平成27年12月08日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第4回定例会)
平成27年12月08日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成27年12月8日〕

 

区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成27年12月8日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後2時32

 

○出席委員(14名)

 篠 国昭委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 ひやま 隆委員

 内野 大三郎委員

 内川 和久委員

 甲田 ゆり子委員

 いさ 哲郎委員

 佐野 れいじ委員

 南 かつひこ委員

 小林 秀明委員

 森 たかゆき委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 経営室長 篠原 文彦

 経営室副参事(経営担当) 朝井 めぐみ

 都市政策推進室長 長田 久雄

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 立原 英里雄

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 亀井 久徳

 書記 関村 英希

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅及び駅周辺地区整備について

 区内駅周辺まちづくりについて

 西武新宿線沿線まちづくりについて

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 区内南北交通の利便性向上について

○所管事項の報告

 1 中野四季の都市(まち)のまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり担当)

 2 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)

 3 中野駅地区第2期整備先行工事のスケジュールの変更について(中野駅地区都市施設整備担当)

 4 新井薬師前駅及び沼袋駅周辺まちづくりの進捗状況について(新井薬師前駅周辺まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)

 5 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟による国及び西武鉄道株式会社への要請活動について(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 6 野方駅、都立家政駅及び鷺ノ宮駅周辺のまちづくりの検討について(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅及び駅周辺地区整備について、区内駅周辺まちづくりについて、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について、区内南北交通の利便性向上についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、中野四季の都市(まち)のまちづくりについての報告を求めます。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 中野四季の都市(まち)のまちづくりについて御報告をさせていただきます(資料2)。

 中野四季の都市(まち)のうち、今後整備を進めてまいります区域3区有地、こちらは新しい区役所の整備予定地となっております。また、その周辺の区域――今後「当該区域」と言わせていただきます――のまちづくりについて御報告をするものでございます。

 恐れ入りますが、まず裏面をごらんいただけますでしょうか。当該区域の概要図を添付してございます。この区域、中野四丁目外側に赤い線でくくっているところがございますが、こちらが中野四丁目地区地区計画がかかっている範囲でございます。さらにその内側にブルーの線でくくっているところがございます。こちらは、この地区計画の中でも、再開発等促進区を定める地区計画がかかっているところになっております。したがいまして、区域3区有地は既に促進区がかかっている。一方で、その周辺の現在マンションでありますとか早稲田通り沿いの専門学校、業務ビル、こちらは地区計画だけがかかっている。そんな状況である場所でございます。

 改めて表面をごらんください。1番のまちづくりの必要性です。申し上げましたとおり、既にこちらには地区計画が定められております。その地区計画の土地利用の方針といたしまして、避難場所としての安全性の確保、商業・業務、居住、公共公益等の機能を備えた複合市街地の形成が示されているところでございます。さらに区域3については促進区が定められておりまして、今後、建築物の建設に当たりましては、地区整備計画に建築物にかかわる事項を追加して定める、これが必要になってまいります。

 一方で、その周辺区域におきましては、再開発等促進区や地区整備計画は現在は定められておりません。しかし、地区計画の土地利用の更新に沿った複合市街地の形成は求められている状況でございます。こういったことを踏まえまして、当該区域の整備に当たりましては、この地区計画の更新に従い、四季の都市(まち)にふさわしい土地の高度利用、また安全で快適な都市空間の形成を図る必要があるところでございます。今後、関係機関と協議、調整を行いながら促進区や地区整備計画を適切に定めて、着実にまちづくりを進めていきたいというふうに考えております。

 2番のまちづくりの目標と方針であります。では、どんなまちづくりを目指すのかということですが、まず目標といたしまして、この当該区域全体で区民のさまざまな交流、また災害時には区の応急活動の拠点となるような魅力的な都市空間を創出したいと考えております。この目標を実現するための方針として3点掲げております。

 まず一つが、災害の応急活動に寄与するオープンスペース、また歩行者の回遊動線を新しい区役所整備や共同住宅の建てかえ更新にあわせて整備をしてまいります。それが日常時にはさまざまな催しに供する区民交流の核となるような空間づくりを目指したいと考えております。

 2点目といたしまして、業務・商業・都市型居住など、新たなにぎわい創出に資する複合用途による区域内の建物更新を誘導したいと考えております。適切な建てかえを進めることによってこの区域全体の安全性を確保していきたいというふうに考えるものでございます。

 3点目といたしまして、中野駅周辺全体で公共交通利用による低炭素まちづくりを推進しようということを考えております。四季の森公園拡張部の地下を活用して公共の自転車駐車場の整備を考えているところでございます。

 裏面をごらんいただきまして、今申し上げたような目標、方針を、当該区域において、空間全体、区域全体を活用して連携を図りながら実現をしていきたいというふうに考えております。

 3番のまちづくりの進め方であります。こういった目標や方針を踏まえまして、関係機関と協議、調整を行いながら、「中野駅周辺まちづくりガイドライン2007」の見直しをしてまいります。このガイドラインは、警察大学校等跡地の開発をする際に策定をしたものでございます。当時はまだこの区域3についての書き込みが不足しているところがございました。今回改めてこの方針に即して土地利用計画や開発整備に当たっての配慮事項、また開発整備後に想定される用途地域や容積率の考え方、こうしたことをこのガイドラインで取りまとめてまいりたいと考えております。その上で区や地権者それぞれの開発の計画に合わせて必要な地区計画に係る都市計画の手続を行って、段階的な開発整備を進めてまいりたいというふうに考えております。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

長沢委員

 今御報告いただいた中野四季の都市(まち)のまちづくりについてということで、ここは区域3の区有地、それは裏面に出ているところなんですけども、ただ、要するに区として直接的にあれするのは新区庁舎の整備のところで、それ以外のところ――それ以外といっても公園の未整備部分はこれからやります警視庁のあれが建った、野方警察署についても、これは何年かたっているかな。中野中学についても比較的最近で、2棟。そうすると、この裏面のところでいうと、商業・業務・教育・居住機能であるとか商業・居住機能というブルーのところ、要するに民間のところですよね。ここのところを一定の考え方を定めていくようなお考え、そういうことでいいですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この周辺区域も含めて一定の考え方を取りまとめてまいりたいと考えております。

長沢委員

 区役所の建てかえというか、区役所を移転するというところ自身は区の考え方として、区が土地開発公社から買い戻したんだよね。区の土地だということになるんだけども、今言ったブルーのところはもうそういう建てかえなりなんとか、そういうこととして情報か何か得ているんですか。時期的なものとしてはずれというのが当然生じるかと思うんですけど、その辺はどういうことになるんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この周辺区域の方々に関しましては、警察大学校跡地の開発を進める段階からずっと継続的に意見交換をさせていただいているところでございます。もともとこの地区計画がかかっていることを十分承知されておりまして、今後こうしたまちづくりの必要性は共通に認識をさせていただいているところでございます。

長沢委員

 わかりました。地区計画がかかっているということで、言ってみれば、区としてはこういったものについて誘導していきたいということはあるんだと思いますけど、そうはいっても時期的なものについてはどうなんでしょうか。あまり聞いちゃいけないの。時期的なものについては定めもないと思うし、仮に建てかえる、仮に、言ってみれば、次に再整備をする際にはという縛りというか、計画の中身だと思うんですが、そこを確認したいんです。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 それぞれ皆さん地権者様の御事情が違うところでございますので、将来的な土地利用の時期についてはまたそれぞれかと思います。ただ、現在このタイミングでこの区域の望ましい姿の考え方を取りまとめて、この資料にもありますように、適切に促進区や地区整備計画を定めていって、将来のこういった周辺区域の方々についても、将来必要な時期に必要な整備ができるようなベースを整えてまいりたいということでございます。

