平成27年11月16日中野区議会厚生委員会
平成27年11月16日中野区議会厚生委員会の会議録

中野区議会厚生委員会〔平成27年11月16日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 平成27年11月16日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時22分

 

○出席委員(8名)

 浦野 さとみ委員長

 小林 秀明副委員長

 木村 広一委員

 山本 たかし委員

 佐野 れいじ委員

 伊東 しんじ委員

 石坂 わたる委員

 小杉 一男委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進室長 野村 建樹

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 高橋 昭彦

 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、

 中部すこやか福祉センター所長 横山 俊

 中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 只野 孝子

 中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 波多江 貴代美

 北部すこやか福祉センター所長、

 北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当) 田中 政之

 北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 吉沢 健一

 北部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 天野 秀幸

 南部すこやか福祉センター所長、

 南部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 相澤 明郎

 南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 宇田川 直子

 鷺宮すこやか福祉センター所長 上村 晃一

 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松本 麻子

 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 石崎 公一

 健康福祉部長 瀬田 敏幸

 健康福祉部副参事(福祉推進担当) 藤井 康弘

 健康福祉部副参事(保健予防担当) 水口 都季

 健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当) 石濱 照子

 健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 永見 英光

 健康福祉部副参事(障害福祉担当) 岩浅 英樹

 健康福祉部副参事(生活援護担当) 鈴木 宣広

 健康福祉部副参事(生活保護担当) 小堺 充

 

○事務局職員

 書記 細川 道明

 書記 井田 裕之

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について

 保健衛生および社会福祉について

○所管事項の報告

 1 旧沼袋小学校校舎における民設民営学童クラブの開設について(北部すこやか福祉センター地域子ども施設調整担当)

 2 中野区社会福祉会館指定管理者候補者の選定結果について(福祉推進担当)

 3 今後のスポーツ推進の方向性について(地域スポーツ推進担当)

 4 中野区仲町就労支援事業所指定管理者候補者の選定結果について(障害福祉担当)

 5 その他

 (1)南中野区民活動センター等新築工事における杭工事の安全確認について(地域活動推進担当)

 (2)東京都住宅供給公社用地における特養・老健施設等整備・運営事業者の再公募について(福祉推進担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、3時ごろ休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について、保健衛生および社会福祉についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 まず初めに、1番、旧沼袋小学校校舎における民設民営学童クラブの開設についての報告を求めます。

田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)

 それでは、旧沼袋小学校校舎を活用いたしまして、民設民営学童クラブを開設することといたしましたので御報告をさせていただきます。(資料2)

 まず1番、近接の平和の森学童クラブの状況でございます。区は、キッズ・プラザに区立学童クラブを併設するとともに、統合に必要な定員を確保するために民設民営学童クラブを開設するということを基本としているところでございます。平和の森小学校につきましては、平成23年に統合し、新校舎建設時にキッズ・プラザを整備するという計画となってございますけれども、まだ新校舎の建設には至っていないという状況がございます。平和の森小学校統合時に沼袋学童クラブを廃止いたしまして、野方児童館内の平和の森学童クラブだけで対応しているため、毎年10人以上の待機児童が出ているという状況でございます。来年度につきましても、区内の保育園、幼稚園の5歳児の保護者にアンケートをいたしました結果等によりましても、来年度につきましては、今年以上に希望される方は多く出ているというようなことが予想されているところでございます。

 したがいまして、2でございますけれども、旧沼袋小学校を活用して平和の森小学校区の待機児童対応を考えたいということで、現在旧沼袋小学校校舎には、沼袋保育園分園として利用されているところでございますけれども、この保育園分園が平成28年3月、今年度をもって閉園するということが決定してございます。したがいまして、この旧校舎をそのまま活用する形で、平成28年4月1日から民設民営学童クラブを開設したい、そのように考えているものでございます。

 なお、定員につきましては40名を予定してございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

石坂委員

 今回の件が平和の森小学校のほうのキッズ・プラザがおくれている影響ということでございますけれども、今回こうした形で民設民営で学童クラブを開設するということになった場合に、今後何年先になるかわかりませんけれども、平和の森小学校のほうにキッズ・プラザを整備するときが来たときに学童クラブをそちらで立ち上げることについて何か変更等はございますでしょうか。

田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)

 新校舎が建設をされる、整備された暁には、学童クラブを整備していくという方向については変わりはございません。

小杉委員

 新校舎建設に至っていないということなんですが、大体どのぐらいのめど──所管の分野は違うと思うんですが、5年なのか、それとも2年なのか、その辺のめどというか、わかっているのであれば教えていただければと思います。(「所管が違うのでわからない」と呼ぶ者あり)

 例えばすごく短期間であれば、そんな短期間の中で学童保育をやるので結構大変だなと思ったので、どのぐらいになるかわからないということですね。わかりました。

伊東委員

 これは、現在は野方児童館内における学童クラブで対応、野方の児童館内の学童クラブの定員ですとか、今度民設民営の学童クラブの定員、その辺は何で記載がないのか。

田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)

 もし必要な事項が記載されていないとすれば、大変申しわけございませんでした。現在野方児童館の中におきます平和の森学童クラブの定員は70名でございまして、当然ながら満杯の状況でございます。

