたいと存じます。
本件は、中野区が復興支援協定を締結しております宮城県東松島市・亘理町・岩沼市をはじめとする、東日本大震災による被災地自治体への区職員の派遣につきまして、報告をさせていただくものでございます。すぐ下の表をごらんいただきたいと存じます。
表の中、一番上から順に、宮城県東松島市、亘理町、岩沼市の三つの自治体につきましては、中野区と復興支援協定を締結し、これまでも区職員の派遣による支援を行ってきたところでございます。さらに本年7月25日以降、来年3月末まで、被災地における自治体業務を担うため、区職員を長期にわたり派遣しております。内訳としましては、東松島市は復興政策部の市民協働課に4人、亘理町には総務課の災害対策本部と町民生活課に合わせて2人、岩沼市には健康増進課に1人を派遣しております。
業務内容は一番右の欄に記載のとおりでございます。お読み取りいただければと存じます。
また、ほかにも、下から2番目の欄に記載しました宮城県石巻市には、8月18日から9月30日までの間、罹災状況調査のため、市の税務課に4人の職員を派遣しております。
最後に、一番下の欄に記載しました福島県浪江町につきましては、福島原発の事故により、県内の二本松市に浪江町役場の事務所が置かれております。そちらの事務所におきまして、浪江町民の皆さんの一時帰宅関連業務を支援するため、本日より今月23日まで、職員4人の派遣を開始したところでございます。
なお、最後につけ加えさせていただきますが、このたび、東松島市の広報紙に、中野区から派遣されました4人の職員が、一人ひとりのコメントとともに紹介されております。また、この記事をごらんになった市民の方からは、職員の活動や中野区の支援に対する温かい感謝の手紙も寄せられております。こうした被災地の皆さんからの温かい励ましのお言葉も糧にしながら、今後も被災地への支援に取り組んでまいりたいというふうに存じます。
以上申し添えまして、本件に関する私からの説明とさせていただきます。何とぞよろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対しまして質疑ございますか。特にありませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告を終了いたします。
次に、6番、その他、口頭報告があると伺っております。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
口頭で恐縮ですが、1件、総合防災訓練の実施結果について簡単に御報告させていただきます。
今年度の総合防災訓練は8月28日(日曜日)9時からということで、上高田地区の白桜小学校、鍋横地域の中野本郷小学校で実施させていただきました。
参加者等ですが、地域の防災会をはじめ、白桜小学校では、白桜小、上高田小、五中等のPTA、児童等、中野本郷小学校の会場のほうでは、地域の防災会をはじめ、中野本郷小学校、二中の生徒、PTA等含めまして、白桜小学校では住民496名、関係機関237名、計733名、中野本郷小学校では住民358名、関係機関228名、合計586名、これに区の職員を合わせまして、総計では1,460名の参加ということで、2会場で実施させていただきました。
今年度は3・11の東日本大震災を踏まえまして、例年ですと、消防機関等のデモンストレーション的な訓練という部分もあったんですけれども、そういった部分を極力なくしまして、住民の実践、体験的な訓練を中心に、初期消火、救出・救護、避難所の運営、あるいは避難所の資機材の取り扱いというところに重点を置いて実施したところでございます。
当日は、昨年ほどではないんですけれども、まだまだ夏の暑い時期で、30度以上の天候の中で実施したんですけれども、けが人、熱中症の発生等もなく、無事終了したということをここに御報告させていただきます。
委員長
ただいまの報告に関して質疑ございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で所管事項の報告を終了します。
暫時、委員会を休憩いたします。
(午後3時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時00分)
次に、審査日程のその他ですが、各委員、理事者から何か発言ございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、御協議いただきたいことがございますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時00分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後3時11分)
ただいま休憩中に御確認いただきましたとおり、次回は第3回定例会中とし、何か緊急な案件が生じた場合は正副委員長が相談の上、招集するということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言がありますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本日の震災対策特別委員会を散会します。
(午後3時12分)