長沢委員

 そうすると、まちづくりの必要性の1のところ、3行目、「このうち区域3については」ということで、今御説明いただいた再開発等促進区や地区整備計画が決定されていますと。ただ、建築物の建設に当たっては地区整備計画に建築物に関する事項を追加して定める。この定めるということも、私が今やりとりした民間のところについても定めていくということなんですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 建築物に関する地区整備計画は、まさに建築計画が整って、その内容を踏まえて定めることでございます。したがいまして、周辺区域の方々につきましては恐らく段階的な整備になろうかと思いますので、新しい区役所と同じタイミングでこういった具体的な地区整備計画までを定めるという状況にはならないかというふうに思います。

石坂委員

 裏面の図のほうですけども、新区役所の庁舎の整備予定のところとブルーのところの間に「機能連携」という矢印が入っていますが、これは区役所の機能に関して外側と何か連携するものが、もし想定されているものとかがあるのであれば教えていただきたいんですけども。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 「機能連携」という文字が記してございますが、これは表面の目標にも掲げておりますように、こういった区役所の敷地だけではなくて、周辺区域の敷地も活用して、ともに例えばにぎわいの拠点となるようなオープンスペース、災害時には応急対応空間にもなろうかと思いますので、そういった面で機能連携を図っていきたいという考えでございます。

石坂委員

 ありがとうございます。あともう1点なんですけども、こちらのほうの「まちづくりガイドライン2007」の見直しについて、どういう日程で見直しを行う予定かが今の段階でわかれば教えてください。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 関係機関との協議は本年度から既に着手をしてございます。本年度、来年度にかけてこういった見直しをしていきたいと考えております。

石坂委員

 そうしますと、見直しをしていく中でこの機能連携についても具体的な姿が見えてきたりするという形で、議会のほうにもそれが報告があるという形でよろしいでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 ガイドラインをどのように見直すかということにつきましても、もちろん議会のほうには御報告をさせていただきたいと思っております。

石坂委員

 もう1点、先のほうに伺った機能連携の部分もその中で見えてくるという理解でよいでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 そのような機能をどこにどのように考えていけるかといったこともお示しできるかと思います。

小林委員

 一つなんですけれども、公共自転車駐車場なんですが、これはどこで設置できる形でお考えをしているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今この「都市計画公園(未整備)」と書いてある拡張用地のところですが、この右側ですね。東側のところの地下に自転車駐車場を整備していこうというふうに考えてございます。

小林委員

 東のほうというのはどっち、今の公園のほうですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この四季の森公園拡張用地、緑で囲ってありますが、この右側のほうになっております。

小林委員

 そうすると、目的は新しい区の庁舎ですけども、その方々のためのものなのか。それとも駅のほうに行く人とか、公園とか、そういう形での駐輪場なんでしょうか。そのやり方はどうするんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 基本的には今、駅にあります駐輪場を一定離れたところに分散配置していくという流れの中での自転車駐車場という位置付けにしております。実際に利用する方は、それを制限なく、1日利用の方は利用できるというふうに考えてございます。

小林委員

 役所で利用する駐輪場と、それからあと駅の前にまた新しく、今は移転しますけど、今度来るときにはまた自転車の地下駐輪場があると思うんですけど、その辺の分け方をどういうふうな感じでお願いいたしますか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、駅の直近にあります自転車駐車場につきましては、将来的には全て一定距離離れたところに分散的に配置して、あとはとめて歩いて駅に向かっていただくという方針で考えてございます。

佐野委員

 今の前の質問と関連してくるかもしれませんが、この裏面で今地図が描いてございます。まちづくりの進め方で「まちづくりの目標と方針を踏まえ」と書いてありますけども、目標と方針を踏まえる以上は、計画とか時期とか、そういったものまで踏まえているんでしょうか。今、前の質問者の中で時期だとかガイドラインとかという表現が出ましたけども、私は、「目標と方針を踏まえ」というふうに書かれているのであれば、やはりそこの時期とか目安までを出すべきではないかと思うんです。それとも、今後の課題だと先ほどおっしゃっていましたけども、今の段階では出せないということでしょうか、相手があることだから。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 先ほどの御答弁の繰り返しになりますが、まずこういったガイドラインの見直しと必要に応じた都市計画の手続は、今年度、来年度にかけて行ってまいりたいと考えております。この当該区域の中で恐らく新しい区役所の整備が一番先の開発整備になろうかと思っております。まずは、必要な都市計画の変更を行った上で、新庁舎の実際の整備に取りかかるであろうと思われます。周辺区域の方々につきましては、それぞれ皆さんの建物更新の時期等については今の時点でいついつと明確に何か定まったものではございませんので、まずはベースとなるまちづくりの考え方をどのように定められるのかということをしっかりと協議しながら、合意形成を踏まえながら見直していった上で、それこそここに書いておりますが、各地権者の計画の進度によって段階的になろうかと思います。

佐野委員

 わかりました。基本的な方針として、やはり目標と方針を掲げる以上はある程度、庁舎としてもどういう時期を目安としていきたい、どのくらいをめどとしていきたい。相手があることで確かにわからないですよ。それでありますけれども、そういったところまでを踏まえて発言をしていただきたい。皆さん思っていることは同じだと思うんですよ。一体これはいつになったらできるんだろうか。例えば10年後なのか20年後なのかわかりませんという答え方では責任がないと思うんですよ。「目標と方針を踏まえ」と書いてある以上は、やっぱり目標と方針を踏まえて計画ということも出すべきではないかと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 確かにこの当該区域だけでなく四季の都市(まち)全体として最終形がいつになるのかというところにもつながろうかと思います。この周辺区域の建物は築年数がそれぞれでございますので、どうしてもまだ築浅の建物については将来の更新がいつになるのかというのはまたそれぞれにふさわしい時期になろうかとは思います。ただ、ガイドラインを見直して、適切に促進区や地区整備計画をかけていくとなりますと、単純にそのような可能性があるかもしれないからそうするというものではなくて、建物更新という計画、地権者様もそういった意向をある程度しっかりとお持ちだということを踏まえた上でのこういった都市計画の変更に運ばれていこうかと思っておりますので、こうは言ったけれども、新庁舎はまた所管のほうで整備スケジュールが示されるところでございますが、それからうんと何十年も何もないということにはならない。ただ、今の時点では、申しわけありませんが、具体的な数字でいつごろと言うこともなかなか難しいです。

佐野委員

 今のお話、よくわかるんです。相手があることだし、今の時点でそう言ってしまえば、結局そこを目安に今度またいろんなことを言われてしまうということで非常に難しいということはよくわかるんです。ただし、我々区民、受ける側としては、少なくともこういうことが発表される以上は目安なり時期なりというのは一体いつごろになるんだろうかという疑問点を持つことも事実です。したがって、自分たちが生きているうちに解決してほしいなという気持ちは、私だけじゃなくて、ほかの人も思うと思うんですよ。そういうことを考えるのも一つの役所としての考え方ではないかと思いますので、真ん中に「開発整備後に想定される用途地域・容積率の考え方等をとりまとめ」たいと書いてありますよね。取りまとめたいということは、取りまとめるという方向で進むということだと思うんです。ということは、その時期なり、いつごろを目安にどうして取りまとめていくのか。どうしてというやり方は書いてないですけれども、その時期もやっぱり必要ではないかと思うんですけど、どうでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 繰り返しで大変恐縮なんですが、こういった開発整備後に想定される用途地域や容積率の考え方、これ自体の取りまとめは来年度してまいりたいと思っております。ただ、そこで取りまとめて具体的にこういった周辺区域の方々の開発整備がいつごろになりそうかということは、申しわけございませんが、現時点では申し上げることはできません。