伊東委員

 70名の定員で、毎年10人以上の待機児童が生じていた。それで、今回意向調査を行って、さらにそれを上回る待機児が発生すると予想されたもので、旧沼袋小学校校舎を活用しての新たな学童クラブの増設という形になるんですね。そうすると、新たに設置される学童クラブの定員というのはどれぐらいで想定しているんですか。

田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)

 今回、旧沼袋小学校校舎を活用しての学童クラブにつきましては、定員40名を予定してございます。

伊東委員

 それをもってして平和の森小学校を一定の対象とした学童クラブの待機児童の解消は図られるんですか。

田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)

 図られるというふうに考えてございます。

木村委員

 その旧沼袋小学校の跡地は、今後北部のすこやかか、スポーツ・コミュニティプラザの開設が予定にはなっていると思うんですけれども、先ほど平和の森小学校の移転が遅くなる可能性はもちろんあるかと思うんですが、そのための影響というか、北部のほうは10か年ではステップ3なので具体的にはいつというのは書いていないんですけれども、おくれることによって、北部すこやかの計画に与える影響というのはあり得ますか。

田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)

 10か年計画素案の中では、北部すこやか福祉センター、スポーツクラブともに第3ステップということで今考えられているところでございます。今度の旧沼袋小学校を活用した学童クラブにつきましては、3年間の使用を予定してございまして、このすこやか福祉センター等の整備計画には影響しないと考えてございます。

木村委員

 あともう一つ、今までは分園として使っていたんですけれども、その後すぐ4月1日から民間の学童クラブということで使用するということで、移行期間がほとんどない中で、施設的な問題というのは特に考えられないんでしょうか。

田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当)

 現に保育園として使ってございますので、保育園としての整備がされてございます。したがいまして、特に整備等については必要ないというふうに考えてございまして、ただ、若干トイレとかは、赤ちゃん用のトイレと、小学生用のトイレでは違いますので、その辺のところは既にどちらも整備をされている状況でございますので、特段の整備は必要ないと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了をいたします。

 次に、2番、中野区社会福祉会館指定管理者候補者の選定結果についての報告を求めます。

藤井健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 それでは、お手元の資料(資料3)に基づきまして御報告させていただきます。

 中野区社会福祉会館は、平成28年3月末をもちまして現在の指定管理者の指定管理期間が満了となります。このため、平成28年度からの指定管理者候補者の募集及び選定を行いました。

 選定の経過といたしましては、8月18日に公告してホームページに募集記事を掲載、区報にもその後掲載しています。8月31日に公募説明会を行いまして、9月11日から24日が応募申請受付、10月5日から20日の間に書類審査とヒアリングをしております。

 応募状況といたしましては、1法人だけの応募でございました。

 選定方法といたしましては、庁内に設置した指定管理者選定委員会において、法人が提案した企画提案書の審査及びヒアリングを行った上で、指定管理者としての適性を審査し、指定管理者候補者を決定したというものでございます。

 選定結果といたしましては、社会福祉法人中野区社会福祉協議会、現在指定管理者を務めていただいている法人に決めております。

 指定期間といたしましては、28年4月1日から平成33年3月31日までの5年間。

 今後の予定といたしましては、第4回定例会に指定管理者の指定に関する議案を提出する予定でございます。

 以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了をいたします。

 次に、3番、今後のスポーツ推進の方向性についての報告を求めます。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 それでは、今後のスポーツ推進の方向性について御報告をさせていただきます。(資料4)

 まず1番、スポーツ推進の必要性でございます。超高齢社会の到来に伴い、健康寿命の延伸による社会的コストの軽減を図るとともに、区民一人ひとりが生きがいを見出し、仲間とともに地域で生き生きと健康に暮らすことの重要性が増してございます。また、ライフスタイルの変化などにより地域のつながりの希薄化が進む中、今後も活発な地域社会を継続していくために、スポーツ活動を通じた地域の交流の促進には大きな期待がかかっているものでございます。

 平成27年度の保健福祉に関する意識調査によりますと、1回30分以上の運動を週に一、二回以上行っている区民の割合は52.6%となっておりまして、また、地域活動に参加していない人の割合は70.5%、また、参加している地域活動といたしまして、スポーツ関係の活動と回答している方の割合は5.8%となってございます。より多くの区民が健康で生き生きと暮らし、活気のある地域コミュニティを形成していくためには、スポーツを通じた健康づくりを一層推し進め、そこから新たな人のつながりを生み、広く地域に浸透させていく必要がある、そのように考えてございます。

 続いて2番、スポーツ推進のための条例整備でございます。ただいま御説明いたしましたスポーツ推進の必要性からも、区といたしまして、スポーツの推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進し、区民が健康で生き生きとした暮らしを持続できる、そうした地域社会の実現を目指しまして、(仮称)中野区スポーツ推進条例、そういったものを整備したいと考えてございます。

 条例整備に関する考え方につきましては、2枚目の資料をごらんいただければと思います。スポーツ推進の基本理念の定義、スポーツ推進に当たっての区の責務、区民の努力、関係機関の連携協力、スポーツ推進を総合的かつ計画的に進めるための計画の策定、また、地域におけるスポーツを広く推進するための地域スポーツクラブの設置と、スポーツ・コミュニティプラザを中心とした事業展開、さらにスポーツ環境の整備、このような考え方に基づき条例を制定したいと考えてございます。

 1枚目にお戻りいただきまして、今後のスケジュール(案)でございます。12月中旬に意見交換会の実施、こちらは、現在12月18日夜を予定しておりまして、12月5日の区報において周知をさせていただく予定でございます。続いて1月、閉会中の委員会ということで、その意見交換会の結果とパブリック・コメントを実施する旨の報告をさせていただきたいと考えてございます。2月にパブリック・コメントを実施いたしまして、第1回定例会におきまして、パブリック・コメントの実施結果報告とあわせて議案を提出させていただきたいと考えてございます。

 続いて裏面にお移りいただきまして、3番、地域スポーツクラブ事業の展開でございます。今後中野区スポーツ・コミュニティプラザにおきまして、地域スポーツクラブ事業として、地域スポーツクラブが持つ幅広いネットワークや経験を活用しながら、以下のような事業を総合的に展開してまいります。

 (1)区民の健康づくり・体力づくりといたしまして、①多様な年代や生活スタイル、地域の特性に応じた教室等の実施、②として、定期的なチームスポーツの機会やスポーツ大会の開催など、スポーツを通じて地域住民同士が交流する仲間づくりの機会の提供、このようなことに取り組んでまいります。

 (2)学校運動部活動の支援といたしまして、学校や教育委員会と協議しながら、外部指導員の育成派遣など部活動の活性化に向けた支援を行ってまいります。

 (3)スポーツの指導力・競技力向上として、さまざまな講習等を実施してまいります。

 最後に4番、中野区スポーツ・コミュニティプラザの運営でございます。平成28年度の事業の運営は、企画提案公募型、プロポーザル方式による事業者の選定を考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

石坂委員

 こちらのほうで、1のスポーツ推進の必要性のところで書かれておりますスポーツをしている人をふやしていくということと、地域のコミュニティのつながりを強めていくことはすごく必要なことであると思うんですけれども、スポーツを通じた地域活動とか地域の交流というのは少ないということではあるんです。特に3ページ目の資料ページのほうの区民の努力ですとか、そうしたところでは、健康づくりというところは読み取れるんですけれども、交流とか、そうしたところに関しては、この部分には盛り込まれていない感じがあるのですけれども、そのあたりのお考えがあればお聞かせください。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 こちらの条例の制定に関する考え方のところでございますが、6番の地域におけるスポーツの推進というところで、委員のおっしゃいましたような地域の住民同士の交流、スポーツを通じた交流の機会、そういったものをさまざま生んでいきたい、そのように考えてございます。

石坂委員

 もちろん、責務として区民の努力を入れ込むのは難しいところだとは思いますけれども、基本的な考え方と、あと目標としているところがしっかり一致するような形で、今後もこれが立ち上がった後の施策の目標の組み立て方ですとか、そうしたところなども工夫をしていただければと要望いたします。

 それから、スポーツ・コミュニティプラザのほうが学校の運動部活動の支援という形で入っています。ただ、スポーツ・コミュニティプラザ、現在中部で立ち上がっていて、今後南部でという形で、まだ中野区全域にスポーツ・コミュニティプラザが展開されていない状況ですけれども、こちらの学校運動部活動の支援に関しましては、スポーツ・コミュニティプラザがない地域の中学校等の部活に対しても既存のスポーツ・コミュニティプラザのほうから支援を行うことは可能という理解で大丈夫でしょうか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 学校運動部活動の支援につきましては、学校ですとか教育委員会、そういった機関とさまざまな協議をしていく必要があると思います。スポーツ・コミュニティプラザの整備の状況、そういったものにあわせて将来的に全区的に展開していけるようなことを行っていきたいと考えてございます。

石坂委員

 もちろん整備するのも時間がかかるところであるとは思いますけれども、うちのエリアではどんどん進んでいるけれども、うちのエリアはまだなのかという齟齬がなるべく出ないような形で進めていただければと思います。これは要望で結構です。

小杉委員

 この条例についてですけれども、中野区は保健福祉計画でスポーツムーブメントを起こすなどということで掲げてあって、それの具体的なスポーツ推進計画とは別に条例をつくろうということでよろしいんですか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 今回の条例でございますけれども、中野区といたしまして、特にスポーツに力を入れて、区、また区民、また関係団体の皆様等と一体となって区のスポーツ推進を進めていきたい。そういった理念をうたう、そういった趣旨の条例でございます。

小杉委員

 では、別のものということでよろしいんですね。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 別のものというわけではございませんけれども、スポーツ推進の理念、そういったものと計画とは整合性を持つような形で進めていきたいと考えてございます。

小杉委員

 これは、考え方については、スポーツ団体からの例えば意見を聞くとかというのはこれからという感じでしょうか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 こちらは資料のスケジュール(案)にございますとおり、意見交換会の実施を行っていく予定でございます。こちらの意見交換会におきまして、スポーツ関係団体等の御意見も伺えればと考えてございます。

小杉委員

 今見た感じなのであれなんですけれども、特に考え方については、スポーツムーブメントを起こすという姿勢を中野区が表明するということを具体的に、理念であったとしても、条例でやっていくということは本当にすばらしいことですし、この間、大府市の視察なんかを見ても、中野区自体が区民に表明をしていくということですばらしいと思っております。ただ、3について、区民の努力というところでは、スポーツは主体的、自主的に行うという性格もありますので、努力を強いるというのはちょっと違うのではないか。