佐野委員

 来年度と今お話しでしたけども、用途地域とか容積率についての考え方等を取りまとめるのが、来年度中にはまとめていきたいと。まとめていきたいですから、まだ変更になるかもしれませんけども、まとめていきたいということでございますよね。もう1回確認させてください。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 こういったガイドラインの見直し、ここに記載の考え方は来年度取りまとめてまいりたいと考えております。

森委員

 駐輪場の整備について伺いたいんですが、中野駅周辺の駐輪場の利用状況、それから残念ながら違法駐輪も見られる中で、駐輪場の整備が必要だというのは理解できるんですが、これ、前段で「中野駅周辺全体で公共交通利用による低炭素まちづくりを推進するため」と書かれちゃうと、「うん?」と思っちゃうんですね。というのは、普通、公共交通利用というとコミュニティバスとかデマンド交通とか、そういったものが考えられるわけですが、あえてここで「低炭素まちづくりを推進するため……公共自転車駐車場を整備する」と書いてある。この意味はどうやって理解すればいいですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 低炭素まちづくりというと、極力、自家用車の利用ではなく公共交通機関の利用を促進するということでございます。その公共交通機関は、当然バス等もございますが、自転車の利用も環境に優しいというか、そういった交通手段の一つではございますので、適切に公共駐車場を配備すること、また歩行者の動線等を適切に整備することがここに書いてあるような低炭素まちづくりにもつながることというふうに考え、このような表記をしているところでございます。

森委員

 確認をさせていただきたいのは、これをやるのが中野駅周辺の低炭素まちづくりの全てじゃないんですよね、ということを確認させていただきたいんです。要するに、デマンド交通の可能性とかもずっと検討されていらっしゃると思うんですが、そういったものは、それはそれとして継続をして検討していく、こういうことでいいですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野駅周辺に限らず、公共交通の利用促進についてのいろいろな戦略についてはこれからも、委員おっしゃったものを含めて引き続き検討していきたいと思っております。

内川委員

 公園の拡張用地のところですけれども、公園整備を前提に区が取得していまして、そのタイムリミットがありましたよね。いつまでに公園にしなきゃいけない。いつまででしたか。

尾﨑都市基盤部長

 拡張用地部分につきましては事業延伸を2年間いたしました。それが27年度、28年度でございます。ですので、28年度中に整備を図ってまいりたいというふうには考えております。

内川委員

 先ほど話が出ました地下の駐輪場なんですが、ということは、先行して中野区が地下の駐輪場を整備して、上部は、要するにタイムリミットの28年度中までに、東京都からお金が出る間にやろう、そういう考えでよろしいですか。

尾﨑都市基盤部長

 公園整備につきましては28年度行いますけども、地下に予定しております自転車駐車場については後になると思います。その部分については仮整備という形で整備を図ってまいりたい、そのように考えております。

内川委員

 ということは、暫定的に上部を整備しておいて、後から駐輪場の工事というのは区の一財でやらなきゃいけないということでよろしいですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 工事のタイミングとしましては、公園整備をして、地下自転車駐車場ができる部分については暫定整備をしておき、その後、地下自転車駐車場の工事に入るということになります。費用としましては国費がつく特財を十分に活用して行う予定でございます。

内川委員

 先ほど、駐輪場ですけれども、この公園の東側で予定されているということなんですが、その理由を教えてください。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 分散配置するといいましても、なるべく利用利便のいいところ、駅になるべく近いところ、そういったことを考えまして東側のところに配置していくということを考えてございます。

内川委員

 将来的には区役所本庁舎の工事も予定されていて、特に拡張予定地の東側というのは、場合によっては本庁舎工事のバックヤードにちょっとひっかかってくるのかな。それを考えると、地下駐輪場は上部に重いものを置けないとするのであれば、西側に持っていったほうがいいのかなと思いますが、どうでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 区役所建設のバックヤードというところまではまだ検討のところに至っておりませんけれども、利用利便とか、区役所の駐輪場と隣り合わせで使い勝手のいい駐輪場ということを考えますと、やはり東側につくるのがいいのではないかというふうに考えてございます。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、2番、中野駅西口地区まちづくりについての報告を求めます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅西口地区まちづくりについて報告させていただきます(資料3)。

 平成27年10月14日の第3回定例会において中野駅西口地区地区計画案の概要と都市計画決定に向けた予定についてということで御報告させていただきました。本日は、その後の都市計画決定に向けた手続の状況について報告します。

 まず、1番の中野駅西口地区地区計画案の概要についてですが、これは別添資料、A3判の横の大きい白黒の裏表でございます。内容は、10月14日に既に報告させていただいたものと全く同じ内容でございます。

 2番の説明会の開催概要についてでございますが、日時は平成27年10月26日(月曜日)19時から20時20分にかけて、中野区役所の7階会議室において行っております。この説明会は都市計画法第17条に沿った説明会でございまして、都市計画の決定の前に都市計画案を周知して、都市計画案についての御意見をいただく目的の説明会でございます。住民の皆さんの出席者は17名で、この説明会では都市計画案の内容に反対するなどの御意見はありませんでした。

 それから、3番、都市計画決定に係る手続についてなんですが、同じく都市計画法第17条に基づいた都市計画案の縦覧を平成27年11月2日から11月16日にかけてやっています。今後は平成27年12月22日に都市計画審議会への諮問、答申をいただいて、平成28年1月には都市計画決定、告示の予定となってございます。

 以上、報告です。

委員長

 ただいまの報告に対する質疑はございませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告を終了します。

 次に、3番、中野駅地区第2期整備先行工事のスケジュールの変更についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 それでは、中野駅地区第2期整備先行工事のスケジュールの変更について御報告をさせていただきます(資料4)。

 中野駅地区第2期整備先行工事は、11月より駅北口において北口中央自転車駐車場の改修工事に着手したところでございます。一方、同時に工事着手する予定でございましたけやき通り交差点化及び車両動線等整備工事のスケジュールが変更となる見込みでございますので、御報告をさせていただきます。

 1、スケジュールの変更となる工事の内容ですが、(1)北口暫定広場を暫定バスロータリーとして整備するとともに、バス動線及び第2期整備の工事車両動線を整備する、(2)けやき通りのカーブ部分をT字路交差点とし、信号を設置するとともに、自転車走行空間の整備を行うという工事の内容でございます。

 2、スケジュール変更の理由でございますが、入札の結果、不調になったため、変更となるものでございます。

 3、変更後のスケジュールですが、当初、平成27年11月上旬に工事着手、平成28年3月下旬に工事完了という予定でございましたが、工事期間が翌年度にわたる見込みとなっており、本定例会での補正予算で繰越明許をお願いしまして、平成28年2月上旬に工事着手、7月上旬に工事完了の見込みとなるものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に質疑はございませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、4番、新井薬師前駅及び沼袋駅周辺まちづくりの進捗状況についての報告を求めます。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 それでは、新井薬師前駅及び沼袋駅周辺まちづくりの進捗状況について御報告いたします(資料5)。

 西武新宿線沿線では、本年9月に策定いたしました西武新宿線沿線まちづくり整備方針に基づきまして、駅前広場や区画街路第3号線、4号線及び補助第220号線の事業化に向けた取り組みを進めてございます。また、それら基盤整備とあわせまして、駅周辺のまちの魅力の創出や防災性の向上等を推進するため、沿道まちづくりのルールの検討や駅前のにぎわいの創出に向けた取り組みを進めているところです。

 まず初めに、1番の新井薬師前駅周辺地区の進捗状況です。新井薬師前駅周辺地区では、新たな顔となる拠点空間の整備のため、駅前の共同化や再開発等による街区再編の検討を進めております。今後、共同化等の事業手法の検討を行いながら関係権利者の意向調査を進めていきたいと考えてございます。また、補助220号線の整備でございますが、Ⅰ期区間と呼んでいます鉄道交差部の事業化に向けた手続中でございます。