 確かに健康増進法とかには努力というものを求めるという規定はあるんですけれども、スポーツ基本法なんかには、たしかなかったと思うので、その辺はあくまでも自主的、主体的に行うスポーツという姿勢からすると、あまり努力をしても、努力は当たり前の話なので、そういった努力を強いるというよりも、先ほども出ましたように、恐らく区民の参加を求めるということだと思うんです。全ての区民が参加をしていく。それで、前にも話をしましたけれども、高齢化とともに、区民の所得が下がっているということもある中で、いかに区民の背中を押してスポーツを推進してもらえるのかというところでは、もうちょっとスポーツムーブメントへのインセンティブというものをやるんだという気構えがないといけないと思って、そういう気構えがあれば、非常にすばらしいものになるのだろうと。それをどう具体的にやるのかというのは、体育団体の意見なんかの知恵も出しながら、そのためにはこういった考え方には区民参加というものもぜひ盛り込んでいただきたいと思うんですが、いかがかなと思います。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 区民の努力というところで、努力を強いるというようなことは、委員のおっしゃるとおり、なかなか難しいのかなと考えてございますが、区といたしましてスポーツを推進していく、そういった姿勢を進めまして、さまざまな施策展開等を通じて理解を進めていきながら、区、区民一体となってスポーツムーブメントを進めていけるような、そのような形を目指していきたい、そういった趣旨でございます。

小杉委員

 加えて2ページの4番目、運営について、今まで地域スポーツクラブがスポーツプラザ自体も運営をするということですけれども、今までの流れと、企画提案公募型方式にするということで転換をすることになるんだと思います。前もきちんと総括をすべきではないかという話をしましたけれども、その辺についてはどのように認識をされているのか伺いたいと思うんですけれども。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 当初の地域スポーツクラブの計画におきまして、地域スポーツクラブという団体に施設の事業、施設の管理、そういったものを含めまして自立的な運営をしていただくような、そういった形で法人化等を目指していくというような方向性を区として考えていたところでございます。その一方で、こちらは事業のさまざまな住民交流であったりとか、部活動の支援、スポーツ競技力、指導力の向上、事業について、さまざま区として充実をしてまいりたい。また、施設面におきましても、来年度南部の施設の開設、また、今後区内4カ所に展開をしていく。そういったような方向性がございまして、そういった中で、住民の皆様、さまざまな団体から御参加いただいている方々に対して、法人化、そういったことを行いまして、さまざまな責任、またリスク、そういったものもみずから経営していくというところで発生してくるという中で、区といたしまして、そういった形が果たしていいのかどうかというところをさまざま検討させていただいたところでございます。

 この事業者に対して委託をしていくという方向性でございますけれども、地域スポーツクラブの理事の皆様等にもさまざま御相談をさせていただきまして、こういった全体の方向性自体は御理解をいただいているものでございます。これまでの地域スポーツクラブの事業の経験、そういったものを十分に生かした形で今後も事業を実施してまいりたいと考えてございます。

小杉委員

 法人化を検討したけれども、今後はしないということになったということでいいんですか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

小杉委員

 この厚生委員会の中でも議事録を読みましたけれども、結局法人化をさせる約束もとっているし、そういった体制で税金も入れてやりますというふうに厚生委員会の中でもなったぐらいなわけじゃないですか。それで今結果として難しかったということなわけです。その辺はいろいろ行き違いがあったのか、どういうふうに評価というか、法人化をやりますとなっていたんだけれども、そうならなかったということはどういうふうに評価しているのかなと思って、今後に生かせればと思うんですが。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 中野区地域スポーツクラブの理事の方々ですけれども、体育協会であったりとか、スポーツ推進委員会、また、社会福祉協議会、町会・自治会、さまざまな団体から、お忙しい中御参加をいただいている、そういった方々でございます。そういった方々がスポーツ・コミュニティプラザの運営、そういったものを法人という形で責任をもって運営を行っていく、そういったことについては理事の皆様の中にもさまざまな思いがあったことと思います。そういった中で、区といたしまして、今後4カ所に展開していくという中で、法人化をしてそのような責任、リスクを負っていただいて事業を実施していくということにつきまして協議をさせていただきながら、今回のような方向性を示させていただいているものでございます。

小杉委員

 たびたびすみません。ということは、地域スポーツクラブはそういう法人化ではなくて任意でやっていただいて、それ以外のスポーツ・コミュニティプラザの運営については公募式でやってもらえるようなところを探していくということですか。それともスポーツクラブも含めてということなんでしょうか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 地域スポーツクラブの今後の位置付けでございますが、法人化につきましては先ほど御説明したとおりでございます。こちらの条例の考え方の中で、地域スポーツクラブを設置するというようなことを書かせていただきましたけれども、区として地域スポーツクラブ、現在任意団体ということでございますが、設置するという位置付けを持たせることによりまして、強く事業者と連携をしながら事業を実施していくような、そういった形をさまざまな地域スポーツクラブの皆様と今後協議を重ねていくところではございますが、そういったことを考えてございます。

伊東委員

 事業スキームが混沌としてわかりにくいものになっているような気がしてしようがないんですけれども、従前は地域スポーツ・コミュニティプラザの運営を中野区地域スポーツクラブ、任意団体で法人化を目指していたものに運営をお願いしたいという方向で動いてきているのはわかります。それを今度推進条例を制定するに当たって、一定の考え方を改めて、スポーツ・コミュニティプラザのほうは指定管理者になるのか委託になるのかここには書かれていないけれども、運営管理をお願いする。任意団体としてお集まりいただいた団体から選出された理事の皆さん等には引き続き中野区地域スポーツクラブは続けていってほしい。その裏付けとなる条例として今回の推進条例に、6番か、地域におけるスポーツの推進という部分で「地域スポーツクラブを設置し」と。

 だから、この辺をよく注意しないといけないのは、既に中野区地域スポーツクラブという任意団体がある。条例の中には「地域スポーツクラブを設置し」というのは、区が設置するということか。その任意団体と区が設置する地域スポーツクラブ、これが同一のものなのか、同一でないのか、はっきり線引きしないと、ましてや、この同じような名称を引き続き使用しての設置条例、推進条例の中に設置するとうたっちゃうわけだから、そうすると、区がこの設置に対して責任を負うということなのか。まずその辺はどういう考え方を持っているのか説明していただきたい。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 中野区地域スポーツクラブでございますが、委員のおっしゃるとおり、現在任意団体ということでございます。この条例におきまして、区が地域スポーツクラブを設置するということで、現在行われている事業であったりとか、そういった団体そのものにつきましては継承するような形で、新たな位置付けといたしまして、中野区が設置する地域スポーツクラブ、そのような位置付けにさせていただきたいと考えているところでございます。その辺の団体の具体的な位置付けでありますとか、役割、また構成、そういった部分につきまして、地域スポーツクラブの皆様と十分に相談、協議をしながら進めてまいりたいと考えてございます。

伊東委員

 ここで条例の中ではっきり明確化しておかなければならないのは、推進条例の中で言う地域スポーツクラブというのは、事業を指すのか、団体を指すのか。それを明確にして線引きしておかないと。だから、事業を指すのであれば、あまりにも名称が似通っている。もうちょっと工夫した名称で、事業を指して、中野区がこの事業、要するに地域の健康増進だとかスポーツ振興を図るための事業展開を一定の枠の中でスポーツ・コミュニティプラザで展開していく。それは指定管理者等の運営管理会社には委ねないで、別団体に委ねる。それが今回の構想の中では、中野区地域スポーツクラブを考えたいと言うんだったらわかる。でも、任意団体を設置すると条例の中でうたっちゃうと、またこんがらがっちゃう可能性がある。

 その辺を念頭にもうちょっと整理して、それと事業スキームを明らかにしてもらわないといけないのは、スポーツ・コミュニティプラザという箱物、限られた枠、コマしかない中で、では、管理運営会社のほうにどれだけのコマを委ねるのか。個人利用というのは、管理運営会社のほうで把握してその中に取り込むといっても、では、そこにおいて中野区が事業展開しようとする、ここに書かれているとおりだから地域スポーツクラブをどれぐらいの枠として確保して、その枠内で工夫して事業展開をやってもらうのか、まず、その辺はどうなのか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 まず、条例の考え方に書かれてございます地域スポーツクラブを設置するというそちらにつきましては、地域スポーツクラブという団体を設置するというような考え方でございます。また、名前が地域スポーツクラブ事業というふうにこちらに書いてありますので、ちょっと区別がつきづらいという御指摘だったかと思いますけれども、区といたしまして、地域スポーツクラブを設置する。また、その設置スポーツクラブが主体となって事業者と連携をしながらスポーツ・コミュニティプラザにおいて事業を実施していくという形を考えてございます。現時点で地域スポーツクラブという団体が行う事業と、スポーツ・コミュニティプラザにおける事業というような分け方をするという考え方ではなく、地域スポーツクラブが主体的に行っていく事業といたしまして、スポーツ・コミュニティプラザにおいてこれらの事業を展開していく、そのような考え方でございます。

伊東委員

 では、地域スポーツクラブも実際の運営を行うのは管理運営を委託する事業者のほうに展開してもらう。ただし、それに参画してもらうための中野区地域スポーツクラブからのさまざまな意見等をいただくという位置付けでいいのか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 今後の地域スポーツクラブでございますけれども、これまでの事業の実施の経験等がございます。そういった経験等も踏まえまして、提案等にとどまらず、具体的な企画であったりとか、人選、また、事業の地域における展開、そういったところも含めまして、主体的な形で事業者とともに事業を推進していく、そのような形態を考えてございます。

伊東委員

 そうすると、要はおぼろげながら見えてきている部分はあるんだけれども、要するにスポーツ・コミュニティプラザの中である程度事業を中核として、拠点として行うとともに、広く地域に展開していく部分でいろいろな今までの実績を踏まえて協力は引き続きいただきたいということで、そうすると、委託方法、事業委託になるのかどうなのか。これは条例を通すとなると、すぐに来年度の予算の組み立て方というものも同時に審査しなければならない中で、その辺が実際の事業展開をもうちょっと具体的に説明いただかないと、条例としてもなかなか通しにくいし、予算としても通しにくいということが生じてきます。