 恐れ入りますが、2枚目をごらんいただけますでしょうか。早稲田通りから新青梅街道までの補助220号線の区割り図となってございます。Ⅰ期区間につきましては、こちらの真ん中くらいに記載してあるんですけども、西武新宿線をまたぐ90メートルの区間となってございます。

 再び1枚目にちょっと戻っていただきまして、今後、事業認可取得後には関係権利者等に向けた事業説明会を開催していく予定でございます。

 新井薬師前駅周辺地区の報告につきましては以上でございます。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 それでは、沼袋駅周辺まちづくり担当から引き続きまして2番目の沼袋駅周辺地区のまちづくりの進捗状況について御説明いたします。

 沼袋駅前のバス通りでございます区画街路第4号線でございますが、こちらでは沿道のまちづくりの検討を現在進めているところでございます。沿道まちづくりのルールの検討を行っておりまして、ここでいうルールというのは、例えば用途地域の変更であったり、地区計画の策定、こういったものを指してございます。こういった沿道まちづくりのルールの検討におきましては、勉強会というものの立ち上げを準備してございまして、地元の町会や商店会、地域の団体などと事前の調整を行っているところでございます。来年、平成28年1月にはこの勉強会を立ち上げまして、今年度中に地区計画の案を取りまとめる予定となっております。

 その具体的な状況につきまして、一番裏の横の工程で御説明いたします。一番裏の工程をごらんください。平成27年度と28年度のスケジュールを示してございます。まず一番上のまちづくり整備方針でございますが、ことし9月に策定し、10月に公表させていただきました。この整備方針に基づいてまちづくりを進めているところでございます。

 区画街路第4号線の具体の話でございますけれども、沿道のまちづくりということで、先ほど話がございました地区計画の策定であったり、用途地域の変更、また延焼遮断帯の指定などを考えてございます。これに関する地元との調整でございますが、地区計画の策定であったり、用途地域の変更の案に関する区案というものを現在検討してございます。こういった区案につきまして、地元との意見交換というものを勉強会の場を通じてやろうと思っております。先ほど申し上げたように、町会であったり、商店会、検討会などといった地域の団体の方から御推薦いただいた方に勉強会のメンバーに入っていただきまして、私どもの考えている区案というものを何度かキャッチボールさせていただいて、地域の方に御理解いただける案をつくっていって、平成27年度末、来年3月にはおよその案というものをつくります。平成28年度に入りましたら協議会というものを立ち上げまして、改めて地区計画及び用途地域に関する案を検討しまして取りまとめを行っていく。その後は都市計画の変更の手続、策定の手続にのせていきまして、平成28年度末、区画街路第4号線の事業認可の時期に合わせることを想定して、こういったものの都市計画を決定していこうというふうに考えてございます。

 最後にもう1点、一番下の段にございますけれども、4号線のバス通りとは別に駅前のにぎわい拠点づくりというものを引き続き検討していこうと思っております。こちらにつきましては、どのようなまちづくりをしたらいいかということもございますので、地域に対する丁寧な説明であったり、情報提供というものをさせていただきまして、地域の方々の理解や合意を得ながら検討を進めていくというふうに考えてございます。

 沼袋に関する説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

長沢委員

 沼袋駅のほうを伺います。今御説明いただいた勉強会でございますけれども、この勉強会というのは、根拠法規、根拠規定というのは何なんですか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 根拠とか規定でございますけれども、特にそういったものはございません。あくまでも任意で私どもが立ち上げさせていただいて、地域の方々とキャッチボールしながらつくりたいと、そういう思いの中で勉強会というものを設置させていただこうと考えてございます。

長沢委員

 別に名称にこだわるわけじゃないんですけども、例えば今も検討会という形をやられて、まだやっているんですね。それで、この後御説明で、別紙2のところでいえば、これからその勉強会自身は来年3月か、つまり今年度中には、1月に立ち上げてそういうのをやって、そのうち協議会を設立していくということだよね。1ページ目のところの「これまでの経緯」に参考で出ているんだけども、例えば沼袋駅で、あるいは新井薬師前駅もそうなんだけども、いや、もっと言えば、この後の報告にある野方駅以西のところも、当初いわゆる連続立体のこれが東京都から認可、事業認可。事業認可、ここから聞こうか。25年4月前に事業としての認可はとったんだけど、その前にここは連続立体やりますよというのはもう決まったわけだよね。そのもっと前のところで、いつだったかもう忘れちゃったけども、勉強会みたいなのというのはそれぞれの駅の周辺のところで立ち上げているんだよね。それは、ここに書いてあるように区画街路の第4号線の整備に合わせたと。いわゆる範囲も違うし、その性格も違ったものかもしれないんだけど、例えばそういう形で勉強会をやりました。勉強会で一定のものをまとめて区にも出しました。区のほうでは、じゃ、それ、どういうふうに検討したのというので、そこで例えば沼袋駅のあそこのいわゆる駅前広場の位置とか、そういうものを含めて、勉強会での、言ってみれば出したものと違ったんだよね。それは決定する中で調整もしてということもいろいろあるとは思うんだけども、つまり、何が言いたいかというと、こういう勉強会を、要するに区民が参加して、これだと商店会とか町会とか、既成の団体かもしれないけども、そうやってやってきたこと自身がこの後いろいろなことを決めていく上で一体どういう形で反映していくのかということがよくわからない。よくわからないというのは、過去の、たまたま勉強会という一緒の名前だったからかもしれないけど、自分の中ではね。そういったことをやって、言ってみれば、あれだって区が投げかけて、お金も出して、早稲田大学だけじゃないけど、いろんな大学院生とか呼びながらやっていったわけだよね。今回はそういうものとは性格が違うのかもしれないけど、さっき言ったように、根拠としては別にありませんと。言ってみれば、区が投げてキャッチボールしながら進めますということなんだけど、一体、じゃ、そこでの意見とかはどういうふうになっていくのか。その辺については、言ってみれば、どんなふうにお考えなのかというのをちょっと聞きたかったの。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 今、委員のお話のありました勉強会というのは、連立事業の事業認可の前は、これからどういうふうにまちづくりをやっていきましょうかということで仕掛けが始まっていて、その後それぞれの駅ごとに勉強会によって、地域のまちづくりを連立事業に合わせてどういうふうにしていこうかという地域での話し合いの場として区が地域に働きかけて設置をさせていただいて、事業認可を受けました新井薬師前駅と、それから沼袋駅の二つにつきましては、それをさらに発展させていただきまして検討会という形で、地域のそれぞれの団体の方々、それから一般公募の方々に御参加いただきまして、連立事業に伴う地域のまちづくりをどういうふうにしていきましょうということで、構想ということで区のほうに提案をいただいて、区としてはその構想を踏まえた上でこの9月に整備方針というものを固めさせていただいたという経緯でございます。

 あと、今回想定しております勉強会というのは、さらにその構想を受けまして、具体的な地区計画だとか用途地域、要するに地権者の方々とか、もしくはそこに住む、生活している方々に直接影響を及ぼすような検討をしていくということになってきますので、ちょっと言い方が重複してわかりにくかったんですけども、そういった直接地権者の方、権利を持っている方々の代表の方を広く集めまして、そこで区が考えていく区案についての検討を一緒に何度か地元の方々と意見交換をしながら固めていきたいという想定のもと、こういった働きかけをさせていただいているというものでございます。したがいまして、こういったところでの意見というところは、それを踏まえつつ区案としてそういった都市計画決定をしていくというふうに想定してございます。

長沢委員

 すみません。勉強会という言葉にとらわれて言っているわけでもないんだけど、今説明で言ったように、当時の勉強会というのは、連続立体がまだ決まらない。決めてもらう上では、やはりそこのまちづくり自身が東京都としても認可する上では大事なことだった。中野区としても、当然ながら住民の皆さんに勉強会をして、つまり、そういうまちづくりの機運を高めていく。そういう意味では、そういう手法として一定やってきたのかな。そういうふうに思っているんですよ。そういう考えと、今度は別に区で決めることだよね。区で決めるって言っちゃいけないんだね。地元の皆さんのそういうのをルールづくりしていこうという話なんだけど。ただ、そこで勉強会というものを立ち上げるのは協議会にというので、ここのあれをしなくちゃいけないというのはどうしてなのかな。これが一つね。

 もうまとめて聞いちゃうね。もう一つは、さっき言った勉強会、名称はいいんですよ。その中でやってきたこと自身が実際沼袋で別な形にもなった。要するにこういう経緯もあるわけで、そういう意味ではそこの連続性というのは一体何なのかなというのもあるわけだ。

 この2点、ちょっと聞きたいと思うんです。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 沼袋駅のほうの駅前のにぎわいのところにつきましても、検討会の中でも新しい顔となるにぎわいづくりの拠点ということで一定程度の検討をしていただいたという経緯がございます。ただ、直接地権者の方だとか地域の権利について具体的な話というのは、検討会としてはそこまでやらないという方針があったというふうに聞いてございますので、区としてそういったにぎわいづくりというまちの再整備の方針ですね。その一つの手法としてああいった形で、整備方針の中には再開発等ということで方針を決めさせていただいたという経緯がございました。

長沢委員

 じゃ、もう一つ。協議会設立と勉強会のこれの関係はどういうことなんですかね。協議会を設立していくというのは、いきなり協議会設立というのはいかない。もっと言えば、協議会設立というのは地元の勉強会にさらに公募なりなんとかと膨らませてやっていくんですか。ちょっとそこだけ教えてください。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 考え方としては、来年度始まる協議会の中でしっかり都市計画の案を取りまとめていきたい、そういうものでございます。それに先立ち、協議会の準備会のような位置付けも考えておりまして、そういうのも勉強会というので捉えさせていただいて、協議会に向けたキャッチボールであったり、案をつくるというものを勉強会でやっていこうというふうに思っております。

長沢委員

 いや、今の時点ではお答えできないのかもしれない。協議会についてはどういう構成になるんですかということなんだけど。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 まずは勉強会という中で、先ほど申し上げた町会と商店会、地元のまちづくりの団体などから御推薦いただいたメンバーの方で今スタートさせようと思っております。そういった勉強会でのキャッチボールの中で、協議会のメンバーの構成であったり、協議会の検討のあり方については一緒に検討していきたいというふうに思っております。

石坂委員

 沼袋駅周辺のまちづくりのほうで、今答弁の中でにぎわいづくりという話も出てきましたけども、その地域のにぎわいですとか人の動線を考えていく際に、駅に隣接しています平和の森公園、こちらのほうのスポーツ関係がどういうふうに整備されていくのかということも、この勉強会であるとか、さまざまな案ですとか計画等に影響してくる部分があるとは思うんですが、その辺を踏まえた形で行われていくんでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 ここでお示ししている勉強会とか協議会というものは区画街路第4号線なので、バス通りですね。駅の横から上の新青梅街道までの560メートル区間の沿道まちづくりのルールであって、それより南側の動線についてはここでは検討する予定にはなってございません。

石坂委員

 もちろんそのエリアは違うエリアになりますけども、隣接している関係で、そこによって人の動きだとか、あるいはその駅を利用される人の層というものに影響があるとは思うんですが、そこは全く考慮されないんでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 今回のまちづくりの検討の目的は、あくまでもバス通りの拡幅に伴って建てかえが生じます。なので、建てかえをよりスムーズに円滑にしていただくための建てかえのルール及び防災性向上のためのルールというのであって、交通の観点というのはあまり含んでいない部分がございますので、そこは切り離して別途考えるものかなというふうに考えております。

石坂委員

 基本的にはそうしたお考えということはわかったんですけども、バス等に関してもやはり影響が出る部分が、どのぐらいの本数通すのかとか、あるいはバスの利便性をどうするのかということも影響がなくはないと思います。その辺、今回この形では入らないということですけども、今後何らかの形で意識はしていただければと思いますので、これは要望で結構です。

甲田委員

 新井薬師前駅周辺のほうでお聞きいたします。補助220号線なんですけれども、これは昭和四十何年からですか、計画があって、もう40年以上前からの計画だと思うんですけれども、今、区民の皆さんに、何のためにつくるのかということをどのように説明をされているのでしょうか。確認のため伺います。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 補助220号線の進め方について住民にどう周知してきたかというところかと思います。補助220号線のまちづくり整備方針における、先ほどお示ししたこちらの区間につきましては現況測量等を行っております。その中で地域の方々に、測量とあわせまして、事業の必要性だとか、事業内容の説明会をさせていただいたりだとか、あと、ことし、まちづくり整備方針を策定する中でも説明会、意見交換会等を開催いたしまして、その中でも整備の必要性だとかいうことは訴えてきたつもりです。また、あわせて今後も、先ほどもちょっと申し上げたんですけども、事業説明会等開催する予定でございますので、その中で改めて事業の必要性だとか、そういったものをきちんと周知していきたいというふうに考えてございます。

甲田委員

 必要性というところの前段階のところで、この道路がどうして必要なのかというところをきちっと区民の皆さんにもう1度周知する必要があるのかなというふうに思っております。各委員会で今回出されました新しい中野をつくる10か年計画の意見交換会が11月に行われて、戦略Ⅰのまち活性化戦略に関するものというところの中に、新井薬師前駅前の拠点空間の整備、上高田地区防災まちづくりとあるが、具体的にはどうなるのかということに対しまして、にぎわいの創出を図り、防災まちづくりについては補助220号線の整備と沿道建物の不燃化、耐震化の促進などに取り組んでいくというふうなお答えがありました。この220号線の整備はいわゆる上高田防災まちづくりのために進めていくんだというようなお答えに見えるわけでありますけれども、この220号を整備する必要性というのは防災まちづくりというところで今考えていらっしゃるのか。その辺を確認したいなというふうに思っています。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 補助220号線につきましては、防災まちづくりの観点からも必要ではあるんですけども、基本的には中野区の南北の交通ネットワークを強化する大きな意味があるというふうに考えてございます。そのため、連続立体交差事業の交差道路として整備することで、連続立体交差事業の効果を最大限発揮させるものというふうに考えてございます。あわせまして地域の防災性向上、延焼遮断帯の形成だったり、耐震化、不燃化、そういったものを進めるためにも大きく寄与できるため整備を推進していくことにしてございます。

甲田委員

 そうですね。まさに新井薬師前駅周辺は、構想が始まったときに区民の方々にアンケートをとった際に、よいところ、悪いところというのを挙げていただいたとき、悪いところで交通の狭さ、危険性というものが一番に挙がっていたかと思います。駅前の道路が本当に狭くて今危険ということもありまして、そういったことを考えると、交通の分散化ということも本当に必要かなと思います。この220号線の整備ということが、必要性という意味では本当にまちづくりにとって重要だなというふうには思っているんですが、やはり地権者の方々はまだまだ情報をいただいていないということもありますし、区民の方々もどうしてそういうことをするのかということがまだまだ理解できないという方もいらっしゃると思いますので、そういった御意見を丁寧に伺いながらこれから進めていく必要があるかと思いますが、いかがでしょうか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 委員のおっしゃるとおり、今後、事業を進めるに当たりましては、事業の段階に応じて説明会を開催したりするなど、地域や関係権利者の方、そういった方々の理解を得られるように進めてまいりたいと考えてございます。