 だから、今日のところはこれでしようがないとしても、今私がお尋ねをしたようなことをわかりやすく、スキーム図、具体的な事業メニュー等想定されるもの、あくまでも拠点はスポーツ・コミュニティプラザ4カ所、4圏域。でも、4圏域というのは、ある意味、お年寄りの健康増進という部分では4圏域では広過ぎると私は常々思っています。お年寄りの介護予防ですとか、リハビリだとか、そういうことを考えると、高齢者会館レベル、あるいは区民活動センターレベルでの事業展開をもうちょっとしっかりやっていかないと、あるいはそれにかわる民間の事業者がある程度いて区は考えているのかどうなのか。

 それこそ、この間視察させていただきましたけれども、これからは医療費抑制ですとか、介護保険料の抑制という視点からも、積極的に参画しなければならない事業でもあるので、そういう部分でもうちょっと具体的に踏み込んだ説明、事業スキームをわかりやすい形で説明いただかないと、このままでは私たち議会としては審査できないという思いでおります。その辺はどうですか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 具体的な事業のスキーム等につきまして、現在の中野区地域スポーツクラブの皆様とどのような形で、位置付けであるとか、そういったものを整理していく必要があると考えてございます。その部分につきまして、団体、また今委員から御指摘いただきましたような内容を踏まえまして、今後皆様に御理解いただけるような形でお示しをしてまいりたいと考えてございます。

伊東委員

 これで最後にしますけれども、条例を来年度の1定に諮りたい、なおかつ、それを裏付ける予算等もその1定で審査しなければならないというタイトなスケジュールでございますので、そうすると、本委員会が開催できるのはもう時間的に言うと限られているわけです。直近で言えば第4回定例会、少なくともその第4回定例会には、今私が求めているような資料を用いての詳細な説明をいただきたいと思いますけれども、それは可能ですか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 現在この事業の具体的なスキームについて検討をしているところでございます。また、中野区地域スポーツクラブとの協議等もございますので、どのような形でという部分が現在はっきりとお話がしづらいところではございますけれども、第1回定例会の予算、そういったところに間に合うような形でお示しをしてまいりたいと考えてございます。

瀬田健康福祉部長

 いろいろ御提言ありがとうございます。新たにこの推進条例をもとに、区がまず責任をもって健康づくりスポーツムーブメントの基盤づくりのスタートラインということで、既に中部1カ所で展開をしてきてございますが、来年7月に南部のスポーツプラザが具体的にできる。プールもできるといったこともありまして、中期的に4所展開、このプラザを責任をもって拠点として、幅広い区民の方々に御利用いただくとともに、さまざまな健康づくりに寄与するような、また、スポーツ振興に寄与するような大きな節目を迎えているということであります。

 地域スポーツクラブもこれまでさまざまに、中部1カ所ではございますが、蓄積ですとか、教室事業の拡大ですとか、また、クラブマネジャー等を通してのいろいろなスキル等も磨いて蓄積がございますので、そうした強み、スポーツクラブがこれまで培ってきた強みについては、今回事業運営については企画提案では行いますけれども、スポーツクラブ自身は地域との接点や、また、今後人材の発掘ですとか、そうしたネットワーク、特に学校部活動については教育委員会も絡みますけれども、そうしたさまざまな地域での人のネットワークづくりも大きなテーマでございますので、そうしたところにしっかり取り組んでいくための条例、これを条例でしっかり定めていきたいというのが基本にございます。

 今お尋ねのございました、確かにスポーツクラブとの運営事業者の関係ですとか、そこから一定の区も当然関与するわけで、現在のスポーツクラブ、実は私も副理事長という立場でクラブのほうに一定の助言とかそういった立場ではありますが、関与をしてございまして、今後についてもその点は基本的には継続をしていく。ただ、条例で設置をするということですので、一定の区切りというか、新たな理念等々に基づいて整理をした上で、新たなステップに踏み出していきたいという考えでございます。

 きょうは、お尋ねのございました部分で、多少読み切れないところですとか、関係性ですとか、その辺については、できるだけ早期に関係機関とも調整を重ねまして、庁内的な調整も重ねまして、議会のほうにはできるだけの早いタイミングでお示しをできますように努力させていただきたいと思います。

伊東委員

 最後にしようと思いましたけれども、ちょっと心もとないので、条例がかかる定例会においてそうした説明があったのでは、ましてや、このスポーツ推進に関しては1度定例会に出された条例案がストップがかかったという例もありますので、ぜひ1定の前に一定の議会の理解が得られるように、何もかもスタート時で全部盛り込まなきゃならないというものでもないと思うんです。あくまでもこういうスキームでこういう事業展開を将来的にはしていきたいという部分、それは示していただくのは結構です。でも、当初スタートで中野区地域スポーツクラブにかかわってもらえそうだという部分は、とりあえずここからスタートします、将来的にはこの範囲まで広げたいと思いますけれども、それはまた状況によるかもしれませんという部分でもいいんですから、1定前にちゃんと議会のほうに説明して理解を得る。でないと、条例も通るか通らないかわからないということになるから、ぜひその辺に取り組んでいただきますように要望して終わりにします。