南委員

 沼袋駅周辺のほうなんですが、先ほどさまざまに勉強会のこと、協議会のこと、各委員から質疑がありましたけれども、勉強会にいたしましても、さらに沿道まちづくりのルールづくりというところで、今後、区画街路4号を拡幅するに当たって、地権者の皆様のさまざまな生活再建とか、そういったことが非常にかかわってくる重要なルールづくりでありますので、その中でもこの用途地域の変更であるとか地区計画をかけていく、これは非常に重要なことになってくるわけですね。それをまた取りまとめていく中で都市計画決定の手続に入っていって、最終的には都市計画決定、いわゆる事業認可をしっかりととっていくということが地権者の方々にとっては非常に大きな大きな一番のキーポイントであるかと思います。そういった意味からではスケジュールどおり事業認可を取得していくことが大事だと思いますが、その辺はどうでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 委員御指摘のあったとおり、私どもとしては平成28年度中に区画街路の事業認可、とにかくこれをしっかりスケジュールを守りたいと思っております。守ると同時に、事業認可以降は具体の用地買収だったり、権利者さんの再建が始まりますので、それをうまく進めるにはルールづくりが何よりも必要と考えております。そういった考えのもと、今回、勉強会等も立ち上げてございます。本来であれば協議会というのを立ち上げて、そこでいきなり検討というのも可能ではあるんですが、協議会をスムーズに立ち上げる、協議会での検討をなるべくうまく進める。そういった観点もございますので、今の段階から地元に入り込ませてもらいまして、準備会に相当するような勉強会というのを立ち上げてしっかりルールづくりをしていきたい、そういうふうに考えてございます。

南委員

 一番はやはり地権者の、地元の皆様の御意見、それをキャッチボールしながら、よりよい沼袋のまちづくりを進められるように、このスケジュールどおりにぜひぜひ進めていっていただきたいことを、これは要望としておきますので、よろしくお願いいたします。

ひやま委員

 沼袋駅周辺地区の今後、意見交換会、勉強会、協議会などというふうに予定しているということなんですが、一応これは確認なんですが、新井薬師前駅周辺地区ではこういった勉強会ですとか協議会ですとか今後立ち上げる予定、もしくはもう既に立ち上げているのであれば、その辺、ちょっと確認のためお聞かせください。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 まず、新井薬師前駅では、こちらの資料にも書かせていただいたんですけども、権利者の意向調査を進めてまいりたいと思います。その中でスケジュール等で権利者の意向を確認した上で、どのような事業手法がとれるか、そういったものもあわせて検討していきまして、スケジュールや、どういった団体、協議会なのか、勉強会なのか、そういうところもあわせて今後検討してまいりたいというふうに考えてございます。

市川委員

 南委員の質疑に関連してなんですけども、このスケジュール案の中では、区画街路第4号線の沿道まちづくりの事業認可が平成28年度の第4四半期に入っていますね。それで、事業認可というのを取得してからこの街路の、いわゆる区画街路の沿道整備がさっさっさっさっと進むわけじゃないんだよね。事業認可がおりても数年から十何年から二十何年からかかって工事が、道路の拡幅が、また街路整備が終わるという事例もあるんだよね。そうだよね。だから、そのあたり、地権者との交渉、今後は大事なことになると思うんだけども、地元の関係地権者の皆さんは、この事業認可というものに対しての理解をどれほど持っていらっしゃるか。当たった印象でいいんだけども、聞かせてくれますか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 私ども、今、地元の町会さんであったり、商店会さん、あとはまちづくりの検討の団体さんといろいろ当たらせてもらっておりますけれども、皆さん、28年度中に事業認可をとるということは一定のレベルで御理解というか、御存じかなというふうに思っております。また逆に、先日、まちづくりの整備方針策定に当たってのパブリックコメントを募集しました。その中でも、事業のスケジュールをしっかり守ってほしいということをいただいておりますので、私どもではそれをしっかり受けまして、平成28年度中の事業認可を目指すと同時に、委員御指摘のあったような事業認可以降の生活再建もスムーズに進むように、しっかり庁内連携をとって当たっていきたいと考えております。

市川委員

 そうすると、事業認可までは円滑に進めてくださいねと地権者の皆さんも言っているでしょう。そこまでみんな努力するんだ。ところが、そこから先が胸突き八丁になってくるわけでしょう。そこいらあたりの感触というのかな。この街路整備事業に合わせた関係地権者の理解度というのか、協力の度合いというのか、そういうものの地元の沼袋駅周辺の勉強会を通じて得た感触というかね。そういうものについては、非常に長期的に物を考えてらっしゃる方もいらっしゃれば、この機に乗じてというタイミングで短期的に物を考えてらっしゃる方もいらっしゃれば、それぞれあると思うんだよね。そこいらの感触はどういうふうにつかんでいますか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 事業認可以降の用地買収に係る地元の感触でございますけれども、同様に、地元と当たらせてもらっている中では、やはりいろんな方がいらっしゃるなというふうに感じました。例えば事業認可になったらすぐにでも用地買収にかかってほしいという方もいらっしゃれば、例えば御商売とか生活の都合上しばらくは待っていただきたいという方も、いろんな意見がございました。なので、私どもではそれを受けまして、地元の生活再建がうまくいくように、区画街路4号線の中で例えばエリアを区切って着手するとかさまざまな手法を考えながら、地元の方々になるべく御理解、御協力いただけるようなスケジュールで対応していきたいというふうに考えてございます。

市川委員

 最後に一つ。今答弁にあったように、新青梅街道から沼袋駅まで距離があるでしょう。あれ、距離、何メートルだったっけ。(「560メートルです」と呼ぶ者あり)560メートルあるだろう。そうすると、560メートルを例えば5分割。5分割しても随分あるね。10個に分けても50メートルか、随分あるね。20個に分けても25メートル、随分ありますね。かなり細分化して、そういう升というか、いわゆる面的にブロックごとで考えていきましょうというような手法で、それが大きなブロックになったり小さなブロックになったりするということを含めてということで理解をしておけばいいの。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 まさに委員の御指摘にあったとおり、区画街路第4号線の特徴として商店街というのがございます。商店街は皆さん一人ひとりの生活というのがあって、同時に地域を支える大事な場でもございますから、私どもとしては商店街を歯抜けにするような用地買収はしたくないなと思っておりますので、委員御指摘いただいたように、何分割というブロック、それはこれから考えていきますけれども、うまく御協力いただけるような区割りであったり、ステップというのを考えてしっかり対応していきたいと考えてございます。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、5番、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟による国及び西武鉄道株式会社への要請活動についての報告を求めます。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 私から西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟による国及び西武鉄道株式会社への要請活動について御報告いたします(資料6)。

 大きな1番、概要につきましては、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟は、8月25日に開催した決起大会で決議した事項につきまして、期成同盟会長等を代表者として、10月21日に国土交通省、財務省及び西武鉄道株式会社に対しまして要請活動を実施いたしました。

 決議文につきましては省略させていただきます。

 大きな2番、要請先についてでございます。(1)国土交通省につきましては、石井国土交通大臣御本人に髙橋期成同盟副会長、白井区議会副議長、田中区長で要請してまいりました。(2)財務省につきましては、要請先は麻生財務大臣として、福田主計局長に対応していただき、髙橋期成同盟副会長、白井区議会副議長、区長で要請してまいりました。なお、国土交通省と財務省の要請活動におきましては、松本内閣府副大臣や中川参議院議員にも同席していただきました。

 (3)西武鉄道株式会社につきましては、若林代表取締役社長御本人に大野期成同盟会長、北原区議会議長、本田副区長で要請してまいりました。

 私からの御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、6番、野方駅、都立家政駅及び鷺ノ宮駅周辺のまちづくりの検討についての報告を求めます。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 続きまして、野方駅、都立家政駅及び鷺ノ宮駅周辺のまちづくりの検討につきまして御報告いたします(資料7)。