木村委員

 今伊東委員の要望も私のほうからもぜひお願いしたいと思っております。

 あわせて、これは条例が理念とおっしゃっていましたけれども、事業の部分もかなりかかわってきますので、ただ、今ちょうど10か年を審議している最中でもございますし、また、前回の厚生委員会で、中野区健康づくりスポーツ推進計画も策定するということをおっしゃっているんですけれども、この方向性がまだはっきり定まっていない状況の中で、この条例も審議しなきゃいけないという非常にタイトな状況にはなっています。そういった意味では、これから議会としても当然10か年とか、また推進計画に関してはさまざま要望とか意見を言っていくと思うんですが、それが条例の考え方というか、スキームを含めて出てくる中でしっかり反映されるのかどうかというのはどういうふうに考えていますか。

石濱健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当)

 木村委員の今御指摘がございました健康づくりスポーツ推進計画についてでございますが、前回、12月ぐらいに素案をお出しできるようにということで予定として御報告をさせていただいておりました。今般このような形で推進条例の制定に関して一定の考え方をお出しさせていただいておりまして、10か年の計画にも今後スポーツ推進については柱立てもきちんとありますので、十分に協議をして進めてまいりたいと考えてございます。したがいまして、健康づくりスポーツ推進計画のほうは当初の予定よりもちょっとおくれると思いますが、しっかり10か年とこの条例に掲げております理念等を反映させた形で具体的な事業についても取り込めるようにつくっていきたいと現在考えております。

木村委員

 推進計画がおくれるという話なんですけれども、ちょっと順番で、条例が第1回定例会で審議はされると思うんです。その段階を踏まえて計画がまた策定されるということでよろしいですか。

石濱健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

木村委員

 そういったことも踏まえて、12月中旬に意見交換会が実施されるということなんですけれども、ここでは、基本的にここに書かれている条例の制定に関する考え方のみに関しての意見交換会、つまり、今の区の流れとしては10か年も見据えながら、さまざま意見とか要望がある中での状況ですけれども、基本的には意見交換会はあくまでも条例に関してのみということでよろしいですか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

木村委員

 意見交換会は、これは区報で告知するということですけれども、どういった単位というか、どういった団体、ほかの団体に対しても考えているのか。どういった規模で考えていらっしゃるんでしょうか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 現在意見交換会につきましては、12月18日に区役所において開催する、そのような形で考えてございます。(「今の質問は違うよ」と呼ぶ者あり)

 失礼いたしました。スポーツ関係団体とあわせまして、区役所において意見交換会を実施するという形で考えてございます。

木村委員

 あわせてというか、別個ではなくて、お知らせして一緒にやるということですか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 12月18日に意見交換会を予定してございますけれども、関係団体の皆様に御案内をお送りいたしまして、関係団体に御参加いただきながら、区民に対する意見交換会ということで実施をさせていただくことを考えてございます。

山本委員

 1枚目のスポーツ推進の必要性のところで、保健福祉に関する意識調査の結果、私もいただいて拝見しているところでございますが、1回30分以上の運動を週に一、二回以上、これが52.6%、この数は御担当として、まず少ないと思われているかどうか、その認識を聞かせてください。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 52.6%ということで、こちらにつきましては、今の社会状況等も踏まえましてふやしていくことが必要ではないかと考えてございます。

山本委員

 10か年では、5年後、63%、10年後に75%を予定しているという目標数値でございましたけれども、このスポーツ・コミュニティプラザが4カ所に今後できていくことによって、どの層に一番効果があると思われるか、もしくは、どの層に効果的にしたいか。そういうところはどうでしょうか。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 年齢層といたしましては、全ての年齢層に対してアプローチをしてまいりたいと考えているところではございますが、現在運動を実施している割合がやや低い年代層、例えば20代、30代でありますとか、そういった層がございますので、そういったところに対するアプローチ等もその方法について検討をしてまいりたいと考えてございます。

山本委員

 私もスポーツジムに通っておりますけれども、午前中などは、本当に年配の方がたくさん来られていろいろなイベントに参加されているような状況もありまして、大変ニーズも高いと思うんです。まず年配の方にとっては大変ニーズが高いものでもありまして、若い方もスポーツクラブで運動しているという方が大変多くおられるアンケート結果だったかと思います。要は、これは地域包括ケアのシステムの大きい飛躍させる可能性を秘めているんだと私は思っておりまして、若い方が地域活動に参加しない。つまり、町会とかも含めて入会しないというような大きな状況にはありますけれども、スポーツ団体に所属しているという方は大変多くなればなるほど、地域への参加意識というのも、また醸成してくるものなんだと思います。その点はいかがでしょうか。地域包括ケアでのかかわり合いについてどう思われますか。

石濱健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当)

 今委員の御指摘がございましたけれども、健康増進のための運動習慣、スポーツに特化しないで、それ以外の身体活動を全て含めて運動というふうに考えてまいりますと、やはり20代30代が少なく、そして、さらに現在はスポーツクラブというよりも、20代の方は第1位が遊歩道でございます。そして、運動しない理由といたしましては、時間がない、お金がないというような回答がございます。そういった中で、今後の区として地域包括ケア全体を考えていきますと、こういった若い世代をどのような形で取り込んでいくか、地域に還元するということももちろんありますが、この方たち自身の健康管理、こういったものがすごく重要になってくると考えてございます。そういったことも含めまして、健康・スポーツ分野全体といたしまして、スポーツ・コミュニティプラザを拠点とした区民の健康づくり、スポーツ推進、または地域包括ケア、地域のコミュニティづくり、そういったものに還元できるような形で今後検討していきたいと考えてございます。