 大きな1番、要旨につきましては、野方駅、都立家政駅及び鷺ノ宮駅周辺におきまして、地域住民主体のまちづくり検討組織が駅ごとに設置されることによりましてまちづくりの機運を醸成し、もって西武新宿線野方駅-井荻駅間の連続立体交差事業の早期実現を目指すものでございます。

 大きな2番、まちづくり検討組織についてでございます。

 (1)目的につきましては、まちづくり検討組織は、駅周辺がより魅力的で活力があり、安全安心なまちを実現するため、地域住民が具体的なまちづくりを検討することでございます。

 (2)設立までの流れにつきましては、駅周辺の町会・自治会や商店会の役員の方々と区が協力しまして、まちづくり検討組織の前身となる準備会を立ち上げるべく働きかけを行っているところでございます。そして、準備会が駅周辺の地域住民に対しましてまちづくりの検討組織への参加を呼びかけることになっております。

 (3)設立に向けての現在の取り組みと今後の予定につきましては、駅ごとにまちづくりを検討するエリアを町会等の役員の方々と調整を行っております。準備会立ち上げ後、組織の構成や規約、活動計画の案の作成と参加者の募集を行います。

 なお、準備会につきましては平成28年1月までに立ち上げ、まちづくり検討組織につきましては平成28年3月の設立を目指します。

 大きな3番、まちづくりの検討の進め方につきましては、まちづくり検討組織に対しまして区が必要な支援を行います。そして、具体的なまちづくりの検討を進め、駅周辺のまちづくり構想をまとめ、区に提案していただくことを想定しております。

 次に、別紙をごらんください。野方駅、都立家政駅及び鷺ノ宮駅周辺の検討エリア案の図面でございます。全体の検討エリアにつきましては、北は新青梅街道、西は杉並区との区境、南は杉並区との区境や妙正寺川、東は野方と沼袋の町丁目境としております。駅ごとの検討エリアにつきましては、町会・自治会の境や幅員の広い道路など地形地物との位置が一致していないため、現時点では明確に分けられていない状況ではございますけれども、今後、町会等の役員の方々と調整を行いまして明確にしていきたいと考えております。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

長沢委員

 先ほどの新井薬師前駅と沼袋駅と同じ角度になるんですけども、この野方駅と都立家政駅、鷺ノ宮駅周辺も当時、勉強会というのを立ち上げた。この勉強会は、今度立ち上げる準備会を経ての検討組織ということなんだけども、これの連続性というのはどういうふうに考えればいいですか。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 野方につきましては、野方のまちの未来を描こう会というのが平成17年5月に発足しておりまして、鷺ノ宮と都立家政はまとめた形なんですけれども、鷺宮・都立家政駅周辺まちづくり検討会というのが同じく17年5月に発足しております。地域の皆様にまち歩き等をしていただきながら、平成19年6月に西武新宿線野方・都立家政・鷺ノ宮駅周辺のまちづくり構想(たたき台)というのをつくっていただいております。それを受けまして、区としまして平成21年11月に西武新宿線5駅の沿線まちづくり計画を策定している状況でございます。平成21年11月に区が策定しましたまちづくり計画を基礎としまして、今後具体的なまちづくりを検討していきたいと考えております。

長沢委員

 さっき沼袋駅だね。新井薬師前駅は、ごめんなさい、入ってなかった。言わなかったので。それで、今回のまちづくり検討会の検討組織、これは今の新井薬師前駅や沼袋駅周辺と同じような性格で、もっと言えば、先ほど聞いたような根拠規定としては、これは何、根拠の法規、根拠規定は何。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 根拠法令等はございませんが、新井薬師前駅、沼袋駅と同様な形で検討組織、検討会を進めていきたいと思っております。

長沢委員

 じゃ、その上で聞きますけど、沼袋駅周辺のときの検討会の中で、我々の委員会のところにも要望というか、経緯についての一定の資料が出されました。そのときには一定検討会で合意をされたというものが、自身が、何分の幾つという一定の何だろう、言ってみれば合意基準というのかな。そういうものを区が持ち出した中で、それが取り入れられなかった。ごめんね。それが手元にないからだけど、ちょっと乱暴な言い方をしているけど。そういうことが経緯としてあった。じゃ、今その根拠としては別にないんだけども、でも、一定のそういったものを縛っていく。しかし、それはルールとして事前にそういう説明があったのか、そういうものをみんなでやっていきましょうと決めたのかというと、そういうのでもなかったみたい。あるとき突然に区としては、いや、そこはだめなんですよみたいな話をするというのは、今の話からしてもちょっとおかしいんじゃないの。そういうのは、これからつくる上ではどういうふうに整理しようとしているの。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 実は新井薬師前駅と、それから沼袋駅の周辺のまちづくりの検討組織についても、沼袋駅につきましてはまちづくり条例に基づく組織ということで位置付けがされておりました。新井薬師前駅のほうは特にそういった条例上の位置付けはないということでございましたが、それぞれの検討会において同じような内容、それから構想まで提案をいただいたという経緯がございます。ですから、そういった意味で、今度新たに考えております野方駅、それから都立家政駅、鷺ノ宮駅周辺のまちづくりの検討会についても、そういった条例上の位置付けをするかどうかというところは、今後そういった参加する方々の意向も踏まえながら考えてみたいというふうに思ってございます。

長沢委員

 そうすると、沼袋駅のところでは、まちづくり条例に基づいた検討組織というふうになったの。ごめんね。それで新井薬師前駅は違う。ここのこれからやろうとしている野方駅、都立家政及び鷺ノ宮駅についても、それはまだわからない。言ってみれば、その検討組織、準備会の立ち上げの中でそういうこと自身は決めていくような話になるのかな。

 ついでに聞いちゃうね。都立家政駅、鷺ノ宮駅は一つの検討組織なんですか。別々なんですか。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 今回は都立家政駅と鷺ノ宮駅につきましては別、駅ごとにつくることを想定しております。

委員長

 もう一つは。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 先ほどの部長の答弁と同じですけれども、今後、検討会の中で必要に応じて議論され、決定していく事項と考えております。

長沢委員

 この報告の一番最初に聞いた勉強会との連続性という話で、平成21年11月に計画、これを基礎にしながらということだよね。ただ、その自身、ちょっと手元にないからだけど、見てはいるんだけど。例えば野方駅、僕、野方駅のはたまに顔を出すぐらいでしたけども、ただ、そこでの検討のあり方としては、言ってみれば、ここ、まだ採択されていないわけだよね、連続立体が。当時ももちろんそうなんだけど、あのときというのは、もともと期成同盟のところで、要するに地下化をとあったから、専ら地下化を前提としたまちづくりのあり方というのをずうっとそういう勉強会の中でやってきたんだね。今回の先ほどの要請のあれにしてもそうなんだけども、あまり細かいことはともかく。しかし、中野区自身が例えば調査の委託なんかもしながら検討してきたというのは幾つかの案があって、しかし、まだこれはどうなるかわからないわけだよね。実際に決めるのは東京都のほうということにもなる。これがまちづくりの検討ということなんだけど、地下なのか、高架なのか、あるいは掘割なのか、駅の周辺にとってはね。そういうようなことになったときに、実際にそういう検討組織は立ち上げても、さっき言った勉強会としてはそういう連続立体の機運醸成のために、言ってみれば採択をしてもらうために、候補区間までにはなっているわけだけども、それ自身は意味あることだったとは思うんだけども、今度はそうじゃないよね。そうなると、じゃ、一体どういうことで、これ、投げかけていくことになっちゃうの。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 委員おっしゃるとおり、連続立体交差事業の構造形式は東京都が決定する事項でございますので、まちづくりの検討の中では具体的な構造形式を検討することはないとは思います。ただ、区のほうが平成25年の補正予算をいただきまして野方駅以西の構造検討をした経緯はございます。その中で、野方駅以西の踏切の除却ができるパターンとしてどういう構造があるのかということで、地下案であったり、高架案であったり、いろいろなパターンを想定した現状がございます。その中で駅ごとに地下なのか高架なのかということが出て、例えば全線地下化であれば当然都立家政駅は地下、高架案であれば都立家政駅は高架ということになりますので、駅ごとに高架のパターン、地下のパターン、いろいろなことを想定しながらどういうまちづくりがいいのかという検討になるのかなと思っております。