山本委員

 ぜひそのようにお願いいたします。強く要望いたします。

小杉委員

 考え方を読むと、そういえばと思ったんですけれども、スポーツムーブメントという言葉がなくなっちゃったんです。今まで中野区保健福祉計画の中でも、ムーブメントを起こすということで、先ほどもそういう話を差し上げましたが、それは趣旨としてやる趣旨はあるんだけれども、入っていないだけなのか、それともスポーツムーブメントというのはもうやらないのか。言葉を書いていなかったので、どういったことなのかと思って伺いたいのです。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 健康づくりスポーツムーブメントにつきましては、区として推進をしていくというものでございます。こちらに条例の考え方の中に言葉として入ってはございませんけれども、そういったムーブメントを推進していく、そういった趣旨も当然含まれているものでございます。

小杉委員

 わかりました。

 あと要望ですけれども、地域スポーツクラブは任意団体ということで、スポーツ自体は自主的、主体的に行うものですから、先行き見通しはどうなのかということが見えないと、協力する人にとっても非常にがっくりしてしまうこともあるかもしれないので、先行きこういうふうになりますということができる限り見渡せるように、組織的にもそうだし、事業的にもどういった計画をやるのか。3月に条例が決まったから4月1日からしてくれみたいな話で、職員であればわかるんですけれども、いろいろな方に協力いただく、長いおつき合いをしていくという意味でも、その辺をきちんと配慮していただける方向でぜひよろしくお願いします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了をいたします。

 次に、4番、中野区仲町就労支援事業所指定管理者候補者の選定結果についての報告を求めます。

岩浅健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 中野区仲町就労支援事業所指定管理者候補者の選定結果について御報告をさせていただきます。(資料5)

 現在指定管理者におきまして運用しております中野区仲町就労支援事業所の指定管理期間が平成28年3月末をもちまして満了となります。平成28年4月からの新たな指定管理者候補者の募集及び選定を行ったものでございます。

 なお、募集につきましては、第2回定例会におきまして委員会にも報告をさせていただいております。

 選定の経過です。7月17日に公告、ホームページ等で周知を行いました。9月上旬に申請受付を行い、10月22日に応募事業者の審査、ヒアリングを行いました。

 対象事業者は、総合支援法に基づきます就労移行支援、就労継続支援、自立訓練のいずれかを1年以上実施している法人といたしました。

 応募状況につきましては、2事業者からの応募がございました。

 選定方法と結果でございます。庁内に設置をいたしました選定委員会によりまして企画提案書の審査及びヒアリングを行った結果、社会福祉法人東京コロニー、現在の指定管理者を第1順位の指定管理者候補者と決定をいたしました。

 指定管理期間は平成28年4月からの5年間でございます。

 今後の予定です。平成27年第4回定例会におきまして指定管理者の指定に関する議案を提出させていただく予定となっております。

 以上で報告とさせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了をいたします。

 次に、5番、その他で何か報告はありますか。

高橋地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 南中野区民活動センター等新築工事におきます杭工事の安全確認について報告をいたします。

 南中野区民活動センター等新築工事の杭工事におきまして、施工報告書のデータの不正流用が確認されましたことから、区では、11月6日より工事を一時中止いたしまして、ボーリングによる支持層への到達確認及び根固め液注入量の調査を行っているところでございます。データの流用は35本の杭のうち9本でございまして、その内訳は、電流値及び根固め液注入量の流用が5本、電流値が2本、根固め液注入量の流用が2本でございました。このため、11月9日より13日まで、流用データ部分の杭の近傍でボーリング調査を行いました。その経過でございますが、支持層に到達確認ができていない杭7本について、支持層への到達を確認いたしました。また、根固め液注入量については、杭7本が未確認となっておりましたが、セメントの受け入れ量を納品書により調査いたしまして、杭の施工記録と工事写真を突き合わせることで適正に行われることを確認しています。

 現在元請業者による報告書の作成と工事管理者による確認が行われておりまして、あす17日に区に報告予定であると聞いております。区では、その報告を受けて、正式に安全であることを公表する予定でございます。

 以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。(「休憩していただけますか」と呼ぶ者あり)

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時04分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時19分)

 

 報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了をいたします。

 その他で何か報告はありますでしょうか。

藤井健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 前回も口頭で情報提供させていただきました住宅供給公社による旧広町住宅跡の施設整備のことについて追加の情報提供をさせていただきます。

 前回業者の選定結果、業者はなかったということで御報告をしました。先週末、金曜日に再公募をしたということで、現在住宅供給公社のホームページのほうに再公募についての要綱等が掲載されているという状態です。

 内容につきましては、以前公募をしていた内容とほぼ同じで、特養80床程度、老健60床程度のものを中心として付加機能の提案を求めるというものですが、今回は変更点としては、二つの施設の入所定員数について合わせて一定の増員が可能ということで、20床程度の増員まで可能ということを明示したということと、応募資格について、介護老人保健施設の運営実績がなくとも応募が可能というふうに変更したとされております。

 以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了をいたします。

 その他でほかに何かありますでしょうか。

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時21分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時22分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 以上で本日予定しました日程は全て終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で厚生委員会を散会いたします。

 

(午後2時22分)