市川委員

 豊川参事、都市計画分野のあれだけど、野方駅のバスロータリーなんだけど、あそこのところに野方WIZがあるでしょう。野方WIZは第一種市街地再開発事業で、その事業手法で建てた建物だよね。間違いないですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 おっしゃるとおりでございます。

市川委員

 それは今から何年前でしたか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 約20年弱前かと記憶しております。

市川委員

 ちょうど20年ぐらい前というと、平成でいうと7年だよね。西暦でいうと1900年代になるんだ。そうすると大分前の話なんだけど、その第一種市街地再開発事業を手がけたときに、野方駅周辺の特に南口一帯のまちづくりの計画が構想として中野区側にありましたよね。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 委員おっしゃるとおりでして、当時は今とは市街地再開発事業等の採択要件が違っておりましたが、当時の採択要件からしますと若干区域面積が狭いと。そういったことがあって、当時は現在の野方WIZを含めたかなり広い一帯をまちづくりの区域と設定をして、その中で先行的に整備する、そんな位置付けをしてございました。

市川委員

 野方WIZの北側を走っているバスが走る道路、あれ、野方本町通商店会かな。そうだね。本町通商店会から線路までの間あるでしょう。あれ、北原通り商店街かな。南北に行くやつ。(「南は駅前通り商店街」と呼ぶ者あり)違うの。南側は何ていうの。駅前商店街、駅前通り商店街、あのブロックがあるじゃないですか、線路までの。あのブロックに、要するに、いわゆるリーディング事業として野方WIZはできているんだけど、その続きとして第2弾があったんじゃないのかということ。予定として計画はあったんですよね。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 当時はまだまだ構想段階でして、具体的にこういう建物をつくるというところまではございませんでしたが、当然、野方WIZから駅に至る区間は一定の土地利用の方針を持って今後まちづくりを進めていく、そんな取りまとめをしてございました。

市川委員

 そういったようなことがまちづくりの中で、今から20年前の話にはなってしまうんだけども、歴史の中に残っているわけですよ。そういうような野方駅周辺のまちづくりなり、それから都立家政駅も鷺ノ宮駅にもきっとそういうものがあるのかなとは思うんだけども、例えば野方駅の場合だよ。これからこういうまちづくりの組織をつくり上げていく上で、そういうようなものを皆さん踏まえた上で今後の検討をしていきましょうね。そういうようなこともしっかりと踏まえた上でこういうものをやっていきましょうねという姿勢が僕は大事だと思うんだけど、どう思いますか。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 委員御指摘のとおり、今までの過去の経緯も含めまして、区のほうから丁寧な情報提供を含めながら、それを土台として今後まちづくりを具体的に進めていかなければいけないと考えております。

市川委員

 中野駅周辺は、既成市街地のまちづくりの中で、いわゆる法定再開発事業の手法をとって再開発をしていきますという事例がこの直近でも二丁目の再開発事業があって、四丁目の囲町の東地区のまちづくりがあるわけだね。そういうのは皆、既成市街地の中に法定再開発事業という手法をとって再開発をして、共同化をして、駅前の利便性をより図っていくというものがあるわけだよね。連続立体交差化事業というのは、これが進捗していって完成をすると、その周辺の路線価というのは当然上がってくるわけだよね。すると、一軒家で床を持っていても、その固定資産税というものが、今までは円滑に支払いができていたものが、今度高値になってくるとそれだけでは支払えないということも、今すぐそんなことはないんだけど、先々出てくるんだよね。そういう中から、共同化して、自分の床をそのうちに積み増しして、そこから捻出してそういった諸経費に充てていきましょうということがメリットとしてまちづくりの中には出てくるわけだよね。そういったことも今後この野方駅。今、中野駅周辺はそれがさも当たり前のようにして行われているけども、僕は西武新宿線の沿線の駅周辺でもあの密集市街地の中の災害の危険度をもう少し、5であるところを3か2、1にするという意味でも、それからそういう災害に強いまちにするという意味においても、それから駅周辺のいわゆる広い空間を生み出す意味においても、そこににぎわいを創出するという意味合いにおいても、進めるんだということをしっかりと軸足を置いて臨んでいくというのは区の姿勢として必要だと僕は思うんですよ。今あるまちは壊しません。だけど、駅周辺は何か皆さんで絵を描いてみましょう。何か腰の引けたようなまちづくり検討会ではなくて、思い切ってドラスチックにやっていこうよという姿勢を区側も持つ必要があるんだけどね。角部長、部長としてどう思いますか。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 今、市川委員からまちづくりに対してのお話をさまざま伺わせていただきましたが、区としましても、この連立事業を契機に、今後まちづくり、まちを大きく変えていくというところが求められているというふうに私も考えてございます。目標としては、10年、20年ではなくて、50年先を見据えた、道路基盤からしっかりとまちの基盤をこの際整えていくということが求められていると思っていますので、そういった道路整備とか基盤整備についてもしっかりと見据えながら、まちづくりをしっかり進めていきたいというふうに考えてございます。

市川委員

 長沢委員の前で野方駅の話ばかりしちゃ悪いけども、あそこの商店街さ、どう見ても車と人と自転車が交差して、買い物がしやすい商店街かというと、決してそうではないと僕は思うんですよ。もっと歩きやすい空間があって、本当だったら車が入らなければいいんだけども、車は入るよね。時間制限を設けて車は入れません。それから、自転車は当然入ります。そういったものが皆混合して、とても危険なんですよ。そういったものを、今、既成のものを皆さん受けとめて物事を考えているわけ。普通、頭ってそうなんだよ。毎日の生活の中で見ている光景なんだよ。それを大きく意識の転換を図っていく。こうなると、もっと歩きやすい道路も誕生するし、もっと人が集まっても、混雑して人が押すな押すなの状態ではなくなるし、車が通れる時間には車が走っても歩行者にはそんなに危険が及ばないし、自転車とも共存できるし、こういうまちを考えていくにはやっぱり基盤整備なんですよと。その道路整備をするには街区を編成しなければいけないんですよというところにこの話をね。中野駅周辺というと、そういう話が雨後のタケノコのように生まれてくるんだよ。だけど、ほかの駅の周辺にはこういう話がないんだよ。だけど、中野駅周辺のまちづくりを起爆剤にして中野区全体のレベルアップを図っていきたいと中野区は言っているんだよ。だったら、主要駅周辺のまちづくりというのは、中野駅の周辺だけじゃなくて、どこの駅においてもそういう方向で中野区は臨んでいるんですというものが基本的にないといかんと思うんですが、もう1回、角部長、どうですか。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 今お話しいただきましたけども、私はまさにそのとおりだというふうに考えてございます。特に野方の駅がちょっと例で出ましたので、こういったところのまちの課題としては、商店街で自転車とか、それこそ車が錯綜して、安心した歩行者空間が確保されていないというような状況がございますので、区としてもそういった現状をしっかり認識してございます。このまちづくりをする上では、そういったところの解決を図りながら、さらにはよりよいまちになるようなにぎわいの創出であったり、良好な居住空間であったりというところも踏まえて、総合的なまちづくりを進めていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告を終了します。

 次に、7番、その他で何か報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時29分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開します。

 

(午後2時31分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は1月22日(金曜日)午後1時から当委員会室において開会し、休憩後、新井薬師前駅及び沼袋駅周辺の視察を行いたいと考えていますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定しました。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後2時32分)